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SS

【群像劇SS】レッド「…… …… ……」

 ▼ 1 ◆wJTYtKMelk 17/03/03 20:28:22 ID:xQXY1A6M [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ここはアローラ地方・ポニ島のバトルツリー……

グリーン「挑戦者こねーな……」

レッド「………」

グリーン「あーー退屈だ!ちっと観光でもしてくるわ!」

レッド「………」コクッ

グリーン「相変わらず無口だなおい。じゃあここは任せたぜ。ま、挑戦者が来ればの話だがな!んじゃ、バイビー!」
 ▼ 2 ◆wJTYtKMelk 17/03/03 20:33:44 ID:xQXY1A6M [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
グリーンはライドポケモンのリザードンに乗り、アーカラ島にやってきた。

いつもならピジョットでそらをとぶところだが、ここアローラではライドポケモン以外でそらをとぶのはマナー違反なのである。

グリーン「ツリーに呼ばれてアローラに来たが、ろくに観光できてなかったからな。レッドにゃ悪いが、今日は目一杯羽伸ばさせてもらうぜ」


「ぎゃーー!!」


グリーン「!?悲鳴……こっちか!」

グリーンは悲鳴のきこえたほうへ走る。

そこにはスカル団の2人組に襲われる”かんこうきゃく”の姿があった。
 ▼ 3 ィオネ@ぎんのおうかん 17/03/03 20:35:05 ID:C1uZXr4U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
とりま支援
 ▼ 4 ◆wJTYtKMelk 17/03/03 20:43:33 ID:xQXY1A6M [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
スカル団「へっへっへ……そのかっこいいポケモンをこっちに渡すっスカ」

かんこうきゃく「やめろー!」

グリーン「なんだあいつら……とりあえずぶっとばすか!」

グリーン「ピジョット!つばめがえし!」
ピジョット「ピジョーッ!」ビュンッ

ズガァァッ

スカル団「ぬわっ!?まじっスカぁぁ!?」キラーン

スカル団達は空の彼方に吹っ飛んでいった。


グリーン「……大丈夫か?」
 ▼ 5 ◆wJTYtKMelk 17/03/03 20:47:54 ID:xQXY1A6M [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
かんこうきゃく「ああ、すまんのう、助かった」

グリーン「そのポケモン……ムクホークか?」

かんこうきゃく「そうじゃ。シンオウからバカンスに来たんじゃが、いきなり襲われてしまってのう」

グリーン「ほー。随分鍛えられてるみたいじゃねえか。あんなヤツらに負けるようには見えねーが」

かんこうきゃく「いや〜それが儂もよく覚えとらんのじゃ……」

グリーン「どういうことだ?」

かんこうきゃく「あいつらが来る少し前のことじゃ……儂は"何か"に襲われた。それで腰を抜かしてしまってのう……」


「それはこんなヤツではなかったか?」

突然一人の中年男が現れ、一枚の写真を見せた。
 ▼ 6 ◆wJTYtKMelk 17/03/03 20:52:36 ID:xQXY1A6M [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
グリーン「……誰だアンタ」

中年男「私は国際警察!とあるポケモン達を追っている!……で、この写真のポケモンに見覚えは?」

かんこうきゃく「……いや、こんな巨体ではなかったぞ。色は確かに黒っぽかったが……もっと小さいヤツだったと思う」

中年男「そうか……ご協力感謝する。では失礼」

そう言って国際警察と名乗る男は立ち去った。


グリーン「何だったんだ……まあいいか。ところでどうだ、俺もこれからアローラ観光を満喫するつもりなんだが、一緒に回らねえか?」

かんこうきゃく「お!いいのう!一人じゃ寂しいと思っとったところじゃ!」

グリーン「決まりだな!俺はグリーン!アンタは?」

かんこうきゃく「ロじゃ!」

こうして、ここに謎のコンビが誕生した。
 ▼ 7 ◆wJTYtKMelk 17/03/03 21:15:58 ID:xQXY1A6M [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告


その頃、バトルツリーでは……

「はぁ……はぁ……さすがに強者ばかりだ……!」

シングルバトル19連勝中の、緑色の髪の少年・ミツルがいた。

ミツル(バトルリゾートの人達にも引けを取らない強さ……!センリさんの言った通りだ……世界は広い!僕ももっと上を目指します!)

案内人「お次はバトルレジェンドとのバトルになります」

ミツル「……バトル……レジェンド?」

案内人「はい。バトルツリー創設にちなんで、カントー地方よりお越し頂いた……"チャンピオン"でございます」

ミツル「チャンピオン……!?」

レッド「………」ザッ!

レッドとミツルが対峙する。
 ▼ 8 ◆wJTYtKMelk 17/03/03 21:24:34 ID:xQXY1A6M [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミツル(なんだこの緊張感……"あの人"よりも更に上だ……!でも、僕だってもっと強くなりたい!超えてみせる!)

ミツル「行きます!!」


プルルルル…


レッド「………!」

ミツル「へ?」

空気を読まずにかかってきた電話に、レッドが出る。

レッド「………!」

レッドは電話を終えると、血相を変えてリザードンで飛び立った。

ミツル「ええっ!?ちょっと……!?」
 ▼ 9 ◆wJTYtKMelk 17/03/03 21:54:27 ID:xQXY1A6M [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミツルもライドギアでリザードンを呼び出し、後を追う。

ミツル「ま、待ってください!僕とのバトルがまだ……!」

レッド「………」クイッ

一瞬だけ振り向きミツルを見て、また前を向く。

ミツル「え、えっと……ついてこいってことですか?」

レッド「………」コクッ

ミツル(一体どうしたんだろう……さっきまでのクールな表情から一変してすごく焦っているように見えた……相当な何かがあったに違いない……)

レッド「………」


ミツルは一定の距離感を保ちつつ、終始無言なレッドについて行くのであった……


 ▼ 10 ンベアー@ブルーカード 17/03/03 22:39:10 ID:D1jWe62Y NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 11 クリン@ぼうごパット 17/03/03 23:25:25 ID:71256jMU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レッドw
支援
 ▼ 12 ◆wJTYtKMelk 17/03/04 19:38:48 ID:mCiUTbQU [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
その少し前。

カントー地方・マサラタウン。

はじまりの町とも呼ばれる小さな町だ。
カントーはアローラとは時差があり、今は夜である。

オーキド「ふむ、興味深いですな」

ナナカマド「うむ」

オーキド研究所にはオーキドの先輩であるナナカマドも来ていた。

オーキド「ナリヤに送ってもらったリージョンフォームのニャース……進化の仕方もまるで違うとは」

ナナカマド「他にも、アローラのロコンはほのおのいしではなくこおりのいしで進化するなど、アローラ独特の進化形態は多い。リージョンフォームはまだまだ研究のしがいがあるな」

オーキド「……ところでナナカマド博士、先ほどから気になっておるのですが、その厳重なトランクは一体……?」

ナナカマド「ああ、他でもないこれを見てもらうために今日はここへ来たのだ」カチャカチャ……パカッ
 ▼ 13 ◆wJTYtKMelk 17/03/04 20:18:39 ID:mCiUTbQU [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告

その中には金色に輝く珠が入っていた。

オーキド「これは……"きんのたま"ですかな?」

ナナカマド「一見そう見えるが、よく見ると中に小さな粒が透けて見えるだろう」

オーキド「おお、確かに」

ナナカマド「これは数万年前の生物のDNAを含んだコハクだと思われる。化石ポケモン・プテラを復元装置で復元する際には"ひみつのコハク"を使うが、これはそれとは全くの別物だ」

オーキド「その正体が何なのかは解析できていないという事ですか」

ナナカマド「ああ。まさしく"なぞのコハク"だ。あるルートでこれを手に入れたは良いが、私の専門は進化の分野だ。そこで、幅広い分野を研究する君にこれの解析を託したい。新たな古代ポケモンの発見に繋がるやも知れん」

オーキド「わかりました!是非、お任せください」

ナナカマド「うむ」
 ▼ 14 ータス@ディアンシナイト 17/03/04 20:20:37 ID:IQBGaw32 NGネーム登録 NGID登録 報告
これは……"きんのたま"ですかな?
 ▼ 15 ◆wJTYtKMelk 17/03/04 20:37:17 ID:mCiUTbQU [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告

オーキド「しかしナナカマド博士、一体こんな貴重なものをどこで?」

ナナカマド「……シンオウのキッサキ神殿はわかるな?」

オーキド「ええ」

ナナカマド「キッサキ神殿はかつて巨神を祀っていて、その中へ入る事を制限されていた。だが、私が輩出して間もなくチャンピオンとなった"あるトレーナー"が、その最下層にある石像から現れた巨神を捕まえてしまったのだ」

オーキド「前に仰っていましたな。レジギガス、でしたか」

ナナカマド「ああ。そのレジギガスが神殿から消えた今、その奥地へ入る事が可能になった。多くの考古学者や遺跡マニア達が集まり、その中には私の知り合いもいた。そこで見つかったのがこれだ。氷に覆われた神殿の最下層の、その更に下に眠っていたようだ」

オーキド「神殿から見つかったということは、人類が誕生した頃にも生きて存在した生物だと考えられますな」

ナナカマド「うむ。だがあの神殿はいつできたのか、誰が建てたのかは不明なのだ」

オーキド「ほう?」
 ▼ 16 クロー@かたいいし 17/03/04 21:06:41 ID:q3AKghNA NGネーム登録 NGID登録 報告
しえん
 ▼ 17 ◆wJTYtKMelk 17/03/04 21:18:06 ID:mCiUTbQU [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナナカマド「シンオウ各地で見つかったプレートには、アルセウスが巨人達を倒し、各プレートにその力を封印したと記されている。だが、ノーマルタイプのプレートだけは発見されていないのだ。レジギガスもこの"巨人"の一つだと考えるならば、レジギガスだけはプレートに封印できずに、アルセウスがあの神殿をつくり閉じ込めたのではないか、という説もある」

オーキド「人ではなくアルセウスが建てたということなら、人類誕生以前の存在である可能性も一概には否定できないという事ですか」

ナナカマド「そういうことになる。それを解明するためにも、そのコハクは重要な資料となる。頼むぞ、オーキド君」

オーキド「はい!」


 ▼ 18 ◆wJTYtKMelk 17/03/04 21:37:26 ID:mCiUTbQU [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


同時刻、イッシュ地方・サンヨウシティ。

三つ子のジムリーダーが営むサンヨウジムでは、今日もチャレンジャーと白熱のバトルを繰り広げていた。

デント「ヤナッキー、タネばくだん!」
ヤナッキー「ッキーッ!」

ドオッ!

ハトーボー「ボー…ッ」ガクッ
挑戦者「くそー!またやられた!」

デント「惜しかったですね……前より確実に強くなっていましたよ。僕のくさタイプに相性の良いハトーボーを連れてきたのも良い判断です。ただ少しレベルが足りなかったようですね」

三人「またの挑戦をお待ちしています」

挑戦者はとぼとぼ帰っていった。
と、その時。

挑戦者「ぐわっ!な、なんだよこいつら!つ、つよ……!」

ポッド「なんだ?!」
コーン「誰か来ます……!」
 ▼ 19 ダリン@シュカのみ 17/03/04 22:17:09 ID:U9oQmi8g NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
 ▼ 20 ダイトス@ミミロップナイト 17/03/04 22:24:39 ID:YMT9T1Iw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
面白そう
支援
 ▼ 21 ◆wJTYtKMelk 17/03/05 00:08:27 ID:JADSsJmE [1/9] NGネーム登録 NGID登録 報告

「久しぶりだな」

そこに現れたのは黒い装束に身を包んだ三人の男。

デント「あなた達は……!」


「ダーク・トリニティ……!」


ポッド「な、何しに来やがった!?プラズマ団は解散したはずだろ!」

ダーク「我らはゲーチス様の意思を継ぎ、プラズマ団を再結成した」

コーン「再結成……?三人で、ですか?」

ダーク「……愚かな事だ。お前達が何も知る必要は無い」

ダーク「だが一つだけ、教えよう……いや、これは宣言だ」

ダーク「手始めに我々は、イッシュ地方全てのジムを……」


ダーク「制圧する」
 ▼ 22 ◆wJTYtKMelk 17/03/05 00:33:29 ID:JADSsJmE [2/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜ソウリュウジム〜

シャガ「くっ……強い……!お前達は一体……」

黒装束男「プラズマ団だ」
黒装束女「意外と大した事ないのね、イッシュ最強のジムリーダーと謳われたシャガも」


〜セイガイハジム〜

シズイ「おはんら、何しに来たとや?」

黒装束男「このジムを頂きに参上した!」
黒装束女「ダ、ダーク様に授かった……この力があれば……ジムリーダーなんて……と、取るに足りない……」
黒装束男「ハキハキ喋りなさい!」
黒装束女「う、うるさい……」

シズイ「なんかよーわからんが……とりあえずバトルばしに来たってことやな?」

黒装束男「フッ、バトルになればいいがな!一方的な暴力になってしまう気がしているよ!」




数分後、サンヨウジムでは……

デント「くっ……!」

デント達は圧倒的な力の前になす術もなく這いつくばっていた。
 ▼ 23 ◆wJTYtKMelk 17/03/05 00:45:06 ID:JADSsJmE [3/9] NGネーム登録 NGID登録 報告

ダーク「……たった今通信が入った。七つのジムが既に、我らの手に落ちたようだ」

デント「な、馬鹿な……!ぐっ……」

ダーク「おっと……このジムも含めて八つだな」

ダーク「残るはヒオウギ、タチワキのみ。もはや全て落ちるのも時間の問題だ」

ポッド「ヒオウギ……っていうと……あいつのジムだな……」ニヤッ

コーン「ふ……舐めているときっと痛い目を見ますよ……」

ダーク「何?」
 ▼ 24 ◆wJTYtKMelk 17/03/05 07:44:07 ID:JADSsJmE [4/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜ヒオウギジム〜

黒装束男「マニューラ!つじぎりだ!」
マニューラ「マーニュッ!」ダッ!

チェレン「……しぶといな。ムーランド、のしかかり」
ムーランド「ヴォッフ!」ドスンッ

マニューラ「ニュッ!?」ガクッ

チェレン「諦めなよ、キミじゃ無理だ」

黒装束男「くっ!なぜだ?!なぜ勝てん!」

チェレン「やれやれ……そりゃあこのジムは初心者が多く挑戦に来るレベルの低いジムだよ。だけどそれはここがトレーナーズスクールも伴っているからだ。スクールで知識や力をつけ、ジム戦でその使い方を学ぶ。そうして多くのトレーナーがここから旅立っていくんだ」

黒装束男「何の話だ……!」

チェレン「そのために普段から僕は本当の実力を出せないってことさ。だけどキミのような相手は別。ジムの平穏を脅かすヤツは……全力で倒す」

黒装束男「甘く……見すぎていたか……」
 ▼ 25 ◆wJTYtKMelk 17/03/05 07:48:50 ID:JADSsJmE [5/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
チェレン「気にやむことはない。初心者用のジムだとあなどり情報収集も怠り、キミ程度のレベルで一人でやってきたことは反省すべきだけど……どっちにしろ無意味だ」

黒装束男「何……?」

チェレン「情報収集を怠らず万全の体制を整えて来たところで、僕には勝てないんだから」

チェレン「分かりやすくシンプルに言おうか」

チェレン「僕はイッシュのジムリーダーで一番強い」

 ▼ 26 ◆wJTYtKMelk 17/03/05 17:41:46 ID:JADSsJmE [6/9] NGネーム登録 NGID登録 報告



同時刻。

ここはホウエン地方・カナズミシティ……
世界的企業、デボンコーポレーションの一室。

研究員a「完成だっ!」

研究員b「おおっ!!」

今日も研究員達は新たなボールの開発に勤しんでいた。

研究員a「よし!早速116番道路で試してみよう!」

「それなら、僕にやらせてくれませんか?」

研究員達「!!」

研究員達が振り返ると、そこにはデボンの社長ツワブキの息子、ダイゴの姿があった。
 ▼ 27 ◆wJTYtKMelk 17/03/05 17:58:46 ID:JADSsJmE [7/9] NGネーム登録 NGID登録 報告

研究員b「ダイゴさん、いらしてたんですね!」

研究員a「是非よろしくお願いします!これは"ファントムボール"といって、ゾロアークの出す幻影から着想を得て、捕まえるポケモンに幻を見せる事で捕獲率を上げるという仕組みを採用しました!」

ダイゴ「へえ、幻をみせるって、一体どんな仕掛けが?」

研究員b「ホロキャスターはご存知ですね?それを小型化したものをボールの内側に設置し、更に開閉部の間の5箇所に小さなミラーを取り付けています。ミラーの反射を利用し、投影した映像を拡大する事でより大きな幻を作り出す事が可能になるのです」

ダイゴ「なるほど」

研究員a「まあ幻を見せるといっても結局はただの映像ですから、目のないポケモンには効果が薄いと思われます」

研究員b「つまり、ズバットよりゴルバットの方が捕まえやすいという事ですね」

ダイゴ「面白いです。デザインもシンプルで良いじゃないですか」

研究員b「あ、いえ、これはまだボールの機能の試作段階なので、デザインの方はまだ決定ではないんですよ」

ダイゴ「ああ、そうなんですか。……ところで、ちょっと父に呼び出されてまして。試しに行くのはその後でも良いですか?」

研究員a「あっはい!それでデボンに来られたんですね。では我々はロビーでお待ちしてます」
 ▼ 28 クノシタ@ロゼルのみ 17/03/05 18:03:05 ID:1iqBBoJU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!!
 ▼ 29 ◆wJTYtKMelk 17/03/05 18:47:28 ID:JADSsJmE [8/9] NGネーム登録 NGID登録 報告


それからダイゴは最上階の社長室へ。

コンコン

ダイゴ「入るよ、親父」ガチャ

ツワブキ「おお、ダイゴ。待っていたぞ」

ダイゴ「親父、話って?電話でできないようなことなのか?」

ツワブキ「ああ。先日、赤い光がホウエンの空に浮かび上がったのは知っているな?」

ダイゴ「ニュースでやってたね。詳しくは知らないがその映像は観たよ」

ツワブキ「あの光は隕石が大気圏に入って燃えた時に放ったものだ」

ダイゴ「隕石?!」

ツワブキ「と言ってもあの時の巨大隕石とは違うぞ。小さな隕石が大量に降り注いだことで結果的に大きな光が生まれたに過ぎない。その隕石群は全て地上に落ちる前に燃え尽きた」

ダイゴ「なんだ……脅かさないでくれよ……」

ツワブキ「だが、燃え尽きた隕石の中から現れたのだ」

ダイゴ「現れた……?まさか……」
 ▼ 30 ◆wJTYtKMelk 17/03/05 19:24:30 ID:JADSsJmE [9/9] NGネーム登録 NGID登録 報告

ツワブキ「デオキシスだ……それも五匹のな」

ダイゴ「なっ……!!一匹でも厄介なのに五匹も……今は一体どこに?」

ツワブキ「ユウキ君とハルカ君をはじめ、信頼のおける数人の腕利きトレーナー達に調査を頼んでいるが、まだ三匹しか確認できていない。うち一匹はユウキ君が捕獲に成功した」

ダイゴ「そうか……分かったよ。僕も行く。それと四天王のみんなにも声をかけておこう」

ツワブキ「頼む。まだ大きな事件は起きていないが、いつ起きても不思議ではないだろう……」

プルルルル…!プルルルル…!

ガチャッ

ツワブキ「はいツワブキです。……ああ、ソライシ博士、どうしました?……………なに?!」

ダイゴ「どうした!?親父!」

ツワブキ「………分かりました。すぐに向かわせます」


 ▼ 31 ◆wJTYtKMelk 17/03/06 09:33:12 ID:OYqCLu0c [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告

およそ三十分前、トクサネシティ・トクサネ宇宙センターでは……

研究員「デオキシス反応あり!接近中です!」

ソライシ「何っ!?ここへですか?!」

研究員「はい!凄い速度です!恐らくスピードフォルム……!」

「ちょうど良かった。私が行きます!」

そう言って、まじめな顔でやる気をみなぎらせているのは、赤い服の女性トレーナー・ハルカだ。
デオキシスを追うため、宇宙センターで情報を集めに来ていた。

ソライシ「お願いします!気をつけてくださいね!」

ハルカ「任せてくださいっ!」ぐっ!


 ▼ 32 ◆wJTYtKMelk 17/03/06 20:43:24 ID:OYqCLu0c [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハルカは外に出ると、研究員に指示された地点で待機する。

ハルカ「ここでいいですか?」

ソライシに渡された通信機に向かって話し掛ける。

ソライシ『はい。まっすぐにそこへ向かっています……』

ハルカ「あ!見えました!っていうか……」

はるか遠くに点のような姿が見えたその次の瞬間には、すぐ近くまで来ていた。

ハルカ「速っ!ちょっ……こんな速いんですか!ユウキ君、こんなの捕まえたんですかぁ!」

ビュオオッ!

ハルカ「ひゃあっ」

ハルカはポケモンを出す間もなくその衝撃で吹っ飛ばされた。
 ▼ 33 ◆wJTYtKMelk 17/03/06 20:49:01 ID:OYqCLu0c [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告

ソライシ『だ、大丈夫ですか!?』

ごろごろごろ……しゅたっ!

ハルカ「イテテ……はい、なんとか……でも私なんか眼中にないってカンジ……」

ソライシ『デオキシスの反応は今ロケットの近くで止まっています……そこから見えますか?』

ハルカ「あ、ハイ!いますね!すぐ向かいます!」

ハルカはロケットの発射台へと走る。

ハルカ「出てきて!バシャーモ!」

バシャーモ「バシャァーッ!」

ハルカ「先手必勝っ!バシャーモ、メガシンカ!」

ハルカはメガリングをかざすと、バシャーモが光に包まれ、メガバシャーモへと姿を変えた。

ハルカ「フレアドライブ!」
バシャーモ「シャアーッ!」ボォッ

メガバシャーモは炎を身にまとい、デオキシスへ突進する。

ドゴォォッ!!
 ▼ 34 ◆wJTYtKMelk 17/03/06 20:54:51 ID:OYqCLu0c [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告

デオキシス「グォォァォ!」

ハルカ「よしっ!当たった!」

バシャーモ「バシャッ……!」ガクッ

バシャーモは膝をつく。

ハルカ「バシャーモ!フレアドライブの反動が……!でも、それだけ相手にもダメージが通ってるってことだよね……!がんばって!」
バシャーモ「シャァ……ッ!」

デオキシス「……グォォ……」ブゥゥン……

デオキシスが腕をかざすと、そこに黒いエネルギーが集まり、球体を形成した。

ハルカ「来るよ!バシャーモ、避けて!」

ギュアッ!!

デオキシスの放ったサイコパワーの塊が、一直線にバシャーモを襲う。
 ▼ 35 ◆wJTYtKMelk 17/03/06 21:28:48 ID:OYqCLu0c [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告

ズアアアッ!

バシャーモ「バシャァ……ッ!」

ハルカ「バシャーモっ!」

攻撃はバシャーモに命中。一撃でひんし状態に追い込まれた。

ハルカ「ゴメンね、バシャーモ……戻って休んで……」

ハルカは申し訳なさそうにバシャーモをボールに戻すと、デオキシスから遠ざかった。
デオキシスはじっとハルカを見たまま、追っては来なかった。

ハルカ「すみませんソライシ博士……私の力じゃ……」

ソライシ『いえ……しかし、ハルカさん程の実力でも厳しいとなると……』

ハルカ「ソライシ博士!デオキシスの様子が……!」
 ▼ 36 ◆wJTYtKMelk 17/03/06 21:30:33 ID:OYqCLu0c [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告

ソライシ『どうしました?!』

ハルカ「急に浮き上がって……わっ!」

ビュオオッ!

デオキシスはここへ現れた時と同様、物凄い速さで西方へと飛び去っていった。

ソライシ『まずい……反応がホウエンから離れていく……!ハルカさん、申し訳ありませんが、デオキシスを可能な範囲で追ってください!』

ハルカ「わ、分かりました!出てきて、オオスバメ!そらをとぶ!」
オオスバメ「ピィーィ!」バサッ

ハルカはオオスバメの背につかまり、もうすでにかなり小さくなったデオキシスの姿を必死に追った。

 ▼ 37 ◆wJTYtKMelk 17/03/06 23:44:02 ID:OYqCLu0c [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告


宇宙センター内にて…

研究員「ダメです……デオキシスの反応がレーダーの感知可能区域を出ました……」

ソライシ「くっ、ハルカさんに任せるしかないか……ついていくことは無理でも向かう方向さえ分かればヤツの次の目的地を絞れる……」

ピピッ

ソライシ「ハルカさん、状況は?」

ハルカ『博士!ごめんなさい、デオキシスを見失いました!』

ソライシ「……っ!そうですか……」

ハルカ『でも、分かりましたよ!』

ソライシ「……?」
 ▼ 38 ◆wJTYtKMelk 17/03/06 23:46:34 ID:OYqCLu0c [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告

ハルカ『デオキシスの向かったあの方角……イッシュ地方です!』

ソライシ「!!イッシュ……!」

ソライシ「ありがとうございますハルカさん!すぐに他の方々にも連絡して、数人のチームを組んでイッシュへ向かってもらいます」

ハルカ『了解ですっ』


 ▼ 39 ◆wJTYtKMelk 17/03/07 21:09:57 ID:lYkFuBsM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告




それから少し経ち、深夜零時を過ぎた頃。

カントー、ジョウトの狭間に位置する、シロガネ山の頂上……

「胸がざわつく……何かが始まる予感がする」

そこには黒いコートの男が一人。

「良いだろう……私の力もかつてより遥かに強くなった……今こそ」

男は持っていたトランクを開けると、中から大きなアンテナ装置を取り出し、起動スイッチを押した。

強力な妨害電波を発生させ、それはカントー・ジョウト全域へと広がった。


 ▼ 40 ◆wJTYtKMelk 17/03/07 21:15:54 ID:lYkFuBsM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

プツッ……ザーーーー……


「なんだ?テレビ故障か?」

「オイオイ、今良いとこだったのに!」

「停電?」

「あれ、ラジオも聞こえねーぞ」

「どうなってんだ」

すべてのテレビ画面は真っ暗になり、ラジオも無音に。
カントー・ジョウトに混乱が起こる。

そしてその黒い画面の中心に……

赤い"R"の文字が、浮かび上がる。


ザザー……ザ……『時は来た』


『今こそ……ロケット団復活の時だ』


 ▼ 41 ラミドロ@するどいツメ 17/03/08 19:19:37 ID:iigAqyTc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
 ▼ 42 ◆wJTYtKMelk 17/03/08 20:24:59 ID:uRxae1VI [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告


同時刻、オーキド研究所。

オーキド「ロケット団じゃと?!」

オーキドはその放送を観て、すぐに電話を取った。

オーキド「…………お、繋がった!レッド!大変じゃ!今すぐカントーに来てくれ!!」




そして……

ミツル「レ、レッドさん!一体どこへ向かってるんです?!アローラからどんどん離れて行ってる気がするんですけど……!」

レッド「………」ピッ

レッドは無言で振り返り、持っていたポケギアの画面を見せた。

ミツル「えっと……カントーのマップ……?……って、このままカントーまで行くつもりですか!?」

レッド「………」コクッ

ミツル(……どうしよう……)

 ▼ 43 ◆wJTYtKMelk 17/03/08 20:36:47 ID:uRxae1VI [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告


その頃、謎コンビは……

グリーン「おいロ、バトルロイヤル観戦も済んだし、今度は……」

ロ「やりたい!」

グリーン「え?」

ロ「儂、バトルロイヤルやりたい!」

グリーン「マジかよ……」

ロ「と言う訳でエントリーして来るぞ!見ておれグリーン!儂が大活躍する様を!」

グリーン「はいはい……」

グリーン(普通にアローラ観光したかったんだが……コイツ誘ったの、間違いだったかもな……)

そう思いつつも、観戦席へと足を運ぶグリーンであった。


 ▼ 44 ◆wJTYtKMelk 17/03/08 20:59:32 ID:uRxae1VI [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告


実況『ここはロイヤルドーム!満員となった会場は熱気に包まれています!』

ワー!ワー!

実況『さあ、選手の入場です!』

ロを含めた四人の選手が、続々とバトル場へ入場する。

ロ「よしっ!見ておれ!儂は勝つ!」

実況『バトルスタートです!!」

ロ「ゆけっ、ムクホーク!!お主のゼンリョクを見せつけてやるのじゃ!!」
ムクホーク「キィィーーッ!!」



数分後……

ロ「ぬわーー!!!なんでじゃ!!あんなのズルいではないか!!全員で儂を狙いおったぞヤツら!!」

グリーン「はいはい……」

ロ「つまらん!もっと面白いところへ連れて行け!」
 ▼ 45 ◆wJTYtKMelk 17/03/08 23:58:20 ID:uRxae1VI [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
グリーン「んじゃこのせせらぎの丘ってとこに行こうぜ」

と言ってガイドブックに載った写真を指差す。

ロ「ふむ……良かろう」

グリーン「決まりだな!」

そんなこんなで二人はせせらぎの丘へと向かった。



〜せせらぎの丘〜

グリーン「ここか」

ロ「おおっ!キレイじゃのう!」

グリーン「ああ。来て良かったぜ」

ロ「水面からでも水中の魚が見えるぞ!水が透き通っておるのじゃな!飲んでもよいのか!?」

グリーン「オイオイ」

地元の人「ハハ、やめといたほうがいいですよ。海水が混ざってますから」

グリーン「だってよ」
 ▼ 46 ◆wJTYtKMelk 17/03/09 00:20:02 ID:ifGkiO/s [1/9] NGネーム登録 NGID登録 報告

ロ「そうなのか……しょうがない。じゃあ次!」

グリーン「次って?」

ロ「次の観光スポットへ行くぞ!」

グリーン「は!?もうかよ!せっかく来たんだしもうちょっと見てこうぜ」

ロ「見てるだけじゃつまらんじゃろうが!」

グリーン「ああ……そういうヤツなのねお前……んじゃあ釣りでもしねえか?ほら、あそこでつりざお借りれるみたいだぜ」

ロ「釣りか。良かろう!では勝負じゃ!一時間でどっちが多く釣れるか!」

グリーン(静かに観光したいだけなのに……)

ロ「よーい……スタートじゃっ!!」

グリーン「はあ……」



 ▼ 47 ◆wJTYtKMelk 17/03/09 00:59:56 ID:ifGkiO/s [2/9] NGネーム登録 NGID登録 報告

同時刻。

カロス地方・シャラシティの北に位置するマスタータワー。

ここではメガシンカおやじと継承者のコルニによって、メガリングの継承が行われていた。

今は継承戦の真っ最中だ。

コルニ「ルカリオ!はどうだん!」
ルカリオ「カルルゥ……クォォン!」

ドッッ!!

「メタグロス、じしん」

ゴゴゴゴゴゴゴ……!
 ▼ 48 ◆wJTYtKMelk 17/03/09 01:49:12 ID:ifGkiO/s [3/9] NGネーム登録 NGID登録 報告

ドガアッ!

ルカリオ「クワォン……!」ズシャァッ
コルニ「ルカリオっ!!」

効果抜群の技を受け、倒れたルカリオはメガシンカ状態が解ける。

コルニ「つ、強い……!」

メガシンカおやじ「そこまで!これにて継承戦を修了とする!」

「フム……これがメガシンカの力ですか。いいですね、実に素晴らしい」

挑戦者は白衣に眼鏡の、独特な髪型をした男だった。

 ▼ 49 ◆wJTYtKMelk 17/03/09 01:50:33 ID:ifGkiO/s [4/9] NGネーム登録 NGID登録 報告

コルニ「これでそのメガリングは正式に貴方の物です!」

「ありがとうございます。では失礼しますね」

男はとてもあっさりと去って行った。


コルニ「ふうっ……疲れた。しかし、何者なのかしら……夜遅くに突然訪ねてきてメガリングが欲しいだなんて」

メガシンカおやじ「彼からはつかみどころのない……得体の知れない何かを感じた」

コルニ「うん……戦った私が一番強く感じてたはず……カルム君やセレナちゃんとも違う異質な雰囲気があったよ……子供のようにとても純粋……だけど少し怖いような、そんな感じ」

メガシンカおやじ「……メガシンカの力を悪事に使わなければよいが……」



 ▼ 50 ◆wJTYtKMelk 17/03/09 18:14:34 ID:ifGkiO/s [5/9] NGネーム登録 NGID登録 報告




その頃、イッシュ・ヒオウギ。

チェレン「はあ……また増援か。無駄だってわからないのか?レベルが違いすぎるんだ。君達が束になっても、僕のポケモンにはほとんどダメージになってないんだ」

黒装束「くっ……なんという強さ……!」
黒装束「申し訳ありません……ダーク・トリニティ様……!」

チェレン「プラズマ団を再結成するとか言ってたけど……一体その目的は何だ?」

黒装束「キサマが……知る必要はない!」

チェレン「いいから答えて……いや、知らないのか……?」

チェレン(さっきから何十人と倒したけど、誰も何も話さない……こいつらはただ親玉に従ってるだけで、何も知らないのかもしれない……)

 ▼ 51 ◆wJTYtKMelk 17/03/09 20:10:31 ID:ifGkiO/s [6/9] NGネーム登録 NGID登録 報告

黒装束「……フン、考えても無駄だ!我らの崇高なる目的をキサマ如きには理解できんだろうからな!!」

チェレン「……ちょっと黙っててくれ」

無言でムーランドが黒装束の男にのしかかり、意識を飛ばした。

チェレン「ダーク・トリニティか……トウコもかなり苦戦した相手だっけ。三人一気に来られたら流石に分が悪いか……」

バンッ!

勢いよく扉が開く。

チェレン「またか……懲りないな……って」

「お邪魔しまー……あれ?」

入ってきたのはプラズマ団ではなく、幼馴染のベルだった。

チェレン「なんだ、ベルか……」

ベル「なんだとは何よー!……っていうか、何?なんなのこの状況は?」
 ▼ 52 ◆wJTYtKMelk 17/03/09 22:04:45 ID:ifGkiO/s [7/9] NGネーム登録 NGID登録 報告

チェレン「プラズマ団だってさ。ダーク・トリニティって人達がボスになって、また何か企んでるみたい」

ベル「へぇ〜………………ええ!?それってやばいんじゃ……」

チェレン「うん。彼らの言葉を信じるなら、他のジムはタチワキ以外全滅らしい。まあ他のジムがやられるレベルなら、タチワキのホミカさんも厳しいだろうね……」

ベル「なんでそんな呑気なの!?」

チェレン「呑気って……冷静に考えてるだけさ。とりあえずベル、他のジムに連絡を取ってみてくれ。僕は今ここを離れる訳にはいかない。この人達、次から次に湧いてくるんだよ、面倒な事にね……」

ベル「わかった!…………じゃなくって!こっちも大変なの!」

チェレン「ああ、そう言えば。こんな時間に何か用かい?」
 ▼ 53 ◆wJTYtKMelk 17/03/09 22:22:12 ID:ifGkiO/s [8/9] NGネーム登録 NGID登録 報告

ベル「アララギ博士がさらわれちゃったの!!」

チェレン「は!?」

ベル「ごめんなさいっ!」

チェレン「どうしてキミはそんな大事なことを早く……!いやもういいや……もっと詳しく説明してくれ」

ベル「研究所でいつも通り博士のお手伝いしてたんだけど……」




時はおよそ三時間前に遡る……

カノコタウン・アララギ研究所では、アララギ博士の研究が今日も、停滞していた。

アララギ「うーーん……まずいわね」

ベル「へっ!?私の淹れたコーヒー、まずかったですか!?」

アララギ「え!?いや、おいしいわよすっごく!そうじゃなくてね……この間ジョウトの遺跡マニアに送ってもらったアンノーン遺跡の資料があんまりにも膨大で……解読にかなり時間がかかりそうだわ……」

 ▼ 54 ◆wJTYtKMelk 17/03/09 22:49:47 ID:ifGkiO/s [9/9] NGネーム登録 NGID登録 報告

ベル「アンノーン遺跡……アンノーンってイッシュにはいませんよね。見てみたいなぁ」

アララギ「そうね。私も本物を見た事は数えるほどしかないわ。でもあの面白い形や動きは、一度見たら忘れないわよ!」

ベル「へえ〜」


「そうか……ならば来てもらおう……」


二人「!?」

アララギ「今どこから……誰……?」

周りを見回すが室内には二人きり……窓も開いていないはず。
しかし確かに、室内にハッキリとその男の声は響いていた。

「怖がることはない。少しあなたの力を借りるだけだ」

 ▼ 55 ◆wJTYtKMelk 17/03/10 02:09:51 ID:L9iyBBRU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

ガシッ!

アララギ「え!?何……!?何かいる……見えない何かが……」

アララギの腕を、大きな手でつかまれるような感覚が襲った。

アララギ「何よこれ!離しなさいっ!」

ベル「は、博士っ!どうしよ!どうしよ!い、行って!ジャローダ!」

ジャローダ「ジャロォォ……」

ベル「アララギ博士を助けて!」

とは言うものの、端から見ているベルとジャローダには何が起きているのか分からず、あたふたするのみ。

すると、突然アララギの体を黒い影が包み込み……

ベル「博士っ!」

ブワッ!

影が消えるとともに、アララギの姿もなくなっていた。


 ▼ 56 ◆wJTYtKMelk 17/03/10 02:12:30 ID:L9iyBBRU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告



ベル「……というわけなの!どうしようチェレン!私どうしたら……!」

チェレン「落ち着いてベル!その誘拐犯は博士の力を借りるだけって言ってたんだろう?じゃあきっと手荒なマネはしないさ。博士も頭が切れるし、そう易々と敵の目論見通りにはいかないだろう」

ベル「だけど……何かあったら……」

チェレン「とにかく、すぐに他のジムに連絡を。こうして話していても平気って事は、どうやら奴らの襲撃も落ち着いたようだし、僕はポケモンリーグに連絡を入れてみるよ」

ベル「わ、わかった!」

チェレン「それから……彼らにもね」


 ▼ 57 ◆wJTYtKMelk 17/03/10 19:48:45 ID:xl2B2zTw [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告




その頃、カントー地方・2番道路。

オーキド研究所を後にして帰路についたナナカマドは……

ナナカマド「なんだ?お前達は」

黒服の集団に囲まれていた。
その胸には赤い"R"の文字が入っている。

黒服a「俺達はロケット団!!」

黒服b「さっきの放送観てねえのかよ!」

ナナカマド「放送?さあ。すまんな。見ての通り外にいたものでな…………しかし今、お前達、ロケット団と言ったか?」
 ▼ 58 ◆wJTYtKMelk 17/03/10 20:15:53 ID:xl2B2zTw [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

黒服c「そうだよ!あの声の主は間違いなく、我らがボス、サカキ様だ!!」

黒服d「俺達はついに復活するんだ!」

黒服e「さあどうだ!ビビったか!?だったらとっととそのでかい荷物置いて消えな!」

ナナカマド「ロケット団……サカキ……かつてカントー・ジョウトを中心に暗躍していた巨大犯罪組織か」

黒服e「何ごちゃごちゃ言ってるんだ!早くしろ!言うこと聞かないってんなら……」

黒服達は腰のベルトからボールを外し、構える。

黒服a「行けっ、ラッタ!」
黒服b「ズバット!」
黒服c「コラッタ!」
黒服d「ベトベター!」
黒服e「アーボ!」
 ▼ 59 ◆wJTYtKMelk 17/03/10 20:26:52 ID:xl2B2zTw [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

ナナカマド「……はぁ……丸腰の老人相手になんちゅう奴らだ……仕方ない」

ナナカマドはスーツのポケットからボールを取り出す。

ナナカマド「ゆけ、ガーメイル!」
ガーメイル「キュロロロ…!」

ナナカマド「さて…………久しぶりのバトルだが、こんな調子に乗った若造どもに負けるほど落ちぶれたつもりはないぞ」

黒服b「クククッ、オイオイじーさん!俺ら五人を相手にやろうってのかぁ?!」

黒服c「しかしなんだあのポケモン」

黒服a「知らねーのか?ガーメイルっつー虫ポケモンだよ。カントーにゃいねーけど」

ナナカマド「バトルの最中に余所見とは感心せんな」

ラッタ「ヂゥッ!」ドサッ
コラッタ「チーッ!」ズシャァッ

黒服a「ぬわっ!?いつの間に!?」
黒服c「お、俺のコラッタが……!」
 ▼ 60 ◆wJTYtKMelk 17/03/10 23:40:23 ID:xl2B2zTw [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

黒服d「気をつけろ!あいつ素早いぞ!」

黒服b「思ったよりやるじゃねーかジジイ!だが油断しなきゃ負けないぜ!」

ナナカマド「それが油断だと言うのだ。ガーメイル、サイコキネシス!」
ガーメイル「ギュラアアアアアッ!!」

ピョロロロロロ……

強力なサイコパワーがズバットを襲う。

ズバット「キイィーッ……キイッ」ドサッ
黒服b「ズバット!くそっ!何モンだこのジジイ!」

黒服e「逃げるぞ!たいさーん!!」

バタバタバタ……

黒服達はすごい勢いで去っていった。

ナナカマド「ふぅ、少し疲れたな……今夜はトキワで休んで行くとしよう……」



 ▼ 61 ◆wJTYtKMelk 17/03/12 17:59:42 ID:1aJk0E7Y [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告



その頃、謎コンビはというと……

ロ「なんでじゃあああっ!」

グリーン「お前いくらなんでも下手すぎるだろ。三時間もやって一匹も釣れねえって……」

ロ「何故お主はそんなに釣れとる?!」

グリーン「これが普通だよ!つうかお前そんなんでどうやってギャラドスなんか捕まえたんだ」

ロ「此奴はコイキングの時になんとたったの五百円で売っていたのじゃ!!そいつを愛情込めて育て上げたのじゃ!!」

グリーン「買ったのかよ」
 ▼ 62 ◆wJTYtKMelk 17/03/12 18:07:59 ID:1aJk0E7Y [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

ロ「フ、フン!もうよい!今回はお主の勝ちという事にしといてやる!ではそろそろ次のスポットへ行こうではないか!」

グリーン「やーっとかよ……釣り勝負は一時間って自分で決めといて、結局ムキになってこんな時間だもんなぁ」

ロ「うるさ〜い!まだお昼じゃろうが!今度は何か食べにゆくぞ!どこか美味しい店はないのかの!?」

グリーン「だったらやっぱアローラ名物のマラサダだろ!マラサダショップならさっきのロイヤルアベニューにもあったが、どうせならまた違うトコ行きたいよな」

ロ「どこでもよい!お腹が減ったのじゃ!」

グリーン「子供か!……えーっとガイドによると、ウラウラ島のマリエシティにもあるみたいだぜ」

ロ「マリエシティか!儂も行きたいと思っとったんじゃ!早く行こう!」

グリーン「おう」


 ▼ 63 ◆wJTYtKMelk 17/03/12 21:43:36 ID:k4T83qgc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告




同時刻。

ジョウト地方・エンジュシティ……

「何やら外が騒がしいどすなぁ……」

エンジュおどりばで、まいこはんのサツキが外で何か起きている事に気付いて言った。

コモモ「こんな遅くに何してはるんでしょう……寝れやしまへん……」

サツキ「ちょっと見てきますえ」



外に出ると、"R"の黒服を着た十数人の集団が集まっていた。

その中の一人の男が台に乗って何かを言っている。

サツキ(あの服……ロケット団……?)
 ▼ 64 ◆wJTYtKMelk 17/03/12 23:43:33 ID:k4T83qgc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

サツキはこっそりと話が聞こえるところまで近付く。

男「今日、我らロケット団は復活する!サカキ様は長い修行の旅からご帰還され、それはすなわち更なる高みへと昇られたということだ!新生ロケット団に弱者は不要!サカキ様に相応しい最強の組織になるよう、我らも特訓に励むのだ!」

黒服たち「おおおおおお!!」

サツキ(これは……まずいかもしれまへんな……)


「君達、あまり夜中に騒がないでくれないか。エンジュの景観には似合わない」


黒服「!!」

男「お前は!」

そこに現れたのは、エンジュジムリーダーのマツバだった。

 ▼ 65 ◆wJTYtKMelk 17/03/13 21:22:54 ID:1wnMay4g [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

サツキ「マツバはん」

マツバ「おや、サツキさんこんばんは」

サツキ「ヤツら、ロケット団どすえ。サカキが帰ってきたとかで……」

マツバ「ああ。さっきの放送の事だね。見てないのかい?」

サツキ「放送?すみません、私達は早寝早起きどすから……」

黒服「何呑気に喋ってんだ!!」
黒服「ジムリーダーのマツバ!ここで討ち取ってサカキ様への手土産にしてやるぜ!」
黒服「みんな、かかれーっ!!」

黒服達が一斉にポケモンを繰り出す。

マツバ「話は後だ。すまないが手伝ってくれるかい。さすがに相手が多すぎる」

サツキ「了解どすえ」

 ▼ 66 ◆wJTYtKMelk 17/03/13 21:33:44 ID:1wnMay4g [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

マツバ「行けっ、ゲンガー!」
ゲンガー「ガァッ!」

サツキ「サンダース!」
サンダース「ワウッ」

黒服「ズバット、ちょうおんぱだ!」
ズバット「キイッ」ビヨンビヨン

サンダース「ジアッ!?」ピヨピヨ…
サツキ「くっ、厄介な……!」

マツバ「ゲンガー、シャドーボール!」
ゲンガー「ヴァァッ!」ドッ!

ズドオオオオン!

黒服「うわーっ!」
黒服「クソッ!一撃でやられた!」
黒服「怯むな!数では有利なんだ!攻撃の手を休めなけりゃガタが来るはずだ!」

黒服「ドガース、じばくだ!まずはサンダースを片付けろ!」
ドガース「ボゴーッ」カッ!

ドガアアアアッ!!

 ▼ 67 ◆wJTYtKMelk 17/03/13 22:03:16 ID:1wnMay4g [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

マツバ「くっ……!」
サツキ「サンダース!」

サンダース「きゃうん……」バタッ

サツキ「……ごめんなぁ、ゆっくり休んどくれやす」

そう言って倒れたサンダースをボールに戻す。

マツバ「まずいな……このままじゃ押し切られる……」

サツキ「少しだけ持ちこたえてください。うちの姉妹達を呼んできますさかい……!」

マツバ「ああ、頼むよ!」

 ▼ 68 ルシェン@こうこうのしっぽ 17/03/13 22:17:45 ID:EZd4/zzk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 69 ◆wJTYtKMelk 17/03/14 20:45:42 ID:1R4spxF. [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告



戦いは数時間に及び……

黒服達は次々にマツバ達に襲いかかり、応援に来たまいこはん達やエンジュジムのトレーナー達もやられていった。
しかしロケット団側もだんだんと数が減り勢いがなくなっていく。

そして……

マツバ「はあっ……はあっ……ようやく最後の一人だ。観念しろ、ロケット団」

最後に残ったのはマツバと、台に乗って指揮をとっていた男だけだった。
 ▼ 70 ◆wJTYtKMelk 17/03/14 21:09:59 ID:1R4spxF. [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

男「使えん奴らだ……言ったはずだ。ロケット団に弱者は不要。貴様らはもはやロケット団ではない」

黒服「てめえ!何様のつもりだよ!」
黒服「お前だってしたっぱだろ!」
黒服「バトルに参加してすらないヤツが偉そうに!」

マツバ「何だ……?仲間割れか……?」

男「俺はロケット団が解散してからただただ息を潜めていた奴らとは違う。いつかサカキ様がお帰りになる日を信じ、解散後も俺はずっと鍛錬を怠らなかった。もはや幹部レベルの実力を備えていると言っても過言ではないのだ!」

マツバ「すごい自信だな……」

男「それを今から見せてやる。行くぞマツバ!ゆけ、スピアーッ!!」
スピアー「ビアーッ!」

 ▼ 71 ◆wJTYtKMelk 17/03/14 21:17:59 ID:1R4spxF. [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

ビュンッ

ズガガガガ……!

ゲンガー「ガゥゥ……ッ」

スピアーは高速で移動し、ゲンガーを突き刺しまくる。

マツバ「速い……!ゲンガー、シャドーボール!」

男「そんな技、俺のスピアーには当たらん!いけ、とどめばりだ!!」
スピアー「ビビビアァーッ!」ギュンッ


「オーダイル、たきのぼり!」


男「何っ!?」
スピアー「ズオアーッ!」
 ▼ 72 ◆wJTYtKMelk 17/03/14 22:02:31 ID:1R4spxF. [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

ドゴォッ!

突然横から現れたオーダイルのたきのぼりによって、スピアーは一撃で倒れた。

男「な、何者だ!!」

マツバ「君は……!」

「間一髪でしたねマツバさん。助太刀しますよ」

そこに現れたのは黄色い帽子の青年。

マツバ「ヒビキくん……!」



 ▼ 73 ◆wJTYtKMelk 17/03/15 01:08:18 ID:jhfXNQYk [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告



さて現在の謎コンビは。

アーカラ島・カンタイシティ。
他地方では夜が更けようとしている頃、こちらでは夕日がアローラをオレンジ色に照らしていた。

ロ「儂はこの"ホテルしおさい"に泊まるのじゃ」

グリーン「へえ。聞いちゃいたが、立派なホテルだな」

ロ「お主はどこで寝泊まりするのじゃ?」

グリーン「まだ決めてねえなー。一応ツリーの裏に寝床はあるが、あそこはあんま好きじゃねえ……」

ロ「ツリー?」

グリーン「あれ、言ってなかったか。バトルツリーっつう最近できたばっかのバトル施設だ。俺はそこに呼ばれてアローラに来たんだよ」

ロ「ほう!バトルか!」わくわく

グリーン「ああ。興味あるんなら案内してやってもいいぜ。日が暮れるまではもうちょっとあるし、何戦かくらいならできるだろ」

ロ「よし!ではつれていけ!」

グリーン「へいへい。んじゃポニ島まで飛ぶぜ」

こうして二人はバトルツリーへと向かうのであった。
 ▼ 74 ◆wJTYtKMelk 17/03/15 19:47:03 ID:jhfXNQYk [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告




〜バトルツリー〜

係員「グリーンさん!どこ行ってたんですか!」

グリーン「観光だよ。ちょっとくらい良いじゃねえか、どうせ俺んとこまで上がってくるトレーナーなんてそうそういねえんだから」


「それはどうかしら?」ザッ


そこに立っていたのは、女神のごとく美しい、黒き衣を身にまとう金髪の女性。

グリーン「あんたは……えーっと……シロナさんだっけ」

シロナ「うろ覚え!?」

グリーン「で、シンオウチャンピオンがなんか用か?」

シロナ「……久しぶりにアローラ旅行に来たら新しく施設ができたって聞いたから来てみたのよ」

グリーン「へえ。で、どこまで上がったんだ?レッドには勝ったのか?」

シロナ「それが……」
 ▼ 75 ◆wJTYtKMelk 17/03/15 20:32:52 ID:jhfXNQYk [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

係員「グリーンさんがいなくなった後、レッドさんもどこかに行っちゃったんですよ!」

グリーン「はあ?」

係員「誰かと電話して、どこかに呼び出されたのか、急にリザードンに乗って飛び去ってしまって……挑戦者の方も一緒に……」

グリーン「なんだそりゃ。ここは任せたっつったのにあのバカは…………ま、あいつが電話する相手なんて俺かジジイくらいのもんだ。後でジジイに訊いとくか」


ロ「……………」ソワソワ

グリーン「ん?さっきからどうしたお前」

ロ「ど、どうしたって、お前、シロナさんじゃぞ!シンオウ最強、生ける伝説とまで言われる圧倒的実力者じゃ!知らんのか!?」

シロナ「やだ、照れるわ」

グリーン「え、ああ。知ってる知ってる、チャンピオンだしな」

ロ「なんじゃその軽い反応はーー!!」

グリーン「いや、俺も元チャンピオンだし」

ロ「!?!?!?」ポカーン

 ▼ 76 ◆wJTYtKMelk 17/03/15 21:15:46 ID:jhfXNQYk [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

グリーン「まあ、昔の事だし知らなくても無理はねーか」

シロナ「フフ、可愛いわねその子。ガールフレンドかしら?」

ロ「ふえっ?!」カァ…

グリーン「ちげえよ。さっき知り合ったばっかだ。なんか変なヤツらに絡まれてたから助けてやったんだよ」

シロナ「あら、そうなの」

グリーン「で?レッドがいなくてバトルレジェンド戦ができなかったって話だろ。やるのか?」

シロナ「……ええ、やりましょう」

係員「分かりました。ではこちらへ」

係員に連れられてグリーン達はバトルフィールドへ移動する。



係員「それでは、始めてください!」
 ▼ 77 ◆wJTYtKMelk 17/03/15 22:34:01 ID:jhfXNQYk [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

グリーン「全力で来ていいぜ」

シロナ「勿論そのつもりよ。あなた相手に手加減なんてできないわ!」

ロ「こんな間近でチャンピオン同士のバトルが見られるとは……」ワクワク

グリーン「行け、ピジョット!!」
ピジョット「キーッ!!」

シロナ「行くわよ、ガブリアス!!」
ガブリアス「ギュアアアグゥゥゥゥ!!」

二人はそれぞれポケモンを繰り出すと、キーストーンをかざす。

ピキィィィィン……

キーストーンに反応し、二匹の持つメガストーンが輝く。

グリーン・シロナ「メガシンカ!!」

ズアッ!!

 ▼ 78 ◆wJTYtKMelk 17/03/15 22:59:50 ID:jhfXNQYk [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

ピジョット「キィーッ!!」
ガブリアス「グギュアアッ!!」

光が弾け、二匹の姿が変化した。

シロナ「フフ、やっぱり貴方もメガシンカを修得してたのね」

グリーン「当然!ピジョットナイト手に入れるのには苦労したぜ」

シロナ「私もよ。でもここの売店に普通に置いてあってなんだかショックだったわ……」

グリーン「ハハ!まあいいじゃねえか、それよりこのバトルを楽しもうぜ!」

シロナ「そうね。行くわよ!ガブリアス、ストーンエッジ!」

グリーン「遅え!!ピジョット、ぼうふう!!」
ピジョット「キィアーーッ!!」バサァッ

ブオアァッ!ゴオオオオ……ッ!

 ▼ 79 ◆wJTYtKMelk 17/03/16 02:20:23 ID:74GgMxRw [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

グリーン「メガピジョットの特性ノーガードで必中だぜ!」

ガブリアス「グアアッ……!」ズザァッ

シロナ「ガブリアスっ!耐えて!反撃よ!」

ガブリアス「ギュアラァッ!!」

ドドドドド……!!

地面から突き出たストーンエッジが、ピジョットへ一直線に向かっていく。

ピジョット「ピャッ!!」ズガガッ!

シロナ「フフッ、残念。ノーガードのお陰で当たりづらいストーンエッジも必中よ」

ピジョット「ピィィ……」ドサッ
グリーン「チッ……悪いピジョット!戻れ!」パシュッ

ロ「流石シロナさんじゃ!どうじゃグリーン、これがシンオウ最強の力じゃー!」

グリーン「うっせー外野だまってろ!次は……こいつで行くぜ。出てこい、ウインディ!」
ウインディ「ガゥルルル!」ザッ
 ▼ 80 ◆wJTYtKMelk 17/03/16 04:55:46 ID:74GgMxRw [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

シロナ「ウインディか……それなら!ガブリアス、じしんよ!」

グリーン「しんそく!」
ウインディ「グァウゥ!!」ダッ

ビュオンッ!!


ガブリアス「ギュルア……」ガクッ

シロナ「!!っ……流石にこれは耐えられないわね……ガブリアス、お疲れ様」パシュッ

グリーン「さて、これで一対一だ。さあ、どいつで来る?」ニヤッ

シロナ「次はこの子よ。行って、ミロカロス!」
ミロカロス「フオォォ!」

グリーン「なるほど、相性の良いミロカロスで来たか。だが……」
 ▼ 81 ◆wJTYtKMelk 17/03/16 05:18:03 ID:74GgMxRw [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

シロナ「ミロカロス、なみのり!」
ミロカロス「フオォッ!」ザバアアッ

グリーン「甘いぜ。ウインディ、にほんばれ!」
ウインディ「ガァァウ!」

シロナ「!!」

カッ!

空が雲がなくなり、日差しが強くなった。

バシャァァッ!!

ウインディ「グアゥ……」ブルルッ
グリーン「よく耐えた、ウインディ!」

ロ「そうか、にほんばれで水タイプの技の威力を半減に……!」

グリーン「それだけじゃねえぜ。効果抜群の技を受けた事により……」

キュゥゥゥン……

ウインディの体を赤い光が包む。
 ▼ 82 ◆wJTYtKMelk 17/03/17 00:20:51 ID:K8DCM6kU [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

グリーン「じゃくてんほけんの効果発動!一気にパワーアップだぜ!」

シロナ「しまっ……!」

グリーン「ウインディ、ソーラービーム!!」
ウインディ「グァァウゥーーッ!!」

ギュオオオオオオオッ!!!


ミロカロス「フォァッ…………」バタッ

シロナ「やるわね……!流石、伝説(レジェンド)と名乗るだけのことはある」

グリーン「いやそれ俺が名乗ってるわけじゃねえからな?ツリー側が用意した肩書きだから」

シロナ「さーて、ラストはこの子よ!」

グリーン「スルーかよ」

 ▼ 83 ◆wJTYtKMelk 17/03/17 00:26:00 ID:K8DCM6kU [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

シロナ「ルカリオ!!」
ルカリオ「クワゥン!」

グリーン「ルカリオか……」

シロナ「しんそくよ!!」
ルカリオ「ワゥ!」ダッ

グリーン「ウインディ、こっちもしんそくだ!」
ウインディ「ヴワフ!!」ダッ

ビュオンッ!!

ガッ!

二匹の体がフィールドの真ん中でぶつかり合い、激しく火花が散る。

ルカリオ「カッ……!」ザッ
ウインディ「グルル……」ザッ

互いに弾かれあい、距離をとる。

グリーン「パワーは互角か……」
 ▼ 84 ◆wJTYtKMelk 17/03/17 00:58:16 ID:K8DCM6kU [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

シロナ「ルカリオ、もう一度しんそくよ!!」
ルカリオ「クワン!!」ダッ

グリーン「ウインディ、こっちも……くっ、間に合わねえか!」

ビュオンッ!


ウインディ「ガゥ……ッ!」ドザアッッ

ウインディはしんそくをくらって、後ろのグリーンの前まで一気に吹っ飛ばされ、倒れた。

グリーン「ウインディ、よくやってくれた。ありがとな」パシュッ

シロナ「追いついたわよ。これで残りは一対一。そちらの最後のポケモンは何かしら?」
 ▼ 85 ◆wJTYtKMelk 17/03/17 02:22:15 ID:K8DCM6kU [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

グリーン「……こいつだっ!ナッシー!!」
ナッシー「シカラッ!」

シロナ「ナッシー……格闘技では倒せないわね……なら!ルカリオ、ブレイズキック!!」

グリーン「ナッシー、サイコキネシス!」
ナッシー「シアアクッ!」ギュアッ

ロ「速い……!?」

ズガアアアアアッ

ルカリオ「クアァァッ……!」ズザザ…… ガクッ

シロナ「ルカリオ!……くっ、私の負けね……」


ロ「一体どうなっとるんじゃ!たかがナッシーがルカリオを抜くなど……」

グリーン「ナッシーの特性ようりょくそさ。日差しが強い状態の時、素早さが倍になる」

ロ「まさか、ここまで計算して……!」

グリーン「当然だろ。俺を誰だと思ってるんだ?」ニヤッ
 ▼ 86 ◆wJTYtKMelk 17/03/17 04:02:27 ID:K8DCM6kU [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

シロナ「完敗よ。でも楽しいバトルだったわ。ありがとう」スッ…

グリーン「こっちこそ。またやろうぜ!」ガシッ

二人は握手を交わす。

その後、グリーン達は別れた。
シロナとロはそれぞれ泊まるホテルへ。

そしてグリーンはレッドがいない今、ツリーを開けられないので、結局今夜はツリーで過ごす事に。




プルルルル……ガチャッ。

グリーン「おいじーさん!」

オーキド『おお、グリーン!そっちから連絡してくるなんて珍しいのう』

グリーン「るっせーよ。レッドはどこ行ったんだ?あんたがレッドに何か電話したんだろ?」

オーキド『そうじゃそうじゃ、大変なんじゃ!グリーン、お前もカントーに来い!』

グリーン「ハア!?カントー!?何でだよ!こっちからメチャクチャ遠いぞ!」

オーキド『サカキが……ロケット団が復活しおったんじゃ!!』
 ▼ 87 ◆wJTYtKMelk 17/03/17 08:31:01 ID:K8DCM6kU [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

グリーン「サカキ?あいつ、確か俺とレッドに負けた後、行方不明になったんだろ。今更何を……」

オーキド『わからん。だが今こっちじゃ大ニュースになっとる。ロケット団はそれほどの脅威じゃったからな。それが復活するとなれば、混乱は免れん』

グリーン「ま、だろうな。でもレッドが向かってるんだろ?なら大丈夫だろ」

オーキド『ふむ……それもそうか……』

グリーン「んじゃな。俺はこっちで楽しむから、そっちの事はそっちでなんとかしてくれよ」

オーキド『まったくお前は。薄情なヤツじゃのう……まあ、また何かあったら伝えるからの』

グリーン「おう」


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