サトシのヒスイ大冒険

『マスターズトーナメント・決勝戦！！！ ダンデ選手対サトシ選手！！！ 互いの手持ちは残り一体ずつ！！！ 熱すぎる戦いが繰り広げられています！！！！！』




ダンデ「楽しい……楽しいよサトシ！！！ 行くぞリザードン……キョダイマックス！！！」


リザードン「グルオオオオオオオ！！！！！！」




ﾜｰｷｬｰ!!!



サトシ「ダンデさん……俺も最高に楽しいです！！！ 決着をつけましょう！！！ ピカチュウ、キョダイマックスだ！！！」


ピカチュウ「ビィィィガァァァァァ！！！！」

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サトシ「ん……どうしたピカチュウ…」

ショウ「あたしはピカチュウじゃありません！」

サトシ「わっ！ びっくりしたぁ…」

ショウ「ずっとうなされていましたが……」

サトシ「ん、大丈夫……さて、調査に行かなきゃな」

ショウ「（サトシ……あたしに、何かできることはないのでしょうか）」





デンボク「サトシよ、凍土の調査へ向かうのだ」

サトシ「凍土……ですか？」

ラベン「純白の凍土、ここからかなり北にある地域ですね。 カイさん率いるシンジュ団もそこで暮らしています」

サトシ「それで、調査の内容は」

シマボシ「凍土を護りしキングの暴走……各地で見られていたが、ついに凍土でも現れた」

デンボク「凍土のキングは圧倒的な力を持つ……しかし、サトシの戦いの能力があれば」

サトシ「俺に、できるんでしょうか…」

ラベン「どうしたのですか？ いつものサトシくんらしくありませんね…」

サトシ「……いえ、行ってきます」

ショウ「ま、待ってください！ あたしも同行します」

デンボク「駄目だ。 凍土は遠く日数もかかる。 他の調査も進めねばならぬ……分かるな？」

ショウ「し、しかし…」

サトシ「大丈夫さショウ、なんとかなる……お互いの仕事を全うしようぜ」

ショウ「……」

シマボシ「……さあ、それぞれの仕事に取り掛かるぞ」

ショウ「分かり、ました……」



ラベン「サトシくん、凍土へ行くのには時間がかかります、しっかり準備をしていきましょうね」

サトシ「……」

ラベン「……サトシくん？」

サトシ「……（ダイケンキ……俺じゃ、ダメなのか……？）」

ラベン「サートーシーくん！」

サトシ「はっ、はい！ 準備します！！」






〜純白の凍土〜


ラベン「では、僕はキャンプにいますから、何か分かりましたら教えてくださいね！」

サトシ「分かりました、行ってきます」

サトシ「しかし、キングはどこにいるんだろうな…」

ピカチュウ「ピカ…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

サトシ「寒いよな……ごめん気が付かなくて」

ピカチュウ「ピカピ…？」

サトシ「これ、俺のマフラー、付けててくれ」ﾌｧｻ

ピカチュウ「ピカ」ｽﾘｽﾘ

？？？「へえ、ポケモンに自分の服を貸すなんて……面白いねきみ」

サトシ「へ？ だ、誰？」

ワサビ「誰？ ワサビだよ？」

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あれだよ

サトシ「ワサビだよ……って言われても」

ピカチュウ「？」

ワサビ「いーの、サトシさん！」

サトシ「なんで、俺の名前を……」

ワサビ「ねえ、どうしてピカチュウをボールに入れないの？ 寒いならボールに入れたらいいのに」

サトシ「それは、ピカチュウがボールの…」

ワサビ「中が嫌いなんだよね？」

サトシ「え……？」

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ワサビちゃん！！！

ワサビ「そーだよ、ポケモンはボールの外でのびのび生活してるのがいいよね、うんうん」

サトシ「（なんなんだろ、この子……）」

ワサビ「……でもさ、他の子はボールに入れてるよね」

サトシ「そ、そうだけど」

ワサビ「なんで？ ねえなんで？ 他の子とピカチュウ、なにがちがうの？」

サトシ「どういうこと…」

ワサビ「きみはピカチュウだけ大事なの？」

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サトシ「な……そんなことない！！ 俺にとって、みんな大切な友達だ！」

ワサビ「ふうん…まあ、口ではどうとでも言えるよね。 きみの言うこと、正しい？ まちがってる？」ﾎﾟﾝｯ!

ドサイドン「ドサアアアアアイ！！！」ｽﾞｩﾝ!!

サトシ「やってやる……！ 行け、ニュー…」


ﾎﾟﾝｯ!!


ダイケンキ「ダァァ！！！」

サトシ「ダイケンキ……やるのか？」

ダイケンキ「……」ﾀﾝｯ!

サトシ「あ、ダイケンキっ！！」

ｼｭｯｼｭｯｼｭｯ!!


ワサビ「ふふ、はやいはやーい！ でもね……″いわなだれ″！」

ドサイドン「ドッサァァァイ！！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ!!!


ｽﾞﾄﾞﾝｽﾞﾄﾞﾝｽﾞﾄﾞﾝｯ!!


サトシ「ダイケンキ！ 攪乱は通用しない！ 一旦下がるんだ！」


ダイケンキ「……ﾀﾞｧｲ!!」ｽﾊﾟｯ!!


ワサビ「岩陰からの″つじぎり″……いい判断だね！ でも…」

ドサイドン「ドサァ！！」ﾊﾞｷﾞｬ!!

ダイケンキ「ダ？！」ﾄﾞｻｯ!!

サトシ「（掴まれた……！）ダイケンキ！ アクアテールで抜け出すんだ！！」

ワサビ「むだだよ……そのままうっちゃえ！ ラスターカノン！！」

ドサイドン「ドォーサァイー！！」ｷｨｨｨｨﾝ…ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ!!!

ダイケンキ「ダ……ダァイ！！」ﾄﾞｺﾞｵｵｵｵｵﾝ!!

サトシ「ダ……ダイケンキッ！！」


ｼｭｳｳｳｳ…


サトシ「ダイケンキがいない？！」

ワサビ「ふふ、また死角からの一撃をねらってるのかな？ でもむーだ……ワサビのドサイドンには効かないよ」

サトシ「ダイケンキ、不意打ちの類じゃ無理だ！ 一旦下がって」

ﾀﾝｯ!! ﾀﾝｯ!!

サトシ「どうしてなんだ……なあ、ダイケンキ……そんなことをしたって勝てない！ 正面からぶつかって…！」

ワサビ「……なにもわかってない」ﾎﾞｿｯ

ドサイドン「ドォー……サイ！！！」ﾄﾞｯｺﾞｵｵｵｵﾝ!!!

ダイケンキ「ダ？！」ｸﾞﾗｸﾞﾗｸﾞﾗ…

ワサビ「もうおしまい。 10まんばりき」

ドサイドン「ドサァ！！！！」ﾊﾞｷﾞｬｯ!!


……



ダイケンキ「ダ……」

サトシ「ダイ、ケンキ……」

ワサビ「……がっかりだよ。 きみ…ダイケンキのこと、なーんにもわかってないんだね」

サトシ「俺が、ダイケンキのことを…わかってない？」

ワサビ「じゃあね、ふぶいてきたし、ワサビもう帰るね」

サトシ「あ、ちょっと！ 君っ……」


ﾋﾞｭｵｵｵｵｵ!!!!


サトシ「（くそ、バトルに集中してて気が付かなかった……目の前が、白く）」


ﾊﾞﾀｯ…




ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ…


？？？「なんだ？ 人が倒れてる……あれだ、助けてやるか」




調査報告


ダイケンキ ♂

みずのはどう/きりさく→つじぎり/アクアテール/アクアジェット


14話 終

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サトシのポケモン

ピカチュウ ♂
10まんボルト/アイアンテール/でんこうせっか/エレキネット

ミジュマル→フタチマル→ダイケンキ（ヒスイ）♂
みずのはどう/つじぎり/アクアテール/アクアジェット

ニューラ（ヒスイ）︎︎ ♀
でんこうせっか/きりさく/どくづき/インファイト

ヨノワール（オヤブン）♂
シャドーボール


ショウのポケモン
ポッチャマ→ポッタイシ→エンペルト♂
ウェーブタックル／みずのはどう／つばめがえし／れいとうビーム

ムウマ︎︎ ♀
たたりめ/こごえるかぜ/さいみんじゅつ/かげうち




すみません、続き構想中です……！

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15話


ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…


サトシ「……ダイケンキ！」ﾊﾞｯ!!

？？？「ん、起きたかお前さん」

サトシ「あれ？ えと……ここは」

ハマレンゲ「えと、あれだ。 シンジュの集落だ。 俺はハマレンゲ、団員よ」

サトシ「ハマレンゲ…さん、助けてくれたんですか？」

ハマレンゲ「ああ、雪ん中ぶっ倒れてたからな、あれだ、ほっといたら死んじまうしよ」

サトシ「ありがとうございます……そうだ、ピカチュウ、ダイケンキは？！」

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ピカチュウ「ピカピ…」

サトシ「よかった！ ピカチュウ……」

ハマレンゲ「ダイケンキってのはあのいかついのか？ そいつなら外に出て行っちまったぞ」

サトシ「え？！ ダイケンキ、まさか特訓を」

ハマレンゲ「特訓？ あんた、ポケモンを使うのか」

サトシ「はい、でもワサビって子に負けちゃって…」

ハマレンゲ「なるほどな……んじゃあれだ、俺と戦おうや」

サトシ「え？ ハマレンゲ…さんも、ポケモンバトルを？」

ハマレンゲ「おうよ！ カイの稽古を付けてるのも俺だよ」

サトシ「カイさんに……やります、お願いします！」

ハマレンゲ「っし、んじゃ表に出ようや！」





サトシ「よし、頼むぜピカ…」

ハマレンゲ「おっと！ 俺が戦いたいのは、あれだ、ダイケンキっちゅう奴だ」

サトシ「ダイケンキ、ですか……俺とうまくやれるかな……」

ハマレンゲ「馬鹿、お前さんがポケモンを信頼しなくてどうする」

サトシ「……そうですね、俺、大切なこと忘れてた。 ダイケンキ……ダイケンキッ！！」


ﾋｭｵｵｵｵｵ……


ダイケンキ「……」ﾄﾞｽﾄﾞｽ

サトシ「ダイケンキ！ よかった、俺と戦ってくれるか？」

ダイケンキ「……」ｷｯ!

ハマレンゲ「おっ、やる気みたいだな……んじゃ、やろうや！！」

ユキメノコ「ヒュラララ！」

サトシ「ユキメノコか……ダイケンキ！ つじぎり！！」

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