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SS

【SS】ポケットモンスター外伝4

 ▼ 1 1◆v1GnTfaqxg 16/11/14 22:03:01 ID:hQKYreVw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今回は2の続編になる4を書きたいと思います。
これから年末に向けて忙しくなっていきそうなので更新ペースはどうなるかわかりませんがよろしくお願いします。



過去作URL↓

1
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=425114
2
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=430226
3
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=435716
3.5
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=437371

ちなみに時系列は3→1→2→3.5→本作の順になっています。
 ▼ 174 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 10:56:37 ID:sDNM1NsU [1/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「あたしがライチュウを助けに行けたのも神様のおかげなのよ?そんな失礼な事言ったらダメよ」

神様「……お前がライチュウだな?」

ライチュウ「……黙って聞いてりゃさっきからえらそうな奴だな!」

ミミロップ「ちょっと!ライチュウ!」

神様「えらそうなのはお前だろう!」

神様が光を放つとその瞬間、ライチュウの体に激痛が走った!

ライチュウ「いてててて!!やめろっ!俺が悪かったって!やめろぉ!」

ミミロップ「神様に逆らうなんて……自業自得よ!」

神様「せっかくお前にチャンスをやろうと思ったのに……なんだその態度は……」

ミミロップ「チャンス?」

ライチュウ「何の話だ?」

神様「お前がこの天国に残れるようにチャンスを与えようと思っていたのだ」

ライチュウ「別にこんな世界にいれなくてもいいぜ?下界のほうが楽しかったしな……」

神様「なら堕ちるか?地獄に」

二匹「!!」
 ▼ 175 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 11:00:34 ID:sDNM1NsU [2/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「ちょっ!?その二択はあんまりじゃねぇのか!?神様よぉ!」

神様「本来お前は地獄に堕ちるべき存在なのだ」

ミミロップ「そんな!」

神様「世界の摂理をねじ曲げたのだから仕方ない……」

ミミロップ「で、でも!」

神様「さぁ、どうする?このチャンスにのるか?」

ライチュウはすぐに答えた。

ライチュウ「わかったよ!やってやる!地獄になんて堕ちたくねぇ!助かるんだろ?」

神様「そうだ、素直でよろしい」

 ▼ 176 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 11:06:18 ID:sDNM1NsU [3/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「で?なにすればいいんだ?」

神様「お前には下界の管理をしてもらおうか」

二匹「管理?」

神様「ああ、最近下界の治安がどんどん悪くなっている……私一匹でやるのも大変なんだ……だからお前に手伝いをしてもらおうと思ってな」

ライチュウ「管理ってどうすれば?」

神様「下界で大きな事件があった時や起こりそうな時、下界に降りて事件を解決に導くのだ」

ライチュウ「なる程な……」

神様「お前の他にも同じ様に働いてるものは沢山いる。そうだ……最近この仕事についたこいつと協力しろ」

二匹の前にフーディンが現れた。

ミミロップ「あ、フーディン!」

ライチュウ「お前もか!」

フーディン「ああ、仕方なくね……」
 ▼ 177 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 11:16:01 ID:sDNM1NsU [4/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
神様「お前達二匹なら出来る……ではお前達二匹はドリ村周辺を任せたぞ」

ライチュウ「できるかな……俺に……そもそもどうすりゃいいんだよ」

神様「やってるうちにわかる……じゃあ私はそろそろ」

ライチュウ「ちょっと待てよ!まだ色々聞きたいことが!」

神様「千年生きたお前なら大丈夫だ……あ、期限について言ってなかったな……お前には千年働いて貰おうか」

ミミロップ「え!?」

ライチュウ「は!?ありえねぇ!意味わかんねぇよ!」

神様「やるのか?やらないのか?」

ライチュウ「う……や、やります……」

神様「いい答えだ……もう契約はすんだ……お前はもう下界と天国を自由に行き来できるぞ……さぁ、行け!」



 ▼ 178 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 11:22:16 ID:sDNM1NsU [5/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「しゃあねぇな!何すればいいかよくわかんねぇけど……やるか!」

神様「私はお前のそう言うところが好きだ」

ライチュウ「う、うるせぇ!俺はもういくぜ!」

フーディン「さぁ、行こうかライチュウ」

ライチュウ「お前と組むことになるとはな!よろしくな!」

シュン!

ライチュウとフーディンは消えた。

ミミロップは一匹残された。
 ▼ 179 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 11:27:04 ID:sDNM1NsU [6/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「あれ?」

神様「どうした?」

ミミロップ「わ、私はお咎めなし?」

神様「ああ、そうだが?お前は自由だ」

ミミロップ「そんな……また私一匹?寂しいよ……」

ミミロップはしょげた。

神様「……」

ミミロップ「そうだ!じゃあ私も!私もライチュウの手伝いがしたい!」

神様「!?……お前は何を考えているのだ?」

ミミロップ「私、せっかくライチュウと再開出来たのにまた会えなくなりそうで寂しい……なら私にも罰を!そもそも私もあの二匹から記憶を消すことに失敗してるし!」

神様「ふふ……変な奴だな……わかった!行ってこい!ちゃんと二匹の手伝いをするのだぞ!」

ミミロップ「はい!」

シュン!

ミミロップも下界へ向かった……
 ▼ 180 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 11:33:49 ID:sDNM1NsU [7/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告





ミミロップ「って感じでライチュウとフーディンは今組んでるの!」

フーディン「ああ」

ライチュウ「おい……ちょっと待てよミミロップ……今の話マジか?初耳だぞ?」

ミミロップ「え?」

ライチュウ「お前、俺のためにこの罰をうけてたのか?」

ミミロップ「あ……………ま、まぁ」

ライチュウは溜め息をついた。

ライチュウ「バカだな……大バカ……呆れた」

ミミロップ「なによ!」

喧嘩寸前の二匹の間にフーディンが割って入った。

フーディン「喧嘩はよしなよ……今はそれどころじゃない」

 ▼ 181 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 11:36:05 ID:sDNM1NsU [8/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「そうだな……よし!じゃあ気を取り直してテレポート作戦いくぜぇ!」

イーブイ「おー!」

ニンフィア「大丈夫かな?」

フライゴン「……」

フーディン「よし、いくよ……ふん!」 

ピシュン!












イーブイ「あれ?」

フライゴン「なにも……起こらない?」
 ▼ 182 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 11:40:13 ID:sDNM1NsU [9/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ニンフィア「テレポートしないの?」

フーディン「ほらライチュウ……君のせいでこの子達勘違いしたみたいだけど……」

ミミロップ「だから違うって……」

ライチュウ「うるせー!昔はフーディンだってこれをテレポートって言ってたじゃねぇか!」

フーディン「あれはいわゆる若気の至りってやつだよ」

フライゴン「いったい何が起こってるんだ?」

ミミロップ「なにが起こったかわからない?」

ニンフィア「え?」

イーブイ「なに?」

フーディン「時間を止めたんだよ」

三匹「!!」

確かに空の雲は止まっていたし風も吹いていない……
 ▼ 183 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 11:48:29 ID:sDNM1NsU [10/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「すごい!」

ニンフィア「でも……これのどこがテレポートなの?」

フーディン「時間を止めてる間に歩いて目的地まで向かうんだ」

三匹「え」

ライチュウ「時間を止めてる間は俺達しか動けない。解除するまで世界の時間は進まないから……時間を止めてる間に目的地まで進んでから解除すれば擬似的にこっから目的地まで一秒ほどで移動する事が出来るって訳だ」

フライゴン「なる程」

イーブイ「えー……思ってたのと違う……」

ライチュウ「文句言うなよ」

フライゴン「でもこれで奴らに見つからずに一気にジラーチのいる場所まで向かえるわけだな」

フーディン「これをするとかなり体力を消耗するんだ……だからはやく行こう」

その時、どこからか声がした。

?「ふーん……そっちにもエスパーがいたんだ」

六匹「!!」

フーディン「僕達以外動けない筈なのに!?」

 ▼ 184 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 11:53:40 ID:sDNM1NsU [11/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
近くの木の後ろからサーナイトが現れた。

サーナイト「ここから先には行かせないわ」

ミミロップ「さっきの二匹とは雰囲気が違う……」

フーディン「どちらにせよこの能力の中動けるとは……なかなかの実力のようだね」

ライチュウ「てめぇもあいつら二匹みたいになりてぇのか?」

イーブイ「父さん……大丈夫?」

ライチュウは背で怯えて縮こまっているイーブイを撫でた。

ライチュウ「心配すんなって……大丈夫だよ」

ニンフィア「どうしよう……フライゴンさん」

フライゴンは辺りをキョロキョロと見渡していた……

フライゴン「いやまて……仲間がまだいる筈……後ろだ!」

五匹「!?」
 ▼ 185 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 11:58:04 ID:sDNM1NsU [12/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
彼らが振り返ると後ろにもう一匹ポケモンが……そのポケモンがいきなり切りつけてきた!

フライゴン「危ない!」

ニンフィア「きゃあ!」

フライゴンはニンフィアを突き飛ばした!

ドスっ!

なんとかニンフィアは攻撃を受けずにすんだ。

サーナイト「残念……あと少しだったのにねー……エルレイド」

エルレイド「なら次で決める」

エルレイドは腕を振り上げた!

エルレイド「死ねぇ!」

ライチュウ「うおぉ!電光石火っ!」

バシッ!

ライチュウの牽制でエルレイドの攻撃が止まった。

エルレイド「くっ!」

ライチュウ「俺がいるからにはこいつら全員死なせねぇ!守ってみせる!」
 ▼ 186 1◆v1GnTfaqxg 16/11/29 12:03:10 ID:sDNM1NsU [13/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
サーナイト「なかなかやるのね……仕方ない、作戦Bでいくよ」

エルレイド「わかった」

サーナイトとエルレイドが浮かび上がった!

フライゴン「これは……くるぞ!本物のテレポートだっ!」

サーナイト「私はイーブイを貰うからエルレイドは残り全部でお願いできる?」

エルレイド「わかっている」

ニンフィア「そ、そんな!イーブイ!!」

ライチュウ「分断するつもりか……」

ミミロップ「これってもしかしてヤバい感じ?」

サーナイト「覚悟を決めなさい」

二匹「テレポートっ!」

六匹「うわあぁぁぁぁ…………」

episode4 end
 ▼ 187 1◆v1GnTfaqxg 16/11/30 21:10:41 ID:Q0B7Wdcc [1/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
episode5 真実と嘘と限界バトル



サーナイトは西の森にテレポートした。

シュン!

サーナイト「テレポート完了っと」

イーブイが何もなかったはずの空間から現れ転がり落ちた。

ドサッ!

イーブイ「いたた……」

 ▼ 188 1◆v1GnTfaqxg 16/11/30 21:15:21 ID:Q0B7Wdcc [2/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップがイーブイを抱き上げた。

ミミロップ「大丈夫?イーブイ」

サーナイト「あら?私間違えてもう一匹連れてきちゃった?」

ガサッ!

近くの茂みからフーディンが出てきた。

フーディン「あの二匹が心配だ……早く追わないと……」

サーナイト「え!?」

木の上から声がした。

ライチュウ「だな、さぁて!本気で行くぜ!お嬢さん!」

ライチュウが木の上から飛び降りてきた!

 ▼ 189 1◆v1GnTfaqxg 16/11/30 21:20:57 ID:Q0B7Wdcc [3/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
サーナイト「あ、あれ?なんで?私はイーブイだけを連れてきたはず……」

ライチュウ「残念だったな!訳がわかんねーと思うけど俺達三匹はイーブイとセットなんだよ!」

イーブイ「(そっか!さっき言ってたけど……父さん達はこのスカーフに精神をつなぎ止められて……)」

サーナイト「はぁ!?訳わかんない!計算違いもいいとこだわ……勝てる気しないし降伏しまーす」

サーナイトは両手をあげた。

四匹「!?」
 ▼ 190 1◆v1GnTfaqxg 16/11/30 22:05:17 ID:Q0B7Wdcc [4/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「い、いや!これは作戦だ!みんな油断すんなよ!」

サーナイト「大丈夫よ、そもそも私はボスの考えには反対だもの」

ミミロップ「これって……仲間割れ?」

フーディン「みたいだね」

イーブイはライチュウの背中に飛び乗った。

ライチュウ「よしよし、今は大人しくしてろよ」

イーブイ「はぁい」

ライチュウはサーナイトの首に尻尾を突き立てた。

ライチュウ「とりあえず動くなよ……動いたらてめーの首が吹っ飛ぶぞ……黙って俺の質問に答えろ」

サーナイト「ふふふ、大丈夫だって……逃げないしちゃんと答える……」
 ▼ 191 1◆v1GnTfaqxg 16/11/30 22:30:13 ID:Q0B7Wdcc [5/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「まず……お前達のボスって奴の考えを教えてくれよ……前から気になってたんだ。ジラーチに何を叶えてもらうか」

サーナイト「あら、知ってたんだ。ジラーチの事どこで知ったか知らないけど……まぁいいわ。ボスの叶えたい願いはね……」

ライチュウ「願いは……?」

サーナイト「世界の再構築よ」

ミミロップ「え!?」

フーディン「それってすなわち……」

ライチュウ「一度この世界をぶっ壊すって事か!?」

サーナイト「そう言う事」

イーブイ「そんな事しないで!私は……母さんや父さんが……この世界が好きなの!」

ライチュウ「イーブイ……」

 ▼ 192 1◆v1GnTfaqxg 16/11/30 23:21:37 ID:Q0B7Wdcc [6/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
サーナイト「まぁ私もボスの意見には反対なのよ……でもボスの命令だし……弟はボスに忠実だし……ま、成り行きでね」

ミミロップ「ボスって誰なの?」

サーナイト「それを言ったら私の首が吹っ飛ぶわよ。まぁ、答えなくても私はここで死ぬのかもしれないわね……ふふふ」

ライチュウ「じゃあ次の質問だ……イーブイを狙っていたらしいが……なんでだ?」

サーナイト「それは……この子にはボスと同じ血が流れてるから……」

四匹「!?」



 ▼ 193 1◆v1GnTfaqxg 16/11/30 23:25:44 ID:Q0B7Wdcc [7/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フーディン「同じ血?ボスと言うのはイーブイの家族?」

ミミロップ「って言は……」

ライチュウ「ボスってのはあいつの事か!?」

イーブイ「?」

サーナイト「あなた達の考えてる事は多分違うと思う……どうせその子のお父さんが……って思ってるんじゃない?」

ライチュウ「違うのか?」

サーナイト「ええ」

ミミロップ「よ、よかった……」

 ▼ 194 1◆v1GnTfaqxg 16/11/30 23:31:01 ID:Q0B7Wdcc [8/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「どういう事かわかんねぇけど……どうして同じ血が流れるイーブイを?」

サーナイト「ボスはなぜだか知らないけど自分と同じ血が流れる『兄弟』を探してるの……実は私もガブリアスもバンギラスもエルレイドも……みんなボスと同じ血が流れてるのよね」

ライチュウ「……」

サーナイト「あなた達、その子のお父さんを探してるんでしょ?」

ライチュウ「あ、あぁ……」

サーナイト「教えてあげる……あの子が捕まったのは……何年前だったっけ……」
 ▼ 195 1◆v1GnTfaqxg 16/11/30 23:37:07 ID:Q0B7Wdcc [9/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
数年前……


アジトにて……



ライチュウは両手両足を金具でとめられて壁に張り付けられていた……

バンギラス「ほぉ、こいつが俺達の新しい……」

ライチュウ「さっさとこの金具を外せ!」

ライチュウはもがくが金具は壊れそうにない……

サーナイト「ふぅん……ガブリアスと違ってそこそこかっこいいのね」

バンギラス「ぷくく!だってよ!ガブ!」

ガブリアス「うるさい!大人しくしやがれ!」

ガブリアスの尻尾がライチュウの腹に叩きつけられた。

ドスっ!

ライチュウ「ぐはぁ……」
 ▼ 196 1◆v1GnTfaqxg 16/11/30 23:44:06 ID:Q0B7Wdcc [10/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
そこにボスがやってきた。

ボス「まぁそこまでにしてやれ、ガブリアス」

エルレイド「っ!ボス!お疲れ様です!」

ガブリアス「なんだよ、ボス」

ボスはライチュウの目を覗き込んだ……

ボス「お前だな?私達の事をこそこそと嗅ぎまわっていたのは……」

ライチュウ「……」

ボス「まぁいい……それより提案がある……」

ライチュウ「……なんだ」

ボス「なぁ、ライチュウ……同じ血が流れる者どうし……私の望む世界の実現に協力してくれないか?」

 ▼ 197 1◆v1GnTfaqxg 16/11/30 23:51:08 ID:Q0B7Wdcc [11/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「わかってんだぞ!お前らの企みは!協力なんかするもんか!」

ボスはため息をついた……

ボス「強情な奴だな……まぁいい……」

ボスはライチュウの頭の上に手をおいた。

ライチュウ「な、なにするんだ!?やめろ!」

ボス「協力しないのなら……私達の事を知ってしまった以上仕方ない……ふん!」

ライチュウの頭の中に電撃のような衝撃が走った!

ライチュウ「ぎゃあああぁぁ!!」

ライチュウは体をぐったりさせた……



 ▼ 198 1◆v1GnTfaqxg 16/11/30 23:58:48 ID:Q0B7Wdcc [12/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ボス「ガブリアス、とどめはお前に任せた……私はもう寝る……」

ボスはぶつぶつ言いながら暗闇に消えた……

バンギラス「ちぇっ、お前の獲物かよ……つまんねぇな」

バンギラスは部屋をあとにした。

エルレイド「ボスが言うなら仕方ない……始末は頼んだぞ」

シュン!

エルレイドは消えた。

ガブリアス「ぐへへ……じゃあやるかぁ!」

ガブリアスは爪を研ぎ始めた……

サーナイト「……」
 ▼ 199 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 00:01:31 ID:QNF4lJhk [1/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ガブリアスはライチュウを見てにやついた。

ガブリアス「ぐへへ……俺の獲物!」

ガブリアスは鋭い爪をライチュウに向けた。

ガブリアス「くらえぇぇえ!!」

サーナイト「遺体はちゃんと処分しといてね……じゃ」

シュン!

サーナイトも消えた……






ガスッ!!



鈍い音が響いた……
 ▼ 200 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 00:04:07 ID:QNF4lJhk [2/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




サーナイト「そう、ガブリアスがライチュウを殺した」

三匹「!!!」

イーブイ「そ、そんな……」

イーブイの心にその言葉が響き、突き刺さった……

ライチュウ「イーブイ!こいつが言ってる事は全部嘘だっ!」

イーブイ「父さん……」

イーブイはライチュウの背で小さくうずくまり泣き出した……

ミミロップ「イーブイ……」
 ▼ 201 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 00:13:23 ID:QNF4lJhk [3/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
サーナイト「私が知ってるのはここまで……さぁ、私を殺しなさい……」

ライチュウはサーナイトの首に突きつけていた尾を下げた。

サーナイト「?」

ライチュウ「俺はお前を殺さねえ……ここまで色々教えてくれたんだ……それにお前はボスの考えには反対なんだろ?ならもう俺達の前に出てきて邪魔なんかするんじゃねぇぞ……次出てきたらそん時は……」

サーナイト「ふふ、優しいのね……わかった……もう邪魔はしないわ。最後にあなた達をエルレイドのいる辺りに飛ばしてあげる……こんな事を敵のあなた達に言うのもあれだけど……ボスを止めて」

ライチュウ「言われなくてもわかってる。ありがとな」 
ミミロップは後ろでボソッとつぶやいた。

ミミロップ「別のメスと仲良くして……なんなのよ」

フーディン「まぁまぁ……」

 ▼ 202 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 00:15:10 ID:QNF4lJhk [4/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイは泣きながらライチュウの背で眠っていた。

ライチュウ「相当ショックだったんだな……」

ミミロップ「そうだね……」

サーナイト「さぁ、いくわよ」

ライチュウ「おう、頼んだぜ」



 ▼ 203 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 00:22:22 ID:QNF4lJhk [5/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
数分前……ニンフィアとフライゴンは……



エルレイドは東の森にテレポートした。

エルレイド「テレポート完了……」

なにもなかった空間からフライゴンが転がり落ちた。

ドサッ!

フライゴン「うぐ……」

その上にさらにニンフィアが降ってきた。

ニンフィア「うわぁ!」

ドスっ!

フライゴン「ぐぇっ!」

ニンフィア「あ、フライゴンさんごめんね」

フライゴン「……そんな事より」

二匹はエルレイドを見た。

 ▼ 204 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 00:30:00 ID:QNF4lJhk [6/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイド「?……姉さん、一匹であんなに沢山を相手するのか?……まぁいい」

ニンフィア「あなたはなんなの!」

エルレイドはニンフィアを睨みつけた。

エルレイド「弱そうな奴だ……この程度なら一撃でいける……」

フライゴン「やめろ!エルレイド!」

フライゴンが立ち上がりニンフィアを庇うようにエルレイドの前に立ちふさがった。

エルレイド「フライゴン……裏切り者……わが標的……」

ニンフィア「裏切り者?」

エルレイドは不適な笑みを浮かべた……

エルレイド「ふふ……フライゴン。お前はまた新たな仲間を裏切っているようだな……」

ニンフィア「え?な、何のこと?」

フライゴン「……あ、後で話す……」



 ▼ 205 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 00:33:58 ID:QNF4lJhk [7/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイド「さあフライゴン!裁きの時間だ!!」

エルレイドが肘の剣でフライゴンに斬りかかってきた!

フライゴン「ぐっ!」

フライゴンはギリギリでかわした。

エルレイド「お前はこの計画に不必要なんだ!」

エルレイドの2本目の剣がふりかざされる!

フライゴン「(ぐっ!やはり強い!)」

ニンフィア「えいっ!」

ドス!

ニンフィアがエルレイドの腹に体当たりをくらわせた。

ニンフィア「フライゴンさんは裏切り者なんかじゃないよ!」

フライゴン「!」

 ▼ 206 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 00:38:13 ID:QNF4lJhk [8/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイドは立ち上がった。

エルレイド「いや、奴はわが組織を裏切り……お前の事も裏切っている……」

フライゴン「やめろ!やめろぉ!」

フライゴンは地にひざを突いた。

ニンフィア「フライゴンさん!」

エルレイド「僕が教えてやろう……そいつはな……我が組織の スパイだったのだ」

ニンフィア「!!!」

ニンフィアはフライゴンを見たが、フライゴンはうつむいたままだ……
 ▼ 207 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 00:44:07 ID:QNF4lJhk [9/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイド「ニンフィアと言ったな……そいつはお前の探しているライチュウと旅をするふりをして、ライチュウの居場所、弱点、得意技など……すべて私達に教えてくれていた。しかしこいつはその途中で仕事を投げ出して逃げたのだ……まぁ、ある程度の情報が揃っていたおかげでライチュウの捕獲は楽にすんだ………そう、こいつさえいなければライチュウは無事だったかもしれなかった」

ニンフィア「そ、そんな!違うよね!?フライゴンさん!ねぇ!!」

ニンフィアはフライゴンを揺すったがフライゴンは何の反応も示さない……

フライゴン「……」

エルレイド「はっ!フライゴンが否定しないんだから信じるしかないだろ!」

 ▼ 208 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 00:48:11 ID:QNF4lJhk [10/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイド「ライチュウの仇は我が組織ではない!そいつこそが!ライチュウの仇なのだ!!」

ニンフィア「そんな……」

ニンフィアは目に涙を浮かべた……

ニンフィア「信じていたのに……じゃあ、ライチュウの日記の事も、ライチュウの言い残した言葉も……全部嘘なの?」

エルレイド「こんな世界、嫌になるだろ?我が組織のボスはこの世界を作り替えてくださるのだ!お前は地獄で先に待っているがいい!!」

 ▼ 209 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 00:51:32 ID:QNF4lJhk [11/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイドの剣がニンフィアに振り下ろされた!

ひゅん!

風をも切り裂く刃の音が聞こえる……

ニンフィアは深い悲しみの中思った……

ニンフィア「ああ……私は死ぬんだ……裏切られて……」

ニンフィアの頭の中を沢山の思い出が現れては消えていく……

ニンフィア「ライチュウ、今行くよ……」

ニンフィアは目を閉じた……










ザシュっ!……ボタタッ……
 ▼ 210 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 00:52:45 ID:QNF4lJhk [12/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
今日の更新ここまで


明日は更新できるかわからないですが出来るだけ時間を作ろうと思います。

では
 ▼ 211 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 23:41:02 ID:QNF4lJhk [13/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告













ニンフィア「……?」

ニンフィアが目を開くと目の前には攻撃を庇って右の羽が切り落とされたフライゴンが立っていた……

フライゴン「ニンフィアは……俺が守る!」

 ▼ 212 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 23:45:26 ID:QNF4lJhk [14/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイド「先に死にに来たか……まぁどちらが先に死んでも構わないが……」

ニンフィア「フライゴンさん……なんで……」

フライゴン「俺は……あなたを裏切ってしまった……だからこの命で償うんだ……」

エルレイド「一撃で決めてやるっ!」

エルレイドが剣を振り下ろした!

ザシュっ!

エルレイドの剣がフライゴンの胸を切り裂いた。

ニンフィア「フライゴンさぁーん!!」
 ▼ 213 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 23:49:58 ID:QNF4lJhk [15/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エルレイドはすぐに気づいた。

エルレイド「!?……手応えが……ない?」

切り裂いたフライゴンの姿が消えた。

エルレイド「し、しまった!身代わりか!?どこだ!本体はどこにいる!!」

フライゴン「ここだっ!」

地中からフライゴンが飛び出しアッパーをくらわせた!

どがぁ!!

エルレイド「ぐは!」

 ▼ 214 1◆v1GnTfaqxg 16/12/01 23:57:41 ID:QNF4lJhk [16/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
よろけたエルレイドをすかさずフライゴンが羽交い締めにした。

エルレイド「ぐっ!はなせぇ!」

フライゴン「に、ニンフィア!俺ごとやれ!あの強力な攻撃で!」

ニンフィア「でも!」

フライゴン「こいつが言うように俺こそがライチュウの仇なんだ……友を裏切った……仲間を裏切った俺を……せめてとどめはお前に打って欲しい……だから早くやれ!」

エルレイド「はなせ!くそぉ!」

ニンフィアはどうしていいかわからなくなった……

ニンフィア「私は……どうすればいいの……?」

その時、聞き覚えのある声がした……

?「じめんタイプならきかねぇよな!」

いきなりフライゴンとエルレイドに強力な雷が落ちた!

バリバリバリ!!

エルレイド「ぎゃあああ!!」

フライゴン「!?」

エルレイドは倒れた。
 ▼ 215 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 00:04:35 ID:z7BODKo. [1/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ニンフィア「この電撃……!」

ニンフィアが振り返るとライチュウ達がいた。

ライチュウ「おっす!」

ミミロップ「やっと合流できたね」

フーディン「さすがライチュウ……バトルの勉強は怠ってないね」

ライチュウ「へへ!」

ニンフィア「あれ?イーブイは?」

ライチュウ「イーブイはここで寝てるぜ」

イーブイ「くぅ……くぅ……」

イーブイはライチュウの背中で眠っている……

 ▼ 216 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 00:08:21 ID:z7BODKo. [2/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
倒れていたエルレイドが立ち上がった。

エルレイド「ぐ……姉さんもやられたのか……」

ライチュウ「え?あー……まぁな……それよりフライゴンだったっけ?何かあったのか?」

フライゴンは俯いたまま黙っている……

フライゴン「……」

ミミロップ「あ、あなた!羽が!!」

エルレイド「くく……これでもう飛ぶことはできないな……」

 ▼ 217 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 00:11:51 ID:z7BODKo. [3/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「ああん?次は立てなくなる位のをお見舞いしてやろうか?」

ライチュウは頬の電気袋をバチバチ鳴らした。

エルレイド「く……ここは仕方ない……テレポート!」

シュン!

エルレイドは消えた。

フーディン「逃げたね……」

ライチュウ「まずはフライゴンの手当てが先だミミロップ、手伝え」

ミミロップ「うん!」
 ▼ 218 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 00:21:56 ID:z7BODKo. [4/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フライゴンの手当てが終わった。

ライチュウ「よしっ!こんなもんかな」

ニンフィアはフライゴンのもとに駆け寄った。

ニンフィア「フライゴンさん……さっきの事……」

フライゴン「……本当だ」

ライチュウ「何のことだ?」

フライゴン「俺は……ライチュウを裏切ったんだ……俺はあいつらの組織に金で雇われたスパイだった……」

三匹「!?」

フライゴン「俺は組織のボスに頼まれてライチュウの旅に同行した。そしてライチュウの色々な情報を組織に連絡した……」

ライチュウ「ニンフィアとのこの旅も組織に頼まれて……か?」

フライゴン「それは違う……俺はスパイの仕事が嫌になって……仕事を辞めたんだ……ライチュウに対して友情が芽生えてきていた事が原因だ……」
 ▼ 219 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 00:27:25 ID:z7BODKo. [5/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フライゴン「でも……仕事を辞めた後……毎日のように夜、うなされる日々が続いた……沢山報酬も貰っていたが全然嬉しくなかった……ライチュウの事が忘れられなかった……」

ライチュウ「……」

フライゴン「何度も悪い事をしたと思った……でももうライチュウはこの世にはいない……あいつには謝りたくても謝れない……もうなにも出来ないと思って毎日を過ごした……毎日が真っ白だった……」
 ▼ 220 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 00:36:06 ID:z7BODKo. [6/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フライゴン「何をやってもつまらなかった……あいつと過ごした日々はあんなに輝いていたのに……そんなこんなで何年かたったある日、ひょんなことから俺はあの日、ライチュウに渡された日記を見つけたんだ……」

ニンフィア「……」

フライゴン「俺は思ったんだ……せめてあいつの言っていた最後の願いを叶えてやろうと……それが俺に出来る唯一の罪滅ぼしだと……だから俺はニンフィアを探して日記を渡したんだ……」

ミミロップ「そうだったんだ……」

フライゴン「そして成り行きでこの旅に……本当にすまなかった……」

ニンフィア「フライゴンさん……」

 ▼ 221 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 00:46:36 ID:z7BODKo. [7/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「で?ニンフィア、お前はどうなんだ?」

ニンフィア「……」

イーブイ「許さない……」

ライチュウ「!?」

ライチュウの背からイーブイが飛び降りてフライゴンに体当たりした。

ドスっ!

フライゴン「うぐ……」

イーブイ「なんで!なんで父さんを!ばか!ばかぁ!!」

イーブイは泣きながら森の奥へと走って行った……

するとイーブイのスカーフに精神をつながれているライチュウ、ミミロップ、フーディンの三匹もイーブイに引っ張られた。

ライチュウ「ひゃん!?」

ミミロップ「わぁ!?」

フーディン「なんだ!?」

ライチュウ達はそのまま引っ張られて見えなくなった……

そしてフライゴンとニンフィアだけが残された……
 ▼ 222 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 23:05:14 ID:z7BODKo. [8/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
しばらく二匹の間に沈黙が流れていたが、ニンフィアがその沈黙を破った。

ニンフィア「……フライゴンさん」

フライゴン「……」

ニンフィアは俯いて黙っているフライゴンの顔を覗き込んで笑った。

ニンフィア「ありがとう」

フライゴン「!?」
 ▼ 223 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 23:09:43 ID:z7BODKo. [9/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フライゴンは驚きを隠せなかった。

ニンフィア「ちゃんと隠し事しないで全部話してくれてありがとう」

フライゴン「い、いや……俺は……」

ニンフィア「フライゴンさんが本当に悪いポケモンだったら日記を私に届けに来なかったでしょ?でも、フライゴンさんはちゃんと私に届けに来てくれし、こうしてちゃんと本当の事を話してくれたから……」

フライゴン「うぐ……ああ……」

フライゴンの目から涙が落ちた。

ニンフィアの言葉の一つ一つが胸に染みた……

フライゴン「本当に……すまなかった……」

ニンフィアはリボンでフライゴンを撫でた。

ニンフィア「いいこいいこ……」

もう日は落ちて月が登り始めていた……
 ▼ 224 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 23:12:41 ID:z7BODKo. [10/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その頃……


イーブイは暗い森の中を走っていた……


自分がいったいどこへ向かっているかもわからずに……


もうどれくらい走ったのだろうか……


イーブイは遂に森を抜けてしまった……
 ▼ 225 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 23:16:48 ID:z7BODKo. [11/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
森を抜けるとそこは崖になっていて……崖の下にはまた、広大な森がどこまでも広がっていた。

イーブイは崖の先に立ち、叫んだ……

イーブイ「フライゴンさんのばかぁぁぁぁぁああ!!」

イーブイの叫びは暗い森の中に吸い込まれた……

イーブイは座り込んだ。

イーブイ「どうしよう……ここどこだろう……父さん……助けてよ……」

イーブイはどうしていいかわからなくなった……
 ▼ 226 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 23:22:04 ID:z7BODKo. [12/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
走って少しはスッキリしたか?

振り返るとイーブイの後ろにライチュウが立っていた。

イーブイ「父さん……フライゴンさんは私達を裏切ってたの?」

ライチュウ「……」

イーブイ「私……フライゴンを許さない……!私がフライゴンさんを!」

ライチュウはイーブイの隣に座った。

ライチュウ「あいつを殺してお前の親父が喜ぶとでも思ってんのか?」

イーブイ「それは……」

ライチュウ「少しは落ち着けよ……感情に任せて行動してもなーんもいい事ねぇぞ?」

 ▼ 227 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 23:38:09 ID:z7BODKo. [13/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイは俯いた。

イーブイ「私、どうしていいかわかんないよ……こんなに誰かが憎いのは初めて……胸が苦しいよ……」

ライチュウはイーブイの頭に手をのせた。

ライチュウ「イーブイ、とりあえず……笑ってみろ!」

イーブイ「え?」

ライチュウ「辛い時だからこそ笑う事が出来る……生きてくうえで大事な事なんだよ、これ」

ライチュウは笑ってみせた。

イーブイ「……う、うぐぐ……」

ライチュウ「はっはっは!いきなり笑えったって無理があるか!」

イーブイ「……」

イーブイはやっぱりまだ笑うことが出来なかった……

 ▼ 228 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 23:44:44 ID:z7BODKo. [14/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウは夜空を見上げた。

ライチュウ「もう一つ大事な事、教えてやる」

イーブイ「なに?」

ライチュウ「フライゴンが憎いんだよな?」

イーブイ「うん……」

ライチュウ「でも……だからこそあいつを許してやれよ」

イーブイ「え!?なんで?」

ライチュウ「誰かを許す……これも大事な事だ」
 ▼ 229 1◆v1GnTfaqxg 16/12/02 23:56:00 ID:z7BODKo. [15/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「でもフライゴンさんは!」

ライチュウ「たとえフライゴンのやった事があいつの死に繋がっていたとしてもな?大事なのは今のあいつの態度だと俺は思う。あいつすっかり反省してるみたいだしな……」

イーブイ「……」

ライチュウ「誰かを憎むと……そこから負の連鎖が始まっちまうんだ」

イーブイ「負の……連鎖?」

ライチュウ「例えばお前がフライゴンを憎んでフライゴンを殺す……じゃあ次はフライゴンの家族や友達がお前の事を憎むだろ?それがいつまでも続いていくんだ……なんにもいいことなんかねぇだろ?だからお前がこの連鎖を止めるんだ」

イーブイ「私にそんな事……できるかな……」

ライチュウ「できるって!お前は俺と同じ血を引いてるから!」

イーブイ「え!?」

ライチュウ「俺の妹のずっと孫がお前なんだよ」

イーブイ「……そうだったんだ」
 ▼ 230 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 00:05:07 ID:UCRWgmsI [1/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「お前もお前の親父と同じで心の強いポケモンなんだよ」

イーブイ「わ、私が?……私は……ただの弱虫だよ……」

ライチュウ「そんな事気にすんなって!誰でも覚悟を決めりゃいつでも変わることが出来るんだよ!……だからどうだ?イーブイ、俺と特訓してみないか?」

イーブイ「特訓?」

ライチュウ「そうだ……これからはお前がニンフィアを守ってかなきゃなんないしな……いつまでも誰かに守られてちゃダメなんだ。それにもう暗いし……下手に動かない方がいいだろ?」

イーブイはすぐに答えた。

イーブイ「うん!私も強くなりたい!」

ライチュウ「さすがあいつの娘だな!」

近くの草陰からミミロップとフーディンが出てきた。

ミミロップ「特訓なら私も手伝うよ!」

フーディン「僕にも何か手伝わせて」

イーブイ「ありがと!みんな!」

ライチュウ「そんじゃいくぜ!」
 ▼ 231 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 00:08:26 ID:UCRWgmsI [2/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その頃……アジトでは……



ガブリアスとバンギラスが部屋に駆け込んだ。

ガブリアス「ボス!ヤバいぜ!」

ボス「どうした」

バンギラス「あいつらもメガシンカを使ってきたんだ!」

ボス「……と言うことは……イーブイの確保もフライゴンの抹殺も失敗したと?」

ガブリアス「え、えっと……まぁ……」

ガブリアスは頭をかいた。

ボス「いい加減にしろ!!」

バンギラス「は、はいぃ!」

 ▼ 232 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 00:10:15 ID:UCRWgmsI [3/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ガブリアス「す、すまん!ボス!」

ボス「あと少しなんだ!!あと少しでこの世界を……!この役立たずが!!」

ボスは禍々しいオーラを纏い……二匹に歩み寄った……

バンギラス「う、うわっ!!」

ガブリアス「ちょ、ちょっと待てよ!!」
 ▼ 233 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 00:11:44 ID:UCRWgmsI [4/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
本日の更新ここまで

明日には第五話終わらせる予定です。

では
 ▼ 234 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 19:35:59 ID:UCRWgmsI [5/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
深夜……ニンフィア達はもうきっと寝てしまっただろう……


ライチュウは腕組みしながら言った。

ライチュウ「よしっ!今俺達から教えられるのはこんくらいだな……よく頑張ったな!イーブイ!」

イーブイは息を切らせて座り込んだ。

イーブイ「はぁ……はぁ……私、強くなったかな……?」

ミミロップ「ライチュウの特訓を受けたんだから大丈夫!自信もって!」

フーディン「そう言えば君もライチュウに鍛えてもらってたんだっけ?」

ミミロップ「うん。おかげで少しはまともに戦えるようになったよ」

 ▼ 235 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 19:42:02 ID:UCRWgmsI [6/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイは仰向けに寝転がった。

イーブイ「はぁ……はぁ……夜なのに……全然眠くないや……今日は色々あって頭の中がパンクしそうだったけど……この特訓で吹っ切れたよ……今ならフライゴンさんを許してあげられるかも……ね」

ライチュウ「おう!よく言った!さすが俺の子孫!」

ミミロップ「それって……ほめてるの?」

ライチュウ「あ?てめぇ!俺のこと馬鹿にしてんのかよ!」

睨み合う二匹をフーディンが止めに入った。

フーディン「二匹とも落ち着けってば」

そんなやりとりを見ていたイーブイは自然と笑っていた。

イーブイ「あはは!」

ライチュウ「お、笑えたじゃん」

イーブイ「だって二匹が変なことで喧嘩してるんだもん!」

フーディン「ぷ……変なことって言われてる……」

ライチュウ&ミミロップ「フーディンは笑うな!」
 ▼ 236 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 19:46:41 ID:UCRWgmsI [7/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「あ!朝日だよ!」

森の向こうから太陽がゆっくりとのぼり始めていた……

ライチュウ「そんなに長いこと特訓してたのな」

ミミロップ「綺麗ね……」

フーディン「そろそろ合流する事を考えないとね」

イーブイ「うん、私もフライゴンさんと話がしたい」

ライチュウ「そうだ……イーブイ、疲れたろ?眠たくなくても寝た方がいいぞ?」

イーブイ「父さん達は?」

ライチュウ「あー……俺達は一応生きてるわけじゃないし寝なくても大丈夫なんだよ」

イーブイ「ふーん……そうなんだ」

 ▼ 237 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 19:48:39 ID:UCRWgmsI [8/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「ほら、イーブイはおぶってやるから寝てろ」

イーブイ「うん!」

イーブイはライチュウの背中に飛び乗った。

ライチュウ「よし!じゃあニンフィアんとこに帰るぜ!」

ミミロップ「うん!」

フーディン「よし、行こう」

三匹は来た道を戻っていった……
 ▼ 238 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 19:54:50 ID:UCRWgmsI [9/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
三匹は森の中を歩いていく……


ライチュウに背負われたイーブイがライチュウに小さな声で囁いた。

イーブイ「ねぇ、父さんはずっと私の父さんでいてくれる?」

ライチュウ「え?なんでそんな事聞くんだ?」

イーブイ「父さんとこうしていろんな事をするのがすっごい楽しいの……だからずっと父さんと一緒にいたいなって思って……」

ライチュウ「そうか……そう言って貰えると俺も嬉しいぜ」

イーブイ「本当?」

ライチュウ「おう」

イーブイ「じゃあずっと一緒にいてね!約束だよ!」

ライチュウ「え、あ……ちょ……」

イーブイは大きくあくびをした。

イーブイ「ふぁああ……なんだか眠くなってきたよ……私もう寝るね……おやすみ……」

イーブイはそのままライチュウの背で眠ってしまった。

 ▼ 239 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 20:00:34 ID:UCRWgmsI [10/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「くぅ……くぅ……」

ライチュウ「あー……寝ちまったよ……」

ライチュウは頭を抱えた。

ミミロップは溜め息をついた。

ミミロップ「どうするの?ライチュウ……そんな約束しちゃって……」

フーディン「そうだよ。僕達はこの仕事が終わったらまた……」

ライチュウ「でもさ……可哀想だよな……こいつも」

ライチュウはイーブイに目をやった。

イーブイはぐっすり眠っている……

ミミロップ「で、ライチュウどうするの?」

ライチュウ「あー……後で考える……」

ミミロップ「もう!どうなっても知らないよ!」

フーディン「ライチュウらしいや」

 ▼ 240 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 20:25:25 ID:UCRWgmsI [11/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その時、イーブイはまた夢を見ていた……


イーブイ「ここは……?また、夢の中なのかな……」

どこからか声がする……


はやく……たすけて……


イーブイ「あ!この声!あなたは誰なの!?」


はやく……このままじゃ……僕……


イーブイ「ど、どうすればいいの?」


世界が……終わっちゃう……


イーブイ「そんな事言われたって!!」

 ▼ 241 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 21:44:33 ID:UCRWgmsI [12/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告







イーブイ「私どうすればいいのよ!!」

ライチュウ「あ?起きたのか?」

ミミロップ「おはよ、イーブイ……どうかしたの?」

ライチュウ「そうだよいきなりでけー声で……」

イーブイ「また……夢で声が……」

フーディン「ジラーチの声だね」

イーブイ「ジラーチ?」

ライチュウ「あれ?イーブイには言ってなかったっけ?」

ミミロップ「ジラーチは願いを叶えてくれるポケモンなの」

ライチュウ「そーそー、そのジラーチの力を使って世界をぶっ潰そうとしてる組織がお前を捕まえようとしてる組織なんだよ」

 ▼ 242 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 21:52:43 ID:UCRWgmsI [13/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「じゃあはやくジラーチをあいつらから取り返さなきゃ!」

ミミロップ「うん……でも私達が頑張るからイーブイは……」

イーブイ「私だって力になりたい!そんな組織は私がボコボコにするんだから!!」

ライチュウ「へへ、よく言ったなイーブイ……でも俺達は出来ればお前は戦いに巻き込みたくはねぇんだけど……」

イーブイ「大丈夫!私、強くなったもん!」

ライチュウ「……(こいつのスペックは……確かに他のポケモンとは桁違いだが……どうすっかな……)」

 ▼ 243 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 21:55:35 ID:UCRWgmsI [14/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ぐうぅぅ……

イーブイ「あ……」

イーブイのお腹がなった。

ミミロップ「ライチュウ、そろそろ朝ごはんにしよ?」

フーディン「腹が減っては戦は出来ぬって言うしね」

ライチュウ「そうだな!よっし!久々に作るぜ!」

ライチュウは腕を回しながら言った。

ミミロップ「私も手伝うよ!」

ライチュウ「い、いや……お前は休んでろよ!俺だけで大丈夫だって!!」

ミミロップ「えー……せっかく手伝ってあげるって言ってるのに……」

ライチュウは顔をひきつらせた。

ライチュウ「(あ、あいつにはもう手伝わせねぇぜ……)」
 ▼ 244 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 22:45:41 ID:UCRWgmsI [15/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
数年前……

天国、ライチュウの家にて……


とある休日の事だった……


ミミロップ「いつもライチュウにはご馳走してもらってるから……今日は私がごはん作ったげるね!」

ミミロップはエプロンを巻ながら言った。

ライチュウ「お!そりゃ楽しみだな!」

ミミロップ「じゃあライチュウはくつろいでて!」

ライチュウ「おう、期待しとくから」

ライチュウはソファに寝転がった。

ミミロップ「任せてよねっ!」

ミミロップは上機嫌でキッチンへ向かった。

ライチュウ「あいつ料理できるんだな……知らなかったぜ……」

 ▼ 245 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 22:54:33 ID:UCRWgmsI [16/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
そんなこんなで三十分たった……

異様な匂いがライチュウを包んだ……

ライチュウ「うっ……なんだ?この匂い……うぐ……腹が痛くなってきた……」

ミミロップ「え?何か言った?」

キッチンからミミロップが顔をのぞかせた。

ライチュウ「お、おい……ミミロップ……大丈夫か?」

ミミロップ「料理のこと?料理は順調よ!」

ミミロップはまたキッチンへ引っ込んだ。

ライチュウ「……嫌な予感がする……逃げた方が……いや、せっかく俺のために作ってくれてるんだ、逃げたら可哀想だよな」
 ▼ 246 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 23:09:29 ID:UCRWgmsI [17/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
そして更に十分たった……


ミミロップ「お待たせ!出来たよ!」

ライチュウの目の前に異様な料理が出てきた。

ライチュウ「……なにこれ」

ミミロップ「この間料理教室で教えてもらったの!これは……たしか木の実グリルって料理だよ!」

ミミロップは自慢げに言った。

ライチュウ「お、おう(いや……匂いや見た目はあれだけど……味は?)」

ライチュウは箸をとった。

ライチュウ「い、いただきます……」

ミミロップ「はーい」

 ▼ 247 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 23:18:17 ID:UCRWgmsI [18/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップはテーブルを挟んでライチュウの向かいに座りニコニコしている……

ライチュウ「(ここまできたら逃げられない……しかたない!いくぞ!)」

ライチュウは料理らしき何かを口に運んだ……

パクっ!












一口食べると同時に猛烈な吐き気がした。

ライチュウ「な、なんだよ……これ……この妙なしょっぱさ……」

ミミロップ「ねぇ、美味しい?」

ミミロップはニコニコしながら聞いてくる。

ライチュウ「お、おう……うめぇよ(まずいなんて絶対言えねぇ……)」
 ▼ 248 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 23:27:24 ID:UCRWgmsI [19/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「よかった!どんどん食べてね!」

ライチュウ「お、おう……(や、やべ……体が拒否反応おこしてやがる……気持ち悪い……)」

ライチュウはそれでもなんとかもう一口食べた。

ライチュウの目の前が歪んだ……

ライチュウ「(あ、あれ?)」

ライチュウの目から涙が落ちた。

ライチュウ「(やべぇよ……これ……どう調理したらこんな……嫌だ!死にたくない!ワニノコ!コリンク!フーディン!誰でもいいから助けてくれぇ!!)」

ミミロップ「ライチュウ、泣くほど美味しいの?えへへ、照れるよぉ///」

ライチュウ「(くそ!変に勘違いしてやがる!……でもこいつが喜んでくれてるんだ……よし、全部くってやる!)」

ライチュウは次々と料理を口に運んだ……

とんでもない吐き気……舌を麻痺させるしょっぱさ……流れる涙……

ライチュウはこのまま死んでしまうのではないかと思った……

ライチュウ「(俺……天国に来てまで死ぬのかよ……)」


それより先のことは覚えていない……
 ▼ 249 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 23:35:01 ID:UCRWgmsI [20/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告








ライチュウ「あいつが喜んでくれるのは嬉しいけど……もうあんな料理はごめんだぜ……」

ミミロップ「なにか言った?」

ライチュウ「いやいや、何でもない……木の実探してくるからここで待ってろよ」

ライチュウは森の奥に消えた。

 ▼ 250 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 23:39:43 ID:UCRWgmsI [21/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「ライチュウ……あの日の料理の事で警戒してるのかな……」

イーブイ「料理?なにかあったの?」

フーディン「……そうみたいだね」

ミミロップ「あ!フーディンやめてよぉ……超能力を誰かの考え読むのに使うのは……」

イーブイ「そんな事できるんだ!すごいね!おじさん!!」

イーブイは目を輝かせながら言った。

フーディン「お、おじさんって……」
 ▼ 251 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 23:52:49 ID:UCRWgmsI [22/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「それで……何の話なの?」

ミミロップ「私、前にライチュウに料理作ってあげた事があったの。最初はライチュウも美味しいって言いながら食べてたんだけど、食べてる途中でライチュウが 倒れちゃって……で、試しに料理食べてみたらこれが不味いのなんのって……こんなに不味いのに美味しいって言いながらライチュウ食べてくれてたんだって……思い出したら悲しくなってきたよ……」

ミミロップは涙目になった……

ミミロップ「ライチュウは優しくしてくれるのに私はなにも出来てない……なにも返してあげられない……」

フーディンはため息をついた。

フーディン「君、本当にそう思ってるの?」

 ▼ 252 1◆v1GnTfaqxg 16/12/03 23:59:04 ID:UCRWgmsI [23/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「え?」

フーディン「ライチュウもライチュウなりに君がいてくれるから頑張れたりしてるんだよ?何より君がいない時はライチュウいっつも君の事ばっかり話してるしね……ライチュウは君が大好きなんだよ」

ミミロップ「ば、ばばばばか!!なにいってんのよ!!」

フーディン「僕の前で隠し事なんて無駄だよ」

フーディンはスプーンをミミロップに向けた。

ミミロップ「///」

イーブイ「やっぱり二匹は仲良しなんだね」

フーディン「そう言う事」

 ▼ 253 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:02:29 ID:o7xdkbl2 [1/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その時、ライチュウが木の実を沢山抱えて帰ってきた。

ライチュウ「待たせたな!材料も集まったし今から作るぜ!」

ライチュウは自前の料理セットを取り出した。

イーブイ「うわー!かっこいいね!父さん!」

ライチュウ「だろ?この良さがわかるか……さすが俺の……」

ミミロップ「あの……ライチュウ?」

ライチュウ「あ?なんだよ?」

ライチュウは木の実を切りながら返事をした。

 ▼ 254 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:07:06 ID:o7xdkbl2 [2/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「えーっと、あの時はごめんね……」

ライチュウ「あぁ?何の話だ?」

ミミロップ「だいぶ前に不味い料理食べさせた事……」

ライチュウは火を付けながら笑った。

ライチュウ「ぶふっ!なんだよ!お前も不味いって知ってたのか!遂にお前の舌までいかれちまったのかと思ったぜ!」

ミミロップ「……なんで不味いって言ってくれなかったのよ……言ってくれたらそんな無理して食べさせなかったのに……」

ライチュウ「だってお前が初めて俺のために料理してくれたんだし食べなきゃって」

ミミロップ「ライチュウ……」
 ▼ 255 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:09:43 ID:o7xdkbl2 [3/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「また料理の一つや二つくらい教えてやるよ」

ミミロップ「……ありがと」

フーディン「やれやれ……二匹は本当に世話が焼けるよ」

ミミロップ「う、うるさい!」

ライチュウ「フーディン飯抜きにすっぞ」

フーディン「すぐこれだよ……」

イーブイ「三匹とも仲良しだね!」
 ▼ 256 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:13:18 ID:o7xdkbl2 [4/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
数分後……


ライチュウ「よしっ!出来たぜ!ミミロップの得意料理(笑)木の実グリルだ!」

ミミロップはムスッとした。

ミミロップ「なーにが(笑)よ」

イーブイ「わぁ!美味しそう!」

フーディンが何者かの気配を感じ取った……

フーディン「む?……この気配……」

ガサガサ……

近くの草むらをかき分けてニンフィアとフライゴンが出てきた。

ニンフィア「この美味しそうな匂い……やっぱりライチュウの料理だね!」

ライチュウ「お!探す手間が省けたな!」

 ▼ 257 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:15:52 ID:o7xdkbl2 [5/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フライゴンとイーブイの目があった……

フライゴン「……」

フライゴンはすぐに目をそらした。

ライチュウ「ほらイーブイ、行ってこい!」

ライチュウはイーブイの背を押した。

イーブイ「うわっ……と」

しばらく二匹の間に沈黙が流れた……

フライゴン「……い、イーブイ……すまな…」

イーブイが言葉を遮った。

イーブイ「言わないで!フライゴンさん!」
 ▼ 258 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:18:40 ID:o7xdkbl2 [6/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フライゴン「!!」

イーブイが一歩前に出た。

イーブイ「私、もう怒ってないから……でも一つだけ聞かせて?」

フライゴン「……なんだ?」

イーブイ「フライゴンさんも父さんに会いたいんだよね?」

フライゴン「……もちろんだ」

イーブイ「うん、それでいいんだ。私達は同じ目的を持ってる……それが確認できて良かった」

フライゴン「イーブイ……」
 ▼ 259 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:26:40 ID:o7xdkbl2 [7/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「あと……ありがとう。母さんを守ってくれたんでしょ?」

フライゴン「え?」

イーブイ「……でももうその羽じゃ飛べないね……」

フライゴンは切り落とされた羽の付け根を触った。

フライゴン「これは罰だ……だから翼を落とされても腕や足をもがれても……俺は受け入れる。そしてこれからも俺はお前たちを守る……それが今、俺にできる唯一の償いだから……」

イーブイ「ありがと、これからもよろしくね」

イーブイが前脚をだした。

フライゴン「……」

フライゴンはためらったがイーブイにせかされた。

イーブイ「はやくっ!」

フライゴンは大きな手でイーブイの小さな前脚を優しくとった……

 ▼ 260 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:30:31 ID:o7xdkbl2 [8/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウが呼んでいる……

ライチュウ「へへ!お前ら!仲直りしたとこで飯の時間だぞ!!」

ニンフィア「お腹へったぁ!」

イーブイ「わぁい!」

二匹はライチュウのもとへかけていった……

フライゴンは立ち尽くしていた……

フライゴン「(不思議な奴だ……ニンフィアもだが、親の仇の俺を許すなんて……)」

ニンフィアとイーブイはもう木の実グリルを食べている。

ニンフィア「やっぱりライチュウの料理は美味しいね!」 

イーブイ「うん!美味しい!」

ライチュウ「へへ!さすが俺!」

フーディン「自分で言っちゃあ……」

ライチュウ「フーディンはいちいちうるせぇんだよ!」
 ▼ 261 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:34:36 ID:o7xdkbl2 [9/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ぽん!

フライゴンの肩に誰かが手を置いた。

ミミロップ「あなたはごはん食べないの?あたしの料理と違って美味しいわよ?」

フライゴン「あなたは……ミミロップさん?」

ミミロップ「そう!覚えててくれたんだ!で?どうしたの?」

フライゴン「イーブイ、なんで急に許してくれたんだろうって……」

ミミロップ「そうね、昨日はすっごく怒ってたわよ?でもライチュウと色々あってね……」








フライゴン「あの後にそんな事があったのか……」

 ▼ 262 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:37:33 ID:o7xdkbl2 [10/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「イーブイはあなたの事信じてるから……だからあなたもイーブイの事信じてあげて」

フライゴン「俺に……出来るだろうか」

ミミロップ「あなたみたいなまじめ君なら出来るわよ!うちのライチュウと違って!」

フライゴン「ま、まじめ君って……」

ミミロップ「さ、早く行かないと朝食食べ損ねるわよ?早く行きましょ!」

ミミロップがフライゴンの手を握った。

フライゴン「え、あ……はい」

ミミロップに手を引かれてフライゴンもライチュウのもとへ向かった。

 ▼ 263 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:43:27 ID:o7xdkbl2 [11/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「ライチュウ!私達の分ちょうだい!」

ライチュウ「お前らおせーよ!もう無くなっちまったよ!」

ミミロップ「え!?うそ!」

ライチュウ「へへ!冗談だよ!」

ミミロップ「はぁ!?なに嘘ついてんのよ!」

ミミロップはライチュウを蹴った。

ゲシッ!

ライチュウ「いってえな!悪かったって!」

ライチュウは皿にのせて二匹に木の実グリルを渡した。

ライチュウ「おらよ」

 ▼ 264 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:47:10 ID:o7xdkbl2 [12/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「わぁ、美味しそうね!」

フライゴン「そうだな」

ライチュウ「だろ?さすが俺!」

ミミロップ「自分で言うとダサいわよ?」

ライチュウ「うるせぇ!口癖だ!」

そんなやり取りを見ていると自然にフライゴンも笑っていた。

フライゴン「ふふ」


 ▼ 265 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:50:45 ID:o7xdkbl2 [13/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「なに笑ってんだよ!」

ミミロップ「あんたがバカだからでしょ!」

ライチュウ「なんだとぉ!!」

睨み合う二匹をフーディンが止めに入る。

フーディン「落ち着きなよ」

いつものように二匹はもめている……

フライゴンのもとにイーブイが駆け寄った。

イーブイ「本当、仲良しだよね!」

フライゴン「……そうだな」


episode5  end
 ▼ 266 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 00:56:30 ID:o7xdkbl2 [14/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
5話おしまい

最近ペースかなり落ちてますね……

それよりこの間どこかで全7話って言ったと思うんですが書きためてある下書きを整理したらどうあがいても全8話になってしまうことに気が付きました……すみません

とりあえず折り返しは越えていますのでこれからも今よりペースを落とさないように頑張りたいと思っています

では
 ▼ 267 ゴマゾウ@あかいバンダナ 16/12/04 06:27:12 ID:HGq.FRBY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 268 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 22:35:13 ID:o7xdkbl2 [15/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
episode6 剣と窮地とあの日の記憶




イーブイ達は森をさまよっていた……



イーブイ「ねぇ……ここどこなの?」

長い間歩き続けてイーブイは疲れきっていた。

ミミロップ「もうどれくらい歩いたかな……」

ニンフィア「お腹すいた……」
 ▼ 269 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 22:38:46 ID:o7xdkbl2 [16/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウは立ち止まり空を見上げた……

空は綺麗なオレンジ色をしている……

ライチュウ「もう夕方か……」

フライゴン「……さっきからなにかおかしい気がするんだよ」

ライチュウ「なにがだよ」

フーディン「僕もおかしいと思ってたんだ……みんなちょっとついて来てよ」

そう言うとフーディンは来た道を戻り始めた。

ミミロップ「え?戻るの?」

ライチュウ「なに考えてるんだ?」

イーブイ「疲れたよぉ……」


五匹はフーディンについて行った……
 ▼ 270 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 22:43:40 ID:o7xdkbl2 [17/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



少し戻ると少し森が開けた場所に出た。

ライチュウ「!!」

フーディン「やっぱりね……」

ミミロップ「な、なんで!?」

イーブイ「そんな!」

ニンフィア「え?なに?なにかあったの?」

ライチュウは呆れ顔でニンフィアを見た。

ライチュウ「マジで気づいてねぇのか?お前」

ニンフィア「何のこと?」

ライチュウ「俺達が朝飯食った所だよ……ここ」
 ▼ 271 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 22:48:11 ID:o7xdkbl2 [18/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ニンフィア「なんでわかるの?」

ミミロップ「だってそこに焚き火のあとが……」

ミミロップの指差す先に確かに焚き火のあとがあった。

ニンフィア「って事は……もしかして私達……」

ライチュウ「朝飯食ってからずーっと同じ所さまよってたって訳だ」

その言葉を聞いたミミロップは座り込んだ。

ミミロップ「そんなぁ……なんでこんな事に……」

フライゴン「こんな事できる奴……あいつしかいない!」
 ▼ 272 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 22:55:26 ID:o7xdkbl2 [19/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
フーディン「む!そこか!」

フーディンがシャドーボールを放つとシャドーボールは何もないはずの空間で爆発を起こした!

ドゴォ!!

砂埃が舞い上がる…… 

イーブイ「うわ!」

ミミロップ「けほ!けほ!……ちょっとフーディン!なにやってるのよ!」

フーディン「……敵がいる」

フライゴン「出てこいエルレイド……お前だろ?」
 ▼ 273 1◆v1GnTfaqxg 16/12/04 23:01:46 ID:o7xdkbl2 [20/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
砂埃が消えると……彼らの前にエルレイドが立っていた。

エルレイド「弱者の分際で……」

フライゴン「やっぱりか……もうこんな事はやめろ!」

ライチュウ「またやられに来たのか?」

エルレイド「減らず口はそれだけか?」

エルレイドの首からさがっている宝石が光を放った!

ニンフィア「あ!あれって!」

エルレイド「いくぞ……メガシンカぁ!」

エルレイドは光に包まれて……そして姿が変わった!

ミミロップ「ま、またぁ?」
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