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SS

【SS】 サトシ 「ハルカを助けに行ってくる!」

 ▼ 1 クスノキ 15/01/05 20:30:00 ID:Sk905Q7Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
・ハルカのSSを見たいと言うご意見を複数頂いていたので、今回はハルカを登場させます。

・パラレルワールド注意。

・一部アニメ内設定に準拠。

・一部お色気描写あり。

・今後画像を掲載するかもしれませんが、全て私自身が撮影もしくは加工したものです。

・SS内に登場する「例の動画」について、下記「DVD」のSSに詳細がありますが、分からなくても特に問題はありません。
 ▼ 761 ハトーボー@ダークストーン 15/01/14 17:36:29 ID:1Qh6ivlw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 762 ピジョ使二世 15/01/14 18:42:43 ID:aJgabYKk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これ
埋まらないよな・・・
 ▼ 763 ギギアル@とうめいなスズ 15/01/14 20:13:28 ID:LKHyNfYc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
セレナは半日もサトシと一緒で。とか言ってるけど、セレナは一日中サトシと一緒にいるよね
 ▼ 764 サマヨール@なぞのすいしょう 15/01/14 20:23:27 ID:eD2ahggQ NGネーム登録 NGID登録 報告
>>763
二人きりでってことだろ
 ▼ 765 ケロマツ@ルアーボール 15/01/14 20:26:34 ID:LKHyNfYc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>764
でも、ポスターのときに行為をしたじゃん
 ▼ 766 ニンフィア@あかいバンダナ 15/01/14 20:33:13 ID:5LgipEs2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
テリーマン思い出してしまった
 ▼ 767 ムクホーク@まんぷくおこう 15/01/14 22:22:17 ID:yfoy4xUA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 768 ゾロアーク@げんきのかけら 15/01/14 22:26:21 ID:4SKTauZw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やっとおっついた・・でも楽しいから、すごくサクサク読めちゃいました!
続き楽しみです、頑張ってください。支援です!
 ▼ 769 ムーランド@きんのいれば 15/01/14 23:34:17 ID:sVQcIXFI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 770 オンバット@ひでんのくすり 15/01/14 23:54:37 ID:vhwbSqJE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まだかあ……
 ▼ 771 クスノキ 15/01/15 01:30:00 ID:pGZDhdXo [1/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
本日は更新が出来ず、楽しみにされていた方、申し訳ございませんでした。

明日は必ず更新します。
アニポケ終了後になるかと思いますので、よろしくお願いいたします。
 ▼ 772 オンバット@カメックスナイト 15/01/15 01:32:16 ID:QIBIqM6E NGネーム登録 NGID登録 報告
おk
 ▼ 773 クスノキ 15/01/15 04:00:00 ID:pGZDhdXo [2/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>721 、>>727 、>>733
件のシーンは、手の位置で水着が隠れてしまっているものです。
本当の全裸とは、こう言うアレですかね?

【 http://i.imgur.com/NgdZJ3d.jpg 】

多忙の合間に何やってんだか……。
 ▼ 774 クスノキ 15/01/15 20:30:00 ID:pGZDhdXo [3/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 アナウンス 『皆様、ただいま水平飛行に移りました。シートベルトサインは消えましたが、安全のため、ご着席の際には引き続き、シートベルトの着用をお願いいたします』


 サトシ 「ふぅ。もう抜けていいぞ、ピカチュウ」

     「ぴぃか……」

 ハルカ 「ふふっ。2人で一緒のシートベルトなんて、やっぱりサトシとピカチュウは仲良しねっ」


この世界では(アニポケ内では)、小さなポケモンなら、ボールから出した状態で飛行機に乗せて良いらしい。しかし、離着陸時はトレーナーと一緒にシートベルトを着用する必要があるため、あえてポケモンを出している人は、サトシ以外、見当たらなかった。


 ハルカ 「あっ……見て見てサトシ! シロガネ山が綺麗よ!」

 サトシ 「どれどれ……お! ホントだ!」


窓際に座るハルカが指さす方向には、カントーとジョウトに跨る、雄大なシロガネ山が くっきりと見えた。山頂付近は、もう雪に覆われている。


 ハルカ 「私、飛行機に乗るの初めてだから、ちょっと興奮しちゃうかもっ」

 サトシ 「そうなのか? パスポート持ってるのに?」

 ハルカ 「うん。お仕事で作ったには作ったんだけど、使うのは初めてなの」

 サトシ 「そっか。じゃあハルカ、しばらく景色を楽しんでろよ。朝早かったし……オレ、ちょっと寝るよ」

 ハルカ 「えぇっ……」
 ▼ 775 クスノキ 15/01/15 20:31:00 ID:pGZDhdXo [4/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しばらくすると、サトシとピカチュウは、仲良く寝息を立てていた。


 ハルカ 「(もぉ……せっかく2人で飛行機の旅ができるって言うのに、飛んで30分で寝ちゃうなんて……)」


ハルカは頬をぷくっと膨らませ、サトシの素っ気ない態度にご立腹のようだ。


 ハルカ 「(ま、しょうがないかな。昨日のモブミさんとのバトル……凄かったもんね……)」


ハルカは再度、サトシの顔に目をやった。昨日あれだけ凛々しい表情でコンテストバトルに挑んでいたサトシが、今は自分の隣で、安らかな表情で眠っている。


 ハルカ 「(こうやって見ると……、サトシも成長したんだな……)」


今のサトシの出で立ちは、ハルカと旅をしていた頃とは、雰囲気が変わっていた。

自分と同じくらいだった背丈は、少しだけ抜かされてしまった。髪型も少し変えたのか、何となく大人っぽく見えるし、服装も、落ち着いた感じになっている。

あの頃と比べて、格段に、サトシは格好良くなっていた。


 ハルカ 「(ピカチュウとの仲は相変わらずだけど……カッコいいな、サトシ……)」
 ▼ 776 クスノキ 15/01/15 20:32:00 ID:pGZDhdXo [5/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハルカは思いだす。オダマキ博士に、初めてポケモンを貰った時のことを。

あの日、トウカシティから自転車でマサゴタウンに向かい、そこで、サトシと出会った。

帯電症状を起こしたピカチュウを想い、サトシは必死だった。

崖から落ちたピカチュウを助けるために、サトシも自ら崖から飛び降りた。回復中のピカチュウを、一晩中看病し続けた。

そんな2人の仲は、自転車を壊されたことなんてどうでもよくなるほど、ハルカには微笑ましく映っていた。


見た目の雰囲気は変わっても、そんな優しいサトシは、当時のままだった。


 ハルカ 「(サトシには……いつも励まされてたもんな……)」


ポケモンコンテスト・ルイボス大会の時。調子に乗ったせいで負けてしまった自分を叱ってくれて、慰めてくれて、応援してくれた。

キナギタウンのコンテストに行く時も。マサトと逸れたがために、キナギ行きの最終の船に間に合わず……、悲しむ自分を、サトシは励ましてくれた。

そして今回も。自分が落ち込んでいることを心配して、わざわざ会いにまで来てくれた。

自分との関係が疑われても、決して迷惑そうな表情をすることなく、モブミとのコンテストバトルに挑み、不利な状況ながら、勝利をおさめてくれた。

そのお陰で自分は、今後もトップコーディネーターとして活動できる。


 ハルカ 「(私……サトシがいてくれたから、ここまで来れたんだよ。ねぇ分かってるのサトシ? 私、サトシのこと、すっごく感謝してるんだよ?)」
 ▼ 777 クスノキ 15/01/15 20:33:00 ID:pGZDhdXo [6/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そんなハルカの心の中の問いかけに、勿論、サトシは目を覚まさない。


 ハルカ 「(なんでだろう……サトシは寝ちゃってるのに……サトシが隣にいるだけで、なんだか暖かい気持ちになれる……)」


ハルカは目を瞑る。隣にいるサトシの温もりが、じんわりと伝わってくる。

一緒に旅していた時は、こんなこと日常茶飯事だったのに、今は、たったこれだけのことが、ハルカの鼓動を高まらせた。


 サトシ 「んっ……」 グラッ

 ハルカ 「(えっ……えぇっ ///)」


不意に、眠っているサトシが傾き、ハルカの方に もたれかかって来た。


 ハルカ 「(ちょっと……サトシっ……///)」


しかしサトシは、お構いなしと言った感じで眠り続けている。
 ▼ 778 クスノキ 15/01/15 20:34:00 ID:pGZDhdXo [7/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「(もぉ……///)」


サトシに体を預けられ、ハルカの鼓動は、より高まる。

しかし、気持ち良さそうに眠っているサトシを起こす訳にもいかず、ハルカはそのままの体勢を維持した。


 ハルカ 「(サトシ……本当は起きてるんじゃないの? 私のこと……からかってるんじゃないの……?)」


自分のすぐ近くに迫るサトシの顔を眺めるハルカだが、もちろん、サトシは起きてくれない。


 ハルカ 「(どうしよう……なんで……ドキドキしちゃってマズいよぉ……///)」


ハルカは、自分でも訳が分からないまま緊張していた。しかしそれは、どこか心地良い緊張だった。

そんな刺激に堪えきれず、思わずギュッと目を瞑るハルカ。だが、自分の肩に もたれるサトシの寝顔が、頭から離れない。


 ハルカ 「(私……なんでこんなに、サトシのこと……)」


そしてハルカも、いつの間にか眠りに落ちていた。
 ▼ 779 クスノキ 15/01/15 20:35:00 ID:pGZDhdXo [8/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



 サトシ 「……でさ、やっとの思いでメガルカリオに勝って、ファイトバッジを手に入れたんだ!」

 ハルカ 「ふ〜ん。そんな……メガ進化したポケモンに勝つなんて、やっぱりサトシとピカチュウは凄いかもっ」

     「ぴっかぁ〜」


眠りから覚めた2人は、機内食を食べたり、モニタ画面で一緒に映画を観たり、雑談したりと、楽しい時を過ごしていた。

ハルカにとっては、……何のことは無い、サトシと旅している時と変わらぬ触れ合いだったが、それがなんだか嬉しくて堪らない。

いっそのこと、このままずっと一緒に飛行機に乗っていたいとさえ、思っていた。


 サトシ 「……で、ハルカってカロスでも有名らしいけど、なんかカロスに進出するような仕事を受けたのか?」

 ハルカ 「ううん。今のところ、お仕事はホウエンが主なの。でも、今はネットが発達してるから、海外からも私のエキシビジョンとかを見てくれてるのかな?」

 サトシ 「そっか。それだけハルカの人気があるってことだなっ」

 ハルカ 「ふふっ」


楽しい時間は あっという間に過ぎていく。もう間もなく、ミアレ国際空港に到着する時間だ。
 ▼ 780 クスノキ 15/01/15 20:36:00 ID:pGZDhdXo [9/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カロス地方、現地時間15時過ぎ。

時差を含めると、カントーを飛び立って、およそ12時間が経過した頃。


ハルカたちを乗せた飛行機のコックピットでは、クルーたちが着陸準備に取り掛かっていた。


 機長 「ようやくレンリの大滝が見えてきたな」

 副操縦士 「やはりカロス航路は長旅ですね……」

 サブ機長 「ミアレに着いたら、ミアレガレットの専門店にでも行くか?」

 機長 「良いねぇ。まどろっこしい日報を10分で書き終えれば行けるかな!」

 サブ機長 「HAHAHA!」

 副操縦士 「ははっ。じゃあ、そろそろタワー管制に」

 機長 「あぁ。……よろしく頼むよ」

 副操縦士 「了解。……ミアレアプローチ管制、こちらJSA-45、ウェイトポイントBに接近中。高度12,000ftを10,000ftに降下中。空港情報はHを受信しています」

 ― 無線 『JSA-45、こちらはミアレアプローチです。レーダーで捕捉しました。使用滑走路26Rへ誘導を開始します。方位はそのまま、高度9,000ftに降下してください』

 副操縦士 「JSA-45、使用滑走路は26R。方位はそのまま、高度9,000ftに降下します」

 機長 「今日はスムーズに着陸出来そうだな」

 副操縦士 「えぇ。視界良好、風も穏やか。最高のロケーションですね」
 ▼ 781 クスノキ 15/01/15 20:37:00 ID:pGZDhdXo [10/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ― 無線 『JSA-45、滑走路26RへのアプローチをILS-Z方式で許可します。ミアレタワー管制にコンタクトして下さい』

 副操縦士 「JSA-45、ILS-Z方式で、滑走路26Rへのアプローチを開始します。タワー管制にコンタクトします。……ミアレタワー管制、こちらはJSA-45、周波数を合わせました」

 ― 無線 『JSA-45、滑走路26Rへの着陸を許可。風は方位260度から3ノット』

 副操縦士 「JSA-45、滑走路26Rへの着陸許可を確認。情報ありがとう」

 サブ機長 「順番待ち無し。風の影響も無し。順風満帆だな」

 副操縦士 「そうですね。……では、フラップ15度、ギア、ダウン」

 機長 「フラップ15度、ギアダウン!」 ガチャッ


 ― ピーピーピーピーピー……


 機長 「……出ないね」

 副操縦士 「出ませんね。もう1回……」

 機長 「ギアダウン!」 ガチャッ


 ― ピーピーピーピーピー……


 サブ機長 「……マズいね」

 機長 「マズいなこれは……」
 ▼ 782 ポニータ@こうこうのしっぽ 15/01/15 20:37:00 ID:X8o8fUrU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 783 超マサラ人3 15/01/15 20:37:42 ID:J7I7rjH. [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>781
墜落したりしないで下さいね。
 ▼ 784 クスノキ 15/01/15 20:38:00 ID:pGZDhdXo [11/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一方その頃、セレナたちは無事にミアレ空港に到着していた。


 ユリーカ 「ミアレだー! 1週間ぶりだけど、なんだか懐かしい感じ!」

 セレナ 「ふふっ。長旅だったもんね」

 シトロン 「それでは……サトシとハルカが来るまで、展望デッキに行ってみましょうか。2人の乗った飛行機が着陸する所を、見れるかもしれませんよ?」

 セレナ 「ここにいても暇だし……そうね、行ってみましょう!」

 ユリーカ 「うん!」


空港のターミナルビルの屋上からは、滑走路に下り立つ、飛び立つ飛行機を、一望できる。ここはカロス地方の大空港なだけあって、合計4本の滑走路から、引っ切り無しに飛行機が離着陸していた。


 シトロン 「2人が乗った飛行機は、15時40分到着でしたね」

 セレナ 「時間的に、もうそろそろ来る頃よね?」

 ユリーカ 「手を振ったら、サトシ気付くかなぁ?」

 シトロン 「ちょっと無理だと思いますよ」



空は快晴、風は穏やかで、のんびり飛行機を眺めていると、ついつい眠たくなってしまう。

3人は しばらく、飛行機観察を楽しんでいた。
 ▼ 785 超マサラ人3 15/01/15 20:38:49 ID:J7I7rjH. [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>783
墜落じゃなくて事故を起こさないででした。
 ▼ 786 ペルシアン@ラティオスナイト 15/01/15 20:40:08 ID:Xlnj80Lw [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 787 ハスボー@グラシデアのはな 15/01/15 20:43:55 ID:A7C.w0dA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
自転車でマサゴタウン?
 ▼ 788 ヨマワル@トライパス 15/01/15 21:12:22 ID:5nZl0QOo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサゴタウンってシンオウ地方ですよね
 ▼ 789 クスノキ 15/01/15 21:30:00 ID:pGZDhdXo [12/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>787 、>>788
すみません。マサゴはシンオウでしたね。

>>776 のマサゴタウンを“ミシロタウン”に訂正します。
ご指摘ありがとうございました。
 ▼ 790 クスノキ 15/01/15 21:31:00 ID:pGZDhdXo [13/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「ねぇサトシ」

 サトシ 「なんだ?」

 ハルカ 「ミアレに着くのって、15時40分よね? もうそろそろなのに、着陸するって放送、まだなのかな?」

 サトシ 「……そう言えばそうだな。もしかしたら、少し遅れてるのかもしれないな」

 ハルカ 「飛行機が遅れることなんてあるんだ……」



一方、コックピットは、緊迫した空気に包まれていた。


 サブ機長 「……ダメだ。手動でもギアが下りた気配が無い」

 副操縦士 「一旦ローパスして、管制に、ギアが下りているかどうか確認して貰いましょう」

 機長 「そうだな。……とりあえず乗客には、風が強いから着陸をやり直すと伝えておこう」

 サブ機長 「それがいいですね。変にパニックになっても困りますし」

 副操縦士 「ミアレタワー、こちらJSA-45。ノーズギアに異常あり。滑走路26R上をローパスするので、ノーズギアの状況確認を要求します」

 ― 無線 『JSA-45、ノーズギアの異常了解。滑走路26Rをローパス許可。ノーズギアの状況を確認次第、報告します』

 サブ機長 「単なる、警報の誤作動なら良いんだが……」

 機長 「そう願うしかないな」
 ▼ 791 クスノキ 15/01/15 21:32:01 ID:pGZDhdXo [14/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 アナウンス 『皆様、お寛ぎのところ失礼いたします。機長です。当機は まもなくミアレ国際空港に着陸予定ですが、現地で強風が吹き荒れているとの情報を受けまして、一旦、着陸を見合わせます。お急ぎのところ大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご了承ください』


 ハルカ 「風、強いんだ……」

 サトシ 「こんなに良い天気なのになぁ」

 ハルカ 「みんなと合流するの、ちょっと遅れちゃうね」


飛行機は、着陸予定だったミアレ国際空港の滑走路上を、低空で通過した。


 ― 無線 『JSA-45、ノーズギアを目視で確認しましたが、ノーズギアは全く出ていませんでした』

 副操縦士 「全く出てない……。JSA-45、了解。しばらく上空を旋回して対策を考えます」


ハルカとサトシが乗った飛行機に、異常が発生していた。

“ノーズギア”――飛行中は格納されている車輪のうち、前輪の方が、出てこないと言うのだ。これを出さなければ、飛行機は着陸することが出来ない。


 サブ機長 「とりあえず、次はタッチアンドゴーだ。メインギアは下りてるんだ。着地の衝撃で、ノーズギアが出てくるかもしれない。それと、地上整備員に連絡して、原因を探って貰おう」

 機長 「そうだな。じゃあ、整備員との連絡は任せた。……空港の北側を旋回して、もう1度、26Rに向かうぞ!」

 副操縦士 「ミアレタワー、JSA-45、空港北を旋回し、タッチアンドゴーの衝撃でノーズギアを下ろしたい。滑走路26Rへの再アプローチを要求します」

 ― 無線 『JSA-45、タッチアンドゴー了解。空港北側を旋回し、滑走路26Rへの再アプローチを許可します』
 ▼ 792 クスノキ 15/01/15 21:33:00 ID:pGZDhdXo [15/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「わぁ〜空港のまわりを一周するのねっ」

 サトシ 「着陸をやり直すんだな。こんな経験、滅多に無いかもな!」


2人はまだ、現在の状況を理解していない。いや、他の乗客達もそうなのだが、ハルカとサトシは、自分たちが乗っている飛行機が危険な状況にあるとは、思ってもいなかった。


 アナウンス 『皆様、機長です。ただいまより着陸態勢に入りますが、強風の影響で、着陸時に大きな衝撃が生じる恐れがございます。また、着陸後に強風の悪影響を受けると判断した場合、安全のため、再度上昇し、着陸をやり直す可能性があります。皆様におかれましては、シートベルトをしっかりとお締めの上、お待ちいただけますよう、お願い致します』

 ハルカ 「そんなに風が強いのね」

 サトシ 「大変なんだな、飛行機は風があると。……ピカチュウ、シートベルト締めるぞ」

     「ぴっか!」


飛行機は、前輪はダメだが、後輪は きちんと使える状況にある。

いま、機長たちは、通常の着陸手順で滑走路に進入し、後輪を少々乱暴に着地させ、その衝撃で前輪を出そうとしているのだ。


 機長 「これで上手く出てくれると良いが……」

 サブ機長 「ダメなら、胴体着陸だな」

 副操縦士 「胴体着陸……」

 サブ機長 「君が怯えてどうするんだ。問題は……乗客たちがパニックにならなければいいんだがなぁ」
 ▼ 793 クスノキ 15/01/15 21:34:00 ID:pGZDhdXo [16/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
飛行機は、勢いを付けて滑走路に着地した。前輪を強引に出すための着地なので、大きな衝撃が、客室内を襲った。


 ハルカ 「きゃっ!?」

 サトシ 「うわっ……風の影響って凄いんだなぁ……」


飛行機は すぐに上昇する。


 ― 無線 『JSA-45、タッチアンドゴーを確認しましたが、ノーズギアは出ていません』

 副操縦士 「……了解」

 機長 「ダメか……」

 サブ機長 「諦めるな。何回かタッチアンドゴーすれば、出てくるかもしれない。希望を捨てるな!」

 機長 「よし! 再度旋回して、もう1回、26Rにアプローチだ!」
 ▼ 794 クスノキ 15/01/15 21:35:00 ID:pGZDhdXo [17/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その後、何度かタッチアンドゴーを繰り返す飛行機。


 サトシ 「……また着陸やり直すのか」

 ハルカ 「これでもう何回目かしら?」

 サトシ 「風でこんなにやり直すものなのかなぁ……」


 副操縦士 「ミアレタワー、ノーズギアは下りましたか?」

 ― 無線 『JSA-45、ノーズギア、下りません……』

 副操縦士 「機長……」

 機長 「……代わろう。こちらJSA-45、機長です。緊急事態を宣言。準備を整え、胴体着陸を試みます。緊急車両の手配をお願いします」

 ― 無線 『緊急事態宣言、了解しました。緊急車両を滑走を脇に待機させます』

 機長 「ありがとう」

 サブ機長 「さて……頑張らないとな」
 ▼ 795 クスノキ 15/01/15 21:35:30 ID:pGZDhdXo [18/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「ねぇサトシ、この飛行機、空港からどんどん離れていくけど……」

 サトシ 「えっ?」


窓際に座るハルカは、飛行機が、空港からどんどん遠ざかって行るのに気付いた。


 サトシ 「なんでだろう……風が治まるまで待機するのかなぁ。……とにかく、ハルカを待ってくれてる会社の人との約束がマズいよなぁ」

 ハルカ 「うん。どうしたんだろう……」


その時、アナウンスが入った。他の乗客の一部も異変に気付いていたらしく、機内は静まり返る。


 アナウンス 『皆様、機長です。えぇ……皆様に、お伝えしなければいけないことがあります。どうぞ落ちついてお聞き願います。……当機は、ノーズギア――、着陸の際に必要となる前の車輪に不具合が生じ、使えなくなってしまいました。そのため当機は……胴体着陸することとなりました』


 サトシ 「胴体着陸……」

 ハルカ 「それって……」


ざわつく機内。落ち着いてと なだめるCA。泣きだした人もいる。


 アナウンス 『これからの予定ですが、胴体着陸時の火災を防ぐため、まずはシャラシティ沖の海上で、余分な燃料を全て投棄します。その後、空港の受け入れ態勢が整い次第、胴体着陸となります』
 ▼ 796 クスノキ 15/01/15 21:36:00 ID:pGZDhdXo [19/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「火災って……私たちどうなっちゃうの!? サトシぃ!?」 グスッ

 サトシ 「落ち着けハルカ! その火事を防ぐために、燃料を捨てるんだ。大丈夫、落ち着けって!」


 アナウンス 『……私どもクルーは、こういった状況に備え、何度も胴体着陸の訓練を行ってきました。必ず無事に着陸させて見せます。どうぞご安心下さい!』


 サトシ 「ほら! 機長も大丈夫だって! な?」

 ハルカ 「うぅっ……でもっ……グスッ……」

 サトシ 「大丈夫さ! オレが付いてるから安心しろ! なっ?」


そう言って、サトシはハルカの手を固く握った。


 ハルカ 「うんっ……」

 サトシ 「(でもっ……本当に大丈夫なのかよこの飛行機……)」


口ではハルカを励ますサトシだが、内心、彼も焦っていた。

色々な地方を旅するサトシだが、飛行機に乗ったのは、イッシュとカロスの移動に数回程度。決して飛行機慣れしている訳でもなければ、トラブルに遭遇した経験も無い。

自分の感情を抑え、ハルカを元気づけるのに、精一杯だった。


 ハルカ 「うぅっ……グスッ……」
 ▼ 797 クスノキ 15/01/15 21:36:30 ID:pGZDhdXo [20/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
場所は変わり、空港の展望デッキにいるセレナたち。

彼女たちの目にも、何度もタッチアンドゴーする飛行機の姿が映っていた。


 セレナ 「さっきからあの飛行機……、下りてきたと思ったら、また上がってを繰り返してるけど……」

 ユリーカ 「運転手さんが へたっぴ なんじゃないの?」

 シトロン 「流石にそれは無いと思いますけど……。それより、さっきから、全然飛行機が飛び立たなくなりましたね」

 セレナ 「そう言えばそうね」


そう。これまで飛行機が賑やかに離着陸していたにも関わらず、先ほどから、めっきり大人しくなってしまったのだ。飛び立つ飛行機が無ければ、着陸する飛行機も無い。


 シトロン 「サトシ達の飛行機もまだ来てませんし……」

 ユリーカ 「あれ? ねぇ、消防車がいっぱい出てきたよ」

 セレナ 「えっ?」


見ると、滑走路脇にたくさんの消防車が集結している。そして、滑走路に向けて白い液体をかけ始めた。


 ユリーカ 「なにやってるんだろう……?」

 シトロン 「何かトラブルでしょうか……」
 ▼ 798 クスノキ 15/01/15 21:37:00 ID:pGZDhdXo [21/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すると、展望デッキの扉が開けられ、ビデオカメラマンと、マイクを持ったレポーターが現れた。


 ユリーカ 「あれ……テレビの人だ!」

 シトロン 「時々見かける現地レポーターですね。取材……と言うより、やはり何かトラブルがあったのかもしれませんね」

レポーターは、展望デッキの、滑走路を見渡せる位置に立つと、カメラマンに合図を送り、喋りはじめた。


 レポーター 『……はい。私は今、ミアレ国際空港の展望デッキに来ています。背後に見える滑走路では、緊急車両が、滑走路上に消火剤を撒いている光景が確認できます』

 レポーター 『本日15時45分頃、カントー国際空港を飛びだった、ジャパン・スカイ・エア45便から、前の車輪が出ないため、胴体着陸したいとの連絡が、管制塔に入りました。空港は緊急体制を取り、全ての飛行機の離発着を見合わせ、対応に当たっています』


 ユリーカ 「緊急事態なんだ……」

 セレナ 「……ねぇシトロン。あのレポーターさん、ジャパン・スカイ・エア45便って言ったわよね?」

 シトロン 「はい……」

 ユリーカ 「え? なになに?」

 シトロン 「……サトシとハルカが乗っている飛行機です」

 ユリーカ 「えぇぇっ!?」

 セレナ 「嘘でしょっ……サトシっ……」
 ▼ 799 クスノキ 15/01/15 21:37:30 ID:pGZDhdXo [22/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 レポーター 『飛行機は現在、西の方角へ進み、シャラ沖の海に、余分な燃料を捨てる作業を行っているとのことです。これは、胴体着陸の時に火災が発生するのを防ぐ目的ですが、安全に着陸できるのか、大勢の空港関係者が、不安気な表情で見守っています』

 レポーター 『飛行機は、全232席が満席となっており、パイロット3名と客室乗務員11名も合わせ、合計246名が乗っているとのことです。以上、ミアレ国際空港よりお伝えしました』


中継が終わっても、レポーターとカメラマンは、展望デッキから立ち去ろうとしない。胴体着陸の様子までカメラにおさめるようだ。

……が、そこに警備員がやってきて、展望デッキに居る全員に向けて行った。


 警備員 「皆様! 只今より展望デッキを閉鎖させて頂きます! 恐れ入りますが、速やかにご退場お願い致します!」


きっと、飛行機の胴体着陸を間近で見せないためだ。空港側としても、イレギュラーな事態を見せてしまっては、一般客の不安を煽ることになる。賢明な判断だろう。


 セレナ 「どうしよう……サトシの乗った飛行機が……胴体着陸って……」

 ユリーカ 「サトシとハルカ、どうなっちゃうの!? 嫌だよわたし! まだサトシと一緒に冒険したい!」

 シトロン 「落ち着いてください2人とも!」

 セレナ 「だって……グスッ……」

 シトロン 「僕だってサトシとハルカが心配で、居てもたってもいられません。叫びたいくらいです。しかし、ここは落ち着きましょう!」

 ユリーカ 「うん……」

 セレナ 「でもっ……このデッキは閉鎖されちゃうし……」

 シトロン 「僕らはミアレの人間です。飛行機が良く見える公園を知っているので、そこへ向かいましょう!」
 ▼ 800 クスノキ 15/01/15 21:38:00 ID:pGZDhdXo [23/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナたちはタクシーに乗り込み、シトロンの案内で、空港近くの公園へと向かった。

そこは滑走路の延長線上にあり、運動場やテニスコートがある、比較的大きな公園だ。

飛行機を見るために作られたかのような小高い丘も整備されていて、セレナたちは、その丘の頂上で、空を見上げる。


 シトロン 「ここなら飛行機が良く見えます。少し遠いですが、空港の滑走路も見えますしね」

 セレナ 「うん……」

 ユリーカ 「でもでもっ、いつサトシ達の飛行機が来るか分からないよ」

 シトロン 「それは大丈夫です。さっきのレポーターも言っていましたが、緊急事態なので、他の飛行機は全てストップしています。ここに近付いてきた飛行機が、サトシ達の乗った飛行機と言うことですよ」

 ユリーカ 「そっか……」

 シトロン 「しかし……何も情報が無いのでは、心配で滅入ってしまいます。そこで、シトロニックギア、オン! こういった事態を想定して用意しておいたナイスなマシン! 無線受信装置、ボージュ君です! 電波法なんで知ったこっちゃありません!」

 セレナ 「これで、サトシの飛行機がどんな状況なのか分かるのね……」

 ユリーカ 「うぅっ……ユリーカ、すっごいドキドキしてきた……」

 シトロン 「僕だって。……では、スイッチを入れます」


シトロンは意を決したように、、受信装置のスイッチを入れた。
 ▼ 801 クスノキ 15/01/15 21:38:30 ID:pGZDhdXo [24/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ― 機長 『ミアレアプローチ管制、こちらJSA-45、シャラ沖で燃料を投棄し、ウェイトポイントFを通過。高度5,000ftを飛行中です』

 ― 無線 『JSA-45、シャラ沖で燃料投棄、ウェイトポイントFを通過、高度5,000ftを確認しました。滑走路08Lへの防火剤散布、緊急車両の手配は出来ています。いつでも胴体着陸出来ます。方位はそのまま、高度を維持し、ミアレタワー管制へコンタクトして下さい』

 ― 機長 『手配ありがとう。高度はそのままで、滑走路08Lへアプローチします。5分後を目途に、胴体着陸を決行します』

 ― 無線 『了解。……健闘を祈る』


シトロンの受信装置から、飛行機と空港の生々しい やり取りを聞き取ることが出来た。

そして、サトシとハルカを乗せた胴体着陸が胴体着陸することが事実であると、確認できた。


 セレナ 「やっぱり、サトシの飛行機……なんでっ……なんでサトシが乗ってるのにっ……グスッ……いやぁぁぁぁ……うぐっ……うぅぅ……」

 ユリーカ 「わたしだって嫌だよぉ! サトシぃぃぃぃぃ! ぅわぁぁぁぁぁん……」


セレナとユリーカは、その場で泣き崩れた。

今までずっと身近にいた存在が、どこかへ行ってしまうかもしれない。たった1本、飛行機をずらしただけで、もう2度と会えなくなるかもしれない。

セレナにとってもユリーカにとっても、平常でいられる訳が無かった。


 シトロン 「(信じてますよ、サトシ、ハルカ。2人は幾多の苦労を乗り越えてきたんです。こんな所で死んでしまうなんて、神様が許すはずがありません!)」
 ▼ 802 ピジョット@あかいくさり 15/01/15 21:51:09 ID:Xlnj80Lw [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 803 テッポウオ@もうどくプレート 15/01/15 21:51:29 ID:ga.4va3k [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 804 ダークライ@スピードパウダー 15/01/15 21:52:42 ID:U6rgIQhc NGネーム登録 NGID登録 報告
セレナがサトシの心配しかしてない・・・・ハルカの心配もしてあげて
 ▼ 805 アーボック@スピードボール 15/01/15 21:53:34 ID:5nZl0QOo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 806 超マサラ人3 15/01/15 21:55:41 ID:J7I7rjH. [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
描写が非常にリアルで、手に汗握ります。

支援
 ▼ 807 フリーザー@むしよけスプレー 15/01/15 21:58:59 ID:ika9CZPk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 808 ドレディア@プテラナイト 15/01/15 22:01:30 ID:z8GBe05Q NGネーム登録 NGID登録 報告
ちょっと待て、スレタイでスルーしてたけどこの人のssだったのか
今から読むわ
 ▼ 809 ブルー@こんごうだま 15/01/15 22:07:36 ID:.x6L8sy. [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
飛行機の中のやりとりリアルですごい

支援
 ▼ 810 ペラップ@じてんしゃ 15/01/15 22:07:37 ID:Z4/KW5zU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>808
気持ちわかりますw追いつきファイトです!

支援
 ▼ 811 サマヨール@エルレイドナイト 15/01/15 22:08:57 ID:A7C.w0dA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
クスノキさんあんた一体何者なんだ
 ▼ 812 ガルーラ@ヘビーボール 15/01/15 22:14:09 ID:ga.4va3k [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続きが気になって学校もいけない
 ▼ 813 ジュゴン@ものしりメガネ 15/01/15 22:21:39 ID:UmI8zUF6 NGネーム登録 NGID登録 報告
ボージュくんわろた
支援
 ▼ 814 ヌメラ@サメハダナイト 15/01/15 22:26:39 ID:.x6L8sy. [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>812
いやいけよw
 ▼ 815 グラエナ@ていきけん 15/01/15 22:27:48 ID:.x6L8sy. [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
つうかシトロン真面目だな
始めあんなにゲスだったのに
 ▼ 816 ニャスパー@ガルーラナイト 15/01/15 22:34:23 ID:uBfiYHF2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
クスノキさん素晴らしい
 ▼ 817 マグマラシ@ルカリオナイト 15/01/15 22:37:10 ID:ga.4va3k [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
早くしてえええ

よし、このssが完結するまで引きこもっていよう
 ▼ 818 マナフィ@ボスゴドラナイト 15/01/15 22:52:34 ID:ga.4va3k [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そういえば、ハルカはロケット団の飛行機に乗ったことがあったな。少し小さいけど
 ▼ 819 デリバード@かわらずのいし 15/01/15 23:09:37 ID:ga.4va3k [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
寝ない、寝ない
 ▼ 820 超マサラ人3 15/01/15 23:23:41 ID:J7I7rjH. [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>819
デリバードが出たからもう大丈夫。
 ▼ 821 ギアル@アンノーンノート 15/01/15 23:24:45 ID:/.dt6UGk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
埋め
 ▼ 822 ドーミラー@しあわせタマゴ 15/01/15 23:28:22 ID:.x6L8sy. [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
何時頃始まる?
 ▼ 823 クスノキ 15/01/15 23:30:00 ID:pGZDhdXo [25/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 アナウンス 『皆様、機長です。燃料を海上に投棄し、残量は空港までの分しかありません。……あと約5分で、胴体着陸を決行します。どうぞ慌てず、落ち着いて、CAの指示に従ってください。繰り返しますが、私共クルーは、胴体着陸の訓練を何度も受けています。どうぞご安心下さい』


胴体着陸まであと少しと言うことは、乗客へも伝えられた。


 ハルカ 「あと5分……あと5分って……ぅぅっ……」

 サトシ 「大丈夫だってハルカ!」

     「ぴか! ぴぃかちゅぅ!」

 ハルカ 「あの時……」

 サトシ 「えっ?」

 ハルカ 「マサト、言ってたじゃない。私が遠くに行っちゃうような気がするって。本当に……そうなっちゃうのかなぁ……」

 サトシ 「なに言ってんだよハルカ! だったらマサトのためにも! 無事に帰らなきゃダメだろ!」

 ハルカ 「うん……。でも、マサトの胸騒ぎは本当だったんだなぁ……。私、今回の騒動でマサトに心配かけて、また今日も、マサトを悲しませちゃう。悪いお姉ちゃんだよね、私……」 グスッ

 サトシ 「ハルカ……お前がそんな気持ちでどうするんだよ!? だったら生きて帰って、マサトに謝らなきゃいけないだろ!?」

 ハルカ 「だけど……私っ……怖くてっ……ぅっぐ……グスッ……サトシぃ……」


涙をポロポロと零すハルカは、サトシの左腕に しがみ付き、声を殺して泣いていた。

そんなハルカを、シートベルトを締めている状態ながら、サトシは身を寄せ、右手で、優しく抱きしめてあげた。
 ▼ 824 クスノキ 15/01/15 23:31:00 ID:pGZDhdXo [26/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「大丈夫だって。オレが付いてるから。明日はトライポカロンのエキシビジョンだろ? 絶対に助かって、カロスの人たちに、ハルカの演技を見せてあげようぜ!」

 ハルカ 「うぅっ……サトシっ……本当に、ありがとう。私、いっつもサトシに助けて貰ってばっかりだったよね……。サトシには、感謝してもしきれないかもっ……」

 サトシ 「……おいハルカ。死ぬわけじゃないんだから、そんなこと言うなって」

 ハルカ 「うん。でもっ……でもね、サトシがいなかったら、私、トップコーディネーターには なれなかったと思う。ケンカもしたし、辛いこともあったけど、……楽しかったなぁ、サトシ出会ってから、私……」

 サトシ 「やめろって! オレ達は絶対に助かるんだ!」


 アナウンス 『皆様、機長です。胴体着陸まで、あと約2分です。CAの指示に従い、安全姿勢を取ってください。私共はプロです。必ず、皆様を無事に空港までお連れ致します! どうぞご安心ください』

 CA 『胴体着陸に備えます! 尖った物や固い物……、時計やメガネなども、エチケット袋に入れたうえ、座席のポケットにしまって下さい!』

 CA 『リクライニングは戻し、安全姿勢を取ってください!』


 ハルカ 「もうすぐだね。……サトシ、今まで、本当にありがとう。私、サトシのお陰で……」

 サトシ 「もうやめろよ! オレ達は、絶対に助かるんだ!」


 アナウンス 『着陸1分前です。皆様、衝撃に備えて下さい!』

 CA 『構えて! 構えて! 顔は下! 足首を握って!』

 CA 『 Brace! Brace! Heads down! Grab your ankles! 』


地上が迫る。
 ▼ 825 クスノキ 15/01/15 23:32:00 ID:pGZDhdXo [27/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
公園の丘で待機していたセレナたちは、滑走路に近付いてくる飛行機を発見した。


 シトロン 「……あの飛行機です!」


赤い鳥のマークの飛行機……間違いなく、サトシとハルカが乗った飛行機である。


 セレナ 「サトシっ……」

 ユリーカ 「……前のタイヤが無いよ!」


 ※ イメージ :【 http://i.imgur.com/yTPhn6u.jpg 】


飛んでくる飛行機は、やはり、前輪が出ていなかった。

……胴体着陸は、避けて通れない。


 ユリーカ 「大丈夫かなサトシたち……絶対に大丈夫だよねぇ!?」

 シトロン 「大丈夫です! パイロットを信じましょう! そして祈りましょう! サトシとハルカの無事を!」

 ユリーカ 「うん……」

 セレナ 「(神様……神様お願いします……どうか……どうかサトシを守って下さい! お願いしますっ……!)」
 ▼ 826 クスノキ 15/01/15 23:33:00 ID:pGZDhdXo [28/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「ほらハルカ、安全姿勢だ。ピカチュウも、しっかり構えるんだぞ」

     「ぴか!」

 ハルカ 「グスッ……うん……」


サトシは、自分の腕に しがみついているハルカを引き離し、安全姿勢を取るように促す。

そして、彼女の右手を、ギュッと握りしめた。


 ハルカ 「サトシ……」

 サトシ 「着陸するまで、ずっと握っててやるよ。だから安心しろって。オレ達は絶対に生きる! そう思ってれば、絶対に大丈夫さっ!」


サトシはそう言うと、ニカッと笑った。サトシだって怖いはずなのに、自分を心配させまいと笑顔を見せてくれたんだと、ハルカは感じ取った。


 ハルカ 「サトシ……グスッ……」


ハルカはサトシの左手を握り返し、姿勢を低くする安全姿勢を取った。

サトシの暖かい手が、ハルカの心に じんわりと溶け込んでいく。怖さは相変わらずだけど、サトシが隣についていてくれることが、ハルカにとって、なによりも嬉しかった。


 ハルカ 「(サトシ……私、サトシのこと……)」
 ▼ 827 クスノキ 15/01/15 23:34:00 ID:pGZDhdXo [29/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 アナウンス 『構えて下さい!』


 サトシ 「クッ……」

     「ぴかぴ……」

 ハルカ 「いやぁっ……!」


飛行機に軽い衝撃が走る。

……まずは、正常に出ていた後輪が滑走路に接地。そのまましばらく滑走路上を走り、機首――前輪が出ていない部分が、徐々に下がっていく。

そして、前方の胴体が滑走路に接地した。その瞬間、轟音と振動、そして外で火花が上がる。時速200kmもの機体が滑走路を引きずられていく衝撃は、相当なものだった。


 ハルカ 「きゃああぁぁぁぁぁっ……」

 サトシ 「うわっ……クッ……!」


悲鳴が飛び交う中、サトシはハルカの手を、さらに強く、握りしめた。

怖くて怖くて仕方がないであろうハルカを何とか安心させるためには、そうするしかなかった。


 サトシ 「頑張れ……頑張れハルカ! ピカチュウ!」
 ▼ 828 クスノキ 15/01/15 23:35:00 ID:pGZDhdXo [30/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
飛行機は逆噴射し、速度を落としていく。なんとか安全に停止させようと、クルーたちが必死で格闘しているのだ。

しかし飛行機は、だんだんと右へ傾いて行く。


 *** 「おい傾いてるぞぉ!」

 *** 「きゃぁぁぁぁぁ!」

 CA 「落ち着いて! 安全姿勢で構えてっ!」


大きな衝撃が走った。

それは、右に傾いたがために、右翼に付いている右エンジンが、地面にぶつかった音だった。そのまま引きずったかと思うと、エンジンは引き千切られて分離し、炎を上げた。


 *** 「燃えてる! この飛行機も燃えちゃうぅ!」

 *** 「嫌だ! 早く止まれ! 止めてくれよぉ!」

 CA 「落ち着いてください! 大丈夫ですから!」


もはやバランスを取れていない飛行機は、どんどんと右側に傾いて行き、右翼の先端も地面と設置、バチバチと火花を上げたかと思うと、その先端が砕け散った。

さらにバランスを崩した機体は、滑走路を外れ、右側の芝生へと突っ込んでいく。

コンクリで固められていない地面は、地盤が緩く、滑空する機体は、さらに大きく、激しい揺れに襲われた。
 ▼ 829 エネコ@ピーピーエイダー 15/01/15 23:35:20 ID:W4lsHN96 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
安定のセレナw
支援
 ▼ 830 クスノキ 15/01/15 23:36:00 ID:pGZDhdXo [31/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「うぅっ……いやあああぁぁぁぁぁっ!」

 サトシ 「落ち着けハルカ! まだ大丈夫だから! 絶対助かるから!」


ほぼ横滑り状態で芝生の上を進む機体は、程なくして、完全に停止した。

室内の電気は一部を除き消え、何枚かの窓ガラスにヒビが入っているが、大きな怪我をしているような乗客は見当たらない。


 サトシ 「……ハルカ!」

 ハルカ 「サトシ……もぉ……大丈夫なの?」

 サトシ 「あぁ! すっげぇ衝撃だったけど、もう大丈夫だぜ!」


客室内で、拍手が湧き起こった。

機体は散々だが、大きな怪我人が出ることなく、全員無事に、再び地上を踏むことができたのだ。


 *** 「ありがとう機長ー!」

 *** 「素晴らしい着陸だったよー!」


 サトシ 「ほら、な!?」

 ハルカ 「サトシっ……怖かった……グスッ……怖かったよぉぉぉ……」
 ▼ 831 クスノキ 15/01/15 23:37:00 ID:pGZDhdXo [32/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これまで必死で耐えていたハルカだったが、無事に着陸し、緊張の糸が切れたのか、サトシに抱き付き、声を上げて泣き出した。


 サトシ 「ハルカ……よく頑張ったな。ピカチュウも」

     「ぴっか!」

 ハルカ 「ぅっ……ぅぐっ……うわあぁぁぁぁぁぁん……」


サトシはハルカの背中を、優しく さすった。

他の人と一緒に、健闘した機長に拍手を送りたいところだが、今はハルカを安心させるのが先決だった。

これほどまで怖い思いをしていたなんて、ハルカはやっぱり女の子なんだなと、サトシは改めて思っていた。そして、今後も彼女に何かあった時は、自分が助けてあげなくちゃいけないんだ、とも。


消防車が、機体に消火剤を吹きつける。もう炎が上がることはないだろうが、念のため、といったところだろう。

しばらくして非常口が開かれ、ハルカたちは、ようやく機外に脱出した。そして、乗っていた機体を外から見ることになる。


 サトシ 「すげぇ……」

     「ぴぃか……」


右翼は半分以上が千切れていて、勿論、エンジンも無い。前輪が出ないとのことだったが、滑走しているうちに後輪も破損したらしく、胴体には、地面と擦れた真っ黒い跡が、生々しく刻まれていた。


 サトシ 「(これだけ壊れてて……よく怪我しなかったな、オレ達……)」
 ▼ 832 タマタマ@あさせのかいがら 15/01/15 23:38:51 ID:QJBcMWNY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援あげ
 ▼ 833 コドラ@ものしりメガネ 15/01/15 23:41:52 ID:o83PDhnU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今まで船だったからな
支援
 ▼ 834 ライチュウ@ディフェンダー 15/01/15 23:46:21 ID:o83PDhnU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナ達は死んでもいいがサトシとハルカはだめだ!!俺の好きなヒロインなんだぞ
 ▼ 835 ジュペッタ@やけどなおし 15/01/16 00:02:58 ID:zUhgHqm6 NGネーム登録 NGID登録 報告
寝る
 ▼ 836 ホエルコ@エレベータのカギ 15/01/16 00:06:32 ID:0KWwvbr6 NGネーム登録 NGID登録 報告
このssのセレナからするメンヘラ臭
 ▼ 837 チェリム@あかいビードロ 15/01/16 00:19:13 ID:JWB/2o2A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 838 トドグラー@エネコのシッポ 15/01/16 00:21:50 ID:3mAcPaMo [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コナンの映画思い出した。
 ▼ 839 トリミアン@こぶしのプレート 15/01/16 00:37:33 ID:WgQo0HS. NGネーム登録 NGID登録 報告
追い付いたー!
ケンゴに光あれ
 ▼ 840 クスノキ 15/01/16 00:48:00 ID:SVvAG0qk [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 11 】


飛行機から脱出したサトシとハルカ、それに乗り合わせていた乗客たちは、一旦空港の会議室のような場所に通される。

そしてしばらくして、検査のため、全員が病院へ行くよう指示された。勿論、費用は全て航空会社持ち、移動もバスを手配してくれるようだ。


 サトシ 「ハルカ、病院に行くって。立てるか?」

 ハルカ 「……うん」


ハルカはまだ、恐怖心が抜けないようだ。バスに乗るまで、乗ってから、そして病院に着くまで、ずっとサトシの腕に しがみついていた。


ミアレ中央大学病院、という病院で、サトシとハルカは精密検査を受ける。

体に異変は感じていない2人だが、万が一のためを思い、乗客はみな、精密検査を受けているようだ。
 ▼ 841 クスノキ 15/01/16 00:48:30 ID:SVvAG0qk [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 看護師 「……はい、終わりましたよ」

 サトシ 「ありがとうございます。……なにも問題ないですよね?」

 看護師 「検査結果が出ないと分からないわ。サトシ君、見た目は無事そうだけどね」

 サトシ 「はい。それで……検査結果は?」

 看護師 「人数が多いから……明日の朝になっちゃうの。それに、遅れて痛みが出ることもあるから、念のため、今日は入院して貰うわ。飛行機に乗ってた人、全員ね」

 サトシ 「そうなんですか……」

 看護師 「ところでサトシ君、さっきの……ハルカちゃんって子とは お友達?」

 サトシ 「はい」

 看護師 「ちょうど良かったわ。実は病室が足りなくてね、他の人たちは、男性と女性で部屋を分けてるんだけど、どうしても いっぱいいっぱいなの……。サトシ君とハルカちゃん、一緒の部屋で良いかしら? 1人用の部屋に、無理矢理ベッドを2つ入れる感じになっちゃうんだけど……」

 サトシ 「そっか。あの事故の人たちがみんな来たから……。オレは良いですけど、一応ハルカにも聞いてください」

 看護師 「ハルカちゃんからはOK貰ってるわ」

 サトシ 「そうでしたか」

 看護師 「それと、ポケモン達も健康チェックするようにって、ジョーイさんから伝達が来てるわ。病院側で一括して預かるから、準備して貰えるかしら?」

 サトシ 「……そうですよね。分かりました」


サトシはピカチュウはじめポケモン達を看護師に預け、指示された病室へと向かった。
 ▼ 842 クスノキ 15/01/16 00:49:00 ID:SVvAG0qk [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「あ、サトシ……」

 サトシ 「ハルカ! 大丈夫だったか?」

 ハルカ 「うん」


サトシが病室に入ると、既にハルカの姿があった。看護師が言ったとおり、1人部屋に無理矢理2台のベッドを入れているせいで、非常に狭く感じる。


 サトシ 「1日入院なんて思わなかったよなぁ。……仕事は大丈夫か?」

 ハルカ 「えぇ。さっき、私を待っててくれた会社の人から電話が来たの。ミナミダさんから番号を聞いてたみたいで、一応、この病院にいることは伝えたんだけど……」

 サトシ 「明日、間に合うかだよな」

 ハルカ 「うん。でも、トライポカロンのイベントは13時から16時までなんだって。私が出るのは最後の方だから、時間的には大丈夫みたい」

 サトシ 「そっか。じゃあ、検査結果が問題無きゃいいな!」

 ハルカ 「うん……」

 サトシ 「あとは……」


 看護師 「失礼します。サトシ君、シトロン君って言う人から電話が入ってますよ」

 サトシ 「お、ちょうど良いや。ちょっと電話出て来るから、ハルカは休んでろよ」


それだけ言って、サトシは看護師に連れられ、病院内の公衆電話ブースへと向かった。
 ▼ 843 クスノキ 15/01/16 00:49:30 ID:SVvAG0qk [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
胴体着陸の瞬間は、セレナたちも目にしていた。


順調に着陸したかと思われた機体は、前方に倒れ込み、火花が散る。右に傾いたかと思うと、エンジンが弾き飛んで炎上。機体自体も滑走路から右へと外れ、火花を出しながら滑走し、程なくして、停止した。


 シトロン 「止まったようですが……」

 セレナ 「サトシは!? サトシは無事なの!?」

 ユリーカ 「でも……何か燃えちゃってるよ……」

 シトロン 「流石にここからでは分かりません……。無線も途絶えてしまったようですし……空港に戻りましょう!」


再び空港へと戻るセレナたちだが、なかなかタクシーが捕まらず、空港まで辿り着くのに、少し時間を要した。


その間に、サトシ達はじめ、事故機の登場者は病院へ搬送されていた。


 シトロン 「……それで、サトシとハルカはどこの病院に!?」

 係員 「ミアレ中央大学病院だけど……」

 シトロン 「ミアレ中央大学病院……プリズムタワーの近くですね。すぐ行きましょう!」

 セレナ 「うん! 無事でいて……サトシっ……」

 係員 「まぁ落ち着いて。乗客は全員無事さ。病院に行ったのは、念のための検査入院だよ」
 ▼ 844 クスノキ 15/01/16 00:50:00 ID:SVvAG0qk [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シトロン 「検査入院……」

 セレナ 「本当に……ホントにサトシは無事なんですね!?」

 ユリーカ 「嘘じゃないよね!?」

 係員 「勿論だよ。あれだけ飛行機が破損したって言うのに、重傷者はいないんだ。これは奇跡と言っていいだろうね!」

 シトロン 「……良かったぁ」

 セレナ 「うぅっ……良かった……本当にっ……良かったぁ……」

 ユリーカ 「はぁぁぁ……。サトシ達にもしものことがあったらどうしよって、ずっと考えてたの。良かった……」

 係員 「ははっ。友達想いなんだね、君たちは」

 シトロン 「では、早速サトシとハルカに会いに行きましょう。ミアレ中央大学病院なら、僕も知っていますし」

 係員 「あぁ、あそこの病院、もう面会時間は過ぎてるよ。行くんなら明日だね」

 セレナ 「えっ……そうなんですか?」

 シトロン 「仕方ないですね。無事と分かっただけで良しとしましょう」

 係員 「心配なら、電話番号を教えてあげるから、繋いで貰うと良いよ。直接声を聞いた方が、安心できるからね」

 シトロン 「あっ、ありがとうございます!」


シトロンは公衆電話から、教えて貰った病院の番号へと、ダイヤルを回した。
 ▼ 845 クスノキ 15/01/16 00:50:30 ID:SVvAG0qk [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「……お待たせ。シトロンか?」

 ― シトロン 『サトシ! 心配しましたよ。どこも怪我とか無いんですよね!?』

 サトシ 「あぁ! 詳しい検査結果は明日だけど、オレもハルカもピカチュウも、どこも問題ないぜ!」

 ― シトロン 『良かったぁ……本当に良かったです……でも、病院……ってユリーカ!』

 ― ユリーカ 『もしもしサトシ!? 本当に大丈夫なの!?』

 サトシ 「ユリーカ。心配かけちゃったな。みんな無事だぜ」

 ― ユリーカ 『良かった……わたし、もうサトシと一緒に旅できないんじゃないかって、ずっと心配してたんだよ?』

 サトシ 「ははっ。オレはそう簡単に怪我しないさ。ごめんな、心配かけちゃって」

 ― ユリーカ 『ううん、サトシが無事ならそれでいいのっ。……あ、セレナに代わるねっ』

 ― セレナ 『サトシ……』

 サトシ 「おぉセレナ。心配かけたな!」

 ― セレナ 『大丈夫? どこも怪我してない?』

 サトシ 「あぁ。いつも通り、ピンピンしてるぜ!」

 ― セレナ 『良かった……グスッ……本当にっ……サトシが無事でっ……良かっ……グスッ……』

 サトシ 「大丈夫だから泣くなよセレナ」

 ― セレナ 『うんっ……』
 ▼ 846 クスノキ 15/01/16 00:51:00 ID:SVvAG0qk [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「オレ達、念のため入院するように言われてるんだ。だから明日……午前中には退院できると思うから、会えるのはそれからだな」

 ― セレナ 『グスッ……分かったわ、サトシ。無事って分かっただけで良かった』

 サトシ 「ごめんな、心配かけちゃって。じゃあ、また明日な」

 ― セレナ 『うん……また明日ねっ』


電話を終えたセレナたちは、サトシ達が無事で一安心。

あれだけ激しい着陸を目の当たりにしたので、無事かどうか、そして怪我がないかどうか、気がかりで仕方なかったのだ。


 シトロン 「サトシ、本当に大丈夫そうですね。明日の朝一で病院に行くとして、今日は僕たちの家に泊まりましょう。病院からも近いですしね」

 ユリーカ 「そうだね。久しぶりにパパと会えるっ」

 セレナ 「じゃあ……お邪魔するわね」

 ユリーカ 「またユリーカのお部屋で一緒に寝れるね、セレナ!」

 セレナ 「えぇ!」


明朝サトシ達と合流するため、この日セレナたちは、シトロンの実家へと向かった。
 ▼ 847 クスノキ 15/01/16 00:51:30 ID:SVvAG0qk [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
電話を終え、サトシは病室に戻る。


 サトシ 「ただいま」

 ハルカ 「おかえりなさい。みんなは……」

 サトシ 「あぁ。オレもハルカも無事って伝えておいたぜ。セレナたち、明日迎えに来てくれるってさ。今日はシトロンの家に泊まるんだろうな」

 ハルカ 「そっか。シトロンの家ってミアレだったもんね」

 サトシ 「……ところでさ、ハルカ」

 ハルカ 「なぁに……って、サトシ!?」

サトシの顔が、ハルカの顔に近付いて行く。それはまさしく、ハルカにとって不意打ちだった。


 ハルカ 「えっ……えぇっ……サトシ ///」


どんどん近づいてくるサトシの顔。ハルカは思わず目を瞑る。


 サトシ 「……うん。やっぱり、さっきより顔色良くなったぜ、ハルカ!」

 ハルカ 「あっ……うん……」


顔を真っ赤にしたハルカは、二重に不意打ちを喰らって、少し呆気に取られてしまった。
 ▼ 848 クスノキ 15/01/16 00:52:00 ID:SVvAG0qk [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「ずっと震えてたから心配したんだぜ? もう大丈夫そうだな!」

 ハルカ 「うん……」

 サトシ 「なんか……安心したら腹減っちゃったな。病院の夕飯を食べるのは初めてだけど……期待していいのかな?」

 ハルカ 「……ふふっ。サトシ、全然変わってないわねっ」


しかしハルカにとって、そんなサトシの言動に、どこか安心感を抱いた。

雰囲気が変わってしまっても、やはり、サトシは前のサトシのままだった。


 ハルカ 「(でもなんで……顔を近づけられただけで、こんなにドキドキするんだろう……)」


それは、飛行機に乗ってから感じていたことだった。

2人きりになり、サトシが近くにいるだけで、嬉しく感じるし、心地良い緊張感のようなものに捉われるし、すごく、ドキドキしてしまう。

飛行機が胴体着陸する時だって、恐怖心の中に、サトシがずっと手を繋いでくれていると言う、安心感のような……嬉しさすら、感じていた。


 ハルカ 「(この気持ち……それに……)」


ハルカは思う。今夜、自分はサトシと2人きりなのだと。ピカチュウもいない、完全な2人きりなのだと。


 ハルカ 「(どうしよう……変に緊張しちゃうよ…… ///)」
 ▼ 849 ダークライ@ひかりのこな 15/01/16 00:54:01 ID:PYAZ2fRY NGネーム登録 NGID登録 報告
相変わらずセレナはサトシの心配しかしないのね
 ▼ 850 クスノキ 15/01/16 01:00:00 ID:SVvAG0qk [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今夜はこの辺で終了します。
本日も多くのご支援、ご感想を頂き、ありがとうございました。
また明日の夜、遅い時間に再開します。


【 備考 】
今回の飛行機シーンは、リアリティを追及するため、実在の胴体着陸事故にオリジナル要素を加えて執筆しました。

 Wikipediaより、全日空機高知空港胴体着陸事故 ↓。よろしければご参照ください。
( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E6%97%A5%E7%A9%BA%E6%A9%9F%E9%AB%98%E7%9F%A5%E7%A9%BA%E6%B8%AF%E8%83%B4%E4%BD%93%E7%9D%80%E9%99%B8%E4%BA%8B%E6%95%85 )
 ▼ 851 超マサラ人3 15/01/16 01:08:48 ID:3mAcPaMo [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
くそおおおサトシの野郎…セレナだけじゃなくハルカまで…。こうなったらお前らの写真を撮って…(以下自重)
 ▼ 852 超マサラ人3 15/01/16 01:10:27 ID:3mAcPaMo [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
実在の胴体着陸事故がモデルだったのか…とことんリアリティを追求しますねぇ!凄いです!
 ▼ 853 メガラグラージ@おまもりこばん 15/01/16 01:28:47 ID:7BnuoRWs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙
 ▼ 854 メガフシギバナ@あやしいおこう 15/01/16 02:10:28 ID:CkUik5.2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙
 ▼ 855 フーディン@フーディナイト 15/01/16 03:01:55 ID:0ctDAQJY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケモンSSでILS-Z方式なんて初めて聞いた
もしかして作者さん結構な航空マニア?
 ▼ 856 マッギョ@スピアーナイト 15/01/16 09:04:18 ID:3o4dG0wA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙です
 ▼ 857 スバメ@パークボール 15/01/16 21:08:44 ID:M6DP4lfY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
明日朝早いのではやく!
 ▼ 858 チゴラス@あおいかけら 15/01/16 21:12:08 ID:Lk6n0Iw. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
wwwwwwwwww
 ▼ 859 マッスグマ@スピアーナイト 15/01/16 21:13:43 ID:N4./1evE NGネーム登録 NGID登録 報告
>>857
センター試験かな?
 ▼ 860 フリーザー@さらさらいわ 15/01/16 21:20:37 ID:M6DP4lfY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>859
部活でしゅ( ^ω^ )











(まじなんなんだよ、5時半集合とか、まんじなんなんだよ……
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