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【群像劇SS】レッド「…… …… ……」

 ▼ 1 ◆wJTYtKMelk 17/03/03 20:28:22 ID:xQXY1A6M NGネーム登録 NGID登録 報告
ここはアローラ地方・ポニ島のバトルツリー……

グリーン「挑戦者こねーな……」

レッド「………」

グリーン「あーー退屈だ!ちっと観光でもしてくるわ!」

レッド「………」コクッ

グリーン「相変わらず無口だなおい。じゃあここは任せたぜ。ま、挑戦者が来ればの話だがな!んじゃ、バイビー!」
 ▼ 88 ◆wJTYtKMelk 17/03/18 23:30:26 ID:f5ZBQ/Jg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告




同時刻、ホウエン地方では。

夜が明け、朝日が海を輝かせる。

トクサネ宇宙センターでは、五人の精鋭トレーナーが集結し、イッシュへ発とうとしていた。

ダイゴ「みんな、準備はいいね?」

ハルカ「はいっ!」ビシッ
カゲツ「オウ」
リョウヘイ「は、はい!!」ガチガチ
アスナ「オス!」

カゲツ「お前、何をそんな緊張してんだ?」

リョウヘイ「はっ、す、すみませんっ!チャ、チャンピオンや四天王の方々と、自分なんかが同行させてもらえるとは思わず……!こ、光栄ですっ!必ずや期待に応えて……」ガチガチ

カゲツ「こいつ大丈夫かよ?ダイゴ」
 ▼ 89 ◆wJTYtKMelk 17/03/18 23:34:38 ID:f5ZBQ/Jg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

ダイゴ「腕は確かだよ。もう少し自信を持ってほしいところはあるけどね」

アスナ「昔、フエンジムに来た時はもっと自信に満ちてた印象でしたけど……何かあったんでしょうか」

リョウヘイ「チャ、チャンピオンロードで……ああ、思い出したくない……!」

ハルカ「リョウヘイさん、ファイトですよ!」

リョウヘイ「はっ……はい……」


ソライシ「皆さん、ご協力ありがとうございます。くれぐれもお気をつけて!」

ダイゴ「はい!じゃあみんな、行こうか!」

こうして五人は飛行機に乗り込み、イッシュ地方へと飛び立った。


 ▼ 90 ◆wJTYtKMelk 17/03/20 21:18:01 ID:GErrQFQc [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告



その頃、エンジュシティでは。

集まっていたロケット団達はいなくなり、残っていたのは倒れたトレーナー達だけだった。

住民「だ、大丈夫ですかマツバさん!それに、まいこはん達も……!」

マツバ「ああ、ありがとう。僕は大丈夫。それより彼を……」

マツバの目線の先には、ボロボロになったヒビキの姿があった。

住民「あ、あれはヒビキさん……?」

マツバ「僕も彼も……歯が立たなかった……」

住民「そんな……チャンピオンでも勝てない程のトレーナーが……?」

マツバ「ああ……あれは、最後に残った男を倒した直後のことだ……」
 ▼ 91 ◆wJTYtKMelk 17/03/20 21:28:36 ID:GErrQFQc [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告




ヒビキ「ふう、思ったより強かったけど……ここまでだな」

男「く、くそっ……!」

黒服「何やってんだよ!自信満々だったくせに!」
黒服「チクショー!どうすんだ!」
黒服「ここにいたらつかまっちまう!逃げるぞ!」

ザッ……


「お前達、何をしている?」


ヒビキ「………………!!!」
マツバ「…………!?」

そこに現れた一人の人物の、その一言で、場の空気が凍りついた。

男「あ、あ……ああ……!」

黒服「…………さ……」

黒服「……サカキ様!!!」
 ▼ 92 ◆wJTYtKMelk 17/03/20 21:54:12 ID:GErrQFQc [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

サカキ「あの時以来だな、少年」

ヒビキ「サカキ……!」

サカキ「レッドに負け……君に負け……我が野望は子供によって二度も打ち砕かれた。そして、私は強くなった」

サカキ「……それを今から証明する!行くぞ!」





マツバ「そして、サカキと戦い、僕達は敗れた……ロケット団ボス・サカキ……悔しいけど、ヤツは……次元が違った……!」


ヒビキ「うぅ……」ググ…

マツバ「ヒビキ君!気が付いたか……!無理はするな、全身痛めつけられてるんだ」

ヒビキ「はい……っ!すいません……勝てなくて……」

マツバ「気にしないでくれ。きっと誰がやっても結果は変わらなかった……」
 ▼ 93 ◆wJTYtKMelk 17/03/20 22:03:48 ID:GErrQFQc [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

ヒビキ「あんな……本気で"ヤバイ"って思ったのは……シロガネやまのあの時以来だ…………いや……あの時以上かもしれない……」

「情けねえな。ボロボロじゃねえか、ヒビキ」

そこに現れたのは黒服、茶髪の青年。

ヒビキ「シルバー……!」

シルバー「よう」

ヒビキ「……久しぶりだな……」

シルバー「フン」

ヒビキ「強かったよ……サカキは……」

シルバー「諦めるのか」

ヒビキ「……まさか。燃えてるよ、最高にな」ニヤッ

シルバー「だろうな。そういうヤツだ、お前は」



 ▼ 94 ◆wJTYtKMelk 17/03/22 20:15:31 ID:QSj.8TZQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告



同日、昼。

怒りの湖。
赤いギャラドスの話で有名な、大きな湖だ。

十数年前、とあるトレーナーがそのギャラドスをゲットし、赤いギャラドスが湖から姿を消してからは、もはやただの作り話だと噂されるようになった。

それに便乗するように、数年前までは、"各地の湖に赤いギャラドスが潜んでいる"といったテレビ番組がよく見られた。

「ここにはホントにいたって話だけど、ホントにホントなのか?!ヤナギさん!」

湖のほとりに、騒がしい金髪の青年と、もう一人。
怒りの湖の南にあるチョウジタウンのジムリーダー、ヤナギである。

ヤナギ「ああ。まあとっくの昔に他のトレーナーが捕まえてしまったがの。昔は興味本位に見に来る者もおったが、今じゃすっかり寂れてしもうたわい」

青年「へえ〜、ヤナギさんも見たことあんのか?」

ヤナギ「ああ。とても鮮やかで、悲しげな赤色だったよ」

青年「ふーん……よくわかんねえや。でも、見たらきっとわかるんだろうな!その捕まえたトレーナーってどこにいるかわかる?」

ヤナギ「さあの。もう連絡もとっとらんし、奴の事じゃ、きっともう他の地方へ旅立っておるかもしれんな」

青年「なんだよなんだってんだよー!赤ギャラ、やっと見れると思ったのによー!」
 ▼ 95 ◆wJTYtKMelk 17/03/22 20:17:47 ID:QSj.8TZQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

ヤナギ「フ……まだ君は若い。これから長い時間、ポケモンと共に生きてゆけるのだ。きっとその中で出会う事もあるだろう。焦ることはないさ」

青年「でもよー、ジイさんになったらもう色んな地方回ってポケモン探しなんてできねーじゃん!今やんねーと意味無いんだよ!」

ヤナギ「フハハ、それもそうだな。面白い子じゃ。ならば私も協力しよう。情報をつかんだら君にすぐ連絡するよ」

青年「ホントか!?ありがとうヤナギさん!ウソだったら罰金1億円だぞ!」

ヤナギ「本当だとも。さて、じゃあポケギア番号を……」

青年「あー!俺持ってないんだよポケギア!シンオウから来たから!ポケッチならあるぜ!」

ヤナギ「む……じゃあそれでいい」

青年「いやこれ電話できないから!ほらこれ!フツーのケータイあるから!」

青年はケータイの番号を見せる。

ヤナギ「……よし、登録できたぞ。これでいつでも連絡できるな」

青年「ああ!ホントありがとなヤナギさん!じゃあそろそろ俺行くから!元気でなー!!」ダダダダダ……

青年は嵐のように去って行った。

ヤナギ「せわしないのう……まったく……」



 ▼ 96 ◆wJTYtKMelk 17/03/25 06:14:21 ID:uZ5HGGxY [1/12] NGネーム登録 NGID登録 報告




同時刻。

イッシュ地方・タチワキジム。

ホミカ「どーも」

チェレン「よかった。ここは無事だったか」

ホミカ「当然でしょ。あんなヤツらにあたしが負けるワケないし」

チェレン(きっと運良く他のジムに襲撃した人達より弱い人しか来なかったんだろうな……)


「ほう、ならば、我らが相手ならどうだ」


チェレン「!?」

ホミカ「またお客さん?今日はほんと客が多いなぁ」
 ▼ 97 ◆wJTYtKMelk 17/03/25 06:18:08 ID:uZ5HGGxY [2/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

チェレン「あ、あいつらは……ダーク・トリニティだ……!」

ダーク「貴様らには雑兵どもをぶつけていても埒があかないらしい」
ダーク「我らが自ら相手をしよう」

チェレン「気をつけてホミカさん。奴らは強いよ……!」

ホミカ「誰が相手でも関係ないね!いくよ!!あんたらの理性、ブッ飛ばしてあげる!」ジャァ〜ン!

ダーク「あいにく、理性など持ち合わせていない。ただ邪魔者は排除するのみだ」

ホミカ「ドガース!!」
ドガース「ドガァァ」モワモワ

チェレン「ムーランド!」
ムーランド「ヴォフン!」

ダーク「ゆけ、キリキザン」
ダーク「アギルダー」
ダーク「ジュペッタ」

ホミカ「いくよ!ドガース!どくガス!」
ドガース「ドッドッドッ」モワァー……
 ▼ 98 ◆wJTYtKMelk 17/03/25 06:26:27 ID:uZ5HGGxY [3/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

ダーク「鈍いな……あまりにも。アギルダー、むしのさざめきだ」
アギルダー「バウガッ」タッ

ギュワワワワワワワ……!

ドガース「ドガッ……!?」ドサァッ
ホミカ「のぁっ!?ドガースっ!」

チェレン「く……ムーランド!キリキザンにほのおのキバ!」

ダーク「キリキザン、つじぎりで迎え撃て」

ドゴッ!!

二匹の技がぶつかり合う。

キリキザン「ギァス!」ザンッ

ムーランド「ヴォォッ……!」ドシャァァッ
チェレン「ムーランド!……つ、強い……!」

ダーク「この程度か……やはりジムリーダー程度では相手にならんな」
 ▼ 99 ◆wJTYtKMelk 17/03/25 06:36:10 ID:uZ5HGGxY [4/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

ホミカ「調子に乗んなっ!あたしの本気はこっからさ!いくよっ!ダストダスッ!!」
ダストダス「ゴボゴボ……」

チェレン「……僕もまだまだ底を見せたつもりはないさ。行け、チラチーノ!」
チラチーノ「チァッ!」

ダーク「ジュペッタ、サイコキネシス!」
ジュペッタ「ジュッ」

ギュオオッ!

ダストダス「グボォォ……」ズザァ…

ホミカ「ダストダス!まだイケるでしょ!?キリキザンにきあいだまっ!!」
ダストダス「ゴバーーッ!!」

ドギュウウウウン!!

ダーク「かわせ。キリキザン、アイアンヘッド」
キリキザン「ギアッ」ダンッ!

ドゴォッ!

ダストダス「ガゥ……」グラッ
ホミカ「まだまだ!!くだけるよろいでスピードアップだよ!ダストダス!」

ダーク「フン、元々遅いダストダスのスピードが上がったところで……アギルダー、むしのさざめきでとどめだ」
 ▼ 100 ◆wJTYtKMelk 17/03/25 06:42:08 ID:uZ5HGGxY [5/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

チェレン「させない!チラチーノ、ロックブラスト!」
チラチーノ「チィー!!」

ズドドドド……!!

アギルダー「アギッ……!」バタッ
ダーク「……戻れアギルダー。いけ、キリキザン」
キリキザン「キシャン!」

チェレン(くそ……一匹一匹のレベルが高い上に、この数的不利の状況……まずいな……)



「レシラム、あおいほのお!!」


ズオッ!!!

ダーク達「!?」

キリキザン「シアァァッ……!」
ジュペッタ「ベァッ!」
キリキザン「ギジジジ……」

ボォォォォッ

三匹は高温の炎に包まれ、一瞬にして倒れた。
 ▼ 101 ◆wJTYtKMelk 17/03/25 07:32:13 ID:uZ5HGGxY [6/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

チェレン「この技は……!来てくれたのか……!」

ジムの入り口の方へ目を向ける。

そこには二人の少年が立っていた。

チェレン「キョウヘイ君!ヒュウ君!」

キョウヘイ「お久しぶりですチェレンさん!ホミカさんも!」

ヒュウ「後は俺達に任してください」

ホミカ「ちょっと!あたしらだってまだ戦えるよ!」

ヒュウ「だったら……どっちが多く倒すか勝負といきますか」

ホミカ「いいね!乗った!!さあ、飛ばすよっ!!」ジャジャーン!

 ▼ 103 ◆wJTYtKMelk 17/03/25 07:55:54 ID:uZ5HGGxY [7/12] NGネーム登録 NGID登録 報告


ダーク「チッ……退散だ」

ホミカ「はあ!?」

ダーク「命拾いしたなジムリーダー共」

ブワッ!

チェレン「!?」

突然、ダーク・トリニティの足元から、黒い霧のようなものが立ち昇り、三人を包み込んだ。

ヒュウ「なんだ、ありゃぁ……」

シュゥゥ……

霧が晴れていくと同時に、ダーク・トリニティの姿も消えていた。

 ▼ 104 ◆wJTYtKMelk 17/03/25 08:08:52 ID:uZ5HGGxY [8/12] NGネーム登録 NGID登録 報告


キョウヘイ「消えた…………元々人間離れした奴らではあったけど……」

ヒュウ「逃げられたか」

ホミカ「ちぇっ、今からが本番だったのにな〜!」

チェレン(今のは……まさか……)

ヒュウ「どうしたんすか。さっきから黙り込んで」

チェレン「ん?ああ……そっちについてはベルから聞いてないのか。昨日プラズマ団が活動を始める少し前に、アララギ博士が攫われたんだ」

ヒュウ「博士が……!?」

チェレン「うん。ベルによるとその時、アララギ博士は今のダーク・トリニティのように、闇に包まれて消えたらしい……」

ヒュウ「その犯人があいつらと同一人物かも、って話ですか」

チェレン「ああ……まだ何とも言えないけどね。情報が少なすぎるし、何のために博士を攫ったのかも分からない」
 ▼ 105 ◆wJTYtKMelk 17/03/25 08:15:03 ID:uZ5HGGxY [9/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

キョウヘイ「とにかく俺達は他のジムの救援に行ってきます」

ヒュウ「俺はヒウンへ行く。キョウヘイ、お前はホドモエだ」

キョウヘイ「オッケー」

二人は拳を合わせて頷くと、それぞれのケンホロウに乗り、そらをとぶで飛んで行った。

チェレン「やれやれ。行ったか。さすが、現役チャンピオンは違うなぁ」

ホミカ「チェレン君、じーさんみたいだよ」

チェレン「はは……」



 ▼ 106 ◆wJTYtKMelk 17/03/25 20:40:42 ID:uZ5HGGxY [10/12] NGネーム登録 NGID登録 報告




その少し後。

カントー地方・トキワシティ。

ナナカマド「さて、そろそろ出発するか」

「お待ちください、博士」

ホテルから出てきたナナカマドを、黒いマントの男が呼び止める。

ナナカマド「君は……ワタル君か。何か私に用かね?」

ワタル「ええ。博士。先ほどイッシュ地方のポケモンリーグから連絡がありました。アララギ博士が攫われたと」

ナナカマド「アララギ君が?一体誰が……」

ワタル「その犯人は姿を見せずに、闇の力のようなものを使ってアララギ博士を連れ去ったようです」

ナナカマド「闇の力……」

ワタル「博士、プラズマ団が復活したのはご存知ですか?」

ナナカマド「む?ロケット団ではなく?」

ワタル「ええ。二年ほど前までイッシュ地方を騒がせていた組織です。その頭目、ダーク・トリニティと呼ばれている者達が、その闇の力と似たような力を使っていたと、ジムリーダーの一人が報告しています」
 ▼ 107 ◆wJTYtKMelk 17/03/25 22:33:01 ID:uZ5HGGxY [11/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

ナナカマド「……なるほど……犯人はそのプラズマ団である可能性があるということか」

ワタル「はい」

ナナカマド「……しかし、それを何故私に?私では協力できることは……」

ワタル「いえ、そうではなく……実は数週間前に同じような事件が、ジョウトのアルフの遺跡で起こっているのです。ある考古学者が研究のため遺跡に入った時、一面に黒い霧が立ち込め、数百匹のアンノーンと共に姿を消した……」

ナナカマド「それならニュースで観たぞ。アンノーンによって引き起こされた神隠しだと言われていたが……人為的なものだったのか」

ワタル「はい。あくまで可能性の話ですが……ヤツらが博士や学者を狙っているとしたら、ナナカマド博士、世界的に有名なあなたも、狙われる可能性があります」

ナナカマド「フム……」

ワタル「そこで……この事件が解決するまで、彼をあなたの護衛につけます」
 ▼ 108 ◆wJTYtKMelk 17/03/25 22:41:59 ID:uZ5HGGxY [12/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

「初めましてナナカマド博士」

ワタルの後ろからすたすたと歩いてきたのは、黒い仮面を着けた華奢な男。

ナナカマド「君は確か……」

イツキ「ボクはリーグ四天王の一人、イツキです。どうぞお見知りおきを」ペコリ

ナナカマド「たがが私のような老人に四天王の護衛とは、偉く豪勢だな……」

ワタル「アララギ博士が攫われた時、見えない何かに掴まれていた、と報告にあります。それに対しイツキはエスパータイプの使い手。そういった超常的な相手にはうってつけというわけです」

ナナカマド「そうか……よろしく頼む」

イツキ「ええ、こちらこそ」

ワタル「ではイツキ、ナナカマド博士を頼む。俺はこれからオーキド博士のところに向かいますので、失礼します」ペコリ


ワタル(全く……ロケット団にプラズマ団……!ただでさえ忙しい時に立て続けに復活宣言とは、なんとはた迷惑なヤツらだ……!)



 ▼ 109 ◆wJTYtKMelk 17/03/27 19:58:35 ID:D4CTJvdU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





その頃、ホウエン地方・おくりびやまでは……

「追い詰めたぞ、デオキシス!」

ホウエンチャンピオン・ユウキが、デオキシスと対峙していた。

デオキシス「ビィリシシス……!」

ユウキ「ジュカイン!リーフブレード!!」
ジュカイン「ジュコォーッ!!」ダッ

ズアンッ!!

デオキシス「シュゥ…………!」

ユウキ「ディフェンスフォルム……流石に硬いな。ジュカイン、攻撃の手を緩めるな!更にリーフブレードだ!」

ズアンッ!! ズアンッ!! ズアンッ!!

ジュカインはとてつもないスピードで、何度もデオキシスを斬りつける。
 ▼ 110 ◆wJTYtKMelk 17/03/30 04:07:04 ID:EbpW9Mso NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


デオキシス「ジジジス…………ッ」グラッ

ユウキ「今だ!」ヒュンッ

ユウキはバッグからハイパーボールを取り出し、バランスを崩したデオキシスへと投げる。

カタカタッ……カタカタッ……

パチッ

ユウキ「……フゥ……これで二匹目……残るは三匹か」

ユウキはそう言って、デオキシスの入ったボールを拾う。

ユウキ「戻れジュカイン、お疲れ様」
ジュカイン「ジュァ」パシュン


「「あーっ!?」」
 ▼ 111 ◆wJTYtKMelk 17/04/04 01:53:38 ID:JyjwEado [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「もう捕まえちゃったんですか!?」
「早すぎじゃないですか!?」

そこへ駆けつけたのは、青いチャイナ服を着た双子のトクサネジムリーダー、フウとラン。

ユウキ「まだ三匹も残ってるんだ。ソライシ博士から一匹はイッシュへ向かったって連絡があったから、ホウエンにはあと二匹……だけど他のデオキシスも別の地方に逃げる可能性はある。被害が大きくならないうちに急いで捕まえないと」

フウ「でも、戦い見たかったです」
ラン「ユウキさんの戦い、迫力あるから」

ユウキ「ごめんな、フウ、ラン。けど悠長にはやっていられない。急がないといけないのもあるし、何より相手はデオキシスだ。全力でやらなきゃこっちがやられる」

フウ「そうですよね……僕達も」
ラン「私達も」
フウラン「「このホウエンのジムリーダーとして、全力でサポートします!」」

ユウキ「ありがとう、フウ、ラン」
 ▼ 112 イル@マッハじてんしゃ 17/04/04 01:57:21 ID:tBPA4odE NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
 ▼ 113 ◆wJTYtKMelk 17/04/04 04:21:04 ID:JyjwEado [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

フウ「いくよ、ラン」
ラン「うん」

二人は顔を見合わせると、ポッケからボールを取り出す。

フウ「ソルロック!」
ラン「ルナトーン!」
フウ「さあ、デオキシスの位置を探して!」

ソルロック・ルナトーン「グオオオ……!」

二匹のエネルギーが共鳴し合い、数百倍にまで膨れ上がる。

そのエネルギーがデオキシスの特異なサイコパワーに反応を示す事で、その居場所を特定するのだ。

ソル・ルナ「コォォォ〜……!」

フウラン「「見えたっ!!」」

フウ「デオキシスの一匹は今」
ラン「そらのはしらにいます!!」

ユウキ「そらのはしら……」

ラン「そして」
フウ「もう一匹は……!」
 ▼ 114 ビット@とうめいなスズ 17/04/04 07:09:40 ID:/.LFTHgM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 115 ◆wJTYtKMelk 17/04/06 04:01:47 ID:GI5FAa.c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

フウラン「「ここです!!!」」

ユウキ「えっ?」

ズオッ!!!

上空から物凄い速さで黒い球が降りかかった。

ユウキ「!?」バッ

ドゴォォッ!!!

シュウウウ……

ユウキはそれを咄嗟にかわし、球は地面にぶつかり小さなクレーターを作り出した。

ユウキ「これは……シャドーボール……か……?!真上から……フウ、ラン、まさか"ここ"っていうのは……」

フウ「はい!真上です!」
ラン「雲の中に隠れてます!」

ユウキ「ありがとう、フウ、ラン!行ってくる!ラティオス、そらをとぶ!!」
ラティオス「フウォーーッ!」ビュンッ

ユウキはラティオスの背に乗り、一気に上空へと翔け上がった。

フウ「あぁ、やっぱり……」
ラン「早すぎです……」
 ▼ 116 ◆wJTYtKMelk 17/04/07 06:08:40 ID:Hxaxu8XU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





同時刻。

カロス・22番道路。

空ろの間。

何も存在しないと言われる、謎多き空間。
地元に長く住む者でも、それが一体何なのかは誰も知らない。

「空ろの間……いい場所だ……」
 ▼ 117 ◆wJTYtKMelk 17/04/08 00:30:45 ID:qza6QF4Q [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

その奥にたたずむのは、三メートルを超える巨大な男・AZ。

「お…えはAZ…な」

AZ「!……お前は……誰だ……?」

AZの前に、黒いもやのようなものに包まれた男が一人。

「私は…カ…。やぶ…たせか…に生き…者」

AZ「何を言っている……?」

「ふむ……どう…ら声がせ…確に届い…いない…うだな。空間のねじ…があるこの…所ならと…もったが、や…りあ…場所以…いでは、こちら…世界に…ん渉するの…むず…しいようだ」

AZ「……よく分からないが……お前は別の世界から、こちらへ干渉しようとしているのか?」

「察しが…いな。さ…がに三千…ん生き…だけの…とはある」

AZ「……目的は何だ」
 ▼ 118 ◆wJTYtKMelk 17/04/08 01:21:50 ID:qza6QF4Q [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「新た…る宇宙……世界の創世だ」

AZ「世界の創世……神にでもなるつもりか」

「その通りだ。私は新たなる宇宙の創造主となり、その全てを支配する」

AZ「そんな事は不可能だ。何か大きな事を成し遂げるなら、それに比例して大きな代償を支払わなければならない……」

「私にそれに見合う代償などない。もはや何も恐れる事など有りはしない」

AZ「……愚かな事を……。新たな宇宙……そんなものを一体どうやって創り出す?神と呼ばれるポケモンの力を使うとでも言うのか?だが、どうやって?人間の力では、神を操る事など出来はしない……」

「ああ。それは理解したさ」

AZ「何……?」

「すでに私は試した。結果このやぶれたせかいに追放されたのだ。奴らは人間に従うような存在ではない……だが」

 ▼ 119 ◆wJTYtKMelk 17/04/08 22:00:10 ID:qza6QF4Q [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


「神に選ばれし者は存在する」


AZ「神に選ばれし者……だと……?」

「我が野望を打ち砕き、ギラティナを捕まえた子供……奴を倒すために私はこのやぶれたせかいで幾年もの時間をかけて力をつけたのだ」

AZ「……つまりその子供を倒し、神の力を奪うつもりか」

「奪うのではない。そんなことをしても神は私には従わん。奴自身を私の配下に置くのだ!唯一、神を操れる奴自身をな!」

AZ「…………」


「さっきから……空間の歪みが安定しているな。どこか別の場所で、空間に異常が起きているのか……」

黒いもやのかかった体が霧散する。

AZ「!?……消え……」

「今なら実体でそちら側へ干渉できそうだ」

AZ「……!?」

 ▼ 120 ◆wJTYtKMelk 17/04/08 22:07:39 ID:qza6QF4Q [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

バチバチバチ……!!

ギュルルル……

AZ「何だ……空間が裂けて……!」

ズッ……

「ようやくだ……」

AZ「…………!!」

「ようやくこの醜い世界に帰って来れた」

空間の裂け目から現れたのは、青い髪の男。

「さっきは空間が不安定で聞き取れなかっただろう。もう一度、名乗っておいてやる……」


「私の名はアカギ……ギンガ団ボス、アカギだっ!!!」

 ▼ 121 ◆wJTYtKMelk 17/04/08 23:49:19 ID:qza6QF4Q [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

AZ「……!……アカギ……ギンガ団……数年前に聞いたことがある……」

アカギ「やはり我々の話は全国にも届いていたか。あれだけの事を起こせば当然だな」

AZ「……馬鹿な事はやめるんだ。その事件を起こした結果、何年も別の世界に閉じ込められていたんだろう?また同じ過ちを繰り返すつもりか」

アカギ「繰り返すつもりなどない。言ったはずだ。私はあのやぶれたせかいで更なる力を身に付けた。そしてあの子供を支配下に置く!」

AZ「何を言っても無駄か……」

アカギ「ならばどうする?」

AZ「……全霊をもってお前を止めよう……」

アカギ「老いぼれが」


AZ「共に戦ってくれ…………フラエッテ」

フラエッテ「フラァッ」コクッ
 ▼ 122 ◆wJTYtKMelk 17/04/10 04:52:08 ID:/jIppAz6 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アカギ「ドンカラス……蹴散らせ」
ドンカラス「グァーーッ!!」ギュォォ…

アカギの繰り出したドンカラスは黄色っぽいオーラを纏った。

AZ「!!……何だ、そのオーラは……」

アカギ「やぶれたせかいに満ちた負のエネルギー……長い時を過ごす事でそれは私のポケモン達の体に馴染み、力を与えたのだ」

AZ「……負のエネルギー……」

アカギ「私がそう呼んでいるだけだがな。あの世界にはそういうエネルギーが満ちていた……先ほどこの世界に干渉するために使った力も、長い間やぶれたせかいにいた事で私自身に宿った能力だ。無論、今のように空間が不安定な場所や環境でしか使う事はできない、不完全な力だが」

フラエッテ「フラァ……」

AZ「……フラエッテ……やはりお前も感じるのか?……奴とポケモンから漂うあのエネルギー……!」


AZ「……我々と……同じだ……!!」

 ▼ 123 ◆wJTYtKMelk 17/04/10 05:57:22 ID:/jIppAz6 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アカギ「……貴様達が三千年以上生きたその力の事か?」

AZ「そうだ。これはかつて私が創り出した最終兵器の破滅の光の副作用によって、私達に宿った…………その負のエネルギーとやらは、私が最終兵器に使った"命のエネルギー"と同じなのかもしれない……」

アカギ「……興味深い。AZよ、シンオウむかしばなしを知っているか?」

AZ「…………」

アカギ「その中にはこう書かれている。

"うみや かわで つかまえた
ポケモンを たべたあとの
ホネを きれいに きれいにして
ていねいに みずのなかに おくる
そうすると ポケモンは
ふたたび にくたいを つけて
この せかいに もどってくるのだ"

シンオウ地方には"おくりのいずみ"という泉がある。この一節はその泉のことを言っているのだと考えられる……そしておくりのいずみの奥には、"もどりのどうくつ"。そこはこの空ろの間と同じく……空間のねじれた場所だ」

AZ「……!」
 ▼ 124 ◆wJTYtKMelk 17/04/10 06:10:53 ID:/jIppAz6 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アカギ「気付いたか?やはり勘がいいな……私はやぶれたせかいから何度もこちらの世界へ戻ろうと試してきたが、その足がかりを最初に掴んだのも、もどりのどうくつだった。初めてこちらの世界へ自力で干渉する事に成功した時、私はもどりのどうくつにいたのだ」

AZ「おくりのいずみから流された命は……もどりのどうくつへ……そしてやぶれたせかいへと還る……」

アカギ「ああ。やぶれたせかいに満ちていたエネルギーは……きっとお前が最終兵器に使った命のエネルギーと同じものだ。お前の言う通り私のこの力は、お前の不死の力と同じエネルギーで生まれたものなのだ」

AZ「……だとすれば……その力を悪事に使うことは許されない……!」

アカギ「悪……?私の野望が悪か?」

AZ「……私に宿ったこの不死の力は、きっと罰なのだ……自分の都合であまりにも多くの命を奪った。償いのためにその力尽きるまで生き続ける……そういう罰だ」

アカギ「ならば私のこの力は、神を従えようとした罰か?下らん!自分の力はどう使おうが自由であるべきだ!」

AZ「命はお前の思っているほど軽いものではない……!その先で自分の身を滅ぼす事になるぞ……!」

アカギ「言ったはずだ、私には最早何の恐れもありはしないと。私は自分の全てを、自分の野望のために使う!」
 ▼ 125 ◆wJTYtKMelk 17/04/10 06:13:34 ID:/jIppAz6 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

AZ「……お前は…………まるで三千年前の自分を見ているようだ」ギロッ

アカギ「フン、目つきが変わったな。そういう顔もできたのか。あまり無表情で、三千年の間にそんな表情は忘れてしまったのかと思ったぞ」

AZ「無表情はお互い様だろう……」

アカギ「そうだな……おしゃべりはここまでだ」

AZ「お前は……絶対にここで止める……!」

アカギ「邪魔をするならば消すまでだ!AZォ!!」



 ▼ 126 ◆wJTYtKMelk 17/04/11 03:19:59 ID:k.nuCbM. [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





その頃、カントー地方・ポケモンリーグ本部。

サカキ「チャンピオンが不在とはな」

チャンピオンの間にはサカキの姿があった。

サカキ「強くなった私の力を部下達に見せてやろうと思ったのだが……フン、まあ良い!これでも十分だろう」

四天王のシバ、カンナ、アンズの三人はサカキの手により倒された。

サカキ「さて……私はカントーとジョウトの頂点に立った!これよりお前達に新生ロケット団として最初の命令を与える!」

団員達「はい!!」

サカキ「まずはこの二地方のポケモンセンターを封鎖するのだ!傷付いたポケモンを治せなくなれば、敵はおのずと減るだろう。我らロケット団はこの小さな地方を支配する程度では終わらん。世界を手に入れる、それがロケット団だ!その為には、敵は少ないに越した事はない……どんな手段を使ってもな」

団員達「はいっ!!!」

サカキの元に集っていた数百人ものロケット団員が、その命令で一斉に散らばった。

サカキ「さて……これで一段落か。ジムリーダー達の力もたかが知れている。ポケモンセンターをあの数の部下達から守り抜く事はできないだろう」


サカキ「……だが、まだだ。必ず奴はここへ来る」
 ▼ 127 ◆wJTYtKMelk 17/04/11 03:26:54 ID:k.nuCbM. [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告






「……ックシュン!」

海上。

レッド達は未だリザードンに乗りカントーへと急いでいた。

ミツル「だ、大丈夫ですか?」

レッド「…………」コクッ

ミツル「常夏のアローラを離れたからか、気温が下がってきましたね……リザードンの炎のおかげで平気ですけど」

レッド「…………」コクッ

ミツル(気まずい……)

レッド「…………!」

ミツル「どうしました?」
 ▼ 128 ◆wJTYtKMelk 17/04/11 03:27:55 ID:k.nuCbM. [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

レッド「…………」ぴしっ

レッドは前方を指差す。

その先には島が見えた。

ミツル「あっ、あれ、カントーですか!やっと着いたんですね!」

レッド「…………」コクッ

ミツル(結局ついてきちゃったけど……カントーに一体何しに行くんだろう……)

レッド「…………」






 ▼ 129 ◆wJTYtKMelk 17/04/12 07:23:00 ID:oBVoaVsI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

その頃、イッシュ地方・ヒウンシティでは。

ハルカ「わあっ!大きいビルがいっぱい!!」

アスナ「す、すごいですね……さすが都会……!」

ダイゴ達がホウエンから到着していた。

カゲツ「オイオイ遊びに来たんじゃねえんだぜ」

ダイゴ「うん。気を引き締めていこう。敵は強力で未知な存在だ」

ハルカ「はーい」
アスナ「すみません……つい」

ダイゴ「ここからは飛行機の中でも言った通り、二人一組で手分けしてデオキシスを捜索する。カゲツとリョウヘイ君。ハルカちゃんとアスナさんがチームだ」

カゲツ「オウ。よろしく頼むぜ」ガシッ
リョウヘイ「はっ、はい!頑張ります!」

ダイゴ「ライモンまでは一本道だから四人で向かってくれ。そこから二手に分かれる。カゲツ達は西側から、ハルカちゃん達は東側からだ。デオキシスを見つけたらすぐにみんなに連絡!いいね!」

ハルカ・アスナ「ハイ!」

そして四人は捜索に向かった。


ダイゴ「さて……僕は南側だ」
 ▼ 130 ◆wJTYtKMelk 17/04/13 02:53:05 ID:zSP6006A [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



数分後。

ダイゴ「スカイアローブリッジ……やっぱり綺麗だなぁ……夕空と相まって…………おっと、僕も気を引き締めないとね」

ダイゴはヒウンからシッポウへと続くスカイアローブリッジを眺めていた。


ドオオオオオオン!!!!


ダイゴ「何だ!?爆発!?ヒウンの方からか……?」

振り返ると、ヒウンの街中から煙が上がっていた。

ダイゴ「何かあったのか……!しかたない……エアームド、そらをとぶであそこまで運んでくれ!」
エアームド「キァーーッ!」

ビュォォォ……

 ▼ 131 ◆wJTYtKMelk 17/04/13 02:59:47 ID:zSP6006A [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ダイゴ「見えた……!あそこは……ヒウンジムか……?」

シュタッ

ダイゴ「エアームド、ありがとう。戻れ」パシュン


ジムトレーナー「な、なんて事だ……」

ダイゴ「一体何があったんです?」

ジムトレ「……へ!?あ、あなたはダイゴさん……!?なぜ……」

ダイゴ「少し急用でね。これは一体?」

ジムトレ「は、はい……昨晩の事です……プラズマ団を名乗る奴らに襲撃され……その強さに私たちはなす術なくやられ、ジムを占領されてしまったんです……!」

ダイゴ「プラズマ団!?確か前にボスが行方不明になってなくなったって……」

ジムトレ「復活したらしいです……でもさっきヒュウさんってすごい強いトレーナーが助けに来てくださって、とりあえずジムは取り返せたんです。他のとこも助けに行くって、すぐに飛んで行っちゃいましたけど」

ダイゴ「え?じゃあこの爆発は一体……」
 ▼ 132 ◆wJTYtKMelk 17/04/13 03:04:52 ID:zSP6006A [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ジムトレ「それが……」

「ゲホッ、ゲホッ……げ、芸術は爆発だよ……」

ジムの中からもくもくと立ち昇る煙の奥で声がした。

ダイゴ「ま、まだ中に人が……!?」

ジムトレ「ジムリーダーのアーティさんです……というか爆発はあの人が起こしたというか……なんというか」

ダイゴ「どういうことですか?」

ジムトレ「ジムを取り返したのは良いものの、激しい戦いの中でジム内がめちゃくちゃにされ……つい最近新しく取り入れたジムの仕掛けが壊れて……それを直そうとしたら……」

ダイゴ「……失敗したのか……」

ジムトレ「はい……お騒がせしてすみません……」ペコ

ダイゴ「いや、いいよ。まあ気をつけてね」


ダイゴ(プラズマ団……僕らがデオキシスを追ってる間にこっちではそんな事になっていたのか……)


 ▼ 133 ◆wJTYtKMelk 17/04/13 23:16:55 ID:zSP6006A [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



さらに数分後、スカイアローブリッジの前。

ダイゴ「さて、今度こそシッポウへ……」

バゴオオオオオオン!!!!

ダイゴ「!!?今度は何だ!?……って今の音は……」

ダイゴ「スカイアローブリッジの方からじゃないか!!一体何が……!」


「うわあああああっ!!」
「何なのこいつ!!」
「でけえ……かっこいい……」
「何ぼさっとしてんだ!!逃げろォオオおおおお!!」
「バカ、邪魔だ!どけ!」
「嫌ぁーっ!食べられるーっ!」
「おい早く行けよ!すぐ後ろまで来てる!!」

ダイゴ「パニックが起こってる……まさかデオキシス……!?」

ダイゴは橋の奥へと走る。

 ▼ 134 ◆wJTYtKMelk 17/04/13 23:25:52 ID:zSP6006A [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

通行人「おいアンタ!そっちは危険だぞ!」

ダイゴ「何があったんです!?」

通行人「いきなりでっけえ怪物が現れて橋を壊しやがったんだよ!」

ダイゴ「怪物……?」

通行人「も、もう、とにかくそっちにゃ行くな!じゃあな!」

通行人は走り去っていった。

ダイゴ「みんな酷く怯えている……それほどの何かが……!」


「ヴァぐぉおおおおおおッ!!!!」


ダイゴ「!?今のはポケモンの鳴き声……か?」

男「た、助けてくれぇ〜!!」

ダイゴ「急いだ方が良さそうだ!メガメタグロス!!」
メタグロス「ダオーッ!」

ダイゴはメガメタグロスに乗り、怪物が現れたという現場へ急行した。

 ▼ 135 ◆wJTYtKMelk 17/04/13 23:34:03 ID:zSP6006A [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ダイゴ「!!!……何だこれは……まるで空間ごとえぐり取られたかのように橋が途絶えて……」

男「お、おい、上だ!」

ダイゴ「っ!?」

ダイゴは声に反応し、咄嗟に上を見る。

巨大な黒い生物が大口を開け、ダイゴの方へと落下してくる。
その口元に、食われまいと男が張り付いていた。

ダイゴ「なっ……!メタグロス、サイコキネシスであの人を引き離すんだ!」
メタグロス「ドゥーオ!」キュルルル…

男「おわっ……体が浮かんだ……!」

男はそのまま橋に降ろされた。

男「あ、ありがとう……助かった……って上!あいつが落ちてくるぞ!」

ダイゴ「メタグロス、かわせ!」

ヒュンッ

ズオオオオオオン!!

 ▼ 136 ◆wJTYtKMelk 17/04/13 23:57:53 ID:zSP6006A [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「ヴァァァゴォーーム……」ボリボリ…バキバキ…

ダイゴ「は、橋ごと食べた……!?えぐれた跡はこいつの仕業か……!しかし……ポケモン……なのか……!?」

男「あ、あんたも早く逃げた方が……」

ダイゴ「大丈夫です!ここは食い止めますから、早く避難を!」

男「はっ、はいっ!」すたたたた…


ダイゴ「……もう辺りに人はいないな。とにかくあいつをどうにかするよ!メタグロス、しねんのずつき!」
メタグロス「ダオォーッ!」

ズガァァッ!

「ヴァーグォン……?」

ダイゴ(……効いてない……あくタイプか?だったら……)
 ▼ 137 ◆wJTYtKMelk 17/04/14 02:18:31 ID:fz0lM7nQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ダイゴ「メタグロス、コメットパンチ!」
メタグロス「ダオーッ!」

ドゴゴッ!

「ヴァぐぉおお……!!」ガクッ

ダイゴ「よし、効いてる!メタグロス、そのまま連続で叩き込め!」

ドゴゴゴゴゴゴゴッ!!

「ヴァァァ!!」グパアッ

巨大生物はたまらず腹にある口を大きく開いた。

ダイゴ「!!止まれメタグロス!」
メタグロス「ダォッ」ピタッ

ダイゴ(来るか……?)
 ▼ 138 ◆wJTYtKMelk 17/04/14 02:20:10 ID:fz0lM7nQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


「ヴァごおおおおおおっ!!!」

ザバアアアアン!

ダイゴ「え?」

巨大生物は突然方向を変えて海に潜り、そのまま姿を消した。

ダイゴ「……何だったんだ……」




 ▼ 139 ◆wJTYtKMelk 17/04/16 07:22:12 ID:FBm2iDKk [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




その頃。

アローラ地方では夜が明けていた。

コンコン

係員「グリーンさん、挑戦者の方がいらっしゃいましたよ」

グリーン「ふわぁーあ…………はぁ?」

係員「現在シングル十九連勝、次はバトルレジェンド戦です」

グリーン「シングル?そりゃレッドの…………あぁ、そうだった……今はいねえんだったな……わーったよ、行くよ」



数分後、準備を済ませバトルフィールドへと赴く。

グリーン「ったくこんな朝っぱらから……」
 ▼ 140 ◆wJTYtKMelk 17/04/16 12:08:32 ID:FBm2iDKk [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アクロマ「おはようございます。私、アクロマと申します」

グリーン「……俺はグリーン。一応ここでバトルレジェンドってのをやってる。本当はシングル担当のヤツがいるんだが、あいにく今は席を外しててな。俺で我慢してくれ」

アクロマ「構いませんよ。さあ、始めましょう」

グリーン「ああ、そうだな」

グリーン(……すげえ髪型……)


係員「ではバトル開始です!」

グリーン「行けっ、カイリキー!」
カイリキー「ウラァ!」

アクロマ「ギギギアル!」
ギギギアル「ギギ……」
 ▼ 141 ◆wJTYtKMelk 17/04/17 03:01:13 ID:KxzMceOE [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グリーン「ギギギアル……たしかイッシュのポケモンだっけか。はがねタイプならこっちのが有利だぜ。カイリキー、インファイト!!」
カイリキー「ルルアァァ!!」ダッ

ドドドドドドォッ!!

ギギギアル「ギギギッ」キュルキュル…

グリーン「タスキで耐えたか!」

アクロマ「さあギギギアル、ギアチェンジです」
ギギギアル「ギッ」

カチンッ!ギュルルルルル!

アクロマ「ギギギアル、続けてギガインパクト!」
ギギギアル「ギィ」キュルルルッ

グリーン「カイリキーかわせ!」

ズドオオオオッ!!!

カイリキー「ウルァアアッ……!」グググ…

ガクッ

グリーン「カイリキー!くっ、モロに食らっちまったか」
 ▼ 142 ◆wJTYtKMelk 17/04/17 03:38:32 ID:KxzMceOE [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グリーン「中々やるじゃねえか。戻れカイリキー!」パシュン

アクロマ「計算通りです」スチャッ

グリーン「次はこいつだ!行けっ、ドサイドン!」
ドサイドン「グオオーッ!!」

グリーン「ギギギアルは反動で動けねえ!決めろドサイドン、じしん!!」
ドサイドン「ドゴーッ!」

ゴゴゴゴゴゴゴ……!ドガガガッ!

ギギギアル「ギギ……」グラッ…バタンッ

アクロマ「ギギギアル、戻りなさい。さてお次は……行きなさい、ポリゴンZ!」
ポリゴンZ「ピリリリリ!」

グリーン「ポリゴンZ……おもしれえ、どう来る!?」

アクロマ「れいとうビームです!」
ポリゴンZ「ピロロロロロロ!!」ドッ!
 ▼ 143 ◆wJTYtKMelk 17/04/17 03:42:20 ID:KxzMceOE [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グリーン「耐えろドサイドン!」
ドサイドン「ドラァーッ!」

スギャギャギャ……!

ズザァッ

ドサイドン「グオアーッ!!」

グリーン「おし!反撃だ!メタルバースト!!」
ドサイドン「ドグアーーッ!!」

バグォォォーーッ!!ドドドドド…!


ポリゴンZ「ピロペロポロ……」バタンキュー

アクロマ「フゥ……見事ですね……戻りなさい、ポリゴンZ」パシュン

グリーン「さあ、追い込んだぜ」ニヤ
 ▼ 144 ◆wJTYtKMelk 17/04/20 02:52:34 ID:tFY.lIec [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アクロマ「最後は……メタグロス、行ってください」
メタグロス「ドゥオォーッ」

グリーン「メタグロスか……」

アクロマ「バレットパンチです」
メタグロス「ドゥオッ!」ビュンッ

ズドンッ!!


ドサイドン「ゴッ…………!」フラッ…

ズゥン……

グリーン「さっきのれいとうビームがさすがに効いてたな。戻れ、ドサイドン」パシュン
 ▼ 145 ◆wJTYtKMelk 17/04/20 03:04:41 ID:tFY.lIec [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グリーン「行け、フーディン!!」
フーディン「フン……」

アクロマ「フーディンですか」

グリーン「まだだぜ」ニヤ

アクロマ「?」

グリーン「……行くぜフーディン!メガシンカッ!!」

ギュルルルル……

バァーン!!

フーディン「フォォォ……!」
グリーン「メガフーディンだ!」

アクロマ「メガシンカ……!そうですか。なるほど。ではこちらも」スチャッ

グリーン「何!?」

 ▼ 146 ◆wJTYtKMelk 17/04/22 02:24:26 ID:P4vaYoMU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アクロマ「メタグロス……メガシンカ!!」

ギュオオオオオン……バァーン!!

メタグロス「ドォゥーーッ!!!」

グリーン「ハハッ、あんたもメガシンカを使えたのか!良いじゃねえか!楽しくなってきた!」

アクロマ「つい昨日手に入れたばかりですがね」ニヤ

グリーン「は!?マジで言ってんのかそれ」

アクロマ「ええ。ですが手加減は無用ですよ。限界まで追い込んで、このメガシンカというものがどれほどの力を発揮できるのか、確かめたいのです」

グリーン「くくっ、良いぜ!かかってきな、チャレンジャー!!」




 ▼ 147 ◆wJTYtKMelk 17/04/22 02:34:54 ID:P4vaYoMU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




その頃、カントー地方。

〜トキワシティ〜

したっぱA「よっしゃあ!ポケセン確保ぉ!サカキ様に報告だ!」

したっぱB「はははー!意外と楽勝だったな!なぜかジムリーダーもいないみたいだし!」

したっぱC「ま、元々はトキワジムはサカキ様のものだしな!取り返しただけだぜ!」

したっぱ達「わはははははは!!」


 ▼ 148 ◆wJTYtKMelk 17/05/04 03:09:30 ID:XaRPkkLw [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



〜ニビシティ〜

したっぱD「ぐわあーっ!」

したっぱE「つ、強い……!ニビジムにこんなやつがいたのかよ!」

したっぱF「くそっ!ジムリーダーですらないトレーナーにやられるなんて……これじゃサカキ様に顔向けできないよー!」

トシカズ「ふう……お前ら、俺に勝てないようじゃまだまだだぜ。タケシさんに挑むには、一万光年……おっと、また間違えちまった。光年は距離だ」

したっぱG「隙あり!ドガース、じばくだ!」
ドガース「ガーッ」ピカーッ

トシカズ「なっ!?まだ倒しきれてない奴が残って……」


ドゴォォォォォーーン!!!

 ▼ 149 ◆wJTYtKMelk 17/05/04 03:11:39 ID:XaRPkkLw [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

…………シュゥゥゥ……

したっぱG「やったか!?」

「なわけないだろ」

そこには一人の男と、巨大なイワークの姿があった。

したっぱG「!!」
したっぱE「お、お前は!!」
したっぱD「ニビジムの……!!」

トシカズ「タケシさん!!」

タケシ「遅れてすまなかったな。他のジムにもロケット団の事とかいろいろ連絡取ってて遅くなってしまった。一人でよく持ちこたえてくれた」

トシカズ「いえ、面目ないです!本当は全員取っ捕まえてやりたかったんですが……」

タケシ「気にするな。あとは俺達がやる。休んでな」

トシカズ「はい!」

タケシ「さて」ギロリ

したっぱ達「ひっ……!」ビクビク

タケシ「俺はこの世で最も硬い、石の男!破れるものなら破ってみろ!ロケット団!」
 ▼ 150 リキザン@こないれ 17/05/09 13:21:18 ID:/DXIiJi2 NGネーム登録 NGID登録 報告
あげ
 ▼ 151 ◆wJTYtKMelk 17/05/09 19:36:20 ID:lZ6HyDUI [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




〜ハナダシティ〜

カスミ「はあ、たいした事ないのね。ロケット団復活って聞いて正直ちょっと焦ったけど……この程度なら恐れる必要もなさそう」

したっぱH「く、くそっ!どうする!?」
したっぱI「無理だろ!強すぎる!逃げよう!」
したっぱJ「バカか!まだこっちにゃ十人もいるんだ!みんなでかかれば……」

カスミ「何人で来ても変わらないわよ。いいわ、全員一気に相手してあげる。実力の差を思い知るだけでしょうけどね!」

したっぱH「バカにしやがってー!みんな、かかれーっ!!」
したっぱ達「うおおーっ!」

カスミ「相手との実力差がわからないって悲しいわね。少し可哀想に思えてきちゃったわ」



 ▼ 152 ◆wJTYtKMelk 17/05/09 19:42:24 ID:lZ6HyDUI [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

同時刻、ジョウト地方。

〜ワカバタウン〜

ここにも数人のロケット団員達が姿を現していた。

したっぱK「っておい!ここポケセンないじゃん!」

したっぱL「くっくっく、知らないのか?これ、あのウツギの研究所だぜ」

したっぱM「昔はオーキドが持て囃されてたけど、最近じゃあもっぱらウツギの方が評価されてるんだ。こいつを連れ去ってロケット団に引き入れたら、俺たちゃサカキ様に超褒めてもらえるだろう!もしかすると幹部昇進だって夢じゃないぞ!」

したっぱK「おおー!頭いいなお前ら!」


「誰を連れ去るですって?」

したっぱL「ギクッ!」
したっぱK「な、なんだおめーは!」
したっぱM「関係ないヤツは引っ込んでな!」

「関係大アリ!!私はそのウツギ博士の助手!!」

したっぱL「けっ、くだらねーぜ!俺達ロケット団に楯突こうってか!?」
したっぱK「やっちまおうぜ!」

「女だからって、なめないでほしいな!行って、マリル!!」
マリル「るりっ!」
 ▼ 153 ◆wJTYtKMelk 17/05/09 19:57:02 ID:lZ6HyDUI [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



数分後……

「きゃあっ!」
マリル「るりぃっ」ズザザザ

したっぱL「わはははは!弱いぞこいつ!」
したっぱM「さっきの威勢はどうしたぁ!」
したっぱK「もしかして俺達が強すぎるんじゃないか?なんてな!」
したっぱ達「ぎゃはははは!!」

「く、くそー……ごめんねマリル……」

したっぱL「くっくっく、せっかくだからそのマリルも俺達がもらっといてやるよ!そんなザコトレーナーの下にいるよりずっと幸せだろうぜ!」

「だ、だれがあなた達なんかに……!」

したっぱK「へっ!ちからずくで奪うまでだぜ!」

したっぱ達が倒れたマリルの方へじりじりと近づいてくる。


「何してるんだ?お前ら」


したっぱ達「ひょ?」

したっぱ達は周りを見回すが、だれも見当たらない……
 ▼ 154 ◆wJTYtKMelk 17/05/09 21:27:27 ID:lZ6HyDUI [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「上だっ!」

「ショオオォーーーーッ!!!」


したっぱ達「!?」

上を向くと、そこには巨大な美しい鳥ポケモンが飛んでいた。

「あれは……ホウオウ!?って事は、ヒビキくん!!助けに来てくれたんだ!」

すると、ホウオウの背から青年が飛び降りてきた。

シュタッ!

ヒビキ「ああ。いいタイミングだったな、コトネ」

コトネ「あの人たち、ウツギ博士を誘拐するつもりだよ!お願い!ヒビキくん!やっちゃって!」

ヒビキ「分かってるって。ホウオウ、せいなるほのお!」
ホウオウ「ショオーッ!」

ボウッ!

ホウオウの体から青白い炎が放たれ、したっぱ達のポケモンにヒットした。

したっぱL「なにぃっ!!俺のポケモンが……!」
したっぱM「一撃……だと……」
したっぱK「た、たいさ〜ん!!」
 ▼ 155 ◆wJTYtKMelk 17/05/13 22:09:25 ID:O4p6c5Uo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「ニューラ、こごえるかぜ!」

したっぱ達「!?」

ビュオオオ……

したっぱ達の足元が凍りつく。

したっぱM「う、動けねえ!」
したっぱK「何モンだー!?」

ヒビキ「シルバー!」

シルバー「ったく。あっさり退散させてんじゃねえよ。戻れニューラ」ピチュン

ヒビキ「スマン」

シルバー「こいつらはボスの命令を受けて動いてるはずだろ。ならその居場所も知ってるはずだ」

したっぱM「し、知らねえよ!」
したっぱL「知ってても言うわけねえだろブワーーカ!!」
したっぱK「ししししらんよ」ピューピュー

コトネ「……知ってそうだね」
ヒビキ「わかりやすい」

シルバー「吐け」
 ▼ 156 ◆wJTYtKMelk 17/05/21 20:36:26 ID:SIkd0c5o [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告






その頃、トキワシティ。

したっぱ達「ぐわぁぁぁっ!!」

住民「す、すごい!」
住民「なんという強さだ……!」

青年「いやいやいや。こいつらが大したことなかっただけさ!それより敵はもういないのか?」

住民「はい。その人達が最後だと思います」
住民「本当にありがとうございます……!」

青年「いいっていいって!」

したっぱA「まずいぞ……サカキ様に怒られる」
したっぱB「ど、どうする……?」
したっぱC「どうするったってもうポケモン残ってねーぞ!」

青年「なーにコソコソしゃべってんだ!?」

したっぱ達「ヒィッ!」

青年「さあ!そのサカキとかいうお前らのボスんとこに案内してもらおうか!じゃないと罰金100兆円だぜ!」
 ▼ 157 ◆wJTYtKMelk 17/05/21 21:32:23 ID:SIkd0c5o [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

パチパチパチパチ……

青年「?」

「すごいね。お見事だ」

青年「……誰だ?変な仮面……」

イツキ「僕はイツキ。してん……」

青年「イツキ!?あのリーグ四天王の!?そっか!どうりでなんか見たことあると思ったんだ!その変な仮面!」

イツキ「変って……」

青年「でもどうして四天王がこんなトコに?」


「ジュン。久しぶりだな」


ジュン「ナナカマド博士!?」

ナナカマド「少しオーキド君に話があってな。しかしこんなところでお前に会うとは。世界は案外広いようで、案外狭いものだ」

イツキ「で、僕は今、博士の護衛を任されてるのさ。ロケット団とは別の件でね」

ジュン「別の件……?」
 ▼ 158 ◆wJTYtKMelk 17/05/21 21:52:39 ID:SIkd0c5o [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ナナカマド「それについては後でいいだろう。今はとにかく、そやつらを止めるのだ」

ナナカマドはうずくまってビビっているしたっぱ達を指さす。

ナナカマド「放っておけばおそらく更に被害は増していくだろう。したっぱ団員一人ひとりは私でも倒せる程度のレベルだが……奴らはかつてカントーをほぼ支配していたと聞く。今の時点でもかなりの数だが、まだまだ潜伏している可能性はある。それに全員が弱いわけではあるまい」

イツキ「ええ。中にはエリート団員と呼ばれるつわものも混ざっていると聞いてますよ。それに、あれから長い時間が経っていますから、力をつけている者もいるでしょう」

ジュン「なるほど……よっしゃ!分かったぜ!んじゃあ行ってくる!」

ジュンはムクホークを繰り出すと、その背に乗り、飛んで行った。



数分後。

ジュンが戻ってくる。

ジュン「居場所聞き出すの忘れてたー!!」

ナナカマド「…………やれやれ」

イツキ「僕が聞いておいたよ。サカキは今――」




 ▼ 159 ◆wJTYtKMelk 17/05/28 22:09:04 ID:H8ikfnCE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



その頃、イッシュ地方・ヒオウギシティ。

黒服「うう……」

チェレン「やっとお目覚めかい?プラズマ団」

黒服「え……あ、あんたは……」

チェレン「寝ている間に拘束させてもらったよ。目が覚めてまた暴れられたら困るからね」

黒服「俺は……一体何を……」

チェレン「強く痛めつけすぎたかい?君達がこのヒオウギジム、いやイッシュ全てのジムへ襲撃したこと……忘れたとは言わせないよ」

黒服「お……俺達……?いや……プラズマ団は解散した……何を言ってるんだ……?」

チェレン「………?」

ベル「様子がおかしいよ、チェレン」

チェレン「ああ……君達はダークトリニティに言われてこのジムへ来た。本当に覚えてないのか?」

黒服「ダーク…………あ、ああ……そうだ……あの時……!」


 ▼ 160 ゴジムシ@ホロキャスター 17/06/02 16:38:27 ID:hO2SKuSw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 161 ◆wJTYtKMelk 17/06/03 23:31:03 ID:/aZqRbYc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン「何か思い出したのか!」

黒服「……俺はプラズマ団が解散したあと、普通の暮らしを送っていた……だのに……そこに急にヤツらが現れたんだ……」

チェレン「ダークトリニティか」

黒服「そうだ……そして変な光線を浴びて…………そこからの記憶は一切ない……俺は操られていたのか……?」

チェレン「洗脳……ヤツらは人の力を超えた能力を持ってるらしいし、あり得るな。でもこの人数を全員操るのはエスパーポケモンですら難しいはず……それに、イッシュの各地に散らばっても効果が切れないなんて尋常じゃないぞ」

ベル「ポケモンより強いなんてことがあるのかな……」

黒服「ヤツらを甘く見るな……俺達がプラズマ団だった時も、ゲーチス様の右腕として常に……」

チェレン「“プラズマ団だった”…………そうか!洗脳ではなく、記憶の一部を強制的に引き出しているんだ!ここにいるのはみんな元プラズマ団の連中なんだろ?」

黒服「ああ、確かに……」

チェレン「単純に洗脳できるのなら元プラズマ団じゃなくともそこらのトレーナーで十分なはずなんだ。わざわざ君達を狙って操ったのなら、たぶんそうだ。」

ベル「どういうこと?」

チェレン「つまり一時的に彼らはプラズマ団だった時の状態に戻されたのさ。だから上司だったダークトリニティの命令に従うのは当たり前」

プルルルルル……

ピッ

チェレン「はいもしもし」
 ▼ 162 ◆wJTYtKMelk 17/06/04 21:11:33 ID:Qr5ftLN2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ホミカ『あ、チェレン君?そっちはどんな感じ?』

チェレン「ホミカさん。今プラズマ団の男を尋問をしているところだよ。でもどうやらダークトリニティに利用されていただけみたいだ」

ホミカ『そっか。こっちもとりあえずケーサツに引き渡し終わったところだよ』

チェレン「一度ジムリーダーで集まって会議をしたい」

ホミカ『そだねー。じゃあ連絡とっといてよ。場所はうちのジムでいいよね』

チェレン「わかった」

プツッ


ベル「会議、私も行っていいかな。アララギ博士のこともあるし、いろいろ気になるよ」

チェレン「ああ。目撃者はいた方がいいだろうしね」

黒服「あ、あの、俺たちは……」

チェレン「すまないがしばらくそこで大人しく待っててくれ。ウロウロしてまたヤツらに操られたら面倒だ。一応ここにはトレーナーも大勢いる。外よりは安全だ」

黒服「……分かった……」

チェレン「さて。みんなに連絡しないと」

 ▼ 163 ◆wJTYtKMelk 17/06/11 19:17:03 ID:Oig3JmLI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


数分後。

チェレン「さて、連絡も終わったし、行こうか」

ベル「はーい」

二人はジムの外へ。


ビュオオオオオオオッ!!!


チェレン「!?」


ヒオウギシティの中心に、巨大な竜巻が発生していた。

そしてその中に何かがいた。

ベル「うわっ!すごい風!なんなの!?」

チェレン「……あの中にいるのは……ポケモン……?」
 ▼ 164 ジョット@キズぐすり 17/06/12 08:18:46 ID:H.OzBvhk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 165 ◆wJTYtKMelk 17/06/16 22:21:25 ID:AaLTpTro [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ベル「ね、ねえチェレン……あのポケモン、博士の研究所で見たことあるんだけど……!」

チェレン「何!?」

ベル「たしか……宇宙から来たポケモン!」

チェレン「宇宙から……!?」

ベル「博士の資料に写真が載ってたの!名前は、えっと……」

チェレン「デオキシス……か?」

ベル「そうそう!……あれ?知ってるの?」

チェレン「聞いたことはある。見たのは初めてだよ」


デオキシス「グォォ……」ギロッ

ベル「ひっ!こっち見たよチェレン!」

チェレン「怖がりすぎだよベル。宇宙から来たといってもポケモンはポケモン。倒せない道理はない」

ベル「冷静すぎぃ!!」
 ▼ 166 ◆wJTYtKMelk 17/06/16 22:57:06 ID:AaLTpTro [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

チェレン「確かデオキシスはエスパータイプ!ゆけっ、ムーランド!かみくだく!」
ムーランド「ヴァゥン!!!」ダッ

デオキシス「グオオア!」ヒュッ

ベル「速い!かわされた!」

デオキシス「グアーオ!」

キュウウウウン……

ズドドドドドッ!!!


ムーランド「ヴォフゥッ」ズザザザ…

チェレン「ムーランド!大丈夫か!」
ムーランド「ヴ……ヴォフン!」コクッ

チェレン「今のはおそらくサイコブースト……!威力は高いがこれでデオキシスの特攻は下がったはず!」
 ▼ 167 ◆wJTYtKMelk 17/06/17 00:23:21 ID:hlqDJ0E6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ベル「私も戦うよ!いって、ムシャーナ!」

チェレン「ありがとう!ムーランドのサポートを頼む!」

デオキシス「グオオオオオッ!!」

ベル「来る!ムシャーナ、ひかりのかべで防いで!」
ムシャーナ「フォ〜」

ピュリィン……

ムシャーナとムーランドの前にひかりのかべが現れる。

ズドドドドッ!

デオキシスの攻撃は壁により威力が落ちる。

チェレン「よし!今だムーランド、かみくだく!」
ムーランド「ヴァォン!!!」ダッ

ガブッ!

デオキシス「グァァァ!」

チェレン「そのまま投げ飛ばせ!」

ムーランド「ヴァオォッ!!」

ブンッ!  ドシャアァァッ!!
 ▼ 168 ◆wJTYtKMelk 17/06/17 00:29:58 ID:hlqDJ0E6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

デオキシス「グォォ……」

ベル「ムシャーナ!シャドーボールで追撃!」
ムシャーナ「フォ〜」

ギュゥゥゥン……

ドッ!!

デオキシス「グオォォ!」

ドサッ……

チェレン「……やったか……?」


デオキシス「グォォォォォッ!!」ダンッ

チェレン「!!立ち上がった!」

ベル「傷が治ってく……!じこさいせいだよ!」

チェレン「うん……厄介な技を……!」


「やっと見つけたよ、デオキシス!」
 ▼ 169 ◆wJTYtKMelk 17/06/17 00:37:14 ID:hlqDJ0E6 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

チェレベル「!?」

ダイゴ「君達、デオキシスと戦ってたのかい?ありがとう!」

チェレン「あなたは?」

ダイゴ「ホウエンからデオキシスを追って来たのさ。遅くなってすまないね。ここからは僕に任せてくれ」

チェレン「いえ、僕も戦いますよ。この町のジムリーダーですから」

ダイゴ「ジムリーダー……へぇ、道理でデオキシスと戦えるくらいに強いわけだ」

チェレン「といっても二対一でようやく互角ってとこですが」

ダイゴ「十分さ!行くよ!」

チェレン「はい!」

ベル「私もいるんですけど!!私も戦うからね!?」




 ▼ 170 ュプトル@すいせいのかけら 17/06/20 02:15:30 ID:X1JvkCrM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
何だこれめっちゃ面白いじゃねぇか
 ▼ 171 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/06/22 16:44:50 ID:MvRWuDIM NGネーム登録 NGID登録 報告
一気に読んだ、支援
 ▼ 172 ◆wJTYtKMelk 17/06/22 22:01:47 ID:HpiNlf7g [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


同時刻。

カロス地方・ハクダンシティ。

PCおねえさん「おまちどおさま!お預かりしたポケモンはみんな元気になりましたよ!またのご利用をお待ちしてます!」

AZ「ありがとう」

女児「ママー、あの人でっかいねー!」
母親「見ちゃいけません!」


AZ「アカギ……私の力では止めることができなかった……」

ポケセンから出たAZの前に、少年と少女が立っていた。

AZ「すまない……奴はシンオウへと向かった……頼む……奴を止めてくれ」

少年「わかりました」
少女「任せてください」

二人はすぐにファイアロー・チルタリスをそれぞれ繰り出し、飛び立った。
 ▼ 173 ◆wJTYtKMelk 17/06/22 23:13:07 ID:HpiNlf7g [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「やあ、AZさん!」

AZ「……?」

プラターヌ「お久しぶりですね」

AZ「君か」

プラターヌ「彼ら、頼もしいですよね」

AZ「ああ……私は非力だ……三千年生きても、あんな小さな子供たちに頼るしかないとは」

プラターヌ「ハハ、僕も時々思いますよ。子供たちはどんどん成長する。まああなたから見れば僕も子供みたいなものでしょうけど……彼らを見ていると自分の弱さを思い知らされます…………でも」

AZ「?」

プラターヌ「それ以上に期待してしまうんですよね。彼らならきっと……どこまでも高く、どんな壁も乗り越えていく」

AZ「……そうかもしれんな」

プラターヌ「彼らを信じましょう」

AZ「ああ」

 ▼ 174 ◆wJTYtKMelk 17/06/23 00:11:41 ID:lKsGG7qY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





その頃……

ホウエン地方・おくりびやま上空。

ユウキ「今だラティオス!シャドーボール!」
ラティオス「フォアッ!」

ドッ!!

デオキシス「ジジジジ……!」

ユウキ「いけっ、モンスターボール!」ビュンッ

パシュゥン!

パカァン!

デオキシス「ジァーーッ!」

ユウキ「く、ダメか!」

フウ「ソルロック!」
ラン「ルナトーン!」

「「サイコキネシス!」」
 ▼ 175 ◆wJTYtKMelk 17/06/23 00:27:55 ID:lKsGG7qY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

デオキシスの動きが止まる。

フウラン「「今です!」」

ユウキ「フウ!ラン!ありがとう!いけ、モンスターボール!」

パシュゥン!

カタカタッ……カタカタッ……

パチッ

ユウキ「よし!」

フウラン「「やった!」」

ユウキ「僕はこのままそらのはしらに向かう。フウとランは休んでくれ」

フウ「そんな、僕達も行きます!」
ラン「私達戦ってないからそんなに疲れてないし、むしろユウキさんの方が……」

ユウキ「……わかった。じゃあ一緒に来てくれ」

フウラン「「はい!」」
 ▼ 176 ◆wJTYtKMelk 17/06/24 15:46:17 ID:D5SYyEv2 [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


数分後・そらのはしら。

ユウキ「デオキシス……どこにいる?」キョロキョロ

フウ「探ってみます。ソルロック!」

ソルロック「コォォ」


フウ「見えた!」カッ

ユウキ「どこだ!?」

フウ「頂上です!何やら空の方を見てるみたいです」

ユウキ「よし、行こう!」

三人はそらのはしらを登っていった。


ユウキ「ここに来るのも久しぶりだな……」

ラン「ユウキさん!あれ!」

ユウキ「ああ」
 ▼ 177 ◆wJTYtKMelk 17/06/24 16:27:54 ID:D5SYyEv2 [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

デオキシス「………………」

ユウキ「見つけたぞ、デオキシス」

フウ「あの姿は、アタックフォルムですね」

ユウキ「アタックフォルムの攻撃は一撃でも食らえばひとたまりもない。二人とも気をつけて」

フウラン「「はい!」」

ユウキ「行くぞ。いけっ、ジュカイン!!」
ジュカイン「ジュッ」

フウ「ソルロック!」
ラン「ルナトーン!」

デオキシス「…………」

ユウキ「?妙に静かだな……こっちに気付いてないわけでもなさそうだけど……」

ラン「空を見上げたまま動きませんね」

ユウキ「空…………宇宙に帰りたがってる?」

フウ「え?」

ユウキ「思えば……一匹目はえんとつやまの頂上にいた。それからおくりびやまの頂上に、その上空……そして、そらのはしら。イッシュに逃げたっていうデオキシスも、トクサネでロケットを眺めていたらしい」
 ▼ 178 ルーラ@メダルボックス 17/06/24 16:49:48 ID:L.gy53vI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
面白過ぎる。ゾクゾクしてきた…。

支援
 ▼ 179 ◆wJTYtKMelk 17/06/24 17:03:28 ID:D5SYyEv2 [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ユウキ「デオキシス達は宇宙に帰れなくなってしまったのかもしれない」

フウ「確かにどこも高いところばかり……」

ユウキ「それによく考えてみればデオキシス達はほとんど破壊行為をしてない。ただホウエン中を飛び回るだけだった……宇宙に帰る方法を探していたのかも……」

ラン「どうするんですか?」
フウ「もし本当にそうだとしたら」

ユウキ「…………それでも、一旦捕まえるしかない。その方法を考えたとしても、デオキシス達が言うことを聞いてくれなきゃ実行できないだろ?」

フウ「たしかに」
ラン「ですね」

ユウキ「行くよ」

フウラン「「はい」」

ユウキ「ジュカイン!リーフブレード!」
ジュカイン「ジュァッ!!」ダッ!

ズバァン!!

デオキシス「ギュアア!」

フウ「当たった!かなり効いてますよ!」

ユウキ「アタックフォルムは力の全てを攻撃に費やした姿。その分ガードはもろいんだ」
 ▼ 180 ◆wJTYtKMelk 17/06/24 18:35:33 ID:D5SYyEv2 [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

フウ「よぅし!」
ラン「私達も!」

フウ「ソルロック、かえんほうしゃ!!」
ラン「ルナトーン、サイコキネシス!!」

デオキシス「ギュァァァッ!」ギュルルルル……!

ドオオオオオッ!!!

フウラン「「うわっ!!」」

ユウキ「速い!シャドーボールだ!」

フウ「僕達のポケモンが……」
ラン「一瞬で……」

ユウキ「今まで戦ったデオキシスで一番レベルが高いみたいだな……!」

デオキシス「ギュゥゥ」

ユウキ「ジュカイン、戻れ!」
ジュカイン「ジュ」

パシュン

フウラン「「へ?」」
 ▼ 181 ◆wJTYtKMelk 17/06/24 18:48:57 ID:D5SYyEv2 [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ユウキ「こいつで行った方が良さそうだ」ギュッ

ユウキはポケットからマスターボールを取り出した。

ユウキ「ゆけっ!」ヒュンッ

パカァン!

ユウキ「……ゲンシ……グラードンッ!!」


グラードン「ぐらぐらぅるぅぅぅぅぁぁあああッ!!!」


フウ「伝説のポケモン……」
ラン「グラードン……!」

フウ「すごい……みるみるうちに!」
ラン「空が晴れていく!」

ユウキ「すぐに終わらせる。グラードン、だんがいのつるぎ!!」
グラードン「ぐらぁぁッ!!」

キュゥゥン……

ドドドドドドドドドドッ!!
 ▼ 182 ◆wJTYtKMelk 17/06/24 19:48:52 ID:D5SYyEv2 [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

デオキシス「ギュウアアアア……!」

ドシャァァ…

ユウキ「今だっ!」ヒュンッ

ユウキはハイパーボールを投げる。

パシュンッ

カタカタッ……カタカタっ……

パチッ

ユウキ「っし!!」

フウラン「「やった!!」」
フウ「すごい!」
ラン「さすがです!」

ユウキ「ふう……なんとかこれでホウエンのデオキシスは片付いたね」

フウ「イッシュに逃げたというデオキシスは」
ラン「大丈夫でしょうか?」

ユウキ「まあダイゴさん達なら問題ないと思うけど……それより、宇宙センターに行ってデオキシス達を宇宙に返せないか相談してみよう」
 ▼ 183 ◆wJTYtKMelk 17/06/24 21:17:06 ID:D5SYyEv2 [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告






その頃。

ポケモンリーグ・チャンピオンの間。

ダダダダダダダ……

サカキ「来たか」

バンッ!!

勢いよく扉が開く。

ヒビキ「サカキ!!」
シルバー「親父!!」


サカキ「先に来たのはお前達だったか……まあどちらでも構わん」

ヒビキ「何言ってんだ?」

サカキ「お前達には関係のない事だ。ここで倒れていくお前達には」

シルバー「フン……ここで倒されるのは……あんたの方だッ!!」
 ▼ 184 ◆wJTYtKMelk 17/06/24 21:22:07 ID:D5SYyEv2 [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ビュンッ! パカァン!

シルバー「行けっクロバットォ!!」
クロバット「ギュシャーッ」バサッ

サカキ「ゆけ、ニドキング」
ニドキング「グガァーッ!」ズンッ

シルバー「クロバット!いかりのまえば!」
クロバット「グバッ!」ヒュンッ

ガブッ!

ニドキング「グガァ!」グラッ…

ヒビキ「いいぞ!効いてる!」

サカキ「ニドキング、クロバットの翼を掴め」
ニドキング「ガゥ!」ガシッ

シルバー「!!」

サカキ「これで逃げられまい。ニドキング、ふぶき」
ニドキング「グゥゥゴァァァァッ!!」

ビュオアアアアアアアアッ!!!

ニドキングの周りに激しいふぶきが吹き荒れ、一瞬にしてクロバットを凍りつかせた。
 ▼ 185 ◆wJTYtKMelk 17/06/24 23:24:31 ID:D5SYyEv2 [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

シルバー「…………!!」

サカキ「おいかぜの一つでも打っておけばこの後の戦いを有利に運べただろうにな。やはりまだ子供か」

シルバー「あんたはその子供に負けて逃げ出したんだろうが!戻れクロバット!次はコイツだ!」ブンッ
レアコイル「ジジジ……」

サカキ「地面使いの私に対してレアコイルだと?やけになったか。ニドキング、だいちのちから!」
ニドキング「ゴアァァ!」

ズゴゴゴゴゴ……!!

レアコイル「ジジジジジ……!」グラッ…

シルバー「くっ……悪いレアコイル……!だがこれで……!」
レアコイル「ジジ……」

サカキ「……フン、がんじょうで耐えたか」

シルバー「レアコイル、ものまね!」
レアコイル「ビーーッ」ぐるぐるぐる

ヒビキ「そうか!これを狙ってたのか!」

シルバー「だいちのちからだッ!!」
レアコイル「ジジジジジ……!」

ズゴゴゴゴゴゴ……!!
 ▼ 186 ◆wJTYtKMelk 17/06/29 03:03:16 ID:rbBRgJMI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ニドキング「グオッ……!」

シルバー「どうだ!どくタイプを持つニドキングには効果ばつ……ぐ…………!?」


サカキ「それがどうした」


シルバー「……な……」

サカキ「レベルが違う」
ニドキング「グァウゥ!」

シルバー「なん……だと……!?効いてないのか!?」

サカキ「お前のレアコイルのパワーではいかりのまえばで半分になったニドキングのHPすらも削りきれない。ただそれだけの事だ」

シルバー「……そんな……!」

サカキ「ニドキング、もう一度だいちのちからだ!」
ニドキング「グゴォォ!」

ズゴゴゴゴゴゴゴ……!!


ヒビキ「トゲキッス!このゆびとまれ!!」
トゲキッス「フワー!」

サカキ「!」
 ▼ 187 ◆wJTYtKMelk 17/06/29 03:06:36 ID:rbBRgJMI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

シルバー「ヒビキ!」

だいちのちからはトゲキッスへと標的を変え、空振りに終わった。

サカキ「……少年、お前は見ているだけかと思ったぞ。ようやく参戦か。それでこそ張り合いがある」

ヒビキ「へっ、余裕でいられるのも今のうちさ!というかもう少年って年じゃねえ!……悪いなシルバー。お前はあいつと一対一でやりたいかもしれないが……」

シルバー「いや、いい。今のあいつに一人で勝てると思い上がるほど馬鹿じゃねえ……」

ヒビキ「よっし!んじゃあ、二人で行くぞ!」

シルバー「ああ。レアコイル、だいちのちから!!今度こそ仕留めろ!」
レアコイル「ジジジジジ……!」


ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!

ニドキング「グガァ……ッ」バタッ

サカキ「さすがにこれは耐えきれないか……戻れニドキング」パシュッ

ヒビキ(さあ、次は何で来る……?)

サカキ「コイツだ。グライオン!」
グライオン「ジャゴォォ!」
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