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SS

ポケダン 生命の探検隊

 ▼ 1 ◆J44kAZeDOM 15/05/31 18:41:23 ID:B2RPsFEs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プロローグ1

???「やめろ、そんなことしたら、世界が終ってしまう!」

???「別にいいの。私を殺したこんな世界、壊してやるから」

???「まさかおま……やめろおおぉぉ」

何かが僕に触れるのを感じた。動きが止められる。視界が白い光に包まれた。
 ▼ 689 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 19:09:58 ID:XS2Us3kE [1/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ビッパ「忘れてるってどういう事でゲスか?」

ブリガロン「何でもないです! そ、そうですよね。すいません!」

マフォクシー(ちょっとブリガロン!)ヒソヒソ

ブリガロン(ここは話を合わせるべきよ……でも……なんで?)ヒソヒソ

チリーン「ごはん出来ましたよー!」

チリーンののんきな声に、今まで感じた事がないほどの、それこそデデンネを失った時よりもひどいショックを感じた。

みんな……ルカリオを忘れてる?

どうして? どうしてよ?

こんなの……あんまりだよ……
 ▼ 690 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 19:15:24 ID:XS2Us3kE [2/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ゲッコウガ

夜、布団に体をうずめ、思う。

みんなルカリオを忘れている。

初めからこの世界にいなかったような。

どうしてこうなったんだ?

ゲッコウガ「うあああああ!」

訳も無くわめきながら、俺は外へと走り出した。

マフォクシー「ちょ、ゲッコウガ! ああもう……待って!」

なんだよそれ。もう会えないってか? しかも2人を除いて誰とも共有できない?

そんなの、ありえない。絶対おかしい。
 ▼ 691 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 19:15:48 ID:XS2Us3kE [3/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ペラップ「おい! 脱走か?」

ゲッコウガ「違う! あ……その、夜の散歩に……」

マフォクシー「ゲッコウガ」

ゲッコウガ「マフォクシー……」

マフォクシー「戻ろう。今わめいても、どうしようもないよ……」

ペラップ「どうしたんだ?」

マフォクシー「なんでもないです! こんなとこで寝てるんですね! それじゃ!」
 ▼ 692 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 19:21:35 ID:XS2Us3kE [4/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ブリガロン

ブリガロン「月……」

窓に映る景色を眺め、涙をこらえる。

なんで? なんでよ?

私が好きな人は、みんないなくなってしまう。

家族も……友達も……

お兄ちゃん……ルカリオ……お兄ちゃん……ルカリオ……

ブリガロン「ルカリオ……ルカリオ……あああああ……」

こらえきれなくなった涙が床にこぼれ落ちる。

ブリガロン「なんで……なんでよう……なんで、なんで!」

ゲッコウガ「ブリガロン」

ブリガロン「ねえ……帰ってきてよ、ルカリオ。ねえ、お願い。お願い……」

 ▼ 693 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 19:22:00 ID:XS2Us3kE [5/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
飯食う
 ▼ 694 っふもふのレシラムさん 15/08/01 20:05:16 ID:i0XqlsWY NGネーム登録 NGID登録 報告
ルカリオ…
海岸に倒れててくれ!!
 ▼ 695 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:08:18 ID:XS2Us3kE [6/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲッコウガ「もう寝ろ」

ブリガロン「でも、でも、うわあああ!」

ゲッコウガ「今は寝ろ。泣いても、あいつは喜ばない」

ブリガロン「だって……」

マフォクシー「死んでもこの世に食らいつく、だっけ。ちょっと違うけど、私たちは私たちにできる事をするの」

マフォクシー「ルカリオの分まで頑張らないと……ね?」

みんな、声は泣いている。でも、私のために無理に笑ってくれてるんだ……

だから私も、無理にでも……

ブリガロン「うん……ありがとう。もう……寝るね」

ゲッコウガ「ああ」

マフォクシー「お休み」
 ▼ 696 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:12:09 ID:XS2Us3kE [7/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ブリガロン「あれ?」

マフォクシー「寝た……はずだよね?」

ゲッコウガ「夢だろ。ほら」

マフォクシー「ちょ、いきなり叩かないで! でも、痛くはないか」

ゲッコウガ「ほら」

ブリガロン「でもなんかリアルよね」

ゲッコウガ「そうか? 確かにお前らはリアルだけど、周り見てみろ」

何もない、そんな形容がピッタリな空間。いや、空間ともちょっと違う。

本当に何もないのだ。

???「君たち3人? ルカリオと一緒にジガルデを止めてくれたの?」

 ▼ 697 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:16:28 ID:XS2Us3kE [8/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マフォクシー「そうだけど、誰?」

アルセウス「僕はアルセウスだよ! 世界を創ったんだ」

ゲッコウガ「は? んなバカな話……」

アルセウス「でもホントだから仕方ないじゃん」

ブリガロン「へえ。で、その世界創生の神様が何の用? ルカリオの事知ってるみたいだけど」

アルセウス「それについてもおいおい話すよ。君たちに話さないといけない事があるから夢に入り込んだんだ」

マフォクシー「それは何?」

ゲッコウガ「お前ら信じんのかよ」

ブリガロン「仕方ないよ。そう言うなら別に、どうでもいいんだし。ルカリオについて知るのが先決だよ」

ゲッコウガ「ううむ……わかった。そういう事にしとこう」
 ▼ 698 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:20:21 ID:XS2Us3kE [9/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アルセウス「じゃ、話すよ。まず、ルカリオの夢に出て来たクレアは今回の件については関係ないんだ」

マフォクシー「あんな思わせぶりなのに?!」

アルセウス「うん。ショックが強すぎて、ニンゲンの時の記憶が浮き上がって来たんだろうね」

ブリガロン「そういうもんなの?」

アルセウス「うん。だからスルーするよ」

マフォクシー「……ぷっ、あは、あはははは!」

ゲッコウガ「はあ……」

ブリガロン「どうしたの?」

アルセウス「まさか……スルーするに?」

マフォクシー「ちょ、やめ、あはははは!」

ゲッコウガ「こいつ寒いダジャレに謎に弱いんで。気にしないで」

アルセウス「いや、ちょっと待つよ」
 ▼ 699 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:22:46 ID:XS2Us3kE [10/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マフォクシー「ごめん。笑ってなんか、すっきりしたよ」

ゲッコウガ(こっちは気疲れしたっつーの!)

ブリガロン「スルーすむぐぐ」

ゲッコウガ「ダジャレになってんだよだから黙れ」

ブリガロン「ダジャレ……なるほど!」

アルセウス「続けていい? さっきのはワザとじゃないからね?」

ゲッコウガ「続けて」

アルセウス「わかった」
 ▼ 700 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:30:01 ID:XS2Us3kE [11/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アルセウス「ルカリオがニンゲンだった時、面倒だから次からリオで行くね、ニンゲンの時は」

アルセウス「リオは最終兵器の発動を止めようとしてた」

アルセウス「でも、そこで止められると不都合だったんだよね」

(中略・>>677参照)

アルセウス「ってな訳で、君たち3人とリオを利用させてもらったんだ」

マフォクシー「ぷ……ふう。リオを利用、危うく笑いかけた。それどころじゃないのにね」

ゲコガシラ(笑いの沸点低すぎんだろ)

ブリガロン「利用って……ひどいじゃないですか!」

アルセウス「うん。フラダリ、あ、本来発動させるニンゲンが発動させようとしてるタイミングにぶち込んだから……」

アルセウス「それで最終兵器は壊れて、リオをリオルとして飛ばす必要がなくなって……」

ゲッコウガ「で、みんなの記憶にはルカリオがいない。酷過ぎんよ」

アルセウス「ごめん。お詫びに、プレゼント。海岸に行ってみな!」

3人「え?」

しかしそのまま意識は途切れた……
 ▼ 701 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:31:47 ID:XS2Us3kE [12/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ペラップ「モンスターハウスだ!」

マフォクシー・ゲッコウガ「うわああ!」

ブリガロン「おはよ」

ペラップ「朝礼だよ!」


ひとーつ、仕事は絶対サボらない!
ふたーつ、脱走したら、お仕置きだ!
みーっつ、みんな笑顔で明るいギルド!

ペラップ「それじゃみんな、今日も仕事にかかるよっ!」

みんな「おー!」
 ▼ 702 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:33:48 ID:XS2Us3kE [13/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ペラップ「今日も依頼の仕事をこなしてくれ」

3人「はい」


ゲッコウガ「今日、妙な夢見てよ」

マフォクシー「私も!」

ブリガロン「え? 2人も?」

ゲッコウガ「アルセウスって」

2人「出て来た出て来た!」

ゲッコウガ「まさか……」

マフォクシー「海岸……行ってみよ」
 ▼ 703 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:35:40 ID:XS2Us3kE [14/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
海岸

ブリガロン「ルカリオ! いるの!」

ゲッコウガ「いるなら返事しろ!」

マフォクシー「いないならいないって返事して!」

ゲッコウガ「バカ」

マフォクシー「ジョークでしょ!」

ブリガロン「あ……ルカリオ!」

ゲッコウガ「嘘……マジだ」

マフォクシー「ルカリオ!」
 ▼ 704 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:38:56 ID:XS2Us3kE [15/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ルカリオ

ルカリオ「う、うーん」

マフォクシー「気が付いた?」

感覚が戻ってきた。まず戻ったのは聴覚。といってもこの時点ではこの言葉は無意味に耳を通り過ぎる。波の音が聞こえる。これが初めて正しく認識できた音だ。

ブリガロン「よかった。よかった……う、えぐっ、うあああ……」

ここまで来て、ようやく言葉の意味を認識した。とはいえ、なんで泣いているのかはさっぱりだ。

そして目をひらけるようになった。そしてようやく復活した視界にとびこんできたものは……

ゲッコウガ「良かった、気が付いた」

……は? え、ちょ、ちょっと待って。

ルカリオ「ポ、ポケモンがしゃべって、え、え?」

ルカリオ「ポケモンが喋ってるうううう!」
 ▼ 705 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:41:43 ID:XS2Us3kE [16/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マフォクシー「どうしたの? 当たり前じゃないもう」

ルカリオ「当たり前な訳あるか! 僕は人間……嘘……」

ゲッコウガ「なあ、お前、俺たちわかる?」

ルカリオ「わからない……っていうか、僕、誰?」

ブリガロン「記憶喪失……」

記憶喪失。確かにそう考えるとつじつまはあう。

でも……

ルカリオ「なんで? なんでルカリオになってんの?」

マフォクシー「仕方ない。事情を説明するよ」
 ▼ 706 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:44:16 ID:XS2Us3kE [17/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルカリオ「僕、世界を救おうとしてたのか……」

ブリガロン「らしいよ。でもよかった。記憶は無くても、ルカリオには間違いないんだもん!」

マフォクシー「もちろん、また一緒に探検隊、組んでくれるよね?」

僕はどうやら、この3匹と一緒に探検隊をしていたらしい。

まあそれならいいか。

いずれ記憶も取り戻すかもしれないし!

ルカリオ「わかった。いいよ!」
 ▼ 707 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:49:13 ID:XS2Us3kE [18/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 リオ

リオ「世間体気にして、クレアに何言ったんだ? 母さん」

母「子どもが欲しいって言っただけよ」

リオ「責め立てるように、か」

母「あなたのためを思ってよ」

リオ「嘘付け。お前は世間体を……」

母「実の母親相手にお前呼ばわりとは何事……」

リオ「お前なんて、もう俺の母親じゃねえよ」

母「……わかりました。そんなに言うなら、もうリオとは縁を切ります!」

リオ「こっちこそ、笑顔でそれを受け取りますね」

クレア「いいの?」

リオ「ああ」

父「ちょっと待て、早まるな!」

リオ「ごめん父さん。俺、ずっと考えた上で、もう母さんとはいられないって結論に至ったんだ」

父「そうか……寂しくなるな……」

リオ「ごめん。じゃ、母さん。さ、よ、う、な、ら!」
 ▼ 708 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:53:58 ID:XS2Us3kE [19/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒャッコクシティ

クレア「ここが、新しい家かあ」

リオ「ああ。職場も近いしな」

最終兵器は消えてなくなっていた。そして俺は、ヒャッコクの日時計と最終兵器の関係性を調査していた。

クレア「私たちの新しい生活が始まるんだね」

リオ「ああ」

確かにこの世界には理不尽な事、どうにもならない事、たくさんある。

でも俺は、クレアの事を守り続ける。

もちろん守るだけじゃなく守ってもらう事だってあるだろう。

助け助けられ、この現実というダンジョンを攻略していく。

永遠に。

隣で微笑む笑顔に笑いかけ、言う。

リオ「じゃ、行こうか」

ドアのカギを開けた。

扉が開かれる……
 ▼ 709 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:54:21 ID:XS2Us3kE [20/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケダン 生命の探検隊 完
 ▼ 710 1◆J44kAZeDOM 15/08/01 21:56:42 ID:XS2Us3kE [21/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
このSSはこれにて完結です。

ニューラの過去については、ポケダン超攻略後、スペシャルエピソードとしてかけたらいいなと思っています。

途中支援無くてあきらめそうにもなったけど、なんとか完結まで持っていけました。

途中で形式が変わったりしたのは反省しています。

それではみなさん、支援ありがとうございました!
 ▼ 711 ティオス@ジュペッタナイト 15/08/01 22:28:19 ID:S63ZPctU NGネーム登録 NGID登録 報告
お疲れさま〜
 ▼ 712 1◆J44kAZeDOM 15/08/02 07:00:34 ID:24wOrjZ6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アルセウス「そうそう、昨日言い忘れた事があったんだ」

アルセウス「最後、リオとルカリオが同時……じゃないけどまあ1つの世界に2人のリオがいるって事になるよね?」

アルセウス「あれちょっと説明しないとダメだよね? だから説明しとくよー」

アルセウス「僕がルカリオと話している時、傍らでニンゲンの方のリオが倒れてたんだ」

アルセウス「それで、2人の中身を入れ替えて、それぞれの肉体がいた世界に戻した、って訳」

アルセウス「そのぐらいお安い御用だよー中身の入れ替えなんて。まあ普段は絶対やらないけどね」

アルセウス「誰に向かって喋ってるんだって? そりゃこのSSの読者だよ」

アルセウス「なんでわかるかって? 世界創生の神だから……かな?」

アルセウス「またいつかどこかで会えるといいね! じゃあまた!」
 ▼ 713 1◆J44kAZeDOM 15/08/02 07:02:54 ID:24wOrjZ6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
素で説明忘れてた……

すいません。これにて終了です。
 ▼ 714 っふもふのレシラムさん 15/08/02 16:23:11 ID:ibVvqF2w NGネーム登録 NGID登録 報告
お疲れ様!
 ▼ 715 っふもふのレシラムさん 15/08/03 10:48:56 ID:x9kHP26M NGネーム登録 NGID登録 報告
そういえば、次作は作るつもりでしょうか…?
教えてください!
 ▼ 716 1◆J44kAZeDOM 15/08/03 20:55:37 ID:levRP2/. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>715
とりあえず宙ぶらりんなニューラの過去はスペシャルエピソードとして書きます。

後カロスをユウハルが旅するってのを考えてるんですがまとまればそれにリオがでるかもしれません。(そもそもそのSS書ける気がしてないですけど)

次は鬱注意なユキメノコのSS書くつもりですがとりあえず夏の宿題とかいうモンスターハウス並の大敵を処理しないと駄目なので……
 ▼ 718 っふもふのレシラムさん 15/08/04 18:31:58 ID:YfvNph3o NGネーム登録 NGID登録 報告
>>716
なるほど…
ありがとうございます♪
宿題多いですよね、同じです。お互い頑張りましょう
 ▼ 719 1◆J44kAZeDOM 15/08/11 17:33:46 ID:S.ZenHAU [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スペシャルエピソード ニューラの親子愛
 ▼ 720 1◆J44kAZeDOM 15/08/11 17:36:59 ID:S.ZenHAU [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チラーミィ「ねえニューラ」

ニューラ「うん。わかってるよ。お母さんの事……でしょ?」

チラーミィ「うん。なんでMADのボスの娘がここに?」

ニューラ「はあ……このまま隠し通せればよかったんだけど……でも仕方ない、か」

ニューラ「あれは、私が子どもの頃の話……」
 ▼ 721 1◆J44kAZeDOM 15/08/11 17:39:21 ID:S.ZenHAU [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
きゃー! 泥棒!

ニューラ「あ、いや、違っ……」

オレンの実返して!

ニューラ「ホントにすいません!」

私の特性は悪い手癖。

でもこんなの、日常生活では何の役にもたたない。

それどころか、暮らしていく中で、ただの邪魔だった。
 ▼ 722 1◆J44kAZeDOM 15/08/11 17:42:33 ID:S.ZenHAU [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
このせいでね、私、全く友達がいなかったの。

むしろ。

「泥棒は犯罪だからお前何したって文句言えねえよな!」

「やっちまえ!」

ひどい暴力にまでさらされて。どう考えてもただのいじめだったんだけど、あの時の私はバカ……というか純粋だったのかな。

無言で、ずっと耐えてた。

自分自身罪悪感があったのかな。
 ▼ 723 1◆J44kAZeDOM 15/08/11 17:47:16 ID:S.ZenHAU [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チラーミィ「ひどい……」

ニューラ「うん。私ももっと、助けを求めればよかった。そうしたら、あそこまでの事にはならなかったのかも……」

チラーミィ「まだなんかあるの?! もう充分じゃん!」

ニューラ「聞くのやめる?」

チラーミィ「あ……ううん。チームとして、話してくれるんだったらボクもそれを受け入れないと」

少し微笑みが漏れた。これだから彼の事が私は……

ニューラ「ありがと。でも1つお願い。この話を聞いても、私とお母さんに失望しないで」

チラーミィ「そんな事絶対ないよ! ……少なくとも、ニューラには」

ニューラ「まあもともとお母さんそんな尊敬できる生き方じゃないけどさ。続けるよ」
 ▼ 724 1◆J44kAZeDOM 15/08/11 17:50:53 ID:S.ZenHAU [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マニューラ「どうしたんだい、そのケガ」

私を産んで、お母さんはMADを解散させた。

足を洗う……ってのがまさにピッタリね。

ニューラ「ううん、なんでもない。転んじゃってさ、あはは」

マニューラ「そうかい。ごはん作ってるよ」

ニューラ「何々?」

マニューラ「アンタの大好物の……」

そんな感じで、最初の方はごまかしてた。

でも、その言い訳が、そう何度も通用するはずないよね。

考えれば、すぐわかるはずだったのに、バカだから、何回も転んだ転んだ言い続けて……

さすがにお母さんも、信用してくれなくなった。
 ▼ 725 1◆J44kAZeDOM 15/08/11 17:52:56 ID:S.ZenHAU [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マニューラ「いい加減にしな! そう何回も転んでそこまで派手なケガをするはずがあるかい!」

ニューラ「だって……だって……」

マニューラ「いいから話してみな」

ニューラ「う……うわああああん!」

私は事情をすっかり話した。

そして次の日。

















瀕死のいじめっ子たちが見付かった。
 ▼ 726 1◆J44kAZeDOM 15/08/11 17:57:21 ID:S.ZenHAU [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チラーミィ「ウソ……」

ニューラ「ホント」

チラーミィ「でもそんな事したら、警察に……」

ニューラ「捕まらないんだな、これが。お母さん、殺しはしてないし、瀕死にして物奪うのはいつもの事だって」

チラーミィ「うわ……(ドン引き)」

ニューラ「今、失望したでしょ」

チラーミィ「あ、いや……あはははは……」

チラーミィ「だとしても、ニューラは関係ないよ!」

ニューラ「まあね」

チラーミィ「そ、それでさ。なんでこのギルドに?」

あ、今話題逸らした。ま、いっか。
 ▼ 727 1◆J44kAZeDOM 15/08/11 18:02:56 ID:S.ZenHAU [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お母さんさ……私のこの特性について、実はずっと調べてたみたいなの。

マニューラ「アンタがいじめられる原因、悪い手癖。これは昔の名残で夢特性と呼ばれる物らしい」

マニューラ「アタイたちニューラマニューラ一族の夢特性が悪い手癖なんだが……物凄く珍しいらしい」

ニューラ「わかったけど……それとみんなとはどう関係あるの!」

私の悲痛な問いかけは、しかしお母さんには届かなかったわ。

マニューラ「それは特性カプセルと呼ばれるアイテムで普通の特性に戻るらしいんだが……」

マニューラ「どうもそれは、ゼロの島と呼ばれる場所にあるらしい。ただ、どうやってそこに行くのかはわからない」

ニューラ「質問に答えてよ!」

マニューラ「アタイも探すけど、アンタも自分で探して」

ニューラ「お母さん!」

マニューラ「いいから!」
 ▼ 728 1◆J44kAZeDOM 15/08/11 18:04:56 ID:S.ZenHAU [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結局お母さんの口から事件の真相が語られる事はなかった。

無理矢理追い出されるように私は旅に出たわ。

その頃からMAD復活のウワサも聞いた。

その時からゼロの島を探し始めたらしい……ってね。
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