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【SS】ポケダン 虹の冒険隊

 ▼ 1 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:05:25 ID:BVLB/KTo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
半年くらい前に同じSSを書いていたのですが、途中で終わらせてしまったので再び書くことしました。
スレタイ通りのポケダンのSSになりますが、オリジナル要素もいくつかあるため、駄目だと思われた方はとんぼ返り推奨。
それと、視点がキャラや第三者(語り手)でコロコロ変わる場合があるので、もしかしたら少し読みにくいかもしれません。
最後に、これからの更新時間は
毎回、夜の0時30分からにするつもりです。
 ▼ 54 ヌメイル@つららのプレート 15/05/28 16:55:32 ID:NFYLg/JY NGネーム登録 NGID登録 報告
>>53
冗長な地の文でレス数水増しされてるからでしょ
 ▼ 55 ヘラクロス@アゴのカセキ 15/05/28 16:57:52 ID:HZQAGfiU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>54
そうだな
いちいち細かいからペース遅いしね
 ▼ 56 ◆/ui4bsDDqI 15/05/29 00:30:32 ID:sIDe9Zik [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

*

町を出たフォッコとピカチュウ。
落ち込んでいた二匹だが、今はすっかり次の目標、仲間探しへと気持ちが向いていた。

ポケダン協会があるアドベンチャーシティと、フォッコらの住む家までには林道が続いている。
二匹はそれを辿って帰宅をしようとしている。

その林道は、商業豊かなアドベンチャーシティへの物資配達などにも少し前までは使われていたが、昼間でも暗くなっていることもあり、最近ではあまり使われなくなってきている。

それゆえ、ポケモンの行き来は町と比べるとすっかり無くなってしまう。


そう、例えばここで何者かに襲われようとも誰にも知られないだろう。
 ▼ 57 ◆/ui4bsDDqI 15/05/29 00:32:08 ID:sIDe9Zik [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

かまいたち。風に乗り現れ、刃で痛みを感じる暇も与えられず斬られ、自身の傷を確認したときには既に手遅れ。
まさに、瞬間の出来事である。

それこそが、彼がああいう風に呼ばれている由縁であった。



ピカチュウ「危ないっっ!!!」


偶然だったのか。ピカチュウの神業ともいえる超人的な反射が二匹を救った。

突如現れた、突き刺さるような悪寒。
ピカチュウだけがそれを瞬時に感じ、反応することができた。
咄嗟にフォッコに声を荒らげ、そして尻尾で突き飛ばした。

突如ピカチュウ尻尾で突き飛ばされたフォッコが瞬きをするよりも疾く、それが二匹の間を通り抜けた。
 ▼ 58 ◆/ui4bsDDqI 15/05/29 00:33:12 ID:sIDe9Zik [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フォッコ「!?」

突き飛ばされたフォッコだが何とか崩した体勢を直し、着地した。
しかし、今、この瞬間何が起きたのか理解するのには至らなかった。

フォッコは自分の間を通り抜けた"それ"を、はっと見た。


腕には鋭い刃を持ち、眼には獲物を狩る狩人の眼差し。
ただひとつ、そのひとつだけを狙い定めている眼は狂気に溢れていた。

そのポケモンはストライクだった。


ピカチュウ「ストライク!?」

フォッコはここで理解した。

このストライクは自分たちを背後から目にも止まらぬスピードで斬りかかろうとした。
しかし、ピカチュウだけがそれに反応し、咄嗟にま逃れることができた。
そして、襲いかかってきたそのポケモンは、今自分たちの目の前に立ちはだかっている。

そして、何かを狙って。
 ▼ 59 ◆/ui4bsDDqI 15/05/29 00:34:39 ID:sIDe9Zik [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

フォッコ「………!」

ピカチュウ「………!」

思わず声が出せなかった。
困惑、戸惑い、警戒、畏怖、恐怖。
それらの感情が自分たちのからだ全てを動かなくさせていた。

自分たちだけが、時間が止まっていた。


ストライク「……」

ストライク「………ほう」

ストライクが言葉を発したとき、自分たちの止まっていた時間が再び動き出した。
しかし、依然からだが動くことはなかった。
 ▼ 60 ◆/ui4bsDDqI 15/05/29 00:37:11 ID:sIDe9Zik [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウ(こいつ……!ヤバイ……!)


息が苦しい。からだが動かない。逃げ出したい。怖い!!
さらに、鼓動の音が大音量で心に響かせた。

こいつはヤバイ
と、警告を出していた。


ストライク「…今のをかわすことができたことに免じて、お前らが助かることができる条件を言ってやろう」


フォッコ「!?」

ピカチュウ「!?」

ストライクは自身の刃をフォッコに狙い向けた。

ストライク「そこの赤毛のお前が持っている冒険日誌。それさえ、大人しく置いていけば見逃してやる」

フォッコ「…な……!?」
 ▼ 61 ◆/ui4bsDDqI 15/05/29 00:38:57 ID:sIDe9Zik [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウ(フォッコの冒険日誌!?何故…!?)

ピカチュウ「何でだ!」

ストライク「答える必要はない」

ストライクは感情が無いような静かな声でそう言った。


ピカチュウ「フォッコ…!」

フォッコ「……」


ストライク「渡すのか、渡さないのか」


フォッコ「ゎ渡すわけないでしょ!これはわたしの大切な物なんだから!!」

フォッコは言葉に詰まりかけたが、強く拒否した。
その言葉にストライクは眼の色を変えた。

冷たい風が周りに吹いた。

ストライク「そうか、残念だ」

ストライクが二匹を強く睨みつけ、その眼が、その殺気が一瞬からだを縛りつけた。
それと同時にストライクの姿が目の前から一瞬に消えさった。
 ▼ 62 マルノーム@すごそうないし 15/05/29 07:21:58 ID:GgIcqLTk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
緊迫感あるね
 ▼ 63 ジグザグマ@イナズマカセット 15/05/29 10:40:17 ID:OqGg6FDg NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 64 プテラ@リザードナイトX 15/05/30 23:42:02 ID:6XpWAfls NGネーム登録 NGID登録 報告
更新ペース早くしてちょ
 ▼ 65 ◆/ui4bsDDqI 15/06/01 07:26:06 ID:Mi52CX6. [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ(消えた!?)

ピカチュウ「!!」

よもや体験もしたことのないスピードに、ピカチュウもフォッコも立ち尽くすことしかできずにいた。
目の前から姿を消したと思ったら、背後からは刃を構えたストライクが既にいた。

それをまたしてもピカチュウだけが感じとり、その殺気に反応できた。

ピカチュウ(は……疾すぎる…!!ストライクってこんなに疾いものなか…!?ありえない!)

通常の尻尾での攻撃は効かないであろうと咄嗟に判断し、硬化した尻尾でストライクの顔面に横から狙い撃つ。
だがストライクはそれを難なくしゃがんでかわした。
 ▼ 66 ◆/ui4bsDDqI 15/06/01 07:26:51 ID:Mi52CX6. [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ストライク「まずお前からやるか」

ストライクの殺気に負けじと、ピカチュウも次の攻撃へと転じる。
が、ストライクの刃の方が出るのが早く、風を切って刃がピカチュウを襲った。

焦りを抑えてピカチュウは、硬化したままの尻尾で刃を弾いてその反動でジャンプした。
冷静に相手の攻撃を対処することができた。

ピカチュウ「…なっ?!」

ところが一度は躱したはずの刃が、次の瞬間、ピカチュウの背後から襲いかかった。
躱したはずだと油断したピカチュウを刃はかすめた。

ストライク「!」

背中に直撃―!と、狙い向けた刃の面にピカチュウは瞬時に手をつき、そしてバック転をしてまたしても攻撃を躱した。

着地したピカチュウにさらに、休む暇を与えず追尾刃は、さっきよりも疾く、風を切りピカチュウを狙う。
その刃はまさに衰えを知らなかった。

着地の一瞬の隙を狙われたピカチュウは、これを躱そうとすることができなかった。

やばい―!!
 ▼ 67 ◆/ui4bsDDqI 15/06/01 07:27:24 ID:Mi52CX6. [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウが心から諦めを感じていた、その瞬間。
自分を狙っていた刃は引き返していった。
炎を浴びながら。

ストライク「くっ…!熱っ!」

ピカチュウ「!…フォッコ!」

自分に攻撃が当たる直前、相手が先に攻撃を受けていたのだ。
フォッコの火炎放射を。

フォッコ「わたしも忘れないで!」

フォッコはストライクを睨みつけた。

ピカチュウ「ごめん、ありがとう!」

フォッコ「さっきのお返し!」

ストライクは、フォッコの炎をものの数秒で振り払い、攻撃を受けてなどいなかったかのように次の攻撃への構えをした。
 ▼ 68 ◆/ui4bsDDqI 15/06/01 07:28:09 ID:Mi52CX6. [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フォッコ「効いてない?」

ストライクには炎技は効果は抜群なはず。
大ダメージを受けるのが普通。
だが、炎を浴びた刃を見る限り、ダメージの入った様子があまり感じられない。その本人も、同じく。
それほどにもこのストライクの強さは自分らとかけ離れているのか。

相性など、無意味なほどに。


フォッコは頭の中で瞬時に感じとってしまった。


こいつには勝てない…。


だが、ストライクの発した言葉は、フォッコのそんな感情を押し退けた。

ストライク「くそっ…。めんどくせェ…。それをただ置いていけばいいのによ」

ストライク「マフォクシーの冒険日誌を!」
 ▼ 69 ◆/ui4bsDDqI 15/06/01 07:28:39 ID:Mi52CX6. [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「逃げるしかない…」

ピカチュウ「フォッコ!逃げるぞ!」

しかしピカチュウが見たものとは、先程まで自分と同じく立ち尽くんでいたフォッコとは真逆。
敵に立ち向かおうとするフォッコの姿であった。

ピカチュウ「フォッコ?!」

フォッコ「ごめん、わたしはこいつから逃げられない!」

ピカチュウ「な!?何言ってるんだよ!」

フォッコ「ストライク。何でこの冒険日誌がマフォクシーおばあちゃんのって知ってるの?」

声をどなるピカチュウを半ば無視して、フォッコはストライクに尋ねた。

ピカチュウ「!?」

ストライク「…………さァな」

ストライクは軽い言い回しでそれに答えた。

フォッコ「そう…」

フォッコ「ならわたしはあなたを倒してでも聞く!」
 ▼ 70 ◆/ui4bsDDqI 15/06/01 07:29:09 ID:Mi52CX6. [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ストライク「!」

ピカチュウ「!」

ピカチュウ「フォッコ!さっきので分かったろ!おれらじゃこいつには敵わない!逃げるしかない!」

フォッコ「いやだ!」

ピカチュウ「なっ…」

フォッコは逃げる気など微塵も見せず、ただ、ストライクへの攻撃の体勢へと構えていた。

ストライク「…最後に聞く。これが最後だ。この問いを最後にお前らへの問いかけは止める」

ストライク「そこの赤毛。何故おれがその冒険日誌がマフォクシーの物だったということを知っているのかを教えてやろう」

ストライク「ただし、やはりこれはお前がその冒険日誌をおれに渡すことが条件だ」

ストライク「答えは?」

フォッコは考えることなくいい放った。

フォッコ「ノー!」

ストライク「またしても残念だ」

ストライク「二匹ともこの刃で切り裂いてやる!」
 ▼ 71 ◆/ui4bsDDqI 15/06/01 07:29:35 ID:jYDwcBDY NGネーム登録 NGID登録 報告
ストライクは刃を降り下ろし、構えをとった。
二匹に狙いを定め向けて。

ストライクが顎を引くと同時に、刃と共にストライクは風を切って二匹に襲いかかった。

一直線に飛んでくるストライクに、フォッコは火の粉を連発して迎え撃つ。

が、風鳴を曳いて振られた刃は、火の粉を一発弾き、二発目も弾き、三発目、四発目も五発目も弾き返した。

そして、とうとうその刃はフォッコを頭上から降り下ろされた。

ピカチュウ「フォッコ!!」

急いでフォッコを刃から防ごうとするピカチュウだったが、ピカチュウがその刃を防ぐことはできなかった。
 ▼ 72 チャーレム@ゴールドスプレー 15/06/01 12:52:18 ID:gNdNAAK2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 73 ゴース@ベリブのみ 15/06/01 15:48:34 ID:JXlJsZH2 NGネーム登録 NGID登録 報告
やったか!?
 ▼ 74 キングラー@じゅうでんち 15/06/02 17:49:55 ID:UoUmDpEE NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
 ▼ 75 マリルリ@バンギラスナイト 15/06/03 17:01:09 ID:uEyVf5yw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
更新ペースもっと増やしてよぉ
 ▼ 76 グラエナ@ソクノのみ 15/06/03 22:12:47 ID:AEmcIdHg NGネーム登録 NGID登録 報告
続きはよ
 ▼ 77 ◆/ui4bsDDqI 15/06/04 00:39:44 ID:8CgHE.5g [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

しかし、刃は風を切るだけであった。

ピカチュウ「!?」


ストライク「!?」

二匹が驚いたのも無理はなかった。
なぜなら、その場で切られるのを待つだけ同然だったフォッコの姿が消えていたからだった。

ピカチュウはもちろん、ストライクでさえ驚きを隠せなかった。

ストライク「どこへ!?」

ストライクが辺りを見回すが、フォッコの姿は見当たらなかった。


ピカチュウも突然起きた事態に戸惑いを隠せなかったが、そのとき、突然自分のからだが上に引っ張られたことに気がついた。

それに気が付いたストライクがとっさにピカチュウの方向を振り向くと、予想もしてなかった事が起きていた。
 ▼ 78 ◆/ui4bsDDqI 15/06/04 00:40:51 ID:8CgHE.5g [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウ「う…うわわ、誰!??」

からだをあたふたさせるピカチュウが、自分を引っ張り上げている者を見上げた。

ストライク「お前は確か…!?」


レディアン「話は後!とりあえず今はここから逃げるぞ!」


ストライク「レディアン!」


ピカチュウ「え!?レディアンって…」


レディアンと呼ばれるポケモンはピカチュウとフォッコを担いで、宙を飛んでいた。

もしかして、自分らを助けてくれたのだろうか。
今は深く考えている暇はなさそうだった。

しかしピカチュウはレディアンというポケモンの名前に心当たりがあった。


レディアン「さぁ、逃げるぞ!」
 ▼ 79 ◆/ui4bsDDqI 15/06/04 00:41:54 ID:8CgHE.5g [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

フォッコ「あ…まだ」

ピカチュウ「フォッコ!まだそんなこと」

未だにストライクに立ち向かおうとするフォッコに劇を飛ばそうとピカチュウが喋り出した途端、彼は再び風を切って襲いかかってきた。


ストライク「誰であろうと逃がしはしない!冒険日誌は置いていってもらう!」

レディアン「追ってくるか!」


レディアンが直ぐさまその場から飛び立った瞬間だった。

ストライクは刃を三日月のように形取り、構えの体制に入った。
そして、刃を横へと風を切る音が聞こえるほど素早く振り回し、三日月型のかまいたちを放ってきた。
 ▼ 80 ◆/ui4bsDDqI 15/06/04 00:43:25 ID:8CgHE.5g [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

レディアン「かまいたちのストライクか…!しつこいな」

勢いよく飛んでいたが、急ブレーキをかけ、背を向けていたストライクの方へとからだを振り向かせた。

レディアンは右手にフォッコ、左手にピカチュウを抱えていたが、左側の二本の手にへとフォッコとピカチュウを抱え直した。

そして、右の拳をストーレートに目の前の地面に轟音と共に叩きいれた。


フォッコ「!?」

ピカチュウ「!?」

軽い地ならしを起こすほどの打撃の衝撃は、辺り数メートルほどの地面ごと粉砕し、地面を砕き割り、岩石を舞い上がらせた。

ストライク「!」

舞い上がった多くの岩石は、フォッコら三匹に向かって飛ばされていたかまいたちの攻撃を防ぎ止めた。


フォッコ「す、すごい…」

レディアン「よし、今だ!」

レディアンはストライクからの攻撃を防いだことを確認するや、二匹を抱えたまま飛びさっていった。


ストライク「……」
 ▼ 81 ◆/ui4bsDDqI 15/06/04 00:44:17 ID:8CgHE.5g [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

レディアンの妨害にあい、これでは今から追っても追いつくことはできないと判断したストライクは軽く苛立ちを見せながらも、冷静さを取り戻した。


ストライク(思わぬ邪魔が入ってしまったが、まだチャンスはあるはずだ)

ストライク(焦ってはいけない、必ず成功させなくてはいけないからだ)

ストライク(そう…必ず…)


ストライクはレディアンが飛びさっていった方向を、見透すようにじっと睨みつけた。

ストライク「……」
 ▼ 82 ◆/ui4bsDDqI 15/06/04 00:44:53 ID:8CgHE.5g [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
*

レディアン「ここまで来れば、ま、大丈夫でしょ」

レディアンのおかげで、何とかストライクから逃走することに成功したフォッコとピカチュウは、あれから10分近く抱えられたまま飛んでいた。


ピカチュウ「さっきはありがとう」

レディアン「なぁに、たまたまピンチな場面を見かけただけだ。だから助けることができたんだ」

フォッコ「……」

ピカチュウはうつむいたままのフォッコに声をかけようとしたが、声をかけることはしなかった。


それに代わり、レディアンに話しかけようとした。
もうそろそろで自分らの家の近くまで着きそうだったからだ。

と、ピカチュウがレディアンに声をかけようとした瞬間、レディアンが次第によろめきだして飛行が不安定になり始め、ついにはドサッと落っこちてしまった。
 ▼ 83 ◆/ui4bsDDqI 15/06/04 00:46:02 ID:8CgHE.5g [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レディアン「うっ…」

それと同時にフォッコとピカチュウも地面に落とされてしまった。

フォッコ「いてて……大丈夫ですか!?」

ピカチュウ「まさかさっきストライクから攻撃を…」


色々心配をしていたが、レディアンから返ってきた言葉はあまりにも拍子抜けであった。


レディアン「うぅ…腹が…減った…」

そう言い出すとレディアンのお腹が鳴る音が辺りに響き渡った。
それと同時に気絶もしてしまった。


フォッコ「……」

ピカチュウ「……」
 ▼ 84 ◆/ui4bsDDqI 15/06/04 00:46:52 ID:8CgHE.5g [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

*

何だろう、この甘くこうばしい香りは…。
そういえば…

色々と頭の中で思い出したり、考えていた内に、気絶していたレディアンが目を覚ました。

フォッコ「あ!目覚ました!」

レディアン「ここは…」

ピカチュウ「ここはおれらの家です。いきなり気絶してしまったようなので連れて来ました」

レディアン「あ、あぁ…思い出したよ。あのときは腹がペコペコでなぁ」


苦笑いをしながら言うレディアンに、こちらも苦笑いを返した。
 ▼ 85 ◆/ui4bsDDqI 15/06/04 00:47:31 ID:8CgHE.5g [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「良かったら、これどうぞ。食べてください。作ったんです」

そう言い出すとピカチュウは、レディアンのもとへそれを運んだ。

レディアン「いいのか?」

ピカチュウ「もちろん。助けてくれた礼です」

レディアン「そうか。ありがたく食べさせて貰うよ」


ピカチュウが作ったものは、この国の伝統的な料理。

これは、外はさくっとして中はふわっとした生地の上に、クリームや、チーズ、果物などをお好みで自由にかけたり、乗せたりするだけといったシンプルかつ簡単ながらも、飽きることのない料理として人気も高く、長く愛され続けている。

リーブレッドパイという料理。

今回ピカチュウは、クリームにベリブ、ロメ、チーゴの実を加えたものを用意した。
というか、そろそろ買い出しをしなくてはいけなかった頃だったので、これくらいしか残っていた物が無かった。
しかしこれはレディアンには言わなかったが。
 ▼ 86 ◆/ui4bsDDqI 15/06/04 00:47:55 ID:8CgHE.5g [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

レディアン「んぐもぐもぐ…ほんとウマイよ!こんなに美味しいリーブレッドパイは初めて食べた」

ピカチュウ「ありがとう」

フォッコ「ピカチュウは料理だけは上手なんだからね」

ピカチュウ「だけって何だよ」


レディアンはどうやらピカチュウのリーブレッドパイがえらく気に入ったようで、とても美味しそうなようすで食べ続けていった。
 ▼ 87 ◆/ui4bsDDqI 15/06/04 00:48:30 ID:8CgHE.5g [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

レディアン「ごちそうさま!ほんとウマかったよ」
レディアン「痛っ…」

突然、羽の怪我に痛みを感じたレディアンにフォッコが心配そうにかけよった。

フォッコ「あ、羽を怪我してるようだったから手当てしておきました」

レディアン「何から何まで悪いなぁ」


レディアン「この怪我は君たちに会う前少し前にドジしちゃってついちゃったんだよ、ははは」

レディアン「まあでも数日あれば治るだろう」


レディアン「ありがとうな」

フォッコ「いえ!」
 ▼ 88 ◆/ui4bsDDqI 15/06/04 00:49:22 ID:8CgHE.5g [12/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しばらく話している内に、フォッコとピカチュウはまだ自己紹介をしていなかったことに気がついた。


フォッコ「そういえば自己紹介まだでしたね」


フォッコ「わたしはフォッコです」 

ピカチュウ「ピカチュウです」


レディアン「フォッコに、ピカチュウか」

レディアン「おれはレディアン」


レディアン「冒険家だ!」
 ▼ 89 メガルカリオ@きょうせいギプス 15/06/04 16:50:47 ID:fG9HOhp. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おぉ?支援!
 ▼ 90 ガチゴラス@トライパス 15/06/04 17:24:04 ID:Ou3cirtI NGネーム登録 NGID登録 報告
レディアンかっけー
 ▼ 91 マリルリ@かえんだま 15/06/06 16:15:57 ID:P8NOclFM NGネーム登録 NGID登録 報告
話はいいと思うけど台詞量が増えたら今よりもさらに良くなると思う
 ▼ 92 グラエナ@つきのいし 15/06/13 15:32:49 ID:N984dZNU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援あげ
 ▼ 93 キバニア@アクアスーツ 15/06/21 16:45:29 ID:VP.pbNGM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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