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【SS】アニポケ ソード&シールド

 ▼ 1 フレシア@エスパーZ 23/10/12 10:34:40 ID:44xgTknE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カントー地方

サトシ「ガラル地方?」

オーキド博士「そうじゃよ。なんでもポケモンバトルに力を入れておる地方なようでな。ジムチャレンジを開催するらしい。」

サトシ「ジムチャレンジ!」

オーキド博士「うむ、勝ち進めばお前もチャンピオンであるダンデと戦えるようじゃ!そこでサトシ、お前にカントー代表として出てもらいたいんじゃが?」

サトシ「やります!」

オーキド博士「よし来た!すぐにでも行くぞ!」

サトシ「はい!」

オーキド博士「おー!そうじゃサトシ!1人旅の仲間が着いてくることになっておるんじゃ!」

サトシ「へ?」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ガラル地方

ユウリ「近頃夢を見るんです……」

ダンデ「夢?」

ユウリ「よく分からないポケモンが話しかけてくるんです……私に「新たな英雄になれ」……と」

ソニア「「英雄伝説」…………?」

ユウリ「だから私……決めました……そのポケモンを仲間にするまでジムチャレンジには参加しません!」

ダンデ「!!…………本当にそれでいいのか?」
 ▼ 826 アームド@シーヤのみ 25/10/16 12:13:45 ID:hEAohhxY NGネーム登録 NGID登録 報告
そして数日後、サトシのジム戦がいよいよという所まで迫っていた。
けれどサトシのやることはいつも通りだ。
ジム戦直前でも、全力で特訓あるのみ。

サトシ「ドラパルト!ドラゴンダイブ!ピカチュウはでんこうせっか!」

ドラパルト「ドッパルル!」
ピカチュウ「ピカピカピカ!」

ユウリ「モスノウ、ふぶき!ゴリランダーはウッドハンマー!」

モスノウ「モーノノノノノー!」
ゴリランダー「ヴボォォウ!」

ピカチュウ「ピカッ!?」
ドラパルト「ンパッ!?」

ゴリランダーの腕が振るった風圧が、モスノウの冷気の嵐の軌道を変える。
ぶつかるように交錯した風が、ピカチュウとドラパルトを巻き込んで吹き飛ばした。

サトシ「やるなあ……」

ユウリ「パワーにパワーを乗せてるんだよ?強いに決まってるよ!」

黒いねがいぼしのことや暴走したダイマックスポケモンのことは気がかりだがユウリも特訓に参加していた。
そしてそんな特訓の最中……

ホップ「おーーーい!ユウリ!サトシ!」

ユウリ「ホップ!……それにソニアさんも?」

ホップ「ようやく追いついたぜ!!サトシはジム戦だろ!?」

サトシ「ああ!」

ソニア「聞いてよユウリ〜、ホップくんたらここに来るまでの道で迷子になってたの。一体誰に似たんだろうね〜」

ユウリ「ええ……スパイクタウンからここまでで迷う要素あります……?」

ホップ「迷子じゃないぞ!俺の興味あるものを追いかけていたら出口がどっちだか分からなかっただけだぞ!」

ソニア「それを迷子と言うのよ……ダンデくんも同じようなこと言って迷子になってたっけ?似るものねえ……そうそうダンデくん今日の試合を見るそうよ、気合いが入るね!」

サトシ「えっ!本当ですか!」

ソニア「あたしは今回の異変の調査をマグノリアおばさまから頼まれていて見れないけどさ、楽しんできなよ!」

そう言ってソニアは軽く手を振り、去っていった。

サトシ「よし!皆、もっと特訓だ!」

ピカチュウ「ピッカ!」

ホップ「サトシ、俺にもどのくらい強くなったのか見せて欲しいぞ!」

サトシたちはより特訓に熱が入って行く。
 ▼ 827 マクロー@はつでんしょパス 25/10/17 19:29:42 ID:6GPcm/aw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そしてそれはジムリーダーであるキバナも同じことだった。

キバナ「よし!こんなもんでいいだろ!今日もチャレンジャーを派手に吹き飛ばしてやるぜ!」

自信に満ちた声で笑い、スマホロトムを構える。キバナは恒例の「今日の対戦予告動画」を撮影してアップロードする。それは、挑戦者への挑戦状であり、ファンへの宣言でもあった。

そして数時間後。ナックルスタジアムはすでに満員。
この地で行われる最後のジム戦――その熱気は最高潮に達していた。

サトシ「じゃあ行ってくる!」

ホップ「おう!頑張るんだぞ!」

サトシは手を振り、スタジアムへと走り出す。観客席からは大歓声が響き渡った。

実況「さあジムリーダー キバナとチャレンジャー サトシ選手の注目のバトルがいよいよ開始です!」

スタジアムの中央、砂嵐を模した光の演出がフィールドを包む。
その中心でキバナは腕を組み、鋭い笑みを浮かべていた。

キバナ「よう、戦うのを楽しみにしていたぜ。ダンデにリベンジしたいならこのキバナ様を吹き飛ばすくらいしてみな。もっとも今回の戦いで吹き飛ばすのは俺たちの方だけどな!竜の力をとくと味わっていくんだな!」

サトシ「もちろん!俺たちはダンデさんともう一度戦う!そして勝つ!このバトルも!」

キバナ「いい威勢だ!かかってこい!!」

ジャッジさん「ルールはダブルバトル、手持ちのポケモンは4体。互いに2体ずつで戦いどちらかの手持ちを全滅させた者を価値とする!まずはユーたちのポケモンを繰り出すのだ!!」

キバナ「まずはこいつらだ!出てこい!!ヌメルゴン!バクガメス!」

ヌメルゴン「ゴーーヌー!」
バクガメス「ガッメエェェス!」

サトシ「きみに決めた!ダクマ!そしてピカチュウ!」

ダクマ「ダックーーマ!」
ピカチュウ「ピカッーーチュ!」

ホップ「キバナさんのポケモン、ドラゴンタイプだけあって超重量級だぞ……」

ユウリ「対してサトシは」

タケシ「小柄でスピード重視だな。能力としては対極に位置するな。」

ジャッジさん「レディィィ……ファイッ!」

サトシ「ダクマ!ヌメルゴンに向かってきあいパンチ!ピカチュウはバクガメスに10まんボルト!」

ピカチュウ「ピッカチュウウウウウウ!」バリリリリリ!
ダクマ「ダダダッ……ダックゥゥーマ!」

10まんボルトの電撃と共にフィールドを駆け抜けダクマはヌメルゴンに接近する。

キバナ「甘え!トラップシェル!」

バクガメス「ガメッス!」グッ!……ズドォォーーン!

ダクマ「ッ!?」

ヌメルゴンの前に割り込んだバクガメスが、甲羅でダクマの拳を受け止めた瞬間、甲羅の奥が爆ぜる。轟音と共に爆炎が弾け、ダクマの体がフィールドの端まで吹き飛んだ。
 ▼ 828 ンプク@あおのディスク 25/10/18 18:09:55 ID:7ZD2hke2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ダクマ「フン……」

爆風が吹き荒れる中、ダクマは「問題ない」と言わんばかりに煤を払いながら立ち上がる。

キバナ「なるほど見た目以上にタフだな。だったら次はこれでノックアウトだ!バクガメス!ドラゴンテール!ヌメルゴン!アシッドボム!」

サトシ「ピカチュウ!ヌメルゴンを引き離せ!アイアンテール!」

ピカチュウ「ピッカチュ……ピッカア!」ギラリ
ヌメルゴン「ヌゴッ!?」

ヌメルゴンが口から放った毒の爆弾をピカチュウのアイアンテールが打ち返す、地面に着弾したそれは爆発し辺りに爆風が吹き荒れる。

サトシ「でんこうせっか!」
ピカチュウ「ピッカア!」ビュン!
ヌメルゴン「ゴヌッ!?」

閃光のごとき突撃がヌメルゴンを大きく後退させた。
そして同じタイミングで全身を甲羅にしまいコマのように大回転しながらダクマにバクガメスのドラゴンテールが迫っていた。

バクガメス「ガーメメメメメメメメスッー!」ギュルルルルル

サトシ「受け止めろ!」

ダクマ「グマッ!」
バクガメス「ッ!? ガメッ!?」

凄まじい回転力から放たれたドラゴンテールをダクマは気合いを入れると片手でがっしりと受け止める。衝撃であたりの瓦礫は砕けるがダクマは揺るがない。その姿に会場からは驚きの声があがる。

ホップ「なんなんだ……あのポケモンは?あんなやつ初めて見たぞ。」

ユウリ「あたしもわからない……けど小柄とは思えないパワーだよ。」

サトシ「いくぞダクマ!そのまま投げ飛ばせ!」

ダクマ「クママママママ!ダックゥゥーマ!」ギュルルルルル
バクガメス「クガメガアアァァ〜!?」

ダクマはそのまま両手で尻尾を掴みジャイアントスイングでバクガメスを投げ飛ばす。スタジアムの端へ叩きつけられ、壁に激突し土煙が上がった。

サトシ「いいぞダクマ! ピカチュウも一気に畳み掛けろ!10まんボルト!」

ピカチュウ「ピッカア!……チュウウウウウウ!」バリリリリリ!
ヌメルゴン「ゴヌギャアアアア!?……グヌ……」ビリリ

キバナ「チ……麻痺か……」

雷撃が直撃、ヌメルゴンの体を光が包む。雷撃は体を迸りその巨体を揺るがす。

実況「バクガメスに大ダメージ、ヌメルゴンは麻痺!ここまではサトシ選手が順調だ!」

観客の歓声が轟く中、キバナの表情はわずかに引き締まる。

キバナ「使い時だな、ヌメルゴン!あまごい!」

ヌメルゴン「ヌヌヌヌ……ヌーゴォ〜」パッ!

ヌメルゴンの祈りに呼応するように、天井を覆うスクリーンに暗雲が立ち込め、スタジアム全体に冷たい雨が降り注ぐ。
照明が水滴を照らし、戦場は一転して幻想的な光景に包まれた。
 ▼ 829 ワッス@ライコウのおやつ 25/10/19 13:16:28 ID:./Gg5TNA NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「雨か……!!」

ヌメルゴン「ヌヌヌヌーーン〜♪」

サトシ「あれは……うるおいボディ!?」

降り注ぐ雨がヌメルゴンの体に流れる麻痺効果を洗い流す。

キバナ「ここからだぜ!かみなり!」

ヌメルゴン「ヌゴォ!」ピカッ!

サトシ「しま……ダクマ!」

ダクマ「グマアアッ!?」

ヌメルゴンが放ったかみなりはピカチュウから急に軌道を逸れてバクガメスの追撃に向かったダクマに命中する。


キバナ「ドラゴンテールで追撃だ!!」

バクガメス「ガメッス!」

ダクマ「グッ!?」

甲羅に身を潜め、竜巻のように回転、その尾が稲妻に包まれたダクマに叩き込まれダクマを吹き飛ばす。

ピカチュウ「ピッカア!」ガシッ!

ピカチュウが飛び込み、空中でダクマの腕を掴み取る。そのまま互いに地面に転がるように着地し何とか瓦礫への激突は避けた。

ホップ「なんだ今のかみなり!?」

ユウリ「いや……ズレたんじゃない、狙ってたんだ。ピカチュウを囮にして、ダクマを……」

タケシ「雨の中でのかみなりは必中と言っていいほどの命中精度になる。キバナさんは天候を活かした戦い方が得意と聞いた……これも戦法の一つなのだろう。」

ユウリ「天を味方にしているみたいだね……」

サトシ「手強いな……一対一じゃなくて連携して倒すぞ!」

ピカチュウ「ピッカ!」
ダクマ「クーマ!」

キバナ「ハッ!ようやく理解したかよ!」
 ▼ 830 ッシブーン@くさのジュエル 25/10/21 15:44:15 ID:GSWslMzU NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「まずはどちらかを倒す!ダクマはバクガメスにインファイト!ピカチュウはエレキネット!」

ダクマ「ダク!」
ピカチュウ「チュウウウ……」

キバナ「させるかよ!かみなり!」

ヌメルゴン「ヌヌヌヌ……ヌゴォン!」ピシャーーン!

サトシ「今だピカチュウ!」

ピカチュウ「ピッカア!」ビャ……

ズドォォーーン!

ヌメルゴン「ヌゴッ!?」

キバナ「チッ……」

ピカチュウの放ったエレキネットが、迫る稲妻を絡め取るように包み込み、爆ぜるように消えた。
爆風と光の余韻の中、ヌメルゴンが身をすくませる。

キバナ「バクガメス!トラップシェル!」

バクガメス「ガメス!」

甲羅が赤熱し、光を帯びる。だが、ダクマは真正面から突っ込まず、素早く跳び越える。

ダクマ「クマッ!!……ダダダダダダッ!」ズドドドドド

バクガメス「グガメ……」ガク

すれ違いざまに、拳が次々と叩き込まれる。
怒涛の連撃がバクガメスの体を大きくのけ反らせ、膝をつかせた。

バクガメス「ガメメメメ……ガメース……‎𖦹‎‎𖦹‎」ズシーン

ジャッジさん「バクガメス!戦闘不能!」

限界を迎えたバクガメスはそのまま地面に倒れ込み戦闘不能になった。

サトシ「よし!まずは一体!」

いきなりチャレンジャーであるサトシがキバナのポケモンを落とし先制を奪ったことに会場は驚きや歓喜の声に包まれる。

キバナ「はっ!そうこなくちゃなあ、次はこいつだ!」

フライゴン「フラーーーイゴン!」

サトシ「フライゴンか!」

実況「ジムリーダー キバナの二体目はフライゴン!再び試合開始です!」

キバナ「全て飲み込め!だくりゅう!」

ヌメルゴン「ヌヌヌヌ……ゴォンヌ!」ズドドドドド……

轟く咆哮とともに、雨に混じる濁流が押し寄せる。
それはスタジアム全体を飲み込まんとする勢いで、ピカチュウとダクマに襲いかかった。
 ▼ 831 トム@おうじゃのしるし 25/10/21 18:26:15 ID:BSKQWkVo NGネーム登録 NGID登録 報告
轟音とともに雨の水が集まり、まるで暴風雨が形を持ったかのような濁流がスタジアムを覆う。
観客席の最前列のバリアまで水しぶきが上がるほどの威力だ。

サトシ「ダクマ!ピカチュウの後ろに!ピカチュウはアイアンテール!」

ピカチュウ「チュウウウ……ピッカア!」

金属の尾が光を放ち、水流を切り裂いてゆく。

サトシ「いけ ダクマ! きあいパンチ!」

ダクマ「ダアッ!」

その切れ目を縫うように、ダクマが素早く駆け抜ける。

ホップ「ピカチュウ、すげえパワーだな!」

タケシ「ピカチュウもパワーはかなりあるからな。」

キバナ「悪くねえな……だがその程度じゃあ止められやしねえ!」

キバナは指を鳴らし、続けざまに叫ぶ。

キバナ「たつまき!」

フライゴン「フラーイ……ライライライライ!」ボアッ!

翼を広げ、竜巻のような暴風を巻き起こす。
濁流の上に突風が重なり、まるで嵐そのものが牙を剥くかのように濁流が荒れ狂う。

ピカチュウ「ピッピカッ!?」
ダクマ「ダク……」

サトシ「ピカチュウ!ダクマッー!」

濁流は瞬く間にピカチュウとダクマを飲み込んでしまう。

ピカチュウ「ゴボボボボ……」
ダクマ「ボボボボ……」

サトシ「これじゃあ身動きが……」

竜巻と濁流が重なり2匹を逃さない水牢となり確実に体力を奪ってゆく。

キバナ「どうしたサトシ!天候を制するのがドラゴンの力の前に屈するか!?」

サトシ「いいや!まだまだ戦えます!!」

サトシは思考を張り巡らせる。

サトシ「(あのだくりゅうを操っているのはヌメルゴン……たつまきを操っているのはフライゴン……どちらかを倒さないと!)」

策を考える中サトシはあることに気がつく。

ダクマ「ゴボボボボ……」

サトシ「力を貯めているのか……このだくりゅうの中で……」

水に押し流されながらも、ダクマの腕が淡く輝く。
その光は、闘気を練り上げている証だった。
 ▼ 832 ンタイン@しらたま 25/10/23 12:12:43 ID:hKzwWZsQ NGネーム登録 NGID登録 報告
轟く嵐の咆哮の中、濁流がスタジアムを飲み込む。
雨と風と水しぶきが混ざり合い、視界すら霞む中でサトシは叫んだ。

サトシ「わかったぜダクマ!お前の狙いが!!ピカチュウ、アイアンテール!」

ピカチュウ「ゴボボ……ゴボボボボ……」ピカッ!

濁流の中、ピカチュウの尻尾が銀に輝く。水の抵抗をものともせず、その尾は鋭く弧を描いた。

キバナ「なにか狙ってやがるなあ?ヌメルゴンはだくりゅうを、フライゴンはたつまきを、もっと威力を強めろ!このままあの奴らを沈める!」

ヌメルゴン「ヌゴゴ……」ザババ!
フライゴン「ライライライライ……ラーイゴン!」ビュオオオオ

怒涛の暴風雨がさらに膨れ上がる。濁流と竜巻が絡み合い、まるで竜がうねるかのようにフィールド全体を飲み込んだ。

サトシ「まだだ……まだ耐えるんだ!」

ダクマ「グママ……」ゴボッ
ピカチュウ「ピィィィ……」ゴボッ

ユウリ「サトシ……何を狙って?」

ホップ「あのままじゃあどっちもやられちまうぞ!」

タケシ「いや、ただ翻弄されてるようには見えない。何を待っているんだ……?」

やがて、暴れる水流が2匹を渦の中心へと吸い込む。

キバナ「まとめてトドメだ!ヌメルゴン、りゅうのはどう!フライゴンはりゅうせいぐん!」

ヌメルゴン「ゴォォォヌ!」カッ!
フライゴン「ラーイ……」キィィィ……

空と大地、双方から竜のエネルギーが放たれる。
濁流と暴風が、それに伴い暴れ狂う。

サトシ「ここだ!ピカチュウ、アイアンテールで思い切りダクマを打ち上げろ!!」

ピカチュウ「ピッカア!」ブゥン!
ダクマ「ダックゥゥーマ!」ダッ!

ピカチュウの尾が弾ける。その一撃を踏み台に、ダクマが弾丸のように射出される。水を割き、空気を裂いて、一直線にヌメルゴンへ向かう。

サトシ「ダクマ、きあいパンチ!」

ダクマ「ダアアアアアァァァァッ!」ゴッ!

腕に凝縮した闘気が紅く閃く。同時にヌメルゴンも叫ぶ。

キバナ「撃ち落としてやるぜ!」

ヌメルゴン「ヌーゴン!」ズォォォ

青白い竜の波動が放たれ、空中で激突する。

ダクマ「グゥゥゥゥ……マアアアア!」

二つの闘気がぶつかり合い、押し合い、軋み、やがて大きな爆発を起こした。
爆炎と衝撃波がフィールド全体を覆い尽くす。濁流も竜巻も、りゅうせいぐんさえも、すべてをかき消すほどの爆発。光と風が止んだ時、スタジアムには静寂と蒸気だけが残っていた
 ▼ 833 カヌチャン@かぼそいホネ 25/10/24 17:20:47 ID:ow36IifM [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヌメルゴン「‎𖦹‎‎𖦹‎」
ダクマ「‎𖦹‎‎𖦹‎」

ジャッジさん「ヌメルゴン、ダクマ 戦闘不能!」

サトシ「戻れダクマ!……あとは任せろ!」

キバナ「ヌメルゴン、戻れ。……いい仕事だったぜ。ここで一体落とせたのはでかい。」

ジャッジ「ではポケモンを!」

サトシ「頼むぞ!ドラパルト!」

ドラパルト「ドラルルルルゥ!」

高速で浮遊するドラパルトが音もなくサトシの前に現れる。

キバナ「追い詰めたつもりだろうがここからだぜ、出てこい!ジュラルドン!」

ジュラルドン「ジュラアアアァァーール!」

スマホロトム「ジュラルドン ごうきんポケモン 体を構成する金属は傷も殆どつかない高い硬度を誇る、体に篭もる熱はスリットから逃す。」

サトシ「……見たことないやつだ。」

キバナ「そうか!じゃあさらに見た事ないものを見せてやる!ジュラルドン!キョダイマックス!スタジアムの彼方まで敵を吹きとばせ!」

キバナのダイマックスバンドが唸りを上げる。エネルギーがジュラルドンを包み込み、スタジアムを貫く光柱が立ち上る。

キョダイマックスジュラルドン「ジュラララララアアアァァァーー!」

サトシ「キョダイマックスまで!?たっっ……か!」

高層ビルとも見紛うその巨体がピカチュウとドラパルトを見下す。

サトシ「キョダイマックスには……キョダイマックスだ!ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピッカッ!」

サトシ「キョダイマックスだぁ!」

キョダイマックスピカチュウ「ピッカアアアアチュウ!」

サトシ「よし!……ドラパルトはフライゴンを頼む!」

ドラパルト「ドラルルルルゥ!」

キバナ「上等じゃあねえか!ジュラルドン!ダイスチル!フライゴンはピカチュウにドラゴンクロー!」

キョダイマックスジュラルドン「ジュラアアアアアア!」ドスン

地面を踏み鳴らした瞬間、鋼の山脈のような岩柱が突き上がる。巨大な金属の槍がフィールド一面に生え、ピカチュウを飲み込まんと迫る。

サトシ「ドラパルトはフライゴンにドラゴンアロー!ピカチュウはダイアタック!」

キョダイマックスピカチュウ「ピッカアアアア!」ブゥン!

キョダイマックスジュラルドン「ジュラッ!?」

キョダイマックスピカチュウは尻尾を振り回して鋼の山を砕きジュラルドンに打ち返した。
 ▼ 834 ナヘビ@こだいのツボ 25/10/24 22:07:35 ID:ow36IifM [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フライゴン「ラァイ!……ッ!?」

ドラパルト「パルル!」

振り抜かれるドラゴンクロー――しかしその瞬間、ドラパルトのドラゴンアローが掠め、フライゴンの両翼をかすめ裂いた。

フライゴン「ラアァイゴ!」

狙いをドラパルトに定めたフライゴンは大きく旋回し、再びドラゴンクローを構えるとドラパルトを追い詰めるように迫る。

ドラパルト「パルル!」ドォン!

瞬間的に姿がかき消え、次の瞬間にはさらに上空へ
ドラパルトは急上昇と同時にシャドーボールを放ち、フライゴンの進路を断つ。二匹の戦場は雲を突き抜け、上へ上へとさらに上昇してゆく。

サトシ「こっちもダイスチルだ!!」

ピカチュウ「チュウウウウッピッカアアアア!」ズシーーーン!

巨体を支える地面が鳴動する。振り下ろされた金属の尾が、ジュラルドンの巨体にも匹敵する鋼の山を突き上げた。

サトシ「いっけえ!」

キバナ「キョダイゲンスイ!」

キョダイマックスジュラルドン「ドオォォンヌ!」ズオオォォォオンン

サトシ「!?」

ユウリ「弾かれた!?」

ホップ「なんだあの技は!?」

ジュラルドンの体を中心に竜の闘気がうねり、竜巻の防壁が全身を包み込む。
触れた鋼の山が粉々に砕け散り、ピカチュウの一撃は霧散した。

キバナ「もっと打ってこい!」

サトシ「っ!!……ダイアタック!!」

キョダイマックスピカチュウ「ピッカアアアア」ブゥン!

キバナ「キョダイゲンスイ!」

キョダイマックスジュラルドン「ジュアラル!」ズオオォォォオンン

キョダイマックスピカチュウ「ピッカァッ!?」

衝撃波と竜巻がぶつかり合い、フィールド全体が軋む。尻尾の一撃も悠々と弾き飛ばされてしまった。

実況「ピカチュウが猛攻を仕掛けるも再びキョダイゲンスイに防がれたっー!」

タケシ「ジュラルドンの体の周りに発生させ纏わせることで攻防一体のバリアにしているんだな。」

ユウリ「しかも分厚そうだよ……」

タケシ「ああ、だがどんな防御にも必ず穴がある……それをサトシがそれを見抜けるかが勝負の鍵になるはずだ……」
 ▼ 835 ツノイサハ@ドリームボール 25/10/24 23:01:29 ID:ow36IifM [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「だったらこの技はどうだ!キョダイバンライ!!」

キョダイマックスピカチュウ「ピッカ……ピッカ……ピッカチュウウウウウ!」

巨体から放たれた巨大な大電撃がジュラルドンの眼前に迫る。

キバナ「キョダイゲンスイ!」

キョダイマックスジュラルドン「ドオォォンヌ!」ズオオォォォオンン

サトシ「!!」

竜の闘気が渦を巻き、ジュラルドンの顔を覆い尽くす。
直撃したキョダイバンライは、竜巻の壁に掻き消され、光だけを残して霧散した。

サトシ「わかったぞ……アレの突破方法が!!キョダイバンライ!上空に打ち上げろ!」

キョダイマックスピカチュウ「チュウウウウウウ!」ピシャーーン!

稲妻の柱が天へと伸び、雲を突き抜けた瞬間、空全体が光り、無数の雷が雨のように降り注ぐ

キバナ「キョダイゲンスイ!受け止めろ!」

キョダイマックスジュラルドン「ジュラルルルルル!」ズオオォォォオンン

ジュラルドンは頭上に竜の闘気を集め、盾のように展開する。
だがサトシは、その瞬間を待っていた。

サトシ「ここだ!ピカチュウいけ!」

キョダイマックスピカチュウ「ピッカア」ズシンズシン!

キョダイマックスジュラルドン「ジュラアアッル!?」

キバナ「!?」

ジュラルドンは真正面から突き飛ばされ、巨体ごとよろめいて転倒する。支えていたキョダイゲンスイの防壁が崩壊し、空から降り注ぐ大電撃が直撃する。観客席が震えるほどの爆音。
閃光がスタジアムを白く染め上げた。

サトシ「よし!予想通り!!」

ユウリ「今度は弾かれなかった……どうして?」

タケシ「さっきのキョダイバンライは“顔面”に集中して防いでいた……つまり、あの防御は全身を覆うことができないんだ。」

ホップ「だからどこかに守りを集中させると……」

ユウリ「隙ができる……」

タケシ「ああ、上空に放ったキョダイバンライの威力に対応するため、ジュラルドンは防御を上に集中させた。
だからピカチュウの突進で、そのバランスが崩れたんだ。」

サトシ「次で決めるぞ!!キョダイバンライ!!」

キョダイマックスピカチュウ「ピッカチュウウウウウ!」バリリリリ

キョダイマックスジュラルドン「ジュラアアアアアアアッ!?」
 ▼ 836 ットレイ@でんせつのメモ3 25/10/25 11:23:18 ID:zxsgLhIc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして同じくしてスタジアムのはるか上空

ドラパルト「パルッ!?」
フライゴン「ギャッ!?」

嵐のような空中戦。互いの翼が風を切り裂き、空気が震える。
一進一退、まさに一歩も譲らぬ激闘だ。だがその激闘の均衡が今崩れようとしていた。

ドラパルト「ドラルルルルゥ!……ッ!?」

全身を竜の闘気で包み、ドラゴンダイブ。
しかし、フライゴンはほんのわずかに体をひねり、紙一重でかわす。

フライゴン「ラーイゴゴゴゴ!」バリリリリ

ドラパルト「パッ!?ドラッア!?」

雷光を纏った拳が連続で炸裂、かみなりパンチのラッシュがドラパルトを貫く。
次の瞬間。
閃光の尾を引きながら、ドラパルトは地上へと叩き落とされた。

サトシ「ッ!?ドラパルト!!」

ドラパルト「ドラルルル……」

ドラパルトはまだ余力があるかのように立ち上がり電撃を払い除けた。

サトシ「よく耐えてくれたな!こっちは多分……」

視線の先ではキョダイバンライの直撃を受たジュラルドンが倒れている。
スタジアム全体が静まり返る。そして、光が収まるのと同時に、ピカチュウも元の姿へ戻った。

ジャッジ「ジュラルドン……いや!?」

サトシ「?」

ジュラルドン「ジュラルルルルル……」

実況「なっなんとジュラルドンが立ち上がった!!なんという体力だ!」

キバナ「だよな!お前のちからはこんなものじゃない!」

サトシ「まだ油断するなピカチュウ!ドラパルト!」

キバナ「サトシ!お前は逆鱗に触れてしまったみたいだな!」

サトシ「!?」

キバナ「お前のピカチュウの力がジュラルドンの新たなる力を目覚めさせちまったってことだ!見せてやれ!」

ジュラルドン「ジュラララララララララ……」カッ!

ジュラルドンの体が眩い光に包まれる。金属音とともに、全身の装甲が変形していく。光が弾け現れたその姿はより鋭く、より重厚な姿をしていた。

サトシ「こっこれは……進化!?」

キバナ「そうだ……そしてこれがジュラルドンの進化系!!ブリジュラスだ!」

ブリジュラス「ブラララララララァァス!」

地鳴りのような咆哮が辺りに響き渡る。
 ▼ 837 ンファン@とくせいパッチ 25/10/26 15:09:24 ID:cm8Qy8ck [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホップ「しっ……進化しちまったぞ……」

タケシ「時にポケモンは土俵際まで追い込まれた時に爆発的な成長を見せることがある……追い込まれたジュラルドンはその力を進化に変えたのだろう……」

ユウリ「キョダイマックスは解けたのにこの果てしない威圧感……凄いパワーを感じるよ……」

キバナ「進化した力を見せてやれ!!エレクトロビーム!」

ブリジュラス「ジュラス!……ジュラララララララララ……」ブゥンブゥンブゥンブゥン……

全身のスリットが発光し、膨大な電力が圧縮されていく。空気が焦げ、観客席の照明がチカチカと瞬く。

サトシ「なにかしてくるぞ!止めるんだ!ピカチュウ 10まんボルト! ドラパルトはシャドーボール!」

ピカチュウ「ピッカアア!」
ドラパルト「ラルルルル……」

キバナ「りゅうせいぐん!」
フライゴン「ラーイゴン!」ボッ!

ドラパルト「ドラッ!?ドラアアアア!?」
ピカチュウ「ピカッ!?」

上空からフライゴンのりゅうせいぐんが降り注ぐ。直撃を受けたドラパルトは大きく吹き飛ばされ爆風を浴びたピカチュウは怯んでしまう。
その一瞬の隙を逃さず、キバナの声が響く。

キバナ「ドラゴンクローで押さえつけろ!」

フライゴン「フラーイ……ゴン!」ガシッ!

ピカチュウ「ピッイイイ……」

サトシ「しまった!ピカチュウ!?」

ピカチュウは苦しそうに暴れるが強い力で押さえつけられ身動きができない。

キバナ「今だ!エレクトロビーム発射!」

サトシ「まさか……フライゴンごと!?」

ブリジュラス「ジュララアアアアアアァス」ブォォォォォ……カァッ!

放たれた超高圧の電撃砲が、一直線にピカチュウへ放たれる。フライゴンごと飲み込み、眩い閃光がスタジアムを包み込む。観客席に衝撃波が走り、電子掲示板が一瞬ブラックアウトする。そして静寂と共に煙が晴れてゆく。


ピカチュウ「‎𖦹‎‎𖦹‎」

フライゴン「フラーイ……」

ジャッジさん「ピカチュウ、戦闘不能だ!」

実況「ピカチュウがここで敗れた!だがフライゴンは無傷だ!」

サトシ「ピカチュウ!」

サトシは走り出し、倒れたピカチュウをそっと抱き上げる。その表情には、驚きよりも悔しさが浮かんでいた。

タケシ「あのエレクトロビーム、多分でんきタイプの技だ。フライゴンはじめんタイプ。電撃を受けないどころか、盾役に使える。」

ユウリ「だからピカチュウを押さえつけてそのまま撃ったんだ……確実にピカチュウを仕留めたかったんだろうね……」
 ▼ 838 トーボー@ひこうのジュエル 25/10/26 18:15:27 ID:cm8Qy8ck [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ここで休んでいてくれピカチュウ。」

ピカチュウ「ピカピ」

ピカチュウをそっと下ろし、サトシは一歩前へ踏み出す。
その目には、まだ消えぬ闘志の炎が宿っていた。

キバナ「さあ、次はどのポケモンだ?」

サトシ「俺の最後の一体はこいつだ!」

インテレオン「テオン!」

実況「サトシ選手最後の一体はインテレオンだ!」

颯爽と登場し、水滴を弾くように指先を払う。

キバナ「ほう……その力見せてもらうぜ!ストーンエッジ!フライゴンはりゅうせいぐん!」

ブリジュラス「ジュラァス!」ズシン……ズガガガガ
フライゴン「ラーイ……ゴゴゴ!」ババ!

ブリジュラスがその巨体を地面に叩きつけると辺りの地面から岩石の刃が突き出す。同時にフライゴンはりゅうせいぐんを辺りに降らせる。

サトシ「アクアジェット!ドラパルトはシャドーボール!」

インテレオン「テォラァアアアアアア!」ズバァッ!
ドラパルト「ドラルルルルゥ!」ガッ!

インテレオンは自身の水をジェット噴射させ突き出す無数の岩の刃とりゅうせいぐんの間を掻い潜る。ドラパルトも音速飛行でその間を通り抜ける。

サトシ「アクアブレイク!」

インテレオン「テレォォォォォォ!!!」
ドラパルト「パルルルルッ!」

ブリジュラス「ジュラッ!?ジュラアアアアッ!?」

水刃が閃光のように走り、ブリジュラスの装甲を切り裂く。同時に背後から、ドラパルトのシャドーボールが炸裂する。

ブリジュラス「ジュラアアアアア……」

キバナ「いい攻撃と連携だが……俺のブリジュラスはまだ崩せないようだな。」

キバナは腕を組み、薄く笑った。

サトシ「だったら攻撃するまで!!アクアブレイク!」

インテレオン「テォ!」

バキッ!

インテレオン「!?」

サトシ「アクアブレイクがおれ……」

キバナ「教えてやるよ、ブリジュラスの特性"じきゅうりょく"を!攻撃すればするほどに防御力が上昇する。その程度の攻撃など簡単に弾けるのさ!メタルクロー!」

ブリジュラス「ジュラス!」ザシュ!
インテレオン「ブッ!?」
 ▼ 839 ノハナ@みっけポン 25/10/27 22:46:01 ID:N4pIbz22 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
鋭い爪が閃く。
インテレオンの身体を切り裂き、宙を舞わせた。

インテレオン「テオォ……」

地面に転がりながらもインテレオンはすぐに体勢を立て直す。

サトシ「くっ……なんて硬さだ……」

キバナ「考えてる暇なんて与えねえ!フライゴン、りゅうせいぐん!」

フライゴン「フリャアアアアイ……ゴーーーン!」ズドドドドド

額が輝くと天空から無数の流星が降り注ぐ。

サトシ「どっちにしても、攻撃あるのみだ!!ドラパルト、かえんほうしゃで撃ち落とせ! インテレオン、アクアブレイク!」

ドラパルト「コオォォォォ……カッ!カッ!カッ!」ボッ!

火炎を口に貯め火球連弾として発射し無数の流星を次々と撃ち落としてゆく。

インテレオン「テオオォォォ!!」ダッ!

腕に纏う水の刃がさらに硬質化し、刃鳴りを響かせながら突進する。

キバナ「ストーンエッジ!」

ブリジュラス「ジュラララス!」ズドン!

インテレオン「テオン!テォォォン!」ズバババババ

地面が爆ぜ一斉に岩の刃が突き出す。

ブリジュラス「…………」

インテレオン「ッ!?」

サトシ「また……」

タケシ「じきゅうりょく……際限がないな……」

キバナ「ブリジュラス!ワイドブレイカー!」

サトシ「かわしてねらいうち!」

ブリジュラス「ジュラララララララララ……スッ!」ブゥゥン

インテレオン「テオォォン!」バキュゥンバキュゥン!

薙ぎ払いを飛び上がってインテレオンは数発の水弾を指先から発射する。

ブリジュラス「ジュ!?」

インテレオン「!!」

サトシ「!!……これだ!」
 ▼ 840 バコイル@クイックボール 25/11/01 15:18:03 ID:SZowtipg NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「もう一度今の場所にアクアブレイク!!」

インテレオン「テオン!……テォォォン!」

ドスッ!

ブリジュラス「ヌグッ!?」

水の槍を携えたインテレオンの鋭い突きが、ブリジュラスの装甲を正確に貫く。
巨体が大きくのけぞり、その隙にインテレオンは距離を取った。

サトシ「アクアジェット!」

インテレオン「テォン!」バシャ!

ブリジュラス「ジュ!?……ジュラララ……」

水流の噴射による超加速。勢いのままに放たれた蹴りがブリジュラスを直撃し、さらにダメージを与える。

ユウリ「どうして?……あれだけ防御力があったブリジュラスが突然ダメージを……」

タケシ「そうか、きゅうしょだ!きゅうしょに当てた時はどれだけ防御を上げていようともそれを貫通しダメージを与えられる!」

ホップ「でもそれって狙ってやれるもんなのかよ……」

タケシ「"ねらいうち"だ。さっきの攻撃でそのきゅうしょを見抜いたんだ。」

キバナ「きゅうしょを見抜いたか……だがそれがどうした!フライゴン、たつまきだ!」

フライゴン「ライ!」ビュオオオオ!

サトシ「なっ!?」

インテレオン「ッ!?」
ドラパルト「ルパァッ!?」

フライゴンがドラパルトの追跡を振り払い、空高く舞い上がる。
次の瞬間、周囲を覆い尽くすほどの大竜巻が発生し、スタジアム全体を飲み込むように吹き荒れた。
その勢いはインテレオンを空中に吹き飛ばしドラパルトも空中での制御が効かないほどだった。

キバナ「エレクトロビーム!いくら早くとも、俺らの弱点を見抜こうとも、このブリジュラス最大最強の一撃を受ければ立ってはいられまい!」

ブリジュラス「ジュラララ……」ブゥゥン……

サトシ「なんてたつまきだ……ドラパルト!インテレオンをキャッチして背中に乗せるんだ!」

ドラパルト「グッ……ドララ……」

だがドラパルトは浮遊を保つだけでも精一杯、必死に己の動きを制御している

サトシ「この感じ……この前のキョダイマックスしたサダイジャみたいだ!」

サトシは暴走したキョダイマックスしたサダイジャとの砂塵吹き荒れる激闘を思い浮かべる。
 ▼ 841 キキリン@かしらのしるし 25/11/02 23:28:10 ID:TclgilgU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「あの時のドラパルトはちゃんと飛べていた……なんでだ?」

砂塵の嵐の中、暴走したサダイジャと対峙しながら、インテレオンを背に乗せて自在に飛んでいたあの時のドラパルトの姿。

サトシ「そうか……あの時は……ドラパルト!風に乗るんだ!風に乗って飛ぶんだ!」

ドラパルト「パッ!……パルルル!」

体をひねり、風の流れを読むようにドラパルトは姿勢を立て直す。
たつまきの中、抵抗するのではなく、風の流れを掴む。
すると再び安定を取り戻し、竜巻の軌道に沿って自由に飛行し始めた。

サトシ「いいぞ!そのままインテレオンを乗せて飛び上がれ!!」

ドラパルト「パルルル!」
インテレオン「ッ!!」

風に弾き飛ばされていたインテレオンを、ドラパルトが正確にキャッチ。
そのまま二匹は風に乗り、一気に舞い上がる。
上空の竜巻の中心。そこにいるのはフライゴンだ。

サトシ「まずはフライゴンを倒す!!」
キバナ「させねえよ!りゅうせいぐん!」

フライゴン「カアアアア……ゴン!」ドォン

竜巻の風を帯びた無数の光弾が、流星のごとく降り注ぐ。

ドラパルト「ドラルルルルル!」

しかし、風を読んだドラパルトの飛行はまさに音速。
たつまきと一体化したような軌道で、次々と流星群をすり抜け、フライゴンへと迫る。

サトシ「ねらいうち!」

インテレオン「テォン!」バキュゥン!バキュゥン!
フライゴン「ゴァッ!?」

ドラパルトの背中から放たれた水弾が、正確にフライゴンの翼を撃ち抜いた。
体勢を崩したフライゴンがもがく。

サトシ「ドラゴンダイブ!」

ドラパルト「ドラパルルルル!」ゴォッ!
フライゴン「フギャアアアアアッ!?」

竜の闘気を纏った体当たりが直撃。
フライゴンは反撃の隙もなく、竜巻の中心から落下していく。

フライゴン「𖦹𖦹」

ジャッジさん「フライゴン戦闘不能!」

サトシ「よし!」

フライゴンが地面に倒れると同時に、空を覆っていた竜巻がゆっくりと晴れ、フィールドが元の姿を取り戻す。だが……

キバナ「フライゴンを倒したか……だが!エレクトロビームのチャージは完了した!撃てっ!」

ブリジュラス「ジュララララララ……ジュラアアアアアアアアッス!」
 ▼ 842 ダイトウ@ぼうじんゴーグル 25/11/05 15:04:02 ID:VG96iyqg NGネーム登録 NGID登録 報告
激しい閃光の明滅と共に、極大の電撃が上空のドラパルトとインテレオンを貫いた。

ドラパルト「ッ!?」

直撃すると凄まじい爆発がスタジアムを揺らす。
爆炎に包まれた二匹は、黒煙と共に凄まじい速度で地上へと落下していった。

ユウリ「2匹まとめて!?」
ホップ「まずい!?」

キバナ「トドメだ!メタルクロー!」

ブリジュラス「ジユララ!」

鋭く光る爪を構え、ブリジュラスが一気に跳躍。落ちゆく二匹へと襲いかかる。

サトシ「……今だ!」

ドラパルト「ドララ!」バッ!
ブリジュラス「ジュラッ!?」

キバナ「なにっ!?」

煙の中から、ドラパルトが再び飛び出した。
その長い尾と胴体を、ブリジュラスの鋼の身体に巻きつけながら共に落下してゆく。

サトシ「かえんほうしゃ!」

ドラパルト「カアアアッ!……ドラッ!」ボォ!
ブリジュラス「ジュラアアアアアッ!?」

至近距離からの逃げ場のない火炎が、ブリジュラスの全身を包み込む。
灼熱の渦が爆ぜ、鋼の巨体が軋んだ。

キバナ「ちぃ……インテレオンはどこだ!!」

キバナが周囲を見回す。
しかし、煙の中にインテレオンの姿はない。

キバナ「邪魔だ!ワイドブレイカー!」

ブリジュラス「ジュララララッス!」ブゥン!
ドラパルト「ドラァッ!?」

ブリジュラスが咆哮し、自身ごと振り回して炎を振り払う。
巻きつかれていたドラパルトの身体が宙を舞い、地面に叩きつけられた。

サトシ「ドラパルト!!……よくやった!!」

キバナ「!!」

サトシ「インテレオン!ねらいうちだ!」

インテレオン「テオン……」バキュゥン!

キバナ「フィールドの……端だと!?」

観客席の近く、フィールドの壁に張り付くように身を潜めていたインテレオン。
その瞳が鋭く光り指先から放たれた一発の水弾が、ブリジュラスへと一直線に走った。
 ▼ 843 クケイル@カットパイン 25/11/06 11:56:57 ID:oSIEAOJk NGネーム登録 NGID登録 報告
キバナ「エレクトロビーム!!」

ブリジュラス「ジュララララッス!」カッ!

一瞬の閃光と共にチャージが完了する。ブリジュラスの体から極大の電流がほとばしり、水弾へと向けて放たれる。

キバナ「いけ!そのままインテレオンごと吹きとばせ!」

ブリジュラス「ジュラアアアアアッ……」

インテレオン「クッ……」

水弾を押し返さんと電撃がより強く迸る。

ドラパルト「ドラッ!」ドォンドォン

ブリジュラス「ジュッ!?」

キバナ「なにっ!?」

ブリジュラスの横合いから、矢のような影が突き刺さる。
ドラゴンアローだ。
ドラパルトが倒れながらも、渾身の一撃を放っていた。

サトシ「今だ!ねらいうち!」

インテレオン「テォン!」バキュゥン!

先に放っていた水弾に、もう一発の水弾が重なる。
二つの弾がひとつに融合し、青白い閃光を放ちながら一直線に突き進む。

ブリジュラス「ジュラアアアア……」ググ……

押し返そうとする電撃がより強く輝く。しかし水弾は止まらない。
エレクトロビームを貫き、逆流するようにブリジュラスへと迫る。

キバナ「なっ何だこのパワーは……!?」

サトシ「いっけええええええぇぇぇぇ!!!!!」

インテレオン「ッテォォン!」

ブリジュラス「ジュ……ジュラアアアア……ジュラアアアアアアアアッ!?」

閃光と衝撃波が爆ぜ、スタジアムの空気が震える。
水弾は電撃を完全に貫き、ブリジュラスをフィールドの壁に叩きつけた。

ブリジュラス「ジュ……ジュラアアアア……𖦹𖦹」

ジャッジさん「勝負あり!ブリジュラス 戦闘不能!よってこの勝負はサトシ選手の勝利だ!!」

サトシ「よし!勝っったぞぉぉおーーー!」

スタジアムが歓声に包まれた。
観客席からの拍手と歓呼が鳴り響き、サトシとポケモンたちは肩を並べて飛び跳ねる。
勝利の喜びと共に、ドラパルトとインテレオンの笑みが光っていた。
 ▼ 844 シアン@バトルサーチャー 25/11/07 10:42:41 ID:LgoAaV7I [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キバナ「サトシ、こっちに来い。」

サトシ「??」

キバナ「記念の自撮りだ。勝者であるお前も撮らせてもらうぜ。」

サトシ「えっ……はい!」

パシャ!

キバナ「どうだ?俺様は負けていても結構イケているだろ?」

サトシ「はい、キバナのポケモンたちみんな強くて手強かったです!」

キバナ「そう言ってもらえると雨雲の後の晴天のように晴れやかな気持ちに…………となるわけないだろ!!」

サトシ「えぇっ!?」

キバナ「俺様は今お前に負けて凄まじく悔しい!ポケモンたちの元気があるならすぐにリベンジしたいくらいにな!だがそれはトーナメントまでお預けだ!」

サトシ「!!」

キバナ「ガラルのジムリーダー、そしてジムチャレンジを勝ち抜いたトレーナー、そしてチャンピオンダンデに挑む資格を争うトーナメント!俺様に勝ったお前はその戦いに参加する資格を得たんだ!俺様のリベンジはその時までにお預けだ!今度はガチのマジで勝つ!」

サトシ「ええ!俺は次もガチのマジで勝ちにいきます!」

キバナ「はっ!いい心意気だ!そんなお前にこのガラルのジム、最後を飾るドラゴンバッジをくれてやる!受け取れ!」

キバナはドラゴンバッジをサトシに勢いよく手渡す。

サトシ「よし……ドラゴンバッジ、ゲットだぜ!」

ピカチュウ「ピッピカチュ!」
ダクマ「…………」
インテレオン「オン……」
ドラパルト「パァルル♪」

ユウリ「これでジムバッジコンプリート……」

ホップ「なあ……インテレオンはどうやってあんなに離れた位置にいたんだ?」

タケシ「エレクトロビームの大爆発が起きた時の衝撃を利用して離脱したんだろう。そのことを少しでもキバナさんに気が付かせないようにドラパルトで時間稼ぎをしたんだ。」

ユウリ「本当に紙一重の勝利だね……」

タケシ「ああ、次はもう使えない戦い方だ。」

ユウリ「今の戦いよりもレベルが高いのがトーナメント……」

こうして今回のジムバトルは閉幕となった。
 ▼ 845 ジッチュ@イワンコのいわ 25/11/07 11:02:51 ID:LgoAaV7I [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「あっ皆!」

タケシ「おめでとうサトシ!」

サトシ「ああ、バッジコンプリートだぜ!」

ホップ「凄いな……今回のジムチャレンジで最速らしいぞ。」

サトシ「えっ?そうなのか?」

ユウリ「あんたやホップみたいに順当に勝ち進むってのは凄いことなんだよ。ガラルでも限られたトレーナーしかできないこと。」

サトシ「なんかそう言われると照れるな……」

ユウリ「トーナメントの日程も決まってたよね。確か……」

???「それについてだがな、変更がある。」

サトシ「え……あー!」

ホップ「兄貴!それにリザードンも!」

リザードン「リザァン♪」

ダンデ「サトシ、きみのバトルも見させてもらったよ。トーナメントでもじゅうぶん渡り合えると俺は思うぜ。」

サトシ「ありがとうございます!」

ユウリ「ダンデさん……変更って……」

ダンデ「ああ、君たちも知っているだろう。先日のダイマックスした暴走ポケモンの事件を。」

タケシ「結局原因はわかってないんですよね。」

ダンデ「ああ、今もローズさんの会社……マクロコスモスも調査を続けている。俺個人としても色々探ってはいるが進展はない。そのことを受けてローズさんはトーナメントの日程を先送りにすることにしたんだ。」

サトシ「!!……それって」

ダンデ「ああ、本来なら2週間後だったトーナメントを3ヶ月後に行うことを決定した!」

ホップ「なっ長〜!?」

ダンデ「この不安定な状況の中行うのは危険という判断だ。ファンが不安に駆られず楽しめる場を俺は作らなければならない。それとなホップ、お前もウカウカはしていられないぞ。」

ホップ「え?」

ダンデ「ジムチャレンジを挑むチャレンジャーがトーナメントに参加する資格を得られるのは2週間後までだ。それも限られた人数でだ。」

ホップ「そうか……じゃあすぐにキバナさんに勝たないとだな!」

ダンデ「だがそれが終わってからの期間は」

サトシ「修行し放題……?」

ダンデ「その通り!チャレンジャーだけじゃない!ジムリーダーたちも同じだ!ガラル全体のレベルが大きく上がるわけだ!開催まで長いがそのトーナメントはきっとこれまでにないガラル最高の戦いになるだろう!」

サトシ「面白い……今からワクワクしてきた!みんな!早速特訓だ!」

ガラルのジムバッジをコンプリートしたサトシ、3ヶ月後の戦いに向けて新たなる修行の旅が始まる!
To Be Continued
 ▼ 846 キメノコ@ボンサクのちゃわん 25/11/07 22:01:16 ID:r/8.QcaM NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
トラブルが起きたからトーナメントを延期する←わかる

立場上俺は客の安全を優先しなければならない←わかる

まだ解決の目処はおろか原因すらわかってないがトーナメントは3ヶ月に必ず開催する←は?

トーナメントの開催は3ヶ月に延期するが締切は2週間後に前倒しする←頭おかしいんか?

締切は2週間後!!だが、その後は修行し放題!!←締切が3ヶ月後でも早く上がった奴は修行し放題だろ

これが脚本の都合でキャラが動くってやつか
 ▼ 847 ンド@むらさきのミツ 25/11/07 22:22:15 ID:gC.k0wQM NGネーム登録 NGID登録 報告
>>842
極大の電撃が貫いた

直撃し爆炎に包まれた二匹

落ちゆく二匹








インテレオンは爆発の衝撃で離脱してましたww



地の文で嘘ついてて草。なんでもありやんけこんなもん
 ▼ 848 ュウツー@ギャラドスナイト 25/11/08 08:27:36 ID:NU96ueD6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホップ「ギガインパクト!エースバーンはかえんボール!」

バイウールー「ウルルルル!」
エースバーン「エッバアアアア!」

ブリジュラス「ジュラアアアア……」

巨大な火の玉となったバイウールーがブリジュラスを打ち崩した。

ジャッジさん「勝負あり!ブリジュラス、戦闘不能だ!」

ホップ「いよっしゃあああぁぁぁーーー!」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ホップ「俺もバッジを全部集めたぜ!」

サトシ「やったな!これでホップ戻ってトーナメントに挑める!」

ユウリ「2人はどこ巡るとか決めてるの?ガラル地方はざっくりとだけど全部巡ってることになるけど」

サトシ「あ……たしかに」

ホップ「俺はガラルの全てをまた旅するぞ!」

ユウリ「…………そっか、ならサトシにとっていい所があるかもしれない。」

サトシ ホップ「「どこだ!?」」

ユウリ「近い近い、ちゃんと言うから……場所はヨロイジマ」

サトシ「ヨロイジマ……?」

ユウリ「スパイクタウンがあったでしょ? あそこからずっと東に進んでいくとその島がある。まあここから行くんなら一度ブラッシータウンの方に戻った方がいいけど。あたしもお母さんに一度顔を見せたいし。」

タケシ「詳しいんだな。」

ユウリ「そりゃあ……おばあちゃん家だもの。」

ホップ「えっ!?そんなの初めて聞いたぞ!?」

ユウリ「まあ……ホップにも言ってなかったし……それでどうする?」

サトシ「俺は行くぞ!ヨロイジマ!」
タケシ「俺も着いていくぞ。」

ホップ「俺はガラルを旅してから行くぞ!」

ユウリ「じゃあ決まりだね!あたしたちは電車でブラッシータウンの方まで戻る。ホップは……」

ホップ「俺も家に顔を出すよ。兄貴はしばらく帰って来れないだろうし。」

ユウリ「そう……じゃあ皆で行こう。旅が始まった街に!」
 ▼ 849 ーガポン@いじっぱりミント 25/11/08 21:47:56 ID:tq1UERP. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 850 ングドラ@かがやくいし 25/11/09 12:25:54 ID:7mbsxDaM NGネーム登録 NGID登録 報告
列車の車輪が軽やかに線路を刻む音が響く。
ナックルシティを出発した一行を乗せた列車は、ワイルドエリアを貫く広大な平原を駆け抜けていた。

サトシ「すげえ……俺たちが冒険したワイルドエリアが一瞬で……」

ユウリ「便利だけどちょっと勿体ない感じがするよね。でもこの速さでもほぼ丸1日ブラッシータウンに着くまではかかるよ。」

タケシ「それは長旅だな。じゃあ途中で弁当も買わないとな。」

ホップ「なあサトシ、あのダクマってポケモンとどこで出会ったんだ?」

サトシ「あああいつは……」

列車の窓の外に流れる大地を眺めながら、サトシは静かに語り始めた。
それをきっかけに、自然とみんなも自分の旅の思い出を話し出す。
出会い、戦い、そして笑顔。
ひとつひとつの言葉に、ここまでの旅の風景が蘇る。
そしてお昼時……

ユウリ「はい、これみんなの分! ダルマッカ弁当買ってきたよ!」

サトシ「おっ、ありがとう! ……って、俺の知ってるダルマッカ弁当と違う!? 白い!?」

タケシ「これは“ガラルのすがた”のダルマッカ弁当ってことか……。味のほうは……」
ホップ「うまっ!? これ、めっちゃうまいぞ!!」

サトシ「ほんとだ! なんか体の芯からあったまる感じだ!」

ユウリ「当たり前生地の中はカレーだもん」

タケシ「なるほど……ガラルらしいな。」

穏やかな時間が流れる車内。
弁当を平らげた一行は、再び語り合い、笑い合い――そして、夜が訪れる頃には……

サトシ「ぐー……」
ホップ「ZZZ……」
タケシ「ぐう……」

ユウリ「ん……もう、みんな寝るのが早いなあ……」

列車は静かに走り続ける。
車窓の外には、満天の星。
流れる夜風の音と、仲間たちの寝息だけが響いていた。

そして、時間はゆっくりと過ぎていき……やがて、夜が明けた。
朝日が差し込む車内。
遠くに見えるのは、懐かしきブラッシータウンの丘だった。
 ▼ 851 ヒダルマ@マチスのサイン 25/11/10 03:21:36 ID:SBvwrzug NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
絶対物語に上手く落とし込めないのになんで

サトシがジムチャレンジ最速クリア

とかなろう系みたいな安っぽい設定作ってしまったんや……
 ▼ 852 ガカイリュー@タマゴふかポン 25/11/10 10:11:50 ID:X7Bs4O2Y NGネーム登録 NGID登録 報告
ホップ「おっしゃあ!着いたぞ!」

ユウリ「懐かしい……というほど凄く長く離れた訳でもないのにとても久しぶりな感じがする。不思議な感覚だな……」

風に乗って運ばれてくる穏やかな草と土の香りが、旅の始まりを2人に思い出させる。

サトシ「ああ、それすっごいわかるぜ、ユウリ。ちょっとしか経ってないはずのに、なんか全部変わって見えるんだよな」

タケシ「だが旅を続ければそのうちに慣れるさ。」

ユウリ「そういうもの……?」

三人の笑い声を背に、朝の光の中を列車が去っていく。
一行は改札を抜け、緩やかな坂道を下ってホップの家へ向かう。

ホップ「ただいま!」

ホップの母「あ……おかえりホップ!それにユウリちゃんも。」

ユウリ「お久しぶり?です。」

ホップ「あなたのお母さんにも顔を見せてあげて!」

ユウリ「はい。」

サトシ「俺たちはしばらくここに残っておく。」

ユウリ「じゃあ後でだね。」

軽く手を振って、ユウリは自分の家のほうへ駆け出していった。
その頃ユウリの母は自宅の庭でウールーの毛繕いをしていた。

ウールー「ウ?」

ユウリの母「どうしたの?ウールー?」

ユウリ「お母さん、ただいま!」

ユウリの母「ユウリ!帰ってきたの?」

ユウリ「ヨロイジマに行く。おばあちゃんにも会いたいし。」

ユウリの母「ああ……だから戻ってきたのね。」

ユウリ「さすがに一日はいるよ。色々話したいこともあるんだ。」

ユウリの母「ふふ、少し雰囲気も逞しくなった?ぜひ聞かせて。」
 ▼ 853 イデン@にじいろのはな 25/11/10 11:40:26 ID:6JlsQYF. NGネーム登録 NGID登録 報告
ユウリの母「へえ……あんなに小さなサルノリがこんなに大きくなるのね〜」

ゴリランダー「ヴォウ!」

木の枝のようなドラムスティックをトントンと鳴らしながら、ゴリランダーは得意げに胸を張る。
ユウリの肩に乗っていたころの小さなサルノリの面影はもうなく、今やユウリの頭をゆうに越すほどの堂々たる姿だ。

フシギダネ「ダァネ♪」
モスノウ「スノーーウ!」

ヒスイガーディ「フン……」

家の中では、それぞれが思い思いに過ごしていた。
モスノウは家の中を飛びまわりフシギダネはモスノウから降り注ぐこおりのりんぷんを追い回しヒスイガーディは警戒心を崩さず玄関の前を陣取って輪に入らずにいた。
そんな穏やかな時間の中……

ピリリリ

ユウリ「あっ、待って!ホップから連絡!」

慌ててユウリはスマホロトムを取り出し、通話ボタンをタップする。

ホップ『あっユウリか!?今日このあと、俺の家でまたBBQをやるんだ!ユウリも来るよな!?』

ユウリ「お母さんも一緒に行っていい?」

ホップ『もちろんだ!歓迎だぞ!じゃあ待ってる!』

ユウリ「OK!……じゃ、お母さんも行こう。」

ユウリの母「ええ、よろこんで。」

通話を切ると、ユウリはすぐに荷物をまとめ始めた。
ポケモンたちもそれに気付き、それぞれ準備を整えるように立ち上がる。

赤く染まる空の下、香ばしい煙が立ち上る。
庭にはグリルの上で焼ける音、ポケモンたちの鳴き声、そして笑い声が響いていた。

ホップ「おっ、ユウリ!遅いぞー!」

ユウリ「ごめんごめん、手伝うよ!」

ユウリの母「まあまあ、いい香りね〜。」

ホップの母「ユウリちゃんのお母さまも、ようこそいらっしゃいました!」

サトシ「うわっ、これめっちゃ美味そうだぞピカチュウ!」

タケシ「焼きすぎ注意な、焦げるぞ。」

ピカチュウ「ピカピカ!」
フシギダネ「ダネネ♪」

ホップ「よーし!じゃあみんな、今日は俺が焼くぞー!」

ユウリ「え〜……それはちょっと不安……」

ホップ「ひでえなあ……」

笑いが広がり、ワイルドエリアでの冒険話や、次のトーナメントの話題が飛び交う。
肉の焼ける音とともに、夜の星がゆっくりと空に滲み始めていた。
 ▼ 854 ャラコ@フカマルのウロコ 25/11/11 23:53:21 ID:4aFQqe1Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゴリランダー「ウッホウッホ!ウッホホ!ウッホホウホホ!!」
ストリンダー「ダゥ!ダァーーウ!」

木のスティックを勢いよく振り下ろし、幹のドラムがリズミカルに鳴り響く。
夜の静けさを切り裂くように力強い音が響き渡る。
すぐさまサトシのストリンダーが応じ、ギターを弾くように胸の弦を掻き鳴らした。ビリビリとした音が空気を震わせ、二匹の即興セッションが始まる。
音が森へと広がるにつれて、近くの野生ポケモンたちも集まり出す。いつの間にか辺りは野外フェスの会場のようになってしまった。

タケシ「まるでポケモンコンサートだな……」
ホップ「いいぞ!いいぞ〜!みんな!」

夜空に星が瞬き始めるころ、宴のような賑やかさの中で笑い声が溶けていった。

そしてBBQの片付けが終わり、皆が眠りについたあと。
ユウリは一人、まどろみの森の入口へと歩いていた。

ユウリ「サトシもホップもジム制覇という大舞台まで駆け上がった……私は私のやれることを……そしていつかダンデさんを倒した人に……勝つ!」

ユウリはリュックから"さびた剣"を取りだし掲げる。剣を掲げるその瞳には、揺るがぬ決意が宿っていた。

ホップ「あれ?」
サトシ「あ?ユウリ?」

ユウリ「!!……サトシにホップ……どうしてここにいるって……」

サトシ「あいや……俺は片付けが終わったから散歩に……」

ホップ「俺もだぞ……」

ユウリ「みんな考えることが同じかあ……」

ホップの視線がユウリの手にある剣へと向く。

ホップ「その……剣……結局なんなんだ?」

ユウリ「…………これはあたしにとっての"誓いの剣"だよ」

サトシ「おお!なんかいいなそれ!」

ユウリ「(本当のことでは無いけどね……)」

この剣に剣の精霊を名乗る、ザシアンという存在が宿っていること、そしてその存在からブラックナイトの阻止を依頼されていること。そのことは言えなかったが2人に語ったこともあながち嘘ではなかった。

ユウリ「山場だなーとか大変そうだ……って思う時にこの剣に誓うの、「やるぞ!」って!ほら……2人はジムチャレンジを突破してトーナメントに進む。あたしもジムチャレンジ未参加だけどさ……遅れを取るつもりは全然ないからそのことをこれに誓ったの!」

ホップ「かっこいいな!それって俺も誓っていいのか!?」

ユウリ「いいよ、どうせならみんなの夢の果てを語ってそれを叶えること、それを誓おう!じゃあまずはサトシから!」

サトシは天に人差し指を掲げて語る。

サトシ「俺はポケモンマスターになる!誰よりも凄い最高のトレーナーだ!」

ユウリ「大きく出たね……じゃあホップ!」

同じように指を掲げホップは語る。

ホップ「俺は……兄貴を超えてチャンピオンになる!んで兄貴みたいな……いや……兄貴より凄い無敗のチャンピオン!全国で無敗なチャンピオンになってみせるぞ!」

星がまたたき、風が3人の髪を揺らした。その風が吹いた時に誰も気がつくことはなかったが"さびた剣"が僅かに輝いた。まるで3人に声援でも送るかのように……
 ▼ 855 ジッチュ@ウイングボール 25/11/13 11:04:28 ID:ZKq.2baY NGネーム登録 NGID登録 報告
そして次の日の朝、一行はそれぞれの旅の支度を進めていた。そんな時にホップが声をかけてきた。

ホップ「サトシ、ユウリ、試しておきたいことがある。」

サトシ「??」

ユウリ「……行ってみよう。」

ホップについて行き3人は裏庭のバトルフィールドに出る。

ホップ「ここで俺たち3人のポケモンの技を同時にぶつけ合ってお互いの実力を確かめ合いたいんだ。」

ユウリ「技をぶつける……?バトルじゃなくてもいいの?」

ホップ「強いもの同士は互いの技と技をぶつかるだけでその実力がわかると言うんだ。そして俺たちは……強い!」

サトシ「わかった、やろう!」

ユウリ「あたしも乗った……2人のポケモンなんて吹き飛ばすほどのパワーを見せてあげる。ゴリランダー!」

ゴリランダー「グゴォ!!」

ホップ「エースバーン!」

エースバーン「バーーッス!」

サトシ「頼む、インテレオン!」

インテレオン「テオォン!」

三匹の視線がぶつかり強い緊張感が漂う。

ホップ「貰った!!ブレイズ……」

エースバーン「バアアア……」

サトシ「アクア……」

インテレオン「ツォ……」ダッ

ユウリ「ウッド……」

ホップ「キック!」
サトシ「ブレイク!」
ユウリ「ハンマァー!」

三者の声が重なった瞬間、爆ぜるような音と共に、3方向から繰り出された技が中央で激突した。

サトシ「くっ」
ホップ「おわ!?」
ユウリ「どうなった……?」

衝撃波が地面を割り、砂埃が空へと吹き上がる。
強烈な爆風に3人は腕で顔を覆った。

エースバーン「グ……」
インテレオン「テオオオ……」
ゴリランダー「ゴォォ……」

 ▼ 856 ーダル@シガロコのつち 25/11/14 11:54:54 ID:8DDA9lR. NGネーム登録 NGID登録 報告
煙が風に流れ、少しずつ視界が晴れていく。見えてきたのは、互いの攻撃をぶつけ合ったまま微動だにしない3匹の姿だった。

エースバーン「チィ……」
インテレオン「テォォォ……」
ゴリランダー「ッッッ……」

それぞれの攻撃がぶつかり合い、互いの力を押し返し続けている。
わずかでも気を抜けば相手の技が命中する、まさに紙一重の攻防だ。

サトシ「みんな……互角か……」

静まり返った空気の中で、サトシの言葉が小さく響く。

ユウリ「!!」

ホップ「ははっ……これが今の俺たちの実力ってわけか。」

ホップの口元に悔しさと同時に、確かな笑みが浮かぶ。

ホップ「3ヶ月後のトーナメントまでに、どこまで強くなれるか……!みんなで勝負だ!」

サトシ「ああ! トーナメントでも、この勝負でも負けないぞ!」

ユウリ「次は……ちゃんと2人に勝つから!」

その瞬間、3匹は互いの攻撃を同時に解き、衝撃が空気を震わせる。
だが誰も倒れない。
互いを認めるように視線を交わし、同時に静かに頷いた。

そして少し時が過ぎてブラッシータウンの駅

ホームに立つユウリの母が、小さく手を振る。
ユウリもその手を大きく振り返す。

ユウリ「じゃ……また行ってくるよ!」

ユウリの母「ええ、おばあちゃんによろしくね!」

列車のドアが閉まり、汽笛が響く。
サトシ、ユウリ、タケシを乗せた列車は再びワイルドエリアを目指して走り出した。
車窓の外には、太陽にに照らされる広大な草原が広がっていた。

ユウリ「じゃあ行こうか、ヨロイジマ!」

サトシ「おう!!」

タケシ「修行の旅……また始まるな!」

3人の笑顔とともに、ガラルの風が列車の窓を通り抜けた。
 ▼ 857 ヒダルマ@カロスエンブレム 25/11/19 20:15:04 ID:f2wApLwo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
列車がゆっくりと停車し、扉が開く。
潮の香りがふわりと風に乗って流れ込んだ。

ユウリ「ここからアーマーガアタクシーで飛んでいく。」

運転手「へいらっしゃい!ヨロイジマまでだな!」

アーマーガア「アァマ!」

一行を乗せたアーマーガアの鋼の翼がひと振りされると同時に、タクシーはふわりと浮き上がりそのまま海上へ、滑るように飛び出した。

サトシ「アーマーガアでこんなことが……」

ユウリ「あんたアーマーガア持ってるのに知らなかったの?ガラル地方ではよく使われる交通手段だよ。アーマーガアの脚力、そして飛行能力は同じひこうタイプのポケモンでも郡を抜く。敵となるポケモンが野生でいないガラル地方なら空を飛ぶせるのにうってつけってわけ。」

運転手「詳しいなねえちゃん!」

ユウリ「ふふ……」

タケシ「なるほど……あっあの島か?」

タケシが指差す先、大きな島影が姿を現す。

運転手「その通り、離れ島だがアーマーガアならひとっ飛びよ!」

アーマーガは高度を下げ、島の浜近くにゆっくりと滑り込むように着地した。

運転手「じゃあまたなー!」
アーマーガア「ガッー!」

一行を降ろすと運転手は次なる客を求めてアーマーガアと共に飛び去った。

サトシ「……ここが」

タケシ「ヨロイジマか……同じガラル地方とは思えない雰囲気だな」

辺り一面、うっそうとした森が広がり、島特有の湿った空気。
遠くからはポケモンの鳴き声が聞こえてくる。

ユウリ「2人とも、こっち!」

軽快な足取りでユウリが森へと進む。

ユウリ「とりあえず、おばあちゃんの家に向かうよ。
2人も泊まれるから安心していいからね。」

サトシ「助かるぜ!」
タケシ「世話になるな……」

影の濃い森の中へ、3人は足を踏み入れた。
 ▼ 858 ルクジラ@ライドギア 25/11/20 11:45:41 ID:shVQYVxo NGネーム登録 NGID登録 報告
しばらく森の中を進んでいく大きく開けた場所に出てくる。

サトシ「ここは……」

タケシ「島の中心部のようだ……あそこに大きな建物が見えるな……あれは……」

ユウリ「ここらではいちばん大きな道場。サトシの特訓の役に立つと思うよ。」

サトシ「特訓か……いいな!」

ユウリ「その前におばあちゃんの家に行ってからね……もう少し行ったところにある。」

そのまま少し歩いていくと少し開けた場所に古民家が現れた。

ユウリ「おばあちゃん、来たよ。」

ユウリの祖母「いらっしゃい、ユウリ……とそのお仲間さんたち。」

家の中では既に優しそうなユウリの祖母が待っていた。

サトシ「お邪魔します!」

ユウリの祖母「ええ、話は聞いているわ。今日はここで休んで体調を整えてちょうだい。」

タケシ「お世話になります。」

ユウリの祖母「今日はカレーよ!それもキョダイマックスカレー!」

ユウリ「おお!」

タケシ「……なるほど」

凄まじいオーラを放つカレーの入った鍋を持ってくるユウリの祖母とそれを見て喜ぶユウリ、サトシとタケシはその様子を見てカレーになると味覚がおかしくなるのはこれのせいかと納得するのだった。
 ▼ 859 ムナイト@ミガルーサのきりみ 25/11/25 14:57:53 ID:HPBsqxxI NGネーム登録 NGID登録 報告
そしてその日の夜……

ダクマ「ダックッ!」
インテレオン「テオオッ!」

サトシがスマホロトムで通話する横で、サトシのポケモンたちは自由に自主練をしていた。 夜のヨロイジマには海風が吹き抜け、静かながらもどこか緊張感のある空気が漂っている。

サトシ「……というわけで、ヨロイじまっていう新しいところに来たんです!」

オーキド博士『おお、確かにそこならば修行の場に適しておるの……どうだ?久々に研究所にいるおぬしのポケモンもその修行に加えるのは……』

サトシ「!!……たしかに……その方が色々な方向で強くなれる……わかりました!研究所の俺のポケモンたちと今のガラルで仲間にしたポケモンたちと交えながら修行してみます!」

オーキド博士『うむ、どのポケモンにするか決まったら連絡するんじゃぞ。』

サトシ「はい!」

オーキド博士との通話を終えてスマホロトムの電源を切ったその時、

ダクマ「ダァァラアアア!!!」

インテレオン「ッ!?」

ダクマの強烈な蹴りがインテレオンのアクアブレイクの水刃を叩き割った。その衝撃でインテレオンも思わずよろめいた。

サトシ「おお!凄いやる気だな!」

ダクマ「クーマー!」

サトシ「明日からもその調子で頼むぞ!よしみんな!もう少し特訓だ!」

サトシが声を張った、まさにその時……

ズガッ……ッガアアアアァァァーーーーン!

サトシ「なっ!?なんだ今の!!」

ダクマ「!!」

サトシ「あっ!ダクマ!?」

凄まじい轟音の中からなにかを感じ取ったのかダクマは音が鳴った方へ駆け出す。
それをサトシも急いで追いかけた。
そしてしばらく森の中を駆け抜け山の近くまで辿り着くと……

ダクマ「……」

サトシ「はあ……はあ……追いついた……!! ここからあの大きな音が……」

辿り着いた先には驚くべき光景が広がっていた。
山の岩肌は大きく抉れ焼け焦げていた。

ピカチュウ「ピッカピ!」

サトシ「!!……これは……」

ピカチュウが見つけた痕跡、それは電撃によって焼け焦げた軌跡、それは未だに雷光を迸らせていた。
 ▼ 860 カマル@バター 25/11/29 00:03:36 ID:MeRoYlBk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「これをやったポケモンがいるのか……」

ピカチュウ「ピカッ!?」
ダクマ「ダクッ!」

サトシ「ダクマ!」

 ダクマは何かに突き動かされるように岩山の周囲を駆け回り、跡をつけた“未知の強敵”を探していた。サトシとピカチュウもその後を追いかける。
だが、どれだけ森を探しても、どれだけ崖を登っても、その“何か”の姿は影すら見せなかった。その夜、正体は掴めぬまま更けていった。

よく朝

サトシ「ふぁ……」

サトシは巨大なあくびをしながら朝食を頬張っていた。真夜中まで特訓と探索に走り回った疲れが、完全に顔に出ている。

ユウリ「なるほど……じゃあその凄いパワーのポケモンも探さないとね。」

サトシ「ああ、あの痕跡を見つけてからダクマもソワソワしているんだ。」

ダクマ「ダクッ!ダークッ!」

朝食などそっちのけでダクマは格闘の特訓を一人でこなしていた。

タケシ「道場で情報を集めてみるのもいいかもな。俺の方でも探してみよう。」

サトシ「いいなそれ!じゃあ早く食べて道場に行こうぜ!!」

数刻の後、サトシはヨロイじまの中央に位置する道場の前に到着した。

サトシ「行くぞ…………たのもっーー!!!」

強い威圧感を放つ大きな扉を開けてサトシたちは中に入り込む。

???「おっ?お客さんかな?」

サトシ「はい!ここで修行をしてみようと思ってきました!」

???「うん、いいよん♪」

拍子抜けするほど軽い返事。道場の重厚な外観とのギャップに、サトシは思わず瞬きをした。

門下生「いいのですか!?マスタード師匠!!」

マスタード「いいのいいの!それでちみたちの名前は?」

サトシ「えっ?あっはい!俺はマサラタウンのサトシです!こっちは相棒のピカチュウ!」

ユウリ「あたしはユウリです。あたしも特訓出来ればと思って……」

タケシ「俺はタケシです。ポケモンドクターの研修の一環としてガラルを巡ってます。」

重々しい道場の雰囲気に似つかわしくない、マスタードの陽気な口調。
サトシはすっかり調子を狂わされながらも挨拶を終える。

マスタード「サトシくんにユウリちゃんにタケシくんね〜、よろぴくね!じゃあまずはサトシくんの力を見せて貰おうかな〜」
 ▼ 861 ブト@ビビリだま 25/12/04 23:56:42 ID:6uhcAcIQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
門下生「まさか師匠自ら……」

マスタード「いや……あの子にやってもらおうかな!マサル、出てきてチョーダイ!」

ユウリ「マサル……?」

マサル「呼びましたか?先生。」

落ち着いた声とともに、道着を着た少年が道場の奥から姿を見せた。

ユウリ「ああー!マサル!!」

マサル「む……ユウリか。」

タケシ「知り合いなのか?」

ユウリ「知り合い……というよりあたしの従兄弟。全国旅しててなかなか連絡取れなかったんだけど……まさかガラルに戻って来てたなんてね。」

マサル「事情が変わったからな。お前が旅立つ時にはここのマスタードどうじょうに入門していたわけだ。……それで先生、なぜ彼と?」

マスタード「それは戦えばわかるぞい。」

マサル「…………俺はマサル。先生がわざわざ戦えというその力、見せてもらうよ。」

サトシ「俺はマサラタウンのサトシ、こっちは相棒のピカチュウだ。よろしくたのむ!」

マサル「フィールドはこっちだ。着いてきてくれ。」

サトシはマサルの案内で道場裏へと向かう。
門下生たちも、騒ぎを聞き付けてぞろぞろと集まってゆく。

サトシ「すげえ……道場の裏にこんな広い場所が……」

マサル「ここなら存分に力を振るえるはずだ。さあ、早速始めるぞ!」

ジャッジさん「使用ポケモンは互いに三体だ!どちらかを全滅した方の勝ちとする。ではユーたちのポケモンを繰り出すのだ!」

サトシ「アーマガア、君に決めた!」

アーマガア「アァーーマ!」

黒く輝く巨大な羽を広げてアーマガアがモンスターボールから飛び出す。

マサル「来い!ゼラオラ!」

ゼラオラ「ルルルラアアァォォォォ!」

サトシ「ゼラオラ!?」

タケシ「なんだあのポケモンは!?」

ユウリ「あたしも知らない……」

ユウリのスマホロトム「ゼラオラ じんらいポケモン 幻のポケモン、未だ生態が不明だが凄まじい蓄電量を持ち戦いにその雷撃を用いる。」

ゼラオラは静かに、しかし今にも飛びかかるような鋭さでアーマガアを睨み据えた。
 ▼ 862 ーリキー@ファイヤーのおやつ 25/12/06 00:09:10 ID:CqwwwpZ2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジャッジさん「レディィィィ……ファイッ!!!」

サトシ「いくぞ!はがねのつばさ!」

アーマガア「アアァァマ!」

黒鉄の翼が光を弾き、一直線にゼラオラへ斬りかかる。

ゼラオラ「!」

しかしその軌跡は空を切り、アーマガアの片翼は地面へ深く突き刺さった。

サトシ「巻き上げろ!」

アーマガア「アマッ!!」ズガッ!

ゼラオラ「ッ……」

翼を軸に地面を抉る勢いで引き抜くと、爆風のような風圧が周囲へ弾け飛ぶ。
 巻き上げられた砂煙がゼラオラの姿を覆い隠し、アーマガア自身は上空へ一気に舞い上がった。

タケシ「目くらましか!」

ユウリ「いつの間にあんな技の使い方を見つけてたんだ!」

サトシ「エアスラッシュ!!いっけえ!」

アーマガア「アーマママママッ!」

砂煙の中心へ、鋭い風の刃が連射される。

サトシ「よし……ブレイブバー……!?」

ゼラオラ「ルルアァ!」バギィ!

アーマガア「ッ!?」

突如としてアーマガアの死角からゼラオラが現れる。稲妻のような蹴りが直撃し、衝撃は地上にまで響いた。

アーマガア「ッ……ガ……アァ……」

次の瞬間、アーマガアの巨体は地面に叩きつけられ、周囲の岩が砕け散った。
散らばる瓦礫からも、その一撃が“ただのスピード”では済まされない威力であることが明らかだった。

ユウリ「なに……今の……」

タケシ「攻撃だな……多分目にも留まらない速度のだ。」

マスタード「そうだよ〜あの一撃で他の門下生をほとんど倒しちゃったんだから♪」

アーマガア「アァ……マアアァァ……」

ボロボロのからだを奮い立たせどうにかアーマガアは立ち上がりゼラオラを睨み返す。

サトシ「まだまだ!これからどんどん行くぜ!」
 ▼ 863 ルホッグ@サファイア 25/12/10 23:08:36 ID:qcoYrMuU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「もう一度エアスラッシュ!」

アーマガア「アアッ!ガアアッ!」

ゼラオラ「ラォォ!」ブンッ!

マサル「その程度の力で何ができる、技というのはこう撃つんだ!」

ゼラオラ「ォォォォォオオオオオ!!!」

風の刃を腕を振るうだけで全て掻き消すとゼラオラは咆哮と共に雷雲を呼び寄せる。
辺りは暗くなり大きな風が吹き始める。

マサル「かみなり!」

ゼラオラ「ゼラアァァァッ!」

アーマガア「ッ!?」

サトシ「アーマガア!!」

巨大な雷撃がアーマガアを貫くと爆発と共に周囲が焼け焦げる。

アーマガア「‎𖦹‎ ‎𖦹‎」

ジャッジさん「アーマーガア!戦闘不能!!」

マサル「これで力の差がわかって貰えたかな。」

サトシ「……まだだ!まだ勝負は終わってない!!」

マサル「……そのポケモンは……なるほど昨日の夜森を探っていたのは君たちか……」

ダクマ「ダックーーマ!」

ボールから自ら飛び出したダクマは即座に拳を構える。

サトシ「よし!見せてやろうぜ!」
 ▼ 864 キメノコ@つめたいにんじん 25/12/19 22:18:01 ID:Gb2s0eUA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マスタード「……あのポケモンは……」

ユウリ「…………?」

ダクマがフィールドに姿を現した瞬間、道場内がざわめいた。
門下生たちの間に驚きの声が広がる。
その空気に気づくことはなくサトシは、ただ前を見据えていた。

サトシ「いくぞ……きあいパンチ!」
ダクマ「グゥゥゥウマァァァァァ!!!」

拳に闘気を集中させ、ダクマは一直線にゼラオラへ突進する。

サトシ「いっけぇぇぇ!!」
ダクマ「ダァァァァァッ!!」
ゼラオラ「ッ!?」

激しい閃光が走り、きあいパンチが炸裂した。
次の瞬間。

ダクマ「グマッ!?」
サトシ「なにっ!?」

弾き飛ばされたのは、ダクマだった。
黒煙を上げながら地面を転がり、勢いよく転倒する。

ユウリ「……競り負けた!?」
タケシ「いや……違う。ゼラオラの“周り”をよく見ろ。」
ユウリ「……っ!」

ゼラオラの全身を包み込むように、圧倒的な電撃の闘気が渦巻いていた。
まるで、近づく者すべてを拒絶するかのように。

タケシ「恐らく……あれに触れた瞬間、強烈な感電が起きる。」
ユウリ「だから……ダクマが……」

ダクマは拳を握り締めたまま、地面に伏している。
攻撃は通った。だが、それ以上に近づくこと自体が危険だった。
ゼラオラは静かに構えを解かず、雷光を纏ったまま、次の一手を待っていた。
 ▼ 865 モルー@ガメノデスナイト 26/01/08 09:17:56 ID:A3dQyA0. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサル「……ふん。期待していたが、その程度か。やれ。」

ゼラオラ「オラァァァァッ!」

ダクマ「グマッ!?……グゥゥッ!?」

サトシ「ダクマ!!」

ゼラオラがその場で放った蹴りが次の瞬間、衝撃波が嵐のように渦を巻き、ダクマを包み込んだ。
逃げ場はない。
身動きの取れないダクマの全身に、暴風のような圧力が次々と叩きつけられていく。

ユウリ「……うぅ、なんて力……。マサルってば、いつの間にあんなに強い仲間を……」

マサル「終わりにしてやろう。……はあああああっ!」

ゼラオラ「オオオオォォォォ――!!」

 咆哮とともに、空が唸る。
 上空に雷雲が再び集い、辺りを覆い尽くした。

マサル「かみなり!!」
ゼラオラ「ラォラァァァァァッ!!」

ダクマ「ダァァァァァッ!!」
降り注ぐ雷撃に向かって、ダクマは反射的に拳を突き出す。
闘気をすべて込めた一撃のきあいパンチだ。

ダクマ「グマァァァァッ!?」

だが、力は及ばなかった。
雷撃は拳を押し返し、そのまま地面へと叩きつけられる。
爆発的な衝撃とともに、ダクマの身体は大きく吹き飛ばされた。

マサル「……!」
ゼラオラ「…………」

その光景に、マサルの表情がわずかに揺れる。
マサル「……あの一撃で、かみなりを逸らしたのか。一瞬に、すべてを込めていた……」

サトシ「立てるか!?ダクマ!」
ダクマ「……クマ……」

直撃こそ免れた。
だが、ダクマは荒い息を吐きながら地面に伏したまま、立ち上がることができずにいた。
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