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【ポケダンSS】炎と氷の探検隊

 ▼ 1 1◆MR00PBvMIc 16/12/24 09:26:20 ID:z9pZoJEI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Chapter1 晴れの日に

?「ううっ…」

寒いなぁ…あれ、ここどこだ…。

見上げると雲ひとつない青い空、強い日差しが照りつけている。そこへ可愛らしい顔の1匹のポケモンが僕の視界を遮ーー

?「あなたはだぁれ?」

フフッなるほど夢か。ポケモンが喋るなんてありえない。ならもう少し寝ていよう。

?「大丈夫?けがしてるの?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ▼ 861 1◆MR00PBvMIc 18/01/27 20:00:23 ID:uXuAMxyM [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rキュウコン「……!」

アクジキングの声には、何か凄みがあった。



色アクジキング「ハナシニナラン!!!」


そう叫び放った。

その瞬間、部屋の周りに白いウルトラホールが6つ開いた。


バリィッ!


エネルギーが唸り、6つのホールに歪みが走る。


ゴゴゴゴゴ……


6つのホールから、それぞれ色が通常と異なるUB達。


即ち通常と段違いの力を持ったUBたちが姿を見せる。
 ▼ 862 1◆MR00PBvMIc 18/01/27 20:10:04 ID:uXuAMxyM [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色アクジキング「……コレガワレラノコタエダ。」


辺りを見渡す。

マッシブーン、デンジュモク、ウツロイド、カミツルギ、フェローチェ、テッカグヤ。


この6体の情報はこちらにも入っている。

だが、残り三体。全く知らない奴らがいる。


青いキャンディーのような、道化師のようななりをしたポケモン。

黄金に輝く延べ棒を積み重ねたようなポケモン。

そして、金に輝く蜂のようなポケモン。


色アクジキング「シラナイダロウ?コイツラハ、コチラノカクシダマダ。」


「ツレテイケ!」
 ▼ 863 1◆MR00PBvMIc 18/01/27 20:21:38 ID:uXuAMxyM [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジリジリと、包囲網が狭まってくる。



アブソル「……奴ら、私たちを追い詰めてウルトラホールに連れ込むつもりだ。」

Rキュウコン「分かってるわよ。」

Rロコン「どうするの?この人数差……ソルガレオはホールと世界をつなぐためにおいてきたし……」

ピカチュウ「……僕から提案がある。いいかな?」

ロコン「……提案?」







ロコン「……えっ!?」

ピカチュウ「……全員生き残るようにしたい。……なるべくだけど。」

Rロコン「それ、わたしとエンが生き残れないんじゃ……」

ピカチュウ「……きっと大丈夫さ。君たちは次の運命に選ばれた存在だ。」

「そろそろくるよ。全員気をつけて。」
 ▼ 864 1◆MR00PBvMIc 18/01/27 20:34:31 ID:uXuAMxyM [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まず始めに、ウツロイド、マッシブーン、フェローチェの三体が動いた。


色フェローチェ「『トビカカル』」

そんでもなく疾いスピードで迫ってきた。

避けられない、と思った瞬間には、視界から消えていた。僕には攻撃が当たっていない。


グソクムシャ「『ふいうち』!」

ほぼ同じ速度で、見えない速度で迫るフェローチェを弾き飛ばした。


そのまま肩を掴んで押し込むように、グソクムシャはフェローチェと共にウルトラホールへ消えていった。


アブソル「……!」

色ウツロイド「よそみはいけないな。」


消えていったグソクムシャを一瞬だけ見たアブソルに、ウツロイドの触手が襲いかかる。

だが、アブソルには届かない。


間にブーバーンが入った。
 ▼ 865 1◆MR00PBvMIc 18/01/27 20:45:41 ID:uXuAMxyM [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブーバーン「くらいな!『だいもん

色ウツロイド「させないよ。」


突き出され、炎で膨れ上がったブーバーンの右腕をウツロイドが飲み込む。


ボゥン!

爆発音で、ウツロイドがオレンジ色に膨れ上がったが、右腕を離さない。


色ウツロイド「むだだって……」

ブーバーン「いや、計算通りさ。『かいりき』!」

色ウツロイド「え?え?……わ!」


ウツロイドの触手を掴んで、振り回す。


ウルトラホールに投げ込んた。ウツロイドが呑み込まれ、それでも触手は掴まれたままだったせいでブーバーンも消えていく。

そのホールは先ほどグソクムシャが入っていったものと同じだった。
 ▼ 866 ャオブー@ブロムヘキシン 18/01/27 22:33:56 ID:EaZcbIM6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
紫煙
 ▼ 867 1◆MR00PBvMIc 18/01/28 07:51:11 ID:HlCCOCZ. [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色マッシブーン「……1人一殺のつもりか?」

フライゴン「そうだね。君の相手は僕だ。」


色マッシブーン「ハハハ!清々しいのは嫌いじゃない!付いてくるがいい!」


ブーバーンが消えた直後、マッシブーンとフライゴンは歩いてホールの中へ消えていった。

これもまた、先程グソクムシャ、ブーバーンが消えたホールと同じだった。


そして、ホールが一つ消えた。


色デンジュモク「『十万ボルト』」


呆気に取られる暇もない。


ピカチュウ「『10まんボルト』!」


バチチチチッ!


稲光が部屋中を照らす。

その一方で、足元に広がる『種』に気づく者はいなかった。
 ▼ 868 1◆MR00PBvMIc 18/01/28 07:55:52 ID:HlCCOCZ. [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュゥゥゥ……

電撃のぶつかりあいは互角に終わった。


ピカチュウ「ハァ、ハァ……」

ロコン「大丈夫ですか!?」

ピカチュウ「……多分ね。」


ブワワワワ!

Rロコン「きゃあっ!」


ロコン「!?」


リンの悲鳴で振り返る。

そこにはいつの間にか大樹がそびえ立ち、リンを高々と持ち上げていた。


色テッカグヤ「『ヤドリギノタネ』」


アブソル「『つじぎり』っ!」
 ▼ 869 1◆MR00PBvMIc 18/01/28 08:00:01 ID:HlCCOCZ. [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
大樹を斬り倒そうとしたアブソル。


ギィィン!


斬撃がぶつかった音が、鉄をぶつけたような音が反響する。


色カミツルギ「『リーフブレード』」


アブソル「……『メガシンカ』!」



今度は物凄いエネルギーがアブソルに集中していく。

Mアブソル「おらぁっ!」


カミツルギを弾き飛ばした。

今度は、宿り木の木の枝が背後に迫っている。


Rロコン「アブソル!後ろ!」

Mアブソル「分かってる!」
 ▼ 870 1◆MR00PBvMIc 18/01/29 17:28:30 ID:2LDgBnTo [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アブソルはカミツルギとテッカグヤに手一杯。

ピカチュウさんはデンジュモク。


ゴウカザルさんは……


色ツンデツンデ「『ロックブラスト』」

ゴウカザル「『マッハパンチ』!」

色ズガドーン「『ニトロチャージ』」

ゴウカザル「『ほのおのパンチ』!」


あの黄金を重ねたようなポケモンが放つ巨大な岩石を砕きつつ、ピエロのようなポケモンの炎を纏った体当たりをいなしている。


キュウコンさんは……


Rキュウコン「『ふぶき』!」

色アーゴヨン「『ヘドロウェーブ』」


広範囲に広がる毒液を、これまた広範囲の吹雪で押し返している。
 ▼ 871 1◆MR00PBvMIc 18/01/29 17:32:45 ID:2LDgBnTo [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今フリーなのは僕だけ。

リンを助けに行けるのも僕だけだ。


ロコン「『フレアドライブ』!」


炎を纏えば宿り木は効かない。

そのまま駆け出した。


ドスゥン!


ロコン「!」

色アクジキング「サセン!」


立ち塞がった、UBの王。

ロコン「どけぇ!」


炎はさらに熱く、光を増す。

色アクジキング「フン……」
 ▼ 872 1◆MR00PBvMIc 18/01/29 17:39:06 ID:2LDgBnTo [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゴッ


『フレアドライブ』に対して、向こうはただの頭突き。

骨どうしがぶつかったような鈍い音だ。


ロコン「ぐぐぐ……!」

色アクジキング「ヌゥゥ……!」


ロコン「舐めるなよ……!!」


ザザ……

アクジキングの体が少しずつ後ろへずれ始めた。


色アクジキング「……チィ!」

ヒュッ


今度は風を切る音。

上部からあのアームが、僕へ迫っていた。

色アクジキング「『アームハンマー』!」
 ▼ 873 1◆MR00PBvMIc 18/01/30 17:42:07 ID:AAS21.RA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドゴォン!


ロコン「がっ……!」


Rロコン「エン!」


地面とアームに挟まれている。地面はヒビが入るほど力が込められている。


色アクジキング「オオオオ!!」

メキメキという音がする。骨がきしむ。


力で押すが、脱出は望めない。

押してダメなら引いてやる!


ロコン「……『じんつうりき』!」

ヒビをさらに広げる。


その隙間に滑り込む。体の小さいからこそできる芸当だ。

 ▼ 874 ロバット@バコウのみ 18/01/30 18:55:38 ID:zzbDLTxA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 875 1◆MR00PBvMIc 18/01/30 19:05:19 ID:AAS21.RA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色アクジキング「……」

Rロコン「そんな……」



と言っても逃れただけだ。

外の空気は悲壮感があるし、出て行った瞬間にまた潰されるのが関の山。


……奥の手か。

ロコン「『じんつうりき』」



カタ

Mアブソル「……!」


色カミツルギ「ヨソミデキルノカ!?『スマートホーン』!」

Mアブソル「いや、選手交替だ。『つじぎり』!」


ギィィン!


Mアブソル「『バトンタッチ』!」
 ▼ 876 ダツボミ@くっつきバリ 18/01/31 01:35:45 ID:ywoxhebU NGネーム登録 NGID登録 報告
長くて(過ぎて)読み応えがある  ちょうどいい更新ペース じぃつぅに素晴らしい
 ▼ 877 1◆MR00PBvMIc 18/02/01 18:06:06 ID:rPlcVCOo [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『バトンタッチ』

この技は、一瞬で場所を入れ替える。


アブソルがいた場所に僕。

リンのいた場所にアブソル。

僕のいた場所にリン。


一瞬で、入れ替わる。


ロコン「『フレアドライブ』!」

色カミツルギ「ナニ!!?」


ボゥッ!


鍔迫り合いの密着状態から、いきなりの炎。

流石に反応は早く、ジャストミートとはいかなかったが紙の体はあっという間に燃え盛った。


色カミツルギ「ヴァァァァァ!!」
 ▼ 878 1◆MR00PBvMIc 18/02/01 22:46:11 ID:rPlcVCOo [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色カミツルギ「ァァァァ!ミズ!ミズゥゥゥ!!」


カミツルギはあっという間にホールの中へ消えていった。


横を見る。


Mアブソル「……残念だったな。私に宿り木は効かない。」

色テッカグヤ「グゥゥ……」


宿り木の拘束から抜け出したアブソルが、テッカグヤと向き合っている。


後ろを見る。


色アクジキング「グ……」

Rロコン「アブソルありがとう!」


アームを凍らされたアクジキングとリンが向かい合っている。
 ▼ 879 1◆MR00PBvMIc 18/02/01 22:52:17 ID:rPlcVCOo [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Mアブソル「……このテッカグヤは私が相手をする。さっき消えたカミツルギと一緒にな。」

色テッカグヤ「ダマレェッ!『ヘビーボンバー』!」


ロケット状の巨大なものが振り下ろされた。それを華麗にかわしたアブソルは、そのままテッカグヤを押し込むようにして、さっきカミツルギが消えたホールへ沈んだ。


そして二つ目のホールが消えた。


ピカチュウ「ぐっ!離せって!」

色デンジュモク「キミハボクガモラウ!」


それとほぼ同時に、デンジュモクのコードのような体にがんじがらめにされたピカチュウさんと、デンジュモクがホールへ消えた。


三つ目のホールが消えた。


ロコン「ピカチュウさん!」


それに気をとられていると、急に辺りが暗くなる。

 ▼ 880 1◆MR00PBvMIc 18/02/02 17:37:05 ID:YSjA1JDs [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「……!?」

何が起きたんだ?急に暗くなって……


Rロコン「……エン?」

ロコン「リン?」


いつの間にかリンが横にいる……らしい。暗くて見えない。


Rロコン「いるの?」

ロコン「いるよ。なんだこれ?」

Rロコン「わかんない。急にアクジキングが退いたかと思ったら、暗闇が降ってきて……」

ロコン「……」


降ってきた?


……。


ロコン「『かえんほうしゃ』!」
 ▼ 881 1◆MR00PBvMIc 18/02/02 17:42:36 ID:YSjA1JDs [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
暗闇を炎が照らす。

映し出された光景は、目を疑うような光景だった。


オレンジ色に染まった壁の一つ一つに『眼』がついてこちらをギロリと覗いている。


Rロコン「ひっ!」

ロコン「……そういうことか!」


恐らくここは、あの黄金を積んだようなポケモンの中。

上から覆い被さるようになっているのだ。


その瞬間、目が眩んだ。

壁の一部が開いて光が差し込んできたのだ。


そこに写っていたのは、ピエロのようなポケモンとゴウカザルさんが組手をしている様子。


色ズガドーン「ヒャッハ!」


甲高い声を響かせて、ピエロはとんでもないことをしてのけた。

頭を投げてきた。
 ▼ 882 1◆MR00PBvMIc 18/02/03 10:15:43 ID:P1UBJGK2 [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「!?」

Rロコン「!?」


頭……!?


頭「……」

どうしろと……


頭「5……」

ロコン「?」

頭「4……」


なんだ?

なんのカウントダウン?


頭「3……」


『3』のカウントダウンで頭が赤く光り始めた。
 ▼ 883 1◆MR00PBvMIc 18/02/03 10:21:23 ID:P1UBJGK2 [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まさか……

ロコン「リン!僕の後ろに入って!」

Rロコン「え?」


頭「2……」


ロコン「多分爆弾!」


まずい。今リンは氷のオーブを持ってない。

ディアルガに既に渡してしまった。従って、僕はともかくリンは爆炎に耐え切れるだろうか?


否だ。


閉じ込めたのはこのためか!


頭「1……」


ロコン「伏せて!!」


頭「0」
 ▼ 884 1◆MR00PBvMIc 18/02/03 10:27:55 ID:P1UBJGK2 [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カッ


光が弾けた。

目を瞑った瞬間、足を掴まれ、何かを考える暇もないまま地面に吸い込まれた。



ドゴォォォン!


頭上で爆発音が聞こえたが、既に体は地面の下。


わけもわからず引っ張られ続け、ようやく地上に出た。


程よい光が目に入る。


ゴウカザル「大丈夫か?」

Rロコン「は……はい……」

ロコン「今のは……『あなをほる』?」


ゴウカザル「さすがだ。よくわかってる。」
 ▼ 885 1◆MR00PBvMIc 18/02/03 10:36:17 ID:P1UBJGK2 [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少し向こう側にさっきまで僕たちを閉じ込めていたポケモンが見える。


そして近くに頭がなく、ふらふらと彷徨う体の方も見える。


ゴウカザル「さっきお前達を閉じ込めてたのは『ツンデツンデ』。こっちのピエロ的なやつが『ズガドーン』だ。」

そう言った次の瞬間、ゴウカザルさんは目に捉えられないほどのスピードで駆け出した。


ゴウカザル「『マッハパンチ』!」


内側から煙がくすぶるツンデツンデの巨体を、一振りの拳で吹き飛ばした。

燻る煙の元だった、ズガドーンの頭が姿を見せる。


ゴウカザル「くそったれぇ!」


それをまるでサッカーボールのように蹴っ飛ばした。

すっ飛んだ頭はウルトラホールへ消えてゆく。


体「!」

慌てめいた体が頭を追ってホールへ消えた。
 ▼ 886 1◆MR00PBvMIc 18/02/03 10:42:49 ID:P1UBJGK2 [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色ツンデツンデ「『ステミタックル』!」


間髪入れずゴウカザルさんの背後に襲いかかるツンデツンデ。

それを避けようとしないゴウカザルさん。


ツンデツンデはズガドーンが消えたホールにゴウカザルさんごと押し込んで消えた。

また一つホールが消えた。



残ったホールは一つ。


そして、いつの間にか蜂のようなポケモンとキュウコンさんも、そしてアクジキングもいない。



キュウコンさんと蜂は交戦していた。

恐らく二人でどれかに入った。そして消えた。


最後の一つ。

この場に残ったのは、僕とリンの二人だけ。
 ▼ 887 1◆MR00PBvMIc 18/02/03 10:46:58 ID:P1UBJGK2 [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウさんの作戦。

僕とリンを残すこと。


なんでそんなに信じているのか僕にはわからないが、なぜかピカチュウさんは確信していた。


僕とリンが残ることが最も重要だと。


そしてその作戦は成功した。



ロコン「……リン。待っててもいい。」


初めてこのウルトラスペースに来た時のリンの怯えようは、忘れられない。


Rロコン「バカ。」

ロコン「……ごめん。」

Rロコン「いい!」

ロコン「じゃあ、行こうか。」

Rロコン「うん!」


最後のホールへ、僕らは飛び込んだ。
 ▼ 888 1◆MR00PBvMIc 18/02/03 10:56:24 ID:P1UBJGK2 [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「よっと」

Rロコン「わっ」


ホールから吐き出された。

そこはさっきまでの空間とは全く別の場所。


全く何もない荒野。

色があるとすればアクジキングの白い体がよく目立っている。


色アクジキング「……結局予想通りか。」

ロコン「アクジキング。」

色アクジキング「お前達が来ると思っていた。……前よりはマシな顔付きだ。」


ロコン「前は何も知らなかった。だけどディアルガから聞いた。お前たちUBが僕らの世界にやってくる理由も。」

色アクジキング「そうか。では一定の理解は得たのか?」

「『パルキア』を倒す。そしてアルセウスを無理矢理降臨させアルセウスを倒す。」


「貴様らに教えよう。なぜアルセウスを倒すことが我らの世界を守ることに繋がるのか。」
 ▼ 889 1◆MR00PBvMIc 18/02/03 20:01:52 ID:P1UBJGK2 [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────

話の続きをしてやる。


お前たちが住む星。

その星がある銀河。

その銀河の属する銀河群。


このようにしてスケールを少しずつ広げていく。

するとある事実が見えてくる。


この世界、宇宙の果ての、無との境目に色をつけていくと巨大な球が浮かび上がる。


この世界は球の形をしている。

それがこの次元で最も安定した形なのだ。


その球の中心付近。小さな球がある。

もちろんそれは大きい目で見ればの話だ。小さいと言ってもお前たちの住む星の0をいくつつけても足りないほどの倍の大きさがある。


その小さい球の中に、神はいる。


その空間が『はじまりのま』と呼ばれる空間だ。
 ▼ 890 1◆MR00PBvMIc 18/02/03 20:22:21 ID:P1UBJGK2 [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
最初の世界には何もなく、無があった。

神は無から生まれ、時間と空間という概念を持つ命を創り出した。


これが世界の始まりだ。


やがて神は眠り、時間と空間は影を生み出した。

影の誕生で世界に『逆』という概念が生まれた。


我々生命体は生きる限り必ず死ぬ。生と死。隣り合わせにあり、また逆である。

生と死という概念に縛られないのは、その概念を持つ前に生まれた神、時間、空間、影の4体だけだ。




ではもし、その4体が『死』という概念を持つようになれば?



概念を与えたことが世界の始まりだった。

その4体が死ぬ。即ち概念を奪うことが世界の終わりではないか?


その4体が死なぬように、概念の調整を行うのが最初の神の役目だ。
 ▼ 891 1◆MR00PBvMIc 18/02/03 20:37:01 ID:P1UBJGK2 [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
調整の余波は爆発的なエネルギーを放出する。


それが『時空災害』。


宇宙の中心に近いほどその余波を強く受ける。

時間空間が住むお前たちの世界は、その影響をなるべく受けぬよう宇宙の外側に最も近い位置にある。


しかし我らの世界は中心のかなり近くにある。


従って、時折調整を必要とする際に強く影響を受けるのだ。

そのための対策として生み出されたのが『ソルガレオ』『ルナアーラ』。


この2体が時空を繋げることで、無の空間に時空災害のエネルギーを逃がす役割を持っていた。


我らの迫害によって2体は消えてしまった。


しかし既に神は眠りの中。時空災害の影響をこの世界はもろに受けてしまう。


不幸は畳み掛けた。


馬鹿でかい時空災害が世界を襲うようになった。

ちょうどその頃、時間が『闇』に覆われていた。しかし当時の我らにそれを知る術はない。
 ▼ 892 ンドパン@ぐんぐんこやし 18/02/06 21:21:27 ID:9Z9/QnuE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 893 ルホッグ@ひみつのコハク 18/02/10 04:20:44 ID:pPjPPsiw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
試演
 ▼ 894 1◆MR00PBvMIc 18/02/10 09:21:52 ID:lkFblgJU [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それを引き起こしたダークライというポケモンは知っているな?

『悪夢』の化身だ。



だが本来そのようなものに対して世界を守るために働くシステムがある。



『パラレルワールド』の存在だ。




力は二つ相反するものを得て初めて力と言える。

もし片方が失われれば、両方とも意味を喪ってしまうのだ。


『時間』『空間』、これらも相反する関係にある。

遙か大昔『アラモスタウン』というニンゲンの街が消えかけたらしい。


相反するものがぶつかったことで、世界を形作る『時間』『空間』が意味を失ったということだろう。




さて、勿論そうなってしまっては困るのが神だ。
 ▼ 895 1◆MR00PBvMIc 18/02/10 09:30:31 ID:lkFblgJU [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それを防ぐため生まれるのが第三の力だ。

対となるべき力をこの世に与えられない、外道の存在だ。


そしてもう一つ、外道の存在と力の片方しかいないもう一つの世界。




具体的に説明した方が分かりやすいだろう。


お前たちの世界に語られる陸の創造者『グラードン』海の創造者『カイオーガ』。

この二つは本来混ざらない力だ。


だがこの2体が互いに力を求め、ぶつかりあってしまった場合。

巨大すぎる二つの力はやがて世界を滅ぼす。


それを防ぐ。その時、神と同様に『無』から生まれ2体を凌ぐ力が生まれる。

それが天の神『レックウザ』。


だが、カイオーガグラードンを消すわけにはいかず、またレックウザ自身にも弱点がある。

もしレックウザが倒れても大丈夫なように、戦いが起こらないように世界は動く。
 ▼ 896 1◆MR00PBvMIc 18/02/10 09:38:03 ID:lkFblgJU [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
最初に戦いが起こった世界A。

ここにはカイオーガ、グラードン、レックウザがいる。


その世界と全く同じコピー世界aを神は作る。座標的には宇宙の中心と点対称の位置にな。


その世界aに、カイオーガ、グラードンのどちらか一体だけを飛ばす。仮にカイオーガを飛ばした。

そしてaに神自身がレックウザを生みだす。



これで世界Aにはグラードンとレックウザ、世界aにはカイオーガとレックウザだけになる。

つまり争いは起きず、仮に暴れても片方だけなのでレックウザが止めることができる。



だがコピーした過去などには全く細工をしない。

これで世界Aとa両方に、三体の伝承が残りつつ2体しか世界にはいないという矛盾が発生する。



これで世界の調整は終わる。
 ▼ 897 マンボウ@おうじゃのしるし 18/02/11 02:06:15 ID:QLdQoR1E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
難しいけど面白いからいっぱいちゅき
 ▼ 898 1◆MR00PBvMIc 18/02/11 18:04:30 ID:NuG62PJM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
つまり、片方の力が失われないようパラレルワールドを作って容れ物にするわけだ。


だがそういかない場合。

どんな場合かというと、『既にコピー世界を作ったことがある』場合だ。


ディアルガとダークライ。

こいつらの影響を受けてディアルガが闇に覆われた。本来ならここでパラレルワールドが作られて、どちらかが別世界に飛ばされる。


しかしそうならなかった。


何故か?



既に、お前らの世界にはパラレルが存在するからだ。




いつかとも計り知れぬ遥か昔、『死』を司る者が死に、魂のバランスが崩れかけた。

その時にパラレルが生まれて今の世界のバランスはある。
 ▼ 899 1◆MR00PBvMIc 18/02/17 09:49:51 ID:n5eJ1vWQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして何が起こったかというと、説明することもないくらいだな。

『時間』が狂ったことで、それを修正するために大量のエネルギーが放出された。



『時空災害』が爆発的に我らの世界を襲うようになったわけだ。



そしてもう一つ、パラレルの向こう側で再び『死』が狂い、その影響で魂のバランスを司る『影』も崩れた。

見たことはあるだろう。

ギャラドスを使う赤い髪の男が『死』を利用して世界の破壊を行なった。



その時最も近くにいた人間、パラレルに飛ばされた人間、つまりお前が『死』に世界を託された運命を持っている。





だがもう間に合わん。

我々は我々のやり方で我々の世界を守る。
 ▼ 900 1◆MR00PBvMIc 18/02/17 10:08:17 ID:n5eJ1vWQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
宇宙のに中心ある『はじまりのま』から放出されるエネルギー。


先程も言ったな。力は二つ相反するものがあって初めて力となる。

この『はじまりのま』と対になるものが全宇宙だ。


ではこの『はじまりのま』を破壊するということは、同時に宇宙の全ても消えるということだ。


だが空気のようにパッと消えてしまう訳ではない。



過去消えかけた『アラモスタウン』。

この時の時空間の乱れカスがまだ残っていて、我らはそれを観測することで大体の消失速度を求めあげた。


そのことから、消失は遠いところから始まり、徐々に内側に迫るように消失していくことがわかった。

そして我らの世界は宇宙の中心に最も近い場所にある。



『はじまりのま』を破壊してしまえば、宇宙は外側から徐々に消失する。

我らの世界が消失するのは早くても0が68個以上ついたほどの年数がいる。


従い、アルセウスを殺す。そしてアルセウスが司る『はじまりのま』を破壊するのが我らの目的だ。
 ▼ 901 ガヤドラン@いましめのツボ 18/02/21 00:14:14 ID:ztc14FTg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
週末は一般入試ですね
 ▼ 902 ーブシン@オーキドのてがみ 18/02/23 10:30:53 ID:eEraUVFU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 903 シギバナ@アクセサリーいれ 18/03/02 01:31:41 ID:5VK2fJ0k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 904 1◆MR00PBvMIc 18/03/08 19:17:58 ID:etHJnpKk [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
いろいろ終わって暫く経ったので、更新再開します。
自分でもよく分からなくなっている部分があるので、今度図かなんかにして纏めます。
 ▼ 905 1◆MR00PBvMIc 18/03/08 19:24:23 ID:etHJnpKk [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────

色アクジキング「『次元征服計画』。それがこの計画だ。」


ロコン「……そんなことが、許されるとでも?」




色アクジキング「死ぬことを指を咥えて待てと?お前達に、オレ達の死を決定する権利があるのか!?」


僅かに空気が張った。


ロコン「あるさ」


色アクジキング「……何を」


ロコン「なぜなら僕は『死』に選ばれた存在らしいじゃないか。」




横のリンを見る。

油断のカケラも無く、笑っている。
 ▼ 906 1◆MR00PBvMIc 18/03/08 19:41:47 ID:etHJnpKk [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色アクジキング「戯言を……」

ロコン「全員死なせない。僕が助けてみせる。」




色アクジキング「それこそ戯言だ。俺はもう止まれない。」


そう言うと、アクジキングは弄んでいた時の歯車を口へと放り込んだ。



バリバリという音を立てて蒼い光が口の奥へと消えて行く。




色アクジキング「最後だ。忠告してやろう。我々に協力する気はないか?」


Rロコン「じゃあ私も言う!」

ロコン「いや多分最後ってそういう意味じゃ」





Rロコン「私が育った世界は!きれいなの!あなたたちが!それを壊す権利なんて無い!」
 ▼ 907 1◆MR00PBvMIc 18/03/08 19:50:32 ID:etHJnpKk [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色アクジキング「……後悔しているか?」


ビリッ



毛が逆立った。

威圧感だけじゃない。


あの時のウツロイドは赤いオーラを纏っていた。


風が渦巻く。


大気が震える。



アクジキングが、時の歯車と同じ淡い青のオーラに包まれる。




色アクジキング「それは俺か?それともお前らか?」


地面の小石が宙に浮き、地が裂け始めた。



色アクジキング「……さぁ、止めてみろォォォ!!!」
 ▼ 908 ダック@あおいバンダナ 18/03/09 00:39:54 ID:qEqJPJUM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キターーーーー
 ▼ 909 1◆MR00PBvMIc 18/03/09 18:19:58 ID:s6BCxI0w [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
咆哮が轟いた。

同時に地面が揺れ、唸り声は掻き消された。



速い!


ロコン「リン!退がれっ!」


色アクジキング「『ぶんまわす』!」



あっという間に間を詰めたアクジキングが勢いをそのままに、二本の巨大なアームをこちらへと振り上げる。



ドッ!



頭が揺れた。

吹っ飛ばされたことは容易に解った。

2回ほど地面に叩きつけられて、地面を転がる。直ぐに立ち上がる。
 ▼ 910 1◆MR00PBvMIc 18/03/09 18:25:08 ID:s6BCxI0w [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「日照り!そして『かえんほうしゃ』!」


色アクジキング「立つか……『あくのはどう』!」



日照りによって、かえんほうしゃは威力を増しているはずだった。

そこにはぶつかり合いすら起きなかった。


いとも簡単に炎は掻き消された。


ロコン「ぐぅっ!」


僕は空を舞った。薄い視界の奥に、エネルギーを溜めているリンが見える。


いまだ!




Rロコン「『ふぶき』!」


色アクジキング「『ねっぷう』!」


 ▼ 911 1◆MR00PBvMIc 18/03/09 18:30:44 ID:s6BCxI0w [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
吹雪は瞬く間に蒸発しその姿を水蒸気へと変えていく。


ロコン「……『かえんほうしゃ』!」

口から炎を吐き出す勢いで方向を転換する。


リンの前に着地。

熱風から守り尚且つ自分の炎技の強化を狙う。



Rロコン「エン!」

ロコン「炎技は僕には効かない……知ってるでしょ?」



Rロコン「う……」

ロコン「でもどうしてだ?パワーもスピードも前とは桁違いだ。」

Rロコン「私の『ふぶき』を真っ向から、ああも簡単に……」
 ▼ 912 1◆MR00PBvMIc 18/03/10 08:30:27 ID:zsoQ7tBc [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色アクジキング「お前ら、前にウツロと闘ったらしいな?オーラを纏ったあいつを見たか?」


Rロコン「……ああ、あれ……」


色アクジキング「俺らUBはオーラを纏って自信の能力を飛躍的に上昇させる力を持ってる。個体差はあるがな。」

「だが元々持っている力じゃない。」


「さっき説明した通り、この世界は時空災害の影響を受けやすい。その環境に適応するために身につけた力だ。」

「その時空災害のエネルギーを閉じ込め自身の体内に溜め込む……例えば『喰う』とかしてな。」



ロコン「じゃあお前のそのオーラは……でも色が違う!」



色アクジキング「時空災害、要するに『時空』の力だ。」

「その大元、『時』を司るディアルガの『じげんのとう』。その一部である『時の歯車』。なかなかいいエネルギーだな。時空災害なんかよりよっぽど洗練されている。」


「今の俺は攻撃防御スピード全て普段の二倍以上だ!」
 ▼ 913 1◆MR00PBvMIc 18/03/10 14:29:06 ID:zsoQ7tBc [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rロコン「……っ、そういう……ことって……?」

ロコン「……」



落ち着け。

あの時アブソルが助けてくれた。


そしてユキノオーと戦って自信をつけた。



でも圧倒的にパワーも何もかも足りない。

メガユキノオーの『ウッドハンマー』すらやつには通用しないだろう。『もらいび』とはいえ、僕の『フレアドライブ』も恐らく及ばない。



何かないか。

攻防速全て格上の相手に勝つ方法。


攻撃は通じない。

どうやってダメージを与えればいい?

 ▼ 914 1◆MR00PBvMIc 18/03/10 14:31:51 ID:zsoQ7tBc [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ロコン「……むぅぅ……」

どうする?

Rロコン「ねぇエン。」

ロコン「……」

どうする?


Rロコン「エン!」


ロコン「え?」


Rロコン「耳貸して。」


ロコン「みみ?」


Rロコン「作戦。わたしから言うのは久々じゃない?」
 ▼ 915 1◆MR00PBvMIc 18/03/10 14:43:26 ID:zsoQ7tBc [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rロコン「……」

ロコン「……」



色アクジキング「おい、もういいか?」


ロコン「……うわ、マジ?」

Rロコン「まじ。」

ロコン「気が遠くなる、かぁ。こんな気分だろうね。」

Rロコン「できることしよう。行くよ?」



「『ゆきふらし』っ!」



日照りを覆い隠して、雪雲が辺りを黒く染める。

途端に凄まじい『霰』が地上に降り注ぐ。


ロコン「『フレアドライブ』!」
 ▼ 916 1◆MR00PBvMIc 18/03/10 22:29:05 ID:zsoQ7tBc [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rロコン「行くよエン!『こごえるかぜ』!」


風を受けて炎は高く燃え上がる。

しかし凍える風は炎の鎧には通じない。追い風にできる。


一方アクジキングは下手に『ねっぷう』を出せば僕の炎をさらに高く燃え上がらせる。

しかし迎え撃たなければ『凍える風』の追加効果で速度が落ちてしまう。


色アクジキング「『ねっぷう』」


迎え撃つことを選んだ。


凍える風はあっという間に消える。


僕の炎は大きく燃え上がる。



色アクジキング「『ぶんまわす』!」

ロコン「っ!」


流石に切り返しが早い!
 ▼ 917 1◆MR00PBvMIc 18/03/10 22:36:53 ID:zsoQ7tBc [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
だけど。



ドゴォン!


ロコン「ぐぅぁっ!」

骨がミシミシ言ってる。

多分幾つか折れた。


色アクジキング「ハァァァ!!」


地面に押し付けられる。

今度はさっきのように神通力で逃げることも許されないだろう。


ロコン「……へへ」

色アクジキング「……なぜ笑う!」



こっちの狙いは初めからゼロ距離に持ち込むことだ!



ロコン「『れんごく』!」
 ▼ 918 1◆MR00PBvMIc 18/03/10 22:47:28 ID:zsoQ7tBc [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
渦を巻く地獄の業火の名を冠した炎技でも屈指の大技。


その威力は絶大であるが、そのためにコントロールは非常に難しい。

この新技を隠してここまできた。



アクジキングの腕が一瞬緩み、その隙に脱出。


色アクジキング「グォォォ!」



ロコン「ハァ、ハァ……どうだ!効いたか!」

なんとか立ち上がったが、僕も満身創痍に間違いはない。


色アクジキング「グゥォ……小賢しい!」


炎が振り払われた。


アクジキングの体を観察する。

もう一度あれをしなきゃいけないか、それとも。


あとは逃げに徹するか。



けど、運は僕に味方した。
 ▼ 919 1◆MR00PBvMIc 18/03/10 22:51:53 ID:zsoQ7tBc [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「リン!」


Rロコン「!」


僕の呼び声に頷いた。


Rロコン「エン!伏せて!」


ビュッ!


伏せた瞬間頭上を『矢』が飛んだ。

ゴローンの石とは違う、飛び道具『鉄の棘』。

要するに尖った鉄の棒だ。


色アクジキング「!」

ザクッ!


鉄の棘は見事にアクジキングに突き刺さる。

そして、その鉄の棘には『ひかりのたま』が氷で結び付けられている。
 ▼ 920 1◆MR00PBvMIc 18/03/10 22:58:54 ID:zsoQ7tBc [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「『かえんほうしゃ』!」

炎で氷が溶け、光玉はそのエネルギーを解き放つ。


色アクジキング「なっ!」


鉄の棘を抜くためもろにそれを直視していたアクジキング。

何秒か視界を奪えるはずだ。


ロコン「今のうち隠れ……ん?」

足が動かない。


まずい。

ダメージがでか過ぎたか?

足の骨が折れてる……か?


ロコン「くそっ……!このチャンスを……」

降りしきる霰は僕の体力すらも無情に奪う。


あれ?

目の前が……


滲んでき……
 ▼ 921 1◆MR00PBvMIc 18/03/11 21:01:01 ID:OaiaXv2I [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rロコン「おきろーっ!!」

ロコン「んぁ……」


Rロコン「おきた!?」

ロコン「んん……」


Rロコン「ふぶ…

ロコン「起きました。」



体は起き上がらないが目は空いた。

霰は降っていない。


空を見ると黒い空が見える。


天井はない?

霰が止んだのか?



Rロコン「安心して。うまく撒いたはず。氷の屋根よ。」
 ▼ 922 1◆MR00PBvMIc 18/03/11 21:14:53 ID:OaiaXv2I [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「……じゃあ」

Rロコン「エンって思ったより重いの。もうちょっと痩せなさい。」


どうやらいっとき気絶して、リンに助けられたようだ。


ロコン「……はは」


前ウルトラスペースから脱出するときは僕がリンを担いでた。

だからお互い様、なんて言うわけにはいかない。


ロコン「んで、うまくいってた?」

Rロコン「上々!」


にっこりと笑った顔は、やっぱり、いい。


ロコン「どうやって撒いた?」

Rロコン「あいつは今鏡に映った私と闘ってる。」

ロコン「かがみ?」
 ▼ 923 1◆MR00PBvMIc 18/03/11 21:30:12 ID:OaiaXv2I [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rロコン「氷の純度を高めて、鏡みたいな表面に仕上げた。何枚も。」

「そして、私の氷像を作って、その鏡に映るように動き回らせてる。瞬時に氷像の関節を溶かす凍らせるを繰り返して動いてるように見せかけてね。」

「色なんて付いてないけど、私の特性は『ゆきがくれ』。」


「わたしがあられに紛れれば、もともと色なんてわかりっこないもの。」



ロコン「……どのくらい持つと思う?」

Rロコン「うーん。」


少し思案する顔になった。


Rロコン「……あいつが『ねっぷう』で一掃することを躊躇ってるのは、さっきのエンの『れんごく』を喰らったから。」


「でも実際はあの場にエンがいない。頑張ってあと30秒じゃない?」



ロコン「……んじゃ、まだ頑張んないとね。」

Rロコン「うん。そろそろ起きて。」

ロコン「頑張る」
 ▼ 924 1◆MR00PBvMIc 18/03/14 19:51:51 ID:oxYga8Iw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゴッ


ロコン「!伏せろっ!」

Rロコン「!」


氷の天井が瞬く間に消え去った。

ものすごい熱気が空間を支配する。


ロコン「『かえんほうしゃ』!」


熱気を吸い取って大きくなった炎を空へ放ち、あたりを覆っていた暑い風を吹き飛ばす。


色アクジキング「そこかぁ!」

アームが地を這う蛇のように蛇行してこちらへ向かってくるのが見えた。


ロコン「『じんつうりき』!」


熱風によってドロドロに液化した岩石の残り物を壁にするが、まるで意に介していないように食い破られた。

影が迫る。


色アクジキング「『アームハンマー』!」
 ▼ 925 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 19:41:13 ID:wuwUgzaI [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rロコン「『れいとうビーム』」



ズドォン!!




避ける間もなく、アームハンマーは振り下ろされた。


砂煙が立ち込め、地面が唸りを上げた。


が、僕の意識はまだある。

つまりまだ当たっていない。


Rロコン「エン!逃げるよ!」

ロコン「!」


隠れていた窪みから飛び出して、砂塵と霰の中に紛れる。


ロコン「何した?」

Rロコン「あいつが振り下ろした腕とほとんど平行な氷の板を作った。」

ロコン「それが?」


Rロコン「垂直な盾だと割られちゃう。瓦割りみたいに。平行だけど、少しずつ角度をずらしてすべり台みたいな形にしたの。ほんのすこしだけ軌道を逸らした。」
 ▼ 926 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 20:29:44 ID:wuwUgzaI [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
後ろ脚で地面を強く蹴り、砂けむりの方へ身構える。


Rロコン「ハァァァァ」


ロコン「……仕込み?」


Rロコン「……舞い上がった砂が、核になる。」




ボフン!



砂煙を突き破って真っ白の化け物が迫る。

色アクジキング「ウオオオオオッッ!!」



Rロコン「『こごえるかぜ』っ!」


 ▼ 927 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 20:37:02 ID:wuwUgzaI [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピシシッ


色アクジキング「!?」

アクジキングの体にまとわりついていた砂つぶが途端に大きくなり、あっという間に氷になった。


動きが鈍くなる。


ロコン「『フレアドライブ』!」


色アクジキング「『ぶんまわ

ゴキィィン!


色アクジキング「……ッ!」

ロコン「いっ……」


ぶんまわすが当たる前にフレアドライブをぶち込んだ。

カウンターになり、アクジキングは飛び込んだ勢いでそのまま後方へ吹き飛んだ。
 ▼ 928 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 20:44:35 ID:wuwUgzaI [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「『れんごく』!」

Rロコン「『ふぶき』!」


炎、氷。

二つの両極にあるタイプの大技。



色アクジキング「グオオオオ!!」





ドゴォォォン!!





受け止められた。


色アクジキング「グゥゥゥク!」

しかし、確実に、少しずつ後ろへと押している。



ロコン「あああああ!!!」

Rロコン「はああああ!!!」
 ▼ 929 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 20:51:21 ID:wuwUgzaI [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色アクジキング「ふ…ふざ、けるな……!この……俺が……!」



ゴゴゴゴゴゴ……



エネルギーが炎と氷を少し押し返してくる。


ロコン「負ける、かぁぁぁ……」

Rロコン「くぅぅ……」



ゴゴゴゴゴゴ……



空気が、地面が、血液が、心臓が震える。



ロコン・Rロコン「倒れろぉぉぉ!!」



その時、一瞬不思議なことが見えた気がした。

そして、押し合いの決着はついた。
 ▼ 930 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 20:57:23 ID:wuwUgzaI [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドォォォォォン!!!



風が巻き起こる。

ロコン「ハァッ、ハァッ……」

Rロコン「フゥッ、はっ、はっ……」



リンも僕も、完全にエネルギーを使い果たした。

ぶつかりあっていたはずのエネルギーは突然風を巻き起こし、光で全てを包み込んだ。



アクジキングは吹き飛び、僕らは立ち尽くした。

それが結果だ。



ロコン「……ゥ」

喉の奥が痛い。



ドサッ
 ▼ 931 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 21:01:44 ID:wuwUgzaI [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
隣。

リンが地面に崩れ落ちた。



熱気なのか冷気なのか分からない空気を、霞んだ視界が捉えている。



ロコン「……!」



そこに現れる影。



ズン



足音。まじか。


ズゥン




色アクジキング「フゥゥゥ……」
 ▼ 932 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 21:07:49 ID:wuwUgzaI [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ズゥン!


色アクジキング「ウゥ……やってくれたな……」

ロコン「ハハ……倒れとけよ。」


色アクジキング「戯言を言うな……あの程度の攻撃で……」


アームが、振り上げられる。


霰が降りしきる。



ロコン「……僕の勝ちだ。」


そういって、僕は笑った。


色アクジキング「……俺の勝ちだ、『アームハンマー』!」


 ▼ 933 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 21:11:52 ID:wuwUgzaI [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブォン!


風が顔を撫でた。

アームハンマーは僕の顔の10センチほど手前で止まった。


止まったアームがガクガクと震え、同時にアクジキングが地面に崩れ落ちた。




色アクジキング「……何故だ。」


ロコン「何がだ」


色アクジキング「何故俺は立てない。何をした?」




ロコン「……霰、そして、『やけど』。」


 ▼ 934 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 21:23:16 ID:wuwUgzaI [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色アクジキング「霰に……やけど?」

ロコン「そうだ。『れんごく』が、炎タイプの大技と言われる所以だ。やけどにする確率が、他の炎技と比べてはるかに高い。」


「やけど状態は、攻撃力を半減させさらに数秒ごとにダメージを与える。」


色アクジキング「……至近距離まで近づいたのは、確実に火傷を狙うためか……」



ロコン「やけど、あられ。これらのダメージは一定量を与える。防御力は関係ない。」



色アクジキング「……そっちの白い方の娘は、やけに俺を惑わせた。」

「お前、途中気絶してたろ?」


ロコン「知ってたのか?」

色アクジキング「いや、今思った。お前から最初に煉獄を喰らった後、お前はだいぶ長い時間姿を消した。」
 ▼ 935 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 21:31:06 ID:wuwUgzaI [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
長い時間?


ロコン「数秒じゃ?」


色アクジキング「炎を振り払ったら、そこは猛吹雪だった。ホワイトアウトだ。」

「熱風で消し飛ばそうと思ったが、お前は隠れて隙を伺ってるものだと勘違いした。本当に気絶してたとはな。」


ロコン「でも僕が起きた後、お前は割とすぐ熱風を打った。」


色アクジキング「運に感謝しろ。そしてその娘にもな。」

「……まったくよく似てやがる。」




あの時、リンに似せた氷像がアクジキングの相手をしていたと聞いた。

リンと僕の容姿をあられに紛れた中では判別できなかったということだろうか。


そしてリンは僕を匿った後、アクジキングの体力を相当削るためたった一体で相手をしていた。
 ▼ 936 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 22:40:32 ID:wuwUgzaI [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


パリィィン



アクジキングを覆っていたオーラが、粉々に砕け散った。


それはまるで洪水だった。

青い光の渦は、どこへともなく消えていった。


その一瞬は驚くほど長く、美しく過ぎた。




洪水の一部が空間に穴を開け、ウルトラホールを大きく広げた。



ロコン「……何処へつながってるんだろうな。」



独り言だったのだろうか。

それとも自分に問いかけたのだろうか。


リンを担ぐ。
 ▼ 937 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 22:45:19 ID:wuwUgzaI [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「……来ないのか?」


色アクジキング「……ココハ、カツテアレハテタトチダッタ。」


急に喋り方を変えた。


色アクジキング「ワレニハマダスベキコトガアル。」

そう言ってゆっくり起き上がった。




色アクジキング「ワレハマケタ。ソレデケッコウ。」




僕はもう振り返らない。

後ろを向いたまま喋る。



ロコン「……お前、途中から喋り方を僕に合わせたろ?」
 ▼ 938 1◆MR00PBvMIc 18/03/15 22:51:48 ID:wuwUgzaI [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色アクジキング「……」



ロコン「お前も本当は」



色アクジキング「イウナ」



ロコン「……本当は、望んでたんだろ?」



色アクジキング「……タノミガ、アル。」



ロコン「……」



色アクジキング「必ず世界を救え。」



ロコン「そのつもり。」




僕はウルトラホールへ飛び込んだ。
 ▼ 939 グカルゴ@じゅうでんち 18/03/15 23:30:48 ID:yZl3s/1U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
大量更新じゃん頑張りますなあ
2スレ目突入も近い
 ▼ 940 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 13:16:33 ID:GezujLY. [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パシュン!


ロコン「うわっ!」


地面に転がった。

宇宙を思わせる真っ暗な空。

消えていく大気、地面。

あのウルトラスペース。僕らが捕まった場所。三度目の場所。



そびえていた城はもはや原型をとどめていない。

ボソボソと空へ蒸発していく。


バチィッ!


雷が轟けば、足場が消えていく。この空間の完全な消滅が迫っている。



Rキュウコン「リン!エン!」

 ▼ 941 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 13:38:04 ID:GezujLY. [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
風のように駆け寄ってきたキュウコンさん。

ロコン「……」


喋ろうとしたが、喉の奥が焼けたように痛んで喋れない。

地面に転がって立てもしない。


Rキュウコン「……!」

一瞬迷ったようだった。けど二秒後には目が据わっていた。


僕とリンを背中に乗せ、氷で固定するとあっという間に跳び、消えゆく足場を渡っていく。

さながら風だった。



ソルガレオ「来たか!」

その先にはソルガレオがいた。

アブソル達もみんないた。



ソルガレオ「急ぐぞ!しっかり掴まってろ!」
 ▼ 942 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 13:46:18 ID:GezujLY. [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソルガレオ「『メテオドライブ』!」

そしてまた再びウルトラホールへ。



Rキュウコン「だいぶ無茶をしたようね。エン君?」

ロコン「……う」


Rキュウコン「喋らなくてもいいわ。とりあえずまだ我慢してて。」


Rロコン「……」


僕よりも目を開けないリンを気にしているように見えた。


アブソル「大丈夫?」


口の形で『なんとか』と伝えようと試みたが、難しいようだ。

アブソル「全員避難できた。時間稼ぎありがとう。」
 ▼ 943 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 13:53:32 ID:GezujLY. [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しばらく時間が経ち、僕も声が出せるようになった時、光が見えた。



ザザッ!

ホールから飛び出たソルガレオが着地したのは砂漠だった。



ロコン「ここh……!!」


『ここはどこ』と聞こうと思っていたが、言葉を失った。

辺りの砂漠には大量のUBが、こちらを見ていたからだ。


僕は固まっていたが、UBの中から一匹のマッシブーンが前に進み出てきた。


マッシブーン「これで最後……です?」



期待を込めた質問のように聞こえた。


アブソル「ああ、そうだ。」

マッシブーン「そう……か。」
 ▼ 944 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 13:59:13 ID:GezujLY. [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少し落胆したようだった。

だが、アブソルの後ろに僕とリンを確認すると、嬉しそうに手を振ってきた。


マッシブーン「覚えてるかー!俺のことー!」


思い出せない。



マッシブーン「レジスタンスだよ!あの時の!ここは『白の島』だ!」


『白の島』。


ロコン「あの時の!」


ソルガレオの背から飛び降りると、確かに見覚えがある気がする。



マッシブーン「俺たちのウルトラスペースが崩れかけたから、アブソルとフライゴンが手を回してここにUBを全員一時避難させてくれたんだ。探検隊連盟とここの主から許可は貰ってる。」

ロコン「主?」

シロデスナ「そうですな。」
 ▼ 945 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 14:04:33 ID:GezujLY. [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
急に後ろから声がして、振り返るとあのシロデスナがいた。


ロコン「!」

身構える。


シロデスナ「大丈夫ですな。私はもう荒れてないですな。」

確かにあの時のような悪意は感じない。


ロコン「……あの時、変なオーラを纏ってた。」

シロデスナ「急に空に穴が開いて、エネルギーが降ってきたんですな。」


マッシブーン「乱れた時空を利用して、ウツロイドが操ってたんだ。普通の倍近い力を得させて。」


「……アブソル、長たちは?」


アブソル「私達と交戦した。だが決着がつく前に急に何処かへと消えたんだ。」

ブーバーン「俺らんとこもだ。その間に逃げたんだけどな。」


ピカチュウ「青い綺麗な光が流れた後にね。」

ゴウカザル「どうなったのやら」







 ▼ 946 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 14:12:24 ID:GezujLY. [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
─────

色アクジキング「……」



色マッシブーン「ココニイタカ!」

色アクジキング「……オマエ、ドウシテココニ?」

色マッシブーン「トナリ、スワルゾ。」



色アクジキング「……ナァ」

色マッシブーン「ドウシタ?」

色アクジキング「オレ、マチガッタカ?」



色デンジュモク「ナニヲ?」

色アクジキング「オマエ……ハハハ、ジャアゼンインイルノカ?」


色フェローチェ「イルワネ。マッタク、ドーシテマケルンダカ。」

色テッカグヤ「ワタシタチケッコウガンバッタノニ。ネェ、ツルギ?」

色カミルツギ「ケッカロンダナ。」





色アーゴヨン「ワルイネ。ヤットデバンダッタノニ。」

色ツンデツンデ「……ボク、カイギ、サンカ、シテナイ。」

色ズガドーン「オマエヨバレナカッタンジャネ?wオレハイカナカッタケドw」
 ▼ 947 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 14:22:38 ID:GezujLY. [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色ウツロイド「アク爺が落ち込むこと無いって。きっと遅かれ早かれこうなった。」

色フェローチェ「アンタ、クウキヨメナイノネ。」



色アクジキング「……アノ、トチュウカラ『レジスタンス』トカイッテタヤツラ、アイツラガタダシカッタッテコトダ。」


「……ワルイナァ。サイゴマデツキアワセテ。」



色アーゴヨン「ウン?ツキアッテタワケナイダロ。オレタチャジブンノイシデウゴイタンダ。」


色アクジキング「ソウカ。」


「アリガトウ。」




色マッシブーン「マタアオウ。」

色フェローチェ「ソウネ。」

色ウツロイド「約束ね。」

色デンジュモク「ウネウネシテマッテル。」

色テッカグヤ「ジャア、ワタシハツルギトイチャイチャシテマショウ。」

色カミツルギ「シヌワ。」

色ズガドーン「ホラ、サイゴニアレヤロウヨ。アレ。」

色ツンデツンデ「……ナニ?」

色アーゴヨン「ホラ、ゼンイン『テ』ッポイブブンダセ。」



「……」



色アクジキング「スベテハワレラノタメニ!」







ワレラノナカマノタメニ!



 ▼ 948 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 20:18:53 ID:GezujLY. [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
─────

マッシブーン「……責任を感じてるのかもな」

ロコン「責任?」

マッシブーン「UBの中でも、侵略計画に反対派と賛成派がいてな。俺は反対派で、五分五分だった。」

「そこを強引に推し進めたのが色違いのアクジのおっさんだった。」

ロコン「……なんで?」


マッシブーン「さぁ。今となっちゃ分からない。」


Rキュウコン「エン君。ちょっとこっちに。」

ロコン「!」


Rキュウコン「UBたちはしばらくこの島にいてもらう。もう悪さはしないでしょう。」

「代わりに安全を保障するわ。」

マッシブーン「それはありがたい。ずっと消滅の危機に怯えてたんだ。太陽にみんな興味津々だ。」



Rキュウコン「さて、ディアルガが呼んでる。行きましょ。」
 ▼ 949 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 22:33:45 ID:GezujLY. [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Chapter10 VSギラティナ・



『じげんのとう』頂上


ディアルガ「……戻ったか。」

Rキュウコン「作戦の二つ目突破ね。まずはおめでとう。」


一つ目というのはオーブを全て集めること。

二つ目というのはUBを止めること。


そして三つ目。


今ここにいるのは僕、リン、キュウコンさん、アブソル、ピカチュウの5体。


ディアルガ「さて、ではお前たち5匹に新しい任務を

ロコン「その前に一つ。」


少しだけ沈黙が訪れた。


ディアルガ「……なんだ」
 ▼ 950 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 22:43:35 ID:GezujLY. [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「もし、僕らがギラティナのいる場所に行けるのなら」


ディアルガ「……」


ロコン「僕が、もともと僕のいた世界に戻ることが可能か?」


Rロコン「え?」

アブソル「……!」



ディアルガ「……不可能と言えば?」

ロコン「僕らはギラティナの世界へ行けない。従って僕は、ここにいる必要はない。」


Rロコン「エン?何言って……」


ディアルガ「……じゃあ帰るか。」

ロコン「僕は、アクジキングと約束したんだ。『世界を救う』。」


ディアルガ「……」
 ▼ 951 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 22:48:46 ID:GezujLY. [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「……何か、不都合があるのか?」



ディアルガ「黙れ」



ディアルガの放った一言は場の空気を一瞬で凍りつかせた。



ロコン「……」

ディアルガ「……お前はもう用済みだ。」


アブソル「『メガシンカ』ッ!」



Rロコン「きゃっ!」

Rキュウコン「!」


後ろから強いエネルギーを感じる。

メガアブソルが、僕の横に立つ。
 ▼ 952 1◆MR00PBvMIc 18/03/16 23:05:31 ID:GezujLY. [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Mアブソル「フフフ……」

ロコン「アブソル……いや、セレナ。」


Mアブソル「そうだな……カルム。」



Rキュウコン「……」

キュウコンさんが跳んで、アブソルの横に進みでる。


ディアルガ「……そうか。」


ロコン「ウルトラホールを通る度、記憶が少しずつ、戻ってる気がする。」


ディアルガ「……黙れ!」


Mアブソル「私の目的、新しい神になること。お前たちの都合のいいように動かされるのがたまらなくてね。」

ロコン「『世界の危機に気づく時』。アブソルは知ってたんだ。ディアルガ。お前たちは既に八方塞りだってことをな。」



ディアルガ「ではどうする。私を倒すか!貴様の答を言ってみろ!!」
 ▼ 953 1◆MR00PBvMIc 18/03/17 14:11:50 ID:6eGiGiFs [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rキュウコン「アブソル、どういうこと?」



Mアブソル「……ディアルガ、貴様は、『世界を救うことができない』。この事実を知っておきながら私たちを動かしている。」



Rロコン「!?」

Rキュウコン「……だからつまり、どういうこと?」


Mアブソル「いいか、最も手取り早いことを考えてみろ。」

ロコン「てっとりばやい?」


Mアブソル「そうだ。」

Rロコン「なにが?わたしたちは今、世界を救うために動いてるんじゃ?」


Mアブソル「だから世界を救うために最も早い方法だ。……なぁ、ピカチュウ。」


ピカチュウ「……すまん。僕にも全く意味が……」


Mアブソル「じゃあ聞くか。お前、前に世界を救ったんだったな?どうやって?」
 ▼ 954 1◆MR00PBvMIc 18/03/17 14:21:06 ID:6eGiGiFs [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「……闇のディアルガを倒して、時の歯車をじげんのとうに納めた。」


Mアブソル「それは最終論だ。過程は?」


ピカチュウ「過去へ行って



Mアブソル「それだ。」

「最も手っ取り早いこと。過去を変えてしまえばいい。」



Rキュウコン「過去……を?」



Mアブソル「そうだ。この今起きてる事の一番最初のとこは、この世界の並行世界でイベルタルが死んだことだ。」

「それで魂のバランスが崩れた。」

「じゃあ、イベルタルがフラダリに殺されるのを止めればいい。」


Rロコン「確かに……」


Mアブソル「そうすればアルセウスも暴走しない。UBもこちらの世界へ侵攻する必要も消える。」
 ▼ 955 1◆MR00PBvMIc 18/03/17 14:25:55 ID:6eGiGiFs [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Mアブソル「じゃあ、なぜそうしないのか?」


ディアルガ「……」


Mアブソル「お前自身が死ぬからだな?」



全員の視線がディアルガに注がれる。


ディアルガ「……そこまで推測したか。よくやったな。」

Mアブソル「世辞はいい。」




ディアルガ「……ああ。そうだ。」


ロコン「お前が死んだら、どうなる?」

ディアルガ「時が止まる。」


ピカチュウ「……星の停止、か?」
 ▼ 956 1◆MR00PBvMIc 18/03/18 00:16:43 ID:.BPHx12A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ディアルガ「そんな生温いものではない。」


ピカチュウ「あんな未来が生ぬるい?」


ディアルガ「そうだ。私が死ぬことは即ち時間だけが停止する。」

「停止した一瞬が永遠となるのだ。」


ロコン「だから、どういうことだ!」



ディアルガ「……まぁ落ち着け。仕方がない。順を追って説明してやろう。」

「そもそもこの世界にもう希望なんてないと知ることは貴様らにとっていいことではないが。」



ディアルガは背を向け、じげんのとうの下、幻の大地を見下げた。



ディアルガ「……そうだな。今までのこともおさらいしておくか。」

─────
 ▼ 957 1◆MR00PBvMIc 18/03/19 14:26:18 ID:X4.Lizjw [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おさらい図解コーナー(整理するための物なので、読み飛ばしていい)



1.アルセウス、無から生まれて宇宙創る。
時間(ディアルガ)と空間(パルキア)も創り、宇宙を安定させる。
UMAを創り、ディアパルに自我を与えて宇宙を管理させる。

(矢印は、アルセウスが無を押して宇宙を広げる力)

その後アルセウス休眠。



2.アルセウス休眠により無を押す力が消えて、無が元に戻ろうと宇宙を押し縮める。
ディアパル、力を混ぜ合わせて反転世界(魂の世界)を創り宇宙を覆う。それにより宇宙が押されることはなくなる。
同時にギラティナ誕生。

アルセウスが干渉しない(物質が創られない)世界として反転世界は存在する。

アルセウス目覚める。



3.アルセウスがギラティナに興味を持ち、誕生の経緯を知る。
面白がったアルセウスが他の生物を創り出し(伝説・幻ポケモン、第3伝説は含まない)、それが生きる為の環境として地球を与える。

この時地球は一つだけでなく、あらゆる銀河の中に創られる。ウルトラスペースもかつてのどこかの銀河のにあった地球の成れの果てである。

その一つにディアパルを住まわせる。
また、反転世界は生物の魂(非物質)だけが来れる世界となる。



4.ミュウから派生した生物の一種がポケモンとは異なる高い知能を持つように進化する。(人間)
ディアパルのいる世界で人間が栄えるようになり、人間がポケモンを従えるようになる。
人間が死の象徴であったイベルタルを兵器に利用。

イベルタルが力を失う。

アルセウスブチギレ。

人間絶滅。

人間絶滅によりかつての地球はポケモンだけが栄える世界に。
この時、アルセウスが人間を滅ぼさず、またイベルタルが利用されなかった地球Bが創られる。
死はギラティナの司る魂の世界と大きく関係しているため、ギラティナに全権を与えアルセウスは再び休眠へ



5.ところが、ギンガ団(Pt)、またダークライ(ポケダン闇時空)の暗躍によってディアパル、特にディアルガの力が減少。
それを調節するためにギラティナが働くことに(Ptでアカギを止めた)。
ギラティナの力が弱まる。

再び地球2でフレア団がイベルタルを利用(Y)。
死の管理ができなくなったことにより反転世界の魂が暴走。
それを管理していたギラティナにまで影響を及ぼし、ギラティナ暴走。

アルセウスが働きかけざるを得なくなり(時空災害により歪みに対しバランスをとる)、始まりの間付近にあったウルトラスペースが消滅。
このままではディアパルギラギラを管理するアルセウスがまたブチギレて世界を壊しかねない。
 ▼ 958 1◆MR00PBvMIc 18/03/19 14:26:50 ID:X4.Lizjw [2/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>957
手書きなのは許して下さい
 ▼ 959 ルード@ねばりのかぎづめ 18/03/19 16:25:14 ID:busr8AFc NGネーム登録 NGID登録 報告
更新あり!
 ▼ 960 1◆MR00PBvMIc 18/03/19 22:35:07 ID:X4.Lizjw [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────

ディアルガ「さて、ここまで知ってるな。」

ロコン「うん。」

ディアルガ「じゃあなぜ私が死ぬか、という話となぜ八方塞りか、という話だな。まず質問をしよう。」


「1たす1は?」


Mアブソル「ふざけてるのか?」


ディアルガ「いいから黙って答えろ。」


Rロコン「2に決まってる。」



そう答えたリン。ディアルガは満足そうに頷く。


ディアルガ「そうか。」


「では、1たす1は?」
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