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SS

【SS】フン! 監督するか……

 ▼ 1 ラルファイヤー@あまいミツ 23/05/11 23:30:21 ID:Bgj2aNjA [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒウンシティ ヒウンストリート――


街の人A「ねえ見て、フンシコ!」ヒソヒソ…

街の人B「ちょw 本人に聞こえるってww」

街の人C「プークスクス……w」


ヤーコン「……」


子供A「アンダーチンポミルクボス〜w」ギャハハハ!!

子供B「くっさwww エンガチョバリアー!」


ヤーコン(くそッ、どいつもこいつも……)


ホドモエシティのジムリーダーであり鉱山会社の社長でもあるヤーコンは、あることで悩んでいた。
数週間前、彼を題材にした卑猥な小説が突如ネット上に出現し、たちまちミームとして広まったのだ。

もちろんそれは誰かが勝手に書いた作り話であり事実とはまったく異なる。
しかし世間のイメージというのは残酷なもので、常にシコシコしている異常な人物だと思われてしまった。

作者もしくは作品を広めた人物をを名誉棄損で訴えてやろうと思い、彼は自分が持つ知識や人脈を駆使して犯人を捜しているが、どうしたものか手がかりをまったく掴めない。


ヤーコン(いや〜参ったな。これじゃ普通に街も歩けねえよ……)
 ▼ 2 ライゴン@ふしぎなきのみ 23/05/11 23:32:19 ID:bhE6Rce. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
この場合フウロとか他のキャラにも被害がありそうだな
 ▼ 3 ガース@ぎんのズリのみ 23/05/11 23:32:49 ID:Bgj2aNjA [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコンがイライラしながら歩いていると、向かいから急に声をかけられた。

「おわお! ヤーコンさん!? 仕事の用かな?」


ヤーコン「……! アーティじゃねえか。取引先との打ち合わせがあってな。そっちは休憩か?」

アーティ「うん、外を歩いてリフレッシュしようと思ってねー。ところでなんだか浮かない様子だけれど、もしかして……」

ヤーコン「ああそうだ。あんなどこの誰が書いたかわからんネット小説のせいでワシがどれだけ迷惑を被ってることか!」

アーティ「ホントひどいよね。ヤーコンさんクセは強いけどこんなにいい人なのにさ」

ヤーコン「フン! ひとこと余計なんだよ」
 
アーティ「ちょっと思い付いたんだけど、ヤーコンさんのかっこいい生き様を作品化するっていうのはどうかなあ? 実在の人物をモデルにしたドラマとか映画ってよくあるでしょ。あくまでモデルにするだけだから、エンタメとして面白くするために脚色しても大丈夫だし」

ヤーコン「…………なるほど、一理あるな。検討してみる価値はありそうだ」

アーティ「じゃあボクはそろそろジムに戻るね。少しでも参考になったらうれしいよ!」

ヤーコン「おう、ありがとなアーティ」



アーティと別れたヤーコンはまたひとりで考え事を始めた。

ヤーコン(『作品化する』か……。そんなの考えたこともなかったな。フン、さすが芸術家らしい発想だ)



ヤーコン(そういえばアイツらは映画に出てたこともあったっけか。とりあえず情報収集も兼ねて話してみるか――)


おもむろに取り出したライブキャスターで、ヤーコンは誰かに電話をかけた。

ヤーコン「よお、急なんだが今日空いてるか? 紹介制の焼肉屋に連れてってやる。もちろんオレ様の奢りだ」

???「えっ! いいんですか!? 行きます!!!」

???「あたしも空いてるのでぜひ!!!!」

ヤーコン「よーし、いい返事だ。じゃあ18時にヒウンシティに来てくれよ」

 ▼ 4 ラフロル@コオリッポのうもう 23/05/11 23:34:19 ID:PuUYpmJo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
期待
 ▼ 5 マゲタケ@おかえしメール 23/05/11 23:34:35 ID:2hDINC6o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 6 コヴィラン@フレンドボール 23/05/11 23:41:27 ID:lXPouJhg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フン!支援するか…
 ▼ 7 ドラン♀@ポロックキット 23/05/11 23:43:39 ID:Bgj2aNjA [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒウンシティ某所 高層ビルで眺めの良い高級焼肉店――


メイ「お久しぶりです、ヤーコンさん!!」

キョウヘイ「こんなすっごいお店初めてだ……ありがとうございます!」


ヤーコンから突然「高い肉を奢ってやる」と誘われてウキウキのメイとキョウヘイが現れた。

ヤーコン「来てくれて助かったぞ。今日は好きなだけ食え!」

メイ&キョウヘイ「わーい♪」


各地を旅して回る彼らはいろいろな人と交流し、各地で起こっている出来事を実際に見て、聞いて、体験している。
ニュースやネットで調べたりするよりも解像度の高い情報を持っていることもしばしばあるのだ。

そのうえ、ふたりはポケウッドでの映画出演経験もある。いま話を聞いておくのに最適な人物であるとヤーコンは判断したようだ。


キョウヘイ「いままで食べたお肉のなかで一番美味しいです……!」

メイ「はぁ〜! 幸せの味がします!!」

ヤーコン「喜んでもらえて何よりだ。……ところで、ふたりはポケウッドで主演してたよな? あれはどのくらいギャラをもらえるんだ?」

キョウヘイ「たしか(ピーーーー)円くらいですかね〜。まだぼくたちはそんなに多くないほうなので、もっと人気のある俳優さんなら桁が全然違うと思いますよ」

メイ「もしかして会社のCMにポケウッド俳優を使いたいとかですか……?」

ヤーコン「いや、個人的にちょっと映画でも作ってみようかと考えているんだ。参考までに聞いてみた」


メイ&キョウヘイ「えーーーっ!? ヤーコンさんが!?」



ヤーコン「そんな大げさに驚かんでもいいだろ……。どん底から這い上がったワシの半生、我ながらドラマティックだと思ってな。作品として後世に残してみるのも悪くねえかな〜って考えたわけよ」

メイ「びっくりしましたけど面白そうですね!」

ヤーコン「ハハハ、オレ様が監督兼プロデューサーだ!! もし本当に制作が決まったら、キョウヘイとメイに主人公とヒロインの子供時代を頼めるかねえ」

メイ「わぁ♡ ヒロイン役うれしいです!!」



キョウヘイ「ん? ちょ、ちょっと待ってください……!? つまりぼくがヤーコンさん役ってことですかー!?!?!?!??!?」
 ▼ 8 グノム@ヘラクロスのツメ 23/05/11 23:46:58 ID:lZd.gVZA NGネーム登録 NGID登録 報告
ヤーコン結構かわいそうで草
 ▼ 9 ラブルタケ@ジメンZ 23/05/12 01:27:17 ID:ZUW6DOCc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 10 ルカマン@カメックスナイト 23/05/12 07:18:22 ID:jis2eo9Q NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 11 マゼンタ@やぶれたせきばん 23/05/12 07:23:16 ID:x3eEBAZ6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 12 ルビー@ディグダのつち 23/05/13 22:12:24 ID:xbEod0Ns NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコン「そうだぞ。ワシのかわいらしい少年時代を演じられるなんて光栄だろ?」

いつのまにかヤーコンは何杯か酒を飲んでおり、普段より少し陽気で楽しそうな雰囲気になっている。


キョウヘイ「ぁ、ハイ…………(この流れでめちゃくちゃ言いにくいけどぼくとヤーコンさんあまりに似てなさすぎじゃない!?)」

メイ「(やばw 笑いそう……w)ちなみに青年のヤーコンさん役は誰なんですか?」


ヤーコン「ワシだ!!!!!」


メイ&キョウヘイ「ブッ!!!!」

まさかの本人主演にふたりは思わず吹き出してしまった。


ヤーコン「なんだよお前ら汚ねえなぁ……。ワシを素人だと思ってバカにしとるのか!?」

キョウヘイ「すみません、そういうわけじゃないです」

ヤーコン「たしかにワシは演技に関しては素人だが、強力な助っ人を呼ぶから心配いらんぞ!」



そう言うとヤーコンは誰かに電話をかけた。

ヤーコン「よう、ワシだ! 今ちょっと話せるか?」

???「こんばんは。どうかしましたか……?」
 ▼ 13 ンジュモク@ブイゼルのけ 23/05/13 22:14:35 ID:odoc8BgA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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第二の伝説ヤーコンSSだな
 ▼ 14 ンジャラ@マスターボール 23/05/14 00:49:42 ID:5xkcItK. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 15 プリン@まひなおし 23/05/14 08:45:57 ID:NUdIS.9Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


キョウヘイ「……ハチクさん!?」

ハチク「む、その声はキョウヘイか。珍しい組み合わせだな」

メイ「あたしもいますよー! メイです!」

キョウヘイ「ぼくたちも通話繋いでいいですか!?」

ヤーコン「フン、好きにしろ」



ヤーコン「おいハチク、近くにナツメはいるか? もしいたら連れてきてくれ」

ハチク「わかった。探し……あ、いた」

ナツメ「ふふっ、呼ばれる予感がしたから先に来ちゃったわ」

ライブキャスターの通話は4端末までしか繋げないので、ナツメはハチクの後ろから画面に映り込むような状態で参加している。



ヤーコン「ふたりとも忙しいところすまん。実は今度ポケウッドで映画を作ろうと考えててな、お前らにも一応報告しとこうと思ったわけよ」

ハチク「……なるほど、お気遣いありがとうございます」

ヤーコン「そしてワシは映画製作は初めてなんで、ちょっと空いた時間でいいからたまーに見に来てアドバイスなんかくれたらありがたい」

ナツメ「そういうことでしたらお手伝いします」

ハチク「不定期にはなるが、暇があれば顔を出そう」

ヤーコン「感謝するぜ。やっぱり売れっ子になるような人間はいいヤツだなぁ!」



メイ「あの……そういえば主演はヤーコンさんですけど、ヒロインって誰がやるんでしたっけ?」

ヤーコン「ありゃ? 言い忘れてたか。ヒロインはフウロに頼もうかと思ってるぞ!」


ヤーコン以外全員「「「「!?」」」」
 ▼ 16 キノオー@ライボルトナイト 23/05/14 09:10:16 ID:MkMYKcj6 NGネーム登録 NGID登録 報告
まずいですよ!
 ▼ 17 イレーツ@めざめいし 23/05/14 09:12:14 ID:K7L.ldcI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 18 ロンダ@こだわりメガネ 23/05/14 12:07:09 ID:VnAEkKng NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 19 ジドラゴ@ひのたまプレート 23/05/15 15:22:21 ID:t.ksTceU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

そのころ、イッシュ某所――


カミツレ「フウロちゃん、街の人から変なこと言われたりしてない? 大丈夫?」

フウロ「たまーーーにはあるけど平気だよ。前からそういう心ない言葉をかけてくる人はある程度いるし……」

カミツレ「それならいいけど、あまり無理しないでね」

フウロ「うん、ありがとカミツレちゃん。アレのせいで世の中の人にはヤーコンさんがアタシにひどいことをしたと思われてるっぽいのがちょっと心外なんだ。ヤーコンさんもアタシもお互い被害者なのに……」

フウロ「……でもね、ヤーコンさんは悪くないっていうのはわかってるし、別に嫌いになったわけでもないし、広まっちゃった誤解も解きたいんだけど、ちょっと今は会いたくないな〜って思う自分がいるの」

カミツレ「そう思うのも仕方ないわ。きっと、ヤーコンさんもあなたの気持ちはわかってくれるはずよ」

フウロ「うん、そうだよね……!」



――



少し前までほろ酔いで上機嫌なヤーコンだったが、その後も飲み続けてさらに酔いが回ってきているようだ。


ハチク「ヒロイン役にフウロを……? 冗談ではなく本気で言っているのか?」

ヤーコン「当たり前だろ! ワシは白すぎず細すぎない健康的な女が好みなんだ。ワシが主人公の映画なんだから、ヒロインを自分の好みに合わせて何がおかしい!?」


ヤーコン「おまけに世間はワシとフウロが絶交状態だと思ってるようだから、共演して『関係は悪化してないぞ!』ってアピールできるいい機会でもあるんだよ。フウロだってそれを望んでいるはずだ」

ナツメ「フウロさんも例のアレのせいでイジられてるんですよ。そんなときにヤーコンさんの相手役なんて、また蒸し返すようなことをして彼女が喜ぶとでも……?」

キョウヘイ「しばらくはそっとしておいてあげましょうよ。わざわざ共演しなくても他にできることありますよね?」

ヤーコン「フン!! 文句を言うだけなら誰だってできるんだよ! 批判するならそれより優れた代替案を持ってくるべきだろうがよ。4人もいてひとつも出せねえってのかァ?!」バンッ!!!

メイ(嫌なタイプの酔っ払いになってきた……)



ヤーコン「……おいナツメ、そこまで言うならお前がフウロの代わりになってもいいんだぞ!? ワシの好みとはちょっとズレるが……まあ悪くない」
 ▼ 20 アル@デンキZ 23/05/15 16:53:45 ID:t.ksTceU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナツメ「お誘いいただけてうれしいです……が、スケジュールが合いませんね。残念です」

ヤーコン「スケジュールならこっちが合わせるから気にするな!!」

ナツメ「……知り合い価格とか言って安く使う気なんでしょう?」

ヤーコン「オレ様がそんなケチな男に見えるか!? カネならあるぞ。相場より上乗せしてやる!」

ナツメ「お気持ちはありがたいですけど、やっぱりそこは私で妥協せずヤーコンさんの好みにぴったり合う女性を探したほうがいいですよ? イメージって大事ですから、少し時間をかけてでもいい人を探しましょう!」

メイ&キョウヘイ&ハチク(よっぽどやりたくないんだな……)

ヤーコン「フン! 何もわかっちゃいねえ。フウロであることに意味があるんだよ。だから他に代わるなら少しでもいい女優を使いたいと思っただけだ。条件は悪くないだろ? 出てくれるよなぁ!?」

ナツメ「すぐにはお返事できないので、一晩考えさせてもらえますか」

ヤーコン「これだけ好待遇で断る理由がないんだしもう出るってことでいいじゃねえか! せっかくポケウッドのスター女優様が出てくれるなら、ベッドシーンでも入れてみるかねえ……ガハハハ! 撮影までにもうちょっと肉付けてこいよ〜? 男は抱き心地のいいむっちりした女が好きなんだ」

メイ(うわあ……完全にセクハラじゃん。やっぱりこのおっさんフンシコなのでは!?)

ナツメ「……」

ハチク「ヤーコンさんいい加減にしてくれッ! 飲みの席でも言っていいことと悪いことがあるぞ!!!」

キョウヘイ(げっ、ハチクさんまで怒らせちゃった! どうするんだよ〜もう!)

ヤーコン「うるせえ! そんな大したこと言ってねえだろ……便所行ってくるぜ」ブツブツ

普段もの静かなハチクに怒鳴られてさすがに少しバツが悪くなったのか、ヤーコンはそそくさと席を立った。

メイ「ヤーコンさんがいろいろ失礼なことを言ってしまって本当にすみません……」

ナツメ「いえいえ、気にしないで!」

ハチク「さっき彼の会社の人に連絡を入れておいたから、少ししたら迎えに来てくれると思うよ」

キョウヘイ「ありがとうございます……!」




ライブキャスターの向こう側で、ハチクとナツメが耳打ちして何か話している。

ナツメ「……ヤーコンさんと絡むのはたとえ仕事でも気が向かないわ。でも、プロなのに個人的な感情だけで断ったって思われるのもできれば避けたいのよね。あなただったらどうする?」

ハチク「そうだな、わたしだったら…………」



キョウヘイ(はぁ、失敗した……。ライブキャスターの枠をナツメさんに譲ってあげればよかった……。それでメイとぼくでひとつの画面を共有していれば、あんなふうに自然に近づけるすっごいチャンスだったじゃないか! キョウヘイのバカー!!!!!)

メイ「キョウヘイ!!」

ふいに背後の近い距離からメイの声が聞こえた。

キョウヘイ「ひゃあああッ!?!?///」ビクッ!!

メイ「あはは、驚きすぎでしょ! ねえねえ……あのふたり何話してるんだろうね!?」

キョウヘイ「さあ……(うう、情けないことに近づかれると緊張して言葉が出ないし、顔も耳も熱くなってて恥ずかしいよぉ……/// やっぱり画面共有しなくてよかったかも……)」
 ▼ 21 ネネ@コリンクのキバ 23/05/15 16:57:14 ID:O/dIMXfU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
恥の上塗りで草
支援
 ▼ 22 イウールー@にじのせきばん 23/05/15 16:57:55 ID:usZwLzyI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
うーんこれはクズコン
 ▼ 23 クシオ@バコウのみ 23/05/15 17:33:48 ID:31xYfmu2 NGネーム登録 NGID登録 報告
もうほぼフンシコじゃねえか
 ▼ 24 トベトン@みどりのプレート 23/05/15 19:56:56 ID:rr3.aNko NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 25 グラージ@はかせのふくめん 23/05/16 20:37:23 ID:HUOcU0GM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それからトイレに行ったヤーコンが泥酔して寝てしまいなかなか戻ってこなかったが、彼を迎えにきた社員がなんとか引きずり出してくれた。
最後グダグダになってしまったものの、ひとまず無事に(?)おひらきとなったのであった。

メイ「楽しかったけど、いろいろあって疲れちゃったね」

キョウヘイ「……あのさっ!! メイは、ぼくと共演するの……嫌じゃない?」

メイ「え、なんで? 嫌なわけないでしょ! とっても楽しみだよ!!」

キョウヘイ「ほんと!? よかったあ……!」

メイ(……?)




翌日、ポケウッドの一室――

ヤーコンはお詫びの菓子折りを持ってナツメとハチクのもとを訪ねていた。
昨晩は酒の勢いでついつい古き悪しき昭和のオッサンのような失言をしてしまったが、彼は基本的にはできるビジネスマンなので、何かトラブルがあればできるだけ迅速にケアするのだ。
もちろん菓子折りも好きなものをリサーチし、その中でも入手しづらい商品を朝早くから自分で並んで買ってきた。


ヤーコン「昨日は申し訳ないことをしてしまったな。本当にすまなかった!!!」

ナツメ「お気遣いいただいてありがとうございます」

ハチク「わざわざすまない……」


ヤーコン「ちなみにひとつ聞いておきたいんだが、出演を渋った理由はなんだ? 参考までに教えてほしい」

ナツメ「……失礼なことを言ってしまい申し訳ないですけど、ヤーコンさんひとりで監督、プロデューサー、主演をすべてやるのがそもそも無茶だからです」

ヤーコン「なるほど」

ハチク「映画を作ったこともない、演技もしたことがない人がいきなり現場を仕切って、しかも主演でいちばん出番も多い。あなたの会社で未経験の新人がいきなり現場監督をやるようなものだ」

ヤーコン「ははっ! たしかにその通りだ……なんで気付かなかったんだろうな。耳が痛いぜ」

ハチク「ヤーコンさんの普段の仕事からしてプロデューサー業務は得意分野だろう。監督は補佐でも付ければいい。ここには監督志望で勉強している人もたくさん出入りしているからね」

ヤーコン「で、主演は…………」

ハチク「わたしに任せてもらえないか?」

ヤーコン「へっ!?」


ヤーコン「こちらとしては非常に助かるが……本当にいいのか!? 他の撮影もあって忙しいだろうに」

ハチク「スケジュールを合わせてくれるのならなんとか調整できそうだ。ナツメもそれだったらいいな?」

ナツメ「……そうね。よろしくお願いします」

ヤーコン「ううっ……ありがてえ!!! 今度一杯、いや好きなだけ奢ってやるから飲みに行こうぜ!」

ハチク&ナツメ「遠慮します」

こうして、ヤーコンの人望のおかげ……かどうかは不明だが、思いがけない形でメインキャストが揃ったのであった。
 ▼ 26 ラルカモネギ@マグマのしるし 23/05/16 20:38:08 ID:HUOcU0GM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌週、某所にて――

ヤーコン「よお、アーティ。元気にしてるか?」

アーティ「ヤーコンさん! 連絡してきたってことは何か進展があったのかい?」

ヤーコン「フン! まあな……。ワシは映画を作ることにした! もともとポケットマネーでやる予定だったが、スポンサーについてくれそうな企業もいくつか出たぞ」

アーティ「すごいじゃないか!! ボクの案、採用してもらえてうれしいよ! 主演は誰なの?」

ヤーコン「なんとハチクがやってくれるとさ。ワシも驚いたよ!」

アーティ「えーーーっ! ヤーコンさんの役でしょ〜? ハチクさんじゃあだいぶカッコよすぎない!?」

ヤーコン「うるせえぞモジャモジャ頭!! ストレートに失礼なこと言うんじゃねえよ。ワシだって傷つくんだぞ! それに映画なんだからむさ苦しいオッサンよりは男前の主人公の方がいいだろ!!」

アーティ「ごめんよ……たしかにそうだね! ヤーコンさんの顔を2時間も見続けてたら頭が痛くなっちゃうよ〜」

ヤーコン「丸刈りにしてやろうか!?!?」

アーティ「そうそう、よかったらボクにも何か協力させてよ。絵とか小道具とか必要だったら声かけてね!」

ヤーコン「お、それはありがたい。まだ企画の段階だからしばらく先になるだろうが、頼らせてもらうぜ」





ヤーコン(そういえば、例の騒動以来フウロを一度も見とらんし連絡もないんだよな。
アーティはおそらくまずアロエやカミツレに連絡を回すから、カミツレ経由でフウロにもワシの話は伝わるだろう。このままワシに連絡が無ければ、前にアイツらに言われた通りそっとしておいてやったほうがいいのかもしれねえな……)
 ▼ 27 ラルマッスグマ@ピントレンズ 23/05/16 20:45:15 ID:bXHENhcA NGネーム登録 NGID登録 報告
これは原作ヤーコン
 ▼ 28 ギガナイト@クリティカット 23/05/16 22:13:56 ID:kxBAIsIs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フンシコは常時泥酔状態だった!?!?
 ▼ 29 ヲハウハネ@クオのみ 23/05/17 09:49:07 ID:a98k4O3I NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 30 ローラゴローニャ@ルアーボール 23/05/17 10:22:51 ID:dEoQscEg NGネーム登録 NGID登録 報告
無邪気に暴言を吐いて怒られても気にしないアーティ強すぎ
 ▼ 31 カンプー@まんたんのくすり 23/05/17 11:28:51 ID:OrlY9J8U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フンシコヤーコンは性欲はともかく親しみを持てる人物像ではあったからな
そっちのイメージが広まっちゃってもギリギリ影で笑われる程度で済んでるのはなんか分かる
 ▼ 32 ガジュカイン@ヨクアタール 23/05/17 17:20:51 ID:0qs6RM9. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 33 リゴン2@フリーズカセット 23/05/17 18:39:26 ID:/UHQmis. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして、ヤーコンが想定していた通りアーティからじわじわと話が広まっていき、各所から連絡が来た。


アロエ「映画を作るんだって? あたしらに手伝えることがあればいつでも言っておくれよ!」

カミツレ「アーティから聞いたわ。地味な服装でこっそり街の人に紛れて映り込んでみたいのだけど、いいかしら?」

ホミカ「パパが映画に出たい出たいってうるさいんだ。チョイ役で全然いいからさ、なんとか出してやってくれないかな……?」

アクロマ「ヤーコンさんは素晴らしい潜在能力を秘めているようですね。ぜひわたくしに研究させてくださいっ!」

ウルップ「あれだよ、お前さんすごいことするんだな!! おれもハチクに会ってみたいよ」

ハラ「アローラのポスターと、わたしの可愛い孫の写真をどこかで映してはもらえませんかな? 差し入れのマラサダと一緒に送りますからどうか頼みますぞ……」

……

ヤーコン(こうやってみんなから応援や連絡をもらえるのはありがてえことだ。今の会社を立ち上げたときなんか、ワシとワシのポケモンくらいしかいなかったもんな……)



映画製作に関しては素人のヤーコンだが、長年の社会経験や持ち前の要領の良さで全体的な段取りや予算の管理などは卒なくこなしていった。
頼んでいた台本も序盤のものが上がってきたので、打ち合わせがてらメイとキョウヘイに見てもらうことにした。



キョウヘイ「主人公は小さな炭鉱を経営する家の息子。近くの家に住むヒロインがいちばんの親友。家族3人幸せに暮らしていたが、ある出来事で一家は突然借金を抱えてしまう……」

メイ「ヒロインと主人公はお互いのことが好きだったのに、何も言えないまま主人公の引っ越しで離れ離れになる……。で大人になってから運命的な再会をする、と」

ヤーコン「大まかにはそんな感じだな。あ、そういえば大人になった主人公とヒロインはハチクとナツメがやってくれることになったぞ!」

メイ「うそぉっ!? あんなに嫌そうだったのに? 弱みを握って脅したりしてないですよね……?」

ヤーコン「バカもん!! ワシをなんだと思ってるんだ、そんなことするわけねえだろ。ちゃんと先日の詫びを入れて話し合って円満に決まった結果だよ! ……まあ、アイツらの弱みは握れるなら握っておきたいところだがね」

キョウヘイ「ヤーコンさん本人が青年の役って正直かなりキツいと思ってたから代わってくれてよかったです!!」

ヤーコン「ぐっ、お前らまでひどいこと言うようになりやがって……。まったく覚えてろよ〜」



キョウヘイ「ところで主人公とヒロインの名前って決まってるんですか?」

ヤーコン「おお、忘れてた。主人公はワシがモデルだから似た名前がいいな……『ヤーコプ』にするか。ヒロインは架く……おっと、モデルに似せる必要はないから適当に考えよう!」

メイ「じゃあ『ローザ』はどうですか? あたしの外国語名!! 一度これで呼ばれてみたかったんですよね……えへへ!」

ヤーコン「いい名前じゃねえか。それでいこう!」

キョウヘイ「わかりました! いよいよもうすぐ撮影ですね……!」
 ▼ 34 リキリ@カシブのみ 23/05/17 22:50:04 ID:tLLME89s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウルハラいて草
支援
 ▼ 35 リムオン@アメボトル 23/05/18 02:38:11 ID:1fKYKsFc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
しれっとイッシュ人の中に紛れ込むウルップとヤーコン好き
 ▼ 36 ルンゲル@ほのおのジュエル 23/05/18 02:39:24 ID:1fKYKsFc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>35
まちがえた、ヤーコンじゃなくてハラだ
 ▼ 37 イプ:ヌル@キズナのタヅナ 23/05/18 11:46:05 ID:3tWAFKp. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウルハラとはフンシコで受けた風評被害の傷を舐めあってそう
 ▼ 38 ラルヤドラン@たんちき 23/05/18 18:35:10 ID:NCwIA88M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

撮影初日――


キョウヘイとメイは昨晩あまり眠れなかったようで、ふたり揃ってヘアメイク中にウトウトしていた。

主人公役のキョウヘイは黒いクセ毛のウィッグをかぶり、眉毛を普段より若干しっかりめに描いている。
ただ髪も眉毛も実物のヤーコンに比べるとだいぶボリュームは控えめで、オシャレに見える範囲でヤーコンっぽさを再現している様子。

ヒロイン役のメイは地毛のまま、髪を下ろしてヘアバンドですっきりまとめたスタイルだ。

ふたりともヤーコンが子供だった時代のレトロな服装で、それぞれ大人になったときの顔に合わせて若干きりっとしたメイクが施されている。
ポケウッドは私服で撮影して後から衣装を合成することが多いが、今回の映画は監督のこだわりでちゃんと衣装を着て撮影を行う。



キョウヘイ「ああ、たくさん練習してきたはずなのに緊張してきたっ……!!」

メイ「あたしも……セリフいきなり飛んじゃうかも〜」

ナツメ「あなたたちなら大丈夫。自信持って!! うまく行く予感がするわ」

ヤーコン「ナツメ、来てくれたんだな! 今日はハチクはいないのか?」

ナツメ「ハチクさんは今日は別の現場なんです。『みなさんによろしく伝えておいてくれ』って言ってました。あとこれ、彼と私からの差し入れです」

ヤーコン「そうか……ありがとよ。お前らだいたい一緒にいるものかと思ってたから驚いたぞ」

ナツメ「いやいや、どこかのネズミじゃないんですから。もちろん普段は別行動ですけど、SSでいちいち予定を合わせたり呼んだり待ったりそれぞれが同じ行動をしていたらテンポが悪いでしょう? なので便宜上まとめているだけです」

ヤーコン「なんかがっかりするメタ発言だな」

ナツメ「ご期待に沿えなくてすみませんね……さあ、そろそろ時間です! 撮影がんばってください」




ヤーコン「まず最初は長年の相棒になるモグリューとの出会いの場面だ。頼んだぞ!」

キョウヘイ&メイ「はい、よろしくお願いします!!」



ヤーコン監督「フン! クランクインするか……!!!」
 ▼ 39 ジドラゴ@みがわりおまもり 23/05/18 19:40:45 ID:c7G2yknk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 40 ノクサ@ぎんのパイルのみ 23/05/19 16:46:08 ID:mGiEDuWE [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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映画の舞台は数十年前、山あいにある小さな町。
ヤーコプは小さな炭鉱を経営する家の一人息子。ものすごく裕福というわけではないが、不自由なく平和な暮らしをしている。
隣の家には幼馴染のローザが住んでいる。しっかり者でちょっぴりお転婆な女の子だ。


ローザ(メイ)『ねえ、ヤーコプちょっと来て! 見せたいものがあるの』

ヤーコプ(キョウヘイ)『え〜何!?』


彼女に連れられて山に行くと、小さな穴の中に1匹のモグリューがいた。どうやら具合が悪そうだ。

ヤーコプ『このポケモン……モグリューだっけ? 初めて見た!!』

ローザ『うん。珍しいでしょ!? でも脚を怪我して動けないみたい……』

ヤーコプ『家に連れて帰っちゃダメかな?』

ローザ『さっき引っ掻かれそうになったから危ないと思うわ。それにまだ小さいし、親がどこかで探してるかも』

ヤーコプ『そっか……じゃあ、お腹が空いても大丈夫なようにきのみでも集めてあげよっか』

ローザ『賛成。あと寒くないように毛布でも持ってこようっと!』


それからふたりは毎日世話をしに行った。
モグリューは次第に元気を取り戻し、走り回れるまで回復したが、結局親は迎えにこなかった。

ヤーコプ『寂しくなるけど、やっと元いたところに帰れるね。元気で暮らすんだぞ!』


モグリューに別れを告げて、家路につくふたり。
不安や寂しさからか、なんとなくお互い無言のまま歩いていた……。

ふと、背後から自分たち以外の誰かの足音が聞こえる。

顔を見合わせ、ふたりがおそるおそる振り返ると…………なんとモグリューが後ろをついて来ていたのだ。


ローザ『モグリュー! どうしたの!?』

ヤーコプ『……もしかして、オレたちと一緒にいたいと思ってくれたのかも?』

モグリューはヤーコプの足元に近づき、そっと寄り添ってきた。

ローザ『わあ! ヤーコプのことが好きなのね』

ヤーコプ『えへへ……うれしいな。うちにおいでよ!』

モグリュー『♪』


こうしてモグリューは家族の一員として迎えられたのであった――。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 ▼ 41 ルフォン@こだいのおまもり 23/05/19 16:46:24 ID:mGiEDuWE [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「よーし、今日はここまでだ。ふたりともバッチリだったな! 続きもこの調子で頼むぞ!!」

キョウヘイ&メイ「おつかれさまでした!!」


撮影が終わるなり、着替えて差し入れブースに直行するキョウヘイとメイ。
談笑しながら軽食やお菓子を次々頬張る若者たちを、ヤーコンは遠くから微笑ましく眺めていた。

ヤーコン(フッ、若いっていいなあ。まったく気持ちのいい食いっぷりだよ)

ヤーコン(そういやハラの爺さんからのマラサダはまだ届いてねえか。しかし本当にあれをアローラから送ってくる気なのかね? クリームが入ったやつを常温で数日かけて……!? 気持ちはありがたいがさすがのワシでも食える気がしないな)


緑色のカビが生えたマラサダが大量に送られてくる様子を想像していたところに、何やら騒がしい音が聞こえてきた。

ガシャーーーン!!! バリバリ…

「うわーっ!」「大道具がぁ!!」「怪我はないか!?」


ヤーコン「なんだあ!?」

スタッフ「ヤーコンさん大変ですっ!!! 大道具置き場に人が落ちてきて、一部壊れてしまいました!」

ヤーコン「ええっ! そりゃまずい! 落ちたのはどこのスタッフだ?」

スタッフ「それが、どうもここの人じゃなさそうなんですよ……テレポートとかで飛ばされてきたんですかね!?」


ヤーコンが走って見に行くと、ここにいるはずがない人物の姿があった。
 ▼ 42 ラバリー@まっさらプレート 23/05/19 19:29:58 ID:mGiEDuWE [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アクロマ「いたたた……」

ハラ「ふんっ、なんのこれしき。痛くも痒くもありませんぞ!!」

ヤーコン「うげえっ!? ハラの爺さんとアクロマじゃねえか!! なんでここにいるんだよ!」


アクロマ「……ヤーコンさん!? ということは、転移は無事に成功したということですねっ!!!」

ハラ「ご無沙汰しておりますな、ヤーコン殿!! またお会いできてうれしいですぞ〜! しまキングのハラ、アローラよりマラサダを届けに参りましたぞ!! ほらほら子供たちよ、あま〜いマラサダはいかがかな? スタッフのみなさんもどうぞ召し上がってくだされ……」

メイ「わあーいただきます!」

キョウヘイ「美味しそう! ありがとうございます!」



ヤーコン「まさか、ふたりでアローラから直接飛んで来たってのか……!? 信じられねえなー」

アクロマ「ええ! ハラさんがヤーコンさんにできたてのマラサダを届けたいとおっしゃるので、開発中の転移装置を試運転がてら使ってみたんです!」

ヤーコン「しょうもない理由で不法入国すんじゃねえよ。あとお前らのせいで大道具がブッ壊れたんだぞ。弁償しやがれッ!!!」

アクロマ「大変申し訳ございません。弁償したい気持ちは山々なのですが、実はわたくしたちお金をまったく所持しておらず……」

ハラ「いや〜、褒められない話ですな……!」



ヤーコン「なら、身体で払ってもらおうか?」

アクロマ「なんとまあ!! ヤーコンさんはそのような趣味をお持ちで……/// これもまた秘められた潜在能力♂なのでしょうかっ!?」

ハラ「こんなジジイの身体を求めてくれるとは照れますな/// アクロマ殿……ヤーコン殿はツンデレな上にかなり助平な漢ですから、覚悟するのですぞ♡」

キョウヘイ&メイ「……」


ヤーコン「バカ! そういう意味じゃねえよ!!!!! 子供のいる前で気色悪りぃこと言うな!」


ヤーコン「……お前らには損害の分きっちりここでバイトしてってもらうからな!!」
 ▼ 43 ンダー@ミニリュウのウロコ 23/05/19 21:52:55 ID:fnjA8q9A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フンシコの続編風すこすこ
 ▼ 44 ルビル@かたっぽピアス 23/05/20 11:58:58 ID:IEh22S7E NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
このアクロマはフンシコでの扱いをまったく気にしてなさそう
 ▼ 45 ココッチ@ピーピーグサ 23/05/20 14:45:50 ID:y1.c3lK. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「今日は主人公とヒロインがお互いを意識するようになる甘酸っぱい場面を撮るぞ!」

メイ「ヤーコンさんの口からそんな言葉が聞けるとは……」

ハラ「青春の一ページですな。はっはっは! 今日はわたしもエキストラで参加させてもらいますぞ」




キョウヘイ「ハチクさん……手を繋ぐとこ緊張して吐きそうなんですけどどうすればいいですか……!?」

ハチク「……」ギュッ

ハチクは急にキョウヘイの手を握った。


キョウヘイ「?」

ハチク「ただの握手だと思えば問題ない。こうやってわたしと握手していても緊張しないだろう?」

キョウヘイ「うーん……? まあそうですけど…………」

アクロマ「そんなあなたに、気持ちが落ち着く薬を差し上げましょう」

ナツメ「緊張しない催眠術もかけてあげる」

キョウヘイ「みなさん……ありがとうございます!!」



キョウヘイ「……よしッ、なんか大丈夫になった気がしてきた!!! 行ってきまーす!」

キョウヘイは勢いよくカメラの方へ駆けていった。




ハチク「いまのは……」

ナツメ「何もしてないわ」

アクロマ「わたくしの飲み残しの気が抜けたサイコソーダです」

 ▼ 46 オガラス@くろいヘドロ 23/05/20 16:01:30 ID:Bq.kWhsI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 47 ルタン@だいしらたま 23/05/21 12:30:38 ID:kto6/WLc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


町のお祭りに出かけた主人公とヒロイン。
人混みにもまれて物理的にかなり距離が近くなったふたりは、うれしいような気まずいような気持ちでいた。

ヤーコプ(キョウヘイ)『……///』ドキドキ

ローザ(メイ)『……///』ソワソワ


通行人(ハラ)『おおっと失礼!』ドンッ!

ローザ『きゃっ!!』


ヤーコプ『ローザ!』

人とぶつかって転びそうになったローザの手をとるヤーコプ。

ヤーコプ『大丈夫だった!?』

ローザ『あ、ありがと……///』

ヤーコプ『うん……/// あのさ、向こうのお店行ってみよっか』

ローザ『そうしましょう!』


離すタイミングもわからず、しばらく手を繋いで歩いた。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「キョウヘイとメイは動きや表情が初々しくてリアルでいいな! ただし通行人、テメーはダメだ。全体的にわざとらしい!」


(2回目)

ヤーコン「うーん、悪くはなかったがもう一回撮ってみるかねえ……w」



メイ(今日のヤーコンさん絶対あたしたちのことからかって遊んでるよね!?)

キョウヘイ(普段なら助けてくれそうなハチクさんやナツメさんまでニヤニヤしてこっち見てるし……まったく〜!!!)


その後も監督の悪ふざけにより何度か無駄なリテイクをさせられた――。


ちなみに大変どうでもよい余談だが、バイト2名はヤーコンの会社の寮の一室で寝泊まりしており、家賃光熱費と食費がバイト代から天引きされる形になっている。携帯などの通信手段や、ポケモンは一切持っていない。
監督のパシリ、買い出し、ごみ捨て、荷物運びなどの雑用全般と、ときどきのエキストラ出演が彼らの主な業務だ。
 ▼ 48 ーテリー@きのはこ 23/05/21 19:36:17 ID:XrFQwoAQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 49 リムー@トレジャーメール 23/05/21 19:39:31 ID:cPhc3Pb. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やア糞
 ▼ 50 ラサリス@モコシのみ 23/05/22 23:38:39 ID:v8BAo4kI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「この前の撮影は楽しかったなー! わははは」

キョウヘイ&メイ(恥ずかしくて最悪だったよ!)

ヤーコン「今日はちょっとマジメにやるぞ!」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

夕方、お祭りから帰ってきて自宅に戻ると、両親が慌ただしそうにトランクに荷物を詰めていた。

ヤーコプ(キョウヘイ)『ただいまー! 何してるの?』

父(ホミカのパパ)『お帰りヤーコプ。さっき親戚のおばさんが危篤だと知らせがあって、これから夜行列車でそちらに行かないといけなくなってしまったんだ。おまえやポケモンたちも一緒に行くから早く荷造りしてくれよ』

母『あなたは覚えてないかもしれないけど、昔とてもお世話になった人なの。何日か泊まるから着替えは多めに入れておいてね。あと、念のため大事なものは持っていくのよ。留守の間に泥棒にでも入られたら困るでしょ?』

ヤーコプ『……わかったよ、準備してくる』


家を出て十何時間も列車に揺られ、名前も知らない遠い場所で列車を降りる3人。
そのまま近くにある古びた安宿に泊まった。

父『……騙すような真似をしてすまない、親戚の話は嘘だ。これから3人で住むところを探すぞ』

ヤーコプ『え、急に何言ってんだよ……うちにはあの家があるだろ!?』

母『あの家はもう差し押さえられてしまったのよ』

ヤーコプ『…………!』


トラブルに巻き込まれ、不当な借金を背負わされてしまった両親。
家や土地、山、車、家財を担保に少しは返済したが、それでも取り立てが続くため、夜逃げするしかなかったのだという。
ヤーコプはあまりのショックで茫然と立ち尽くしてしまった。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「最後の絶望するところはすごく良かったぞ! ただ、その前はもう少し不安そうにしてくれ。頭では親の言葉を受け入れようとするものの、なんとなく違和感があって心の底ではずっとモヤモヤしてる感じがいい……」

ハラ「ヤーコン殿はすっかり監督が板についてきましたな。最初に監督をやると聞いたときには助平なビデオでも撮るのかと思いましたがな!」

ヤーコン「うるせえ、次また変なこと言ったらケツの穴にダルマッカのクソを詰めてやる!」



ナツメ「メイちゃんは前回で撮影終わりよね? おつかれさま!」

メイ「わっ!? ナツメさんとハチクさん! その格好は……」

ナツメ「今日は衣装合わせなの。ヘアメイクもしてみたのだけど、どうかしら?」

ふたりとも子役の面影を残した髪型やメイクになっており、普段の姿とはまったく違う印象だ。

ヤーコン「想像してた以上によく似合っててばっちりだ。ハチクなんかワシの若い頃そっくりだな!」


ヤーコン以外(全然似てないだろ!!!)
 ▼ 51 ラルマッスグマ@なつきポン 23/05/22 23:49:33 ID:YVN2z9zs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 52 ギアナ@シュカのみ 23/05/23 19:44:29 ID:LfBQ4FM. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「おはようございます。子供編ラストですね……!」

ヤーコン「おう、頑張ってくれよ。今日はセリフは少ないが着替えが多くて忙しいからテキパキ進めような」

今回は短い場面をたくさん撮る日なので、衣装ラックにたくさんの服が用意されている。

キョウヘイ「更衣室まで遠いから往復が大変だなあ」

ヤーコン「そんなことしてたら時間がもったいないだろ。誰もお前の着替えなんて見ねえからその場でサッサと着替えろ!」

キョウヘイ「いや、そういう問題じゃないですよね!?!?!?!? ちょっと!!!」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

夜逃げ先でなんとか住む家を見つけた一家。
両親は新たな仕事を始めたが、あまり収入はよくないのでヤーコプも学業の合間にバイトやポケモンバトルで生活費を稼いだ。
貧しいながらも両親はわが子を進学させてあげようと、自分たちの食費などを削って家庭教師をつけていた。


(転入した学校で授業を受けたり友達と話したりする)

(夜明け前から新聞配達のバイト)

(町中でポケモンバトル。手持ちはモグリュー、メグロコ、オタマロ)

(自宅で家庭教師と勉強)

(雨の日、びしょ濡れになりながら合羽を着て新聞配達)

(ポケモンバトルで負けてしまった……賞金を支払う)

(メグロコとオタマロが進化)

(大雪。モグリューたちと雪かきしつつ遊ぶ)

(遅刻しそうでパンを食べながら走る。かわいい女の子ではなくオッサンにぶつかる)

(疲れて部屋の机で居眠り)


――そして月日は流れ、約10年後……

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「ご苦労さんだったな! これで子供パートが終わりだ!」

キョウヘイ「お疲れさまでした……(まさか本当にみんなの前で着替えさせられるとは……。これセクハラだよね!?)」

メイ「キョウヘイお疲れさま!!(着替えるときは毎回移動したけどなんか気まずいよー><)」

アクロマ「いかにもお母さんがテキトーに買ってきたという感じのぱんつですね。そろそろ自分で選んでみるのもいいかと思いますよ!」

キョウヘイ「見てる人いたじゃん!!!!!!!!!! ヤーコンさんのバカーーーーー!!!!」

キョウヘイは恥ずかしさのあまりどこかへ走っていってしまった。

メイ「かわいそうに…………」
 ▼ 53 ャリタツ@ネストボール 23/05/23 19:49:57 ID:LfBQ4FM. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

★おまけ★


アクロマ「ヤーコンさんから『お前もうちょっと仕事しろ!!』と怒られてしまいました……。話も長くなってきたので、概要をまとめますねっ!」


【あらすじ】
シコシコしまくる某小説で世間の笑いものになってしまったヤーコンさん。
世間に定着してしまった変なイメージを払拭しようと、自らをモデルにした映画作りを始めるのでした!
映画の撮影は子供編が終わり、これから大人編が始まるところです。


【主な登場人物】

・ヤーコンさん
このSSの主人公。突然映画を作ることになった。一応いい人ではありますが、人使いが荒く口も悪くクセの強いオッサンです。
彼に奥様やパートナーがいるという話は聞いたことがありませんが、なぜか映画にはヒロインの女性が出てくるんですよね……。
そして、ハラさんとはどのようなご関係なのでしょう? 謎はフカマルばかりです。

・キョウヘイさん、メイさん
主人公とヒロインの子供時代役。たぶんヤーコンさんにうまく言いくるめられてやっすいギャラで出演させられていると思われます。多感なお年頃なのに役で恥ずかしがる様子を監督にイジられてしまいました。ひどいです、ひどすきますっ!!
彼らの撮影は終わってしまいましたが、これからもスタジオにはよく来てくれるそうですよ。

・ハチクさん、ナツメさん
大人になった主人公とヒロイン役。素人のオッサンの個人製作映画なんかに出るには不釣り合いな売れっ子なので、おそらく何か弱みを握られているか圧をかけられているのでしょう。おふたりとも元プラズマ団のわたくしのことを少し警戒しているようです……

・ハラさん、アクロマ
親切心で差し入れのマラサダをはるばるアローラから届けにきただけなのに、そのまま寮に軟禁され低賃金で強制労働をさせられているかわいそうな2人組。ヤーコンさんがスタジオにいる日は我々も必ずいます。もはや準主役。もう少し時給を上げてほしいものです。
ちなみに、わたくしは例の小説の風評被害は特に気にしておりません。



※作者は今週から別のゲームで忙しくなるので更新ペースは落ちますが、閉じられない程度に進めていきたいと思っています!

 ▼ 54 ココ@ディフェンダー 23/05/23 21:05:39 ID:BqA.ER3M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
無理しないでねん
 ▼ 55 ワムラー@マンキーのけ 23/05/24 00:51:45 ID:Krd6QyFU NGネーム登録 NGID登録 報告
いつもありがとう
 ▼ 56 スキッパ@タマゴけん 23/05/26 23:45:01 ID:36JQnCrc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 57 ミッキュ@でんきのジュエル 23/05/27 01:44:51 ID:Eebsd.mo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコン「今日から大人編の撮影だな。頼んだぞ!」

ハチク「任せてくれ」

青年になった主人公役のハチクは肩くらいの長さでクセのある黒髪を後ろで結んだ髪型になっている。
仕事の場面では少しかっちりした服だが、私服はヤーコン本人ほどコテコテではないもののウエスタンっぽいデザインを取り入れた衣装だ。


ハチク「あの、そちらの御仁は……?」

ヤーコン「紹介が遅れてすまん。こいつはワシの友人さ。お前のファンで撮影を見学したいというから連れてきたんだ」

ウルップ「あれだよ、初めましてだな! おれはウルップ。ハチクマンの映画が大好きなんだ。本人に会えて感激だよ」

ハチク「ウルップさん……カロス地方の氷使いのジムリーダーですね? こちらこそお目にかかれて光栄です。よければ今度お手合わせ願えませんか?」

ウルップ「そいつは願ってもない話だ!! おまえさんとは氷も溶けるほどの熱い勝負ができそうだな。撮影も勝負も楽しみにしているよ!」




ドドドド……

ハラ「ウルップ殿ーッ! お久しぶりですな!!」

ウルップ「ハラ!!! どうしてここに!?」

ハラ「実はヤーコン殿に捕まって働かされているのです」

ヤーコン「おいおい人聞きの悪いこと言うなよ。壊した機材の分バイトしてもらってるだけだ!」

ウルップ「一瞬ギョッとしちまったじゃないか。あまり心配かけないでくれよ〜!?」

久々に3人揃ったウルハラコンは和気藹々とした雰囲気でとても楽しそうに談笑していた。




メイ「あのおじさんもヤーコンさんの友達かぁ。ほんと顔広いよね」

キョウヘイ「さすがPWTを作っただけあるよね」

アクロマ「ウルハラコン……伝説の3人組! 一体どんなパワーを秘めているのか!? ああ、また研究の対象が増えてしまいました! これはもうバイトなんてしてる場合ではありませんよ!?」

メイ&キョウヘイ「いや働かないとダメでしょ!?」
 ▼ 58 ボツボ@ママンボウのねんえき 23/05/27 01:53:51 ID:Eebsd.mo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

現在のヤーコプは大学を卒業して社会人2年目。
学生時代のバイト先で知り合った経営者に声をかけられ、彼のもとで働きつつ会社経営についても学んでいた。

社長『お疲れさま。遅くまで手伝ってもらってすまないね』

ヤーコプ(ハチク)『いえ、いつもいろいろ教えてくださって感謝してますよ』

社長『そう言ってもらえるとうれしいよ……ところでヤーコプは彼女とか婚約者とかいるのか?』

ヤーコプ『いませんけど……なんですか急に?(もしかしてこれから夜の店にでも連れてってくれるのか!?!?)』

社長『友人の娘さんがちょうどお前くらいの年ごろでね。紹介したいな〜なんて思ったのさ!』

ヤーコプ(なーんだ、お見合い世話焼きジジイかよ! 行きたくねえけどここで断ると社長の面子を潰しちまうし、テキトーに会ってその場をやり過ごすしかないよなあ……)

ヤーコプ『……わかりました。オレでよければお願いします』

社長『お、いい返事だな! 結婚式には呼んでくれよ!?』

ヤーコプ『まだ会ってもないのに気が早すぎますよ!!! もう!』


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「よしっ、OKだ。さすがだな!!」

キョウヘイ「役のセリフだけどハチクさんが『夜のお店に連れてってもらえるかも!?』ってワクワクしてるのなんか笑えるね」

メイ「うん、素だったらあの人絶対そんなこと言わなそうだもんね……」

ヤーコン「いや意外と興味あるかもしれないぞ!? 今日はナツメがいないし誘うには絶好のチャンスだ!」

キョウヘイ「そういう問題じゃないと思いますけど……」




ヤーコン「おいハチク、帰りにキャバクラ行こうぜ!!」

ハチク「断る」

ヤーコン「フン! つまんねえ男だなあ〜〜〜」



ふとヤーコンが視線を感じて振り向くと、ウルップとハラが連れて行ってほしそうにこちらを見ていた。
 ▼ 59 タシラガ@バグメモリ 23/05/27 08:56:31 ID:p7LQY02. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 60 クマ@きりみフライ 23/05/30 17:59:31 ID:mM8.ZN/Q [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メイ「おはようございます! この前は帰りにウルップさんやハラさんと遊んできたんですか?」

ヤーコン「ああ……あいつら大暴れしやがって大変だったよ!! 急に相撲をとり始めたんだ!」

ハラ「いや〜、久々の再会を喜ぶあまり少々盛り上がりすぎてしまいましたな!」テヘペロ☆

キョウヘイ「店員さんとか他のお客さんに迷惑かけてないでしょうね!?!?」

ヤーコン「居酒屋は個室だったし、相撲を始めたのは屋外だったからたぶん平気だ。まあワシも酔っぱらって半分以上覚えてないがな。元はといえばハチクがワシの誘いを断るからこんなことになったんだぞ!」

ハチク「それは関係ないだろ!?」

ヤーコン「女と遊んだりしたことなさそうなんで気を遣って誘ったのに……。というかお前ら今日の撮影は大丈夫なんだろうな? 主人公とヒロインが再会して付き合い始める大事な場面だぞ!」

ナツメ「ご心配なく。プロですもの――」

ヤーコン「ほんとか〜? じゃあちょっとここでやってみろよ」

ハチク「……仕方ないな」

ハチクとナツメはこのあと撮る予定の場面の一部を演じてみせてくれた。


キョウヘイ&メイ「わぁ……///」ドキドキ

ヤーコン「……フン、ふたりとも顔色ひとつ変えずに見事なもんだ」

ハチク「当然だ。なめてもらっては困る」

ヤーコン(上手いのはいいんだが、こうもサラッとやってのけられるとなんか物足りねえなあ……こいつらもどっかで絶対イジってやる!)

ナツメ(ヤーコンさんがリテイクをしつこく要求してくるのは想定内だし、私たちも対策は考えているのよ……!)


恥ずかしい場面を何度もやらせたい監督vsなんとかそれを阻止したい役者チーム。

くだらなくも苛烈な争いが静かに始まろうとしていた――。






キョウヘイ「ヤーコンさん、ぼくたちのときみたいにまたわざといっぱい撮り直しさせる気満々なんだろうな……」

メイ「そうだね。でもハチクさんやナツメさんもそれはわかってるんじゃない?」

アクロマ「監督と役者の勝負ですか、燃えてきますね! ……ハラさん、どちらが勝つか1万円賭けませんか?」

ハラ「ほう、面白そうですな。わたしはもちろんヤーコン殿にしますぞ!」

アクロマ「ではわたくしは役者のおふたりに」

キョウヘイ「あの……ハラさんとアクロマさんって借金返済のためにバイトしてるのにそんなお金あるんですか?」

アクロマ「お給料から前借りしてお小遣いをもらっているので問題ありませんよ!」

ハラ「はっはっは。良い子はマネしちゃいけませんぞ!!」

キョウヘイ&メイ「いつまでも返済できないじゃん!」
 ▼ 61 ゲンダイナ@ディフェンダー 23/05/30 19:45:34 ID:mM8.ZN/Q [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコンが相撲をするシーンを入れて「フン! 四股るか……」っていうネタをやりたくて初期からずっと考えてたのに、肝心の相撲の話でまさかの入れ忘れミスをやらかしてしまった!!!!!!泣
 ▼ 62 ガプテラ@しあわせタマゴ 23/06/01 14:17:38 ID:64JYvTLQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

世話になっている社長が友人の娘を紹介したいと言うので、仕方なく会ってみることにしたヤーコプ。
社長と一緒に待ち合わせ場所に行き、相手が来るのを待っていた。

ヤーコプ(ハチク)(はぁ……来たばっかだけど帰りてえ〜〜〜!!)

社長『相手のお嬢さんが来て軽く紹介したら俺は帰るから、ふたりで好きに話してくれ。レストランの予約と支払いは済ませてあるから安心しろよ』

ヤーコプ『わかりました』

社長『お、噂をすればなんとやらってやつかな。ローザ!! こっちこっち!』

ヤーコプ(!? いやいやまさか……別に珍しくない名前だしどこにでもいるだろ)



社長が手を振った先から若い女性が近づいてきた。ヤーコプはなんとなく気恥ずかしくて下を向いている。

ローザ(ナツメ)『こんにちは! 父がいつもお世話になっています。お元気ですか?』

社長『ありがとう、元気だよ! そしてこいつが前に話してた俺のかわいい部下さ』

社長は下を向いていたヤーコプに挨拶するように促した。

ローザ『えっ!!!!! ヤーコプ!? 生きてたのね!?』

ヤーコプ『ローザ!? 嘘だろ!?!? そんな……!!!』

社長『なんだ、知り合いか!? マジかよ!!!!』

ローザ『子供のときよく一緒に遊んでいたんです。でもある日突然いなくなっちゃって……。無事でよかった……!』

ヤーコプ『心配かけて本当にごめん……! 色々あってさ。また会えるなんて思ってもなかった!!』

社長『そうだったのか……。積もる話もあるだろうし、ゆっくり話していくといいよ。じゃあな!』

ヤーコプ&ローザ『ありがとうございます!!』


子供から大人になる約10年の歳月はとても長いもので、その場で涙の再会……といった雰囲気にはならなかったが、もう会えないと思っていた幼馴染との再会はとても懐かしく、心地良いものだった。
話が尽きることもなかったため、その後も何度か会う約束をした。


もともとお互い好きだった若いふたりが恋人同士になるまで、それほど時間はかからなかった。
クリスマスの日に宿り木の下でキスをして、その後部屋のソファで抱き合った。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


メイ「さっきも見たけどやっぱりドキドキする///」

キョウヘイ「実際に知ってる人同士だと余計に……ね///」


ヤーコン「最後のソファで倒れ込むとこ、もうちょい強引な感じにできないか? ワシが若くてイケイケでギンギンだった頃の話だからな!? 昔は1日で4回戦くらいまではできたんだぞ!」

ハチク(なんか作中のところどころでヤーコンさんの性癖が垣間見えて嫌だ――!!!)
 ▼ 63 ォクスライ@ドラゴンのホネ 23/06/01 23:00:49 ID:UTFACKN. NGネーム登録 NGID登録 報告
今は1回戦できるかできないかくらい?
 ▼ 64 ールル@キノコパック 23/06/02 00:31:27 ID:Ssu2GtE2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
草、支援
 ▼ 65 ッコラー@ブイゼルのけ 23/06/03 14:29:11 ID:kXts5xDQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ソファの場面で監督のダメ出しが入ったのでやり直しをしていた。


ヤーコン「ふたりとも普段の演技はバッチリなのに今んとこだけ本人に戻ってた気がするぞ……。お前らがやったらこういう雰囲気なのかと思うとなかなか興味深いところだがな!」

ハチク「勝手に変な想像をするな」

ヤーコン「ナツメは強引に押されて興奮するくらいのキャラで頼むぞ」

ナツメ「はぁ……(ヒロインはおそらく架空の人物なのでヤーコンさんの理想が詰め込まれているのね)」


アクロマ「短くてセリフもほとんどない場面なのに、ずいぶんと気合を入れているのですね!?」

ヤーコン「それは違うぞアクロマ。短くてセリフが少ない場面こそ誤魔化しがきかねえんだよ。実際に行為に及ぶ場面はないからその前後の印象だけが残るだろ?」

ヤーコン「ワシが狂ったように独りでシコシコしてるイメージを払拭するためにも、ちゃんと彼女と愛し合ってるんだぞという場面は重要なんだ。それで少しでも見栄えよく撮れるようにこだわるって訳さ」

ハラ「常時シコシコはよろしくありませんが、漢たるものワイルドで逞しくありたいですからな!」


ナツメ(それだったらあまりガツガツせずに紳士的な態度のほうが好印象じゃない?)

ハチク(ああ……しかし彼の価値観では押しの強い男が魅力的だと思っているようだから、言っても聞かないだろうな)





2回目――


ヤーコン「さっきよりは良くなったがもうちょい勢いがほしいなぁ……。オレ様が手本を見せてやる!」

ハチク「え?」

ナツメ「!!! 危ないっ……!」



ガバッ!

突然、ヤーコンはハチクに抱きついて押し倒した。

ハチク「ぎゃああ!?!!?!!」

キョウヘイ&メイ「ひぃっ……!?」
 ▼ 66 ュウコン@ハーブソーセージ 23/06/03 17:45:48 ID:X2wglj8g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 67 ュリネ@デンキZ 23/06/06 20:13:13 ID:LQVwUPx2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 68 スイゾロア@タマゴふかポン 23/06/08 23:05:12 ID:IS3UCnlg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 69 メバッタ@ビビリだま 23/06/09 04:47:15 ID:VnR.aaSY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「おわぁーーーっ!!」バターーン!!!

咄嗟に受け身をとったハチクにヤーコンは投げ飛ばされた。

ハラ「おお〜! 見事な巴投げですな!」

キョウヘイ「すごーい! かっこいい!!!」

アクロマ「もう一回やってくださいっ!!」

ナツメ「危ないって言ったのに聞かないんだから……」


ヤーコン「痛でで…………おいテメー何すんだよ!!」

ハチク「それはこちらのセリフだッ!」

ヤーコン「このくらいの勢いでやってくれって伝えたかったんだ!」

ヤーコン&ハチク「…………」

そんなとき、スタッフのひとりがヤーコンのもとへ駆けてきた。

スタッフ「監督ちょっといいですか!? 夜まですごい大雨になるみたいなので、いま帰れる人は早めに帰ったほうがいいかもしれません」

ヤーコン「そうか、わかった。今日じゃなきゃいけない仕事があるやつ以外は上がっていいぞ!」


メイ「どうしよう、あたし傘持ってない……」

キョウヘイ「ぼくも! 朝は晴れてたから全然気にしてなかったよ」

ハラ「……1本しかありませんが、よかったらお使いになりますかな? 撮影用に準備していた傘です」

メイ「いいんですか? ありがとうございます!」

ヤーコン「ワシらはまだ仕事が残ってるからいいんだよ。気を付けて帰れよ!」

そのままキョウヘイとメイは相合傘で帰っていった。

キョウヘイ(あれ……? 近づいてもそんなに緊張しなくなってる!?///)



ヤーコン「フン! 青春だな……頑張れよ!!」

前よりほんの少し距離が近づいた気がするキョウヘイとメイ。
大人たちは、そんなふたりの仲をどうにか進展させたくてウズウズしていた。



ヤーコン「さ〜て、仕事もしねえとなあ。さっきの続きが終わったらついでに事後のシーンも撮るぞ!」

ナツメ「え……!? 台本にはそんなの書いてませんでしたよね?」

ヤーコン「書いてないぞ。さっき思い付いたからな!! よくある感じで布団かぶって肩だけ出してくれれば大丈夫だ」

ハチク「急に服を脱げと言われると困るのだが……」

ヤーコン「なんでだよ!!! お前の普段の格好より露出少ないだろ!! 意味わかんねえよ!」
 ▼ 70 ニシズクモ@ライブドレス 23/06/10 20:15:44 ID:qblAo5MU NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 71 クシー@くろいろたまいし 23/06/11 13:44:33 ID:maxgfBSI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
台本に書いていなかったシーンを突然追加すると言い出したヤーコン。
もともと予定していた場面を撮っている間、監督が悪ふざけリテイクをするかしないかで賭けているハラとアクロマは言い争っていた。

ハラ「しまキングは勝ちキング♪ 今回の賭けはわたしの勝ちですな!」

アクロマ「不意打ちとは卑怯ですよ!? 役者が練習していない場面をいきなり撮るだなんて!」

ハラ「失礼な言い方はやめていただきたい。監督は作品をより良くしようと頑張っているだけですぞ。その場でいいアイデアを思い付くことだってあるに決まっておりましょう?」

アクロマ「いやそんなの嘘ですっ! ヤーコンさんは絶対わざと台本に入れなかったんですよ!」

ハラ「勝手に決めつけないでくだされ。嘘だという証拠はあるのですか?」

アクロマ「くっ……」

アクロマ(まずい……このままではわたくしが確実に負けてしまう!! なんとかしなければ……)

ハラ「さあアクロマ殿、さっきの場面が撮り終わって休憩に入ったようですよ。我々は仕事ですぞ!」

アクロマ「はいはい。承知いたしました」

アクロマ(足止めなどをしたところであまり意味はない。監督にリテイクさせたくないと思わせる必要があるというわけです……さて、どうしましょうかね?)



ヤーコン「今回はとても良かったぞ! やはり数多の女を抱いてきた百戦錬磨のワシがじきじきに演技指導をしたおかげだな。お前もたまには女と遊べよ!?」

ハチク「もう一回投げ飛ばしてやろうか……」

ハラ「しかし実際にハチク殿が女性と遊んでいたらヤーコン殿は嫌なのではないですか?」

ヤーコン「フン、そんなことあるわけねえだろ!!」


アクロマ(!!!)

アクロマは何かひらめいたのか、急ぎ足でどこかへ向かっていった。



スタジオの外――
ナツメが誰かと電話しているようだ。

ナツメ「ええ、ありがとう。じゃあまたね」

バチッ!!!

ナツメ「!? アクロマさ……どうして…………」

アクロマ「……手荒な真似をしてしまい申し訳ありません。わたくしのために協力してくださいね」

ナツメ「……」

スタンガンで気絶させられたナツメにアクロマは薬らしきものを飲ませた。


アクロマ(さて、あともうひと仕事ですよ……!)
 ▼ 72 ワシ@ひかりのいし 23/06/11 18:37:11 ID:maxgfBSI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
自作の改造スタンガンでナツメを気絶させた後、アクロマは自分だけ何食わぬ顔でみんなのところへ戻ってきた。

ハチク「アクロマ、ナツメを見ていないか? もうすぐ時間なのに戻ってこないのだ」

アクロマ「さっき外で電話していたのを見ましたよ。でもわたくし今ちょっと手が離せないのです」

ハチク「そうか、では呼んでくる……」


外といってもポケウッド自体の外ではなくスタジオの裏のような場所で、人の出入りはほとんどない。
そこで倒れているナツメを発見した。

ハチク「……ナツメ!!! 大丈夫か!?」

ナツメ「うぅ…………」

意識は取り戻したが、感電のショックなのか少しボーっとしているようだ。

ナツメ「……」

ハチク「起き上がれるか? ほら……」

手を引っ張って起こすと、ナツメが急に抱きついてきた。

ナツメ「……ハチクさんありがとう♡」ムギュ♡

ハチク「!!? な、なんだ急に!?」

ナツメ「もう、恥ずかしがらなくてもいいじゃない?」

ハチク「(様子がおかしいな!?)……元気そうならスタジオに戻ろうか。もうすぐ撮影の時間だ」

ナツメ「そうね。待たせてしまってごめんなさい。行きましょう」

ハチク(今度は腕を組んできたぞ。別人のように積極的だが、会話は成立するし記憶も正常なようだ……。アクロマが何かしたのだろうか、しかし何のために?)

ちなみにハラとアクロマが賭けで勝負していることは、本人たちとキョウヘイ、メイしか知らない。


ハラ「監督ー、ハチク殿とナツメ殿が帰ってきましたぞ!」

ヤーコン「おう、戻ったか! てかお前ら仲良く腕組んでんじゃねえよムカつくな!!」

ハチク「遅れてすまない。少しトラブルがあった……」

ナツメ「カップルの役なんだから別におかしくないでしょう?」

ヤーコン「!? ナツメってこんなキャラだったか???」

ハチク「いや、先ほどからどうも変なのだ」

ヤーコン「そうか…………まあちょうど撮影もそういう場面だし、このまま進めてみるか」

ヤーコン(何が起きたかよくわからんが、これはなかなかおもしろい様子が撮れるチャンスかもしれねえな!!)


アクロマ(ふふふ……ナツメさんに飲ませた惚れ薬がしっかり効いてきたようですね。勝つのはわたくしですよハラさんっ!!!)
 ▼ 73 ノクサ@でんせつのメモ1 23/06/11 19:03:55 ID:yK4g68vU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 74 ゴール@ヒウンアイス 23/06/16 07:59:26 ID:mNlYVjfU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 75 ーディ@マチスのサイン 23/06/17 13:07:43 ID:pDtgrEJ2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコン「さあ、準備できたら撮るぞ。特に決まったセリフはないんで適当にラブラブな雰囲気にしててくれ」

ナツメ「はーい♡」ギュ〜♡

ヤーコン「なんか腹立つな……」

ハチク(やれやれ、手早く終わらせたいがどうなることか)

ハラ「ヤーコン殿がラブラブとか言うのはきも〜いですな! 寒気がしてわたしのタマキングが萎んでしまったではありませんか……」

アクロマ「木もいいですよね!」

ヤーコン「お前ら今日の晩メシ抜き!」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

主人公とヒロインの事後のシーン。ふたりは上を脱いで胸まで布団をかけて、腕枕の状態で寝そべっている。
時折見つめ合っては微笑み、また寄り添って目を閉じて微睡んでいた。

ヤーコプ(ハチク)『ローザ、愛してる』

ローザ(ナツメ)『ありがとう、わたしもよ』

そう言うとローザはぐっと身体を密着させて濃厚なキスをした。
動いた拍子に布団がずれて、背中まで肌が露わになる。

ハチク(そ、そう来るか――!?)

ヤーコン(うおおっ!! 横乳いいぞぉ……! キスの仕方もなかなかエロくて興奮するな!!!)

アクロマ(薬の効き目は上々ですね。もともとはキョウヘイさんとメイさんに飲ませる予定で用意していたんですけど、思ったより強いみたいなので彼らにはやめておきましょうかねえ……)

短い場面なので適当にキリのいいところで撮影を止めた。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「動きはいいんだがナツメはちょっとグイグイ行きすぎだ。ハチクが驚いて変な顔しちまっただろうが!」

ヤーコン「あと主人公はワシがモデルなんだから常にリードしろ!! いいな!? 女に攻められるMなプレイも本当は好きだが、映画ではそういうの出したくねえんだよ」

ハチク「余計な情報を付け加えるな」

ナツメ「じゃあ次はもっと気持ちよくしてあげる♡」

ハチク(やめてくれ!!!!! 演技に集中できないだろう!?)

ヤーコン「撮影以外でいちいちくっつくんじゃねえよ鬱陶しい!」
 ▼ 76 ノセクト@ひこうのジュエル 23/06/17 13:08:16 ID:pDtgrEJ2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

気を取り直してもう1回。
先ほどよりお互いイメージが固まったので、ヤーコンが考えていたものがしっかり撮れたようだ。

ヤーコン「よーしOKだ!! 今日はここまでにしておくか」

ハチク「ではわたしたちは着替えてくるぞ」



ハラ「か、監督……これでいいのですか?」

ヤーコン「おう、上手くできたから大丈夫だ!」

ハラ「なんですと…………しまキングはショッキング!!!」

ヤーコン「練習してない場面を何度かやらせてイジろうと思ってたんだが、よく考えたら撮るたびハチクが得するだけで気に入らねえからやめたぞ……」

アクロマ(作戦成功です! ヤーコンさんの性格的に美女が自分以外の男にベッタリ甘えていたらおもしろくないでしょうからね)

アクロマ「ハラさん、わたくしの勝ちですね。1万円いただきますよ!」

ヤーコン「コラーっ!! ふたりとも金ないのに何やってんだ!!!!!」


ヤーコン(ったくもう〜〜〜、こいつら目ぇ離すとほんとロクなことしねえな……)




翌朝――

ナツメ「ふぁぁ…………う〜ん……」

ナツメ「え!?!? ハチクさんの家――!? どうしてここに??? 撮影は!?」

ハチク「ひとまず落ち着け……正気に戻ったようだな。昨日のことは憶えていないのか?」

ナツメ「撮影の途中だったことしかわからないわ。何があったの?」

ハチク「かくかくしかじかシキジカ……というわけだ」

ナツメ「うそー!? やだ〜〜〜〜恥ずかしいっ!!!!!!!」バタバタ

ハチク「フッ、意外と悪くなかったぞ……」
 ▼ 77 ダリン@なぞのかけらS 23/06/17 18:59:34 ID:kB6ASzEE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 78 ネネ@ウデッポウのツメ 23/06/17 19:01:09 ID:zZh2zlHQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 79 ヤッキー@コロボーシのぬけがら 23/06/17 19:06:44 ID:eZso6xqU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援ネ
 ▼ 80 ラナクシ@シェルダーのしんじゅ 23/06/18 23:17:49 ID:QMtQDw1s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 81 キキリン@かたいいし 23/06/19 11:31:06 ID:WTRgvA2w NGネーム登録 NGID登録 報告
タマキング、名前の割にあんまり大きくなさそう
 ▼ 82 ピアー@メガリング 23/06/21 01:31:32 ID:6Z.My5jE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
多少揉めたり暴力沙汰があったりもしたが撮影は順調に進んでいた。
この日はキョウヘイがスタジオに着くと見慣れない謎の長身の男がナツメと話していた。

メイ「あ、おはようキョウヘイ! 向こうにいる背の高い人誰かなぁ? どこかで見たことある気がするんだけど思い出せなくて……」

キョウヘイ「メイおはよー! うーん、ぼくも誰だかわかんないや……。ナツメさんの友達っぽいし芸能人じゃない?」


???「あら、あなたたちも来ていたの。今日はエキストラとして参加させてもらうのでよろしく!」


キョウヘイ&メイ「「!? ……カミツレさんっ!!!!!」」

謎の人物は男装したカミツレだった。だいぶ発見難易度の高いカメオ出演をしたいようだ。


メイ「ぱっと見誰だかわかりませんでした……カミツレさんイケメンすぎますよ〜♡///」

ナツメ「ふふっ、私もびっくりしたわ! 事前にどんな格好で来るのか聞いても勿体ぶって教えてくれなかったんだから」

カミツレ「ナツメちゃんとの共演が楽しみでついつい張り切っちゃったのよ。どのくらいの人がわたしだって気付くかしらね」


ヤーコン「よおカミツレ。今日はよろしくな!」

カミツレ「や〜こんにちはヤーコンさん!! これ、渡しておくわね」

ヤーコン「フン! 相変わらずクソつまんねえギャグだな…………フウロにもよろしく伝えといてくれよ」

カミツレが差し入れとともに手渡したのはフキヨセカーゴサービスのフウロのポスターだった。
直接会いに来たり出演したりはしないが応援している、というメッセージなのだろう。


ナツメ「フウロさん、まだちょっとヤーコンさんに会うのは気が向かないんだって」

キョウヘイ「最初のあの話が本人にいかなくて本当によかったですね……」

カミツレ「……? なんの話?」

ナツメ&メイ&キョウヘイ「なんでもないです!!!!!!!!!!」

いちばん初めの企画段階では主人公役がヤーコン本人、ヒロイン役にフウロを起用しようという恐ろしい構想だったのだ――。



ハラ「おや? ゲスト出演の方ですか? ずいぶんと男前ですな!!」

カミツレ「はい。ヤーコンさんたちの知り合いでカミツレといいます」

ハラ「これは失礼! 女性の方でしたか! わたしはハラ。ヤーコン殿に軟禁されて労働させられているかわいそうなジジイですぞ……」

カミツレ「えっ!!? 軟禁……!? 大丈夫なんですか?」

ヤーコン「コラー!!!! ゲストにいちいち不穏なこと言うんじゃねえよ!!」

ハラ「なんですと〜? 事実ではありませんか!!」

ヤーコン「うるせえ! 元はといえばお前らが機材をブッ壊したせいだろうがッ!!!」

カミツレ「…………」
 ▼ 83 チュル@あおぞらプレート 23/06/21 04:42:31 ID:RsFYvuDQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
綺麗なウルハラコンとは褒められるべきスレですな
 ▼ 84 ノヨザル@オリーブオイル 23/06/21 17:12:00 ID:7sNQAuYg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 85 ダイトウ@ゼニガメじょうろ 23/06/24 12:31:56 ID:pVmwhz5w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 86 ブラン@ピンプクのおとしもの 23/06/25 20:48:21 ID:.BFU3itk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 87 ッチール@ダイマックスB 23/06/25 21:53:47 ID:6rucM0iA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
主演がヤーコン&フウロだったバージョンも見たいような見たくないような。。。
 ▼ 88 ンブオー@ヘルガナイト 23/06/26 12:04:00 ID:W/IIJh/c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 89 ニリッチ@もえぎいろのたま 23/06/26 14:00:46 ID:iUxwC4r2 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「カミツレ、街のセットにポスターを貼ってもらったぞ! しかしほんとにセリフのないエキストラでいいのか?」

カミツレ「ありがとう。わたしは演技に関してはまったくの素人だから、目立たないくらいがちょうどいいのよ」

ヤーコン「そうか……わかったぞ。それじゃ撮影開始だ!」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

ヤーコプとローザは同棲を始めて1年ほど経っていた。
仕事も順調で、とても充実した日々を過ごしているようだ。

この日はローザの誕生日。
ふたりはおしゃれなレストランに来ていた。


ローザ(ナツメ)『このお店、前から気になっていたの。料理は美味しかったし店員さんも親切でいいところね!』

ヤーコプ(ハチク)『喜んでもらえたならよかったよ! あ、ちょっと外で一服してくる……』



煙草で席を外していたヤーコプが戻ってきたとき、彼は赤いバラの花束と小さな箱を持っていた。


ローザ『!!!』

ヤーコプ『プレゼント、さっき渡したけど実はもうひとつあるんだ。受け取ってくれるか?』

箱を開けると、ダイアモンドの指輪が美しく輝いていた。

ローザ『……喜んで!』

ヤーコプは嬉し涙を浮かべて笑うローザの手をとり、指輪をはめた。

ヤーコプ『改めて、よろしくお願いします…………あ〜なんか照れるな!///』


帰り道でもローザはたびたび指輪を着けた自分の左手や、もらった花束を嬉しそうに眺めていた。

ちなみに、このとき街の通行人として後ろの方にさりげなくカミツレが歩いていたり、フウロのポスターが映り込んだりしている。


ローザ『ねえ、今度わたしの実家に挨拶に行きましょ』

ヤーコプ『そうだな! ローザのお父さんやお母さんに久しぶりに会いたいよ。うちの親も生きてたら絶対喜んでくれてたのにな……』

ローザ『ありがとう。あなたのご両親もきっとどこかで見守ってくれているわ』


もう二度と戻らないと思っていた故郷に、ヤーコプは十数年ぶりに向かうことになったのであった──。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 ▼ 90 ラックキュレム@ガオガエンZ 23/06/26 14:01:25 ID:iUxwC4r2 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メイ「プロポーズのところ、いいなあ〜〜〜! 女の子だったら誰でも憧れますよね!!」

カミツレ「そう? わたしは別にあまりこだわらないけど……」

メイ「えー!? カミツレさんなんでそんな夢のないこと言うんですか! ナツメさんはどうです?」

ナツメ「私はこういうの嫌いじゃないわ。まあ、自分の好みを理解してくれていてその人らしい演出だったら何でもうれしいかも!」

アクロマ「なるほど、プロポーズひとつにしてもいろいろな価値観があるのですね。興味深いです!」



キョウヘイ「なんか向こうで急に女子トークが始まっちゃいましたね」

ハラ「女性が3人いるとなんとやら、というやつですな。賑やかでよろしいではありませんか!」

ハチク「なぜかアクロマが混じっているのが気になるが……」

ヤーコン「ほんとだ! あいつ何やってんだよ!!!」

ハラ「アクロマ殿はあまり恋愛の話など興味があるようには見えませんが、意外ですな」

ヤーコン「恋愛感情はさておきセックスしたことは無さそうだよな。自分でそういう感覚がわからないからこそ知りたいと思うのか……?」

ハラ「そのうち本当に性欲研究所を作ってしまうかもしれませんぞ? はっはっは!」

ヤーコン「クソっ、嫌なこと思い出させんじゃねえよこの野郎!!」
 ▼ 91 ルビル@こおりのいし 23/06/26 22:14:50 ID:iUxwC4r2 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコン「みんな休憩から戻ってるな? 準備できたら始めるぞ!」

先ほどの撮影の後、セットの場所を移動して続きを撮り始めた。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

ふたりが暮らす都会の街から車を走らせること数時間。
山に囲まれた故郷の懐かしい風景が広がった。

ヤーコプ(ハチク)『うわ懐かしい!! ってかオレが住んでた頃とほとんど変わってねえな……』

ローザ(ナツメ)『ふふ、相変わらず何もないでしょ! ヤーコプが住んでた家もそのまま残ってるわよ。今は別の人が住んでるけどね」

ヤーコプ『あの家も残ってんのか……嬉しいけど見たらちょっと辛いかも』


ローザの実家に到着したふたりは、彼女の両親に挨拶をした。
久々に再会できたことも、婚約したことも、まるで自分のことのように心から喜んでくれた。
家族で食卓を囲み、楽しく語り合って過ごした。

ヤーコプ(家族っていいもんだな。オレたちもこんな風に歳をとっていけたら……いや、絶対そうするんだ!)


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 ▼ 92 ースト@ちかのかぎ 23/06/26 22:15:42 ID:iUxwC4r2 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

深夜──

ローザ(ナツメ)(……なんだか山から変な音がするわね。何かしら?)

ふいに目が覚めて眠れなくなったローザは、部屋着のまま音がする場所をひとりで見に行った。
お転婆で好奇心が強い性格は昔から変わっていない。


山に着くと見知らぬ車が停まっており、洞窟からは本来ないはずの灯りが見える。洞窟内や周辺に数人いるようだ。


ローザ(……盗掘だわ!!)


見つかると危ないので引き返そうとしたところ、服に引っかかった木の枝がパキッと折れた。

盗掘者A『誰だ!?』

ローザ(まずい! 逃げなきゃ!!!)


グループのひとりに懐中電灯で照らされ、ローザはすぐに見つかってしまった。

盗掘者B『地元民か……。なかなかの上玉だな、俺が可愛がってやるよ』

ローザ『嫌、来ないで……!』

背を向けないようにジリジリと後ずさりしていくローザ。
相手も少しずつ距離を詰めてくる。


そのとき……


ガラッ


ローザ『あっ……』



追いつめられて足を踏み外したローザは、そのまま真っ暗な崖の下へ転落してしまった──。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「今日はここまでだ…………」

キョウヘイ「ええええええええ!?!?」

メイ「あたしどうなるのーーーー!?」

ハラ「ハラハラさせられますぞ……!!!」

カミツレ「あー! ハラさんそれわたしが言おうと思ったのに!!」

 ▼ 93 ピナス@クチートナイト 23/06/27 17:24:25 ID:gqowVONs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 94 VHVjBvM/Kw 23/06/27 23:26:01 ID:RAMcEWM2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 95 ブクロン@ザングースのツメ 23/06/29 20:59:37 ID:Dvc6rUR2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 96 ビィ@ウルトラネクロZ 23/07/01 19:22:57 ID:L0sQboYs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜番外編 おさらい&アクロマのぼやき〜

こんにちは。ブラックな環境で労働させられているアクロマです。
撮影がない日に自分のラボへ行ってはいろいろなアイテムを少しずつ回収していたのですが、先日ヤーコンさんに没収されてしまって大変悲しいです。
それと、ハラさんと一緒に少しずつくすねて貯め込んでいた差し入れのお菓子類も、そのとき全部強奪されてしまいました。
物価の高いイッシュで食費を浮かそうと頑張っていたのに、なんという仕打ちでしょうか……!


さて、物語が進んできましたので、ここらで一度振り返ってみようと思います。
今回は作中で撮っている映画について紹介しますねっ!

【映画内の登場人物】
・ヤーコプ(キョウヘイさん→ハチクさん)
映画の主人公。若き日のヤーコンさんがモデルです。
実物と比べると格好良すぎる気がしますが、映画ですから多少見栄え良くデフォルメしたほうがいいのかなと最近思うようになってきました。
ハチクさんがちゃんとヤーコンさんの口調を真似てセリフをしゃべるので、ちょっと面白いんですよ。

・ローザ(メイさん→ナツメさん)
ヒロイン。ヤーコンさん曰く「ワシの昔の恋人がモデルだ」とのことですが、たぶん架空の人物だと思います。
名前も容姿(栗色の長い髪・深い緑色の瞳)も子役のメイさんから取っていて割と適当だからです……。
活発な性格のおしゃれな女性という設定のようで、いつも当時のトレンドの服を着ています。

・社長
ヤーコプの勤め先である、従業員が数人しかいない小さな会社の社長。世話焼きなおじさん。
両親をふたりとも亡くしているヤーコプにとっては、第二の父親のような存在ですね。

・ローザの両親
故郷の小さな町にある実家で今も暮らしている夫婦。土地や山をいくつか持っている地主です。
隣に住んでいたヤーコプの一家とは家族ぐるみで付き合いがありました。


【映画のあらすじ】
苦学生時代を乗り越え社会人になったヤーコプは、あるとき偶然にも幼馴染のローザと再会します。
それから恋人同士になったふたりは幸せな日々を過ごし、プロポーズも大成功。
しかし、彼女の実家へ結婚の挨拶に行った夜、ローザは崖から転落してしまい……!?


……という感じですね!


そういえば、没収された物のなかに惚れ薬入りのお菓子があったんですよ。
キョウヘイさんとメイさんに飲ませようと思って用意していたものの、結局やめたやつです。

何も知らないヤーコンさんがそれを食べてしまって…………2日ほどハラさんを追いかけ回していました。
ナツメさんと違い、ヤーコンさんは相手を好きになるというよりは性的な対象として強く認識している様子でした。
本人の性格や、相手との元々の関係性なども効果に影響するのかもしれません。まだまだ検証が必要そうです。
ヤーコンさんとハラさんの関係ってもしかして……!?!?!?

ハラさんはハラさんで、満更でもなさそうだったのが興味深いところです。
おふたりの野生の本能が覚醒する様子をじっくり観察したかったのですが、邪魔だと言われ寮から締め出されたので何も見られず……。
わたくしその間は野宿させられたんですよ。本当にひどい話ですよね!?


2日ぶりに寮に帰ってきて部屋のドアを開けると、なんともいえない匂いがムワッと充満していました。

むさ苦しい話で申し訳ございません。それでは失礼いたします!
 ▼ 97 ーギラス@においぶくろ 23/07/01 21:55:03 ID:10OwAxYM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 98 ルネロス@ひでん:しおスパイス 23/07/01 22:51:56 ID:uR3gRGR2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラコンイチャついてて草
 ▼ 99 ニラン@くれないのミツ 23/07/02 01:06:52 ID:9U06idbY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
褒められたスレですな
 ▼ 100 エルオー@カリキリのはっぱ 23/07/05 09:23:46 ID:viooFHM6 NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 101 ンド@メガティアラ 23/07/05 13:08:40 ID:LKVgpikY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 102 ジョンド@やさいパック 23/07/06 19:08:16 ID:0FYASUp2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前回から少し日が空いて、次の撮影日。

なんとなくヤーコンとハラがよそよそしい雰囲気になっていたが、突っ込みづらいので誰も触れなかった。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

今回は主人公ヤーコプ(ハチク)のモノローグから始まった。


──婚約したオレたちは、ローザの実家へ挨拶に行った。彼女の両親は心から喜んで祝福してくれた。

でも、翌朝起きたらローザがいなくなってて…………
気が付くとオレはいつの間にか自宅へ戻っていた。ローザももしかしたら先に帰ってきたのかもしれない──


少しやつれた様子のヤーコプは、ローザを探してポケモンたちと朝から歩き回っていた。

ヤーコプ『全ッ然手がかりが掴めねえ……悪いやつに連れ去られたりしてたらどうすりゃいいんだ!? ドリュウズ、お前鼻がきくだろ。匂いで追えないのか?』

ドリュウズは困ったような表情をしてうつむいた。

ヤーコプ『チッ、なんだよその顔……』



???『ヤーコプ、探したぞ!! こんなところにいたのか!』

ヤーコプがいつも世話になっている、勤め先の社長が声をかけてきた。


ヤーコプ『あ、社長……ローザをどこかで見てませんか? 行方不明なんです』

社長『……!』

ヤーコプ『こうしているうちにも危険な目に遭ってるかもしれない。早く見つけてやらないと……』


社長『お前……それ本気で言ってるのか?』

ヤーコプ『本気ですよ!』


バシッ!!


彼は突然、ヤーコプの頬を思い切り引っぱたいた。


ヤーコプ『……』


社長『自分に嘘をつくなッ!! ……それと、ポケモンたちにもな』


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 ▼ 103 チエナ@エレベータのカギ 23/07/06 19:10:02 ID:0FYASUp2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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社長『何事も諦めずに努力できるのはいいことだよ。でも現実から目を背けちゃダメだ』

ヤーコプ(ハチク)『……』

社長『認めたくない気持ちは痛いほどわかるが……彼女は亡くなったんだ。最後くらいしっかりしろ!!! お前が見送ってやらなくてどうする!?』

ヤーコプ『そう……ですよね…………』

社長『つらいよなぁ……何もかも、これからだったのにな…………』

ヤーコプは肩を震わせ、むせび泣きながら頷いた。



数日後……。
葬儀などを終えてヤーコプは自宅に戻ってきた。
最愛の人を突然失ったショックはあまりに大きく、この数日間は人と話した内容も、誰と会ったのかなども、ほとんど頭に入ってこなかった。

結婚式で着るのを楽しみにしていたドレスを着せてもらったローザがとても綺麗だったことだけは、鮮明に憶えている。
指輪は自分の手元に残しておきたい気持ちもあったが、彼女に着けていてほしかったので、薬指にもう一度はめてお別れをした。
あのとき触れた手の冷たさも、たぶん一生忘れないだろう。


ヤーコプ(家の中……やけに広く感じるな…………)

ふたりで暮らした家にひとりでいると、彼女が本当にいなくなってしまったことを否が応でも実感させられる。
楽しかったこと、ケンカしたときのこと、なんでもない日常、愛を確かめ合った幸せなひととき。
たくさんの思い出が、涙とともに溢れて止まらない。

ポケモンたちは何も言わずにそっと寄り添ってくれていた──。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


キョウヘイ「うぅ〜〜〜っ……」

メイ「死んじゃやだー!」

ハラ「おふたりとも泣かないでくだされ……ほら、アクロマ殿が飲み物とお菓子を買ってきてくれましたぞ!!」

アクロマ「今日は頑張ってちょっと遠くのカフェまで行ってきました! コーヒーやお茶から甘いものまでいろいろありますよ〜!」


ヤーコン「ハチクも喉乾いてるだろ? 先に好きなの選んでいいぞ!」

ハチク「いや、水でいい……」

ナツメ「私もいらないのでみなさんでどうぞ」

ヤーコン「常温の水か……そういうとこも気を遣ってんだなあ〜」

アクロマ(彼らはわたくしが出した飲食物は確実に密封されたもの以外口にしないのですが、その余りをもらえるのでヤーコンさんが気付くまで秘密ですよ!!)

ヤーコン「じゃ、ワシが多めにもらうぜ〜!! 監督は頭使うから甘いものもゼロカロリーだ。ガハハハ!!!」

アクロマ「あああーーーーーっ!?!!!泣」
 ▼ 104 ルミル@かおるキノコ 23/07/06 19:12:27 ID:Y0mEJ49I NGネーム登録 NGID登録 報告
フン!支援るか…
 ▼ 105 ワンナ@サシカマスのウロコ 23/07/08 20:05:13 ID:3K1sGkQs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 106 ロベルト@バコウのみ 23/07/10 20:08:53 ID:QnpsF23. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
撮影の後──

ナツメ(久しぶりに会ったスタッフさんと話しこんじゃった! 「超能力が使えてうらやましい」ってよく言われるけれど、都合のいいことばかりじゃないのよね。世の中知らないほうがいいことも多いし……)

====

ハラ『わたしとのことは遊びだったのですかッ!?』

ヤーコン『うるせえ! わからねえっつってんだろうが!!』

ハラ『とぼけないでほしいですな! あんなに熱く激しく求めてきたのはヤーコン殿のほうではありませんか』

ヤーコン『だから〜〜〜気付いたらなぜかああなってたんだよ。ワシの意思とは違うんだ! 嘘じゃねえ!!』

ハラ『さんざん人の心と身体を弄んでおきながら……! ひどいですぞ、ひどすぎますぞ!!!』

====

ナツメ(そうそうこういうの! ……って何これーーー!?!?)

身近なおっさん同士がなぜか痴話喧嘩をしている不穏な光景が突如浮かんできた──。

ナツメ(今のは……末来視、よね…………? はぁ〜、また余計なものを視てしまったわ……)



ナツメ「ねえ、アクロマさん。ハラさんとヤーコンさんに何かしたわね!?」

アクロマ「……勘のいい人はキライじゃないです。けど、少し弁解させていただけますか? かくかくシキジカな事情で、ヤーコンさんだけが薬を飲んでしまったのです!」

ナツメ「えっ? ……じゃあつまり、ハラさんはヤーコンさんにグイグイ来られて本気になっちゃった……ってこと!?」

アクロマ「ええ、おそらくは。そういえばあなたが薬を飲んだ日はハチクさんと一緒に帰ったようですが、もしかして同じような状況に……?」

ナツメ「いえ、彼が私を心配して家の前まで送ってくれただけよ。あの人はまじめだからそういうトラブルにはならないわ」

アクロマ「そうでしたか。あの……ヤーコンさんとハラさんの件は本当に予想外なのですが、どうしたらいいでしょうかね!?」

ナツメ「起こったことを正直に話すしかないんじゃない? なぜあなたがこの薬を持っていたのかも含めて……ね」

アクロマ「またヤーコンさんに怒られてしまいますよー!!」

ナツメ「ヤーコンさんもハラさんも情に厚い人だし、誠意をもって伝えれば納得してくれるんじゃないかしら。私も付き合うから、ふたりに話をしに行きましょうか」



先ほどの末来視の通り、別の部屋でヤーコンとハラが喧嘩をしていたので、アクロマは事情を説明した。

アクロマ「…………というわけでヤーコンさんとハラさん、大変申し訳ございませんでした!」

ヤーコン「おいアクロマ……テメーふざけんなブッ殺すぞ……!」

アクロマ「ひぃっ、本当にすみません……!!」

ヤーコン「昨日捨てちまったじゃねえかよバカ野郎ッ!!! 早く知ってればいろんな女に使ったのにーーー!!!!!!!!」

ハラ「おおう……褒められない発言ですな! 百年の恋も冷めましたぞ…………」


後味は悪いものの、ひとまずヤーコンとハラの気まずい関係は元に戻ったのであった。めでたしめでたし……?
 ▼ 107 スイビリリダマ@ゴーストジュエル 23/07/11 19:40:30 ID:X1TUbJb2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 108 ケンカニ@レッドカード 23/07/11 23:08:27 ID:x.9QOqGA NGネーム登録 NGID登録 報告
ハラ草
 ▼ 109 サキント@いでんしのくさび 23/07/17 14:38:25 ID:T2.Q9yMM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 110 ィアルガ@しろぼんぐり 23/07/19 20:49:48 ID:0a3oDMBc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 111 マガル@しらたま 23/07/19 21:24:17 ID:S532maYI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウルハラコンが仲良しトリオみたいな設定なのにウルのいないところでハラコンだけイチャイチャしてるのか…🥺
 ▼ 112 キハミ@たてのカセキ 23/07/24 17:27:03 ID:VuiYVkr. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 113 ヤシシ@ケイコウオのウロコ 23/07/25 00:20:07 ID:gIgQbVYc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 114 ダイトウ@ディアンシナイト 23/07/25 01:55:33 ID:BaNMwDD6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メイ「ヤーコンさんおはようございます!」

ヤーコン「おう……」

メイ「……なんか調子悪そうですけど大丈夫ですか?」

ヤーコン「フン! なんでもねえよ」

ハラ「ヤーコン殿は昨日ソープでひどい写真詐欺に遭ってしまいましてな、フン怒のヤケ酒をして二日酔いなのです」

アクロマ「ハラさんとイチャコラしてしまった口直しにむっちり褐色巨乳美女を指名したはずが、実物はハラさん似のおばちゃんで更にダメージを受けたそうですよ!」

キョウヘイ「え゙……!? は、ハラさんと……ヤーコンさんが?????」

ヤーコン「コラ〜〜〜っ!! 子供たちの前でそういうこと言うなっつってんだろが!!!!!!!!! お前らワシに何度同じこと言わせるんだ!!」

ハラ「まったくヤーコン殿は過保護ですなあ……彼らの歳ならもうセックスくらい何人も経験済みでしょうし、この程度の話はまったく問題ありませんぞ!」

キョウヘイ「ふぁっ!? いや全然そんなことないですけど!?!?///」

メイ「そ、そうですよー! しかも何人もなんて……ありえないです!!!///」

アクロマ「わたくし大人ですがお恥ずかしながら未経験ですっ><///」

ヤーコン「文化的なイッシュ人はド田舎のアローラ人と違って気軽にほいほいヤるわけじゃねえんだよクソジジイ!!! ほら、ハチクやスタッフが向こうで待ってるから始めるぞ!」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

婚約者のローザを事故で亡くし、ひとりになってしまったヤーコプ。
気持ちを紛らわしたくて酒を飲んでいたが、しばらく仕事を休ませてもらっていたのもあり、次第に飲む量が増えてしまい、ここ数日は昼間から酔っぱらってダラダラしていた。

ふと、外からピンポーンと音が聞こえた。誰かが家のベルを鳴らしたようだ。

ヤーコプ(ハチク)『んん……? ったく誰だよ〜めんどくせえなあ……』

玄関の覗き穴から確認すると、ローザの両親だった。

ヤーコプ(やべっ!!!!! 完全に忘れてた!!! そういえば荷物取りに来るって言ってたな……あーもうとりあえず出るしかねえか!)


ヤーコプ『……すいませんこんな格好で』

ローザの母『いえいえ。お邪魔させてもらうわね』

ローザの父『ふふっ、忘れてたな? お酒はほどほどにするんだぞ』

3人はいろいろな思い出話をしながら荷物を整理して、両親が実家に持ち帰るものをまとめた。


そして、帰り際……

ローザの父『ヤーコプに渡したかったものがあるんだ。受け取ってくれ!』

ヤーコプ『こ、これは……!!!』

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 ▼ 115 ヒドイデ@スリープのけ 23/07/26 21:18:25 ID:hll.IuDA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 116 ガディアンシー@スーパーボール 23/08/01 19:25:10 ID:1eyE0m.s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 117 リゲイツ@しんかのきせき 23/08/06 17:57:57 ID:xKKcZnH2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

手渡されたのはとても懐かしいものだった。
ヤーコプの父親が持っていたが、借金のカタに取られてしまった大きな宝石だ。

ヤーコプ(ハチク)『うちにあった宝石……いいんですか!?』

ローザの父『もちろん! ご先祖様から代々受け継いできたものなんだろ? たまたま競売にかけられているのを見つけてよかったよ』

ローザの母『あとこれ、少しだけどご飯作ってきたから食べて。健康には気を付けてね。またうちにも遊びにいらっしゃい』

ヤーコプ『本当にありがとうございます!!!』


──夫婦が帰ったあと、ヤーコプは夕食を食べながら宝石を見つめて考え事をしていた。
最近はろくに食べず酒ばかり飲んでいたので、久々に摂ったまともな食事が沁みたようだ。

ヤーコプ(父さんの宝石……またオレのとこに戻ってきたのは何かの縁ってやつかね?
そういえばオレ、起業したかったんだよな。今の仕事も好きだけど、親が事業やってたし自分もそういう風になりたかった。
結婚して家族を養うなら安定した仕事がいいと思ってたが、今は……失うものもなくなっちまったなあ…………)


満腹感と気疲れによる睡魔に襲われ、ヤーコプはそのままテーブルに突っ伏して寝落ちてしまった。



『行けると思うならどこまでも、やれると思うならいつまでも……好きなようにやればいいじゃない。限界を決めるのは自分自身なんだから』


ふと聞き覚えのある声がした──と思ったら、そこには亡くなったはずのローザが立っていた。

ヤーコプ(……!?!?)

ローザに伝えたいことはたくさんあるのに、あまりに突然の出来事でヤーコプは言葉に詰まってしまった。
そんな彼をよそに、彼女は一方的に語りかけていく。

ローザ(ナツメ)『こんなことになってしまって本当にごめんね。……でも、あなたが元気で幸せに生きてくれることを願ってるわ』

ヤーコプ『……』

ローザ『いつかおじいちゃんになってこっちに来たとき、思い出話をたくさん聞かせてよ。退屈な人生を送ってたらただじゃおかないからね!』

ヤーコプ『…………』

ローザ『さ、もう行かなくちゃ! あなたと過ごせて本当に幸せだった。ありがとうヤーコプ、愛してる──』

ヤーコプ『行かないでくれっ……!』

声を出した瞬間、散らかったテーブルが視界に入った。部屋には自分とポケモンしかいない。

ヤーコプ『……ん? オレ、ここで寝てたのか……さっきのは……夢?』


夢か現実かはわからないが、ヤーコプはほんの少しだけ前向きな気持ちになれた気がした。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 ▼ 118 マヨール@ジェットボール 23/08/06 17:58:42 ID:xKKcZnH2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコン「よーし。今日はここまでだ!!」

キョウヘイ「ヤーコンさんのトレードマークの帽子の宝石、ここで出てくるんですね!」

ハチク「撮影で使っているのはレプリカだが、とてもよくできているな」

ヤーコン「ふん、ワシは小物にも手を抜かねえぞ。帽子が出てくるのも楽しみにしてろよ!」

ハラ「ヤーコン殿のご先祖様がイッシュに渡ってくるより前からあるという宝石ですな。ウルップ殿のご先祖様もたしか同郷の出身でしたか……ぐぬぬぬ」



メイ「ナツメさんおつかれさまです! 着替え終わったら声かけてくださいね」

ナツメ「ありがとう。……ところで私に何かご用かしら?」

メイ「えーっ!? 今日の帰りにそこのカフェでお茶しようってメールしたじゃないですか!」

ナツメ「あら? 憶えがないしメールも残っていないのだけど…………ちょっと記憶が飛んでしまった部分もあるし、もし忘れていたらごめんなさい」

メイ「記憶が飛んだとかサラッと怖いこと言わないでくださいよ」



そのとき、スタジオの入口付近でアクロマの声が響いた。

アクロマ「ちょっとそこの方ー!!!! 関係者以外は立ち入り禁止ですよっ!? 即刻お引き取りください!!!」

???「ボクはここの人に呼ばれたんだ! 入る権利がある!!」

アクロマ「うわあーッ!」ドスン!

入口で受付のようなことをしていたアクロマを突き飛ばし、謎の男が無理やり入ってきた。


ヤーコン「だ、誰だよあいつ……!」

ハラ「こんなところにやまおとことは……珍しい客ですな」

ヤーコン「アンタも本来ここにいるべきじゃない存在なんだがな!?」





ナツミ「やあ! メイ、久しぶりだね!! ボクの熱い恋バナが聞きたくなったのかい?」

メイ「!!!!!!!!!!!!!!!」


メイ(あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ナツメさんと間違えてナツミさんにメールしちゃってたー!!!!!!)
 ▼ 119 ャイキング@あやしいおこう 23/08/06 18:07:09 ID:FMRIqzoA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 120 オヅム@マーマレード 23/08/07 19:03:54 ID:xRy.msks NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 121 カ様◆POKEMON... 23/08/07 20:14:57 ID:ookYv.Uw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 122 ッコウガ@ヘルガナイト 23/08/08 20:10:07 ID:zT5wPJRs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アクロマの制止を押し切り、スタジオに強引に入ってきたやまおとこのナツミ。


ハチク「おい不審者、ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ。メイの知り合いらしいがなんの用だ?」

ナツミ「うるさいなあ〜。おっさんには関係ないだろ!」

ハチク「は……!?!? で、出会いがしらにおっさんとはなんと失礼なッ…………」



ナツメ「あ、落ち込んじゃった……」

キョウヘイ「ハチクさんかっこいいですよ!!! そんな変な人の発言なんて気にしないでくださいね!?」

ナツミ「まったくもう……ボクは瑞々しい少年が好き……んんん!?」


ハチクを励ます声の主に目をやると、そこには────……


トゥンク…♡


ナツミ「オオウ…………♡♡♡ これは……ッ!! あどけない中世的な顔つき、細い身体、柔らかそうな髪、すべすべの肌……♡ オオウ、オオウ……なんとも理想的な美少年じゃないかああ!!!!!」


キョウヘイ「!?」ビクッ!!


ナツミ「そこの少年……ボクとイッパツやらないか!? 心も身体も熱くなろうじゃないか!!」

ムワっとした汗の匂いや熱気を発するやまおとこが、息を荒げながらジリジリとキョウヘイに近づいてくる。


キョウヘイ「ちょ、意味が分からないです……てか近寄らないでもらえますか!?」

ナツミ「大丈夫だ! 怖くないぞぉ〜♡ さあ、ふたりきりでエンジョイしてボクたちの仲を深めよう、な!?」

キョウヘイ「いや〜遠慮しときます…………」

キョウヘイ(メイが連絡先交換するくらいの知り合いってことは、きっと悪い人じゃないんだろうけど……怖いよ〜〜〜!!)
 ▼ 123 ッチムシ@サファリボール 23/08/11 22:45:47 ID:xJ/EiX56 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 124 ママ@そらのシズメダマ 23/08/18 21:54:13 ID:/5Y2mpWc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 125 カンプー@ぎんのこな 23/08/20 14:31:32 ID:TEO6QlJE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ナツミ「ハァハァ……遠慮なんてしなくていいんだぞ? 恥ずかしがりやさんなところも可愛いな……ますます気に入ったよ」

キョウヘイ(まずい、話が噛み合わないぞ……)

メイ(ナツミさんがキョウヘイに絡んでる!? 止めなきゃ……でもどうやって?)


ヤーコン「おいコラ……メイの知り合いだか誰だか知らねえが、うちの大事な役者に変なことしたらブッ飛ばすぞ!?」

ナツミ「なに、少年は役者だったのかっ!?」

キョウヘイ「あっハイ……一応そういう活動もしてますね」

ナツミ「それはいかん! 芸能活動なんかしていたら不特定多数から性的な目で見られてしまうぞ!! おまけに仕事で恋人じゃない相手とキスしたりすることだってあるだろ。絶対ダメだ!」

キョウヘイ「そんな、ぼくは手を繋ぐくらいしかしたことないですよ」

ナツミ「あ、相手は誰なんだ…………というか少年、キミは恋人とかいるのか!?」


メイ「……いますよ!! だからキョウヘイには手を出さないで!!!」

 ▼ 126 リゴン2@レンブのみ 23/08/20 14:32:35 ID:TEO6QlJE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナツミ「ん?」

メイ「あたしたち、付き合い始めたんです! いつも恋バナをしてくれてたナツミさんにも報告したくて、それで連絡しました……」


キョウヘイ(────!?!?!?!?!?//////)

ヤーコン、ハチク、ナツメ、ハラ(!!!!!!!!!!!!)


ナツミ「オオウ……そういうことだったのかぁ…………わが友・メイの恋人なら仕方ない。諦めよう……」

メイ「紹介が遅れてごめんなさい……あの、せっかくですしお茶していきませんか?」

ナツミ「いや、ボクはこのまま帰らせてもらうよ。メイも少年も幸せにな……!」

ナツミはキョウヘイに恋人がいたことにショックを受けて、とぼとぼと帰って行った。大きな背中がやけに小さく見えた。



メイ「──というわけで、うっかり人違いであの人を呼んでしまいました。お騒がせしてすみませんでした……」

ヤーコン「おう、何もなかったし気にすんな! セキュリティが甘いことがわかって良かったよ。次までに見直さねえとな」

ハラ「あっぱれなメイ演技でしたぞ!!」

メイ「えへへ……ありがとうございます///」


メイ「……キョウヘイ、咄嗟に嘘言っちゃってごめんね!? ナツミさんを止めるにはあれしか思い付かなくて……」

キョウヘイ「いや全然! 助けてくれてありがとう……!!///」

メイ「……/////」

メイ「じゃ、今日は帰るねっ!! また今度! お疲れさまでした!!!!」

赤面した顔を見られるのが恥ずかしいのか、メイは慌てた様子でスタジオを後にした。

キョウヘイ「……」





ナツメ「さっきのアドリブ……演技じゃない部分も多かったかもしれないわね」

ハチク「そうだな。最初はキョウヘイの片想いかと思っていたが……なんだか上手くいきそうじゃないか」

ナツメ「ところで、さっきから何か忘れているような気がするのだけど」

ハチク「忘れる程度なら大したことではないだろう。さて、帰るか……」




スタジオの外──

アクロマ(ううう……捻挫して動けないのに誰も助けに来てくれず放置されるとは…………ひどいですっ!!!泣)
 ▼ 127 ムカメ@メンタルハーブ 23/08/20 18:24:34 ID:ytywZ8PY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 128 ターミー@ふしぎなアメ 23/08/23 12:23:45 ID:DuoI5kJM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 129 グロコ@のこされたボール 23/08/28 01:13:15 ID:HanUQES2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 130 ジョン@スリープのけ 23/09/05 01:00:55 ID:p3OU7Kdk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 131 リムガン@ユキハミのいと 23/09/20 19:51:38 ID:UVeI2hFQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援ネ
 ▼ 132 ガカメックス@ノワキのみ 23/09/20 20:24:25 ID:J48.hxvU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イッシュ某所、ヤーコン宅──

この日はヤーコンとハラとアクロマは一緒に朝食を食べていた。

ヤーコン「ふう……今日は久しぶりの撮影だから頑張ろうな!」

アクロマ「ここ最近ヤーコンさんの会社が忙しかったですからね。まさか我々までお手伝いをさせられるとは思いませんでしたよ」

ヤーコン「お前らは目を離すと何やらかすかわかんねえから不安なんだよ! ちゃんと給料出したからいいだろ?」

ハラ「初めてのデスクワーク、なかなか楽しかったですぞ。わたしもれっきとしたホワイトカラーのビジネスマンですな!」

ヤーコン「パソコンの使い方もわからず郵便物の仕分けとかシュレッダーとかの雑用しかしてない奴がよく言うぜ……」


ハラ「……ごちそうさまでした! 食べたら便意を催してきましたので、ヤーコン殿の家のきれいなトイレをお借りしますぞ〜」

ヤーコン「は!? ダメだ、テメーの部屋でしろッ!!! トイレ長えんだよクソジジイ!」


〜〜〜〜

数週間ぶりにポケウッドに来たヤーコンたち。
不在の間もスタジオのセットなどはスタッフたちが掃除してくれていたので、どれもきれいな状態であった。

ヤーコン「細かいところまで掃除が行き届いててさすがだな。いつもありがとよ!」

スタッフ「いえいえ〜、仕事ですから!」

アクロマ(ヤーコンさんってハラさんやわたくしに対する人使いは荒いですけど、他のスタッフからは普通に慕われてるんですよねえ)


キョウヘイ「なんか皆さん久しぶりな感じがしますね」

ヤーコン「おう、元気にしてたか? こないだは変な奴が来て災難だったな!!」

キョウヘイ「いやーあれはちょっとビックリしました……。あっ、そういえばもらった映画のギャラで新しい靴買ったんですよ!! 限定モデルです!」

ヤーコン「カッコいいじゃねえか。よく似合ってるぞ!」

キョウヘイ「やったー! ありがとうございます。メイもぼくも映画でギャラもらったの今回が初めてなんです!」


アクロマ「!?!? キョウヘイさんもメイさんも、既にいろんな作品に出演されててそこそこ有名ですよね? ギャラが初めてって……どういうことです?」

キョウヘイ「ポケウッドって、ぼくみたいな役者には基本的にギャラは出ないんですよ。ファンの人からプレゼントをもらうことはありますけどね」

アクロマ「えーっ!! じゃあハチクさんとかナツメさんもギャラはもらってないんですか?」

キョウヘイ「わからないですけど、あのふたりとか周りのスーツアクターさんとか、ポケウッドにいる人にはギャラが出てるんじゃないですかね?」

アクロマ「なるほど……あの莫大な興行収入はどこへ行くのか気になりますっ!」

ヤーコン「あんまり余計な詮索すると消されちまうかもしれえねぞ〜? 芸能界の闇は深いからなあ。ガハハハ!」

キョウヘイ「ひぃ……! もう、変なこと言わないでくださいよー!!」
 ▼ 133 ラブ@しんぴのチケット 23/09/25 10:08:01 ID:TzgoUj1E NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 134 ンバドロ@ズリのみ 23/10/02 00:40:05 ID:yP6w1msE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 135 チミル@フォトアルバム 23/10/02 08:01:51 ID:5IF2CJB6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 136 ーダイル@とつげきチョッキ 23/10/12 22:01:15 ID:Fq0gs7ow NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 137 ーフィア@きあいのハチマキ 23/10/17 20:58:39 ID:S4dk.Jkg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 138 グレイブ@おじぞうバッヂ 23/10/24 19:32:00 ID:bxyAjibI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハチク「……しばらくぶりだな。準備できたぞ」

ヤーコン「よーし、それじゃ撮影開始だ!!」

メイ「なんか緊張してきたな〜。あたしたち見てるだけなのに!」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

先祖代々受け継がれていた宝石を受け取り、少しだけ前向きになれた気がするヤーコプ。
ちゃんとお礼がしたくてローザの実家に向かっていた。


ワルビアル『ギャウ……』

ヤーコプ(ハチク)『ごめんごめん、もう少しで着くから待っててくれ!』

ガマゲロゲ『……zzz』


ヤーコプ『こんにちは! 先日は本当にありがとうございました。お菓子を買ってきたんでみんなで食べましょう』

ローザの父『おお、ありがとう。美味そうじゃないか! このへんにはこんなオシャレなの売ってないから楽しみだねえ』

ローザの母『一度冷やしたほうがいいかもね。その間にご飯作るから、上がって待っててちょうだい』

ヤーコプ『じゃあお邪魔します。オレも準備手伝いますよ!』

家に上がる前に、長時間のドライブで退屈していたポケモンたちを外に出してやった。


〜〜〜

ヤーコプ『なんか結局いっぱいご馳走になっちゃってすみません』

ローザの母『いいのよ、気にしないで! こっちは会いに来てくれるだけで嬉しいんだから』

ローザの父『我々は君のことも家族だと思ってるからね。もっと頼ってくれていいんだよ』

ヤーコプ『……!! ありがとうございます……』



トントントン……

庭から窓ガラスを叩く音がして、見に行くとガマゲロゲが立っていた。

ヤーコプ『ん? どうした?』

何か小さなものをヤーコプに手渡してきた。


ヤーコプ『…………ローザがいつもつけてたピアス? どこにあったんだ!?』

ガマゲロゲは「ついて来い」とでも言うように、後ろを振り返りながら歩き始めた。

ローザの母『……わたしたちも一緒に行っていい?』

ヤーコプ『もちろんです!』
 ▼ 139 トシドリ@テラスタルオーブ 23/10/24 19:34:24 ID:bxyAjibI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少し山を登ったあたりでガマゲロゲが急に止まった。

ヤーコプ『ここで見つけたのか?』

ガマゲロゲは頷くような仕草を見せた。

ローザの父『ちょっと前に洞窟内で落石があった場所だ』

ローザの母『たしか、ローザが亡くなった数日後だったかしら。忙しくしててあまり覚えてないけど』

ヤーコプ『なんで夜遅くにひとりでこんなところに……?』


ガラガラッ……ボコッ!

ヤーコプ『うわっ!?!? ……ってお前らかよ!』

落石で塞がった洞窟からドリュウズとワルビアルが出てきた。何か持っているようだ。


ローザの母『……採掘道具? しかも新しい……。ここは落石の危険があって長い間立ち入り禁止のはずなのに、おかしいわね』

ローザの父『もしかして、誰か出入りしていることにローザが気付いて、見に行ってしまったのか?』

ローザの母『そうかもしれないわ。あの子は昔から好奇心が人一倍強かったから……』

ヤーコプ『見つからないように明かりをつけずに歩いてて、うっかり足を踏み外したんですかね……』


ポケモンたちが洞窟から持ってきたもののなかに、いくつか鉱石が紛れていた。

ヤーコプ『!!! これ……けっこう良い物かもしれないぞ……!』

ローザの父『そういえばヤーコプは石の目利きができるんだよね。いつか君のお父さんが自慢げに話してたよ』

ヤーコプ『ちゃんと勉強したわけじゃないからあれなんですけどね……。ここの山の持ち主って誰かわかりますか?』

ローザの母『隣町に住んでるおばあさんだったと思うわ。もうご高齢だから管理も全然してないみたいだけど』

ヤーコプ『いいこと思いついたので連絡取ってみます!!』


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

ヤーコン「間があいたとは思えない順調な撮影だったな!」

キョウヘイ「さすがですね。あ、ぼくはこのあと別のスタジオでお仕事なので失礼します!」

メイ「うそっ! キョウヘイいつの間に!?」

キョウヘイ「昨日急に連絡があってね。元の役者さんが体調不良で行けなくなっちゃったから代わりに入れないか?って言われて」

メイ「えー、あたしもまた映画出ようかな……! ウッドウさんに相談してきます!」

ハラ「若いっていいですな! ああ、アローラにひとり残してきたかわいい孫のハウは元気にしていますかな……大好きなじーちゃんがいなくて毎日寂しくて泣いているのでは!?!?」

ヤーコン「前に事情を説明するために電話したら『ひとり暮らしって自由で楽しいねー! じーちゃんはそっちでゆっくりしてきて大丈夫だよー』って言ってたから心配いらねえだろ。アンタには映画を撮り終えるまでしっかり働いてもらうぜ!」

ハラ「そ、そんなあ〜〜〜〜〜!!」
 ▼ 140 ルノーム@ケンタロスのけ 23/10/25 13:20:00 ID:N.Bs4lts NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こんな良作ヤーコンssがあったとは
支援るか...
 ▼ 141 ツノブジン@クサZ 23/10/25 14:43:37 ID:rqWU1.v. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アクロマ「……そういえばナツメさんは最近どうしていらっしゃるのですか?」

ハチク「仕事でカントーに行っている。今夜の飛行機でこちらに戻るが、何か用か?」

アクロマ「えーっ! なんで先に教えてくれないんです!? 試作品の転送装置を試してもらうとか、シルフカンパニーへの就職の口利きとか、カントーに行く前にいろいろお願いしたいことがあったのに!!!」

ヤーコン「見事に頼まれたくないお願い事しかねえな……そんなんだからスルーされんだよ。人徳のあるワシはちゃんと教えてもらったからお使いを頼んだぞ?」

ハラ「何を頼んだのですか?」

ヤーコン「イッシュでは入手が難しい酒だ……受け取ったらお前らにも一口飲ませてやるよ」

ハラ「さ、酒……!!! 楽しみですぞ!! 思えばこちらに来てからは借金つきの軟禁生活で、酒なんて一滴も飲めませんでしたからな…………。あっ、この後ナツメ殿を迎えに行くのはどうです? 今日受け取ればさっそく飲めますぞ〜!!」

ヤーコン「最後のところが本音なんだろうが、迎えに行くのはいいアイデアだな。せっかくだしみんなで行ってやるか!」

ハチク「……目立つようなことはくれぐれもしないでくれ。いいな!?」

ヤーコン「わかってるっつの! オレ様だって有名人だ……。安易に人前に出たら黄色い声の女どもに囲まれて動けなくなっちまって大変よ!」

アクロマ「悲鳴の間違いじゃないですか?」

ヤーコン「お前明日のオヤツ抜きな!」




イッシュの空港──

ヤーコンたち「おかえり(なさい)!!」

ナツメ「ただいま帰りました…………ふふっ」

ハチク「どうした?」

ナツメ「ここに来たばかりの頃は私の帰る場所はカントーだけだったのに、いつの間にかイッシュでも『おかえり』って温かく出迎えてもらえるようになっていて……第二の故郷みたいでうれしかったの」

ヤーコン「そろそろこっちに移住しちまえよ。往復も大変だろ? ……あ、もしかして地元に男でもいんのか!?」

ナツメ「別にそういうわけでは……まあいろいろ事情があるんですよ」

ヤーコン「フン……! それじゃ、みんな行くぞ!!」

ヤーコン以外「???」

ヤーコン「ワシの事務所だ。臨時飲み会開催決定!! 欠席不可!!!! 自慢のコレクションの酒を振る舞ってやる!」

ハラ「ふおおお! ヤーコン殿は見た目も中身も太っ腹ですなー! さあさあ、みなさん乗ってくだされ!!!」

ヤーコン「テメーはひとこと余計なんだよ!」

有無を言わさずその場にいた全員を強引に車に押し込み、ヤーコンの事務所へ向かった。
 ▼ 142 ッカグヤ@ヤミラミのほうせき 23/10/27 09:54:59 ID:3BGIwVs6 NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 143 ツノカシラ@ゴチムのまつげ 23/10/31 14:35:53 ID:pyqsFj/M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコンの会社の事務所 応接室──


ヤーコンは買ってきてもらった酒を早速箱から出して上機嫌だ。

ヤーコン「カントーかジョウトでしか買えない高級なウイスキーだぞ。いい値段したんだから味わって飲めよ!」

全員「かんぱーい!!」

ヤーコン「うーん、想像以上だ。樽の香りもすばらしい!! わざわざ買ってきてもらった甲斐があるぜ。ありがとな!」

ナツメ「こちらこそ! 地元でもこんないいお酒飲む機会めったにないので……ありがとうございます」

ハチク「これは美味いな……」


ハラ「久しぶりの酒!!!!」クイッ!

ヤーコン「あ゛ー!!! こンのクソジジイ〜〜〜味わいもせず一口で全部いきやがったな!?」

ハラ「はっはっは! 漢なら潔く一気飲みでしょう!」



アクロマ「……」

ヤーコン「どうしたアクロマ? 口に合わなかったか……?」

アクロマ「いえ。お酒はほとんど飲まないので良し悪しとかはよくわかりませんが……なんだかふわふわして幸せな気分ですっ!」

ヤーコン「お、おう……良かったじゃねえか。しっかし大人の男が酒も飲まねえ、女も抱かねえで一体どんな生活してんだよ……」

アクロマ「わたくしには必要なかっただけです。まあでも、こうして飲むのも案外いいものですねえ〜アハハハハ!! 今ならすごい発明ができそうですよ!?」

ヤーコン「うおっ、なんか怖えな!?」



ハラ「ヤーコン殿! おかわりー!!!」バンバンバン!!

ヤーコン「うるせえなもう! テーブル叩くんじゃねえ!!! 特別に1本くれてやるからこれでも飲んでろッ!」

ハラの前に高そうな酒のボトルが置かれた。

ハラ「こんな上等なものを……!! さすがヤーコン殿ですな!」

ヤーコン「フン! 日頃の感謝の気持ちだ……たまには浴びるほど飲んで楽しんでくれよ」

ハラ「ああ……まるで水のようなスッキリとした喉ごしと味わい……これはいくらでも飲めそうですぞ〜! 日々の労働で疲れた身体と心に沁み入りますなあ!」


ヤーコン(そりゃそうだ。中身はほぼ水にすり替えてあるからな……)
 ▼ 144 ルネアス@ルチャブルのうもう 23/11/01 22:30:30 ID:gC/Asj1A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 145 ノズ@ザングースのツメ 23/11/01 23:15:27 ID:XKJEwiaM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これは草
 ▼ 146 イコウ@ミガルーサのきりみ 23/11/07 16:33:09 ID:3wqkgOZA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハラはヤーコンからもらったボトルをあっという間に空けてしまった。

ハラ「うい〜〜〜〜!! 飲みましたぞ〜! さーて、宴会といえば出し物が必要ですな」ヌギッ

ヤーコン「!? あっ、コラ!!!! 何する気だっ!」

ハラ「アローラで大人気の美しい舞を披露いたしましょう。ハラの腹踊り〜〜〜〜〜!!!」

ヤーコン「いつの間に準備してたんだ!?!?」




ナツメ「……ヤーコンさん、ちょっとお話いいですか? 例の件で」

ヤーコン「わかった。場所を移そう」

ヤーコンはナツメを連れて廊下に出た。


ナツメ「私や知り合いが予知した内容を照らし合わせてみても、おそらくあまり遠くないうちには……」

ヤーコン「クソっ……困ったな。映画だってまだ撮り終えてねえし、どうしたものかねえ」


ヤーコン「……って、なんでお前らまでいんだよ!!!!」

気が付くと、廊下にはいつの間にかハチクとハラも立っていた。

ハチク「べ、別について来たわけではない……たまたま外の空気を吸おうと思って出ただけだ」

ヤーコン「ったく……お前のかわいい後輩にワシが手出すわけねえだろうがよ」

ハチク「初めの頃はセクハラする気満々だっただろ!」

ヤーコン「げっ、読者も忘れてるようなSS序盤の話を蒸し返すんじゃねえ!!!」


ヤーコン「……テメーも監視に来たってか?」

ハラ「滅相もない! わたしはヤーコン殿を信じていますからな。助平なことをしていたらわたしも混ぜてもらおうと思っただけですぞ!」

ヤーコン「そんなことしてねえしそもそもワシは女をシェアする趣味はねえっ!!!!!」

ハラ「ふっ、ヤーコン殿もまだまだですな。相手を共有してこそ同性間の親密度もフカマルというもの。わたしの島の住人なんてほとんどの者が兄弟姉妹の間柄ですからな!」

ナツメ「うわぁ……田舎って怖いところですね」

ヤーコン「ほら見ろ、都会っ子に余計な偏見を植え付けやがって」




ハチク「……さて、そろそろお暇しようかな。ヤーコンさん今日はありがとう」

ナツメ「私も失礼しますね。ご馳走様でした! ハチクさん、テレポートで送っていくわ」

ヤーコン「おう、ふたりとも気を付けて帰れよ!」

シュン!
 ▼ 147 バゴ@フカマルのウロコ 23/11/07 16:34:46 ID:3wqkgOZA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「行ったことのある場所に帰れるポケモンのテレポート、こういうときに便利だな……ワシもなんか1匹くらい育てとくか?」

ハラ「テレポートといえば……我々がこちらに来た転移装置も、その仕組みを応用したものだそうですぞ!」

ヤーコン「そうだったのか! ってかアクロマの奴ひとりで何やってんだ? やけに静かだぞ……」


ヤーコンとハラが部屋に戻ると、アクロマはスヤスヤと寝息を立てて気持ちよさそうにソファで眠っていた。

ハラ「おやおや。ぐっすりお休み中でしたか!」

ヤーコン「こんなとこで寝たら風邪ひくぞ〜。しょうがねえなあ……」

ヤーコンは自分が着ている上着を脱いで、そっとアクロマにかけてあげた。

ヤーコン「トラブルばっかり起こす面倒な奴だが、意外とかわいいとこもあるんだな……へへっ」


アクロマ「……う、ううう…………」

ハラ「む? アクロマ殿がうなされ始めましたぞ! 悪い夢でも見ているのでしょうか?」


アクロマ「オッサン臭いっ……!!!!!」ガバッ!!

アクロマが飛び起きると上着を脱いだヤーコンと自分に掛けられた彼の上着が目に入り、何があったのかを一瞬で悟った。

アクロマ「……」

ヤーコン「…………」

アクロマ「……………………」

ヤーコン「出てけーーーーーッッ!!!!!」



こうして最後に残ったのはヤーコンとハラだけになってしまった。

ハラ「漢ふたり、広い部屋。何も起きないはずがなく……」

ヤーコン「え゛」

ハラ「さあヤーコン殿、服を脱ぐのです。相撲の時間ですぞ!!!」

ヤーコン「チッ、みんな帰っちまって代わりが誰もいねえ!!」

ハラ「とりゃあああああ!」ブォン!!!!

ヤーコン「おわーーーーっ!!」ガシャーン!

ヤーコン(あーもう! こいつには水じゃなくて悪酔いする安酒をガンガン飲ませてさっさとダウンさせときゃよかったぜ……!)


ヤーコン「……クソジジイめ、やってやろうじゃねえか。ここじゃ狭いから外出るぞ!」

ハラ「望むところですぞ!! どこからでもかかってきなされ!」

ヤーコン「フン! 四股るか……!」
 ▼ 148 キリンコ@ミミッキュのきれはし 23/11/07 21:40:17 ID:02.EZkfs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 149 ーナンス@タマゴけん 23/11/16 21:46:03 ID:3n369j4o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 150 ランテス@ポケモンずかん 23/11/27 08:49:03 ID:avskiYl6 NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 151 インディ@くろいてっきゅう 23/12/06 19:12:36 ID:/0IMbcRo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコンとハラはパンツ一丁になり、会社の敷地内の芝生で相撲をとり始めた。

ハラ「わしらもずいぶん長い付き合いになりましたが、こうしてヤーコン殿と相撲をとるのは初めてですな」

ヤーコン「ああ……いつもアンタとウルップの勝負を観戦してるだけだったからな」

ハラ「ふんぬッ!!」

日頃からスポーツや武術などに触れていないド素人のヤーコンと、かたやアローラ相撲の力士であるハラ。
年齢的にはヤーコンのほうが若いものの、両者の差は歴然であった。

加えてヤーコンは酒を飲んで酔いが回っているのに対し、ハラはほとんど水しか飲んでいないためピンピンしている。


ヤーコン「ぐっ……!」

ヤーコンはハラの強力な一手で簡単に押し出されてしまった。


ハラ「ううむ……これでは弱い者いじめをしているようで面白くないのでやめにしましょうか」

ヤーコン「……ふざけんな、オレ様を舐めんじゃねえッ!!」

押し出されて転倒したヤーコンだったが、すぐ起き上がってハラに掴みかかった。


ハラ「その意気です!! やはりヤーコン殿はガッツがありますな!」

ヤーコン「ふん、スタミナと諦めの悪さには自信があんだよ……!」

ハラ「……そうでしたな。では、鬼のハラも遠慮なくいきますぞぉ!」


ヤーコン&ハラ「「うおおおおおおっ!!!」」

 ▼ 152 ミッキュ@ミミッキュのきれはし 23/12/10 10:40:25 ID:n7nQnAdw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 153 ルスワン@ちりょくのもち 23/12/14 12:45:47 ID:Qe2kha6. NGネーム登録 NGID登録 報告
いや〜ヤーコンさんがまさかね…
 ▼ 154 リヤード@やみのいし 23/12/15 23:54:21 ID:dEvw4x2s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハチク「無事に着いたな。ありがとう」

ナツメ「どういたしまして。そうそう、さっきのヤーコンさんの話なのだけど……」

ハチク「ああ、良くない報道か噂話でも流れるのだろう?」

ナツメ「実は今まで世間に隠していたお嬢さんの存在がバレてしまったみたいなの」

ハチク「えっ!?!? おじょ……!? えええっ!?!?!? や、ヤーコンさんに…………子供が!?!?」

ナツメ「動揺しすぎでしょw」


ハチク「……まあ、あれだけ地位や財力のある彼が結婚していないのはむしろ不自然なくらいか……。なぜ今まで隠していたんだ?」

ナツメ「ヤーコンさんは職業柄どうしてもいろいろ注目されてしまうじゃない? 自分は仕方ないけど、一般人である奥様やお子さんはそういう世間の目から守りたかったそうよ。普段暮らす家も分けていたみたい」

ハチク「なるほど……どうりでわからないわけだ。しかし、ヤーコンさんが独身だと勝手に思われているところに突然その報道が流れたら混乱を招いてしまうな」

ナツメ「本人が独身って言ったことは一度もないらしいのに、イメージの独り歩きって怖いわね。でも映画は独身の設定でシナリオを書いてしまっているから大変なの!」

ハチク「まだ修正が間に合う段階だったのは不幸中の幸い……。ヒロインの扱いをどうするかだな」

ナツメ「戻って撮り直すか、このまま話を進めて次のヒロインを出すか……の二択よね」


ハチク「そういえば、ハラさんはヤーコンさんに妻子がいることは知っているのだろうか」

ナツメ「あまり動揺している気配がなかったから、たぶん知っているはずよ。あの人たち、年齢も出身も全然違うのにどういう関係なのかしらね……?」

ハチク「なんとなくだが……知らないままでいたほうがいいような気がするぞ」



======



ヤーコン「はぁっ、はぁ…………ここまでかッ……!」

──ヤーコンは力の限り奮闘したが、ハラには敵わず完敗してしまった。


ヤーコン「悔しいが、さすがに経験者には敵わねえや」

ハラ「ヤーコン殿は十分がんばりましたぞ! 何度もハラハラさせられた熱い闘いでした」

ヤーコン「負けちまったが、不思議と悪い気分じゃねえな。むしろ力を出し切ってせいせいした気もするぜ」

ハラ「今度はウルップ殿と3人で勝負しましょう!!」



ヤーコン「まだだ! ……『2回戦』、忘れちゃいねえよなあ?」

ハラ「ふっ……上等です。わしの島キングも暴れたくてウズウズしていたところですぞ!」

ヤーコン「デカけりゃ良いってモンじゃねえことを教えてやるよ!!」

そして、ふたりはヤーコン宅へ向かった────
 ▼ 155 ーボ@スピアナイト 23/12/16 00:36:44 ID:97K.kixo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あっ…
 ▼ 156 シズマイ@ツルギマイタケ 23/12/18 12:42:13 ID:.Mv2FMYs NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 157 ルネロス@まひなおしのみ 24/01/05 00:38:43 ID:FMiIk8Ho NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 158 ンドロス@やけたきのみ 24/01/07 14:05:29 ID:L0Fo5bGY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日、ヤーコンは映画の関係者をスタジオの一室に集めた。

ヤーコン「急に呼び出してすまん。実は近々ワシについての報道が流れるらしくてな……」

キョウヘイ「えーっ! 何かやらかしちゃったんですか!?」

メイ「普段のパワハラがついに表沙汰に……?」

アクロマ「パワハラやセクハラくらいは日常茶飯事ですし、もっと社会的にヤバいことをしましたね!? おカネの問題でしょうか?」

ヤーコン「お前ら人を何だと思ってやがる!!! まずは話を聞け!」


ナツメ「ヤーコンさんのお嬢さんの存在がメディアに嗅ぎつけられてしまったみたいでね、近々情報が出回るというのを予知したのよ」

アクロマ「な、なんとまあ! 隠し子を作っていたとは……!!」

ヤーコン「隠し子じゃねえよ失礼だな! 正式なワシと妻の娘だ……」

キョウヘイ&メイ「は!?!?!?!?!??」

アクロマ「ええーっ!? では……その……ヤーコンさんは今までずっと独身を装っていたものの実は既婚でお子さんもいた、というのがバレてしまうわけですねっ!?」

ヤーコン「べつに装ってたとかじゃねえよ。わざわざ公表して家族を人目に晒す必要がなかったから言わないでいただけなのに、周りが勝手に勘違いしてただけだ」

ヤーコン「……ま、こんだけいい男だと惚れちまう女も多いから独身と信じたくなるのも無理ねえよなあ! オレ様も罪な男だぜ」


メイ「あの〜、じゃあ映画も最初から独身設定にすればよかったんじゃないですか? なんでヒロインが死んじゃう流れにしたんですか?」

ヤーコン「ヒロインの存在がないとワシが若いころから全然モテないどうしようもない男みたいに見えちまうだろ!!」

ハラ「子供たちには少々難しい問題かもしれませんが、ヤーコン殿ほどの権力者が独身となるとさまざまな噂が飛び交うのです。たとえばホモなのか、インポなのか、もしかしたらポケモナーなど異常性癖の持ち主なのでは……等々」

ヤーコン「生々しい例を挙げるなッ!!」

キョウヘイ「はあ……それでヒロインが必要だったんですね」

アクロマ「なるほど。映画で普通に彼女と結ばれていたらまた『相手のモデルは誰なのか? 実は結婚しているのでは!?』とか騒がれてしまいますが、大切な人を亡くして以来そのまま独りでいる……という流れにすれば詮索されにくいですもんね」

ハチク「まったく、ヤーコンさんらしいセコい方法だ……」


ヤーコン「フン……そういうことで、いま急いで脚本を書き換えてもらってる。撮影がだいぶ巻き戻っちまうが、夫婦二人三脚で頑張っていく話にするぞ」

ハラ「苦しい時代もずっと支えてくれた糟糠の妻……ということですか。美談ですな〜!」

メイ「わあ……素敵です! ヤーコンさん夫妻はどこで知り合ったんですか?」

ヤーコン「いやあ、実際はワシが社会的に成功してから一目惚れして強引に口説き落としたんだ。『財産の半分をお前にやろう』ってな」

キョウヘイ「なんですかそのRPGのラスボスみたいな口説き文句……嫌すぎるんですけど!」
 ▼ 159 レベース@テラピースこおり 24/01/07 14:08:06 ID:VCp.Z0o6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 160 ンドン@だっしゅつパック 24/01/07 14:41:07 ID:VCp.Z0o6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そういやこのSSの開始日まだタロが出てなかった時か
 ▼ 161 ワルン@ウブのみ 24/01/21 13:58:00 ID:hRrc0Q1k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 162 ムパルド@ポケモンずかん 24/02/01 21:09:28 ID:CWh.PoqI NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 163 リミアン@ヤドンのツメ 24/02/01 22:54:14 ID:H5j.Lqr6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もともとオフだったはずの日──
連日の疲れが取れないまま働くことになってしまい、朝からみんなの士気が下がっていた。

スタッフ「ヤーコンさん宛に何か届きましたよ。テーブルに置いておきますね」

ヤーコン「おう、ありがとな!」

箱を開けると何種類かのドリンクとお菓子が詰められていた。


ヤーコン「ワシからの差し入れだ。店では売ってない特別メニューで作ってもらったぞ。疲れてるところすまんが、頑張ってくれよ!」

ナツメ「あ、このパッケージ……いま話題の人気店ですね? すごーい!」

ハラ「さすがヤーコン殿、お気遣いがありがたいですな」

アクロマ「美味しそうです! 本当はこんなものより休日手当がほしいんですけど…………」

ヤーコン(実は飲み物には味がわからない程度にうまーくドリンク剤の成分を混ぜてもらっている……。カフェインと糖分をガッツリ摂らせておけば、こいつらも今日1日くらいは元気に乗り切れるだろう)


ハチク「……ヤーコンさんのだけやけに大きくてクリームが多いが、それ全部飲むのか?」

ヤーコン「ったりめえよ。監督ってのは頭使って動き回って疲れるからな、お前らよりたくさんエネルギー補給が必要なんだよ!」

ハラ「そうやってどんどん肥えていくのですな……」

ヤーコン「はあ〜〜!? テメーも太ってるくせに偉そうなこと言うんじゃねえよこの野郎!」

ハラ「わしは日頃から運動しているので筋肉もちゃんとありますぞ。ヤーコン殿はただのデブですが、ウルップ殿やわしは鍛えたデブなのです!!」

ヤーコン「くそっ、腹立つぜ……」

ハチク「悔しいならヤーコンさんも鍛えればいいだろう。仕事前の準備運動にひとっ走りしようじゃないか。わたしも付き合うぞ」

ハラ「それがよいですな。さあヤーコン殿、外に行きましょう!!」

ヤーコン「おわーっ!! 何すんだよクソジジイ! おい、離しやがれッ!!!!」ズルズル…


アクロマ「あははは! 頑張ってきてくださいね!」

ナツメ「あの重たそうなヤーコンさんをひとりで引きずるなんて、ハラさんもなかなかやるわね……」


ハチク「ついでだ、君たちも来い」グイッ

ナツメ&アクロマ「え゛」

ナツメ「やだ〜! 走りたくない!!」

アクロマ「わたくしは運動がキライ!!!!!!!」
 ▼ 164 バタクカミ@ジュナイパーZ 24/02/01 22:55:23 ID:H5j.Lqr6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「はぁ、はぁ…………あ゛ぁ゛〜〜〜、つ゛か゛れ゛た゛……」

ハラ「さすがに貧弱すぎますぞヤーコン殿……そこのもやしっ子たちでさえ息切れしていないではありませんか」

ヤーコン「うるせえ、若いのと中年オヤジを比べるな!! 加齢による衰えをナメんじゃねえ!」

ハチク「だから運動しろと言っているのだ……」


スタッフ「ヤーコンさん! そろそろ撮影始める時間ですよー!」


ヤーコン「あーわかった、いま行く!」

ハラ「おや、あちらに座っている役者の方は?」

ヤーコン「新キャラだ。映画のシナリオ的にはもう少し後に登場するはずだったんだが、撮り直しでこっちの予定がズレちまったんで本来より早めに出ることになった」

アクロマ「ヤーコンさんが役者さんに合わせてあげることもあるとは意外ですね」

ハチク「我々のことは知り合いだからって多少荒く使ってもいいと思っているだろう!?」

ナツメ「私たちもかなり無理してスケジュール合わせてるんですからね?」

ハラ「これだからちんぽの小さい男は……」

ヤーコン「関係ねえだろッッ!!!!」


アクロマ「そういえば、映画のお話はどのへんまで遡るんでしたっけ?」

ヤーコン「主人公とヒロインが婚約した後くらいだな。あらすじをまとめたんで忘れてたらここを読んどいてくれ!」


======

山あいの町で炭鉱を経営する両親のもとに生まれたヤーコプ。
元気に過ごしていたが、両親が仕事のトラブルに巻き込まれて借金を背負い、着の身着のまま遠くへ夜逃げする羽目になってしまう。
自身も学校に通いながらアルバイトをしたり、ポケモン勝負で賞金をもらったりしながら暮らしていた。

大人になり社会人として働き始めたある日、勤め先の社長から強引にお見合いを勧められる。
断りづらいので仕方なく行ったところ……その席にいたのはなんと、子供の頃によく遊んでいた幼馴染のローザだった。
話が弾み、何度か会っているうちに恋人同士の関係になり、やがて一緒に暮らし始めた。

プロポーズにも無事成功し、ローザの両親に婚約の挨拶をするためにふたりは故郷へ戻ったのであった──

(ここから先が全部ボツになったんで撮り直すぞ!)

======


ハラ「いや〜、撮り直しが多くて大変ですな。休日出勤分の特別手当はさぞたくさんもらえるのでしょう!?」

ヤーコン「ねえよそんなもん。映画を撮り終えるまでの契約だから、早く終わっても延びても同じ金額だぞ」

アクロマ「そんなー!! まだしばらくあの1人用の狭い部屋でハラさんと暮らさないといけないんですか……」

ヤーコン「なんだかんだ言いつつお前らも楽しそうにしてるからいいじゃねえかよ!」

ハラ&アクロマ「全ッ然良くないです(ぞ)!」
 ▼ 165 リムー@ポテトサラダ 24/02/03 20:57:52 ID:4MJQEb5A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 166 ガイドス@さざなみのおこう 24/02/11 20:40:43 ID:U8Isj6Pg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 167 ローラナッシー@イワZ 24/02/17 01:18:06 ID:rluQPYRc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 168 ワンナ@キーストーン 24/02/28 00:17:10 ID:RlKQ3spE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(作者です)

アクロマ「フォトメーカーというものが実装されたそうですよ!」

ハラ「写真ですかな? いいですぞ、撮りましょう!!」


ヤーコン「おいテメーら何やってんだよ遊んでんじゃねえ! 仕事しろッ!!!」

パシャ!
 ▼ 169 ッコアラ@メガチャーム 24/02/28 00:25:16 ID:Zfaoxayw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
生きてた 良かった
 ▼ 170 ラキオン@ミツハニーのミツ 24/02/28 13:58:47 ID:RlKQ3spE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>169
ありがとう
また別ゲームの固定が始まって更新遅くなってますが落ちないように頑張ります!!
 ▼ 171 ンダー@ふしぎなアメ 24/03/03 12:33:47 ID:a8EURpfk [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハチク「さあ、今日は頑張ってくれよ」

ハチクがボールからフリージオを出した。

ハラ「おや珍しい。ハチク殿のポケモンも出演するのですか」

ハチク「ええ、そうなのです。映画は初めてなので少し緊張しているやもしれません……」


ナツメ「いいなあ〜。ヤーコンさん、私も自分のポケモン出してもいいですか?」

ヤーコン「うーん、まあ余計なことはせずそのへんにいるだけならいいか……あんまり中の人っぽくないやつにしてくれよ」

ナツメ「……じゃあ、この子で!」

オオタチ「きゅい!!」

ヤーコン「お、オオタチ…………! 古の『ポケモンスタジアム金銀』で使ってたやつか?」

ナツメ「よく覚えてますね!? 正解です!」

ヤーコン「ふん、ワシの記憶力を甘く見るなよ! PWT創設のときに過去のバトルコンテンツを片っ端から参考にしたんだ。……でも、なんでオオタチなんだ?」

ナツメ「かわいいからに決まってるじゃないですか。このかわいさ、そのうち絶対流行りますよ」

ハチク「出会った当初から言っていたが未だに全然流行っていないぞ……」

ナツメ「まだそのときじゃないの! ……たぶん」

ヤーコン「予知じゃねえのかよ」
 ▼ 172 イリュー@ハブネークのキバ 24/03/03 12:46:29 ID:a8EURpfk [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

自宅から車を走らせること数時間、ふたりの故郷の町に到着した。
彼女の両親がとても喜んで温かく出迎えてくれた。

ローザの母『ふたりとも本当におめでとう!!』

ローザの父『ヤーコプ、また会えてうれしいよ。これ、お祝いとして受け取ってくれないかな?』

ヤーコプ(ハチク)『!? こ、これは……!!!』

箱の中には、見覚えのある飾りが入っていた。ヤーコプの家で先祖代々受け継がれていた緑色の大きな宝石だ。

ローザの父『君たちが町を出てから競売にかけられているのを見つけてね。君のお父さんが大事に持っていたものだから、いつか返してあげようと思って持っていたんだ』

ヤーコプ『いいんですか!? 本当に……本当にありがとうございます!』

ローザ(ナツメ)『よかったわね。帰ったら帽子にでも付けましょ!』

ふたりはそのままローザの実家で食事をして泊まった。



夜、客用の寝室──

ヤーコプ『………………』

ヤーコプ(運転で疲れてるはずなのに、環境が違うせいか眠れねえな……。車に置いてきた本でも取りにいくかぁ)


外に出ようと思ったヤーコプが靴を履いたあたりで、ドアをノックする音が聞こえた。

開けるとローザが枕を持って立っていた。


ローザ『えへへ、来ちゃった! ……一緒に寝よ♡』

ヤーコプ(かっ、かわいい……!!!!!)

持っていた枕ごと彼女を抱きしめ、ヤーコプはそのままベッドへ逆戻りした。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 ▼ 173 カブ@デルダマ 24/03/03 12:52:32 ID:a8EURpfk [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラ「キスしてベッドに入るまでではなく、服を脱がせるくらいは撮ったほうがよいのではないですか? 新婚さんでいちばんお盛んな時期でしょうし」

ヤーコン「そこまで撮らなくても普通は伝わるだろ」

ハラ「いや! 物足りないですぞ!!」

ヤーコン「あ〜あ、AVで前戯をすっ飛ばして挿入シーンしか見ねえジジイは想像力や情緒が無くて困ったもんだぜ……」

ハラ「むっ、失礼な……いちばん盛り上がる場面だけ楽しんで何が悪いのですか! ハチク殿もそう思うでしょう!?」

ハチク「は!? 急に振らないでください! ……申し訳ありませんが、わたしはお答えしかねます」

ハラ「下ネタNGなのですか……残念です」

ヤーコン「へっ、相変わらずお堅くてつまんねー男だなあ!!」


ナツメ「……何やらお困りのようですね。えいっ!」

ハチク「うわっ! 何をする!?」

ヤーコン&ハラ「???」

ナツメはハチクの背後から紫のマスクをかぶせ、耳元で囁いた。

ナツメ「あなたは悪の怪人ハチクマンよ……ヤーコンさんとハラさんの質問に答えてちょうだい?」

ヤーコン「催眠術〜? そんなもので……」

ハチク「……わたしはハチクマン! AVの前戯を飛ばすか否かで言い争うとは愚かな者どもめ……」

ヤーコン「かかるんかーい!!!」

ナツメ「素のハチクさんだと話したがらないようなことも、こうすると稀に話してくれることがあるんですよ」

ヤーコン「めんどくせえ奴だな」

ハラ「ハチクマン殿はAVの前戯は見る派ですかな? 飛ばす派ですかな?」

ハチク「ファファファ、特別に教えてやろう…………と思ったが悪の怪人が素直に従うのもつまらんからやっぱりやーめた! あと、こいつは人質にもらっていくぞ。さらばだ!!」

アクロマ「え゛!? ちょっ……!」


ハチクマン(と思い込んでいるハチク)は突然アクロマを攫ってどこかへ行ってしまった……。


ナツメ「きゃー! アクロマさんッ!?」

ヤーコン「おいいいいい!!! なんてことすんだよ、撮影の合間だぞ!? さっさと探して連れ戻せ!!!」

ナツメ「ごめんなさいー!! 急いで行ってきます!」

ハラ「やれやれ、監督はいろんなトラブルに対処しなければならなくて大変ですなあ……」

ヤーコン「トラブルの大半はアンタとアクロマが原因なんだがな!?」


突然脱走してしまったハチクは一体どこへ向かったのか──!?
 ▼ 174 曜ピクミン◆YCdfAylcKs 24/03/05 19:31:34 ID:SMcEMQac NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
めちゃくちゃ面白い
支援
 ▼ 175 マナッツ@ダイマックスアメ 24/03/21 01:06:14 ID:dKugKKO. [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ナツメ『もしもしヤーコンさん、いまタチワキシティに来ました。ハチクさんたちは港のほうに向かっているようです』

ヤーコン「おう、わかった! お前ひとりで捕まえんのは大変だろうからワシらも向かうぞ。途中で合流だ!」

ハラ「ヤーコン殿も出発ですか。頑張ってきてくだされ〜!」

ヤーコン「テメーも行くんだよ馬鹿野郎!!!!」




タチワキシティの港──

フウロ「海風がとっても気持ちよかった! カミツレちゃんありがとう!!」

カミツレ「喜んでくれてよかったわ。たまにはこういう過ごし方もいいわね」

フウロ「ウフフ、この後の絶景スポットも楽しみだなあ♡」

カミツレとフウロはふたりでオフの日を満喫していた。
海でクルージングを楽しんだ後、ヒオウギシティまで出かけるようだ。


???「おい! そこの二人組、さっさとここから出て行け!!」

聞き覚えのある声に呼び止められ、振り向くとそこには見知った人物が立っていた。



カミツレ&フウロ「は、ハチクさん……!?!?」

ハチク「違う。悪の怪人ハチクマンだ。貴様らの楽しそうな様子に腹が立ったので邪魔してやるッ!」

カミツレ「えぇー……まあ言われなくてもここから移動する予定だけど。あの、ちなみにこれ撮影なの?」

ハチク「撮影ではない! 余計な詮索は無用だ」

フウロ「じゃあ何なんですか……」

ハチク「……グムム……吾輩はなぜここに…………あれ……???」


カミツレ「なんだか様子がおかしいわね。よく見たら服装もパジャマだし……」

フウロ「あ、ほんとだ……変なものでも食べちゃったのかしら?」

アクロマ「あの〜、捕まっているかわいそうなわたくしのことも少しは言及してほしいんですけどっ!?」
 ▼ 176 ツノドクガ@やきベーコン 24/03/21 01:11:46 ID:dKugKKO. [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

キキーーーーーッ!!!!

カミツレ&フウロ「わっ!?!?」

勢いよく飛ばしてきた黒塗りの車が、カミツレたちのそばで急ブレーキをかけて停まった。


ヤーコン「行けっ、奴を捕まえろ!!!」

ハラ「とりゃあああああっ!!」

ハチク&アクロマ「ぎゃあー!」ズシャア!!

アクロマ(なんでわたくしまで巻き込まれなきゃいけないんですか〜〜〜もう!!!!!)

ハラは車を降り、その豊満な見た目からは想像もつかない速さでハチクとアクロマを突き倒した。
そのまま転倒したハチクを押さえ込む。


ハチク「ぐっ……離せッ!!」

ハラ「はっはっは、ハチク殿もなかなかお強いですがわたしのほうが上手でしたぞ! かくとうタイプはあくタイプに有利ですからな!!」

ヤーコン「フン! アンタもたまには役に立つじゃねえか」

ヤーコン(あれ、たしかハチクマンはあく・エスパータイプだったよな? 本来かくとうタイプの技は等倍な気がするが……ハラがあく単タイプと思い込んで有利になってるのか???)

ナツメ「ハチクさんごめんね、少しの間じっとしていて」

ハラに押さえ込まれジタバタしているハチクに、ナツメは催眠術をかけ直した。
抵抗していた力が急にフッと抜けたのをハラは感じた。

ハチク「……」

ハラ「彼は……眠ってしまったのですか?」

ナツメ「まあそんな感じです。ここで正気に戻っても恥ずかしいでしょうから……」

ヤーコン「さ、時間がねえから急いでスタジオに戻るぞ!」

カミツレ&フウロ「………………」

わずか2〜3分の間でいろいろなことが起こりすぎたため、カミツレとフウロは茫然と立ち尽くしていた。



ヤーコン「…………あっ」



帰ろうとした矢先、ヤーコンとフウロの目が合ってしまった…………



※天の声※
説明しよう! 例のヤーコンを主人公としたネット小説には「ラブ・フウロ」というえっちなマシンが登場していた!
かなり印象的なセリフが多かったため、フウロもまた大衆から性的な言葉をかけられる等でイジられることが増えてしまったのである!
ヤーコン本人に罪はないとフウロもわかってはいるものの、ヤーコンを見るとどうしても例の件を思い出してしまうため、以来フウロはヤーコンと会うのをなんとなく避けていた──
 ▼ 177 ミラミ@リニアパス 24/03/21 01:18:12 ID:dKugKKO. [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ナツメ&カミツレ(……まずい!!!!!!!!!!)

事情を知っているナツメとカミツレは困った表情でお互いの顔を見合わせていた。



ハラ「おや! あなたはこの前スタジオに遊びに来てくれた……えーっと、カツレツ殿でしたかな?」

カミツレ「惜しい、カミツレです! 覚えててくれるかハラハラしましたよ」


ハラ「そちらのお嬢さんはなんと可憐な……! どうです、しまキングの子を産…」

ヤーコン「あ゛ぁーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」バキィ!!!!!


ハラ「痛〜っ! か弱い年寄りにいきなり殴りかかるとはひどいですぞ! ひどすぎますぞ!!」

ヤーコン「何がか弱いだよこのクソジジイ!! ベトベターの角に頭ぶつけて死ね!」


フウロ「……」


ナツメ&カミツレ(ど、どうしよう…………)


ヤーコン(やべえ……そういやフウロってワシと会いたくないとかだったよな!? 地雷踏んじまったか〜〜〜!?!?!?)
 ▼ 178 ーボ@キズぐすり 24/03/25 17:42:22 ID:/Qn.4A5Y NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 179 ンメル@ミュウZ 24/04/11 15:36:08 ID:uMpowoRk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 180 ンターン@もえぎいろのたま 24/04/18 22:43:06 ID:wJ2oMTpE [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フウロ「……ふふっ、あはははは! ヤーコンさんったら相変わらずおかしいんだからー!!w」

ナツメ&カミツレ(!?)

ヤーコン「」

あまりに予想外なフウロの反応に、ヤーコンはポッポが豆鉄砲を食ったような顔になってしまった。


ヤーコン「……フン、まあな! こないだは差し入れとポスターありがとな」

フウロ「いえいえ。今度はアタシもスタジオに遊びに行かせてください!」

ヤーコン「おう、いつでも歓迎するぜ」

カミツレ(フウロちゃんのヤーコンさんに会いたくない問題は一応解決したってことでいいのかしら……?)



一方、ヤーコンとフウロの事情を詳しく知らないアクロマとハラは、彼らから少し離れたところでひそひそ話をしていた。

アクロマ「ヤーコンさんの知り合いのようですが、なんとなく一瞬気まずい雰囲気になっていましたね」

ハラ「わたしの名推理によると、あちらのお胸の大きな女性はおそらくヤーコン殿の愛人……。しかし、しまキングで立派な魔羅の持ち主であるわたしに惹かれてしまったのですな」

アクロマ「それはないと思います」



カミツレ「……ねえナツメちゃん、今d」

ナツメ「ふたりともお騒がせしてごめんね!! ヤーコンさん、私たち着替えとか準備があるので先に戻ります!」

ナツメは会話を強引に遮るようにポケモンを出して、ハチクを連れてさっさとテレポートで移動してしまった。

カミツレ「あ〜帰っちゃった! ハチクさんとイチャイチャするのを見たいから次そういう場面を撮るとき教えてねって言おうと思ったのに!」

ヤーコン「それを察して逃げたんじゃねえのか?」

カミツレ「そんなことある!? だって映画になったら不特定多数の人に見られるわけじゃない。わたしやフウロちゃんに見られるのも同じでしょ?」

ヤーコン「知らねえよ。本人に聞いてくれ!」

フウロ「っていうか、もしかして今も撮影の合間なんですか?」

ヤーコン「ああ。大人の事情で急遽撮り直しが必要になっちまってさ……みんな休み返上で頑張ってるとこなんだよ」


運転手「ボスー! そろそろ我々も戻らないとマズいです!!」

ヤーコン「わかった! すぐ行く!!」

ヤーコン「……それじゃ、お楽しみ中のところ邪魔して悪かったな。引き続き楽しんでくれよ!」

カミツレ「びっくりしたけど何とかなったみたいでいろいろ安心したわ」

フウロ「ヤーコンさんたちも大変そうですけど頑張ってくださいねー!」


ヤーコン一同は、車に乗ってポケウッドのスタジオへ戻っていった。
 ▼ 181 マゼンタ@レトルトバーグ 24/04/18 22:45:38 ID:wJ2oMTpE [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
帰りの車内──

ハラ「はぁ…………あのむっちりたわわなお嬢さんはとても魅力的でしたな。まさに王の子を産むにふさわしい身体!! 金玉がドクドクしてきましたぞ!」

ヤーコン「人の仕事仲間に失礼なこと言うんじゃねえよ色ボケジジイ!」

ハラ「彼女はヤーコン殿の愛人ではないのですか?」

ヤーコン「ちげえよ、ただのジムリーダー仲間だ。正直ワシの好みのタイプではあるが身体の関係は一切ない……神に誓ってもいいぜ」

ハラ「助平なヤーコン殿があんな女を放っておくとは考えにくいのですが!?」

ヤーコン「オレ様くらいになると女なんて選び放題だからな。わざわざリスクを負って仕事の関係者に手ェ出すような馬鹿な真似する必要ねえんだよ」


ハラ「アクロマ殿もああいう肉感的な女性を見たら少しはムラムラしたりするのではありませんか?」

アクロマ「うーん、わたくしあまりそういうことに興味がないもので……申し訳ありませんねえ」

ハラ「そうですか…………んん? 髪に何かついていますぞ!?」

アクロマ「えっ! なんでしょう?」


パチッ… ビリビリッ!!

アクロマ「わあっ!!!?」

少しぴりっとするくらいの弱い電気が放出された。

アクロマにくっついていたのはロトムだったのだ。
ロトムはいたずらっぽい表情でみんなを見まわしながら、車内を飛び回った。


アクロマ「なんとまあ……ロトムではありませんか!!! イッシュにはめったにお目にかかれないんですよっ! これは確実に捕まえなくては!!」

アクロマはロトムに向かってボールを全力投球!!!

運転手「うわっ! 車内でボール投げないでくれます!?」

ロトムに素早くかわされてしまい、ボールはヤーコンの頭に直撃した。


ヤーコン「痛でっ!! ……何しやがる!!!!!」

ハラ「はっはっは、お約束ですな!」

アクロマ「もう一回!」

ヤーコン「ぐわあ!!」

またもロトムに避けられ、ボールはヤーコンにぶつかった。

ヤーコン「おいテメーわざとだろ!!!! いい加減にしろよ!? そのヘンテコな青い毛を毟り取ってやる!」

ハラ「アクロマ殿、覚悟するのです!!」

運転手「車内で暴れるなっつってんだろ!!! 3人まとめて放り出されてえのかッ!?」

ヤーコン「す、スマン……」
 ▼ 182 ンドラー@ネコブのみ 24/04/18 22:59:53 ID:wJ2oMTpE [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ヤーコンたちがスタジオに戻ると、ハチクとナツメは既に準備を済ませて待っていた。

ハチク「戻ったか……遅かったな」

ヤーコン「誰のせいでこうなったと思ってんだよ!?」

ナツメ「まあまあ、いいじゃないですか。フウロさんとも仲直りできたわけですし」

ヤーコン「それもそうだが……もしかして、このことも予知して仕組んだのか?」

ナツメ「ふふ……どうでしょうね」



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

結婚の挨拶でローザの実家を訪れ、そこに滞在中のヤーコプとローザ。
翌日はローザが結婚式で使う小物などを家の倉庫から探したいと言うので、暇になったヤーコプはドリュウズを連れて故郷の街をフラフラと歩いていた。

ヤーコプ(ハチク)『懐かしいなあ。たしか、このへんでお前と出会ったんだっけ……』

ドリュウズもうっすら憶えているのか、あたりを見まわしてはソワソワして落ち着かない様子である。

???『おい、そこのお前さん!』

モグリューだった頃のドリュウズとの出会いを懐かしんでいると、近くを歩いていた知らない男から急に声をかけられた。

???『よーし! 目が合ったな! おれはウルフっていうんだ。勝負しようぜ!!』

ヤーコプ『げっ……こんなとこ誰も通らないと思って1匹しか連れてねえよ』

ウルフ『言い訳はいいからさっさと戦ろうや。いけっ、フリージオ!』


ポケモントレーナーのウルフが勝負をしかけてきた!
 ▼ 183 ワルン@やさいパック 24/04/18 23:00:35 ID:wJ2oMTpE [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコプ『……こおりタイプか。ドリュウズ、はがね技で畳みかけろッ!』

ドリュウズのアイアンヘッド! フリージオに効果は抜群だ!!

ヤーコプ『フン、挑んだ相手が悪かったな!』

ウルフ『……まだ終わってないぞ』

フリージオは一撃で瀕死になったかと思いきや、きあいのタスキで攻撃を耐えた。そして、そのままれいとうビームをドリュウズに打ち込む。

ヤーコプ『道具を持ってたか……でも次で終わりだぜ』

ウルフ『倒される前に少しでも削ってやる!』

フリージオは先にこおりのつぶてをドリュウズに当ててから倒れた。
相手のポケモンを1匹倒したものの、こちらの手持ちは1匹しかいないので攻撃を2発食らっているのがなかなか痛い。

ウルフ『頑張ったなフリージオ。さて、クレベース! 出番だ!』

ヤーコプ『見たことないポケモンだが、おそらくこおりタイプか……何匹来ようと叩き割ってやるよ!』

ドリュウズのいわなだれ! クレベースに効果は抜群だ!!

ウルフ『こいつは硬さが自慢でね、苦手なタイプの技でもこの程度じゃあ余裕で耐えるのさ。クレベース、“じならし”だ!』

ドリュウズに効果は抜群だ!

ドリュウズは倒れてしまった……



ヤーコプ『チッ……オレの負けだ。ほらよ、少なくて悪りぃけど賞金だ』

ウルフ『ほんとに少ないな……いまどき子供でももうちょっと持ってるんじゃないか?』

ヤーコプ『もらっといて文句言う奴がいるかよ! 近所で散歩してただけなんだからしょうがねーだろ。金を持ってただけでもありがたいと思えよ!?』

ウルフ『……そうだな、悪かった。勝負してくれて感謝するよ』

そう言ってウルフは賞金を握りしめた。
 ▼ 184 ケッチャ@1ごうしつのカギ 24/04/20 20:46:06 ID:FUJgjOcM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 185 メイル@1ごうしつのカギ 24/04/29 15:25:45 ID:EMb6htps NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(作者です)

ヤーコン「おいハチク……ハチクマン実装だけじゃなくお前本人の掛け合いまで追加されるとはいいご身分じゃねえかよ」

ハチク「……すまない」

ハラ「やれやれ、男の嫉妬は見苦しいですな。撮影メンバーの中で唯一☆5になっていない雑魚監督だからといって八つ当たりはいけませんぞ!」

ヤーコン「クソッ気に入らねえ! ワシの☆5も実装してくれよポケマスーーー!!!!!」
 ▼ 186 ライゴン@マトマのみ 24/05/12 18:52:24 ID:gMxwD2PU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 187 ティアス@たべのこし 24/05/23 19:20:16 ID:B8QwLLs6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フン! 支援するか……
 ▼ 188 ントラー@カイオーガのおやつ 24/05/26 14:38:09 ID:jmboSXEI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウルフ『………………』

ふと、ウルフが神妙な顔つきでヤーコプを見つめてきた。

ヤーコプ『?』

ウルフ『おれたち、前にどこかで会ったことなかったか?』

ヤーコプ『えっ!? オレはちょっと心当たりがないなぁ……』

ウルフ『そうか……。おれはお前さんを見たことある気がするんだが、わからないってことは他人の空似かねえ……。ちなみにカロスに来たことは?』

ヤーコプ『一度もないぞ。ってかアンタ、カロスから来てんのか? なんでこんな何もない田舎町に!?』

ウルフ『あれだよ、己の身体とポケモンたちを鍛えるための武者修行ってやつさ。知り合いがいたり寄り道するところが多い場所だと甘えちまうからな!』

ヤーコプ『修行って……何か目標でもあるのか?』

ウルフ『ジムリーダーの試験を受けるんだ。おれの町のジムリーダーが今度引退するって言うんでね』

ヤーコプ『そりゃ強いわけだ。試験、受かるといいな!』

ウルフ『おう、頑張るよ! ……さて、おれはそろそろ行かないとだ。ありがとう』

ヤーコプ『そっか。気を付けろよー!!』


そうしてウルフはバスに乗って行ってしまった。

ヤーコプ(よくわかんねーけどなんかおもしろい奴だったな。でも、カロスなんて遠いし、もう会うことはないか……)




一方、ローザの実家──

ローザの母『ふう、だいぶ探したわね……。使いたいものはだいたい見つかった?』

ローザ(ナツメ)『ええ! 付き合ってくれてありがとう。さっそく試着してみようっと!』

大きな姿見のある母親の部屋でドレスに着替え始めた。

ローザの母『このドレスをあなたにも着てもらえるなんて嬉しいわ。おばあちゃんは小柄な人だったから、入るかちょっと心配だけど』

ローザ『うーん……胸のところがきついかも』ムギュ…

ローザの母『あらあら、急いで直さなくちゃね〜。サイズも測っておこうかしら』

ローザ『ひゃあっ、メジャーがひんやりする!』


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「よし……いったん休憩にするか」

ナツメ「じゃあこの間に着替えとメイク直しをしてきますね」

ヤーコン「了解、30分までに戻ってきてくれ!」
 ▼ 189 チュル@しあわせタマゴ 24/05/26 14:39:10 ID:jmboSXEI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラ「むほほ! ナツメ殿のお着替え良かったですな!! あの谷間にいろいろ挟みたいですぞ〜!」

ハチク「本人がいないとはいえ、あまり堂々とそういうことを言わないでもらえますか……」

ハラ「これはただの健全な男子トークです。決してセクハラなどではありません!」

ヤーコン「お前だってちゃっかり見てただろ。自分だけいい子ぶってんじゃねえぞこの野郎」

ハチク「……ヤーコンさんが何かしないか心配で見ていただけだ」

ヤーコン「身体触ったり舌入れてキスしてる奴に比べたら何もしてねえよ。……撮影中にうっかり勃っちまったりはしねえのか?」

ハチク「失礼な!! 恋人らしくイチャつけと言うからその通りにしただけなのに……。それに、撮影中はカメラ映りや演技に集中するので興奮している暇などないのだ」

ハラ「やれやれ。ハチク殿は相変わらずお堅いですなあ……わたしでしたら撮影後すぐ休憩室にでも連れ込んで一発やらないと気が済みませんぞ!」

ヤーコン「女遊びも芸の肥しだ、お前もっと遊んだほうがいいぞ!? 好みのタイプを教えてくれたらワシが得意にしてる店の嬢を紹介してやるよ」

ハチク「結構だ。間に合っている。ではわたしも着替えてくる……」

ヤーコン「は…………??? まっ……間に合ってるってどういうことだよおおお!!」




ヤーコン「さーて、一服してくるか……って煙草がもう残り2本しかねえ! アクロマの奴どこ行った!?」

ハラ「彼なら先ほど車にいた小さなポケモンを探してウロウロしていましたぞ」

ヤーコン「仕事中なんだが!?」

ハラ「珍しいポケモンだそうですからな、仕事なんかしてる場合ではないのでしょう!」

ヤーコン「いやいやおかしいだろ、仕事の時間なんだからちゃんと働けよッ! 意味わかんねえよもう!!!」


ハラ「ヤーコン殿もそろそろ煙草の辞めどきかもしれませんな。禁煙すると食事が美味いですぞー!」

ヤーコン「そういやアンタいつの間にか辞めてたな……。なんで急に辞めたんだ?」

ハラ「孫に臭いと言われたのがショックで心が折れました………………」

ヤーコン「お、おう……そうか。まあうちの娘はかわいくて良い子だからそんな心ないこと言わねえと思うけどな!!」

ハラ「まあでも、どうせ臭いと言われるなら煙草という言い訳ができるほうが傷つかないかもしれませんな」

ヤーコン「おいふざけんな!! オレ様は臭くねえっ!!! ダンディな漢の香りだ!」

ハラ「世間ではそれをオッサン臭というのですぞ」
 ▼ 190 ガユキノオー@じゅうでんち 24/05/31 17:06:00 ID:gvmEomu. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 191 ッタ@エネコのしっぽ 24/06/15 09:44:13 ID:epeQZxk2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 192 ライドン@パスタ 24/07/05 18:01:47 ID:SX7s/Vls NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 193 ヤッキー@やんちゃミント 24/07/09 19:37:55 ID:dy/EB0BM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコンとハラが喫煙所で話していると、遠くに予備のカメラを持ってうろつくアクロマの姿が見えた。

ヤーコン「あーっ!! あの野郎〜勝手にカメラ持ち出しやがって!!!」

煙草の火を消し、急いで駆け寄るヤーコン。

ヤーコン「おいっアクロマ、探したぞ! 仕事ほっぽりだして何やってんだ!」

アクロマ「まあまあヤーコンさん落ち着いてください。わたくしはあなたのお役に立つすごい発明をしたんですよっ!」

ヤーコン「はぁ〜〜〜!?」

アクロマ「とりあえず見ていただけませんか? このカメラには、さきほど見つけたロトムが入っているのです」

ヤーコン「ったく……忙しいんだから手短にしろよ?」

アクロマ「ロトムは電化製品に入り込むことができる不思議なポケモン……つまり自由に飛び回るカメラになるわけですっ!」


ロトムが入ったカメラは浮遊し、ヤーコンたちの周りをぐるぐると回ってアクロマの手元に戻ってきた。

ヤーコン「うおお……なんだこりゃあ」

ハラ「カメラが飛び回るとはなんと面妖な!」

アクロマ「いま撮影した映像がこちらです。自由な距離や角度から動きのある映像が撮れていると思いませんか!?」

ヤーコン「おおっ、たしかにすげえな……上手く使えば良いビジネスになりそうだ」

アクロマ「そうでしょうそうでしょう!! これで特許を取ればわたくしの借金は一瞬でなくなり、ヤーコンさんも最新技術を使って撮影ができる……悪くない話ですよねっ!」

ヤーコン「フン! まあな。仕事をサボってばかりいるしょうもねえ奴だと思ってたが、ちったあ見直したぜ」

ハラ「これで奴隷生活ともおさらばですな♪」

ヤーコン「衣食住提供して給料のほかに小遣いまでやってんのになんだよその言い方は!!」


アクロマ「ヤーコンさん……もしよければせっかくなのでこのロトムカメラ(仮)で映画のオフショットやメーキング映像でも残してみませんか?」

ヤーコン「ガハハハ、記念になるし面白そうだな! そしたら個人情報とか撮っちゃいけないものを避けて適当に撮ってみてくれるか?」

アクロマ「承知いたしましたっ!! さあロトム、この人(ヤーコン)の密着取材をお願いしますよ!」


ロトムカメラ(仮)は再びアクロマの手を離れ、宙に浮かんだ。

ヤーコン「機械のことは正直よくわからんが独自の最新技術を使うのはいいもんだな!」


と、思ったのも束の間……


ガシャーン!!!!!



ヤーコン&ハラ&アクロマ「!?」


宙に浮いていたカメラが突然床に落下し、バキバキに壊れてしまった。
 ▼ 194 ジッチュ@ビスナのみ 24/07/09 19:39:08 ID:dy/EB0BM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラ「あああ……!」

ロトム「飽きたロト!」

アクロマ「な、なんとまあ!!! ロトムが喋ったあああああーーー!? もう1回……もう1回喋ってくれませんかっ!!!!」



ヤーコン「………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

アクロマ「……」

ヤーコン「おいいいいいい! なんてことすんだよッ!!!!! いくらだか知らねえが映画撮影に使うカメラだからきっと高価だぞ!」

ヤーコン「カメラの弁償代も借金にツケとくからなあ!! テメーには今まで以上にがっつり働いてもらうから覚悟しとけよ!」

アクロマ「うう、そんなぁ〜!」

ハラ「やっとアローラに帰れると思ったのに……」



カメラから抜け出したロトムはしばらく近くをウロウロ飛び回っていた。

ヤーコン「おいアクロマ、またイタズラされると困るから早くこいつをしまえ!」

アクロマ「あ、実はわたくしのポケモンではないのです。捕まえようとしたら逃げられてしまったのですが、機械に興味を持ったのか近づいてきたんですよ」

ヤーコン「ボールならやるからさっさと捕まえてくれ」

アクロマ「よーし、今度こそ捕まえますよっ!! えいっ!!!」

ロトム「いやだロト〜」

ロトムはボールをかわしつつ、ヤーコンのライブキャスターの中に入っていった。

ヤーコン「おわーー!? おいコラッ、ワシのライブキャスターに入るんじゃねえ!!」

ロトム「振っても叩いても無駄ロト!」

ヤーコン「ふざけんな!! 出てけよ!」

ハラ「アクロマ殿、こやつを追い出すにはどうすればよいのですか?」

アクロマ「それが……まだわからないのですよね。わたくしもロトムを観察したいですし、しばらくはこのままでいいんじゃないでしょうか!」

ヤーコン「良くねえよ!!!! 誰でもいいからこいつを追い払ってくれー!!」
 ▼ 195 ンチャム@ドーミラーのかけら 24/07/11 07:17:56 ID:ox6AgYBM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 196 ノムー@パチリスのけ 24/07/29 18:35:53 ID:fl0c9rP6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 197 ノクサ@スチールメモリ 24/08/19 17:48:04 ID:8B4.TpBM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 198 ガジュペッタ@こだわりちまき 24/09/02 18:01:28 ID:mhZQOQ6Y NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 199 ラルマタドガス@ばんのうがさ 24/09/21 20:16:49 ID:Vf7wfA2w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 200 ゴール@ツルギマイタケ 24/09/22 00:04:56 ID:YAB29DF. NGネーム登録 NGID登録 報告
(作者です)
いつも支援ありがとうございます。
ちょっと出張などで忙しくしており、ただでさえ遅い更新が更に滞ってしまいすみません……無理のない範囲で続きも頑張ります!
 ▼ 201 ニリュウ@ピーマンスライス 24/10/19 09:40:42 ID:oRUwCFDo NGネーム登録 NGID登録 報告
いつでも待ってるぞ
 ▼ 202 リルリ@ロメのみ 24/10/25 22:00:17 ID:I0mg73iw [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
映画撮影の休憩中、ヤーコンのライブキャスターにロトムが侵入してしまい、ヤーコンは随分と困っていた。

ヤーコン「ライブキャスターなんてただでさえ個人情報の塊だってのに……ワシの連絡先にある各界の著名人の情報とかがもし流出でもしたらどうすんだよ……」ブツブツ

ロトム「ロトロト! メールが1通届いたロト♪」

ヤーコン「うるせえ!!!! さっさと出てけっつってんだろ!! しっしっ!」

アクロマ「あーあ、親切にお知らせしてくれたのに邪険にして……」

ハラ「根は案外いいヤツなのかもしれませんぞ?」

ヤーコン「なんでワシが意地悪してるみたいになるんだよ!」

ロトム「読んであげるロト! ヤーコンさんこんばんはぁ❤️ この前は…」

ヤーコン「わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 余計なことすんじゃねえっ!!!!」

ハラ「むむっ、今のは夜の女からの営業!!! ヤーコン殿は相変わらずそういうのが好きですなあ」

アクロマ「ハラさんはそういうのは利用されないんですか?」

ハラ「とんでもありません! 金で女を買うなどモテない男のすることです。わたしの元には立派な魔羅を求めて毎晩たくさんの女が『抱いて〜♡ あなたの子を産みたいの♡』と押し寄せてきますぞ!」

アクロマ「はぁ……そうですか」

ハラ「島の女は全員しまキングの妻のようなものですからな。はっはっは!」

ヤーコン「……フン! 枯れたジジイのホラ話だ!!」



ロトムに翻弄されてバタバタしている間に、次の準備をしていた役者たちが戻ってきてしまった。
次が結婚式の場面なのでハチクとナツメはタキシードとドレス姿である。

ヤーコン「おお、よく似合ってるな! これはワシの知り合いが貸してくれたんだ」

ナツメ「さすがヤーコンさん、顔が広いですね」

ヤーコン「向こうはいい宣伝になるし、こっちは衣装を貸してもらえる。そしてお互い取引することで関係の維持にもつながるのさ。ギブアンドテイクの関係ってやつだ!」

ハチク「どんなときでも商機は逃さないのだな」

ヤーコン「貸してくれた人に写真を送りたいから撮らせてくれよ! おいアクロマ、写真撮ってくれ!」

借りた衣装を着たふたりを撮るのかと思いきや、ヤーコンが真ん中に入って3人で撮りたいようだ。

アクロマ「あの……ヤーコンさん要らなくないですか?」

ヤーコン「要らなくねえよ、なんてこと言うんだ!! バイトの分際で監督のオレ様に口出しすんじゃねえ!」

ハラ「わたしも写りたいですぞー!!」

ヤーコン「だああああ! テメーは呼んでねえっ!!!」

パシャ♪

ヤーコン「あ〜もう!! 酔っぱらった親戚のジジイが乱入してきたみてえになっちまったじゃねえかよクソっ!」

ハチク(ヤーコンさんが割り込んできた時点で既にそれだと思うが……)
 ▼ 203 マカジ@はっきんだま 24/10/25 22:08:23 ID:I0mg73iw [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロトム「写真をお友達に送ってあげるロト。誰がいいロト?」

ヤーコン「こら!! 勝手なことすんな!!!」

ハチク「ライブキャスターから声が!?」

ナツメ「中にいるのはポケモン……ですか?」

ヤーコン「そうなんだよ、お前らが楽屋に行ってるときにやられちまってなあ……とにかく大変なんだ!!」

ハラ「忙しいヤーコン殿に代わって夜の女からの営業文を読み上げてくれたりと、優しいところもあるのですぞ」

ヤーコン「バカ! 人前ででかい声で読み上げるもんじゃねーだろ!!!」

ナツメ(一応そういう恥じらいはあるのね)


スタッフ「監督ー! 時間がないので早くしてくれますかぁ!?」

ヤーコン「すまんすまん、すぐ始める!」

ヤーコン「……ライブキャスターが心配だな。ワルビアル、しばらくこいつを見張っててくれ!」

ワルビアル「ぐぉおお……!!!」

ロトム「ヒッ……!」

ワルビアルの威嚇に怯んだ拍子に、ロトムはヤーコンのライブキャスターから飛び出してどこかへ行ってしまった。

ヤーコン「お!? やっと出てってくれたか!?!?」

アクロマ「ああっ! どこへ行くんですかっ!? 探さないと!」

ヤーコン「馬鹿野郎!! 借金が増えたぶん仕事も山積みなんだぞ!!!! 買い出しに荷物の受け取りに飲み物の準備にケータリングの手配にそのへんの片付け、他いろいろ……休む暇はないと思えよ!」

アクロマ「ひぇ……」

ハラ「アクロマ殿、ちゃんと働かないとダメですぞ〜〜〜? わたしのお菓子がそろそろなくなりそうなので買ってきてくだされ……」ボリボリ…

ヤーコン「テメーも働くんだよ!!!!!! ってかみんなの差し入れを食い尽くすんじゃねえッ!!! クソ田舎のデブジジイは残飯かそのへんの草でも食ってろ!」
 ▼ 204 カヌチャン@どくどくだま 24/10/25 22:27:45 ID:I0mg73iw [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もう少し載せようと思ったら投降後にエラーになっちゃった
キリが悪いけど今日はこれで終わりにしときます🫤
 ▼ 205 ガカメックス@ワサビソース 24/10/25 22:32:06 ID:I0mg73iw [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

前回撮影した場面から数か月後──
ヤーコプはローザと入籍して結婚式も挙げ、晴れて正式に夫婦となった。

……が、もともと同棲しており今までの家でそのまま暮らしているため、彼らの生活にあまり大きな変化はなかった。
いつものように夕食を終えた後、ふたりはリビングで一緒にテレビを見ていた。


ヤーコプ『聞いてくれ……重大発表があるんだ!!』

ローザ『えっ! どうしたの?』

ヤーコプ『オレ、今の仕事辞めて自分で会社起こすことにしたぞ! やっぱ男なら一国一城の主になりたいからな!!!』

ローザ『はあ!?!?!?!?!?』

ヤーコプ『いいタイミングだろ!? 少ないけどふたりで貯めてきたお金もあるし、お前も子供できたら仕事辞めるって言ってたよな。そしたら時間できてこっちの仕事も手伝えるだろ!』

ローザ『なっ……何考えてるのよ! そんなのダメに決まってるじゃない!!!!』

ヤーコプ『え…………』

喜んでくれると思ってウキウキしながら話したら真逆の反応だったため、ヤーコプは呆気にとられてしまった。


ローザ『あのお金はこれからの生活資金だし、妊娠したら体調が悪くなって今みたいには動けなくなるの! いつでも暇で手伝えると思ったら大間違いよ!』

ヤーコプ『……』

ローザ『今だってかなり切り詰めてギリギリの生活なのに、信じられない……。会社が生き残る確率がどのくらいか知ってる? 事業に失敗した場合のこともちゃんと考えてあるの!?』

ヤーコプ『なんでそんな始める前から否定すんだよ! きっと上手くいくって!! 頑張って今より稼いで、お前に苦労させないようにするから……なっ!?』

ローザ『楽観視しすぎよ。そもそも今の貯金額じゃ初期費用だけでほとんどなくなってしまって、収入がない間に食いつなぐこともできないでしょ!』

ローザ『とにかく、貯金に手を出したら即離婚だからね!? ……わたしは明日早いからもう寝るわ。じゃあね!』

ヤーコプ『…………』

今までも喧嘩をしたことは何度もあったが、いつも優しいローザがあんなに声を荒げて怒ったのを見たのは初めてだった。
自分が理想ばかり追いかけて現実的な判断ができていなかったことや、彼女を不安にさせてしまったことのショックで、ヤーコプはしばらくひとりで茫然としていた。

ヤーコプ(とりあえず謝らないと……許してくれるかな? もしまだ怒ってたら今日はソファで寝よう)

おそるおそる寝室へ向かうと、まだ電気が点いているようだ。

ヤーコプ『……起きてるか?』

ローザ『うん』

ヤーコプ『さっきはごめん。オレの考えが甘かった……』

ローザ『ううん、わかってくれたならいいの! わたしこそきつく言っちゃってごめんね』

ヤーコプ『いやいやそんな謝らないでくれよ、厳しく言ってくれたおかげで目が覚めたんだし。感謝してるよ』

ローザ『あなたが自分の会社を持つことに憧れがあるのは知ってるけど……最初は会社じゃなくて個人でビジネスを始めてみてもいいんじゃない?』

ヤーコプ『……! その手があったか!!!』
 ▼ 206 イケンキ@ベロバーのけ 24/10/27 18:29:38 ID:1DEs6cW2 NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 207 イカイデン@ハムスライス 24/11/19 07:27:32 ID:jFcou3Co NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 208 ャロップ@うしおのおこう 24/12/05 16:24:56 ID:VZKkyUTw NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 209 リープ@スーパーボール 24/12/16 16:33:42 ID:ZcKYn.aw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 210 クリュー@くろいにんじん 24/12/21 18:25:10 ID:zSFMaVB2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ローザ『ふふ、うちの実家は自営でいろんな人が出入りしていたからね。そういう人もたくさん見てきたわ』

ヤーコプ『決めたっ!! 仕事はまだ辞めないし、ふたりの生活資金は使わない! 休みの日にコツコツ頑張るぞ!』

ローザ『いわゆる週末起業ってやつね。それならひとまず大丈夫かな』

ヤーコプ『えーっと……許してくれる……のか?』

ローザ『もちろん! さ、いつまでそこに立ってるの? 部屋の電気消すから早く入って?』

ヤーコプ『うう、ありがとう……好きだ〜愛してるぞ!!!!!』ギュウ〜

ローザ『ちょっ……切り替えが早すぎるのよっ!! 今日は早く寝るって言ったでしょ?』

ヤーコプ『ほんとごめん!!!! ゆっくり休んでくれ。おやすみ!』

ベッドに入るとふたりともすぐに眠りに落ちてしまった──。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「よーしOK! ふたりとも表情が自然な感じでいいな!」

ハチク&ナツメ「…………」

ヤーコン「……ありゃ、ほんとに寝ちまったのか!?!? テメーら仕事中に居眠りとはいい度胸じゃねえか、あぁ〜!?」

アクロマ「待ってください!」

ヤーコン「なんだよ」

アクロマ「おふたりは我々に気を遣って、時間の無駄がないよう休憩時間も休まず準備をしてくれていたんですよ。少しは休ませてあげませんか?」

ヤーコン「なるほど……まあ確かに、プロ意識の高いこいつらが人前で寝落ちるってことはよっぽど疲れてんだろうな。次の場面は出番がないし、このまま寝かせといてやるかあ……」

アクロマ(出番のない彼らがウロウロしていたらサボりにくいですからね。おとなしく寝ていてくれたほうが都合が良いのです!)


ヤーコン「ハチクの奴、服は着てるものの美女とベッドで密着してるときに即寝落ちとか頭おかしいんじゃねえか? あ〜〜イライラする!」

ハラ「撮影中は合法的にお触りし放題なのにろくに触らないし……もったいなさすぎます!!!」

ヤーコン「いい感じに触ってその気にさせればヤれたかもしれないのによ。金を積んでも抱かせてくれない女優サマだって人間なんだから性欲くらいあるはずだろ?」

ハラ「でも実際ハチク殿がそういうことをしていたらヤーコン殿は気に入らないのでしょう?」

ヤーコン「ったりめーだよ! あいつだけ得してたらムカつくに決まってんだろ!!」

アクロマ「何もしないとイライラされて何かしてもイライラされるの理不尽すぎません……?」
 ▼ 211 ラルマッギョ@ヒウンアイス 24/12/21 18:26:02 ID:zSFMaVB2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラ「やれやれ。ちんぽの小さい男は器も小さくて困りますなwww 自分に利害がないことを気にしても仕方ないというのに」

ヤーコン「うるせえ!!! 小さくねえっ! 嬢に『ワシのはデカいか?』って聞いたらみんな『すごいおっきくて素敵〜♡』って言ってくれるぞ!?」

アクロマ「おや、そうでしたか。わたくしのラボに昔誰かからもらった陰茎を大きくする薬の試供品があったので持ってきたのですが、ヤーコンさんにはご不要のようですねっ! キョウヘイさんにでもプレゼントしましょう!」

ヤーコン「はぁっ!?!? きょ、キョウヘイにはまだそういうのは早いんだよ! もうちょい大人になるまでワシが預かっとくから寄越せッ!」バッ!!!

アクロマ「あー! 強奪しないでくださいよっ!!」

ヤーコン「今日はイライラしたから一発ヤらないと気がすまん……ワシは店に行くからテメーらはさっさと帰ってクソして寝てな!」

アクロマ「まったく、ひどい雇い主ですね」

ハラ「わたしは大のトイレは朝派なのに……」

アクロマ「いつもハラさんの朝のトイレ占領時間が長くて困ってます!」


ウルフ役の俳優「あの……みなさんお忙しいところ、僕のスケジュールに無理やり合わせてくださってすみません……。こんな無名な役者なんかのために……」

ヤーコン「そんなの気にしなくていいんだぞ! ワシがどうしてもお前に演じてほしくてわがままを言っちまったんだからよ」

ハラ「いや〜、ウルップ殿の役はあなた以外考えられないくらいハマり役でしたぞ!! そういえば、お名前はなんと言いましたかな?」

ウルフ役の俳優「ループスといいます」

ハラ「ループス殿ですか、良い名前ですな。あ、良かったら今日の仕事終わりにあなたとアクロマ殿とわたしの3人で飲みにいきませんか? わたしの奢りですぞ!!」

ループス「いいんですか? ありがとうございます!! ぜひ行きましょう!」


ヤーコン「なっ……!!! おい、なに俳優を勝手に飲みに誘ってんだよ! てかワシを仲間外れにすんじゃねえ!!」

ハラ「ヤーコン殿はこの後風俗に行くのでお忙しいのでしょう?」

ヤーコン「そんなの行かねえよ!!!!! ワシも飲み会に参加するっ!! 金もこっちで全額払ってやるからな! おい、近くで良さそうな店探して予約しといてくれ」

スタッフ「は、はいっ!」


ハラ(小声)「ヤーコン殿のプライドの高さをうまく利用できましたな! 今夜はタダで食べまくって飲みまくりますぞ〜!」

アクロマ(小声)「ふふ、ハラさん意外と策士ですねっ!」


 ▼ 212 ツノブジン@イシヘンジンのいわ 24/12/23 12:53:25 ID:8Gfox9vA NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 213 ルリア@ゆうかんミント 25/01/02 20:03:42 ID:gpQE6qDU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 214 リミアン@ハッサムナイト 25/01/11 20:23:38 ID:tgoIYk2s NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 215 ソッキー@ナゾのみ 25/01/17 22:33:42 ID:LyZ.x.eo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 216 ィンルー@ぎんのおうかん 25/02/03 21:47:22 ID:0xccMrdc NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 217 チゲータ@ガラナツのえだ 25/02/06 21:08:26 ID:p3jskgg2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


そのころ、カロス地方の某所ではジムリーダー引退のため、新たなジムリーダーの座をかけて真剣勝負が行なわれていた。

司会『最後の一撃が決まったァーーー!! こおりポケモンたちが繰り広げる冷たくも熱いバトル! 見事制したのはウルフ選手〜〜ッ!!!』

ワーワー!!!!

ジムリーダーを目指して武者修行していたウルフは歴戦の猛者たちとの試合を勝ち抜き、新たなジムリーダーの座を獲得したのであった。


司会『おめでとうございます! ジムリーダー就任にあたり、みなさんに伝えたいことはありますか?』

ウルフ『応援してくれた家族や友人……そして関わってくれている全ての方への感謝の気持ちを忘れず頑張りたいです!』

ウルフ『……あと、人間の都合で傷ついたポケモンの保護活動にも力を入れていきたいと思ってます。不慣れな新人ではありますが、どうぞよろしくお願いします!』

\ワーー!!!!! がんばれーっ!/

司会『ポケモンの保護まで考えているなんて素晴らしいぞーッ!! 心優しきジムリーダーの誕生に、いま一度大きな拍手を!!』


ワー!!! パチパチパチ……



試合が終わった後もインタビューや記念撮影、リーグ関係者への挨拶などが続き、ウルフは緊張でずいぶん気疲れしてしまった。
やっと帰宅したときにはもう遅い時間になっていた。

ウルフ『ふう、ただいま……疲れたなぁ〜』

彼は暗い部屋の電気を点け、ひと息ついたらすぐに電話をかけた。
出産準備のため実家へ里帰り中の妻に、真っ先にジムリーダー就任の件を伝えたかったのだ。

ウルフ『もしもし、おれだよ。無事に優勝してジムリーダーになれたよ!!』

ウルフの妻『よかった! おめでとう!! ま、あんたなら絶対勝つってわかってたけどね!』

ウルフ『おれもそのつもりだったのに、準決勝あたりからめちゃくちゃ緊張してお腹が痛かったよ……。あ、体調はどうだい?』

ウルフの妻『あたしはとっっっても元気。まだまだ予定日まで結構あるし、散歩したりポケモンたちのトレーニングしたりもしてるのよ』

ウルフ『さすがだな! おれも仕事の引継ぎとかいろいろ終わったらそっちに行くからさ、お義父さんとお義母さんにもよろしく伝えておいてくれよ』

ウルフの妻『いつ頃来るかわかったら連絡してね!』

ウルフ『わかったよ。じゃあ身体に気を付けてな』ガチャン


ウルフ(あれだな、転職に子供の誕生と人生の転機が一気に押し寄せてきちまって混乱しそうだよ……)
 ▼ 218 ムッソ@ひこうのジュエル 25/02/06 21:09:26 ID:p3jskgg2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ウルフは自分の部屋でぼーっとしていた。

そばにある棚には写真立てがいくつも置かれており、家族や友人などの写真がたくさん並んでいる。
そのなかに一枚だけひときわ古い写真があった。

異国に住んでいた彼の曾祖父が写っているものである。
一般人からは並外れた驚異的な身体能力を持っていたという噂で、一族の間で嘘か実かもわからぬような数々の武勇伝が語り継がれていた。

直接会ったことはないものの、ウルフはそんな逞しい曾祖父のことをとても誇りに思い、憧れていた。


ウルフ(険しく高い雪山を己の肉体ひとつで登り、人慣れしていない凶暴な野生ポケモンを素手で次々と倒し、拳で大きな岩を砕き、荒波のなか何日も泳いで遠くの地へ移住した……そんな超人の血がおれには流れているんだ)

ウルフ(ひいじいちゃん、どうか力を貸してください……!)

ウルフは自分を奮い立たせるべく、古い写真に祈った。


ウルフ『!?』


見慣れたはずの写真だが、それを見て飛び上がるほど驚いてしまった。

自分の曾祖父が村の仲間と一緒に写っている写真だが、そのうちひとりの顔に見覚えがあったのだ。
この前旅先で出会った「どこかで会ったような気がする男」にそっくりだった。


ウルフ『う、嘘だろ!? そんなまさか…………!?!?!?』


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 ▼ 219 プ・ブルル@あらしのせきばん 25/02/06 21:22:11 ID:cllQjGCI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
来た来た!
 ▼ 220 ズゴロウ@よせだまのもと 25/02/25 19:14:37 ID:vExsAGEc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 221 フィティフ@わざマシンケース 25/03/14 23:51:34 ID:AOcs/BbY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 222 ワーク@おちゃ 25/03/15 11:32:51 ID:DQj66ALc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あれだよ、続きが楽しみなんだよ
 ▼ 223 ルネロス@おしゃれカードみどり 25/04/07 19:11:21 ID:nYmAjrPM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「おーしっ! 今日の撮影はここまでだ。さっさと片付けて飲みに行くぞ!」

ループス「わかりました! では僕は着替えとメイク落としがあるのでいったん失礼しますね」

ハラ「アクロマ殿、我々は車に乗って待機しましょう」

ヤーコン「こらっ、テメーらまだ仕事が残ってんだろが!! 働かざる者食うべからずだッ!」

アクロマ「やれやれ……仕方ないですね」

ハラ「か弱い老人を飲み会の前までこき使うなんて……たまにはわしらのことも労ってほしいものですな!」

ヤーコン「どこがか弱いんだよ。いつもいつも隙あらばサボってばっかのくせに偉そうなこと言うな! 急いでるからって手抜きすんなよー?」

ハラ&アクロマ「はいはい……」

ハラとアクロマは手抜きをするなと言われたものの、時間がなかったため普段の半分ほどの業務しかやらずに店に向かった。




飲み屋の個室──

ヤーコン「撮影はどうだった?」

ループス「いやー緊張しましたね!! ヤーコンさんとお仕事でご一緒できるなんて夢みたいで!」

ヤーコン「嬉しいこと言ってくれんじゃねえかよ……褒めても何も出ねえからな///」

ハラ「堂々としていて緊張した様子には見えませんでしたぞ。本物のウルップ殿をこの場に呼びたいくらい良い演技でした!」

アクロマ「ベスト・ウルピスト賞ですねっ!!」

ヤーコン「わははは! ベストもなにも、ウルップの役をやった俳優なんてひとりしかいねーだろ!」

4人の飲み会は楽しく盛り上がっていた。


ハラ「それでは飲み会恒例・ハラ踊りを披露いたしましょう!」

ヤーコン「フン! ムカつく顔だぜ!!」

ハラ「ヤーコン殿もご一緒に! さあ!」

ヤーコン「しょうがねえなあ〜。オレ様の本気を見せてやるか!」ヌギッ♡

アクロマ「ひぃっ!!! 黒い胸毛が渦巻いていますっ!! そして乳輪が無駄に大きいっ!」

ヤーコン「どうだ、漢らしい見事な胸毛だろう?」


ループス「……あの、そういえばヤーコンさんとハラさんとウルップさんって、一体どういったご関係なんですか?」

ヤーコン「がっはっは、気になるかぁ〜〜〜? 聞いて驚け、実はワシらは昔……」
 ▼ 224 ータス@タツベイのウロコ 25/04/10 11:14:53 ID:a3VwD8jg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 225 ンヤンマ@うしおのおこう 25/05/01 12:50:53 ID:lm0./xOE NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 226 ャラドス@ミツハニーのミツ 25/05/22 23:31:07 ID:LCME5hdY [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラ「あー! うんこしたいですな!!!!!!!」

ヤーコン&アクロマ&ループス「!?!?」

ヤーコン「な、なんだよ急にデカい声出しやがって……ってか食事の席で汚ねえこと言うな!!」

ハラ「失礼! 少々飲みすぎてしまったようですな。トイレへ行ってきます」

ハラはトイレへ向かう前に、チラっとヤーコンに目くばせした。


ヤーコン「……スマンスマン、驚かせたな。あのジジイちょっと最近ボケが始まっちまったみたいでたまにおかしいんだよ!」

アクロマ「ワープ先の……座標が……むにゃむにゃ」

ヤーコン「ジジイは戻ってこねえしアクロマも酔いが回ってきたみてえだし……グダグダで申し訳ないがおひらきにするか! 外にタクシーを呼んであるから使ってくれ」

ループス「ありがとうございます! 残りの撮影もよろしくお願いしますね」

ヤーコン「おう! こちらこそありがとな!」



ループスを見送り、ヤーコンが席に戻るとハラも戻っていた。

ハラ「ヤーコン殿、酔いは醒めましたかな?」

ヤーコン「悪かったよ……あの話は誰にもしないって3人で約束したもんな」

ハラ「わかってもらえたならよいのです!」

ヤーコン「……なあ、もう1軒行かねえか? まだ飲み足りねえんだ」

ハラ「それはよいですな! アクロマ殿はどうするのです?」

ヤーコン「こいつは車で休ませとけばいいさ。運転手もいるから安心だろ」


ヤーコンとハラは酔い潰れたアクロマを運転手に預け、2軒目の店へと向かった。



プルルルル!!

道中、ヤーコンの電話が鳴った。


ヤーコン「ウルップだ!! 噂をすればなんとやら……ってやつかねえ」

ヤーコン「おう! 元気かー!?」

ハラ「ウルップ殿ー! わしもいますぞ!!」

ウルップ『……どうしておれに嫌がらせをするんだよ』
 ▼ 227 ャラコ@ドリームボール 25/05/22 23:36:38 ID:LCME5hdY [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「急になんの話だ?」

ウルップ『なんかお前さんから何十件も不在着信が入ってたり、真っ黒な画面とかただの壁とかの意味不明な画像が大量に送られてきて気味が悪いんだよ……なんでこんなことをするんだ?』

ヤーコン「げえっ!? あいつのイタズラか……! 悪りぃ、わざとじゃねえんだ!」

ウルップ『ん? わざとじゃないってことはウイルスとやらにでも感染したのか? お前さん変なエロサイトばっかり見てるんじゃあないよ!』

ヤーコン「ちげーよバカ!! 変なポケモンがライブキャスターの中に入ってきて勝手に電話かけたりいろいろイタズラしてきたんだっ! ワシのせいじゃねえぞ!(エロサイトを見てるのは否定しねえが……)」

ウルップ『ぽ、ポケモンの……イタズラ???』

ハラ「そうなのです! にわかには信じがたいでしょうがわしも見ましたぞ。電化製品の中に侵入して機械を自在に操作してしまうのです!」

ウルップ『なるほど。まあ嫌がらせでもウイルスでもないなら安心したよ。指示した通りに動いてくれるなら、機械に疎いおれみたいな人間には便利なんだがなあ! じゃ、そろそろ飯の時間だから切るぞ。またな!』


ハラ「あぁ〜切られてしまいましたな。ウルップ殿に映画の話をしたかったのに!」

ヤーコン「…………」

ヤーコン(……指示を聞いて動いてくれる携帯、か……。これは上手く作ればかなり大規模なビジネスになるんじゃねえか!?)


ハラ「ヤーコン殿?」

ヤーコン「なんでもない。さ、次行こうぜ! ワシの行きつけの店に連れてってやるよ。巨乳美女がいっぱいいるぞ〜!」

ハラ「わしは誇り高きしまキングですぞ!? 女を献上されることはあっても金で買うなどとんでもない!」

ヤーコン「女を買う店じゃねえから安心しろ。女はただのウエイトレスさ。ま、店員といえど人間だから客と“個人的に”いい感じになっちまうこともあるかもしれんがな……」

ハラ「む……それでしたら大丈夫ですぞ。わしのキングサイズの魔羅を見れば女たちは虜になってしまうでしょうな! はっはっは!!」

ヤーコン「んな訳ねーだろ! 頼むから個室以外のとこで脱いだりすんなよ!?」

ヤーコン(行政への建前みてえな文句を普通に信じる人間がこの世に存在するとは驚いたぜ………………!)


数年後、ヤーコンが開発に携わったスマホロトムは世界中に普及し大ヒット商品となったのであった。
 ▼ 228 ロストロトム@かおるキノコ 25/05/22 23:40:05 ID:LCME5hdY [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一方、ポケウッドのスタジオ──

ナツメ「……?」

目が覚めたナツメはその場に違和感を覚えたが、少しして自分が置かれた状況を理解した。


ナツメ「ねえ、起きて! 大変なことになったの!」

ハチク「……う〜ん……まだ真っ暗じゃないか」

ナツメ「ここスタジオよ! 撮影中に寝落ちてそのまま忘れられちゃったみたい……」

ハチク「うわっ!? ほ、本当だ……。みんな帰ってしまったのか?」

ナツメ「たぶんね。とりあえず私たちも帰りましょう」


スタジオの部屋の電気を点けると、誰かの忘れ物らしきビニール袋が置いてあった。


ハチク「これは……撮影中には無かったからスタッフの私物か」

ナツメ「中身は煙草とゴム…………きっとヤーコンさんだわ。気になるから開けてみて!」

ハチク「なんで人に押し付けるんだっ!!! 仕方ないな……。お、空箱も入っている」

ナツメ「切らしてるのに気づいて買い足しに行ったのかしら?」

ハチク「……よく見たらサイズが違うし空箱のほうが新しい。空箱はXSだが中身が入っているほうはXL……」

ナツメ「つまり中身を詰め替えてるってこと!? 随分セコいことするのね」

ハチク「脱いだらどうせバレてしまうのにな……それにMくらいならまだ許せるがXLは盛りすぎだろ!!」




風俗店の個室──

ヤーコン「ぶぇーーーくしょいっ!!」

ヤーコン(あれ!? そういやさっき買ったゴムってどこだ? 煙草もねえ…………どっかに忘れてきたか!?!?!? まずいぞ……嬢にサイズ詐欺がバレちまうッ!!)

風俗嬢(この人明らかにチンポ小さいのにいつもわざわざこれ見よがしにXLの箱からゴム取り出してくるんだよねwwwwww)


当たり前だが風俗嬢にはバレており、残酷なことにそれにちなんだ影のあだ名まで付けられているのだが、ヤーコン本人の知るところではなかった。
 ▼ 229 ガジュカイン@ボスゴドラナイト 25/06/02 19:08:27 ID:bpoIENvk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 230 ロカロス@ひそやかスプレー 25/06/15 16:57:55 ID:EXUozq42 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 231 スボー@やまぶきのミツ 25/06/15 21:13:32 ID:W35M7vzc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フン!あれだよ 支援ですな
 ▼ 232 ライドン@カセキのリュウ 25/08/01 00:25:49 ID:qfDQdMQ6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 233 ダイナキバ@スライスエッグ 25/08/01 01:25:16 ID:aK3UlqwU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日、撮影休みの日──


ハラ「おはようございます! アクロマ殿っ!!!!!」

アクロマ「うぅ〜〜〜〜〜」

ハラ「ほら、しゃきっとしなされ!」

アクロマ「二日酔いで頭が痛いですよ…………ハラさんは随分とお元気ですねえ」

ハラ「当然ですッ!! 久々に女を抱いてパワーがみなぎっているのですからな!」

アクロマ「ハラさんは風俗がお嫌いなのではありませんでしたか?」

ハラ「風俗ではありませんぞ。飲みに行ったらたまたまいい女がいて抱かせてくれたのです!」

アクロマ「はあ、そうですか……(風俗店には行ったことも興味もありませんが……きっとお店をやる上でそのような建前が使われているのでしょうね)」



テレビ『それでは最新のエンタメニュースをお届します! まずはこちら! あの人気アイドルが妻子持ちの男性と密会──!?』

アクロマ「もう……毎日毎日下世話なワイドショーばかり見て!」

ハラ「腕相撲して勝ったほうがチャンネルを選ぶ権利をもらえる、と初日に決めたではないですか。アクロマ殿が勝てばいいのですぞ?」

アクロマ「そんなの腕力の差で毎回ハラさんが勝つに決まってるじゃないですかっ!! ベッドだって自分だけ広く使ってずるいです!」

ハラ「わたしはしまキングですし、あなたより年上で身体も魔羅も大きく、子孫もたくさん残していて偉いのですから当然です」

アクロマ「今の我々はヤーコンさんのところのアルバイトで同じ身分なんですけどね?」

ハラ「おやおや、童貞は怒りっぽくて困りますな。女を抱けばきっとイライラもおさまりますぞ!」

アクロマ「余計なお世話ですっ! わたくしはそういうのは興味ありませんので」

ハラ「アクロマ殿といいハチク殿といい、このSSに出てくる若い男どもはなぜ女にガツガツしないのでしょうか? なんとつまらない……」

アクロマ「ほっといてください。逆にお酒と女性とギャンブルくらいしか娯楽がない昔の人のほうがよっぽどつまらないですよ!」


ハラとアクロマが話していると、外からドカドカと大きな足音が近づいてきてドアベルが鳴った。


ピンポーン♪
 ▼ 234 ンリュウ@ジュカインナイト 25/08/01 01:26:07 ID:aK3UlqwU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「おーい! ふたりとも起きてるか〜?」

ハラ「もちろん起きてますぞ!」

ヤーコン「今日は仕事も撮影も休みだから、適当に人呼んでバーベキューしようぜ!!」

ハラ「おお、いいですな!」

アクロマ「すみませんがわたくしはパスで……二日酔いで気持ち悪いですし、わざわざ外でお肉を焼く意義がよくわかりませんので」

ヤーコン「はあ!?!?!?!?」

アクロマ「ですから、わたくしは二日酔いなので遠慮しますと言いました」

ヤーコン「そこじゃねえよ!! お前バーベキュー馬鹿にしてんのか!?」

アクロマ「えぇ……? 別に馬鹿にしているわけではありませんが、外で焦げたお肉や野菜を食べることに価値を感じられないだけですよ」

ヤーコン「かーーーっ! そんんっなクソみてえなバーベキューしか知らねえのかよ!」

アクロマ(まずいです、地雷を踏んでしまったようですね……!?)

ヤーコン「オレ様が本物を教えてやるッ! 5分で顔洗って着替えてさっさと来い!!! じゃあな!」


ヤーコンはアクロマを一方的にまくし立て、すぐに帰って行った。


ハラ「わたしは何度もヤーコン殿のバーベキューに呼ばれていますが、自慢のグリルで焼くお肉が店のように美味いですぞ!」

アクロマ「なんで休日の遊びにまで付き合わされなきゃいけないんですかああああ!」



ヤーコン(久しぶりのバーベキューだぞ!! さて、誰を呼ぼうかね……)
 ▼ 235 ッツー@エレキブースター 25/08/07 18:20:32 ID:YuKkCOeM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 236 ゼリア@あらびきヴルスト 25/09/15 02:23:09 ID:syegigHc NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
(作者です)
落ちないように保守
BBS終了までにはなんとか完結させられるように頑張ります……!
 ▼ 237 ンゲラー@がくしゅうそうち 25/09/24 06:49:16 ID:J7fA3XkE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
頑張ってくれ
フン!支援るか‥‥
 ▼ 238 ンドロス@このはのおてがみ 25/11/05 15:53:00 ID:Q4LMG/OA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 239 ストダス@カイデンのはね 25/11/06 08:10:07 ID:evy6Pqsc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 240 ンゲラー@メガメガネ 25/12/02 01:29:43 ID:jUa2JZrY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコンは手際よく肉の準備を進めつつ、バーベキューに誰を呼ぶか考えていた。
すると、ちょうどヤーコンの電話が鳴った。

ヤーコン「よお、いいタイミングでかけてきたなー! 今日のバーベキューに参加したいんだろ!? オレ様にはわかるぞ!」

ナツメ『??? よくわかりませんけど違います……私はこれから予定がありますし』

ヤーコン「ンだよ……そんじゃ用件は?」

ナツメ『急なんですが、今日ヤーコンさんが妻子持ちであるという情報がどこかで出回るみたいです』

ヤーコン「今日〜〜〜!?!? 今日のいつ頃だ!?」

ナツメ『時間まではちょっと……』

ヤーコン「そうか……了解。こっちも準備しとかねえとな!」

ナツメ『(準備って何するのかしら? 心の……?)では失礼しますね。よい休日を──』


ヤーコン「おいっお前ら!!」

ハラ「なんですかな?」

ヤーコン「ワシの妻子情報が今日どっかのタイミングで出回るみてえなんだ」

アクロマ「ああ、今の電話はナツメさんでしたか」

ヤーコン「そうだ。ほんとは人呼んで賑やかにバーベキューしようと思ってたんだが、メディアがウチに殺到して巻き込んじまったら大変だ……」

アクロマ「そんなことあります?」

ハラ「やれやれ、大袈裟な……チビでデブで毛深いドワーフみたいなむさ苦しいオヤジに妻子がいたとバレただけで家を囲むほどマスコミも暇ではありませんぞ?」

アクロマ「ハラさんも自意識過剰だと思われますよね? たとえば妻子持ちと判明したのがハチクさんとかだったら大騒ぎになるのもわかりますけど、ヤーコンさんでしょう……? 年齢的にも大企業の社長という立場的にも妻子がいて当然ですし、誰も興味ないですよ」

ヤーコン「お前ら失礼すぎるぞ!!!!! オレ様にだってファンはいるしイッシュじゃ有名人なんだからマスコミくらい来んだろ!!」

ヤーコン「……とりあえず、メディア対応の準備があるからワシは部屋に戻るッ!」

アクロマ「台本とか作るんですか?」

ヤーコン「ちげえよ、シャワー浴びて身だしなみを整えるんだよ! あと服や時計をさりげなく上等なやつにするのさ! 不意打ちされたときでも良いものを着てカッコよく現れるのが一流の漢ってもんだ。若いのから婆さんまで幅広くいるファンの女たちをがっかりさせるわけにもいかねえしな……」

ハラ「どうせ誰も来ないのに気合を入れて、なんと虚しいのでしょう……」

アクロマ「ヤーコンさんなんか変な薬とかやってらっしゃいません? 大量の女性ファンは幻覚だと思いますっ!」

ヤーコン「ふたりともベトベターの角に頭ぶつけて死ね!!!!」

ヤーコン「とにかく、ワシは忙しいからふたりで外の様子を見張っててくれよ。誰か来る気配があったら速攻で声をかけるように! 頼んだぞ!!」

ハラ「我々は今日は休みなのですから働きませんぞ?」

アクロマ「そうですよねえ……わたくしはお肉が焼けるまでラボに出かけてきます」

ヤーコン「チッ、しょうがねえなあ。特別手当を出してやるよ。通常業務の倍の時給だ!」

ハラ&アクロマ「やります!!!」

ハラとアクロマは特別手当と引き換えに上の階から外の見張りを請け負った。
 ▼ 241 ッタ@くちたけん 25/12/02 14:27:39 ID:pkY2Fpjg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 242 ァイヤー@メトロノーム 26/01/14 05:02:37 ID:rdXU6AmQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 243 コザル@レシラムのおやつ 26/01/14 19:27:09 ID:48gc9u.k [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
作者です

最後までちゃんと書けなくてすみません😭😭😭
話の下書きはここに載せてないものも大量にあるんですが、書きたい要素がありすぎてまとまらなくなってしまいました。自分の実力不足です。
最後までの大まかな流れはあらかじめ決めていたので、箇条書きメモでつまらないけれどそれだけ供養させてください……!


ヤーコン妻子持ち発覚事件:
何をしているのかよくわからなかった自分のパパが実はすごい人物だと知ったタロ、誇らしくなってつい友達に自慢してしまう。
そこからじわじわと噂が広がってしまい、またネット上でヤーコンがイジられる。


映画の続き:
偶然見つけた先祖の写真をきっかけにウルフがふたたびヤーコプを訪ねてきて、ふたりの不思議な友人付き合いが始まる。
彼がカロスの取引先なども紹介してくれたりして、細々とやっていた商売が少しずつ成長していく。
自宅の住所だった会社をきちんと事務所に移し、自分以外の従業員も雇い、念願の山も購入。
途中、野生ポケモンに山を荒らされるなどさまざまなピンチも訪れるが、なんとか乗り越える。
いままでの借金もすべて返済し、10年ほど苦労してきたヤーコプ夫婦の生活にようやくゆとりができてくる。

夫婦は子供がほしかったがなかなか恵まれなかった。
ふたりはもう40近いので半ばあきらめており「ふたりきりで過ごすのも悪くないな」と話していた。
が、その少し後になんと妻ローザの妊娠が判明。
数か月後、無事に元気な女の子が生まれたところで映画はおしまい!


映画公開後:
ストーリーや役者については褒められるが、ヤーコンが自分や経歴をいろいろ美化しすぎたせいでまた世間からイジられる。
幸いなことに(?)常にシコってる狂人と思われることはほとんどなくなったようだ……


後日談:
試写会の舞台挨拶後、ヤーコンが遊園地のペアチケットをキョウメイに渡す。
初々しいデートを楽しむふたりだが……途中でメイがヤーコンたちの尾行に気付く。
あっちに行けとアイコンタクトを送ったり、尾行を気にして落ち着かないメイを見て、怪しい人でもいるのかと勘違い。
「頼りないかもしれないけど、ぼくがついてるから!」とメイの手をとる。
メイは一瞬驚くが嬉しそうに笑って、キョウヘイの手をぎゅっと握り返す。

(これでSSおわり)


完結させられなくて申し訳ないけど、いままでお付き合いいただきありがとうございました!
 ▼ 244 ラルヤドン@ハートのウロコ 26/01/14 19:46:28 ID:48gc9u.k [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
最後に俺のポケマスガチャで出た綺麗に並んだウルハラコンでも見てください!
ポケマススレで前に載せたから見たことある人もいるかも
ウルップもハンサムの嫁ネタとかでもう一回くらい登場させたかったな……
 ▼ 245 ロボーシ@ドクZ 26/01/14 23:55:11 ID:WohgkQEE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お疲れ様でした!
 ▼ 246 レフワン@ようせいジュエル 26/01/15 22:22:33 ID:K8O26h.k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お疲れ様でした
 ▼ 247 ルジーナ@たわわこやし 26/01/15 22:24:58 ID:Mh1wT.xg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
くんでもぷらすでもいいからいつでも続き待ってルデ
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