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【ポケダンss】『陽炎の挑戦者』/『夢の追求者』【カゲロウゲーム】

 ▼ 1 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/11/18 23:05:30 ID:uu2YLB9c NGネーム登録 NGID登録 報告

 目を覚ますとそこは見知らぬ世界──。さっきまでの景色とは大きく違う。

私はポケモンの【ピカチュウ】になっていた。

 私は人間だった。それ以外の記憶はない。
 そして、同じく記憶のない9名の参加者。

  【トゲピー】 【ニャース】 【キモリ】
  【イワンコ】 【ゾロア】  【ゴンベ】
  【タツベイ】 【スピアー】 【リオル】


──私達は"サバイバルゲーム"に参加したようである。

 このゲームは《プレイヤーが全員離脱》するか《ゲームの首謀者が離脱》すれば終わる。

 謎に包まれた一つの島で行われるサバイバルゲームは、一日が終わると最初に戻るという過酷なルールがある。
 このゲームのプレイヤーをこのように呼ぶ──。

  カゲロウ チャレンジャ-         チェイサ-
『 陽炎 の 挑戦者 』もしくは『夢の追求者』……と。


最悪のゲーム……。
その幕が切って落とされた── ─。
 ▼ 297 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 09:49:09 ID:MvMkmqnI [1/13] NGネーム登録 NGID登録 報告

ゾロア「全ては元の世界に戻るため……



 うちには《イリュージョン》という特性によって、ポケモンになら何でも化けられるの!

 カクレオンネットワークを利用するために、うちはカクレオンになりすましてジュプトルを中心とするメンバーが泥棒をしたと報告した。
 それだけで、カクレオン達は動いてくれた。
 途中でトゲピーになりすまして、うちに目が向くのを逸らしたりもしたよ。


 頃合にうちはダークライになりすまし、ここに行かせるように仕向けた。もちろん、道具が増えるとうちがゴールする際に不利になるだけだから、やめさせようともした。

 うちにはジュプトルがルールを破ったことも知ってたから、それを理由として一人死んでしまったという設定を作り出した。
 うちがやったということをバレないように、保険としてイワンコになりすまして今ここに至るってことね。」



 ゾロアは光の柱に向かって歩き始めた。


 ▼ 298 メパト@きれいなウロコ 18/12/07 09:51:15 ID:weh.9dTA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 299 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 09:56:49 ID:MvMkmqnI [2/13] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ゾロアは光の柱の目の前に来ると、私達の方を向き再び口を動かし始めた。


ゾロア「それと、うちは首謀者じゃないから!」


 えっ───?


ゾロア「うちはね……。首謀者とされてる人の昔からの親友であり、《側近》なの!


 あの事故が起きた時、首謀者だけでなくうちも巻き込まれた。
 元は《夢の世界》への入国なだけだったのに、ダークライによってこのゲームが開始された。首謀者は何も悪くない。悪いのはダークライだから!


 うちは先に帰るわ!うちの知ってるあの子なら、絶対に無事に帰ってくる。そう信じてるから……

         先にあがらせて貰うね── ─。」
 ▼ 300 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 10:02:21 ID:MvMkmqnI [3/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


 意味深な微笑みをするゾロア



ゾロアは光を空へと放っている穴へ落ちていった。




 このゲームの真意って何なのだろうか───。


 そして、真の悪はダークライ……。ということが、分かった。私達が本当に倒すべきは《首謀者》ではなくて、《ダークライ》だったんだ。



 そこへ、ふと現れるダークライと見知らぬポケモン。


 四つん這いの鎧を纏った黒っぽいポケモンだ。
 ▼ 301 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 10:16:59 ID:MvMkmqnI [4/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


ダークライ「ご機嫌よう!


 今一人、離脱されたのでご報告させていただきます。
 ゾロアが離脱しました。離脱理由はゴール。人間の世界へと帰還されました。

 ゾロアは首謀者ではありませんので、ゲームは続行させていただきます。
 まあ、ゴールは一日一回まで!誰かがゴールした瞬間、他の参加者は陽炎によって眠らせます。

 それでは、昼ですがごゆっくり休んで下さい。


        おやすみなさい!みなさま!!」


ダークライ「やれ!<ディアルガ>!!」


闇のディアルガ「それでは、今日は特別早めに陽炎をかけさせて貰うぞ」



 ディアルガと呼ばれたそのポケモンの雄叫びは、いや、咆哮は私達を別の空間へと連れていくようだ。


 私達の目の前は一瞬にして真っ暗闇となってしまった。
 ▼ 302 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 10:25:01 ID:MvMkmqnI [5/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
◆◆◆





       ────25日目────





◆◆◆
 ▼ 303 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 13:19:15 ID:MvMkmqnI [6/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


 頭の中で繰り返されるディアルガの姿……


 鮮烈に覚えている。あの叫び───。そして、どこか
 サ マ
を彷徨よう感覚。時を戻されるような感覚だった。


 目を覚ませば、砂浜が広がる。


 私達はディアルガの時のほうこう(彷徨/咆哮)によって、眠ってしまった。
 陽炎を創り出しているのはディアルガというポケモンだったのだ。
 ▼ 304 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 13:22:58 ID:MvMkmqnI [7/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


 私の目に何人かがいない仲間達が見える。残るは7人

私と……

【ニャース】、【ジュプトル】、【イワンコ】、
 【リオル】、【タツベイ】、【ゴンベ】


 この中に首謀者がいる。
 けど、首謀者も仲間であることに違いない。私達はまずは真実を知るべきだと思っている。
 ▼ 305 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 17:03:56 ID:MvMkmqnI [8/13] NGネーム登録 NGID登録 報告

イワンコ「ねぇ、ゾロアって死んだの?」


ジュプトル「ゾロアは先に人間の世界へと帰った!」


イワンコ「もし、あたしが人間の世界へと帰れたら絶対に許さないんだから…。ぶっ飛ばしてやる…」



 イワンコはイラついている。仕方ない、ゾロアによって一日中縛られて身動きが取れなかったのだから。



ジュプトル「落ち着けって」


イワンコ「あんなことされて、落ち着けるかっ!!」


 イワンコはむやみやたらと砂を蹴っていた。
 ▼ 306 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 17:09:50 ID:MvMkmqnI [9/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


ジュプトル「はあ、しょうもないやつだな……」




 私達は明日から再び真実の山に向かう。今日はその前の骨休めだ。



イワンコ「人間の世界に帰らずに、死んでれば良かったのに……」




ゴンベ「まあまあ、あいつはやり方が悪かったにしろ、戻らなければいけない人だったんだし!」



イワンコ「どういうこと?」
 ▼ 307 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 17:28:23 ID:MvMkmqnI [10/13] NGネーム登録 NGID登録 報告

ゴンベ「あいつは俺らと違って《意図せずにこの世界にやって来た》んだ。自分からの意志でやって来たのとは全然違うからね」



ジュプトル「まあ、ゴンベの言う通りかもな!」



ゴンベ「皆も真実を知れば、分かると思うな」



ジュプトル「俺らは死を覚悟で《夢の世界》のプロジェクトを承諾した。

 高層ビルから飛び降り自殺をしようと宙に身体を投じた。まだ死んでいない時に、やっぱり生きたいと思ってもそれはもう手遅れだ!
 俺らは今、宙にいると思え!覚悟を決めて実行したら、もうそれを突き通すしかない。元には戻れない!」


ゴンベ「だから、俺は元の世界に戻る気はないんだ!」
 ▼ 308 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 17:35:03 ID:MvMkmqnI [11/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


ジュプトル「まあな!が、首謀者探しは真実の山に行き終わったら再開するぜ!例え、首謀者が元の世界に帰らなければならない奴でもな!!」



ゴンベ「なんで?」



ジュプトル「安心しろ、俺は自他ともに認める悪人だぜ!首謀者を殺せば今後、この世界で生きていくのに何不自由ない生活が出来るんだ!殺さないという選択肢はないんだよ……」



ゴンベ「賛同出来ないね……」

ニャース「僕もゴンベと同じだよ」


 ニャースが会話に入ってきた。
 ▼ 309 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 17:39:24 ID:MvMkmqnI [12/13] NGネーム登録 NGID登録 報告

 "私は首謀者だって、仲間だと思うから。殺すことはおかしいと思う"…と私も会話に介入していった。


イワンコ「あたしはジュプトルの方に賛同かなぁ」


タツベイ「今はまだ決められない……」
リオル「記憶が戻ったら決めるよ」




 私達は首謀者を援護するか排除し殺すかの二つに分かれてしまった。



───夜の定時刻になるまで議論は続けられた。
 ▼ 310 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 17:41:02 ID:MvMkmqnI [13/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
◆◆◆





      ────26日目────




◆◆◆
 ▼ 311 ンプク@ももぼんぐり 18/12/07 20:39:29 ID:ltQIgj8M NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 312 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 21:42:14 ID:jGjcW6Lc [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告

……朝がやって来た。



ジュプトル「行くぞ!」


 私達は森に入っていった。
 幾度も森を攻略し、山も洞窟も攻略した。今の私達にとって森は余裕で抜けられる。ボスも簡単に倒せるようになっていた。


 私が階段を上ろうとした時───


ジュプトル「一つ提案がある」
 ▼ 313 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 21:48:21 ID:jGjcW6Lc [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告

ジュプトル「この下に宝があるだろ?ここ、壊せないか?」


 そうだ、階段の下に行くためには鍵がかかっているこの地面を壊すしかない。前は壊せないと思ってしまうほど弱かったけど、今なら壊せるのかもしれない。



 私達は地面に向かって攻撃し始めたが……


          壊せない!



 私達は諦めようとした時…。ゴンベが前に出た。


ゴンベ「新たな技を覚えた!!これを使えば──」
 ▼ 314 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 21:52:08 ID:jGjcW6Lc [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告



ゴンベ「"ヘビーボンバー"── ─」



 これは、森と山のボスが使っていた技だ。高く跳んだゴンベは勢いよく急落下して地面に重い衝撃を与える。


 ヒビが入っていく地面───


 下の階段が壊れ、私達は真っ逆さまに落ちてしまった。
 ▼ 315 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 22:00:08 ID:jGjcW6Lc [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告

 いてっ───


 壊れた階段の破片がクッションとなって私達は助かった。


 私達は宝庫へと着いた。これで、お金には困らない。



 金に光るその部屋を見ると、私達がまだ10名いた時のことを思い出す。
 私達はこのゲームで強大な敵であるボスを打ち破り、そして、この宝庫へと辿り着いたんだ。まあ、落ちただけだけど。

 あの時に分かちあった喜び。また、みんなでもう一度……。だけど、もうあの過去には戻れない。もう死んだ人は戻らない───


 ▼ 316 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 22:07:04 ID:jGjcW6Lc [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告

ジュプトル「ゴンベ、ありがとな!」


ゴンベ「俺は思いっ切り身体を動かしてみんなの役に立った。それだけで、感動してしまうよ……」


 ゴンベは何も無い天井を向いていた。


ゴンベ「俺さ、スポーツ選手だったんだ。その時は全盛期を過ごして頑張っていたんだけど、ある時、一生治らない怪我をしてから俺は転落人生を歩むようになった。」



ゴンベ「だからさ、俺は動けるようになっただけでも嬉しいのに、役に立てるとなると最高だよね」



 ゴンベは笑顔で語っていた。
 ▼ 317 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 22:12:48 ID:jGjcW6Lc [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告


ゴンベ「俺はもう今のこの時で既に《満足》かもな」



 私達はこの部屋から出て町へといこうと思ったのだが、階段が壊れていたために行くことが出来なかった。



 私達はここで一日を過ごすことになった。
 ▼ 318 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/07 22:14:40 ID:jGjcW6Lc [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
◆◆◆





       ────27日目────





◆◆◆
 ▼ 319 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 09:07:17 ID:foS2q5SQ [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

……陽炎が騒々しいのに、それが普通だと感じてしまう。
 異常だろうか?日常と化した非日常が私達の感覚を鈍らせる。


 もう何日目かの朝だ。



 私達はすぐに身支度を整え、森へと入っていった。
 ▼ 320 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 09:13:34 ID:foS2q5SQ [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告


 森を抜け、町に出た。


 昨日手に入れた財を使って、町で買い物をした。久しぶりの買い物を私達は楽しみながら道具を調達していった。


 私達は格段に強くなっている。そこに、道具が加われば──



 今日は町で夜を明かす。ついに、明日《真実の山》へと再び行くんだ!!
 ▼ 321 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 09:16:13 ID:foS2q5SQ [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
◆◆◆





      ────28日目────





◆◆◆
 ▼ 322 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 09:25:18 ID:qf/.wm6M [1/19] NGネーム登録 NGID登録 報告


……今日は真実の山に行く!



ジュプトル「準備はいいか?」



 私達は森を越え、町で調査団を連れていき、山の麓まで来た。そして、私達は山の中へと入っていった。




 地鳴りと揺れが起きるが、私達はもう怯まない。アクジキングなんかに怯んでいられない。怪物なんて何回も倒しているんだから……


イーブイ「ひぃっ」


 ただし、調査団を除いて。
 ▼ 323 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 09:30:27 ID:qf/.wm6M [2/19] NGネーム登録 NGID登録 報告


 進めば進むほど、強くなっていく地響きと揺れ。段々ここのボスに近づいていることが分かる。



 私達は中間地点を越えた。



 私達はボスを調査団に任せて、先に真実の知れる場所へと行ってしまう作戦を取ることにしていた。
 ▼ 324 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 10:53:08 ID:qf/.wm6M [3/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ついに、一本道へとやって来た。目的地はもうそこだ。



 私達はこの道をダッシュで駆け抜けた。



ジュプトル「すぐ戻る!」



 気の毒だが、調査団達には待っていて貰うことにしている。明日になればまた元通りになるし……


 私達は洞穴へと歩み始めた。


ゴンベ「……。…」
 ▼ 325 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 10:56:15 ID:qf/.wm6M [4/19] NGネーム登録 NGID登録 報告


ゴンベ「やっぱり、俺も調査団とともにお前らの盾となる!!」


 ゴンベは来た道を引き返していった。


ジュプトル「おい!待て!!」




 その時───

 アクジキングが落下してきた。それと同時に岩が落下し、その岩がゴンベと私達とを分断させる。



ゴンベ「行ってくれ……」



 私達は洞穴の中に閉じ込められてしまった。
 ▼ 326 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 11:09:15 ID:qf/.wm6M [5/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

 洞窟の中にある窪みの中───


目の前には、文字の書かれた壁画と小さな石版がある。


 ふと、私の頭に話しかける声。耳ではなく、直接脳内に語りかけてくる。


        『我はレシラム』




 『貴様に人間の頃の記憶!その真実を見せよう!!』





 私の脳に駆け巡る懐かしい記憶。

・・・・・・         ・・・
今となっては人間の頃の記憶は《黒歴史》に感じる。
 私の人間の頃の記憶が戻ってくる────。
 ▼ 327 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 12:42:58 ID:qf/.wm6M [6/19] NGネーム登録 NGID登録 報告



 私達の記憶が戻った……。

今だから言える……。真実を知らない方が良かった。
 真実を知らない方が私は仲間達と楽しく過ごせたと思う。そう、仲間全員が真実を知らない状態がどんなに良かったことだったか、を思い知らされた。





そう言えば……



 ゴンベは無事だろうか?
 ▼ 328 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 12:50:30 ID:qf/.wm6M [7/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

巨大な破壊音が鳴り響き、振動が私達を震えさす。


 背後には《アクジキング》がいたのだ。



アクジキング「」ググァ


 後ろには退けない。逃げ道もない。巨大なボスが目の前にいて、私達を襲おうとしていた。



ジュプトル「やるぞ!!」



 背水の陣で頑張るしかない。
 ▼ 329 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 12:57:46 ID:qf/.wm6M [8/19] NGネーム登録 NGID登録 報告


アクジキング「」ドガグィィ


 アクジキングの無数の腕が私達を襲う。腕の先端は龍の口みたいになっていて、私達を"噛み砕く"。



 私達の攻撃は効いているのだろうか?



 私は何度も耐えきれずに死んでしまったが、復活の種によって蘇った。




 私だけでない。皆、疲労が溜まり始めている。このままじゃ、勝てないどころか、死んでしまう……
 ▼ 330 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 13:03:09 ID:qf/.wm6M [9/19] NGネーム登録 NGID登録 報告


 もう、復活の種は一つしかない。


 アクジキングは頭上の岩を無理やりでも壊し、高くとんでいった。

ジュプトル「今のうちに突っ切るぞ!」


 私達はアクジキングが上へと跳んだ瞬間を利用して、来た道を戻ることにした。
 目の前に広がる一本道には、なんにもない荒れた土地となっていた。
 ▼ 331 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 13:07:15 ID:qf/.wm6M [10/19] NGネーム登録 NGID登録 報告



 私達の頭上にマウントを取るアクジキング。そのボスは私達を踏み潰した。"ヘビーボンバー"だ。



 私達は命ガラガラ生き残ることが出来た。私は最後の復活の種のお陰で生き残ることが出来た。



絶望はまだ終わってない───



 アクジキングは私達を追いかけてきた。私達は力を振り絞って逃げている。捕まってしまえば、そこで死んでしまう。

 ▼ 332 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 13:09:00 ID:qf/.wm6M [11/19] NGネーム登録 NGID登録 報告


         逃げなきゃ……



 そう思っているのに体は動かない。



 疲労からか、体が重い。そして、眠い──




 私達はその場で目を閉じてしまった。
 ▼ 333 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 13:11:42 ID:qf/.wm6M [12/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
◆◆◆




       ────29日目────




◆◆◆
 ▼ 334 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 13:25:14 ID:qf/.wm6M [13/19] NGネーム登録 NGID登録 報告


私はアクジキングに追いかけられて……

今にもアクジキングがやって来て、私達を殺そうとしていた……

私は逃げようと思ってたけど、疲労で眠ってしまって…




          はっ!!


 私は、はっと体を起こした。私は《死んで》はいなかった。寝てしまったのは陽炎によってで、それによる効果で助かったのだ。


 目の前には砂浜が広がっていた。


 昨日と違うところは仲間が一人いないことだ。
 ▼ 335 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 16:51:01 ID:qf/.wm6M [14/19] NGネーム登録 NGID登録 報告


ダークライ「ご機嫌よう!


 ゴンベが離脱しましたので報告です。離脱理由は死亡。人間の世界でも死亡が確認されました。
 ゴンベは首謀者ではないので、ゲームは実行します。


            それでは───」



 ダークライがパッと現れ、パッと消えていった。



 ゴンベは私達を守るために死んでいったのだ。そう、夢の世界でも油断すれば死んでしまうことを教えてくれた。


  "私達はゴンベの有志を忘れない"…… …



 ▼ 336 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 16:57:00 ID:qf/.wm6M [15/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

ジュプトル「俺は真実まで導いたから首謀者探しを再開する。俺は首謀者を殺す!」


タツベイ「いつ自分が消されるか分からない……。だから、自分はジュプトルに協力する!」

リオル「僕も協力するよ」




 首謀者に対して穏健派は私とニャース、過激派はジュプトル、イワンコ、タツベイ、リオルに分かれてしまった。



ジュプトル「まあ、大体は犯人が分かった……」



     ─── ─。



 周りは沈黙の雰囲気に包まれた。
 ▼ 337 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 17:16:45 ID:qf/.wm6M [16/19] NGネーム登録 NGID登録 報告


ジュプトル「首謀者は……










 ▼ 338 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 17:17:49 ID:qf/.wm6M [17/19] NGネーム登録 NGID登録 報告















       ---ピカチュウ---










 ▼ 339 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 17:18:39 ID:qf/.wm6M [18/19] NGネーム登録 NGID登録 報告











                    だろ?」
 ▼ 340 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/08 17:22:09 ID:qf/.wm6M [19/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
◆◇◆

終章




        ポケモン カゲロウ サバイバル
     終焉! P   C   S





◆◇◆
 ▼ 341 ルロック@スキルコール 18/12/09 00:04:21 ID:N.Ys1Hhc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 342 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/09 17:17:48 ID:ObMI3UIc [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告






  『首謀者は---ピカチュウ---だろ?』



 そう、この夢の世界へ行かせたのもこのサバイバルゲームが起きてしまったのも全て──私が引き起こしたことだ。



 私に戻った過去が全ての真実を明かしたのだ。


────
───
──



 私の過去の話である……


 ▼ 343 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/09 17:26:10 ID:ObMI3UIc [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告


       ミカミ アカネ
 私の名前は 三上 茜───



 私は何不自由ない生活を送り、沢山の友達もいた。自他ともに認める幸せな人生を送っていた。



 大学生で就活のシーズンに入った。その時に考えていたのが、《もう一つの世界》への考察と創造だった。
 ▼ 344 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/09 17:35:11 ID:ObMI3UIc [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

 もし、もう一つ新たな世界があれば、今未来が真っ暗闇で死ぬしかない人も助けられる…という《理想》のもと、考えるようになっていった。


 非現実的な目標だと思われていた。挫折しそうな時もあったが、私に協力してくれた仲間のお陰で乗り越えられた。特に、一人の親友のお陰で……


         ヤ ギ ユ イ
 その親友の名前は八木 優衣───


 昔から家がご近所で、仲良しだった。よく私の家に来て、私の家の十八番料理であるホワイトシチューを一緒に食べたり、逆に私が食べに行ったりした。
 小中高大、全て同じ学校に通った。そのために、ユイの凄まじい努力は忘れてはならない。

 ユイとは、よく一緒に買い物に行った。その時に、食べた極上の美味さを持つ超巨大プリンパフェの味は今でも忘れられないものだ。
 ▼ 345 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/09 17:58:21 ID:ObMI3UIc [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告


 私は自身の掲げた理想を目指し走った。大学院に行き、その後、私は研究員となった。ついでに、ユイも同じく研究員になった。



 私は少しずつ理想に近づいていた。



 そう、私にとっては非現実的ではなく可能である課題だったからだ。



 私は、他の世界の住民と接触することに成功した。いわゆる、宇宙人のようなものだ。

 名はダークライ

 私はこの存在を知っていた。ポケモンという存在ということに。



 人間界の接しない場所で、ポケモン界が存在していたのだ。
 ▼ 346 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 08:35:49 ID:aEX2oOOQ [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ダークライとの接触によって、私の研究は加速した。ダークライとの連携をしていけば、ポケモンの世界と繋がることが出来る。


 人間の技術とダークライの夢の能力を合わせれば、私達はポケモンの世界にいける。



 私はダークライと研究員の仲間達とともに、二つの世界を繋ぐ装置を作り始めた。



 契約───



 私にとって、世界を繋ぐことが出来れば何でも良かった。もし、ポケモン世界に行ったら、そこでは
         ・・・・・・・・・
     《全てをダークライに委ねる》

 と契約した代わりに、協力をして貰っていた。



 陽炎サバイバルは権利を委ねてしまったからこそ、起きてしまったのだ。
 ▼ 347 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 08:45:05 ID:aEX2oOOQ [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告


 ついに、完成した装置───


 次に人集めを開始することにした。が、向こうの世界に行って生きて帰れるかどうかは不明。実験に協力してくれる人はいるのだろうか?



 いや、いるに決まってる。



 この世界の中には《自殺》しようとする人がいる。この世界に嫌気がさし、全てを捨てて……
 もし、この世界じゃない所へと行けたらその人達には新たな人生を歩める。自殺を見送らせれるかもしれない。


 私は、死んでも構わない人達を中心に人を集めた。


 実験に参加してくれたのは、今後の人生に未来がない《9名》の人達だった。
 ▼ 348 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 08:51:07 ID:aEX2oOOQ [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告



 私達は彼らをカプセルの中にいれた。一日で帰ってくるとは思っていない。だからこそ、人間の世界の母体の生命を維持する必要がある。


 私は研究長として、実験の開始のために右に左に動き回った。


 ついに、実験を開始しようとした時に、《異常事態》が起きたのだ。一人だけ、上手く装置が作動しないのだ。



 私達の技術のせいか、ダークライのせいか、それは分からない。ただ、異常事態には代わりない。


 私とユイの二人は異常事態を起こした人の装置へと向かった。
 ▼ 349 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 08:58:22 ID:aEX2oOOQ [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

 私とユイで装置を修理していたが……



 突然起きた爆発とともに、私の記憶は吹き飛んでしまった。さらには、どこか分からない場所へと飛ばされていた。

───他の9名とともに……





 こうして、今ここに至る。私は首謀者だ。《夢の世界》、つまりポケモンの世界へと行かせた張本人。カゲロウゲームを認めた、それだけでなく、全てを認めたのも私だった……


 まさか、私がこんなことになるとは思っていなかった。そんな言い訳では何にもならない。




──
───
────



     そう、私が《首謀者》だ!

 ▼ 350 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 12:13:12 ID:O0Ng2W6Y [1/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
◆◆



 ジュプトル、イワンコ、タツベイ、リオルは私を睨み、ニャースは驚いたように目を開けている。



     "そうよ!私が首謀者なの……"



 私は本当のことを言った。






ジュプトル「やっぱりな……。首謀者が《女》ということは分かっていた。そして、一人称は《私》!スピアーはここまで知っていたが、それ以上は知らずにトゲピーを犯人だと勘違いした。」



ジュプトル「ゾロアが選択肢から消えた。イワンコからの事情を聞いてから、イワンコは選択肢から外した。そうなると、一人だけ選択肢が残った……」
 ▼ 351 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 12:15:49 ID:O0Ng2W6Y [2/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


ジュプトル「それで、首謀者をつけとめれた!」



イワンコ「凄いわね……」


 流石としか言えない。ジュプトルは味方なら頼もしいけど、敵に回ると非常に厄介だ。

 ▼ 352 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 12:18:23 ID:O0Ng2W6Y [3/13] NGネーム登録 NGID登録 報告




ジュプトル「取り敢えず…なんだが……」




ジュプトル「まあ……ひとまずここで…」





ジュプトル「死んどくか?」




 ジュプトルの刃が私を狙って振り落とされた。



 ▼ 353 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 13:10:44 ID:O0Ng2W6Y [4/13] NGネーム登録 NGID登録 報告




ズサッ── ─




 私とジュプトルの間に空気の亀裂が走った。砂浜はその亀裂に沿うように刻まれていた。
 ジュプトルは急な亀裂のせいで、攻撃を止めた。



 私とジュプトル、イワンコ、タツベイ、リオルの四人との間に線が引かれた。線の元を辿るとニャースがいる。


ニャース「今日はゴンベが死んだことを知った日り真実を知った次の日だよ。そんな日に戦闘は控えようよ!」



ニャース「今日は《休戦》だよ。これより先に進んではいけないし、森に行ってはいけない!これでどうかな?」


 ニャースはそう言うと、私の方へと歩いて行った。
 ▼ 354 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 13:14:24 ID:O0Ng2W6Y [5/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


ジュプトル「そうだな!いいだろう!だが、明日になれば襲うからな……」


ニャース「ありがとう」




 私達の仲間は分裂した。




 私はニャースと二人っきりで砂浜を堪能しながら、明日の作戦を企んでいた。
 ▼ 355 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 13:19:59 ID:O0Ng2W6Y [6/13] NGネーム登録 NGID登録 報告



ニャース「僕はジュプトルと同じかそれより早く起きれる。僕は早起き勝負で勝つ!」


 私は起きるのが遅いからとても助かる。



ニャース「明日、朝早くから森を攻略して町で巣窟を突破する調達をしよう!」




 私とニャースだけで、森を抜けなければいけない。けれど、私達なら突破出来るという謎の自身が湧いてくる。



ニャース「作戦はこの通りでいくよ!」



 私は同意した。
 ▼ 356 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 13:25:19 ID:O0Ng2W6Y [7/13] NGネーム登録 NGID登録 報告



     "私さ…ニャースのことね……"



 けど、ニャースは忙しくしていて聞こえていなかった。今日は私の気持ちを伝えることが出来ないと感じた。



 もし──明日、話せたら……言おう!!




 《ニャースのことを好きになってしまったことを》




今日は言えずじまいで陽炎を迎えてしまった。
 ▼ 357 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 13:26:41 ID:O0Ng2W6Y [8/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
◆◆◆





       ────30日目────





◆◆◆
 ▼ 358 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 17:10:27 ID:O0Ng2W6Y [9/13] NGネーム登録 NGID登録 報告




      『起きて!行くよ!!』


 私は揺さぶられていた。私は体を起こした。ニャースが誰よりも早く起きて、私を起こしてくれたのだ。



 身支度は昨日で済ませている。私とニャースは急いで森へ向かった。
 ▼ 359 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 17:19:01 ID:O0Ng2W6Y [10/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


 森の中を進んでいく。後ろから追われる気配を感じない。


ニャース「なるほどね…。ゆっくり行こう!」


 ニャースは何かに気付いたようだ。"何故、ゆっくり行くのかを聞いた"。



ニャース「今日は町で下ごしらえすることを予想してるんだろう。まあ、その通りだけど。だからこそ、敵は追うようには動かない」


 "どうして追わないのだろうか?"


ニャース「僕たちが森を攻略すれば、ジュプトル達はいとも容易く森を攻略出来るからね!」



 そうか、ジュプトル達は無理に追う必要がないから、負ってくる気配がないのか……
 ▼ 360 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 17:26:55 ID:O0Ng2W6Y [11/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


 私とニャースは順調に森を攻略していき、ボスの所へと辿り着いた。



 私の強力な稲妻とニャースの鋭い爪がボスを撃ち砕く。私達は、町に行くことを急いだ。




ニャース「町に着けば、僕達の勝ちだ!!」
 ▼ 361 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 17:32:21 ID:O0Ng2W6Y [12/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


 私達は町に入れば襲われない。その日は勝利となる。



 町は法で守られていて騒動を起こしてお尋ね者となってしまうと、私が死んだ時、そこで暮らしにくくなる。だからこそ、ジュプトル達ならそんなことはしないだろう。


 逆に、無法地帯の森と巣窟でケリをつけにくる。森では襲わないのなら、巣窟で私を狙ってくる。

 今日は町で過ごすしかない。






───私とニャースは町へと着いた。



 ▼ 362 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 17:36:58 ID:O0Ng2W6Y [13/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


 私とニャースは逃げるために役に立つと道具を買った。お金は山分けしていたので多くなかったため、《復活の種》は今三つしか持ってない。



 買いたいけど買えないので、諦めることにした。





ニャース「じゃあ、ゆっくりしようか」



 私はニャースと二人っきりで、ゆったりと出来る空間へとやって来た。

 私はニャースに聞きたいこと、言いたいことがあったから、この時間はとても貴重だった。
 ▼ 363 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 18:20:08 ID:VWQ.y54Y [1/13] NGネーム登録 NGID登録 報告




 "人間の頃の名前って何ていうの?"と気軽な言葉から会話を始めた。


        ニカイドウ レイ
ニャース「僕は"二階堂 麗"。歳は24歳で大学生4年生だよ」



 "私は三上 茜。27歳の研究長。意外と近いんだね、歳……"



ニャース「そうだね」



 "嫌なら答えなくていいけど、何で夢の世界に来ようと思ったの?"



ニャース「僕もみんなと同じで、人生が嫌になったからかな……」



 ニャースの悲劇の過去が明かされていく。
 ▼ 364 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 19:47:49 ID:VWQ.y54Y [2/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


ニャース「僕は一途に愛していた彼女がいたんだ……けど、」



 ……。…



ニャース「ある日のこと、僕は道端で彼女と駄弁っていたんだ。

 しかし、ふとしたことで喧嘩になっちゃってね。その理由は僕に非があった。そして、そのせいで……
 彼女は怒って道端へと飛び出し……、そこに来た車に轢かれてしまったんだ。

 彼女は意識の戻らない重大、意識不明に陥ってしまったんだ。いわゆる、植物状態ってところだね。僕は毎日病院に通って復活を待った。けれど、戻ることはなかった。もう今は死んでしまったけどね…


 僕は学びも内定済みの就職予定の所もけろうとしたが、止められた。僕がエリートと言われてたからかもしれないけど……。
 今の自分では、身勝手なままだと思ってね……
 世間は僕のことを"甘い"と言う。僕の辛さを理解してくれる人は周りには誰もいなかった。


 いつしか僕は塞ぎ込んだ。それを、誰もが甘えだとして叩いた。耐えきれなくなっていた所にそのプロジェクトが入ってきた。

 もう一度、人生をやり直すことで……

 自分が変わることが彼女のためになるかなって…ね」



ニャース「だから、僕は前の人生が嫌となって、ここに来て、僕は心機一転した。新たな人生を目指してね」
 ▼ 365 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 21:34:32 ID:VWQ.y54Y [3/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


 "そうだったんだ……"


ニャース「こっちも聞いていい?嫌なら答えなくていいよ、何でこんなことを考えたの?」



 私は全ての真実を告げた。



ニャース「そうなんだね……。真の犯人はダークライっていうことか──」




 今、私のことを分かってくれるのはニャースだけだった。私の胸が余計に圧迫されていく。


ニャース「そう言えば…。昨日、何か言おうとしてたけど、何だったの?
 あの時、僕が作戦のことで頭がいっぱいになってて、話を遮ってしまっちゃったからね……」



 あの時に言おうとしていた言葉───

 《ニャースのことを好きになってしまったこと》

  を伝える言葉。




 今、一瞬だけ時が止まったかのように感じてしまった。
 ▼ 366 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 21:38:33 ID:VWQ.y54Y [4/13] NGネーム登録 NGID登録 報告




 体が熱い───



 熱かな?




 私はニャースに何て言えばいいんだろう?本当のことを言ったほうがいいよね……




 言葉にしようとすると、胸が強く圧迫されて、息が出来なくなる。もう、どうすればいいんだろう────



 ▼ 367 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 22:21:03 ID:VWQ.y54Y [5/13] NGネーム登録 NGID登録 報告







 《今言わなきゃ、今後一生話すことは出来ない》





そんな直感が私を襲う。
 ▼ 368 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 22:23:08 ID:VWQ.y54Y [6/13] NGネーム登録 NGID登録 報告



 そうだ!今言わなきゃ……



 私は覚悟を決めた。例え、心臓が破裂したって……私は言ってみせる!!




 ▼ 369 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 22:26:25 ID:VWQ.y54Y [7/13] NGネーム登録 NGID登録 報告



ニャース「どうしたの?すごい顔が赤いけど……」



ニャース「言えないことなら、無理して言わなくていいからね」



 私はもう言うって決めたんだ────



        "わ…わた………私"



 最悪───。いきなり噛んでしまうとは…。けれど、絶対に言い切るんだ!!


 ▼ 370 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 22:27:43 ID:VWQ.y54Y [8/13] NGネーム登録 NGID登録 報告









 "麗くんのことが好きになっちゃったみたいで…"





 ▼ 371 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 22:34:53 ID:VWQ.y54Y [9/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


ニャース「やっぱりね…。薄々、感じはじめていたんだ…」



 その一言が私を落ち着かせる。



ニャース「それじゃあさ…付き合おうよ!」


 私は"うん"と元気よく返事をした。ここまで嬉しいことを経験するのは初めてだ。




ニャース「けど、今はこの姿……。だから、二人で絶対に人間の世界に戻ろう!!」


  "戻れたら正式に付き合おうね!約束だよ!!"


ニャース「もちろん!」
 ▼ 372 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 23:25:23 ID:VWQ.y54Y [10/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


 ニャースはそう言うと……



私を抱きしめた────



 私も抱きしめ返した。私達は抱き合った。
 ポケモンのカップルとして、二人ともが人間の世界に帰れたら人間のカップルとして……




ニャース「やっぱり、ハグだけじゃ足りないよね……」




 ▼ 373 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 23:30:53 ID:VWQ.y54Y [11/13] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ニャースはそう言うと、私に顔を近づけた。






 お互いの優しく包み込むような柔らかく弾力のある唇が触れ合った───






 初めてのキスだった。

 時を忘れてしまうほど、私は動揺した。けれども、動揺以上に嬉しかった。
 ▼ 374 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 23:40:15 ID:VWQ.y54Y [12/13] NGネーム登録 NGID登録 報告



 私とニャースは二人っきりの時間を大切にした。彼の話すことはとても面白い。優しく包み込むように話してくれるから、聞いていて飽きない。
 私の話もちゃんと聞いてくれる。
 早く二人で人間の世界に戻りたいと感じた。





 私達は時を忘れていた。陽炎の時刻によって眠ってしまうまで私達は二人っきりでいた。
────絶対に二人で人間の世界に戻るんだ!
 ▼ 375 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/10 23:41:27 ID:VWQ.y54Y [13/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
◆◆◆





       ────31日目────





◆◆◆
 ▼ 376 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 12:54:44 ID:jPlkbzUQ [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告



 瞼の奥で何かの気配を感じた。私は何かなと思って目を開けようとした時──



カギン……


 私の目の前で鋼鉄のようなものがぶつかり合う音が響いた。



 ジュプトルの刃が私に向かって振り落とされている。それに対抗してニャースの爪が受け止めている。



ジリジリと放たれる音。お互いに一歩も譲らない。



 私はそこから抜け出した。
 ▼ 377 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 12:57:33 ID:jPlkbzUQ [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


ニャース「危なかった……。茜、逃げるよ!」



 私とニャースは森へと急いだ。




ジュプトル「てめぇら起きろ!!」



 ジュプトルは寝ていた三人を起こして、私達を追ってきた。




      戦場は森へと移った。


 ▼ 378 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 13:00:11 ID:jPlkbzUQ [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


 復活の種は私は二つ、ニャースは一つ持っている。もしものために、あまり無駄にはしたくない。




 地下3Fまで逃げきれた。そして、何度も苦労を味わせらた地下4Fへと差しかかった。
 ▼ 379 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 13:16:44 ID:jPlkbzUQ [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


 この森の地形は入るごとに変わる。それだけで厄介なのに、ここはとても複雑な地形なのだ。回り込まれることだって困難なことではない。



ジュプトル「待ってたぜ!」


 ジュプトルが襲いかかる。長く伸びた刃が振り落とされる。そこに合わせるようにニャースの爪が放たれ、二つの武器が激突した。


ニャース「ジュプトルだけは本当に厄介だから、僕が止める!!後ろの三人をお願い出来る?」


ジュプトル「ちっ!俺の"リーフブレード"とお前の"切り裂く"は同等……。こいつで手一杯だ!」



 "けど、麗は大丈夫なの?"と気にかけた。



ニャース「安心して!多分、今後の戦力のために僕を殺さないはずだから…ね!!」


ジュプトル「分かってんじゃねぇか…」



 "分かった。まずは裏に回る!"と私は逃げるように進んだ。


ジュプトル「任せた!追え!!」


 イワンコ、タツベイ、リオルは私を追いかけてきた。
 ▼ 380 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 16:02:07 ID:jPlkbzUQ [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告



 随分と遠くへ来た。距離を離せているものの、やはり追う側を撒くことが出来ていない。



 私は誰もいない部屋にいた。後ろ側から、声が聞こえる。だが、私はここで何か違和感を感じたためここに残ろうと思った。


直感を信じて───


 ここにいたら何とかなりそうな感じがあるのだ。




 私は誰もいないこの部屋で虚しく空を蹴っていた。通常攻撃に意味は無いようであるような気がする。
 ▼ 381 ルフォン@ヨロギのみ 18/12/11 16:31:16 ID:4FkAY/gw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 382 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 20:33:18 ID:pdOIZ3iE [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告



リオル「追いついた──。"真空切り"」


 衝撃波が襲う。私はしゃがむことで掠る程度で済んだ。危なかった……


 私はおでこから出た冷や汗を拭った。一息ついて心を癒した。ゆっくりと深呼吸をする私。



タツベイ「余裕をかますのかよ?倒してやる!!」



 無防備な私に向かってタツベイが突撃してきた。
 ▼ 383 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 20:41:49 ID:pdOIZ3iE [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告


 猪突猛進のタツベイの足がピタッと止まった。



タツベイ「……」



 私は切り返し、敵の陣へと進行していった。来た道を戻ろうとする私にその道を守るイワンコ、タツベイ、リオルが遮ろうとするが……




タツベイ「待て!」



 タツベイの"頭突き"が味方であるはずのイワンコを襲う。敵の調子が乱れ始めた。
 ▼ 384 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 20:53:56 ID:pdOIZ3iE [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告


イワンコ「急にどうしたの?」


タツベイ「くそっ!狙って撃ったはずなのに当たっていない」



 私の思惑通りに動いてくれた。足並みを崩した三人の間を括り抜けるのはとても簡単だった。



リオル「そうか!《くるくるスイッチ》だ!!」


イワンコ「なるほどね、環境の中の《罠》に導かれて思惑通りに踏ませられたのね───」



 イワンコ達は私を襲おうと切り返す。が、和を乱されているために……

タツベイ「待てぇ!!」

 仲間を攻撃するタツベイによる和の乱れでイワンコ達は追ってこれない!




 私は今のうちにニャースの所へと向かった。
 ▼ 385 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 21:00:22 ID:pdOIZ3iE [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告


 ニャースのいる部屋へと着いた。


未だに激しい戦闘が行われていた。



 "撒いてきたよ!"と叫んだ。


ニャース「ありがとう!助かったよ!!」


ジュプトル「2対1か──。分が悪いな……」




 ジュプトルは足を返し、私に向かってきた。



ジュプトル「一緒で殺れば、何とか……」



 緑色の刃の筋がギラギラと輝いていた。鋭い剣が私を狙っている。
 ▼ 386 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 21:06:34 ID:pdOIZ3iE [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告


ニャース「"敵縛り玉"── ─」



 ニャースから繰り出されたまぶゆい光がジュプトルを包み込む。
 ジュプトルは何かに縛られたように動けなくなってしまった。硬直がジュプトルを封じる。




ニャース「進もう!」



 私とニャースは森を進んだ。
 まだ油断は出来ない。自然の敵は脅威で油断は禁物だ。また、もたもたしてればジュプトル達が再び追ってくる。
 ▼ 387 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 21:12:36 ID:pdOIZ3iE [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告


 ボスのフロアへとやって来た。

立ち塞がるボス───



 私の充電からの10万ボルトとニャースの切り裂くがヒットする。


 薄暗い中で蒼く光る稲妻の閃光がボスを貫く。鋼鉄のように硬い鋭い爪がボスを切り刻む。


 ボスは地面へとのめり込んでいく。私達はそれを無視するように先へと進んだ。



 とても長い螺旋階段を進んでいく。



 まだまだ続く螺旋階段。下からジュプトル達の声がする。やはり、もたもたはしていられない。
 ▼ 388 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 21:25:12 ID:pdOIZ3iE [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告


 私達は急いで巣窟まで走ってきた。


 相当、疲労が溜まっている。
 私達は何もない洞窟の中を歩いている。ニャースの意見のもとで、私達は足を止めた。



 ジュプトル達の声がこだまする。もうすぐ、追いつくことを示している。



              ・・・・・
ニャース「よしっ!行くよ!"穴抜けの玉"── ─。」




 私とニャースは一瞬にして、洞窟の外へと瞬間移動した。ジュプトル達は気付いていないだろう。私達が洞窟の外にいることを……

 これで私とニャースの代わりにジュプトルが巣窟のボスと戦うことになる。そうすれば、リスクを抑えることも出来、休憩によって逃げるのを楽に出来る。

 私達はジュプトル達が苦戦している所を通り抜ければいい。
 ▼ 389 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/11 22:53:51 ID:pdOIZ3iE [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告



 ジュプトル達がボスに出会えば、ジュプトル達には戦うしか道はない。

 穴抜けの玉はボスの威圧で使えない。
 普通に逃げようとすれば、背後を狙われるから危険。そうしたら、深手を負うのは免れないだろう。そして、私達を追えないようになる。


 私達は休憩も出来て一石二鳥だ!


 ▼ 390 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/12 13:11:03 ID:G0BEW6Q2 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告


 巣窟の外で一息ついていた。



 もうそろそろだろう。



 私達は再び巣窟の中へと進んでいった。



 ▼ 391 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/12 13:18:31 ID:G0BEW6Q2 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告


 長く暗い道のりを進むと……


 案の定、苦戦している。私とニャースはその間にここを抜けてしまえばいい。



────あれ?



 苦戦しているのはイワンコ、タツベイ、リオルの三人だけで、何故かジュプトルがいない。
 ▼ 392 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/12 13:24:13 ID:G0BEW6Q2 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告







ジュプトル「そう来ると思っていたぜ!」





 急に目の前にジュプトルが現れる。
 刹那──。私は切れ味の良い刀で斬られていた。
 ▼ 393 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/12 13:27:00 ID:G0BEW6Q2 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告


 私は復活の種で助かったが、種は残り一つしかない。



ニャース「大丈夫?」



 ニャースがジュプトルに応戦した。



リオル「"はっけい"── ─」


 リオルは体を180度回転させ、私の目の前に入り込んだ。そこから撃たれる攻撃をもろに受けてしまった。死にはしないものの、結構痛手だ。
 ▼ 394 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/12 16:19:32 ID:G0BEW6Q2 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告


 イワンコもタツベイもアーゴヨンとの戦いを止め、私に向かって攻撃を加えようとした。私も負けてはいられない。

 技が横行する。白熱する勝負をする参加者達。それを、見ているだけのアーゴヨン。



アーゴヨン「目前の敵を無視し勝手に仲間割れを起こすなど言語道断です……」





アーゴヨン「愚か者……。喰らいなさい!"ヘドロウェーブ"」




 ▼ 395 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/12 16:23:15 ID:G0BEW6Q2 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告





 毒の波が私達を飲み込んだ───




 ▼ 396 ナ◆3HuqJ/xx.U 18/12/12 16:27:50 ID:G0BEW6Q2 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告



 参加者全員、復活の種を使用した。私はもう復活出来ない。私達は一旦、手を止めた。


ジュプトル「攻撃してこなきゃ、見逃したのにな…」


 緑色の刀がアーゴヨンを斬り裂いた。



 "やるしかない!死なないために!!"


 紫色の稲妻がアーゴヨンを貫く。




ニャース「邪魔…だよ」

 鋭い斬撃がアーゴヨンを切り裂く。
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