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SS

【SS】ポケットモンスター外伝4

 ▼ 1 1◆v1GnTfaqxg 16/11/14 22:03:01 ID:hQKYreVw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今回は2の続編になる4を書きたいと思います。
これから年末に向けて忙しくなっていきそうなので更新ペースはどうなるかわかりませんがよろしくお願いします。



過去作URL↓

1
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=425114
2
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=430226
3
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=435716
3.5
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=437371

ちなみに時系列は3→1→2→3.5→本作の順になっています。
 ▼ 274 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 23:12:33 ID:o7xdkbl2 [1/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「父さん!こっちもメガシンカだよ!」

ライチュウ「そうだな……おし!」

ミミロップ「わ、わかった!」

ミミロップは前に出ようとしたがライチュウに押し戻された。

ライチュウ「おめーじゃねぇよ……フーディン!」

ライチュウはフーディンにスプーンを投げて渡した。

イーブイ「ただのスプーンじゃない……?」

スプーンの持ち手には宝石が埋め込んであった。

フーディン「……わかった」

フーディンは深呼吸した。

 ▼ 275 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 23:17:07 ID:o7xdkbl2 [2/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウは天高く腕輪をはめた右手を伸ばした!

ライチュウ「いくぜ!フーディン!メガシンカだぁ!!」

フーディンは光を放ち姿を変えた!

イーブイ「え!?おじさんも!?」

ニンフィア「(そっか……ライチュウとフーディンも強い絆で……)」

ミミロップ「なんなのよぉ!私の出番じゃないの!?」

ライチュウ「敵がエスパーなら……こっちもエスパーだ!行け!!」

エルレイドは不適な笑みをこぼした……

エルレイド「面白い……我が剣の餌食となるがいい!!」
 ▼ 276 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 23:25:09 ID:o7xdkbl2 [3/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイドは素早くフーディンとの距離を詰めると右腕の剣をフーディンに振り下ろした!

フーディン「おそい!」

フーディンは一瞬でエルレイドの後ろに回り込んだ。

フーディンが攻撃をしようとしたその時……エルレイドがニヤリとした。

エルレイド「かかったな……」

フーディン「なに!?」


一瞬の出来事であった……気が付いた時には既にエルレイドの左肘の剣が伸びてフーディンの腹部を貫いていた……


 ▼ 277 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 23:31:49 ID:o7xdkbl2 [4/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フーディン「な、なん……だと」

イーブイ「いやぁ!」

イーブイは顔を伏せた。

ライチュウ「フーディン!大丈夫か!!」

フーディンは自分の腹部を貫いた剣を引っこ抜くとエルレイドと距離をとった。

フーディン「……前にもこんな事があったね……ライチュウ」

ライチュウ「るせぇ、無理すんな……俺も助太刀すっぜ」

そんな中……エルレイドはただただ驚いていた……

エルレイド「(血が……出ないだと……?確かに致命傷だったはず!)」

ライチュウが高く飛び上がった!

ライチュウ「なにぼーっとしてんだよ!」

エルレイド「っ!……今は考えてる場合じゃない!!」



 ▼ 278 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 23:38:55 ID:o7xdkbl2 [5/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「フーディン!いくぞ!」

フーディン「ああ」

ライチュウは上空から数多の雷を落とした!

ライチュウ「くらぇぇえ!」

バリバリバリィ!!

エルレイド「くっ!うお!」

エルレイドはなんとか雷をかわす……

フーディン「今だ!シャドーボール!!」

フーディンは両手から大量のシャドーボールを放った!

エルレイド「!!!」

ドガアアア!!

大爆発がおこり爆風が辺りを包んだ……
 ▼ 279 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 11:02:44 ID:A5LRPMMM [1/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「ぐっ!」

ニンフィア「すごい戦い……」

フーディン「や、やったか……?」

砂煙が晴れた……

しかしエルレイドは無傷で立っていた。

ライチュウ「な、なにぃ!?」

フーディン「これは……『まもる』……か」

エルレイド「これ以上ボスの邪魔をするな!!」

エルレイドが両腕の剣を振り回し始めた……

ライチュウ「何をする気だ……?」

フーディン「ライチュウ!気をつけろ!」

その時……

フライゴン「うぐっ!」

ミミロップ「いたっ!」

エルレイドと離れた場所にいたフライゴンとミミロップがいきなり吹き飛ばされた!
 ▼ 280 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 11:13:10 ID:A5LRPMMM [2/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「な、なんだ!? 一体何が……」

フライゴン「あいつの剣は見えない空気の刃を発生させるんだ!」

フライゴンとミミロップの体にいくつかの切り傷ができていた……

ミミロップ「いてて……ゆ、許さないんだから!」

ライチュウ「くそっ! とりあえず攻撃すっぞ! いけ! かみなり!」

ズドォ!!

エルレイドに激しい雷が落ちた!

エルレイド「はぁっ!!」

シュバッ!!

エルレイドは剣の一振りで雷を弾いた!

ライチュウ「お、俺のかみなりを……弾きやがっただと……」

エルレイド「これが僕の本気だ!!」
 ▼ 281 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 11:16:42 ID:A5LRPMMM [3/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイドは更に剣を振り続ける……

ライチュウ「うぐっ!」

ニンフィア「きゃあ!」

エルレイドの剣から放たれる衝撃波が彼らを次々と襲う……

その時……

バシィ!!

イーブイ「うわぁ!!」

イーブイがもろに衝撃波を受けた。

その衝撃波はスカーフの端を切り飛ばした。

エルレイド「!!」

ニンフィアがイーブイのもとに駆け寄った。

ニンフィア「イーブイ!!」

 ▼ 282 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 11:31:37 ID:A5LRPMMM [4/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「わ、私は……こんな所でやられないんだから! うっ……」

立ち上がろとするイーブイをニンフィアが止めた。

ニンフィア「動いちゃだめ! イーブイはそこでじっとしてて!」

イーブイ「うう……わかったよ」

エルレイドは彼らを見て何かに気づいた……

エルレイド「あいつら……もしかすると……ボスに連絡を入れておくか……」

ライチュウがニンフィアを呼んだ。

ライチュウ「ニンフィア! お前もこっち来い!!」

ニンフィア「うん!」

ニンフィアも戦いの場に向かった。

 ▼ 283 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 11:39:53 ID:A5LRPMMM [5/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイド「……お前達程度……わざわざボスが手を下すまでもない……いくぞ」

エルレイドがイーブイに向かって一歩踏み出した。

イーブイ「っ!」

エルレイドの威圧感がイーブイの背筋を凍らせた。

フーディン「まずい! みんな! 一斉攻撃であいつを止めるんだ!」

ライチュウ「わかってる!!」

五匹はエルレイドに向かって攻撃を開始した……

かみなりやきあいだま、りゅうのはどう、れいとうビームなどがエルレイドに向かって放たれたが全てエルレイドの剣の一振りによりかき消された。

ライチュウ「く、くそぉ! どうすりゃいいんだ! 近づく事も攻撃する事も出来ねぇ!」

エルレイドはどんどんイーブイに近づいていく……

エルレイド「僕の勝ちだな……」

 ▼ 284 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 11:57:32 ID:A5LRPMMM [6/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その時、近くの茂みから強い光が放たれた……

ミミロップ「なにあれ!?」

ライチュウ「これはメガシンカの光!?」

フーディン「でも誰が……」

エルレイドは立ち止まり呟いた……

エルレイド「……姉さん」

茂みからサーナイトが現れた……前とは姿が違っていた……

ライチュウ「お前は!」

サーナイトはライチュウ達を見ると軽く会釈した。

サーナイト「どうも」

 ▼ 285 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 12:03:59 ID:A5LRPMMM [7/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エルレイド「姉さん……もう終わる。出番はないよ」

サーナイト「あら、そう?」

ミミロップ「一匹でも勝てないのに二匹に増えたじゃない!やっぱりあの時にあのメスにとどめを……もう!ライチュウのせいだからね!!」

ライチュウ「……」

フーディン「ここまでか……」

エルレイドがイーブイの前に立った……

イーブイ「い、いや……」

その時、サーナイトが呟いた。

サーナイト「エルレイド……もうやめよう?」

 ▼ 286 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 12:16:02 ID:A5LRPMMM [8/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイド「!?」

ライチュウ「……!」

エルレイド「な、何を言ってるんだ! 姉さん!」

サーナイトはエルレイドの腕を掴んだ。

サーナイト「やっぱり世界を破滅に導くなんてダメよ」

エルレイドはサーナイトの手を振りほどいた。

エルレイド「姉さん……何があったんだ! 僕達はボスに忠誠を誓ったんじゃなかったのか!!」

サーナイト「あの時はね……でもやっぱりこんな事をしても無駄。この子達をボスの所へ連れて行ってあげて? きっとボスを止めてくれる」

エルレイド「ば、バカ言うな! させるかよ! 例え姉さんでもボスに逆らうなら……!」

エルレイドは剣を構えた。

サーナイト「……テレキネシス」

エルレイド「無駄だ! まもる!……!?」

エルレイドの体が宙に浮いた。

 ▼ 287 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 12:21:38 ID:A5LRPMMM [9/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
サーナイト「『まもる』は使えないわよ……あらかじめ『ふういん』を使わせてもらったから」

エルレイド「なんでだ! おろせ!!」

サーナイトはライチュウ達に微笑んだ。

サーナイト「ほら、早く行って」

ライチュウ「お前……いいのか?」

サーナイト「言ったでしょ?ボスを止めてって」

ライチュウ「何度もすまないな……ボスの事は任せてくれ」

サーナイト「早くしなきゃボスの作戦も最終段階よ」

ライチュウ「わかってる、じゃあそいつは任せたぜ」

サーナイト「ええ」

 ▼ 288 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 12:48:03 ID:A5LRPMMM [10/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「いくぞ!おめぇら!」

ニンフィア「うん!」

フーディン「わかってる」

フライゴン「……」

イーブイ「私も……行かなきゃ……」

イーブイもなんとか立ち上がった。

ミミロップはボソッと呟いた……

ミミロップ「……ほかのメスと仲良くして……許さないんだから……」

ライチュウは走り出し、皆もあとを追った……
 ▼ 289 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 12:53:44 ID:A5LRPMMM [11/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
そしてライチュウ達の姿は見えなくなった……

エルレイド「くそぉ!! このままではボスの野望が!! どうして奴らを!!」

エルレイドは暴れたがテレキネシスで体が宙に浮いているのでうまく身動きが取れなかった。

サーナイト「エルレイド……あなたはずっとボスの命令を素直に聞いてるけど……実際どうなの? ボスの野望って世界の再構築……それって私達は死んじゃうって事よ?」

エルレイド「うるさい! こんな世界はいらない!! こんな理不尽な!!」

サーナイト「……」

エルレイド「この世界が……父さんや母さんを奪ったじゃないか!!」
 ▼ 290 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 13:20:21 ID:A5LRPMMM [12/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




あの日の事は絶対に忘れない……


僕達を庇ったせいで倒れた木の下敷きになった父さん……


家諸共崩れ去った母さん……


友達も……村のポケモン達も……みんな……みんな死んだ……


あの震災のせいで……


僕と姉さんだけが残されたんだ……


こんな理不尽な話あるかよ!!


なんで……なんで僕達だけが!!




 ▼ 291 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 13:26:14 ID:A5LRPMMM [13/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイド「こんな世界なら……ない方がいいんだ! その方がみんな幸せなんだ!!」

サーナイト「……みんな死んじゃうのよ? そんなの寂しいわよ……」

サーナイトはテレキネシスを解き……地面におりたエルレイドを抱きしめた。

エルレイド「……僕だって怖い……死にたくない! でも! これ以上僕達みたいに悲しむポケモンを増やしたくないんだ!!」

サーナイト「こんな事をしてもみんなが幸せにはならないと思うわ……私達は生かされたの。みんなの分も命を大事にしなきゃ……それが死んでいったお母さんやお父さん……友達の幸せだと思うから……」

エルレイド「姉さん……」








その頃ライチュウ達は森を抜けていた……



そこにはあの研究所があった……


episode6 end
 ▼ 292 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 23:05:46 ID:A5LRPMMM [14/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
episode7 ボスと私と最後の願い




六匹は研究所にたどり着いた……


ライチュウ「やっと来たな……」

イーブイ「ここにいるの?ジラーチ」

ミミロップ「そうよ。早くしなくちゃもう時間がないわ」

フライゴン「そうだな……計画も最終段階と言っていたし……急いだ方がよさそうだ」

フーディン「ボス……一体どんな奴がこの組織をまとめているんだろうか……」

ニンフィア「じゃあ突撃だよ!」

ニンフィアは一番に研究所に入っていった。

ライチュウ「あ! 待てって!……なんか調子狂うな……」

ミミロップ「なんかあの日の事思い出しちゃった!」

五匹もニンフィアの後を追って研究所の中へ向かった。
 ▼ 293 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 23:21:37 ID:A5LRPMMM [15/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


その頃……研究所奥の部屋では……


明かりの切れた暗い部屋で一匹のポケモンが呟いた……

ボス「サーナイトに続いてエルレイドとのテレパシーも途絶えたか……仕方ない……」

ボスはガラスケースに手をついた。ガラスケースの中にはジラーチが閉じこめられている……

ジラーチ「きっとあの子達は助けてくれる! 君なんかにあの子達は負けないよ!!」

ボスはジラーチを睨みつけた。

ボス「いい加減諦めたらどうだ?」

ジラーチ「君こそ諦めたら? 僕は君の願いなんて叶えないよ!」

ボス「あのような奴らに我が野望を止められる訳にはいかないのだ……止められるはずもないがな……」

ボスはガラスケース越しにジラーチに右手を向けた……

ボス「さぁジラーチ……この世界を変えるのだ……この世界を……作り直せ」

ジラーチの体に締め付けるような痛みがはしった!

ジラーチ「ぐっ……うぐ……い、嫌だ! 叶えるもんか!(あ、あいつの力……日に日に強くなって……)」
 ▼ 294 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 23:34:07 ID:A5LRPMMM [16/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その頃ライチュウ達は研究所の迷路のような廊下を進んでいた……



ニンフィア「急がなきゃ!!」

走るニンフィアの後を五匹が追う……

フライゴン「ニンフィアは道を知ってるのか? 複雑な廊下だが……」

ミミロップ「当然よ! ニンフィアは私と一緒に来たことあるからね!」

ライチュウ「それでも心配なんだよ……」

イーブイ「道知ってるの? 母さん」

ニンフィア「え? 知らないよ?」

五匹「え」
 ▼ 295 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 23:45:37 ID:A5LRPMMM [17/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
六匹は立ち止まった。

ニンフィア「だって昔の事だから忘れちゃったもん」

ミミロップは頭を抱えた。

ミミロップ「少しでも信じた私がバカだった……」

ライチュウ「はっはっは!! なんとなくそう思ってたぜ!!」

フーディン「いや、笑ってる場合じゃないよね」

フライゴン「……」

イーブイ「もう! 母さんのバカ!!」

イーブイの大声が廊下に響き渡った……

その声に誰かが返事をした。

?「誰だ?」

 ▼ 296 1◆v1GnTfaqxg 16/12/05 23:57:03 ID:A5LRPMMM [18/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「え?……今の誰? 誰か返事したよね?」

ライチュウ「んな訳ねーだろ?こんな所誰も……」

?「ぐへへ……その声、お前らか……よくここまで来たな……」

ニンフィア「この笑い方……」

ミミロップ「この扉の向こうから聞こえる! いくよ! とびひざげりっ!」

ドガァ!!

ミミロップはとびひざげりで扉を無理やり破壊した。

フーディン「そんな事しなくても開いたんじゃないの?」

ミミロップ「こうした方がすっきりするでしょ?」

フライゴン「(やっぱりメスって怖いな……)」
 ▼ 297 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 00:05:48 ID:43QUKf3w [1/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
壊れた扉の向こうにガブリアスとバンギラスがいた。

ニンフィア「や、やっぱり!!」

イーブイ「っ! あいつ……!!」

イーブイは部屋に飛び込んだ。

ライチュウ「おい! 一匹で行くな!!」

部屋に入るとイーブイは二匹の異変にすぐ気づいた。

イーブイ「え?……なにこれ……」

ガブリアス「ぐへへ……恥ずかしいとこ見られたな……」

バンギラス「まったくだな……」

二匹は鎖で壁に貼り付けられていた……
 ▼ 298 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 00:12:59 ID:43QUKf3w [2/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
五匹もイーブイの後を追って部屋に入った。

ライチュウ「おめぇらどうした? なんかやらかしたのか?」

フライゴン「もしかしてボスを……」

バンギラス「そうだよ……怒らせちまってな……全部お前らのせいだよ」

イーブイ「ぅぅぅ……」

イーブイはガブリアスを睨みつけている……

ライチュウ「っ! そうだ! あいつの話じゃこいつが!!」


 ▼ 299 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 00:22:40 ID:43QUKf3w [3/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「許さない……」

イーブイは壁に貼り付けられたガブリアスの腹部にたいあたりをした。

どすっ!

ガブリアス「うぐ……」

イーブイ「私の父さんを返してよ!!」

どすっ!

イーブイはたいあたりを続ける……

ガブリアス「い、いてて……」

イーブイ「父さんを!」

どすっ!

イーブイ「か、返してよぉ……うう……」

イーブイの目から涙が落ちた……
 ▼ 300 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 00:28:36 ID:43QUKf3w [4/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ニンフィア「イーブイ……」

ガブリアス「ちょっと待てよ……何の話だ?」

イーブイは再びガブリアスを睨んだ。

イーブイ「サーナイトってポケモンから聞いた……あなたが父さんを殺したって!!」

イーブイはまたガブリアスの腹部にたいあたりをした。

どすっ!

ガブリアス「う……嬢ちゃん……勘違いしてねぇか?」

イーブイ「なにがよ!」

どすっ!

ガブリアス「いて……まぁ話を聞けよ……ぐへへ……」
 ▼ 301 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 00:33:33 ID:43QUKf3w [5/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
あの日……



ガブリアスはライチュウを見てにやついた。

ガブリアス「ぐへへ……俺の獲物!」

ガブリアスは鋭い爪をライチュウに向けた。

ガブリアス「くらえぇぇえ!!」

サーナイト「遺体はちゃんと処分しといてね……じゃ」

シュン!

サーナイトも消えた……






ガスッ!!



鈍い音が響いた……
 ▼ 302 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 00:41:53 ID:43QUKf3w [6/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ガブリアスの爪はライチュウのすぐとなりの壁に打ちつけられていた……

ガブリアス「だ、だめだ……やっぱり俺には出来ねぇよ……俺には誰かの命を奪うなんて……ましてや兄弟だってのに……出来るはずがねぇよ……」

その時、ライチュウが目を覚ました……

ライチュウ「う……ここは? あれ? 俺は……誰だ? ここは? お前は誰だ?」

ガブリアス「お前記憶を!!……そうか、ボスに……」

ライチュウ「なんでだろ……何も思い出せない……」

ガブリアス「仕方ないな……おい! 黙って俺についてこい!」

ガブリアスはライチュウの両手両足を壁にとめていた拘束具を壊した。

ライチュウ「あ、ありがとう」

ガブリアス「礼はいいから!! さっさとこっちこい!!」

ガブリアスはライチュウを自分の部屋に連れて行った……
 ▼ 303 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 00:50:37 ID:43QUKf3w [7/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ガブリアスの部屋……


ガブリアス「話せば長くなるが……お前は俺達のボスに見つかると色々とやばいんだ!ここでおとなしくしてりゃ生きられる……わかったな?」

ライチュウ「え?あ……うん」

ガブリアス「(ぐへへ……良かった……これで殺さなくて済む……俺達の兄弟……)」
 ▼ 304 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 00:56:13 ID:43QUKf3w [8/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




ガブリアス「恥ずかしい話だが……俺は誰かを殺す事が出来ないんだ……なんか怖くてよぉ……それどころか俺は……ライチュウを……嬢ちゃんの親父をかくまってしまったんだ……」

イーブイ「!!」

バンギラスが呆れた顔でガブリアスを見た。

バンギラス「まじかよ……どうりでなんか怪しいと思ったぜ……晩飯を少し残してたのもそいつの飯だったのか……」

フライゴン「(そういえばニンフィアと出会った日のガブリアスの攻撃にも殺意を感じなかったな……急所をはずし続けていたし……)」

ガブリアス「でもな……ある日……いきなりの出来事だったんだ……」
 ▼ 305 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 01:03:04 ID:43QUKf3w [9/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告





ガブリアスは自分の部屋の扉を開けた……

ガチャ!

ガブリアス「ぐへへ! ライチュウ! 飯だ!……あれ?」

部屋にライチュウの姿はなかった……

ガブリアス「どこに行ったんだ!? っ!!」

ガブリアスは机の上に紙切れがのっているのを見つけた……どうやら手紙らしい……その手紙には汚い字でこう書いてあった……
 ▼ 306 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 01:07:35 ID:43QUKf3w [10/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ガブリアスへ

色々とありがとう。
俺が何者で……何をして命を狙われてるのかはまだ思い出せない。
でも、これ以上ガブリアスに迷惑をかける訳にはいかない……

だから俺はここを離れる事にした。
そうすればお互い危険な目に会わなくてすむよな?

だから……今はさよなら……

また、どこかで会えたらいいな。

俺の大切な兄弟ガブリアス
            ライチュウより
 ▼ 307 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 01:14:29 ID:43QUKf3w [11/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




ガブリアス「そんな手紙を残してあいつはどこかに行っちまったよ……」

イーブイ「ってことは……!」

ガブリアス「あいつは……ライチュウはきっと生きてる。記憶をなくしてるけど……今もこの世界のどこかにいるって俺は信じてるぜ」

イーブイ「や、やった……やったぁ!! 母さん! 聞いてた!?」

イーブイは跳ねて喜んだ。

ニンフィア「うん……うん……」

ニンフィアは涙をこぼした。

ミミロップ「良かった……ほんと良かったよぉ……」

ライチュウ「ま、あいつがそんな簡単にくたばる訳ないしな!!」

フーディン「よく言うよ……ずっと心配してたじゃないか」

ライチュウ「よ、余計なこと言うな!!」
 ▼ 308 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 01:18:59 ID:43QUKf3w [12/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フライゴンはガブリアスの隣の壁にもたれかかった。

フライゴン「お前にもそんな一面があったなんてな……」

ガブリアス「うるせー! 裏切り者!!」

バンギラス「へへ……ガブは本当にバカだな……ま、いいじゃん? 俺はそんなガブも好きだぜ?」

ガブリアス「うるせー!」
 ▼ 309 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 01:31:12 ID:43QUKf3w [13/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ガブリアスのもとにイーブイが近寄った。

イーブイ「ごめんね……勘違いしてた……ありがとう」

ガブリアス「礼はいいんだよ!……でも一つだけお願いしていいか?」

イーブイ「なに?」

ガブリアス「俺達のボスを……もとに戻して欲しいんだ」

イーブイ「元に?」

ガブリアス「ああ、ボスは昔はいい奴だったんだけど……最近は野望の事しか考えてないし……そもそもボスの野望って世界滅亡みたいなもんだよな……そんなの俺は嫌なんだ……」

バンギラス「なんだ!ガブも俺と同じこと考えてたのか!!」

ガブリアス「ぐへへ……お前もかよ……」

二匹は顔を合わせ笑った。

ライチュウ「わかった! 任せとけ!……ところでその鎖……俺が切ってやろうか?」

ガブリアス「ぐへへ……それじゃ一つ頼むかな……」

ライチュウ「おう!任せろ!」

スパッ!

ライチュウはアイアンテールで二匹を拘束していた鎖を切断した。
 ▼ 310 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 01:38:17 ID:43QUKf3w [14/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ガブリアス「やっと自由になったぜ……」

バンギラス「ボスはこの部屋を出てずーっとまっすぐ行った部屋にいるぜ!」

ミミロップ「了解!わざわざありがとね!」

バンギラス「もう道に迷うなよ!」

ニンフィア「よーし!じゃあまっすぐ行こー!」

ニンフィアは走って部屋を出て行った。

フーディン「急がないとね」

フーディンも後を追った。


 ▼ 311 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 01:45:33 ID:43QUKf3w [15/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「おい! 待てよ!……そうだ、お前らも一緒に来るか?」

ガブリアス「遠慮しとく……腹減って動けねぇし……」

バンギラス「だよな」

二匹は床に座り込んだ。

ライチュウ「そっか! じゃあ俺はもう行くぜ! またな! 兄弟!!」

ライチュウは部屋を出て行った。

ガブリアスとバンギラスは顔を見合わせた。

二匹「は?」

ミミロップ「あ……ライチュウはイーブイの先祖にあたるポケモンだからあなた達と同じ血が流れてるのよ」

ガブリアス「そうか……なんか戦いにくいと思ったら兄弟だったのか……」

バンギラス「ちょっと待てよ……それより先祖って……」

ミミロップ「ま、細かい話は置いといて……行ってくるね!」

バンギラス「おう! 行ってこい! ねーちゃん!」

ミミロップも部屋を出た。
 ▼ 312 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 01:52:36 ID:43QUKf3w [16/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フライゴン「……」

フライゴンはまだガブリアスの隣の壁にもたれていた。

ガブリアス「どーした! 裏切り者!!」

ガブリアスがフライゴンを睨んだ。

フライゴン「いや、別に……」

バンギラス「俺はお前の事、結構気に入ってたんだけどな!」

フライゴン「俺もお前達とはもっと違う形で出会いたかったよ」

ガブリアス「わかったからさっさと出てけ!!」

フライゴン「じゃあな、また」

フライゴンも部屋を後にした。
 ▼ 313 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 01:59:22 ID:43QUKf3w [17/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ガブリアス「ふー……やっと静かになった……ってまだいたか」

イーブイ「えへへ」

ガブリアス「お前もはやく行けよ」

イーブイはガブリアスの肩に飛び乗って耳元で囁いた。

イーブイ「……ありがとね」

そしてガブリアスの頬にキスをした。

ガブリアス「なっ!? なにしてんだよ! はやく失せろ!! しっし!!」

イーブイ「じゃあね」

イーブイも部屋を出て行った……

バンギラス「ませたガキだな」

ガブリアス「ま、全くだぜ……」

バンギラスはガブリアスを見つめた。

ガブリアス「な、なんだよっ!!」

バンギラス「嬉しいのか?」

ガブリアス「う、うるせぇ///」
 ▼ 314 1◆v1GnTfaqxg 16/12/06 02:00:37 ID:43QUKf3w [18/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
本日更新分おしまい

明日は多分更新できません。

では
 ▼ 315 ダストダス@ながながこやし 16/12/07 20:03:59 ID:X9vxxn8E NGネーム登録 NGID登録 報告
なんでガブと父さんが兄弟なんですか?
この先の話で明かされるんですか?
 ▼ 316 ブーバー@しろいハーブ 16/12/07 20:25:23 ID:HKU.roiE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>315
よく見てみ
ボスってやつの血がライチュウと繋がってるから
兄弟なんやで
ボスの手下は全員血が繋がってるって書いてあったで
 ▼ 317 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 21:42:26 ID:1jxqBMZI [1/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>315
わかりにくかったですかね……すいません。正直今まで書いてたこのシリーズですが結構わかりにくい伏線とかうやむやになってるのが結構あると思います……この件については>>316さんの言ってるとおりですね。
他にわからない所とかあったら言っていただけたら積極的に答えていきます。

では再開
 ▼ 318 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 21:46:25 ID:1jxqBMZI [2/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
六匹は長い長い廊下を走り続けていた……

イーブイ「はぁ……はぁ……どこまで続いてるの?この廊下……」

ミミロップ「あ!見えてきたわよ!」

廊下の突き当たりにボコボコに凹んだ扉があった。

ライチュウ「そういや……あの扉ってもしかして……」

ミミロップ「あたしが壊したけどなにか?」

ミミロップは自慢気に言った。

ニンフィアも笑っている。

ニンフィア「ねー!」

フライゴン「(や、やっぱりメスって怖いな……)」
 ▼ 319 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 21:51:52 ID:1jxqBMZI [3/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
六匹は凹んだ扉の前に着いた。

ライチュウ「よし! こじ開けるぞ! フライゴン、そっち頼む!」

フライゴン「わかった」

二匹は扉に手をかけて引っ張った。

ライチュウ「ぬおぉぉ……」

フライゴン「んぐぐ……」

ごごごごご……

扉はなんとか開いた。

ニンフィア「二匹ともありがと!」

フライゴン「固いな……この扉……」

ライチュウ「誰のせいでこんな事に……」

ミミロップ「う、うるさいわよ! 開いたからいいでしょっ!」
 ▼ 320 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 21:57:18 ID:1jxqBMZI [4/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「!……誰かいるよ……」

五匹「!」

扉を開けたその先の部屋の中央……何者かの影があった……

ボス「……ここまで来たのか」

そのポケモンの鋭い眼光が六匹を捉えた……

ライチュウ「やっと会えたな……お前の好き勝手にはさせねぇぜ……」

ミミロップ「そ、そうよ!」

フーディン「また……ここに来ることになるなんてね……」

ニンフィア「でも懐かしがってる場合じゃないよねっ!」

フライゴン「ここまで来たんだ……やることはただ一つ……」

イーブイ「ジラーチを助けるよっ!」



 ▼ 321 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 22:20:45 ID:1jxqBMZI [5/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ボス「この私を倒すと言うのか? 笑わせるな……」

部屋に明かりがついた……

明るくなった部屋……六匹の前に現れたのは人型のポケモンだった……

フーディン「あんなポケモン……見たことないね……」

ミミロップ「ちょっと怖いかも……」

ミミロップは身震いした。

ボス「我が名は……ミュウツー……この組織の長だ……」

その言葉を聞くなりイーブイはミュウツーに飛びかかろうとしたがライチュウに止められた。

イーブイ「と、父さん!」

ライチュウはミュウツーを睨んだ……

ライチュウ「おい……さっさとジラーチを解放しろ……」

ミュウツー「ふふふ……そんなに簡単に解放していたならお前達も苦労しなかっただろう?」

ミュウツーの不適な笑みにイーブイは怯んだ……

イーブイ「うぐぐ……(す、すごいプレッシャー……)」
 ▼ 322 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 22:29:08 ID:1jxqBMZI [6/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「なら仕方ねぇな……はぁっ!!」

ライチュウは指先から強力な電撃を放った!

ミュウツー「なかなかの力だな……だが……」

ミュウツーが手を振りかざすと電撃が一瞬でかき消された。

ニンフィア「!!」

フーディン「なんて力だ!」

ミュウツーは浮き上がった……

ミュウツー「お前達を倒したら……ジラーチに願うとでもするか……」

ミュウツーの視線の先のガラスケースにジラーチが閉じこめられていた。

ライチュウ「ジラーチ!!」

その声を聞きガラスケースの中のジラーチが目を覚ました。

ジラーチ「あっ! 助けにきてくれたんだね!!……信じてたよ……」

ライチュウ「待ってろよジラーチ……今度は俺がお前の願いを叶える番だ!!」
 ▼ 323 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 22:39:22 ID:1jxqBMZI [7/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミュウツー「出来るものなら……やってみろ!!」

その言葉を言い終えるより先にミュウツーの姿が消えて……ライチュウの目の前にいきなり姿を現した!

ライチュウ「!?」

ミュウツー「ふっ……」

ミュウツーはライチュウを蹴り飛ばした!

ライチュウは吹き飛ばされて壁に叩きつけられた。

バゴォ!!

イーブイ「父さん!!」

ミミロップが駆け寄りライチュウを起こした。

ミミロップ「ライチュウ! 大丈夫!?」

ライチュウ「へっ大丈夫だ……こんなのでやられる訳がねぇぜ……」

ライチュウは立ち上がると首をならした。
 ▼ 324 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 22:54:53 ID:1jxqBMZI [8/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミュウツーは驚きの表情をみせた。

ミュウツー「ほぉ、耐えたか……私の本気の蹴りを耐えたのはお前が初めてだ……」

ライチュウ「おめーの事は既に色々と調査済みなんだぜ……お前のその超能力と格闘技を使い分けるバトルスタイルも……お前のジラーチを使った計画も……お前の中にある遺伝子は作られた物で高い戦闘能力を持つ物だって事も……」

フーディン「ライチュウ……いつの間にそんな所まで調べていたんだ?」

ミミロップ「ほんと……どこで知ったのかしら……」

ライチュウ「そしてお前の手下やこのイーブイだけじゃなく……俺もその遺伝子を持っているって事もな……」

ミュウツー「なに!! お前が!?」

ライチュウ「ああ……そしてお前を倒せるのは……お前と同じこの遺伝子を持っていて……お前をぜってー倒すって誓った俺達二匹だけだ……」

イーブイ「……」

二匹はミュウツーを見据えた。

ミュウツー「なる程な……」
 ▼ 325 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 23:02:35 ID:1jxqBMZI [9/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「ミミロップ、フーディン、ニンフィア、フライゴン……俺達が戦ってもし……もし負けたら……」

ミミロップ「あんたが負ける訳ないじゃないっ!」

ライチュウ「!」

ミミロップ「みんな……みんな信じてるから。ここにいないポケモンも……みんながあんたの事信じてるから!!」

ライチュウが見ると皆、真剣な眼差しを返した。

ライチュウ「へへ……だよな……俺が……俺達が負けるわきゃねぇぜ! イーブイ、いけるか?」

イーブイ「もちろんだよっ!」

ミュウツー「悪足掻きも程々にしろ……」

二匹とミュウツーが向き合った……
 ▼ 326 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 23:06:46 ID:1jxqBMZI [10/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「いくよ! 父さん!!」

ライチュウ「修行の成果、見せてくれよな!」

ミュウツー「いくぞ……」

またミュウツーの姿が消えて……今度はイーブイ目の前に現れた!!

イーブイ「うわっ!!」

ミュウツー「くらえ!!」

ミュウツーの拳がイーブイに突き出された!

イーブイは目をつぶった。

ドスっ!!




 ▼ 327 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 23:15:08 ID:1jxqBMZI [11/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「……あれ?」

イーブイが目を開くと……イーブイの前にライチュウが庇うように立っていた。

ミュウツーの拳はライチュウの腹にねじ込まれていた……

ミュウツー「なんだと……」

イーブイ「と、父さん! 大丈夫!?」

ライチュウ「ぐっ……気にすんな! 今は戦いに専念しろ!!」

ミュウツーは後ろに飛び退き二匹と距離を取った。

ミュウツー「確かにお前は私の遺伝子を持っているようだ……私の攻撃を耐え、そして私に勝るとも劣らないその素早さ……」

ライチュウ「(どうする……?こいつを倒すには……よし)」


 ▼ 328 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 23:27:26 ID:1jxqBMZI [12/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「今度はこっちの番だ!!」

ライチュウはミュウツーの懐に飛び込むと鋼鉄の尾を振り下ろした!

シュバァっ!!

ミュウツー「まだまだだな……止まって見えるぞ」

ミュウツーはアイアンテールを尾で受け止めてライチュウを弾き飛ばした。

ライチュウは後ろに吹き飛ばされてイーブイの隣に着地した。

ライチュウ「ぐ……」

イーブイ「……(父さんが苦戦してる……)」

ライチュウ「やっぱり一筋縄じゃいかねぇよな……」

ミュウツー「わかっているだろ?その程度の技で私を倒せるとでも?」

 ▼ 329 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 23:37:25 ID:1jxqBMZI [13/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「……力で勝てねぇなら……速さで勝負だっ!!」

ライチュウは床を一蹴りするとどんどん加速してミュウツーの周りを高速移動し始めた。

ライチュウ「さぁ、ついてこれるか?お偉いさんよぉ!」

ミュウツー「……バカにしているとしか思えんな……」

ミュウツーはライチュウを上回る速さで追い抜いてライチュウの進行方向を塞いだ……

ミュウツー「これでどうだ?」

ミュウツーは右手からシャドーボールをライチュウに向かって打ち出した!

ライチュウ「っ!!」

ドガァ!!

ライチュウはシャドーボールをくらい吹き飛ばされた。

ライチュウ「ぐはっ……」

イーブイ「父さん!」

ライチュウは地面に叩きつけられた……
 ▼ 330 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 23:39:57 ID:1jxqBMZI [14/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「わ、私みてらんないよぉ!」

ライチュウに駆け寄ろうとするミミロップをフーディンが止めた。

フーディン「ダメだよ……僕達がこの戦いの場に向かっても……きっと足を引っ張るだけだ……」

ミミロップ「……でも」

フーディン「君が言ったんだろ?ライチュウを信じてるって」

ミミロップ「……だよね」

フーディン「僕達が信じなきゃ……勝てる戦いも勝てなくなるよ……」

ミミロップ「……うん」
 ▼ 331 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 23:46:59 ID:1jxqBMZI [15/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミュウツー「さあ、もう諦めろ……お前達は私には勝てない……」

ライチュウが立ち上がった……

ライチュウ「誰が……諦めるかよ……」

ライチュウはイーブイを抱き上げた……

ライチュウの目を見てイーブイは頷いた。

ライチュウ「いけぇ! イーブイ! でんこうせっかだあ!」

ライチュウはそう言うとイーブイをミュウツーめがけてぶん投げた!

ミュウツー「なんだ? やけでもおこしたか?」

ミュウツーは後ろに飛び退き軽々とイーブイをよけた。

イーブイ「うわっ……と」

イーブイはなんとか着地した。

ミュウツー「そんな攻撃当たらな……ぐあっ!?」

ライチュウはニヤリとした。



 ▼ 332 1◆v1GnTfaqxg 16/12/07 23:55:27 ID:1jxqBMZI [16/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミュウツーの体に微弱な電流が流れて体を痺れさせた!

ミュウツー「ぐっ!? なんなんだ!? これは!」

ミュウツーが背後を見ると彼の背後には電気を帯びた目視できるかわからない程の細い糸で作られた蜘蛛の巣状態のネットが張ってあった。

ライチュウ「へへ、お前を倒すための新技……エレキネットだ……こうでもしねぇとお前に攻撃を当てるのは困難だってわかってたからな」

ミュウツー「うぐ……す、すべて計算していたのか……」

ライチュウ「バカにすんなよ。ただめちゃくちゃにお前の周りを動いてた訳じゃねぇ……移動しながらこのネットを張ってたんだ」

ミュウツー「こ、こんな物など!」

ミュウツーはもがいてネットを切ろうとしたが……ネットはもがけばもがくほどミュウツーの体に絡まり、そして電流が流れて更に体を痺れさせた……
 ▼ 333 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:00:49 ID:Yqr1wp5s [1/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「イーブイ! 来い!」

イーブイ「うん! 私は準備オッケーだよ!」

ミュウツー「な、なにを……」

ライチュウはイーブイを両手で抱えミュウツーに向けた。

ライチュウ「これで決めるぜ!! イーブイ!!」

イーブイは頷いた。

イーブイの口に光が集まる……

ミミロップ「お願い! 決めて!!」

ライチュウ「いけぇ! イーブイ! ハイパーボイスだぁ!!」

ギュラアアアアアアアアア!!!

ミュウツー「がはああぁ!!」

その音波はミュウツーの体の内側から大きなダメージを与えた……

ドガァ!!

そしてミュウツーを吹き飛ばしエレキネットごと壁にめり込ませた。
 ▼ 334 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:04:46 ID:Yqr1wp5s [2/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フーディン「やった!」

ミミロップ「さすが!!」

ニンフィア「イーブイ……いつの間にあんなに強く……」

フライゴン「やっぱりあいつの娘だ……無茶するな……」

イーブイはライチュウの顔を見た。

イーブイ「父さん、私やったの?」

ライチュウ「ああ、上出来だぜ……免許皆伝だな」

ライチュウは微笑むとイーブイを撫でた。

 ▼ 335 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:06:23 ID:Yqr1wp5s [3/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その時、ミュウツーが動いた。

六匹「!!」

ミュウツー「ぐく……こんな事で勝った気に……ふんっ!」

ミュウツーは念で作った刃をイーブイに向けて飛ばしてきた!

ライチュウ「なに!?」

ニンフィア「イーブイ危ない!!」

イーブイ「え……」






ザシュっ!




 ▼ 336 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:12:55 ID:Yqr1wp5s [4/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「あ、あれ?私なんともないよ……?あ! スカーフが!!」

イーブイの首に巻かれていたスカーフは切り刻まれていた……

その時、イーブイの背後から声がした。

ニンフィア「さ、三匹とも! 体が!!」

フライゴン「どうして!?」

イーブイ「そうだ! 三匹はこのスカーフに!!」

イーブイが振り返ると……ライチュウ、ミミロップ、フーディンの姿が透けて見えた。

ライチュウ「ちぃ……ばれてたのか」

ミュウツー「エルレイドからテレパシーで聞いていた……お前達三匹は何かがおかしいと……そしてこの部屋にお前達が来たとき……三匹の体の一部が透けて見えた……そしてその端の切れた妙なスカーフ……もしかするとと思ったたが思った通りだったな……どういう仕組みかは知らんが……」

ライチュウ「けっ……いい観察力してやがるぜ……」
 ▼ 337 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:22:39 ID:Yqr1wp5s [5/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「……ニンフィア、イーブイ、フライゴン……こんなとこでお別れになるなんてね……」

フーディン「今回の作戦は失敗か……」

三匹はどんどん薄く……見にくくなっていく……

イーブイ「父さん! やだ!! 行かないで!!」

ライチュウは泣きじゃくるイーブイの頬に触れた。

ライチュウ「イーブイ、俺の……俺達の願い、聞いてくれるか?」

イーブイ「なんでも聞くから! 行かないで!!」

 ▼ 338 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:25:34 ID:Yqr1wp5s [6/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「……じゃあとりあえず前を向け」

ライチュウはイーブイをミュウツーの方に向かせた。

ミュウツー「う、うぐ……」

ミュウツーは大きなダメージと痺れで動けずにいた……

ライチュウ「あいつを止めろ……それだけだ……あと最後まで振り返るなよ?油断大敵って言うしな……だからあいつだけを見てろ」

イーブイ「……」

ライチュウ「ぶちかましてこい……思いっきり」


ライチュウはイーブイの背中をそっと押した。




イーブイは泣きながらミュウツー目掛けて走り出した。
 ▼ 339 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:27:58 ID:Yqr1wp5s [7/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




見えなくなるだけだ。俺たちゃそばにいるし……ずっとお前らの事、見てるから……




またいつか、きっと会えるわよ




大丈夫だよ、君は一匹じゃないんだ。


 ▼ 340 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:31:52 ID:Yqr1wp5s [8/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイは飛び上がった……


ライチュウ「きあいだま!!」

ドオォン!!

ライチュウの放ったきあいだまで研究所の天井に穴が開いた。

天井に開いた穴から高く上った月がイーブイを照らした……

 ▼ 341 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:35:19 ID:Yqr1wp5s [9/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミュウツー「お前ごときに何が出来る!! くらえ! サイコカッター!!」

先ほどよりも大きな念の刃がイーブイに向かって飛んできた!

イーブイ「まっすぐ……前だけを!!」

その時、イーブイの体に変化が起こった……

ニンフィア「あれは!」

フライゴン「進化だ……」


イーブイの体は黒く……大きくスマートに……ブラッキーへと進化した。
 ▼ 342 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:40:50 ID:Yqr1wp5s [10/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告





そいつは俺からのプレゼントだ。



あと……最後にもう一つお願いしていいか?












俺の事、父さんじゃなくてライチュウって呼んでくれよ。やっぱりそっちの方がしっくりくるからな……

 ▼ 343 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:44:04 ID:Yqr1wp5s [11/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
サイコカッターはブラッキーの体をすり抜けた。

ミュウツー「な、なんだと!?」

ブラッキー「悪の波動!!」

ブラッキーの体から放たれた黒い波動がミュウツーを襲った!

ズドドドドドド!!

ミュウツーの意識は薄れていった……

ミュウツー「ぐはぁ……そ、そんな……私の計画もここまで……か」

ドサッ……

ミュウツーは倒れた。

ブラッキー「やったよ! ライチュウ!!」

ブラッキーが振り返るとそこに三匹はいなかった。
 ▼ 344 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:49:29 ID:Yqr1wp5s [12/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ニンフィア「ひっぐ……えっぐ……」

フライゴン「……」

ブラッキーはなにがあったのかすぐにわかった。

ブラッキー「わかってた……いつかお別れがくるって……父さん……いや、ライチュウ……」

ニンフィア「うわぁぁん!!」

ブラッキー「聞こえるかな、ライチュウ……私泣かないよ。少しの間だったけど……沢山甘えて……沢山教えて貰って……楽しかったよ。ライチュウも楽しかったなら嬉しいな……」







ありがとう、私のもう一匹の父さん





大きな月がブラッキーを照らした……
 ▼ 345 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:54:08 ID:Yqr1wp5s [13/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ブラッキーはミュウツーのもとに向かった……


ミュウツー「お前が勝者だ……ジラーチのケースのロックは解除した……私を殺し、ジラーチも好きにするがいい……」

ブラッキーはミュウツーの額に前脚を置いた……

ミュウツーは目を閉じた……









ぺしっ
 ▼ 346 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 00:58:32 ID:Yqr1wp5s [14/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ブラッキーはミュウツーの額を軽く叩いた。

ブラッキー「勘違いしてない? 私、あなたを殺しはしないよ?」

ミュウツー「……どうして」

ブラッキー「ライチュウに教わったから!負の連鎖を続けちゃいけないって!だからこれでおあいこね!」

ミュウツー「でも……私がお前の父親を……」

ブラッキー「父さんは生きてるよ! さっき聞いたもん!!

 ▼ 347 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 01:07:09 ID:Yqr1wp5s [15/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ガブリアスとバンギラスが部屋に入ってきた……

ガブリアス「す、すまない! ボス! 俺はあいつを保護してたんだ……俺には命を奪うなんて怖くてよぉ……」

バンギラス「俺もさっき知ったんだ……」

ミュウツー「そうか……それより二匹ともすまないな……負けてしまった……計画も失敗だ」

ブラッキー「そもそもなんでこんな計画を?」

ミュウツー「私は……私は遥か昔にニンゲンと言う生き物に作られた……私は仲間が欲しかったのだが、自然の物でないこの姿や常識では考えられない力を目の当たりにしたポケモン達は皆怯えた……そのせいで私はもう何千年と一匹で生きてきた……寂しかった……」

ブラッキー「……」

ミュウツー「そしていつからか私は……こんな世界があるからそんな感情が生まれると考えるようになった……」
 ▼ 348 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 01:20:12 ID:Yqr1wp5s [16/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミュウツー「そんなある日のことだった……私と同じ様に桁外れの怪力のせいで孤立している者の噂を聞いた……私はその者に会った瞬間に私の中に流れている血液が騒いだ……すぐわかった……こいつは私と同じ遺伝子を継いでいる……同じ血が流れている……と」

バンギラス「懐かしい話だな」

ミュウツー「それがお前との出会いだったな……バンギラス」

ブラッキー「ふぅん……」

ミュウツー「遥か昔、ニンゲンは私の遺伝子を何匹かの別のポケモンに移植したらしい……私はそのポケモン達の子孫はきっと私のように苦しんでいると思った……だから私は同じ遺伝子を……同じ血が流れているポケモン達を探して組織を組んだ……だからお前やお前の父も組織に入れるためにねらっていたんだ……」

ブラッキー「そうだったんだ……」

ミュウツー「そして数年前にジラーチの噂を聞いて、奴の力ならこの世界を終わらせる事が出来ると思って……ジラーチを捕らえて……今に至ると言うわけだ」

ブラッキー「なるほどね……」

 ▼ 349 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 01:26:32 ID:Yqr1wp5s [17/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミュウツー「結局失敗だ……組織は今日をもって解散だ……私もまた、今日から一匹……」

ガブリアス「んなことねぇよ! ボス! 俺達がいるじゃねぇか!」

ミュウツー「!」

バンギラス「そうだぜ! ボス!」

ミュウツー「で、でも……ガブリアスもバンギラスもただ暴れたいが為に組織に入ったのでは……」

ガブリアス「そりゃそうだけどよぉ……」

バンギラス「俺達は計画なんてはなから気にしてねぇからこれからもボスについてくぜ!なんか楽しそうだしな!」
 ▼ 350 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 01:30:41 ID:Yqr1wp5s [18/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミュウツー「でも……私はお前達に強く当たることがなんどもあった……」

バンギラス「んなちっせぇ事気にしてんじゃねぇよ!ボス!」

ブラッキーは笑った。

ブラッキー「全然ひとりぼっちなんかじゃないじゃん!一番近くにいい仲間がいるじゃん!」

ミュウツーは驚いた。

ミュウツー「そうだったのか……これが……仲間だったのか……気づかなかった……いいものだな……」

ブラッキー「え?なに?きづいてなかったの?」

ミュウツー「……ああ」
 ▼ 351 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 01:38:39 ID:Yqr1wp5s [19/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
?「私達も忘れないでよ!」

シュン!

サーナイトとエルレイドが現れた。

サーナイト「私達もボスの仲間よ!」

エルレイド「当然です……ボス」

ミュウツーはブラッキーを見た。

ミュウツー「……なぁ」

ブラッキー「なに?」

ミュウツー「こう言う時はなんと言えばいいんだ?私にはよくわからないんだ……」

ブラッキー「んー……どうだろ……とりあえず『ありがとう』かな?」

ミュウツー「そうか……お前達、ありがとう」

ガブリアス「ぐへへ!」

バンギラス「おう!」

サーナイト「どういたしまして!」

エルレイド「もったいないお言葉……」
 ▼ 352 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 01:40:36 ID:Yqr1wp5s [20/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ブラッキー「ほら、手出して!」

ミュウツー「?」

ブラッキーはミュウツーの手を取った。

ブラッキー「はい! 仲直りね!!」

ミュウツー「……不思議な奴だ」

ミュウツーは微笑んだ。

 ▼ 353 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 01:45:16 ID:Yqr1wp5s [21/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミュウツー「さぁ、ジラーチは好きにしろ……私にはもう必要ないようだ」

ブラッキー「そうみたいだね」

ブラッキーはジラーチのケースに向かった。


ガラスケースが開きジラーチが出てきた。

ジラーチ「ありがとう。君達に頼んで本当に良かった……」

ブラッキー「えへへ」

ジラーチ「お礼と言っちゃなんだけど……なにか一つ願い事叶えてあげるよ」

フライゴンとニンフィアがブラッキーのもとに駆け寄った。

フライゴン「ブラッキー、何を願うんだ?」

ニンフィア「やっぱりお父さんの事?」

ブラッキー「違うよ、父さんは時間をかけて探していくから……ライチュウは……見えないだけ! いつもそばで見守っててくれてるよ!」

ニンフィア「そうだね!」
 ▼ 354 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 01:49:34 ID:Yqr1wp5s [22/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ブラッキー「それより……ねぇジラーチ、気になってた事があるんだけど……」

ジラーチ「なに?」

ブラッキー「あなたはなにか願いってないの?」

ジラーチ「……僕の願いか……それはやっぱり自由かな……」

ブラッキー「自由?」

ジラーチ「僕は……生まれたときからずーっと千年に一度、7日間しか起きてられないし……それにこの辺りから離れることが出来ないんだ……そういう決まりがあるみたいでね……だから僕は外の世界を見てみたいんだ」

ブラッキー「じゃあさ! 私、ジラーチの自由を願うよ!」

ジラーチ「え?」

ブラッキー「ジラーチがいろんな条件とかから解放されて、自由になりますようにっ!」
 ▼ 355 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 01:52:00 ID:Yqr1wp5s [23/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ジラーチの頭の短冊に願いが書き込まれた……

ジラーチ「そんな……ここまでお世話になっちゃうなんて……ありがとう……これで僕は自由だ! 自由なんだ!!」

ブラッキー「よかったね!」

ニンフィア「ジラーチ、思いっきり自由を楽しんでね!」

ジラーチ「うん!」

フライゴン「(結局ニンフィアと同じ様に友達の為に願いを叶えるのか……さすが親子だな)」

 ▼ 356 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 01:55:42 ID:Yqr1wp5s [24/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ジラーチ「じゃあね! みんな、本当にありがとう!!」

ジラーチはライチュウがきあいだまで開けた穴から外へと飛んでいって見えなくなった……

ブラッキー「じゃあねー!!」

ニンフィア「バイバーイ!!」


フライゴン「じゃあ……やることも終えたし」

ニンフィア「帰ろっか!!」

ブラッキー「うん!」

ガブリアス「ぐへへ! じゃあな! 兄弟!」

バンギラス「またなぁ」

サーナイト「じゃあね」

エルレイド「……」

ミュウツー「ありがとう……また、またどこかで……」

ブラッキー「うん!じゃあね!!」

三匹は部屋を後にした……
 ▼ 357 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 02:00:23 ID:Yqr1wp5s [25/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その頃ジラーチは……


ジラーチが研究所の屋根を抜けると……丁度朝日が登り始めていた……

朝日はキラキラと輝きながらゆっくりと昇っている。

朝日を見たジラーチの目から涙が落ちた……

ジラーチ「こんなに綺麗なもの……初めて見たよ……全部あの子達のおかげだね……そうだ!いろんな条件から解放って言ってたから……もしかして……」

ジラーチは朝日に向かって何かを願った……

ジラーチ「叶うといいな!」

ジラーチは輝く朝日に向かって飛んでいった……


episode7 end
 ▼ 358 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 02:02:11 ID:Yqr1wp5s [26/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
遅くなりましたすみません7話おしまいです。

次が最終話になります。

では
 ▼ 359 ソーナノ@エネコのシッポ 16/12/08 09:06:30 ID:STxljQy6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 360 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 18:02:29 ID:Yqr1wp5s [27/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
last episode 帰還とその後とさよならと




あれから数日後……



ニンフィアカフェにて……



ブラッキーが勢いよくカフェの扉を開けた。

ブラッキー「ただいまぁ!」

カフェは今日も繁盛していた。

サンダース「?」

サンダースは不思議そうにブラッキーを見つめた。

エーフィ「おかえり!」

エーフィはすぐにブラッキーの事がわかったようだ。
 ▼ 361 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 18:09:14 ID:Yqr1wp5s [28/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ニンフィアも遅れて店内に入ってきた。

ニンフィア「ただいまー」

エーフィ「おかえり、ニンフィア」

ニンフィアは店内を見渡し驚いた。

ニンフィア「わぁ! カフェなおってる!!」

エーフィ「なおすの大変だったんだから! ね? サンダース?」

サンダース「えーと……ニンフィアと一緒に帰ってきたって事は……」

サンダースはブラッキーに抱きついた。

サンダース「わいの可愛い孫やないか! なんで気づけんかったんや!!」

ブラッキー「おじーちゃんくすぐったいよ!」
 ▼ 362 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 18:16:02 ID:Yqr1wp5s [29/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
サンダース「知らん間にこんなにおとなっぽくなってなぁ!!」

エーフィ「うふふ……」

エーフィは微笑むとカフェの外へと歩いて行った……

ニンフィア「あれ? お母さんどこ行くの?」

エーフィ「ちょっと散歩に」

ニンフィア「そっか、いってらっしゃい!」


サンダースとブラッキーはまだじゃれあっている……

サンダース「もう危ない旅なんてすんなよ! イーブイ!」

ブラッキー「私はブラッキーだよ! それに私、強くなったもん!」

ニンフィア「あはは!」
 ▼ 363 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 18:26:03 ID:Yqr1wp5s [30/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
カフェの外……



フライゴンは切り株に腰掛けて空を見上げていた……

フライゴン「……」

エーフィ「隣、いいかしら?」

フライゴン「!!……エーフィさん」

エーフィはフライゴンの隣に座った。

エーフィ「ちゃんと言えたのね、ニンフィアに」

フライゴン「はい、エーフィさんのおかげです。この事を言わなかったら……きっと俺は一生後悔してました……」

エーフィ「私は何もしてないわよ。全部あなたが頑張った結果……それよりあなた、これからどうするの? よかったらうちで働かない?」

フライゴンは切り株から立ち上がった。

フライゴン「それもいいですね……でも、俺はまだ自分の罪を償い切れてないと思ってます……」

 ▼ 364 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 18:33:45 ID:Yqr1wp5s [31/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フライゴン「あれから色々考えてたんですが……俺もライチュウと同じ救助隊って言う仕事をしてみようと思ってるんです。旅をしながら困っているポケモン達を助けるんだ……」

エーフィ「いいじゃない! それ!」

フライゴン「旅をしているうちに……ライチュウにも会えるかもしれないしな……」

エーフィ「そうね!」

フライゴンは歩き出した

フライゴン「じゃあ、そろそろ出発します」

エーフィは寂しそうな顔をした……

エーフィ「あの子達には会わなくていいの?」

フライゴンは立ち止まった。

フライゴン「ニンフィアさんには言いました。ブラッキーには……エーフィさんから言っておいて下さい」

エーフィ「そう……じゃあ元気でね」
 ▼ 365 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 18:43:56 ID:Yqr1wp5s [32/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フライゴンは少し歩くと……また立ち止まった。

フライゴン「エーフィさん……」

エーフィ「なあに?」

フライゴン「またいつか……会いに来てもいいですか?」

エーフィ「もちろんよ……いつでも歓迎するわ!」

フライゴン「あともう一つ……」

エーフィ「なあに?」

フライゴン「あなたに隠していてもきっとバレてしまうだろうから自分で言います……エーフィさん、俺……あなたの事が好きでした」

エーフィ「!」

フライゴン「サンダースさんといつまでも仲良く……お元気で……」

フライゴンは振り返ることなくそのまままっすぐに歩いていった……



エーフィは遠ざかるフライゴンの背中をずっと見ていた……
 ▼ 366 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 19:48:18 ID:Yqr1wp5s [33/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
カフェ店内……


エーフィ「ただいま」

エーフィが帰ってきた。

ニンフィアがカウンターから顔をのぞかせた。

ニンフィア「お母さん!! 今忙しいから手伝ってよ!!」

エーフィ「はいはい!」

ブラッキーが駆け寄りエーフィに尋ねた。

ブラッキー「ねぇ、フライゴンさん知らない? さっきからどこにも居ないんだけど……」

エーフィ「……あの子は……旅にでたわ」

ブラッキー「え!? いつの間に!! そんな……私さよならも言えなかったよ……」

しょげるブラッキーをエーフィが撫でた。

エーフィ「フライゴンさん、ブラッキーにありがとって言ってたわ」

ブラッキー「また会えるかな……」

エーフィ「きっと会えるわよ!」

ブラッキー「……そうだよね! とりあえず今はお手伝い頑張るよ!」
 ▼ 367 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 20:23:54 ID:Yqr1wp5s [34/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
遠くのテーブルからお客の声がした。

カメール「さーせーん!注文いいっすかぁ!」

ブラッキー「はぁい!今行きまぁす!」

ブラッキーはテーブルに向かって走っていった……

入れ替わってサンダースがカウンターに走ってきた。

サンダース「注文とってきたで!ショートケーキ3つにチョコケーキ2つ! それとレモンティー5つにミルクティー2つ! それにコーヒー1つや! これは砂糖多めな!」

ニンフィア「え!? ショートケーキにチョコケーキなんてうちやってないよ!」

エーフィ「それが……ニンフィアがいないうちにサンダースが勝手にメニュー増やしちゃって……冷蔵庫に作り置きが入ってるからそこから出して」

サンダース「これがなかなか好評でな!」

ニンフィア「へぇ、お父さん料理なんてできるんだ!」

サンダース「すごいやろ! わい……昔パティシエ目指してた時期があってな!」

エーフィ「ほら! 自慢話はおしまい! そんな事より仕事仕事!!」

ニンフィア「はーい!」
 ▼ 368 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 20:41:22 ID:Yqr1wp5s [35/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
カフェ店内……とあるテーブルにて……



サンダースがテーブルの前で止まった。

サンダース「コーヒー砂糖多めとレモンティーおまち!」

ニドキング「ありがとう」

ニドキングはコーヒーを受け取った。

サンダース「ほな、今日もゆっくりしてってな! 村長!」

サンダースはまた別のテーブルに走っていった……

ニドキングはコーヒーをすすると呟いた。

ニドキング「帰ってきたのか……また騒がしくなるな……」

パチリス「よかったじゃない。どこかのだれかさんがずーっと心配してたもんねー」

ニドキング「うるさいぞ、パチリス」

パチリス「ほーんと、素直じゃないんだから」
 ▼ 369 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 20:42:27 ID:Yqr1wp5s [36/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告





















そんなこんなであれからもう二週間たった……
 ▼ 370 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 20:45:08 ID:Yqr1wp5s [37/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
今日は珍しくカフェはすいていた。


エーフィ「今日はお客様少ないし……たまには二匹とも休んだら?」

ニンフィア「え? いいの?」

ブラッキー「わーい! じゃあ私遊びに行ってくる!」

ニンフィア「私も散歩してくる!」

二匹はあっという間に出かけていった……


エーフィ「うふふ! ほんと元気ね!!」

エーフィは笑った。
 ▼ 371 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 20:51:54 ID:Yqr1wp5s [38/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
二匹はカフェの外でサンダースとすれ違った。


サンダース「お! お出かけか?」

ニンフィア「うん! お休みもらったの!」

ブラッキー「いってきまーす!」

サンダース「おう!気ぃつけるんやで!」

サンダースは二匹を見送ると伸びをした……

サンダース「お休みかー……ええなぁ……」
 ▼ 372 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 20:56:32 ID:Yqr1wp5s [39/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その時……

バサバサっ!!

サンダース「!?」

空からペリッパーが降りてきた。

サンダース「な、なんや……びっくりしたわー……」

ペリッパー「ニンフィアさん宛てに郵便です!」

サンダース「おう! お疲れさん!」

サンダースは封筒を受け取った。

ペリッパー「では!」

バサバサっ!!

ペリッパーは飛んでいった……

サンダースは封筒を見た。

サンダース「なんや?……結婚式の招待状か……懐かしいなぁ……わいらの結婚式……あの頃はまだ若かったなぁ……」

サンダースは鼻歌を歌いながらカフェに入っていった……
 ▼ 373 1◆v1GnTfaqxg 16/12/08 21:00:18 ID:Yqr1wp5s [40/40] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
カフェ店内……


サンダース「ただいまやでー」

カウンターからエーフィがサンダースを呼んだ。

エーフィ「サンダース! あの子が来てるわよ!」

サンダース「お! また来てくれたんか!」

サンダースは封筒をカウンターに置くと、あるテーブルに向かって走った……

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