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SS

【SS】空白の三年

 ▼ 1 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:41:13 ID:eLoC8vmk [1/44] NGネーム登録 NGID登録 報告

ポケモンリーグ本部

四天王二番手の部屋



……ここはポケモンリーグ本部、セキエイ高原。

今日も、高原に王者として君臨する四天王と
王者を打ち倒さんとするリーグ挑戦者による

熱く、壮絶な戦いが繰り広げられている ーーー



シバ「ウー!

………………はぁぁぁあああ?!?!」



ーーー はずだった。
 ▼ 13 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:54:36 ID:eLoC8vmk [2/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「ぐっ……ぐはぁぁあああっ!!」



ーーー ワタルのカイリューの破壊光線が
シバを貫き、彼を部屋の反対側まで吹き飛ばした。



ワタル「……………さらばだ」



ワタルはシバを振り返ることさえせず、
カイリューに乗って窓から飛び去っていった。



シバ「ああ………行っちまった………」



破壊光線の衝撃の残り香を感じながら、
シバは力なく、一人呟いた。
 ▼ 14 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:55:50 ID:eLoC8vmk [3/44] NGネーム登録 NGID登録 報告

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数ヶ月前


グリーン『バイビー!
俺様は世界最強のポケモントレーナー、

グリーンだ!』



レッド『…………………』



突然、マサラタウンから飛び出した二人の彗星。


ラプラスが、カイリキーが、ゲンガーが、
そしてカイリューが ーーー

 ▼ 15 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:56:50 ID:eLoC8vmk [4/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


カンナ『………なんてやつなの!』


シバ『負けた俺からいうことは何もない……

くそっ! 次に行ってくれ!』


キクコ『次に進みな……』


ワタル『…………………終わった』



ーーー なす術なく、薙ぎ倒されて。

かつては無敵を誇ったポケモンリーグ本部、
セキエイ高原はこの日、完全敗北を喫した。
 ▼ 16 メガデンリュウ@ナナシのみ 16/12/11 15:56:57 ID:A/TY2R6g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
面接で空白期間がないと最近は察して適当に聞いてくれるよ
 ▼ 17 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:58:31 ID:eLoC8vmk [5/44] NGネーム登録 NGID登録 報告
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壁に寄りかかって座り込んだまま、
シバの回想は続く。



シバ「思えばあの時が最初だったよな………」


シバ「四天王になってから、
はじめて四天王以外に負けて……
あんときは驚いたよなぁ……」


シバ「だけど、悪夢はそこからだった……
あの二人はその後も『金稼ぎ』だの『経験値稼ぎ』
とか言って………」


シバ「あいつら俺たちから全部、何もかも……!

巻き上げて行きやがった!!」



シバ「くそっ………!」
 ▼ 18 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:00:03 ID:eLoC8vmk [6/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


数日前のこと



レッドの強さは、もはや四天王たちでは
全く手に負えないレベルにまで達していた。



レッド『……………アイアンテール』


シバ『ああっ! イワーク!』



ピカチュウを部屋の隅に追い詰めていたはずの
イワークが部屋を横切って吹っ飛ばされる。
 ▼ 19 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:01:02 ID:eLoC8vmk [7/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


レッド『…………10万ボルト』


シバ『エビワラー! ……サワムラー!』



エビワラーとサワムラーには
かわす猶予さえ与えられず、電撃が彼らを貫く。



レッド『……………電光石火』


シバ『嘘だろ……なんて速さ……!』



イワークはピカチュウの動きを
目で追うことすら叶わない。


 ▼ 20 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:02:36 ID:eLoC8vmk [8/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


レッド『とどめ、ボルテッカー』


シバ『カ、カイリキー!!』



ビビビビビ………ドゴォォオンン!!!



シバ『………ぐはぁぁあっ!!』



ピカチュウのボルテッカーが
カイリキーの懐を抉りあげ、吹っ飛ばす。


吹っ飛ばされたカイリキーは
シバを巻き込んで、二人は壁に激突した。

 ▼ 21 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:05:04 ID:eLoC8vmk [9/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


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シバ「あのピカチュウ……」


シバ「あれには本当に絶望した……
パワー、スピード、体力、持久力……
全てが俺たちには到底、
手の届かないレベルにあった」


レッドのピカチュウのことを思い返していくうちに、シバの表情がだんだん暗いものへと変貌していく。



シバ「結局、あのバトルで……!」



そして右の拳を、思い切り床に打ちつけた。

 ▼ 22 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:06:04 ID:eLoC8vmk [10/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


レッド『…………………』


シバ『カイリキー、よくやっ……?!』



シバは立ち上がった。

しかし ーーー



カイリキー『 』


シバ『カイリキー?!』


シバ『おい、大丈夫か、しっかりしろ!!』


 ▼ 23 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:06:48 ID:eLoC8vmk [11/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


ーーー カイリキーはいつまでも立ち上がらない。

それどころか、ピクリとも動かない。



カイリキー『 』


レッド『…………………!』


シバ『レッド、助けを!

早く!!』


カイリキー『 』



シバ『おい、カイリキー、しっかりしろ!

…………カイリキー!!!!』
 ▼ 24 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:07:56 ID:eLoC8vmk [12/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


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シバ「結局カイリキーは……再起不能に」


シバ「野生で生きていく程度なら問題ないが……
バトルなんてとても……

いわんや四天王の手持ちなんて、
とても務まらない状態に……」


シバ「くっ、レッドが強すぎた……
いや、違うな……。

俺が、俺があまりにも弱すぎたんだ………」


シバ「………はぁ………どうすりゃいいんだ」



そして出てくるのは、ため息ばかり。
 ▼ 25 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:09:30 ID:eLoC8vmk [13/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


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昨日 シバの部屋



ガン! ゴッ! ガンッ!! ガツンッ!!



シバが部屋の岩を砕く。

正拳突き、回し蹴り、肘打ち、
踵落とし、チョップ、飛び蹴り。

彼が欠かすことのない、いつものトレーニングだ。


その時 ーーー



ギィィイ……



ーーー 重々しい音と共に部屋の扉が開いた。
 ▼ 26 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:10:32 ID:eLoC8vmk [14/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ『おう、お前から来るなんて珍しいな。
……どうした? ワタル』



ワタルはその問いには答えず、
囁くように一言言い放った。



ワタル『どう思う、シバ………』


シバ『……どうした、いきなり』



ワタルの言わんとすることはわかっていたが、
あえてぼかした。

 ▼ 27 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:11:25 ID:eLoC8vmk [15/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


ワタル『わかっているだろう……』


シバ『…………………』



シバはトレーニングの動きを止め、
ワタルを横目で見る。



ワタル『カンナさんは置き手紙だけ残して失踪。

キクコさんは年齢のせいもあって引退』


シバ『いや、どう考えてもキクコさんは
年齢のせいじゃないだろう………』



 ▼ 28 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:12:15 ID:eLoC8vmk [16/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


ワタル『はは……恐らくは君の言う通りだろうね。

あれだけレッド君やグリーン君から賞金を
巻き上げられてしまっては、
いくら金があっても足りないからな……

四天王を降りたいと思うのもやむなし、だ』


シバ『…………欠員補充、か』



できれば目を逸らしたい問題。



ワタル『どうやって?』



しかし、避けては通れない。

 ▼ 29 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:13:40 ID:eLoC8vmk [17/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ『そ、それは……』


ワタル『わかっているだろう、シバ。

四天王になるには、
四天王を倒し得るだけの実力を備えた
ポケモントレーナーでなくてはいけない』



なぜ、その問題から目を逸らしたかったか。


答えはひとつ、そして至極単純だ。

ワタルが言った通り、四天王の後釜を探す
というのは並大抵のことではない。


だからなのだ。

 ▼ 30 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:16:10 ID:eLoC8vmk [18/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ『グリーンや、レッドは……』


ワタル『何度も言わせるな。
彼らは確かに強いが、余りにも経験が足りない。

第一、彼らが望まないのに強制しても仕方ない……
そもそも、レッド君は君との一件以来、
行方不明で音信不通だ』


シバ『加えて、チャンピオンの位置は?
ちょうどレッドたちが来る直前の時期に
上からそんな提案が出ていただろう』


ワタル『それも、か……。
俺たちと同等、または俺たちを超える実力で
かつ経験豊富な人間』


シバ『それを、三人……』


ワタル『どうしろ、って話だ……』



弱り目に祟り目。 二人は途方に暮れていた。
 ▼ 31 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:17:18 ID:eLoC8vmk [19/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



シバ「……………」



破壊光線の痛みは粗方消えた。

しかし、シバの胸に去来するのは
リーグのこれからを憂う思い。



シバ「三人だったのが……四人?

はは、どうしろと」


 ▼ 32 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:18:36 ID:eLoC8vmk [20/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「カンナさんが失踪。
キクコさんが引退。
ワタルは今、辞めちまったし……

俺の切り札、カイリキーは再起不能」


シバ「八方塞がりだろ、これは……」


シバ「まあいい、考えていても仕方がないか。
とにかく、行こう……」



立ち上がって大きく息を吸う。

考えていても何も進まないのだ。

 ▼ 33 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:20:22 ID:eLoC8vmk [21/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「行くぞ ーーー」



そしてシバは両腕を胸の前で交差させて ーーー





シバ「ーーー ウー! ハーッ!!」





ーーー 掛け声と同時に気合を入れる。

そしてゆっくりと歩き出し、部屋を後にした。

 ▼ 34 モココ@カチャのみ 16/12/11 16:25:14 ID:uq/b0vz2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
面白いなこれ
支援
 ▼ 35 アーマルド@ナナシのみ 16/12/11 16:26:38 ID:YTjbMizs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援

(個人的にあの金はリーグ本部から出てると思ってる)
 ▼ 36 バイバニラ@アイテムドロップ 16/12/11 16:27:32 ID:ju72xNi2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いい話だった
 ▼ 37 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:42:34 ID:eLoC8vmk [22/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


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ニビシティジム バトルフィールド



シバ「……よう、タケシ」



ジムの再奥に位置するバトルフィールドで
彼を待ち受けていたのは、
「強くて固い"いし"の男」
の二つ名を持つ男。


ニビシティジムリーダー、タケシだ。

 ▼ 38 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:43:16 ID:eLoC8vmk [23/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


タケシ「! シバさん! どうしてここに?」



タケシはシバの姿を見るや驚いて目を瞠った。



シバ「聞いてないか?
ポケモンリーグ本部が、今崩壊してんだ」


タケシ「な、なんだって……?!」



シバが自嘲気味に現状を簡潔に伝えると、
タケシは愕然とした。

 ▼ 39 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:44:29 ID:eLoC8vmk [24/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「レッドとグリーン。
あの二人が散々リーグを荒らしてくれてね……
経済的にも精神的にも、みんな疲弊してしまった」


タケシ「そんな……」


シバ「カンナさん、キクコさん……。

そしてついさっき、ワタルが四天王を辞めた」


タケシ「!!」


シバ「俺が、最後の一人ってわけだ…」



ずらずらと並べ立てられる衝撃の事実を前に、
タケシはしばらくの間言葉を失った。



 ▼ 40 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:45:36 ID:eLoC8vmk [25/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


タケシ「……………ええっと……
それと、ここに来た理由の繋がりは」


シバ「決まっているだろう、欠員補充だ」


シバ「幾ら何でも、四天王がこれだけ
いなくなっている事態はまずすぎるからな。

タケシ……誰か適任者はいないか?!」



タケシは、ようやく合点した。

 ▼ 41 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:46:44 ID:eLoC8vmk [26/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


タケシ「そういうことか……。

いえ、申し訳ないですが、
俺は力にはなれません……」


シバ「……………やはりか」



シバの声のトーンが僅かに下がる。

その時、タケシは何かを思いついたか、
そうだと言って手を叩いた。



タケシ「そうだ、オーキド博士なら
誰か四天王に相応しい実力者を
知っているんじゃないでしょうか?!」

 ▼ 42 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:48:01 ID:eLoC8vmk [27/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


オーキド博士。

本名は、オーキド・ユキナリ。


ポケモン研究の最先端に立つと同時に
嘗てはポケモンバトルでも無敗を誇った実力者。

そのオーキド博士ならもしかしたら。

有力な若手の情報を持っているかもしれない。


そうタケシは考えたのだ。



シバ「うむ……一理あるな。
よし、マサラタウンに行ってみるとしよう。

ありがとうな、タケシ」



シバは来た時より幾らか明るい表情になり、
タケシに一礼して背を向け ーーー

 ▼ 43 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:49:03 ID:eLoC8vmk [28/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


タケシ「………ちょっと! 待って下さい!」


シバ「どうした?」



ーーー ようとした瞬間。

タケシが呼び止める。



タケシ「折角です、バトルしていきませんか?!」


シバ「ほう……面白い。
それならばタケシよ……
俺たちのスーパーパワー、受けてみろ!」


タケシ「シバさん相手に、俺の守りが
どこまで通用するか試させてもらいます!」


シバ「………ウー! ハーッ!」

 ▼ 44 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 16:59:24 ID:eLoC8vmk [29/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


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シバvsタケシ@ニビシティジム



タケシ「わかってるな?
相手は強敵だ、気を引き締めていくぞ ーーー」


シバ「ここはお前に任せるぞ。
ゆけ、ーーー」



「「ーーー イワーク!!」


 ▼ 45 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 17:00:39 ID:eLoC8vmk [30/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


両者が同時に放ったモンスターボールから
飛び出したのはイワーク。

"頑丈"な"石頭"を持つ屈強なポケモンだ。

それにしても、高さ約6メートルの巨体が
二つ並んで睨み合っているところは
それだけで圧巻の光景である。



タケシ「先手は貰った!

イワーク、穴を掘る!」



タケシの宣言通り、イワークは
鋭い身のこなしで地中に潜り込んで行った。


シバ「なるほど……速いな」

 ▼ 46 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 17:02:11 ID:eLoC8vmk [31/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「だったら……イワーク、固くなれ!」



シバはこれに対して"固くなる"を指示。

スピードでは対抗するのではなく、
あくまでパワーで迎え撃つ構えだ。


タケシ「ジグザグに動き回りながら地表に近づけ!
相手に位置を察知させるな!」



そしてフィールドに伝わる振動が
段々大きくなってくる……!

 ▼ 47 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 17:03:52 ID:eLoC8vmk [32/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


タケシ「! 今だ!」


シバ「! そこかっ!」


タケシ「イワーク、真下から突き上げろ!」


シバ「想定内だ。イワーク!

向こうが出てきたところで締めつけろ!」



バッカァァン……!

ギリッ…………



タケシ「な、なにっ!!」


シバ「よし……っ」

 ▼ 48 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 17:06:54 ID:eLoC8vmk [33/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


タケシのイワークはこともあろうに
シバのイワークがとぐろを巻いて待ち受けていた
ど真ん中に飛び出してしまい
その結果、待ち受けていたシバのイワークに
がっちりと締め付けられる。

完全に捕まってしまった。


シバのイワークが締め付けを強め、
タケシのイワークをギリギリと締め上げていく!



タケシ「まだまだぁ!

イワーク、泥かけで締め付けを緩めて脱出しろ!」


 ▼ 49 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 17:08:31 ID:eLoC8vmk [34/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「! 思い通りにさせるか!

イワーク、締め付けを解いて投げ飛ばせ!」



タケシのイワークは泥かけによって
摩擦を減らしてシバのイワークの
締め付けから逃れようと試みたが、
やはりここでもシバがタケシの一枚上をいく……!



タケシ「なっ……?!」



シバのイワークが体を一振りした刹那、
タケシのイワークの巨体が放り上げられて
くるくるとコマのように宙を舞う!



シバ「決めろ、アイアンテール!!」


タケシ「だ、だったらこっちも!
アイアンテールだ!」
 ▼ 50 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 17:10:15 ID:eLoC8vmk [35/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


落下するイワーク。

迎え撃つイワーク。


両者の尾が固く引き締まって、
その先端は天を真っ直ぐに指して反り返り、

そして激突する………!



ズドォォオ…………ン



激突によって振動と砂埃、
そして火花があたり一帯に飛び散った。



「「イワーク!!」」





 ▼ 51 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 17:11:02 ID:eLoC8vmk [36/44] NGネーム登録 NGID登録 報告
激突で発生した砂埃が収まり………



シバ「…………よくやった。
戻れ、イワーク」


タケシ「やはり強いな……ありがとう。
戻ってくれ、イワーク」



結果は、両者共に戦闘不能。

よってこの勝負、引き分けだ。

 ▼ 52 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 17:12:19 ID:eLoC8vmk [37/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


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タケシ「いやあ、強いなぁ……」



苦笑しつつ頭をかくタケシ。

しかし、その表情にはどこか充足感が漂っていた。



シバ「そっちこそ。やるじゃないか」


タケシ「それじゃあ四天王探し、
頑張ってくださいね!」


シバ「ああ。それじゃあな!」


そして、シバは今度こそ完全に
タケシに背を向け、ジムを立ち去った。


シバの次の目的地はオーキド博士の研究所、
マサラタウンだ。
 ▼ 53 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 18:16:23 ID:eLoC8vmk [38/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


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マサラタウン オーキド研究所



コンコン!



ほとんど ーーー
ありていに言えば見渡す限り全く
ーーー 人がいないこの町に響くのは
風の奏でる音楽とそれに拍子をつけるように
溶け込んでいくノックの音だけ。



???「はいはい……」



ガチャ…………
 ▼ 54 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 18:17:41 ID:eLoC8vmk [39/44] NGネーム登録 NGID登録 報告

扉が開き、中から顔を出したのは ーーー



???「おお……これはこれは」


シバ「こんにちは。グリーン君たちが
初めてリーグを突破していった時以来ですね。

オーキド博士」



ーーー 言わずと知れたポケモン研究の
オーソリティ、そしてこの研究所の主。

オーキド・ユキナリだった。



オーキド「おお、おお。
あれからそんなに経っておったか。
しかしこんな田舎町までよく来たものじゃ。
うむ、立ち話もなんじゃ。
中に入りなさい」


シバ「はい。それでは失礼致します」
 ▼ 55 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 18:18:22 ID:eLoC8vmk [40/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


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シバ「……………という訳なんです」


オーキド「ふーむ。

なるほどのう……」



シバの話を全て聞き終えたオーキドは
難しそうに腕を組み、目を閉じる。



シバ「やはり、難し……」



沈黙に耐えかねたシバが苦笑いしつつ
口を開いた、その瞬間。

 ▼ 56 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 18:21:49 ID:eLoC8vmk [41/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


オーキド「そうじゃ! あの男が……

シバ君、ついてきなさい」



突如何かを思いついたように手を叩き、
研究所の奥 ーーーオーキド博士の作った
バトルフィールドのある方ーーー へと歩んでいく。



シバ「…………グリーンか」



大方そうだろう、と思いつつも
さすがにオーキド博士の好意を
無下にするわけにはいかない。

シバはため息を吐きながら立ち上がり、
オーキド博士の後についていった。

 ▼ 57 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 18:22:56 ID:eLoC8vmk [42/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


数分後 バトルフィールド



???1「ゲンガー、催眠術!
外したら承知しないよ!」


???2「マタドガス、
ここは鬼火で迎え撃つべし!」



高速で宙を舞う二つの影。

催眠術と鬼火が飛び交い妖しげなオーラを放つ。

ゲンガーは影に隠れて鬼火をかわしつつ
マタドガスに催眠術を当てるという
離れ業をやってのけた。

 ▼ 58 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 18:24:24 ID:eLoC8vmk [43/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「! さすがだ……」



???2「眠ってしもうたか……!

ならば戻れ、マタドガス ーーー」


???1「身代わり!」


???「ーーー そしてゆけいっ、クロバット!

………し、しまった!」


ゲンガーの夢喰いを恐れたか
マタドガスを交代させるトレーナー。

しかしその行動を的確に読んだ相手は
そのタイミングに身代わりを合わせることで
見事にアドバンテージを取る。



シバ「見事な読み……」
 ▼ 59 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 18:25:41 ID:eLoC8vmk [44/44] NGネーム登録 NGID登録 報告


???1「畳み掛けるよゲンガー!

………不意 ーーー」


???2「拙者はまだ諦めぬ!

クロバット、超音 ーーー」



オーキド「……そこまでじゃ!」



「「 ーーー ………?!」」



突如、そこに割って入るオーキド博士。

戦っていた二人のトレーナーは何事だ、
という目でオーキド博士を見た。


 ▼ 60 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 07:54:20 ID:rHDpC8T6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


???1「なんだいジジイ……
こっから終盤だってのにさ」



気だるげにオーキド博士に目をやったのは ーーー



オーキド「まあ、そういうなキクコ。
客人が来ておってな」


シバ「ここに居たとは……」




ーーー つい先日まで四天王の一角を担っていた
ゴースト使いの強豪、キクコだった。

 ▼ 61 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 19:27:43 ID:rHDpC8T6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告



キクコ「なんだい、客人って……
おや、なんだいシバじゃないか。

四天王がこんなところで何してんだい」



キクコは目ざとくもシバの存在と
その来た理由を察知したのだろうが、
発言の節々から彼女が四天王に戻る意思がないことを表明しているのは明らかだった。



???2「では、これで本日の修行は?」



そこに割って入ったのは
忍者を思わせる服装に身を包んだ中年の男。

この雰囲気の中で少々居心地が悪いと
彼が感じたとしても無理からぬことだろう。

 ▼ 62 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:16:32 ID:okbQbD8s [1/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


キクコ「ああ、ジジイがいいとこで
ジャマしてくれたせいで萎えちまったよ。

後はあんたの好きにやってな」


???2「はっ。
それでは拙者は失礼……」



忍者風情の男はキクコに一礼して
その場を立ち去ろうとしたが、その時。



オーキド「いやいや……

それには及ばんぞ、キョウ」



オーキドが彼を呼び止めた。

 ▼ 63 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:20:15 ID:okbQbD8s [2/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

キョウ「…………?
それは如何なる理由あってのものでござるか?」


キクコ「! ジジイ、まさかあんた……」


オーキド「その、まさかじゃよ」



怪訝な表情を崩さないキョウ。

長年の経験から何かを嗅ぎ取ったか、
鋭い反応を示すキクコ。

その場にさらなる緊張が迸る。

そして。

オーキド博士は ーーー



オーキド「シバ君。ワシはこのキョウ君を、
次期四天王に相応しい人材として推す」



ーーー 爆弾を放り込んだ。
 ▼ 64 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:21:41 ID:okbQbD8s [3/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「……?!」


キョウ「拙者が……四天王に?!」


キクコ「……はん、初めっから
そんなこったろうと思ってたよ。

で、どうするんだいお二人さんよ」


キョウ「……シバ殿が認めてくださるのなら、
拙者は喜んでセキエイ高原に向かうでござるよ」


シバ「……俺が、決めろってことか」



逡巡するシバ。

決断を待つ三人。

しかし、その時間はさほど長くはなかった。

 ▼ 65 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:23:14 ID:okbQbD8s [4/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「……よし」



シバが小さく呟き、キョウに正対する。



シバ「セキチクシティジムリーダー、キョウ。
お前が四天王たるに相応しい実力を備えているか

……俺に見せて貰いたい!」


キョウ「……!」


シバ「使用ポケモンは一体。
どちらかのポケモンが戦闘不能になるか
降参した時点で試合終了だ」


キクコ「ふっ……そう出たかい」


オーキド「なるほどのう……」


 ▼ 66 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:24:50 ID:okbQbD8s [5/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


静かなる火花を散らす二人、
そしてその光景を静観する残りの二人。

戦いの足音が忍び寄る。



シバ「キョウ……
俺たちのスーパーパワーを受けてみろ……」


キョウ「忍びの極意、ここに極まれり!
本気で行くでござる」


シバはキョウの言葉を背に受けながら
一人呟き、バトルフィールドの対角に向かう。


そして、また振り返る。


両者の手に握られているのは、
一つのモンスターボール。



シバ「行くぞ……ウー! ハーッ!」
 ▼ 67 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:35:28 ID:okbQbD8s [6/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


シバvsキョウ@オーキド研究所



シバ「行ってこい……サワムラー!」


キョウ「手加減無用!

クロバット、いざ参る!」



熱く闘志を滾らせるシバとキョウ。



キクコ「ふん、双方
勝ちに行く選出をしたみたいだね」


オーキド「そうじゃな。
空からアドバンテージを取りに行ったキョウ。
対してサワムラーのリーチと脚力で
その分の不利を補うシバといったところか」
 ▼ 68 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:36:19 ID:okbQbD8s [7/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「飛びあがれサワムラー!

……メガトンキック!」


キョウ「させん!
クロバット、怪しい光でござる!」



風を切る鋭い音が響いた瞬間、
サワムラーの自慢のキックはあわや
クロバットを直撃するかというところまで迫った。


しかし、さすがは忍。


ギリギリまで引きつけてから
怪しい光を放つことでサワムラーを怯ませ、
見事攻撃を防いだ。

 ▼ 69 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:37:39 ID:okbQbD8s [8/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


キョウ「追撃! 翼で打つのでござる!」


シバ「……!!」



勢いよく飛び上がったはいいものの、
本来地上での戦いを主とするサワムラーは
空中で体を御し切ることがあまり得意ではない。

そこに目をつけたキョウは
素早くクロバットに追撃の指示を送る!



シバ「だったら……!
サワムラー、ブレイズキックで迎え撃て!」

 ▼ 70 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:38:57 ID:okbQbD8s [9/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


かわしきれない。

とっさであったもののシバの英断が功を奏し、
サワムラーは辛うじてクロバットの攻撃を
ブレイズキックで相殺。

サワムラーは無事着地し、距離をとった。


しかし ーーー



キョウ「距離を取るのならば好都合!
クロバット、影分身!」


シバ「来たか……影分身……!!」



ーーー 一難去って、また一難。

 ▼ 71 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:40:17 ID:okbQbD8s [10/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


一つ、二つ、三つ、四つ…………!

クロバットの分身が瞬く間に増え、
これではどれが本物かわからない。



シバ「ならば……心の眼だ!」



心の眼によって次の技が必ず相手に命中する状態に持ち込もうと企てたが ーーー



シバ「……サ、サワムラー!」



ーーー こともあろうに。
よりによってこのタイミングで。

サワムラーは訳も分からず、
自分を攻撃してしまった。


 ▼ 72 左目◆WgUc4Yx1Js 16/12/12 22:40:34 ID:2uUR6Xyk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おぉ!こうして、セキエイリーグが復活していく…!!
支援!!
 ▼ 73 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:41:42 ID:okbQbD8s [11/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


キョウ「……来たでござるな」



それを見てニヤリと口元を歪ませるキョウ。

そう、これこそがセキチクシティジムリーダー、
キョウの真骨頂。

クロバットのスピードや器用さをフルに生かしつつ
弱点たる打たれ弱さを補うための
怪しい光、影分身、翼で打つ、そして ーーー



キョウ「シバ殿……覚悟なされよ!!

クロバット、毒々!」



ーーー 毒々…………!

 ▼ 74 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:43:43 ID:okbQbD8s [12/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「かわせ、サワムラー!」



シバは必死で回避の指示を送るが、
まだ怪しい光による混乱が解けていない
サワムラーにその声は届かない。



シバ「くそっ……!!」



猛毒の塊が、サワムラーに降りかけられた。



シバ「おのれ……!
こうなりゃ攻めるしかないな!

サワムラー……メガトンキック!!」



しかし、この毒々が
却ってシバに覚悟を決めさせた。

 ▼ 75 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:44:41 ID:okbQbD8s [13/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


キョウ「ふっ……影分身がある今 ーーー」



しかし、それでもなお
キョウの表情には余裕が残る ーーー



シュン、シュン、シュン、バシュン!!


一つ、二つ、三つ、四つ!!



ーーー はずだった。
しかし、キョウの思惑とは裏腹に
サワムラーの怒涛のキックが炸裂し、
次々に分身を破壊していく!!


そして、遂に ーーー

 ▼ 76 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:45:57 ID:okbQbD8s [14/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


キョウ「ーーー ?! な、なんと?!」



ーーー サワムラーのキックが
クロバットの本体を捉え、弾き飛ばした!



キョウ「な、ならばもう一度 ーーー」


シバ「今だ、心の眼!」


キョウ「ーーー 影分身!

……し、しまったでござる!」



焦り故に判断を誤ったキョウの隙を
みすみす逃すシバではなかった。


心の眼で、クロバットの本体を捉える…………!

 ▼ 77 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:46:45 ID:okbQbD8s [15/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「行け……飛び膝蹴り!!」


キョウ「間に合え、翼で打つ!!」



サワムラーが飛び上がる。

クロバットが滑空する。


一瞬の内に空を駆けた、二つの影。



二つの影が重なり、そしてまた離れていく……。



キクコ「…………決まったね」

 ▼ 78 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:47:26 ID:okbQbD8s [16/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


パサ…………トサッ。



地に堕ちた蝙蝠の翼が儚く散る。



キョウ「お見それしたでござる」


シバ「俺も、まだまだだ……」



クロバット、戦闘不能。

よって勝者、シバ。

 ▼ 79 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:48:47 ID:okbQbD8s [17/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



オーキド「いやいや、見事なバトルじゃったぞ
二人とも」



オーキド博士が愉快そうに笑いながら
戦いを終えた二人の元へ歩み寄る。



キクコ「はっ、まだまだだね。
……まあ及第点くらいはあげようじゃないか」


シバ「強かった。
次やればどうなるか、わからんな」


キョウ「ファファファ!
もったいのうお言葉でござる」

 ▼ 80 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:49:43 ID:okbQbD8s [18/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「さて……キョウ」



決意を固めたようにキョウの名を呼ぶシバ。

その場の全員の視線がシバに注がれる。



シバ「このシバ。

ポケモンリーグ本部の四天王として、
セキチクシティジムリーダー、キョウを
四天王たるに相応しい人物と認め、
これをセキエイ高原に迎え入れる!

……力を貸してくれ、キョウ!」



キョウ「拙者が……本当に、四天王に……!」

 ▼ 81 クサイハナ@みずのジュエル 16/12/12 22:49:53 ID:EEgMmKEY NGネーム登録 NGID登録 報告
そういえばキクコもクロバット使ってたなぁ
 ▼ 82 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:50:48 ID:okbQbD8s [19/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


感極まったか、肩を震わせるキョウ。

その肩を力強く持つシバ。



キクコ「あんたの娘はこっちが預かって
代わりに鍛えてやるから、あんたは安心して
セキエイ高原に行けばいいさ」


オーキド「うむ、決まりじゃな」



四天王、キョウ。


空席となっていた三つの四天王の座。

そのうちの一つが、今埋まった。


残る空席は、あと二つ。

 ▼ 83 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/12 22:51:43 ID:okbQbD8s [20/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


キクコ「ああ、そうだ、シバ」


シバ「?」


キクコ「この際だから言っとくけどね ーーー」


シバ「……はい」



一瞬の、沈黙。



キクコ「ーーー 四天王集めもだが、
そのたるんだ腹もどうにかするんだね!」


シバ「〜〜〜!!」



痛いところをつかれたシバは
顔を真っ赤にしてその場から走り去った。
 ▼ 84 ちびぐろす◆m4VTgVW/Po 16/12/12 22:54:34 ID:lElojDic NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続きが気になる
今回も良SSの予感
支援
 ▼ 85 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/13 18:09:11 ID:06SoK4BI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ヤマブキシティ



シバ「ふーっ。
四天王探しの道のりは遠いな……」



マサラタウンでキョウを四天王に迎え入れてから
しばらくの時が流れていた。

あれから、キョウにリーグの留守を任せて
シバ自身はカントーを南から周遊している。

四天王が揃わない今、
チャレンジャーが現れると少々都合が悪いが
まあ、チャンピオンロードでの潰し合いを
潜り抜けられるトレーナーなどは滅多に現れない。

 ▼ 86 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/13 18:10:58 ID:06SoK4BI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「それこそ、レッドやグリーンのような
才能でもなければな」



グレン。

シバが真っ先に目をつけたのは
グレンのジムリーダー、カツラだったが
『いつ火山が噴火するかわからないから』
という理由で断られてしまった。


セキチク。

これと言った目ぼしい人材が
見当たらなかったためにスルー。


タマムシ。

タマムシシティジムリーダー、エリカは
四天王の座を拒否……どころか
話している間ですら寝始める始末。

これでは四天王は務まらないと判断し、
今度はヤマブキシティにやってきたのだ。

 ▼ 87 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/13 23:12:19 ID:8i3LkOTc [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「そういえば、
ここのジムリーダーは ーーー」


???「うふふ、貴方が来る予感は
三年前からあったのよ」


シバ「ーーー !

相変わらず……さすがの能力だな、ナツメ」


ナツメ「まあ、私だもの」



背後から声をかけられ振り返ったシバの目の前にいたのはヤマブキシティジムリーダー、ナツメ。

"エスパーレディ"の二つ名を持つ
エスパータイプの使い手だ。

 ▼ 88 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/13 23:13:07 ID:8i3LkOTc [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


ナツメ「…………四天王探し。
中々思うようにはいかないわよね」


シバ「ま、まあな……
しかし何も言わずとも考えがそっちに
筒抜けになっているってのは慣れない感覚だ」


ナツメ「ふふ……貴方はかなり分かりやすい方よ」


シバ「…………そうなのか?」


ナツメ「まあ、それは置いといて。

……野心家なのよね、あの人」


シバ「何が何だか」

 ▼ 89 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/13 23:14:00 ID:8i3LkOTc [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告

ナツメ「あの人の名前はイツキ、
私と同じエスパー使いよ。

ただ、あの人は私と比べると
かなり強さにこだわるタイプの人間ね」


シバ「ほう……面白い」



期せずしてシバの顔が綻ぶ。

それは、彼の格闘家たる所以か。



ナツメ「呼ぶわね」


シバ「ああ。ありがとう」


ナツメ「それじゃ、ちょっと失礼するわね……
〜〜〜〜! !! 〜〜」


シバ「?!」

 ▼ 90 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/13 23:15:22 ID:8i3LkOTc [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


突如目を閉じて何かを呟くように口を動かした
ナツメの体から妖しいオーラが滲み出し、
霧のように彼女を包む。



シバ「なんだというんだ……」



シバは突然の出来事に思わず一歩後ずさり、
ただただ呆然とするばかりだった。



ナツメ「〜〜〜〜」



シュウウウウ………



そしてナツメが目を開いた瞬間オーラは収束した。

 ▼ 91 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/13 23:16:05 ID:8i3LkOTc [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「なんだ、今のは……?」


ナツメ「あの人と連絡が取れたわ。

格闘道場で待ち合わせるわよ」


シバ「あ、ああ……」


ナツメ「ほら、ぼんやりしてないで。
さっさと行くわよ?」


シバ「そ、そうだな」



シバがナツメと話すときに
ついついペースを奪われてしまうのは
奇しくもタイプ相性とまるきり同じ構図だ。

ぎこちなくも彼らは待ち合わせ場所、
格闘道場へと足を向けた。

 ▼ 92 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/15 18:31:42 ID:jsDPvG0k NGネーム登録 NGID登録 報告


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

格闘道場



シバ「久しいな ーーー」


ナツメ「まあ、あなたなら来たことが……」



しかし、シバはナツメを無視して虚空を真直ぐに指した。



シバ「ーーー 空手大王」

 ▼ 93 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/16 17:12:10 ID:9cKWj44Y NGネーム登録 NGID登録 報告



???「……さすがだ」



物陰からのっそりと姿を現した大男。

その筋骨隆々とした巨躯は
シバのそれに勝るとも劣らない。



空手大王。

かつてはこのヤマブキシティジムの座を賭けて
ナツメに立ち向かったこともある猛者。


 ▼ 94 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 14:39:07 ID:50jc5BSg [1/15] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「…………」



フッ……



シバ「!」



刹那、一陣の風がナツメとシバの間を吹き抜けて。


空手大王の姿が消えた。



「「……! そこか!」」

 ▼ 95 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 14:39:48 ID:50jc5BSg [2/15] NGネーム登録 NGID登録 報告


ナツメは超能力で。

シバは経験とカンで。

空手大王の消えた先を察知し、
同時に背後を振り返った ーーー



空手大王「遅くなったな……シバ。

前はもっと、速かったぜ」


シバ「くっ……!」



ーーー が、気づいたときには既に遅し。

空手大王の放った拳はシバの目と鼻の先で
寸止めされていた。

 ▼ 96 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 14:48:20 ID:50jc5BSg [3/15] NGネーム登録 NGID登録 報告

シバ「くそっ……!」


空手大王「…………」



拳を下ろし、微かに得意げな表情を見せる空手大王。

がっくりと膝をつき、地に拳を打ち付けるシバ。



シバ「俺は……弱い……!」



セキエイ高原に籠っている間も、
鍛錬を欠いたことは一日たりともなかった。

はずだったのに。

いつしか、シバの贅肉が ーーー
それこそ注視しなければ気づかないほどのーーー
自慢の筋肉を覆い、翳らせてしまっていたのだ。

加えて長い間狭い環境に籠っていたことによる、
カンの衰え。

 ▼ 97 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 14:49:30 ID:50jc5BSg [4/15] NGネーム登録 NGID登録 報告

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


キクコ『この際だから言っとくけどね、
四天王集めもだが、あんたのそのたるんだ腹を
どうにかするんだね!』


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



あのキクコの指摘は、的を射ていたのだ。



そんなシバに、空手大王が手を差し伸べる。



シバ「…………! これは?」

 ▼ 98 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 14:51:42 ID:50jc5BSg [5/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
その手に握られていたのは、
二つのモンスターボールだった。



空手大王「その二つのモンスターボールに
入ってるのは、どっちもバルキー。

サワムラーやエビワラーの進化前だ」


シバ「進化、前……」


空手大王「いいか、噂は聞いてる。
俺も、あのレッドってトレーナーに
道場破りされちまった苦い経験、あるんだよ。

けどな、大事なのは焦って前に進むことじゃなくて
一度振り返って初心に戻る。 ……違うか?」


シバ「そうだったな……。
確かに俺は欠員補充に気を取られ過ぎていて、
大事なことを忘れちまってた……」


空手大王「へっ、思い出したかよ!」


シバ「ああ、おかげさまでな!」
 ▼ 99 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 14:52:54 ID:50jc5BSg [6/15] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバは勢いよく立ち上がり、
空手大王の手に載っていた
二つのモンスターボールを掴む。



空手大王「オスッ!

そんじゃ、いっちょここで勝負と行くかあ!」


シバ「おお、望むところよ!」


空手大王「オスッ! カポエラー!」


シバ「行くぞ、空手大王!

………………ウー! ハーッ!」


ナツメ「もう……どうしてすぐにこうなるの?」


 ▼ 100 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 14:53:58 ID:50jc5BSg [7/15] NGネーム登録 NGID登録 報告


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シバvs空手大王@格闘道場



シバ「そのカポエラー……
いい面構えをしてるな!」


空手大王「当然よ! 俺が鍛え上げたんだからな!」


シバ「行くぞ……エビワラー!」



シバが空高く投げ上げたモンスターボールから
飛び出したのはエビワラー。

多種多様なパンチ技やトリッキーな戦い方を
得意とするファイターだ。

 ▼ 101 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 14:55:36 ID:50jc5BSg [8/15] NGネーム登録 NGID登録 報告


空手大王「へえ……
エビワラーか ーーー」


シバ「さあ、行くぞ ーーー」


空手大王「ーーー 面白いじゃねえか!

いけ、カポエラー! 猫騙しっ!」


シバ「ーーー 雷パンチ!」



先に攻撃態勢に入ったのはエビワラー。

独特のフットワークで接近し、
電撃を纏った右ストレートで一気に
カポエラーのボディを狙ったが ーーー

 ▼ 102 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 14:57:09 ID:50jc5BSg [9/15] NGネーム登録 NGID登録 報告


空手大王「そのパンチ、喰らったら
ただじゃすまなそうだな……!

オスッ! カポエラー、スピンで受け流せ!」


シバ「な、なんだと?!」


ナツメ「! あの動き……?!」


ーーー カポエラーは全身をコマのように回転させて
雷パンチを受け流すことで
エビワラーの体制をいとも簡単に崩し ーーー



パァン!



ーーー そこに猫騙しを喰らわせた!

 ▼ 103 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 14:58:20 ID:50jc5BSg [10/15] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「してやられたか」


空手大王「空振りは消耗が激しいからな!

オスッ! カポエラー、マッハパンチ!」


シバ「……だが、まだ取り返せる!

エビワラー、スカイアッパー!」



カポエラーが回る。

エビワラーはスカイアッパーを
カウンターで合わせようと試みたが
変則的なスピンとリーチで戦うカポエラーが相手ではかなり分が悪かった。

あっさりとマッハパンチの撃ち逃げを許してしまう……!

 ▼ 104 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 14:59:35 ID:50jc5BSg [11/15] NGネーム登録 NGID登録 報告


ナツメ「早いわね……あの回転、
サイコキネシスなら簡単に封じれるのに……」


空手大王「どうでぇ!
これがカポエラーの戦いってもんよ!」


シバ「ふん、なるほど強いな!
……だが必ず、必ずどこかに綻びが生ずるはず!」


空手大王「考える暇はやらねえよ!
オスッ! もう一度マッハパンチだ!」


シバ「エビワラー、避けろ!
逃げられるだけ逃げて距離を稼げ!」



エビワラーも段々カポエラーのリズムに慣れてきたか、際どいタイミングではあったがカポエラーの攻撃を回避するのには成功。

しかし、回避したところで ーーー

 ▼ 105 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 15:01:10 ID:50jc5BSg [12/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
空手大王「かわしてるだけじゃ、
根本的な解決にはならないぞ……?

オスッ! 今だ、トリプルキック!」


シバ「ぐうっ……かわせ、エビワラー!」



ーーー 現状を打開する策がないのだ。
そんな状態では攻撃を回避し続けることなど
土台うまくいくわけもなくーーー



ヒュン、ビュン、ガッ……!



空手大王「よっしゃあ!」


シバ「くっ……」



ーーー 繰り出されたトリプルキックが
エビワラーをしたたかに捉えた!
 ▼ 106 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 15:02:22 ID:50jc5BSg [13/15] NGネーム登録 NGID登録 報告


ナツメ「 ! 今……回転が!」


シバ「 ! 見えた……!」



エビワラーは度重なる空振りと被弾で
もう息も絶え絶えといった状態。

だが、その目にはまだ闘志が宿っている。



空手大王「オスッ! 決めろ、トリプルキック!」



カポエラーのスピンがより一層強くなり、その強烈な遠心力を利用したキックでトドメを刺しに行く!



空手大王「この勝負、もらった……!」

 ▼ 107 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 15:03:40 ID:50jc5BSg [14/15] NGネーム登録 NGID登録 報告


カポエラーのキックが炸裂する ーーー



シバ「…………今だ、カウンター!!」



ーーー と思われたが。

カポエラーが回転から攻撃に移る過程で
一瞬だけ生じる、回転軸の"ブレ"。

そのタイミングを完璧に見破ったエビワラーの
カウンターストレートがカポエラーの胴体を
ガッツリと捉え ーーー



空手大王「バ、バカなっ?!」



ーーー 吹っ飛ばした!!

 ▼ 108 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/17 15:05:12 ID:50jc5BSg [15/15] NGネーム登録 NGID登録 報告


ナツメ「回転から攻撃に転ずる時にだけ
生まれてしまう一瞬の隙……

そこに気づくことができたのも、
その一瞬に攻撃を合わせられたのも、
疑いなく彼らの実力ってわけね……」


空手大王「カ、カポエラー!」


シバ「ふぅ……ヒヤヒヤしたぜ」



吹き飛ばされてフィールドに崩れ落ちた
カポエラーが再び回転しだすことはもうなかった。


カポエラー、戦闘不能。

よって勝者、シバ。


 ▼ 109 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/18 00:41:14 ID:VYDKm8JM [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



空手大王「うおぉーっ! 強いな!

さすがは四天王、か」


シバ「これでさっきの挨拶のお返しだ」


空手大王「あーあ、いいとこまで
追い込んだと思ったんだけどよ、
最後の最後での詰めが……」



コツッ、コツッ、コツッ。



???「本当に甘いよ……

あれじゃあ、あまりにもお粗末」



 ▼ 110 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/18 01:08:09 ID:VYDKm8JM [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告


突如二人の会話に割って入った、
なんとも得体の知れない声。



空手大王「……ああ、認めざるを得ん。
俺が甘かった……

っておい、誰だお前?!」



シバと空手大王は同時に入口の方を向き、
その声の主の姿を探した。



???「あれあれ……?

君たちの方からわざわざこんなところに
人を呼び出したっていうのに
その言い草はないんじゃないかい……」

 ▼ 111 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/18 09:13:05 ID:VYDKm8JM [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
その声の主は……男だろうか、
それとも女だろうか。

どちらともとれない。


かなり若そうな雰囲気をまといつつも
どこか達観したようないずまい、
そして何より目を引くのは
その人の顔を完全に覆うマスク。



ナツメ「シバ、この人よ ーーー」


シバ「な、なに……?」



まさか。

そんな思いが部屋中を駆け巡る。



ナツメ「ーーー この人こそが、

エスパー使いの、イツキ!」
 ▼ 112 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/18 23:45:55 ID:VYDKm8JM [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告


イツキと呼ばれた者はゆったりと笑いながら
自己紹介した。



イツキ「ああ、これはこれはナツメさん。
ご紹介どうも。

いかにも、この僕こそがエスパー使いのイツキ!

世界中を旅して回って修行を積み続けたのさ」


シバ「……なるほど ーーー」



二人の視線があった数秒後、
イツキは全てを理解したとばかりに言い放つ。


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