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【SS】プテラとユレイドル

 ▼ 1 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 18:28:04 ID:RykUSWXc [1/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
SS表記をし忘れていたのと、代役の方も戻って来ないと思うので、仕切り直します。

…………………………

〜古代〜

ザザ~ン…。

今日も彼女は、ずっと同じ場所に留まっている。

ユレイドル「…はぁ。」

種族名はユレイドル。
彼女は、あるものに憧れていた。
 ▼ 2 ーマンダ@じめじめこやし 15/05/07 18:28:27 ID:wuyIrzdE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おっもう1回か
 ▼ 3 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 18:30:26 ID:RykUSWXc [2/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
現代にも進化前のアノプスにその名残が残っているが、この時代のユレイドルは、他の場所に動くことはできない。
自身の持つ吸盤の所為である。
吸盤は地面の養分を吸い取り、彼女はそうして成長してきた。

ただ、最近…思うことがある。


空を飛びたい。
それが、彼女の願いであった。
 ▼ 4 ームロー奈美恵ー◆4bdpM/dj5s 15/05/07 18:31:25 ID:FtktaYKU NGネーム登録 NGID登録 報告
俺を超えるプテラssなんてないよ
 ▼ 5 コッチ@ドラゴンジュエル 15/05/07 18:31:58 ID:UVGlU1Y2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アノプス…?
 ▼ 6 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 18:32:23 ID:RykUSWXc [3/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユレイドル(なんで私は、よりによってユレイドルなんかに生まれてきたのかしら…。)

自分の存在意義に悩んでいた。
見上げれば眼前に広がる青き大空。あの果てしなき空間に飛び立つことができれば、現状の自分を打破できるかもしれないが…前述の通り、彼女はユレイドルである。

ジレンマであった。
 ▼ 7 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 18:32:51 ID:RykUSWXc [4/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
リリーラの間違い
 ▼ 8 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 18:34:29 ID:RykUSWXc [5/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜大空〜

バッサ、バッサ。

???「クエ~ッ!」

今日も彼は、獲物を捉えそれに襲いかかる。
生まれつき得た先天的な力。それを少し奮えば…食糧を容易く手に入れることができる。

彼の名はプテラ。
当時の大空の王であった。
 ▼ 9 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 18:39:01 ID:RykUSWXc [6/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユレイドル「もしかしたら自分の子孫が移動能力を手に入れられるのかもしれない。しかし、それはまだまだ先のことであろう。
…『私』は、ずっとここに留まって、一生を過ごすのだ。」

憂鬱であった。

ユレイドル「ハァ…。」

…………………………

プテラ「ハァ…。」

大空の雄、プテラ。
彼もまた嘆いていた。

自分はいつまで、こんな生活を続けるのだろう?
落ち着きたい。しかし、腹は減る。
自分には、こんなやり方でしか食糧を得ることができない。

彼もまた、己の生き方について…苦悩していたのである。
 ▼ 10 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 18:44:47 ID:RykUSWXc [7/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
数日後。

プテラ「ふぅ〜っ…。」

彼は、つかの間の休息を傍受していた。

プテラ(一息ついたら、また獲物刈りかぁ。)

…。

プテラ(うん? なんだ、あれは…?)

へば〜っ…。

彼が見つけたのは、へばっていたユレイドルの姿であった。
 ▼ 11 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 18:48:01 ID:RykUSWXc [8/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「…おい。」

ユレイドル「…。」

プテラ「…おい。」

ユレイドル「……。」

プテラ「…おいぃっ!?」

ユレイドル「…!」ビクッ
 ▼ 12 イアント@こうこうのしっぽ 15/05/07 18:53:47 ID:oBjqBHTk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 13 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 19:14:27 ID:RykUSWXc [9/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「お前、ポケモンだよな…?
…なんでへばってたんだ?」

ユレイドル「…。」カアァ

プテラ「ん、どうした…?」

言葉が詰まった。
他のポケモンに話し掛けられることなど、初めての経験であった。
 ▼ 14 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 19:15:30 ID:RykUSWXc [10/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「お前、そこが目だったんだな。」

ユレイドル「…ぁの、その…。」

プテラ「なんだぁ〜っ!? 聞こえん。」

ユレイドル「だから、その…。」

聞くところによると、最近この辺りの土地が枯れていき、養分を得ることができなくなっていったのだとか。
 ▼ 15 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 19:21:11 ID:RykUSWXc [11/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「ふ〜ん、そうだったのか。
空にいる俺は知らなかったな。」

ユレイドル「…この急激な土地の枯渇。
とても予想だにしていませんでした。何か嫌な予感すらします…。」

プテラ「…見てられねぇな。」

ユレイドル「すぃませ〜ん…。」

衰弱が激しかった。

プテラ「よし、わかった。
俺が食べる物を取ってきてやる!」

ユレイドル「…えっ?」
 ▼ 16 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 19:22:02 ID:RykUSWXc [12/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「お前の種族は吸盤による養分取り入れの他に、捕食もできる筈だ。試してみろ。」

ユレイドル「えっ?」グチュチュ

プテラ「…!
おい待て、俺で試すんじゃないっ!!」

ユレイドル「あっ、駄目でしたか…?」

プテラ「…俺、気まぐれで変な奴に関わってしまったのかもしれねぇ。
まぁいい、約束したんだ。すぐ取ってきてやるっ!」バササ

プテラは空に飛び立っていった。
 ▼ 17 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 21:37:50 ID:GueSH9Og [1/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユレイドル「…凄い。」

彼女は目を奪われた。
華麗に飛び立ち機敏な動きで獲物を捕らえるその勇姿。

私にはとてもできないものだ、と感じた。
それと同時に、憧れも抱いた。

…………………………

なんか見られてるな…。

彼は、そう思った。
怖れられるのならわかるが、その視線は憧れと羨望の意を含んでいたのだから、戸惑う。

こんな感覚初めてだ。
 ▼ 18 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 21:38:50 ID:GueSH9Og [2/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
アーケオス「生意気じゃな。」

かつての空の主、アーケオス。

自分が最古よりの天空の支配者であると言うのに、最近現れたプテラとか抜かす青臭い新参者。
偉い顔をし出し、我が領空にて好き勝手暴れている。単純に気に喰わない。

だが、自分は年老いた身。まともに殺り合えば負けはしないだろうが苦戦は必須であろう。

どうするべきか。
 ▼ 19 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 21:39:25 ID:GueSH9Og [3/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして。

プテラ「お〜い、取ってきたぞ〜。」

ユレイドル「わぁっ!
…うわっ。」

よくわからないもの『キイィ〜ッ!』

えたいのしれないもの『ギャアァ〜スッ!』

気持ちは嬉しかった。
 ▼ 20 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 21:39:53 ID:GueSH9Og [4/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユレイドル「」パクパク

プテラ「…結局食うんだな、お前。」

ユレイドル「」パクパク

プテラ「夢中で聞いちゃいねぇ、か。」

タタッ。

オムスター「アニキ〜。」

カブトプス「お帰り〜。」

プテラ「おう、お前たちか。」
 ▼ 21 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 21:42:12 ID:GueSH9Og [5/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
オムスター「アニキ、そこにいる緑っぽいのは?」

オムスターは、憔悴したユレイドルの曲がりきった体を呆然と眺めていた。

無理もない、ユレイドルの空腹はそこらへんの得体の知れないものを食べた程度で収まるものでない。

プテラ「…こいつはな、ユレイドルと言って…いつも浜辺を放浪してる奴だ。
海にいるお前たちは知らないか。」

オムスターとカブトプス、そしてユレイドル。
彼らと彼は初対面の間柄だった。

ユレイドル「こんにちは〜。」

プテラ「ユレイドル、こいつらは食べないでくれよ?」

ユレイドル「食べたくもないです。」
 ▼ 22 ームロー奈美恵ー 15/05/07 21:42:28 ID:MgPFShQ6 NGネーム登録 NGID登録 報告
このSS読んでるとつくづくプテラを一番愛してるのは俺だと実感するね!
 ▼ 23 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 21:56:46 ID:GueSH9Og [6/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「もっと食べ物持ってくるから、ここで待っとけ。」

ユレイドル「あ…ありがとう…。」

ユレイドルも、本当はプテラに申し訳なく思っていた。
でもこの状況では致し方ない。

今は食べないと死んでしまう。しかし、その食べる物も無いのだから…必然的に彼、プテラに頼むしかないのだ。

再び大空へ消えてゆくプテラの様子を、重い首を上げながら黙視していた。
 ▼ 24 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 22:00:25 ID:GueSH9Og [7/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
カブトプス「プテラ兄貴とは、長い付き合いなんすか?」

ユレイドル「なんかチャラい雰囲気だね。
違うよ、たった今出会ったんだ。」

カブトプス「へー、あのプテラ兄貴が出会い頭のポケモンに心を許すなんて、あんまりないことっスよ!」

ユレイドル「え、そ、そうなの〜?」

オムスター「そっスよ。意外意外。」
 ▼ 25 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 22:08:50 ID:GueSH9Og [8/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユレイドル「…今日は良い日だ。」

オムスター「え?」

ユレイドル「こうして浜辺にぽつんとしてた私に、話しかけてくれた友だちができた。
私ってなんなんだろって思ってた時によ。」

カブトプス「な、なんか照れるッスよ〜、姉貴。」

ユレイドル「姉貴?」
 ▼ 26 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 22:17:09 ID:GueSH9Og [9/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
オムスター「そっス、プテラの兄貴が兄貴だから…ユレイドルの姉貴は姉貴って呼ぶっスっ!!」

ユレイドル「言い回しが変だけど、気持ちは伝わるよ。」

カブトプス「俺らも姉貴に協力するっス!
土地の枯渇が治まるまで、俺らも姉貴に食べ物を持ってくるっス!!」

ユレイドル「み、みんな…ありがとう…!!」グチュグチュ

オムスター「わわっ、何俺を食べようとしてるんスか!」

ユレイドル「えっ、いやこれはその…感謝の意を伝えたくて…。」

カブトプス「アハハ。不器用なんっスね、姉貴。
そこもまた、なんか兄貴に似てるような気がします。」
 ▼ 27 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/08 08:10:38 ID:AnztlFkQ NGネーム登録 NGID登録 報告
やがて、プテラが帰って来た。

プテラ「ふ〜、疲れた。」

ユレイドル「あ、あの…。」

プテラ「なんだ?」

ユレイドル「良かったら、また…。
…来てください。」

プテラ「…餌が欲しいからか?」

ユレイドル「い、いえ、違います!
ただ…。」

プテラ「ただ、なんなんだ?」

ユレイドル「…。」カアァ

プテラ「変わった奴だ。」

また、言葉に詰まった。
こうして、プテラとユレイドルの友好は持ちず持たれず続いていく。
 ▼ 28 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/08 22:15:30 ID:4Yj4cYj6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
あくる日。
プテラ「今日もアイツの為に、食糧を採ってこないとな。」
オムスター「…兄貴。」

プテラ「なんだ?」

オムスター「俺らは兄貴にかつて救われて、兄貴のことを慕っている。
最近の兄貴にはそんな感情はもう残ってはいないのかと思ってましたが、姉貴の件で、まだ兄貴にはそれが残ってるんだってことを確信しました。」

プテラ「フフ、よせよ、照れくさい。」

カブトプス「ハハハ。」

プテラ「…ん、あいつらは?」
 ▼ 29 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/08 22:55:12 ID:4Yj4cYj6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
彼らの前に立ち塞がるのは。

ゲノセクト「ゲノゲノ〜!
私は未来の化学兵器、ゲノセクトっ!!
あの人の命により、貴様を抹殺する!!」

カブトプス「な、未来? 化学兵器? あの人?
さっぱり意味がわからんぞ!?」
 ▼ 30 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/09 12:46:49 ID:DcVpDMjo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲノセクト「貴様には、用はない…。
ふんっ!!」バシィ

ゲノセクトは、カブトプスの身体を叩き飛ばした。

カブトプス「…ゲホッ!!」

プテラ「カブトプスっ!!」

ゲノセクト「どうだ?
我の力、十分に伝わったであろう…。」

オムスター「アワワ…。」

プテラ「き、貴様…許せんっ!!」
 ▼ 31 ンパッパ@ボーマンダナイト 15/05/09 20:51:23 ID:2i3XeCyg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
うん。上手いな。
読む気になるわ。
 ▼ 32 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/10 00:11:51 ID:jwb5j8Vg [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲノセクト「許せなかったら、どうなるというのだ?
ゲノノノ…。」

プテラ「うおぉぉぉぉぉぉっ!!
いわ…なだれえぇぇぇっ!!」ドドドド

間髪入れずプテラは岩礫を雪崩れ込ませる。

シュウゥゥ…。

オムスター「や、やっぱ凄い、アニキ!
これはやった…。」

ゲノセクト「なにが、『やった』んだ…?」ムク…

プテラ「…!!」

なんと、彼はプテラの攻撃を完璧に防御していたのだ。
 ▼ 33 ワムラー@とつげきチョッキ 15/05/10 00:14:19 ID:NGrH50as NGネーム登録 NGID登録 報告
(これうまいのか…?)
 ▼ 34 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/10 00:23:46 ID:jwb5j8Vg [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プテラ「貴様、何者だ…?
この世界の生まれではないな。」

ゲノセクト「いや、確かにこの世界の、この『時代』で私は生まれた。懐郷の念すら感じる程だ。」

プテラ「じゃあ、なぜ『未来』だの先刻語ったのだ?」

ゲノセクト「貴様が知る必要はないだろう。
精神的に動揺している貴様など、もう既に私の敵に無きだからな。」

プテラ「貴様っ!!」
 ▼ 35 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/10 00:32:21 ID:jwb5j8Vg [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
確かに彼は動揺していた。
無理もない。今までに自身の攻撃が通用しなかった相手は居なかったのだから。

ゲノセクト「…。」スタン

プテラ「!」

なんと、突然彼は屈み込んだのだ。
戦闘では油断は死に繋がる。だからこそ、彼にはこの行為の意味が全くわからなかった。

今踏み込めば間違いなく勝てる。しかし、これは何かの策なのかもしれない。

迷った挙句、プテラは彼の身体に突っ込むのたが…。

判断が遅かった。
 ▼ 36 ームロー奈美恵ー 15/05/10 00:38:19 ID:rtQPu/Iw NGネーム登録 NGID登録 報告
このSSも俺が書いてやろうか?^^
 ▼ 37 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/10 00:42:17 ID:jwb5j8Vg [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲノセクト「気付かなかったか?」

プテラ「…何かだ?」

ゲノセクト「私の背中には…砲台が装着されていたことにっ!!」

プテラ「ほ、ほーだい…!?」

古代に生きるプテラには、その意味がわからなかった。

プテラ「な、き、貴様…もしや…!!」

ゲノセクト「意味がわからなくとも、流石に長年の勘が働くか!
そうだっ、もう発射準備はできたっ!!」

プテラ「う、うおぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
 ▼ 38 ームロー奈美恵ー 15/05/10 00:44:42 ID:ONd9FOFg NGネーム登録 NGID登録 報告
おらおらーこんな出来で満足か?
お前が俺のスレを汚したように、俺も報復で返してやろうか?ん?^^
 ▼ 39 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/10 00:49:12 ID:jwb5j8Vg [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲノセクトは自身の必殺扇、テクノバスターを放つ…。

カブトプス「アニキっ…危ないっ!!」

ボシュゥ…!!

カブトブス「…!」

プテラ「ぐっ、ぐはぁ…。」

…………………………

白煙が立ち込む。

ゲノセクト「ほう、これは…。」
 ▼ 40 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/10 00:54:14 ID:jwb5j8Vg [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲノセクト(あのカブトプス、まだ生きていたか。奴等を連れ、穴を掘りどこぞやへと逃げたようだな。
フフ、面白い。
いずれまた相まみえることへとなるだろう。その時こそ始末してやる。ククク。)

…………………………

プテラ「あ、あぐ、げほっ…。」

カブトプス「ア、アニキィ…大丈夫ですかぁ!?
くそ、勢いで来たのはいいが、ここは…。
…!
そ、そうだ、ここなら!!」
 ▼ 41 ームロー奈美恵ー 15/05/10 00:56:51 ID:tYop6TIc NGネーム登録 NGID登録 報告
ふぁ〜あ、なんだかこの個性的な文よんでたらよく眠れそうだよ!ありがとう!おやすみ!
 ▼ 42 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/10 01:01:33 ID:jwb5j8Vg [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜海岸〜

カブトプス「ア、姉貴〜っ!!」

ユレイドル「ん、どうしたの、カブトプス、オムスター。
今日はプテラは一緒じゃないの?」

オムスター「それが…今すぐ来てくださいっ!
あ、無理でしたね…。
とにかく、今運んで来ます。兄貴が重症なんですっ!!」

ユレイドル「えっ!?」
 ▼ 43 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/10 01:09:00 ID:jwb5j8Vg [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プテラ「う、うぅ…。」

ユレイドル「! なんて酷い傷…。」

オムスター「実は…。」

オムスターは、彼女に事情を話した。

カブトプス「何とかなりませんでしょうか。アイツが居る以上、むこうには渡れねぇ。
…姉貴がもう唯一の頼み綱なんです。無理を言っていることは重々理解しています。」
 ▼ 44 ルキー@ポロックケース 15/05/10 01:35:09 ID:vjTH3XW. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
この雰囲気好き
支援
 ▼ 45 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/10 09:28:55 ID:jwb5j8Vg [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユレイドル「プテラを救う術、無いことも無いわ。」

カブトプス「えっ、なにか方法があるんですか!?
兄貴を救う、術がっ!!」

オムスター「さすが姉貴っス!!」

ユレイドル「二匹共、ちょっと黙ってて。」

オムスター「は、はい。」

ユレイドル「私はプテラに限りない恩がある。その恩をここで返せること、とても嬉しく思うわ。」

カブトプス「姉貴?」

ユレイドル「じゃあ、行くわよ。」
 ▼ 46 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/10 09:35:35 ID:jwb5j8Vg [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユレイドル「っ!」ボコッ

カブトプス「えっ?」

オムスター「あ、姉貴っ!?」

なんとユレイドルは、自身の吸盤を一つ無理やりに引っ剥がしたのだ。

オムスター「姉貴、なんてことを!!
そんなことをしたら、姉貴がどうなるかわかってるんですかっ!?」

ユレイドル「いいから、早くプテラの口に私の吸盤を含ませてっ!!」

カブトプス「え?」
 ▼ 47 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/10 09:52:32 ID:jwb5j8Vg [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユレイドル「私の吸盤には、今まで培ってきた栄養分が含まれている。
だから、プテラにその栄養分をわけることさえできれば、彼はなんとか持ちこたえると思うわ。」

オムスター「しかしこれは、姉貴にとって諸刃の剣とも言えます。
姉貴は土俵に寄生して生きてきた。
少しでもタイミングが遅れてしまうと、土俵から得た姉貴自身の栄養源が切れてしまうと…姉貴は死んでしまうっ!!
なぜ、兄貴にそこまでのことを!?」

ユレイドル「借りを返すのは建前かもね。
本当は、単に嬉しかったからよ。」

カブトプス「う、嬉しかった?」
 ▼ 48 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/10 09:59:59 ID:jwb5j8Vg [12/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユレイドル「今は良いわ。さぁ、早くプテラに私の吸盤を!」

オムスター「へ、へぃっ!!」

キュプ。
彼らはプテラの口に彼女の吸盤を含ませた。

ゴキュ、ゴキュ。

カブトプス「おぉ、これは姉貴が栄養分を送り込ませてるんですね。」

ユレイドル「う、うぅ。」

オムスター「あ、姉貴、大丈夫ですか?」

ユレイドル「大丈夫、慣れないことでちょっと目眩がしただけよ。」

そして。
 ▼ 49 ザーX◆akVVZ7TkhA 15/05/10 15:32:49 ID:Ed1kuRhM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 50 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/12 00:19:01 ID:Y4WzB7zk [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「う、うぅっ。」

オムスター「あ、兄貴っ!!」

カブトプス「よかったぁ、姉貴!
兄貴が、兄貴が目覚めましたぁっ!!」

ユレイドル「よ、良かったぁ…。」グッタリ

プテラ「ここは、海岸、か。
俺は、俺は負けたというのか。戦闘で敗れたこと、今まで負けたことなんか、なかったというのに…。」

カブトプス「兄貴…。」

ユレイドル「…悲しまないで、プテラ。」

プテラ「…?」

オムスター「姉貴…?」
 ▼ 51 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/12 00:30:30 ID:Y4WzB7zk [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユレイドル「私は、ずっとあなたに憧れていた。」

オムスター「姉貴?」

プテラ「敗者への慰めのつもりか? お前。」

ユレイドル「慰めなんかじゃない!!」

プテラ「!」

ユレイドル「私はこの場を動くことすらできない孤独の身。先の見えきったこの先の生活、自身の存在意義、疎外感、全てにうち潰されそうで、とても怖かった。
だけどそんな時に、私はあなたに出会ったのよ。」

プテラ「なにが言いたいんだ?」
 ▼ 52 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/12 00:42:26 ID:Y4WzB7zk [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユレイドル「あなたに出会ったことで、私の心に一筋の光が差し込んだ。私にも友だちができたという希望の光が。」

プテラ「…。」

ユレイドル「あなたと話していると、心が安らいだ。
あなたの大空を飛ぶ姿を眺めていると、私まで空を舞っているような感覚を覚えた。
つまり、あなたは私にとって、掛け替えのないとても大切な存在なの。だから…。」

プテラ「だから、戦闘で敗れ去ったからって良いとでも言いたいのかっ!?」

ユレイドル「…!」
 ▼ 53 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/12 14:40:49 ID:fKRInucE NGネーム登録 NGID登録 報告
オムスター「兄貴、なにも姉貴はそんなつもりで言ったわけじゃ。」

プテラ「お前たちは黙っていろっ!!」

カブトプス「は、はいぃっ。」

ユレイドル「プテラ。私は、ただ。」

プテラ「助けてもらったことは感謝する。だが、これでお前との関係はもうご破産だな。」

ユレイドル「プテラ!?」
 ▼ 54 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/12 18:17:38 ID:/1.Yu0rk NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「じゃあな、今まで楽しかったぜ。もう会うこともないだろうがな。」

バササッ…。
プテラはそう言い残し、飛び去って行った。

ユレイドル「プ、プテラ…。どうして。」

オムスター「…兄貴自身、感情の整理ができていないのかもしれません。」

ユレイドル「ど、どういうこと…?」
 ▼ 55 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/13 06:12:31 ID:zNxvmQfw [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
カブトプス「兄貴は、こんなに他ポケモンに頼られたのは初めてなんです。俺らに対しても当初そっけなかった兄貴、その兄貴がここまで心を開くのはなかったことでした。
兄貴も本当は、姉貴のことが好きで好きで堪らないはずなんです。」

ユレイドル「!」

オムスター「だったら、どうして。」

カブトプス「そこなんです。兄貴はきっと、昔の自分を捨て切れずにいる。頼られている今の自分、最凶の存在だった昔の自分、どちらにも甘んじてしまっている。
どっちつかずなんです。本当に不器用なんです。
だから、あんな行動に出てしまった。兄貴に悪気はないんです。」
 ▼ 56 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/13 06:14:50 ID:zNxvmQfw [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユレイドル「プテラ…。」

オムスター「今は、兄貴の心が落ち着くのを待ちましょう。兄貴は戻って来る、俺たちはかくしんしています。
そうだろ、カブトプス?」

カブトプス「あ、あぁっ、そうだぜ!!」

オムスター「元気出してください、姉貴。俺たちが付いてます…。」
 ▼ 57 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/13 20:26:03 ID:u0dg4656 NGネーム登録 NGID登録 報告
〜物陰〜

ゲノセクト「先程の攻撃で体力を消耗してしまった。なにか取り入れなければ、栄養を補給しなくては。
…あのポケモンが良いな、ゲノゲノ。」

 ▼ 58 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/14 10:34:28 ID:Nfs8yrLI NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「…。」

(俺は、これまでどう生きてきたっけな。そして、これから一体自分をどうしたいんだ?
今までも、これからも、ずっと同じ様に生きていくつもりだったのに、アイツと出会ってから…。
そうだ、アイツと出会ってからだ!
アイツと出会ってから、俺は、俺は…『自分らしく』生きれなくなってしまったんだっ!!)
 ▼ 59 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/14 17:50:40 ID:dambKWI6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラは苦悩していた。己の生き方に、己の有り方に。
自分を慕ってくれる兄弟分も彼女も、単なる仲間としか思ってはいない。馴れ合いを通じ、変化を恐れていたのだ。

絶対的な王者で有り続けるのか、それとも。

風が寒くなってきた。少々地響きもしたようだ。ここ数日に渡っている。

…………………………

数日後。
 ▼ 60 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/14 18:06:37 ID:dambKWI6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
カブトプス「う、うぅっ…。」

プテラの元へ、傷ついたカブトプスが訪れた。

プテラ「なっ、ど、どうしたんだ、カブトプス!
そのボロボロの姿は。そ、それに、その持っている傷だらけの殻は…。
おい、オムスターは…オムスターはどうした!?」

カブトプス「…オムスターは死にました。『奴』に喰われてです。」

プテラ「!!」

カブトプス「今から俺たちに起こった全てを話します。
このままでは、兄貴が危ないんですっ!!」
 ▼ 61 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/15 10:54:34 ID:HzVMUtac NGネーム登録 NGID登録 報告
数時間前、カブトプスとオムスターは例のゲノセクトの襲来にあった。腹を空かせていたのである。
彼らは対抗したのだが、あえなく撃沈。オムスターは捕食され、カブトプスは命からがら逃れたのだ。

オムスターを捕食したことにより力を蓄えたゲノセクトは、今度こそプテラを仕留めるべくこちらへと向かって来るであろう。
道中更にポケモンを捕食しながら。
 ▼ 62 リデプス@クイックボール 15/05/15 19:13:41 ID:Mm9mzQaY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>61
しえんあげ
 ▼ 63 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/16 20:05:04 ID:f453cXH. NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「…まさか。」

カブトプス「奴は俺が喰い止めます、兄貴はここから逃げて下さい!
もう、仲間を失うのは嫌なんですっ!!」

プテラ「そうだな、カブトプス。仲間を失うのは嫌なことだよな。失って初めて気付かされた。
…馬鹿だよな、俺。」

カブトプス「兄貴?」

プテラ「お前の気持ちは嬉しいが、俺は行かなくてはならないんだ。」

カブトプス「え…?」
 ▼ 64 カマル@ポイントアップ 15/05/16 20:23:36 ID:.3xRQBWA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
覚醒か?
 ▼ 65 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/16 21:38:21 ID:QxNXDrEQ NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「カブトプス、また会おうな。」

カブトプス「あ、兄貴、どこへ行くんですか?
兄貴〜っ!!」

バササッ…。

プテラは去っていってしまった。
 ▼ 66 シータ 15/05/19 08:11:09 ID:le7OdRKE NGネーム登録 NGID登録 報告
アゲェーーチス
 ▼ 67 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/19 16:09:53 ID:XG0oZEO6 NGネーム登録 NGID登録 報告
〜海岸〜

ユレイドル(プテラ…。)

彼女は、未だ彼のことを気にかけていた。
自分の有りのままの心情、それを語ってしまったことが彼の気を損ねてしまった。
最初から思わなければ良かった。所詮自分は一人なのだ。

後悔していた。同時に、悲しみに溢れ得ていた。


ゲノセクト「…。」

そんな彼女を、物陰で狙うポケモンが一人。
 ▼ 68 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/22 07:54:46 ID:H/n.qQRQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユレイドル「ハァ…。」

全ては、元に戻るのかもしれない。
プテラに出会う前の日々に。孤独だった日路へと。
だけど、自分にはそれがお似合いなのだと思う。

ユレイドル「ん…?」

そんな矢先。

ゲノセクト「…。」

ユレイドル「え、あ、あなた…誰なの…?」

彼女の前に、悪夢が訪れた。
 ▼ 69 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/22 19:21:53 ID:H/n.qQRQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユレイドル「あなたは?」

その時、彼女の前に見知ったポケモンが駆け出して来た。

カブトプス「ハァ、ハァ…。」

ユレイドル「え、カブトプス。あなた、このポケモンさんと知り合いなの?」

カブトプス「やはり、危惧した通りだ!」

ユレイドル「え…?」

カブトプス「兄貴は、ゲノセクトが道中に海岸を通過するのを察知したんだ。だから、きっと兄貴は姉貴の元へと飛び出した。
けれど未だに兄貴はここにはやって来ていない。なにかあったとしか思えないが、だったら俺の使命はただ一つ。
兄貴に変わって、姉貴をお守り…。」

バギャ。

ユレイドル「え…?」

ゲノセクトの攻撃により、カブトプスの身体は吹き飛んだのだ。

ゲノセクト「良くわからんがうるさい奴だ。
次はお前だ。お前は中々美味そうだな。お前を捕食しエネルギーを頂くぞ。」

ユレイドル「え、え…!?」
 ▼ 70 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/23 14:17:29 ID:x1C/78cg [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲノセクト「ゲノゲノ〜!!」

ユレイドル「きゃっ…!!」

その瞬間。

???「待てっ!!」

ユレイドル「え、そ、その声は。」

ゲノセクト「!」

ガシッ!

ゲノセクト「ぐうぅ〜。お前は…。」

ゲノセクトを制止したのは。

ユレイドル「プ…プテラっ!!
そ、その、担いでいるポケモンは一体。」

プテラ「…こいつの名はアーケオス。落ちぶれたかつての空の主さ。」

アーケオス「ワ、ワシが、こんな小童にぃ…。」

プテラ「かつての栄光など見る影もない。老いたお前など、俺に勝てる訳がないのだ。
仕入れた情報によると、コイツは出しゃばり出た俺を始末したかったらしいな。しかし当然ながらコイツは俺には敵わない。
だから、コイツはある行動に出た。」

ユレイドル「ある行動?」
 ▼ 71 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/23 18:07:00 ID:x1C/78cg [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プテラ「1000年に一度目覚めるとされる、ジラーチの力を用いたのだ。」

ゲノセクト「…。」

プテラ「今年はちょうどジラーチが目覚める年。
そこに目を付けたアーケオスの『私の代わりにプテラを倒してくれ』という願いは、ジラーチを通し遥か未来のそこのゲノセクトと接触し、ジラーチの力で増長され、ゲノセクトを現代へと呼び寄せたのだ。」

アーケオス「うぅ…。」

プテラ「そのゲノセクトはこの現代で生まれたが、未来にて化石で発見された後、何者かに改造強化され、凶悪兵器として復活を遂げた。
偶然か必然か、ゲノセクトは再び元の時代へと帰って来たということだ。」

ユレイドル「そんなことが。」

プテラ「勘違いするな。俺はそこのカブトプスの敵を討つためにここへ来たんだ。」

カブトプス「へへ、兄貴。素直じゃねぇや…。」

プテラ「来な、ゲノセクト。今度は以前のようにはいかねぇ。まとめてぶっ倒してやる。」
 ▼ 72 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/23 20:14:43 ID:x1C/78cg [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲノセクト「ふん。」ウィーン

プテラ「!」

ゲノセクトは身体を折り畳み、飛行に特化したフォルムへと姿を変えた。

プテラ「なるほど、てめぇも空を飛べるって訳か。」

アーケオス「ゲ、ゲノセクト、そいつをやってしまえ。
若造の思い上がりごと、粉々にしてしまえぇっ!!」

バサッ!

二匹は空へと舞い上がった。闘いの火蓋が切って落とされたのだ。
 ▼ 73 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/23 21:11:22 ID:x1C/78cg [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プテラ「…ふん!」

ゲノセクト「…ゲノゲノ〜っ!」

キィン、キィン…。
両者の身体がぶつかりあい、火花が飛び散る。

プテラ「オラァッ!!」

プテラは自身の翼を打ち竜巻を発生させるが。

ゲノセクト「ゲノゲノ〜、効くかぁ、こんなものーっ!!」

ガシィ。

プテラ「ぐっ…。」

動揺した隙を見逃さない。

ゲノセクト「ゲノ〜っ!!」ドガッ

プテラ「うぉっ…。」

プテラはよろける。

ユレイドル「プ、プテラァ〜、頑張って〜っ!!」

ユレイドルは彼を応援していた。

プテラ(ア、アイツ…。)
 ▼ 74 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/24 11:13:01 ID:Ccb8IEWk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プテラ「…おりゃあっ!!」ガシィッ

プテラは、なおゲノセクトへと突っかかる。

ユレイドル(プテラ!)

ゲノセクト「つっ…!!」

アーケオス「どうした、ゲノセクト!
お前の力はそんなものじゃないだろおぉっ!?」

ゲノセクト「そ、そうだ…。私は未来の最凶兵器。まだこんな程度でやられる筈がないのだっ!!
ウオオォっ!!」ガシイッ

プテラ「…!」

二匹の攻防はなおも続く。
 ▼ 75 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/24 17:08:54 ID:AjnpfW26 NGネーム登録 NGID登録 報告
ユレイドル「プテラ…。」

争う二匹の姿を、ユレイドルは恐れはしなかった。ただ、奇妙な感覚が彼女には湧いていた。
『憧れ』とも言うべき感情。空を自在に舞う二匹の勇姿にそれを重ねていたのだ。

どちらが勝とうが負けようが、彼女は運命に身を委ねる気でいたのだ。

そして、いよいよ決着の時。
 ▼ 76 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/24 19:30:08 ID:gn7Ua/.Q NGネーム登録 NGID登録 報告
ゲノセクト「テクノ…。」

その瞬間を見逃さなかった。

プテラ「いわ…なだれえぇぇっ!!」ドガガガ

ゲノセクト「なっ…!!」

彼が岩礫を打った方向は。

アーケオス「な、どこに向かって打ってやがるんだっ!?
ハハハ、プテラの野郎、耄碌しやがったなぁっ!!」

カブトプス「いや、違う!」

アーケオス「え?」

カブトプス「プテラの兄貴は、最初から計算ずくだったんだ。見ろ、兄貴が岩礫を打った方向をっ!!」

アーケオス「あっ!」
 ▼ 77 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/25 00:30:51 ID:MWrnWMC2 NGネーム登録 NGID登録 報告
カポっ。

ゲノセクト「し、しまった…。」

アーケオス「あぁ、ま、まさかぁっ!?」

カブトプス「そうさ、兄貴の目的は…!」

ボガァンッ!

ゲノセクト「ゲノラァ〜っ!!」

プテラ「岩礫をお前の砲台にはめ込み、テクノバスターを暴発させるのが目的!
自身の必殺技が己を穿つとはな!!
そして…。」

ボオォォ…。
プテラは自身の牙に炎を纏わせる。

ゲノセクト「や、やめろぉっ!!」
 ▼ 78 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/26 23:26:15 ID:pBfkUFbU [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「ほのおの…。」

ゲノセクト「う、うおぉぉぉぉっ!!」

ゴゴゴゴ…。

その瞬間、地面が大きく揺れ始めた。

プテラ「…キバアァっ!!」

ガシイィッ!!

ゲノセクト「ゲノガラ〜っ!!」

ドサァ…。

断末魔をあげ、未来の兵器ゲノセクトは敗北を遂げた。

今ここに、勝負が決したのである。

しかし。
 ▼ 79 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/26 23:32:05 ID:pBfkUFbU [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ボゴォン!!

プテラ「な、なんだぁ…!?」

なんと、突如上空より隕石が降り注いたのだ。

プテラ「…。」

アーケオスは、既に息絶えていた。流れ石に当たったのである。

プテラ「あ、あいつは、どこに…。
…!!」

ユレイドル「うっ、げほっ、ハァ…ハァ…。」

プテラ「ユ、ユレイドルウゥゥゥ!!!」

大地が裂け、吸盤ごとユレイドルは放り出されてしまっていたのだ。
このままでは、長くは持たない。
 ▼ 80 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/26 23:38:48 ID:pBfkUFbU [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
カブトプス「兄貴…。」

プテラ「カ、カブトプスっ、ユレイドルを助けるのを手伝ってくれっ!!」

だが。

ボコォッ!!

プテラ「なっ…。」

隕石の影響で大地が盛り上がり、そのままカブトプスの身体を飲み込み始めたのだ。

カブトプス「さ、さよなら、兄貴…。」

そのまま、カブトプスは地下へと飲み込まれていった。

プテラ「カ、カブトプス…。
く、くそっ、もうどうにもならないのかっ!!
だったら俺一人が、なんとかしてや…。」

その時。

???「無駄だよ。」

謎の一つの声が響いたのだ。
 ▼ 81 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/26 23:42:58 ID:pBfkUFbU [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「お、お前は…。
…そうか、お前がそうなのか。」

声の主は、アーケオスの願いを聞き届けたジラーチであった。

ジラーチ「この星は隕石の襲来により、大幅な地殻変動が置き、大規模な氷河期へと突入するんだよ。
これは運命。運命には逆らえないんだ。例え僕の願いでもね…。」

そう言い残し、ジラーチは消え去っていった。

プテラ「そうか、運命には、逆らえないのか…。」

…。

プテラ「…おい、ユレイドル。」

ユレイドル「え…?」
 ▼ 82 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/28 22:50:59 ID:tbkcLfw2 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「お前を助けることは、すまない、無理だ…。」

ユレイドル「プテラ…。」

プテラ「そしてもう一つ、俺はお前に謝らなければならないことがあるんだ。」

ユレイドル「え…?」

プテラ「あの時俺をお前が助けてくれた時、本当はとても嬉しかったんだ。
カブトプスたちもまだまだ弱くて、今まで俺を助けてくれようなんて奴、他に居なかったからな。」

ユレイドル「…。」

プテラ「今まで俺は自分を捨てきれなかった。粗暴に本能のままに生きてきた自分を捨ててしまえば、もう俺にはなにも残らないんじゃないかって。
…でも、もう、みんな居なくなった。
カブトプスも、オムスターも、アーケオスも、ゲノセクトも、皆居なくなった。
だから、もう、嘘は付かない。」

ドゴォン…。
隕石が降り注ぐ。

プテラ「ユレイドル…。
お前に、最後の罪滅ぼしをさせてくれ。」
 ▼ 83 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/28 22:54:23 ID:tbkcLfw2 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ドサッ…。

ユレイドル「え…?」

彼は、ユレイドルを背中へと載せたのだ。

プテラ「お前、言ってたよな…?
『空を飛びたい』って。
その願い、叶えさせてやる。最期までな…。」

ユレイドル「プテラ…。」

バササッ…。

二匹は、荒れ狂う上空へと飛び立った。
 ▼ 84 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/28 22:58:23 ID:tbkcLfw2 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
バササッ、バサ。

ユレイドル(これが…。)

プテラ「へへっ、どうだ…ユレイドル?」

生まれて初めて感じる感覚。
これが、空を飛ぶことなんだ。

残された時間、この感覚を味わっていた。

永遠に忘れたくなどなかった。


やがて…。

ユレイドル「…うっ。」

プテラ「…ユレイドル?」

ユレイドル「もう、私に残された時間は少ないようね。」

プテラ「ユレイドル!!」

ユレイドル「だけど、一つ言っておきたいことがあるわ。」

プテラ「な、なんだ…?」
 ▼ 85 ヌギダマ@ぼうけんノート 15/05/29 01:16:25 ID:zpIl6PgM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 86 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/29 20:07:16 ID:vBOOo8Nc NGネーム登録 NGID登録 報告
ユレイドル「私は今、とても嬉しいのよ。
プテラ…あなたは今、私の名前を呼んでくれている。
『ユレイドル』って。今まで頑なに“アイツ”とか“お前”って呼んでたのに、今、あなたは私のことをとても思ってくれている。
それだけなのに、とても…。」

プテラ「おい、ユレイドル…!!」

ユレイドル「うれ、しい…。」

プテラ「おい、ユレイドル…ユレイドルっ!!!」

ユレイドル「…。」

しかし、もはや彼女の口は開くことはなかった。
 ▼ 87 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/29 22:29:14 ID:GKTqmrZ6 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「…ユレイドル。」

ゴゴゴゴ…。

プテラ「ふっ、一時代もこれで終わりってか。」

彼が見上げた先には、この星全体をも包み込もうとする巨大な隕石。
彼は、自身の生命の終わりを悟った。

…。
ボオォォ…。
 ▼ 88 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/29 22:34:41 ID:GKTqmrZ6 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ(…ああ。)

一瞬にして様々な記憶が駆け巡った。

生まれた時。
やんちゃしてた幼き時。
空の主へとなるべく暴れ回った若き時。
命を助け、自身を慕ってくれた二匹のポケモン。
ふとしたきっかけで知り合ったユレイドルのこと。
ゲノセクトとの交戦。仲間の死。

そして…。

プテラ(なあ、ユレイドル。
俺は、誰かと一緒に死を迎えるなんて考えたこともなかった。
死ぬ時は一人だと思っていたからな、俺は…。
だけど、もう、違う。俺には良き仲間、いや…『友だち』ができたんだ。
やっとそのことに気づけた。馬鹿だよな、俺…。)

…。
ありが、とう…。

…………………………

ドゴォン…。

巨大隕石が、今この星全体を包み込んだ。
 ▼ 89 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/29 23:25:55 ID:GKTqmrZ6 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜数年後〜

かつての大幅な氷河期もとうに終焉を迎え、ポケモンと当時は居なかった人間と云う種が共存していた。

人は、ポケモンをペットとしたり、仕事仲間としたり、時には戦わせながら、今日もまた良きパートナーであり続ける。

そして、ここはとある地方、とある洞窟。
この地で、数人の研究家達がなにかを見つけたようだ。
 ▼ 90 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/29 23:31:26 ID:GKTqmrZ6 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
研究家「おい、またポケモンの化石が見つかったぞ!」

研究家「本当だ、しかもこの化石、数体のものだな。
折り重なっているぞ。何か微笑ましいな。」

研究家「よし、さっそく復元させてみようか。」

時代は移れど、思いは消えず。

プテラとユレイドル 〜完〜
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