▼  |  全表示247   | << 前100 | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【SS】フン! 監督するか……

 ▼ 1 ラルファイヤー@あまいミツ 23/05/11 23:30:21 ID:Bgj2aNjA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒウンシティ ヒウンストリート――


街の人A「ねえ見て、フンシコ!」ヒソヒソ…

街の人B「ちょw 本人に聞こえるってww」

街の人C「プークスクス……w」


ヤーコン「……」


子供A「アンダーチンポミルクボス〜w」ギャハハハ!!

子供B「くっさwww エンガチョバリアー!」


ヤーコン(くそッ、どいつもこいつも……)


ホドモエシティのジムリーダーであり鉱山会社の社長でもあるヤーコンは、あることで悩んでいた。
数週間前、彼を題材にした卑猥な小説が突如ネット上に出現し、たちまちミームとして広まったのだ。

もちろんそれは誰かが勝手に書いた作り話であり事実とはまったく異なる。
しかし世間のイメージというのは残酷なもので、常にシコシコしている異常な人物だと思われてしまった。

作者もしくは作品を広めた人物をを名誉棄損で訴えてやろうと思い、彼は自分が持つ知識や人脈を駆使して犯人を捜しているが、どうしたものか手がかりをまったく掴めない。


ヤーコン(いや〜参ったな。これじゃ普通に街も歩けねえよ……)
 ▼ 8 グノム@ヘラクロスのツメ 23/05/11 23:46:58 ID:lZd.gVZA NGネーム登録 NGID登録 報告
ヤーコン結構かわいそうで草
 ▼ 9 ラブルタケ@ジメンZ 23/05/12 01:27:17 ID:ZUW6DOCc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 10 ルカマン@カメックスナイト 23/05/12 07:18:22 ID:jis2eo9Q NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 11 マゼンタ@やぶれたせきばん 23/05/12 07:23:16 ID:x3eEBAZ6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 12 ルビー@ディグダのつち 23/05/13 22:12:24 ID:xbEod0Ns NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコン「そうだぞ。ワシのかわいらしい少年時代を演じられるなんて光栄だろ?」

いつのまにかヤーコンは何杯か酒を飲んでおり、普段より少し陽気で楽しそうな雰囲気になっている。


キョウヘイ「ぁ、ハイ…………(この流れでめちゃくちゃ言いにくいけどぼくとヤーコンさんあまりに似てなさすぎじゃない!?)」

メイ「(やばw 笑いそう……w)ちなみに青年のヤーコンさん役は誰なんですか?」


ヤーコン「ワシだ!!!!!」


メイ&キョウヘイ「ブッ!!!!」

まさかの本人主演にふたりは思わず吹き出してしまった。


ヤーコン「なんだよお前ら汚ねえなぁ……。ワシを素人だと思ってバカにしとるのか!?」

キョウヘイ「すみません、そういうわけじゃないです」

ヤーコン「たしかにワシは演技に関しては素人だが、強力な助っ人を呼ぶから心配いらんぞ!」



そう言うとヤーコンは誰かに電話をかけた。

ヤーコン「よう、ワシだ! 今ちょっと話せるか?」

???「こんばんは。どうかしましたか……?」
 ▼ 13 ンジュモク@ブイゼルのけ 23/05/13 22:14:35 ID:odoc8BgA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
第二の伝説ヤーコンSSだな
 ▼ 14 ンジャラ@マスターボール 23/05/14 00:49:42 ID:5xkcItK. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 15 プリン@まひなおし 23/05/14 08:45:57 ID:NUdIS.9Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


キョウヘイ「……ハチクさん!?」

ハチク「む、その声はキョウヘイか。珍しい組み合わせだな」

メイ「あたしもいますよー! メイです!」

キョウヘイ「ぼくたちも通話繋いでいいですか!?」

ヤーコン「フン、好きにしろ」



ヤーコン「おいハチク、近くにナツメはいるか? もしいたら連れてきてくれ」

ハチク「わかった。探し……あ、いた」

ナツメ「ふふっ、呼ばれる予感がしたから先に来ちゃったわ」

ライブキャスターの通話は4端末までしか繋げないので、ナツメはハチクの後ろから画面に映り込むような状態で参加している。



ヤーコン「ふたりとも忙しいところすまん。実は今度ポケウッドで映画を作ろうと考えててな、お前らにも一応報告しとこうと思ったわけよ」

ハチク「……なるほど、お気遣いありがとうございます」

ヤーコン「そしてワシは映画製作は初めてなんで、ちょっと空いた時間でいいからたまーに見に来てアドバイスなんかくれたらありがたい」

ナツメ「そういうことでしたらお手伝いします」

ハチク「不定期にはなるが、暇があれば顔を出そう」

ヤーコン「感謝するぜ。やっぱり売れっ子になるような人間はいいヤツだなぁ!」



メイ「あの……そういえば主演はヤーコンさんですけど、ヒロインって誰がやるんでしたっけ?」

ヤーコン「ありゃ? 言い忘れてたか。ヒロインはフウロに頼もうかと思ってるぞ!」


ヤーコン以外全員「「「「!?」」」」
 ▼ 16 キノオー@ライボルトナイト 23/05/14 09:10:16 ID:MkMYKcj6 NGネーム登録 NGID登録 報告
まずいですよ!
 ▼ 17 イレーツ@めざめいし 23/05/14 09:12:14 ID:K7L.ldcI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 18 ロンダ@こだわりメガネ 23/05/14 12:07:09 ID:VnAEkKng NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 19 ジドラゴ@ひのたまプレート 23/05/15 15:22:21 ID:t.ksTceU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

そのころ、イッシュ某所――


カミツレ「フウロちゃん、街の人から変なこと言われたりしてない? 大丈夫?」

フウロ「たまーーーにはあるけど平気だよ。前からそういう心ない言葉をかけてくる人はある程度いるし……」

カミツレ「それならいいけど、あまり無理しないでね」

フウロ「うん、ありがとカミツレちゃん。アレのせいで世の中の人にはヤーコンさんがアタシにひどいことをしたと思われてるっぽいのがちょっと心外なんだ。ヤーコンさんもアタシもお互い被害者なのに……」

フウロ「……でもね、ヤーコンさんは悪くないっていうのはわかってるし、別に嫌いになったわけでもないし、広まっちゃった誤解も解きたいんだけど、ちょっと今は会いたくないな〜って思う自分がいるの」

カミツレ「そう思うのも仕方ないわ。きっと、ヤーコンさんもあなたの気持ちはわかってくれるはずよ」

フウロ「うん、そうだよね……!」



――



少し前までほろ酔いで上機嫌なヤーコンだったが、その後も飲み続けてさらに酔いが回ってきているようだ。


ハチク「ヒロイン役にフウロを……? 冗談ではなく本気で言っているのか?」

ヤーコン「当たり前だろ! ワシは白すぎず細すぎない健康的な女が好みなんだ。ワシが主人公の映画なんだから、ヒロインを自分の好みに合わせて何がおかしい!?」


ヤーコン「おまけに世間はワシとフウロが絶交状態だと思ってるようだから、共演して『関係は悪化してないぞ!』ってアピールできるいい機会でもあるんだよ。フウロだってそれを望んでいるはずだ」

ナツメ「フウロさんも例のアレのせいでイジられてるんですよ。そんなときにヤーコンさんの相手役なんて、また蒸し返すようなことをして彼女が喜ぶとでも……?」

キョウヘイ「しばらくはそっとしておいてあげましょうよ。わざわざ共演しなくても他にできることありますよね?」

ヤーコン「フン!! 文句を言うだけなら誰だってできるんだよ! 批判するならそれより優れた代替案を持ってくるべきだろうがよ。4人もいてひとつも出せねえってのかァ?!」バンッ!!!

メイ(嫌なタイプの酔っ払いになってきた……)



ヤーコン「……おいナツメ、そこまで言うならお前がフウロの代わりになってもいいんだぞ!? ワシの好みとはちょっとズレるが……まあ悪くない」
 ▼ 20 アル@デンキZ 23/05/15 16:53:45 ID:t.ksTceU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナツメ「お誘いいただけてうれしいです……が、スケジュールが合いませんね。残念です」

ヤーコン「スケジュールならこっちが合わせるから気にするな!!」

ナツメ「……知り合い価格とか言って安く使う気なんでしょう?」

ヤーコン「オレ様がそんなケチな男に見えるか!? カネならあるぞ。相場より上乗せしてやる!」

ナツメ「お気持ちはありがたいですけど、やっぱりそこは私で妥協せずヤーコンさんの好みにぴったり合う女性を探したほうがいいですよ? イメージって大事ですから、少し時間をかけてでもいい人を探しましょう!」

メイ&キョウヘイ&ハチク(よっぽどやりたくないんだな……)

ヤーコン「フン! 何もわかっちゃいねえ。フウロであることに意味があるんだよ。だから他に代わるなら少しでもいい女優を使いたいと思っただけだ。条件は悪くないだろ? 出てくれるよなぁ!?」

ナツメ「すぐにはお返事できないので、一晩考えさせてもらえますか」

ヤーコン「これだけ好待遇で断る理由がないんだしもう出るってことでいいじゃねえか! せっかくポケウッドのスター女優様が出てくれるなら、ベッドシーンでも入れてみるかねえ……ガハハハ! 撮影までにもうちょっと肉付けてこいよ〜? 男は抱き心地のいいむっちりした女が好きなんだ」

メイ(うわあ……完全にセクハラじゃん。やっぱりこのおっさんフンシコなのでは!?)

ナツメ「……」

ハチク「ヤーコンさんいい加減にしてくれッ! 飲みの席でも言っていいことと悪いことがあるぞ!!!」

キョウヘイ(げっ、ハチクさんまで怒らせちゃった! どうするんだよ〜もう!)

ヤーコン「うるせえ! そんな大したこと言ってねえだろ……便所行ってくるぜ」ブツブツ

普段もの静かなハチクに怒鳴られてさすがに少しバツが悪くなったのか、ヤーコンはそそくさと席を立った。

メイ「ヤーコンさんがいろいろ失礼なことを言ってしまって本当にすみません……」

ナツメ「いえいえ、気にしないで!」

ハチク「さっき彼の会社の人に連絡を入れておいたから、少ししたら迎えに来てくれると思うよ」

キョウヘイ「ありがとうございます……!」




ライブキャスターの向こう側で、ハチクとナツメが耳打ちして何か話している。

ナツメ「……ヤーコンさんと絡むのはたとえ仕事でも気が向かないわ。でも、プロなのに個人的な感情だけで断ったって思われるのもできれば避けたいのよね。あなただったらどうする?」

ハチク「そうだな、わたしだったら…………」



キョウヘイ(はぁ、失敗した……。ライブキャスターの枠をナツメさんに譲ってあげればよかった……。それでメイとぼくでひとつの画面を共有していれば、あんなふうに自然に近づけるすっごいチャンスだったじゃないか! キョウヘイのバカー!!!!!)

メイ「キョウヘイ!!」

ふいに背後の近い距離からメイの声が聞こえた。

キョウヘイ「ひゃあああッ!?!?///」ビクッ!!

メイ「あはは、驚きすぎでしょ! ねえねえ……あのふたり何話してるんだろうね!?」

キョウヘイ「さあ……(うう、情けないことに近づかれると緊張して言葉が出ないし、顔も耳も熱くなってて恥ずかしいよぉ……/// やっぱり画面共有しなくてよかったかも……)」
 ▼ 21 ネネ@コリンクのキバ 23/05/15 16:57:14 ID:O/dIMXfU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
恥の上塗りで草
支援
 ▼ 22 イウールー@にじのせきばん 23/05/15 16:57:55 ID:usZwLzyI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
うーんこれはクズコン
 ▼ 23 クシオ@バコウのみ 23/05/15 17:33:48 ID:31xYfmu2 NGネーム登録 NGID登録 報告
もうほぼフンシコじゃねえか
 ▼ 24 トベトン@みどりのプレート 23/05/15 19:56:56 ID:rr3.aNko NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 25 グラージ@はかせのふくめん 23/05/16 20:37:23 ID:HUOcU0GM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それからトイレに行ったヤーコンが泥酔して寝てしまいなかなか戻ってこなかったが、彼を迎えにきた社員がなんとか引きずり出してくれた。
最後グダグダになってしまったものの、ひとまず無事に(?)おひらきとなったのであった。

メイ「楽しかったけど、いろいろあって疲れちゃったね」

キョウヘイ「……あのさっ!! メイは、ぼくと共演するの……嫌じゃない?」

メイ「え、なんで? 嫌なわけないでしょ! とっても楽しみだよ!!」

キョウヘイ「ほんと!? よかったあ……!」

メイ(……?)




翌日、ポケウッドの一室――

ヤーコンはお詫びの菓子折りを持ってナツメとハチクのもとを訪ねていた。
昨晩は酒の勢いでついつい古き悪しき昭和のオッサンのような失言をしてしまったが、彼は基本的にはできるビジネスマンなので、何かトラブルがあればできるだけ迅速にケアするのだ。
もちろん菓子折りも好きなものをリサーチし、その中でも入手しづらい商品を朝早くから自分で並んで買ってきた。


ヤーコン「昨日は申し訳ないことをしてしまったな。本当にすまなかった!!!」

ナツメ「お気遣いいただいてありがとうございます」

ハチク「わざわざすまない……」


ヤーコン「ちなみにひとつ聞いておきたいんだが、出演を渋った理由はなんだ? 参考までに教えてほしい」

ナツメ「……失礼なことを言ってしまい申し訳ないですけど、ヤーコンさんひとりで監督、プロデューサー、主演をすべてやるのがそもそも無茶だからです」

ヤーコン「なるほど」

ハチク「映画を作ったこともない、演技もしたことがない人がいきなり現場を仕切って、しかも主演でいちばん出番も多い。あなたの会社で未経験の新人がいきなり現場監督をやるようなものだ」

ヤーコン「ははっ! たしかにその通りだ……なんで気付かなかったんだろうな。耳が痛いぜ」

ハチク「ヤーコンさんの普段の仕事からしてプロデューサー業務は得意分野だろう。監督は補佐でも付ければいい。ここには監督志望で勉強している人もたくさん出入りしているからね」

ヤーコン「で、主演は…………」

ハチク「わたしに任せてもらえないか?」

ヤーコン「へっ!?」


ヤーコン「こちらとしては非常に助かるが……本当にいいのか!? 他の撮影もあって忙しいだろうに」

ハチク「スケジュールを合わせてくれるのならなんとか調整できそうだ。ナツメもそれだったらいいな?」

ナツメ「……そうね。よろしくお願いします」

ヤーコン「ううっ……ありがてえ!!! 今度一杯、いや好きなだけ奢ってやるから飲みに行こうぜ!」

ハチク&ナツメ「遠慮します」

こうして、ヤーコンの人望のおかげ……かどうかは不明だが、思いがけない形でメインキャストが揃ったのであった。
 ▼ 26 ラルカモネギ@マグマのしるし 23/05/16 20:38:08 ID:HUOcU0GM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌週、某所にて――

ヤーコン「よお、アーティ。元気にしてるか?」

アーティ「ヤーコンさん! 連絡してきたってことは何か進展があったのかい?」

ヤーコン「フン! まあな……。ワシは映画を作ることにした! もともとポケットマネーでやる予定だったが、スポンサーについてくれそうな企業もいくつか出たぞ」

アーティ「すごいじゃないか!! ボクの案、採用してもらえてうれしいよ! 主演は誰なの?」

ヤーコン「なんとハチクがやってくれるとさ。ワシも驚いたよ!」

アーティ「えーーーっ! ヤーコンさんの役でしょ〜? ハチクさんじゃあだいぶカッコよすぎない!?」

ヤーコン「うるせえぞモジャモジャ頭!! ストレートに失礼なこと言うんじゃねえよ。ワシだって傷つくんだぞ! それに映画なんだからむさ苦しいオッサンよりは男前の主人公の方がいいだろ!!」

アーティ「ごめんよ……たしかにそうだね! ヤーコンさんの顔を2時間も見続けてたら頭が痛くなっちゃうよ〜」

ヤーコン「丸刈りにしてやろうか!?!?」

アーティ「そうそう、よかったらボクにも何か協力させてよ。絵とか小道具とか必要だったら声かけてね!」

ヤーコン「お、それはありがたい。まだ企画の段階だからしばらく先になるだろうが、頼らせてもらうぜ」





ヤーコン(そういえば、例の騒動以来フウロを一度も見とらんし連絡もないんだよな。
アーティはおそらくまずアロエやカミツレに連絡を回すから、カミツレ経由でフウロにもワシの話は伝わるだろう。このままワシに連絡が無ければ、前にアイツらに言われた通りそっとしておいてやったほうがいいのかもしれねえな……)
 ▼ 27 ラルマッスグマ@ピントレンズ 23/05/16 20:45:15 ID:bXHENhcA NGネーム登録 NGID登録 報告
これは原作ヤーコン
 ▼ 28 ギガナイト@クリティカット 23/05/16 22:13:56 ID:kxBAIsIs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フンシコは常時泥酔状態だった!?!?
 ▼ 29 ヲハウハネ@クオのみ 23/05/17 09:49:07 ID:a98k4O3I NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 30 ローラゴローニャ@ルアーボール 23/05/17 10:22:51 ID:dEoQscEg NGネーム登録 NGID登録 報告
無邪気に暴言を吐いて怒られても気にしないアーティ強すぎ
 ▼ 31 カンプー@まんたんのくすり 23/05/17 11:28:51 ID:OrlY9J8U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フンシコヤーコンは性欲はともかく親しみを持てる人物像ではあったからな
そっちのイメージが広まっちゃってもギリギリ影で笑われる程度で済んでるのはなんか分かる
 ▼ 32 ガジュカイン@ヨクアタール 23/05/17 17:20:51 ID:0qs6RM9. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 33 リゴン2@フリーズカセット 23/05/17 18:39:26 ID:/UHQmis. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして、ヤーコンが想定していた通りアーティからじわじわと話が広まっていき、各所から連絡が来た。


アロエ「映画を作るんだって? あたしらに手伝えることがあればいつでも言っておくれよ!」

カミツレ「アーティから聞いたわ。地味な服装でこっそり街の人に紛れて映り込んでみたいのだけど、いいかしら?」

ホミカ「パパが映画に出たい出たいってうるさいんだ。チョイ役で全然いいからさ、なんとか出してやってくれないかな……?」

アクロマ「ヤーコンさんは素晴らしい潜在能力を秘めているようですね。ぜひわたくしに研究させてくださいっ!」

ウルップ「あれだよ、お前さんすごいことするんだな!! おれもハチクに会ってみたいよ」

ハラ「アローラのポスターと、わたしの可愛い孫の写真をどこかで映してはもらえませんかな? 差し入れのマラサダと一緒に送りますからどうか頼みますぞ……」

……

ヤーコン(こうやってみんなから応援や連絡をもらえるのはありがてえことだ。今の会社を立ち上げたときなんか、ワシとワシのポケモンくらいしかいなかったもんな……)



映画製作に関しては素人のヤーコンだが、長年の社会経験や持ち前の要領の良さで全体的な段取りや予算の管理などは卒なくこなしていった。
頼んでいた台本も序盤のものが上がってきたので、打ち合わせがてらメイとキョウヘイに見てもらうことにした。



キョウヘイ「主人公は小さな炭鉱を経営する家の息子。近くの家に住むヒロインがいちばんの親友。家族3人幸せに暮らしていたが、ある出来事で一家は突然借金を抱えてしまう……」

メイ「ヒロインと主人公はお互いのことが好きだったのに、何も言えないまま主人公の引っ越しで離れ離れになる……。で大人になってから運命的な再会をする、と」

ヤーコン「大まかにはそんな感じだな。あ、そういえば大人になった主人公とヒロインはハチクとナツメがやってくれることになったぞ!」

メイ「うそぉっ!? あんなに嫌そうだったのに? 弱みを握って脅したりしてないですよね……?」

ヤーコン「バカもん!! ワシをなんだと思ってるんだ、そんなことするわけねえだろ。ちゃんと先日の詫びを入れて話し合って円満に決まった結果だよ! ……まあ、アイツらの弱みは握れるなら握っておきたいところだがね」

キョウヘイ「ヤーコンさん本人が青年の役って正直かなりキツいと思ってたから代わってくれてよかったです!!」

ヤーコン「ぐっ、お前らまでひどいこと言うようになりやがって……。まったく覚えてろよ〜」



キョウヘイ「ところで主人公とヒロインの名前って決まってるんですか?」

ヤーコン「おお、忘れてた。主人公はワシがモデルだから似た名前がいいな……『ヤーコプ』にするか。ヒロインは架く……おっと、モデルに似せる必要はないから適当に考えよう!」

メイ「じゃあ『ローザ』はどうですか? あたしの外国語名!! 一度これで呼ばれてみたかったんですよね……えへへ!」

ヤーコン「いい名前じゃねえか。それでいこう!」

キョウヘイ「わかりました! いよいよもうすぐ撮影ですね……!」
 ▼ 34 リキリ@カシブのみ 23/05/17 22:50:04 ID:tLLME89s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウルハラいて草
支援
 ▼ 35 リムオン@アメボトル 23/05/18 02:38:11 ID:1fKYKsFc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
しれっとイッシュ人の中に紛れ込むウルップとヤーコン好き
 ▼ 36 ルンゲル@ほのおのジュエル 23/05/18 02:39:24 ID:1fKYKsFc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>35
まちがえた、ヤーコンじゃなくてハラだ
 ▼ 37 イプ:ヌル@キズナのタヅナ 23/05/18 11:46:05 ID:3tWAFKp. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウルハラとはフンシコで受けた風評被害の傷を舐めあってそう
 ▼ 38 ラルヤドラン@たんちき 23/05/18 18:35:10 ID:NCwIA88M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

撮影初日――


キョウヘイとメイは昨晩あまり眠れなかったようで、ふたり揃ってヘアメイク中にウトウトしていた。

主人公役のキョウヘイは黒いクセ毛のウィッグをかぶり、眉毛を普段より若干しっかりめに描いている。
ただ髪も眉毛も実物のヤーコンに比べるとだいぶボリュームは控えめで、オシャレに見える範囲でヤーコンっぽさを再現している様子。

ヒロイン役のメイは地毛のまま、髪を下ろしてヘアバンドですっきりまとめたスタイルだ。

ふたりともヤーコンが子供だった時代のレトロな服装で、それぞれ大人になったときの顔に合わせて若干きりっとしたメイクが施されている。
ポケウッドは私服で撮影して後から衣装を合成することが多いが、今回の映画は監督のこだわりでちゃんと衣装を着て撮影を行う。



キョウヘイ「ああ、たくさん練習してきたはずなのに緊張してきたっ……!!」

メイ「あたしも……セリフいきなり飛んじゃうかも〜」

ナツメ「あなたたちなら大丈夫。自信持って!! うまく行く予感がするわ」

ヤーコン「ナツメ、来てくれたんだな! 今日はハチクはいないのか?」

ナツメ「ハチクさんは今日は別の現場なんです。『みなさんによろしく伝えておいてくれ』って言ってました。あとこれ、彼と私からの差し入れです」

ヤーコン「そうか……ありがとよ。お前らだいたい一緒にいるものかと思ってたから驚いたぞ」

ナツメ「いやいや、どこかのネズミじゃないんですから。もちろん普段は別行動ですけど、SSでいちいち予定を合わせたり呼んだり待ったりそれぞれが同じ行動をしていたらテンポが悪いでしょう? なので便宜上まとめているだけです」

ヤーコン「なんかがっかりするメタ発言だな」

ナツメ「ご期待に沿えなくてすみませんね……さあ、そろそろ時間です! 撮影がんばってください」




ヤーコン「まず最初は長年の相棒になるモグリューとの出会いの場面だ。頼んだぞ!」

キョウヘイ&メイ「はい、よろしくお願いします!!」



ヤーコン監督「フン! クランクインするか……!!!」
 ▼ 39 ジドラゴ@みがわりおまもり 23/05/18 19:40:45 ID:c7G2yknk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 40 ノクサ@ぎんのパイルのみ 23/05/19 16:46:08 ID:mGiEDuWE [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

映画の舞台は数十年前、山あいにある小さな町。
ヤーコプは小さな炭鉱を経営する家の一人息子。ものすごく裕福というわけではないが、不自由なく平和な暮らしをしている。
隣の家には幼馴染のローザが住んでいる。しっかり者でちょっぴりお転婆な女の子だ。


ローザ(メイ)『ねえ、ヤーコプちょっと来て! 見せたいものがあるの』

ヤーコプ(キョウヘイ)『え〜何!?』


彼女に連れられて山に行くと、小さな穴の中に1匹のモグリューがいた。どうやら具合が悪そうだ。

ヤーコプ『このポケモン……モグリューだっけ? 初めて見た!!』

ローザ『うん。珍しいでしょ!? でも脚を怪我して動けないみたい……』

ヤーコプ『家に連れて帰っちゃダメかな?』

ローザ『さっき引っ掻かれそうになったから危ないと思うわ。それにまだ小さいし、親がどこかで探してるかも』

ヤーコプ『そっか……じゃあ、お腹が空いても大丈夫なようにきのみでも集めてあげよっか』

ローザ『賛成。あと寒くないように毛布でも持ってこようっと!』


それからふたりは毎日世話をしに行った。
モグリューは次第に元気を取り戻し、走り回れるまで回復したが、結局親は迎えにこなかった。

ヤーコプ『寂しくなるけど、やっと元いたところに帰れるね。元気で暮らすんだぞ!』


モグリューに別れを告げて、家路につくふたり。
不安や寂しさからか、なんとなくお互い無言のまま歩いていた……。

ふと、背後から自分たち以外の誰かの足音が聞こえる。

顔を見合わせ、ふたりがおそるおそる振り返ると…………なんとモグリューが後ろをついて来ていたのだ。


ローザ『モグリュー! どうしたの!?』

ヤーコプ『……もしかして、オレたちと一緒にいたいと思ってくれたのかも?』

モグリューはヤーコプの足元に近づき、そっと寄り添ってきた。

ローザ『わあ! ヤーコプのことが好きなのね』

ヤーコプ『えへへ……うれしいな。うちにおいでよ!』

モグリュー『♪』


こうしてモグリューは家族の一員として迎えられたのであった――。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 ▼ 41 ルフォン@こだいのおまもり 23/05/19 16:46:24 ID:mGiEDuWE [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「よーし、今日はここまでだ。ふたりともバッチリだったな! 続きもこの調子で頼むぞ!!」

キョウヘイ&メイ「おつかれさまでした!!」


撮影が終わるなり、着替えて差し入れブースに直行するキョウヘイとメイ。
談笑しながら軽食やお菓子を次々頬張る若者たちを、ヤーコンは遠くから微笑ましく眺めていた。

ヤーコン(フッ、若いっていいなあ。まったく気持ちのいい食いっぷりだよ)

ヤーコン(そういやハラの爺さんからのマラサダはまだ届いてねえか。しかし本当にあれをアローラから送ってくる気なのかね? クリームが入ったやつを常温で数日かけて……!? 気持ちはありがたいがさすがのワシでも食える気がしないな)


緑色のカビが生えたマラサダが大量に送られてくる様子を想像していたところに、何やら騒がしい音が聞こえてきた。

ガシャーーーン!!! バリバリ…

「うわーっ!」「大道具がぁ!!」「怪我はないか!?」


ヤーコン「なんだあ!?」

スタッフ「ヤーコンさん大変ですっ!!! 大道具置き場に人が落ちてきて、一部壊れてしまいました!」

ヤーコン「ええっ! そりゃまずい! 落ちたのはどこのスタッフだ?」

スタッフ「それが、どうもここの人じゃなさそうなんですよ……テレポートとかで飛ばされてきたんですかね!?」


ヤーコンが走って見に行くと、ここにいるはずがない人物の姿があった。
 ▼ 42 ラバリー@まっさらプレート 23/05/19 19:29:58 ID:mGiEDuWE [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アクロマ「いたたた……」

ハラ「ふんっ、なんのこれしき。痛くも痒くもありませんぞ!!」

ヤーコン「うげえっ!? ハラの爺さんとアクロマじゃねえか!! なんでここにいるんだよ!」


アクロマ「……ヤーコンさん!? ということは、転移は無事に成功したということですねっ!!!」

ハラ「ご無沙汰しておりますな、ヤーコン殿!! またお会いできてうれしいですぞ〜! しまキングのハラ、アローラよりマラサダを届けに参りましたぞ!! ほらほら子供たちよ、あま〜いマラサダはいかがかな? スタッフのみなさんもどうぞ召し上がってくだされ……」

メイ「わあーいただきます!」

キョウヘイ「美味しそう! ありがとうございます!」



ヤーコン「まさか、ふたりでアローラから直接飛んで来たってのか……!? 信じられねえなー」

アクロマ「ええ! ハラさんがヤーコンさんにできたてのマラサダを届けたいとおっしゃるので、開発中の転移装置を試運転がてら使ってみたんです!」

ヤーコン「しょうもない理由で不法入国すんじゃねえよ。あとお前らのせいで大道具がブッ壊れたんだぞ。弁償しやがれッ!!!」

アクロマ「大変申し訳ございません。弁償したい気持ちは山々なのですが、実はわたくしたちお金をまったく所持しておらず……」

ハラ「いや〜、褒められない話ですな……!」



ヤーコン「なら、身体で払ってもらおうか?」

アクロマ「なんとまあ!! ヤーコンさんはそのような趣味をお持ちで……/// これもまた秘められた潜在能力♂なのでしょうかっ!?」

ハラ「こんなジジイの身体を求めてくれるとは照れますな/// アクロマ殿……ヤーコン殿はツンデレな上にかなり助平な漢ですから、覚悟するのですぞ♡」

キョウヘイ&メイ「……」


ヤーコン「バカ! そういう意味じゃねえよ!!!!! 子供のいる前で気色悪りぃこと言うな!」


ヤーコン「……お前らには損害の分きっちりここでバイトしてってもらうからな!!」
 ▼ 43 ンダー@ミニリュウのウロコ 23/05/19 21:52:55 ID:fnjA8q9A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フンシコの続編風すこすこ
 ▼ 44 ルビル@かたっぽピアス 23/05/20 11:58:58 ID:IEh22S7E NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
このアクロマはフンシコでの扱いをまったく気にしてなさそう
 ▼ 45 ココッチ@ピーピーグサ 23/05/20 14:45:50 ID:y1.c3lK. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「今日は主人公とヒロインがお互いを意識するようになる甘酸っぱい場面を撮るぞ!」

メイ「ヤーコンさんの口からそんな言葉が聞けるとは……」

ハラ「青春の一ページですな。はっはっは! 今日はわたしもエキストラで参加させてもらいますぞ」




キョウヘイ「ハチクさん……手を繋ぐとこ緊張して吐きそうなんですけどどうすればいいですか……!?」

ハチク「……」ギュッ

ハチクは急にキョウヘイの手を握った。


キョウヘイ「?」

ハチク「ただの握手だと思えば問題ない。こうやってわたしと握手していても緊張しないだろう?」

キョウヘイ「うーん……? まあそうですけど…………」

アクロマ「そんなあなたに、気持ちが落ち着く薬を差し上げましょう」

ナツメ「緊張しない催眠術もかけてあげる」

キョウヘイ「みなさん……ありがとうございます!!」



キョウヘイ「……よしッ、なんか大丈夫になった気がしてきた!!! 行ってきまーす!」

キョウヘイは勢いよくカメラの方へ駆けていった。




ハチク「いまのは……」

ナツメ「何もしてないわ」

アクロマ「わたくしの飲み残しの気が抜けたサイコソーダです」

 ▼ 46 オガラス@くろいヘドロ 23/05/20 16:01:30 ID:Bq.kWhsI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 47 ルタン@だいしらたま 23/05/21 12:30:38 ID:kto6/WLc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


町のお祭りに出かけた主人公とヒロイン。
人混みにもまれて物理的にかなり距離が近くなったふたりは、うれしいような気まずいような気持ちでいた。

ヤーコプ(キョウヘイ)『……///』ドキドキ

ローザ(メイ)『……///』ソワソワ


通行人(ハラ)『おおっと失礼!』ドンッ!

ローザ『きゃっ!!』


ヤーコプ『ローザ!』

人とぶつかって転びそうになったローザの手をとるヤーコプ。

ヤーコプ『大丈夫だった!?』

ローザ『あ、ありがと……///』

ヤーコプ『うん……/// あのさ、向こうのお店行ってみよっか』

ローザ『そうしましょう!』


離すタイミングもわからず、しばらく手を繋いで歩いた。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「キョウヘイとメイは動きや表情が初々しくてリアルでいいな! ただし通行人、テメーはダメだ。全体的にわざとらしい!」


(2回目)

ヤーコン「うーん、悪くはなかったがもう一回撮ってみるかねえ……w」



メイ(今日のヤーコンさん絶対あたしたちのことからかって遊んでるよね!?)

キョウヘイ(普段なら助けてくれそうなハチクさんやナツメさんまでニヤニヤしてこっち見てるし……まったく〜!!!)


その後も監督の悪ふざけにより何度か無駄なリテイクをさせられた――。


ちなみに大変どうでもよい余談だが、バイト2名はヤーコンの会社の寮の一室で寝泊まりしており、家賃光熱費と食費がバイト代から天引きされる形になっている。携帯などの通信手段や、ポケモンは一切持っていない。
監督のパシリ、買い出し、ごみ捨て、荷物運びなどの雑用全般と、ときどきのエキストラ出演が彼らの主な業務だ。
 ▼ 48 ーテリー@きのはこ 23/05/21 19:36:17 ID:XrFQwoAQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 49 リムー@トレジャーメール 23/05/21 19:39:31 ID:cPhc3Pb. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やア糞
 ▼ 50 ラサリス@モコシのみ 23/05/22 23:38:39 ID:v8BAo4kI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「この前の撮影は楽しかったなー! わははは」

キョウヘイ&メイ(恥ずかしくて最悪だったよ!)

ヤーコン「今日はちょっとマジメにやるぞ!」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

夕方、お祭りから帰ってきて自宅に戻ると、両親が慌ただしそうにトランクに荷物を詰めていた。

ヤーコプ(キョウヘイ)『ただいまー! 何してるの?』

父(ホミカのパパ)『お帰りヤーコプ。さっき親戚のおばさんが危篤だと知らせがあって、これから夜行列車でそちらに行かないといけなくなってしまったんだ。おまえやポケモンたちも一緒に行くから早く荷造りしてくれよ』

母『あなたは覚えてないかもしれないけど、昔とてもお世話になった人なの。何日か泊まるから着替えは多めに入れておいてね。あと、念のため大事なものは持っていくのよ。留守の間に泥棒にでも入られたら困るでしょ?』

ヤーコプ『……わかったよ、準備してくる』


家を出て十何時間も列車に揺られ、名前も知らない遠い場所で列車を降りる3人。
そのまま近くにある古びた安宿に泊まった。

父『……騙すような真似をしてすまない、親戚の話は嘘だ。これから3人で住むところを探すぞ』

ヤーコプ『え、急に何言ってんだよ……うちにはあの家があるだろ!?』

母『あの家はもう差し押さえられてしまったのよ』

ヤーコプ『…………!』


トラブルに巻き込まれ、不当な借金を背負わされてしまった両親。
家や土地、山、車、家財を担保に少しは返済したが、それでも取り立てが続くため、夜逃げするしかなかったのだという。
ヤーコプはあまりのショックで茫然と立ち尽くしてしまった。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「最後の絶望するところはすごく良かったぞ! ただ、その前はもう少し不安そうにしてくれ。頭では親の言葉を受け入れようとするものの、なんとなく違和感があって心の底ではずっとモヤモヤしてる感じがいい……」

ハラ「ヤーコン殿はすっかり監督が板についてきましたな。最初に監督をやると聞いたときには助平なビデオでも撮るのかと思いましたがな!」

ヤーコン「うるせえ、次また変なこと言ったらケツの穴にダルマッカのクソを詰めてやる!」



ナツメ「メイちゃんは前回で撮影終わりよね? おつかれさま!」

メイ「わっ!? ナツメさんとハチクさん! その格好は……」

ナツメ「今日は衣装合わせなの。ヘアメイクもしてみたのだけど、どうかしら?」

ふたりとも子役の面影を残した髪型やメイクになっており、普段の姿とはまったく違う印象だ。

ヤーコン「想像してた以上によく似合っててばっちりだ。ハチクなんかワシの若い頃そっくりだな!」


ヤーコン以外(全然似てないだろ!!!)
 ▼ 51 ラルマッスグマ@なつきポン 23/05/22 23:49:33 ID:YVN2z9zs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 52 ギアナ@シュカのみ 23/05/23 19:44:29 ID:LfBQ4FM. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「おはようございます。子供編ラストですね……!」

ヤーコン「おう、頑張ってくれよ。今日はセリフは少ないが着替えが多くて忙しいからテキパキ進めような」

今回は短い場面をたくさん撮る日なので、衣装ラックにたくさんの服が用意されている。

キョウヘイ「更衣室まで遠いから往復が大変だなあ」

ヤーコン「そんなことしてたら時間がもったいないだろ。誰もお前の着替えなんて見ねえからその場でサッサと着替えろ!」

キョウヘイ「いや、そういう問題じゃないですよね!?!?!?!? ちょっと!!!」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

夜逃げ先でなんとか住む家を見つけた一家。
両親は新たな仕事を始めたが、あまり収入はよくないのでヤーコプも学業の合間にバイトやポケモンバトルで生活費を稼いだ。
貧しいながらも両親はわが子を進学させてあげようと、自分たちの食費などを削って家庭教師をつけていた。


(転入した学校で授業を受けたり友達と話したりする)

(夜明け前から新聞配達のバイト)

(町中でポケモンバトル。手持ちはモグリュー、メグロコ、オタマロ)

(自宅で家庭教師と勉強)

(雨の日、びしょ濡れになりながら合羽を着て新聞配達)

(ポケモンバトルで負けてしまった……賞金を支払う)

(メグロコとオタマロが進化)

(大雪。モグリューたちと雪かきしつつ遊ぶ)

(遅刻しそうでパンを食べながら走る。かわいい女の子ではなくオッサンにぶつかる)

(疲れて部屋の机で居眠り)


――そして月日は流れ、約10年後……

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「ご苦労さんだったな! これで子供パートが終わりだ!」

キョウヘイ「お疲れさまでした……(まさか本当にみんなの前で着替えさせられるとは……。これセクハラだよね!?)」

メイ「キョウヘイお疲れさま!!(着替えるときは毎回移動したけどなんか気まずいよー><)」

アクロマ「いかにもお母さんがテキトーに買ってきたという感じのぱんつですね。そろそろ自分で選んでみるのもいいかと思いますよ!」

キョウヘイ「見てる人いたじゃん!!!!!!!!!! ヤーコンさんのバカーーーーー!!!!」

キョウヘイは恥ずかしさのあまりどこかへ走っていってしまった。

メイ「かわいそうに…………」
 ▼ 53 ャリタツ@ネストボール 23/05/23 19:49:57 ID:LfBQ4FM. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

★おまけ★


アクロマ「ヤーコンさんから『お前もうちょっと仕事しろ!!』と怒られてしまいました……。話も長くなってきたので、概要をまとめますねっ!」


【あらすじ】
シコシコしまくる某小説で世間の笑いものになってしまったヤーコンさん。
世間に定着してしまった変なイメージを払拭しようと、自らをモデルにした映画作りを始めるのでした!
映画の撮影は子供編が終わり、これから大人編が始まるところです。


【主な登場人物】

・ヤーコンさん
このSSの主人公。突然映画を作ることになった。一応いい人ではありますが、人使いが荒く口も悪くクセの強いオッサンです。
彼に奥様やパートナーがいるという話は聞いたことがありませんが、なぜか映画にはヒロインの女性が出てくるんですよね……。
そして、ハラさんとはどのようなご関係なのでしょう? 謎はフカマルばかりです。

・キョウヘイさん、メイさん
主人公とヒロインの子供時代役。たぶんヤーコンさんにうまく言いくるめられてやっすいギャラで出演させられていると思われます。多感なお年頃なのに役で恥ずかしがる様子を監督にイジられてしまいました。ひどいです、ひどすきますっ!!
彼らの撮影は終わってしまいましたが、これからもスタジオにはよく来てくれるそうですよ。

・ハチクさん、ナツメさん
大人になった主人公とヒロイン役。素人のオッサンの個人製作映画なんかに出るには不釣り合いな売れっ子なので、おそらく何か弱みを握られているか圧をかけられているのでしょう。おふたりとも元プラズマ団のわたくしのことを少し警戒しているようです……

・ハラさん、アクロマ
親切心で差し入れのマラサダをはるばるアローラから届けにきただけなのに、そのまま寮に軟禁され低賃金で強制労働をさせられているかわいそうな2人組。ヤーコンさんがスタジオにいる日は我々も必ずいます。もはや準主役。もう少し時給を上げてほしいものです。
ちなみに、わたくしは例の小説の風評被害は特に気にしておりません。



※作者は今週から別のゲームで忙しくなるので更新ペースは落ちますが、閉じられない程度に進めていきたいと思っています!

 ▼ 54 ココ@ディフェンダー 23/05/23 21:05:39 ID:BqA.ER3M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
無理しないでねん
 ▼ 55 ワムラー@マンキーのけ 23/05/24 00:51:45 ID:Krd6QyFU NGネーム登録 NGID登録 報告
いつもありがとう
 ▼ 56 スキッパ@タマゴけん 23/05/26 23:45:01 ID:36JQnCrc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 57 ミッキュ@でんきのジュエル 23/05/27 01:44:51 ID:Eebsd.mo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコン「今日から大人編の撮影だな。頼んだぞ!」

ハチク「任せてくれ」

青年になった主人公役のハチクは肩くらいの長さでクセのある黒髪を後ろで結んだ髪型になっている。
仕事の場面では少しかっちりした服だが、私服はヤーコン本人ほどコテコテではないもののウエスタンっぽいデザインを取り入れた衣装だ。


ハチク「あの、そちらの御仁は……?」

ヤーコン「紹介が遅れてすまん。こいつはワシの友人さ。お前のファンで撮影を見学したいというから連れてきたんだ」

ウルップ「あれだよ、初めましてだな! おれはウルップ。ハチクマンの映画が大好きなんだ。本人に会えて感激だよ」

ハチク「ウルップさん……カロス地方の氷使いのジムリーダーですね? こちらこそお目にかかれて光栄です。よければ今度お手合わせ願えませんか?」

ウルップ「そいつは願ってもない話だ!! おまえさんとは氷も溶けるほどの熱い勝負ができそうだな。撮影も勝負も楽しみにしているよ!」




ドドドド……

ハラ「ウルップ殿ーッ! お久しぶりですな!!」

ウルップ「ハラ!!! どうしてここに!?」

ハラ「実はヤーコン殿に捕まって働かされているのです」

ヤーコン「おいおい人聞きの悪いこと言うなよ。壊した機材の分バイトしてもらってるだけだ!」

ウルップ「一瞬ギョッとしちまったじゃないか。あまり心配かけないでくれよ〜!?」

久々に3人揃ったウルハラコンは和気藹々とした雰囲気でとても楽しそうに談笑していた。




メイ「あのおじさんもヤーコンさんの友達かぁ。ほんと顔広いよね」

キョウヘイ「さすがPWTを作っただけあるよね」

アクロマ「ウルハラコン……伝説の3人組! 一体どんなパワーを秘めているのか!? ああ、また研究の対象が増えてしまいました! これはもうバイトなんてしてる場合ではありませんよ!?」

メイ&キョウヘイ「いや働かないとダメでしょ!?」
 ▼ 58 ボツボ@ママンボウのねんえき 23/05/27 01:53:51 ID:Eebsd.mo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

現在のヤーコプは大学を卒業して社会人2年目。
学生時代のバイト先で知り合った経営者に声をかけられ、彼のもとで働きつつ会社経営についても学んでいた。

社長『お疲れさま。遅くまで手伝ってもらってすまないね』

ヤーコプ(ハチク)『いえ、いつもいろいろ教えてくださって感謝してますよ』

社長『そう言ってもらえるとうれしいよ……ところでヤーコプは彼女とか婚約者とかいるのか?』

ヤーコプ『いませんけど……なんですか急に?(もしかしてこれから夜の店にでも連れてってくれるのか!?!?)』

社長『友人の娘さんがちょうどお前くらいの年ごろでね。紹介したいな〜なんて思ったのさ!』

ヤーコプ(なーんだ、お見合い世話焼きジジイかよ! 行きたくねえけどここで断ると社長の面子を潰しちまうし、テキトーに会ってその場をやり過ごすしかないよなあ……)

ヤーコプ『……わかりました。オレでよければお願いします』

社長『お、いい返事だな! 結婚式には呼んでくれよ!?』

ヤーコプ『まだ会ってもないのに気が早すぎますよ!!! もう!』


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「よしっ、OKだ。さすがだな!!」

キョウヘイ「役のセリフだけどハチクさんが『夜のお店に連れてってもらえるかも!?』ってワクワクしてるのなんか笑えるね」

メイ「うん、素だったらあの人絶対そんなこと言わなそうだもんね……」

ヤーコン「いや意外と興味あるかもしれないぞ!? 今日はナツメがいないし誘うには絶好のチャンスだ!」

キョウヘイ「そういう問題じゃないと思いますけど……」




ヤーコン「おいハチク、帰りにキャバクラ行こうぜ!!」

ハチク「断る」

ヤーコン「フン! つまんねえ男だなあ〜〜〜」



ふとヤーコンが視線を感じて振り向くと、ウルップとハラが連れて行ってほしそうにこちらを見ていた。
 ▼ 59 タシラガ@バグメモリ 23/05/27 08:56:31 ID:p7LQY02. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 60 クマ@きりみフライ 23/05/30 17:59:31 ID:mM8.ZN/Q [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メイ「おはようございます! この前は帰りにウルップさんやハラさんと遊んできたんですか?」

ヤーコン「ああ……あいつら大暴れしやがって大変だったよ!! 急に相撲をとり始めたんだ!」

ハラ「いや〜、久々の再会を喜ぶあまり少々盛り上がりすぎてしまいましたな!」テヘペロ☆

キョウヘイ「店員さんとか他のお客さんに迷惑かけてないでしょうね!?!?」

ヤーコン「居酒屋は個室だったし、相撲を始めたのは屋外だったからたぶん平気だ。まあワシも酔っぱらって半分以上覚えてないがな。元はといえばハチクがワシの誘いを断るからこんなことになったんだぞ!」

ハチク「それは関係ないだろ!?」

ヤーコン「女と遊んだりしたことなさそうなんで気を遣って誘ったのに……。というかお前ら今日の撮影は大丈夫なんだろうな? 主人公とヒロインが再会して付き合い始める大事な場面だぞ!」

ナツメ「ご心配なく。プロですもの――」

ヤーコン「ほんとか〜? じゃあちょっとここでやってみろよ」

ハチク「……仕方ないな」

ハチクとナツメはこのあと撮る予定の場面の一部を演じてみせてくれた。


キョウヘイ&メイ「わぁ……///」ドキドキ

ヤーコン「……フン、ふたりとも顔色ひとつ変えずに見事なもんだ」

ハチク「当然だ。なめてもらっては困る」

ヤーコン(上手いのはいいんだが、こうもサラッとやってのけられるとなんか物足りねえなあ……こいつらもどっかで絶対イジってやる!)

ナツメ(ヤーコンさんがリテイクをしつこく要求してくるのは想定内だし、私たちも対策は考えているのよ……!)


恥ずかしい場面を何度もやらせたい監督vsなんとかそれを阻止したい役者チーム。

くだらなくも苛烈な争いが静かに始まろうとしていた――。






キョウヘイ「ヤーコンさん、ぼくたちのときみたいにまたわざといっぱい撮り直しさせる気満々なんだろうな……」

メイ「そうだね。でもハチクさんやナツメさんもそれはわかってるんじゃない?」

アクロマ「監督と役者の勝負ですか、燃えてきますね! ……ハラさん、どちらが勝つか1万円賭けませんか?」

ハラ「ほう、面白そうですな。わたしはもちろんヤーコン殿にしますぞ!」

アクロマ「ではわたくしは役者のおふたりに」

キョウヘイ「あの……ハラさんとアクロマさんって借金返済のためにバイトしてるのにそんなお金あるんですか?」

アクロマ「お給料から前借りしてお小遣いをもらっているので問題ありませんよ!」

ハラ「はっはっは。良い子はマネしちゃいけませんぞ!!」

キョウヘイ&メイ「いつまでも返済できないじゃん!」
 ▼ 61 ゲンダイナ@ディフェンダー 23/05/30 19:45:34 ID:mM8.ZN/Q [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコンが相撲をするシーンを入れて「フン! 四股るか……」っていうネタをやりたくて初期からずっと考えてたのに、肝心の相撲の話でまさかの入れ忘れミスをやらかしてしまった!!!!!!泣
 ▼ 62 ガプテラ@しあわせタマゴ 23/06/01 14:17:38 ID:64JYvTLQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

世話になっている社長が友人の娘を紹介したいと言うので、仕方なく会ってみることにしたヤーコプ。
社長と一緒に待ち合わせ場所に行き、相手が来るのを待っていた。

ヤーコプ(ハチク)(はぁ……来たばっかだけど帰りてえ〜〜〜!!)

社長『相手のお嬢さんが来て軽く紹介したら俺は帰るから、ふたりで好きに話してくれ。レストランの予約と支払いは済ませてあるから安心しろよ』

ヤーコプ『わかりました』

社長『お、噂をすればなんとやらってやつかな。ローザ!! こっちこっち!』

ヤーコプ(!? いやいやまさか……別に珍しくない名前だしどこにでもいるだろ)



社長が手を振った先から若い女性が近づいてきた。ヤーコプはなんとなく気恥ずかしくて下を向いている。

ローザ(ナツメ)『こんにちは! 父がいつもお世話になっています。お元気ですか?』

社長『ありがとう、元気だよ! そしてこいつが前に話してた俺のかわいい部下さ』

社長は下を向いていたヤーコプに挨拶するように促した。

ローザ『えっ!!!!! ヤーコプ!? 生きてたのね!?』

ヤーコプ『ローザ!? 嘘だろ!?!? そんな……!!!』

社長『なんだ、知り合いか!? マジかよ!!!!』

ローザ『子供のときよく一緒に遊んでいたんです。でもある日突然いなくなっちゃって……。無事でよかった……!』

ヤーコプ『心配かけて本当にごめん……! 色々あってさ。また会えるなんて思ってもなかった!!』

社長『そうだったのか……。積もる話もあるだろうし、ゆっくり話していくといいよ。じゃあな!』

ヤーコプ&ローザ『ありがとうございます!!』


子供から大人になる約10年の歳月はとても長いもので、その場で涙の再会……といった雰囲気にはならなかったが、もう会えないと思っていた幼馴染との再会はとても懐かしく、心地良いものだった。
話が尽きることもなかったため、その後も何度か会う約束をした。


もともとお互い好きだった若いふたりが恋人同士になるまで、それほど時間はかからなかった。
クリスマスの日に宿り木の下でキスをして、その後部屋のソファで抱き合った。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


メイ「さっきも見たけどやっぱりドキドキする///」

キョウヘイ「実際に知ってる人同士だと余計に……ね///」


ヤーコン「最後のソファで倒れ込むとこ、もうちょい強引な感じにできないか? ワシが若くてイケイケでギンギンだった頃の話だからな!? 昔は1日で4回戦くらいまではできたんだぞ!」

ハチク(なんか作中のところどころでヤーコンさんの性癖が垣間見えて嫌だ――!!!)
 ▼ 63 ォクスライ@ドラゴンのホネ 23/06/01 23:00:49 ID:UTFACKN. NGネーム登録 NGID登録 報告
今は1回戦できるかできないかくらい?
 ▼ 64 ールル@キノコパック 23/06/02 00:31:27 ID:Ssu2GtE2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
草、支援
 ▼ 65 ッコラー@ブイゼルのけ 23/06/03 14:29:11 ID:kXts5xDQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ソファの場面で監督のダメ出しが入ったのでやり直しをしていた。


ヤーコン「ふたりとも普段の演技はバッチリなのに今んとこだけ本人に戻ってた気がするぞ……。お前らがやったらこういう雰囲気なのかと思うとなかなか興味深いところだがな!」

ハチク「勝手に変な想像をするな」

ヤーコン「ナツメは強引に押されて興奮するくらいのキャラで頼むぞ」

ナツメ「はぁ……(ヒロインはおそらく架空の人物なのでヤーコンさんの理想が詰め込まれているのね)」


アクロマ「短くてセリフもほとんどない場面なのに、ずいぶんと気合を入れているのですね!?」

ヤーコン「それは違うぞアクロマ。短くてセリフが少ない場面こそ誤魔化しがきかねえんだよ。実際に行為に及ぶ場面はないからその前後の印象だけが残るだろ?」

ヤーコン「ワシが狂ったように独りでシコシコしてるイメージを払拭するためにも、ちゃんと彼女と愛し合ってるんだぞという場面は重要なんだ。それで少しでも見栄えよく撮れるようにこだわるって訳さ」

ハラ「常時シコシコはよろしくありませんが、漢たるものワイルドで逞しくありたいですからな!」


ナツメ(それだったらあまりガツガツせずに紳士的な態度のほうが好印象じゃない?)

ハチク(ああ……しかし彼の価値観では押しの強い男が魅力的だと思っているようだから、言っても聞かないだろうな)





2回目――


ヤーコン「さっきよりは良くなったがもうちょい勢いがほしいなぁ……。オレ様が手本を見せてやる!」

ハチク「え?」

ナツメ「!!! 危ないっ……!」



ガバッ!

突然、ヤーコンはハチクに抱きついて押し倒した。

ハチク「ぎゃああ!?!!?!!」

キョウヘイ&メイ「ひぃっ……!?」
 ▼ 66 ュウコン@ハーブソーセージ 23/06/03 17:45:48 ID:X2wglj8g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 67 ュリネ@デンキZ 23/06/06 20:13:13 ID:LQVwUPx2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 68 スイゾロア@タマゴふかポン 23/06/08 23:05:12 ID:IS3UCnlg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 69 メバッタ@ビビリだま 23/06/09 04:47:15 ID:VnR.aaSY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「おわぁーーーっ!!」バターーン!!!

咄嗟に受け身をとったハチクにヤーコンは投げ飛ばされた。

ハラ「おお〜! 見事な巴投げですな!」

キョウヘイ「すごーい! かっこいい!!!」

アクロマ「もう一回やってくださいっ!!」

ナツメ「危ないって言ったのに聞かないんだから……」


ヤーコン「痛でで…………おいテメー何すんだよ!!」

ハチク「それはこちらのセリフだッ!」

ヤーコン「このくらいの勢いでやってくれって伝えたかったんだ!」

ヤーコン&ハチク「…………」

そんなとき、スタッフのひとりがヤーコンのもとへ駆けてきた。

スタッフ「監督ちょっといいですか!? 夜まですごい大雨になるみたいなので、いま帰れる人は早めに帰ったほうがいいかもしれません」

ヤーコン「そうか、わかった。今日じゃなきゃいけない仕事があるやつ以外は上がっていいぞ!」


メイ「どうしよう、あたし傘持ってない……」

キョウヘイ「ぼくも! 朝は晴れてたから全然気にしてなかったよ」

ハラ「……1本しかありませんが、よかったらお使いになりますかな? 撮影用に準備していた傘です」

メイ「いいんですか? ありがとうございます!」

ヤーコン「ワシらはまだ仕事が残ってるからいいんだよ。気を付けて帰れよ!」

そのままキョウヘイとメイは相合傘で帰っていった。

キョウヘイ(あれ……? 近づいてもそんなに緊張しなくなってる!?///)



ヤーコン「フン! 青春だな……頑張れよ!!」

前よりほんの少し距離が近づいた気がするキョウヘイとメイ。
大人たちは、そんなふたりの仲をどうにか進展させたくてウズウズしていた。



ヤーコン「さ〜て、仕事もしねえとなあ。さっきの続きが終わったらついでに事後のシーンも撮るぞ!」

ナツメ「え……!? 台本にはそんなの書いてませんでしたよね?」

ヤーコン「書いてないぞ。さっき思い付いたからな!! よくある感じで布団かぶって肩だけ出してくれれば大丈夫だ」

ハチク「急に服を脱げと言われると困るのだが……」

ヤーコン「なんでだよ!!! お前の普段の格好より露出少ないだろ!! 意味わかんねえよ!」
 ▼ 70 ニシズクモ@ライブドレス 23/06/10 20:15:44 ID:qblAo5MU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 71 クシー@くろいろたまいし 23/06/11 13:44:33 ID:maxgfBSI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
台本に書いていなかったシーンを突然追加すると言い出したヤーコン。
もともと予定していた場面を撮っている間、監督が悪ふざけリテイクをするかしないかで賭けているハラとアクロマは言い争っていた。

ハラ「しまキングは勝ちキング♪ 今回の賭けはわたしの勝ちですな!」

アクロマ「不意打ちとは卑怯ですよ!? 役者が練習していない場面をいきなり撮るだなんて!」

ハラ「失礼な言い方はやめていただきたい。監督は作品をより良くしようと頑張っているだけですぞ。その場でいいアイデアを思い付くことだってあるに決まっておりましょう?」

アクロマ「いやそんなの嘘ですっ! ヤーコンさんは絶対わざと台本に入れなかったんですよ!」

ハラ「勝手に決めつけないでくだされ。嘘だという証拠はあるのですか?」

アクロマ「くっ……」

アクロマ(まずい……このままではわたくしが確実に負けてしまう!! なんとかしなければ……)

ハラ「さあアクロマ殿、さっきの場面が撮り終わって休憩に入ったようですよ。我々は仕事ですぞ!」

アクロマ「はいはい。承知いたしました」

アクロマ(足止めなどをしたところであまり意味はない。監督にリテイクさせたくないと思わせる必要があるというわけです……さて、どうしましょうかね?)



ヤーコン「今回はとても良かったぞ! やはり数多の女を抱いてきた百戦錬磨のワシがじきじきに演技指導をしたおかげだな。お前もたまには女と遊べよ!?」

ハチク「もう一回投げ飛ばしてやろうか……」

ハラ「しかし実際にハチク殿が女性と遊んでいたらヤーコン殿は嫌なのではないですか?」

ヤーコン「フン、そんなことあるわけねえだろ!!」


アクロマ(!!!)

アクロマは何かひらめいたのか、急ぎ足でどこかへ向かっていった。



スタジオの外――
ナツメが誰かと電話しているようだ。

ナツメ「ええ、ありがとう。じゃあまたね」

バチッ!!!

ナツメ「!? アクロマさ……どうして…………」

アクロマ「……手荒な真似をしてしまい申し訳ありません。わたくしのために協力してくださいね」

ナツメ「……」

スタンガンで気絶させられたナツメにアクロマは薬らしきものを飲ませた。


アクロマ(さて、あともうひと仕事ですよ……!)
 ▼ 72 ワシ@ひかりのいし 23/06/11 18:37:11 ID:maxgfBSI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
自作の改造スタンガンでナツメを気絶させた後、アクロマは自分だけ何食わぬ顔でみんなのところへ戻ってきた。

ハチク「アクロマ、ナツメを見ていないか? もうすぐ時間なのに戻ってこないのだ」

アクロマ「さっき外で電話していたのを見ましたよ。でもわたくし今ちょっと手が離せないのです」

ハチク「そうか、では呼んでくる……」


外といってもポケウッド自体の外ではなくスタジオの裏のような場所で、人の出入りはほとんどない。
そこで倒れているナツメを発見した。

ハチク「……ナツメ!!! 大丈夫か!?」

ナツメ「うぅ…………」

意識は取り戻したが、感電のショックなのか少しボーっとしているようだ。

ナツメ「……」

ハチク「起き上がれるか? ほら……」

手を引っ張って起こすと、ナツメが急に抱きついてきた。

ナツメ「……ハチクさんありがとう♡」ムギュ♡

ハチク「!!? な、なんだ急に!?」

ナツメ「もう、恥ずかしがらなくてもいいじゃない?」

ハチク「(様子がおかしいな!?)……元気そうならスタジオに戻ろうか。もうすぐ撮影の時間だ」

ナツメ「そうね。待たせてしまってごめんなさい。行きましょう」

ハチク(今度は腕を組んできたぞ。別人のように積極的だが、会話は成立するし記憶も正常なようだ……。アクロマが何かしたのだろうか、しかし何のために?)

ちなみにハラとアクロマが賭けで勝負していることは、本人たちとキョウヘイ、メイしか知らない。


ハラ「監督ー、ハチク殿とナツメ殿が帰ってきましたぞ!」

ヤーコン「おう、戻ったか! てかお前ら仲良く腕組んでんじゃねえよムカつくな!!」

ハチク「遅れてすまない。少しトラブルがあった……」

ナツメ「カップルの役なんだから別におかしくないでしょう?」

ヤーコン「!? ナツメってこんなキャラだったか???」

ハチク「いや、先ほどからどうも変なのだ」

ヤーコン「そうか…………まあちょうど撮影もそういう場面だし、このまま進めてみるか」

ヤーコン(何が起きたかよくわからんが、これはなかなかおもしろい様子が撮れるチャンスかもしれねえな!!)


アクロマ(ふふふ……ナツメさんに飲ませた惚れ薬がしっかり効いてきたようですね。勝つのはわたくしですよハラさんっ!!!)
 ▼ 73 ノクサ@でんせつのメモ1 23/06/11 19:03:55 ID:yK4g68vU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 74 ゴール@ヒウンアイス 23/06/16 07:59:26 ID:mNlYVjfU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 75 ーディ@マチスのサイン 23/06/17 13:07:43 ID:pDtgrEJ2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコン「さあ、準備できたら撮るぞ。特に決まったセリフはないんで適当にラブラブな雰囲気にしててくれ」

ナツメ「はーい♡」ギュ〜♡

ヤーコン「なんか腹立つな……」

ハチク(やれやれ、手早く終わらせたいがどうなることか)

ハラ「ヤーコン殿がラブラブとか言うのはきも〜いですな! 寒気がしてわたしのタマキングが萎んでしまったではありませんか……」

アクロマ「木もいいですよね!」

ヤーコン「お前ら今日の晩メシ抜き!」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

主人公とヒロインの事後のシーン。ふたりは上を脱いで胸まで布団をかけて、腕枕の状態で寝そべっている。
時折見つめ合っては微笑み、また寄り添って目を閉じて微睡んでいた。

ヤーコプ(ハチク)『ローザ、愛してる』

ローザ(ナツメ)『ありがとう、わたしもよ』

そう言うとローザはぐっと身体を密着させて濃厚なキスをした。
動いた拍子に布団がずれて、背中まで肌が露わになる。

ハチク(そ、そう来るか――!?)

ヤーコン(うおおっ!! 横乳いいぞぉ……! キスの仕方もなかなかエロくて興奮するな!!!)

アクロマ(薬の効き目は上々ですね。もともとはキョウヘイさんとメイさんに飲ませる予定で用意していたんですけど、思ったより強いみたいなので彼らにはやめておきましょうかねえ……)

短い場面なので適当にキリのいいところで撮影を止めた。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「動きはいいんだがナツメはちょっとグイグイ行きすぎだ。ハチクが驚いて変な顔しちまっただろうが!」

ヤーコン「あと主人公はワシがモデルなんだから常にリードしろ!! いいな!? 女に攻められるMなプレイも本当は好きだが、映画ではそういうの出したくねえんだよ」

ハチク「余計な情報を付け加えるな」

ナツメ「じゃあ次はもっと気持ちよくしてあげる♡」

ハチク(やめてくれ!!!!! 演技に集中できないだろう!?)

ヤーコン「撮影以外でいちいちくっつくんじゃねえよ鬱陶しい!」
 ▼ 76 ノセクト@ひこうのジュエル 23/06/17 13:08:16 ID:pDtgrEJ2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

気を取り直してもう1回。
先ほどよりお互いイメージが固まったので、ヤーコンが考えていたものがしっかり撮れたようだ。

ヤーコン「よーしOKだ!! 今日はここまでにしておくか」

ハチク「ではわたしたちは着替えてくるぞ」



ハラ「か、監督……これでいいのですか?」

ヤーコン「おう、上手くできたから大丈夫だ!」

ハラ「なんですと…………しまキングはショッキング!!!」

ヤーコン「練習してない場面を何度かやらせてイジろうと思ってたんだが、よく考えたら撮るたびハチクが得するだけで気に入らねえからやめたぞ……」

アクロマ(作戦成功です! ヤーコンさんの性格的に美女が自分以外の男にベッタリ甘えていたらおもしろくないでしょうからね)

アクロマ「ハラさん、わたくしの勝ちですね。1万円いただきますよ!」

ヤーコン「コラーっ!! ふたりとも金ないのに何やってんだ!!!!!」


ヤーコン(ったくもう〜〜〜、こいつら目ぇ離すとほんとロクなことしねえな……)




翌朝――

ナツメ「ふぁぁ…………う〜ん……」

ナツメ「え!?!? ハチクさんの家――!? どうしてここに??? 撮影は!?」

ハチク「ひとまず落ち着け……正気に戻ったようだな。昨日のことは憶えていないのか?」

ナツメ「撮影の途中だったことしかわからないわ。何があったの?」

ハチク「かくかくしかじかシキジカ……というわけだ」

ナツメ「うそー!? やだ〜〜〜〜恥ずかしいっ!!!!!!!」バタバタ

ハチク「フッ、意外と悪くなかったぞ……」
 ▼ 77 ダリン@なぞのかけらS 23/06/17 18:59:34 ID:kB6ASzEE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 78 ネネ@ウデッポウのツメ 23/06/17 19:01:09 ID:zZh2zlHQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 79 ヤッキー@コロボーシのぬけがら 23/06/17 19:06:44 ID:eZso6xqU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援ネ
 ▼ 80 ラナクシ@シェルダーのしんじゅ 23/06/18 23:17:49 ID:QMtQDw1s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 81 キキリン@かたいいし 23/06/19 11:31:06 ID:WTRgvA2w NGネーム登録 NGID登録 報告
タマキング、名前の割にあんまり大きくなさそう
 ▼ 82 ピアー@メガリング 23/06/21 01:31:32 ID:6Z.My5jE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
多少揉めたり暴力沙汰があったりもしたが撮影は順調に進んでいた。
この日はキョウヘイがスタジオに着くと見慣れない謎の長身の男がナツメと話していた。

メイ「あ、おはようキョウヘイ! 向こうにいる背の高い人誰かなぁ? どこかで見たことある気がするんだけど思い出せなくて……」

キョウヘイ「メイおはよー! うーん、ぼくも誰だかわかんないや……。ナツメさんの友達っぽいし芸能人じゃない?」


???「あら、あなたたちも来ていたの。今日はエキストラとして参加させてもらうのでよろしく!」


キョウヘイ&メイ「「!? ……カミツレさんっ!!!!!」」

謎の人物は男装したカミツレだった。だいぶ発見難易度の高いカメオ出演をしたいようだ。


メイ「ぱっと見誰だかわかりませんでした……カミツレさんイケメンすぎますよ〜♡///」

ナツメ「ふふっ、私もびっくりしたわ! 事前にどんな格好で来るのか聞いても勿体ぶって教えてくれなかったんだから」

カミツレ「ナツメちゃんとの共演が楽しみでついつい張り切っちゃったのよ。どのくらいの人がわたしだって気付くかしらね」


ヤーコン「よおカミツレ。今日はよろしくな!」

カミツレ「や〜こんにちはヤーコンさん!! これ、渡しておくわね」

ヤーコン「フン! 相変わらずクソつまんねえギャグだな…………フウロにもよろしく伝えといてくれよ」

カミツレが差し入れとともに手渡したのはフキヨセカーゴサービスのフウロのポスターだった。
直接会いに来たり出演したりはしないが応援している、というメッセージなのだろう。


ナツメ「フウロさん、まだちょっとヤーコンさんに会うのは気が向かないんだって」

キョウヘイ「最初のあの話が本人にいかなくて本当によかったですね……」

カミツレ「……? なんの話?」

ナツメ&メイ&キョウヘイ「なんでもないです!!!!!!!!!!」

いちばん初めの企画段階では主人公役がヤーコン本人、ヒロイン役にフウロを起用しようという恐ろしい構想だったのだ――。



ハラ「おや? ゲスト出演の方ですか? ずいぶんと男前ですな!!」

カミツレ「はい。ヤーコンさんたちの知り合いでカミツレといいます」

ハラ「これは失礼! 女性の方でしたか! わたしはハラ。ヤーコン殿に軟禁されて労働させられているかわいそうなジジイですぞ……」

カミツレ「えっ!!? 軟禁……!? 大丈夫なんですか?」

ヤーコン「コラー!!!! ゲストにいちいち不穏なこと言うんじゃねえよ!!」

ハラ「なんですと〜? 事実ではありませんか!!」

ヤーコン「うるせえ! 元はといえばお前らが機材をブッ壊したせいだろうがッ!!!」

カミツレ「…………」
 ▼ 83 チュル@あおぞらプレート 23/06/21 04:42:31 ID:RsFYvuDQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
綺麗なウルハラコンとは褒められるべきスレですな
 ▼ 84 ノヨザル@オリーブオイル 23/06/21 17:12:00 ID:7sNQAuYg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 85 ダイトウ@ゼニガメじょうろ 23/06/24 12:31:56 ID:pVmwhz5w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 86 ブラン@ピンプクのおとしもの 23/06/25 20:48:21 ID:.BFU3itk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 87 ッチール@ダイマックスB 23/06/25 21:53:47 ID:6rucM0iA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
主演がヤーコン&フウロだったバージョンも見たいような見たくないような。。。
 ▼ 88 ンブオー@ヘルガナイト 23/06/26 12:04:00 ID:W/IIJh/c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 89 ニリッチ@もえぎいろのたま 23/06/26 14:00:46 ID:iUxwC4r2 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「カミツレ、街のセットにポスターを貼ってもらったぞ! しかしほんとにセリフのないエキストラでいいのか?」

カミツレ「ありがとう。わたしは演技に関してはまったくの素人だから、目立たないくらいがちょうどいいのよ」

ヤーコン「そうか……わかったぞ。それじゃ撮影開始だ!」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

ヤーコプとローザは同棲を始めて1年ほど経っていた。
仕事も順調で、とても充実した日々を過ごしているようだ。

この日はローザの誕生日。
ふたりはおしゃれなレストランに来ていた。


ローザ(ナツメ)『このお店、前から気になっていたの。料理は美味しかったし店員さんも親切でいいところね!』

ヤーコプ(ハチク)『喜んでもらえたならよかったよ! あ、ちょっと外で一服してくる……』



煙草で席を外していたヤーコプが戻ってきたとき、彼は赤いバラの花束と小さな箱を持っていた。


ローザ『!!!』

ヤーコプ『プレゼント、さっき渡したけど実はもうひとつあるんだ。受け取ってくれるか?』

箱を開けると、ダイアモンドの指輪が美しく輝いていた。

ローザ『……喜んで!』

ヤーコプは嬉し涙を浮かべて笑うローザの手をとり、指輪をはめた。

ヤーコプ『改めて、よろしくお願いします…………あ〜なんか照れるな!///』


帰り道でもローザはたびたび指輪を着けた自分の左手や、もらった花束を嬉しそうに眺めていた。

ちなみに、このとき街の通行人として後ろの方にさりげなくカミツレが歩いていたり、フウロのポスターが映り込んだりしている。


ローザ『ねえ、今度わたしの実家に挨拶に行きましょ』

ヤーコプ『そうだな! ローザのお父さんやお母さんに久しぶりに会いたいよ。うちの親も生きてたら絶対喜んでくれてたのにな……』

ローザ『ありがとう。あなたのご両親もきっとどこかで見守ってくれているわ』


もう二度と戻らないと思っていた故郷に、ヤーコプは十数年ぶりに向かうことになったのであった──。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 ▼ 90 ラックキュレム@ガオガエンZ 23/06/26 14:01:25 ID:iUxwC4r2 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メイ「プロポーズのところ、いいなあ〜〜〜! 女の子だったら誰でも憧れますよね!!」

カミツレ「そう? わたしは別にあまりこだわらないけど……」

メイ「えー!? カミツレさんなんでそんな夢のないこと言うんですか! ナツメさんはどうです?」

ナツメ「私はこういうの嫌いじゃないわ。まあ、自分の好みを理解してくれていてその人らしい演出だったら何でもうれしいかも!」

アクロマ「なるほど、プロポーズひとつにしてもいろいろな価値観があるのですね。興味深いです!」



キョウヘイ「なんか向こうで急に女子トークが始まっちゃいましたね」

ハラ「女性が3人いるとなんとやら、というやつですな。賑やかでよろしいではありませんか!」

ハチク「なぜかアクロマが混じっているのが気になるが……」

ヤーコン「ほんとだ! あいつ何やってんだよ!!!」

ハラ「アクロマ殿はあまり恋愛の話など興味があるようには見えませんが、意外ですな」

ヤーコン「恋愛感情はさておきセックスしたことは無さそうだよな。自分でそういう感覚がわからないからこそ知りたいと思うのか……?」

ハラ「そのうち本当に性欲研究所を作ってしまうかもしれませんぞ? はっはっは!」

ヤーコン「クソっ、嫌なこと思い出させんじゃねえよこの野郎!!」
 ▼ 91 ルビル@こおりのいし 23/06/26 22:14:50 ID:iUxwC4r2 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤーコン「みんな休憩から戻ってるな? 準備できたら始めるぞ!」

先ほどの撮影の後、セットの場所を移動して続きを撮り始めた。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

ふたりが暮らす都会の街から車を走らせること数時間。
山に囲まれた故郷の懐かしい風景が広がった。

ヤーコプ(ハチク)『うわ懐かしい!! ってかオレが住んでた頃とほとんど変わってねえな……』

ローザ(ナツメ)『ふふ、相変わらず何もないでしょ! ヤーコプが住んでた家もそのまま残ってるわよ。今は別の人が住んでるけどね」

ヤーコプ『あの家も残ってんのか……嬉しいけど見たらちょっと辛いかも』


ローザの実家に到着したふたりは、彼女の両親に挨拶をした。
久々に再会できたことも、婚約したことも、まるで自分のことのように心から喜んでくれた。
家族で食卓を囲み、楽しく語り合って過ごした。

ヤーコプ(家族っていいもんだな。オレたちもこんな風に歳をとっていけたら……いや、絶対そうするんだ!)


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 ▼ 92 ースト@ちかのかぎ 23/06/26 22:15:42 ID:iUxwC4r2 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

深夜──

ローザ(ナツメ)(……なんだか山から変な音がするわね。何かしら?)

ふいに目が覚めて眠れなくなったローザは、部屋着のまま音がする場所をひとりで見に行った。
お転婆で好奇心が強い性格は昔から変わっていない。


山に着くと見知らぬ車が停まっており、洞窟からは本来ないはずの灯りが見える。洞窟内や周辺に数人いるようだ。


ローザ(……盗掘だわ!!)


見つかると危ないので引き返そうとしたところ、服に引っかかった木の枝がパキッと折れた。

盗掘者A『誰だ!?』

ローザ(まずい! 逃げなきゃ!!!)


グループのひとりに懐中電灯で照らされ、ローザはすぐに見つかってしまった。

盗掘者B『地元民か……。なかなかの上玉だな、俺が可愛がってやるよ』

ローザ『嫌、来ないで……!』

背を向けないようにジリジリと後ずさりしていくローザ。
相手も少しずつ距離を詰めてくる。


そのとき……


ガラッ


ローザ『あっ……』



追いつめられて足を踏み外したローザは、そのまま真っ暗な崖の下へ転落してしまった──。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


ヤーコン「今日はここまでだ…………」

キョウヘイ「ええええええええ!?!?」

メイ「あたしどうなるのーーーー!?」

ハラ「ハラハラさせられますぞ……!!!」

カミツレ「あー! ハラさんそれわたしが言おうと思ったのに!!」

 ▼ 93 ピナス@クチートナイト 23/06/27 17:24:25 ID:gqowVONs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 94 VHVjBvM/Kw 23/06/27 23:26:01 ID:RAMcEWM2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 95 ブクロン@ザングースのツメ 23/06/29 20:59:37 ID:Dvc6rUR2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 96 ビィ@ウルトラネクロZ 23/07/01 19:22:57 ID:L0sQboYs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜番外編 おさらい&アクロマのぼやき〜

こんにちは。ブラックな環境で労働させられているアクロマです。
撮影がない日に自分のラボへ行ってはいろいろなアイテムを少しずつ回収していたのですが、先日ヤーコンさんに没収されてしまって大変悲しいです。
それと、ハラさんと一緒に少しずつくすねて貯め込んでいた差し入れのお菓子類も、そのとき全部強奪されてしまいました。
物価の高いイッシュで食費を浮かそうと頑張っていたのに、なんという仕打ちでしょうか……!


さて、物語が進んできましたので、ここらで一度振り返ってみようと思います。
今回は作中で撮っている映画について紹介しますねっ!

【映画内の登場人物】
・ヤーコプ(キョウヘイさん→ハチクさん)
映画の主人公。若き日のヤーコンさんがモデルです。
実物と比べると格好良すぎる気がしますが、映画ですから多少見栄え良くデフォルメしたほうがいいのかなと最近思うようになってきました。
ハチクさんがちゃんとヤーコンさんの口調を真似てセリフをしゃべるので、ちょっと面白いんですよ。

・ローザ(メイさん→ナツメさん)
ヒロイン。ヤーコンさん曰く「ワシの昔の恋人がモデルだ」とのことですが、たぶん架空の人物だと思います。
名前も容姿(栗色の長い髪・深い緑色の瞳)も子役のメイさんから取っていて割と適当だからです……。
活発な性格のおしゃれな女性という設定のようで、いつも当時のトレンドの服を着ています。

・社長
ヤーコプの勤め先である、従業員が数人しかいない小さな会社の社長。世話焼きなおじさん。
両親をふたりとも亡くしているヤーコプにとっては、第二の父親のような存在ですね。

・ローザの両親
故郷の小さな町にある実家で今も暮らしている夫婦。土地や山をいくつか持っている地主です。
隣に住んでいたヤーコプの一家とは家族ぐるみで付き合いがありました。


【映画のあらすじ】
苦学生時代を乗り越え社会人になったヤーコプは、あるとき偶然にも幼馴染のローザと再会します。
それから恋人同士になったふたりは幸せな日々を過ごし、プロポーズも大成功。
しかし、彼女の実家へ結婚の挨拶に行った夜、ローザは崖から転落してしまい……!?


……という感じですね!


そういえば、没収された物のなかに惚れ薬入りのお菓子があったんですよ。
キョウヘイさんとメイさんに飲ませようと思って用意していたものの、結局やめたやつです。

何も知らないヤーコンさんがそれを食べてしまって…………2日ほどハラさんを追いかけ回していました。
ナツメさんと違い、ヤーコンさんは相手を好きになるというよりは性的な対象として強く認識している様子でした。
本人の性格や、相手との元々の関係性なども効果に影響するのかもしれません。まだまだ検証が必要そうです。
ヤーコンさんとハラさんの関係ってもしかして……!?!?!?

ハラさんはハラさんで、満更でもなさそうだったのが興味深いところです。
おふたりの野生の本能が覚醒する様子をじっくり観察したかったのですが、邪魔だと言われ寮から締め出されたので何も見られず……。
わたくしその間は野宿させられたんですよ。本当にひどい話ですよね!?


2日ぶりに寮に帰ってきて部屋のドアを開けると、なんともいえない匂いがムワッと充満していました。

むさ苦しい話で申し訳ございません。それでは失礼いたします!
 ▼ 97 ーギラス@においぶくろ 23/07/01 21:55:03 ID:10OwAxYM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 98 ルネロス@ひでん:しおスパイス 23/07/01 22:51:56 ID:uR3gRGR2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラコンイチャついてて草
 ▼ 99 ニラン@くれないのミツ 23/07/02 01:06:52 ID:9U06idbY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
褒められたスレですな
 ▼ 100 エルオー@カリキリのはっぱ 23/07/05 09:23:46 ID:viooFHM6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 101 ンド@メガティアラ 23/07/05 13:08:40 ID:LKVgpikY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 102 ジョンド@やさいパック 23/07/06 19:08:16 ID:0FYASUp2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前回から少し日が空いて、次の撮影日。

なんとなくヤーコンとハラがよそよそしい雰囲気になっていたが、突っ込みづらいので誰も触れなかった。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

今回は主人公ヤーコプ(ハチク)のモノローグから始まった。


──婚約したオレたちは、ローザの実家へ挨拶に行った。彼女の両親は心から喜んで祝福してくれた。

でも、翌朝起きたらローザがいなくなってて…………
気が付くとオレはいつの間にか自宅へ戻っていた。ローザももしかしたら先に帰ってきたのかもしれない──


少しやつれた様子のヤーコプは、ローザを探してポケモンたちと朝から歩き回っていた。

ヤーコプ『全ッ然手がかりが掴めねえ……悪いやつに連れ去られたりしてたらどうすりゃいいんだ!? ドリュウズ、お前鼻がきくだろ。匂いで追えないのか?』

ドリュウズは困ったような表情をしてうつむいた。

ヤーコプ『チッ、なんだよその顔……』



???『ヤーコプ、探したぞ!! こんなところにいたのか!』

ヤーコプがいつも世話になっている、勤め先の社長が声をかけてきた。


ヤーコプ『あ、社長……ローザをどこかで見てませんか? 行方不明なんです』

社長『……!』

ヤーコプ『こうしているうちにも危険な目に遭ってるかもしれない。早く見つけてやらないと……』


社長『お前……それ本気で言ってるのか?』

ヤーコプ『本気ですよ!』


バシッ!!


彼は突然、ヤーコプの頬を思い切り引っぱたいた。


ヤーコプ『……』


社長『自分に嘘をつくなッ!! ……それと、ポケモンたちにもな』


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 ▼ 103 チエナ@エレベータのカギ 23/07/06 19:10:02 ID:0FYASUp2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

社長『何事も諦めずに努力できるのはいいことだよ。でも現実から目を背けちゃダメだ』

ヤーコプ(ハチク)『……』

社長『認めたくない気持ちは痛いほどわかるが……彼女は亡くなったんだ。最後くらいしっかりしろ!!! お前が見送ってやらなくてどうする!?』

ヤーコプ『そう……ですよね…………』

社長『つらいよなぁ……何もかも、これからだったのにな…………』

ヤーコプは肩を震わせ、むせび泣きながら頷いた。



数日後……。
葬儀などを終えてヤーコプは自宅に戻ってきた。
最愛の人を突然失ったショックはあまりに大きく、この数日間は人と話した内容も、誰と会ったのかなども、ほとんど頭に入ってこなかった。

結婚式で着るのを楽しみにしていたドレスを着せてもらったローザがとても綺麗だったことだけは、鮮明に憶えている。
指輪は自分の手元に残しておきたい気持ちもあったが、彼女に着けていてほしかったので、薬指にもう一度はめてお別れをした。
あのとき触れた手の冷たさも、たぶん一生忘れないだろう。


ヤーコプ(家の中……やけに広く感じるな…………)

ふたりで暮らした家にひとりでいると、彼女が本当にいなくなってしまったことを否が応でも実感させられる。
楽しかったこと、ケンカしたときのこと、なんでもない日常、愛を確かめ合った幸せなひととき。
たくさんの思い出が、涙とともに溢れて止まらない。

ポケモンたちは何も言わずにそっと寄り添ってくれていた──。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


キョウヘイ「うぅ〜〜〜っ……」

メイ「死んじゃやだー!」

ハラ「おふたりとも泣かないでくだされ……ほら、アクロマ殿が飲み物とお菓子を買ってきてくれましたぞ!!」

アクロマ「今日は頑張ってちょっと遠くのカフェまで行ってきました! コーヒーやお茶から甘いものまでいろいろありますよ〜!」


ヤーコン「ハチクも喉乾いてるだろ? 先に好きなの選んでいいぞ!」

ハチク「いや、水でいい……」

ナツメ「私もいらないのでみなさんでどうぞ」

ヤーコン「常温の水か……そういうとこも気を遣ってんだなあ〜」

アクロマ(彼らはわたくしが出した飲食物は確実に密封されたもの以外口にしないのですが、その余りをもらえるのでヤーコンさんが気付くまで秘密ですよ!!)

ヤーコン「じゃ、ワシが多めにもらうぜ〜!! 監督は頭使うから甘いものもゼロカロリーだ。ガハハハ!!!」

アクロマ「あああーーーーーっ!?!!!泣」
 ▼ 104 ルミル@かおるキノコ 23/07/06 19:12:27 ID:Y0mEJ49I NGネーム登録 NGID登録 報告
フン!支援るか…
 ▼ 105 ワンナ@サシカマスのウロコ 23/07/08 20:05:13 ID:3K1sGkQs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 106 ロベルト@バコウのみ 23/07/10 20:08:53 ID:QnpsF23. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
撮影の後──

ナツメ(久しぶりに会ったスタッフさんと話しこんじゃった! 「超能力が使えてうらやましい」ってよく言われるけれど、都合のいいことばかりじゃないのよね。世の中知らないほうがいいことも多いし……)

====

ハラ『わたしとのことは遊びだったのですかッ!?』

ヤーコン『うるせえ! わからねえっつってんだろうが!!』

ハラ『とぼけないでほしいですな! あんなに熱く激しく求めてきたのはヤーコン殿のほうではありませんか』

ヤーコン『だから〜〜〜気付いたらなぜかああなってたんだよ。ワシの意思とは違うんだ! 嘘じゃねえ!!』

ハラ『さんざん人の心と身体を弄んでおきながら……! ひどいですぞ、ひどすぎますぞ!!!』

====

ナツメ(そうそうこういうの! ……って何これーーー!?!?)

身近なおっさん同士がなぜか痴話喧嘩をしている不穏な光景が突如浮かんできた──。

ナツメ(今のは……末来視、よね…………? はぁ〜、また余計なものを視てしまったわ……)



ナツメ「ねえ、アクロマさん。ハラさんとヤーコンさんに何かしたわね!?」

アクロマ「……勘のいい人はキライじゃないです。けど、少し弁解させていただけますか? かくかくシキジカな事情で、ヤーコンさんだけが薬を飲んでしまったのです!」

ナツメ「えっ? ……じゃあつまり、ハラさんはヤーコンさんにグイグイ来られて本気になっちゃった……ってこと!?」

アクロマ「ええ、おそらくは。そういえばあなたが薬を飲んだ日はハチクさんと一緒に帰ったようですが、もしかして同じような状況に……?」

ナツメ「いえ、彼が私を心配して家の前まで送ってくれただけよ。あの人はまじめだからそういうトラブルにはならないわ」

アクロマ「そうでしたか。あの……ヤーコンさんとハラさんの件は本当に予想外なのですが、どうしたらいいでしょうかね!?」

ナツメ「起こったことを正直に話すしかないんじゃない? なぜあなたがこの薬を持っていたのかも含めて……ね」

アクロマ「またヤーコンさんに怒られてしまいますよー!!」

ナツメ「ヤーコンさんもハラさんも情に厚い人だし、誠意をもって伝えれば納得してくれるんじゃないかしら。私も付き合うから、ふたりに話をしに行きましょうか」



先ほどの末来視の通り、別の部屋でヤーコンとハラが喧嘩をしていたので、アクロマは事情を説明した。

アクロマ「…………というわけでヤーコンさんとハラさん、大変申し訳ございませんでした!」

ヤーコン「おいアクロマ……テメーふざけんなブッ殺すぞ……!」

アクロマ「ひぃっ、本当にすみません……!!」

ヤーコン「昨日捨てちまったじゃねえかよバカ野郎ッ!!! 早く知ってればいろんな女に使ったのにーーー!!!!!!!!」

ハラ「おおう……褒められない発言ですな! 百年の恋も冷めましたぞ…………」


後味は悪いものの、ひとまずヤーコンとハラの気まずい関係は元に戻ったのであった。めでたしめでたし……?
 ▼ 107 スイビリリダマ@ゴーストジュエル 23/07/11 19:40:30 ID:X1TUbJb2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
  ▲  |  全表示247   | << 前100 | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。
書込エラーが毎回起きる方はこちらからID発行申請をお願いします。(リンク先は初回訪問云々ありますがこの部分は無視して下さい)

→説明
投稿
【IDを発行(または認証)】


0/60
投稿前に利用規約をお読み下さい。当サイトを利用しているユーザーは利用規約に同意したものとみなします
作者本人ではない二次創作絵や写真は、出典のURLを貼って下さい。
※GIF 20.2 MBまで
複数枚画像と単体画像アップの違い
複数枚画像(※Ctrl+クリックで複数選択、Shift+クリックで範囲枚数選択)(6枚まで一度に選択可能)


  • . 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
    レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
    その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
    荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




    面白いスレはネタ投稿お願いします!
    (消えた画像の復旧依頼は、問い合わせフォームからお願いします。)
    スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
    新着レス▼