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SS

【SS】空白の三年

 ▼ 1 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:41:13 ID:eLoC8vmk [1/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

ポケモンリーグ本部

四天王二番手の部屋



……ここはポケモンリーグ本部、セキエイ高原。

今日も、高原に王者として君臨する四天王と
王者を打ち倒さんとするリーグ挑戦者による

熱く、壮絶な戦いが繰り広げられている ーーー



シバ「ウー!

………………はぁぁぁあああ?!?!」



ーーー はずだった。
 ▼ 2 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:42:30 ID:eLoC8vmk [2/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
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ポケットモンスター。

縮めて、ポケモン。

この世界にはありとあらゆる場所に
様々な種類のポケモンが生息している。

そのポケモンたちと力を合わせて戦う者たちを、
人は"ポケモントレーナー"と呼ぶ。

"ポケモントレーナー"。

それはこの世界の花形であり、
凄腕のトレーナーたちは例外なく人々から
尊敬と羨望の眼差しを向けられて街を歩くのだ。

そして、そんなポケモントレーナーの歴史に
深く名を刻んだ男を、四人紹介しよう。
 ▼ 3 ゴチミル@パイルのみ 16/12/11 15:43:06 ID:TjrcE7Ec NGネーム登録 NGID登録 報告
発表に先立ちまして私の名前から

デデーン
 ▼ 4 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:43:31 ID:eLoC8vmk [3/11] NGネーム登録 NGID登録 報告


一人目は、ワタル。

ジョウト地方のフスベシティ出身、
ドラゴンタイプの使い手。

ポケモンリーグ本部四天王とチャンピオンの
両方を務めた経験のある史上唯一の人物である。



二人目は、グリーン。

カントー地方のマサラタウン出身、
トリックルームの使い手。

ポケモンリーグ本部の四天王を
4人抜きした史上初の人物である。

後に、アローラ地方のバトルツリーで
バトルレジェンドとして君臨し、
数多の挑戦者を迎え撃った。
 ▼ 5 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:44:59 ID:eLoC8vmk [4/11] NGネーム登録 NGID登録 報告


三人目は、レッド。

グリーンと同じく
カントー地方マサラタウン出身、
使うタイプや戦術は多岐にわたる。

グリーンに続いてポケモンリーグ本部の四天王を
突破した後にそのグリーンをも倒したが、
突如失踪しシロガネ山にこもっていた。

その後下山し、それ以降はグリーンと共に
バトルレジェンドとして君臨した。


四人目は、ヒビキ。

ジョウト地方ワカバタウン出身で、
レッドと同じく使うタイプや戦術に
これといった特徴はない。

ワタルがチャンピオンとして君臨していた頃の
ポケモンリーグを突破し、
その後シロガネ山にてレッドを撃破した。
 ▼ 6 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:46:10 ID:eLoC8vmk [5/11] NGネーム登録 NGID登録 報告




…………これが、後世に、そして今に
広く語り継がれている歴史である。




しかし…………
ほとんど語られることのない歴史がある。



 ▼ 7 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:47:48 ID:eLoC8vmk [6/11] NGネーム登録 NGID登録 報告


レッドと時期をほぼ同じくして
失踪した四天王、カンナ。


現役バリバリだったはずが、突如
『年齢』を理由として引退した四天王、キクコ。


格闘タイプの使い手を名乗るにも関わらず
必ずイワークを手持ちに加えていたり、
レッドが訪れた時よりもヒビキが訪れた時の方が
手持ちのレベルが低かったり。

謎多き四天王、シバ。


とある時期を境に突如地図から
忽然と姿を消した、ナナシマ。




語られることのない歴史の全ては、
ある一人の男を中心に紡がれていたのだ……


 ▼ 8 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:48:51 ID:eLoC8vmk [7/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
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シバ「…………今、なんつったぁ?!」



叫び声の主は四天王、シバ。

格闘タイプを使いこなす四天王の次鋒。

その怒りと驚きの入り混じった叫びはただ一人、
彼の前に立つ男に向けられている。



???「…………すまない…………」



その男は俯き、掠れた声で謝罪するだけだった。
 ▼ 9 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:50:05 ID:eLoC8vmk [8/11] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「どういうことだよ?!」



もちろんそれで納得できるはずがない。

シバは男に詰め寄り、男の纏うマントと襟を掴んだ。



???「本当に、すまな……っておい、
顔近い、近いってあとマント掴むな!」


シバ「説明しろ、黙秘は許さん!」



シバの迫力に気圧されたか、
男は重々しく口を開き ーーー



???「……じゃあ言わせてもらうけどな……」
 ▼ 10 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:51:08 ID:eLoC8vmk [9/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

シバ「…………?」


???「シバ! 君は何も思わないのか!!
これだけのことがあって………

俺はもうズタズタなんだよ!!!」



ーーー 慟哭した。



シバ「…………!」


???「だから……だから俺は……!」


シバ「やめろ……
いや、頼む……
今、ここでお前までいなくなったら……」
 ▼ 11 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:52:21 ID:eLoC8vmk [10/11] NGネーム登録 NGID登録 報告


どこかでわかっていたのかもしれない。

この男を引き止めるのは初めから不可能だ、
ということを。



???「…………それじゃあな。

四天王の大将は今日で終わりだ。

いつか、またどこかで会おう………」



シバの手から力が抜け、男は窓際へと進んでいく。

彼のマントが風になびき、はためく。



シバ「本当に…………行くのか………?」

???「……………」
 ▼ 12 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:53:19 ID:eLoC8vmk [11/11] NGネーム登録 NGID登録 報告


しかし、それでも。



シバ「おい、答えろ……ワタル!!」



引き止めないではいられなかった。

引き止めるしか、なかった。

もう一度ワタルに詰め寄る。


ところが ーーー



ワタル「その手を離せ……!


カイリュー、破壊光線!!」



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