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SS

【SS】しあわせのかたち。ぜつぼうのいろ。(ブイズほのぼのシリアス・ブースターside)【

 ▼ 1 レスからほのぼの◆iTFigG3P7M 17/01/21 23:52:07 ID:Zzw/Dlj. [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 小さな身体が震えた。その震えは、戸惑いと得体の知れない相手、自分、状況全てへの恐怖が滲んでいる。

オレは、情けなかった。目の前の震えを止めたいのに、むしろ自分はその震えの原因だ。

 遅かれ早かれこうなることは予測していた。覚悟もしていた。でも、そんなものになんの意味もないことを知る。

抗いようもない強大で理不尽な現実の前で、意志の力は恐ろしく脆弱だ。

 現実は、空想の何倍も残酷だ。

その現実に打ちのめされて初めて、自分の覚悟はひどく楽観的な、覚悟と呼ぶべきものではなかったと分かった。

 オレはその場に立ち竦む。

静寂の中に、恐怖と絶望の音が、強く、響く。
 ▼ 2 しー◆iTFigG3P7M 17/01/21 23:56:56 ID:Zzw/Dlj. [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ここはサンダース一家が暮らす家。使われてない人里離れた民家を少し、拝借している。

 ポケモンには洞穴で暮らすものや、一定の住居を持たない者もいれば、人の暮らしに寄り添い生きる者もいる。

自分たちのように、人と離れながらも、人の恩恵を預かる者も当然いる。

 暮らしているのは、サンダース夫妻と6人の子供。父親のサンダース、母親のニンフィア。

そして子供は順にエーフィ、シャワーズ、ブースター、グレイシア、そしてブラッキー。
 ▼ 3 サイドン@ほのおのジュエル 17/01/21 23:57:06 ID:2Z.ufFBM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タイトル長すぎて草
 ▼ 4 ビビール@ベリブのみ 17/01/21 23:57:56 ID:kNk0jk02 NGネーム登録 NGID登録 報告

はないのかね
何にせよ支援
 ▼ 5 しー◆iTFigG3P7M 17/01/21 23:58:17 ID:Zzw/Dlj. [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ある日、母さんのニンフィアが唐突にオレに尋ねた。


「ぶーちゃん、あなたリーフィアが好きなの?」


 は?

 な?

 え?


 母さんは急に何を? いや、その通りなんだけど、何で? どうして……?
 ▼ 6 しー◆iTFigG3P7M 17/01/21 23:59:22 ID:Zzw/Dlj. [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 戸惑い答えに詰まり、明らかに挙動不審な俺に母さんが重ねる。


「ふふー、やっぱり。ぶーちゃんホントわかりやすい」


 そう言って笑った。


「い、いや。リーフィアは妹だよ? うん、妹。好きだなんて……そんなハズ」


「あら、お父さんとお母さんも兄妹よ。何も不思議なことじゃないわ。

それにしてもリーフィアねぇ。うん。あの子はいい子よ。勿論皆んないい子だけどね。

私ずーと前はエーフィかなって思ってたけど」


 こちらの話を聞かず1人で喋り納得している。
 ▼ 7 クライ@じめじめこやし 17/01/21 23:59:28 ID:c7nquqmQ NGネーム登録 NGID登録 報告
ブースターがリーフィアをマウント取ってめった刺しにする展開、楽しみにしてます!
 ▼ 8 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:02:34 ID:/f9JI/dE [1/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「いや、確かに可愛いし素直だし、……って違う! てかいま、さり気に重大なカミングアウトしなかった!?」


 耳を疑う。母さんと父さんが兄妹?


「あら、知らなかったの? まぁいいわ。兎に角応援してるわね!」

「あ、ありがと……って違うから! リーフィアはただの妹! 妹なの!……っておーい、待って、話聞いて」

 ……行ってしまった。

全く、母さんはどこで情報を手に入れたんだ。誰にも言っていないのに……。

まさか、ブラッキーが? 


それとも、寝てる間に脳を盗み見たとか。
 ▼ 9 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:03:20 ID:/f9JI/dE [2/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 まぁリーフィアは確かに可愛い。最近は甘えることもなくなったが、ふわふわで、なんかこう……良い。って違う!

 心の中で1人漫才をしていると、間延びした声に不意を突かれた。


「なにニヤニヤしてんのーぶーちゃーん? あ〜ひょっとして、もうごはんのじかんー?」


 キョロキョロと辺りを見渡すものの、人影もといポケ影は見当たらない。
 ▼ 10 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:04:21 ID:/f9JI/dE [3/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ここよーここ」


 背後から急に飛びかかられて、ひゃぁっと情けない声を上げてしまった。


「もー姉ちゃん。溶けて近づくのは心臓に悪いからやめてって何度も言ったじゃん。

てか、さっきご飯食べたでしょ。俺の分まで横取りして。」

「そだっけー。まぁいいや。

あーそいえばリーフィアが「最近はお兄ちゃんがよそよそしい」ってさみしがってたよー。ダメだよーだいじにしなきゃー」


 間延びした声を聞き、衝撃が走る。


何で姉ちゃんまで!
 ▼ 11 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:08:13 ID:/f9JI/dE [4/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「おかーさんがーおーえんしろって言ってたからー、ぶーちゃんのへやにほーりこんどいたー。いまねてるかもねー」

「応援ってそういう意味かよ! てっきり暖かい目で……」

「あーやっぱりそーなんだー。まーばればれだけどねー」
「誘導された!?」
 ▼ 12 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:09:05 ID:/f9JI/dE [5/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 間の抜けた会話に鋭い声が飛んでくる。


「ちょっと! うっさい!!」


 グレイシアだ。サンダース一家の三女、いまが生意気盛りだ。

姿を見せず部屋から叫んでいる。


「ぅう。すまん」


 実の兄のオレもうだつが上がらない。全く、メスってのはどこでも強いものだな。

その点リーフィアは……ってイカンイカン。また思考が変な方向へ。
 ▼ 13 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:10:10 ID:/f9JI/dE [6/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 おこられちゃったーじゃあーねー。と姉ちゃんは溶けながら去っていった。

楽なのか? アレ。

 兎に角リーフィアが待っているらしい。早く行かねば本当に寝てるかもしれない。



 部屋の前についてノックしようとする。

って待て待て。何で自分の部屋に入るのにノックせにゃならんのだ。と、一度深呼吸して、戸を開く。


 この家は所謂日本家屋で、戸は全てスライド式だ。

人里離れていることに加え西洋化の波もあり手放したのだろう。
 ▼ 14 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:12:46 ID:/f9JI/dE [7/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「リーフィア、いるかー?」

「ず……ZZZ」


 って本当に寝てるし。

 ふと思った。母さんが『応援』の名の下にオレのささやかな、こ……恋心を皆んなに伝えたのなら、もしかしてそれはリーフィアにも伝わってるんじゃないか? 

そして気持ち悪がって一言いいにきたとか……。



 思考がネガティヴな方向へ流れていく。
 ▼ 15 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:13:53 ID:/f9JI/dE [8/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「zzz」


 そんな考えもリーフィアの寝顔を見て我に帰る。

いや、キモがってるなら普通寝床で寝たりしないだろ。うん。そうだ。そう……だよな?


「すぅーすぅー」

「かわいい」


 !! 思わず呟いてしまった。

いや、大丈夫か? 寝てるし




 今なら普段言えないことも言えそうな気がする。
 ▼ 16 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:16:04 ID:/f9JI/dE [9/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「……かわいいなぁ。少し前はにーちゃんにーちゃんって言ってたのに、最近は少し距離を置かれて兄ちゃん寂しいんだぞ。全く、大きくなったなぁ」


 ってコレだと完全に親目線じゃないか。心の中で盛大に突っ込む。


「…………」


 でも調子づいてきたぞ。よし、もっと言ってみるか。
 ▼ 17 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:18:37 ID:/f9JI/dE [10/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「リーフィア、大好きだよ」


 って変態かよ、オレ。と、また突っ込む。

でも、案外楽しいな。


「リーフィア、あいs
 ガバッと、リーフィアが起き上がった。
 ▼ 18 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:21:23 ID:/f9JI/dE [11/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「お兄ちゃん?」


 ま、まずい。何か言わなくては。


「うぉ……いや、コレは違くて……そうだ! アイス食べたいなーって言おうとしたんだよ!

 そうそう。今日暑いからさぁー」


 沈黙が流れる。


「いま冬だよ」

「ほら! オレ炎タイプだからさ、だから……」


 だから何だ? そもそもオレは寒がりだし。


「……グレちゃん呼ぶ?」

「いいいいいいや、いい、いい。もう、暑くない。そもそもいま冬だし」


 もう滅茶苦茶だ。
 ▼ 19 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:23:55 ID:/f9JI/dE [12/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あの、ひょっとしてメーワクだった……?」


 いつの間にかリーフィアの顔が赤くなり目が潤んでいる。


「いや、そんなことないぞ、むしろ嬉しい。……って何言ってんだオレ! あっ」


 リーフィアが逃げるように去っていった。

オレは声もかけられずその小さな背中を見送る。



 はぁ……やっちまった。
 ▼ 20 ょうはここまで!◆iTFigG3P7M 17/01/22 00:26:29 ID:/f9JI/dE [13/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
途中にすいません。
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=509100#rescount40
↑こっちは同時進行リーフィア視点です。よかったらどうぞ!
 ▼ 21 ニャット@ちりょくのハネ 17/01/22 00:29:46 ID:nmPY199Q NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
こっからどうやって冒頭に持っていくか期待
 ▼ 22 ンドロス@リゾチウム 17/01/22 00:35:17 ID:1nrvcM0M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>4
長すぎてはいらなかったんやで
 ▼ 23 セロラジュース◆YOerWI2lvg 17/01/22 01:01:01 ID:BGhoSyRw NGネーム登録 NGID登録 報告
>>22
これ
支援
 ▼ 24 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 17:06:02 ID:/f9JI/dE [14/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 部屋の前でノックをした。


「ブラッキー、いるか?」


 返事を聞かずに戸を開ける。部屋の中でブラッキーは、またか、という表情をしていた。


「何、兄さん」


 サンダース一家にオスはオレとサンダース、そしてブラッキーしかいない。

オスの多い種族なのでかなり稀な事だ。
 ▼ 25 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 17:08:00 ID:/f9JI/dE [15/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「いや、またやっちまってな」

「今度は何を……。それにリー姉ちゃんも気にしてないと思うよ」

「その、寝てるリーフィアに色々言ってたらさ、止まんなくなっちゃって、つい「愛してる」って言ったんだよ。

そしたらアイツ急に起きて、泣きそうな顔して、逃げちゃってさ」


 多分グレ姉のトコだろうな、とブラッキーは検討をつける。離れた姉に同情する。
 ▼ 26 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 17:09:48 ID:/f9JI/dE [16/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 同時に、ブラッキーは心の中で口笛を吹いた。何だよ、根性なしの兄さんの割には(眠っていたとはいえ)結構大胆な真似をしたものだ。


 2匹はいつ迄すれ違うのだろうか。出来るだけ早く結果を出して欲しい。

付き合わされる方もたまったもんじゃない。とブラッキーは思案する。
 ▼ 27 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 17:11:45 ID:/f9JI/dE [17/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ところでブラッキー」


 オレはさっき浮かんだ疑惑をぶつける。


「もしかしてお前、オレがリーフィアのこと……その、えと、まぁアレだ。アレなこと母さんに言ってないよな?」


 自分以外にバレてないと思っていたのか。恐らく気づいてないのは父さんと当事者だけだろう。と、ブラッキーは呆れた。


「言ってないよ。言うわけないじゃないか」

「だよなぁ」


 じゃあやっぱり寝てる間に脳を……?
 ▼ 28 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 17:14:31 ID:/f9JI/dE [18/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 そして、いつものようにブラッキーに相談する。でも、答えを求めているわけじゃない。

ただ秘めておくのが無理だから発散さしているだけだ。ブラッキーもそれをわかっているのか聞き役に徹してくれる。本当、いい弟だ。


 しばらくして、エーフィの声が聞こえた。

声といってもアレだ。脳内に直接!? ってやつだ。


(もうご飯の準備できてるわよ)


「もうそんな時間か!? さっき食べたような気が……」
 ▼ 29 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 17:18:57 ID:/f9JI/dE [19/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「はぁ、何いってるの。食べたのは5時間も前でしょ」


 え? 5時間? ちょっと待て、ここに来る前が大体食後2時間くらいだったよな。ってことはもう3時間も喋ってたのか。


「じゃあボク、先に行くね」

「あっオレもいく」


 ブラッキーは先にスタスタと歩いていってしまった。

まぁいい、とにかくご飯だ。
 ▼ 30 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 17:20:31 ID:/f9JI/dE [20/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 食事をする部屋の前でリーフィアとばったり会った。


「あのーその、リーフィア、さっきは」

「ひゃっ//あ、ごめんお兄ちゃん」


 さっとリーフィアは部屋に転がり込んだ。


「あっ……」


 残されたオレも後から続く。部屋に入ってすぐリーフィアが何かを言ってる。
 ▼ 31 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 17:22:24 ID:/f9JI/dE [21/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ちょっとお母さん! そこ私の場所ー」

「あらいいじゃない。別にどこでも」


 で、でも。とリーフィアがたじろぐ。


 余っている席は2つ。もうみんな食卓についてる。……つまり。

 母さんがチラリとこちらに視線を送りウインクする。



 これも「応援」である。
 ▼ 32 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 17:24:18 ID:/f9JI/dE [22/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「お//お兄ちゃんの隣なんて、……ムリだよぉ」


 グサッと音が聞こえた気がした。

 父さんのサンダースが口をはさむ。


「んーどしたー。前はブースターにベッタリだったのに。あ、ははーん、もしかして喧嘩だなぁ? ダメだぞ、仲良くしなくては」
 ▼ 33 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 17:26:44 ID:/f9JI/dE [23/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「え、違」


 リーフィアが何か言う前に席に座らさせられる。


「ホラ、ブースターも」

「ちょ、うわっ」


 無理矢理座らさせられ、沈黙が流れた。


「ん? 何かしたかオレ」


 母さんが答える。


「いいえグッジョブよ。お父さん」

「そーかそーかグッジョブか。ほら仲直り」


 そう言ってオレの前足とリーフィアの前足を強引にくっつける。
 ▼ 34 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 17:29:36 ID:/f9JI/dE [24/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ひゃ////」


 リーフィアが声をあげた。また何か刺さるような音が聞こえた気がする。リーフィアの顔がまた赤くなる。


「私もう無理!// ご飯いらない!」


 視界の隅でグレイシアがうんざりしたような顔を浮かべたように見えた。
 ▼ 35 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 20:29:28 ID:/f9JI/dE [25/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「なぁ、やっぱまずかった?」


 あっけらかんと父さんが言うと


「うんん、何も。でも少し刺激が強過ぎたみたい」


 と姉さんが応える。


「ほらーぶーちゃん。きのみもっててあげなよー。もとはといえばぶーちゃんのせいなんだからー」

「オレの所為かよっ!……それに、オレが行っても逆効果だよ」

「なにいってんのーぶーちゃんじゃなきゃだめだよー」
「いって来なさいブースター」


 姉さんも続ける。

 因みにシャワーズが姉『ちゃん』でエーフィが姉『さん』だ。
 ▼ 36 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 20:31:50 ID:/f9JI/dE [26/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ぶーちゃん」「兄貴」「兄さん」


 母さんにグレイシア、それにブラッキーまで!


「わ、わかったよ。なにかあっても知らないぞ」

「なにかってなにー」

「兄貴、最低」

「……はぁ」

(なんなんだよ! この空気!」

 ……声に出てた。


 部屋から脱却すべく急いで木の実を2つもつ。1つはオレのだ。

 全く、リーフィアは妹だぞ妹。どこの世界に妹に手を出す兄が……ウチの両親か……。


 血は争えないな、とため息をつく。
 ▼ 37 フォクシー@デンキZ 17/01/22 20:32:45 ID:kMCeDg6Q NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
こんなに意識高いSSはじめてー
 ▼ 38 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 20:34:01 ID:/f9JI/dE [27/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 リーフィアの部屋の前に着いた。ノックをする。


「リーフィア?」


 少しして


「お兄ちゃん?」

「入るぞ」


 久しぶりに入るな、と少し緊張する。いやいや、妹だぞ妹。


「あのー、そのー、すまないな」


 取り敢えず謝る。


「え、いや、別にお兄ちゃんは悪くないよ。私こそ変になっちゃってごめんなさい」


 やっぱり何処かよそよそしい。
 ▼ 39 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 20:37:17 ID:/f9JI/dE [28/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ほら、これ。ご飯いらないって言ってもお腹空くだろ?」


 口に咥えたオボンの実をリーフィアに差し出す。


「……っ。ぐすっ」


 突然、リーフィアがぐずついた。


「えっ? な、どうしたんだよ急に」

「うっ……ぐっ……だ、だってぇ」


 オレはどうしたらいいか分からず、前足をリーフィアの頭の上に置く。

 小さい頃は、よくこうしたら泣き止んだのだ。
 ▼ 40 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 20:39:43 ID:/f9JI/dE [29/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「うっ……ぐっ……だ、だってぇ」


 オレはどうしたらいいか分からず、前足をリーフィアの頭の上に置く。

 小さい頃は、よくこうしたら泣き止んだのだ。


「うっ……ぐすっ。おにいちゃーん」


 ア、アレ? 泣き止まないぞ。

 慌てて前足をリーフィアの頭から降ろそうとすると


「離さないで。……もう少し、そのままで居て」


 リーフィアが泣きじゃくりながら、止める。
 ▼ 41 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 20:42:52 ID:/f9JI/dE [30/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 冷静になったオレは、努めて優しく、リーフィアに語りかけた。


「リーフィア。オレが何かしたんなら、謝る。悪かった。でも、ちゃんと言葉にしてくれないと兄ちゃん困るぞ」


 前足でリーフィアの頭を撫でると、サラサラと、ふわふわとした感触が返ってくる。


「違うの。おにーちゃんは悪くない。悪いのは、私」


 噛みつくように、濁点のついた声でリーフィアが応える。


「……そっか」


 オレはもうなにも言わずに、リーフィアが泣き止むまで、ただ、待った。
 ▼ 42 しー◆iTFigG3P7M 17/01/22 20:44:13 ID:/f9JI/dE [31/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 少ししたら、リーフィアもおさまってきた。オレは尋ねる。


「で、どうしたんだ。最近……特に今日の昼から様子が変だぞ」


 ぐすっ、と鼻をすすりリーフィアが答える。


「えとね、今日、私お兄ちゃんの寝床で、その、寝てたでしょ」


 やっぱりあの時か。部屋にマズイものは無いはず。……いやそもそもマズイ物なんて持ってない。うん。


「その時、お兄ちゃん……その」


 リーフィアの声が細くなっていく。
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