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ケンゴ「みんなで楽しくテンガン山を登ろう!」

 ▼ 1 ットロトム@ライボルトナイト 16/05/22 19:12:44 ID:ZQggthHM [1/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
クロガネシティのポケモンセンター。談話室



ケンゴ「せっかく旅に出たんだ、テンガン山はいつか踏破したいと思っていたし、サトシ達も一緒だしこれは行くしかないよね」

ケンゴ「キャンピングアイテムも詰めたし、準備万端」


サトシ「おはようケンゴ。登山の支度は捗ってるか?」


ケンゴ「おはよう!もちろんさサトシ!キャンプの事ならこの僕に任せておいてくれればいいさ!」


タケシ「ほぉ〜、そいつは心強いな!」

ヒカリ「登山なんて初めてだからとっても楽しみ!ね、ポッチャマ?」

ポッチャマ「ポッチャ!」
 ▼ 2 イガニ@ダークボール 16/05/22 19:27:52 ID:ZQggthHM [2/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
7月のことである。

旅を続けるサトシとヒカリ、タケシは友達のケンゴと再会した。
彼らはシンオウ地方の中心に聳え立つ大山"テンガン山"を縦断することを目的に登山を始めたのであった。

歩き続けてテンガン山の麓に到着したのは、正午を回ってしまったあとだった。



サトシ「おおっ!いよいよ山の入り口って感じだな!」

タケシ「うむ、ここからは少し肌寒くなってくるから、みんなそれぞれ防寒着を羽織った方がいいぞ」

タケシ「マップを見るに、200m登る毎に山小屋がある。今日はもうお昼を過ぎてしまっている。予定よりも遅れた出発になってしまったし、二合目辺りまで登って山小屋で一晩を過ごすというプランにしよう」

ケンゴ「オッケーだよ。ヒカリは?」

ヒカリ「うんっ!私も大丈夫!」
 ▼ 3 ュレム@とんでもこやし 16/05/22 19:46:23 ID:A6Pw.K5M [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お願いだから胸糞にはしないで
もうやめて
 ▼ 4 ギア@すくすくこやし 16/05/22 19:48:24 ID:FdjkaRWg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここのケンゴ=胸糞ss だからね。

支援。頑張って。胸糞でもそうじゃなくても支援
 ▼ 5 ヤシガメ@だいちのプレート 16/05/22 20:00:55 ID:ZQggthHM [3/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
旅の一行は弾む足取りで山へと挑む。


サトシ「やっぱ大自然はワクワクするよな!」

ケンゴ「ああ!なんかこう自然に還ったみたいな!」

ヒカリ「んんーっ!空気が美味しい!」

ケンゴ「はは、まだ登り始めたばっかりじゃないか。空気なんてまだそんなに変わらないだろぉ?」

ヒカリ「もう。こういうのは気分の問題なんだからー」


タケシ「お前達、テンガン山テンガン山ってはしゃいでるけど、テンガン山のこと調べたのか?」


サトシ「す…少し…かな?」ははっ

タケシ「はぁ〜。これから登る山のことだ。調べておくともっと登山が楽しくなるぞぉ?」


そこからはタケシのウンチク話を、3人は聞かされることとなる。
 ▼ 6 ポポタス@でんきのジュエル 16/05/22 20:04:14 ID:tN0mAcfI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これはヒカリがレ○プされるな
 ▼ 7 ャース@こうかくレンズ 16/05/22 20:15:59 ID:ZQggthHM [4/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
大山テンガン山はシンオウ地方の中心に佇んでいる。
標高約2000m。この地方では最大級の大きさを誇る山で、シンオウの大地を東と西に分け隔てている。
山頂に近付けば近付く程、岩肌が目立つようになってくるが、それまでは緑あふれる大自然を満喫することができる。
テンガン山には沢山の野生ポケモンが住み着き、豊かな自然も相まって彼らのオアシスとなっているのだ。


タケシ「カラナクシやトリトドンが西の海と東の海とで模様が違うだろう?」

ヒカリ「ああ、確かに!言われてみればそうよね」

タケシ「これは大昔にせり上がった大地が海を両断して、テンガン山が出来たことを証明しているんだ」

サトシ「自然の力ってすげぇー!」

タケシ「海を両断されたカラナクシ達はそれぞれの場所に適した進化を遂げて今の姿になったわけだ」

タケシ「テンガン山は野生ポケモンが多く生息している。山のことに関心がなくても、ポケモンのことなら興味も湧いてくるだろう。なら、ポケモンを通して山を知るというのもいいんじゃないか?」

サトシ「ああ!なんだか俺ももっともっと山のことが知りたくなってきたぜ!!」

ケンゴ「なぁ〜、ウンチク話もいいけどそろそろお昼にしないか?」

タケシ「お、それもそうだな。出発したのが昼過ぎだからお腹が空くのも当然か」
 ▼ 8 ビワラー@ともだちてちょう 16/05/22 20:25:11 ID:f9XBqUOo NGネーム登録 NGID登録 報告
ただのほのぼので終わることを切に願う
 ▼ 9 ッギョ@かえんだま 16/05/22 20:26:54 ID:ZQggthHM [5/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
四人は一合目付近の渓流に差し掛かったところで遅めのランチを摂ることに。

チロチロと流れる川のせせらぎが、草木が擦れる音と重なって自然のハーモニーを奏でている。大自然に癒される。


タケシ「川の水で手を洗っちゃダメだぞー、どんなバイキンがいるかわからないからな。俺が持参したオシボリを使うんだ」

ヒカリ「ありがとう」フキフキ

サトシ「サンキュー」フキフキ


タケシ「さ、手を洗ったら……タケシ特製スペシャルサンドイッチだ!」

タケシ「たまごレタスサンドにベーコンレタストマト!肉好きな人はこっちの肉厚カツサンド!他にも色々あるぞ〜」

ヒカリ「わぁ!どれも美味しそうねぇ〜!」

ポッチャマ「ポッチャマ!」

ケンゴ「僕に肉厚カツサンド〜!」

サトシ「あっ!ズリィ!俺もそれ狙ってたのに!!」

ケンゴ「早い者勝ち早い者勝ち!」

タケシ「こらこら!二人とも喧嘩するなよ?肉を使ったサンドイッチは他にもあるから、ここは公平にじゃんけんだ!」
 ▼ 10 ウマ@カメックスナイト 16/05/22 20:28:02 ID:yeu8ywP. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 11 キノオー@かいのカセキ 16/05/22 20:34:23 ID:ZQggthHM [6/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「おーし!文句無しの一本勝負だ!行くぜケンゴ!」

ケンゴ「ちぇっ、来いよぉ!サトシ!」

サトシとケンゴ「じゃーん、けーん!」


サトシとケンゴ「ぽんっ!!!」





サトシ「うわぁー、プリプリの肉がジューシーでうめぇ〜!」

ケンゴ「あーっ、くっそぉーっ!!負けたぁー!」

タケシ「ははは、じゃんけんはサトシの勝ち。ここは男らしく譲るしかないな!」

ケンゴ「ううー…」

サトシ「…」

サトシ「…よっ」サンドイッチ二等分に割る


サトシ「ほら、半分やるよ」

ケンゴ「?!」

サトシ「すっごい美味しいぜ?!……あ、いやぁ…俺一人で食うより、みんなとその美味しさ分かち合った方が楽しいと思ってさ…」テレッ
 ▼ 12 ォッコ@ひかるおまもり 16/05/22 20:40:23 ID:ZQggthHM [7/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「…」

ケンゴ「…い、いいよ!気を遣ってくれなくて!」

サトシ「ケンゴ…」

ケンゴ「サトシばっかカッコいいとこ見せつけられちゃこっちも堪んないよ!」プイッ

サトシ「ははっ、素直じゃないなー」

ピカチュウ「ピィカー…」


ケンゴ「タケシ、他の肉を使ったサンドイッチを頂戴よ!」

タケシ「ああ、いいぞ〜。こっちはシンオウ地方ならではの特別サンドだ!」


タケシ「その名もぉ〜!ジンギスカンサンド!!」


ケンゴ「ジンギスカンサンド?」

タケシ「ああ、普通の肉じゃない。ラム肉を使ってある。少し臭いがあるけど、食べてみると美味しいよぉ」

ケンゴ「おおー、確かにこれは美味しそうだな!」
 ▼ 13 ュゴン@おしえテレビ 16/05/22 20:44:01 ID:ZQggthHM [8/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「いただきまーす」もぐっ


ケンゴ「…もぎゅ…もぐっ」


ケンゴ「ごくん」



タケシ「どうだ?」


ケンゴ「うーん…確かに美味しいのかもしれないけど」

ケンゴ「僕の舌にはちょっと…なんだろう、やっぱり臭みが…」

タケシ「ははっ…お気に召さなかったようで…」


ヒカリ「このイチゴサンドおいしーっ!!」

ポッチャマ「ぼっちゃ!!」
 ▼ 14 ガカイロス@こうらのカセキ 16/05/22 20:48:51 ID:ZQggthHM [9/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「ごめんよタケシ、僕これ食えない…」


ケンゴはタケシの目を盗んで、ジンギスカンサンドをサランラップで包み丸めて川に捨てた。


ケンゴ「タケシ、他にはどんなサンドイッチがあるの?」


タケシ「ああ、もう二個目か。ペースが早いな。こっちのハムサンドなんていいんじゃないか?」

ケンゴ「お、それいただき!」



渓流で仲間とのランチタイムを楽しみ、一時間ほどして一行は再び歩みを進めることにした。
 ▼ 15 ガタブンネ@あやしいおこう 16/05/22 20:58:26 ID:ZQggthHM [10/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
一合目と二合目の中間地点まで差し掛かった頃だろうか。
時刻は午後6時30分を回ったところ。日は傾き、次第に辺りが暗くなって行くのを感じる。
急激に寒さが増し、防寒着を着ていても肌が震えるほどだ。


タケシ「みんな頑張れぇ、もう少しで二合目に到着だ。そしたら山小屋があるからな」

ヒカリ「段々薄暗く…なってきたわよね。なんだか肌寒いわ…」

タケシ「完全に日が沈む前に山小屋に着けばいいが…」

ヒカリ「…」ぶるる

ヒカリ「ご、ごめーん…タケシ」

タケシ「どうしたヒカリ?」

ヒカリ「ちょっと、お手洗い…」タジタジ


ケンゴ「ええーっ、まじかよピカリー」

サトシ「一合目の山小屋で行かなかったのかよトイレ」

ヒカリ「だって!その時は別にしたくなかったと言いますか…」ブツブツ


タケシ「まぁ、仕方がないさ。俺たちはここで待ってるから、影で済ませてくるんだ」

ヒカリ「ご、ごめんね!すぐ戻るから!」ダダッ
 ▼ 16 ビビール@ホズのみ 16/05/22 21:06:59 ID:ZQggthHM [11/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「ヒカリが用を足してる間にちょっと休憩…」どさっ

ケンゴは小さな岩に腰を下ろした。
リュックを漁り中からスナック菓子を取り出す。

タケシ「なんだケンゴ、登山にそんなものを持ってきたのか?」

ケンゴ「だって、小腹空いちゃうからさー」びりっ

スナック菓子の包みを開けて、口へと運ぶケンゴ。

ケンゴ「それに、まだ歩かなきゃいけないならパワーを補給しておかなくちゃね!」もっしゃもっしゃ

タケシ「うーん…ゴミはちゃんと持って帰るんだぞ?登山者のゴミ問題は深刻だ」渋々


ヒカリ「ごめーん、お待たせ!」

サトシ「おっ、きたきた」

タケシ「ヒカリ、ちゃんと拭く時は水に溶ける紙を使ったろうな?ちゃんと出し終えたらそこに水を撒くことも忘れ…」

ヒカリ「あーもぅ!わかってるってばぁ!!みんなの前で恥ずかしいこと言わないで大丈夫だからぁ!!」

サトシ「よし、それじゃあ出発しようぜ」

タケシ「ああ、そうだな」

ケンゴ「え、あ、ちょっ、ちょっと待って…お菓子まだ残って…くそ、リュックの中に入りづらい…」グググッ

サトシ「何してんだよケンゴー!早く来いよぉ〜」
 ▼ 17 ガピジョット@ふといホネ 16/05/22 21:12:13 ID:ZQggthHM [12/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「今行くよぉ〜!…ああっもう!」ぽいっ


ケンゴは食べかけのスナック菓子を、包みごと岩陰に投げ捨てた。

急ぎ足でサトシたちに追いつくケンゴ。



彼らが二合目の山小屋に到着したのは、完全に日が暮れた午後9時のことだった。
山小屋はコンクリート造りになっていて、サトシらの他にも数名の登山者が宿泊していた。
この山小屋にはシャワールームも設けられている。サトシ達は荷物を部屋に置き、各自シャワーを済ませて夕食を摂った。

宿泊部屋では、サトシ達はトランプをしたり暴露話をしたりで楽しんだ後明日に備えて寝ることにした。
 ▼ 18 ヤッキー@いいキズぐすり 16/05/22 21:22:03 ID:A6Pw.K5M [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もしかして、絶対にあきめないぞの人・・・?
あんな展開はやめてよ、本当に・・・
 ▼ 19 グリュー@ひかるおまもり 16/05/22 21:23:29 ID:ZQggthHM [13/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
登山2日目。天候は曇り。
万が一雨に降られた場合に備えて雨合羽を羽織りサトシ達は出発した。
それが丁度午前9時のことである。

日の光を遮っている為か、気温が中々上がらず、湿度が高い。ジメジメとした森の中を一行は進む。

タケシ「雨に降られた場合はテントの設営も一苦労だからな…なるべく急ぎ足で登るぞみんな」

サトシ「二人とも遅いぞ〜!」


ヒカリ「そんなこと言われても…」

ケンゴ「結構足にくるね…登山も…」


タケシ「まだまだ序の口だぞー?テンガン山は五合目から傾斜がより急になる。ここはまだ緩い方だ」

ヒカリ「ヒェ〜、まだ急になるのぉ〜?!」

ポッチャマ「ボチャァ〜」

サトシ「なんだよなんだよ情けないなぁ!俺なんてほら!まだまだ行けるぜ!よっ!ほっ!」

タケシ「こらこらサトシ、無茶するな!転んで怪我でもしたら元も子もないぞ」

サトシ「平気平気!…ん?…あれって…」
 ▼ 20 エルオー@しろいビードロ 16/05/22 21:36:47 ID:ZQggthHM [14/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「おーい、みんなー、きてみろよー」

サトシは声を抑えて、後ろの3人を呼んだ。


サトシ「ほら、あそこあそこ!」

サトシが草陰に隠れながら前方を指差す。
そこには一頭のオドシシがいた。

ヒカリ「わぁー…」

ケンゴ「オドシシだね…かわいいや」

タケシ「オドシシか…オドシシのあのツノの丸い玉は不眠症の改善薬としても使われているんだ」

ヒカリ「さすがタケシ!詳しいわね」

タケシ「ああ、医薬品の参考書を読んでる時に見つけてね。ただ、乱獲や森林伐採によってオドシシも近年では数を減らし、あの丸い玉も中々手に入らなくなってるらしい」

サトシ「人間の身勝手でポケモンを追いやってるなんて…許せないよな…」

タケシ「自分達の暮らしが豊かになる影では、そうした多くの尊い犠牲がある。俺たちはその礎の上に立たせてもらっている事を忘れないように、常日頃から感謝の念を持たなくちゃいけないな…」
 ▼ 22 ッチール@ビアーのみ 16/05/22 21:50:21 ID:ZQggthHM [15/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ達がしばらく草陰からオドシシを眺めていると、オドシシはどこかへ去って行った。

ヒカリ「なんだか、本当の大自然の中にいるんだなって実感しちゃったぁ」

ケンゴ「そりゃあね。舗装路も無い、ほとんど開拓されてない山なんだから。まさに手付かずの自然とはこの山のことだね」

タケシ「さ、オドシシも行ったし、俺たちも行こう」



再びサトシ達は歩き出した。
道中では様々な野生ポケモンに出くわした。

ペラップやムックルといった野鳥。
ビーダルや進化前のビッパなどなど。
ガーメイルをはじめとした虫ポケモンも沢山棲息していた。


森の中でひとまず昼食を摂ったサトシらは一服を置いた後に再び山頂を目指して動き出す。
ここは三合目を過ぎたところだ。午後2時のこと。


サトシ「シンジ!シンジじゃないか!」

サトシは森の中に設営された一つの緑色のテントを見つけた。テントの前ではシンジがコンパクト椅子に腰掛け火を焚いている。
 ▼ 23 ダンギル@ビアーのみ 16/05/22 21:58:21 ID:ZQggthHM [16/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「なんだ、お前らか」

ヒカリ「へぇ〜!グーゼンね!」

タケシ「シンジも登山をしにテンガン山へ?」

サトシ「俺たち、テンガン山を縦断しようと思って昨日から登り始めてるんだ!」

シンジ「俺はお前達とは違う理由だな」

シンジ「このテンガン山には強いポケモンがいると聞いてな…」

ケンゴ「なぁるほど、山籠もりって奴?」

シンジ「…」

タケシ「相変わらず、ストイックなようだなシンジ」

サトシ「シンジ!よかったら俺たちと一緒に登らないか?みんなで登った方が楽し…」

シンジ「断る。これはお遊びじゃない」

サトシ「なっ…お遊びだって…?!」ぐっ

タケシ「こらこら、やめろ二人とも!…邪魔して済まないなシンジ、一人なら気をつけて登ってくれよ!」

シンジ「ふふ、心配は無用だ」

ヒカリ「ほら、サトシ。先を急ぎましょう?」

サトシ「ちぇっ、わかったよ…」
 ▼ 24 まじゃろ◆K9KKk9II1I 16/05/22 22:02:14 ID:OszyS41Q NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ
・ヒカリの「空気が美味しい」に批判
・タケシのサンドイッチを廃棄する
・ゴミを捨ててはいけないことを知りながら捨てる












OK、支援
 ▼ 25 カンプー@こだいのどうか 16/05/22 22:07:33 ID:ZQggthHM [17/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
2日目、夜。

一行が無事四合目に辿り着いたのは午後10時過ぎ。
二合目で宿泊した際に顔見知りになった登山者もチラホラ見受けられた。

設備は二合目と大差なく、シャワールームが付いていたり、個室が用意されていたり。
一つの不満を挙げるなら、共同トイレの壁に一匹のガーメイルが止まっていてそれが不気味に思えることくらいだった。


タケシ「さ、明日は六合目まで行きたいところだが、五合目を過ぎた辺りから傾斜が急になる。無理ない登山をするために、なるべく体力を温存しておくために今日は早めに寝るぞ!」

ケンゴ「って言っても、もう11時回ってるって」

サトシ「ほら、さっさと寝ようぜ」

ヒカリ「おやすみなさーい」

タケシ「…電気切るのは俺の役目…と」パチッ

消灯して、眠りについた。
 ▼ 26 ガイアス@ノワキのみ 16/05/22 22:11:05 ID:mhNMP1RA NGネーム登録 NGID登録 報告
ここからのケンジの行動にご期待ください
 ▼ 28 チュール@サーナイトナイト 16/05/22 22:15:38 ID:ZQggthHM [18/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
3日目、朝。9時30分。

サトシらが外に出てみると、朝霧が立ち込めていた。
視界が悪く、ジメッとしている。

タケシ「霧が深いな」

ケンゴ「平気平気!見えないわけじゃないんだからさ。ほら、先へ進もう」

サトシ「ああっ、待てよケンゴー!」

ヒカリ「二人は元気ね…。タケシ、私たちも行きましょう?」

タケシ「…ああ」



冷たい空気が立ち込める中を、サトシらは進んだ。
途中、何度も休憩を挟む。理由は様々だ。
ヒカリが膝の痛みを訴えたり、ケンゴが食事時で無いにも関わらずお腹が空いたと駄々をこねたり。

ケンゴのリュックから取り出されるお菓子の量にタケシは呆れ果てていた。

タケシ「ケンゴお前なぁー…もっとキャンプや登山に相応しいものってあるだろぉー」

ケンゴ「僕にはこれが一番相応しいんだよ!」もっしゃもっしゃ

ケンゴ「ヒカリも食べる?」

ヒカリ「え?私はいいわよ…」
 ▼ 29 ラカラ@かるいし 16/05/22 22:18:30 ID:7n/fhlkI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
(´・ω・`)(またケンゴ叩きか・・・)
 ▼ 30 ーマンダ@ズリのみ 16/05/22 22:21:11 ID:ZQggthHM [19/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
五合目を過ぎた辺りのこと。


タケシ「ケンゴ!駄菓子の袋落としてるぞ?」


ケンゴ「えっ?…ああっー…」

ケンゴは自分の後方へスナック菓子の包みを捨てたつもりだったが、とうとうタケシはそれを目の当たりにした。

ケンゴ「は、弾みで飛んでっちゃったのかな」

ケンゴはそそくさと包みを拾い、リュックに無造作に突っ込んだ。

タケシ「まさかケンゴ…これまでもゴミを森に捨ててないだろうなぁー?」

ケンゴ「まさか!そんなことするわけないよ!今だって弾みで飛んでっちゃっただけだってば!」

タケシ「うーん…まぁ、森を綺麗に保つのは登山者のマナー。くれぐれも忘れゴミに注意を払ってくれよ」

ケンゴ「わ、わかってるって!」

サトシ「ほら、先を急ごうぜ。なんだか道が険しくなってきてる」
 ▼ 31 タマロ@ヨプのみ 16/05/22 22:31:00 ID:ZQggthHM [20/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
五合目を過ぎてからの一行のペースは大幅に遅れていった。
道が険しくなり、足取りも重く、サトシを除く3人の顔からは疲れの色が伺えた。

時刻は7時を回っていて、辺りは真っ暗闇。六合目までまだまだ掛かりそうだ。

タケシ「止むを得ない、テントの設備に取り掛かろう…」

ヒカリ「さんせーい…もう歩き疲れちゃってヘトヘト…」くたぁ

タケシ「今組み立てるから。サトシ、手伝ってくれるか?」

サトシ「ああ」


暗がりの中、懐中電灯の明かりを頼りにサトシ達はテントの設営を始める。

四人用のテントはそれなりに大きく持ち運ぶ際に負担になりがちなので、この登山では二人用のテントを二つ使用することになっていた。

二人用の小さなテントが二つ。森の中に1メートルほどの間隔をもって設営された。

タケシ「ふぅー、まぁざっとこんなもんだろう」

ヒカリ「うーん、ちょっと狭いのね」

タケシ「まぁ二人用だからな。荷物はテントの外に置くしかなさそうかな」

ケンゴ「それで、誰と誰で寝る?」
 ▼ 32 ゲキ@デボンボンベ 16/05/22 22:34:14 ID:ZQggthHM [21/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヒカリ「私は誰とでもいいけど…」

タケシ「まぁ、こういう時はあれだな」

サトシ「ジャンケンだな」

ケンゴ「じゃあ、…いくぞ?!」


四人「グーとーパーでー」


四人「そーろーいっ!!」ババッ




ケンゴ「僕以外みんなパーか!」

タケシ「ならケンゴは一人ってことでー」

ヒカリ「もう、そんなわけないでしょ!やり直しよやり直し!」

サトシ「よーし、もう一回いくぞ!」

四人「グーとーパーでー」


四人「そーろーいっ!!」ババッ
 ▼ 33 チュル@たわわこやし 16/05/22 22:40:27 ID:ZQggthHM [22/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「俺はタケシとか」グー

タケシ「なんだぁ?サトシ!俺とじゃ不満かぁー?」グー

サトシ「いやぁ、そんなわけじゃないけど」


ヒカリ「私はケンゴと一緒ね!」パー

ケンゴ「ふぅー、一時はどうなることかと思ったよ」パー



タケシ「まぁ、荷物の都合上テントは別々になったが何かあった際に直ぐに話が出来るようテントも直ぐそばに設営したからな。入り口も向かい合ってて話しやすいだろ」

サトシ「たしかに、これならあっちのテントと直ぐに連絡が取り合えるぜ」

ヒカリ「なんだか幼稚園児の頃思い出しちゃった」ふふっ

ケンゴ「あー、お泊まり会!あったねそういえば」

タケシ「さ、みんなそろそろ寝るぞ!各自テントに入ってくれ!」

ヒカリとケンゴがテントに入るのを見計らってタケシはサトシに先に入るよう促した。

そして最後にタケシがテントに入ろうとした時、タケシは遠方にあるものを見つけた。



タケシ「…なんだ…?
 ▼ 34 ァイヤー@ロゼルのみ 16/05/22 22:47:04 ID:ZQggthHM [23/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「どうしたんだよ、タケシ」

ちっともテントに入ろうとしないタケシを不思議がって、サトシはテントから出てきた。

タケシ「あれを見ろ…」

サトシ「あれは…」





"それ"は、サトシたちのテントから20mほど離れた位置にいた。のそのそとゆっくり動いているようだ。

ヒカリ「どうしたの二人とも」

タケシとサトシに連られて、ヒカリとケンゴもテントから顔を覗かせた。


タケシ「いや、あれなんだが…」


"あれ"は、こちらをジッと見据え、動かなくなった。
霧による視界の悪さと薄暗さが相まって、よく見えないが、たしかに"それ"は生きている。
 ▼ 35 レキブル@あくのジュエル 16/05/22 22:50:47 ID:8e3r1iNA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 36 ーメイル@ラブタのみ 16/05/22 22:52:46 ID:ZQggthHM [24/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヒカリ「何かしら…あれ」

ヒカリもテントから身を乗り出してタケシとサトシが見ている方向を見つめる。

"それ"は動き出した。
ゆっくりと、一歩ずつ、確かな足取りでこちらに接近してくるのがわかる。近付く程に、シルエットがはっきりしていく。

テントから10mほどの距離まで近付くと、"それ"はピタリと足取りを止めた。


タケシ「…リングマだ」

サトシ「リングマ…?!」



"それ"の正体はとうみんポケモンのリングマであった。
リングマは四つん這いのまま静止して、サトシ達をジッと見つめるばかり。
時刻は10時を回っていた。
 ▼ 37 ラチーノ@エレベータのカギ 16/05/22 22:56:34 ID:7n/fhlkI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
これってレイプものssの続きなの?
 ▼ 38 フレシア@ひかりのこな 16/05/22 22:59:17 ID:ZQggthHM [25/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
しばらくの間、サトシらはリングマを見入っていた。
大きな巨体、暗闇の中で光る小さな瞳。気がつくと獣臭さが鼻をつく。

ヒカリはほんの少し怖くなり、テントの中へ身を引いた。
頭だけ出して、リングマの方を見つめ続けながら。

タケシもサトシも、リングマと目を合わせたまま。

タケシ「凄いな、リングマがこんなに近くに…」

サトシ「やっぱりリングマって大きい体してるんだなぁ…」



その時、おもむろにリングマが動き出した。
ゆっくりと太い幹のような前足を踏み出した。

タケシ「!」

タケシは身の危険を感じた。

タケシ「サトシ、早くテントの中へ!!」

サトシ「お、おう!」

タケシ「ヒカリとケンゴも、テントの入り口を閉めておけ!」
 ▼ 39 ィアルガ@おしえテレビ 16/05/22 23:04:33 ID:ZQggthHM [26/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミシッ… ミシッ…

リングマの足音がヒカリとケンゴのいるテントの側へ差し掛かる。
テントの壁に、リングマのシルエットが不気味に浮かび上がる。

ヒカリ「…うぅ…」ビクビク

恐怖に震えるヒカリの肩を、ケンゴは掴んで落ち着かせようとしていた。

ケンゴ「だ、大丈夫だから、大丈夫だから」


リングマは匂いを嗅いでいるように鼻音を荒げている。
タケシとサトシはテントの入り口の隙間から、その様子を見ていた。

タケシ「ヒカリ…ケンゴ…」

サトシ「おい、あれヒカリとケンゴのリュック…」


リングマはテントの脇に置かれた二人のリュックを頻りに嗅ぎ回っていた。
 ▼ 40 ージュラ@タラプのみ 16/05/22 23:04:46 ID:oqh4Q6uI NGネーム登録 NGID登録 報告
>>37
それならR-18をスレタイにいれてほしかったな
 ▼ 41 ガリザードンX@ジュカインナイト 16/05/22 23:07:37 ID:7n/fhlkI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>40
まだ分かんないけど、書き方とリングマが出てくるところあたりで同一人物かな?って思ってしまった
 ▼ 42 ガヤンマ@たべのこし 16/05/22 23:11:53 ID:ZQggthHM [27/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ボリッ ボリッ ボリッ

布を引っ掻くような音。リングマは二人のリュックの内、ケンゴのリュックを爪で引っ掻く素振りをしている。

ケンゴ「おいおいおい…まさか」

タケシ「ケンゴのリュックを漁ってるみたいだ…」ぼそぼそ

ケンゴ「ええーっ?!」

ケンゴ「冗談じゃないよ…!貴重品全部リュックの中だよ…!」

タケシ「し…しかし…」

ケンゴはテントの中で立ち上がった。

ヒカリ「ケンゴ…何を…?」


ケンゴ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ケンゴは突如叫びだした。

ケンゴ「こらぁ!!リングマ!!人のものを盗るんじゃ
なぁい!!!」

ヒカリ「ケ、ケンゴ…?!」

ケンゴは手を叩き、パンパンと音を立てた。

ケンゴ「たちされ!たちされたちされ!!」パンパン
 ▼ 43 ルガモス@ふるびたかいず 16/05/22 23:12:36 ID:qB6ej5Ro [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
数あるキャラクターの中から物体K選ばれる
イコールそういうことだろうなぁ

とりあえず色々期待してる
 ▼ 44 ーロット@くろいビードロ 16/05/22 23:14:19 ID:qB6ej5Ro [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>42
あーあ、これは完全にやらかしてますわ〜
 ▼ 45 ードー@ひのたまプレート 16/05/22 23:19:47 ID:ZQggthHM [28/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
リングマがケンゴの声と手を叩く音に驚き、テントに背を向けて離れていくのをタケシはジッと見ていた。


ケンゴ「やったぁ!リングマを追っ払ったぞ!!」

ヒカリ「凄いじゃないケンゴ!突然叫び出した時はこっちまでビックリしちゃったぁ…」ドキドキ

タケシ「うーん…あんまり関心しないやり方だな…森で大声を出すのは…」

ケンゴ「なら、どうすればよかったのさ。モンスターボールはリュックの中なんだよ?」

タケシ「うーむ。まぁ、助かったのだから、よしとするか…」

サトシ「ああー、一時はどうなることかとヒヤヒヤしたぜ…」

ピカチュウ「ピィカ…」


タケシ「さ、もう11時になるぞ。本当にそろそろ寝ないと明日に響く」

タケシ「しっかりテントの戸締りをして休むんだぞ」



時刻は11時をすでに回っていた。
 ▼ 46 ルケニオン@いんせきのかけら 16/05/22 23:29:17 ID:ZQggthHM [29/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヒカリは夢の中で、ポケモンコンテストの最高峰"グランドフェスティバル"で優勝する光景を見ていた。

華やかなドレスに身を包み、煌びやかな舞台でついに優勝を収めトップコーディネーターとなったヒカリの夢は、不意に醒させられることとなる。

ケンゴのイビキがうるさかったから?いいや…。




ヒカリ「!!」

ヒカリは飛び起きた。
辺りはまだ全然暗い。ポケッチを見ると時刻は深夜2時。

テントの外から聞こえる、フゥーッ、フゥーッと、荒い息遣いが聞こえて目が覚めたのだ。
人間の息遣いではないことはすぐにわかった。

ヒカリ「…あ…ぁぁ…」

ヒカリは恐ろしさのあまり、体が震える。
震えた手で、隣で眠るケンゴの体を揺さぶると、ケンゴはすでに起きていた。

ヒカリ「…ケ…ケンゴ…」

ケンゴは目を見開いたまま、震えていた。

ケンゴ「…また来たんだ…!リングマだ…!」
 ▼ 47 スゴドラ@カードキー 16/05/22 23:36:10 ID:ZQggthHM [30/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヒカリはタケシ達と連絡を取り合おうと試みようとしたが、テントを開ける勇気が出ない。



リングマはテントを揺さぶっては、テントに鼻を当てがうことを繰り返している。

ヒカリ「ど…どうしよう…!」

ケンゴ「…そ、そんなこと言われても…!!」


手を拱いている間にも、リングマの行動はエスカレートしていく。
爪を立ててテントを引き裂こうとしたのだ。リングマの大きな掌の影は、テントの内部からでもはっきりと浮かび上がって確認できた。

ヒカリ「…ひぃっ!!」びくびく

ケンゴ「…な…なんで僕らばっかりこんな目に…!!」



ビリリッ

ついにテントに爪が食い込む。
鋭い爪が、目の前に露わになる。




サトシ「ピカチュウ!10万ボルト!!」
 ▼ 48 ハコモリ@もうどくプレート 16/05/22 23:43:16 ID:ZQggthHM [31/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシの声が響くと同時に、黄色い閃光がテントに空いた穴から見えた。

リングマ「ぐぉぉん…!」

リングマは雄叫びをあげ、のしのしと重い足を上げて森の中へと逃げるように去って行った。

サトシ「大丈夫か二人とも!」

サトシとタケシが、ヒカリ達のテントの側へ駆け寄る。

ヒカリ「サ…サトシ…!」

ケンゴ「…あ…あぁ…!」

二人とも震えて涙を流していた。

タケシ「どうやら、ここはあのリングマの縄張りなのかもしれないな…」

サトシ「なら、早くここから離れなくちゃ!」

サトシらはテントを折りたたみ、その場を離れることにした。

ケンゴ「僕のリュック…リングマのヨダレまみれ…」

タケシ「仕方ないさ…」

ケンゴ「なんで僕のばっかり」

タケシ「もしかしたら…スナック菓子が原因かもしれないな」

タケシ「最初にスナック菓子の自然では得られない味を覚えてしまったのかもしれない」
 ▼ 49 ガボスゴドラ@こないれ 16/05/22 23:54:40 ID:ZQggthHM [32/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシらはその地点からしばらく北上した位置に再びテントの設営を始めた。
崖の岩肌を背後にしたポイントだ。いざという時の逃げ道は限られてしまうが、リングマに対する警戒を一方向に狭められるからだ。

タケシ「さ、まだ夜も明けてない。少しでも寝なくちゃノタレ死にだ」

ケンゴ「こ…こんな中寝られるかな…」ソワソワ

サトシ「なぁ、見張り番をした方がいいんじゃないか?いざって時のためにも」

ヒカリ「うん…私もそれ賛成…正直不安で寝られそうにないもの」

タケシ「よし、わかった。なら一時間ごとに見張りを立てよう。まずは俺が起きて見張ってるから、一時間後にサトシ、次にケンゴ。ヒカリは…まぁ女の子だし見張りはしなくていいだろう」

ヒカリ「…なんだかごめんね…」

サトシ「気にすんなって、足疲れてるんだろ?今のうちにゆっくり休めておかなきゃな」

ケンゴ「それじゃあ、タケシ、見張りを頼むよ。僕らは順番まで寝てるからね」

タケシ「ああ、任せておけ」
 ▼ 50 オキシス@カメックスナイト 16/05/23 00:44:56 ID:a4fw9/lY [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
時刻は午前5時を示していた。
見張り番のケンゴは目が冴えていた。無理もない、あんな恐怖を味わったのだ。意地でも眠るわけにはいかなかった。

全員起きていた。
サトシもヒカリもタケシも、一睡もしていない。ずっと寝袋の中で外の気配に耳を傾けて一夜を過ごしていた。

タケシがテントから出てきて、ケンゴの肩を突いた。

タケシ「様子はどうだ」

タケシの声のトーンから、寝起きではないことが感じられた。ずっと起きていたとケンゴは悟った。

ケンゴ「うん…特には異常なし…。…タケシ、寝てないの?」

タケシ「ああ…まぁ、年長者としてやっぱり責任を感じるからな…」

タケシは変な所で責任を感じたがると、ケンゴは思った。15歳だってまだまだ子供じゃないか、と。

きっとタケシの疲労も相当なものだろう。それでも10歳のサトシらに重荷を背負わせまいとずっと起きて意識を向けていてくれたのだろう。

ケンゴは口に出さずとも心の中でタケシを少し見習った。
 ▼ 51 サイドン@もうどくプレート 16/05/23 01:37:13 ID:a4fw9/lY [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「なんだ、みんな起きてたのか…」

ヒカリ「うん…やっぱり、ね。あんなことがあった後じゃ不安で…」

タケシ「お前ら…。その様子じゃあ、全員起きてたってわけか…」

サトシとヒカリもテントから出てきた。
ヒカリの目の下にはクマが出来ていた。

タケシはリュックから非常事態用のサッと食べれる栄養補給食を取り出して3人に配った。ヒカリはこれをCMで見たことがある。カロリーメートというものだ。

タケシ「いつリングマが再び現れるかわからない。食事時を狙われるかもしれないから、今のうちにササっと栄養を補給しておくんだ」

サトシ「ありがとうタケシ」

四人はカロリーメートを頬張った。
まだ早朝ということもあり、やはり肌寒い。
四日目の朝が始まったのだ。昨日と変わらず、朝霧が立ち込めている。


それは音もなく忍び寄る。


ケンゴ「待って…!」

ケンゴがカロリーメートを食べる手を止め、3人に目を配った。
 ▼ 52 ロッパフ@ひかりごけ 16/05/23 01:48:12 ID:a4fw9/lY [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴが何故そのような行動をとったのか、3人も間も無く気付く。
鼻をつくような、強烈な獣臭さが漂ってきたのだ。
朝霧によって視界不良の中、崖と反対側へ目をこらす。



いた。

30mほどの距離があるだろうか。薄っすらとだが、霧の白い視界の中に大きな黒い影が佇んでいる。
影が立ち上がった。後ろ足で立つと、その体長は2mか。いや、3mはある。リングマの中でも規格外な大きさである。

それは、初めてリングマに会った時同様、ジッとこちらを見つめて様子を伺うかのように、それ以上近付こうとしてこなかった。


サトシも、ケンゴも。ヒカリもタケシも。声を出さず、リングマを凝視した。四人にかつてない緊張が走る。

ケンゴの頬を、汗の雫が滴る。
 ▼ 53 ィオネ@ミクルのみ 16/05/23 01:49:05 ID:jbEkY71Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>3
激しく同意

>>6
絶対にやめて欲しい
これ以上犠牲者を増やす事は
 ▼ 54 まじゃろ◆K9KKk9II1I 16/05/23 13:22:36 ID:CpwzHeDY NGネーム登録 NGID登録 報告
おっケンゴ役に立ってるやん













はよ
 ▼ 55 タング@ちからのこな 16/05/24 00:27:28 ID:Rzhh/9Co [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ドサッ


大きな前足が地に着くと、リングマはゆっくりと近づいて来た。
あのリングマだ。やはり同一個体で、ずっとサトシらを付け狙っているようだ。


すぐさまモンスターボールを構えるサトシ。


ケンゴ「サトシ…?!」

サトシ「ポケモンなら、ポケモンバトルで追い返してやる!いけぇ!ヒコザル!!」

ヒコザル「ヒッコォ!」

サトシはリングマとの間にヒコザルを繰り出す。

サトシ「ヒコザル、かえんほうしゃ!!」

ヒコザル「ヒッコォォン!!」ボォ


ヒコザルは口から炎を吐き出し、リングマの体を炙りつけた。

ところがリングマはまるで平気であるように、歩みを止めようとしない。

サトシ「か…かえんほうしゃが効かない…?!」

ヒコザルの小さな口から出された火炎では、3メートルもの巨体を誇るリングマを退けることなどできるわけがなかった。
 ▼ 56 クシオ@トロピカルメール 16/05/24 00:38:46 ID:Rzhh/9Co [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
タケシ「ここにいては袋小路だ!みんな逃げろ!!」

タケシが叫ぶ。
リングマが退路を塞いでしまわない内に逃げることがベストだと判断してのことだろう。

サトシはヒコザルをモンスターボールに収め、タケシたちと崖伝いに沿って走り出した。

バキ…バキキキ…

サトシ「…」

サトシは走る中で後ろを振り返った。
置き去りにしたテントの骨組みを、リングマがへし折っているのが見える。
そしてテントの中に置き忘れたのであろうケンゴのリュックを見つけたリングマは、またしても漁っている。

だが取り返す手段はない。今は自分たちの身を守らなければならない。

サトシたちはただガムシャラに険しい山道を走った。
この四人の内、誰一人だってこれ以上山頂を目指そうと思う者はいない。こんなトラブルに見舞われてしまっては登山を中止する他なかった。

サトシたちは下山する為、来た道を見つけて引き返すことを決めたのだった。
 ▼ 57 ルビル@アップグレード 16/05/24 06:12:44 ID:X6sntAzA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ許せねえ
 ▼ 58 まじゃろ◆K9KKk9II1I 16/05/24 07:17:05 ID:AHT0Oxmw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴわろす
 ▼ 59 ージュラ@メタルコート 16/05/24 11:59:32 ID:LFTNCibo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
観光客もいる所にこんな猛獣がいていいんか
 ▼ 60 ニスズメ@ロメのみ 16/05/24 12:16:51 ID:CefB920c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>57
ほんとこれ

>>59
北海道や岐阜辺りだと普通に車で通行するような道路でも熊出没注意とかあるから出て来てもおかしくはないと思う
ましてやあの世界は現実世界より道路やインフラ整備進んでないみたいだし
 ▼ 61 リゴンZ@タポルのみ 16/05/24 12:24:27 ID:LFTNCibo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>60
あの世界街から街までの交通機関が限られてるしな
一つ気になったんだけどこれDPでどの辺の時系列?
 ▼ 62 ョロゾ@つきのいし 16/05/24 23:29:57 ID:e5nCjt42 NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「ケンゴがいないっ!!」


1時間ほど走ったところだろうか。サトシが大声をあげた。
枯れ枝の絨毯を足で蹴り進む3人はその場で立ち止まった。

ケンゴの姿が見当たらない。
ずっとヒカリの後ろを走っていたはずだが、いつの間にか忽然と姿を消していた。

タケシ「…まさか…逸れたのか…?!」

ヒカリ「嘘でしょ…?!」


時刻は午前6時を過ぎ、太陽も昇り明るくはなったが霧が濃いせいか視界は前方3メートルほどしかハッキリ見えない。
こんな霧の中で逸れてしまうという絶望的な状況にケンゴは立たされてしまったようだ。

かと言ってサトシ達も無事帰れる保証は、どこにもなかった。
登りと降りでは、山は違った景色を見せる。四方八方を森に囲まれた場所で目印という目印もなく、ましてやこの濃霧の中で登ってきた道を下山するということはほぼ不可能に等しい。

タケシは先ほどから手のひらに乗せた方位磁針と睨めっこしているが、その険しい表情が綻ぶことはなかった。

タケシ「このテンガン山には、強力な磁気が発生していると聞いたことがある…これでは方位磁針はアテにならないな…」
 ▼ 63 ニータ@こだいのおまもり 16/05/25 01:05:06 ID:oOio512Y [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
タケシは方位磁針をポケットにしまい、二人に向き直った。

タケシ「仕方がない、とにかく進もう」

ヒカリ「でも…どこへ向かえばいいかわからないんじゃ…」

タケシ「こんな森の中で立ち止まっていたら、あのリングマにいつ追い付かれるかわからない。とにかく、移動しながら下山するルートを探すんだ!」

サトシ「わかった。くれぐれも周りに気をつけてな」


サトシ達は、前後左右に注意を払いながらゆっくりと歩き出した。
この時自分達が歩いている地点が、五合目の休憩場所から北西に大きく外れた場所に位置していると3人が知るのは数日後、無事下山した後のことである。




ケンゴ「ハァッ…ハァッ…」

ケンゴは朧げな足取りで、森の中を一人彷徨っていた。
サトシ達と逸れ、完全に孤立してしまったケンゴ。リュックをテントに忘れ、モンスターボールも無い。持っているのはポケットの中にあったチューインガムの包み紙だけ。

チューインガムを最後に食べたのはいつだったろうか。この包み紙は、その時ポケットに入れたままだったのか。などと現状とは関係の無いことをボンヤリ考えながら歩いていた。現実逃避だ。ケンゴはそのくらい憔悴しきっていた。

走っている最中、ケンゴとヒカリの距離はどんどん広がっていった。サトシとタケシとヒカリが離れていく姿を見てケンゴは「待って…待って…」と何度も呼び掛けた。しかし息が上がっていて、大きな声が出せず結果3人とも自分に気付かずに行ってしまった。
 ▼ 64 オル@だいちのプレート 16/05/25 01:06:59 ID:yBc5aYb. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これ以上被害者出さないで
ケンゴにもイッチにも、お願いだから
 ▼ 65 ローゼル@しんかのきせき 16/05/25 01:27:53 ID:oOio512Y [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「僕は…これから…どうなるんだろう…」

自分が遭難したという現実に、ケンゴは正面を切って向き合えないでいた。

10歳の少年が一人、深い深い山の中。霧に包まれ、視界は不自由。どこを向いても森、森、森。
聞こえるのは自分の吐息の音と葉の擦れる音と、時折どこからか聞こえてくる「クアクアクア…」という鳥ポケモンの鳴き声のみ。
持ってきたリュックも無い、戦う手段も無い、食糧も無い。

ケンゴは深く息を吸って叫んだ。

ケンゴ「サトシィーっ!!」


もちろん、返事は返ってこない。

ケンゴ「サトシィ…」

今度は弱々しい声で呟く。

ケンゴ「ヒカリィ… タケシィ…」


ケンゴの頬を、涙が伝った。
途方も無い不安感がケンゴの心臓をギュッと掴んで放さない。
どれだけの不安がケンゴを襲おうと、進むしかないことに変わりはなかった。

ケンゴは涙で滲む目を擦って、一歩ずつ前進していった。
 ▼ 66 イボルト@ゴッドストーン 16/05/25 01:39:38 ID:dD5AhdMY NGネーム登録 NGID登録 報告
なにこれ
支援
 ▼ 67 ッタイシ@かいのカセキ 16/05/25 01:55:37 ID:oOio512Y [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「!…お前達、まだこんな所にいたのか」


サトシもヒカリも、突然の声に驚いてその場で飛び上がった。
突然の声の主は、霧の奥から現れたシンジだ。手にランタンを掲げている。

サトシ「シンジ!!」

ヒカリ「…あ〜、ビックリした。脅かさないでよ…」

シンジ「山頂を目指すんじゃなかったのか?ここはまだ五合目だぞ」

サトシ「い…いや、それどころじゃないんだよ!」

シンジ「あぁ?」

シンジはまだ、事の経緯を知らない。
サトシ達はリングマの襲撃に遭ったことをシンジに話した。

タケシ「じ…実はカクカクメブキジカ…。こうしてる間にも、リングマが追ってきてるかもしれない」

シンジ「リングマか…。この山に入って何匹か倒したが、特に手応えがあるとは思わなかったな」

サトシ「あいつは普通のリングマじゃない!とんでもなく大きいんだ、通常サイズの倍はある!この目で見たんだ!!」

シンジ「まぁ、話はわかった。つまりお前達に下山のルートを教えればいいんだな」
 ▼ 68 グラージ@ジュカインナイト 16/05/25 02:12:56 ID:oOio512Y [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「下山のルートを?知ってるのかシンジ」

シンジ「俺は今から下山するつもりだった。この山での目的は終えたからな」

シンジの背後からエレブーがひょこっと顔を出した。

シンジ「エレキッドを鍛えてエレブーに進化させた。その修行の為の山籠りだった。もうここには用はない。お前達が下山するのなら道が分かるところまで案内してやってもいいぞ」

サトシ「…」

サトシはヒカリとタケシに目を配った。そしてヒカリとタケシが、サトシの表情から気持ちを察すると頷いた。

サトシ「…ごめんシンジ、やっぱり俺たち逸れた友達を探しに行くよ」

サトシはシンジに向き直って言った。

サトシ「友達を置き去りになんて出来ないからさ」

シンジ「…」

タケシ「シンジ。済まないがこの事を麓の交番へ言って伝えて欲しい。救助の手配を頼む…!それと、もしよかったら食糧を分けてもらえないだろうか?」

シンジ「…いいだろう」

シンジは背中からカバンを降ろし、中から非常食と書かれた大きな包みと懐中電灯を取り出してタケシに手渡した。

タケシ「済まない!ありがとう助かるよ!」

シンジ「好きにしろ」

そしてシンジはサトシらに背を向け、来た方向へ、霧の中へと去っていった。
 ▼ 69 ココ@バシャーモナイト 16/05/25 02:45:47 ID:WU.WsWWM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
どうなってしまうんだ
 ▼ 70 ィグダ@ラブタのみ 16/05/25 05:04:36 ID:XACcp/KA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴフルボッコ期待
 ▼ 71 レッフィ@たんけんセット 16/05/25 06:24:15 ID:xI1rfW.E [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>70
マジでこれ期待
 ▼ 72 偶の坊◆DEKU.83hPg 16/05/25 06:30:22 ID:x7LQn42o NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジいい奴だな
 ▼ 73 ントル@つめたいいわ 16/05/25 12:52:16 ID:v0pRAs5Y NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「それで、これからどうする?」

非常食をリュックに詰めながらサトシが尋ねた。

タケシ「そうだな…とりあえず壊されたテントのところへ行こう」

ヒカリ「ええっ?!また戻るのぉ〜?!まだリングマが近くをウロついてるかもしれないのよ!?」

タケシ「確かに、逃げてきた道に戻るのは危険かもしれない」

タケシ「ただ、ケンゴはリュックをあのテントに置いてきてしまっている。食糧にも困っているはずだ。だから、もしかしたら一人になったケンゴは一度テントに戻ることを考えるんじゃないかと思ったんだ」

サトシ「なるほど…」

ヒカリ「うぅ〜ん。ちょっぴり怖いけど、ケンゴ一人放っておけないよね。いいわ、私もタケシに賛成」

サトシ「俺も!」

タケシ「よし、それじゃあ来た道を引き返そう。もし何か見つけたら速やかに知らせること!」


サトシ達は迷子のケンゴを探すため、来た道を引き返すことに。
この時の時刻は、正午を示していた。
 ▼ 74 ラルバ@せいれいプレート 16/05/25 23:32:13 ID:4nu/PZy2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシらがテントに戻った頃にはすでに夕方になっていた。思えばリングマの襲撃を受けてからというもの、ほとんど不眠不休で歩き続けている。まともな食事も口にしてない。足取りも重く、膝が笑うような状態。
三人の体力は限界に近付いていた。


日は傾き、間もなく辺りは闇に包まれる。ケンゴの姿はそこにはなかった。
無残にも骨がへし折られ、横幕にはポッカリと大きな穴が空いたテントが寂しく森の中に二つ佇んでいた。


タケシ「ケンゴは…いない…か…」

テントから僅かに離れた位置にケンゴのリュックを見つけたタケシ。リュックのファスナーはちぎれ、中身が辺りに散乱して生臭い液体…恐らくヨダレがベットリと付着している。
その中には"ポケモンコンテスト"に出場するために必要とされる"コンテストパス"や、ポケモンコンテストで優勝し手に入れたコンテストリボンを収納するコンテストケースも見受けられた。
こんな大事な物を、ケンゴが放っておくとは思えない。

サトシ「ケンゴ…どこにいるんだ…!」

タケシ「どうやら、ケンゴはまだここへは戻ってないようだな。戻っていたのなら、貴重品は拾うはずだからな…」

ヨダレの染み付いた手帳を拾い上げながらタケシが言った。ケンゴの手帳だ。丁度真ん中辺りのページに挟んである、一枚の写真を見つけた。

タケシ「…これは…」



ケンゴとヒカリの写真だ。いつ撮ったものだろう。ツーショットで、二人とも笑顔で湖畔をバックにして写っている。とても良く撮れていて、楽しい雰囲気がこちらまで伝わってきそうだ。

タケシ「…ケンゴ…お前…」

タケシはサトシとヒカリに気付かれないよう、写真を手帳に挟み直し、ケンゴのリュックの中へソッと戻した。
 ▼ 75 ガガブリアス@あついいわ 16/05/25 23:33:58 ID:J9XNh2KA NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴがあまりにも不遇すぎて泣けてくる
支援
 ▼ 76 ーデリア@クイックボール 16/05/25 23:34:52 ID:JLH3gYnQ NGネーム登録 NGID登録 報告
山頂の標高は2300mくらいな
 ▼ 77 チコール@ほのおのジュエル 16/05/25 23:37:37 ID:V80IZhqY NGネーム登録 NGID登録 報告
もっとケンゴを痛めつけてくれ
 ▼ 78 ワライド@ディアンシナイト 16/05/25 23:41:51 ID:xI1rfW.E [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>77
これ
 ▼ 79 ルチャイ@リバティチケット 16/05/25 23:54:05 ID:qyBBczgI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここのケンゴはそんなに悪いことしてないし程々にしてやってくれ
 ▼ 80 ンペルト@イトケのみ 16/05/25 23:54:50 ID:4nu/PZy2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「なあタケシ、テントに戻ったはいいけどこれからどうするんだ?ここでケンゴを待つのか?」

タケシ「とりあえず、じきに日が沈んで暗くなる。暗がりの中で無闇矢鱈な歩き回らない方がいい」

タケシはテントの側へ戻ると、ボロボロになったテントに手をかけ壊れた箇所を見定めるようにして眺めた。

タケシ「よし、日が沈みきる前に治そう」

ヒカリ「えっ?このテントを??」

タケシ「治すと言っても、ほんの応急処置程度だけれどね。野宿して無防備でいるより、一枚でも壁を隔てていた方が安全なのは間違いないだろう」

タケシは自身のリュックからガムテープを一巻き取り出すと、せっせせっせとテントの修繕を始めた。敗れた箇所や、折れた骨組みを支えるためにガムテープを利用した。

サトシ「俺も手伝うぜ」

ヒカリ「私も!」

タケシ「よし、じゃあそっちの骨組みを持っていてくれ…ガムテープでくっ付ける」



ものの30分もしない内に、テントの修繕は終わった。出来上がったテントは、二人分のテント二つを一つになるよう組み合わせられ、三人なら余裕がある程のスペースを得ることができた。
見た目はツギハギだらけだが、たった一晩を過ごすのには十分な出来栄えではないだろうか。

タケシ「さ、中へ入ろう。もう19時だ、夕食にしよう。非常食ではお腹は膨れないだろうが、軽くでも食べておかなくちゃスタミナが保たないからな」

サトシ達はテントの小さな入り口を潜り中へ入った。
 ▼ 81 ャルマー@デンリュウナイト 16/05/26 05:26:57 ID:oZ1qpNeE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
さよならケンゴ
お前のことは忘れない
 ▼ 82 まじゃろ◆K9KKk9II1I 16/05/26 08:45:53 ID:SwoiGBB. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケン虐だと予想
 ▼ 83 ジロン@ハイパーボール 16/05/27 01:46:36 ID:oYwElREo [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
三人で輪になって座り、シンジから分けてもらった非常食の袋を囲む。
サトシは袋を開けて中の物を取り出した。カロリーメートやゼリー状の栄養食品、塩分補給に味付きの塩飴、12種類の味のドライフードパック、スポーツ飲料、少し溶けかかった板チョコ、そして梅干しの入ったタッパー。主にコンパクトで収納しやすく高カロリーを得られるものが多い。それらを床に並べるとかなりの量になった。三人で分けるなら十分な量だ。
用意周到なシンジらしいなと、サトシは思った。

タケシ「よし、それじゃあ三人で分けよう。ただし、一度に全部食べるなよ?ちゃんと後先のことを考えて温存しておく食糧のことも考えてくれ」

ヒカリ「これからケンゴを探さなくちゃいけないし、山を降りるにしても1日じゃ下山できないもんね」

タケシ「そのことなんだが…」

非常食を手に取り、黙々とそれを食べる二人に、タケシは真剣な表情を浮かべて言った。


タケシ「明日からの行動を決めたいと思うんだが」

サトシ「明日からの行動…?」

ヒカリ「…?」

サトシ「ケンゴを探して合流するんだろう?」

タケシ「…ああ…まぁ…そうなんだが」

タケシの表情は、険しくなる一方。
 ▼ 84 ビワラー@あかいバンダナ 16/05/27 02:03:36 ID:oYwElREo [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「何か、問題があるのか?」

タケシ「…ケンゴを探すと簡単に言っても、容易なことじゃないのはわかるか?」

タケシ「俺たちが今後とる行動は、大きく分けて三つ。一つはケンゴを探すこと。二つ目はこのテントの中でシンジが呼んでくれたであろう救助隊の到着を待つこと。三つ目は夜が明けたら直ちに下山すること」

サトシ「…ちょっと待てよ!ケンゴを探す以外に選択肢なんてないだろう?!」

ヒカリ「そうよ!ケンゴは今もこの薄暗い山の中で一人怯えてるかも知れないのよ?!」

タケシ「…そんなことは、俺だって百も承知だ…だが俺たちが三人だからって、安心できると思ったら大間違いだぞ…!」

タケシが、少し声を荒げる。そこにはタケシ自身の気持ちが見え隠れしていたのかもしれない。どうすることもできない悔しさ。

タケシ「いいか?俺たちは三人集まっているとは言え遭難者だ。山は傾斜になっているから極端な話、降っていけば下山すること自体は可能だろう。だが正規の道を通ってもここまで来るのに数日を要したんだ。全く見ず知らずの山中で無闇矢鱈に歩き回ることは自殺行為に等しい」

タケシ「ケンゴを探す道中でこちらの食糧が底を尽きたらそれこそ全員野垂死にするだけだ。それだけじゃないぞ、またいつリングマがやってくるかわからない。俺たちも常に危険な状況下に置かれているというのを、十分理解してほしい」

サトシ「そ…それはそうだけど…!」
 ▼ 85 ュウツー@やわらかいすな 16/05/27 02:23:44 ID:oYwElREo [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヒカリ「それならシンジと会った時に一緒に下山すれば良かったんじゃ…」

タケシ「確かに、今思えばそうだが俺たちはケンゴがテントに戻っているかもしれないと思っていた。戻っていれば合流して一緒に下山すればよかったが、実際ケンゴはいなかった」

タケシ「シンジと一緒に下山したとしても、下山するのに数日かかり、救助隊へ知らせて捜索が始まって見つかるまでの間、ケンゴは飲まず食わずでさらにリングマの危険に晒されることになる」

タケシ「そう考えるととても一緒に下山はできなった。シンジだけ下山して救助隊の要請を任せ、俺たちはケンゴと合流することがベストだったんだ」

タケシ「だがテントに戻ってみると、ケンゴはおらず、いた形跡もない。ケンゴの足取りが掴めない以上、この360°を森に囲まれた中で探すなんて無謀だ」

サトシ「じゃあどうすりゃいいんだよ…テントで救助隊が来るのを待つのか?」

タケシ「…今の所、それが最善策だと思うんだが。待っている間にケンゴがひょっこり戻ってくる可能性もある」

ヒカリ「そっか!タケシは最初からそのつもりでテントを修繕したのね!」

タケシ「だが…ここで待つのにもやはりリスクがある」

サトシ「…リスク……?」
 ▼ 86 クフーン@ヘルガナイト 16/05/27 02:37:38 ID:oYwElREo [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
タケシ「…あぁ、それは」

サトシ「しっ…」

サトシがタケシの口を遮る。
ヒカリの非常食を食べる手が止まる。

三人はそれぞれ目線を配り、アイコンタクトを図った。



いる。

すぐそこだ。テントから1メートルもない。至近距離だ。


耳を澄ます。


ズッ…ズッ…という、土を踏む音。

フグゥーッという、大きな鼻息の音。


間違いなくあのリングマだ。

三人に緊張が走る。
三人は額から、ドッと汗が吹き出るのを感じた。

リングマはゆっくりと、テントの周りをグルグルと周回し始めた。
息が詰まるほどの恐怖感。恐らく、リングマは我々がテントにいることを気付いている。
 ▼ 87 ーランス@たいようのいし 16/05/27 17:54:30 ID:WBJ05rEY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 88 ッフロン@キズぐすり 16/05/27 17:55:28 ID:zh0BcKMw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
4世代メンバーにデントいたっけと思ってしまった
 ▼ 89 ーブシン@こうてつプレート 16/05/28 23:00:01 ID:ixriYfow NGネーム登録 NGID登録 報告
アゲェェェェチス
 ▼ 90 まじゃろ◆K9KKk9II1I 16/05/29 12:54:31 ID:9dS381tk NGネーム登録 NGID登録 報告
V支援ネレート
 ▼ 91 テッコツ@たんけんセット 16/05/29 15:28:50 ID:/0mFyP0Q [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「……」

ヒカリ「……」ビクビク

タケシ「……」

ヒカリの肩に手を添えるタケシ。
息を殺し、三人は身を寄せ合った。

どうすることも出来ない。
ピカチュウの電撃も、ヒコザルの火炎も、このリングマに対しては脅かし程度の効果しか期待できない。
下手に刺激すれば、三人の命は恐らくないだろう。

ヒカリ「…ハァ…ハァッ…ァ…」ビクビク ガクガク

震えるヒカリの身体。恐怖から息遣いが荒くなる。
タケシはヒカリの口を手で覆った。

タケシは首を横に振った。
サトシとヒカリはそれを、リングマが去るまでここでやり過ごそうという判断だと受け取った。

その間も、リングマは頻りにテントに鼻を押し付けては、サトシらを震え上がらせた。

リングマが一枚の布切れを隔てて、すぐそこにいる。
サトシは改めてリングマの大きさに恐れを抱いた。テントに映る手のひらのシルエットは、自分らの顔よりもはるかに大きい。木の幹のように太い足。体格もガッシリしていて、重量感がある。
サトシは今まで、大型のポケモンとバトルをしたり触れ合ったりしてきた経験がある。しかしこのリングマはそのどれとも違う恐怖心を抱かせられた。野生のままの、本能のままに生きる獰猛な野生の生き物と、相対しているのだという恐怖心。
 ▼ 92 ニガメ@すごいつりざお 16/05/29 15:46:05 ID:/0mFyP0Q [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシは帽子を脱ぎ、額の汗を拭った。
ポケモンは、みんな友達になれるという思いで旅をしてきた彼さえも危険信号を発せずにはいられないくらい切迫した状況であった。

サトシは深く帽子を被り直す。
その間もテントの外に意識を向け、油断出来ない。

タケシの案でリングマが興味を失い、テントから去るのを待つことになったが、現実は思い通りには行かなかった。

1時間が経過した。
時刻は午後8時を回る。リングマはまだ、テントの外に居座っている。
タケシが二人に目を配る。

このままここにいてはいけない。
タケシの目はそう物語っているように見えた。
ここに籠城していては危険だと。タケシはテントから脱出するため、リュックを背負い、サトシらにも促した。

サトシとヒカリも、タケシと同じ気持ちだった。
二人は頷き、リュックを背負いいつでもテントから飛び出せる準備を整えた。非常食を再びリュックに詰め込もうという余裕などない。
タケシの目が血走っている。チャンスは一度きりだ。テントから飛び出した瞬間、リングマに襲われるかもしれない。誰一人として、遅れをとってはいけない。

タケシ「……」スッ

タケシはテントの出入り口に立つと、テントの微かな隙間から外の様子を伺った。リングマの背中が見える。フワフワとした茶色い体毛が逆立っている。



タケシ「今だっ!!!」

タケシは勢いよくテントの出入り口を開き、外へと飛び出した。
 ▼ 93 リゴンZ@ふっかつそう 16/05/29 15:57:18 ID:/0mFyP0Q [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
今の大声でリングマに気付かれたかもしれないとタケシは思った。
しかし後ろを確認している余裕はない。サトシとヒカリがテントから飛び出すのを、足音で判断するとタケシは一目散に走った。

どこでもいい。リングマが追ってこなくなるその場所まで、休むことなく全力疾走した。
足が悲鳴をあげようと御構い無しだ。サトシとヒカリが後ろをついてきているのを信じて、死に物狂いで走った。


時間が永遠に感じられた。もうどれほど走っただろうか。
もう三合目まで降りてこられたんじゃないだろうかと思うほど、山を降る。

タケシの走るペースが遅くなった。気がつくと辺りはガレ場で斜面になっていた。大きく丸い石畳のようなゴツゴツした下り坂で、走るのに適さない場所だった。

ヒカリ「ハァッ…ハァッ…!」

サトシ「ハァッ…、もうここまで来れば平気か…?」

タケシ「あ…あぁ」

二人の息遣いが聞こえてホッとするタケシ。
三人はペースを落とし、足元に注意して、息を整えながら進んだ。
ふと、サトシが後ろを振り向くと、あのリングマがすぐ真後ろにまで迫っていた。
 ▼ 94 ザリガー@アブソルナイト 16/05/29 16:00:44 ID:dPkTIhZk [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴヘルプ
 ▼ 95 ニガメ@ひみつのカギ 16/05/29 16:06:12 ID:/0mFyP0Q [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「うわぁぁーーーっ!!」

サトシの叫び声が挙がった。

タケシとヒカリは飛び上がり、振り返らず走った。
サトシも二人の跡を追い、全速力で走る。


ドスッ!!ドスッ!!ドスッ!!ドスッ!!


リングマ「ぐぉぉあん」

大きな音を立てて、リングマがサトシを追う。
その速度はとても早く、運動神経の優れるサトシもすぐに追いつかれてしまいそうな程だ。

サトシとヒカリとタケシは逃げる際に散り散りに逸れ、リングマはサトシに狙いを絞り追いかけた。
サトシが逃げる方を目で追うタケシ。

タケシ「サ…サトシ!!」

ヒカリ「嘘でしょ?!…そんなぁ!!」

サトシの姿は森の奥、茂みの向こうへと消えていった。
そのすぐ後ろを、リングマが追いかける。
 ▼ 96 タチマル@じしゃく 16/05/29 16:16:06 ID:cqFDGF7A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
END
 ▼ 97 マンボウ@むげんのふえ 16/05/29 16:19:22 ID:/0mFyP0Q [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!!」

再びサトシの叫び声が、森の奥から響き渡る。

タケシ「サトシ!」

ヒカリは涙を流してその場に座り込んだ。

ヒカリ「そんな…サトシィ…!!」涙ポロポロ

ヒカリ「イヤァァァ…!!」ポロポロポロポロ

タケシ「な…なんてことだ…」

タケシも顔面蒼白になる。

タケシ「チクショウ…!サトシ…!サトシィ…!」

地に拳をぶつけるタケシ。
サトシがリングマに襲われた。あの悲鳴…無事では無いのは明白だった。

しかし悲しみに暮れている余裕は無い。タケシは涙を堪えて、ヒカリの腕を掴んで立ち上がらせた。

タケシ「行くぞ!ヒカリ!!」

ヒカリ「…うぐっ…ひぐぅっ…」めそっ

タケシ「サトシなら大丈夫だ!絶対助かる!!信じろ!!!」

タケシはそう、自分に言い聞かせた。
サトシと旅をしてきた時間は、ヒカリよりも長い。サトシとはまだ駆け出しだった頃からの付き合いで、タケシにとってサトシはかけがえの無い相棒のような大きな存在、親友だった。これまで幾度となく世界の危機を救ってきたサトシの結末がこんなものだなんて、タケシには信じられるはずがなかった。
 ▼ 98 ンシグラードン@せんせいのツメ 16/05/29 16:31:25 ID:YoBi6Qqo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
テンガン山に入山して五日目が始まった。

ヒカリ「……」

タケシ「……」

二人とも、一睡もせずに歩き続けていた。
サトシが欠けたことにより、心身ともに憔悴しきっていて、生気が感じられない面持ち。

タケシ「…あ…あれは…」

タケシがガレ場を超えた先に、二つの灰色のテントを見つけた。

タケシ「おい、ヒカリ。あれを…」

ヒカリ「あぁ…」

二人はガレ場の崖を早足で下り、テントの側へと駆けて行った。


コウヘイ「おや、ヒカリさんじゃありませんか」

テントを張っていたのは、ポケモントレーナーでヒカリの友人でもあるコウヘイだった。

コウヘイはヒカリのことを、何かと付け回してはヒカリに煙たがられている。しかしこの時ばかりはコウヘイに出会えたことがとても幸福に思えた。

コウヘイ「奇遇ですねぇ、まさに運命を感じます。んふふ」

ヒカリ「…」

ヒカリ「ううっ…!コウヘイ…!」じわっ
 ▼ 99 イキング@バシャーモナイト 16/05/29 16:35:25 ID:lWwkLRQo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スーパーマサラ人なら余裕だろ
 ▼ 100 ュゴン@バクーダナイト 16/05/29 16:40:06 ID:ySEL4Jz2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
顔見知りの友達に出会い、それまでの緊張が緩和されたと同時にヒカリはその場にへたへたと座り込んで泣き出してしまった。

コウヘイ「ど…どうなさったのですか、これは」

タケシ「あ…あぁ…すまない。少し…休ませてくれ」

タケシも気が抜けたせいか、たまらずその場に腰を下ろしてしまう。


ジュン「何だよこんな朝っぱらから…罰金100万円だぞぉ〜…」

もう一方のテントから、ひょっこり姿を現したのはサトシのライバルでヒカリと同じフタバタウン出身のトレーナージュンだ。
ジュンはマイペースな性格で、常に慌ただしいのだが早朝というのもあって寝ぼけている様子だ。

コウヘイ「やっと起きましたか。全くあなたといると出発が遅れてしまって予定が狂う一方ですね」

ジュン「って、タケシ!それにヒカリも!どうしたんだよ一体!」

コウヘイ「取り敢えず、テントの中で話はお伺いします。二人とも立てますか?」

ヒカリ「え、えぇ…」

タケシ「すまない…二人とも」
 ▼ 101 ッサム@おおきなキノコ 16/05/29 16:54:50 ID:7hd5gwd6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴはお腹を空かせ、森の中を彷徨っていた。
もう2日ほど、何も口にしていない。体力が限界を迎え、体を動かす気力が湧かない。

ふくよかなケンゴでさえ、頬がコケるほどだった。それは食べ物を口にしていないからだけではない。
精神的な疲弊も起因していた。

ケンゴは、サトシらと逸れる前のテントを目指していた。ケンゴのリュックの中には、食料がある。そのほとんどがお菓子類だが。
それだけじゃない。
大切な身分証明となるコンテストパスや、これまで勝ち得たコンテストリボン、お財布や貴重品、そして何より大切なポケモンたちをリュックの中に置き去りにしていた。命より大切な、ケンゴのポケモンたちだ。
それと、宝物のヒカリの写真。それらを取り戻さなければ、下山なんて出来ないとケンゴは思った。

しかし、どこにテントがあるかなんて、彼にはわからない。ただ闇雲に、虚ろになり森の中を彷徨い歩くだけだ。

ケンゴ「…」

ケンゴ「みんな…僕はここに…いるよ」

ケンゴ「みんな…僕はここに…」

気付くとケンゴはガレ場に足を踏み入れていた。
ゴツゴツした足場で、歩きにくい。ちょっとした崖になっていて、気を付けなければ崖下に転げ落ちてしまいそうである。

ケンゴ「…あ…あれ…」

ケンゴは崖下にある、二つの灰色のテントを見つけた。
 ▼ 102 ンタイン@たべのこし 16/05/29 16:58:38 ID:lWwkLRQo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これ落ちてくる展開か
 ▼ 103 ライオン@のんきのおこう 16/05/29 17:00:50 ID:kcUmUsL6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
夢かと思った。
二日間森の中を彷徨い続け、ようやく人間の元に辿り着いたのだ。
これで助かる。ケンゴはそう思った。

それだけじゃない。
テントの外にいるヒカリとタケシ、ジュンとコウヘイを見つけるとケンゴは涙を流した。

テントの中へ入っていく彼らを目の当たりにし、ケンゴは残された力を振り絞ってガレ場を降ろうと足を踏み出す。

食事をとっていないためか、声が上手く出せない。
それでもケンゴは喜びの声をあげようとした。


ケンゴ「ヒカリ…!タケシ…!」

ケンゴ「僕はここだ!僕は無事だ!」

ケンゴ「コウヘイ!ジュン!今そっちに行くからね!!」


ゆっくりと、ケンゴはガレ場を降る。


しかしケンゴは歩みをピタリと止めた。
 ▼ 104 タフリー@1ごうしつのカギ 16/05/29 17:01:39 ID:dPkTIhZk [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
妄想?
まぁどうせケンゴ助からないんだろ・・・
 ▼ 105 ガジュカイン@ぼんぐりケース 16/05/29 17:09:23 ID:kcUmUsL6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
崖下の先にあるテントと、崖を降るケンゴの丁度中間地点程にリングマの姿を確認したケンゴはその場に凍りついた。
気付かれぬよう、動きを止めるケンゴ。
だが、時すでに遅く、リングマの双眸はケンゴの姿をしっかりと捉えていたのだ。


やばい。
ケンゴの血の気が引く。つかの間の安堵は一瞬にして絶望へと変化した。

リングマは崖を猛スピードで駆け上がってきたのだ。
四脚を器用に使い、ガレ場も難なく登ってくる。

ケンゴ「…はっ…はぁっ…!!」

テントに背を向け、ケンゴは血相を変えて崖を登り始めた。


ようやく助かったと思ったのに…!
あと少しで、みんなと再会できたのに…!!
 ▼ 106 ャタピー@ヒメリのみ 16/05/29 19:41:09 ID:uxxodZVk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ死ね
 ▼ 107 まじゃろ◆K9KKk9II1I 16/05/29 21:41:23 ID:1e33vVho NGネーム登録 NGID登録 報告
>>106
そんな









 ▼ 108 ンヤンマ@げんきのかたまり 16/05/30 00:20:17 ID:pulS5/fE [1/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ただガムシャラに走った。

茂みを、枝を、掻き分けて縦横無尽に走った。

右へ、左へ、左へ、右へ。

とにかくリングマから逃れる事だけ考えて。

たとえ茂みから伸びる枝が頬に切り傷を作っても。度重なる悪路の連続で履いてきた靴のソール部分が剥がれ落ちても。
御構い無しにケンゴは走った。気にしている余裕など、無いのだ。

恐怖のあまり、堪えきれず涙が溢れ出る。

ケンゴ「…はぁっ!…はぁっぁ!」タッタッタッタッタッタッ


もういやだ。

もういやだ。

フタバタウンに帰りたい。

暖かいママのスープを飲んで、フカフカのベッドでぐっすり眠りたい。

ケンゴ「うぐぅっ!…うぐふぅぅぅ!!」

横腹がギュウっと締め付けられるように痛むのを感じた。
それでもケンゴは、走り続けた。

常人には想像もつかない。
想像を絶する、果てし無い恐怖とケンゴは戦った。
 ▼ 109 オスバメ@きれいなぬけがら 16/05/30 00:35:55 ID:pulS5/fE [2/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
藁にもすがる思いで走り続けたケンゴは、辿り着いた。


ケンゴ「ハァッ…はぁっ…はぁっ!」

サトシらと、最後に泊まったあのテントだ。見た目こそ違えど、間違いなく自分たちの用意したテントだ。きっとタケシか誰かがリングマに壊された部分を修繕したに違いない。

何より、自分のリュックがすぐ近くの地面に転がっていたのだ。自分のリュックの中身が辺りに散乱しているのを見ると不愉快になるが、そんなことは言っていられない。

ケンゴは眉間にシワを寄せながら、散乱する荷物を拾いリュックに無造作に押し込んで修繕されたテントの中に入った。

ケンゴ「ハァッ…はぁっ…」

ケンゴ「ハァッーー…」すぅー

ケンゴ「…はぁ……ふぅ…」

リュックをギュッと抱きしめ、息を深く吸い込み気持ちを落ち着かせた。

とりあえず、テントの中に隠れていようとケンゴは思った。
ケンゴはリュックの中から先ほど拾った物を取り出した。
封の開いたスナック菓子だ。泥が付着していて、所々が黒ずんでいる。

ケンゴ「…はぁっ…はぐっ!」バクッ

それを食べるのに抵抗は無かった。耐えきれないほどの空腹感のせいだ。
なんだって言い。とにかく食べるものにありつけたのだ。
 ▼ 110 ポッコ@パワーウエイト 16/05/30 00:38:16 ID:fyfmHNUY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
モンスターボール持ってるなら生き残れる
 ▼ 111 ロベルト@1ごうしつのカギ 16/05/30 00:50:34 ID:pulS5/fE [3/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
次にケンゴがリュックから取り出したのはペットボトルに入った水だ。こちらはまだ封を切られておらず、綺麗な状態で残っていた。

ケンゴ「…うぐっ!こくっ…こくっ…こくっ」

豪快に喉を鳴らしながら、水を口に流し込む。
500ミリリットルのペットボトルはすぐに空になった。

ケンゴ「…」

ケンゴ「…ふぅーっ…」

食べ物を口に出来て、安心感に包まれてきた。
気持ちが落ち着いて、不思議と冷静になったケンゴはリュックの中の物を一つ一つ取り出し始める。
登山に出発する前に詰めた物だ。こんなに懐かしく感じるなんて思いもしなかった。

モンスターボールが3つ出てきた。ケンゴの手持ちポケモンたちだ。ケンゴは寂しさを紛らわそうと、ボールからポケモンを出そうと試みたがボールは開かなかった。

開閉スイッチがひしゃげている。何かに圧迫された拍子に変形してしまったのだろう。開閉スイッチが押せなくなっていた。
中のポケモン達は無事だと思いたいが、ケンゴにはどうすることも出来ない。
ケンゴはボールを再びリュックの中へ戻すと、次に手帳を取り出した。

ケンゴが、旅立つ前から使っている手帳だ。
カレンダーのページを開くと、登山のタイムスケジュールが細かな文字で記されていた。本来なら今頃山頂付近に到達していた頃だろう。
 ▼ 112 ンドラー@ヒメリのみ 16/05/30 01:07:27 ID:pulS5/fE [4/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「は…はっ…懐かし…」

ケンゴはペラペラとカレンダーのページを遡っていった。

大抵はポケモンコンテストの開催日や、友達らと合流するための予定。その日の出来事を綴ったり日記の役目も果たしていた。

マル月バツ日
ヒカリ達とポケモンセンターで待ち合わせ。その後一泊をしてテンガン山へ!楽しみでしょうがない!

マル月バツ日
クロガネシティに到着ぅー!ジムリーダーを務めるヒョウタさんに出会う!

マル月バツ日
洞窟の中で一夜を過ごす。ズバットだらけで不気味。早く抜けてクロガネシティを観光したい!


ケンゴはさらにページをめくり時間を遡る。


マル月バツ日
ヒカリに遅れを取ったけど、フタバタウンを出発!目指せトップコーディネーター!!ナナカマド博士からポッチャマをもらう!可愛い奴!そういえば、ヒカリもポッチャマを貰ったんだって。

マル月バツ日
ママからヒカリが2日前に旅だったって聞いた。僕に一言も言わないなんて!僕もそろそろ旅の準備をしなければ!

マル月バツ日
ヒカリはポケモンコンテストの話ばっかり。トップコーディネーターになるんだって。あのピカリがトップコーディネーターなんて!
 ▼ 113 リキザン@ヘルガナイト 16/05/30 01:20:40 ID:pulS5/fE [5/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
マル月バツ日
ヒカリとフタバタウンシネマへ映画を観に行った。さすがピカリ、盛大にポップコーンをブチまけた!

ケンゴ「これ、映画の半券…」

そこのページには映画の半券がセロテープで貼り付けられていた。
映画の作品名、日付や時刻、シートの番号まで記されている映画の半券はケンゴにとってヒカリと一緒に映画を観に行った際の思い出の品だった。

カサッ

手帳から写真が落ち、ケンゴはそれを拾い上げた。
自分の宝物の写真だ。この写真を持つ際は、指紋が着かないように写真の縁を掴むようにしているが、写真に身に覚えの無い指紋の痕が浮かんでいた。

ケンゴ「…ヒカリ……」

ヒカリ達は、僕がテントの中で一人でいることに気づいているのだろうか。
救援隊は来るのだろうか。
みんな僕のことを忘れてはいないだろうか。

ケンゴは側にあった寝袋を手繰り寄せると、その中へ入った。羽毛の入ったシュラフだ。暖かい。
羽毛に全身を包まれたケンゴは激しい眠気に誘われた。
疲れがピークに達した状態が続いていた。少しでも長く、眠っていたい。この機会に体を休めたい。

ケンゴは寝袋の中から手を伸ばし、手帳を開いた。
日記の続きを書くのだ。
 ▼ 114 ライゴン@リザードナイトX 16/05/30 01:28:50 ID:pulS5/fE [6/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
マル月バツ日
3日前になるだろうか。非常事態が発生した。野生のリングマに襲われた。サトシ達と逸れてしまって、僕は一人。
幸運にもまだ生きている。
今はツギハギだらけのテントの中。シュラフが暖かい。こんな状況なのに、心地が良い。
もう眠い。明日に備えて寝ることにする。明日、朝起きたらテントを出てサトシ達を探しに行こうと思う。

ケンゴは重たい瞼を頑張って開けながら日記を書き綴った。
段々と辺りは暗くなる。
ケンゴは寝袋の中に頭の先まで入り込むと、瞬く間に深い眠りの中へ入っていった。

ケンゴ「…」スー、スー

5日目、午後9時のことである。








サトシ「………」

サトシ「……………」

サトシ「……う…うぅん…」
 ▼ 115 ォッシュロトム@おしえテレビ 16/05/30 01:31:01 ID:Xb6gMXuE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ...生きていたのか!!
 ▼ 116 ロベルト@ポフィンケース 16/05/30 01:39:57 ID:pulS5/fE [7/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
目を覚ましたサトシの視界に、見慣れない光景が飛び込んできた。
真っ白の壁、真っ白のカーテン。自分は真っ白のベッドに横たわっている。

サトシ「…ここは……」

ヒカリ「サトシ!!気がついたのね!!」

ベッドの脇にはヒカリとタケシがいて、心配そうな面持ちで横になるサトシを覗き込んでいた。

タケシ「サトシ!よかった!あぁ…本当によかった!!」

サトシ「タケシ…ヒカリ…」

サトシ「ここは…」

タケシ「あ、あぁ…ここはクロガネシティの病院だ!俺たちは無事に下山出来たんだ」

サトシ「病院…」

まだ意識が朦朧としているサトシは必死に記憶をたどった。

サトシ「…そっか…俺、リングマに襲われてその後…」

タケシ「その後?」

サトシ「茂みの奥にあった崖に気付かずに、そこに足を取られて真っ逆さまに落ちて行ったんだ。そしたら下は激しい川になってて、そこから覚えてないや…きっとそこから気を失ってたのかな」

奇跡的に、サトシには外傷らしい外傷は見受けられなかった。
 ▼ 117 ポポタス@ピーピーエイダー 16/05/30 01:56:07 ID:pulS5/fE [8/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヒカリとタケシの話では、サトシは初日に昼食を済ませた川辺に流れ着いていたところを、下山途中のシンジが偶然発見して助けてくれたのだという。シンジは救援隊の要請を済ませた後、さっさと隣町へ行ってしまったという。

サトシ「そうだったのか…シンジ…礼くらい言わせろよな…」

サトシはもう一人の友達のことを思い出し、ベッドから飛び出した。

サトシ「ケンゴ!ケンゴはどうなったんだ!!!」

ヒカリ「…その事だけど」

タケシ「これから、救援隊がテンガン山に入って捜索活動が始まるところだ」

サトシ「始まるところだって…」

サトシは壁に掛けてある時計に目をやった。今は正子。真夜中だ。

サトシ「今まで探してなかったのか!ケンゴはその間もずっと一人ぼっちなんだぞ!!」

タケシ「…あぁ…わかっているが…」

病室のドアが開き、ジュンサーさんが部屋に入ってきた。その表情は深刻さを醸し、サトシらを不安にさせるものだった。

ジュンサー「気がついたようね、サトシくん」

タケシ「ジュンサーさん、どうかなさったんですか?」

ジュンサー「ええ、かなり事態は深刻だわ…」

ジュンサーさんは下唇を噛みながら言った。

ジュンサー「テンガン山が濃霧の悪状況に見舞われ捜索活動が難航しているの。救援活動はみょうにち、日が昇ってから再開される見通しよ」
 ▼ 118 ラチーノ@いかりまんじゅう 16/05/30 08:01:28 ID:3PY/3Ve. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここにきて濃霧とかケンゴ大ピンチやんけ
 ▼ 119 ランセル@シールいれ 16/05/30 12:45:11 ID:GbM1IiUU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ無事でよかった
 ▼ 120 ンプク@ヒウンアイス 16/05/30 20:02:56 ID:KgxrZ766 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ助かって欲しい
映画の流れはアイスクリームシンドロームのことかな?
切ない
 ▼ 121 ガバンギラス@たわわこやし 16/05/30 20:45:51 ID:pulS5/fE [9/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「………」

もう、どのくらい眠っただろうか。

羽毛の温もりが身体全身をふんわりと包み込んで、気持ちがいい。シュラフから外に出たくない。

ケンゴ「スゥー…スゥー…」

僕は息をしている。

鼻から取り入れられた酸素が肺を満たし、お腹を膨らませると今度はお腹がヘコみ、同じ道を通って体外へ排出される。その繰り返し。

ああ。僕は生きている。
目を開けずとも、それがわかる。

ケンゴ「………うんん…」


ケンゴは時刻を確認するために、仕方なく目を開けた。

気付くと朝になっていた。朝日の柔らかい陽ざしがテントを通していてもわかる。
テントの中は、昨晩と変わらぬ状態のままであった。
飲み干したペットボトルが隅に転がっている。

なんて平穏な、静かな朝なのだろう。

時刻は午前6時を示していた。



サトシ一行がテンガン山を登り始めてから、6日目の朝が始まる……。
 ▼ 122 マゲタケ@みどりのかけら 16/05/30 21:14:41 ID:pulS5/fE [10/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

【EPILOGUE : THE LAST DAYS】




その日の朝からシンオウ地方は、あちらこちらで騒ぎになっていた。



ニュースキャスター『昨夜未明。テンガン山で遭難中にいた4名の登山者の内、3名は無事保護されました。3名に目立った外傷はなく、麓のクロガネ病院に搬送されたとのこと』

アヤコ「…」

リビングルーム。
ニャルマーと一緒に、テレビを食い入るように見つめるのは、ヒカリの母アヤコだ。
テレビ画面はヘリコプターからの中継映像に切り替わり、テンガン山の森林地帯を空から映している。

アヤコは気が気でならない面持ちだった。
一週間ほど前、ヒカリから電話でテンガン山に登ることを聞かされた。ポケモンやサトシくんといった友達と一緒なら安心だと、それを快く快諾したのはアヤコ本人だった。

昨日初めてニュースで取り入れられたこの遭難事件の報道を目の当たりにして、アヤコは寿命が縮む思いだ。
子供たちは未成年のため、実名報道はされず遭難したのがヒカリ本人なのか確かめる術がない。
 ▼ 123 ルタンク@ウッディメール 16/05/30 21:38:46 ID:pulS5/fE [11/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニュースキャスター『なお、未だ行方不明の少年1名の安否につきましては、早朝から捜索隊が結成されテンガン山へ入山したとのこと』

ニュースキャスター『一刻も早く救助されることを願うばかりです』

ニュースキャスター『引き続き、ヘリコプターからの中継を〜〜』


アヤコ「…」

アヤコ「…う…」

アヤコ「…ううぅ…」涙ポロポロ

アヤコの涙が頬を伝い、ニャルマーの額に雫となって落ちた。

アヤコ「…もし…ヒカリにもしもの事があったら…私…私ィ…!!」ポロポロポロポロ

ニュースキャスター『…えー、保護された3名の内、1人は女の子で、救出された今でも怖さで震えが止まらないとのことです』

ニュースキャスター『心的外傷が危ぶまれますね』

アヤコ「!!」


アヤコ「女の…子…」

アヤコは膝に触るニャルマーに構わず、立ち上がった。

アヤコ「こうしちゃいられないわっ!」

アヤコは涙を拭い、サンダルを履いて家を飛び出していった。
 ▼ 124 ノガッサ@するどいツメ 16/05/31 02:35:47 ID:6GwTC.5Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴだけ助からないでくれ
 ▼ 125 まじゃろ◆K9KKk9II1I 16/05/31 07:13:21 ID:GRGm2RMc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>124
これ













これ
 ▼ 126 タチ@ラブタのみ 16/05/31 07:14:25 ID:ba5/R6Jg NGネーム登録 NGID登録 報告
>>124
まださほど悪いことしてないからセーフ
 ▼ 127 まじゃろ◆K9KKk9II1I 16/05/31 07:19:02 ID:GRGm2RMc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>126
まだワロタ
 ▼ 128 コロモリ@リピートボール 16/05/31 15:27:37 ID:Ho.BBhvI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>124
ここのケンゴはそこまで悪いことしてないだろ
ケンゴ叩きに便乗しすぎや
 ▼ 129 リアドス@どくのジュエル 16/06/01 00:12:58 ID:BGMY0UWA NGネーム登録 NGID登録 報告
捜索隊が結成されたとの報道の裏には、さらなる問題が待ち構えていた。


彼らがテンガン山へ入山しようとするのを阻もうとする者達がいたのだ。


ポケモン愛護組合会長「あなた方の入山は野生ポケモンの生命を脅かすものとして見過ごすわけにはいかない!」

大きなメガフォンを手にこのようなことを述べたのは、ポケモン愛護組合会長のおじいさんだった。
ポケモン愛護組合とは、野生ポケモンを保護することを第一の取り組みとする自然保護団体である。近年目立つようになった野生ポケモンの生態系を脅かす乱獲や密猟、身勝手な開拓工事による自然への干渉を根絶すべく発足されたのだ。
彼らは山への入山ルートを通らせまいと、横一列に並び人によるバリケードを築いた。捜索隊は彼らの前でたじろぐばかり。

ジュンサーさん「道を開けてください!今なお救助を待っている遭難者がいるのですよ!!」

ポケモン愛護組合会長「救助に出向くのは一向に構わん!だがアンタたちのその格好はなんだ!!!」

捜索隊の格好は、「1人の少年を救助しに行こう」という姿には到底思えない出で立ちであった。
捜索隊員の一人一人が肩から38口径のアサルトライフルを掲げていたのだ。
 ▼ 130 カマル@しろいハーブ 16/06/01 00:17:15 ID:fKiUwgiI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカ様の電撃が通じないリングマにはそのくらいの装備はないとな
 ▼ 131 レザード@ぐんぐんこやし 16/06/01 00:32:38 ID:2K03eK1M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なんか世界観ぶっ壊れてきたなぁ
 ▼ 132 ーフィア@かいふくのくすり 16/06/01 00:45:16 ID:OLM8ColA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴという名前だけで罪だからねしょうがないね
 ▼ 133 ッタ@きれいなハネ 16/06/01 07:31:26 ID:7/3AcJXo [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
【お詫び】

『ケンゴ「みんなで楽しくテンガン山を登ろう!」』の作者です。

この度はご閲覧いただきありがとうございます。


「7歳男児を北海道の山中へ置き去りに」という事件を先日知りました。

当SSの内容がこの事件に非常に酷似しています。
このまま続けるのは大変不謹慎他ならないので、自粛の意を込めて打ち切りとさせていただきます。

誠に勝手ながらご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

 ▼ 134 ンドラー@たてのカセキ 16/06/01 08:30:21 ID:e214wyxg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
は?
 ▼ 135 ルズキン@ラムのみ 16/06/01 08:37:21 ID:XsLKuJJw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>133
考えは立派だが、こんな掲示板で不謹慎だの何だの言われても正直寒い
 ▼ 136 ルガルド@たべのこし 16/06/01 08:45:38 ID:oVnzxNLU NGネーム登録 NGID登録 報告
>>133
責任とって完結させろやカス
 ▼ 137 ョロボン@つめたいいわ 16/06/01 09:30:53 ID:SNL4YEI6 NGネーム登録 NGID登録 報告
管理人に、ロック希望してきた方が良いよ
最近の読者はマナー悪いから
 ▼ 138 ンバス@みずのジュエル 16/06/01 10:31:45 ID:fKiUwgiI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここは不謹慎とか気にする掲示板じゃないぞ
 ▼ 139 ッキー@ひでんのくすり 16/06/01 18:11:29 ID:Dse9Vjgg NGネーム登録 NGID登録 報告
止める理由がちゃんとあるんだから仕方がなだろう
 ▼ 140 カシャモ@おうじゃのしるし 16/06/01 19:40:51 ID:YahO8YL2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
確かにすごい似てるよね
これで実際のが死んでたりしたら胸糞すぎる
ちゃんと理由があるからいいと思うよ、最後まで見たかったけど
 ▼ 141 デんね卿◆sjZfDYsK1. 16/06/01 19:46:46 ID:3UL7QaKI NGネーム登録 NGID登録 報告
大丈夫。
 ▼ 142 ッポ@こだいのうでわ 16/06/01 19:48:13 ID:jwPssK/s [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結末が見れないのは残念ですけど作者さんが決める事ですからね
 ▼ 143 ズパス@つららのプレート 16/06/01 20:13:46 ID:YahO8YL2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>140の者です、言い忘れた
お疲れ様でした。
また次作品を楽しみにしています。
 ▼ 144 ジャンボ@ていこうのハネ 16/06/01 20:23:57 ID:7/3AcJXo [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
作者です。

物語の外から、ご挨拶申し上げます。


沢山のコメをいただきありがとうございます。
結末を気にしてくださる方がいらっしゃるのを見て、とてもいたたまれない心境であります。

今回の事件で、行方不明男児が無事救助された暁には再開させていただきたいと思います。


以下はなぜこれを書こうと思ったかの経緯を話していきたいと思います。
このSSは、単なるケンゴが無残な目に遭うだけのSSではなく、ちゃんと皆さんに伝えたい、知ってほしい事がある上で、そういった思いの下執筆しておりました。

本来ならばこういった話は物語が終わってからする者ですが、場合が場合なのでご了承くださいませ。
 ▼ 145 ークイン@ポケじゃらし 16/06/01 20:25:22 ID:6rZN17mw NGネーム登録 NGID登録 報告
カスとかさむいとか言ってる奴がゴミ読者すぎてワロタw
ssをどうするかなんて作者の自由やろw
 ▼ 146 SharpKiss◆cuXkGrSILw 16/06/01 20:27:00 ID:c2WYR.LE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まあ仕方ないですよね

男の子の無事と、このSSの完結を祈ります
 ▼ 147 タドガス@パワーウエイト 16/06/01 20:55:55 ID:7/3AcJXo [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
北海道へロングツーリングに行った時の話。

ツーリング仲間に誘われ、5月初頭のGWを利用して北海道へ行くことになりました。

日本国内で本州を離れたのは沖縄旅行くらいしか経験がなく、初めての北海道をとても楽しみに事前準備をしていました。

そして迎えた当日。
友達と夕方出発してフェリー乗り場へ向かう。乗船。

北海道へ向かうフェリーの中で、知らない数名のおじさんに声をかけられました。
聞けば彼らも北海道ツーリングに向かうのだというライダーで、私がその時ライダージャケットを着ていたので声をかけたのだという。

バイクに乗っていると、本当に多くのバイク乗りに声をかけられる。その度に色々と情報交換が行えるので自分も積極的に話題を展開しようとする。
その時もそうだった。
 ▼ 148 カブ@セシナのみ 16/06/01 20:58:05 ID:fKiUwgiI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
行方不明の子の親が許せんわ
 ▼ 149 バメ@プレシャスボール 16/06/01 21:13:16 ID:7/3AcJXo [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告



北海道ツーリングで、気をつけることってありますか?

私はおじさんらに尋ねた。
一応、一緒にいたツーリング仲間は何度か北海道経験があるのだが話を盛り上げようとそんなことを尋ねたと思う。

おじさん達の返答は、ネットで下調べした時に見かけた内容ばかりだったが、1人のおじさんが気になる発言をした。


「あー、あとクマには気をつけなかんな」



ほぅ。クマですか。
確かに北海道といえばヒグマが有名だ。木彫りの熊のお土産だって有名だ。

そこから先は、私と友人そっちのけでおじさん達のクマ談義だった。笑
「俺は何年か前のツーリングの時見たよ!」とか、
「俺も遠目にだけれど見たよ」みたいな話をしていたと思います。
 ▼ 150 ーブシン@あまいミツ 16/06/01 21:19:30 ID:7/3AcJXo [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
話の流れはどんどんクマに入り込んでいく。

クマの特性。

クマは執念深いとか、嗅覚が犬の数倍ある、とか。

ヒグマの大きさや、恐ろしさ。


そしてそんなクマ談義もエスカレートして、あるひとつの、身の毛のよだつ話を私は聞くことになる。



そしてそれが今回のケンゴSSの元となった話。
このケンゴSSには元ネタがあるのだ。
 ▼ 151 リムガン@カシブのみ 16/06/01 21:30:32 ID:7/3AcJXo [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
北海道ツーリングから帰った私は、撮影した写真を整理する横で、おじさんライダーから聞いた話を調べていた。ずっと気になっていて、帰ったら調べようと思っていた。

以下、その事件の話。



今からおよそ46年前の7月。3人の若く尊い命が失われた。


【福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ襲撃事件】


この事件の事を知っている方もいることでしょう。
ワンダーフォーゲル部とは、簡単に説明すると「アマチュア登山部」である。


5人のチームが北海道にある「カムイエクウチカウシ山」という山に登った際、1匹のヒグマから幾度となく襲撃を受け3名の死傷者を出した事件である。

同じくヒグマ事件として有名な【三毛別ヒグマ事件】と比べ、死傷者数や規模こそ劣るが、それと同じくらい凄惨さを感じられる事件となった。


【注意1】
あまりに凄惨な事件であるため、検索閲覧の際はご注意ください。サイトによっては個人名を載せているようなのでURLは貼りません。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

【注意2】
上述の通り個人名を載せているサイトもございます。当BBSでのURLの記載や、個人名の記載はお控えくださるようお願い申し上げます。
 ▼ 152 トライク@グラシデアのはな 16/06/01 21:31:27 ID:jwPssK/s [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
三毛別は知ってたけど他にもあったとは
 ▼ 153 アームド@ふしぎのプレート 16/06/01 21:34:59 ID:CchTtQdo NGネーム登録 NGID登録 報告
>>152
同じく三毛別しか知らなんだ
支援
 ▼ 154 ゲキッス@きれいなウロコ 16/06/03 09:36:33 ID:kBNddW/g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男の子保護されたらしいよ!良かった〜
 ▼ 155 ラピオン@シルバースプレー 16/06/03 10:59:45 ID:14ICDXZw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
無事保護されたぞ
続きはよ
 ▼ 156 クロッグ@ガブリアスナイト 16/06/03 11:02:48 ID:xxWJUyRw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
無事保護されたらしいぞ
何にせよよかった、というわけで続きはよ
 ▼ 157 ーゴート@きのみジュース 16/06/03 12:38:25 ID:j2l.kge. NGネーム登録 NGID登録 報告
【ご報告】

作者です。

男児行方不明事件の報道を見ました。どうやら無事に保護されたようで、特別外傷も無いとの事なので本当によかったと思います。


さて、これで心置きなくSSを再開できると思うのですが、すでにネタばらしをしてしまっています。
ここから先の展開は、読者様にとって特別面白味の欠けるものになるかもしれませんが、どうか暖かく結末まで見守っていただければ幸いです。


【お詫び】から、数日間お騒がせいたしましたことを深くお詫び申し上げます。

作者より
 ▼ 158 ジャンボ@しあわせタマゴ 16/06/03 13:04:19 ID:zGfd3gwk NGネーム登録 NGID登録 報告
いや〜良かった支援
 ▼ 159 SharpKiss◆cuXkGrSILw 16/06/03 18:49:06 ID:86gYT1ro NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
保護されて本当によかった

続き待ってます
 ▼ 160 イアント@オニゴーリナイト 16/06/04 20:50:09 ID:ODPKd4.2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュンサー「これは…」

ジュンサーは一瞬、言葉に詰まった。

ジュンサー「いいですか。リングマは普段人を襲うことはあまり無いとされていますが、その素性は大変恐ろしい攻撃性の高いポケモンなんですよ?!」

ジュンサー「リングマは自分の獲物と認識した対象をどこまでも追い回します。それこそ、自分のテリトリーを遠く離れ人里に下り人家を襲撃した事例も過去に度々確認されています!」

ジュンサー「先に保護された少年少女達の証言でリングマが彼らを付け狙っていたのは事実です!遭難中の少年には常にリングマに襲われる危険が付きまとっているのです!」

ポケモン愛護組合員「なら、麻酔銃なんかで眠らせてしまえばいいだろう!!なにもそんな物騒な物を持ち出さなくてもいいだろうさ!!」

ジュンサー「そういうわけにはいきません。リングマが一度人が食べる物の味を…もしくは、"人の肉"の味を覚えた場合…意識して人を襲う文字どおり"殺戮動物"となってしまう…!!」

ジュンサーは一歩前に踏み込んだ。返答の無い愛護組合員らを押し退け、捜索隊員とともに強引に山へ押し入った。

ジュンサー「直ちに立ち退きなさい!でなければあなた方全員公務執行妨害罪で逮捕しますよ?!」



その警察と組合のやり取りの様子は各報道メディアによって中継され、インターネット上でも多くの波紋を呼ぶ結果となった。
 ▼ 161 チゴラス@きあいのハチマキ 16/06/04 21:06:59 ID:uLe2RVE2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
インターネットの掲示板や、SNSサイトで瞬く間に情報が拡散され、様々な意見が匿名で飛び交い24時間昼夜問わず多くの人の注目を集めた。

「リングマを殺そうなんてあんまりだ!」

「リングマはまだ人を殺したわけじゃないんだろ?さすがは警察ひっでぇことしやがる」

「リングマ可哀想」


「ここでリングマの身を案じてる奴の気が知れない。少年がどれだけ危険な状況か理解してんのか」

「これで救助が遅れて少年死んだら愛護組合人殺しだろ」

その多くはまだ負傷者を出したわけでもないリングマを殺そうとする警察を「あんまりだ」と貶むものや、愛護組合が少年の危機的状況を軽視していると揶揄するような発言の二極化に分かれたが、やがては遭難者を誹謗中傷する書き込みまでされるに至った。

「人間が彼らのテリトリーを侵したんでしょ?その少年が悪いじゃん自業自得でしょW」

「どう考えても少年らが悪い。リングマに関して無防備過ぎる。無知は罪だね」

「どーせ面白半分にリングマを挑発したんだろ?はた迷惑なガキどもは死して当然。あの世で親に詫びろ」
 ▼ 162 オラント@クイックボール 16/06/04 21:28:46 ID:z5q7AksU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
うーむ・・・色々考えさせられるな
 ▼ 163 クシオ@カムラのみ 16/06/05 00:20:41 ID:IxanCdpg [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「おい…病院の外…凄い騒ぎになってるぞ」

サトシは病室のカーテンを少しだけ開けた。まだ低い太陽の一筋の日差しが、薄暗い部屋を照らす。
病院の建物の、塀の外には地元報道局が多く駆けつけごった返していた。

タケシ「いや…ここはまだマシさ。おそらく現場はもっと混沌としていることだろう」

タケシは椅子に座りながらも、落ち着かない様子で地団駄を踏んでいた。
年長者として側にいながらケンゴを置き去りにしたことの後ろめたさから、押し潰されそうな気持ちだった。多くの弟妹を抱える長男のタケシは責任感も人一倍強い人間だ。

ヒカリ「…」

ヒカリはケンゴとは幼馴染の間柄だった。特別仲が良かったといえばそうではない。よく"ピカリ"というあだ名でからかわれたりした。今だってそうだが、からかわれるヒカリ本人はケンゴの内心を何とは無しに気付いていた。
ヒカリはケンゴの意中の人だった。

ヒカリ「…ぐすっ…ケンゴォ…」

恋愛事に鈍感であるヒカリも、薄々ケンゴの気持ちに気付いていた。気付いてしまっていたからこそ、今この瞬間ヒカリは大変いたたまれない感情に苛まれた。
 ▼ 164 グカルゴ@パイルのみ 16/06/05 00:25:26 ID:IxanCdpg [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「…なぁ、みんな」

サトシはカーテンをピシャリと締め、2人に向き直った。

サトシ「ケンゴはまだ、息絶えたと決まったわけじゃない」

ヒカリ「…」

タケシ「…」


サトシ「ケンゴを信じよう!今の俺たちがするべき事は自分たちの行いに後悔し過去を悔やむことじゃなく」

サトシ「ケンゴの無事を祈ること。俺わかるんだ、あいつとは何度かバトルしたから」

サトシ「ケンゴは、あいつはそんなにヤワじゃない。俺たちと合流するまでだってずっと1人で旅を続けていたじゃないか」

サトシ「大丈夫。ケンゴは必ず帰ってくる!」



その言葉は、自分自身に言い聞かせた言葉でもあった。
 ▼ 165 ールデリート◆FRYGNIEUDY 16/06/05 00:30:07 ID:yYbB8X6s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男の子無事でなにより
紫煙ね
 ▼ 166 テラ@ディアンシナイト 16/06/05 00:48:27 ID:IxanCdpg [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

午前7時。

山に入ってからよく鳴いていた鳥ポケモンの囀りは聞こえなかった。
かわりに消し忘れたラジオの音がケンゴの耳に入る。

ラジオ「…本日は全国的にお日柄もよく晴天に恵まれるでしょう。コトブキシティの最高気温は29度、最低気温は…」

ケンゴ「……」

ケンゴ「…うむぅ…」もぞもぞ


ラジオの音声でケンゴは目を覚ました。
シュラフの中で身悶え、寝返りうつ。

二度寝してしまったと気づいたケンゴは、頭の側にある時計を探して時刻を確認した。起きてから一時間ほど眠っていた。

ケンゴはシュラフから手を伸ばして手帳を手繰り寄せると、再びペンを握った。

ケンゴ「…」


マル月バツ日
午前7時、再び目を覚ます。二度寝してしまったようだ。
ラジオから聞こえる男の人の声がなんだか安心する。
今日は5合目の山小屋を探すつもりだ。そこへ行けば人がいる。
テントの中は怖い。ラジオだけが暖かい。


ペンを走らせる途中、ケンゴは手を止めた。
 ▼ 167 ンヤンマ@タウンマップ 16/06/05 20:48:44 ID:76L82h/M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 168 ガカメックス@こだいのツボ 16/06/08 12:41:09 ID:.AnTpk7I NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 169 ーブイ@なぞのすいしょう 16/06/10 05:15:03 ID:yJLoGoOo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 170 カリオ@とつげきチョッキ 16/06/10 22:47:38 ID:bgED/Ah. [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そういえば逃げる時ピカチュウ空気だったけどどうしてたんだろう
 ▼ 171 ルジーナ@ひかりごけ 16/06/10 22:49:52 ID:1K/DwHn2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
福岡大学ワンゲル部ヒグマ事件を元に作られてるのか。。

5人中3人がやられたそうな...

日本で3番目かな?獣害の被害としては。

そして先日の秋田県での4人が殺害された事件。

これはss書けないだろう。少なくとも私には無理。
 ▼ 172 ポエラー@みかづきのはね 16/06/10 23:42:04 ID:bgED/Ah. [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>171
変な当て付けはやめろ
作者が書きにくくなるだろうが
 ▼ 173 っ白な蛙◆tm1pVTQmqw 16/06/10 23:43:04 ID:TxYuhBo6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おもろいわ
支援
 ▼ 174 ガカメックス@フシギバナイト 16/06/10 23:46:20 ID:yJLoGoOo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 175 チュー@タウンマップ 16/06/10 23:52:11 ID:bgED/Ah. [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>174
名前欄すげぇな
 ▼ 176 ルトス@ペアチケット 16/06/10 23:56:32 ID:bgED/Ah. [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>172
すまん作者が自分で言ってたことなんだな
早とちりして悪かった
 ▼ 177 ヤシガメ@ウイのみ 16/06/12 19:19:39 ID:dbmY4ikQ NGネーム登録 NGID登録 報告
最近獣害事件多くない?
 ▼ 178 イリュー@しめつけバンド 16/06/12 19:47:29 ID:hq72Z1i. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まだかな
 ▼ 179 チニン@オレンのみ 16/06/12 20:03:14 ID:aOIQ1zK2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
文章力高いし面白い
支援
 ▼ 180 クラビス@ノワキのみ 16/06/13 20:52:56 ID:QYJfeg/c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 181 メモース@のろいのおふだ 16/06/13 21:42:03 ID:R5m6nSP2 NGネーム登録 NGID登録 報告
秋田県やばい…

もうめちゃくちゃや…
 ▼ 182 グトリオ@ノメルのみ 16/06/13 22:41:25 ID:j29KodwI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
最近熊が関わってるような事故が多いね
あんまり書きたくない気持ちも分かるよ
皆催促してるけど書ける時に書いてくれたらいいよ

支援
 ▼ 183 ドキング@しずくプレート 16/06/15 18:17:53 ID:FwSN6BZg [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
熊の体から肉片が見つかったらしいな・・・

更新待ってる
 ▼ 184 ノセクト@ヨロギのみ 16/06/15 21:15:57 ID:OfPLHrZI [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
まるで世界が静止したように、ケンゴは微動だもしなくなった。
書き途中で止まったペンからインクが滲む。
 ▼ 185 クーン@がくしゅうそうち 16/06/15 21:16:25 ID:OfPLHrZI [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>184
途中送信、失礼しました。
 ▼ 186 ジャンボ@オレンジメール 16/06/15 21:24:18 ID:QkTf4QhM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キタ━(゚∀゚)━!
待ってたよ!
 ▼ 187 リーン@エレベータのカギ 16/06/15 21:31:18 ID:FwSN6BZg [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>185
待ってた
 ▼ 188 ロトーガ@パークボール 16/06/15 21:40:53 ID:FwSN6BZg [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 189 ルマッカ@バトルレコーダー 16/06/15 21:45:30 ID:OfPLHrZI [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
まるで世界が静止したように、ケンゴは微動だもしなくなった。
書き途中で止まったペンからインクが滲む。口を真一文字に結んで全身に力を入れ、体を強張らせた。

しかし目だけは見開いて、視線はツギハギだらけのテントの中を隈なく泳がせた。昨日と変わり映えのない、散らかった空間が広がっている。


決してケンゴが日記に書き留めている最中、"なにか"を見つけたわけではない。"なにか"を聞いたわけではない。
ただケンゴの五感のどれとも当てはまらない第六感のようなものが危険信号を発して止まなかった。
緊張で喉が閉まり、音を立てずに唾を飲み込むことさえままならない。
心臓の音が、脈拍の音が外へ漏れてしまわないかと恐れる程彼の体の内側は恐慌状態となっていた。




今、テントの外へ出てはいけない。




外に"なにか"を確認したわけではない。何もいないかもしれない。
けれどケンゴは息を消して、テントの中の暖かいシュラフの中へ立て籠もった。
 ▼ 190 スカーン@ダートじてんしゃ 16/06/15 21:55:01 ID:FwSN6BZg [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
紫煙
 ▼ 191 クバード@ナゾのみ 16/06/15 23:30:21 ID:OfPLHrZI [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
時計の秒針だけが、刻一刻と時を刻む。その間もケンゴは身動ぎもせず、人形のようにジッとしたまま

10分。


30分。



1時間が経過した。






ケンゴは










再びペンを走らせる。
底の知れぬ恐怖に震え、覚束無い手で書く文字は波打ち、乱れ、とても読めた文字ではない。
それでもケンゴは一字一字ゆっくりと、手記に記す。
彼は一人、恐怖と戦った。
 ▼ 192 ゲキ@しあわせタマゴ 16/06/16 00:13:10 ID:DUOKZ6G. [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
マル月バツ日の続き。

五合目の山小屋へ行くことを断念。
外にでたくない。シュラフの中で温まっていたい。テントの外に出たくない。
一人で山小屋までたどり着けるとは思えない。きっと迷子になる。
お腹が空いてきたけれど、食欲がないから平気。助かってから嫌という程食べれるのだから、今は我慢。

ラジオから時報。午前9時を過ぎたらしい。
まだ今日は始まったばかり。テントから出たくない。今の僕に出来るのは、この日記に今おかれている状況を書き記すことだけ。
救助隊が探しに来る気配はない。
もうこの際救助隊でも登山者でも誰でもいい。助けてほしい。怖い。テントから出たくない。
外の様子が気になる。晴れていることだけはわかる。
外の様子が気になっても、確かめようという気はない。テントを開けるのが怖い。

サトシたちに会いたい。みんなは無事でいるのか。僕のことを心配してくれているのだろうか。ヒカリにもう一度会いたい。やばい

もう……だ 怖く…震えて…まく書け…い 震え…止ま…ない
恐ろ……、怖い… ラジオの電波が…らない ノイ………
 ▼ 193 クシー@ポロックキット 16/06/16 00:24:22 ID:Z9dhvGtY [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>192
餓死すんぞ
 ▼ 194 タフリー@インドメタシン 16/06/16 00:40:51 ID:DUOKZ6G. [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
鋭利な長い刃が両こめかみの辺りを捕らえた。
赤く滲み滴る血を零しながら、皮膚を裂き、それに伴う強烈な痛みを覚えた。火傷のように、燃え盛るような激痛に苛まれた。



ケンゴ「……あ゛…ぁ゛…」



叫び声をあげることすらままならない。喉から掠れたものが出るだけ。
必死にそれを振り解こうと抵抗を試みるも、叩こうが引っ張ろうがビクともしない。とてつもない強力な力でギュウと頭を挟んで離れようとしなかった。


やがて刃の先端は肉を割って突き進み、頭蓋に到達した。刃の先端と骨とが接触し、「キリキリ」と音を立てる。音は頭の中に直接響き、骨の表面が削られているのがわかる。

まぶたの上を、とても生臭いドロリとした唾液が通過する。両目を開けていられなくなり、目を瞑るとそこは痛みだけの世界となった。


ミシミシと音を立てる頭蓋、無限に続くような鈍痛。
もう既に何も考えることが出来なくなっていた。

大きく「ビクン」と体が弾んだ後、頭の中は、真っ白に無くなった。
 ▼ 195 ーフィ@シルバースプレー 16/06/16 00:42:36 ID:XcnhP7to [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴオオオオオオォォォォォッッ!!!
 ▼ 196 ガフシギバナ@コダックじょうろ 16/06/16 00:47:24 ID:Z9dhvGtY [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>194
逝ってしまったか
 ▼ 197 ニプッチ@ヤミラミナイト 16/06/16 01:03:28 ID:DUOKZ6G. [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
捜索隊が活動を開始した次の日の明朝。少年少女遭難事件の速報がお茶の間のテレビに流れ世間を騒がせた。





午前5時30分頃。
捜索隊員の一人が、少年の遺体を発見した。

大きく破かれたテントの中で仰向けの状態で横たわっていたその遺体は、目を覆いたくなるような凄惨な有様であった。

頭部の上半分が欠損しており、腹部にはポッカリと大きな空洞が空いていた。臓器が抉られており、腹部から飛び出たものが辺りに散乱していたのだ。

衣服は全て脱がされていて全裸の状態であったが、辺りの遺留品や捨てられていた衣服の確認が取れると、その遺体はケンゴのものであることが判明した。


そして更に明日の午後6時頃、結成された討伐隊によりある一頭のリングマが射殺された。
死体解剖の結果、リングマの胃の中から人間の頭蓋骨の欠片と臓器の一部が見つかったという。
 ▼ 198 ルトス@ばんのうごな 16/06/16 01:06:06 ID:XcnhP7to [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
うっうう…ポロポロ ねえ!返事してよケンゴ!…ケンゴが死ぬなんて…ヒックヒック
 ▼ 199 コリータ@とんでもこやし 16/06/16 01:09:06 ID:Z9dhvGtY [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
テントにずっといたのがダメだったな
 ▼ 200 ガハガネール@シーヤのみ 16/06/16 01:12:34 ID:uzAUpf3w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
珍しくケンゴスレのびてんなーと思ったら
死んでて草
 ▼ 201 ビワラー@クラボのみ 16/06/16 01:14:27 ID:DUOKZ6G. [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
アヤコ「ヒカリ!ヒカリ!」


病院のフロントにいたサトシ達を見つけると、ヒカリの母・アヤコは血相を変えて駆け寄ってきた。
一人娘のヒカリを強く抱きしめる母のその目には涙が浮かんでいた。


アヤコ「ヒカリ…!ヒカリィィ…! あぁ、もう心配したんだから…!!」


ヒカリ「………」


ヒカリも、サトシも、タケシも。3人とも虚ろな目で、アヤコを見る。


ヒカリ「…マ……マ…」


アヤコ「…うん!なぁにヒカリ!何でも言って!」


ヒカリ「……ケンゴなの」


ヒカリ「………あの男の子」


ヒカリ「…ケンゴなの」
 ▼ 202 シギソウ@パワーベルト 16/06/16 01:15:45 ID:XcnhP7to [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
なんか泣きそう
 ▼ 203 ネボー@おしえテレビ 16/06/16 01:18:04 ID:Z9dhvGtY [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>201
タケシの虚ろな目と想像できん
 ▼ 204 ィアンシー@オレンジメール 16/06/16 01:43:08 ID:DUOKZ6G. [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
こそ事件を境にサトシとヒカリとタケシは互いに距離を置くようになり、各自一人一人で旅を続けるようになっていった。


サトシはシンオウリーグ優勝を目指して、
ヒカリはトップコーディネーターとなるために、
タケシはポケモンドクターを志し、それぞれが夢を叶えるためにそれぞれの道を歩んだ。


彼らが再び再会を果たすのは、事件から数年後のことだった。
ヒカリからの提案であった。テンガン山にケンゴの慰霊碑が設けられたとの報せを受け、3人で追悼するための招集だった。



ヒカリ「サトシー!タケシー!久しぶり!」


フタバタウンのヒカリの家で待ち合わせをした3人は、テンガン山を目指し自転車に跨った。

サトシもタケシも、最後にお別れした時よりも落ち着きがあって、月日の経過を感じられた。


テンガン山の麓に、慰霊碑は建てられていた。
 ▼ 205 ーフィア@ヘルガナイト 16/06/16 01:49:43 ID:DUOKZ6G. [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
3人は手を合わせ、ケンゴを弔った。


サトシ「今でも覚えてるよ」


ヒカリ「ん?」


サトシ「あいつ、ヒカリと同じだ。トップコーディネーターを目指していたんだ」


タケシ「ヒカリだけじゃない。サトシとも同じだ。夢を持って、それを叶えるために日々を努力していたんだ」


ヒカリ「うん…ケンゴも私たちと同じ夢を持つ子供だった。もしかしたら、今頃私達、一緒に旅してたかもしれないね」


サトシ「あいつは、ずっと俺たちと一緒に旅してるよ」


ヒカリ「?」


サトシ「俺たちが、夢を追い続ける限りさ」





おわり
 ▼ 206 ガリザードンY@パワフルハーブ 16/06/16 01:55:43 ID:DUOKZ6G. [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
本編は以上となります。

目を通して下さった皆々様大変感謝の極みでございます。

以下、答えられる範囲で質問や熊に関してのフリーコーナーとして使っていきたいと思ってますのでご意見のあります方はお気兼ねなくご利用ください。

私は熊に関してのレスをのんびり書いていこうと思っておりまするので、どうかお付き合いください。


最近熊害事件が相次いでおります。不謹慎極まりないと承知の上ですが最近多発している熊事件を目の当たりにして敢えて書かせていただきました。

早足になって恐縮ですがみなさん熊に対して十分に警戒してお過ごし下さいませ。

作者
 ▼ 207 ルケニオン@クラボのみ 16/06/16 03:41:02 ID:rJXSYCfU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
とても良かったです。色々ありましたがお疲れさまでした。
質問なんですが、ケンゴのレイプssを書かれている方と同じ方でしょうか?
書き方が少し似ていたので気になりました。
 ▼ 208 ーナイト@ぐんぐんこやし 16/06/16 05:05:32 ID:Uu63GJ72 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>207
この際、倫理的な考えを抜きにして言えば、ケンゴSSからインスピレーションを幾分か受けてます笑

最初の方で別の読者の方が述べているように、リングマの登場シーンなんてその最たる例なんですよね。
あのSSの作者さんは読み手の恐怖心を煽るのがとても上手といいますか。
ポケモンというフィクションの物語の中であるのに、現実の世界に基づいたものをいくつも織り交ぜているように感じます。ポケモンに「児童自立支援施設」なんて言葉普通出ませんよね笑
現実に基づいた書き方が非常に拘りを持っているように感じました。現実に準じているからこそ恐怖を身近に感じることが出来るのかもしれません。

私自身その恐怖の煽り方を模倣しようとしていました。サトシらが熊に対する抵抗手段となるポケモンを極力出さずにいたこともそれに由来します。ポケモンのアニメなら、サトシならリングマもケロッと倒してしまいそうですので笑

最初に熊のSSを書こうと思った時に「熊という存在を絶対的な恐怖の対象として強調したい」と考えていたので手持ちポケモンの出番はありませんでした。
このSSを書いた理由は熊に対する注意喚起を行いたかったためです。それには前述したように熊の恐ろしさを感じてもらうことから始めなければと思い、サトシ達では抗いようの無い"規格外なリングマ"が誕生しました。
 ▼ 209 メタマ@ヤタピのみ 16/06/16 05:31:58 ID:Uu63GJ72 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>208 の続きです。

私はケンゴSSの評価のされ方についての私論を述べることはありませんが、評価される一方でキャラクターを蔑ろにすることを快く思っておられない方がいるのも事実です。

どちらで目にしたか忘れましたがケンゴSSを「ポケモンSSの怪書」というコメントを目にしました。
ここでは他にあまり類を見ないショッキング要素の強いSSがあってもバラエティに富んで面白いのではないかとも思う次第です。
 ▼ 210 ンターン@オレンのみ 16/06/16 06:34:16 ID:EeSWWHFM NGネーム登録 NGID登録 報告
あのリングマって何V?
捕まえたい
 ▼ 211 ッタ@かざんのおきいし 16/06/16 06:48:27 ID:rJXSYCfU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>209
なるほど、別の方でしたか…
実を言うと最初のほうでリングマの出し方がレイプssに似ているって書いたの私なんですよ。
やっと謎が解けたような解放感でいっぱいです笑
確かにあのssの文章力には驚かされますよね。地の文の上手さたるや…>>1さんと同じく、ss書きとして尊敬してます。ただあれは加害者のケンゴも被害者のヒロインも可哀想すぎてやりすぎなんじゃないかなと思ってます。
それに対してこちらは(残念な結果になってしまいましたが)ただのキャラ虐ではなく、「熊の怖さ」というテーマで書かれていたので前述のケンゴssが苦手な方でも読みやすかったのではないかと思います。
個人的にはどちらのssもbbs界で有名になるくらいにはなってほしいと思っています。
今回は本当にお疲れ様でした。次回作期待しています。
 ▼ 212 ーデリア@タブンネナイト 16/06/16 07:40:15 ID:F0Ghzi/Q NGネーム登録 NGID登録 報告
>>210
6Vです。

いつの話だったか忘れましたが、数年前にニュースか何かで見た記憶があります。

人間の農作物(もしくは人間に害をもたらした熊)を荒らした熊を殺処分にしたところツイッターなどで顰蹙を買ったという話。
「熊が可哀想」「殺すこと無いだろ」などなど、熊を擁護する内容だったと思います。

捕獲で済ませられるのなら、それに越したことはありませんが一度味を占めた熊は非常に危険な生き物となるため殺処分がセオリーとなっているそうです。理由は後ほど。
 ▼ 213 ニョニョ@するどいツメ 16/06/16 08:06:04 ID:Z9dhvGtY [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>212
LV80くらいはあるな・・・
それにヒコザルじゃ無理ゲー
 ▼ 214 テボース@いましめのツボ 16/06/16 08:12:32 ID:TLVOia7Q NGネーム登録 NGID登録 報告
熊の怖さを教えるために犠牲になったケンゴ…
 ▼ 215 まじゃろ◆K9KKk9II1I 16/06/16 08:20:00 ID:CaBFl3mE NGネーム登録 NGID登録 報告
いきなりケンゴの頭砕かれててワロタ
 ▼ 216 ニガメ@げんきのかけら 16/06/16 10:40:26 ID:Z9dhvGtY [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
文章力凄いから、今度はほのぼのしたSS書いて欲しいわ
 ▼ 217 ロベルト@ウイのみ 16/06/16 11:36:31 ID:H68l2YxQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
北海道出身だけどやはりクマは怖い、芦別へ親戚との付き合いで集まりに行ったが道路の周りがほぼ森なんだがあちこちに熊の爪で削られた跡がありその大きさを物語っていた。
 ▼ 218 ツボット@タラプのみ 16/06/16 12:38:54 ID:bqSGFnQU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>214
ワンゲル部羆襲撃事件で犠牲になられた方の無念をとても私では書き表すことができませんでした。

最後のケンゴの描写は実際の被害に遭われた方の情景(実際にそうかは不確かですが、そうではないかと言われています)を参考にして書いておりました。

一人でテントに篭り、いつ襲ってくるかわからない
 ▼ 219 ードラン@モモンのみ 16/06/16 12:47:27 ID:bqSGFnQU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>218
途中送信すみません

いつ襲ってくるかわからない緊迫した状況下で書かれた手記が当時話題となりました。
死の直前まで書かれていたと思われるその手記の文字は恐怖で震え、ところどころが乱れており読むことが出来なくなっていたそうです。


>>217
大変貴重な現地の方のお言葉、ありがとうございます。
私が滞在した際に熊の痕跡を見つけることはできませんでしたが、やはりいるところには居るのですね。
しかしながら北海道は大変素敵なところだと思います。熊のことを差し引いても一度は足を運ぶことを推奨したい程に。
 ▼ 220 ゴラス@しゅんぱつのハネ 16/06/16 15:08:12 ID:CW42/0bk NGネーム登録 NGID登録 報告
>>216
機会があればまた何か描きたいですね。
自分でシナリオ作るのがしんどいと思うタイプですので、もし書くなら歴史上の出来事を元に書いていきたいですね。
三億円事件とか元ネタとしたら面白いかな〜とか思ってます。
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