【長編SS】 超 絶 炊 飯 器

1 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/09 01:08:15 ID:X9EcE1Do 報告
メレメレ島・アーカラ島・ウラウラ島・ポニ島


4つの島からなる自然豊かな場所・アローラ地方は人とポケモンが仲良く暮らしている。


近頃、そんなアローラ地方に何やら妙な余所者が迷い込んできたと住民達の間で噂になっているようだ。


余所者の正体は未知の空間・ウルトラスペースからやってきた生命体「ウルトラビースト」。


アローラに突如として姿を現したウルトラビーストはその圧倒的な力と不思議な能力でアローラの生態系を蹂躙する。


しかし、彼らにとってはアローラもまた未知の空間。この世界で見るもの全てを、彼らもきっと恐れているのだろう。


そこで、エーテル財団代表ルザミーネは自らの趣味嗜好とウルトラビーストを救わんとする想いを込めて、対ウルトラビースト特殊部隊を結成した。その名も……



                   「ウルトラガーディアンズよ!合言葉は、せーの……」




              「「「「「「 ウ ル ト ラ ジ ャ ー ! ! ! 」」」」」」
41 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/12 23:39:36 ID:gGHgrAwI [1/2] 報告
マオの報告から10分後、サトシ達のグループは東の方角へメレメレの空を飛んでいた。

エーテル財団のビッケがルザミーネとは別に指定した、ウルトラジャーの出現予測地点は2番道路。

その北側、つまり、ぬしポケモン・デカグースらが生息する「茂みの洞窟」が背後に構える湿り気の多い場所にサトシ達は一足早く到着していた……が、マオの報告を受けたルザミーネの指示のもと、すぐさまメレメレの花園へ急行することになった。


-------2番道路→メレメレの花園-------


ハクリュー「リュオォォォォ……!」

メタング「…………」

ガブリアス「お゛↓え゛↑お゛↓」


ビッケ『……というわけで、リーリエお嬢様は代表の指示で休息を取られているわ。……ちょっと面倒なことに巻き込まれてはいるみたいだけど、ね』

サトシ「大丈夫ですよ!カキが簡単に敗けるわけありません!」

マーマネ「とは信じたいけどね……一対多の勝負、隙を突かれてやられなきゃいいけど」

スイレン「ううん、マオちゃんもいる。マオちゃんも絶対敗けないしリーリエにキズ一つ付けさせることなく帰ってくる。ずっといつもそばにいた私が保証する」

マーマネ「謎理論」

サトシ「そんなことないさ。オレとピカチュウみたいなもんだろ?信用するのに難しい理屈なんかいらないよ、な?ピカチュウ」

ピカチュウ「ピカピカー♪」

ロトム「隙あらばお惚気ロト……」

スイレン「……フフ、そんなところだね。サトシ」

ビッケ『うんうん。お嬢様のことは二人に任せて、サトシ君達はウルトラジャーの捕獲に当たってちょうだいね』

サトシ/スイレン「「ウルトラジャー!」」

マーマネ「……やっぱ慣れないな。この紛らわしさ」


サトシ「もうすぐ着くぞ。……へへ、ちょっとだけ緊張してきたかも」

スイレン「今更水を差すようなことを言うけどいい?水タイプだけに」

マーマネ「おぅ、水に電気は相性が良いからね。言ってごらんよ」

ロトム「謎理論」

スイレン「今、私達はメレメレの花園に向かってるけど、私達が到着する頃にはもうウルトラジャーの姿がない……ってことも考えられることは頭に入れておいた方がいいのかな」

ビッケ『そうね……ウルトラジャーからウルトラホールのエネルギーが観測できない以上、こちらで居場所を特定することは難しいの。ゴメンね。テッカグヤの時のように一つの場所に留まっているのなら見つけられないことはないんだけど……』

スイレン「俗にいう徘徊系……難易度MAX。でもそれが燃える。オラワクワクすっぞ」

マーマネ「呑気にそんなこと言ってる場合か!また誰かがケガする前にウルトラビーストを止めないと!」
42 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/12 23:49:20 ID:gGHgrAwI [2/2] 報告
メレメレ島の北部には、どんな荒くれ者や獰猛なポケモンの心をも落ち着かせてしまう幻想的な風景が辺り一面広がる「この世の天国」があるといわれている。それがメレメレの花園。

花園の中心部に立てば自分の四方八方全てが黄色の花で埋め尽くされ、巨大なブーケの上に立ったような心地よさに感極まること間違いなしなのだとか。

そんな美しい花園は足を踏み入れる者全てを虜にし、ポケモンの棲み処となっている他、デートスポット、さらにはテレビ番組のロケ地などとしても人気である。


アブリー「ぶぶ〜♪」

モンメン「ほわほわ〜♪」

チュリネ「……なの」


花園には可愛らしい妖精たちが付きもの。……でも、肝心の花園の中心部には、花園に似つかわしくない何かが居座っているようだ。一見、何かの機械のように見えるが……


チュリネ「なの?」


近づいてみると、古びた炊飯器のようだ。日向ぼっことばかりに暖かい日差しに照らされているその姿は、まるで息を吹き込まれたかのよう……え?炊飯器?


ウルトラジャー「ZZZ……」


そう。これこそがサトシ達の追っているウルトラビースト(?)・「ウルトラジャー」だ。どうやらリーリエとすれ違った後、メレメレの花園へ休息を取りにきたらしい。

シャワー口のような蒸気口から、まるで寝息のように湯気を噴き出している。「ウルトラジャー」の目的は一体何なのだろうか。


ウルトラジャー「ZZZ……コメ?」


ウルトラジャーが何かを聞き取った。人間の声と風の音だ。何かを察知したウルトラジャーはこそこそと、なるべく背の高い花の下に場所を変えて様子を伺うことにした。

風の音と共に花園に降り立ったのは、もちろんサトシ、スイレン、マーマネとライドポケモン達であった。


サトシ「この辺か。やっぱり綺麗な場所だなー!今度の散歩はここにしようか?」

ピカチュウ「ピカピカー♡」

ロトム「コイツらはもう……さてと、ウルトラジャーはいるかなロト?早くデータを記録したいロト!」

スイレン「やっぱりもういなくなった後なのかな……」

マーマネ「ここにいるって情報もあくまでカキ達の推測にすぎないからね。激しい光を放つのならすぐわかりそうなものだけど、強力なウルトラビーストのことだ。きっとうまく息を潜めて気配を消す能力も兼ね備えているかもしれない。徹底的に探そう!」

トゲデマル「までゅ!」

サトシ「よし! ……出てこーい!!バトルしようぜー!!」

マーマネ「 あ の な 」


スイレン「私、花園の中心を探してくる。サトシとマーマネは岩場の周りをね」

マーマネ「うぃ」

サトシ「そうか。こんな広い場所全部探さなきゃいけないんだ……」
43 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/13 21:46:06 ID:Bx2Y0j1k [1/3] 報告
-------10分後-------


アブリー「ぶぶ〜♪」

トゲデマル「までゅ!までゅ!」

マーマネ「こらこら、飽きてきたからって遊ばないの。岩場の影とか、探すべき場所は色々あるんだから」

マーマネ「それにしても見つからないな……ポケモンじゃなくて落とし物を探してるような気分だ。形が似ているだけとはいえ、炊飯器を探すなんて一生の内で今しかないよね。多分」

マーマネ「野生ポケモン達は何事も無かったかのように生活しているように見えるし……やっぱりこの場所にはウルトラジャーは来てないのかな?」



ピカチュウ「ペカ〜……」グデー

サトシ「おらへん、全然おらへん」

ロトム「しっかりするロト!まだ全体の22%しか探索できてないロト」

サトシ「嘘つけ!この辺りはもう大方探し尽くしたよ。やっぱりここにはいないのかな?」

モクロー「もふぅー、もふぅー」

サトシ「そっちはどうだ?見つかりそうか?」

モクロー「もふぅー……」

サトシ「だよなー……見渡す限り黄色一色!普段なら綺麗だと思えるけど探し物をするとなると鬱陶しいことこの上ないなぁ」

ロトム「そういえばスイレンはポケモンが一番よく集まる中心部を探しにいったロト。ウルトラジャーは現時点では財団によってウルトラビーストに分類されていて、そのウルトラビーストはポケモンと定義づけられてる」

ロトム「つまり、ウルトラジャーは中心部にいる可能性も捨てきれない……と言ってたロト」

サトシ「でもさ。そんなところに隠れててもすぐにバレそうじゃないか?」

ロトム「中心部の花は背が高いロト。ウルトラジャーくらいの大きさなら十分隠れることができるロト。それなら今の野生ポケモン達の様子も説明がつくロト」

サトシ「とにかくオレちょっとスイレンの方見てくるよ」

ロトム「岩場を探すのが飽きたからって」



アシマリ「あう♪あう♪」

スイレン「ふぅ……真ん中なら少しは楽できると思ったけど思いの外探しづらいね。よく考えたら花を傷付けないように注意して探さないといけないから探索のテンポも悪くなるし」

アシマリ「〜♪」チューチュー

スイレン「フフ、今の時期は『やまぶきのミツ』がよく採れる。あれだけ苦労してマオちゃんとサトシが採りに行ってたのが懐かしいね……ん?ねぇアシマリ、あの花の下にあるヤツ……」


ウルトラジャー「…………」ドキドキ
44 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/13 21:52:30 ID:Bx2Y0j1k [2/3] 報告
スイレン「まさか……」


確信一歩手前のスイレン。足音を立てぬようにじりじりと落ちている炊飯器との距離を詰めていく。

顔から滴り落ちる冷や汗の音すらも耳に聞こえるほどに全身全霊を集中させながら小刻みに震える手を伸ばし、ウルトラジャーを拾い上げた。


スイレン「じーーーっ」

ウルトラジャー「…………」

スイレン「……やっぱ違うかな」


ウルトラビースト捕獲がこれほどまでにあっけないハズがない……とスイレンは手にとったウルトラジャーをただの炊飯器と錯覚してしまう。

だが、これこそウルトラジャーの策略であった。捨てられたタダの炊飯器に擬態し、休息の邪魔をする敵の眼を欺きその場をやり過ごそうとしているのだ。


スイレン「空をもの凄いスピードで飛ぶハズのウルトラジャーがこんなに大人しいワケもないし……ただのゴミみたいだね」

アシマリ「おぅ」

ウルトラジャー「…………」ホッ


スイレン「まったく、こんな綺麗な花園の真ん中に堂々とゴミを捨てるヤツの気が知れない。これは持って帰ってウチで処分しよう」


ウルトラジャー「!?!?」


ウルトラジャーの策は甘かった。スイレンはポイ捨てを絶対に許さない綺麗好きだったのだ。数日前にもポケモンスクールの通学路にて、眼の前でポイ捨てをした不良を2、3人シメたばかりだった。

焼却炉送りはゴメンだ。そう言わんばかりのウルトラジャーはやむをえず、ついにその本性を現す。


アシマリ「! あおっ!あおっ!」

スイレン「どしたの? ……え゛っ!?何コレ!?」ギギギギ

スイレン「う゛っ……!? この炊飯器、何か変! ……ア、アシマリ、サトシかマーマネ呼んできて!」


途端に息苦しさを覚えたスイレン。見ると自分の胸の周りに赤茶けた色をした、細長い線が巻き付いている。焦りながらも謎の線の出処を眼で追ってみると、それはウルトラジャーの背部から伸びていた。

尻尾のように伸びたそれは、炊飯器の電線コードだった。


スイレン「やばっ……

バ バ バ バ バ バ バ … … … … ! !

スイレン「ぃぎ……ぃ!? んお゛ぉお゛ぉぉぉお゛ぉぉお゛おお゛ぉぉぉお!!」


ウルトラジャーは電線コードを通して大量の電流を一気にスイレンの体に流し込む。

見た目はボロい炊飯器といえど、圧倒的な力に偽りなし。ウルトラビースト・「ウルトラジャー」はついに戦うことを選んだのだ。
45 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/13 21:54:18 ID:Bx2Y0j1k [3/3] 報告
スイレン「あへ……へひ……」ヒクヒク

ウルトラジャー「…………」シュルルル


スイレンの腰元から巻き付けたコードを引き戻し、次の敵に備えて警戒態勢をとるウルトラジャー。

ウルトラジャーは既にこの花園へやってきた全ての気配を感じ取っていた。そのうちの一人と一匹は自分と対等に戦える力を持っていることも知っていた。

スイレンへの攻撃はそんな彼らへの宣戦布告だった。これからサトシ達とウルトラジャーとの、長い戦いが始まる--------------------------------


サトシ「ピカチュウ! 『 ア イ ア ン テ ー ル 』 ! !」

ピカチュウ「チュゥゥ……! ピ ッ カ ァ ! !」


ウルトラジャー「!」


           ギ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ン ! ! !


鋼のように固めたピカチュウの尻尾はウルトラジャーを捕らえると、トンカチを振り下ろしたような甲高い金属音を響かせる。

想像以上の威力だったのか、ウルトラジャーは態勢を整えていたにも関わらず吹き飛ばされ、花園の黄色い花を何本か折りながら地面に転げ落ちた。


アシマリ「あぉ!あお〜!」オロオロ

スイレン「」

ロトム「白目を剥いて痙攣してるロト……薬はたしかマーマネが持ってたハズ。呼んでくるロト!」

サトシ「サンキュー。……オレはアイツとバトルする。よくわかんないけどオレ達のことを敵だと思ってるのは確かだよな!」

アシマリ「あお……」

サトシ「ありがとうなアシマリ。後は大丈夫!いざという時はスイレンの考えてくれた作戦があるからね」

ピカチュウ「ピカピカー」

サトシ「やるぞピカチュウ。スイレンの作戦も頼りにしてるけど、なるべくオレ達だけで終わらせるように頑張ろうぜ!あくまでいざという時の作戦だからな!」

ピカチュウ「ピカッ!」

モクロー「もふぅ!もふぅ!」

サトシ「お前もやるのか?気持ちは嬉しいけど相手はウルトラビーストだ。……それでもやるか?」


ウルトラジャー「 コ メ エ エ エ エ エ エ エ エ ! ! ! 」


サトシ「……考えてる時間はないか。やるぞ!」

モクロー「もふぅ!」
46 : ドグラー@リンドのみ 18/07/13 22:18:49 ID:zfoo8eoU 報告
支援
俺はオカマだが
47 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/14 00:09:40 ID:9HJkOxSQ [1/9] 報告
ウルトラジャー「コメェェッ!」シュッ

サトシ「来るぞ!二人とも!」


ウルトラジャーが再びコードを伸ばす。勢いよく飛び出した攻撃にピカチュウとモクローは数々のバトルで培われた反射神経でかわすも、槍のように地面に突き刺さるコードに少したじろく。


サトシ「ウルトラジャーめ、本気になったわけだな。あのコードが相当厄介だな……。 ピカチュウ、次にアイツがコードで襲い掛かってきたら飛び乗るんだ。いいな?」

ピカチュウ「ピカチュ!」


ウルトラジャー「コメエエエエエ!!」シュバッ

サトシ「来たぞ!しがみつけ!」

ピカチュウ「ピッカァ!」


コードに捕まるピカチュウ。ウルトラジャーの抵抗も物ともせずに綱渡りのように本体の炊飯器へ駆けあがっていく。焦り始めたウルトラジャーは今度は電流で応戦するがジャンプで躱され、本体へ飛び乗られてしまった。


ウルトラジャー「コメェェ……コメェエェ!!」ブォォォォン

サトシ「食らわせ!『10まんボルト』!!」

ピカチュウ「ピーカー……ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」

サトシ「いいぞ!体力を削りつくせ!」


ウルトラジャー「コ、コメェェェェ……!!」フシュー… フシュー…

サトシ「えっ、何だあの煙……ピカチュウ気をつけろ!何か来るぞ!」


ピカチュウの渾身の一撃を受けるウルトラジャー。予想以上の苦戦を強いられた彼は次の手段に出た。

ウルトラジャーが本体に力を込めると、頭の穴から湯気が噴き出した。湯気はピカチュウごと本体を包み込むと、雲のように体積を増していく。


サトシ「何だあの雲……あれじゃ中でどうなってるのか見えないじゃないか。ピカチュウー!大丈夫かー!?」



                      ボ ガ ァ ァ ァ ァ ァ ! !



サトシ「……っ!? 爆発!?」


ピカチュウ「ビ……ガ……」ドサッ


爆発した雲の下から体が軽く焦げたピカチュウが落ちてきた。

雲は水の塊。どうやら雲の中で『10まんボルト』を放ち続けていたピカチュウの電気がショートし、暴発したらしい。雲の中は爆炎で未だ燃え続けている。

雲の中で、次の攻撃に出るべく身を潜めるウルトラジャー。得体が知れないのは、やはりその姿だけではなかったらしい。
48 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/14 00:15:14 ID:9HJkOxSQ [2/9] 報告
マーマネ「ひぃ……あの場所に僕がいなくてよかった……正直言ってウルトラビーストとまともに太刀打ちできるのはサトシかカキぐらいのもんだよね」

マーマネ「だからこそ……僕は自分にできることを徹底しないと。トゲデマルとデンヂムシ、『クラボのみ』をいくらか採ってきてくれる?僕が持ってる『かいふくのくすり』は人には使えないからね」

トゲデマル「までゅ!」

デンヂムシ「むちぃ」

マーマネ「後は……どうしよう。スイレン……感電したってことは症状は体の麻痺と……そうだ!内臓が焼けて肺も機能しづらくなってるはずだ。こういう時は……えぇっと」

マーマネ「そうだ!人工呼吸だ!そうと決まれば僕が……ってえ゛ぇ!?人工呼吸!?」

マーマネ「はわわ……/// まさかこんな時にこのシチュエーションが来るなんて……!」


狼狽えながらもスイレンの顔を覗き込むマーマネ。……できない。できるわけがない。したら助かった時にぶっ殺される。

しかし助けなくてもきっとずっと恨まれる。スイレンは勿論、皆からも。それも嫌だ。神経質なマーマネは必死に考える。

当然マーマネはわかっていた。スイレンに限らず、自分の傍にいる仲間はみんな自分を想ってくれていること。だからこのくらい何とでもない……と信じたかった。

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マーマネ「みんなごめん!引っ越しなんて嘘だったんだ!ホントはすぐ近くの家で1週間だけ……」グシャグシャ

サトシ「なんだ、よかったじゃん!」

カキ「転校はしないってことだろ?」

リーリエ「これからも一緒にいられるんですよね?」

マーマネ「……!?」

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マーマネ「何を迷ってるんだ……助けなきゃ!こうなりゃもうやるっきゃねぇ!!」ガバッ

アシマリ「あぅ?」

マーマネ「あっ……そうだ。そうだよね。ハハハ、く、口はさすがにアシマリに任せるよ。僕が肺の辺りを押すからしっかりお願いね」

アシマリ「おぅ!」ビシッ

マーマネ「よっしゃ!やるぞー……」グッグッ


マーマネにはマーマネの戦いがある。一方のサトシは、眼の前の燃え上がる雲に眼を向け、ウルトラジャーが現れるのを待つ。無暗に攻撃をしてはまた爆発を起こしかねないからだ。


サトシ「……あれ?何か小っちゃくなってないか?雲」


ウルトラジャー「コメェェェェェ……」グビグビ


サトシ「!  いた!!」


雲から噴き出る炎の勢いが弱まったかと思えば、雲も徐々に縮みはじめた。ウルトラジャーの姿は雲の中心部にあった。ウルトラジャーは燃え上がる雲を湯気を発していた穴から吸い込んでいたのだ。

雲を跡形もなく吸い込んだウルトラジャー。またしても炊飯器に宿る力でサトシ達を翻弄するのだろうか。
49 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/14 00:26:03 ID:9HJkOxSQ [3/9] 報告
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………


サトシ「……」ゴクリ

ウルトラジャー「コー……メー……」ゴゴゴゴ

サトシ「……やられっぱなしで終われるかよ」


サトシ「       今だモクロー!! 『つつく』!!       」

ウルトラジャー「!?」


モクロー「もぉぉぉぉっふぉぉぉぉ!!!」


ピカチュウがウルトラジャーの注意を引きつけている間、モクローはウルトラジャーの真上へ移動していた。両者の戦いを空から監視していたモクローはウルトラジャーが無防備の今こそ最大の好機と、口に備えた小さく鋭い槍を標的に向ける。

ウルトラジャーは注意をモクローに向けるも、急降下してくるモクローに反応が間に合わず、弱点であろう蒸気穴を曝してしまう。


サトシ「覚悟しろ!ウルトラジャー!!」


                         ズ ブ ッ … … ! !


メキメキメキメキ……

ウルトラジャー「コメエエエエエエエ!!!」

モクロー「もふ!もふ!」アタフタ


泣き叫ぶように奇声を上げるウルトラジャー。蒸気穴の高温に耐えられずすぐさま嘴を抜いたモクロー。抜けた先にはクモの巣のような亀裂がしっかりと刻まれていた。


ウルトラジャー「コ゛……コ゛メ゛ェェェェ……」

サトシ「よくやったぞモクロー!いい一撃だ!」

モクロー「もふぅ♪」


ウルトラジャー「 コ メ メ メ メ ェ エ ェ エ ェ ェ エ エ ! ! !」


                      バ バ バ バ バ バ バ … … ! !


ピカチュウ「 ヂ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! 」


怒りで我を忘れたウルトラジャー。そこに、極めつけにとばかりに真下から雷が襲う。ピカチュウの『10まんボルト』だ。

地面から空へと昇る雷に巻き込まれ、ウルトラジャーは天高くへと突き上げられる。いくらウルトラビーストといえど、多くの戦いの経験を積んできたピカチュウを本気にさせてしまえば、苦戦を強いられざるを得なくなるのである。


サトシ「……へへっ」
50 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/14 00:27:40 ID:9HJkOxSQ [4/9] 報告
サトシ「ハァ……ハァ……」

ピカチュウ「ピィ……カァ……」

サトシ「気を付けろ……また戻ってくるぞ」


キィィィィィ……ン


サトシ達が空を見上げると星が、いや、太陽の眩しさにかき消されないほどの眩い光が音を立てながらこちらに近づいてくる。

ウルトラジャーが光で己の身を燃やしながらサトシ達に狙いを定めて隕石のごとく突っ込んできた。満身創痍なのか、炊飯器のボディが気圧に耐え切れず所々凹んできている。


マーマネ「あっ、あの光はまさに星!今朝ハウオリ霊園を襲った犯人はやっぱりアイツだったんだ!」


サトシ「最後の抵抗ってワケか……ピカチュウ、モクロー、迎え撃つぞ!」

モクロー「もふぅぅぅ!!」


アローラのトレーナー達の切り札にして、ポケモンの秘めたる力を解放する能力・「Zワザ」。サトシの腕の「Zリング」が光る時、彼の中に眠る「Zパワー」が解き放たれ、迫りくる敵を薙ぎ払う。



                         ブ

                         ル

                         |

                         ム

                         シ
                         ャ

                         イ

                         ン



                           エ

                        ク

                         ス

                            ト

                           ラ

                          ァ
                            ァ
                         ァ
                          ァ
                           ァ

                        !  !  !  
51 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/14 21:44:37 ID:9HJkOxSQ [5/9] 報告
ウルトラジャー「……!」

モクロー「ふぉおお゛ぉぉおおぉ!!」


「Zパワー」を受け取ったモクローの放つ緑の嵐がウルトラジャーを一度は押し返すも、優勢を保てるのはわずか数秒。すぐにモクローが押されていく。

ハウオリ霊園での一件とは比べ物にならないほどの勢いでウルトラジャーが迫ってくる。気を緩めてウルトラジャーを落としでもすれば花園の大部分は焼け野原と化すだろう。


モクロー「も゛……ふ……」プルプル


ウルトラジャーが近づいてくる。もう少し持ち堪えればウルトラジャーの体は崩壊して動きを止める……が、「Zワザ」だけでこれ以上の時間は稼げない。そう判断したサトシはモクローの後ろで構えていたピカチュウに合図を出す。


サトシ「ピカチュウ!     『 ア イ ア ン テ ー ル 』 ! !     」


ピカチュウ「 チ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! 」


                      ズ

                        ッ

                      ! ! 


ウルトラジャー「 ご ぉ ……」

ピカチュウ「…………」ギギギギ


サトシ「吹き飛ばせーーーっ!!」


「どこに……いるの?」


ピカチュウ「?」

モクロー「もふ?」



「どこにいるの? どこにいったの?」



フシュウウウウ……!!


ピカチュウ「ピカッ……!?」

サトシ「ピカチュウ!?」


崩壊寸前のウルトラジャーの体から大量の蒸気が噴き出る。前に出た湯気よりももっと黒く濁った、まるで煙のような気体がウルトラジャー自身をピカチュウ共々包み込む。

黒く濁った……まるで、荒んだ心のように。
52 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/14 21:52:54 ID:9HJkOxSQ [6/9] 報告
マーマネ「な、何だろう……決着ついたのかな?」

アシマリ「あぉ……」


モクロー「もふ!」バサッ

サトシ「やめろモクロー!動くな! ……オレが行く」

サトシ「オレがいいって言うまで絶対に動くな!いいな?  さて……届かない高さじゃないな……」


サトシが地面を踏み込んだその時だった。サトシとモクローの頭上で黒い湯気が何者かに取り払われたかのように一瞬で晴れる。

……が、湯気の中身を見たサトシ達は眼を疑った。湯気が晴れた先にいたのはピカチュウと……


ウルトラジャー(?)「コメェェェ……」


人の形をした、銀色の怪物だった。怪物はピカチュウの頭を鷲掴みにしながら浮遊している。


サトシ「ピカ……チュウ?」

ロトム「ピピピピーーーーーッ!? あ、あれは何ロト!?とにかく見た目だけでもわかる!あれは危険度200%の怪物ロトーーー!!」

マーマネ「ウ、ウルトラジャーは?ウルトラジャーはどこに行ったの?……ま、まさかと思うけど……」


サトシ「進化した……のか?」


突如現れた銀の怪物。その姿は炊飯器とは……いや、この世のものとも思えぬその姿はまさに未知の生物・「ウルトラビースト」そのものだった。

生まれ変わったウルトラジャーはピカチュウの頭を掴んでいた手を振り上げ、一瞬だけサトシの方を見ると手に持っていたピカチュウを黄色の花で埋め尽くされた地面に叩きつけた。


ズ ド ォ ォ ォ ォ ン ! !


ピカチュウ「ピ……カ……」フラフラ

モクロー「も゛ふ……」


叩きつけた先には「Zパワー」を使い力を使い果たしたモクローが座りこんでいた。サトシの反応も間に合わず、ぶつかった二匹は瀕死寸前。サトシの勝機は完全に潰された。


サトシ「まだだ……まだやれる!出てこい!ルガ……

ウルトラジャー「コ メ エ エ エ エ エ エ エ エ ! ! !」


突然、爆音とともに一気に蒸気が地面から噴き出し、ピカチュウ達に駆け寄るサトシの視界を奪った。

やがて煙が晴れ、今度こそ力尽きたピカチュウ達の姿にとうとうサトシは地面に膝をついて呟いた。


サトシ「……敗けた」
53 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/14 23:07:24 ID:9HJkOxSQ [7/9] 報告
マーマネ「……えっ、敗けたの?サトシが?  ひぃぃぃ!!」

ウルトラジャー「…………」


「どこ? どこだ? どこ?   ………りたい。 今すぐに」


アシマリ「?」


ゴゴゴゴゴゴ……


ロトム「あっ、サトシ!ウルトラジャーが逃げるロト!」

サトシ「……はっ、そうだ!作戦!」

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マーマネ「ん〜……」

サトシ「どうしたんだ?」

マーマネ「やっぱり、ウルトラジャーはウルトラビーストじゃないのかな。ウルトラジャーは確かにこのアローラにいるのにウルトラオーラが感知されないっておかしいじゃん」

サトシ「じゃあアローラのポケモンなのかな?だとしたら新発見ってことだよねオレ達!」

マーマネ「あんなのがアローラにゴロゴロ居られてたまるか!とにかく現時点ではわからないことだらけだよ……むむ」

サトシ「とにかくメレメレの花園にソイツがいるといいけど……」

マーマネ「それね。せめて現在地が分かれば追いかけやすくなるけど……ウルトラジャーはウルトラオーラをもたないから探しにくいのが今回の一番厄介なところだよね」

スイレン「あっ、ウルトラジャーを追いかけやすくするいい考えをたった今思いついた。これはホントだよ」

サトシ「スイレン?」

スイレン「サトシ、エーテル財団の人達は私達の位置をどうやって把握してる?」

サトシ「えっと……GTSとかいうやつだっけ、ほらこれ」プチッ

マーマネ「そうか!それをウルトラジャーに取り付ければいいんだ!……でもその為にはウルトラジャーに一度遭遇しないと」

スイレン「あ゛っ、そうか」

マーマネ「これで振り出しに戻ったね……」

サトシ「でもさ、今から行くトコにウルトラジャーがいたらその作戦が使えるじゃんか!オレはスイレンを信じるよ」

スイレン「おぉサトシ、わかってるぅ」

--------------------------------------------------------

サトシ「う お お お お お お お お お ! !」


サトシは去りゆくウルトラジャーの背中目掛けて自分のGPS発信機を投げつけた。発信機はウルトラジャーの背中に貼り付くと、ウルトラジャーと共にどこかへと消えていった……


マーマネ「さも当たり前のように取り付けやがって超人め」
54 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/14 23:22:56 ID:9HJkOxSQ [8/9] 報告
トゲデマル「まっでゅ!まっでゅ!」

マーマネ「おぉクラボのみ!採ってきてくれたんだね!えらいえらい」

アシマリ「あぉ?あぉぉ?」

マーマネ「大丈夫。とりあえず体の痺れは取れるハズだからすぐ立てるようにはなるよ。ただ……今後の活動に支障をきたすかも。スイレンの事はルザミーネさん達に相談してみようか」

アシマリ「あぅ……」

マーマネ「落ち込むことはないよ。ここまでスイレンが持ち直したのもアシマリが手伝ってくれたおかげだよ。それに君が落ち込めば一緒に頑張った僕のメンツが立たないじゃないか」ハハハ

トゲデマル「までゅ!までゅ!」

アシマリ「…………」コクリ


サトシ「ハァ……ハァ…… ……ロトム、オレさ……ダメだったよ」

ロトム「追い詰めたかと思いきやまだあんな戦闘能力を隠しもっていたなんて……『ウルトラジャー』、やっぱりタダモノジャないロト……」

サトシ「アイツ、進化したよね。小っちゃい炊飯器から人型の怪物に」

ロトム「怪物の姿、ウルトラジャー自体の強さも相まってちょっとトラウマになりそうだったロト……」

ピカチュウ「ビ……ガ……」

モクロー「」

サトシ「よし……こうしちゃいられない!早くアイツを追いかけて今度こそ勝たないと!……まだポケモンはいるんだ。必ずオレが何とかしないと……」

ロトム「無理しちゃダメロト!あれだけの力をもった強敵、ルガルガンだけでは勝ち目がないロト!」

サトシ「! ……わかってるけど……ウルトラジャーの居場所がせっかくわかるようになったんだ。だから追いかけないと……」

ロトム「居場所がわかるという事は作戦を立てやすくなったともいえるロト。あまり無茶はせずに、他のメンバーときっちり話し合ってから行動するのが効率的ロト!」

サトシ「そっか……それもそうだ」

ピカチュウ「ピカピ……」

サトシ「そうだなピカチュウ、まずは皆が集まったら真っ先にお前をポケモンセンターに連れていかないとな。向こうにはバーネット博士とニャヒートも一緒にいる。ゆっくり休んで、休日の散歩に備えてような!ピカチュウ」

ピカチュウ「ピカピー……!」ポロポロ

サトシ「あぁあぁ!泣かなくたっていいじゃんか!ほら、よしよし」ナデナデ

ピカチュウ「チャァ〜♪」スリスリ

ロトム「またお惚気ロト……」

マーマネ「でも憧れるなぁ。いつもは不器用だけどポケモンと接してる時のサトシの行動は尊敬するよ」

トゲデマル「むむむ……」


姿を変え、より強力になったウルトラジャーに完膚無きまでに叩きのめされたサトシ。しかし、サトシの不屈の心はもう第2ラウンドのゴングが鳴るのを待っている。

静けさの戻ったメレメレの花園の真ん中で、サトシはウルトラジャーが去った空を見上げる。見上げたその顔は、今もまだ眼の前の敵と戦っているかのようだった。
55 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/14 23:41:39 ID:9HJkOxSQ [9/9] 報告
次のおはなし



第4話(全13話)「銀色の怪物」
56 : ントル@たんけんセット 18/07/15 11:14:25 ID:4yW2tDjQ 報告
スレタイで超越人力車のパロかと思った

支援
57 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/15 20:30:39 ID:YuRUcQsw [1/6] 報告
サトシとウルトラジャーの戦いも一区切り。しかし未知のウルトラビースト・ウルトラジャーを捕獲せんとするウルトラガーディアンズの活動は人々の目を忍び今も続いている。

一方、昨日サトシが訪れた浜辺では、炊飯器屋の娘がトロピウスと共に相も変わらずトレーナー達を相手に暴れまくっていた。


ヌカ「『ソーラービーム』!!」

トロピウス「キ ュ ラ ァ ァ ァ ァ ァ ! !」ボォォォォ

男A「うわらば」

男B「何てこった……二人がかりでかかってもこのザマかよ。強ぇなぁ姉ちゃんは。持ってきな、一人1000円でよかったよな?」

ヌカ「まいどありーっす!あ、よかったらウチの炊飯器も買ってくださいね?」

男A「ハハハ、炊飯器なんてそう滅多に買うもんじゃないっしょ姉ちゃん!」

男B「ソイツはまた今度な。親父さんのサポート、しっかりやんなよ?」


ヌカ「……ふぅ。何か今日は調子いいね。浜辺、昨日よりも人が多いからかな?」

トロピウス「クルルルルル……」

ヌカ「おぉ!それにしても今日はやたら気合入ってるよね!……やっぱり昨日、マサラタウンのサトシとニャヒートに刺激されたからかな?」

ヌカ「こんなところで会うとは思わなかったし……バトルの最中もずっとドキドキしてた。炊き立てのご飯を頬張って、飲み込んだ時みたいに、ずっと胸が熱かったの……」

トロピウス「(´∀`) ククルルルル……」

ヌカ「あっ!?/// いやいや!だからそういうのじゃないってば!!/// あたしはマサラタウンのサトシを男の子としてじゃなくて、ちゃんとトレーナーとして尊敬してる!……だからこそ、ちゃんとお礼、言っておきたかったかなぁ……って思っただけ」

ヌカ「トロピウスもそうでしょ?マサラタウンのサトシのポケモン達にお礼を言いたいでしょうよ」

トロピウス「カルルルル……」

ヌカ「な、何さその顔」

ヌカ「……そ、そうだ!今日ね、父ちゃんの新しい炊飯器でホットケーキ焼いてきたの!コーンフレークとナナのみを混ぜてみたんだけど……ほら、ナナのみ好きだったでしょ?」

トロピウス「\(*>▽<*)/」

ヌカ「フフ、しっかり食べて、首の稲穂をもっと立派にしようね」


ピシッ


ヌカ「……? トロピウス、何か言った?」

トロピウス「??」

ヌカ「違うか……どこかで、何かが割れるような不思議な音がした気がするんだけど……」


それは人知れず、波打ち際の岩場に挟まっていた「何か」にヒビが入る音だった。

真昼の日差しに照らされ、浜辺の表舞台で宝石のように煌びやかに光る波とは対照的に、直径20cm・ラグビーボール状の「何か」は影で独りでに、不気味な銀の光を放っていた。


……ピシッ
58 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/15 20:52:49 ID:YuRUcQsw [2/6] 報告
ピピピピピピ……

サトシ「通信だ。 ……もしもし、こちらマサラタ……

ザオボー『サトシ君!!貴方一体どういうおつもりですかっ!?』

サトシ「えっ?」

ビッケ『違うのよザオボー。サトシ君は自分のGPS発信機をウルトラジャーに取り付けただけなの。だから今このシステム管……じゃなかった、司令室のモニターに映し出されている位置情報はウルトラジャーの現在地を指してるのであってサトシ君が勝手に動いてるワケじゃないわ』

ザオボー『何だそうですか。焦りましたよぉ。リーリエお嬢ちゃんといい、隊員の安全第一を掲げるウルトラガーディアンズの方針に背く行為をされては困るのですよ。これだから私は子供が嫌いなのです』イライラ

ビッケ『でもこれでウルトラジャーをこちらで追跡できるようになったのよ?サトシ君の行動は正しいと思うけど』

サトシ「オレじゃないですよ。GTS……だっけ?それをウルトラジャーに取り付ける作戦を考えたのはスイレンなんです」

ビッケ『あらそうだったの?これから任務はまだまだ続くと思うけど、くれぐれも気を付けてね』

スイレン「……///」

マーマネ「何とか立てるまで回復したね。とりあえず一安心だ」

トゲデマル「まっでゅい!」

ザオボー『確かに貴方達はよく頑張りましたがウルトラジャー捕獲が今回の任務の最大目的であり達成条件なのです。最後まで気を引き締めてお願いしますよ。あと今後、ウルトラジャーによる被害が出た場合は我々エーテル財団だけでなく貴方達にも責任が及ぶことをお忘れなく』

ビッケ『ちょっと、あんまりプレッシャーをかけないであげて』


ルザミーネ『その通りよザオボー。これからウルトラガーディアンズには、一度メレメレの花園に全員集まってもらうわ。そこで各々作戦を決めて、それからはしばしの解散。隊員達を好きな場所で待機させるわ』

サトシ「えっ、待機?」

ザオボー『ちょいちょい!代表!!私達も彼らも皆休んでいる暇などないのですよ!?一刻も早くウルトラジャーを捕獲しないと!またいつどこで被害を出すのかわかったもんじゃない!』

ルザミーネ『リーリエもサトシ君達も、それにポケモン達も、ウルトラジャーの捜索や戦闘、相次ぐトラブルで疲れてるわ。ほら、モニターでウルトラジャーの現在地を確認してみなさい』

ビッケ『あっ、ウルトラジャーがカーラエ湾中心の小島で停止しています!』

ルザミーネ『じゃあ停止している場所の現状を確認するから小島のリアルタイム映像をモニターに映して』

ビッケ『は、はい!財団の観測員が小島に設置しているカメラに映像を切り替えます!』


ビッケ『……って、あれ!? ……ウルトラジャー……寝てますね。さっきあれだけ暴れていたというのにいつの間に……』

ルザミーネ『そう。ウルトラジャーは今、活動を停止してる。被害を出す可能性が低いこのタイミングで休まなくて、いつ休むの?』

ザオボー『活動を停止しているならば尚の事彼らをウルトラジャーのもとへ行かせないと!一気に叩くチャンスです!』

ルザミーネ『じゃあ聞くけど、今戦いを終えてボロボロの皆が全員で殴り掛かったところで、100%勝てると保証できるのかしら?隊員達の無事は100%保証できるのかしら?』

ザオボー『え゛……?』

ルザミーネ『隊員の安全第一がウルトラガーディアンズの方針……じゃなかったかしら?』ギロッ

ザオボー『う゛っ……』
59 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/15 20:57:21 ID:YuRUcQsw [3/6] 報告
ルザミーネ『もしもの時は私がすべて責任を取るわ。それがエーテル財団の代表……いや、ウルトラガーディアンズの司令官としての役目だもの。ほんの出来心で作った特殊部隊だけども、だからこそそのくらいの覚悟は初めからしてる!』


サトシ「リーリエのママ……」

スイレン「カッコイイ……」

マーマネ(今ほんの出来心って言ったよなこのオバハン)

ザオボー『ぬぬぬ……代表がそう仰るのなら私が何か言えば言うほど都合が悪くなる気がしてなりませんね。仕方ない!』

ビッケ『……と、いうわけで皆を集めるから、貴方達はメレメレの花園で待っててくれる?』

サトシ「はい!」

ルザミーネ『あ、そういう時は“ウルトラジャー”でお願いね?』

サトシ/スイレン/マーマネ「「「ウルトラジャー!!」」」

ザオボー『ついさっきボコられた敵の名前を言うのを強要するなんて鬼ですねぇ代表……』

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ウルトラジャーはカーラエ湾の小島にて、人知れず活動を停止した。次に動き出す時までしばしの休戦である。

エーテル財団からの通信から15分後、同じく通信を受けたカキ達が花園へやってきた。

心身ともに回復したリーリエと対照的に、カキは着地したライドポケモンから転げ落ちるように降りたところを見ると襲ってきた野生ポケモンとの戦いで相当疲労が溜まっているに違いない。


カキ「ガハッ」ゴロゴロ

マーマネ「ちょっとちょっと!大丈夫なの!?」

カキ「ハァ……ハァ……少し無理をしてな。ルザミーネさんから待機命令が出たんだろ?丁度よかったぜ……」

マオ「それよりもスイレンは大丈夫なの?ウルトラジャーの攻撃を受けたって……」

スイレン「軽い胸焼けだよ。大丈夫」

マーマネ「胸焼けってそういう意味で使うんじゃないでしょ」


リーリエ「あぁ……ピカチュウ!大丈夫ですか!?」

ピカチュウ「ピカ……」

リーリエ「サトシ!早く『かいふくのくすり』を持ってきてください!」

サトシ「あぁ、それが……」

ロトム「『かいふくのくすり』は瀕死状態のポケモンには効かないロト」

リーリエ「で、では早くポケモンセンターに……」

マオ「まぁまぁ、こうしてあたし達が集まったのはこれからの事を考えるためでもあるんだよ。どこでどのように待機するか、次はちゃんと考えて行動しないと」

カキ「……じゃ、まずは中間報告といこうか。お互いのチームでどのような事があったか話しておこう」
60 : マルス@すいせいのかけら 18/07/15 21:17:23 ID:lm02ylgE m 報告
支援
61 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/15 22:26:30 ID:YuRUcQsw [4/6] 報告
サトシ達は話した。ウルトラジャーの脅威を。結果はどうあれ、ポケモン達が頑張ってくれたことを。


カキ「成程……ウルトラジャーについてはよくわかった。ピカチュウを倒すとは、ウルトラビーストの名に恥じぬ戦闘力の持ち主だというのは確かだな」

マオ「その、ウルトラジャーがした変身って、やっぱり普通のポケモンみたいな『進化』なのかな?それとも『メガシンカ』みたいな一時的なものだったり?」

マーマネ「どちらにせよこれからどうしよう……僕らのチームにピカチュウより強いポケモンなんていないよね……?」

スイレン「でも敵は一匹。やり方次第できっと倒せる相手」

カキ「あぁ、その事なんだが……こちらからも報告がある。森の中でリーリエを休ませてる間、とんでもないものを見ちまったんだ」

サトシ「とんでもないもの?」

--------------------------------------------------------------

リーリエ「わ、私達は行かないのですか?」

マオ「リーリエはまだ休んでた方がいいからね。……気絶していただけとはいえ、今の状態で活動を続けるのはよくないよ。カキはこれからどうする?」

カキ「オレは……仕事だ」ギロッ

マオ「えっ?」

リーリエ「な、何ですか貴方達は!?」


グルルルルルルル……         ガラララララララ……


--------------------------------------------------------------

カキ「あの時オレ達は獰猛な野生ポケモン達に囲まれていた。あの森の野生ポケモンは血気盛んな連中が多いことは知ってたが、戦ってるうちに妙な違和感に気付いたんだ」

マーマネ「違和感?」

リーリエ「ポケモン達は確かに私達を敵とみなして襲ってきました。ですが彼らの動きはどこかぎこちない感じでした……まるで、何かに憑りつかれたような」

スイレン「何それ怖い」

カキ「そして奴らを大方倒した後、奥からのしのしと大元が出てきやがった。……犯人はカラマネロだったんだ」

サトシ「!?」

ロトム「カラマネロ ぎゃくてんポケモン 悪/エスパータイプ。強力な催眠術を使う。それを利用し悪事を働く者は後を絶たない」

マーマネ「おそらく催眠術でただでさえ凶暴な野生ポケモンを操ってカキ達に仕向けたんだね。狡賢いヤツ」

サトシ「大変だったなカキ……ウルトラジャー以外にも、まだそんな危ないヤツがメレメレ島にいるなんて」

カキ「それが……ここからが大事な話なんだ。野生ポケモン達を操っていたカラマネロは強かった。バクガメスとガラガラの二匹が本気を出してようやく勝てる相手だった」

カキ「だがあのカラマネロは普通じゃなかった。強さだけじゃない、その姿もだ」


カキ「全身が銀色に光ってた。銀と言っても決して綺麗なモンじゃない、不気味な雰囲気を醸し出す銀色だ」


カキ「サトシ、ウルトラジャーは銀色の怪物に変身したと言ってたな。オレは……嫌な予感がするんだ」
62 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/15 22:29:58 ID:YuRUcQsw [5/6] 報告
サトシ「嫌な予感って……」

マオ「ひょっとしたら、ウルトラジャーと何かしら関係があるのかもしれないってことだよ。例えばさ……あのカラマネロが、ウルトラジャーの子分的な存在だったとか」

マーマネ「まさか!ウルトラジャーはポケモンを操る力も持ってるってこと?」

カキ「いや、その線は薄い。何故ならカラマネロはオレ達が倒した後、姿を消したからだ。逃げたとかそういう意味じゃない。そのままの意味で、跡形も無くな」

カキ「思えばアレは……ポケモンじゃなく、ポケモンの形をした何かだったんだろうか。ウルトラジャーと関連づけるとすれば、ウルトラジャーはポケモンを操っていたのではなく、ポケモンのような何かを『自分』で生み出したと考えるのがベストだろうな」

マーマネ「な……何それ。そんなポケモン聞いたことないよ……」

リーリエ「そのような常識が通用しないのがウルトラビーストの怖いところですね。……まだあの奇妙なカラマネロがウルトラジャーと関係していると断定するのは早計ですが」

スイレン「でももしカキの言う通りだとしたら……ウルトラジャー、メレメレの色々なところに姿を見せてる。その度にウルトラジャーがポケモンみたいな何かを生み出しているとすれば……」

マーマネ「……」ゾクッ

サトシ「まだメレメレ島のどこかに銀色のカラマネロがいるってことなのか!?」

カキ「……そういうことだ。とはいえ、銀色のカラマネロとウルトラジャーの関係性も、他に奴らの仲間がいるという可能性も、全てがオレ達の推測だ」

カキ「事実といえばウルトラジャーも銀色のカラマネロも確かに存在し、オレ達に勝負を挑んできたってことだけだ。勝手な判断で行動するとルザミーネさんに悪いし、この事は頭の片隅にでも入れておいて、オレ達はこれからの事を考えよう」

マーマネ「そ……そうだね。皆の待機場所を決めないと」


サトシ「オレはこれからポケモンセンターに行く!ピカチュウとモクローを早く休ませてあげないと……コイツらはもうウルトラジャーとは戦えないと思うけど……ホントに頑張ってくれたんだ。早く何とかしてあげたい」

ピカチュウ「ピカ……」


カキ「オレも……カラマネロとの戦いでバクガメスとガラガラが力尽きてしまった。正直、これ以上の活動を続けるのにライドポケモンだけでは心許ないが……」

マオ「カキはその事でさっきまで落ち込んでたの。今後のことについてはまずは話し合おうってことであたしが説得して無理矢理連れてきたんだけど」

カキ「おい!/// それを言うな」

マーマネ「ピカチュウ、モクロー、バクガメス、ガラガラ……参ったな、いつもは頼りになる仲間がどんどん減ってきてるよ」

スイレン「でも私達のポケモンはまだ戦える……ウルトラジャーに勝てるの、サトシとカキのポケモンだけじゃないハズ」

アシマリ「あぉ……」

マオ「だね!あたしもアママイコもまだまだ頑張れるよ!」

アママイコ「まぁーい!」

カキ「……皆、ありがとう。 だがオレもウルトラガーディアンズの一員として、最後まで任務をやり遂げたい……」

サトシ「……じゃあさ」


サトシは手元に残っていたモンスターボールの最後の一個をカキに差し出す。今現在残っている唯一の「いつもは頼りになる」仲間、ルガルガンのボールだ。
63 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/15 22:49:24 ID:YuRUcQsw [6/6] 報告
カキ「……いいのか?そんなことをしたらお前が……」

サトシ「知ってるよ。カキは自分のポケモンと一緒に高みを目指してること。……でも今はそんなこと言ってる場合じゃないと思うんだ。でもカキはまだ頑張りたい。それならこれ以上バクガメス達に無茶をさせるよりも、こうした方がいいと思って」

カキ「別にオレは状況を選ばずプライドを優先するほど冷静さを失っちゃいないさ。仮にアイツらが未だにやる気だったって度を越した無茶をするのを止めさせるのもトレーナーの仕事だと思ってる。オレが聞いてるのはお前が……」

サトシ「オレはまだいるよ。ポケモン。……ポケモンセンターに行くのはそのためでもあるんだ。これからの戦いはソイツらに頼ることになるからピカチュウ達には悪いけど……長い付き合いなんだ。それくらい許してくれるよな?」

ピカチュウ「( ̄д ̄)」ブーッ

マーマネ「おもっくそ納得してない顔なんだけど」

サトシ「とにかくオレはポケモンセンターに行くよ。待機場所には持って来いだろ?」

マオ「そうだね……でも、サトシは今GPSを付けてないから単独行動は危ないよ」

リーリエ「では私も一緒に行きます!しっかり休んだのでもう大丈夫です!」ガンバリーリエ

マオ「えぇ……何か危なげな組み合わせだけど大丈夫かな……」

サトシ/リーリエ「「大丈夫!」」

マオ「アンタらの大丈夫はアローラ一信用できないんだけど……」


カキ「オレは別の場所だ。もう少しウルトラジャーに近い場所で待機したい」

スイレン「だったらウチに来るといい。ポケモンセンターよりは近い」

カキ「いいのか?迷惑にならないといいが……」

スイレン「ウチはその辺全然大丈夫。ホウとスイも喜んで迎え入れてくれる」

マーマネ「今以上に疲れませんかねその環境」


マオ「さて、最後にあたしだけど……消去法でマーマネ、一緒について来てくれる?」

マーマネ「消去法て。……で、マオとどこに行けばいいの?」

マオ「決まってるでしょ。『メレメレジャーショップ』!店長とヌカちゃんの家だよ」

マーマネ「どう決まってるのかわからん」

マオ「店長は炊飯器の心がわかる人、つまり、炊飯器のような姿をしていたウルトラジャーの心も読み取れるかもしれないと思ったの」


マオ「ウルトラビーストは意思疎通が難しい生き物だけど、その心さえ読むことができれば、ウルトラジャーの目的や求めているものが分かるかもしれないでしょ!?この任務の成功のカギは、店長が握ってる!」ババーン!!


アママイコ「!!」

サトシ「おぉそうか!その手があったか!」

リーリエ「さすがですマオ!」

スイレン「マオちゃんがそういうのなら、きっとそれが正解」

カキ「アホしかおらんのか」

マーマネ「あんな胡散臭いだけのオッサンにウルトラビーストの心が読めたら苦労はせんわ」
64 : タッコ@じしゃく 18/07/16 16:48:15 ID:MDoEW2zg m 報告
追い付いた
メシが食べたくなる支援
65 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/16 21:47:13 ID:n5Pg9R4Q 報告
サトシとリーリエはポケモンセンターへ、マオとマーマネはメレメレジャーショップへ、カキはスイレンに連れられて彼女の家へと、対ウルトラジャーの本格的な勝負へ向けて態勢を立て直すことになった。

その頃、メレメレ島の長であるしまキング・ハラの住む町、リリィタウンでは……町の隅っこで小さな子供達が数人集まっていた。彼らは物珍しそうに何かを見つめている。

銀色でラグビーボール状のソレは、やはり浜辺で不気味な光を放っていた物体と同じものだった。

子供の好奇心は漠然としていて止めどない。銀色のソレがこの物語を大きく動かすカギとは知る由もなく、ただ珍しいということだけに注目し、皆して目を輝かせている。


子供A「スゴい!ねぇ、コレどこで拾ってきたって言ってたっけ?」

子供B「遺跡の橋の近くだよ。ポケモンを探そうと思ってウロウロしてたらコレを見つけたんだ。何かはわからないけど……何かさ、神秘を感じない?」

子供C「感じる感じる!」

子供D「でもこれどっかで見たことあるような……そうだ思い出した!似たようなのを昨日動画で見たよ!」

子供A「動画? あっ、あれか!アルミホイルを叩いてピッカピカのボールにするヤツ!これもそうなのかな?」

子供B「それにしてはデカすぎない?形も変だし……アルミホイルじゃないと思うよ。それにもし仮にこれが動画に使えるようなものなら、道に落ちてたりなんかしないよね」

子供C「確かに……こんなのを捨てるなんてもったいなすぎる」


ハラ「しーまキングーはー♪ やーるキーングー♪」


子供A「あっ、ハラさんだ!アローラ!」

ハラ「アローラですな。どうしました子供達、こんな隅っこで座り込んでいないで、君達のような育ち盛りは広場で遊ぶのが一番ですぞ」

子供B「これ見てこれ!遺跡の橋の近くで拾ったの!」

子供C「アルミホイルじゃないと思うんだけど……ハラさんならこれが何かわかる?」

ハラ「むむ……初めて見ますな。それだけの大きさだと、誰かの落とし物というわけでもないようですし……とにかく様子を見てみましょうぞ」

子供D「えっ、ってことはまさか……ハラさんが持ってっちゃうの?」

ハラ「もしかしたら危険なものかもしれませんからな。しばらくは私の家で預からせていただきますぞ」

子供A「何それずるいー!」

子供B「それはボクが見つけてきたんだよ!危なくてもいいからウチに飾らせてよ!」

ハラ「なりません! ……よいですかな?私はしまキングです。しまキングたるもの、アローラの事なら何でも知っていなければならないのです」

ハラ「遺跡の近くに落ちていたということは、守り神であるカプ・コケコと何か関係がある可能性もあるし、もしかするとZリングの原石やZクリスタルのように不思議な力を秘めた代物かもしれませぬ」

ハラ「その場合は万が一ではありますが、貴方達のような子供だと危険が及ぶことも考えられます。例えばそう……守り神の怒りに触れるなど、ですな。納得いかんのでしたら、ウチにいつでも遊びに来ることを許可しましょうぞ。それならこの銀色のものは実質貴方達のものでもありましょう」

子供A「わ、わかりましたー……」

子供B「じゃ、じゃあさ、今から遊びに行ってもいい?」

ハラ「構いませんぞ」
66 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/17 00:22:25 ID:kyGAOnfo [1/9] 報告
-------サトシ・リーリエ組-------


ポケモンとトレーナー達の心の拠り所、ポケモンセンターへ向かった二人。

自動ドアを抜けるとショップにカフェにジョーイさんと、見慣れた景色が二人の視界に次々飛び込んでくる……が、


男性「……」ザワザワ

女性「……」ヒソヒソ


リーリエ「……///」

サトシ「何だろう……何か変だ。リーリエ、ここの人達の様子がおかしいよ。ひょっとしてウルトラジャーの事が島中に広がって、皆不安で仕方ないのかな?」

リーリエ「た、多分違うと……

サトシ「皆のためにも早く解決したいけど……次は確実に勝つためにしっかり備えようぜ」

リーリエ「げ、原因多分それじゃないと思うんです。公で話題になっているのはせいぜい今朝の事件くらいでウルトラジャーの存在はまだ知られていないかと……」

サトシ「えっ、じゃあリーリエは何だと思ってるの?」

リーリエ「サトシ、私をじっと見てください!頭の天辺から足の先まで隅々と!です!」

サトシ「えぇ〜っ?」

リーリエ「…………」

サトシ「…………」ジーッ

リーリエ「…………」ドキドキ

サトシ「……プハッ、改めて見たら変な恰好www」

リーリエ「そうだよそれですよテメェこの野郎!!日常からかけ離れたこの恰好のせいで避けられてるんです私達!!」


ジョーイ「あ、あの、サトシ君とリーリエちゃんだよね?聞かない方がいいこともあるけど、やっぱり気になるから事情を聞かせてもらえるかしら?」

サトシ「あぁ!オレ達ウルトラガーディアンズやってるんです!ウルトラビーストを元の世界に送り返す活動を……何だっけ、つまり、特殊部隊なんです!はい!」

リーリエ「サトシ、ちょっと一緒に外出てもらっていいですか?」

サトシ「うん……?」



リーリエ「一発殴らせてください」

ボコッ

サトシ「らりおっ」

リーリエ「見ましたか!?見たでしょ今のジョーイさんの何が何やらみたいな顔!お母様が出来心で作った半妄想設定なんて安易に公の場で口にするもんじゃありません!」

サトシ「妄想だなんて!ウルトラガーディアンズがリーリエのママの妄想だって言いたいのか?」

リーリエ「時!場所!場合!TPOを弁えろと言いたいのです!……ウルトラガーディアンズの秘密は、一般の人にとってはチンプンカンプンな事ばかりです。たまにはうまく誤魔化すことも大事なのですよ?」
67 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/17 00:29:05 ID:kyGAOnfo [2/9] 報告
サトシ「誤魔化すのは得意じゃないんだけどな……」

リーリエ「努力さえ感じられれば私は文句は言いません」

ロトム「リーリエはお母さんが絡むと途端に周りに厳しくなるロト」

ピカチュウ「ピカー……」チョイチョイ

サトシ「あぁそうだ!ピカチュウ達を早く休ませてあげないと!」

リーリエ「もう……」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ジョーイ「じゃ、じゃあピカチュウ達はしっかり預からせてもらうわね」

サトシ「ピカチュウホントにゴメン……休みの日の散歩は絶対楽しいとこに連れてくから!ね?」

ピカチュウ「ピィ……」


サトシ「さてと……まずは折角ポケモンセンターに来たし、バーネット博士のところにでも行くか」

リーリエ「こちらに来ているのですか?」

サトシ「ニャヒートが昨日から風邪をひいてたみたいでさ……夕飯も殆ど食べなかったし、ここでお部屋を借りて面倒を見てもらってたんだ」

リーリエ「では、先にニャヒートの様子を見にいきましょうか」

シロン「こんっ」


バーネット博士がいた部屋は壁も床も真っ白でベッドが一つ。部屋ではニャヒートは既にくつろいでいた。ベッドよりも博士の膝の上がお気に入りの様子。

バーネット博士はウルトラホールの研究をしており、エーテル財団の活動にも協力している。つまりウルトラガーディアンズの秘密も知っているため、変な恰好の少年少女がいきなり部屋に押し掛けてきても特に驚きもせずに出迎えてくれた。


サトシ「博士、ニャヒートの調子はどう?」

バーネット「お薬のお陰で大分良くはなったけど……明後日くらいまでは安静にした方がいいって言われました。原因は無理な運動みたいね」

サトシ「はっ?ニャヒートは風邪じゃなかったの?」

バーネット「風邪よ。原因は普通なら軽く目眩がする程度の症状しかない微弱なウイルスなんだけど……悪化しちゃったわけ。どうやら昨日サトシが言ってた、炊飯器屋の女の子とのバトルの時には既に感染してたみたいね」

サトシ「えぇ……バトルしたせいで風邪ひいたってこと?」

バーネット「大変申し上げにくいですけども」

ニャヒート「ZZZ……にゃふ」

リーリエ「もう!スカル団のこと言えませんよサトシ!トレーナーたるもの体調の管理はしっかり行わないと」

バーネット「気付かないのも無理ないわ。それにサトシは体調よりもポケモンの『気持ち』を見るタイプのトレーナーだと思うわ。ねぇ?」

サトシ「えへへ、わかってるね博士」

リーリエ「もう……」

ニャヒート「ZZZ……にゅふ」
68 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/17 00:41:17 ID:kyGAOnfo [3/9] 報告
サトシ「さてと……それじゃ、後はポケモンだな。ピカチュウ達の代わりに任務を手伝ってくれるポケモンを選ばないと」

リーリエ「でも、ルガルガンはカキに渡してしまいましたよ?ベベノムもククイ博士と一緒にスクールに残っていますし、サトシのポケモンなんて他に……」

ロトム「分かったロト!カントー地方のオーキド博士の研究所なら、サトシのポケモンが沢山いるロト!」

サトシ「うん!……誰を選んでもウルトラガーディアンズの仕事は初めての経験になるけど、やる気になってるヤツがいたら連れていく!」

リーリエ「成程……サトシのポケモンであればきっと、心置きなく私達の力になってくれますよね」


時代の数十年先を行く技術を誇るポケモンセンターの設備のうちの一つ、「ポケモン預かりシステム」は、同じ「預かりシステム」をもつコンピューターとの通信を行うことでポケモンを転送することができる。

サトシはこの手段を使ってオーキド博士の研究所に自分のポケモンを多数預けており、任意にポケモンを呼び出すことができるのだ。

「ポケモン預かりシステム」は通常、ポケモンをデータ化し、年齢や体調をそのままに半永久的に保存することができる「預かりボックス」を使ってトレーナーのポケモンを管理するのだが、オーキド博士はポケモン達を研究所に野放しにしている。

つまり、サトシのポケモン達は「預かりボックス」のポケモン達と違い、サトシと離れている場所でも青い空の下で和気藹々と日常を送っているのだ。


サトシ「博士!今話できる?」

オーキド『構わんがサトシお前、何じゃその恰好は?アローラでの生活を満喫するのはいいが少々弛んどるんじゃないのか?お前さんがここに連絡を入れておるということはポケモンセンター、つまり公の場にいるってことじゃろ?スクールを通して少しは道徳的にまともな子になったと思っ

サトシ「そんな説教を聞きにいちいち連絡なんか入れるか!開口一番お小言を言う博士も少々ボケたんじゃないの!?」

オーキド『な、何じゃその口の聞き方は!マサラタウンの南の川に突き落としてやろうか!!……と、このやりとりもなんか懐かしい気がするのぅ。旅立つ前のあの頃のお前は大した悪餓鬼じゃった』

サトシ「ハァ……言ってくれる」

リーリエ「…………」

オーキド『おや、そこにおるのはこの前研究所に来ていたサトシの友達ではないのか?』

サトシ「リーリエだよ博士!ちゃんと名前覚えてあげてよ!本格的にボケたんじゃないの?」

オーキド『じゃかあしい!!お前はちょっとどいとらんか!』

リーリエ「リ、リーリエです……オーキド博士、ご無沙汰しております」

オーキド『うむ。お前さんはポケモンに触れないながらもカントーのポケモンの生態に興味をもち、目を輝かせている熱心な姿を私は覚えておるぞ』

リーリエ「ありがとうございます!……あっ、私!全てのポケモンに触れるようになったのです!それからというものポケモンと過ごす生活が楽しくて楽しくて……!」

オーキド『何と!それはめでたいことじゃ!またいつでも研究所に来るといい。今度はポケモン達に沢山触れる機会を設けてやろうぞ!』

リーリエ「……は、はい!ありがとうございます!」

シロン「こぉんっ!」


サトシ(何かめっちゃ盛り上がってる……)
69 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/17 21:44:27 ID:kyGAOnfo [4/9] 報告
-------カキ・スイレン組-------


ウルトラジャーにできるだけ近い場所を拠点にしたいというカキの提案から、スイレンは彼を連れて自宅へ帰っていた。

相変わらず父親は外出中。玄関では母親と二人の妹がカキを出迎える。


ホウ「( ゚Д゚)」

スイレン「何その顔。帰って来た姉を出迎えるのに相応しい顔じゃない。お客を家に上がらせるのに相応しい顔でもない」

スイ「( Д )゚ ゚」

スイレン「とりあえず今は私達疲れてる。ホウ、スイ、リビングに通してちょうだい」

スイレン母「理解が追いついてないのよ二人とも。大好きなお姉ちゃんが変な恰好で帰ってきて、その上ペアルックのボーイフレンドを連れてくるもんだから」

スイレン「ペアル……!?///」

ホウ「うむ。ビックリしないワケがない」

スイ「なんかへんなかっこうだとおもったら、なるほどペアルック。でもしょーじきダサいよふたりとも」

カキ「そ、そうか……?あと、これはペアルックなんかじゃなくユニフォームのようなものなんだが……」

スイレン「今になって恥ずかしくなってきた……着替えたい……///」

スイレン母「とりあえず上がってちょうだいな。カキ君も。丁度おやつにしようと思ってたところだしよかったら召し上がっていきなさいな♪」

カキ「あっ……すみません」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

スイレン母「今日のおやつはもずくのゼリーよ」

スイレン「こらホウその手を離して。食べづらい」

ホウ「オラやるんだよぉ。『あーん』をやるんだよオラァ」グイグイ

カキ「…………」

スイ「おいしい?ねぇねぇ、よかったらごはんもあるよ。おふろもあるよ。おねえちゃんもあるよ」

スイレン「あぁもう!二人とも、食べないんだったらお姉ちゃんが貰っちゃうよ」

ホウ「おねえちゃんだって、モタモタしてるとここのおにいさんはわたしがもらっちゃうよ」

スイ「なにを。わたしだよ」

カキ「ハハハ……まいったな」

スイレン「〜〜〜〜〜〜っ/// ええい!もう知らん!」バクバクッ

ホウ「あ゛あ゛!わたしたちふたりのぶんをいっぺんに!!」

アシマリ「あおっ!あおっ!」キャッキャッ

ルガルガン「わん!」
70 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/17 21:53:30 ID:kyGAOnfo [5/9] 報告
カキ「ふぅ……いいものを食べさせてもらった。ごちそうさまです」

スイレン母「フフ、よろしお上がり」

ホウ「ゴチになります!」

スイ「おねえちゃん、じばらけっていです!」

スイレン「あのさ……さぁカキ、ルザミーネさんの指令が来るまでベッドで休んでるといい。起きた後にファブリーズを使ってくれたら問題ないから」

カキ「何言ってんだ、お前の家だぞ?それにお前、今も呼吸が苦しくて仕方ないだろ。体力が回復すれば少しはマシになるかもしれない」

スイレン母「!? ちょ、ちょっと待って、スイレン!あなたひょっとして風邪ひいてたの?」

スイレン「もうカキってば余計な事!」

カキ「しまった……あ、あの、おばさん、スイレンは風邪じゃないです!ただちょっと肺が焦げてるみたいで……」

スイレン母「 肺 が ! ?  焦 げ て る ! ? ! ? 」

カキ「あ゛っ」

スイレン「もうアホ……」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

スイレン母「そう、そんなことが……小さい頃から海の中でチョンチーやランターンの電撃を何遍浴びても平気だったウチの子がね……」

カキ「アハハ……彼女らしいッス」

スイレン「お母さん、私はこのくらい何ともない。私よりも、メレメレ島の人達はもっと苦しいハズ」

スイレン母「それはあなた得意のウソね。島の人達は今も皆平和に暮らしてるわ。いつもは放任主義の私達だけど、今回ばかりは親として自分の子供のワガママくらい止めさせてもらおうかしら」

スイレン「確かにまだウルトラジャーの事は誰も知らないと思う。だけど……このまま放っておくといずれ島の人達もウルトラジャーに襲われるかもしれないって考えると、じっと見てられない。私はまだウルトラガーディアンズとして頑張りたい!」

カキ「オレからもお願いします。……スイレンの事は任せてください。        ……オレが守ります」

スイレン「っ!?」

ホウ「ヒュゥ……」

スイ「おちたな」


スイレン母「……私もまだまだね。過保護なのはあまり性に合わないし……それじゃあしばらくの間、娘は貴方に任せていいかしら?カキ君」

カキ「勿論です!」

スイレン母「……でも!スイレンがこの家にいる間、責任は私にあるわ。二人とも、その指令とやらに備えて早く休んでらっしゃいな」

カキ「ウルト

スイレン「わかったお母さん。……カキ、行くよ」


ホウ「ウルト……?」

スイ「しょくぎょーびょーってヤツだね」
71 : ンノーン@リザードナイトY 18/07/17 22:12:38 ID:qZdIDZow 報告
ギャグと思いきやシリアス…
支援
72 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/17 22:56:20 ID:kyGAOnfo [6/9] 報告
-------マオ・マーマネ組-------


サトシをも下したウルトラビースト・ウルトラジャーは炊飯器の姿をしていた……ということで、炊飯器の心が分かるというムラシ店長のもとへと向かう二人。

ポケモンセンターに自宅待機と自分達以外のグループが有意義な時間を過ごしている中、炊飯器屋で時間を潰すことにマーマネは何度も異を唱えたが、マオは聞く耳持たず。一体何がいつもまともな彼女をそうさせているのか、道中マーマネはずっと首を傾げていた。


フライゴン「フォォォォォ……」スタッ

マオ「到着……『メレメレジャーショップ』。ここに今回の件のキーマンがいるんだ。……どうして今まで気づかなかったんだろう。事が大きくなる前に、ウルトラジャーの姿がわかった時点でここに来るべきだった」

メタング「メター」プシュー

マーマネ「疲れた……眠たい……」

トゲデマル「ZZZ……」


マオ「アローラーー!店長ーーー!!マオです!またお邪魔しまーーす!今からお話できますかーー!?おーーーーーい!!」

アママイコ「あまーーーーい!!」

マーマネ「今日もやっぱりお客が入ってないなこの店は」


ムラシ「おや、また来たのかいマオちゃん。……お友達も。ひょっとして炊飯器が故障でもしたかな?ウチは修理もやってるけど……気に入らなければ差額で新しいのと交換もできるよ」

マオ「いえいえ!実は折り入って相談がありまして……」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ムラシ「えぇ……マジか」

マーマネ(そりゃリアクションの仕方もわからなくなるわな)

ムラシ「今朝ニュースでやってた事件の犯人が炊飯器……一体何の為にそんなことを」

マオ「それを知る為に貴方が必要なのです!店長!ぜひ現場までご同行願います!願えますか!?願えますよね!?」

ムラシ「うぅん……でも仮にそうすると今日は店を閉めなきゃならなくなるし、ヌカは今日鍵を持って出て行ってないんだよ。それにあまり言いたくないが僕は、本当に炊飯器の心が読めるわけじゃないからね」

マーマネ「あっ」

マオ「そうかヌカちゃんが……よろしければ連れ戻してきましょうか?」

ムラシ「そうしてもらえると嬉しいが……わざわざすまないね。炊飯器の心が読めるわけでもない僕の為に……ヌカはお米とバトルが本当に大好きな子だから……」

マーマネ「ねぇちょっと」

マオ「いえいえ!ヌカちゃんにはうまく誤魔化しておきますので……今回の件、お父さんが危険な目に遭うという可能性も十二分にあるので心配させるといけないですしね」

ムラシ「あぁ頑張るよマオちゃん。僕は炊飯器の心が読めるわけでもないが、こんな僕でも力になれるのなら喜んで協力しよう!」

マオ「あざっす!」

マーマネ「デンヂムシ、やれ」

デンヂムシ「`´」
73 : プ・テテフ@ドラゴンZ 18/07/17 23:02:41 ID:8KjYd90Y m 報告
カキイケメン支援
74 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/17 23:02:45 ID:kyGAOnfo [7/9] 報告
マオ「あばぼばぶぶべびびびばば」ビリビリ

マーマネ「おら、次はあんたの番だ」

ムラシ「ま、待ってくれ!……一応言っておくが本当に……」

マーマネ「読めないんでしょ?知ってますよそんくらい」


ムラシ「本当に……炊飯器の心を読む力が必要なのか?今」


マーマネ「……まぁ、そんなものが本当にあったら苦労はないですけど」

ムラシ「ならちょっと奥の部屋に来なさい。急ぎの用でなければ、その事についてゆっくり話してあげよう」

マーマネ「いや、あの……」

マオ「行くよマーマネ。……諦めるのはまだ早い。目的が何であれウルトラジャーの心は、絶対にあたし達が読み取ってみせる」

マーマネ(もう休みたい……)

デンヂムシ「ZZZ……」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ムラシ「マオちゃんはともかく、そこのお友達。マー……まぁいいや。君はどうやら僕のいう『炊飯器の心が読める能力』をただのインチキだと考えているようだが、それは違う」

マーマネ「いいえ、インチキ以外の何物でもないです」

マオ「黙って聞く!」ペシッ

マーマネ「かばどりゅっ」


ムラシ「僕の実家はシンオウ地方で稲作農家をやってるんだけどね。僕は稲作よりも、炊飯器を作るのが好きな機械っ子だった。家中のガラクタを集めては炊飯器を作りまくって……そしたら次第に、炊飯器を作る中でとある感情が芽生えてしまってた」

マオ「炊飯器に対する愛着、ですか?」

ムラシ「そうだね。まるで子供を育てるように……炊飯器一つ一つに命を吹き込むように気持ちを込めることがいつの間にか当たり前になっていた。もはや炊飯器はただの作品じゃなくなってたのさ」

マオ「うんうん、名のある職人さんって皆そういうよねぇ〜。店長もその一人だったんだ!マーマネだってわかるでしょ?たまにパソコンを自分で作ったりしてるじゃん」

マーマネ「ま、まぁねぇ……でも正直、一つ一つに命を宿すって発想は無かったなぁ。僕の作品は作品の域を出ることはなかった」

マーマネ「僕の知ってるカロスの発明家は、本物の命を自分の作品に宿したっていう伝説を残しているけど。ホントは人工知能をロボットに搭載しただけで、伝説自体は単なる例え話だしね」

ムラシ「そう、物に宿る『命』なんてのは、人の思い込みの域を出ないモンなのさ。だけど思い込みも極めると、自然と物を大切にしようって気持ちになるじゃないかな」

ムラシ「昨日僕が見せたような儀式……確かに胡散臭いし、物が人を選ぶなんてことは普通の人が考える世界ではあり得ないんだろうけど」

ムラシ「……僕は、僕が大好きな炊飯器が色んな人の手に渡った時、その炊飯器が人々にとって特別なものであってほしい。僕が自分で作った炊飯器にしているように、炊飯器を買った人達にとって、まるで自分にとって大事な人やポケモンと同じように大切にしてほしいと思ってる。だからあのスタイルはやめられないんだ」
75 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/17 23:09:54 ID:kyGAOnfo [8/9] 報告
マオ「店長……」ジーン

マーマネ「何かわからんけど急に申し訳なくなってきた……」

トゲデマル「までゅ……」ウルウル

ムラシ「だからさ!決してただのインチキじゃないってことは理解してほしいんだ!……僕はお金がほしくて炊飯器を売ってるのではなく、人と炊飯器との関係を紡ぐ役を担っていると自負してる。だから炊飯器屋をやってるんだ」

マオ(だから9割引もしてくれたんだ……)

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ムラシ「僕のことは分かってくれたかな?」

マオ「炊飯器の心……それは店長の想いを込めて、わかりやすい形に表現した言葉だったんですね」


ムラシ「……さて、それじゃあ本題に入るけど……僕は本当に炊飯器の心が読めるわけじゃないってことは話したね」

マーマネ「はい」


ムラシ「       じゃあ今度は……本当に炊飯器の心が読める人について教えておこうか       」


マオ「え゛ぇぇ!?!? やっぱりいるの!?」

マーマネ「感動と時間と労力を今すぐ利子つけて返せ」

トゲデマル「ZZZ……」





ヌカ「ぺやんぐ!」

トロピウス「!?」

ヌカ「あ……ゴメンゴメン、ちょっとクシャミしただけ……トロピウスどうする?もう結構お金溜まったし……続きは明日にしようか?それともまだやる?」

トロピウス「クルルルルル……」

ヌカ「ハハ、頑張りすぎ?……まぁ父ちゃんはサービス精神旺盛だから。でも安易に値引きする分こっちの苦労も増えることは頭に入れてほしいよね。今度はどんなこじつけで割引サービスをやるのやら……」

ヌカ「とはいえ、トロピウスに無理させるのもよくないよね。……よし!じゃあ今日はノメルのみを混ぜてご飯炊いてみようかな。……いや、そんな顔しないで。美味しいよ?ホントだよ?」


……ピシッ


ヌカ「! ……まただ。ヒビが入る音。浜にいる他の人達は気付いてないみたいだし……やっぱり気の所為かな。そんなハズないと思うけども」

トロピウス「カルルルルル」

ヌカ「いや、行かないよトロピウス。……嫌な予感がするもん」
76 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/17 23:44:40 ID:kyGAOnfo [9/9] 報告
次のおはなし



第5話(全13話)「ウルトラジャー・チルドレン」
77 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/19 21:58:11 ID:eOGYsVss [1/4] 報告
ウルトラジャーの活動停止から1時間が経過した。ウルトラジャーは今もカーラエ湾から動かず、人々も彼らの存在には気付いていない。

さらに今朝の事件からも丸半日が経過しようとしていた。最初に被害に遭った民家の周りは現在も警察によって厳重に監視されており、部外者は近づけない状態になっている。

二つ目の事件の現場となったハウオリ霊園も事件が公になった後、事件跡見たさに多くの野次馬が現れたが警察によって追い払われ、現在も監視下にある。

それ以外の場所では……二つの事件には恐怖感を抱きつつも、島民達が皆いつも通りの生活を変わらず送っている。しかしそこに平穏はなく、どこか焦りが感じられる。まるで、世界の終わりを予言され、残された時間を思い残すことなく過ごすように。


-------ポケモンセンター-------


ジョーイ「お待たせ致しました!お預かりしたポケモンはみんな元気になりましたよ!またの御利用をお待ちしております」ペコリ

男「なぁジョーイさん……今朝みたいな奇妙な事件、同一犯の仕業だって噂もあるけどよ、一体誰だと思う?後……次はどこで起こると思う?」

ジョーイ「フフ、気にしていては負けだと思いますよ?私は。島中に緊張が走る今こそ、一秒でも多く平和な時間を噛み締めてはいかがでしょうか?」

男「そう……だな。ありがとう、少しカフェに寄ってくとするよ」


サトシ「やっぱ皆気にしてるんだな……ウルトラジャーの事を知らないらしいから、尚更怖いんだろうなぁ」

リーリエ「〜♪」

ロトム「それに比べてリーリエは呑気なホクホク顔ロト。サトシのポケモンを使えることがそんなに嬉しいロト?」

リーリエ「はっ!……わ、私だってこう見えても緊張してるんです!この子をバトルに出すのはサトシを除いて私が初めてなんですよね?……そんな子を私はうまく扱えるのか不安で……」

サトシ「大丈夫だよ!ソイツは人懐っこい方だしリーリエにもすぐに懐いてくれるって。それに……」

シロン「こんっ!」

サトシ「シロンだってついてる。緊張はしても、不安になる必要なんてないと思うぜ」

リーリエ「えへへ……そう言ってもらえると助かります」



-------スイレン家-------


カキ「ZZZ……」

スイレン「ZZZ……」

ホウ「ヤーれ、ヤーれ(手拍子)」

スイ「しーっ。ほうっといてもそのきになるよ」

スイレン母「ゴメンね二人とも。でも他に落ち着いて休めそうなベッドが無くて……」

スイ「わたしたちのベッドがボーイフレンドのおやくにたてるのなら」

ホウ「いっこうにかまわぬ」


ルガルガン「ZZZ……」ゲシゲシ

アシマリ「(=_=#)」
78 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/19 22:05:44 ID:eOGYsVss [2/4] 報告
               「炊飯器の心が読める人がいる」


ムラシ店長からそう教わったマオとマーマネは、片や期待を、片や不安を抱きながら浜辺へと駆け出す。

走る二人の足取りも対照的で、希望に満ちた軽さで浜辺の砂粒を蹴り上げる音と、これ以上付き合ってられるかという落胆の念を連想させる溜め息が互いの耳に聞こえてくる。


マオ「……あのさ、事件解決に向かってるってのに何さその浮かない表情は。もうちょっとテンション上げてこうよ」

マーマネ「やめておくれよ。マオがボケ側に回った時の絶望感はハンパないんだから」

マオ「ボケ……!? いい?マーマネ!今度こそ、今度こそ本当にこの一件に決着をつけられる人物が見つかるんだよ!」

マーマネ「もう何も信じたくない」

-------------------------------------------------------

マオ「えぇっ!? ……ヌカちゃんが……炊飯器の心が読める人……?」

マーマネ「ここまでで予想してた人も多いと思うよ」

ムラシ「まだヌカが小さかった頃炊飯器に突然語りかけ始めた時は、初めは僕も適当な事を言ってるだけだと思ってた……だけど、あの子が炊飯器と話している時の眼はいつも真剣で、僕が炊飯器を作っている時以上に込める心の強さを感じたんだ」

ムラシ「ある日疑問に思って訊ねてみたら……案の定、自分は炊飯器の心がわかると言いだしたんだ」

マーマネ「スイレンと気が合いそう」

ムラシ「彼女はずっと僕の作った炊飯器に囲まれて過ごしてきた……同じ僕の『子供達』という意味では、彼女の方が炊飯器に近い存在だったのかもしれないね」

マオ「まるで兄弟なんですね!ヌカちゃんと炊飯器は」

マーマネ「褒めてるんだか貶してるんだか」

ムラシ「あまり我が子を危険な目に遭わせたくはないが……ヌカは優しい子だ。その任務とやらがヌカにしかできない事だとしたら、遠慮なく力を貸すだろう。その時は僕は止めないよ」

マーマネ「えぇ……それでいいのお父さん」

マオ「わかりました!……絶対にヌカちゃんを説得して、そしてウルトラジャーの事件を解決してきます!」

-------------------------------------------------------

マオ「あっ、いたよ!あそこ!やっぱりトロピウスと一緒に特訓してたんだね!ほらほらあの首の稲穂!珍しいでしょ?」

マーマネ「今日はいい天気だからか、気持ちよさそうにくつろいでるね。……ホントこれから巻き込むのが申し訳なくて仕方がない」


マオ「おーーーーい!ヌカちゃーーーん!!来たよーーー!!」


ヌカ「あっ、マオちゃんの声だ。また市場に夕ご飯買いに来たのかな?」

トロピウス「クルルルルル……」

ヌカ「そういえばマオちゃんもマサラタウンのサトシの友達なんだっけ。よし、せっかくだ。彼の事についてゆっくり話でもし……


マオ「突然でゴメン!手伝ってほしいことがあるの!」

ヌカ「え……何ですかその恰好」ドンビキ
79 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/19 22:10:16 ID:eOGYsVss [3/4] 報告
マオ「実は今朝の事件に関することで……知ってる?民家の屋根に穴が空いたっていう……」

ヌカ「何ですかその恰好」ドンビキ

マオ「迷惑なのは知ってる。だけどヌカちゃんにしか頼めないことなんだ!」

ヌカ「何ですかその恰好」ドンビキ

マオ「お礼ならいくらでもするよ!……ほら、ウチ食堂やってるって話したよね?何でも好きな料理一つタダにしてあげるからさ!」

ヌカ「何ですかその恰好」ドンビキ

マオ「ちょ、ちょっと待って!ホントに!値段とか関係ないから!お父さんにお願いしたらすぐに納得してくれるハズだし」

ヌカ「嫌です近づかないでください」アトズサリ

マオ「待ってヌカちゃん!待ってーーー!!」


ただでさえ日常の風景とはかけ離れたオーラを放つウルトラガーディアンズのユニフォーム。アローラの人々でさえ身を引くその奇抜さに、遠くの地方から引っ越してきたばかりのニューカマーには耐えられるわけがなかったのだ。

ここで逃せば他の隊員や財団の面々に申し訳が立たないと、何とか必死に説得をするマオ。交渉に飽きて水遊びを始めたトゲデマルを眺めるマーマネ。怯えるヌカ。アローラは今日も平和である。


ヌカ「…………」

マオ「それでカクカクシキジカ……ということ。ねぇ、わかった?」

ヌカ「う……うん。わかったって事にしないと永遠に迫られる気がするからそれでいいや」

マオ「やった♪」

アママイコ「あっまい!」

マーマネ「お、終わった?」


ヌカ「『ウルトラビースト』ねぇ……アローラは何かと陽気で平穏なイメージがあったから、そんな物騒な生き物がやってくるなんてちょっと驚きだな」

マオ「以外と付き合ってみたらそうでもないよね?マーマネ」

マーマネ「ま、まぁねぇ。言葉や意思がわからなくたって、ウルトラビーストもやっぱりポケモンなんだなって思うよ」

マオ「だけどウルトラジャーはその限りじゃない……今でこそ休んでるけど、また動きだしたら人々に攻撃的な意思を示すのは目に見えてる。こんな時だからこそ一番の方法は戦うことじゃなくて、彼の気持ちを理解してあげようって思うんだけど……」

マーマネ「そこでマオが僕達に提案したのがヌカちゃん、君に協力してもらうことだったんだ。……迷惑なら断っても構わないけど」

マオ「ダメに決まってんでしょうが!!」ゴンッ

マーマネ「ばしゃなっと」

ヌカ「ふぅん……どうしよう……い、今してくれた話ってアローラの人達も殆ど知らない話なんだよね?」

マーマネ「そうだね。ウルトラジャーについて知ってるのは、まだウルトラガーディアンズと財団の人達だけだね。あと君のお父さん」

ヌカ「そんな大事な事をあたしに……まだ出会って間もないあたしをここまで信用してくれるなんて……フフッ」

マオ「あたしは本気だよ! ……これで最後だよ?   ……あたし達と……行く?  」


ヌカ「……うん!」
80 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 18/07/19 22:17:38 ID:eOGYsVss [4/4] 報告
マオ「やった!これで交渉成立だね!アローラの未来は明るいよ!」

ヌカ「う、うん!」

アママイコ「あっまい!あっまい!」

トロピウス「カラララララ……!」

マーマネ「まとまってもうた」

マオ「そんじゃ、ヌカちゃんがメンバーに加わったところであたし達もルザミーネさんの指令待ちになったワケだ。他の皆もうまくやれてるかな?」

ヌカ「ほ、他の皆ってまさか、マサラタウンのサトシも?」

マオ「そうだけど?」

ヌカ(彼もこの二人みたいな恰好してるのか……)

マーマネ「何か疲れちゃった。よいせ」ドテッ

マオ「わっ!マーマネ、そんなとこで寝たら波に攫われるよ!」

マーマネ「波の音を聞きながらゆるりとお昼寝……動かなきゃいけない時になるまでここらで休ませてもらうね」

マオ「もうしばらくしたら夕方なんだけど……」


……パキャッ


ヌカ「!!」

マオ「ん?今何か言った?」

マーマネ「何も。ヌカちゃんは? ……って、どうしたの?深刻そうな顔して」

ヌカ「まただ……しかも今度はさっきより大きい音」


ウルトラガーディアンズの活動中、バトルの特訓に励んでいたヌカ。謎の音に誰よりも敏感なのは、この浜辺で大きな音を立てているのが自分達の他には波だけだったからだ。

波の音と特訓中の音に紛れて姿を隠していた「何か」を包むベールが人知れず、徐々に剥がれていく。


……パキパキ  ……パラパラ      ペチャッ


マオ「ホントだ聞こえる!これは……卵の音!?」


その時、今まで影の溜まり場だった岸辺の岩の辺りが、太陽が落ちてきたかのような眩さで光る。眩しさと、その光の色の無機質さ。

強さと妖しさの両方を併せ持った光は生き物の形を成していくにつれ輝きを失い、光輝いていた場所には……禍々しく黒みがかった銀色の怪物が姿を現した。


マーマネ「な……!何だあれ!!?」

マオ「まさか……!」


その怪物もまた、ポケモンの姿をしていた。


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      ・「_(アンダーバー)」はAND条件。
      ・[]で文字を囲むと、その中のいずれか1文字と一致。
      ・[]で囲んだ文字を | で区切ると、それぞれをOR条件として動作。
      詳しくは、NGの設定方法を参照。



    (連投制限などに引っかかった時用)