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【オリキャラSS】ポケットモンスターアナザーストーリー

 ▼ 1 ーフィ@いいキズぐすり 18/10/06 18:42:59 ID:xz1k0bPQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【注意】
初投稿です
オリキャラSSです
アニポケの世界とゲームの世界が混ざっている世界です
一応、USUMの5年後の世界を想定しています
更新が遅いです
めっちゃ長くなりそう……
 ▼ 132 ガボーマンダ@ライブドレス 18/12/26 17:25:35 ID:MvHofHbA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 133 イリュー@ピーピーリカバー 18/12/26 20:30:47 ID:MvHofHbA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 134 ュカイン@すごいつりざお 18/12/27 21:54:18 ID:shAs8AFg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 135 ャラドス@たんけんこころえ 18/12/29 17:58:39 ID:jAmgw2mU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 136 L4kVI.ANbw 18/12/29 18:57:38 ID:UX6sX6Ck [1/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
長らく更新できてなくてすみませんでした
───────────────────────────
第14話 目指せクチバシティ! 変わった野生のポケモン!

スバル達はカスミにもらった自転車の引換券をいち早く交換するために、クチバシティに向かっていた

彼等は5番道路を越えて、地下通路の入り口にいるのであった

ルーン「も〜! なんなのよここは! こんなに暗いなんて聞いてないわよ!」

スバル「入る前にちゃんと確認しておけばよかったね」

スバルは一旦ハナダに戻ろうか、とルーンに声をかける

ルーン「えぇい! 戻るのはなんだか癪な話ね! このまま行くわよ!」

スバル「えぇ……じゃあ、出てこい! リザード! 明るくしてくれ!」

スバルは困惑するが、結局は進むためにリザードのモンスターボールを宙へ放った

出てきたリザードは主人のために命の炎で薄暗い地下通路を照らす

ルーン「はぁ〜! 明るくなった! しかも暖かいわね!」

スバル「リザード、ありがとな!」

2人からそう言われ、リザードも嬉しそうにしている

その気持ちからか、リザードは火を吹こうとしてスバルに怒られてしまった

通路には誰かのものと思われる落とし物が大量に落ちていたり、天井にコラッタがいたりと言うことがあったが、特に何もなく抜けきることができたスバルたちなのであった
 ▼ 137 L4kVI.ANbw 18/12/29 18:58:55 ID:UX6sX6Ck [2/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
6番道路

地下通路から出たスバル達は太陽の光に目が眩み、木陰で少しだけ休んでいた

そんな彼等の頭上の木はざわざわと音を立て、ポケモンたちが居ることを示している

トレーナーも多く、あちこちでポケモンとふれあっていたり、バトルをしたり、賑やかな場所だ

そんななか、突然草むらの方からルーンに炎が飛んできた

1発ではなく、3発も4発も撃ち込まれる炎ポケモンの火の粉のような炎

ルーンは交わすが、そうすればするほど火の粉の量が多くなってしまう

このままでは埒が開かないと判断したルーンは隙を見てハクリューを繰り出した

ルーン「ハクリュー! ドラゴンテール!」

ハクリュー「リューー!」

ルーンの指示を聞いてロコンはハクリューを敵と認識した

すると、辺りが急に明るく、暑くなる

ロコンの特性の1つである日照りの効果だ

上空には偽の太陽が作り出され、ロコンはさらに活発に動き出す

ハクリューのドラゴンテールを軽々とした動きで避けたロコンは月の力を借りて次々に攻撃する

''ムーンフォース''

カントーの姿のロコンは覚えないフェアリータイプの技だ

ルーン「え? 何でそんな技を覚えてるの……?」

ルーンはこれに驚き、回避の指示を出すのが遅れてしまった

弱点のムーンフォースを連続で叩き込まれたハクリューは瀕死寸前になってしまった

ルーン「あぁ……そんな! 水の波動!」

ハクリューの放った波動は太陽によって威力が半減させられてしまい、ロコンに大したダメージは入らなかった
 ▼ 138 L4kVI.ANbw 18/12/29 19:01:50 ID:UX6sX6Ck [3/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロコンはハクリューに飛びかかるが、それはきっちり避けられる

ルーン「神速からのドラゴンテール! 決めなさい!」

一旦距離をとったロコンの隙をついたルーンの作戦は見事に成功し、神速とドラゴンテールをロコンに当てる

その攻撃は当たりどころが悪かったようでロコンは戦闘不能となってしまった

ルーン「やった! 倒した!」

ルーンがそう喜んでいるとロコンは傷ついたからだを引きずりながら草むらの中へ消えてしまった

ルーン「あのロコン……大丈夫かしら?」

スバル「野生のポケモンだし、大丈夫でしょ。もう暗くなってきたしさっさとポケモンセンターに行こうよ!」

ルーン「そうね……」

ルーンは相手から戦闘を仕掛けてきたとはいえ、倒してしまったロコンを気に掛けているようだ

結局、ルーンたちはポケモンセンターに向かう

ポケモンセンターで彼らはある情報を小耳に挟んだ

それによるとあのロコンはとても強く、トレーナーにも野生のポケモンにもバトルを挑んでいるようだ

6番道路では四六時中、バトルが繰り広げられているようで、いつでもその音が当たりに響き渡っているらしい

そしてルーン達は、眠りについた
 ▼ 139 L4kVI.ANbw 18/12/29 19:03:56 ID:UX6sX6Ck [4/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
翌日、クチバシティポケモンセンター

ルーンは6番道路の方から聞こえた爆発音のようなもので目を覚ました

ルーンはまさか、と思い自分のポケモンのモンスターボールと空のモンスターボールをあわせて6個持ち、外に出る

彼女が6番道路に出ると、すぐ見えたのはボロボロになったロコンとそれを囲んでいるたくさんの野生のポケモン達だった

ロコンはもうすでに戦闘不能状態になっていて、これ以上攻撃を受けると死ぬ可能性もあるような状況になるまでダメージを負っている

見かねたルーンは自分の持っている全てのモンスターボールを投げると共に自信もロコンを守るために野生のポケモン達の輪に飛び込む

野生のポケモンたちは不意の攻撃に反応できず、ルーンにロコンを救出されてしまった

その上にルーンのポケモン達の技が炸裂する!

耐えきれなくなった数々の野生ポケモン達は戦闘不能となり、交わしたり、耐えたりしたポケモンはルーンのポケモン達に怒りの矛先を向ける

当然、ロコンにもその矛先は向いていて、それを抱えているルーンにもその技の数々は向かってくる

彼女の手持ちのポケモンは全員戦闘中で、ロコンはボロボロな状態である

故に、彼女は自らの体を守るすべがなく、交わし続ける

時間を稼いでいる内に段々とポケモンの数は減ってくるが、野生のポケモンの中にもレベルが高いものがいる

そんなポケモンに苦戦するルーンのポケモン

交わしても段々と疲れてくるルーンの体

ポケモン達は瀕死状態になり、ルーンにも技が発射される

彼女は交わそうとするが、疲れきった体は言うことを聞かない

そこに野生ポケモン達の攻撃が炸裂しようとする!
 ▼ 140 L4kVI.ANbw 18/12/29 19:07:03 ID:UX6sX6Ck [5/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
???「コイル! ルーンを守れ!」

そんなルーンの前に現れたのは1匹のコイルだった

コイルは指示通りに自身の技で飛んでくる技を相殺し、逆に反撃する

さらに、スピアー、リザードも野生のポケモンとの戦闘に加わった

???「ルーン! 大丈夫か?」

ルーン「私はなんともないわ! それよりもこのロコンが!」

???「僕がポケモンセンターに連れていく!」

ルーン「スバル、ありがとう!」

ルーンを助けたのはスバルだった

彼はオノンドにルーンを守るように言うと、ロコンを助けるためにそれを抱えてポケモンセンターに必死に走る

戦うポケモンが増えたことでルーンのポケモン達にも活気が戻ってきた

逆に段々と野生のポケモン側は劣勢となり、結局最後の1匹が倒れてしまった

ルーンはロコンのことが心配のようで、すぐに自身とスバルのポケモンを連れてポケモンセンターに走っていった
 ▼ 141 L4kVI.ANbw 18/12/29 19:08:11 ID:UX6sX6Ck [6/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
クチバシティポケモンセンター

ルーンがポケモンセンターに駆けつけると、スバルは待合室のベンチに座って彼女が来るのを待っていた

ルーン「ロコンは!? 大丈夫なの!?」

スバル「あぁ、何とか大丈夫だったみたいだ! でも、何であんなに攻撃されてたんだ?」

ルーン「さぁ? それがわからないのよね……」

ルーンが考えていると、あることに思い当たったようだ

ルーン「野生のポケモンにちょっかいを出してただからじゃないかしら!」

スバル「じゃあ、治療が終わったら聞いてみようか」

待つこと数十分、ジョーイサンに呼ばれ、ロコンはルーン達のもとに返された

ルーン「ねぇ、ロコン……あなたが攻撃されてたのって私達にやったように野生のポケモンにもちょっかい出してたからなの?」

ルーンの呈した疑問に最初は答えなかったロコンだが、何度も何度も問い続けるルーンに根負けして、肯定するように首を振る

ルーン「ダメじゃない! そんなことしてると他の野生のポケモンも困っちゃうの! もう絶対やったらダメよ!」

それを聞いたロコンは悲しそうに一声鳴くとポケモンセンターの外に出ていってしまった

ルーン「あぁ……行っちゃった……」

スバル「ロコンだって野生のポケモンだし、行っちゃうのは仕方ないよ」

スバルは悲しむルーンをそう慰めると、自転車の券を交換しに行こう、とルーンを促す
 ▼ 142 L4kVI.ANbw 18/12/29 19:12:08 ID:UX6sX6Ck [7/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
しかし、彼女達がポケモンセンターから出ると、ロコンがその扉の前に立っていた!

ルーン「え? ん? あれ? ロコン? どうしたの?」

驚きを隠せないルーンは動揺して、訳のわからない言葉を発してしまう

その声にロコンはバトルフィールドの方を見て、次にルーンの方を見た

ルーン「どうしたの? どうかした?」

ロコンの意図に気づかなかったルーン

そんな彼女にスバルは助け船を出す

スバル「きっとロコンはバトルしたいんだよ」

ロコンはその言葉に合っている、というように鳴いた

ルーン「え? バトルするの? いいわ! やりましょう!」

ロコンとルーンはそれぞれバトルフィールドに立つ
 ▼ 143 L4kVI.ANbw 18/12/29 19:13:20 ID:UX6sX6Ck [8/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
戦闘BGM:戦闘! 野生ポケモン
https://www.youtube.com/watch?v=vgBoQUaEKpk

まずはロコンの特性が発動し、当たりには太陽の暖かい光が降り注ぐ

ルーン「行きなさい! ハクリュー!」

ルーンはハクリューを繰り出した!

ルーン「先手必勝! 龍の波動!」

ロコンの放つムーンフォースはハクリューの龍の波動を無効化し、一方的に攻撃をする

その追い討ちをかけるようにロコンはムーンフォースを連続で打ち続けてきた

ルーン「くっっっっ! それなら、水の波動!」

水の波動とムーンフォースはぶつかり合い、互いに相殺し合う

ルーンはここで、神速からのドラゴンテールの連続技を指示し、バトルに終止符を打つ決断をした

それを聞いたロコンは自身の回りにムーンフォースを瞬時に配置し、ギリギリ自分を守る

次の瞬間、ムーンフォースに激突して、逆にダメージを負うハクリューはつらそうな表情を浮かべた

ルーン「そんな! まずい……どうしよう!」

連続技の発動に失敗したルーンは焦ってしまう

しかし、ハクリューはダメージの影響からか、頭が冴えていた

時間の経過で太陽が消えたその時、ハクリューの水の波動がロコンに直撃する

すっかり勝ったと思い、油断していたロコンは不意の攻撃に大ダメージを受けてふらふらになった

ルーン「……!!! そうだ! トレーナーの私が焦ったらダメ! 行くわよ! ハクリュー! 神速!」

ルーンのしっかりした掛け声を聞き、ハクリューはロコンに神速を放つ

ふらふらのロコンはムーンフォースを出すエネルギーはなく、そのまま神速が直撃する────
 ▼ 144 L4kVI.ANbw 18/12/29 19:15:09 ID:UX6sX6Ck [9/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロコンはルーンの反対側のトレーナーゾーンまで吹き飛ばされてしまった

戦闘不能となったロコンは再び、ポケモンセンターに預けられる

ジョーイさんに苦笑されたが、元気のいいことで、と回復してもらった

ルーンは外に出ると、抱えていたロコンを離し、野生に帰させようとする

しかし、ロコンはルーンの元をなかなか離れようとしない

どうやらロコンはルーンの実力を認め、ゲットされたいようだ

ルーン「行け! モンスターボール!」

それを察したルーンはロコンにモンスターボールを投げる

そのボールはロコンに命中し、それを吸い込む

そして、''カチッ"という音をたて、ゲットしたことを示した

ルーン「ロコン、ゲットよ!」

ルーンはよろしく、とロコンに声をかけ、スバルのもとへ向かう

ルーン「さぁ、自転車の券を交換しに行きましょう!」

どうやらルーンはロコンをゲットしたことをスバルに隠しておくようだ

スバル「そうしようか」

彼等はそう言ってポケモンセンターを出ていったのだった

自転車の券を交換し、次のジムバッチを貰うべく、クチバジムに挑戦しようとするスバル達

しかし、そんな彼らに迫る黒い影

一体、スバル達はどうなってしまうのか

次回、世界の光と闇 VS謎の組織
─────────────────────────
今回はルーンメイン! 少し短めです……ごめんなさい
 ▼ 145 ルード@メガバングル 18/12/29 20:18:33 ID:jAmgw2mU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今回も良かったよ!!
支援、支援、支援の嵐
 ▼ 146 テノ@ピカチュウZ 18/12/29 21:33:08 ID:PhXsfrTA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>145
もはや狂気を感じるわ
そこまでこのSS面白くないだろ
 ▼ 147 ジャンボ@レンブのみ 19/01/05 23:15:18 ID:rCqsIlcY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援、支援、支援の嵐
 ▼ 148 ャラドス@うすもものミツ 19/01/13 20:48:50 ID:Eqeo2hPg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援、支援、支援の嵐
 ▼ 149 シギソウ@アクアカセット 19/01/24 08:13:37 ID:ZUlkpUzo NGネーム登録 NGID登録 報告
このssがオリトレの最後の希望
 ▼ 150 L4kVI.ANbw 19/02/05 19:13:41 ID:S0FMpgRw [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
失踪はしてません
────────────────────────
第15話 世界の光と闇 VS謎の組織

ポケモンセンターから出たスバル達は自転車の券を引き換えるためにやっとミラクルサイクリングに向かい始めた

しかし、クチバシティを何回見て回ってもそれは見当たらない

スバル「え? どこで交換するんだよ〜!」

ルーン「まさか……カスミさんは嘘を……」

困惑するスバル達の方に1台のトラックが走ってくる

そのトラックはスバル達の目の前で止まると、運転席の窓から男の顔を出す

運転手「あんた達、スバルにルーンって名前か?」

スバル「はい、そうですけど……」

スバルはいきなり知らない人に名前を問われ、さらに困惑する

運転手「カスミさんからだ。折り畳み式の自転車。後ろの荷台に積んであるよ」

運転手の男はそう言って、スバル達に自転車を渡す

スバル「何でここで渡すんですか?」

運転手「カスミさんのイタズラだろ。あぁ、折り畳み方は……」

運転手は彼らに畳み方を教えて去っていった

スバル「カーーーースーーーミーーーーさーーーん!」

ルーン「イタズラってどういうことよーーー!」

スバルもルーンもカスミに騙されたと知って、怒っているようだ

スバル「まぁ、自転車はもらえたし、ジムに挑戦しに行こう!」

暫く経つと2人は冷静になってジムに向かう

そして、その2人を見る2つの怪しい影もあった……
 ▼ 151 L4kVI.ANbw 19/02/05 19:14:32 ID:S0FMpgRw [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スバル達がジムの前に立つと黒いコートに身を包んだ2人が近づいてきた

コート「君はスバル君だね?」

スバル「えぇ、そうですが。何かご用ですか?」

如何にも怪しげなコートの男に警戒しつつ、穏便に済ませようとするスバル

しかし、その希望は次のコートの放った一言によって崩される

コート「国際警察だ! カントー地方タマムシシティ郊外に別荘を持ち、父親はポケモンマスター、母親はエーt……」

スバル「母さんは関係ないだろ! 君達が探しているスバルはこの僕だ!」

スバルはコートの話を遮る

ルーン「ちょっと、スバル!」

コート「ほう、そうか。それではついてきて貰えるかね? ここは非常に危険だ」

そう言いつつ辺りを見回すコートの2人組

その内の1人は携帯電話のようなものでどこかに報告をしているようだ

ルーン「待ってよ! スバルが何をしたの!」

コート「君には関係ないよ。さぁ、スバル君、急ごうか」

コートの2人組はそれぞれプテラとリザードンを繰り出し、スバルをのせる

ルーン「待ちなさいよ!」

そう言ってルーンはスバルの乗っているプテラに手を伸ばす

宙に突き出されたそれは何も掴むことなく、空ぶった

コート「1ヶ月程、スバル君を借りるよ」

そう言いながらどんどん上空に向かうプテラ

ルーン「は? どう言うことよ!」

ルーンはその言葉の意味を確かめようとしたが、遅かった
 ▼ 152 L4kVI.ANbw 19/02/05 19:15:03 ID:S0FMpgRw [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スバル「じゃあ1か月後! ヤマブキのポケモンセンターで!」

スバル達はその言葉を残して、完全に見えなくなってしまった

ルーン「もう……なんなのよ! どうすればいいの!」

唐突に訪れたスバルとの別れはルーンを困惑させる

スバルは何をしたのか、何故連れていかれるのか、彼女には何もわからない

スバルには謎が多い

マサキの家の時もさっきも母親が死んだと言っていたし、国際警察に連れていかれるようなこともしているようだ

父親はポケモンマスターって言っていたけど……

そんなことを考えていると頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう

彼女はカスミにこっそりもらったすごい釣りざおで釣りをしつつ、じっくり考えるのであった
 ▼ 153 L4kVI.ANbw 19/02/05 19:16:09 ID:S0FMpgRw [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そんな頃、スバルは国際警察の男に連られ、空を飛んでいた

スバル「あの……何で僕が国際警察に連れていかれないといけないんですか? 何かあったんですか?」

ルーンにあのように言ったものの、やはり困惑しているようで、スバルは素朴な疑問をこぼす

国際警察「いや、今は話せない。ここも危険だ」

どこでも危険だ、と言う国際警察にスバルは負の感情を抱いた

何故、理由の説明もなく連れていかれるのか、と

彼はその感情を相手にぶつけようとするが、それは1つの出来事によって不可能になってしまう

国際警察「プテラ、右にターンしろ! 急げ!」

プテラは主人とそれが連れている人間のために右に曲がる

唐突なその指示を聞いていたスバルは訳のわからない、という表情を見せ、辺りを見回した

その行為によって、謎の指示の理由はすぐにわかることとなる

先程のルートであれば飛んでいたと思われる場所に大きな"大"の字が書かれていたからだ

真っ赤に燃え盛るその文字は炎ポケモンの技によるものだと容易に推測できるだろう

それを合図にしたように、彼等のもとにはたくさんのポケモンの技が飛んでくる

国際警察「クソッ! 追い付かれたかッ! プテラ、超高速だ!」

それは国際警察を焦らせるには十分すぎるものだ

スバル「一体なんなんですか奴等は! このままじゃ死ぬじゃないですか!」

そんな国際警察を見て、スバルも焦り始める

国際警察「君はお月見山にいたようだね。奴等はその組織と同じものだと考えられる」

国際警察はここで一旦言葉を切り、コートの内ポケットからボールケースを取り出した

国際警察「君のお父さんも襲われた。君にも危害が及ぶと見て、私達が護衛することになった」

国際警察が宙に放ったボールは空中で開き、ウィンディを吐き出す

しかし、ウィンディは一度自身の体に炎を纏って攻撃した後、すぐに戻ってしまった

スバル「何で戻しちゃうんですか! 相手はたくさん居るんですよ!」

国際警察「馬鹿かね、君は。ここは空の上だぞ。ポケモン達を落とす気か!」

スバル「あっ……じゃあ、僕も手伝います!」
 ▼ 154 L4kVI.ANbw 19/02/05 19:18:01 ID:S0FMpgRw [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
国際警察に自分の間違えを指摘され、赤面するスバルだったが、自分も手伝おうと腰からボールを取り出す

国際警察「自分のポケモンが大事なら私達に任せておけ。奴等は卑怯で狡猾だ。しかし、バトルの実力も高い。君がやって勝てる相手ではないよ」

このように話している間も彼はボールを投げてはポケモンを戻すという作業を繰り返していた

スバル「そんなことない! 僕は奴等のリザードンにも勝った!」

国際警察の言葉にカチンと来たのか、彼の言葉からは怒りも感じられる

国際警察「君1人の力かね? ポケモン1体で勝ったのかね?」

スバル「それは……」

国際警察「なら、私に任せておけ。君には危険すぎる」

国際警察にそういわれ、スバルは黙って見ているしかなかった

国際警察のバトルの腕は相当なもので、次から次へとやってくるポケモン達はどんどん地上に落ちていく

しかし、襲いかかってくるポケモンが非常に多いため、国際警察のポケモン達はどんどん疲弊し、やがて劣勢になってきた

それを見た国際警察はこのままでは無理だと判断したか、自身の全てのポケモンを繰り出し、携帯端末を取り出す

それが自分の首を絞める可能性を考慮せずにだ

国際警察「こちらファング、タマムシシティ上空で交戦中。至急応援を求む。スバル君も連れている」

???「すぐ行くぜ! バイビー!」

ファングと言った国際警察は連絡を済ませると繰り出したポケモンを全て戻した

そこに、攻撃されて怒っているポケモン達の本気の攻撃が四方八方から解き放たれる

敵にはやはり司令官がいる、とファングは予想する

ポケモンがいないタイミングをしっかりと見計らって攻撃を放ってきた

ファングはプテラに降下をさせ、飛んでくる技の殆どを相殺させる

すると、黒いガスやら霧やらが発生し、彼らを包み込んだ

それを見たファングは一瞬考え、スバルをプテラから突き落とす

スバル「え!? うわっっっっ!」

ファング「うるさい! 声を出すな!」

スバルは唐突なことに驚きの声をあげるが、ファングは一喝して、黙らせた

ファング「もうすぐ助けが来るはずだ。死ぬなら奴等の手にかかるな」
 ▼ 155 L4kVI.ANbw 19/02/05 19:19:45 ID:S0FMpgRw [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ファングは滅茶滅茶なことを言い、プテラと共に謎の組織と戦うために上昇する

スバルはすぐに落ちることがないように、体で大の字を描き、腰からコイルのモンスターボールを取り出し、宙に放った

それに捕まり、落ちる速度を更に落として自分の安全を確保しようとする

そしてなんとか死ぬことなく地に着地した

スバルは回りの安全を確認すると、自分のいるところの情報を得ようとする

しかし、そんな彼の元に上からゲンガーが飛んできた

いきなりシャドーボールを放ってきたそれは更にシャドークローで接近戦を挑んでくる

スバルはシャドーボールを避けつつリザードとオノンド、スピアーをを繰り出し、総力戦を挑む

シャドークローはオノンドのドラゴンクローで相殺し、リザードの火炎放射とコイルの10万ボルトが炸裂した

ゲンガーは反撃のシャドーボールを放つが、スピアーの鉄壁により、阻害される

4対1ということやスバルにも戦闘の経験があったことから、ゲンガーを圧倒するスバル達

集中攻撃のもと、遂にゲンガーは戦闘不能となった

しかし、戦闘不能になったのはそれだけではない

ファングのプテラやファング自身が上空から降ってきた

スバルはいきなりのことにビックリしていたが、空の高いところから落ちてきたファングの生死を確認する

どうやら息はしているようで、血も流していない

ただ起き上がらないのは気を失っているだけのようだ

それが分かり安心したスバルだったが、すぐに敵のポケモン達が彼等の元におりる

先程のゲンガー戦ではスバル側が数的な有利をとっていたが今回は逆

相手のポケモン達はレベルが高く、ジムリーダーの2人でも苦戦するレベルのポケモン達だ

それに対してこちらは旅立って数ヵ月のトレーナーが育てたポケモン達

スバル側が不利ということは火を見るよりも明らかだった

ファングのポケモン達は全員戦闘不能となり、スバルは自身の4匹のポケモン達で迎え撃つ

最初に飛んできたのは相手のフーディンだった

サイコキネシスでリザードとスピアーを吹き飛ばした後にスバルをサイコキネシスで拘束しようとする

それを防ごうとコイルが彼の前に出る

コイルは特性の頑丈で1度は攻撃を耐えるが、フーディンの進撃を皮切りに攻撃してきたポケモンの技の前に倒れる

オノンドはフーディンを倒そうするが、一撃も加えることができずサイコキネシスによって撃沈してしまった

スバルはそんなポケモン達に成す術なく拘束され、今にも殺されようとする─────
 ▼ 156 L4kVI.ANbw 19/02/05 19:21:11 ID:S0FMpgRw [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告






























???「ピジョット! エアスラッシュ!」

そんな彼を助けたのは1人のトレーナーと1匹のピジョットだった

???「俺にもう一度挑戦するまで死ぬな、って言うの、忘れてたな」

スバル「……グリーンさん!?」

そのトレーナーの名はグリーン

1度はカントーチャンピオンとなり、今はジムリーダー最強とも言われるその男はスバルを助けだし、自らのポケモンに襲いかかってくるポケモンを蹂躙させる

グリーン「スバル、お前はこの間にピジョットに乗って本部に移動しろ。ピジョットに場所は伝えてある」

スバル「分かりました! ピジョット、よろしく!」

グリーンはスバルを助けるために大量のポケモン達と対峙する────
 ▼ 157 L4kVI.ANbw 19/02/05 19:22:32 ID:S0FMpgRw [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スバルは本日2度目の飛行中であった

先程とは違うのは1人であるという点と襲ってくる敵がいないという点だろうか

安全な飛行をして、特に何事もなくピジョットは降下し始めた

スバルは本部とはどんな場所だろうとワクワクしていると……

だんだんと見えてきたのは10年前から見慣れている景色であった

場所はタマムシシティ郊外、名称はマスター屋敷と呼ばれる屋敷

そう、スバルが育った場所そのものだった

スバルが巨大な門の前にたつと、門は開き、スバルを通す

そしてスバルは屋敷の中へと足を踏み入れたのだった………………



国際警察の本部が自分の家だと知ったスバル

その中で父親の口からから衝撃の言葉が飛び出す!

再び家の回りを囲むのは謎の組織のポケモン達

一体スバルはどうなってしまうのか!

次回、一時的な帰り! マスター屋敷!
 ▼ 158 ガヤドラン@デルダマ 19/02/10 01:51:27 ID:kDbExo.g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
頑張れ、久々に見に来たよ!
 ▼ 159 L4kVI.ANbw 19/03/07 18:35:35 ID:10psijSc [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
第16話 一時的な帰り! マスター屋敷!

国際警察の本部が自分の家だと知ったスバルは家の中に入っていった

その中はたくさんの大人が忙しく歩き回っている

資料のようなものを読みながら部屋を往き来しているものやコートを着て、今にも家から出そうなもの

それほどの人間が屋敷を出入りしている光景を見るのはスバルが産まれてからはじめてのことだった

普段の屋敷は広いだけで人は大していない寂しい場所であったが、今は正反対

その光景にスバルは目を丸くして驚いていた

しばらく突っ立っていたスバルに1人の男が声をかけた

???「おや? スバル君?」

スバル「ジロウさん!?」

ジロウ「久しぶりだね! 元気にしてるかい?」

ニビジムリーダーのジロウもここにいる

スバル「ここはなんなんですか? 何でジロウさんがここに?」

スバルは謎の状態の屋敷についての疑問をジロウにぶつけた

ジロウ「ここかい? ここは国際警察の本部。っていうのは知ってるかな? 君のお父さん、まぁ国際警察のリーダーが襲われて……」

スバル「え!? 国際警察のリーダー!?」

ジロウ「知らなかった? 国際警察のリーダーはポケモンマスターが務めることになっているんだ」

国際警察について何も知らないスバルは次々に新しい事実を知り、今にもパンクしそうになっている

ジロウ「取り敢えずリーダーの療養部屋に行こうか。そこで説明してくださるだろう」
 ▼ 160 L4kVI.ANbw 19/03/07 18:36:29 ID:10psijSc [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジロウはそう言って父親の部屋に向かっていった

父親の部屋

スバル「父さん! 大丈夫!?」

スバルは父親の部屋のドアを開け放つと即座に父親に駆け寄り、心配する言葉をかける

父親「あぁ……まぁ……なんとかな……」

父親は頭に包帯を巻き、足にはギブスを着けていた

少しつらそうな表情をしている彼は息子に心配をかけまいと、無理矢理笑顔を作り、スバルに語りかける

父親「これでもよかった方だよ……やはりポケモンの技を受けたら一溜まりもないな……」

スバル「辛そうだよ……もう休んで。また来るから……」

父親「いや、お前には話しておかなければならないことがある……ロック、席を外しなさい」

ジロウ「はっ! また何かあればお呼びください」

父親に命じられ、ジロウは一礼しながら部屋から去っていく

父親「さて……どこから話そうかね……スバル、ロケット団は知っているね?」

スバル「はい、12〜15年前にカントーとジョウトで暗躍していた悪の組織で、現在のカントーとジョウトのチャンピオンが壊滅させたという……」

父親「あぁ……しかし、ボスを始め幹部は捕らえることもできなかった。下っ端だけでな……」

スバル「しかし、何故ロケット団の話を?」

父親「カントーではお月見山、無人発電所、ジョウトではヤドンの井戸などで現在、事件が多発している。私はロケット団の仕業であると考えている」
 ▼ 161 L4kVI.ANbw 19/03/07 18:42:02 ID:10psijSc [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
父親はロケット団は既に復活していると、再び立ち上がり、全てを支配しようとするだろうと、そう言った

スバル「それじゃあ……あのカラフルな服の男達も……」

父親「間違いない。ロケット団だろう」

父親はきっぱりと言い切る

スバル「でも、何でそれがわかったんですか?」

父親「ロケットコンツェルンというシルフカンパニーに匹敵するほどの大企業があるのは皆が知っているな」

父親はここまで語ると、頭痛に顔をしかめ、一旦息をつく

父親「その会社の口座から大量の金が消えた。30億もだ。この会社は昔、ロケット団との癒着がまことしやかに噂されていてね……張っておいたんだ」

スバル「それじゃあ、父さんの推測だとロケットコンツェルン内に団員がいると?」

父親「いや、事実ロケットコンツェルンの社長はその時のロケット団のボスだったんだ。極秘のルートで手に入れた情報だったからな。公開はしていない」

ロケットコンツェルンと言えば今や世界経済を支える大企業の内の1つであり、その実態がロケット団だったというのはとんでもないことだ

父親「勿論勿論コンツェルン社長は数年前に国際指名手配されたサカキから交代したがね……奴が自由に会社の金を引き出せるという可能性もある。兎に角、奴等は人殺しや強盗などの犯罪もも平気で犯す。私だけでなく、お前も狙われているんだ、用心しておきなさい」

スバル「それを言うためだけにこの話をした訳じゃないでしょ。どうしたの?」

父親は寝ているベットのそばにあるボールケースを手に取り、スバルに渡す

父親「お前はトラブルによく巻き込まれていると聞く。更に、奴等にも狙われている。今渡したポケモンと一緒に特訓をしろ。私のベストメンバーだ。1ヶ月間を無駄にするなよ……」

スバル「父さん! ありがとう! じゃあ早速いってくるよ!」

それを聞いたスバルは部屋から駆けて去っていった

???「………よろしいのですか? …………彼にあれを伝えて……………」

父親に近づきながら語りかける1つの黒い影

父親「いや、大丈夫のはずだ。良いところの話しかしていないからな……この組織の闇は絶対に耳に入れさせるな!」

???「…………はっ!」

そして、黒い影はスバルの後を追うように父親の部屋から出ていった

父親「さて、私自身も捜査を始めなければ……」

そう言った父親もまた、ベットに戻り、PCを立ち上げ、機密情報を閲覧し始める……

その内容は15年前のトキワジムの事件、12年前のラジオ塔の大事件の表沙汰になっていない内容だった──
 ▼ 162 L4kVI.ANbw 19/03/07 18:43:08 ID:10psijSc [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一方、スバルは屋敷の敷地にある広大なトレーニングゾーンとも言える庭に出ていた

彼は一時たりとも無駄にするまいと、父親から預かっているボールケースからボールを取り出し、宙に放る

そこから出てきたのは父の相棒とも言えるリザードンに加えて、バンギラス、グライオン、ギルガルド、ジャラランガ、ミュウだった

スバルも自分のポケモンを全て出し、それぞれのポケモンの戦い方を考えて、組を作らせる

オノンドとリザードン、ミュウ

リザードとバンギラス、ジャラランガ

スピアーとグライオン

コイルとギルガルド

このような組で特訓をすると共に、スバルは自分自身も鍛えていった

10日に1度は組み合わせを変更し、訓練する場所も変える

一般のフィールドであったり、プールのフィールド、岩だらけのフィールド、炎のフィールド、地面に電気の通っているフィールド

たくさんのフィールドで、バトルをしたり、技の強化をしたりして、1ヶ月間を過ごした

彼のポケモン達は1か月前とは格段にパワーがあり、打たれ強くもなっている

最終日は父親にもたくさんのことを教えられ、最後にはバトルもすることになった
 ▼ 163 L4kVI.ANbw 19/03/07 18:44:15 ID:10psijSc [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
父親「ルールは1vs1でいいな!」

スバル「大丈夫!」

ルールの確認をして、モンスターボールを構える2人

父親「消し去れ! リザードン!」

スバル「頼む! オノンド!」

2人の繰り出すポケモンはそれぞれの相棒

1番長く一緒にいたポケモン達の一騎討ちが今、始まる……

父親「先攻はそちらに譲ろう。バトル、開始!」

父親のバトル開始のコールと共に、スバルは指示を出す

スバル「まずはパワーアップ! 龍の舞だ!」

父親「ほう、そんなことをしている暇があるのか? 龍の波動だ」

スバル「落ち着くんだ! 交わせ!」

オノンドは荒々しい舞でリザードンの龍の波動を交わし、パワーアップに成功する

父親「ふむ、リザードンの戦法を真似たか……それなら、これはどうだ?」

龍の舞で攻撃を交わすのは父親のリザードンから受け継いだものだったようだ

父親「逆鱗だ!」

スバル「オノンド、相手よりも早く動くぞ! 交わせる!」

逆鱗……破壊の衝動を目覚めさせ、怒りに身を任せて攻撃するドラゴンタイプの大技である

スバルは龍の舞でスピードも上がっているオノンドであれば、その攻撃は見切れると判断した

しかし、それは父親のリザードンを、鍛え方を嘗めていた考えだ

リザードンは瞬時にオノンドに近づくと、その怒りの全てをぶつけ、龍の本性をあらわにする

オノンドは一撃で吹っ飛ばされ、スバルの元に転がってしまう

スバル「大丈夫か!? オノンド!」

スバルはそう声をかけるが、オノンドからの返答はない

父親「オノンド戦闘不能だな。すぐに回復してあげなさい。それと……今日はもう休め」

明日はもう、旅を再開するのだから、と父親は言う

そう言われ、スバルは1ヶ月間の訓練で疲弊しきったからだをベットに横たわらせる

そんな彼は睡魔と戦うことなく、それに身を委ねた───────
 ▼ 164 L4kVI.ANbw 19/03/07 18:45:21 ID:10psijSc [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スバルは夢を見た

バトルスタジアムのような何かが燃え盛り、そのフィールドの中央には2人の男がたっていた

その2人は互いに、ニドキングとオノノクスを繰り出している

どちらも自身のポケモンに指示は出さずに、冷たい声で会話をしているようだった

奥の男の顔は燃え盛る炎によって影となり、手前にいる男はスバルに背を向けている

そのため、スバルからは2人の男の顔は全く見ることができなかった

スバルは少しでも2人の男の顔を見れば何か分かるのではないか、そう考えて体を動かそうとする

だが、その試みは失敗に終わってしまった

体が動かない、まるでサイコキネシスで拘束されているかのようで、息をしながらその場で眺めているしかないと、そう告げているようだ

辺りは黒煙に包まれ、焦げたような臭いが辺りに立ち込める

フィールドには様々な何人もの人々が血を流して倒れている

爆発の耳が壊れるような轟音が響き、その合間に上空で飛んでいるであろう飛行船やヘリコプターの音が聞こえ

この状況を一言で表すなら"地獄"という言葉が一番相応しいだろう

スバルは全神経を使い、2人の男の話を聞き取ろうとする

手前の男「それに───、貴様は何故! 父さん────! 何も関係は─────! 貴様らのせいで! 全てが──────ではないか!」

奥の男「知らん──。お前達が───────が悪い。恨むなら────になり、私達の計画の邪魔をしたお前の──を恨め」

爆発の音で2人の会話は途切れ途切れに聞こえて、全てを聞き取れなかった

手前の男「行くぞ、オノノクス! 父さんの────つ! ───に逆鱗だ!」

手前の男は怒りの感情を表に出して相手トレーナーへの直接攻撃を指示する

それに対して奥の男は冷静にニドキングに自分を守るように指示した
 ▼ 165 L4kVI.ANbw 19/03/07 18:46:06 ID:10psijSc [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
奥の男「ほぅ、随分とバトルの腕も───ようだな。怒り─────攻撃するとは。──────────の方が今よりもバトルがうまいのではないか?」

ほとんど聞き取れないが、奥の男は手前の男を挑発しているようにも見える

バトルを見ると、オノノクスはその金色の体に秘められた龍の遺伝子と怒りを相手に全力でぶつけにいっている

しかし、ニドキングはまだまだ行ける、というようにさも余裕そうな表情で相手の攻撃をいなしていた

奥の男「ニドキング、終わら───冷凍ビーム」

確実にオノノクスを仕留めようとするニドキングのトレーナー

手前の男「アイアンテールで弾け!」

手前の男はアイアンテールを使い、オノノクスに攻撃を当てさせない作戦をとる

スバルがその指示に自分と同じような指示を出す人だとぼんやり考えていると、弾かれた冷凍ビームが一直線に向かってきた

もちろんそれを避けようとするスバルだったが、その場から動くことはできない

全てを凍てつかせるような氷の光線は真っ直ぐスバルに向かって飛んでくる

ニドキングの冷凍ビームはそのままスバルに直撃し、彼は再び意識を失った────
 ▼ 166 L4kVI.ANbw 19/03/07 18:47:43 ID:10psijSc [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スバル「ハッ! ハァーハァー……」

スバルが目を覚ますと、カーテンの僅かな隙間から明るい陽の光が射し込んでいる

スバル「夢……だったのか……?」

夢にしては随分とリアルなものであったが、スバルは旅を再開するために準備を始めた

まずは道具だ

襲われることが多くなるだろうと、穴抜けの紐や回復の薬、元気の塊等を多目に持ち、それなりの大荷物にする

次に、ポケモン図鑑のアップデートだ

父親のポケモン図鑑のおいてある場所にあったUSBメモリを使い、ポケモンの産まれながらの才能や努力の跡を見ることができるツールをインストールする

ゲットしたポケモンの強さを確認して、ベストな戦術を組み立てるのに役立てるつもりのようだ

後はポケモンの健康チェックだ

特訓で疲弊したポケモン達も回復装置の中で回復し、コンディションは最高の状態で、動きにもキレが出ていた

スバルはそれを済ませると、自分の部屋を出て父親に挨拶をしに行く

スバル「父さん、いってきます!」

父親「おう、もう出発か。道中気を付けてな。まだ奴等がいるかもしれん」

父親は玄関まで一緒に行こう、と言って書斎の椅子から立ち上がった

玄関までは親子だけで雑談をしていたが、玄関から出ると、2人は別れを告げる─────
 ▼ 167 L4kVI.ANbw 19/03/07 18:49:43 ID:10psijSc [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告






ことができるはずだった

というのも、なんと屋敷の周りがあり得ないほどの黒に染まっている

それに加えて、何か怒声のような大声が所々から聞こえ、辺りは不穏な空気に包まれていた

何が起きているのか把握しようと、父親は門の方までゆっくりと歩き出す

しかし、ほんの数m歩いただけで何かを察したような顔をしながら、戻ってきてしまった

スバル「父さん、あれは?」

スバルの口から飛び出したのは当然とも言える質問

それに対して、父親は怒りが含まれていつつも、冷静な声で答える

父親「招かれざる客が来てしまったようだ。スバル、中にいる職員を呼んですぐに対処できるようにしてくれ」

その声を聞いたスバルは持っていた荷物からボールケースを取り出して、家の中へ知らせにいった


スバルは屋敷全体に知らせることができるように放送室まで全力で走っている

途中で会った人全員にロケット団と思われる組織が来てしまったことを伝えながらだ

それを聞いた職員は様々な反応を見せる

しかし、全員に共通していたのはすぐに玄関まで走り、自分のポケモンのボールを取り出したことだ

まだ朝早いこともあり、多くの職員は屋敷の中にいる

放送室まであと少し、そうすればたくさんの職員が表に出て、奴等と戦闘させることができる、父親の命令を遂行できる

そんなスバルの思いとは裏腹に、大きな破壊音が屋敷の中に鳴り響く

スバルが進む道は瓦礫によって完全に塞がれてしまったようだ

ポケモンの技が直撃したのか、優にスバルの身長の2倍はあるその壁はポケモンの技でも退かすのは困難に思える

スバルは放送室に行くのはもう無理だ、諦めるしかない、そう思ったとき、あちこちの部屋の扉が開け放たれる

屋根が破壊された音でたくさんの職員が起きてきたようだ

スバル「皆さん! 外に謎の組織が集まっています! すぐに外に出てください!」

その言葉を響かせるスバルの姿を一目見て、職員達はそれを信じ、走り出す──

謎の組織の正体に少しずつ迫るスバル

屋敷を囲む彼らの目的とは?

国際警察は彼らを壊滅させることができるのだろうか?

次回、決戦! マスター屋敷! 旅の再開!
 ▼ 168 ワンナ@しろいビードロ 19/03/07 19:35:01 ID:vIAE6/no NGネーム登録 NGID登録 報告
×交わせ
○躱せ、かわせ

 ▼ 169 L4kVI.ANbw 19/03/07 20:08:01 ID:10psijSc [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>168
ご指摘有難うございます
申し訳有りませんでした
 ▼ 170 ドゼルガ@リピートボール 19/04/02 18:16:05 ID:hHWAa8Xo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
更新できて無いですけど書きたいんであげさせてください
 ▼ 171 クレオン@プロテクター 19/05/05 10:12:31 ID:.wbUKcx. NGネーム登録 NGID登録 報告
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