▼  |  全表示63   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【スワップSS】存在証明ギグ

 ▼ 1 ュウツーギーグ◆lz9korzdeY 18/10/20 21:11:29 ID:zWpYMbfQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

『誰 お前』


忘れられた時、人は死ぬ。

『こんな奴いたっけ?』

『出てきた意味あったの?』

『なんでキャプテンじゃないの?』


歌は褒められても、ちっとも売れない時代があった。

それでも、相棒のポケットモンスター達と共に 貪欲に、がむしゃらにシャウトする。


リュウキ「メンバー紹介! リュウキのベイビー達 おいで」

ジャラランガ「じゃらんじゃらんじゃんっ!」

“自称スター”は、自分が生きている証明を人々の心に刻む為に、ベイビー達とギグを繰り返す。


 ▼ 2 ュウツーギーグ◆lz9korzdeY 18/10/20 21:14:08 ID:zWpYMbfQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=897810
↑こちらのスワップSS企画に参加します
作者がスワップされ、スワップ先の作者がこの続きを書くことになります

後は頼んだ
 ▼ 3 dX3IS9Elqo 18/10/24 20:35:02 ID:inLcMLmU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こちらのSSを引き継ぎました。よろしくお願いします
 ▼ 4 ュウツーギーグ◆lz9korzdeY 18/10/24 20:52:36 ID:5XkYBPao NGネーム登録 NGID登録 報告
ありがとうございます
リュウキというキャラクターについて色々考えていただけたら幸いです
 ▼ 5 dX3IS9Elqo 18/10/26 15:10:18 ID:xXhUzKmE [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

                       ステージ
リュウキ「リュウキとベイビー達が最高に輝ける『舞台』ッ! といえば やっぱあそこしかないよね!」


リュウキの目指す先、そこにそびえ立つのは……

彼のまとう"紅"と対照的な雪化粧に身を包んだ、常夏のアローラに似つかわしくない霊峰――。


スター同士 熱狂を呼ぶ、アローラで一番ソウルフルなポケモン勝負が繰り広げられる舞台だ。


リュウキ「さあ行こう ベイビー達! 俺達のシャウトをアローラに響かせる為に!」

ジャラランガ「じゃらんじゃらんじゃんっ!」


天下を取る為、海を越えて遥々訪れたアローラ地方。
                                        ギグ
今からその最高峰の舞台で、"自称スター"と"真のスター"による、己が存在証明の『ポケモン勝負』が始まる――。

 ▼ 6 dX3IS9Elqo 18/10/26 15:28:17 ID:xXhUzKmE [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


________

____



リュウキ「俺 リュウキ。いわゆるスター!」

コウミ「はい……?」


であいがしらの名乗り。それを受けたチャンピオンに浮かび上がるのは、『こんな奴いたっけ?』の表情。

だが、それもその筈……。なぜなら、彼らはここが初対面なのだ。


USUMで追加された、リュウキ達の新たな舞台――"ジムオブカントー"。

しかし、コウミはこの場所を訪れてはいなかった。


……正確にいえば『訪れてはいたが、中に足を踏み入れることはなかった』のだ。

 ▼ 7 dX3IS9Elqo 18/10/26 15:45:23 ID:xXhUzKmE [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


店に入ったオキャクサマがまず出会うのは、"コンパニオン GAIDO"を自称するカタコトの女性。

彼女の口から語られる、店の謳い文句は『ファイト & トレジャー & レジャー ベリーエキサイティングカフェ』。

入口から見渡せる店内、そこに構えるは女性スタッフの数々、無数のゴミ箱、男性常連客の面々……


そして、極めつけは『1ドリンク & チャージで1000円ポッキリ』である。


……思春期真っ盛りのコウミにとって、この店は大変いかがわしいものに見えたのであろう。

店内に足を踏み入れる事なく、早々に入口でリタイアしてしまったという訳である。

 ▼ 8 dX3IS9Elqo 18/10/26 16:13:40 ID:xXhUzKmE [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


……そういった事情もあってか、微妙な空気の漂うチャンピオンの間。


リュウキ「だって パートナーはポケットモンスター。当然 俺もスター! 天下取る為 海を越えて遥々アローラに来たのさ!」


だが、そんなことはお構いなしとばかりに、マックスハイテンションでリュウキは自己紹介を続ける。

『基本どこでもハイテンション』、それがリュウキだ。


コウミ「アローラチャンピオンのコウミです。よろしくお願いします」


互いに挨拶を済ませると、早々にバトルフィールドを両極へと分け合い……

そして、相対する。

                   ソウル
ここから先は、言葉ではなく、互いの『魂』のぶつかり合い――。

 ▼ 9 dX3IS9Elqo 18/10/26 16:24:37 ID:xXhUzKmE [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



アローラNo.1トレーナーの座を決するポケモン勝負、ついに   開  幕   !!


 ▼ 10 dX3IS9Elqo 18/10/26 17:00:35 ID:xXhUzKmE [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


リュウキ「まずは 最初のメンバー紹介ッ! カモンッ ガブリアス!」

コウミ「よろしくね! キュウコン!」


ガブリアス「ぎゃあああす!!」

キュウコン「こおぉーーん!!」


片や、リュウキが天に拳を突き上げる特徴的な構え。対して、コウミがチャンピオンとはいえまだ日の浅いトレーナーらしい、教科書通りの綺麗なフォーム。

――それぞれのスタイルでボールを投げると、二体のポケモンがフィールドへと放たれ、咆哮を上げた。


リュウキのボールから現れたポケモン。それは砂漠を支配し、マッハのスピードで空を駆けるという竜の王者――ガブリアス。

迎え討つコウミのポケモン。それはこの霊峰を住処とし、その極寒の気候に身を置くことで培った真っ白な毛並みの美しい、1000年の時を生きるという獣――キュウコン。


『ドラゴン・じめん』のガブリアスに対して、『こおり・フェアリー』のアローラのキュウコン……

リュウキの圧倒的不利対面。

 ▼ 11 ャオニクス@ピーピーマックス 18/10/26 17:21:25 ID:upOIBZVk NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 12 dX3IS9Elqo 18/10/26 21:52:13 ID:xXhUzKmE [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


だが――


リュウキ「まずは この技でッ! リュウキ達のソウル チャンピオンの記憶に刻むよ!」

リュウキ「ガブリアス! "どくづき"!」


そんな逆境を前にしても、彼はただ がむしゃらにシャウトする。


ガブリアス「ぎゅおおおお……ッ!!」


低く、唸り声を上げるガブリアス。そんな彼の体内で、今 急速に精製されているモノ――それは、毒液。

……その毒が、彼のヒレの先端に輝く鋭利な爪、そこから溢れ出すと、瞬く間に全体が紫に染められた。


ガブリアス「……がぶッ!!」


刹那、ガブリアスが後ろ足で力強くフィールドを蹴り、キュウコンの喉元へと迫る。




コウミ「キュウコン! "あられ"!」


対するコウミが選択した一手、それは迎撃でも回避でもなく、天候を支配する技――"あられ"。


キュウコン「こおぉーーん!!」


天に向かって放たれたキュウコンの叫び、その甲高い声がチャンピオンの間 全体へと響き渡ると、その上空が雲に覆われた。

その雲からフィールドへと、パラパラと氷の粒が降り注ぐ。


"あられ"は文字通り バトルフィールドの天候を『あられ』へと変えることで、『こおり』タイプを持たないポケモンに一定時間ごとにダメージを与える技。


……だが、もちろん 高速で滑空するガブリアスを止める事はおろか、勢いを殺す事も出来ない程の威力しかない。

故に、このガブリアスの攻撃は回避不可能。その、毒に染め上げられた爪が、キュウコンを確実に穿つ――

 ▼ 13 dX3IS9Elqo 18/10/26 22:31:01 ID:xXhUzKmE [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


筈だった。


ガブリアス「……がうっ!?」

リュウキ「何ッ!!?」


キュウコンの姿が霞の如く消え、ガブリアスの刺突が空を切り裂く。

キュウコンの特性――"ゆきがくれ"だ。


コウミ「続けて"オーロラベール"!」

キュウコン「こおぉーーん!!」


間髪入れずコウミの次なる指示が飛ぶと、どことなく姿を消したキュウコンの声が再び響く。

その声を合図に、コウミ側のバトルフィールドに極光のカーテンがかかる。


ガブリアス「ぐわっ!?」

リュウキ「……ガブリアスッ!!」


立て続けに繰り出されるコウミの手、リュウキ達がそれに手をこまねいている間にも、『あられ』は容赦なくガブリアスの肌を切り刻む。




相手の技を完璧に往なし、防御の布陣を敷き、さらには 微弱ながらダメージも与えた……

開幕の攻防は、コウミ達の完全勝利と言ってもいいだろう。


リュウキ「……」


黙って俯くリュウキの肩が、小刻みにリズムを奏でる。


……僅かなやり取りからも感じる実力差。その事実に、リュウキは――

 ▼ 14 dX3IS9Elqo 18/10/26 23:37:53 ID:xXhUzKmE [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


リュウキ「いいねッ チャンピオン! その 強さ!」


燃えた。燃え上がった。


リュウキ「ジェラシーの炎 燃えるッ! 炎 リュウキ強くするッ!」

コウミ「は、はぁ……。ありがとうございます」




リュウキ「観客が姿を隠してちゃステージは盛り上がらない……。まずは 出て来てもらわないとねッ!」

リュウキ「ガブリアス! "じしん"!」


リュウキとガブリアスの次なる一手。それは、凝縮した毒が『点』を穿つ"どくづき"とは対照的に、拡散する振動が『面』を支配する技――"じしん"。


リュウキ「さあッ! リュウキのベイビーが大地に刻むビート! たとえ どこにいても響くよッ!」

ガブリアス「がぁぶッ!!」


ガブリアスがヒレを大きく振りかぶり、その鋭い爪をフィールドへと突き立てる。

すると、そこから まるで波紋のようにエネルギーが拡がり、バトルフィールドを激しい揺れが襲った。


……リュウキの言葉通り、この技から身を隠すのは困難だろう。




コウミ「……跳んで!!」

キュウコン「こんっ!!」


――あくまで、『フィールド上』では。

 ▼ 15 dX3IS9Elqo 18/10/27 22:07:00 ID:wYIYxj/Q [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


小雪舞うバトルフィールド上空に、影が一つ踊り出た。

直後、その真下を衝撃波が駆け抜ける。

                     シャウト
再び往なされ、不発と終わったリュウキ達の『技』。またしても『あられ』によってガブリアスの体力が削がれ、このままでは先程と変わらないように見える。


リュウキ「……フッ」


だが――


リュウキ「それを待っていたよッ!」

コウミ「……っ!」


リュウキの狙いは、この攻撃でキュウコンを討つことではなかった。


そう、リュウキの狙いはその言葉通り、キュウコンに『出て来てもらう』こと。

……もとより、この"じしん"を当てるつもりなどなかったのだ。


宙を舞うキュウコンへと素早く向き直ると、ガブリアスが再び低く唸り始めた。……毒液精製の合図だ。


リュウキ「空中なら 逃げも隠れも出来ないよねッ! ゴー ガブリアスッ!」


リュウキからのゴーサインを受け、ガブリアスの後ろ足がまた フィールドを蹴る。


片や、左ヒレはコンパクトに折り畳み。片や、右ヒレは獲物に目掛けて真っ直ぐに突き出し……

まるで シャトルのようなフォルムを形どると、『マッハポケモン』の名に恥じない、超高速の弾丸がキュウコンに向け飛翔する。


キュウコンは高い『とくぼう』のステータスを誇るポケモンだが、反面『HP』や『ぼうぎょ』は並以下でしかない。

対して、ガブリアスは あのカイリキーにも並ぶ高い『こうげき』を誇る……


"オーロラベール"を考慮すると この攻撃で仕留めることは叶わないだろうが、それでも大きく体力を削ぎ落とすことは出来るだろう。


リュウキ「さあッ! 今度こそ リュウキ達のソウル!」

リュウキ「記憶に刻んでもらうよッ!」


リュウキは確かな手応えを確信する。

 ▼ 16 dX3IS9Elqo 18/10/27 22:54:09 ID:wYIYxj/Q [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




コウミ「……フフッ♪」


しかし――


コウミ「きっと そうくるだろうって思ってました!」

リュウキ「……ッ!?」


それすらも、コウミの予想以下だった。


コウミ「キュウコン! "ふぶき"!」

キュウコン「こぉ!!」


「待ってました!」と言わんばかりにキュウコンが声を上げると、すかさず身を翻し、そしてガブリアスへと向き直る。

そのキュウコンの身体を、周囲の空気がキラキラと輝く程の冷気が包む。


リュウキ「ッ……! ガブリアス 避け――」

ガブリアス「がぶっ……!?」

リュウキ「……!」


ガブリアスのその焦りの表情を見て、リュウキは察する。

「空中なら逃げも隠れも出来ない」――それは裏を返せば、そこに攻め入る自分も回避が難しいということ。……ましてや、相手に致命打を与えるべく、音を置き去りにする程の高速で飛翔している最中なら尚更だろう。


意趣返し……リュウキ達の策は完全に裏目に出てしまった。


そして――


キュウコン「こおおおおおるッ!!!」

 ▼ 17 dX3IS9Elqo 18/10/28 16:59:53 ID:jEM./Bac [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


キュウコンの口から放たれた、極寒の冷気。その奔流が、ついに――


ガブリアス「があああああああッ!!?」


ガブリアスを……呑み込んだ!




リュウキ「ガブリアスッ! くっ……!」


リュウキ「……ベイビーの熱く燃えるソウルなら その程度の風……跳ね退けられる筈だよッ!」


その光景を目の当たりにして尚、リュウキの口からはガブリアスへの確かな信頼が伺える言葉が発せられる。


……だが、実際には『ドラゴン・じめん』タイプに対して、『こおり』タイプは『こうかは ばつぐん』の二乗……すなわち、四倍。

さらに そこへ、タイプ一致の1.5倍を加えることで、その威力は六倍にも達する。


……到底 耐えることは叶わないだろう。

つまり、今のガブリアスに残された使命。それは、『体力が完全に尽きるまでの間に 何を成せるか』である。


そんな 絶体絶命の窮地の中、ガブリアスの瞳に映るもの。

それは――


キュウコン「……」


仇敵、キュウコンの姿に他ならない。

 ▼ 18 チリス@あさせのしお 18/10/28 19:42:43 ID:qkj./HkA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 19 dX3IS9Elqo 18/10/28 19:57:26 ID:jEM./Bac [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


自身の身が段々と凍りつき、全身から力が失われていく状況においても……

ガブリアスは まだ、キュウコンを討つことを諦めてはいなかった。



トレーナーと手持ちポケモンは似るもの……もちろん、このガブリアスとて それは例外ではない。

夢に目掛け 貪欲に、がむしゃらにシャウトする己が主人の背中……

普段から それを目にしてきたガブリアスの辞書に、『諦める』という言葉は存在しない。


その身が朽ちるまで、目標に目掛け 貪欲に、がむしゃらに……シャウトする。



……己が存在を示す為に!



ガブリアス「……がぁぶッ!!」

コウミ「……!」

キュウコン「こ……こんっ!?」


ガブリアスの瞳に、熱い炎が宿る。

再び勢いを盛り返すと、徐々に徐々に……"ふぶき"を押し戻し始めた。


コウミ「まだ こんな余力を残していたなんてね……」

コウミ「押し切るよ! キュウコン!」

キュウコン「こぉる!!」


リュウキ「その調子だよ ベイビー!」

リュウキ「さあ……届けるよッ!」

ガブリアス「がぁぶッ!!」



「「いっけぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」



チャンピオンの間に響く、二組の叫び。果たして……征するのは!?

 ▼ 20 dX3IS9Elqo 18/10/28 20:32:05 ID:jEM./Bac [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告






ガブリアス「が…………あ……ッ」


――失速。


リュウキ「……ッ!!」


向かい風に抗い、ガブリアスの毒爪がキュウコンの喉を捉える……その、直前。

……ガブリアスの体力は、ついに尽きてしまった。

そのまま、眼下のフィールドへとまっ逆さまに墜ちる。


『ひんし』状態……開幕戦はリュウキ達の敗北に終わった。

 ▼ 21 ジョット@スピーダー 18/10/28 21:12:51 ID:yITwti3A NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 22 dX3IS9Elqo 18/10/28 22:58:37 ID:jEM./Bac [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


リュウキ「良いシャウトだったよッ ベイビー!」


労い。そして その名が呼ばれるのとほぼ同時に、リュウキの掌中の『ハイパーボール』へとガブリアスの身体が吸い込まれる。

脱落者は勝負が終わりポケモンセンターで治療が施されるまでの間、ここで しばしの休息を取るのだ。




一方、開幕戦を征したコウミ達はというと……?


コウミ「やったね キュウコン! まずは一勝♪」


地上へと舞い戻ったキュウコンを、歓喜と共に……コウミが暖かく迎え入れていた。


キュウコン「こぉる……」

コウミ「……? どうしたの? キュウ――」


――だが。


コウミ「……っ!」


どうやら、然しものチャンピオンのパートナーといえど、あの激闘で……無傷とはいかなかったらしい。

 ▼ 23 dX3IS9Elqo 18/10/28 23:57:24 ID:jEM./Bac [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


コウミの気がついたキュウコンの異変。それは微かだが首筋に残る、ほんのり紫がかった傷……


そう。一見すると僅かに及ばなかったかのように見えた、ガブリアスのラストアタック……。だが、その実は切っ先だけとはいえ、確かにキュウコンの元へと達していた。

そして、その傷によって引き起こされたもの。それは――


キュウコン「こ、こぉ……!」

コウミ「キュウコン……大丈夫!?」


――『どく』状態!


その状態異常に冒されたポケモンは、ボールの外にいる限り、たとえ何もせずとも時間の経過だけで体力を奪われる……

つまりキュウコンは、このままジワジワと体力を蝕まれるか、それとも後ろに引くかの二択を迫られるという、大きなハンデを負ってしまったということ。


……ガブリアスはその最後の力を振り絞り、キュウコンの身体へと確かにその存在を刻んでいたのだ。


リュウキ「ガブリアスの熱い シャウトッ! しっかりと覚えておいてよッ!」

コウミ「っ……!」




コウミ「……やってくれるね。"おにいさん"」


コウミの口角が、微かに上がった――。

 ▼ 24 dX3IS9Elqo 18/10/29 21:56:38 ID:UJJoCaRQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


リュウキ「さあ 次のメンバー紹介ッ! カモンッ ジジーロン!」

ジジーロン「ろぉーーんッ!!」


リュウキの放ったボールから現れた、二体目のポケモン。それは、キュウコンと同じくこの霊峰を住処とし、普段は温厚だが一度怒り出すと辺りを破壊し尽くすという恐ろしい一面も持つポケモン――ジジーロン。


ジジーロン「……ろん♪」


久しぶりの帰郷だからか、はたまた対戦相手のトレーナーが自分の大好きな子どもだからか……少し機嫌が良さそうだ。




コウミ「おにいさんの二体目のポケモンはジジーロンかぁ」


……そして、このタイミングで、コウミには一つの選択肢が与えられる。

それは――


コウミ(あたしの手持ちポケモンには『かくとう』タイプや『ドラゴン』タイプのポケモンはいない。『フェアリー』タイプのコはもうひとりいるけど あのコはまだ温存したいよね……)


コウミ「うーん……」


そう、ポケモンの交代だ。


……ポケモンリーグが定める公式戦のルールでは、相手のポケモンを倒したトレーナーには、次の相手のポケモンが繰り出されたタイミングでの交代が認められている。

つまりこの場面でコウミは、『どく』で体力が減るのを避ける為にキュウコンを戻して次のポケモンに勝負を託すか、それともこのまま相性有利を活かして戦うかを選べるということ。……以前、リュウキの圧倒的不利は変わらない。


コウミ「……決めました!」


コウミ「もうちょっとだけ 頑張ってくれる? キュウコン」

キュウコン「こぉる!!」


結果、現状維持。……「任せろ」と言わんばかりのキュウコンの叫びが木霊した。

 ▼ 25 ローン@むらさきのミツ 18/10/30 14:23:25 ID:rY8seMx. NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 26 dX3IS9Elqo 18/10/30 23:30:38 ID:dcnk.ijA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


リュウキ「ベイビーのイチバン得意なナンバーでいくよッ! "ハイパーボイス"!」


新たな対面……先に仕掛けたのは、またしてもリュウキ達だ。


ジジーロン「ろおおおおおおおんッ!!!」


ジジーロンが、まるで怒号のような叫び声を上げる。

"ハイパーボイス"は その大声による空気の振動で衝撃を巻き起こし、前方広範囲を攻撃する『ノーマル』タイプの技。リュウキの言葉通り、タイプ一致となるジジーロンの得意技だ。


しかし、ジジーロンはキュウコンに対して より大きなダメージが期待出来る、『こうかは ばつぐん』の技――"だいもんじ"を覚える。

事実、リュウキも苦手とする『こおり』タイプへの対策として、ジジーロンにその技を覚えさせていた。


……だが、この場面で"ハイパーボイス"を使ったのは、 "ゆきがくれ"の特性で姿を隠したキュウコン相手に、命中率の低い"だいもんじ"を当てるのは困難との判断からだろう。




コウミ「なら "ふぶき"で迎え討って!」


対するコウミの選択した技、それは二度目となる"ふぶき"。……こちらもキュウコンの得意技だ。


キュウコン「こおおおおおるッ!」


大きく息を吸い込んだ後、キュウコンの口から再び極寒の冷気が吹き出す。



ぶつかり合う、技と技。

『パリンッ パリンッ』と氷の粒が弾ける音、『ゴオッ ゴオッ』と風が周辺へと拡がる音……

それらが協奏曲を奏でた のち、過ぎ去った後の空気がキラキラと輝いた。


……どうやら、威力は互角らしい。


お互いの技がお互いに到達する前に掻き消え、フィールドは静寂に包まれる。

 ▼ 27 dX3IS9Elqo 18/11/01 16:59:01 ID:iQhoFqx6 [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


一見すると、今のやりとりは何の意味も持たない。

……互いに一切のダメージを負わなかったからだ。

だが――


ジジーロン「ろ"ん"ッ……!」

キュウコン「こぉ……っ!」


ここで、二体の身体に痛みが走る。……『あられ』と『どく』のダメージだ。

――そう、例え技が相手に当たらなくとも、フィールドに『あられ』が降る限り、キュウコンの身体が『どく』に冒されている限り……お互いにダメージを負ってしまう。


果たして……この状況下で、二人が打ち出す次の手とは!?




リュウキ「ジジーロン! もう一度"ハイパーボイス"だよッ!」


リュウキの取った手……それは、先ほどと全く同じ技、"ハイパーボイス"。

再びジジーロンから放たれた音の波動、それが衝撃波となり、前方へと拡散する。


コウミ「……っ!」


このリュウキの行動に、コウミの表情が若干 苦み走る。

しかし――


コウミ「……なら こっちも もう一回"ふぶき"!」


相手が技を放ってきた以上、何の行動も起こさない訳にはいかない。

こちらも再びの迎撃指示、ぶつかり合う技、相殺……


そして また二体がダメージを受ける、同じ事の繰り返し――

 ▼ 28 dX3IS9Elqo 18/11/01 17:44:18 ID:iQhoFqx6 [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


とは、いかなかった。


ここで、バトルフィールドに一つの変化が訪れる。……『あられ』が止んだのだ。


キュウコン「こぉ……っ!」


『あられ』による、継続的なダメージから解放されたジジーロン。……対して、キュウコンは先ほどと変わらずダメージを受ける。

つまり、リュウキの狙い。それは――『時間稼ぎ』。


……『どくけし』等のアイテムを用いるか、ポケリフレ、ポケモンセンターで治療を施さない限りは基本的に治癒しない『どく』と違い、『あられ』は降り始めてから一定の時間が経過すると止んでしまう。

リュウキはそれまでの攻防から『あられ』が止む時間を計算し、その為の時間稼ぎに打って出たという訳だ。


さらに――


キュウコン「……こん!?」

リュウキ「また 姿を見せてくれた……やっぱり ステージは観客あってこそだよねッ!」

コウミ「……っ!」


キュウコンの姿が白日の下に晒され、リュウキ達の目にくっきりと映る。

……もう、"ゆきがくれ"の恩恵にもあやかれない。


コウミ「……」


コウミ「あちゃ〜……見つかっちゃったね キュウコン」

キュウコン「こぉる……」

リュウキ「せっかく姿を見せてくれたんだから リュウキとベイビーのギグ! 楽しんでいってよッ!」

コウミ「……はい」

コウミ「もう 逃げも隠れもしません……」


コウミ「こっからは本気で攻めます!」

キュウコン「こぉるっ!!」

リュウキ「……ッ!」


コウミとキュウコンの瞳に、熱い闘志が宿る――。

 ▼ 29 レイハナ@きのはこ 18/11/01 20:06:52 ID:YcI2720k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 30 dX3IS9Elqo 18/11/01 21:33:01 ID:iQhoFqx6 [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


コウミ「さあ……こっからは動いていくよっ! キュウコン!」

キュウコン「こぉる!」


コウミの言葉を合図に、キュウコンがその場で軽快なステップを踏みだした。

それは、機動戦 開始の合図――。


……元々、キュウコンはあのガブリアスをも上回る高い『すばやさ』を誇るポケモン。ここまでのバトルでこそ、"ゆきがくれ"の恩恵もあり、そのスピードは見せて――

――いや。……正確には『見えて』こなかったのかもしれないが、ここからはその速さを最大限に活かして攻めようという事だろう。




それを迎え討つリュウキとジジーロンの次なる技。それは、どんな局面でも 貪欲に、がむしゃらに……

相手の体力を根こそぎ奪い取る、必殺の一撃!


リュウキ「さあッ! こっから もっともっと熱いステージにしていこうよッ!」

リュウキ「ジジーロン……」


『ほのお』の大技――


リュウキ「"だいもんじ"!」


……そのリュウキのシャウトが響くのとほぼ同時、ジジーロンの身体が灼熱の大気に包まれた。

時間稼ぎという策が功を奏したからこそ、"ゆきがくれ"の効力が切れた今だからこそ放てるこの技……


そして、ついに――


ジジーロン「ろおおおおおんッ!!!」


ジジーロンの口から、『大』の字の焔が……解き放たれる!

 ▼ 31 dX3IS9Elqo 18/11/01 22:01:43 ID:iQhoFqx6 [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


リュウキ「たとえスピード自慢でも この焔……そうカンタンにはかわせないよッ!」


リュウキの言葉通り……否。それ以上に。

……"だいもんじ"の火力は凄まじい。


その、『大』を象る焔! そして、そこから周囲に溢れる熱気!……それら全てがまさに規格外。

『こおり』タイプのキュウコンでは、いかに"オーロラベール"の守りが有ろうとも……その熱気に当てられただけでも大ダメージは免れない。


そんな焔を前に、キュウコンは――


キュウコン「……」


ただ一心に、『ある一点』を見つめていた。




コウミ「いくよっ! "マジカルシャイン"!」


そんなキュウコンにコウミの指示する技。それは彼女のキュウコン最後の技、四つ目となる――"マジカルシャイン"。

リュウキ「……」


……その指示を聞いたリュウキの脳裏を、ある一つの考えが過る。

『コウミはその技を以て "だいもんじ"を相殺するつもりなのだろう』――と。


だが――


リュウキ「……フッ」


同時に、リュウキは『不可能』だとも考えた。

その根拠足る要因、彼がそう考える理由。それは――

 ▼ 32 dX3IS9Elqo 18/11/01 22:46:57 ID:iQhoFqx6 [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


先ほどまでの二体のやりとり、その結果。そして、後述する二体の技を比較した結果……

それら、二つの事実に他ならない。



……確かに、"マジカルシャイン"は降り注ぐ光が広範囲を攻撃する技。性質だけ見れば極大の"だいもんじ"の焔が相手であっても、正面からぶつかり合い、そして相殺することも可能だろう。

しかしあくまで、『性質だけ見た場合は』――である。


……だが、実際のポケモン勝負では技の威力、そしてタイプ相性の優劣も考慮しなければならない。

まずタイプ相性はというと、『ほのお』タイプは『フェアリー』タイプに対して『こうかは ばつぐん』という訳ではないが、逆に『フェアリー』タイプの攻撃は『ほのお』タイプには『こうかは いまひとつ』……

ここで、若干ではあるが"だいもんじ"側に有利な勝負であることがわかるだろう。


加えて、"だいもんじ"は"マジカルシャイン"よりも威力でも勝る……


……ここで、『キュウコンはジジーロンよりも「とくこう」で大きく勝る』などということがあれば話は別だが、そこで出てくるのが前述した、先ほどのやりとり――

そう、"ハイパーボイス"と"ふぶき"の相殺合戦だ。


……"ハイパーボイス"は"ふぶき"に対して威力で劣っている。

加えて、互いに互いのタイプ一致技。技間でのタイプ相性の優劣も存在しないという、全く同じ条件。


その条件下で二体の技が相殺する……

これ即ち、『「とくこう」でもジジーロンが勝っている』――と、いうことに他ならない。



……つまりこの勝負、あらゆる面でジジーロンが有利ということ。

『ついに あの忌々しいキュウコンに一撃見舞うことができる』――リュウキの口元に笑みが浮かぶ。

 ▼ 33 dX3IS9Elqo 18/11/02 15:26:31 ID:6pW.E2QU [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




――しかし。


コウミ「"マジカルシャイン"で身体を包んでっ!」

リュウキ「ッ!?」


コウミは……チャンピオンは! そんな予想すらも超えて見せた!



『"マジカルシャイン"で身体を包む』……。不可解とも思える指示。

だが――


キュウコン「こぉる!」


キュウコンの全身から放たれた極光……。それらが対戦相手に――

もっといえば 自身に迫り来る"だいもんじ"の焔には向かわずにキュウコンの周囲を渦巻くと、コウミの言葉通りに光の繭がその全身を包み込んだ。

"マジカルシャイン"に"オーロラベール"……今キュウコンは、二つの極光の鎧に守られているということになる。


そして――


コウミ「……突っ込んで!!」

キュウコン「こおおおおおるッ!!!」


その俊足を活かし、ついにキュウコンが……駆け出した!

 ▼ 34 dX3IS9Elqo 18/11/02 16:14:23 ID:6pW.E2QU [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


バトルフィールドに真っ直ぐと伸びる、一筋の閃光……

その光の目指す先、そこは――


『大』の字を形成した焔、その三つの線が交わる点。即ち……"だいもんじ"の中心部。ド真ん中である。


リュウキ「なッ……!? まさか 真っ向勝負する気かッ!?」


コウミは……キュウコンは。気がついていたのだ。

『その一点が一番 焔が薄い』ことに。


……一見すると、焔が一番濃く見える点。三つの線が交わる点。

だが――


いかに『大』の字を形成しているとはいえ、実際には『紙に文字を書いた時のように綺麗な三画で出来ている』訳ではないのである。

つまり"だいもんじ"の焔は、『五つの線上の焔が中心に集まるようにして大文字を象っている』――と、いうことに他ならない。


一見すると焔が一番濃く見える中心部も、その実、僅かだが穴が空いているという訳だ。


そして――


キュウコン「こっ……ぉぉぉおおおおん!!!」

リュウキ「……何ッ!!?」


その極光が、ついに……"だいもんじ"を、貫いた!

 ▼ 35 dX3IS9Elqo 18/11/02 18:54:45 ID:6pW.E2QU [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


さすがに、あの焔に突っ込んで無傷とはいかなかったのだろう……キュウコンの身体には所々、火傷の跡が残る。

だが――


キュウコン「……こぉっ!!」


そのダメージを以てしても、キュウコンの歩みは止まらない。


ただ避けるだけではない。スピードを活かし、迫る脅威を切り抜けると共に相手との間合いを詰める……

まさに、『肉を切らせて骨を断つ』。……それがコウミ達の機動戦だ。




ジジーロン「がッ……!?」

リュウキ「……ジジーロンッ!!」


光を纏ったキュウコンの突進……その攻撃が、ジジーロンを正面から捉えた。

『こうかは ばつぐん』の一撃に、ジジーロンのその巨体が揺らぐ。


リュウキ「くっ……! ジジーロン 体勢を立て直し――」

コウミ「遅いよっ!!」

リュウキ「……ッ!」


コウミ「もう一度"マジカルシャイン"!」

キュウコン「こおぉぉぉ……ッ!!」


奥へと駆け抜けたキュウコンが素早くジジーロンへと向き直ると、今度はその前方へと光を集め始めた。

そして――


キュウコン「こおおおおおるッ!!!」

ジジーロン「がッ……!!」


後方から飛来した無数の閃光が、ジジーロンの背を貫く……!

 ▼ 36 dX3IS9Elqo 18/11/02 21:37:54 ID:6pW.E2QU [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ジジーロン「ろ"お"お"ぉん"……ッ!」


『ズシンッ』……鈍い音と共に、ジジーロンの巨体が地に伏した。まるで渦巻きのように、目をグルグルと回している。


リュウキ「……お疲れッ ジジーロン」


二体目の『ひんし』……リュウキ達は連敗を喫してしまった。




一方――


コウミ「……大丈夫? キュウコン……」

キュウコン「こぉ……」


どうやら、勝者の側も……さすがに歓喜に沸くという訳にはいかないらしい。


キュウコンが力なく項垂れ、肩で小さく息をする。

『どく』による継続ダメージに、"だいもんじ"とぶつかり合った際の傷……

最早、キュウコンの身体は満身創痍。


……まるで どこからともなく、『ピコンッ ピコンッ』と音が聞こえてきそうだ。




コウミ「さあ おにいさんの次のポケモン……」

コウミ「今度はどんなコを見せてくれるの?」

 ▼ 37 dX3IS9Elqo 18/11/02 22:22:34 ID:6pW.E2QU [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


リュウキ「では リクエストに応えて! 次のメンバー紹介ッ!」

リュウキ「カモンッ バクガメス!」


リュウキの三体目。それはアローラのホテリ山に暮らす、まるで亀のようなコミカルな見た目のポケモン。……けど、甲羅のトゲには要注意! うっかり触れば大爆発……

果てはフンすらも爆発を起こすという、危険物取り扱い注意――バクガメス。




コウミ「おにいさんの三体目はバクガメス……」

コウミ「なるほど……ね」


……三体目のポケモンを目にして、コウミが何かに気がつく。


コウミ「なら……一旦引いてっ キュウコン!」


結果、後退。

……どうやら、キュウコンは温存すべきと判断したようだ。


コウミ(間違いないっ! この おにいさんは――)


コウミの気づいた事実。

そう、それはリュウキが――

 ▼ 38 dX3IS9Elqo 18/11/03 17:48:30 ID:wArsBtbk [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


コウミ(『ドラゴン』使い!)


……で、あるということ。


『ドラゴン』タイプの弱点である『こおり』『フェアリー』タイプを持つコウミのキュウコンは、それをこよなく愛するリュウキにとって、いわば天敵。

だが――


バクガメス「がっめーーすッ!!」


今、繰り出されたポケモンは……バクガメスは。

複合タイプである『ほのお』タイプが上記二つの『ドラゴン』の弱点を相殺し、それどころか その『ほのお』タイプの技を以て『こおり』タイプに強く出れるという杞憂な存在。

……そんな見るからに不利な相手に対して、律儀に真っ向勝負をするつもりはないということだろう。


いかに満身創痍といはいえ、『どく』が完全に回って『ひんし』となるには まだ猶予がある……

コウミのキュウコンのスピードであれば、後でまだまだ活躍のチャンスはあるのだから尚更だ。




リュウキ「なら キミも早速 新しいメンバーを紹介してよッ!」

コウミ「……いわれなくても!」


そう言ってコウミの選び出したボール……それは通常の『モンスターボール』とは違い、上下が赤く染まった特殊なものだった。

 ▼ 39 dX3IS9Elqo 18/11/03 19:12:17 ID:wArsBtbk [2/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


コウミ「いくよっ ルガルガン!」


ルガルガン……その名を聞いたリュウキの脳裏に、二つの姿が浮かぶ。

イワンコ時代から変わらぬ、薄い茶の毛色にサファイアのような深い蒼の瞳の『まひるのすがた』。そして、イワンコ時代からは一転、赤茶の毛色にルビーのような紅の瞳がギラつく『まよなかのすがた』。

だが――


リュウキ「……ッ!?」


コウミの放ったボールから姿を現したのは そのどちらでもない、夕日のような橙の毛色にエメラルドのような緑の瞳が煌めく――


ルガルガン「……るがうっ!」


ルガルガン、『たそがれのすがた』!

 ▼ 40 dX3IS9Elqo 18/11/03 20:50:38 ID:wArsBtbk [3/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


……その後の展開は、酷く一方的なものだった。


リュウキ「なら そのルガルガンの力ッ! 早速 見せてよ!」

リュウキ「バクガメス! "きあいだま"!」


未知なる力を秘めたルガルガンに対して、まずリュウキ達の選択した技は"きあいだま"……バクガメスの苦手とする『いわ』タイプの対策に覚えさせていた技だ。

……リュウキのバクガメスは威力では劣るが命中率で勝り、より小回りの効く"りゅうのはどう"も覚えている。

しかし、それでもいきなり大技で仕掛けたのには、ある理由があった。


実は、先ほどの攻防の最中……コウミ達のフィールドを覆っていた極光のカーテンが失われていたのだ。

丁度、キュウコンがジジーロンへのトドメの"マジカルシャイン"を放つ直前の事である。


リュウキもその事実を早々に認識し、苦手な『いわ』タイプとの戦闘で受けるダメージをなるべく減らすべく、一撃で相手を『ひんし』へと追いやる為に威力優先での技選択を行ったのだ。

だが――


コウミ「ルガルガン! "アクセルロック"!」

リュウキ「!……速いッ!」


それがマズかった。

 ▼ 41 dX3IS9Elqo 18/11/03 21:07:48 ID:wArsBtbk [4/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


『たそがれのすがた』はその流線形のフォルムが示す通り、『まひるのすがた』にこそ僅かに及ばないが……

それでも、先ほどのキュウコンをも上回る圧倒的スピードを誇るポケモン。

そして、"アクセルロック"はその強靭な脚力を存分に活かして放たれる、相手の機先を制するまさに電光石火の一撃……!


……当然、そんなルガルガン相手に威力重視の大技が、何の工夫もなく命中する筈もなく――


バクガメス「が"め"ぇ……ッ!」

リュウキ「……バクガメスッ!!」


瞬く間に懐へと飛び込まれると、そこから"かたいツメ"の特性で強化された『こうかは ばつぐん』の一撃――

"ドリルライナー"で急所を抉られ、バクガメスはあっという間に沈黙してしまったのである。


これで、リュウキ達は三連敗……いよいよ後がなくなってきた。

 ▼ 42 dX3IS9Elqo 18/11/03 21:27:08 ID:wArsBtbk [5/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


……元々、リュウキは手持ちポケモンは五体しか連れていない。

これはけっして、『フルバトルは5 vs 5と勘違いしていた』などという間の抜けた理由ではなく……


この五体が、今のリュウキにとっての『最高のメンバー』なのである。
                                    ギグ
リュウキはポケモンリーグというこの大舞台においても、この五体と共に『ポケモン勝負』することを選んだ。


故に、リュウキの残りのポケモンは僅かに二体。

対するコウミは、一体こそ満身創痍のキュウコンではあるものの……

まだ、六体。……フルで手持ちを残している。




リュウキ「さあやろう ベイビー。俺達のシャウトをチャンピオンの心に刻む為に……!」


そんな絶体絶命の窮地にリュウキが勝負を託すポケモン。

それは――

 ▼ 43 dX3IS9Elqo 18/11/03 21:55:12 ID:wArsBtbk [6/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


リュウキ「メンバー紹介! リュウキのベイビー おいで」


リュウキのボールから現れたポケモン。それはリュウキがアローラの地で出会ったポケモンの中で、最も彼に近いソウルを持つポケモン。

そのポケモンは敵を見つけると尻尾をジャラジャラと鳴らして威嚇し、獲物を仕止めた際には その勝利の遠吠えに仲間達が鱗の織り成す金属音で応えるという……

修行を極めし強者! 弱い訳がない――ジャラランガ!


ジャラランガ「じゃらんじゃらんじゃんっ!」




コウミ「おにいさんの次のポケモンはジャラランガ……」

ルガルガン「がるるるるるッ……!」

コウミ「ルガルガン……あのコが気になるの?」

ルガルガン「……るがうっ!」

コウミ「……そっか」


コウミ「なら このままよろしくねっ!」

ルガルガン「うがぁ!!」


『ドラゴン・かくとう』タイプを持つジャラランガに対して、『いわ』タイプのルガルガンはタイプ相性で不利である。

本来ならばここは、ポケモンを交代するのがセオリーであろう。


……しかし、ルガルガンの意思を汲んだコウミは、そのままルガルガンと共に戦うことを選択する。


ルガルガン vs ジャラランガ。二体の強者による戦いの火蓋が……今、切って落とされた!

 ▼ 44 dX3IS9Elqo 18/11/03 23:39:27 ID:wArsBtbk [7/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


コウミ「ルガルガン! "アクセルロック"!」

ルガルガン「るがぁッ!!」


そのスピードを活かし、先手を取ったのはコウミ達だ。短い咆哮が響いた後、ルガルガンの姿が瞬く間に消え失せる。

そして――


ジャラランガ「があ……ッ!?」

リュウキ「くっ……!」


電光石火の突進、その衝撃がジャラランガの腹へと突き刺さると、その身体が後方へと弾き飛ばされた。

『こうかは いまひとつ』でこの威力……やはり、並のスピードではない。


コウミ「挨拶は済んだ……」

コウミ「さあっ 次はおにいさん達の番だよ!」

コウミ「このコに あたしに……」

コウミ「おにいさん達の技 見せてよっ!」

ルガルガン「るがうっ!!」


リュウキ「……」


リュウキ達に与えられた選択肢……

それは、"かえんほうしゃ"、"きあいだま"、"ラスターカノン"、そして……"スケイルノイズ"。

 ▼ 45 dX3IS9Elqo 18/11/03 23:57:04 ID:wArsBtbk [8/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


まず、一つ目の"かえんほうしゃ"に関してだが、これを選ぶのは論外と言わざるを得ないだろう。


『こうかは いまひとつ』で、且つタイプ不一致の技。……到底、有効打にはならない。



では、続いて二つ目と三つ目。"きあいだま"と"ラスターカノン"に関してだが……


この二つは、共にルガルガンに『こうかは ばつぐん』の技。さらに言えば、前者に至ってはタイプ一致の技でもある。

だが――


ルガルガン「……」


ルガルガンの その圧倒的スピードについては、バクガメスとの勝負、そして先ほどの一撃を受けたことで、既に充分に体感済み……

そのルガルガンに対して安易に飛び道具を撃つことは、反ってこちらの隙を曝すことになりかねない。



……即ち、この局面でリュウキ達の選択すべき技。それは、音による衝撃波が広範囲を討つ為にかわしづらく、且つタイプ一致で高い威力を備えた技――


リュウキ(――"スケイルノイズ")


しかし――

 ▼ 46 dX3IS9Elqo 18/11/04 17:53:47 ID:DrgI9w1Y [1/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


"スケイルノイズ"にも、一つリスクがある。

それは、技を使うと『ぼうぎょ』と『とくぼう』のランクが一段階ずつダウンしてしまうというもの。


……まだ多くの相手ポケモンが残っているこの状況で、耐久を大きく下げるのは得策ではない。

その変化自体は、一旦ポケモンをボールに戻す――つまり、交代すれば元に戻るのだが、残りポケモンが二体だけ……

それも『ドラゴン』タイプに偏っているリュウキとっては、その為だけに交代するのはリスキーである。


いくら高威力の技とはいえ、『こうかは ばつぐん』でもない技で、いまだ無傷のルガルガンを一撃で葬るのは困難。

……だが、それが困難な以上、迂闊に"スケイルノイズ"は撃てない……




と――。……ここまでは、あくまで定石の話。

だが――


リュウキ「さあ 準備は良いかい? ベイビー!」

リュウキ「最高のシャウト! 届けてあげようよッ!」

ジャラランガ「じゃらんじゃらんじゃんっ!」


どうやら……リュウキ達には、そのようなこと些事のようである。

一度で無理なら、二度、三度……がむしゃらに繰り返せばいいのだから。


……これまでと同じように!

 ▼ 47 dX3IS9Elqo 18/11/04 19:00:16 ID:DrgI9w1Y [2/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


――その時。


ジャラランガ「……じゃらあッ!!」

リュウキ「……!?」


ジャラランガに異変が起きる。その身体が一瞬 橙の光に包まれ、直後 眩いオーラを纏ったのだ。

リュウキにとっては未知の輝き。


だが……コウミにとっては島巡りの旅で幾度も目にしてきた、見知った輝き――。


コウミ「これって……『Zパワー』!?」


――そう、『Zパワー』!


コウミ「けど どうして……」


……直後、コウミがその表情に困惑の色を浮かべた。

しかし、それも無理はない。……何故なら、『Zパワー』を生み出すには、まず『Zポーズ』をとる必要である。

けれど、リュウキ達がそれを行う機会など到底なかったし、ましてや――




……リュウキの腕にはその力の源となる、『Zパワーリング』すらないのだから。

 ▼ 48 dX3IS9Elqo 18/11/04 19:22:45 ID:DrgI9w1Y [3/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


一方、この不思議な現象の当事者であるリュウキ達はというと――


リュウキ「いいねッ! ベイビーの そのソウル……」

リュウキ「サイッコーに熱いよッ!」

ジャラランガ「じゃららんっ♪」


そんな謎なんてお構いなし。

いつも以上にハイテンションで……これから起こる出来事に、期待に胸を膨らませていた。


……否。このリュウキ達の、どんな状況でもただがむしゃらに前に向かう姿勢――

その直向きさこそが、今回のこの奇跡を呼び寄せたのかもしれない。




コウミ「なら……迎え討つよ! ルガルガン!」

ルガルガン「るがうっ!!」

 ▼ 49 dX3IS9Elqo 18/11/04 19:37:11 ID:DrgI9w1Y [4/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


ジャラランガ「じゃらんじゃらんじゃんっ!」


ジャラランガが、その尾の鈴を鳴らし、その鱗を擦り合わせ金属音を奏で……

自らを鼓舞するかの如く演舞を繰り広げると、その身体が宙へと舞った。


コウミ「……! 何? この技……初めて見る技……!」



                             ソウル             ビート
……これからジャラランガが繰り出す『Zワザ』は、その熱い『魂』がバトルフィールドに『鼓動』を刻み込む、まさにリュウキ達の精神を体現したかのような技――。



ジャラランガのシャウトが巻き起こす旋風! その『Zワザ』の名は―――!

 ▼ 50 dX3IS9Elqo 18/11/04 19:48:12 ID:DrgI9w1Y [5/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



リュウキ「ブレイジングッ! ソウル……ビィィィィィィィトッッ!!!」


 ▼ 51 dX3IS9Elqo 18/11/04 20:15:16 ID:DrgI9w1Y [6/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


まるで、高波の如く荒れ狂う衝撃波がフィールドを駆け抜けると――


ルガルガン「うっ……があああああああッ!!?」

コウミ「……ルガルガン!!」


技を迎えるべく身構えたルガルガンの その必死の抵抗ごと、奔流へと呑み込んだ。

そして――




コウミ「……っ」


暫しの後 静寂を取り戻したフィールド。そこに残されたのは――


ルガルガン「るがぁ〜……」


グルグルと目を回して地に伏す、ルガルガンの姿。


コウミ「お疲れさまっ ルガルガン……」


コウミがそのルガルガンに優しい声色で労いの言葉をかけると、その身をボールに納めた。


『ひんし』状態……このポケモン勝負での、コウミ達の初の敗北。

さらに――


リュウキ「最高に燃えるシャウトだったよッ! ベイビー!」

ジャラランガ「じゃらんじゃらんじゃんっ!」


リュウキ達の、初勝利!

 ▼ 52 dX3IS9Elqo 18/11/04 20:32:45 ID:DrgI9w1Y [7/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


ジャラランガ「……じゃらーーっ!!」

リュウキ「……!」


歓喜で沸くリュウキ達の陣営、そこにまた新たな異変が訪れる。……今度は、ジャラランガが赤い光を放ったのだ。

だが――


今回のそれは、『現象そのものは』そこまで珍しいものではない。

その光の正体。それは――


コウミ「……能力ランクの上昇?」


で、ある。


コウミ「いったい どこが――」


しかし――




コウミ「……っ!!?」


直後 コウミが、再びその表情を困惑に染めた!

 ▼ 53 dX3IS9Elqo 18/11/04 20:47:21 ID:DrgI9w1Y [8/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


コウミ「ぜ……全能力一段階上昇!?」


そう――

ジャラランガの能力は、一つや二つではない……『こうげき』! 『ぼうぎょ』! 『とくこう』! 『とくぼう』! 『すばやさ』!


……その全てが、ワンランク上のステージへと進んでいたのだ!


コウミ「す……」

リュウキ「……?」




コウミ「すごいっ! すごすぎるよっ "リュウキさん"!」

リュウキ「!」


リュウキ「……フッ」


そのコウミの言葉を受け、リュウキの口角が確かに……上がった。

 ▼ 54 dX3IS9Elqo 18/11/04 20:52:38 ID:DrgI9w1Y [9/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



"自称スター"はその熱い魂の鼓動を以て、己が存在を刻み込んだのだ。深く、チャンピオンの記憶へと――。


 ▼ 55 dX3IS9Elqo 18/11/04 21:15:16 ID:DrgI9w1Y [10/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


コウミ「ならっ あたし達も!」

コウミ「ゼンリョク……魅せるよっ!」

コウミ「お願い――」


コウミ「アシレーヌ!」

アシレーヌ「しゃなるんっ♪」


コウミのボールから現れたポケモン。それは、まるでお伽噺に出てくる人魚のような姿を持ち、『大海原のシンガー』とも呼ばれる 美しい歌声が自慢のポケモン。

そして――


コウミ「やっぱり……この場面を任せられるのは あなたしかいないよねっ」

アシレーヌ「〜♪」


彼女が最も信頼を寄せるポケモン、彼女の最初のパートナーポケモン――アシレーヌ!




リュウキ「このまま突っ走るよッ! ジャラランガ!」

ジャラランガ「じゃらんじゃらんじゃんっ!」


対するリュウキ達は、ここで継続戦闘を選択。


リュウキの残りのポケモン、それは『ドラゴン・ひこう』タイプのカイリュー……

どの道、『みず・フェアリー』タイプのアシレーヌ相手には不利。


それに、この場面で……最高にソウルの高まった この局面で!


……引くなどという考えは、彼らには端から存在しないだろう。

 ▼ 56 dX3IS9Elqo 18/11/04 21:39:30 ID:DrgI9w1Y [11/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


コウミ「さあ……いくよっ! アシレーヌ!」

アシレーヌ「きゅう!」


そう言って構えたコウミの腕に煌めくもの……それは、『Zパワーリング』。

『Zパワー』を生み出す力の源! カプに認められた証!

そして――


島巡りで数々の困難に立ち向かってきた、彼女とアシレーヌの絆の証だ。




リュウキ「迎え討つよッ! ジャラランガ!」

ジャラランガ「じゃらんっ!」


ジャラランガがその強化された『とくこう』を最大限活かし、溢れる気合いをエネルギーに代えて自身前方へとチャージする。

……彼らの持つ最高威力の技で対抗する気だ。



コウミ「"わだつみのシンフォニア"!!」

リュウキ「"きあいだま"!」



「「いっけぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」



歌声を水泡で包んだ、空を覆い隠す程のコウミ達のゼンリョクの一撃――"わだつみのシンフォニア"。


燃える魂の鼓動を込めた、空気を焼き尽くす程のリュウキ達の渾身の一撃――"きあいだま"。




二つの技がぶつかり合い、そして――。

 ▼ 57 dX3IS9Elqo 18/11/04 21:45:15 ID:DrgI9w1Y [12/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


『誰 お前』


忘れられた時、人は死ぬ。


チャンピオン防衛戦へと時折 姿を現す、見ず知らずの挑戦者。


『こんな奴いたっけ?』

『出てきた意味あったの?』

『なんでキャプテンじゃないの?』


そう思うこともあるだろう。


……だが、忘れないでほしい。

 ▼ 58 dX3IS9Elqo 18/11/04 21:49:31 ID:DrgI9w1Y [13/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


そんな見ず知らずの挑戦者も、アンコールの効かない一回きりの勝負に、一つひとつの技に……


魂を込めているのだと。



……そして、覚えていてほしい。

 ▼ 59 dX3IS9Elqo 18/11/04 21:52:07 ID:DrgI9w1Y [14/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


   ブレイジングソウルビート        シャウト
そんな『熱い魂の鼓動』を持つ、彼らの『叫び』。そして、その名を――。


 ▼ 60 dX3IS9Elqo 18/11/04 22:00:34 ID:DrgI9w1Y [15/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……と、いうわけで終わりです。この素敵な1レス目を託してくださったミュウツーギーグ様、僕の音楽に対する造詣のなさが所以で、求めていたものとはおそらく異なるであろう内容になってしまい申し訳ありません
そして見てくださった方々、ありがとうございました!
 ▼ 61 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/11/05 18:25:44 ID:S3RIH372 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙です!
いやあバトルの描写が本当に熱いですね!雪山だけど!
雑ですが挿絵(?)描かせてもらったので上げます
このシーンが一番好きです
 ▼ 62 ュウツーギーグ◆Nkrr2SwfUw 18/11/06 00:52:18 ID:w7roFJlE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
…ブラボー。実にブラボーです。
「多分音楽路線かバトル路線かで迷うだろうな」と思っていました。やはり「リュウキのギグ」といえばポケモンバトルですよね

正直皆から忘れ去られているであろうリュウキを1レス目にしたのは少し後悔していましたが、ここまでイカしたSSにしていただけるとは夢にも思ってませんでした。

リュウキはポケモンの男キャラで一番好きなキャラクターなのでとても満足です。
ありがとうございました。
 ▼ 63 ュウツーギーグ◆lz9korzdeY 18/11/06 00:53:07 ID:w7roFJlE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>62
酉が普段使ってるコテのものになってますが気にしないでください。
  ▲  |  全表示63   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。
書込エラーが毎回起きる方はこちらからID発行申請をお願いします。(リンク先は初回訪問云々ありますがこの部分は無視して下さい)

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
(消えた画像の復旧依頼は、問い合わせフォームからお願いします。)
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼