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SS

俺「目が覚めたらポケモンになってたんだが……」

 ▼ 1 1◆J44kAZeDOM 15/08/11 19:09:35 ID:S.ZenHAU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プロローグ

俺、最低だ。

あいつは俺と、あんなに仲良くしてくれたのに……

あいつとポケモンを皆に隠れてこっそりプレイした廃屋の屋上。

見下ろすと、地面が遥か遠くに見える。

俺なんかが生きてちゃダメだよな……
 ▼ 309 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 21:51:02 ID:MZ6C98YY [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ! あっちが明るい……避けて避けて。

きゃ! ……ふう。ぎりぎりばれて無さそう。

アカリ「青いマークはどこにあるの?」

どこ?

見付からないなあ……

うーん。

アカリ「あ、あった!」
 ▼ 310 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 21:53:49 ID:MZ6C98YY [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二重丸か……よし。

ドアを探すだけだな後は。

アカリ「でもさっきの部屋から考えて、どうせ奥なんでしょ?」

一応、あたし方向感覚にはかなり自信あるからさ。

ここから左方面が奥なはず!

明かりには気を付けて……

さっきから明かり明かりって、あたしの名前の由来でもあるんだけど、なんか恥ずかしいな……

ま、いっか!

アカリ「発見! これは三角だから……あった。二重丸!」

アカリ「次は……」
 ▼ 311 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 22:00:40 ID:MZ6C98YY [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
目に飛び込んで来たのは、明るい光。

それこそ、眩いほどの。

アカリ「うっ……って、ウソ……でしょ?」

しかし。

目が明かりに慣れて来るにつれて。

あたしは正しい道を選んだ事に気付いた。

アカリ「メリッサさん!」

メリッサ「やっと来マシタね! 待ちくたびれマシタ」

アカリ「……どうせ2回もミスしましたよ」

メリッサ「うふふ」

アカリ「笑わないでください」

メリッサ「ごめんナサイ。じゃあ、始めマショウ!」

アカリ「……対戦、よろしくお願いします!」
 ▼ 312 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 22:08:40 ID:MZ6C98YY [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
三人称視点

VSメリッサ

メリッサ「ヨマワル! お願いしマス!」

アカリ「ポッチャマ、お願い!」

ヨマワル「わかりましたよ」

ポッチャマ「はあい」

メリッサ「ヨマワル、驚かすデス!」

アカリ「ポッチャマ、泡!」

指示を受け、2匹のポケモンが行動に移る。

先に行動したのはポッチャマ。

泡がヨマワルに当たって、弾ける。

アカリ「ポッチャマより遅いんだ……」

彼女が驚くの無理はない。

岩タイプの見るからに遅そうな見た目ならともかく、それほど鈍重な見た目をしていないのだから。
 ▼ 313 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 22:14:20 ID:MZ6C98YY [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヨマワルが行動を起こした。

ポッチャマ「あれ? どこに行った?」

ヨマワル「こんにちは」

ポッチャマの背後から、暗い声を出した。

ポッチャマ「きゃ!」

条件反射的に叩くを繰り出したが、ゴーストタイプには効果がない。

ポッチャマ「びっくりしたあ……」

ヨマワル「いきなり殴るなんて反則よ! 私だからいいけどさ」

さりげなくこんな会話が交わされているなど思いもよらないトレーナーたちは、自らのポケモンに新たな指示を出す。

メリッサ「もう一度、驚かすデス!」

アカリ「ポッチャマ、泡!」
 ▼ 314 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 22:21:37 ID:MZ6C98YY [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
互いが使う技が同じ。

このような場合、何も変化が無いと考えるかもしれない。

しかしそれは違う。

お互い、少し学習するからだ。

ヨマワル(この泡は……高く飛んで避ける!)

ポッチャマ(さっきと同じ手は食わない。どうせ驚かされるんだし、心の準備しとこ)

そして。学習するのはトレーナーも同じだ。

アカリ(驚かすはポッチャマにかな近づく技。つまり……)

メリッサ「今デス!」

上空からの驚かす。しかし精神に訴えかける技なのに心の準備をされてしまえば効果は薄いと言わざるを得ない。

アカリ「ポッチャマ上に泡!」

ヨマワル「あっ!」

泡攻撃の直撃を受け、ヨマワルはその体を大地に横たえた。
 ▼ 315 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 22:30:39 ID:MZ6C98YY [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メリッサ「お疲れヨマワル。さあ次はこの子デス! フワンテ!」

アカリ(フワンテ……お姉ちゃんも使ってたけど、飛行タイプが混ざってるんだよね。つまり……)

アカリ「ポッチャマ、1回休んでて。コリンク、よろしく!」

フワンテ「わかった!」

コリンク「ほらやっぱり」

コリンクは自らの読みが当たって少し得意顔。

フワンテ「どうしたのさ」

コリンク「なんでもない」
 ▼ 316 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 22:31:06 ID:MZ6C98YY [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケモン同士の会話は、人間にはわからない。

アカリ「コリンク、スパーク!」

メリッサ「フワンテ、驚かすデス!」

メリッサ(風起こしだと相性が悪いデスからね)

コリンクは体に電気をまとわせる。その力を溜めて、相手の接近を待つ。

フワンテが行動を起こした。

一気に空気を吸い込んで、物凄く膨らんだ……と思いきや、急激に空気を吐き出しコリンクの方に押し出す。

驚かす……驚かし方はポケモンそれぞれなのだ。

コリンク(そろそろ……いいかな!)

コリンク「うおおおりゃあああ!」

全力の叫び声とともに技を食らわせた。

フワンテ「電気はダメなんだって……」

フワンテは地に墜落した。
 ▼ 317 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 22:35:12 ID:MZ6C98YY [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メリッサ「やりマスネ。じゃあ、私の切り札デス! ムウマージ!」

ムウマージ「やっとバトル出来る……」

アカリ(どうしよう……大丈夫よね)

アカリ「コリンク、そのままお願い!」

コリンク「りょーかい」

しかし、彼の余裕はすぐに打ち砕かれる事になる。

もっとも、コリンクはこの事すらも読んでいたのだが。
 ▼ 318 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 22:40:59 ID:MZ6C98YY [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「うっ……」

アカリ(なんか……くらって来た……)

アカリ「コリンク、スパーク!」

メリッサ「マジカルリーフデス!」

ムウマージの魔法で飛ばす葉は、どうあがいてもかわせない。

コリンク(これは……突っ込むしかない!)

例によって叫び声をあげながら突進していくコリンク。

ムウマージはその直撃を受けた。

しかし。

ジムリーダーの切り札だけあって相性が普通の技一撃で倒れたりはしない。

そして。

コリンクが想定していた、最悪の事態が発生する。
 ▼ 319 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 22:45:08 ID:MZ6C98YY [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コリンク「これ……なんだ……」

コリンク(いや……多分これが……)

アカリ「何? ……これ」

アカリ「もしかして……」

トレーナーとポケモン。

彼らの脳裏には今、同じ言葉が浮かんでいる。

これは幻覚なのではないか、と。

メリッサ「ようやく効いてきマシタね!」

アカリ「これ……幻覚ですよね……」

メリッサ「その通りデース!」
 ▼ 320 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 22:47:08 ID:MZ6C98YY [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コリンク(これは幻覚だ……でも……)

コリンク「くそっ。足がとられてる……」

今見ているのは沼地の幻覚。

コリンクは今、偽りの沼の深みに囚われている。

アカリ「どうしよ、どうしよ……」

アカリ(トレーナーとして、あたしがコリンクに指示を出さなきゃ……でもどうすればいいの?)

メリッサ「マジカルリーフ!」
 ▼ 321 1◆J44kAZeDOM 15/08/31 22:47:54 ID:MZ6C98YY [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです

明日から少しペースダウンの恐れがあります

ご容赦ください
 ▼ 322 ルット@キズぐすり 15/08/31 23:02:01 ID:NalplpWI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お疲れ様です、続きも期待して待ってますね
 ▼ 323 1◆J44kAZeDOM 15/09/01 20:07:06 ID:Oe95azLo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
BBS重すぎ

今日は更新できませんねこれじゃ

治れば再開します
 ▼ 324 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 19:33:19 ID:nE2Sqah. [1/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コリンク「うがあっ!」

魔法の葉っぱがコリンクめがけて襲い掛かった。

アカリ「どうしよ……ダメ。あたしが落ち着かなくちゃ……」

そうは言っても内心の動揺が隠し切れないアカリ。

その苦々しげな顔が何よりもその証拠だった。

メリッサ「これでフィニッシュデスね! サイコウェーブ!」

この時、コリンクの頭に、1つだけ解決策が下りて来ていた。

1筋の、希望の光。

それは弱弱しい物だったが、今コリンクがすがれるのはそのアイデアだけだった。

コリンク(いちかばちか……)

コリンク「充電!」
 ▼ 325 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 19:35:45 ID:nE2Sqah. [2/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「ど、どうしたのコリンク!」

メリッサ「へえ」

困惑気味のアカリを後目に、メリッサは少し興味深げにコリンクを見つめた。

その様子を感じ取ったのか、ムウマージも攻撃を中断した。

そんな中、1人、いや1匹だけが、必死の形相だ。

コリンク「もっと、もっとだ!」

コリンクのアイデアはこんな物だ。
 ▼ 326 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 19:38:16 ID:nE2Sqah. [3/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺はまずこの世界に来た時、これが夢だって前足を噛んだ。

手じゃなくて、足。ポケモンなんだなって感慨は置いといて。

結局痛みに襲われる事になったけど、夢なら痛みで覚めるはず。

そしてそれは、幻覚にも言える事じゃないのか?

それなら俺自身の電気で俺に苦痛を与えれば、幻覚は晴れる!

コリンク「うおりゃああ!」


その時の事だった。
 ▼ 327 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 19:41:52 ID:nE2Sqah. [4/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「何……これ……」

コリンクの体が白い光に包まれた。

メリッサ「進化……デスか」

コリンク(何だこれ……なんか、気持ちいい……)

コリンク(雪山で死ぬ直前、みたいな物……ちょっと違うか……)

朦朧とする意識を必死で抑え込むコリンク。

いや、その肉体は既に……

ルクシオ(ダメか……自分が疲れて……)

溢れ出る力が元人間だったコリンク……もといルクシオには制御出来ないのだ。
 ▼ 328 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 19:45:59 ID:nE2Sqah. [5/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルクシオの耳に聞こえたアカリの声。

アカリ「すごいよコリンク……じゃなくて、ルクシオ!」

ルクシオ(ルクシオ……? つまり俺……進化したんか……)

それなのに体がむしろ重いって、冗談じゃねえな……

メリッサ「戦いの最中に進化デスか。面白くなってきマシタよ!」

メリッサ「ムウマージ、サイコウェーブ!」

アカリ「ルクシオ……まだ幻覚か……」

トレーナーであるアカリはルクシオの状況を正しく理解出来ていない。

ルクシオ「とりあえず、幻覚は晴れた!」

ルクシオ「スパーク!」
 ▼ 329 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 19:51:51 ID:nE2Sqah. [6/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルクシオ「ッ……」

攻撃のために飛びかかったルクシオをサイコウェーブが襲う。

ルクシオ(でも……行ける!)

進化する事でコリンクの時よりも肉体的な強さを手に入れたルクシオは、しかしその攻撃を耐えた。

ルクシオ(さっきまで充電しまくってた。その分電気技の威力はあがるはず!)

ルクシオ「うううおおおおりゃあああ!」

魂の叫びがムウマージを貫く。















ムウマージ「ここまで……か」

ムウマージが地に落ちた。
 ▼ 330 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 19:56:57 ID:nE2Sqah. [7/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 アカリ

ウソ。

こり……じゃなかった、ルクシオが勝っちゃった……

あたし、何も出来なかったのに。

アカリ「ルクシオ?」

ルクシオ「ク……ルク……」

かなり苦しそう!

アカリ「ありがとう。戻って、ルクシオ」

メリッサ「私の負けデース。でも、なーんか釈然としマセンね」

片言な割りに釈然としないなんてどこで覚えたんだろ……

メリッサ「私に勝ったのでバッジはあげマスが……なんか、ルクシオの意志で行動してると言うか……」

メリッサ「ポケモンの力を引き出すのがトレーナーの役目だと思うんデスよね」

アカリ「それに関してはあたしももっとしっかりしないとダメですよね」
 ▼ 331 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 20:00:56 ID:nE2Sqah. [8/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メリッサ「まあ、それでも他の地方にはポケモンに一切指示を出さないでバトルする施設もありマスからネ」

メリッサ「それも信頼の形ってコトでしょう!」

メリッサ「このヨスガジム突破をたたえて、このレリックバッジをあげマス!」

アカリ「ありがとうございます!」

よかった……トレーナーとしてのあたしの実力が認められないからバッジあげないなんて言われたらどうしようって……怖かったあ……

メリッサ「ジムバッジ2個目デスよね?」

アカリ「はい」

メリッサ「なら居合切りのワザも使えるようになりマス!」
 ▼ 332 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 20:08:05 ID:nE2Sqah. [9/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メリッサ「それとこの、技マシンシャドーボールをあげマス!」

アカリ「ありがとうございます!」

メリッサ「それと……あんな事があったから、次のジムはノモセになるのデショウ?」

アカリ「はい」

メリッサ「なら、雨具を持って行く事をおススメしマス」

アカリ「え? なんでですか?」

メリッサ「ノモセの直前のところで、よく雨が降るんデス」

アカリ「なるほど。貴重な情報ありがとうございます! それと、対戦ありがとうございました!」
 ▼ 333 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 20:08:32 ID:nE2Sqah. [10/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
って帰りもあの真っ暗闇を……

メリッサ「あ、そっちのワープパネルから帰れマスよ!」

アカリ「え、そうなんですか?」

なあんだ。よかったあ。

じゃ、遠慮なく使わせてもらいます!

アカリ「えいっと!」

その瞬間、目の前の景色が一気に変わる。

案内の人も見えた。

攻略中はあんなに憎らしかった部屋も今ではいい思い出。

なあんてね。ちょっとカッコつけてみた。
 ▼ 334 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 20:14:55 ID:nE2Sqah. [11/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「ふう……とりあえず早く回復させてあげないと」

ポケセンポケセン……

アカリ「きゃ!!」

???「いってえ……なんだってんだよー! 痛いな! 罰金100万円だ!」

ん? このフレーズ……もしかして……

アカリ「ジュン……兄ちゃん?」

ジュン「って、お前アカリか?」
 ▼ 335 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 20:15:23 ID:nE2Sqah. [12/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
落ちます

深夜(?)に再開します
 ▼ 336 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 22:46:03 ID:nE2Sqah. [13/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
びっくりしたあ。

だっていきなりぶつかったのが……

アカリ「やっぱりジュン兄ちゃんだ!」

ジュン「久しぶりだなアカリ!」

アカリ「っと。それどころじゃなくて、あたし、ポケモン回復させないとダメなの」

アカリ「急ぐから、また後で!」

でも正直ルクシオの方が心配。

ジュン兄ちゃんは待ってくれるけど、待ってくれる……よね? 自信なくなって来た……

いやそれはともかくジュン兄ちゃんは今すぐじゃなくても大丈夫だし。ルクシオの方がピンチだもん。

ジュン「ああ、それは仕方ない。俺もポケセン行くわ」
 ▼ 337 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 22:50:43 ID:nE2Sqah. [14/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジョーイ「お預かりしたポケモンはすっかり元気になりましたよ!」

アカリ「ありがとうございます!」


アカリ「で、ジュン兄ちゃん。ホント久しぶり!」

ジュン「ってかお前ら進み方が遅すぎんだよ。罰金100万円だー!」

アカリ「ふふ、変わらないね」

ジュン「ソノオでずっと待ってたんだぞ!」

ジュン「しかもアキラの奴、アカリは別ルートだってよ。ホントにもう、なんだってんだよー!」

アカリ「しーっ! 迷惑よ!」

ジュン「おっと、すまんすまん」

アカリ「えっと……旅に出る何日か前に会って以来かあ」

ジュン「ああ。ちょっと野暮用でな。送り出せなかったのは悪いと思ってるよ俺も」
 ▼ 338 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 22:54:16 ID:nE2Sqah. [15/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュン「で、お詫びってのもあれだが……」

ジュン「お前ら2人にこれ、秘伝マシン霧払いをやる」

2人ってのはもちろんあたしとアキラの事だろうけど……

アカリ「霧……払い?」

ジュン「まあ使うのは210番道路ピンポなんだけどな。でもあそこ、これが無いとガチで死ねる」

アカリ「え……?」

ジュン「渓谷の道路なのに霧で見にくいんだぜ?」

アカリ「うわ……それやばい奴じゃない」

ジュン「ああ。やばい奴だ」
 ▼ 339 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 22:57:24 ID:nE2Sqah. [16/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュン「じゃあプレゼントも渡したし、俺はこれで! 待ってろよダディ。今度こそ絶対倒す!」

そう言ってドアから出たと思ったらムクホークに乗って飛び去るジュン兄ちゃん。

そのあまりの素早さに目をむくしか無かった。

アカリ「やっぱりせっかちだなあ……」

アカリ「まあでも、らしいっちゃらしいかな」

軽い笑いが込み上げて来る。
 ▼ 340 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 23:01:21 ID:nE2Sqah. [17/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
さてと。

それはともかく今日の予定を建てよう。

今からノモセに行ってもいいけど、この距離だと今までみたいに1日で着ける気が……するにはするけどもう無理。

ジム戦の時間でだいぶ削られたからなあ……

それに、また新しい子ゲットしたいしなあ。

少しゆっくり進むと考えると今から行くのは得策じゃないか。

野宿の準備はあるけど雨が降りやすいとこでそんなのしたくないしなあ。

よし。今日の残りはヨスガでゆっくりしよう。

ぐーっとお腹が鳴った。

は、恥ずかしい……

でももうそんな時間か。ランチタイム、早いよ。
 ▼ 341 1◆J44kAZeDOM 15/09/02 23:01:50 ID:nE2Sqah. [18/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです
 ▼ 342 1◆J44kAZeDOM 15/09/03 17:47:21 ID:S9TxrozE [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ルクシオ

ん……くあ……

ルクシオ「ふああ……」

ポッチャマ「あ、起きた?」

ルクシオ「あれ? ここは……」

確か俺、ムウマージにフルパワーでスパークをぶちかました後、気を失って……

そうだ。

ルクシオ「ジム、どうなった?」

ポッチャマ「ルクシオが決めたわ」

つまり俺のあれがとどめの一撃になった……

ルクシオ「って事は勝てたんだな?」

ポッチャマ「ええ」

ルクシオ「よし」

元人間としてこれで喜んでいいのかはともかく、やっぱり勝負事は勝つに越したことはない。
 ▼ 343 1◆J44kAZeDOM 15/09/03 17:50:18 ID:S9TxrozE [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ってか俺……

ルクシオ「進化……したのか?」

ポッチャマ「うん。最後あそこで進化するなんて反則よ」

ルクシオ「何が?」

ポッチャマ「……別に」

改めて前足を見てみる。

一番変わったのは足の黄色い線の数。

1本から2本に増えた。

体格も変わってるはずだけど、それはボールから出た時のお楽しみってか。

さっきはそれどころじゃなかったしなあ。
 ▼ 344 1◆J44kAZeDOM 15/09/03 17:55:04 ID:S9TxrozE [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「やっとか……」

店員「お待たせしました! キンセツチャンポンです!」

長い間行列を待ち続けて、何食べようとしてるのかと思ったら、キンセツ?

あれ、ホウエンじゃなかったのか?

アカリ「ホウエンからチェーン展開して初のシンオウ上陸」

アカリ「これは絶対逃せない!」

……なるほど。確かにそりゃこっちの普通の人にも生活はあるもんな。

でもキンセツにチャンポンなんてあったっけ?

ゲーセンとジムの町だったのはわかるけど……
 ▼ 345 1◆J44kAZeDOM 15/09/03 18:52:23 ID:S9TxrozE [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
店員「ポケモン用キンセツチャンポンはこちらになります!」

アカリ「ありがとうございます!」

アカリ「おいで、ポッチャマにルクシオ!」

ようやくボールから解放される。

うわ……俺、一気にでっかくなったなあ……

アカリもそこまで高くないしポッチャマに至っては小さくなってる。

もちろん縮んだなんて思って無いけどさ。

アカリ「では……いただきまあす!」

名前の通り明るい声でアカリは言った。
 ▼ 346 1◆J44kAZeDOM 15/09/03 18:53:28 ID:S9TxrozE [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
落ちます

昨日の深夜に建て逃げSSを乗っ取って超短編を書かせていただきました

よければお読みください

http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=154088
 ▼ 347 1◆J44kAZeDOM 15/09/03 21:27:30 ID:S9TxrozE [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チャンポン……か。

ルクシオ「なあポッチャマ」

ポッチャマ「何?」

ルクシオ「これ、そんな有名なの?」

ポッチャマ「ええ。よくCMでやってたわ」

ルクシオ「へえ。サンキュ」

有名な物……

俺が知ってるキンセツにこんなのなかったけど……

ルクシオ「まあ、いいか」

ポッチャマ「どうしたの?」

ルクシオ「なんでも。いただきまあす」

1口頬張る。麺類なはずだけど今の俺みたいな4足歩行のポケモンでも食べやすいようにか細い麺と言うより黄色い白玉? みたいに丸めた物になっていた。
 ▼ 348 1◆J44kAZeDOM 15/09/03 21:32:33 ID:S9TxrozE [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……!

え……何これ……

ルクシオ「うまっ」

この麺の素材で出来た物に濃厚なスープが絡みつき、スープの強い味の中でも控えめに、でもしっかりと自己主張する。

噛めば噛むほどにその味わいが口いっぱいに広がり、心の中にも幸福な感情が広がる。

ポッチャマ「さすが……あんなに人気なだけあるわ」

アカリ「おいしい〜!」

3人とも皆心行くまで堪能した。
 ▼ 349 1◆J44kAZeDOM 15/09/03 21:40:54 ID:S9TxrozE [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 アカリ

あーおいしかったあ。

みんなおいしいおいしい言ってたのにウソは無かったって事かあ。

やっぱりみんなから好かれるには好かれるだけの理由があるんだなあ。

さあて。今日残り後何しよう。

コンテストは無理だし。

ポフィン作り……が出来ないせいでコンテスト出来ないんだから、却下。

触れ合い広場も昨日行ったし……

そうだ。ここで泊るのが重要なのであって、別にヨスガから出ちゃダメなんて事無いじゃん!

そうだよ、それに決定!
 ▼ 350 1◆J44kAZeDOM 15/09/03 21:46:16 ID:S9TxrozE [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そうと決まれば行くっきゃない……けどどっちに行こうか……

209番道路ズイ方面は無理。

208番道路は……自転車でパッと見だけどなんか可愛い子がいなかったし却下。

212番道路かなあ、やっぱ。

なんかお屋敷もあるらしいしね。

そういやそこに可愛いポケモンがいるってウワサもよく聞くし……

よし。そこに決定!

アカリ「行こ! ポッチャマにルクシオ!」

ボールの中の2匹に笑いかけた。
 ▼ 351 1◆J44kAZeDOM 15/09/03 21:47:00 ID:S9TxrozE [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです
 ▼ 352 サイハナ@きせきのタネ 15/09/03 21:47:46 ID:caAZ/DWE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>351
この小説寒いね
 ▼ 353 ジュマル@こだわりメガネ 15/09/03 23:16:36 ID:p3gJDot2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
とても面白いです

続き待ってます
 ▼ 355 1◆J44kAZeDOM 15/09/04 22:15:17 ID:Lju4Ba1E [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
212番道路

立ち並ぶ木立。

小さな池。

植え込み。

なんか人間が手入れしてる感じだなあ。

アカリ「あ、お巡りさんお疲れ様です」

お巡りさん「あ、どうも」

警備も厳重だし。

これもウラヤマ屋敷の影響なのかなあ……
 ▼ 356 1◆J44kAZeDOM 15/09/04 22:17:24 ID:Lju4Ba1E [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「ここかな」

すっごいお屋敷だなあ。

あたしには一生住めないような大豪邸。

アカリ「まあ、住んでる人が楽しくなきゃ意味ないけどね!」

そう信じよ、あたし。

お金がある=幸せじゃないんだから……

アカリ「おじゃましまあす」
 ▼ 357 1◆J44kAZeDOM 15/09/04 22:20:17 ID:Lju4Ba1E [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
えっと……裏庭があっちか。

でも、勝手にポケモン捕まえちゃっていいのかな?

一応確認しとこ。ダメならダメであきらめればいいし。

アカリ「あのすみません」

メイド「はい、なんでしょう?」

アカリ「この屋敷のウラヤマさんの部屋はどこにありますか?」

メイド「何の御用でしょう?」

アカリ「裏庭でポケモンを捕まえていいかって事です」

メイド「ああ、なるほど。あちらになります」

アカリ「ありがとうございます!」

右に曲がったあの部屋ね。OK。
 ▼ 358 1◆J44kAZeDOM 15/09/04 22:22:44 ID:Lju4Ba1E [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「失礼しまあす」

ウラヤマ「むおっほん。なんだね?」

アカリ「あの、裏庭のポケモンって、捕まえてもいいですか?」

ウラヤマ「構わんよ。なんたってわしの自慢じゃからな!」

ウラヤマ「わざわざ遠くへ出かけんでもこの裏庭の素晴らしさにポケモンが集まり放題じゃ!」

ウラヤマ「どうじゃ! うらやましいじゃろ? うらやましいじゃろ?」

アカリ「あ……はあ」

ウラヤマ「ムホホホ……そうじゃろっそうじゃろっ!」

なんだろ、自慢話が始まっちゃったな……

嫌な予感がする……このままだと延々と話聞かされそう……

ウラヤマ「もっと聞いてくれ!」

あ……やっぱり……

めんどくさいなあ……
 ▼ 359 1◆J44kAZeDOM 15/09/04 22:23:11 ID:Lju4Ba1E [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウラヤマ「それでな! わしが自慢の裏庭に行くとな、ポケモンが嬉しそうにそばにすりよるんじゃ!」

それ、エサに釣られてるだけじゃ……たぶんエサはしっかりあげてそうだし……

ウラヤマ「どうじゃ! うらやましいじゃろ? うらやましいじゃろ?」

アカリ「あ……はあ」

しまった! また流れでつい拒絶出来なかったああ……

ウラヤマ「ムッホホホホホ……そうかそうか、そうじゃろっ!」

ウラヤマ「もっと聞いてくれ!」

あーもう……うざい。
 ▼ 360 1◆J44kAZeDOM 15/09/04 22:23:33 ID:Lju4Ba1E [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウラヤマ「えーっとな、それでな、今朝なんかはわしが裏庭に入って行ったら可愛い目をしたイーブイがわしのほっぺに……」

執事「だっ、だんなさま! そのようなポケモンは……裏庭にはいないのでは……」

ウラヤマ「え……な……なっ、何を言うか! わしはウソなどつかん!」

そう言ってウラヤマさん、執事の人に何か言ってるんだけど……何? どうしたの?

執事「はっ、かしこまりました。ただちに!」

そう言って執事は歩き去った。

なんだったの? 今の……

ウラヤマ「……ホントじゃよ。わしの自慢の裏庭にはイーブイがおるんじゃ! ホントじゃもーん!」

あ、ウソだこれ。

それとたぶん……見得張ってイーブイを裏庭に連れて来てるんじゃ。

今頃あの執事さんがイーブイを……

ま、いっか。それよりそれがホントならイーブイゲットしよう!
 ▼ 361 1◆J44kAZeDOM 15/09/04 22:28:04 ID:Lju4Ba1E [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ルクシオ

自慢の裏庭

あのおっさん、確実にウソだなあれ。

確か普段は出ないはずのポケモンがあの話の後追加される。

とすると、今ここにはイーブイがいるはず。

それ以外に……ピカチュウとかコロトック当たりがいたな確か。

ピカチュウかイーブイ。アカリの今までの行動から考えて次捕まえるのはたぶんこのどっちかになると思う。

アカリ「可愛い!」

ってのが目に見えてるから……ん? もう?
 ▼ 362 1◆J44kAZeDOM 15/09/04 22:32:17 ID:Lju4Ba1E [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「あれがイーブイかあ。よし。ゲットするぞ!」

アカリ「ポッチャマ、よろしく!」

ポッチャマ「はいはい」

今回は俺じゃないみたいだな。よし。観戦させてもらおう。

何気に捕獲シーンを見るのは初めてだし。

イーブイ「何よあんた」

アカリ「ポッチャマ、泡!」

ポッチャマ「てい」

ポッチャマの口から出された泡がイーブイに当たって弾ける。

イーブイ「痛いっ! 何するんだよテメー!」

このイーブイ、♀だよな? 口悪くないか?
 ▼ 363 1◆J44kAZeDOM 15/09/04 22:36:15 ID:Lju4Ba1E [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「電光石火!」

ポッチャマ「ッ……」

苦痛に顔を歪める。

アカリ「ポッチャマ大丈夫?! もういっちょ泡!」

そして再び泡が弾ける。

イーブイ「ぐっ……きつい……」

アカリ「そろそろ大丈夫かな……」

アカリが今持ってる空のボールは4個。

チャンスはそれだけだ。

アカリ「行け、モンスターボール!」
 ▼ 364 1◆J44kAZeDOM 15/09/04 22:38:34 ID:Lju4Ba1E [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ボールが揺れ動く。

それは中のポケモンの抵抗だ。

それを俺は、こうなってから気付いた。

1つ揺れる。

2つ揺れる。

3つ揺れた。

カチッ、と小気味のいい音が鳴る。それは抵抗を諦めた合図。

つまりアカリは……

アカリ「やった! イーブイゲット!」

捕獲に成功した訳だ。
 ▼ 365 1◆J44kAZeDOM 15/09/04 22:41:24 ID:Lju4Ba1E [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「よし。急いでポケセンに行ってあげないと」

それはそうだ。

速く行ってやれ。

俺自身その辛さは痛いほど……実際に痛みを伴って知っている。

ポッチャマ「ふう……強いや」

ルクシオ「お疲れ」

イーブイ「何? あたし、捕まったの? ニンゲンごときに? ふざけんじゃないわよ……」

イーブイ「ああもう、あたし、最悪だ……ふざけんな!」

うん。こいつ、口悪い。

これから上手くやってけるのか?

それだけが心配だ。
 ▼ 366 1◆J44kAZeDOM 15/09/04 22:41:45 ID:Lju4Ba1E [12/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです
 ▼ 367 バゴーラ@ひかりごけ 15/09/05 12:11:09 ID:M.NOuRAk [1/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 アカリ

ポケモンセンター

ジョーイ「お預かり(ry」

アカリ「ありがとうございます! 後今日も部屋の予約したいんですけど」

ジョーイ「わかりました。念のためにトレーナーカードを確認させて頂けますか?」

アカリ「わかりました。えっと……あったあった。これですね」

ジョーイ「わかりました。それではこちらが部屋のカギになります!」

アカリ「ありがとうございます!」
 ▼ 368 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 12:11:37 ID:M.NOuRAk [2/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「ふう……」

捕まえて来たイーブイのボールとレリックバッジを眺めながらベッドに倒れ込んだ。

今日も疲れたあ。

でもこれからもっと楽しくなるのかな、仲間も増えた訳だし。

アカリ「3匹とも、おいで!」

ポッチャマ、ルクシオ、イーブイ。

これからのあたしの旅はこの3匹と一緒。

アカリ「あたしはアカリ。イーブイ、これからよろしくね!」

アカリ「よおし、頑張るぞ!」

改めて気合いを入れなおした。

よし。ちょっと買い出ししてこよ。薬、あっても損はないし。
 ▼ 369 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 12:12:19 ID:M.NOuRAk [3/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ルクシオ

イーブイ「あんた誰?」

ルクシオ「俺? ああ、そっか、ルクシオに進化したんだ」

イーブイ「ふうん」

イーブイ「にしても、なんでこんな事に……」

イーブイ「だいたいあたし、別にあんたたちと一緒に冒険なんかしたくなかったのよ!」

イーブイ「それをアカリがいきなり……」

ポッチャマ「その気持ちはずっと研究所暮らしだった私にはわかんないな」

イーブイ「別にあんたなんかに同情して欲しいなんて思ってない。ルクシオにもどうせ無理でしょ」

う……記憶がないってのに……そんな質問答えらんねえよ……

ってかどうする? こいつに言うべきか? 俺の素性の事……

ポッチャマ「ま、これからは一応仲間になる訳だから言っとくけど、このルクシオ、記憶喪失で元ニンゲンなのよ」

怒りが溜まってるのか、かなり突き放したような言い方で言い切った。

ってか言っちゃうんだ……
 ▼ 370 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 12:12:41 ID:M.NOuRAk [4/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「……はあ?」

そりゃこんなまぬけな声が漏れても仕方ないと思う。

いきなり信じろって方が無理があるような突拍子もない話だもんな。

イーブイ「んなアホな話あるか! ルクシオ、ないよな?」

ポッチャマも言っちゃった事だし、もう隠す事もないか。

ルクシオ「いや、マジで俺は元人間。記憶がないのも事実」

イーブイ「……はあ?」

まぬけな声本日第2弾。

イーブイ「……は?」

第3弾。

イーブイ「ちょ、ちょっと待て。それ……どう言う事だ?」

ルクシオ「それがわかれば苦労しないよ。今の所たまに見る悪夢以外の手掛かりなし」

ポッチャマ「いじめ被害をかばってその対象が移ったから自殺、それで転生って仮説は建てたけどね」
 ▼ 371 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 12:13:04 ID:M.NOuRAk [5/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「……」

何も言えないらしい。そりゃそうだ。いきなりのシリアスだもんな。

こんな訳の分からん話いきなり聞かされて動揺するなって方が無理だろう。

イーブイ「ああもう!」

そう一声叫ぶと、そのまま眠り込んでしまった。

アカリ「ただいま…………あら? もう寝ちゃったの?」

買い出しに行っていたアカリが帰って来たのはその時だった。
 ▼ 372 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 12:13:24 ID:M.NOuRAk [6/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「まあ、ごはんまで時間あるし大丈夫だけど……そうだ!」

アカリ「進化したし、ルクシオ、お風呂入っても溺れないよねもう」

どう言う思考を辿ってその言葉に行きついたのか。

たぶんごはんまだ→お風呂済ませよの流れだとは思うけど……

いずれにせよそういきなりは話の流れ、正確には話に対する心構えを変えられない。

ポッチャマ「このイーブイ、私、馬が合わない」

ルクシオ「まあまあ。口が悪いのは事実だけどその内慣れるって」

ルクシオ「ポッチャマも、イーブイも」

ポッチャマ「私が慣れるのはともかく、イーブイ?」

ルクシオ「このメンツでの旅だよ」

ポッチャマ「どうだろうねえ……」

そんな中空気を読まずにアカリは話しかけて来る。もっとも空気を読むなんてこの場合不可能なんだけどさ。

アカリ「ルクシオ、先にお風呂入っちゃえば?」
 ▼ 373 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 12:13:50 ID:M.NOuRAk [7/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
湯船。それは人間が最も安らげる場所の1つだ。布団と並ぶレベル。

そしてそれは、人間だけでなく、全ての動物、全てのポケモンに当てはまる。

今まではアカリのせいで出来なかった入浴。

それを今、ついに解禁する。

アカリ「体も拭いたし、これでいいか」

アカリ「あたしは邪魔だろうから先出とくね」

服を着たまま、湿らせたタオルにゴム手袋というスタイルで俺の体を湯船に浸かっても問題がないように拭き上げたアカリはそのまま浴室から出て行ってくれた。

ありがたい。これで気兼ねなく体を伸ばせると言う物。

へりを軽く飛び越えお湯の溜まった浴槽にダイブした。
 ▼ 374 スマス@うみなりのスズ 15/09/05 12:14:13 ID:M.NOuRAk [8/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
落ちます
 ▼ 375 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 17:23:40 ID:M.NOuRAk [9/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
く〜

やっぱり風呂って最高だなあ……

凝り固まった筋肉が少しずつ弛緩していく。

こんなにありがたいものだなんて全く気付かなかった。

やっぱり人間何かをなくして気付くって事もあるんだなあ。

もっとも、人間じゃないんだけどさ……

4足歩行の宿命として、寝っ転がるような体勢になれないのだけが残念だ。
 ▼ 376 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 17:26:14 ID:M.NOuRAk [10/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
体も心も軽く浴槽から脱出。

体を振り水気を飛ばすとドアを体で押し開ける。

ううん、やっぱ不便である事に変わりはないな。

アカリ「あ、出て来た? じゃ、体拭いちゃうよ」

タオルでしっかりと水分を吸い取るとアカリは言った。

アカリ「そろそろごはんの時間だから、行くよ!」

そしてそのまま俺をモンスターボールにしまった。
 ▼ 377 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 17:32:41 ID:M.NOuRAk [11/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルクシオ「ああ、気持ちよかったあ」

ポッチャマ「ニンゲンだった時以来って事になるの?」

ルクシオ「たぶんそうだな」

イーブイ「ふああ……」

1つあくびをかました後イーブイは言った。

イーブイ「あんたたちおかしいでしょ。何そんなバカみたいな話信じてんの? ありえないでしょ」

イーブイ「記憶なくしてそう思い込んでるだけ。いじめなんて無かった。そうよね?」

ルクシオ「かもな。それは俺には否定出来ない」

イーブイ「えっ……」
 ▼ 378 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 17:34:20 ID:M.NOuRAk [12/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルクシオ「ポケモンがフィクションの世界って知識が無ければ、だけど」

ルクシオ「まあ、それだって思い込みだって言われたら反論出来ない」

イーブイ「……あっさり批判しないで。自分を強く持ってよ」

声色が陰鬱だ。

どうかしたんだろうか?

ポッチャマ「あなたなんなの? 自分で言っといて否定して欲しいってさ」

イーブイ「関係ないでしょ! ふざけないで!」

ポッチャマ「いや別にふざけてない……」

イーブイ「知らない! あたしは……」

ルクシオ「いやあのさ……ケンカしないで?」

こういう時、男は無力である。

話に加わる事さえ拒まれ、愕然とした。

そんな中でも空気を読まないアカリがのんきな声をあげた。

アカリ「ついた!」
 ▼ 379 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 17:38:11 ID:M.NOuRAk [13/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「みんな、ごはんだよ!」

あわわわわ……

今はボールと言う壁があるからなんとかなってるけど、それが無くなったら……

どうなっちゃうんだ?

嫌な予感しかしないんですけど……


予想に反して何も起こらなかった。

何も。本当に「何も」

食事だけはしていたが、会話その他一切なし。

険悪なムードだけは漂っている。それが俺の食欲を奪うのだけれど。

ジム戦で疲れた体を湯船で癒した俺の体は猛烈に食事を求めていた。

相互に打ち消し合って普段通りの量って感じ。

その雰囲気は消えないままに食事の時間は終わった。
 ▼ 380 ンブレオン◆Y3W/A8GX8A 15/09/05 17:39:34 ID:kDE05Kpo NGネーム登録 NGID登録 報告
イーブイ出てきた!
何進化するかなwktk
 ▼ 381 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 17:42:25 ID:M.NOuRAk [14/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ああもう……最悪だ……

ルクシオ「なあ2人とも……一応仲間なんだし……さ?」

イーブイ「何よ日和見主義者」

ポッチャマ「自分だけ進化して」

ルクシオ「進化は関係ないだろ! それとイーブイ! 俺が否定して何がまずかったんだよ!」

イーブイ「……別に。ああもう疲れた。寝る」

ポッチャマ「私も寝る」

ああもう……辛い。

アカリ「さあ、お風呂入っちゃお、2匹とも」

アカリ「ルクシオも出て来て」

アカリ「あれ? もう寝てる……疲れてるのかな? ま、いっか。そっとしといてあげよ」

こいつもこいつで気付かないしさあ。
 ▼ 382 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 17:43:07 ID:M.NOuRAk [15/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
落ちます
 ▼ 383 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 20:45:52 ID:M.NOuRAk [16/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ああもう……どうすりゃいいんだ……

ジムに勝って、気分が高まってもおかしくないような日。

それを俺は、なぜこうも憂鬱な気分で過ごさないといけないんだろうか。

最悪だよ……

俺の何がイーブイを怒らせたんだ?

否定出来ない発言から明らかに調子がおかしくなってる。

あれが何か堪忍袋の緒だったのだろうか。それを俺がぶっちぎった。

でもその怒りが向いた先はポッチャマ。まあこれはそもそも火がついていたムードに俺が油を注いだだけで……

ルクシオ「ふああ……」

朝は肉体的に、夜は精神的に。2重に疲れたんだし、眠いのは当然か。

俺も寝よ。正直どうしようもない。
 ▼ 384 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 20:48:48 ID:M.NOuRAk [17/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 アカリ

アカリ「やっぱ気もちいいなあ」

アカリ「あれ?」

ルクシオまで寝ちゃった? まあ今回のジム戦で一番疲れたのは間違いなくルクシオだもんね。

アカリ「うーん、寝るか……」

買い出しついでに買って来た雨具をバッグのそばに置く。

よし。明日の準備は完璧ね。

アカリ「お休み」

小さな声でそう言って、眠りに就いた。
 ▼ 385 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 20:53:05 ID:M.NOuRAk [18/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「うーん……」

またカーテンが開けられたのか……

正直慣れたかも……

アカリ「後5分……」

ルクシオ「ルク!」

アカリ「あーはいはい……ん……くああ……よし、起きた。サンキュ、ルクシオ」

あれ? ポッチャマまだ寝てる。

いつもはポッチャマがカーテン開けてたっぽいのに。

まあ、進化して体も大きくなったし、それぐらい出来るのかも。

アカリ「ポッチャマイーブイ起きて! 朝ごはんもうそろそろよ!」

ポッチャマ「ぽちゃ……」

イーブイ「ブイ……」

アカリ「3匹とも、戻って!」

ボールに入ってもらう。うん。入ってもらうだよ!

入れるとか納めるとか、ポケモンをモノみたいに扱ってる感じがして嫌だったんだ。

アカリ「いい言葉を思いついた所で、ごはん食べに行きますか!」
 ▼ 386 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 20:57:45 ID:M.NOuRAk [19/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ルクシオ

行きますか! じゃない。

気付けとは言わない。せめてもう少しポケモンの様子に気を配れ。

静かな対立ってのが一番面倒なんだよ!

はあ……なんで俺こんな事になってんだろ……


アカリ「3匹とも、出て来て!」

食事会場にてボールから出た俺たち。

そしてそのまま、無言のまま食事を始める。

気まずい。ただただ気まずい。

何とかして仲直りさせたい物だけど……これ、無理だろ。
 ▼ 387 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 21:02:01 ID:M.NOuRAk [20/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「ごちそうさま。みんなも終わってるね。ボールに入って!」

長くてめんどそう。

これ絶対しばらくしたら変わる。賭けてもいい。

もっとも、今の俺に賭ける物なんてないけどさ。

それはともかく。

もうどうしようもない物に自分から突っ込んで行く事もない。

アカリが気付くまで俺は我関せずを貫く。

時間が解決してくれる……と言うよりそれを願うしか方法がない。

幸いシンオウは時間の神ディアルガがいる。関係ないけど。

だからさ……会話してくれ。こう言う沈黙は苦手だ。
 ▼ 388 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 21:06:13 ID:M.NOuRAk [21/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「よし。行くか」

ポケセンをチェックアウトしたアカリは、

アカリは……うわああああ!

イーブイ「これが自転車か」

イーブイ「ポッチャマはともかくルクシオ、どうかした?」

恐怖で口が上手く動かない。

さっきまでの険悪ムードは、どこかへと飛び去り、2匹の表情は青ざめ、体は震える。

ただ1匹、この恐ろしさを知らない者を除いて。

イーブイ「返事してよ! どうかしたの?」

アカリ「レッツゴー!」

わーい! 地獄の始まりだー!

ダメだ俺、おかしくなってる。
 ▼ 389 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 21:11:15 ID:M.NOuRAk [22/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「邪魔だ虫けらどもおおおお!」

ルクシオ「」

ポッチャマ「」

イーブイ「ちょ、何これ先言ってよ! 頭悪い絶対バカだってこのスピード!」

イーブイ「いくらなんでもありえないっての! ふざけんな!」

虚勢を張ってはいるが、声が震えてる。

すまないイーブイ。俺たちには伝えるってのが酷すぎた……

イーブイ「なんでこうなってんのよお……」

全く同感だ。

でも声が出ない。

いや、希望はある。

沼エリアだ。あそこで自転車はこげないだろう。
 ▼ 390 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 21:14:17 ID:M.NOuRAk [23/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「うーん、無理かなあ」

よし、勝った!

これであの恐怖に怯えなくてs

アカリ「あの丸田橋なら渡れそうね」

……でも確かこっちからは行けなかったはz

アカリ「あそこの段差、普通の坂もあるんだ」

段差で区切られてノモセからの一方通行だった丸田橋。

それが……それが……段差を昇れるだとおお?

5年の歳月って長い……じゃなくて、ああ……
 ▼ 391 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 21:17:24 ID:M.NOuRAk [24/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「レインコート着てっと……」

アカリ「よし、行くぞ!」

やめて許してくださいなんでもしますから!

その声は外に漏れない。

アカリ「こんなもんどうって事ない! おりゃああああ!」

どうって事ないのはお前だけ!

俺らはどうって事あるの!

細い道だからさすがにスピード落ちると思ったらむしろあがってるしさ。

ただただ恐怖しかない。

いつのまにかイーブイのボールからも声が聞こえなくなっている。

アカリ「飛ばせ飛ばせ飛ばせえええ!」

その内俺は、考えるのをやめた。
 ▼ 392 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 21:20:26 ID:M.NOuRAk [25/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ノモセシティ

アカリ「ふう……気持ちよかった」

アカリ「ほら、ついたよ!」

やっと……やっと……

ルクシオ「なあ、俺、生きてるよな?」

ポッチャマ「……たぶん」

イーブイ「はあっ……はあっ……」

ルクシオ「警告出来なくてごめん。もうすでに震えてて……」

イーブイ「怖いんだよクソ野郎! びびったじゃんか……体当たり!」

ルクシオ「あ」

ポッチャマ「あ」

アカリ「イーブイどうしt……え、ちょ、やめ……」

静止も聞かず、イーブイは

自転車に体当たりをぶちかました。
 ▼ 393 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 21:22:27 ID:M.NOuRAk [26/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「ああああ! イーブイ、何してるの!」

ルクシオ「グッジョブ!」

ポッチャマ「ありがと。私たちじゃ最後の踏ん切りがつかなくて」

イーブイ「自転車がこんな怖い物だったら無くていいよね!」

ルクシオ・ポッチャマ「うん」

あはははは!

笑い声が弾ける。

アカリ「え、ちょっと……ま、いっか。3匹ともこんな楽しそうだし!」
 ▼ 394 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 21:26:33 ID:M.NOuRAk [27/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「あの……昨日は強く当たり過ぎた」

ポッチャマ「こっちこそ、ろくに話も聞かないで」

イーブイ「それはあたしの方。ルクシオがあたしにとってのヒーローじゃなかったのが残念で、耳を塞いだの」

イーブイ「だから……」

ポッチャマ「その……」

ポッチャマ・イーブイ「ごめん!」

ルクシオ「よかった。仲直り成功」

ポッチャマ「ルクシオ何もしてないでしょ」

ルクシオ「させてくれなかったのそっちだろ!」

イーブイ「もう少し強く言ってくれれば、ねえ」

顔を見合わせて笑った2匹。

まあこんなもんでいいか!

災い転じて福となす。アカリの自転車は仲直りの犠牲になりましたとさ。

アカリ「もうお昼ね。ポケセン、行くか!」
 ▼ 395 1◆J44kAZeDOM 15/09/05 21:27:01 ID:M.NOuRAk [28/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです
 ▼ 396 1◆J44kAZeDOM 15/09/06 13:19:26 ID:FZBcG6j6 [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ただ……1つ気になる事がある。

イーブイ『ルクシオがあたしにとってのヒーローじゃなかった……』

どういう事だ? これ。

俺がヒーローな要素ちっともなかった……よな?

いや待て。これは冷静に考えれば……わかる。かもしれない。

まず、今までの話の流れから考えて、俺がいじめに立ち向かったかどうかわからないってのがヒーローじゃないって事になるのはほぼ間違いない。

つまり……ヒーローってのは、いじめが関係してる?

いじめられてたのか? このイーブイ。

にしては気が強すぎるけど……なんかきっかけがあればこう変わるのかもしれない。

とにかく、何かいじめがイーブイの過去に影を落としてるのは確実だ……と思う。

まあゆっくりt「ねえイーブイ」
 ▼ 397 1◆J44kAZeDOM 15/09/06 13:23:40 ID:FZBcG6j6 [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「何? ポッチャマ」

ポッチャマ「イーブイさ……昔いじめられたりしてない?」

イーブイ「え……」

ルクシオ「」

イーブイ「な、何言ってんの! ないない! あり得ないから! ふざけないで!」

ポッチャマ「……私は大まじめなんだけど」

ルクシオ「いきなり何聞いてんだよ」

イーブイ「ホントにないって。あたしがいじめられた事は」

ポッチャマ「ふうん。まあ私、考える事は出来るけど、結論は出せないから」

ポッチャマ「話せると思ったらその時は話して」

イーブイ「何にもないから!」

これはウソだ。でも仲直りしたばかりでまた関係を悪化させる必要もない。

何も聞かないのが正解だろう。
 ▼ 398 1◆J44kAZeDOM 15/09/06 13:25:51 ID:FZBcG6j6 [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 アカリ

アカリ「ふう……ついた」

まずはお昼ごはんかなあ。

バトルしてないからダメージも受けてないし。

……なんで自転車壊したんだろ?

まあ、いつまでもうじうじしてても仕方ないもんね!

食堂は……こっちか。
 ▼ 399 1◆J44kAZeDOM 15/09/06 13:27:39 ID:FZBcG6j6 [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
食堂

アカリ「出て来て! 3匹とも!」

ポッチャマもルクシオも、イーブイも無言のまま。

なあんか昨日から雰囲気が重いんだよね……

どうかしたのかな?

さっきの自転車壊れた時は楽しそうだったのに……

アカリ「あ、これとこれと……あとこれをお願いします」

店員「わかりました。しばらくお待ちください」

アカリ「はあい」
 ▼ 400 1◆J44kAZeDOM 15/09/06 13:28:03 ID:FZBcG6j6 [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
落ちます
 ▼ 401 1◆J44kAZeDOM 15/09/06 20:49:11 ID:FZBcG6j6 [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
うーん。やっぱりごはんっておいしい。

自転車でカロリー消費したしなあ。

あたし、結構進んで来たよね。

だって、もうノモセ。

マサゴから、結構離れてるし。

あー、アキラとかお姉ちゃんとか元気かな……

ま、バカは風邪ひかないって言うしアキラは大丈夫でしょ!

ポッチャマたちを見ると、そこそこ話してる感じ。

昨日は全くだったから、ちょっと安心。
 ▼ 402 1◆J44kAZeDOM 15/09/06 20:51:39 ID:FZBcG6j6 [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「ごちそうさまでした」

やっぱりポッチャマたちの方が食べるのは速いか……

ま、いいけどね!

さてと。これからどうしよう……

ジムはあるけど……今から行って大丈夫かなあ。

アカリ「あ、戻ってみんな」

ジムって案外時間かかったりするもんなあ。

まあ大湿原ぐらいしか観光名所もないし、大湿原は汚れそうだから行きたくないし……

ノモセの観光はスルーでいっか!
 ▼ 403 1◆J44kAZeDOM 15/09/06 20:58:02 ID:FZBcG6j6 [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ルクシオ

ほら。さっそく戻ってる。

やっぱ面倒だもん。ボールに入って、なんて。

まあ、別に俺は気にしないけどな。

さて、これからどこに行くのか。

なあんて思っていた。
 ▼ 404 1◆J44kAZeDOM 15/09/06 20:58:23 ID:FZBcG6j6 [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルクシオ「え、もうジム行くのかよ」

ポッチャマ「らしいね」

イーブイ「ジム? 何それ」

昨日は出来なかった自己紹介とかもして(イーブイは過去を隠したままだけど)親交を深めた。

だからまあ、こんな風に普通に聞いたりしている。

ルクシオ「人間がポケモンバトルの強さを見るための施設」

イーブイ「ポケモンバトル……ニンゲンってホントジコチュー!」

ポッチャマ「まあまあ。ニンゲンってそういうもんだから」

イーブイ「やっぱあたし捕まりたくなかった……」

ポッチャマ「それ以上言うとキレるよ」

イーブイ「ポッチャマってホントニンゲンの肩持つよね。なんなの?」

ポッチャマ「生まれた時からニンゲンと一緒だったもの」

ルクシオ「俺なんて生まれた時は人間なんだぞ!」

そんなボールの中の会話なんて知る由のないアカリはジムの扉を開いた。
 ▼ 405 1◆J44kAZeDOM 15/09/06 20:58:49 ID:FZBcG6j6 [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
落ちます
 ▼ 406 ガチャーレム@たいようのいし 15/09/06 21:00:55 ID:8j45iuz. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 407 1◆J44kAZeDOM 15/09/07 19:40:53 ID:qDJGcn66 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 アカリ

さて。3つ目のジムだ。

アカリ「えっと……なんだろこれ」

水が貼ったプール?

案内「おーっす未来のチャンピョン!」

アカリ「あ、案内さん!」

アカリ「今日はジム戦をしに来ました!」

案内「そうか。なら、その先を進めばいい」

アカリ「それで……どんな仕掛けなんですか? ここ」

案内「ここはボタンで水位を調整しながら進むんだ。黄色で下がる。青で増える」

案内「緑は今と同じ高さになる。それであの黄色いのあるだろ?」

アカリ「はい。で、それが?」
 ▼ 408 1◆J44kAZeDOM 15/09/07 19:50:24 ID:qDJGcn66 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
案内「水位の推移に応じてあの黄色いのの高さも変わるんだ」

えっと……こういうのは無視するのが一番だよね。

アカリ「わかりました。ありがとうございます!」

案内「」

なんかすごいがっくりしてるけど、気にしないで大丈夫よね。

だってわざわざあんな寒いダジャレ言っちゃうんだもん。

仕方ないよ。

アカリ「えっと……この先を進んで……階段登って……あ」

アカリ「あれが黄色いボタンかな? えい!」

ざあっと音をたてて水面が下がっていく。

アカリ「わあ……すごい……」

思わずため息がこぼれた。
 ▼ 409 1◆J44kAZeDOM 15/09/07 19:50:48 ID:qDJGcn66 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
さて。あの階段を降りる事になるのかな?

うきわボーイ「あ、お姉ちゃん! バトルしよ!」

げ。見付かっちゃったよ……

クウタ「僕、クウタ! よろしく!」

アカリ「よろしく」

クウタ「行け! マリル!」

水、フェアリータイプか。

なら!

アカリ「ルクシオ! お願い!」
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