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SS

【SS】フン! 監督するか……

 ▼ 1 ラルファイヤー@あまいミツ 23/05/11 23:30:21 ID:Bgj2aNjA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒウンシティ ヒウンストリート――


街の人A「ねえ見て、フンシコ!」ヒソヒソ…

街の人B「ちょw 本人に聞こえるってww」

街の人C「プークスクス……w」


ヤーコン「……」


子供A「アンダーチンポミルクボス〜w」ギャハハハ!!

子供B「くっさwww エンガチョバリアー!」


ヤーコン(くそッ、どいつもこいつも……)


ホドモエシティのジムリーダーであり鉱山会社の社長でもあるヤーコンは、あることで悩んでいた。
数週間前、彼を題材にした卑猥な小説が突如ネット上に出現し、たちまちミームとして広まったのだ。

もちろんそれは誰かが勝手に書いた作り話であり事実とはまったく異なる。
しかし世間のイメージというのは残酷なもので、常にシコシコしている異常な人物だと思われてしまった。

作者もしくは作品を広めた人物をを名誉棄損で訴えてやろうと思い、彼は自分が持つ知識や人脈を駆使して犯人を捜しているが、どうしたものか手がかりをまったく掴めない。


ヤーコン(いや〜参ったな。これじゃ普通に街も歩けねえよ……)
 ▼ 108 ケンカニ@レッドカード 23/07/11 23:08:27 ID:x.9QOqGA NGネーム登録 NGID登録 報告
ハラ草
 ▼ 109 サキント@いでんしのくさび 23/07/17 14:38:25 ID:T2.Q9yMM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 110 ィアルガ@しろぼんぐり 23/07/19 20:49:48 ID:0a3oDMBc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 111 マガル@しらたま 23/07/19 21:24:17 ID:S532maYI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウルハラコンが仲良しトリオみたいな設定なのにウルのいないところでハラコンだけイチャイチャしてるのか…🥺
 ▼ 112 キハミ@たてのカセキ 23/07/24 17:27:03 ID:VuiYVkr. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 113 ヤシシ@ケイコウオのウロコ 23/07/25 00:20:07 ID:gIgQbVYc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 114 ダイトウ@ディアンシナイト 23/07/25 01:55:33 ID:BaNMwDD6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メイ「ヤーコンさんおはようございます!」

ヤーコン「おう……」

メイ「……なんか調子悪そうですけど大丈夫ですか?」

ヤーコン「フン! なんでもねえよ」

ハラ「ヤーコン殿は昨日ソープでひどい写真詐欺に遭ってしまいましてな、フン怒のヤケ酒をして二日酔いなのです」

アクロマ「ハラさんとイチャコラしてしまった口直しにむっちり褐色巨乳美女を指名したはずが、実物はハラさん似のおばちゃんで更にダメージを受けたそうですよ!」

キョウヘイ「え゙……!? は、ハラさんと……ヤーコンさんが?????」

ヤーコン「コラ〜〜〜っ!! 子供たちの前でそういうこと言うなっつってんだろが!!!!!!!!! お前らワシに何度同じこと言わせるんだ!!」

ハラ「まったくヤーコン殿は過保護ですなあ……彼らの歳ならもうセックスくらい何人も経験済みでしょうし、この程度の話はまったく問題ありませんぞ!」

キョウヘイ「ふぁっ!? いや全然そんなことないですけど!?!?///」

メイ「そ、そうですよー! しかも何人もなんて……ありえないです!!!///」

アクロマ「わたくし大人ですがお恥ずかしながら未経験ですっ><///」

ヤーコン「文化的なイッシュ人はド田舎のアローラ人と違って気軽にほいほいヤるわけじゃねえんだよクソジジイ!!! ほら、ハチクやスタッフが向こうで待ってるから始めるぞ!」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

婚約者のローザを事故で亡くし、ひとりになってしまったヤーコプ。
気持ちを紛らわしたくて酒を飲んでいたが、しばらく仕事を休ませてもらっていたのもあり、次第に飲む量が増えてしまい、ここ数日は昼間から酔っぱらってダラダラしていた。

ふと、外からピンポーンと音が聞こえた。誰かが家のベルを鳴らしたようだ。

ヤーコプ(ハチク)『んん……? ったく誰だよ〜めんどくせえなあ……』

玄関の覗き穴から確認すると、ローザの両親だった。

ヤーコプ(やべっ!!!!! 完全に忘れてた!!! そういえば荷物取りに来るって言ってたな……あーもうとりあえず出るしかねえか!)


ヤーコプ『……すいませんこんな格好で』

ローザの母『いえいえ。お邪魔させてもらうわね』

ローザの父『ふふっ、忘れてたな? お酒はほどほどにするんだぞ』

3人はいろいろな思い出話をしながら荷物を整理して、両親が実家に持ち帰るものをまとめた。


そして、帰り際……

ローザの父『ヤーコプに渡したかったものがあるんだ。受け取ってくれ!』

ヤーコプ『こ、これは……!!!』

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 ▼ 115 ヒドイデ@スリープのけ 23/07/26 21:18:25 ID:hll.IuDA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 116 ガディアンシー@スーパーボール 23/08/01 19:25:10 ID:1eyE0m.s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 117 リゲイツ@しんかのきせき 23/08/06 17:57:57 ID:xKKcZnH2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

手渡されたのはとても懐かしいものだった。
ヤーコプの父親が持っていたが、借金のカタに取られてしまった大きな宝石だ。

ヤーコプ(ハチク)『うちにあった宝石……いいんですか!?』

ローザの父『もちろん! ご先祖様から代々受け継いできたものなんだろ? たまたま競売にかけられているのを見つけてよかったよ』

ローザの母『あとこれ、少しだけどご飯作ってきたから食べて。健康には気を付けてね。またうちにも遊びにいらっしゃい』

ヤーコプ『本当にありがとうございます!!!』


──夫婦が帰ったあと、ヤーコプは夕食を食べながら宝石を見つめて考え事をしていた。
最近はろくに食べず酒ばかり飲んでいたので、久々に摂ったまともな食事が沁みたようだ。

ヤーコプ(父さんの宝石……またオレのとこに戻ってきたのは何かの縁ってやつかね?
そういえばオレ、起業したかったんだよな。今の仕事も好きだけど、親が事業やってたし自分もそういう風になりたかった。
結婚して家族を養うなら安定した仕事がいいと思ってたが、今は……失うものもなくなっちまったなあ…………)


満腹感と気疲れによる睡魔に襲われ、ヤーコプはそのままテーブルに突っ伏して寝落ちてしまった。



『行けると思うならどこまでも、やれると思うならいつまでも……好きなようにやればいいじゃない。限界を決めるのは自分自身なんだから』


ふと聞き覚えのある声がした──と思ったら、そこには亡くなったはずのローザが立っていた。

ヤーコプ(……!?!?)

ローザに伝えたいことはたくさんあるのに、あまりに突然の出来事でヤーコプは言葉に詰まってしまった。
そんな彼をよそに、彼女は一方的に語りかけていく。

ローザ(ナツメ)『こんなことになってしまって本当にごめんね。……でも、あなたが元気で幸せに生きてくれることを願ってるわ』

ヤーコプ『……』

ローザ『いつかおじいちゃんになってこっちに来たとき、思い出話をたくさん聞かせてよ。退屈な人生を送ってたらただじゃおかないからね!』

ヤーコプ『…………』

ローザ『さ、もう行かなくちゃ! あなたと過ごせて本当に幸せだった。ありがとうヤーコプ、愛してる──』

ヤーコプ『行かないでくれっ……!』

声を出した瞬間、散らかったテーブルが視界に入った。部屋には自分とポケモンしかいない。

ヤーコプ『……ん? オレ、ここで寝てたのか……さっきのは……夢?』


夢か現実かはわからないが、ヤーコプはほんの少しだけ前向きな気持ちになれた気がした。


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 ▼ 118 マヨール@ジェットボール 23/08/06 17:58:42 ID:xKKcZnH2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコン「よーし。今日はここまでだ!!」

キョウヘイ「ヤーコンさんのトレードマークの帽子の宝石、ここで出てくるんですね!」

ハチク「撮影で使っているのはレプリカだが、とてもよくできているな」

ヤーコン「ふん、ワシは小物にも手を抜かねえぞ。帽子が出てくるのも楽しみにしてろよ!」

ハラ「ヤーコン殿のご先祖様がイッシュに渡ってくるより前からあるという宝石ですな。ウルップ殿のご先祖様もたしか同郷の出身でしたか……ぐぬぬぬ」



メイ「ナツメさんおつかれさまです! 着替え終わったら声かけてくださいね」

ナツメ「ありがとう。……ところで私に何かご用かしら?」

メイ「えーっ!? 今日の帰りにそこのカフェでお茶しようってメールしたじゃないですか!」

ナツメ「あら? 憶えがないしメールも残っていないのだけど…………ちょっと記憶が飛んでしまった部分もあるし、もし忘れていたらごめんなさい」

メイ「記憶が飛んだとかサラッと怖いこと言わないでくださいよ」



そのとき、スタジオの入口付近でアクロマの声が響いた。

アクロマ「ちょっとそこの方ー!!!! 関係者以外は立ち入り禁止ですよっ!? 即刻お引き取りください!!!」

???「ボクはここの人に呼ばれたんだ! 入る権利がある!!」

アクロマ「うわあーッ!」ドスン!

入口で受付のようなことをしていたアクロマを突き飛ばし、謎の男が無理やり入ってきた。


ヤーコン「だ、誰だよあいつ……!」

ハラ「こんなところにやまおとことは……珍しい客ですな」

ヤーコン「アンタも本来ここにいるべきじゃない存在なんだがな!?」





ナツミ「やあ! メイ、久しぶりだね!! ボクの熱い恋バナが聞きたくなったのかい?」

メイ「!!!!!!!!!!!!!!!」


メイ(あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ナツメさんと間違えてナツミさんにメールしちゃってたー!!!!!!)
 ▼ 119 ャイキング@あやしいおこう 23/08/06 18:07:09 ID:FMRIqzoA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 120 オヅム@マーマレード 23/08/07 19:03:54 ID:xRy.msks NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 121 カ様◆POKEMON... 23/08/07 20:14:57 ID:ookYv.Uw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 122 ッコウガ@ヘルガナイト 23/08/08 20:10:07 ID:zT5wPJRs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アクロマの制止を押し切り、スタジオに強引に入ってきたやまおとこのナツミ。


ハチク「おい不審者、ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ。メイの知り合いらしいがなんの用だ?」

ナツミ「うるさいなあ〜。おっさんには関係ないだろ!」

ハチク「は……!?!? で、出会いがしらにおっさんとはなんと失礼なッ…………」



ナツメ「あ、落ち込んじゃった……」

キョウヘイ「ハチクさんかっこいいですよ!!! そんな変な人の発言なんて気にしないでくださいね!?」

ナツミ「まったくもう……ボクは瑞々しい少年が好き……んんん!?」


ハチクを励ます声の主に目をやると、そこには────……


トゥンク…♡


ナツミ「オオウ…………♡♡♡ これは……ッ!! あどけない中世的な顔つき、細い身体、柔らかそうな髪、すべすべの肌……♡ オオウ、オオウ……なんとも理想的な美少年じゃないかああ!!!!!」


キョウヘイ「!?」ビクッ!!


ナツミ「そこの少年……ボクとイッパツやらないか!? 心も身体も熱くなろうじゃないか!!」

ムワっとした汗の匂いや熱気を発するやまおとこが、息を荒げながらジリジリとキョウヘイに近づいてくる。


キョウヘイ「ちょ、意味が分からないです……てか近寄らないでもらえますか!?」

ナツミ「大丈夫だ! 怖くないぞぉ〜♡ さあ、ふたりきりでエンジョイしてボクたちの仲を深めよう、な!?」

キョウヘイ「いや〜遠慮しときます…………」

キョウヘイ(メイが連絡先交換するくらいの知り合いってことは、きっと悪い人じゃないんだろうけど……怖いよ〜〜〜!!)
 ▼ 123 ッチムシ@サファリボール 23/08/11 22:45:47 ID:xJ/EiX56 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 124 ママ@そらのシズメダマ 23/08/18 21:54:13 ID:/5Y2mpWc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 125 カンプー@ぎんのこな 23/08/20 14:31:32 ID:TEO6QlJE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ナツミ「ハァハァ……遠慮なんてしなくていいんだぞ? 恥ずかしがりやさんなところも可愛いな……ますます気に入ったよ」

キョウヘイ(まずい、話が噛み合わないぞ……)

メイ(ナツミさんがキョウヘイに絡んでる!? 止めなきゃ……でもどうやって?)


ヤーコン「おいコラ……メイの知り合いだか誰だか知らねえが、うちの大事な役者に変なことしたらブッ飛ばすぞ!?」

ナツミ「なに、少年は役者だったのかっ!?」

キョウヘイ「あっハイ……一応そういう活動もしてますね」

ナツミ「それはいかん! 芸能活動なんかしていたら不特定多数から性的な目で見られてしまうぞ!! おまけに仕事で恋人じゃない相手とキスしたりすることだってあるだろ。絶対ダメだ!」

キョウヘイ「そんな、ぼくは手を繋ぐくらいしかしたことないですよ」

ナツミ「あ、相手は誰なんだ…………というか少年、キミは恋人とかいるのか!?」


メイ「……いますよ!! だからキョウヘイには手を出さないで!!!」

 ▼ 126 リゴン2@レンブのみ 23/08/20 14:32:35 ID:TEO6QlJE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナツミ「ん?」

メイ「あたしたち、付き合い始めたんです! いつも恋バナをしてくれてたナツミさんにも報告したくて、それで連絡しました……」


キョウヘイ(────!?!?!?!?!?//////)

ヤーコン、ハチク、ナツメ、ハラ(!!!!!!!!!!!!)


ナツミ「オオウ……そういうことだったのかぁ…………わが友・メイの恋人なら仕方ない。諦めよう……」

メイ「紹介が遅れてごめんなさい……あの、せっかくですしお茶していきませんか?」

ナツミ「いや、ボクはこのまま帰らせてもらうよ。メイも少年も幸せにな……!」

ナツミはキョウヘイに恋人がいたことにショックを受けて、とぼとぼと帰って行った。大きな背中がやけに小さく見えた。



メイ「──というわけで、うっかり人違いであの人を呼んでしまいました。お騒がせしてすみませんでした……」

ヤーコン「おう、何もなかったし気にすんな! セキュリティが甘いことがわかって良かったよ。次までに見直さねえとな」

ハラ「あっぱれなメイ演技でしたぞ!!」

メイ「えへへ……ありがとうございます///」


メイ「……キョウヘイ、咄嗟に嘘言っちゃってごめんね!? ナツミさんを止めるにはあれしか思い付かなくて……」

キョウヘイ「いや全然! 助けてくれてありがとう……!!///」

メイ「……/////」

メイ「じゃ、今日は帰るねっ!! また今度! お疲れさまでした!!!!」

赤面した顔を見られるのが恥ずかしいのか、メイは慌てた様子でスタジオを後にした。

キョウヘイ「……」





ナツメ「さっきのアドリブ……演技じゃない部分も多かったかもしれないわね」

ハチク「そうだな。最初はキョウヘイの片想いかと思っていたが……なんだか上手くいきそうじゃないか」

ナツメ「ところで、さっきから何か忘れているような気がするのだけど」

ハチク「忘れる程度なら大したことではないだろう。さて、帰るか……」




スタジオの外──

アクロマ(ううう……捻挫して動けないのに誰も助けに来てくれず放置されるとは…………ひどいですっ!!!泣)
 ▼ 127 ムカメ@メンタルハーブ 23/08/20 18:24:34 ID:ytywZ8PY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 128 ターミー@ふしぎなアメ 23/08/23 12:23:45 ID:DuoI5kJM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 129 グロコ@のこされたボール 23/08/28 01:13:15 ID:HanUQES2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 130 ジョン@スリープのけ 23/09/05 01:00:55 ID:p3OU7Kdk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 131 リムガン@ユキハミのいと 23/09/20 19:51:38 ID:UVeI2hFQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援ネ
 ▼ 132 ガカメックス@ノワキのみ 23/09/20 20:24:25 ID:J48.hxvU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イッシュ某所、ヤーコン宅──

この日はヤーコンとハラとアクロマは一緒に朝食を食べていた。

ヤーコン「ふう……今日は久しぶりの撮影だから頑張ろうな!」

アクロマ「ここ最近ヤーコンさんの会社が忙しかったですからね。まさか我々までお手伝いをさせられるとは思いませんでしたよ」

ヤーコン「お前らは目を離すと何やらかすかわかんねえから不安なんだよ! ちゃんと給料出したからいいだろ?」

ハラ「初めてのデスクワーク、なかなか楽しかったですぞ。わたしもれっきとしたホワイトカラーのビジネスマンですな!」

ヤーコン「パソコンの使い方もわからず郵便物の仕分けとかシュレッダーとかの雑用しかしてない奴がよく言うぜ……」


ハラ「……ごちそうさまでした! 食べたら便意を催してきましたので、ヤーコン殿の家のきれいなトイレをお借りしますぞ〜」

ヤーコン「は!? ダメだ、テメーの部屋でしろッ!!! トイレ長えんだよクソジジイ!」


〜〜〜〜

数週間ぶりにポケウッドに来たヤーコンたち。
不在の間もスタジオのセットなどはスタッフたちが掃除してくれていたので、どれもきれいな状態であった。

ヤーコン「細かいところまで掃除が行き届いててさすがだな。いつもありがとよ!」

スタッフ「いえいえ〜、仕事ですから!」

アクロマ(ヤーコンさんってハラさんやわたくしに対する人使いは荒いですけど、他のスタッフからは普通に慕われてるんですよねえ)


キョウヘイ「なんか皆さん久しぶりな感じがしますね」

ヤーコン「おう、元気にしてたか? こないだは変な奴が来て災難だったな!!」

キョウヘイ「いやーあれはちょっとビックリしました……。あっ、そういえばもらった映画のギャラで新しい靴買ったんですよ!! 限定モデルです!」

ヤーコン「カッコいいじゃねえか。よく似合ってるぞ!」

キョウヘイ「やったー! ありがとうございます。メイもぼくも映画でギャラもらったの今回が初めてなんです!」


アクロマ「!?!? キョウヘイさんもメイさんも、既にいろんな作品に出演されててそこそこ有名ですよね? ギャラが初めてって……どういうことです?」

キョウヘイ「ポケウッドって、ぼくみたいな役者には基本的にギャラは出ないんですよ。ファンの人からプレゼントをもらうことはありますけどね」

アクロマ「えーっ!! じゃあハチクさんとかナツメさんもギャラはもらってないんですか?」

キョウヘイ「わからないですけど、あのふたりとか周りのスーツアクターさんとか、ポケウッドにいる人にはギャラが出てるんじゃないですかね?」

アクロマ「なるほど……あの莫大な興行収入はどこへ行くのか気になりますっ!」

ヤーコン「あんまり余計な詮索すると消されちまうかもしれえねぞ〜? 芸能界の闇は深いからなあ。ガハハハ!」

キョウヘイ「ひぃ……! もう、変なこと言わないでくださいよー!!」
 ▼ 133 ラブ@しんぴのチケット 23/09/25 10:08:01 ID:TzgoUj1E NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 134 ンバドロ@ズリのみ 23/10/02 00:40:05 ID:yP6w1msE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 135 チミル@フォトアルバム 23/10/02 08:01:51 ID:5IF2CJB6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 136 ーダイル@とつげきチョッキ 23/10/12 22:01:15 ID:Fq0gs7ow NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 137 ーフィア@きあいのハチマキ 23/10/17 20:58:39 ID:S4dk.Jkg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 138 グレイブ@おじぞうバッヂ 23/10/24 19:32:00 ID:bxyAjibI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハチク「……しばらくぶりだな。準備できたぞ」

ヤーコン「よーし、それじゃ撮影開始だ!!」

メイ「なんか緊張してきたな〜。あたしたち見てるだけなのに!」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

先祖代々受け継がれていた宝石を受け取り、少しだけ前向きになれた気がするヤーコプ。
ちゃんとお礼がしたくてローザの実家に向かっていた。


ワルビアル『ギャウ……』

ヤーコプ(ハチク)『ごめんごめん、もう少しで着くから待っててくれ!』

ガマゲロゲ『……zzz』


ヤーコプ『こんにちは! 先日は本当にありがとうございました。お菓子を買ってきたんでみんなで食べましょう』

ローザの父『おお、ありがとう。美味そうじゃないか! このへんにはこんなオシャレなの売ってないから楽しみだねえ』

ローザの母『一度冷やしたほうがいいかもね。その間にご飯作るから、上がって待っててちょうだい』

ヤーコプ『じゃあお邪魔します。オレも準備手伝いますよ!』

家に上がる前に、長時間のドライブで退屈していたポケモンたちを外に出してやった。


〜〜〜

ヤーコプ『なんか結局いっぱいご馳走になっちゃってすみません』

ローザの母『いいのよ、気にしないで! こっちは会いに来てくれるだけで嬉しいんだから』

ローザの父『我々は君のことも家族だと思ってるからね。もっと頼ってくれていいんだよ』

ヤーコプ『……!! ありがとうございます……』



トントントン……

庭から窓ガラスを叩く音がして、見に行くとガマゲロゲが立っていた。

ヤーコプ『ん? どうした?』

何か小さなものをヤーコプに手渡してきた。


ヤーコプ『…………ローザがいつもつけてたピアス? どこにあったんだ!?』

ガマゲロゲは「ついて来い」とでも言うように、後ろを振り返りながら歩き始めた。

ローザの母『……わたしたちも一緒に行っていい?』

ヤーコプ『もちろんです!』
 ▼ 139 トシドリ@テラスタルオーブ 23/10/24 19:34:24 ID:bxyAjibI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少し山を登ったあたりでガマゲロゲが急に止まった。

ヤーコプ『ここで見つけたのか?』

ガマゲロゲは頷くような仕草を見せた。

ローザの父『ちょっと前に洞窟内で落石があった場所だ』

ローザの母『たしか、ローザが亡くなった数日後だったかしら。忙しくしててあまり覚えてないけど』

ヤーコプ『なんで夜遅くにひとりでこんなところに……?』


ガラガラッ……ボコッ!

ヤーコプ『うわっ!?!? ……ってお前らかよ!』

落石で塞がった洞窟からドリュウズとワルビアルが出てきた。何か持っているようだ。


ローザの母『……採掘道具? しかも新しい……。ここは落石の危険があって長い間立ち入り禁止のはずなのに、おかしいわね』

ローザの父『もしかして、誰か出入りしていることにローザが気付いて、見に行ってしまったのか?』

ローザの母『そうかもしれないわ。あの子は昔から好奇心が人一倍強かったから……』

ヤーコプ『見つからないように明かりをつけずに歩いてて、うっかり足を踏み外したんですかね……』


ポケモンたちが洞窟から持ってきたもののなかに、いくつか鉱石が紛れていた。

ヤーコプ『!!! これ……けっこう良い物かもしれないぞ……!』

ローザの父『そういえばヤーコプは石の目利きができるんだよね。いつか君のお父さんが自慢げに話してたよ』

ヤーコプ『ちゃんと勉強したわけじゃないからあれなんですけどね……。ここの山の持ち主って誰かわかりますか?』

ローザの母『隣町に住んでるおばあさんだったと思うわ。もうご高齢だから管理も全然してないみたいだけど』

ヤーコプ『いいこと思いついたので連絡取ってみます!!』


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

ヤーコン「間があいたとは思えない順調な撮影だったな!」

キョウヘイ「さすがですね。あ、ぼくはこのあと別のスタジオでお仕事なので失礼します!」

メイ「うそっ! キョウヘイいつの間に!?」

キョウヘイ「昨日急に連絡があってね。元の役者さんが体調不良で行けなくなっちゃったから代わりに入れないか?って言われて」

メイ「えー、あたしもまた映画出ようかな……! ウッドウさんに相談してきます!」

ハラ「若いっていいですな! ああ、アローラにひとり残してきたかわいい孫のハウは元気にしていますかな……大好きなじーちゃんがいなくて毎日寂しくて泣いているのでは!?!?」

ヤーコン「前に事情を説明するために電話したら『ひとり暮らしって自由で楽しいねー! じーちゃんはそっちでゆっくりしてきて大丈夫だよー』って言ってたから心配いらねえだろ。アンタには映画を撮り終えるまでしっかり働いてもらうぜ!」

ハラ「そ、そんなあ〜〜〜〜〜!!」
 ▼ 140 ルノーム@ケンタロスのけ 23/10/25 13:20:00 ID:N.Bs4lts NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こんな良作ヤーコンssがあったとは
支援るか...
 ▼ 141 ツノブジン@クサZ 23/10/25 14:43:37 ID:rqWU1.v. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アクロマ「……そういえばナツメさんは最近どうしていらっしゃるのですか?」

ハチク「仕事でカントーに行っている。今夜の飛行機でこちらに戻るが、何か用か?」

アクロマ「えーっ! なんで先に教えてくれないんです!? 試作品の転送装置を試してもらうとか、シルフカンパニーへの就職の口利きとか、カントーに行く前にいろいろお願いしたいことがあったのに!!!」

ヤーコン「見事に頼まれたくないお願い事しかねえな……そんなんだからスルーされんだよ。人徳のあるワシはちゃんと教えてもらったからお使いを頼んだぞ?」

ハラ「何を頼んだのですか?」

ヤーコン「イッシュでは入手が難しい酒だ……受け取ったらお前らにも一口飲ませてやるよ」

ハラ「さ、酒……!!! 楽しみですぞ!! 思えばこちらに来てからは借金つきの軟禁生活で、酒なんて一滴も飲めませんでしたからな…………。あっ、この後ナツメ殿を迎えに行くのはどうです? 今日受け取ればさっそく飲めますぞ〜!!」

ヤーコン「最後のところが本音なんだろうが、迎えに行くのはいいアイデアだな。せっかくだしみんなで行ってやるか!」

ハチク「……目立つようなことはくれぐれもしないでくれ。いいな!?」

ヤーコン「わかってるっつの! オレ様だって有名人だ……。安易に人前に出たら黄色い声の女どもに囲まれて動けなくなっちまって大変よ!」

アクロマ「悲鳴の間違いじゃないですか?」

ヤーコン「お前明日のオヤツ抜きな!」




イッシュの空港──

ヤーコンたち「おかえり(なさい)!!」

ナツメ「ただいま帰りました…………ふふっ」

ハチク「どうした?」

ナツメ「ここに来たばかりの頃は私の帰る場所はカントーだけだったのに、いつの間にかイッシュでも『おかえり』って温かく出迎えてもらえるようになっていて……第二の故郷みたいでうれしかったの」

ヤーコン「そろそろこっちに移住しちまえよ。往復も大変だろ? ……あ、もしかして地元に男でもいんのか!?」

ナツメ「別にそういうわけでは……まあいろいろ事情があるんですよ」

ヤーコン「フン……! それじゃ、みんな行くぞ!!」

ヤーコン以外「???」

ヤーコン「ワシの事務所だ。臨時飲み会開催決定!! 欠席不可!!!! 自慢のコレクションの酒を振る舞ってやる!」

ハラ「ふおおお! ヤーコン殿は見た目も中身も太っ腹ですなー! さあさあ、みなさん乗ってくだされ!!!」

ヤーコン「テメーはひとこと余計なんだよ!」

有無を言わさずその場にいた全員を強引に車に押し込み、ヤーコンの事務所へ向かった。
 ▼ 142 ッカグヤ@ヤミラミのほうせき 23/10/27 09:54:59 ID:3BGIwVs6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 143 ツノカシラ@ゴチムのまつげ 23/10/31 14:35:53 ID:pyqsFj/M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコンの会社の事務所 応接室──


ヤーコンは買ってきてもらった酒を早速箱から出して上機嫌だ。

ヤーコン「カントーかジョウトでしか買えない高級なウイスキーだぞ。いい値段したんだから味わって飲めよ!」

全員「かんぱーい!!」

ヤーコン「うーん、想像以上だ。樽の香りもすばらしい!! わざわざ買ってきてもらった甲斐があるぜ。ありがとな!」

ナツメ「こちらこそ! 地元でもこんないいお酒飲む機会めったにないので……ありがとうございます」

ハチク「これは美味いな……」


ハラ「久しぶりの酒!!!!」クイッ!

ヤーコン「あ゛ー!!! こンのクソジジイ〜〜〜味わいもせず一口で全部いきやがったな!?」

ハラ「はっはっは! 漢なら潔く一気飲みでしょう!」



アクロマ「……」

ヤーコン「どうしたアクロマ? 口に合わなかったか……?」

アクロマ「いえ。お酒はほとんど飲まないので良し悪しとかはよくわかりませんが……なんだかふわふわして幸せな気分ですっ!」

ヤーコン「お、おう……良かったじゃねえか。しっかし大人の男が酒も飲まねえ、女も抱かねえで一体どんな生活してんだよ……」

アクロマ「わたくしには必要なかっただけです。まあでも、こうして飲むのも案外いいものですねえ〜アハハハハ!! 今ならすごい発明ができそうですよ!?」

ヤーコン「うおっ、なんか怖えな!?」



ハラ「ヤーコン殿! おかわりー!!!」バンバンバン!!

ヤーコン「うるせえなもう! テーブル叩くんじゃねえ!!! 特別に1本くれてやるからこれでも飲んでろッ!」

ハラの前に高そうな酒のボトルが置かれた。

ハラ「こんな上等なものを……!! さすがヤーコン殿ですな!」

ヤーコン「フン! 日頃の感謝の気持ちだ……たまには浴びるほど飲んで楽しんでくれよ」

ハラ「ああ……まるで水のようなスッキリとした喉ごしと味わい……これはいくらでも飲めそうですぞ〜! 日々の労働で疲れた身体と心に沁み入りますなあ!」


ヤーコン(そりゃそうだ。中身はほぼ水にすり替えてあるからな……)
 ▼ 144 ルネアス@ルチャブルのうもう 23/11/01 22:30:30 ID:gC/Asj1A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 145 ノズ@ザングースのツメ 23/11/01 23:15:27 ID:XKJEwiaM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これは草
 ▼ 146 イコウ@ミガルーサのきりみ 23/11/07 16:33:09 ID:3wqkgOZA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハラはヤーコンからもらったボトルをあっという間に空けてしまった。

ハラ「うい〜〜〜〜!! 飲みましたぞ〜! さーて、宴会といえば出し物が必要ですな」ヌギッ

ヤーコン「!? あっ、コラ!!!! 何する気だっ!」

ハラ「アローラで大人気の美しい舞を披露いたしましょう。ハラの腹踊り〜〜〜〜〜!!!」

ヤーコン「いつの間に準備してたんだ!?!?」




ナツメ「……ヤーコンさん、ちょっとお話いいですか? 例の件で」

ヤーコン「わかった。場所を移そう」

ヤーコンはナツメを連れて廊下に出た。


ナツメ「私や知り合いが予知した内容を照らし合わせてみても、おそらくあまり遠くないうちには……」

ヤーコン「クソっ……困ったな。映画だってまだ撮り終えてねえし、どうしたものかねえ」


ヤーコン「……って、なんでお前らまでいんだよ!!!!」

気が付くと、廊下にはいつの間にかハチクとハラも立っていた。

ハチク「べ、別について来たわけではない……たまたま外の空気を吸おうと思って出ただけだ」

ヤーコン「ったく……お前のかわいい後輩にワシが手出すわけねえだろうがよ」

ハチク「初めの頃はセクハラする気満々だっただろ!」

ヤーコン「げっ、読者も忘れてるようなSS序盤の話を蒸し返すんじゃねえ!!!」


ヤーコン「……テメーも監視に来たってか?」

ハラ「滅相もない! わたしはヤーコン殿を信じていますからな。助平なことをしていたらわたしも混ぜてもらおうと思っただけですぞ!」

ヤーコン「そんなことしてねえしそもそもワシは女をシェアする趣味はねえっ!!!!!」

ハラ「ふっ、ヤーコン殿もまだまだですな。相手を共有してこそ同性間の親密度もフカマルというもの。わたしの島の住人なんてほとんどの者が兄弟姉妹の間柄ですからな!」

ナツメ「うわぁ……田舎って怖いところですね」

ヤーコン「ほら見ろ、都会っ子に余計な偏見を植え付けやがって」




ハチク「……さて、そろそろお暇しようかな。ヤーコンさん今日はありがとう」

ナツメ「私も失礼しますね。ご馳走様でした! ハチクさん、テレポートで送っていくわ」

ヤーコン「おう、ふたりとも気を付けて帰れよ!」

シュン!
 ▼ 147 バゴ@フカマルのウロコ 23/11/07 16:34:46 ID:3wqkgOZA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「行ったことのある場所に帰れるポケモンのテレポート、こういうときに便利だな……ワシもなんか1匹くらい育てとくか?」

ハラ「テレポートといえば……我々がこちらに来た転移装置も、その仕組みを応用したものだそうですぞ!」

ヤーコン「そうだったのか! ってかアクロマの奴ひとりで何やってんだ? やけに静かだぞ……」


ヤーコンとハラが部屋に戻ると、アクロマはスヤスヤと寝息を立てて気持ちよさそうにソファで眠っていた。

ハラ「おやおや。ぐっすりお休み中でしたか!」

ヤーコン「こんなとこで寝たら風邪ひくぞ〜。しょうがねえなあ……」

ヤーコンは自分が着ている上着を脱いで、そっとアクロマにかけてあげた。

ヤーコン「トラブルばっかり起こす面倒な奴だが、意外とかわいいとこもあるんだな……へへっ」


アクロマ「……う、ううう…………」

ハラ「む? アクロマ殿がうなされ始めましたぞ! 悪い夢でも見ているのでしょうか?」


アクロマ「オッサン臭いっ……!!!!!」ガバッ!!

アクロマが飛び起きると上着を脱いだヤーコンと自分に掛けられた彼の上着が目に入り、何があったのかを一瞬で悟った。

アクロマ「……」

ヤーコン「…………」

アクロマ「……………………」

ヤーコン「出てけーーーーーッッ!!!!!」



こうして最後に残ったのはヤーコンとハラだけになってしまった。

ハラ「漢ふたり、広い部屋。何も起きないはずがなく……」

ヤーコン「え゛」

ハラ「さあヤーコン殿、服を脱ぐのです。相撲の時間ですぞ!!!」

ヤーコン「チッ、みんな帰っちまって代わりが誰もいねえ!!」

ハラ「とりゃあああああ!」ブォン!!!!

ヤーコン「おわーーーーっ!!」ガシャーン!

ヤーコン(あーもう! こいつには水じゃなくて悪酔いする安酒をガンガン飲ませてさっさとダウンさせときゃよかったぜ……!)


ヤーコン「……クソジジイめ、やってやろうじゃねえか。ここじゃ狭いから外出るぞ!」

ハラ「望むところですぞ!! どこからでもかかってきなされ!」

ヤーコン「フン! 四股るか……!」
 ▼ 148 キリンコ@ミミッキュのきれはし 23/11/07 21:40:17 ID:02.EZkfs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 149 ーナンス@タマゴけん 23/11/16 21:46:03 ID:3n369j4o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 150 ランテス@ポケモンずかん 23/11/27 08:49:03 ID:avskiYl6 NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 151 インディ@くろいてっきゅう 23/12/06 19:12:36 ID:/0IMbcRo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコンとハラはパンツ一丁になり、会社の敷地内の芝生で相撲をとり始めた。

ハラ「わしらもずいぶん長い付き合いになりましたが、こうしてヤーコン殿と相撲をとるのは初めてですな」

ヤーコン「ああ……いつもアンタとウルップの勝負を観戦してるだけだったからな」

ハラ「ふんぬッ!!」

日頃からスポーツや武術などに触れていないド素人のヤーコンと、かたやアローラ相撲の力士であるハラ。
年齢的にはヤーコンのほうが若いものの、両者の差は歴然であった。

加えてヤーコンは酒を飲んで酔いが回っているのに対し、ハラはほとんど水しか飲んでいないためピンピンしている。


ヤーコン「ぐっ……!」

ヤーコンはハラの強力な一手で簡単に押し出されてしまった。


ハラ「ううむ……これでは弱い者いじめをしているようで面白くないのでやめにしましょうか」

ヤーコン「……ふざけんな、オレ様を舐めんじゃねえッ!!」

押し出されて転倒したヤーコンだったが、すぐ起き上がってハラに掴みかかった。


ハラ「その意気です!! やはりヤーコン殿はガッツがありますな!」

ヤーコン「ふん、スタミナと諦めの悪さには自信があんだよ……!」

ハラ「……そうでしたな。では、鬼のハラも遠慮なくいきますぞぉ!」


ヤーコン&ハラ「「うおおおおおおっ!!!」」

 ▼ 152 ミッキュ@ミミッキュのきれはし 23/12/10 10:40:25 ID:n7nQnAdw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 153 ルスワン@ちりょくのもち 23/12/14 12:45:47 ID:Qe2kha6. NGネーム登録 NGID登録 報告
いや〜ヤーコンさんがまさかね…
 ▼ 154 リヤード@やみのいし 23/12/15 23:54:21 ID:dEvw4x2s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハチク「無事に着いたな。ありがとう」

ナツメ「どういたしまして。そうそう、さっきのヤーコンさんの話なのだけど……」

ハチク「ああ、良くない報道か噂話でも流れるのだろう?」

ナツメ「実は今まで世間に隠していたお嬢さんの存在がバレてしまったみたいなの」

ハチク「えっ!?!? おじょ……!? えええっ!?!?!? や、ヤーコンさんに…………子供が!?!?」

ナツメ「動揺しすぎでしょw」


ハチク「……まあ、あれだけ地位や財力のある彼が結婚していないのはむしろ不自然なくらいか……。なぜ今まで隠していたんだ?」

ナツメ「ヤーコンさんは職業柄どうしてもいろいろ注目されてしまうじゃない? 自分は仕方ないけど、一般人である奥様やお子さんはそういう世間の目から守りたかったそうよ。普段暮らす家も分けていたみたい」

ハチク「なるほど……どうりでわからないわけだ。しかし、ヤーコンさんが独身だと勝手に思われているところに突然その報道が流れたら混乱を招いてしまうな」

ナツメ「本人が独身って言ったことは一度もないらしいのに、イメージの独り歩きって怖いわね。でも映画は独身の設定でシナリオを書いてしまっているから大変なの!」

ハチク「まだ修正が間に合う段階だったのは不幸中の幸い……。ヒロインの扱いをどうするかだな」

ナツメ「戻って撮り直すか、このまま話を進めて次のヒロインを出すか……の二択よね」


ハチク「そういえば、ハラさんはヤーコンさんに妻子がいることは知っているのだろうか」

ナツメ「あまり動揺している気配がなかったから、たぶん知っているはずよ。あの人たち、年齢も出身も全然違うのにどういう関係なのかしらね……?」

ハチク「なんとなくだが……知らないままでいたほうがいいような気がするぞ」



======



ヤーコン「はぁっ、はぁ…………ここまでかッ……!」

──ヤーコンは力の限り奮闘したが、ハラには敵わず完敗してしまった。


ヤーコン「悔しいが、さすがに経験者には敵わねえや」

ハラ「ヤーコン殿は十分がんばりましたぞ! 何度もハラハラさせられた熱い闘いでした」

ヤーコン「負けちまったが、不思議と悪い気分じゃねえな。むしろ力を出し切ってせいせいした気もするぜ」

ハラ「今度はウルップ殿と3人で勝負しましょう!!」



ヤーコン「まだだ! ……『2回戦』、忘れちゃいねえよなあ?」

ハラ「ふっ……上等です。わしの島キングも暴れたくてウズウズしていたところですぞ!」

ヤーコン「デカけりゃ良いってモンじゃねえことを教えてやるよ!!」

そして、ふたりはヤーコン宅へ向かった────
 ▼ 155 ーボ@スピアナイト 23/12/16 00:36:44 ID:97K.kixo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あっ…
 ▼ 156 シズマイ@ツルギマイタケ 23/12/18 12:42:13 ID:.Mv2FMYs NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 157 ルネロス@まひなおしのみ 24/01/05 00:38:43 ID:FMiIk8Ho NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 158 ンドロス@やけたきのみ 24/01/07 14:05:29 ID:L0Fo5bGY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日、ヤーコンは映画の関係者をスタジオの一室に集めた。

ヤーコン「急に呼び出してすまん。実は近々ワシについての報道が流れるらしくてな……」

キョウヘイ「えーっ! 何かやらかしちゃったんですか!?」

メイ「普段のパワハラがついに表沙汰に……?」

アクロマ「パワハラやセクハラくらいは日常茶飯事ですし、もっと社会的にヤバいことをしましたね!? おカネの問題でしょうか?」

ヤーコン「お前ら人を何だと思ってやがる!!! まずは話を聞け!」


ナツメ「ヤーコンさんのお嬢さんの存在がメディアに嗅ぎつけられてしまったみたいでね、近々情報が出回るというのを予知したのよ」

アクロマ「な、なんとまあ! 隠し子を作っていたとは……!!」

ヤーコン「隠し子じゃねえよ失礼だな! 正式なワシと妻の娘だ……」

キョウヘイ&メイ「は!?!?!?!?!??」

アクロマ「ええーっ!? では……その……ヤーコンさんは今までずっと独身を装っていたものの実は既婚でお子さんもいた、というのがバレてしまうわけですねっ!?」

ヤーコン「べつに装ってたとかじゃねえよ。わざわざ公表して家族を人目に晒す必要がなかったから言わないでいただけなのに、周りが勝手に勘違いしてただけだ」

ヤーコン「……ま、こんだけいい男だと惚れちまう女も多いから独身と信じたくなるのも無理ねえよなあ! オレ様も罪な男だぜ」


メイ「あの〜、じゃあ映画も最初から独身設定にすればよかったんじゃないですか? なんでヒロインが死んじゃう流れにしたんですか?」

ヤーコン「ヒロインの存在がないとワシが若いころから全然モテないどうしようもない男みたいに見えちまうだろ!!」

ハラ「子供たちには少々難しい問題かもしれませんが、ヤーコン殿ほどの権力者が独身となるとさまざまな噂が飛び交うのです。たとえばホモなのか、インポなのか、もしかしたらポケモナーなど異常性癖の持ち主なのでは……等々」

ヤーコン「生々しい例を挙げるなッ!!」

キョウヘイ「はあ……それでヒロインが必要だったんですね」

アクロマ「なるほど。映画で普通に彼女と結ばれていたらまた『相手のモデルは誰なのか? 実は結婚しているのでは!?』とか騒がれてしまいますが、大切な人を亡くして以来そのまま独りでいる……という流れにすれば詮索されにくいですもんね」

ハチク「まったく、ヤーコンさんらしいセコい方法だ……」


ヤーコン「フン……そういうことで、いま急いで脚本を書き換えてもらってる。撮影がだいぶ巻き戻っちまうが、夫婦二人三脚で頑張っていく話にするぞ」

ハラ「苦しい時代もずっと支えてくれた糟糠の妻……ということですか。美談ですな〜!」

メイ「わあ……素敵です! ヤーコンさん夫妻はどこで知り合ったんですか?」

ヤーコン「いやあ、実際はワシが社会的に成功してから一目惚れして強引に口説き落としたんだ。『財産の半分をお前にやろう』ってな」

キョウヘイ「なんですかそのRPGのラスボスみたいな口説き文句……嫌すぎるんですけど!」
 ▼ 159 レベース@テラピースこおり 24/01/07 14:08:06 ID:VCp.Z0o6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 160 ンドン@だっしゅつパック 24/01/07 14:41:07 ID:VCp.Z0o6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そういやこのSSの開始日まだタロが出てなかった時か
 ▼ 161 ワルン@ウブのみ 24/01/21 13:58:00 ID:hRrc0Q1k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 162 ムパルド@ポケモンずかん 24/02/01 21:09:28 ID:CWh.PoqI NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 163 リミアン@ヤドンのツメ 24/02/01 22:54:14 ID:H5j.Lqr6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もともとオフだったはずの日──
連日の疲れが取れないまま働くことになってしまい、朝からみんなの士気が下がっていた。

スタッフ「ヤーコンさん宛に何か届きましたよ。テーブルに置いておきますね」

ヤーコン「おう、ありがとな!」

箱を開けると何種類かのドリンクとお菓子が詰められていた。


ヤーコン「ワシからの差し入れだ。店では売ってない特別メニューで作ってもらったぞ。疲れてるところすまんが、頑張ってくれよ!」

ナツメ「あ、このパッケージ……いま話題の人気店ですね? すごーい!」

ハラ「さすがヤーコン殿、お気遣いがありがたいですな」

アクロマ「美味しそうです! 本当はこんなものより休日手当がほしいんですけど…………」

ヤーコン(実は飲み物には味がわからない程度にうまーくドリンク剤の成分を混ぜてもらっている……。カフェインと糖分をガッツリ摂らせておけば、こいつらも今日1日くらいは元気に乗り切れるだろう)


ハチク「……ヤーコンさんのだけやけに大きくてクリームが多いが、それ全部飲むのか?」

ヤーコン「ったりめえよ。監督ってのは頭使って動き回って疲れるからな、お前らよりたくさんエネルギー補給が必要なんだよ!」

ハラ「そうやってどんどん肥えていくのですな……」

ヤーコン「はあ〜〜!? テメーも太ってるくせに偉そうなこと言うんじゃねえよこの野郎!」

ハラ「わしは日頃から運動しているので筋肉もちゃんとありますぞ。ヤーコン殿はただのデブですが、ウルップ殿やわしは鍛えたデブなのです!!」

ヤーコン「くそっ、腹立つぜ……」

ハチク「悔しいならヤーコンさんも鍛えればいいだろう。仕事前の準備運動にひとっ走りしようじゃないか。わたしも付き合うぞ」

ハラ「それがよいですな。さあヤーコン殿、外に行きましょう!!」

ヤーコン「おわーっ!! 何すんだよクソジジイ! おい、離しやがれッ!!!!」ズルズル…


アクロマ「あははは! 頑張ってきてくださいね!」

ナツメ「あの重たそうなヤーコンさんをひとりで引きずるなんて、ハラさんもなかなかやるわね……」


ハチク「ついでだ、君たちも来い」グイッ

ナツメ&アクロマ「え゛」

ナツメ「やだ〜! 走りたくない!!」

アクロマ「わたくしは運動がキライ!!!!!!!」
 ▼ 164 バタクカミ@ジュナイパーZ 24/02/01 22:55:23 ID:H5j.Lqr6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「はぁ、はぁ…………あ゛ぁ゛〜〜〜、つ゛か゛れ゛た゛……」

ハラ「さすがに貧弱すぎますぞヤーコン殿……そこのもやしっ子たちでさえ息切れしていないではありませんか」

ヤーコン「うるせえ、若いのと中年オヤジを比べるな!! 加齢による衰えをナメんじゃねえ!」

ハチク「だから運動しろと言っているのだ……」


スタッフ「ヤーコンさん! そろそろ撮影始める時間ですよー!」


ヤーコン「あーわかった、いま行く!」

ハラ「おや、あちらに座っている役者の方は?」

ヤーコン「新キャラだ。映画のシナリオ的にはもう少し後に登場するはずだったんだが、撮り直しでこっちの予定がズレちまったんで本来より早めに出ることになった」

アクロマ「ヤーコンさんが役者さんに合わせてあげることもあるとは意外ですね」

ハチク「我々のことは知り合いだからって多少荒く使ってもいいと思っているだろう!?」

ナツメ「私たちもかなり無理してスケジュール合わせてるんですからね?」

ハラ「これだからちんぽの小さい男は……」

ヤーコン「関係ねえだろッッ!!!!」


アクロマ「そういえば、映画のお話はどのへんまで遡るんでしたっけ?」

ヤーコン「主人公とヒロインが婚約した後くらいだな。あらすじをまとめたんで忘れてたらここを読んどいてくれ!」


======

山あいの町で炭鉱を経営する両親のもとに生まれたヤーコプ。
元気に過ごしていたが、両親が仕事のトラブルに巻き込まれて借金を背負い、着の身着のまま遠くへ夜逃げする羽目になってしまう。
自身も学校に通いながらアルバイトをしたり、ポケモン勝負で賞金をもらったりしながら暮らしていた。

大人になり社会人として働き始めたある日、勤め先の社長から強引にお見合いを勧められる。
断りづらいので仕方なく行ったところ……その席にいたのはなんと、子供の頃によく遊んでいた幼馴染のローザだった。
話が弾み、何度か会っているうちに恋人同士の関係になり、やがて一緒に暮らし始めた。

プロポーズにも無事成功し、ローザの両親に婚約の挨拶をするためにふたりは故郷へ戻ったのであった──

(ここから先が全部ボツになったんで撮り直すぞ!)

======


ハラ「いや〜、撮り直しが多くて大変ですな。休日出勤分の特別手当はさぞたくさんもらえるのでしょう!?」

ヤーコン「ねえよそんなもん。映画を撮り終えるまでの契約だから、早く終わっても延びても同じ金額だぞ」

アクロマ「そんなー!! まだしばらくあの1人用の狭い部屋でハラさんと暮らさないといけないんですか……」

ヤーコン「なんだかんだ言いつつお前らも楽しそうにしてるからいいじゃねえかよ!」

ハラ&アクロマ「全ッ然良くないです(ぞ)!」
 ▼ 165 リムー@ポテトサラダ 24/02/03 20:57:52 ID:4MJQEb5A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 166 ガイドス@さざなみのおこう 24/02/11 20:40:43 ID:U8Isj6Pg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 167 ローラナッシー@イワZ 24/02/17 01:18:06 ID:rluQPYRc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 168 ワンナ@キーストーン 24/02/28 00:17:10 ID:RlKQ3spE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(作者です)

アクロマ「フォトメーカーというものが実装されたそうですよ!」

ハラ「写真ですかな? いいですぞ、撮りましょう!!」


ヤーコン「おいテメーら何やってんだよ遊んでんじゃねえ! 仕事しろッ!!!」

パシャ!
 ▼ 169 ッコアラ@メガチャーム 24/02/28 00:25:16 ID:Zfaoxayw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
生きてた 良かった
 ▼ 170 ラキオン@ミツハニーのミツ 24/02/28 13:58:47 ID:RlKQ3spE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>169
ありがとう
また別ゲームの固定が始まって更新遅くなってますが落ちないように頑張ります!!
 ▼ 171 ンダー@ふしぎなアメ 24/03/03 12:33:47 ID:a8EURpfk [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハチク「さあ、今日は頑張ってくれよ」

ハチクがボールからフリージオを出した。

ハラ「おや珍しい。ハチク殿のポケモンも出演するのですか」

ハチク「ええ、そうなのです。映画は初めてなので少し緊張しているやもしれません……」


ナツメ「いいなあ〜。ヤーコンさん、私も自分のポケモン出してもいいですか?」

ヤーコン「うーん、まあ余計なことはせずそのへんにいるだけならいいか……あんまり中の人っぽくないやつにしてくれよ」

ナツメ「……じゃあ、この子で!」

オオタチ「きゅい!!」

ヤーコン「お、オオタチ…………! 古の『ポケモンスタジアム金銀』で使ってたやつか?」

ナツメ「よく覚えてますね!? 正解です!」

ヤーコン「ふん、ワシの記憶力を甘く見るなよ! PWT創設のときに過去のバトルコンテンツを片っ端から参考にしたんだ。……でも、なんでオオタチなんだ?」

ナツメ「かわいいからに決まってるじゃないですか。このかわいさ、そのうち絶対流行りますよ」

ハチク「出会った当初から言っていたが未だに全然流行っていないぞ……」

ナツメ「まだそのときじゃないの! ……たぶん」

ヤーコン「予知じゃねえのかよ」
 ▼ 172 イリュー@ハブネークのキバ 24/03/03 12:46:29 ID:a8EURpfk [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

自宅から車を走らせること数時間、ふたりの故郷の町に到着した。
彼女の両親がとても喜んで温かく出迎えてくれた。

ローザの母『ふたりとも本当におめでとう!!』

ローザの父『ヤーコプ、また会えてうれしいよ。これ、お祝いとして受け取ってくれないかな?』

ヤーコプ(ハチク)『!? こ、これは……!!!』

箱の中には、見覚えのある飾りが入っていた。ヤーコプの家で先祖代々受け継がれていた緑色の大きな宝石だ。

ローザの父『君たちが町を出てから競売にかけられているのを見つけてね。君のお父さんが大事に持っていたものだから、いつか返してあげようと思って持っていたんだ』

ヤーコプ『いいんですか!? 本当に……本当にありがとうございます!』

ローザ(ナツメ)『よかったわね。帰ったら帽子にでも付けましょ!』

ふたりはそのままローザの実家で食事をして泊まった。



夜、客用の寝室──

ヤーコプ『………………』

ヤーコプ(運転で疲れてるはずなのに、環境が違うせいか眠れねえな……。車に置いてきた本でも取りにいくかぁ)


外に出ようと思ったヤーコプが靴を履いたあたりで、ドアをノックする音が聞こえた。

開けるとローザが枕を持って立っていた。


ローザ『えへへ、来ちゃった! ……一緒に寝よ♡』

ヤーコプ(かっ、かわいい……!!!!!)

持っていた枕ごと彼女を抱きしめ、ヤーコプはそのままベッドへ逆戻りした。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 ▼ 173 カブ@デルダマ 24/03/03 12:52:32 ID:a8EURpfk [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラ「キスしてベッドに入るまでではなく、服を脱がせるくらいは撮ったほうがよいのではないですか? 新婚さんでいちばんお盛んな時期でしょうし」

ヤーコン「そこまで撮らなくても普通は伝わるだろ」

ハラ「いや! 物足りないですぞ!!」

ヤーコン「あ〜あ、AVで前戯をすっ飛ばして挿入シーンしか見ねえジジイは想像力や情緒が無くて困ったもんだぜ……」

ハラ「むっ、失礼な……いちばん盛り上がる場面だけ楽しんで何が悪いのですか! ハチク殿もそう思うでしょう!?」

ハチク「は!? 急に振らないでください! ……申し訳ありませんが、わたしはお答えしかねます」

ハラ「下ネタNGなのですか……残念です」

ヤーコン「へっ、相変わらずお堅くてつまんねー男だなあ!!」


ナツメ「……何やらお困りのようですね。えいっ!」

ハチク「うわっ! 何をする!?」

ヤーコン&ハラ「???」

ナツメはハチクの背後から紫のマスクをかぶせ、耳元で囁いた。

ナツメ「あなたは悪の怪人ハチクマンよ……ヤーコンさんとハラさんの質問に答えてちょうだい?」

ヤーコン「催眠術〜? そんなもので……」

ハチク「……わたしはハチクマン! AVの前戯を飛ばすか否かで言い争うとは愚かな者どもめ……」

ヤーコン「かかるんかーい!!!」

ナツメ「素のハチクさんだと話したがらないようなことも、こうすると稀に話してくれることがあるんですよ」

ヤーコン「めんどくせえ奴だな」

ハラ「ハチクマン殿はAVの前戯は見る派ですかな? 飛ばす派ですかな?」

ハチク「ファファファ、特別に教えてやろう…………と思ったが悪の怪人が素直に従うのもつまらんからやっぱりやーめた! あと、こいつは人質にもらっていくぞ。さらばだ!!」

アクロマ「え゛!? ちょっ……!」


ハチクマン(と思い込んでいるハチク)は突然アクロマを攫ってどこかへ行ってしまった……。


ナツメ「きゃー! アクロマさんッ!?」

ヤーコン「おいいいいい!!! なんてことすんだよ、撮影の合間だぞ!? さっさと探して連れ戻せ!!!」

ナツメ「ごめんなさいー!! 急いで行ってきます!」

ハラ「やれやれ、監督はいろんなトラブルに対処しなければならなくて大変ですなあ……」

ヤーコン「トラブルの大半はアンタとアクロマが原因なんだがな!?」


突然脱走してしまったハチクは一体どこへ向かったのか──!?
 ▼ 174 曜ピクミン◆YCdfAylcKs 24/03/05 19:31:34 ID:SMcEMQac NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
めちゃくちゃ面白い
支援
 ▼ 175 マナッツ@ダイマックスアメ 24/03/21 01:06:14 ID:dKugKKO. [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ナツメ『もしもしヤーコンさん、いまタチワキシティに来ました。ハチクさんたちは港のほうに向かっているようです』

ヤーコン「おう、わかった! お前ひとりで捕まえんのは大変だろうからワシらも向かうぞ。途中で合流だ!」

ハラ「ヤーコン殿も出発ですか。頑張ってきてくだされ〜!」

ヤーコン「テメーも行くんだよ馬鹿野郎!!!!」




タチワキシティの港──

フウロ「海風がとっても気持ちよかった! カミツレちゃんありがとう!!」

カミツレ「喜んでくれてよかったわ。たまにはこういう過ごし方もいいわね」

フウロ「ウフフ、この後の絶景スポットも楽しみだなあ♡」

カミツレとフウロはふたりでオフの日を満喫していた。
海でクルージングを楽しんだ後、ヒオウギシティまで出かけるようだ。


???「おい! そこの二人組、さっさとここから出て行け!!」

聞き覚えのある声に呼び止められ、振り向くとそこには見知った人物が立っていた。



カミツレ&フウロ「は、ハチクさん……!?!?」

ハチク「違う。悪の怪人ハチクマンだ。貴様らの楽しそうな様子に腹が立ったので邪魔してやるッ!」

カミツレ「えぇー……まあ言われなくてもここから移動する予定だけど。あの、ちなみにこれ撮影なの?」

ハチク「撮影ではない! 余計な詮索は無用だ」

フウロ「じゃあ何なんですか……」

ハチク「……グムム……吾輩はなぜここに…………あれ……???」


カミツレ「なんだか様子がおかしいわね。よく見たら服装もパジャマだし……」

フウロ「あ、ほんとだ……変なものでも食べちゃったのかしら?」

アクロマ「あの〜、捕まっているかわいそうなわたくしのことも少しは言及してほしいんですけどっ!?」
 ▼ 176 ツノドクガ@やきベーコン 24/03/21 01:11:46 ID:dKugKKO. [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

キキーーーーーッ!!!!

カミツレ&フウロ「わっ!?!?」

勢いよく飛ばしてきた黒塗りの車が、カミツレたちのそばで急ブレーキをかけて停まった。


ヤーコン「行けっ、奴を捕まえろ!!!」

ハラ「とりゃあああああっ!!」

ハチク&アクロマ「ぎゃあー!」ズシャア!!

アクロマ(なんでわたくしまで巻き込まれなきゃいけないんですか〜〜〜もう!!!!!)

ハラは車を降り、その豊満な見た目からは想像もつかない速さでハチクとアクロマを突き倒した。
そのまま転倒したハチクを押さえ込む。


ハチク「ぐっ……離せッ!!」

ハラ「はっはっは、ハチク殿もなかなかお強いですがわたしのほうが上手でしたぞ! かくとうタイプはあくタイプに有利ですからな!!」

ヤーコン「フン! アンタもたまには役に立つじゃねえか」

ヤーコン(あれ、たしかハチクマンはあく・エスパータイプだったよな? 本来かくとうタイプの技は等倍な気がするが……ハラがあく単タイプと思い込んで有利になってるのか???)

ナツメ「ハチクさんごめんね、少しの間じっとしていて」

ハラに押さえ込まれジタバタしているハチクに、ナツメは催眠術をかけ直した。
抵抗していた力が急にフッと抜けたのをハラは感じた。

ハチク「……」

ハラ「彼は……眠ってしまったのですか?」

ナツメ「まあそんな感じです。ここで正気に戻っても恥ずかしいでしょうから……」

ヤーコン「さ、時間がねえから急いでスタジオに戻るぞ!」

カミツレ&フウロ「………………」

わずか2〜3分の間でいろいろなことが起こりすぎたため、カミツレとフウロは茫然と立ち尽くしていた。



ヤーコン「…………あっ」



帰ろうとした矢先、ヤーコンとフウロの目が合ってしまった…………



※天の声※
説明しよう! 例のヤーコンを主人公としたネット小説には「ラブ・フウロ」というえっちなマシンが登場していた!
かなり印象的なセリフが多かったため、フウロもまた大衆から性的な言葉をかけられる等でイジられることが増えてしまったのである!
ヤーコン本人に罪はないとフウロもわかってはいるものの、ヤーコンを見るとどうしても例の件を思い出してしまうため、以来フウロはヤーコンと会うのをなんとなく避けていた──
 ▼ 177 ミラミ@リニアパス 24/03/21 01:18:12 ID:dKugKKO. [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ナツメ&カミツレ(……まずい!!!!!!!!!!)

事情を知っているナツメとカミツレは困った表情でお互いの顔を見合わせていた。



ハラ「おや! あなたはこの前スタジオに遊びに来てくれた……えーっと、カツレツ殿でしたかな?」

カミツレ「惜しい、カミツレです! 覚えててくれるかハラハラしましたよ」


ハラ「そちらのお嬢さんはなんと可憐な……! どうです、しまキングの子を産…」

ヤーコン「あ゛ぁーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」バキィ!!!!!


ハラ「痛〜っ! か弱い年寄りにいきなり殴りかかるとはひどいですぞ! ひどすぎますぞ!!」

ヤーコン「何がか弱いだよこのクソジジイ!! ベトベターの角に頭ぶつけて死ね!」


フウロ「……」


ナツメ&カミツレ(ど、どうしよう…………)


ヤーコン(やべえ……そういやフウロってワシと会いたくないとかだったよな!? 地雷踏んじまったか〜〜〜!?!?!?)
 ▼ 178 ーボ@キズぐすり 24/03/25 17:42:22 ID:/Qn.4A5Y NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 179 ンメル@ミュウZ 24/04/11 15:36:08 ID:uMpowoRk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 180 ンターン@もえぎいろのたま 24/04/18 22:43:06 ID:wJ2oMTpE [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フウロ「……ふふっ、あはははは! ヤーコンさんったら相変わらずおかしいんだからー!!w」

ナツメ&カミツレ(!?)

ヤーコン「」

あまりに予想外なフウロの反応に、ヤーコンはポッポが豆鉄砲を食ったような顔になってしまった。


ヤーコン「……フン、まあな! こないだは差し入れとポスターありがとな」

フウロ「いえいえ。今度はアタシもスタジオに遊びに行かせてください!」

ヤーコン「おう、いつでも歓迎するぜ」

カミツレ(フウロちゃんのヤーコンさんに会いたくない問題は一応解決したってことでいいのかしら……?)



一方、ヤーコンとフウロの事情を詳しく知らないアクロマとハラは、彼らから少し離れたところでひそひそ話をしていた。

アクロマ「ヤーコンさんの知り合いのようですが、なんとなく一瞬気まずい雰囲気になっていましたね」

ハラ「わたしの名推理によると、あちらのお胸の大きな女性はおそらくヤーコン殿の愛人……。しかし、しまキングで立派な魔羅の持ち主であるわたしに惹かれてしまったのですな」

アクロマ「それはないと思います」



カミツレ「……ねえナツメちゃん、今d」

ナツメ「ふたりともお騒がせしてごめんね!! ヤーコンさん、私たち着替えとか準備があるので先に戻ります!」

ナツメは会話を強引に遮るようにポケモンを出して、ハチクを連れてさっさとテレポートで移動してしまった。

カミツレ「あ〜帰っちゃった! ハチクさんとイチャイチャするのを見たいから次そういう場面を撮るとき教えてねって言おうと思ったのに!」

ヤーコン「それを察して逃げたんじゃねえのか?」

カミツレ「そんなことある!? だって映画になったら不特定多数の人に見られるわけじゃない。わたしやフウロちゃんに見られるのも同じでしょ?」

ヤーコン「知らねえよ。本人に聞いてくれ!」

フウロ「っていうか、もしかして今も撮影の合間なんですか?」

ヤーコン「ああ。大人の事情で急遽撮り直しが必要になっちまってさ……みんな休み返上で頑張ってるとこなんだよ」


運転手「ボスー! そろそろ我々も戻らないとマズいです!!」

ヤーコン「わかった! すぐ行く!!」

ヤーコン「……それじゃ、お楽しみ中のところ邪魔して悪かったな。引き続き楽しんでくれよ!」

カミツレ「びっくりしたけど何とかなったみたいでいろいろ安心したわ」

フウロ「ヤーコンさんたちも大変そうですけど頑張ってくださいねー!」


ヤーコン一同は、車に乗ってポケウッドのスタジオへ戻っていった。
 ▼ 181 マゼンタ@レトルトバーグ 24/04/18 22:45:38 ID:wJ2oMTpE [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
帰りの車内──

ハラ「はぁ…………あのむっちりたわわなお嬢さんはとても魅力的でしたな。まさに王の子を産むにふさわしい身体!! 金玉がドクドクしてきましたぞ!」

ヤーコン「人の仕事仲間に失礼なこと言うんじゃねえよ色ボケジジイ!」

ハラ「彼女はヤーコン殿の愛人ではないのですか?」

ヤーコン「ちげえよ、ただのジムリーダー仲間だ。正直ワシの好みのタイプではあるが身体の関係は一切ない……神に誓ってもいいぜ」

ハラ「助平なヤーコン殿があんな女を放っておくとは考えにくいのですが!?」

ヤーコン「オレ様くらいになると女なんて選び放題だからな。わざわざリスクを負って仕事の関係者に手ェ出すような馬鹿な真似する必要ねえんだよ」


ハラ「アクロマ殿もああいう肉感的な女性を見たら少しはムラムラしたりするのではありませんか?」

アクロマ「うーん、わたくしあまりそういうことに興味がないもので……申し訳ありませんねえ」

ハラ「そうですか…………んん? 髪に何かついていますぞ!?」

アクロマ「えっ! なんでしょう?」


パチッ… ビリビリッ!!

アクロマ「わあっ!!!?」

少しぴりっとするくらいの弱い電気が放出された。

アクロマにくっついていたのはロトムだったのだ。
ロトムはいたずらっぽい表情でみんなを見まわしながら、車内を飛び回った。


アクロマ「なんとまあ……ロトムではありませんか!!! イッシュにはめったにお目にかかれないんですよっ! これは確実に捕まえなくては!!」

アクロマはロトムに向かってボールを全力投球!!!

運転手「うわっ! 車内でボール投げないでくれます!?」

ロトムに素早くかわされてしまい、ボールはヤーコンの頭に直撃した。


ヤーコン「痛でっ!! ……何しやがる!!!!!」

ハラ「はっはっは、お約束ですな!」

アクロマ「もう一回!」

ヤーコン「ぐわあ!!」

またもロトムに避けられ、ボールはヤーコンにぶつかった。

ヤーコン「おいテメーわざとだろ!!!! いい加減にしろよ!? そのヘンテコな青い毛を毟り取ってやる!」

ハラ「アクロマ殿、覚悟するのです!!」

運転手「車内で暴れるなっつってんだろ!!! 3人まとめて放り出されてえのかッ!?」

ヤーコン「す、スマン……」
 ▼ 182 ンドラー@ネコブのみ 24/04/18 22:59:53 ID:wJ2oMTpE [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ヤーコンたちがスタジオに戻ると、ハチクとナツメは既に準備を済ませて待っていた。

ハチク「戻ったか……遅かったな」

ヤーコン「誰のせいでこうなったと思ってんだよ!?」

ナツメ「まあまあ、いいじゃないですか。フウロさんとも仲直りできたわけですし」

ヤーコン「それもそうだが……もしかして、このことも予知して仕組んだのか?」

ナツメ「ふふ……どうでしょうね」



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

結婚の挨拶でローザの実家を訪れ、そこに滞在中のヤーコプとローザ。
翌日はローザが結婚式で使う小物などを家の倉庫から探したいと言うので、暇になったヤーコプはドリュウズを連れて故郷の街をフラフラと歩いていた。

ヤーコプ(ハチク)『懐かしいなあ。たしか、このへんでお前と出会ったんだっけ……』

ドリュウズもうっすら憶えているのか、あたりを見まわしてはソワソワして落ち着かない様子である。

???『おい、そこのお前さん!』

モグリューだった頃のドリュウズとの出会いを懐かしんでいると、近くを歩いていた知らない男から急に声をかけられた。

???『よーし! 目が合ったな! おれはウルフっていうんだ。勝負しようぜ!!』

ヤーコプ『げっ……こんなとこ誰も通らないと思って1匹しか連れてねえよ』

ウルフ『言い訳はいいからさっさと戦ろうや。いけっ、フリージオ!』


ポケモントレーナーのウルフが勝負をしかけてきた!
 ▼ 183 ワルン@やさいパック 24/04/18 23:00:35 ID:wJ2oMTpE [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコプ『……こおりタイプか。ドリュウズ、はがね技で畳みかけろッ!』

ドリュウズのアイアンヘッド! フリージオに効果は抜群だ!!

ヤーコプ『フン、挑んだ相手が悪かったな!』

ウルフ『……まだ終わってないぞ』

フリージオは一撃で瀕死になったかと思いきや、きあいのタスキで攻撃を耐えた。そして、そのままれいとうビームをドリュウズに打ち込む。

ヤーコプ『道具を持ってたか……でも次で終わりだぜ』

ウルフ『倒される前に少しでも削ってやる!』

フリージオは先にこおりのつぶてをドリュウズに当ててから倒れた。
相手のポケモンを1匹倒したものの、こちらの手持ちは1匹しかいないので攻撃を2発食らっているのがなかなか痛い。

ウルフ『頑張ったなフリージオ。さて、クレベース! 出番だ!』

ヤーコプ『見たことないポケモンだが、おそらくこおりタイプか……何匹来ようと叩き割ってやるよ!』

ドリュウズのいわなだれ! クレベースに効果は抜群だ!!

ウルフ『こいつは硬さが自慢でね、苦手なタイプの技でもこの程度じゃあ余裕で耐えるのさ。クレベース、“じならし”だ!』

ドリュウズに効果は抜群だ!

ドリュウズは倒れてしまった……



ヤーコプ『チッ……オレの負けだ。ほらよ、少なくて悪りぃけど賞金だ』

ウルフ『ほんとに少ないな……いまどき子供でももうちょっと持ってるんじゃないか?』

ヤーコプ『もらっといて文句言う奴がいるかよ! 近所で散歩してただけなんだからしょうがねーだろ。金を持ってただけでもありがたいと思えよ!?』

ウルフ『……そうだな、悪かった。勝負してくれて感謝するよ』

そう言ってウルフは賞金を握りしめた。
 ▼ 184 ケッチャ@1ごうしつのカギ 24/04/20 20:46:06 ID:FUJgjOcM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 185 メイル@1ごうしつのカギ 24/04/29 15:25:45 ID:EMb6htps NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(作者です)

ヤーコン「おいハチク……ハチクマン実装だけじゃなくお前本人の掛け合いまで追加されるとはいいご身分じゃねえかよ」

ハチク「……すまない」

ハラ「やれやれ、男の嫉妬は見苦しいですな。撮影メンバーの中で唯一☆5になっていない雑魚監督だからといって八つ当たりはいけませんぞ!」

ヤーコン「クソッ気に入らねえ! ワシの☆5も実装してくれよポケマスーーー!!!!!」
 ▼ 186 ライゴン@マトマのみ 24/05/12 18:52:24 ID:gMxwD2PU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 187 ティアス@たべのこし 24/05/23 19:20:16 ID:B8QwLLs6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フン! 支援するか……
 ▼ 188 ントラー@カイオーガのおやつ 24/05/26 14:38:09 ID:jmboSXEI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウルフ『………………』

ふと、ウルフが神妙な顔つきでヤーコプを見つめてきた。

ヤーコプ『?』

ウルフ『おれたち、前にどこかで会ったことなかったか?』

ヤーコプ『えっ!? オレはちょっと心当たりがないなぁ……』

ウルフ『そうか……。おれはお前さんを見たことある気がするんだが、わからないってことは他人の空似かねえ……。ちなみにカロスに来たことは?』

ヤーコプ『一度もないぞ。ってかアンタ、カロスから来てんのか? なんでこんな何もない田舎町に!?』

ウルフ『あれだよ、己の身体とポケモンたちを鍛えるための武者修行ってやつさ。知り合いがいたり寄り道するところが多い場所だと甘えちまうからな!』

ヤーコプ『修行って……何か目標でもあるのか?』

ウルフ『ジムリーダーの試験を受けるんだ。おれの町のジムリーダーが今度引退するって言うんでね』

ヤーコプ『そりゃ強いわけだ。試験、受かるといいな!』

ウルフ『おう、頑張るよ! ……さて、おれはそろそろ行かないとだ。ありがとう』

ヤーコプ『そっか。気を付けろよー!!』


そうしてウルフはバスに乗って行ってしまった。

ヤーコプ(よくわかんねーけどなんかおもしろい奴だったな。でも、カロスなんて遠いし、もう会うことはないか……)




一方、ローザの実家──

ローザの母『ふう、だいぶ探したわね……。使いたいものはだいたい見つかった?』

ローザ(ナツメ)『ええ! 付き合ってくれてありがとう。さっそく試着してみようっと!』

大きな姿見のある母親の部屋でドレスに着替え始めた。

ローザの母『このドレスをあなたにも着てもらえるなんて嬉しいわ。おばあちゃんは小柄な人だったから、入るかちょっと心配だけど』

ローザ『うーん……胸のところがきついかも』ムギュ…

ローザの母『あらあら、急いで直さなくちゃね〜。サイズも測っておこうかしら』

ローザ『ひゃあっ、メジャーがひんやりする!』


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「よし……いったん休憩にするか」

ナツメ「じゃあこの間に着替えとメイク直しをしてきますね」

ヤーコン「了解、30分までに戻ってきてくれ!」
 ▼ 189 チュル@しあわせタマゴ 24/05/26 14:39:10 ID:jmboSXEI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラ「むほほ! ナツメ殿のお着替え良かったですな!! あの谷間にいろいろ挟みたいですぞ〜!」

ハチク「本人がいないとはいえ、あまり堂々とそういうことを言わないでもらえますか……」

ハラ「これはただの健全な男子トークです。決してセクハラなどではありません!」

ヤーコン「お前だってちゃっかり見てただろ。自分だけいい子ぶってんじゃねえぞこの野郎」

ハチク「……ヤーコンさんが何かしないか心配で見ていただけだ」

ヤーコン「身体触ったり舌入れてキスしてる奴に比べたら何もしてねえよ。……撮影中にうっかり勃っちまったりはしねえのか?」

ハチク「失礼な!! 恋人らしくイチャつけと言うからその通りにしただけなのに……。それに、撮影中はカメラ映りや演技に集中するので興奮している暇などないのだ」

ハラ「やれやれ。ハチク殿は相変わらずお堅いですなあ……わたしでしたら撮影後すぐ休憩室にでも連れ込んで一発やらないと気が済みませんぞ!」

ヤーコン「女遊びも芸の肥しだ、お前もっと遊んだほうがいいぞ!? 好みのタイプを教えてくれたらワシが得意にしてる店の嬢を紹介してやるよ」

ハチク「結構だ。間に合っている。ではわたしも着替えてくる……」

ヤーコン「は…………??? まっ……間に合ってるってどういうことだよおおお!!」




ヤーコン「さーて、一服してくるか……って煙草がもう残り2本しかねえ! アクロマの奴どこ行った!?」

ハラ「彼なら先ほど車にいた小さなポケモンを探してウロウロしていましたぞ」

ヤーコン「仕事中なんだが!?」

ハラ「珍しいポケモンだそうですからな、仕事なんかしてる場合ではないのでしょう!」

ヤーコン「いやいやおかしいだろ、仕事の時間なんだからちゃんと働けよッ! 意味わかんねえよもう!!!」


ハラ「ヤーコン殿もそろそろ煙草の辞めどきかもしれませんな。禁煙すると食事が美味いですぞー!」

ヤーコン「そういやアンタいつの間にか辞めてたな……。なんで急に辞めたんだ?」

ハラ「孫に臭いと言われたのがショックで心が折れました………………」

ヤーコン「お、おう……そうか。まあうちの娘はかわいくて良い子だからそんな心ないこと言わねえと思うけどな!!」

ハラ「まあでも、どうせ臭いと言われるなら煙草という言い訳ができるほうが傷つかないかもしれませんな」

ヤーコン「おいふざけんな!! オレ様は臭くねえっ!!! ダンディな漢の香りだ!」

ハラ「世間ではそれをオッサン臭というのですぞ」
 ▼ 190 ガユキノオー@じゅうでんち 24/05/31 17:06:00 ID:gvmEomu. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 191 ッタ@エネコのしっぽ 24/06/15 09:44:13 ID:epeQZxk2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 192 ライドン@パスタ 24/07/05 18:01:47 ID:SX7s/Vls NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 193 ヤッキー@やんちゃミント 24/07/09 19:37:55 ID:dy/EB0BM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコンとハラが喫煙所で話していると、遠くに予備のカメラを持ってうろつくアクロマの姿が見えた。

ヤーコン「あーっ!! あの野郎〜勝手にカメラ持ち出しやがって!!!」

煙草の火を消し、急いで駆け寄るヤーコン。

ヤーコン「おいっアクロマ、探したぞ! 仕事ほっぽりだして何やってんだ!」

アクロマ「まあまあヤーコンさん落ち着いてください。わたくしはあなたのお役に立つすごい発明をしたんですよっ!」

ヤーコン「はぁ〜〜〜!?」

アクロマ「とりあえず見ていただけませんか? このカメラには、さきほど見つけたロトムが入っているのです」

ヤーコン「ったく……忙しいんだから手短にしろよ?」

アクロマ「ロトムは電化製品に入り込むことができる不思議なポケモン……つまり自由に飛び回るカメラになるわけですっ!」


ロトムが入ったカメラは浮遊し、ヤーコンたちの周りをぐるぐると回ってアクロマの手元に戻ってきた。

ヤーコン「うおお……なんだこりゃあ」

ハラ「カメラが飛び回るとはなんと面妖な!」

アクロマ「いま撮影した映像がこちらです。自由な距離や角度から動きのある映像が撮れていると思いませんか!?」

ヤーコン「おおっ、たしかにすげえな……上手く使えば良いビジネスになりそうだ」

アクロマ「そうでしょうそうでしょう!! これで特許を取ればわたくしの借金は一瞬でなくなり、ヤーコンさんも最新技術を使って撮影ができる……悪くない話ですよねっ!」

ヤーコン「フン! まあな。仕事をサボってばかりいるしょうもねえ奴だと思ってたが、ちったあ見直したぜ」

ハラ「これで奴隷生活ともおさらばですな♪」

ヤーコン「衣食住提供して給料のほかに小遣いまでやってんのになんだよその言い方は!!」


アクロマ「ヤーコンさん……もしよければせっかくなのでこのロトムカメラ(仮)で映画のオフショットやメーキング映像でも残してみませんか?」

ヤーコン「ガハハハ、記念になるし面白そうだな! そしたら個人情報とか撮っちゃいけないものを避けて適当に撮ってみてくれるか?」

アクロマ「承知いたしましたっ!! さあロトム、この人(ヤーコン)の密着取材をお願いしますよ!」


ロトムカメラ(仮)は再びアクロマの手を離れ、宙に浮かんだ。

ヤーコン「機械のことは正直よくわからんが独自の最新技術を使うのはいいもんだな!」


と、思ったのも束の間……


ガシャーン!!!!!



ヤーコン&ハラ&アクロマ「!?」


宙に浮いていたカメラが突然床に落下し、バキバキに壊れてしまった。
 ▼ 194 ジッチュ@ビスナのみ 24/07/09 19:39:08 ID:dy/EB0BM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラ「あああ……!」

ロトム「飽きたロト!」

アクロマ「な、なんとまあ!!! ロトムが喋ったあああああーーー!? もう1回……もう1回喋ってくれませんかっ!!!!」



ヤーコン「………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

アクロマ「……」

ヤーコン「おいいいいいい! なんてことすんだよッ!!!!! いくらだか知らねえが映画撮影に使うカメラだからきっと高価だぞ!」

ヤーコン「カメラの弁償代も借金にツケとくからなあ!! テメーには今まで以上にがっつり働いてもらうから覚悟しとけよ!」

アクロマ「うう、そんなぁ〜!」

ハラ「やっとアローラに帰れると思ったのに……」



カメラから抜け出したロトムはしばらく近くをウロウロ飛び回っていた。

ヤーコン「おいアクロマ、またイタズラされると困るから早くこいつをしまえ!」

アクロマ「あ、実はわたくしのポケモンではないのです。捕まえようとしたら逃げられてしまったのですが、機械に興味を持ったのか近づいてきたんですよ」

ヤーコン「ボールならやるからさっさと捕まえてくれ」

アクロマ「よーし、今度こそ捕まえますよっ!! えいっ!!!」

ロトム「いやだロト〜」

ロトムはボールをかわしつつ、ヤーコンのライブキャスターの中に入っていった。

ヤーコン「おわーー!? おいコラッ、ワシのライブキャスターに入るんじゃねえ!!」

ロトム「振っても叩いても無駄ロト!」

ヤーコン「ふざけんな!! 出てけよ!」

ハラ「アクロマ殿、こやつを追い出すにはどうすればよいのですか?」

アクロマ「それが……まだわからないのですよね。わたくしもロトムを観察したいですし、しばらくはこのままでいいんじゃないでしょうか!」

ヤーコン「良くねえよ!!!! 誰でもいいからこいつを追い払ってくれー!!」
 ▼ 195 ンチャム@ドーミラーのかけら 24/07/11 07:17:56 ID:ox6AgYBM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 196 ノムー@パチリスのけ 24/07/29 18:35:53 ID:fl0c9rP6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 197 ノクサ@スチールメモリ 24/08/19 17:48:04 ID:8B4.TpBM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 198 ガジュペッタ@こだわりちまき 24/09/02 18:01:28 ID:mhZQOQ6Y NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 199 ラルマタドガス@ばんのうがさ 24/09/21 20:16:49 ID:Vf7wfA2w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 200 ゴール@ツルギマイタケ 24/09/22 00:04:56 ID:YAB29DF. NGネーム登録 NGID登録 報告
(作者です)
いつも支援ありがとうございます。
ちょっと出張などで忙しくしており、ただでさえ遅い更新が更に滞ってしまいすみません……無理のない範囲で続きも頑張ります!
 ▼ 201 ニリュウ@ピーマンスライス 24/10/19 09:40:42 ID:oRUwCFDo NGネーム登録 NGID登録 報告
いつでも待ってるぞ
 ▼ 202 リルリ@ロメのみ 24/10/25 22:00:17 ID:I0mg73iw [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
映画撮影の休憩中、ヤーコンのライブキャスターにロトムが侵入してしまい、ヤーコンは随分と困っていた。

ヤーコン「ライブキャスターなんてただでさえ個人情報の塊だってのに……ワシの連絡先にある各界の著名人の情報とかがもし流出でもしたらどうすんだよ……」ブツブツ

ロトム「ロトロト! メールが1通届いたロト♪」

ヤーコン「うるせえ!!!! さっさと出てけっつってんだろ!! しっしっ!」

アクロマ「あーあ、親切にお知らせしてくれたのに邪険にして……」

ハラ「根は案外いいヤツなのかもしれませんぞ?」

ヤーコン「なんでワシが意地悪してるみたいになるんだよ!」

ロトム「読んであげるロト! ヤーコンさんこんばんはぁ❤️ この前は…」

ヤーコン「わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 余計なことすんじゃねえっ!!!!」

ハラ「むむっ、今のは夜の女からの営業!!! ヤーコン殿は相変わらずそういうのが好きですなあ」

アクロマ「ハラさんはそういうのは利用されないんですか?」

ハラ「とんでもありません! 金で女を買うなどモテない男のすることです。わたしの元には立派な魔羅を求めて毎晩たくさんの女が『抱いて〜♡ あなたの子を産みたいの♡』と押し寄せてきますぞ!」

アクロマ「はぁ……そうですか」

ハラ「島の女は全員しまキングの妻のようなものですからな。はっはっは!」

ヤーコン「……フン! 枯れたジジイのホラ話だ!!」



ロトムに翻弄されてバタバタしている間に、次の準備をしていた役者たちが戻ってきてしまった。
次が結婚式の場面なのでハチクとナツメはタキシードとドレス姿である。

ヤーコン「おお、よく似合ってるな! これはワシの知り合いが貸してくれたんだ」

ナツメ「さすがヤーコンさん、顔が広いですね」

ヤーコン「向こうはいい宣伝になるし、こっちは衣装を貸してもらえる。そしてお互い取引することで関係の維持にもつながるのさ。ギブアンドテイクの関係ってやつだ!」

ハチク「どんなときでも商機は逃さないのだな」

ヤーコン「貸してくれた人に写真を送りたいから撮らせてくれよ! おいアクロマ、写真撮ってくれ!」

借りた衣装を着たふたりを撮るのかと思いきや、ヤーコンが真ん中に入って3人で撮りたいようだ。

アクロマ「あの……ヤーコンさん要らなくないですか?」

ヤーコン「要らなくねえよ、なんてこと言うんだ!! バイトの分際で監督のオレ様に口出しすんじゃねえ!」

ハラ「わたしも写りたいですぞー!!」

ヤーコン「だああああ! テメーは呼んでねえっ!!!」

パシャ♪

ヤーコン「あ〜もう!! 酔っぱらった親戚のジジイが乱入してきたみてえになっちまったじゃねえかよクソっ!」

ハチク(ヤーコンさんが割り込んできた時点で既にそれだと思うが……)
 ▼ 203 マカジ@はっきんだま 24/10/25 22:08:23 ID:I0mg73iw [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロトム「写真をお友達に送ってあげるロト。誰がいいロト?」

ヤーコン「こら!! 勝手なことすんな!!!」

ハチク「ライブキャスターから声が!?」

ナツメ「中にいるのはポケモン……ですか?」

ヤーコン「そうなんだよ、お前らが楽屋に行ってるときにやられちまってなあ……とにかく大変なんだ!!」

ハラ「忙しいヤーコン殿に代わって夜の女からの営業文を読み上げてくれたりと、優しいところもあるのですぞ」

ヤーコン「バカ! 人前ででかい声で読み上げるもんじゃねーだろ!!!」

ナツメ(一応そういう恥じらいはあるのね)


スタッフ「監督ー! 時間がないので早くしてくれますかぁ!?」

ヤーコン「すまんすまん、すぐ始める!」

ヤーコン「……ライブキャスターが心配だな。ワルビアル、しばらくこいつを見張っててくれ!」

ワルビアル「ぐぉおお……!!!」

ロトム「ヒッ……!」

ワルビアルの威嚇に怯んだ拍子に、ロトムはヤーコンのライブキャスターから飛び出してどこかへ行ってしまった。

ヤーコン「お!? やっと出てってくれたか!?!?」

アクロマ「ああっ! どこへ行くんですかっ!? 探さないと!」

ヤーコン「馬鹿野郎!! 借金が増えたぶん仕事も山積みなんだぞ!!!! 買い出しに荷物の受け取りに飲み物の準備にケータリングの手配にそのへんの片付け、他いろいろ……休む暇はないと思えよ!」

アクロマ「ひぇ……」

ハラ「アクロマ殿、ちゃんと働かないとダメですぞ〜〜〜? わたしのお菓子がそろそろなくなりそうなので買ってきてくだされ……」ボリボリ…

ヤーコン「テメーも働くんだよ!!!!!! ってかみんなの差し入れを食い尽くすんじゃねえッ!!! クソ田舎のデブジジイは残飯かそのへんの草でも食ってろ!」
 ▼ 204 カヌチャン@どくどくだま 24/10/25 22:27:45 ID:I0mg73iw [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もう少し載せようと思ったら投降後にエラーになっちゃった
キリが悪いけど今日はこれで終わりにしときます🫤
 ▼ 205 ガカメックス@ワサビソース 24/10/25 22:32:06 ID:I0mg73iw [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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前回撮影した場面から数か月後──
ヤーコプはローザと入籍して結婚式も挙げ、晴れて正式に夫婦となった。

……が、もともと同棲しており今までの家でそのまま暮らしているため、彼らの生活にあまり大きな変化はなかった。
いつものように夕食を終えた後、ふたりはリビングで一緒にテレビを見ていた。


ヤーコプ『聞いてくれ……重大発表があるんだ!!』

ローザ『えっ! どうしたの?』

ヤーコプ『オレ、今の仕事辞めて自分で会社起こすことにしたぞ! やっぱ男なら一国一城の主になりたいからな!!!』

ローザ『はあ!?!?!?!?!?』

ヤーコプ『いいタイミングだろ!? 少ないけどふたりで貯めてきたお金もあるし、お前も子供できたら仕事辞めるって言ってたよな。そしたら時間できてこっちの仕事も手伝えるだろ!』

ローザ『なっ……何考えてるのよ! そんなのダメに決まってるじゃない!!!!』

ヤーコプ『え…………』

喜んでくれると思ってウキウキしながら話したら真逆の反応だったため、ヤーコプは呆気にとられてしまった。


ローザ『あのお金はこれからの生活資金だし、妊娠したら体調が悪くなって今みたいには動けなくなるの! いつでも暇で手伝えると思ったら大間違いよ!』

ヤーコプ『……』

ローザ『今だってかなり切り詰めてギリギリの生活なのに、信じられない……。会社が生き残る確率がどのくらいか知ってる? 事業に失敗した場合のこともちゃんと考えてあるの!?』

ヤーコプ『なんでそんな始める前から否定すんだよ! きっと上手くいくって!! 頑張って今より稼いで、お前に苦労させないようにするから……なっ!?』

ローザ『楽観視しすぎよ。そもそも今の貯金額じゃ初期費用だけでほとんどなくなってしまって、収入がない間に食いつなぐこともできないでしょ!』

ローザ『とにかく、貯金に手を出したら即離婚だからね!? ……わたしは明日早いからもう寝るわ。じゃあね!』

ヤーコプ『…………』

今までも喧嘩をしたことは何度もあったが、いつも優しいローザがあんなに声を荒げて怒ったのを見たのは初めてだった。
自分が理想ばかり追いかけて現実的な判断ができていなかったことや、彼女を不安にさせてしまったことのショックで、ヤーコプはしばらくひとりで茫然としていた。

ヤーコプ(とりあえず謝らないと……許してくれるかな? もしまだ怒ってたら今日はソファで寝よう)

おそるおそる寝室へ向かうと、まだ電気が点いているようだ。

ヤーコプ『……起きてるか?』

ローザ『うん』

ヤーコプ『さっきはごめん。オレの考えが甘かった……』

ローザ『ううん、わかってくれたならいいの! わたしこそきつく言っちゃってごめんね』

ヤーコプ『いやいやそんな謝らないでくれよ、厳しく言ってくれたおかげで目が覚めたんだし。感謝してるよ』

ローザ『あなたが自分の会社を持つことに憧れがあるのは知ってるけど……最初は会社じゃなくて個人でビジネスを始めてみてもいいんじゃない?』

ヤーコプ『……! その手があったか!!!』
 ▼ 206 イケンキ@ベロバーのけ 24/10/27 18:29:38 ID:1DEs6cW2 NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 207 イカイデン@ハムスライス 24/11/19 07:27:32 ID:jFcou3Co NGネーム登録 NGID登録 報告
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