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SS

ブースター「フレアドライブなんて出来ない……」

 ▼ 1 イドリップ 14/10/21 02:45:58 ID:Ijb8YYrQ [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【プロローグ】


僕はイーブイです。

生まれた時から、攻撃力が他の人より優れていたみたいで、僕は将来を期待されていました。

学校でも、成績は常にトップ3には入っていたし、何事にも真面目に取り組んできました。

だから、先生にも褒められていました。

けど、それが原因で妬まれてもいました。

でもでも、仲間はたくさんいました。

他の子より優れた所があると、ポケモンは誰しも、“一緒に付き合っていきたい”って思うか、“ウザったい、妬まし”と思うかのどちらかでした。

僕にはまだ、前者の方が多くいました。

あの日までは……。
 ▼ 2 イドリップ 14/10/21 02:47:10 ID:Ijb8YYrQ [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
去年の冬、僕のお父さんとお母さんは死にました。

3人で散歩の途中、落石事故に巻き込まれてしまったんです。

僕は何とか助かりました。

けど、その事故で、右足が動かなくなってしまいました。

お医者さんの話では、もう回復は望めないみたいです。

僕は泣きました。

お父さんとお母さんを失って、自分の体の自由までも失って……。
 ▼ 3 イドリップ 14/10/21 02:48:04 ID:Ijb8YYrQ [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それから月日が経って、一人暮らしにも慣れました。

右足が動かなくても、走ることは出来ないけど、日常生活に大きな不自由はありません。

けど、学校生活には不自由があります。

僕の優れた所が無くなって、仲間が減っていきました。

僕のことを妬んでた奴らが、いじめて来るようになりました。

でも僕は右足が動かないから、抵抗しようにも、力負けしてしまいます。

今日もまた、クラスの奴に殴られて、やっと家に着きました。

もう僕の将来は、終わったようなものなのでしょうか……。
 ▼ 4 イドリップ 14/10/21 18:34:17 ID:wJyF33xU [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【突然の進化】

日曜日。今日も散歩に出かけた。

走れはしないけど、木漏れ日を全身に浴びながら、緑のトンネルをゆっくりと進むのは本当に気持ちが良い。

小さな清流で喉を潤して、原っぱに寝っ転がって四葉のクローバーを探すのが、僕のいつもの散歩コース。

けど、そこに奴等は居た。

 リングマ 「よぉ〜イーブイじゃん」

 ビーダル 「おやおや、これは奇遇ですね」

 コノハナ 「何してんのマヌケそうな顔して?」

こいつら3匹が、僕をいじめる代表格だ。

 イーブイ 「そんなの僕の勝手だろ。帰ってよ、空気がマズくなる」

いじめられてると言っても、何も無抵抗な訳じゃない。口では戦う。

 コノハナ 「まぁそう言うなよ。オレっちとバトルしようぜ!」

 イーブイ 「だからいつも言ってるでしょ。足が悪いからバトルはしないって!」

 ビーダル 「おやおや棄権ですか? 去年までは必ず受けて、ほとんど勝利していたと言うのに……。ご自分がバトルできなくなったからって勝ち逃げですか? いけませんねぇ〜」

 イーブイ 「なにをっ!」

本当、自称知識系のこのビーダルは鬱陶しい。言うことがいちいち癪に障る。
 ▼ 5 ヌギダマ@ルームキー 14/10/21 18:40:38 ID:TatUR3uk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
期待
 ▼ 6 プラス×かくちょうカード 14/10/21 18:52:47 ID:IXjf.jgw NGネーム登録 NGID登録 報告
神SSの予感...

支援
 ▼ 7 イドリップ 14/10/21 18:57:07 ID:wJyF33xU [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 リングマ 「バトルしろって言ってんだ。従え。それとも逃げるのか? その足で?」

リーダー格のリングマの言う通り、走れない僕は、こういう場面で逃げることすらできない。

 イーブイ 「そうやっていつもいつも……暇なの君たち? 弱者をいじめて楽しいの?」

 コノハナ 「関係ねーよーだ! 行くぜイーブイ!」

コノハナが走って接近してくる。僕に拒否権はないのか?

 コノハナ 「うぉらぁ! “ねこだまし”!」

 イーブイ 「くっ……」

 コノハナ 「続けて“だましうち”ぃ!」

 イーブイ 「痛っ……このぉ!」

 コノハナ 「トロイお前にオレっちの攻撃が耐えられるかぁ? もう1発“だましうち”!」

 イーブイ 「させるか“すなかけ”!」

 コノハナ 「うわっ!? 目が……目がぁ!」

 イーブイ 「喰らえ“かみつく”!

 コノハナ 「うわっ……ちょやめろ! 痛い痛い痛い痛い痛いっ!」

 イーブイ 「足がダメだからって……正々堂々ぶつかれば僕は負けないぞ!」
 ▼ 8 イドリップ 14/10/21 19:16:31 ID:lCCG/MIQ [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 リングマ 「テメェ……生意気だぞ!」

リングマが加勢してくる。僕は居たって普通にバトルしてるだけじゃないか。

 イーブイ 「2対1なんてやってられるかっ!」

 コノハナ 「うわぁ!?」

僕は噛みついていたコノハナを、顎の力で、リングマの顔面に向けて思いっきり投げつけた。

 リングマ 「ぐわっ!?」

やった、クリーンヒット!

 コノハナ 「すっすいませんリングマ先輩!」

 リングマ 「おいイーブイ。テメェ痛い目みねーと分からねぇみたいだな」

 イーブイ 「クッ!」

また殴られるか。少なくとも、逃げ切ることなんて出来ない。せっかく毎日特訓して、右足が動かなくてもそれなりにバトルできるようになったのに。
 ▼ 9 ーマンダ*きのみプランター 14/10/21 19:20:57 ID:ZR9kPTX2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 10 イドリップ 14/10/21 19:43:57 ID:lCCG/MIQ [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 **** 「おーい何やってるんだー?」

 リングマ 「……チッ!」

 ビーダル 「またあいつですか……」

 イーブイ 「スピ兄!」

やって来たのは、スピアーの青年。足が悪い僕のことを、陰ながら支えてくれるとっても良いポケモンだ。

 スピアー 「……なんだ? バトルでもやってたのか?」

 イーブイ 「そうだよ。コノハナとバトルして、僕が勝ったところ。ね?」

 リングマ 「……そうだな」

 コノハナ 「クッ……」

 スピアー 「ほぉ。その足で勝つとは流石だな。それよかイーブイ、仲間がオボンの実を沢山採って来たから、分けてやろうと思ってな。今から家に行っても良いか?」

 イーブイ 「ホント!? いつもありがとう、スピ兄」

 スピアー 「気にするな。採りすぎただけだ」

 イーブイ 「じゃあみんな、またね」

明らかにムカついた顔をしているリングマたちの返事を待たずに、僕はスピ兄と一緒にその場を後にした。
 ▼ 11 イコウオ@いかりまんじゅう 14/10/21 19:45:04 ID:qYGcIvlk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スピ兄・・・
 ▼ 12 スペルゴン◆i52uus49Xg 14/10/21 19:53:59 ID:JhQWSXSw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムスカかよ
 ▼ 13 イドリップ 14/10/21 20:05:52 ID:0Z4D4KKw [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 コノハナ 「なんだよイーブイの奴! スピアーを仲間につけるとかセコ過ぎだろ!」

 ビーダル 「そうですね。何せスピアーを敵に回すと集団で仕返しに来る……。仲間意識の高いポケモンは厄介ですね」

 リングマ 「……どうだ。この際、イーブイに精神的ダメージを与えることに専念しないか?」

 コノハナ 「それすっごく良い! けど、何するの?」

 リングマ 「いいか、イーブイに危害を加えたら、恐らくスピアーが仕返しに来る。が、仕返しなんてたかが知れてる。どうせ同じ仕返しを受けるなら、奴に消えないダメージを与えるって寸法さ」

 ビーダル 「なるほど。リングマさんの意図は理解しました。しかし、何をもってイーブイに精神的ダメージを?」

 リングマ 「それはな………」
 ▼ 14 イドリップ 14/10/21 20:24:58 ID:0Z4D4KKw [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あくる日、僕はまた、いつものコースを散歩していた。甘い花の香りが心地良い草原に出向くと、……また奴等がいた。

 コノハナ 「おうおうイーブイ! この前のリベンジだ! オレっちとバトルしろよ!」

 イーブイ 「そうやって、また途中でリングマが加勢するんだろ? 不公平なバトルをする程、僕は暇じゃないんだ」

 リングマ 「今日はオレ加勢しないぜ? 誓ってやるよ」

 イーブイ 「信じられるか!」

 ビーダル 「他人を信じないと言うのも、ポケモンとしてどうかと思いますよ? それほどあなたの心は荒んでるんですか? 外見と同じ薄汚い茶色に?」

 イーブイ 「なっ……ビーダルもうしゃべるな! お前と話すと頭に来る!」

 ビーダル 「そのようなことは拒否します。あなたにそのような権利は無いですしね」

 コノハナ 「いいからバトルしろよ〜」

まったく……どうせ断り続けたって無駄なんだ。とりあえずやるだけやって、早く解放された方が早いかな。

 イーブイ 「……分かったやるよ」
 ▼ 15 リゴンZ@ゴーゴーゴーグル 14/10/21 20:30:34 ID:i6khOvh2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ボーマンダ「俺が味方するぜ。全員りゅうせいぐんでふっとばしてやる。」
 ▼ 16 ルッグ@エネコのシッポ 14/10/21 20:31:26 ID:i6khOvh2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
カイリュー「俺も味方するぜ。全員ハチマキげきりんでふっとばしてやる。」
 ▼ 17 イドリップ 14/10/21 21:17:08 ID:.KtgE3nE [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 コノハナ 「言ったな! よ〜し喰らえ“だましうち”!」

 イーブイ 「(同じことさ! 引きつけて……)“すなかけ”!」

 コノハナ 「おっと!」

コノハナは、“すなかけ”が直撃する瞬間に大きくジャンプした。

 イーブイ 「あっ!?」

 コノハナ 「これで終わりだ! 喰らえ“なげつける”攻撃ぃ!」

 イーブイ 「“なげつける”?」

何でそんなワザをコノハナが出したのか、僕には一瞬、理解できなかった。

しかし飛んでくる物体を見て、冷や汗では済まないような戦慄が、僕の身をよぎった。

 イーブイ 「あっバカやめろ! やめてくれよぉ!」

必死に右足を引きずって避けようとしたけど、もう遅かった。
 ▼ 18 ニョニョ@ずがいのカセキ 14/10/21 21:19:23 ID:snVM9Hmo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レックウザ「俺も味方するぜ。全員ガリョウテンセイでふっとばしてやる。」
 ▼ 19 マワリ@こだわりスカーフ 14/10/21 21:28:45 ID:01uAEEmQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガブリアス「俺も加勢するぜ。全員じしんでふきとばしてやる」
 ▼ 20 イドリップ 14/10/21 21:32:44 ID:.KtgE3nE [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
飛んできたのは“炎の石”。


それが僕の体にぶつかると、突然体の中が熱くなって、自分自身が光りだしたのが分かった。

 イーブイ 「やめろ! 嫌だ! 僕はまだ進化したくないんだあああぁぁぁぁぁ!!!」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>15 >>16 >>18 >>19
こうあからさまに妨害されると流石に萎える。本人は面白いと思ってやってるんだろうけど、全く面白くない。
今日は終了します。
 ▼ 21 マタナ@ミミロップナイト 14/10/21 21:33:15 ID:PyoxEN9Q [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マリルリ「腹太アクジェで吹っ飛ばしたげる」
 ▼ 22 ワライド@サーナイトナイト 14/10/21 21:33:22 ID:Rf1P2qQM NGネーム登録 NGID登録 報告
アルセウス「私も加勢しよう。全員剣舞からのしんそくでふっとばそう。」
 ▼ 23 ャオブー@つめたいいわ 14/10/21 21:34:17 ID:PyoxEN9Q [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すいません・・・もうこんなことしません。
 ▼ 24 ニドリル@かみなりのいし 14/10/21 21:35:53 ID:58bRTwDs NGネーム登録 NGID登録 報告
あんまり面白くないのでもう二度と書かなくていいです
 ▼ 25 ナフィ@ぼうけんノート 14/10/21 21:42:15 ID:ibt31Iuk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>20
これぐらいで妨害とか言いうなら、スレでSSとかやらずにブログにでも書けよ。
こんな場所のBBSでやるんだったらこれぐらい想定してスルーするぐらいじゃないと。
罵倒されたわけでもないに。
 ▼ 26 イドリップ 14/10/21 21:46:25 ID:.KtgE3nE [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>25
……確かにそうでしたね。申し訳ない。
ちょっとイライラしてましたわ。ご指摘ありがとうございました。
 ▼ 27 ーギラス@おおきなしんじゅ 14/10/21 21:52:16 ID:VReQ9eRg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>26
まあ気持ちは分からんでもないけどね、SSは面白いから支援
 ▼ 28 ラーチ@じめじめこやし 14/10/21 22:07:58 ID:EzGIu85I [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブースターに進化したら
リングマ達全員処理できるな!

支援
 ▼ 29 ース@じてんしゃ 14/10/21 23:44:54 ID:FOYkb6j. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 30 ッスグマ@プロテクター 14/10/21 23:52:42 ID:96WV1HTI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 31 ニャット@とうめいなスズ 14/10/22 09:27:40 ID:Z/MorT4w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
妨害じゃなくね?
 ▼ 32 ガガブリアス@デボンスコープ 14/10/22 11:27:12 ID:LG88z/zs NGネーム登録 NGID登録 報告
>>31
当人達にその気が無くてもそう受け取れることがあるから気をつけるべきなのかもな
 ▼ 33 ズマオウ@きんのいれば 14/10/22 12:12:00 ID:7/7dltew NGネーム登録 NGID登録 報告
>>31
普通に読んでて、何でいきなりボーマンダ? と一瞬思ってしまった。

読み手に誤解を与える以上、妨害と思われても仕方ないと思うけどな。


とりあえずイーブイ嫌がりすぎだろwww
支援
 ▼ 34 イドリップ 14/10/22 16:27:44 ID:tbG3F9Ws [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
昨日は私の発言で皆様に不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。
今後はもう少し寛容な気持ちで進めて行きたいと思います。
 ▼ 35 イドリップ 14/10/22 16:28:20 ID:tbG3F9Ws [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
体が落ち着いたと感じた時、僕は、僕の姿じゃなくなっていた。

オレンジ色の体に、ふっさふさの首回りと尻尾。それに、体の中から熱気を感じる。

 コノハナ 「わーすげー、イーブイがブースターに進化したー」

 リングマ 「おーやったじゃんイーブイ進化したのか。祝ってやるぜ!」

 ビーダル 「これはこれはおめでとうございます。ブースターと言えば、その頼もしい炎の体、癒し系のふさふさ、そして何より、“フレアドライブ”という強力ワザを覚えられるじゃないですか。……ま、その足で使えるかは分かりませんけどね」

 ブースター 「僕が……ブースターに……?」

嘘だ、嘘だ嘘だ! こんなの絶対嘘だ!

 ブースター 「うわあああああぁぁぁぁぁぁ!!!」

 コノハナ 「へへっ! またバトルしようぜー」

 リングマ 「あばよ」

 ビーダル 「是非ともあなたの“フレアドライブ”を見てみたいですね! クックックッ……」


僕はしばらく、その場で泣き崩れていた。
 ▼ 36 イドリップ 14/10/22 16:30:04 ID:tbG3F9Ws [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【生きる道は】


朝が来た。

僕は、これが全て夢であって、自分がまだイーブイのままであることを願った。

けど、自分の体の色を見て愕然とした。

ブースターのままじゃないか。

 ブースター 「くそっ!」

拳を地面に叩きつけてみても、悔しさは消えやしない。

 ブースター 「なんで……なんでっ!」

泣こうにも、涙が枯れて泣けもしない。

思いっきり暴れまわれば少しはスッキリするかもしれないけど、こんな足じゃ、暴れることもできない。

僕は不貞寝した。何もやる気が起きない。強いて言うなら、何回目かに目覚めた時、今までのことが全て夢で、イーブイの姿に戻っていることを期待した。

そんな気休めの不貞寝だ。
 ▼ 37 イドリップ 14/10/22 16:31:53 ID:tbG3F9Ws [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 スピアー 「おーいイーブイ、おるかー?」

どれくらい寝てただろうか。少なくとも、数日間は外に出ていなかった。

 スピアー 「入るぞー」

スピ兄が家に入って来た。けど、顔を上げるような気にはなれなかった。

 スピアー 「誰やお前!?」

スピ兄のその言葉が、僕がもうイーブイでないことを物語っていた。いつも僕を気にかけてくれる親切な者からの言葉が、これほどぐっさり、心に響くなんて、思っても居なかった。

 ブースター 「イーブイ、だったよ。前までは」

 スピアー 「お前……進化したのか!?」

 ブースター 「うん」

 スピアー 「そうかー。そりゃ良かったなぁ、えぇ? 立派になりやがって! 炎の体、逞しいじゃんか!」

 ブースター 「そんなことないよ……」

 スピアー 「なにしょげた顔してんだよ? いやぁ、ホント逞しくなった。オレも嬉しい。自分の進む道を決めたってことだろ?」

 ブースター 「そんなことないって言ってるでしょ! ほっといてよ僕のことなんてっ!!!」
 ▼ 38 イドリップ 14/10/22 16:32:49 ID:tbG3F9Ws [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 スピアー 「どっ……どうしたイーブイ……じゃなくてブースター。悩みでもあんのか?」

 ブースター 「悩みなんて……悩みだらけだよっ! 何で僕がブースターに……」

 スピアー 「……何があったんだ?」

スピ兄は、声色を変えて言った。それは、別に怒っているとかじゃなくて、本気で僕のことを心配しているような印象だった。

 ブースター 「うっ……うぅ……スピ兄ぃぃぃ……」

右足を引きずって、僕はスピ兄に泣きついた。

……なんだ、涙まだ出るじゃんか。泣けるじゃんか、僕。

 スピアー 「そうか、そうか。進化はお前の本意じゃなかったんだな……。まぁ泣け。泣いて泣いて、落ち着いたら、ゆっくり話してみな」

 ブースター 「うぐっ……ゔん……」
 ▼ 39 イドリップ 14/10/22 16:36:34 ID:tbG3F9Ws [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 スピアー 「……なるほど。で、そいつらに“炎の石”を投げつけられて、ブースターに進化しちゃったと言うことか」

 ブースター 「うん。僕……じっくり考えてから進化したかったのに……しかもブースターって……うぅ……」グスッ

 スピアー 「よし。とりあえず、そのリングマとビーダルとコノハナを絞めてくれた良いんだな。待ってなブースター。10分で終わらす」

 ブースター 「待って待って! スピ兄たちはただでさえ森の皆から怖がられてるんだから! 変に暴れたらまた評判下がっちゃうよ!」

 スピアー 「……地味に傷つくこと言うな、お前は。まぁいい。だが、お前はそれで良いのか? 自分の将来を勝手に奪われて、それで良いのか?」

 ブースター 「良くないよ。……けど、あいつらを殴ったって、僕の姿が戻る訳じゃないし。虚しいだけだよ……」

 スピアー 「そうか……。お前は大人だな。ところでお前、何かブースターに拒否反応あるような言い分だったけど……理由でもあるのか?」

 ブースター 「うん……まぁ進化して強くなることは嬉しいよ。ただね、進化するなら、もっとこぅ……月を背にしてイケメンなブラッキーとか、氷でクールなグレイシアとか……もっと、足のハンデを掻き消すような、カッコいいポケモンになりたかったんだ」

 スピアー 「オレはブースターも良いと思うけどなぁ。もふっとした尻尾とか可愛らしいぜ」

 ブースター 「それだよ! 可愛いって思われたらダメなんだよ! もっと、カッコ良く見せないと……モテないじゃん!」

 スピアー 「……そこに行きつくか」

 ブースター 「そりゃそうだよ……。1人で野生に生きるって決めて……病院から抜け出して来たのに……」

 スピアー 「……そう言えばそうだったなぁ」


僕の脳裏に、当時の記憶が鮮明に蘇った――。
 ▼ 40 ノズ@ミュウツナイトY 14/10/22 17:53:59 ID:RXQYZxso NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 41 アル@プラスパワー 14/10/22 17:57:17 ID:T2exvAAg NGネーム登録 NGID登録 報告
もうやめて!ブースター(別個体)のライフはとっくに(ry
 ▼ 42 ーシィ@タウンマップ 14/10/22 18:23:23 ID:HxneNwbM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スピ兄かっけー
 ▼ 43 ックル@こわもてプレート 14/10/22 19:17:14 ID:Ml4WKvTs NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 44 ンレム◆RAZWF4W1NQ 14/10/22 19:24:13 ID:AS8abaGo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いつかまとめられそう
 ▼ 45 イドリップ 14/10/22 22:04:49 ID:Ijb8YYrQ [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あの時、落石事故に遭った瞬間を、僕は覚えていない。



気が付いたら、落ち葉よりもフカフカしたものの上で、僕は眠っていた。

 「……気が付いたのね」

ここ……どこだろう。誰の声だろう。

 「あなた、落石事故に巻き込まれて、ずっと眠っていたのよ、10日間も……」

そっか……みんなで散歩してたら、急に岩が落ちて来て。……お父さんとお母さんは!?

僕はとっさに起き上がろうとしたけど、バランスを崩してその場に倒れ込んだ。右足が……動かない!?

 「ダメよまだ安静にしてないと」

顔を上げて、ようやくその越えぬ主が、ニンゲンだと分かった。ピンクと白の布を纏って、頭の上には変な帽子を被っている。

 「ごめんなさいね。私たち、必死にあなた達を治療したのよ。けど……」

そのニンゲンは、言葉を詰まらせた。
 ▼ 46 イドリップ 14/10/22 22:06:06 ID:Ijb8YYrQ [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 「あなたと一緒に居たエーフィとリーフィアは……助からなかったわ……」

えっ……。

 「お医者さん達ね、みんな必死だったの。でも……ダメだったの。私たちの力不足よ。本当にごめんなさい……」

そう言って、そのニンゲンは泣いた。

えっと……エーフィとリーフィアって、僕のお父さんとお母さんだよね? 助からなかったって……冗談だよね? ねぇ?

 「……だから、あなただけは、何としてでも助けようと思ったの。必死に治療して、そして今日、あなたは目覚めた」

そんな……本当にお父さんとお母さんが……。

 「でも……あなたの右足は……ダメだったの」

……そうだよ。僕の足……、なんで右足が動かないの!?

 「事故の後遺症でね、右足の麻痺が、どうしても取れなかったの。この先も……回復は見込めないわ。本当にごめんなさいね……まだ若いのにっ……」

ニンゲンはまた泣いた。コウイショウ? それがあると僕の右足は動かないの? って言うか、ずっと動かないの? 僕の右足……!?

 「でも安心して。ポケモン保護協会が、あなたを保護してくれるわ。それで、あなたをきちんと育ててくれる持ち主を探してくれるの。だから……だから安心してね、イーブイ……」
 ▼ 47 ンシャカ◆bj1ozjdmPg 14/10/22 23:07:41 ID:AgeTQzag [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おっ来ていたのか
支援
 ▼ 48 ナギラス@マッハじてんしゃ 14/10/22 23:10:06 ID:ct9ZGOo2 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
超絶支援
 ▼ 49 ンタイン@ポイントマックス 14/10/22 23:20:44 ID:Pvp0Y2yY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あの三人組イーブイに苦戦してる時点で
ブースターにはまず勝てないだろうな
 ▼ 50 ルセウス@たつじんのおび 14/10/22 23:21:30 ID:ct9ZGOo2 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>49
それは言えてるな。
 ▼ 51 ドシシ@とけないこおり 14/10/22 23:23:47 ID:/m8ikJn2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>49
コノハナ・・・・・フレドラ
リングマ・・・・・馬鹿力
ビーダル・・・・・馬鹿力

oh・・・・・
 ▼ 52 ンシャカ◆bj1ozjdmPg 14/10/22 23:24:47 ID:AgeTQzag [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>51
しかもイーブイに負けるほどの耐久力だから
全員、炎の牙でも倒せるな
 ▼ 53 ポエラー@かざんのおきいし 14/10/22 23:25:53 ID:ct9ZGOo2 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>51
いや
コノハナ・・・オバヒ
リングマ・・・フレドラ
ビーダル・・・馬鹿力だろ。
 ▼ 54 イドリップ 14/10/22 23:32:20 ID:9yeO4Bak [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 スピアー 「……そうだったな。お前はニンゲンの助けを拒んで、病院から抜け出したんだよな」

 ブースター 「そうさ。僕を治療してくれたのはありがたいけど、ニンゲンに飼われるなんて、まっぴらゴメンさ。けど……今回ばっかしは、そんなこと言ってられないかな……」

 スピアー 「どうしてだ?」

 ブースター 「ブースターとして生きるなら、バトルで有利になりように、“フレアドライブ”ってワザを覚えないと、野生じゃやっていけないよ。今まではイーブイだから可愛がられてたけど……」

 スピアー 「なるほど。見た目が大人なら、手加減してくれたり、助けてくれたりする奴は、確かに減るだろうな」

 ブースター 「うん。それにこの足じゃ……“フレアドライブ”なんて使えそうになししな……」

 スピアー 「それで……今度こそニンゲンに保護して貰おうと?」

 ブースター 「うん……。でも、正直ニンゲンに良いイメージが無いんだよなぁ。たまに森に入ってくるニンゲンを見るけど、僕たち野生を見るたびに、勝手にバトル仕掛けて来るし、僕たちが分け合って食べてる木の実を勝手に取ってくし……」

 スピアー 「分かるわ。オレだって、ニンゲンを見たら歓迎してやろうって、握手しようと腕を出しながら近付くんだけど、どういう訳か、みんな逃げちまうんだ。こう……人の好意を理解しない奴等だよ、ニンゲンは」

 ブースター 「……それ、見知らぬ相手なら僕でも逃げるよ」

 スピアー 「え?」

 ブースター 「何でもない」

 スピアー 「まぁアレだ。じっくり考えた方が良い。今のままでいるのか、ニンゲンに保護されるのか。どちらにせよ、オレはいつだってお前の味方だからな」

 ブースター 「スピ兄……ありがとう!」

 スピアー 「それじゃ、飯でも食いに行くか? 望まない姿ではあるだろうが、進化のお祝いだ。大人の味のパイルの実を喰わせてやるぜ?」

 ブースター 「うん! ホント、スピ兄がいてくれて良かったよ!」
 ▼ 55 ャタピー@ぎんいろのはね 14/10/22 23:36:02 ID:ct9ZGOo2 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして最終的には恩返しを覚えるのですね。(涙)
 ▼ 56 ラス・アテーナー◆sladmalL/I 14/10/22 23:42:34 ID:u3dD4uEc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援

攻撃力が優れているなら、ブースターに進化して

良かったと思うけどなぁ…。
 ▼ 57 イドリップ 14/10/22 23:50:28 ID:9yeO4Bak [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スピ兄に連れられて、僕たちは森の奥へと出かけて行った。僕の歩調に合わせてゆっくり飛んでくれるスピ兄は、いつも優しい。スピ兄がみんなから怖がられていることが、僕には理解できなかった。

パイルが実っている木の傍には、他の野生ポケモンがたくさんいて、木の実を食べていた。

 オタチ 「……あっスピアーだ!」

 ルリリ 「逃げないと! みんな早く!」

 ポッポ 「わぁぁぁママぁぁぁぁぁ」


 ブースター 「……綺麗に掃けたね」

 スピアー 「……あぁ。まぁ、合法的に木の実を占領できるって割り切ってるわ」

 ブースター 「苦労が絶えないね、スピ兄も……」

 スピアー 「ったく。こんなに赤く澄んだ瞳をしてるってのに、何がそんなに怖いんだか」

 ブースター 「客観的に見て、血に飢えている色にしか見えないけどね」

 スピアー 「何か言ったか?」

 ブースター 「多分気のせいだと思うよ」
 ▼ 58 ニゴーリ@シルクのスカーフ 14/10/23 00:01:24 ID:mxca1Tfs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 59 ーダイル@フエンせんべい 14/10/23 00:27:07 ID:MqAYz7Tg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リングマも森の中では嫌われているのかな(笑)
 ▼ 60 アームド@まんたんのくすり 14/10/23 00:47:51 ID:9v3X/AgY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前にもスピアー嫌われててがリングマにはめられる話しあったよな

あとこのイーブイ(今はブースター)ちょっと口悪いな
 ▼ 61 イドリップ 14/10/23 00:49:48 ID:0Z4D4KKw [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 スピアー 「そうか。……じゃあ取るぞ。“ミサイルばり”!」

スピ兄は“ミサイルばり”を飛ばして、実っているパイルを5個ほど撃ち落とした。

 ブースター 「……うん。怖がられて当然だね」

 スピアー 「効率を考えたらこれが一番良いだろ。さぁ、食ってみろ」

 ブースター 「じゃあ……いただきますっ!」< ガブッ

黄色い実、口の中に ほとばしる酸味と ほのかな苦み……酸っぱい中にも舌を唸らせるコクがあって……。

 ブースター 「スピ兄! これイケるよ! すっごい美味しい!」

 スピアー 「だろ? ったってアレだ。こいつは食べ過ぎると舌に残るから、他の実も一緒に食べた方が良い。近くにモモンが実ってるから、持って来てやるよ!」

 ブースター 「そんな悪いよスピ兄……」

 スピアー 「気にすんな。お前の進化祝いさ」

そう言って、スピ兄は飛んで行った。

惚れるよスピ兄……僕がメスだったら、絶対惚れてるよ。
 ▼ 62 ガクチート@うしおのおこう 14/10/23 00:52:56 ID:9v3X/AgY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こいつはほかのブイズになったとしてまともにやれるのか?
エーフィやサンダースは足が悪いから無理だろうし
コイツが望んでたブラッキーは足が悪くて耐久型に不向きだろうし
グレイシアはそもそもあんまり使われないし
ブースターでもあんまり変わらないかもな
 ▼ 63 ッピ@やけどなおし 14/10/23 01:08:18 ID:c2/Ed.8o NGネーム登録 NGID登録 報告
足が悪いなら・・・
グレイシアになって、ミラーコートで反撃していくスタイルとかもあったんじゃない?
 ▼ 64 イドリップ 14/10/23 01:34:05 ID:.KtgE3nE [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>> ALL
皆様コメントご支援ありがとうございます!

>>56 >>62 >>63
「足が悪い」というハンデがあると、どんなポケモンでも苦労しそうですよね。
このブースターは、バトル面には見切りをつけて、“見た目のカッコ良さ”を重視しているという設定です。
それでいいのか!? と突っ込みたくなりますけどね。
 ▼ 65 イドリップ 14/10/23 01:45:10 ID:.KtgE3nE [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 リングマ 「やっと一匹になったな」

聞きなれた声に振り向くと、そこには奴等がいた。

 ブースター 「……なんだお前たちかよ。どっか行ってくれ。顔も見たくないんだ」

 ビーダル 「まぁまぁそう言わずに。いかがですかブースターでの日常は?」

 ブースター 「寒さを感じないね、外でも夜でも」

 コノハナ 「じゃあオレっちに感謝しろよ〜。たまたま炎の石を拾って、“なげつける”攻撃してやったんだからよー」

 ブースター 「たまたまだと? 嘘つけ! 僕の将来を奪って、何がたまたまだよっ!?」

 コノハナ 「へへへっ。まーいーじゃん。強くなったんだし」

 ビーダル 「そうですねぇ。是非ともあなたの“フレアドライブ”を見せて貰いたいのですが、もう覚えましたか?」

 ブースター 「お前らっ……」

 リングマ 「おいビーダル可哀想だろ。こいつの右足は動かないんだから、“フレアドライブ”なんて出来る訳ねーだろうが」

 ビーダル 「おっとこれは失礼しました。ですが……“フレアドライブ”が出来ないブースターなんて、熟して腐り落ちたモモンの実のようなもの……。存在価値すら疑いたくなりますけどね」

 ブースター 「お前らっ……! いい加減にしろよ! 僕のことが気に入らないなら関わらなきゃいいじゃないか! なんでわざわざ……僕の未来をっ……お前らに僕の未来を奪う権利なんて無いじゃないか!!!」

 コノハナ 「ケー。威勢だけはいいな」

 リングマ 「おいブースター。あんまり調子乗った口きくと痛い目見るぞ」

 ビーダル 「逆に痛い目を見せた方が良いんじゃないですか? わざわざ進化させてあげたこちらの好意を踏みにじるなんて……少し教育してあげましょう」
 ▼ 66 イドリップ 14/10/23 18:28:50 ID:wJyF33xU [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 コノハナ 「“はっぱカッター”!」

 ブースター 「オイやめろって! 遠くから卑怯だぞ!」

 コノハナ 「知らねーよーだ!」

 ビーダル 「ならば接近戦ですね。“アクアテール”」

 ブースター 「うわ水ワザっ……」

 ビーダル 「おやおや痛かったですか。そう言えばイーブイから進化してたんでしたねぇ」

 リングマ 「オラ喰らえ!“アームハンマー”!」

 ブースター 「うっ……」

 リングマ 「お前相手に素早さ落ちたって関係ねーしな。オラもう1発!」

 ブースター 「ぐわぁっ……」

くそぉ……。進化したせいか、今まで通りに体が動かない。あいつら……それを分かって……。

 ビーダル 「“アクアテール”は痛かったですね。なら加減して“とっしん”をプレゼントしましょう」

 ブースター 「うわぁっ……」

ビーダルの“とっしん”で、僕は弾き飛ばされてしまった。

パイルの木にぶつかって止まったけど、あまりの痛さに、そこから動けなかった。

 ブースター 「うぅっ……」
 ▼ 67 ンシャカ◆bj1ozjdmPg 14/10/23 18:42:37 ID:nI40U6/. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スピアーセンパイやっちゃってください!
 ▼ 68 イドリップ 14/10/23 19:56:46 ID:lCCG/MIQ [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ビーダル 「どうしました? 進化したんなら、これくらい耐えきれるでしょうに」

 コノハナ 「なんだよー。せっかく進化させてやったのに期待外れだなー」

 ブースター 「うっ……うるせぇ……っ……」

 リングマ 「ふん。お前の人生なんて、しょせんそんなもんだ。攻撃が優れて、学力もあって、真面目ぶってた奴が、今はどうだ? 全部失ってらぁ。因果応報自業自得。調子乗ってたツケが回って来たんだよ!」

くそっ……イーブイのままだったら、もっと小回りが効いて反撃しやすいってのに……。

体が大きくなった分……足を引きずるベストな体勢も変わったし……。

 ビーダル 「哀れですねぇ」

 コノハナ 「情けねぇなぁ」

 ブースター 「っ……うるせぇ! 結局は何一つ僕に勝らなかった逆恨みじゃないか! その仕返しで僕の将来を奪うとか……お前らこれからお天道様に顔向けて生活できないからな! 一生後悔するんだからなっ!」

 ビーダル 「……何か ほざいてますねぇ」

 リングマ 「教育が足りないようだな」

リングマが、のっしのっしと僕に近付いてきた。
 ▼ 69 ンバル@バンギラスナイト 14/10/23 21:27:22 ID:.KtgE3nE [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして、鋭いキバと爪を見せつけながら、言った。

 リングマ 「そのチャームポイント……ふっさふさ鬱陶しい首回りと尻尾……こいつで刈ってやろうかぁ?」

僕の顔のすぐ前で、リングマは目を光らせる。

 ブースター 「クッ……」

この距離なら……“すなかけ”で目を潰して“かみつく”で反撃できるのに……ダメだ。体が動かない。ダメージ受け過ぎだ……。

 リングマ 「謝れよ。今まで調子乗ってて申し訳なかった……ってな」

 ブースター 「誰がっ……お前らの逆恨みじゃないか! 僕が何をしたって言うんだよっ!?」

 リングマ 「チッ。素直じゃねーな。……首の毛から行くぜ」

リングマの奴……本気だ。目が狂気に満ちている。

 ブースター 「やめろ……やめろよ!」

リングマの爪が、僕の首根っこを掴む。このまま爪を立てられたら……僕の首のモフモフが切り裂かれてしまう。

ブースターのアイデンティティが……無くなってしまう。

 リングマ 「ふんっ。誰からも相手にされず……孤独に生きるんだな!」

リングマの腕に力が入った。

 ブースター 「やめろおおおぉぉぉぉぉ!!!」
 ▼ 70 クシー@げんきのかたまり 14/10/23 21:27:49 ID:Wm9z3M0o [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お、続きでてた
支援
 ▼ 71 ロア@れいかいのぬの 14/10/23 21:31:04 ID:9ak5u.XA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
マンダカイリューサザン「おい3人でやるなら俺達とやれ」
 ▼ 72 ンシャカ◆bj1ozjdmPg 14/10/23 21:31:32 ID:kxeBxD8E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続きはよ
 ▼ 73 ーバーン@クチートナイト 14/10/23 21:32:31 ID:9ak5u.XA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
マンダカイリューサザン「そしてりゅうせいぐんで倒してやる」
 ▼ 74 クティニ@ヘラクロスナイト 14/10/23 21:49:14 ID:Wm9z3M0o [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スピアーの大群でやっちゃえ
 ▼ 75 ガフーディン@メトロノーム 14/10/23 21:56:49 ID:.isvUMq6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 76 ザンドラ持ち物 ヘルガナイト 14/10/23 22:03:14 ID:7Fln85U6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スピアー様あいつら倒しちゃえ(^_^)
 ▼ 77 ザンドラ持ち物 ヘルガナイト 14/10/23 22:08:47 ID:7Fln85U6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
3人だったらこっち来い
なんだよ
3にん(おわた(^_^))


オーロットとファイアローとオコリザルだよお
 ▼ 78 リージオ@リニアパス 14/10/23 22:11:41 ID:qXcg0wNE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>73
あまり繰り返さないようにしたほうが良いかと
 ▼ 79 イドリップ 14/10/23 22:22:19 ID:Ijb8YYrQ [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その瞬間、体の中が堪らなく熱くなって、僕自身から湯気が発生しているのが分かった。

 リングマ 「だぁぁぁ熱っ……!」

リングマは僕から手を離したけど、なおも睨みつけてくる。

 リングマ 「この野郎っ!」

けど、僕にはその熱気の処理の仕方の方が問題だった。体から溢れだす熱い何か。どんどんシャッキリしてくる頭。

 リングマ 「無駄な抵抗なんだよ!」

リングマがそう叫ぶと、再び爪を僕の首に向けて、振り下ろして来た。

 ブースター 「やめろおおおぉぉぉぉぉ!!!」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>78
お気遣いありがとうございます。
 ▼ 80 クロッグ@こころのしずく 14/10/23 22:24:09 ID:aG5fmgNY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>78
すみません。
 ▼ 81 イドリップ 14/10/23 22:25:00 ID:Ijb8YYrQ [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その瞬間、リングマは吹き飛ばされた。

後ろにいたコノハナとビーダルが、焦って逃げて行く。

何が起こったんだ……。僕に何が起こったんだ……!?

辺りを見回すと、僕を中心とした半径20メートルくらいの草木が燃えていた。

背中にあったパイルの木も、まるで松明(たいまつ)のように、赤々と炎を上げている。


これは……僕がやったのか……!?

 ブースター 「誰かっ……誰かいませんかっ!? このままじゃ山火事になっちゃう! 燃え広がったらこの森が無くなっちゃう! 誰かっ!?」

周りから反応は無い。そりゃそうだ、みんなスピ兄を見て逃げたんだから。

くそっ……。このままじゃ本当に森がっ……。

僕は炎なんて吹いていないから、この炎は僕の炎ワザじゃない。断言できる。

けど、体の中は物凄い熱かった。その熱気が、周囲に漏れ出て発火させたって言うのか?

なんだってブースターなんかに……。“フレアドライブ”は使えない……けど森を燃やす危険がある?

なんなんだよ……僕がブースターになって、何のメリットがあるって言うんだよぉ!?
 ▼ 82 ガニウム@ひかりのねんど 14/10/23 22:26:39 ID:aG5fmgNY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
レシラムが現れてクロスフレイムを放ったとか?
 ▼ 83 ンシャカ◆bj1ozjdmPg 14/10/23 22:27:13 ID:EzGIu85I [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

支援。
貰い火発動したのか…
 ▼ 84 ャタピー@ねっこのカセキ 14/10/23 22:27:22 ID:KuC/iHvQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続きはよー
 ▼ 85 イパム@ムーンボール 14/10/23 22:28:10 ID:/V71h/Y2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オーバーヒートかな
 ▼ 86 コロモリ@ダウジングマシン 14/10/23 22:37:31 ID:qXcg0wNE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>84
催促もあまりよろしくないかと…
すみません、注意ばかりして。
頑張ってください
 ▼ 87 チュール@れいかいのぬの 14/10/23 22:40:40 ID:KuC/iHvQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すんません
 ▼ 88 イドリップ 14/10/23 23:00:11 ID:9yeO4Bak [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 スピアー 「オラ砂まけぇい!」

スピ兄の声が聞こえて、僕は我に返った。

 他スピアー群 「「「オォォォォ!!!」」」

 ブースター 「……スピ兄っ!」

 スピアー 「ブースター! お前は早く帰れ!」

 ブースター 「でもっ……」

 スピアー 「分からねぇのか!? お前がいると消火に手間取るんだ! 邪魔だからさっさと立ち去れ!」

 ブースター 「うっ……スピ兄……」

僕は重く痛む体を引きずりながら、燃える大地、燃える木々のエリアを後にした。



スピ兄の声、表情、とても怒っていた。今まで見て来たスピ兄の優しい顔の面影なんて、どこにもない。

……そうだよ。僕が森を燃やしたんだ。スピ兄が怒って当然だよ。

それよりも、森の皆の住処を奪うような……命の危険だって与えかねない状況を、僕が招いたんだ。怒られて当然だ。それに……恨まれて当然だ。

もう……この森にはいられない……。

僕は決心した。

ニンゲンに保護してもらうしか、僕の生きていく道は無い。
 ▼ 89 ガヤミラミ@ダイゴへのてがみ 14/10/23 23:03:28 ID:irPMCrR. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
うっ…ブースター…これは辛いよ…
 ▼ 90 カタンク@キトサン 14/10/23 23:10:22 ID:Q9.4rKLo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リングマ許せぬ
 ▼ 91 イドリップ 14/10/23 23:18:37 ID:9yeO4Bak [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌朝、僕は家を発った。……家と言っても、枯れた大木の空洞を寝床にしていただけだから、身辺整理もクソもない。僕はただ、この森から消えるだけだ。

2つの意味で重い足を引きずりながら、僕は森を下りていく。

確か山を越えれば、シャラシティという大きな町があったはずだ。大きな町の、大きな病院へ行けば、きっと僕を保護してくれるはずだ。

僕はこれから、ニンゲンに飼われる人生を送ることになるんだ……。



 キノココ 「あの……ブースターさん?」

ふいに声をかけられた。そこにいたのは、キノココとキノガッサ。この森に住んでいるポケモンだろうけど、面識はない。

 ブースター 「……はい。なんですか?」

僕は恐る恐る答えた。森を燃やした張本人、他人から文句を言われても仕方がない。

 キノガッサ 「昨日は大変だったね……」

 キノココ 「大丈夫でしたか? その……襲われたキズとか?」

 ブースター 「えっ?」

誹謗中傷を覚悟していたけど、この2匹はそんな雰囲気ではない。と言うより、何のことかさっぱり分からなかった。
 ▼ 92 マヨール@ミックスオレ 14/10/23 23:32:23 ID:YHSCeCXE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
炎技は使われなかったしこんじょうが発動したんだろうな
 ▼ 93 イドリップ 14/10/23 23:36:31 ID:9yeO4Bak [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 キノガッサ 「風の噂で聞いたよ。昨日、スピアーの群れに襲われて……炎攻撃で反撃して追い返したとか」

 キノココ 「怖かったですよね……スピアーに襲われて。でも反撃するなんて凄いですよ!」

 ブースター 「えっと……何のこと……ですか?」

スピアーに襲われた? 僕が? どういうこと?

 キノガッサ 「謙遜しないで。きっとスピアーたち、驚いただろうね。君があんな炎を操れるなんて」

 キノココ 「でも良かったですよ。木を数本と草原を少し焼いた程度で自然鎮火してくれて。……あのまま燃え広がってたらスピアーのせいなんだから!」

 ブースター 「……その噂、ちょっと詳しく聞かせてくださいっ!」
 ▼ 94 イドリップ 14/10/23 23:37:35 ID:9yeO4Bak [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キノココとキノガッサに別れを告げて、僕は大急ぎで森のいつものエリアに戻った。

 ブースター 「スピ兄っ……」


噂はこうだ。

僕がスピアーの群れに襲われていて、あのパイルの木に追い詰められる。

とっさき何か強力な炎ワザを発動させて、スピアーの群れに反撃する。

スピアーが慌てふためいているうちに、僕はその場から逃げる。

混乱していたスピアーは、燃え広がっていく炎に驚いて、その場から立ち去る。

炎が森に燃え広がると思ったが、周辺に燃えるものが無くなったのか、自然鎮火した。


さらに噂は尾鰭がつく。

たった2匹のブースターを群れで襲うとは、スピアーは何を考えているのか。

もしブースターの炎が鎮火しなかったら、森が全て焼けていたかもしれない。

そうなったら、悪いのはスピアーだ。

ブースターが正当防衛せざるを得ない状況を作ったスピアーは、もし森が燃えていたら、どう責任を取るつもりだったのか。やっぱりスピアーは狂暴で酷い奴等だ。


そう広まっていたのだ。
 ▼ 95 シズマイ@チルタリスナイト 14/10/23 23:39:01 ID:rRXcXHko NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
2匹?
 ▼ 96 イドリップ 14/10/23 23:44:12 ID:9yeO4Bak [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>94 訂正です。

<誤> たった【2匹の】ブースターを〜

<正> たった【1匹の】ブースターを〜


大変失礼致しました。
>>95 様、ご指摘ありがとうございました。
 ▼ 97 イドリップ 14/10/24 00:05:19 ID:0Z4D4KKw [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
でも違う!

それは全然違う!

これは間違いない……スピ兄が流したウソの噂だ。

だって、スピ兄たちは必死で炎を消していたし、第一、スピアーが僕を襲うなんて有り得ない。僕はスピアーが本当は良い種族だって知っているから。


きっとスピ兄は、僕が森に居づらくなることを心配して、自分から悪者になったんだ。

だって、スピ兄はそういう性格だもん。

自分の立場を利用して、いつも僕を助けてくれてるもん。

 ブースター 「スピ兄っ……!」

僕は泣いた。スピ兄の優しさに泣いた。

僕は足を引きずりながら、出来るだけ早く、スピ兄が暮らす木に向かった。
 ▼ 98 ャワーズ@きのみぶくろ 14/10/24 00:09:26 ID:FTQpNc/A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 99 ノワール@メガストーン 14/10/24 00:24:04 ID:uvUtVzb2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前のヒメグマの話といい
ポケモン界はスピアーに親でも殺されたのか?
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