【長編SS】 超 絶 炊 飯 器:ポケモン掲示板(ポケモンBBS)

【長編SS】 超 絶 炊 飯 器

1 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/09 01:08:15 ID:X9EcE1Do 報告
メレメレ島・アーカラ島・ウラウラ島・ポニ島


4つの島からなる自然豊かな場所・アローラ地方は人とポケモンが仲良く暮らしている。


近頃、そんなアローラ地方に何やら妙な余所者が迷い込んできたと住民達の間で噂になっているようだ。


余所者の正体は未知の空間・ウルトラスペースからやってきた生命体「ウルトラビースト」。


アローラに突如として姿を現したウルトラビーストはその圧倒的な力と不思議な能力でアローラの生態系を蹂躙する。


しかし、彼らにとってはアローラもまた未知の空間。この世界で見るもの全てを、彼らもきっと恐れているのだろう。


そこで、エーテル財団代表ルザミーネは自らの趣味嗜好とウルトラビーストを救わんとする想いを込めて、対ウルトラビースト特殊部隊を結成した。その名も……



                   「ウルトラガーディアンズよ!合言葉は、せーの……」




              「「「「「「 ウ ル ト ラ ジ ャ ー ! ! ! 」」」」」」
257 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/11 22:15:51 ID:IXIoC0yU [1/2] 報告
ヌカ「トロピウス!『エアスラッシュ』!!」

サトシ「『アイアンテール』で撃ち返せ!!」


トロピウス「ガラララララ!!」ババババ

ピカチュウ「チャアアアアア!!」ギィィン!!   ギィン!!


ヌカ「そろそろかな……トロピウス、『にほんばれ』!!」

トロピウス「カァァァァァ……」

サトシ「来たか!受けて立つぜ!」


リーリエ「うわっ、眩しい……!これが『にほんばれ』ですか……」

シロン「こーん……」バテバテ

マーマネ「ヌカちゃんのトロピウスは『サンパワー』だからね。ここからが本番だよ」


ヌカ「これは受けきれるかなマサラタウンのサトシ!サンパワー『ソーラービーム』!!」

サトシ「やべっ! ピカチュウ、かわせ!」

ピカチュウ「ピ、ピカ!」ババッ

トロピウス「コロロロロロ…… ガ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ! ! ! 」


         ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ … … ン ! ! !


リーリエ「ひぃ!?」

マオ「スゴイ!やっぱり何度見てもスゴイよ!トロピウスの『ソーラービーム』!!」

カキ「光がリリィタウンの奥の森をかき分けるように突き抜けていったぞ……サトシから話は聞いていたが、これ程とはな……」


ピカチュウ「ピ、ピカ……」

サトシ「あ、あぶねー……ヌカ……前とバトルした時よりも強くなってるんじゃないのか?」

ヌカ「そうかな?あの時みたいに緊張してないからかも……?」

サトシ「そうか?あの時だって特に緊張してるようには見えなかったけど」

ヌカ「じゃあどうしてそう思うの?」

サトシ「ヌカはどう思うんだ?」

ヌカ「えぇ……っと」


ピカチュウ「ピカ!ピカピカ!!」

トロピウス「クルルルルルルル!」
258 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/11 22:20:13 ID:IXIoC0yU [2/2] 報告
カキ「お前ら何くっちゃべってんだ!バトルの途中だぞ!」

サトシ/ヌカ「「はっ!」」


ヌカ「うまく言えないけど、やっぱりあたし張り切ってるみたい!」

サトシ「張り切る気持ちも分かるぜ!旅立ちの記念すべき一戦目だし、Zクリスタルだってほしいもんな!」

ヌカ「うん! ……トロピウス、『エアスラッシュ』!!」

トロピウス「ガララララララ!!」

ズッ……!!          ズッ……!!

リーリエ「さっきより空気の刃が大きくなってます!これが『サンパワー』……」

サトシ「いくぞピカチュウ!隙間を抜けてトロピウスに突っ込め!!」

ヌカ「!?」

ピカチュウ「ピカピカピカピカ……!!」


          ズ ド ォ ォ ッ … … ! !                 ズ ド ォ ォ ォ ォ ! !

                            ズ シ ャ ア ア アア ! !
                     ズ ァ ァ ァ ァ ァ … … ! !


カキ「紙一重ではあるが……さすがはピカチュウ、身軽さはオレの知る限りでは一、二を争うポケモンだ。どうやらサトシはまだ接近戦を諦めてなかったようだな」

マーマネ「あっ、ピカチュウがトロピウスの正面に!」


ピカチュウ「ピカッ!」

ヌカ「……来る!」

サトシ「よし、ピカチュウ!『でんこうせっか』でトロピウスの足元を走り回るんだ!」

ヌカ「へ?」


シュバババババババ……!   ピカピカピカピカ……!


リーリエ「せっかくトロピウスのところまで辿り着いたのに……サトシは一体何を考えているのでしょうか?」

マオ「あのサトシがヌカちゃんにハンデをあげるとも思えないし……」

カキ「なるほど、『アレ』か」

スイレン「『アレ』って?」

カキ「もう随分前だったか、サトシが話してくれたんだ。アイツの狙いは接近戦じゃない、必殺の一撃だ」

ハラ(随分前……そうか、もうそんなに経つのですな。サトシ君との大試練は……)


サトシ「今だピカチュウ!そのまま 『 ア イ ア ン テ ー ル 』 ! ! 」
259 : ンプク@こおりのいし 18/09/12 19:11:06 ID:Qt6oBWts m 報告
支援
260 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/13 01:22:57 ID:YltU/9WE [1/2] 報告
ズ ン ッ ! !


ピカチュウ「ピカァ……ッ!」

サトシ「!?」

ヌカ「いいよトロピウス!そのまま押さえてて!」

トロピウス「クロロロロロロロ……」ギュウウウウ


マーマネ「『アイアンテール』を踏みつけた!?」

カキ「足払いを破られたか!なんて反応だ……コレじゃあ逆にトロピウスの技を確実に当てられてしまうぞ!」


ガサガサッ

ハラ「! ……もしやどこかで。居ても立ってもいられなくなってきましたかな」


サトシ「まさか見破るなんてな……」

ヌカ「アローラに来てからずっとビーチで特訓してたんだもの!それだけじゃない、それより前から……マサラタウンのサトシに会う前からずっと!」

ヌカ「色んなトレーナーの人達とバトルしてきたんだ!ピカチュウほどの小さくてすばしっこいポケモンがどうやってトロピウスの弱点を突いてくるかなんて想定済みだよ!」

サトシ「何事も経験ってヤツか……だけどその数ならオレは負けるつもりはないぜ!ヌカ!」

ヌカ「じゃあやってみてよマサラタウンのサトシ!!」


トロピウス「クルォォォオォォオォ……!!」バサァァッ!!

ピカチュウ「ピカッ!?」


リーリエ「と……飛んだ!」

スイレン「ピカチュウを掴んだまま結構高いところまで行っちゃった……何をするつもりなのかな?」


ピカチュウ「ピィ……」ジタバタ


ヌカ「トロピウス、そのまま急降下!」

トロピウス「!!」


ギ ュ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ … … … … ! !


サトシ「! 掴んだピカチュウを叩きつける気か!くそっ、あれだけガッシリ掴まれてなかったら抜け出せるのに……」

マーマネ「あの高さからの急降下攻撃が決まったら……勝負が決まるかも」

リーリエ「そんな!?」

マオ「いっけーーー!!ヌカちゃーーーーーん!!」
261 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/13 01:36:25 ID:YltU/9WE [2/2] 報告
                    ギ
                      ュ
                     ィ
                    ィ
                     ィ
                   ィ
                    ・
                    ・
                    ・
                   ! ! 


カキ「早くしないと地面に激突するぞ!急げサトシ!」


サトシ「抜け出せないなら……このまま攻撃するまでだ!ピカチュウ!『10まんボルト』!!」

ピカチュウ「ピー……カー……」バチバチ


ヌカ「……トロピウス!」

トロピウス「グルル」


パ ッ … …


ピカチュウ「……?」


リーリエ「ト、トロピウスがピカチュウを離した……?急降下攻撃を仕掛けるつもりじゃなかったの?」


ヌカ「出たがってたから出してあげたよ。空中でだけどね、マサラタウンのサトシ」

サトシ「くそっ……ピカチュウがトロピウスに掴まれたまま攻撃するのも予測してたってことなのか?」

ヌカ「まぁね。……そう来ると思ってた。マサラタウンのサトシなら」

サトシ「くっ、ピカチュウ!態勢を立て直……

ヌカ「『エアスラッシュ』で撃ち落とせ!」


トロピウス「クルルルルルッ…… ガ ァ ア ァ ア ァ ア ァ ! !」

ピカチュウ「ピッ……!」


                         ズ ス ゥ ゥ ゥ ゥ … … … … ン ! ! !


カキ「急降下攻撃でなく、掴んだピカチュウを空中で離してからの『エアスラッシュ』か。偶然か狙ってか、サトシの作戦がこうも悉く破られるとはな」

リーリエ「サトシ……」


ヌカ「そう来ると思ってた。マサラタウンのサトシなら……型破りだけど熱くて、興奮させられて……それがあの日、ポケモンリーグで見たマサラタウンのサトシのバトルだもの。この前のバトルだってそう……」

ヌカ「マサラタウンのサトシ、どうかな?あたしのバトルで……あなたは、熱くなってる?」
262 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/14 23:42:03 ID:FlccajMU [1/2] 報告
サトシ「あぁ、なってるよ。 それはお前も一緒だよな!?ピカチュウ!!」


ピカチュウ「ピ……カ……」プルプル


マオ「ピカチュウ……まだ立ってる!?」

カキ「うまいこと受け身を取れたようだな。とはいえ叩きつけられたダメージは大きい。もう後はないぞ」


ヌカ「『エアスラッシュ』!!」

トロピウス「ガララララララララァ!!」


マーマネ「来たぁ!もうお終いだ!!」

リーリエ「いや……まだピカチュウは立っています!アレを防ぐことさえできればまだ勝機は……」


サトシ「ピカチュウ!『エレキネット』!!」

ピカチュウ「ピカ!」


ズガガガ……ガガガガ…… ガ ガ ガ ガ … …

ピカチュウ「ギギギギ……」


カキ「防いだ!だがいつまで持つか……」


ヌカ「もう一発!!圧し切るよトロピウス!」

トロピウス「ガラァァァ!!」



サトシ「     今  だ  !  !    『エレキネット』を 飛 ば せ ー ー ー ー ー ー っ ! ! !     」

ピカチュウ「ピー……カー……ヂャ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! 」



カキ「カウンター!?バリア代わりに使っていた『エレキネット』を飛ばしただと!?」

スイレン「防いでた『エアスラッシュ』を包んで一緒に飛んでった……で、飛んでく先は……」


バクッ!!


トロピウス「ガラララララ……!!」ジタバタ

ヌカ「トロピウス!?」


マオ「トロピウスが『エレキネット』に……これじゃ身動きが取れない!」
263 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/14 23:44:04 ID:FlccajMU [2/2] 報告
ヌカ「くっ……ここまで追い詰めたのにまだ……」

サトシ「お前がここまでオレ達を熱くさせてくれたお陰だよ! というワケで……お前がオレにしてくれたように、オレからも恩返ししなくちゃな!!」

サトシ「いくぞピカチュウ!倍にして返すつもりでいくぞ!」

ピカチュウ「ピカピカーー!!」



                          ス
                           パ
                         |
                          キ
                            ン
                           グ


                         ギ

                           ガ

                        ボ

                          ル

                            ト

                           オ
                          ォ
                        ォ
                           ォ
                         ォ
                          ォ
                        ォ
                     ! ! ! ! 



トロピウス「ガハッ……」ドサッ

ヌカ「トロピウス!!」


マーマネ「まさかあの状況から『Zワザ』なんて……」

リーリエ「サトシの勝ちだ……!おめでとうございますサトシ!!」ダッ

カキ「待て!!」

リーリエ「っ!?」ピタッ

カキ「バトルの途中でトレーナーに近づくもんじゃないぜ」


トロピウス「グルルルルル……」ズズ…


スイレン「びっくり。立ち上がった……」

マオ「って事は……ヌカちゃんはまだ敗けてない!」
264 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/15 00:03:46 ID:7NtQt6uU [1/5] 報告
ピカチュウ「ピカ〜ッ」ペタッ

サトシ「マジかよ……へへ、こりゃさすがにちょっとヤバイかもな……」

ヌカ「ううん。トロピウスももう限界かも……『サンパワー』で体力も削られてるし……」

トロピウス「クルルルルル……」ガクガク

ヌカ「『こうごうせい』!!」

トロピウス「カラララララ……!!」カァァァァァ

トロピウス「……ハァ……ハァ……」

ヌカ「ダメか……ダメージの大きさに回復が追いついてない……」


ジュウウウウゥゥゥ……


マーマネ「『にほんばれ』の効果が切れたみたいだね」

カキ「互いに満身創痍というワケか……サトシも大概だがヌカのやつめ、旅立つ前にとんだ準備運動をしたモンだな」

リーリエ「サトシ!ピカチュウ!今がチャンスですよ!!」

マオ「ヌカちゃん!トロピウス!あと一発!あと一発踏ん張って!!」

スイレン「そういえばハラさんは?」


ガサガサッ……!


ハラ「サトシ君、ヌカさん、守り神がお越しになりましたぞ」


サトシ「えっ!?ホント!?」

ヌカ「守り神?」

マーマネ「あ、あれは!」


カプ・コケコ「コケェェェェェェェーーーーーーッ!!」


スイレン「カプ・コケコ!」

リーリエ「ひょっとしてずっと二人の勝負を見ていたのでしょうか?」

ハラ「左様。しかし今になってなぜ出てきたのか、何が目的なのかはわかりません。ただ一つ言えることは……カプ・コケコは二人の勝負に、力のぶつかり合いに興味が湧いたということですな」


カプ・コケコ「コケェェ」

サトシ「カプ・コケコ、またバトルを見ててくれてたんだな!今日は何の用?」

カプ・コケコ「……」スーッ

サトシ「あ、あれ?」
265 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/15 00:10:17 ID:7NtQt6uU [2/5] 報告
スイレン「珍しい。カプ・コケコがサトシを素通りするなんて」

カキ「サトシに用があるわけではなさそうだな。今度はどんな気紛れを起こしてくれるんだ……?」


カプ・コケコ「コケェー」パチパチ

ヌカ「えっ?あたし?」

トロピウス「クルルルルルルル……」

ハラ「成程。そういう事でしたか……ヌカさん、それにサトシ君。どうやらカプ・コケコは貴方がたに特上メニューの注文をなさるようですぞ」

マオ「特上メニューの注文?カプ・コケコは何を欲しがってるのかな」

サトシ「……?」


カプ・コケコ「コケェーーーー」

ヌカ「……くれるの?これをあたしに?」


マーマネ「!! それは……」

リーリエ「『Zリング』!!カプ・コケコがヌカさんにZリングを渡しましたよ!?」

マオ「特上メニューの注文ってまさか……」

カキ「……カプ・コケコはサトシを気に入っていた。そんなサトシをここまで追い詰めるヌカもまた守り神の注目リスト入りを果たしたという事か」


ヌカ「スゴい……本物だ……」

ハラ「守り神の御意向とあらば出し惜しみするワケにもいきませんな。さぁヌカさん、今こそ『ヒコウZ』を使い、貴方がたの力を示すのです!」

ヌカ「えっ、でもそれは試練突破の……

カプ・コケコ「 コ ケ ー ー ー ー ー ー ー ー ッ ! ! ! 」

ヌカ「ひぃっ!使います使いますごめんなさい!!」


サトシ「いいなー、オレが勝ったらオレが貰おうと思ってたのに……でもあの感じ懐かしいよな。オレのZリングもカプ・コケコがくれたんだっけ」

ピカチュウ「ピカー」

サトシ「結局カプ・コケコはオレ達の何を気に入ってたんだろうな……Zワザとか守り神とか、あの時に比べて色々わかった気でいるけどまだ答えはわかりそうにないな」


マオ「さぁいよいよZワザだよ!ヌカちゃんとトロピウスの絆が守り神に認められたんだ!」ワクワク

カキ「テンション高すぎだろ。サトシの時はそんなでもなかったろ」

スイレン「サトシの時といえば、カキは何も思うところはないの?Zワザの事をよく知らないヌカちゃんがカプ・コケコからZリングを貰うこと」

カキ「ないわけではないが……ヌカもサトシと同じで知らないなりに大切にしてくれればそれでいいと思ってる。気紛れとはいえカプ・コケコがZリングを二人に与えたのにも、何か常人には到底理解できん理由があるだろうしな」

マオ「そんなセリフがカキの口から出るなんてね。昔のカキじゃ考えられなかったよ」

カキ「フフ、変わっちまったんだろうな……どこまでも真っ直ぐすぎる、あのアホのせいでな」
266 : ラベベ@じゅうでんち 18/09/15 12:50:00 ID:agMcwRqA m 報告
このカキかっこいい
ヌカちゃんも可愛い支援
267 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/15 19:45:27 ID:7NtQt6uU [3/5] 報告
ヌカ「うぉぉぉ……」キラキラ

トロピウス「コロロロロロ……」

サトシ「Zワザが来るぞピカチュウ。『スパーキングギガボルト』は使っちゃったけどまだ秘策は残ってる。構えろ……!」

ピカチュウ「ピカ……!」


カプ・コケコ「コケー」グァァァァァ

ヌカ「何あの躍り」

ハラ「Zワザを放つのに必要な『Zパワー』を溜めるためには決められたポーズが必要です。あれはヒコウZのポーズ、さぁ今こそ放つのです!」

ヌカ「よ、よし……いくよトロピウス!」

トロピウス「トロロロロロ……!」


サトシ「ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピィ……!」ギギギギ



ヌカ「炊き上がれ……! あたし達の ゼ ン リ ョ ク ! ! 」



                       フ
                            ァ
                       イ
                            ナ
                       ル
                            ダ
                       イ
                            ブ


                         ク

                          ラ

                       ア
                         ア
                        ァ
                          ァ
                       ァ
                          ァ
                         ァ
                            ァ
                        ァ

                         ッ

                            シ

                          ュ

                      ! ! ! ! 
268 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/15 19:48:33 ID:7NtQt6uU [4/5] 報告
トロピウス「 ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! 」


カキ「『ファイナルダイブクラッシュ』……それが飛行タイプのZワザか!」

マーマネ「Zワザを使っちゃったサトシはどうやって対抗するんだ……?」


サトシ「さぁ来たぞピカチュウ……!!  回 れ ! !  回りながら『10まんボルト』!!」

ピカチュウ「ピカァ!    ピカピカピカピカピカ……」ギュルルルルルル

サトシ「いいぞ!そのままZワザの動きを止めろ!!」



ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ … … ! ! !



マーマネ「な、なんじゃありゃ!?まるで雷の竜巻だよ!」


ヌカ「……っ、構わないでトロピウス!いっけぇぇぇぇーーーーっ!!」


トロピウス「グルルルルルルル……!!」


 ズ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ … … … …


スイレン「ピカチュウ、すごいウインドミル。あれでZワザを防ぐつもりなのかな?」

リーリエ「攻撃技の『10まんボルト』を防御に。何だか見覚えのある戦術ですね……」

--------------------------------------------------------

リーリエ「シロン、『こなゆき』!!」

シロン「こんっ! こ ぉ ぉ ぉ ぉ ! !」


タケシ「イシツブテ!『ジャイロボール』!!」

ズ ダ ダ ダ ダ ダ ダ ダ … … ! !


マーマネ「!? 『ジャイロボール』って攻撃の技だよね!?」

タケシ「鍛え方次第でこんな使い方もできるのさ」

リーリエ「本にも書いてないことを……ジムリーダーさんてスゴイ!」

マーマネ「こりゃ敵わないな……」

タケシ「……こういう戦い方は、オレもどこぞのチャレンジャーから教わったんだけどね」

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リーリエ「……まさか」
269 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/15 20:02:46 ID:7NtQt6uU [5/5] 報告
カプ・コケコ「コケェェーー!」パチパチ

ハラ「どうやら満足していただけたようですな……さて、そろそろこの勝負も決着でしょうかな」

マーマネ「こりゃヌカちゃん、ひょっとしたらひょっとするかもね」

マオ「ヌカちゃんの記憶にはサトシのバトルがずっと焼きついてるんだもの。サトシのお陰でヌカちゃんは立ち直って、今までトロピウスと一緒に自分のペースで頑張ってきた……今日この勝負に勝ったらヌカちゃんは立てるかな。もう一つ先の領域に」

カキ「そう考えるのは早計だぜ。サトシをここまで追い詰めるヌカもかなりの実力だが……二人共ここまで熱くなってるんだ。そんな勝負でサトシがそう簡単に敗けてくれると思うか?」


サトシ「ピカチューーウ!!聞こえるかーーー!?」


ピカチュウ「ピーーーーカーーー!」


サトシ「よし聞こえてるな!『10まんボルト』の壁でZワザを防ぎきるのはもう無理だ!!だから……」


マオ「う゛っ……それもそうか」

カキ「そうさ。アイツは空気を読まない。どこまでも型破りで、どこまでも真っ直ぐに突き抜けた……」



サトシ「 飛 ぶ ぞ ! ! 『でんこうせっか』で電気の上を走るんだ!!」

ピカチュウ「ピィィィィーーーカァァァァァーーーーー!!!」



カキ「……アホだからな」



                    ズ
                     ォ
                     ォ
                   ォ
                     ォ
                      ォ
                    ォ
                      ォ
                     ォ
                    ォ
                       ォ
                     ッ
                   ! ! ! 



マーマネ「 (  Д ) ゚  ゚ 」

スイレン「ほぇー」

リーリエ「飛んだ!『10まんボルト』はZワザを防ぎきるのではなく電気の竜巻を伝って上へ避ける為だったのですね!」

カキ「さぁ、トロピウスはZワザを使い体力を消耗した上、頭上はガラ空き……ピカチュウの攻撃を耐えることができなければ決着だ」

マオ「ヌカちゃん……!」
270 : ガラグラージ@ビビリだま 18/09/15 21:18:59 ID:8ExspDeI 報告
支援
271 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/17 00:03:41 ID:hs6kl4h6 [1/2] 報告
トロピウス「トロロロロロ……」

ヌカ「トロピウス!躱して!!」


サトシ「もう策は尽きたかな……名残惜しいけどこれが最後だぜピカチュウ!『アイアンテール』!!」

ピカチュウ「ピカッ! チュアアアアアアアアア!!」



ズ   ッ   …   …   !   !



トロピウス「お゛っ……」ズズゥゥ…ン

ピカチュウ「……っ!」


ヌカ「トロピウス!!」

サトシ「っしゃ!当たった!!」



スイレン「トロピウス、倒れちゃった……」

マーマネ「何とかサトシが勝ったんだね…… 超 絶 大 試 練 としては失敗だけど、いいバトルだったね」



サトシ「大丈夫か?ピカチュウ」

ピカチュウ「ピカ……」グググ

サトシ「……よし、そのままだ」


リーリエ「え?サトシ?」


グ グ ッ … …


トロピウス「コロロ……ロロ……ロ」グググ


リーリエ「! トロピウスが!!」

カキ「そう簡単に……勝たせてはくれないか。挑戦者め」


ヌカ「     『 エ ア ス ラ ッ シ ュ 』 ! !     」


トロピウス「ルルルルルル…… ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! ! ! 」



ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ … … ォ ォ … … ォ ォ … … !  !
272 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/17 00:07:30 ID:hs6kl4h6 [2/2] 報告
パラパラパラパラ……


サトシ「ピカチュウ!!」

ピカチュウ「…………?」


スイレン「……は」

カキ「外したか」



                   ズ ゥ ゥ ゥ ゥ ン ! !



トロピウス「コロロロロロ……」

トロピウス「ロロ…ロ…」

トロピウス「」


ハラ「勝負あり、ですな。トロピウス・戦闘不能、ピカチュウの勝ち!よって勝者、超 絶 大 試 練 キャプテン、マサラタウンのサトシ!!」


カプ・コケコ「コケェ……」マンゾク


♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


マオ「えっ!?ヒコウZが無い!?」

ヌカ「うん。いつの間にかZリングの中から無くなってたみたいで……あまりにも勝負が楽しかったから気付かなかったな」

マオ「そんな……」

カキ「今に始まった事じゃないだろう。元々試練を受けなければZワザを使うことができないんだ。ヌカがZワザを使うことを許されたのはあくまで特例だ。サトシのようにな」

ヌカ「でもまた使いたいな……Zワザを撃つ時ね、何だかあたし、トロピウスになったような気がしたの。トロピウスと一緒に戦ってるような」

トロピウス「クルルルルル……」

カキ「Zワザはトレーナーとポケモンの二人で放つ技。トレーナーとの関係が強いポケモンほどZワザの威力が増すとされているそうだ」

ヌカ「だとしたら……マサラタウンのサトシとのバトル、すごく楽しかったけどそれはあなたのお陰でもあるんだね。ありがとうねトロピウス」

トロピウス「クルルルルル……」スリスリ

ヌカ「ウフフ」

マオ「でも折角ならヌカちゃんが勝つところも見たかったなぁ」

カキ「それはまた別の機会でというものだ。今はまだその時ではない、それだけだ」

マオ「そうだね……うん!確かにね」

カキ「なぜこっちを見る」
273 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/18 00:19:28 ID:u9Y2xD86 [1/3] 報告
サトシ「ありがとうカプ・コケコ!またバトル見に来てくれよ!」

ピカチュウ「ピカッチュゥーー!」


カプ・コケコ「コケェェェー」バイバイ


サトシ「ふぅ……」

ハラ「サトシ君、良い勝負でした。たった一度とはいえ、 超 絶 大 試 練 キャプテンとしての重圧に屈することなく本気でバトルを行い、そして勝ちましたね」

サトシ「重圧だなんて……オレはヌカと思いっきりバトルがしたかっただけです!ヌカもトロピウスもすごく楽しそうで、オレ達も楽しかった」

ピカチュウ「ピカッチュウ!」

ハラ「そうでした。貴方はそのような事は気にしない方なのでしたな。ハハハ」

サトシ「えへへ……それがオレの長所ですから」

マーマネ「アホか。緊張感が無いって言われてるんだよ」

スイレン「大丈夫だよサトシ、長所も短所もサトシの個性。自信持って」

サトシ「(´゚д゚) えっ、褒められたんちゃうの?」


リーリエ「……サトシ、勝利おめでとうございます。サトシとピカチュウ、とってもカッコよかったですよ!」

シロン「こんっ」

サトシ「アハハ、そんな風に言われると嬉しいな」

リーリエ「サトシの指示と、それに合わせるピカチュウの動き……長年連れ添っている二人だからこそ取れる連携は眼を見張るものがありました。ただ単にトレーナーがポケモンをではなく、トレーナーとポケモンがお互いを信頼してるというか……」

サトシ「そう。オレはピカチュウならできるって信じながらバトルやってるし、ピカチュウも多分そう。こういうの、『両想い』っていうんだよな?」

リーリエ「た、多分違いますけど……」

ピカチュウ「ピカチュ〜♡」


アママイコ「アマーイ、マイマイマイ」モミモミ

トロピウス「(*´▽`*) ウヒュ……♪」

ヌカ「フフ、気持ちよさそう。疲れた後にはマッサージだよね♪トロピウス」

マオ「でもトロピウス、旅立つ前だってのに大分疲れが出たみたいだよ。旅立ちはもう一日先になっちゃうかな?」

ヌカ「大丈夫!船の中にポケモンを回復できるスペースがあるらしいから」

マオ「あったっけそんなの」

カキ「アーカラ行なら確か15時と17時の便にあったな」

マオ「まだ時間あるね……じゃ、今からでもリフレッシュしとこうよヌカちゃん!ほらマッサージマッサージ!」ムニュ

ヌカ「んっ……!///」

カキ「お前ら皆の前だぞ」
274 : マワル@ドリームボール 18/09/18 05:24:20 ID:fZ..O.lw 報告
支援
275 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/18 21:02:20 ID:u9Y2xD86 [2/3] 報告
-------ハウオリシティ 乗船所-------


スイレン「時刻は14時45分。別れの時は近い」

アシマリ「あぉ〜」

マーマネ「ホントに行っちゃうんだね……せめてメレメレ島の試練から挑戦するならもう少し一緒にいれただろうに」

ヌカ「次に会う時に本気で勝負をしたいってハラさんが言ってくれたからね」

リーリエ「島巡りの中でのヌカさんの成長をカプ・コケコは楽しみにしてるだろう……と、そう仰ってましたしね」

カキ「つまり、最後に後回しということか。次にヌカがメレメレに戻ってくる時はきっとオレももっと強くなってるだろうな」

ガラガラ「ガラーラ!!」

リーリエ「それはきっとサトシも一緒だと思いますよ」

カキ「フッ、どうだか……」

ヌカ「カキ君も、次はポケモンリーグでね。よろしくね♪」

トロピウス「クルルルルル……」

カキ「フッ、その為には次はせいぜい敗けんことだな。……マサラタウンのサトシにな」

ヌカ「ウフフ、お互い様にね」

カキ「……なぁ、結構言うんだなコイツ」ヒソヒソ

マーマネ「この数日間でサトシに感化されたのかも……」


デンヂムシ「むちぃ……」

トロピウス「?」

マーマネ「またやろうって、『オペレーション・ヴィカボルト』。……そうだね。僕ももう一度カッコイイお前が見たいもの」

デンヂムシ「むぃ」キリッ

トロピウス「ケッ」

ヌカ「もうトロピウス!あたしの事なら大丈夫だから!もしまた会えた時も、デン『ジ』ムシと仲良くしてやんなよ?」

マーマネ「あっ」

デンヂムシ「(`´)」バチバチバチ

ヌカ「ニ゛ャ゛ァァ゛ァ゛ァこ゛め゛ん゛に゛ゃ゛あ゛く゛か゛か゛!!」ビリビリ

トロピウス「グルルルルル……!!」

デンヂムシ「むぃ」プイッ

マーマネ「デン『ヂ』ムシね。普通の『ジ』よりも『ジュ』寄りの『ジ』で発音するのがポイントだよ。はい練習」

ヌカ「かやでゃが、しびえて、ろえちゅが、まわりましぇん……」ビリビリ

マーマネ「ダメだこりゃ」
276 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/18 21:17:48 ID:u9Y2xD86 [3/3] 報告
マオ「ククイ博士達も来ればよかったのにね」

サトシ「こんな時に二人とも仕事だなんてね……」

スイレン「ラブラブカップル」

アシマリ「あぉ♪あぉ♪」

マオ「そ、そういうことじゃないと思うけど……」


ヌカ「マオちゃん!マサラタウンのサトシ!」

サトシ/マオ「「!」」

ヌカ「二人にはホントにお世話になりました!島巡りしたらまた仲良くしてね!」

マオ「……ヌカちゃん。ヌカちゃんがメレメレに戻ってくる頃には、多分あたしはアイナ食堂の新しい看板メニューを完成させてると思う」

ヌカ「うん。マオちゃんはそれが目標だって言ってたっけ」

マオ「あたし、そのうちの一つは絶対炊飯器を使った料理にしたいと思ってるの!ヌカちゃんとの思い出とか、あたしがヌカちゃんを想う気持ちとかを炊飯器に詰め込んでホッカホカに炊き上げる、そんな料理」

サトシ「おぉ!なんかいいな!」

カキ「変なアレンジは勘弁だぜ」

マオ「完成したらまずはヌカちゃんに食べてもらうからね。炊き立てのあたしの気持ちがヌカちゃんに伝わるところ、眼の前で見たいから」

ヌカ「マオちゃん……///」

スイレン「『炊き立て』如きが『にがあま』に勝てると思うな」ズイッ

マオ「ス、スイレン!」

スイレン「すっかりマオちゃんの親友面してるけどマオちゃんには私がいることを覚えておいてよ」

ヌカ「お、おう……」

スイレン「ヌカちゃん、次会う時は私とも勝負だよ。メレメレ島一周平泳ぎでね」

ヌカ「ワンサイドゲーム確定!!」

スイレン「フフ、冗談だよ。でも泳ぎが苦手なのは追々克服した方がいいよ。アローラじゃ何かと不便だからね」

アシマリ「あうあう」コクコク

ヌカ「確かにここでのバトルの特訓で水着のカップルを何度見かけたことか……」

スイレン「だよ。泳げないと彼氏だってできないかもね」

ヌカ「それはまだいいかな……」

トロピウス「ウルルルルルル」

スイレン「というわけでマオちゃんがほしければもっと強くなって帰ってくること。私との約束だよ」

マオ「ね?困った子でしょ?」

ヌカ「アハハ……」
277 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/19 23:29:42 ID:od.It/Ts [1/3] 報告
ジリリリリリリリリリ……


ヌカ「あっ、もう出るみたい!」

マーマネ「急がなきゃ!乗り遅れたらチケットを買い直さないとだからね」

カキ「サトシ、お前はもういいのか?」

サトシ「う〜ん」

マオ「アホか!こんな時に悩むな! ……ヌカちゃんホントに急いで!間に合わなくなっちゃう!」

ヌカ「…………」


ヌカ「マサラタウンのサトシ、最後に一つだけ聞きそびれたことがあるの」

サトシ「何?」

ヌカ「『トバリシティのシンジ』は……あなたにとってどういう人なの?」

ヌカ「マサラタウンのサトシ、あなたはトバリシティのシンジのお陰で今の自分がいるって言ってたよね。彼はあなたにとってどういう人で、一体何を学んだの?」

サトシ「シンジはオレのライバルで、あと友達。ポケモンマスターになる為の道は一つじゃないって事を教えてくれたんだ」

ヌカ「ポケモンマスター……?」

サトシ「あぁ、ポケモンマスターっていうのは……

マオ「サトシ!時間時間!」

スイレン「それはまたの機会でね」

サトシ「アイツには色々キツい事言われたりしたけど……それも全部今のオレを作ってるんだって思うとアイツから教わった事は沢山あったって感じがするんだ。それがハッキリ分かったのがシンジとの最後のバトル。ヌカも見てくれたポケモンリーグでのバトルだよ」

サトシ「つまりヌカと一緒だね!オレもシンジに感謝してる。……でも今になってどうしてそんな事聞くんだ?」

ヌカ「あたし、トバリシティのシンジに感謝はしてる。二人のバトルがあたしを立ち直らせてくれたから。でも……あたしは次に彼に会った時、何と言っていいかわからなくて」

ヌカ「あの人はあたしとトロピウスが一緒だと自分の目指してる領域に立てないって言ってた!だけどあたしは今もトロピウスと一緒にいる!……そんなあたしを見て、トバリシティのシンジはどう思うのかなって」

トロピウス「クルルルルル……」

ヌカ「あたしがトロピウスとずっと一緒に頑張るのはあたしが決めた事。だけどそれはただバトルを見て興奮させられたからだけじゃなくて、実は少しだけ……トバリシティのシンジがあなたに敗けて、トバリシティのシンジがあたしに言った事の意味がほんの少しだけ弱くなったような気がしたからでもあって……」

ヌカ「それであたし……ホントに彼に感謝してるのかなって」

サトシ「してるよ!シンジがいたからヌカは悩んで、もう一回トロピウスと一緒に頑張ろうって思ったんじゃん!それはシンジに会わなきゃできない経験だよ!」

ヌカ「そう……なのかな」

サトシ「きっとそうだよ。トロピウスに聞いてみたら?」

ヌカ「……そうなの?トロピウス」

トロピウス「クルルルルルルル……」

ヌカ「……うん。そうなのかも。じゃああたし、感謝してるんだね。トバリシティのシンジに」

サトシ「だね♪」
278 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/19 23:33:45 ID:od.It/Ts [2/3] 報告
船員「あぁいたいた。アンタ、昨日この時間の船のチケット予約してた子だろ?そんな稲が生えてる珍しいトロピウスを連れて窓口まで来る子は中々いないからすぐわかるよ!」

トロピウス「コロロロ?」

船員「早く乗りたまえ!もう出ちゃうよ!」

ヌカ「あっ……すぐ行きます! マサラタウンのサトシ!これを!」ババッ

サトシ「えっ?えっ?」


ヌカ「じゃあねマオちゃん!マサラタウンのサトシ!じゃあねみんなーーーーー!!」

トロピウス「トロロロロロロロ!!」


♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


リーリエ「……行ってしまいましたね」

マオ「(;Д;) ヌカチャン……ヌカチャン……」

スイレン「よしよし、今日は思いっきり泣くといいよ」ナデナデ

マーマネ「なんか慌ただしいお別れになっちゃったなぁー。また会えるからいいんだけども」


カキ「それでサトシ、さっきヌカから何を貰ったんだ?」

サトシ「あ、そうだ。何だろう……紙?」ペラッ

リーリエ「あっ!私、本で読んだことがあります。主に小説でありがちな展開ですが、まさにその通りだとしたらその紙は……」

マーマネ「ラブレター!?」

スイレン「Oh…」

マオ「サトシに限ってそんな……ちょっと貸して!」パシッ

サトシ「あぁ!?」



                    ☆おめでとうございます☆

                    マサラタウンのサトシ 様

当選おめでとうございます!あなたはメレメレジャーショップの特別会員に選ばれました!……というのは冗談で、くどいようですが最後のお礼としてあなたには炊飯器引換券を差し上げます。

この券をお店に持っていって父ちゃんに見せるとその場で炊飯器がもらえるよ☆ どんな炊飯器と巡り遭えるのかは行ってみてのお楽しみ!

                               よい食卓とポケモンバトルライフを   ヌカより



マオ「炊飯器の引換券だ……」

サトシ「やった!!ヌカありがとう!!」

カキ/マーマネ「「えぇ……」」
280 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/21 23:50:43 ID:SqOgXbto [1/2] 報告
ククイ「ク゛ッモ゛ォォォオ゛ォァァ゛ァ゛ニ゛ン エウ゛リワ゛ァァ゛ァァァ゛ァン!?!?」

サトシ/リーリエ「「イ゛ェェ゛ェェェェェ゛ェア゛!!!」」

ククイ「エヴィバディセイ  『ホォォォーーーーオ』!!?」

マオ/スイレン「「ホオ゛ォォオ゛ォォォオオ゛ォォ゛!!!」」


マーマネ「治った途端これだよ。こんなんじゃまた早いウチに風邪引いちゃうよ」

カキ「まぁ、もうじき寒くなるというのにあんな恰好してたら風邪の一つも引くわな」

マーマネ「あぁ……うん」


ヌカ達と別れてから3週間と3日が経った。彼女との別れの余韻に浸る暇もなく、サトシ達ポケモンスクールのメンバーの周りでは不思議な事が沢山起きた。

にも拘わらずこうして彼らが日常生活を何てことなく送れているのは、平穏など存在しない、ちょっと不思議なくらいが普通なこの世界の一部の存在だからなのだろう。

今日もまた、何てことなく時間がすぎていく。


ククイ「……であるからして、ポケモンの進化には様々な過程がある。例えばグライガーなら月が出ている時間に牙を限界まで研ぎ澄ますとグライオンに進化し、野生では大人になったグライガーが集団でそれを行う儀式があるとかないとか……」

リーリエ「博士!グライオンについて質問があります!グライオンは尻尾に強力な毒を持っているそうなのですが、なぜ毒タイプではないのでしょうか?」

ククイ「ポケモンのタイプは2つまでというのがポケモン研究家の暗黙のルールだからな。確かに尻尾に毒をもつのもグライオンの特徴だが、砂地に多く生息する事や飛行能力に長けている事の方がよりグライオンの個性として注目されたんだろうな」

ククイ「だがグライオンは毒タイプを入れてもいいと今の説に異を唱える学者も多いから結局のところまだ議論は続いてるんだ。この辺はドラピオンやゴルーグなんかも同じだな」

リーリエ「へぇ……私達が当たり前だと思っていることも実は論理的結論が定まってないなんてこともあるんですね。勉強になります」

シロン「こぉん」

カキ「シロンの例もあるし、ひょっとしたらどこか遠い地方に毒タイプのグライオンだっているかもな」

マーマネ「その時は生で見てみたいよね。サトシ ……サトシ?」

サトシ「……お腹減った」

ピカチュウ「ピカチュー……」

カキ「」ズコッ

マーマネ「そういや僕も……」

ククイ「腹が減るのは頭を使ってる証拠だからなぁ。まぁもうすぐ昼飯だ。もう少し『こらえる』、だぜ」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ネッコアラ「ふゎ〜」

キーン……   コーン……


サトシ「 飯 だ ー ー ー ー ー ー ー っ ! ! ! 」

カキ「いいから早く分けてくれ。今日の米当番はサトシとリーリエだろ」

リーリエ「皆さん!お弁当のスペースは空けてきましたか〜?」
281 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/21 23:54:30 ID:SqOgXbto [2/2] 報告
毎週月・水・金はご飯の日。これは3週間前からのポケモンスクールでの秘密の決まり事。

ヌカ達と別れた翌日、サトシはヌカから貰った引換券を握りしめ、ムラシ店長から携帯型の小型炊飯器を貰ったのだが……

その次の日、サトシが炊飯器を持って行くと、そこには教室のコンセントを取り合うマオ達の姿が。なんとサトシが炊飯器を貰ったのと同じ日にマオ達も炊飯器を手に入れていたのだった。

炊飯器は6つ、コンセントは2つ……足りない。しかし電気が無ければご飯を炊く事ができない。せっかく持ってきたお米を食べられないかもしれないスクールメンバー達は大いに揉めた。

殴り、蹴り、『10まんボルト』が飛び交う大喧嘩の末、6人のうち2人が交代で炊飯器を持参し、皆で分け合うという結論に至った。こうして出来たのが「米当番」である。


スイレン「ありがとう大地。ありがとう太陽。命をありがとう。いただきます」

カキ「ギャルサーなんて今の子が知ってるわけないだろ」

マーマネ「う゛ま゛い゛!!やっぱりご飯は炊き立てだよね」ガツガツ

マオ「うん!今二人の炊飯器で炊いたご飯を食べ比べてるけど、リーリエの炊飯器で炊いた方は上品な味がするよね。やっぱリーリエは炊くご飯も上品なんだねぇ」

マーマネ「この前まではお米が膨らむことも知らなかったのにね」モグモグ

リーリエ「フフ……でも、サトシが炊いたご飯にも違った魅力があると思いますよ」

スイレン「サトシの炊飯器、ヌカちゃんのサトシへのメッセージがこもってる。だから暖かい味がする。ご飯の温かさとは違う、なんか」

マオ「あたしもそういうの貰っとくんだったなぁ〜……店長がオススメしてくれたのも悪くないけど」

サトシ「むぐむぐ……あれからもう3週間以上かぁ……」

-------------------------------------------------------

ムラシ「おっ、引換券を持ってきてくれたんだね。早速僕がヌカから言われていた通りの炊飯器を君にプレゼントしよう」

サトシ「おぉ!」

ムラシ「サトシ君、この炊飯器はね。ヌカが君の事を考えに考えて選んでくれた炊飯器なんだ。ヌカが言うには、その炊飯器は君のような子と巡り合う事を望んでいた。大切にしてくれ」

サトシ「はぁ……それで、この炊飯器の心は?この炊飯器は何を思ってるんですか?」

ムラシ「『火起こし花の種』……つまり、自分の炊いたご飯で周りを熱い気持ちにさせることをこの炊飯器は望んでいる」

ムラシ「ヌカはこの炊飯器を君に似てると言ってたね。やる事成す事で周りを熱い気持ちにさせる所は確かに似ているかもしれないね」

サトシ「あんまそんな自覚ないですけど……」

ムラシ「そうかい?だが少なくともヌカはサトシ君のバトルを見て心が熱くなって、今もトレーナーを続けてる。だからこの炊飯器はヌカにとってのサトシ君の印象そのものだし、ヌカから君へのプレゼントにはこの上ない逸品だと思うね」

-------------------------------------------------------

サトシ「……みたいな事言ってたなぁヌカのパパ」

マオ「サトシもヌカちゃんに会うまでに、もっと大きな火起こし花にならないとね」

サトシ「……そうだな!そうと決まればご飯食べて、なるぞ!火起こし花!」

ピカチュウ「チャアアーーー!!」

リーリエ「その意気です!サトシ!」

カキ(火起こし花って何だよ)
282 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/22 00:03:38 ID:5pp.2K8Y [1/7] 報告
ネッコアラ「ふぉ〜」

キーン……  コーン……


ククイ「よし!午後の授業は隣のクラスと合同でポケモンバトルだ!エーーーーーンジョイ!!」

サトシ「っしゃーー!!待ってたぜこの時をよォ!!今日は飛ばしてくぞみんな!!」

ピカチュウ「ピカァ!」

ニャヒート「にゃう゛」

ルガルガン「がんっ!」


         ズガッ!!            ドゴォ!!         バキャァァ!!

      ドシャッ!         ギチギチギチ……           ギャアアアアアア……!


隣クラス先生「おぉ……今回のクラス対抗戦も見事なワンサイドゲーム……Zリングをもつ生徒が3人もいるククイ博士のクラスはやはり強いですね。もはや勝負というより経験値稼ぎだ」

ククイ「そうでもないさ。アンタんとこの生徒もここらの子供の中じゃ十分強い方だぜ。まぁ、後はアンタの指導力次第ってとこだな。それにウチのクラスだって強いのはZリングを持ってるヤツだけじゃないぜ」


マオ「アマージョ!『トロピカルキック』!!」

アマージョ「ホァァァァァァジョ!!」ゴスッ!!

キュワワー「うわらば」

生徒A「キュワワーァァ!! くそぉ、相手チームの中じゃ勝てそうな相手だと思ってたんだけどな」

マオ「ふふん、見た目に騙されないことだね兄ちゃん♪Zリングが無くたって油断しちゃいかんぜよ?」

アマージョ「マジョ!」


リーリエ「マオ、アママイコがアマージョに進化してからというもの積極的にバトルに打ち込むようになりましたね」

スイレン「マオちゃんの成長ぶりには驚いた……この前私達も一回敗けた」

アシマリ「あぅ……」

カキ「打ち込むようになったといえばお前もじゃないかリーリエ。何となくだが以前よりポケモンバトルを楽しんでいるように見えるぞ」

マーマネ「うんうん。シロンが生まれて、ポケモンに触れるようになって……カキやマオも変わったけど、一番変わったのはリーリエかもしれないね。これからも一緒にもっとバトルが楽しめるといいな」

カキ「あぁ。だが……」


サトシ「オラァ!! 4人抜きだァァァア!!」

生徒BCDE「「「「ギャアアアアアアア……」」」」


カキ「……あんなのにはならんでいいぞ」

リーリエ「えー」
283 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/22 00:12:33 ID:5pp.2K8Y [2/7] 報告
ガサガサッ

ムサシ「おー腕白腕白」

コジロウ「さすがポケモンスクール。ギラつく太陽の下、子供達が今日も元気にはしゃぎまわってやがる」

ニャース「そしてポケモンもいっぱいいるのニャ。今日こそスクールのポケモンを強奪しまくってサカキ様に献上するのニャ」

ソーナンス「ソーーーーナンス」


マオ「アマージョ、『マジカルリーフ』!」

アマージョ「マァァァァジョ!!」

生徒F「リオル!『コメットパンチ』!」

ズドドドドドドド……

リオル「グハッ」


ムサシ「緑ジャリガールのアマージョ……進化してから一層たくましくなっちゃってねぇ。奪うならあの子は外せないわね」

ニャース「正直ニャーはもうアイツに懲りてるのニャ」

コジロウ「馬鹿言うな。多少のリスクを負ってでもアイツは捕まえるぞ」


生徒F「あぁ……まただ……」

マオ「ドントマインド!また次回も勝負しようね」


リオル「こーん……」ドゲザ

マオ「えぇ!?どうしちゃったのリオル!?」

生徒F「私のせいなんです……私が何か失敗するとリオル、こうして私に向かって頭を下げるんです。彼女は謝ってるつもりだけど……本当は悪いのは全部私なんです」

マオ「どういう事か詳しく聞かせてよ……あっリオルは頭を上げて、ホラ!何も謝ることなんてないんだよ!」

リオル「くぉ……」

生徒F「私、生まれた時から人より不器用で……50m走は毎回12秒切れないくらいに遅いし、10歳にもなったのに九九以外の掛け算ができないくらい勉強もできないし、勿論家の手伝いだってロクにできないし……」

生徒F「他にも色々できない。でも周りはできてる。皆ができる『普通』のことができないんだ。私……  スクールもさ、お母さんが通うように勧めてくれたんだけど……きっと家にいても邪魔臭いからだと思う」

マオ「そ……それは違うよ!色々できない事があるのはあたしも一緒だし……お母さんがあなたを邪魔だって思ってるのも絶対思い込みだって!」

生徒F「     私がスクールに通い始めたら……すぐに両親が私を知り合いに預けて引っ越したとしても?     」

マオ「……えっ……?」

生徒F「知り合いのおじさんも私の事を邪険にしてるみたいだし……私の味方になってくれる家族はリオルだけなんだ」


ムサシ「何か流れ変わったわね。あの辺」

ニャース「…………」
284 : ョロゾ@フシギバナイト 18/09/22 06:43:37 ID:Ah36lRAY [1/3] 報告
支援
285 : ニプッチ@ノワキのみ 18/09/22 14:54:52 ID:evYQukzE m 報告
土下座リオルとか絶対かわいい
支援
286 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/22 21:34:50 ID:5pp.2K8Y [3/7] 報告
生徒F「私が何もかもできないせいでリオルには迷惑かけてばかり。リオルは優しいから、何でも自分のせいにして私に謝るんだ」

マオ「そっか……じゃああなたが元気出さないと!失敗してもあなたが笑っていられればリオルだって謝る必要もなくなるよ」

生徒F「そんなワケないじゃん。……失敗したのには変わりないんだし。これからもずっと失敗し続けて、リオルにも迷惑掛け続けるんだ」

生徒F「本当はリオルだって私のところになんて居たくないのかもしれない。……でも私がそれを許さないの。何もできないから。だから私もリオルも何か変えたいって思っても、ずっとこのまま」

リオル「…………」シュン

マオ「そんな……失敗なんて何も怖いことじゃないのに……」

アマージョ「…………」


コジロウ「捕獲準備は整ったぞ。あとは罠を仕掛けて大量ゲットを狙うのみだ」

ムサシ「おし、じゃあ仕込みに入るわよ……ってニャース?おーい」

ニャース「…………」

ムサシ/コジロウ((また始まった……))


ククイ「先生、あのリオルと一緒にいる子は確か職員会議でも度々話題になってる……」

隣クラス先生「えぇ。少し不器用なところがあって、そのせいで成績も友達付き合いもうまくいってなくて。それだけならいいのですが、問題は……」

ククイ「異常なまでのコンプレックスでしたよね。他の子達にできる事ができない自分を強く責める、それが彼女の問題…… ポケモンスクールの生徒は皆優秀だ。だからこそ余計に気にしてしまうんだろうな。彼らにとって『普通』のことができない事に」

隣クラス先生「彼女だけではありません。リオルも自責の念に駆られている節があります。あの子曰く、『私が“普通”の事ができないのを自分がうまくサポートしてあげられない所為なんだと思い込んでいる』のだそうです」

ククイ「そしてそのリオルの思い込みを作った原因が自分自身だと思い込んだ彼女も自分を責めている……と。思い込みの負の連鎖ですね」

隣クラス先生「何度か私も励ましてはいるのですが……効果がなく、度々自分に劣等感を感じてしまうとあぁして発作的に自分を責めてしまうのです。本人にも私達の言葉は届いているのでしょうが……それ以上に彼女の自責の念は大きいらしくて」

隣クラス先生「そうだ。今度クラス合同で学級会を開いてはどうでしょうか?ほら、ククイ博士のクラスの生徒はどの子も明るくて優しいとスクールでも評判だしいい意見が……

ククイ「いや、その必要は無さそうだぜ」


マオ「……よし!じゃあ今日はウチおいでよ!悩み事でも何でもあたし達に相談してみなよ!御馳走もいっぱいしたげる!丁度今考えてる看板メニュー候補もたくさんあるし……食べながらだったら軽い気持ちで色々話せると思うんだ」

生徒F「そんな!悪いよ……これ以上人に迷惑掛けたくない」

マオ「迷惑じゃないよ。あたしが相談に乗ってあげるって言ってるの」

生徒F「私、何度も先生や他の子達に相談に乗ってもらって迷惑掛けてる。……だけどまだ治らない……あなたの相談だってきっと無駄になっちゃうよ」

マオ「無駄じゃない! あたしはあなたの問題を解決しようとしてるんじゃなくて、ただ相談に乗りたいだけなの。あたしさ、正直あなたの悩んでる事に的確にアドバイスできる自信はないけど……」
287 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/22 21:45:53 ID:5pp.2K8Y [4/7] 報告
マオ「でもさ、わからないなりに自分にできる事をやってあなたの悩み事を聞けるなら一番いいかな……って、だからこれはあたしのお節介!全然迷惑なんかじゃないよ!」

アマージョ「マジョ!!」

リオル「こーん……」

マオ「あたしはマオ。アイナ食堂の看板娘だよ。相談に乗ってほしかったらいつでもおいで♪わからないなりにあたしがあなたにできる事、何でもしてあげるよ☆」

生徒F「いいの……?」

マオ「いいよ!友達になろう!」

リオル「こん……?」

アマージョ「マジョ!」キリッ

スイレン「あ、またマオちゃんが女を口説いてる」

マオ「スイレン!……まいったな。ねぇ、この青い髪の子も誘っていいかな?」

生徒F「……迷惑じゃなければ」

スイレン「さっきの話、大体聞いてた。相談ならおまかせあれ、だよ」

アシマリ「あおっ!あおっ!」

リーリエ「マオ、スイレン!でしたら私も!」

サトシ「オレも行くよ!困ってるポケモンは放っておけないよ!」

マーマネ「僕も!食べながらだとどんな悩みでも聞いてあげられそう!」

カキ「みんな行くのか……ならオレも行かなきゃならないな」

マオ「よし、じゃあ放課後みんなで集まって準備ね! あなたも後でおいでね?気軽に来てよ!遊びに行くみたいなノリでさ!」

生徒F「…………」コクリ

リオル「こんっ」


ククイ「ね、どうです?これがオレの教え子……いや、この何てことない世界の子供達の可能性です」

隣クラス先生「本当によかった……これであの子の問題が解決すればめでたしめでたし、ですね」

ククイ「勿論それが一番いいが……たとえ解決しなくたって、あの子にはいつでも悩みを話せる相手がいる事を知っていてくれればそれでいいのさ。彼女が少しでも『普通』の束縛から解放されるためにはね」

隣クラス先生「……私はただ彼女の悩みを解消してあげようと色々焦っていたのかもしれない。そして彼女自身も……治らなくてもいいなんて答え、考えようともしなかった……」

ククイ「親も先生も友達も、神様や魔法使いなんかじゃない。できない事だって色々ある。……だからこそ悩んでる人やポケモンに寄り添って考えたり相談に乗ったりして、一緒に時間を過ごすことができる立場なんだとオレは思います」


ニャース「……ムサシ、コジロウ、やっぱり今日は帰るニャ」

ムサシ「はぁ!?とうとう頭ブッ壊れたわねアンタ!あんなたくさんの獲物を眼の前にして一つの収穫も無しに帰れっていうの!?」

ニャース「収穫ならあるニャ。 あの時……ジャリボーイ達もコメットちゃんを救おうとしてたんだってわかったからニャ」

コジロウ「だからコメットちゃんて誰やねん」

ムサシ「やっぱアタシ達の知らんところでまた何かあったわねこの子」
288 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/22 21:58:40 ID:5pp.2K8Y [5/7] 報告
-------放課後-------


マオ「ねぇ〜、サトシはまだ来ないの?」

カキ「こんな時間だ。不良に絡まれたりでもしてるんじゃないか?」

スイレン「シバキ用の釘バット貸してあげればよかったかな」

ガチャン!!

サトシ「お、遅れてゴメン!!」

ピカチュウ「ペカー……」

マオ/カキ「「遅い!!」」

マーマネ「早くしないとあの子来ちゃうじゃんか!」

サトシ「あぁそれがさ、さっき見かけたからちょっとだけ二人で喋ってたんだ」

リーリエ「ホントですか!? ……今更聞くのもなんですが、来てくれそうでしたか?」

サトシ「うん!あの子もリオルも、嬉しそうな顔してマオの料理楽しみにしてた!」

リーリエ「よかった……」

サトシ「もちろんオレも楽しみ!マオ、それで看板メニューってどんなの?」

マオ「ハァ、この子は……」

マーマネ「こんなんが未来のポケモンマスターなんて先が思いやられるよ」

リーリエ「ウフフ……でも私はサトシみたいな人がいいと思います!親しみやすくて」

カキ「……まぁ、変に気取ったヤツよりかはマシか」

ピンポーーーーーン

サトシ「! 来た!」

カキ「さて……どんな悩みでも聞いてやろうじゃないか」

スイレン「マオちゃんの友達はみんなの友達。仲良くしようね」


マオ「はいはーい!お待たせーーー!!」ガチャッ





マオ「               いらっしゃい!!               」







                           -------fin-------
289 : ンバット@ポイントカード 18/09/22 22:01:47 ID:GVawqLpM 報告
乙でした
290 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/22 22:02:24 ID:5pp.2K8Y [6/7] 報告
終わりです。ここまで読んでくださりありがとうございました
ギャグSSだと思って開いてくださったみなさん、すみませんでした←
気付いてる方もいましたが他にもアニポケSMの長編SSを書いているので時間があれば見てみてください!

サトシに妹ができます。人間の女の子に化けたポケモンに対するサトシの反応は……?(525レス)
https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=641568&p=14
クリスマスもの。マトリックスの皆さんとは別のロケット団の精鋭部隊が登場します(273レス)
https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=726274&p=7

長編SSは多分これで最後なのでご縁があれば短編SSでお会いしましょう。改めてありがとうございました!
291 : スモッグ@かわらのかけら 18/09/22 22:08:53 ID:Ah36lRAY [2/3] 報告
最後の最後にワルダック現象かよ!

何はともあれ乙
292 : ンターン@てんかいのふえ 18/09/22 22:52:00 ID:gJ/QSCkQ [1/2] m 報告
乙!
妹のもクリスマスのも見てたが例の現行長編アニポケSSがイッチのってびっくリーリエですよ
293 : シャーナ@やすうりポン 18/09/22 22:54:21 ID:Ah36lRAY [3/3] 報告
>>292
そのSSってなんだ!?
294 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/09/22 22:59:31 ID:5pp.2K8Y [7/7] 報告
>>292
スミマセン誤解を招く書き方でした……「他にも」というのは>>290のリンク先のSSの事です
現行SSはコレだけで貴方が仰ってるSSは別の方が書かれています。念のためお伝えしました……
295 : フレシア@フライングメモリ 18/09/22 23:08:21 ID:gJ/QSCkQ [s] [2/2] m 報告
>>294
やっぱり違うよな!
誰かへの返信で「絶対その人じゃない」とかドヤ顔自信満々で言ったのに
間違ってたらクッソ恥ずかしいわ良かった

ということで良かったですごめん改めて乙でした
296 : ルガルド@ユキノオナイト 18/09/23 23:59:52 ID:1oA28iS6 報告
完結したら読もうと思ってたので今一気読みした
……さすがですわ、ホントに
もう、何もかもが好きだ