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SS

【SS】男「相棒との二人旅」 【擬人化注意】

 ▼ 1 1 15/01/19 21:22:41 ID:lYfXWuRw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ひとと けっこんした ポケモンがいた
ポケモンと けっこんした ひとがいた
むかしは ひとも ポケモンも
おなじだったから ふつうのことだった

ミオ図書館蔵書[シンオウむかしばなし・その3]
 ▼ 50 1 15/02/01 00:22:32 ID:KaD/Bh5k [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フクジ「さあ頼んだぞ、フシギバナっ!!」

 フクジが新たに放ったボールから、大輪の花を背負った大型の獣が飛び出す。
 フシギバナ…。全国地方版の図鑑ではカントー地方のポケモンとして分類されており、
最近だと、カントーリーグのチャンピオンが愛用していることでも有名なポケモンだ。

男「(フシギバナか、…厄介な相手だな…!)」

モブ1『待ってくださいフクジさん!
    ジムバッジを一つも持っていない相手にフシギバナを使うのは、"協会"に…』

フクジ「お前は何も心配せんでいい。審判に専念していなさい」

 "協会"…。おそらく、現在主流となっているポケモンバトルのルールを発案した組織
"ポケモン協会"のことだろう。

モブ1『えぇっ!? い、いいんですかぁ…?』

フクジ「あの挑戦者、ジム戦に慣れておる。
    少なくともジムバッジを一つも持っていない、なんてことは無いと思うよ」

フクジ「…そうだろう?」

男「はい。カロス地方のものではありませんが」

モブ1『で、ですがその確認がまだ…』

フクジ「それは試合が終わってからすればいいことだろう…」ヤレヤレ

フクジ「…待たせてすまなかったな、挑戦者よ。さあ、続きをしようか!」
 ▼ 51 1 15/02/01 00:25:10 ID:KaD/Bh5k [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フクジ「フシギバナ、"はっぱカッター"!」

 フクジの指示を受けたフシギバナがその巨体を揺らし、散らした葉を散弾銃のように撃ち放つ。

男「回避は無理だ、迎撃しろ!!」

 すかさずラグが反応して姿勢を低くし、"れいとうビーム"を駆使して弾幕を凌いでいく。

フクジ「もう一回だ!」

 続いて、第二射が放たれる。勢いは先と変わらないが、その数は倍以上…!

男「向かってくる奴だけでいい、落としきれ!」

 ラグが少しの溜めの後、より冷気が収束した"れいとうビーム"を放つ。
 前面を薙ぐように放たれたそれは、いとも容易に葉の群れを沈めていった。

フクジ「まだまだぁ!!」

 間を置かずに第三射が放たれる。対処は容易だが、これでは…

男「身動きがとれない…! …そのまま粘り続けるんだ!!」
 ▼ 52 1 15/02/01 00:31:03 ID:KaD/Bh5k [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 …防戦一方の状態が続いた。間髪置かず迫り続ける弾幕に対し、ラグも負けじと
時折"ふぶき"も織り交ぜるといった機転を利かせて、相手の攻撃に対処していった。
 そのまま状況は変わらず、ついにある時…

フクジ「(…ふむ、相手の連射ペースが落ちたな。よし!!)」

フクジ「フシギバナ、今だ!!」

男「しまった…!」

 長時間の抵抗に疲労したラグの調子が、ついに乱れ始めた。
そして、すかさずフクジがその隙を突きにくる。

フクジ「"はっぱカッター"!」

男「くっ…!」 

 敗北を覚悟したその時だったが…。
ふと見ると、相手のフシギバナがやや困惑した表情を浮かべていた。

フクジ「…どうした、なぜ撃たん!?」

男「そうか、PP切れだ! このまま反撃にでるぞ、ラグ!!」

 ラグがそのままの姿勢で、"れいとうビーム"の溜めに入る。

フクジ「しまった…!」

 どうやら、運に救われたようだ。危機から一転、舞い込んだ勝機に感謝した。

男「"れいとうビーム"!!」
 ▼ 53 1 15/02/01 00:41:41 ID:KaD/Bh5k [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 相手のフシギバナをキッと見据えたラグが、口を開けて"れいとうビーム"を放とうとする。

男「…どうした、ラグ? "れいとうビーム"だ!!」

 しかし、ラグの口から鋭い冷気を帯びた光線が出てくることはなかった。

フクジ「…どうやら、そちらもPP切れのようだね」ニヤニヤ

 フクジが安堵とからかいが混在しているような微笑を浮かべていた。

男「…しゃーない、次でとりかえすぞ!」

 …先程のあれは、思い過ごしだったようだ。
ただ、相手の隙を無駄にしてしまった。内心、そのことが非常に悔しかった。
 ▼ 54 1 15/02/01 23:14:40 ID:KaD/Bh5k [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 静かに頷いた後、フシギバナがその背中の花から小さな光の玉を真上に放つ。
ゆっくりと上っていったそれは天井近くに達すると同時に一際輝き、次の瞬間には、
まるで太陽のような、あの肌をじりじりと焦がす特徴的な光がフィールドに降り注ぐ
ようになった。

男「("にほんばれ"か…? なら、次手はもちろん…)」

男「ソーラービームがくる! いつでも動けるように!」

 ラグが伏せていた上体をさっと起こし、再びすっと背筋を伸ばした姿勢をとる。

フクジ「ふふふ、"ソーラービーム"か…」

男「やっぱり、覚えさせているんでしょう?」
 
 そう問うた直後だった。フシギバナがその鈍重そうな見た目に似つかわしくない
速さで瞬時に間合いを詰め、あっという間にラグの背後に回ったのだ。

フクジ「…確かに、そういう選択肢もあるんだがね」ニヤッ

男「(な、速い!? 回避が…ッ!)」

フクジ「私もフシギバナも、さっきみたいに遠くからやりあうのは嫌いなんだ!」

男「(まさかこのフシギバナ、"ようりょくそ"だとでも…っ!?)」

フクジ「"パワーウィップ"!」
 ▼ 55 1 15/02/01 23:23:27 ID:KaD/Bh5k [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 弧を描くようにしなった蔓が、尋常ならざるスピードで振り下ろされる。
 背後をとられていることに加え、"パワーウィップ"全体のリーチがはっきりしない今、
下手に動くのは得策ではない。だったら…

男「"まもる"だ!!」

 回避が間に合わないなら、受け止めるしかない。
 片足を軸にして素早く振り向いたラグが、"まもる"の技エネルギーを帯びて緑色に
光る両手で、振り落とされた"パワーウィップ"を辛うじて受け止めた。

モブ1『(し、白刃取り!?)』

フクジ「っ、…もう一発!!」

 二撃目。がら空きになったラグの左脇を狙って二本目の蔓が薙がれる。
 しかし… 

フクジ「!? こ、これも抑えただとっ!?」

 白刃取りの姿勢から瞬時に蔦を持ち替えて自由になったラグの左腕が、素早い動きで
二撃目も捉えて"まもる"を帯びた手で引き寄せるように掴む。

男「よくやったっ!!…そのまま"ふぶき"!!」

 二本とも蔓を掴まれた事に面食らって動けないでいるフシギバナに、至近距離からの
"ふぶき"が炸裂する。
 いくら"不一致技"とはいえ、このしっぺ返しにはフシギバナも堪らず身を引き、蔦を
仕舞ってさっと間合いをとった。
 ▼ 56 1 15/02/01 23:40:39 ID:KaD/Bh5k [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フクジ「今のはいい判断だぞ、フシギバナ!」

フクジ「(…あの反撃は予想だにしてなかったな。やはりこの挑戦者、強い…!)」

 ラグの両腕を覆っていた仄かな光が消え、少しの掠り傷を負った腕が晒される。

男「…もう後が無い、絶対に油断はするな!」

男「("れいとうビーム"に"ふぶき"、そして"まもる"…。
   新しく見せられる技はあと一つだけ…
   さっきは慌てて"ふぶき"を指示したが、恐らくさっきのでPPをもう使い切った筈だ…)」

フクジ「(挑戦者のあの戦い方、少しのダメージさえも嫌っているように見える…。
    …まさか"反射技"を狙っているというのか?)」

男「("カウンター"と"ミラーコート"、どっちで勝負に出るべきだ…?)」

フクジ「(だとすれば合点がいく…。では、少し意地悪いが不意打ちといこうか)」ニヤァ

男「(…ああ、だったらこっちだ!)」

フクジ「さあ、仕切りなおしといこうか!」

男「…ッ!」

 そのフクジの一声を切欠に、身を引いていたフシギバナが再び素早い動きで迫ろうとしてくる。
 他の策を考えて指示を出す猶予は、もう無い。
 ▼ 57 1 15/02/02 00:26:59 ID:7vkC39zI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 不安そうに此方に視線を遣っているラグにしっかり見えるように左腕を前に突き出し、
その手の甲をもう一方の手で二度叩く。

男「ラグ、タイミングは全部お前に任せる! ここで決めるぞ!!」

 聞こえないことが無いように、声を張ってそう指示する。
 そしてその直後、彼女は静かに頷きながらフィールドに向き直った。

男「(頼んだぞ、ラグ…!!)」
 ▼ 58 1 15/02/02 00:34:25 ID:7vkC39zI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フクジ「もう一度"パワーウィップ"!!」

 フィールドを素早く駆けながら、時折"パワーウィップ"を絡めてくるフシギバナの
一撃離脱戦法を、ラグが上体を伸ばした姿勢のままに軽快な体捌きとフットワークで
やり過ごしていく。

モブ1『(さっきの構えといい、あの避け方…、
    四足型のポケモンがどうしてあそこまで人間に近い動きを…)』

男「相手が十分に近づいてくるのを待て!」

 外れた"パワーウィップ"が地面を抉り、次第にフィールドが薄い土煙に覆われ始める。

フクジ「(…さて、そろそろかな)」ニヤニヤ

フクジ「さあ、トドメといこうか!!」

 振り下ろされた蔦の回避先を読んだフシギバナが、先程のように素早くラグの背後に
回りこむ。すかさず反応したラグが小さくターンして対面する形で向き合うとそこでは、
まるで獲物を狙う蛇の鎌首の如く先端をもたげた2本の蔦が、今まさに振り下ろされよ
うとしていた。
 ▼ 59 1 15/02/03 23:51:21 ID:Rb.pSQRw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男「(防御も間に合わない!ここで決めるしか…!!)」

 直撃を覚悟してぐっと全身に力を込めたラグが大きく咆哮し、フシギバナを威圧する。
 負けじとフシギバナも大きく嘶き、"パワーウィップ"をラグの両脇の地面に力一杯振り落とす。
 その威力に耐えかねた足元のフィールドがひしゃげる様に損壊し、風圧で砂煙が巻き起こる。

モブ1『(あの距離で外した!?……いや、違う!)』

フクジ「…"パワーウィップ"ばかり狙っていると思ってもらっては困るな、挑戦者」

 フクジの声を聞いたすぐ後、ふと、フシギバナの背中にある鮮やかな花が、上方の光源
を仰いで大きく開いているのが見えた。

モブ1『(そうか、フクジさんの狙いは…!!)』

 花弁いっぱいに取り入れた太陽光のエネルギーをそのまま口内に取り出し、それを膨大
な熱量を持つ光弾に変換する。小さな陽の如きエネルギーの塊に指向性を付け、熱の奔流
として撃ち出すその攻撃は…、

フクジ「この距離では避けられまい!"ソーラービーム"っ!!」

 刹那、フシギバナの口腔から放たれた一筋の光線がフィールドに瞬き、一瞬遅れて
二匹を包み込むほどの爆煙と脳を揺さぶるような轟音が生じた。
 ▼ 60 1 15/02/07 22:37:20 ID:B1JH9LrU [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 勝敗の行方を窺おうと目を凝らすも、その衝撃によって吹き荒んだ生温い風が障壁の
ように働いた為に叶わなかった。

………

 少しの静寂の後、煙に巻かれたフィールドを迂回してフクジが此方に歩み寄ってきた。

男「………」

フクジ「…挑戦者、惜しかったな」

フクジ「"カウンター"での一撃勝利を狙う、というのはなかなか良い発想だが、
    あそこまで露骨だとな…。すぐ相手に感づかれてしまうぞ?」

フクジ「そういう駆け引きを大事にしなかった…。それが、キミのミスだ」

 底の見えない笑みを浮かべているのはバトル前から変わりないが、その言葉の放つ風格
はジムリーダーとしての威厳を十二分に醸していた。

男「…ジムリーダー、貴方も一つミスを犯しています」

フクジ「…ほう。聞こうか」
 ▼ 61 1 15/02/07 22:40:12 ID:B1JH9LrU [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男「俺は、端から"カウンター"なんか指示していません」
 ▼ 62 1 15/02/07 22:57:23 ID:B1JH9LrU [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フクジ「…なに?」

 煙が少しずつ晴れてゆき、その勝負の行方を徐々に明らかにしていく。
 歪に変形し、土が剥がれて所々に鉄色が覗くフィールド中央。
 そこには"ソーラービーム"を撃った直後の姿勢のまま沈黙したフシギバナと、
肩で息をしながらも余裕な表情を浮かべて立っているラグとが、正対するように居た。

フクジ「なっ、どういうことだ…ッ!?」

 一転して慌てた様子になったフクジの顔が、徐々に青ざめていく。

フクジ「(まさか、"カウンター"を狙っているフリをしていたというのか…!?)」

フクジ「フシギバナっ!」

 フクジの声が聞こえていないかのように依然として動かないフシギバナに、
ラグがゆっくりと詰め寄っていく。

フクジ「ぱ、"パワーウィップ"を使えっ!!」

 "おや"のその声もむなしく、フシギバナの蔦は少しも動くことはなかった。

男「ラグ、そのまま倒してくれ」

 振り向くこと無く静かに頷いたラグが、眼前に見据えたフシギバナの顔を掴み、そっと
手前に引いてやる。攻撃と呼べるのかも定かではないラグのその隙だらけな行動に、遂に
フシギバナは何のアクションも起こさず、崩れるようにしてフィールドに突っ伏した。
 ▼ 63 1 15/02/07 23:42:41 ID:B1JH9LrU [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
モブ1『…フシギバナ、戦闘不能! よって勝者、挑戦者・"男"!』

 審判が高らかにそう宣言し、次いで緑色のフラッグを高く掲げる。
身を怖がらせていた緊張の糸が切れ、思わず溜息が零れる。

フクジ「ふ、ふふふ…。全力を出したつもりだったが、負けたか…」

 小さく声を漏らしたフクジがゆっくりとフィールドに歩を進める。
俺も、ラグを迎える為にその後に続いた。

フクジ「すまなかった、フシギバナ…。私が油断したばかりに…」

 フクジがゆっくりとフシギバナの傍に屈み、そう呟いてから手に持っていたボールに
フシギバナを戻す。
 ▼ 64 1 15/02/08 00:16:28 ID:W3h9qcI2 [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 その直ぐ隣で、ラグが満面の笑みを浮かべて俺を待っていた。

男「ラグ、お疲れ様!」

 その労いの言葉に、ラグが嬉しそうに鳴いて抱きついてくる。

男「分かった分かった!…これからも頼りにしてるからな」

 両腕を開いてそっとラグを迎えてやり、幾つかの言葉と鳴声を交わした後、ラグを
ボールに仕舞った。

フクジ「偉そうに説教を垂れてあまつさえ敗北するとは…、私は惨めな男だな」フフッ

 自嘲気味に笑いながらボールを懐にしまったフクジが、ゆっくりと此方に歩いて来る。

フクジ「…二つ質問があるが、いいかね?」

フクジ「一つ目、どうやって"ソーラービーム"を出す事を読んだのだ?」

男「バトル中、俺が"ソーラービームを覚えさせているか"どうか聞いた時、貴方は
  "確かに"と答えました。…なのに素直に撃ってこない辺り、搦め手で使ってくる
  だろうと踏んで、最終的にあそこで"ミラーコート"を指示しました」

フクジ「私が安直に"パワーウィップ"を指示していたら、どうしたのだい?」

男「どうもありません。俺の負けです」

フクジ「賭けに出た、というワケか。…まったく、肝が据わっているな」フフッ
 ▼ 65 ンベアー@フシギバナイト 15/02/08 00:58:26 ID:W3h9qcI2 [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フクジ「では、二つ目。
    キミのポケモン、おそらく"みず"と"じめん"の複合タイプだと私は思っている。
    …相性最悪の"ソーラービーム"を、しかもあの至近距離で放たれたものを、
    どうやって凌いだのだい?」

男「これを使ったんです」スッ

フクジ「これは…"リンドのみ"の蔕(へた)か」

男「はい。これを口の中に隠させていたんです」

フクジ「なるほど、確かに"リンドのみ"には"くさ"タイプの技の威力を半減する効果がある。
    このジムの攻略にはうってつけのものだな」フフッ
 ▼ 66 ガボーマンダ@なんでもなおし 15/02/08 00:59:36 ID:W3h9qcI2 [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フクジ「…無駄話が長くなったな。モブ1、挑戦者に渡すバッジを持ってきなさい」

モブ1「…その前にジムリーダー、挑戦者のバッジ数の確認無しにフシギバナを使った
    ことについて…」

フクジ「心配するなと言った筈だが?」

モブ1「いえ、しかし…!」

フクジ「…はあ、仕方ない」ヤレヤレ

フクジ「…挑戦者。手間を掛けてすまないが、キミの持つバッジを全部、この娘に見せて
    もらっても構わないかね?」

男「ええ、大丈夫です。…どうぞ」スッ

モブ1「ありがとうございます。えーっと…」
 ▼ 67 1 15/02/08 01:03:22 ID:W3h9qcI2 [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
………

フクジ「…で、どうだった?」ニヤニヤ

モブ1「た、大変失礼しました……」

男「いえいえ」

フクジ「(それにしても、まさか四地方分もジムバッジを集めているとは思わなんだ…)」

フクジ「さあモブ1、はやく挑戦者に贈呈するバッジを用意しなさい」

モブ1「はいっ…」

フクジ「よろしい」
 ▼ 68 1 15/02/08 01:16:23 ID:W3h9qcI2 [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
………

フクジ「ふう…。本当に、待たせて済まなかった、挑戦者よ。
    さあ、これが勝利の証、"プラントバッジ"だ」スッ

男「ありがとうございます」

フクジ「…キミの言う"夢"、いつか実現することを望むよ」ニコッ

男「…応援ありがとうございます、ジムリーダー」

フクジ「モブ1、玄関先まで挑戦者を送りなさい!」

モブ1「は、はい!!」

フクジ「………」

フクジ「…私も、まだまだ青いな」フッ
 ▼ 69 1 15/02/08 01:23:30 ID:W3h9qcI2 [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-ヒヨクジム・正面玄関-

モブ1「あの…男さん、先程は失礼しました…」

男「いえいえ。ああいうの慣れっこですから」

モブ1「本当にすみません…。
    …ところで、男さんはカロスの他のジムも廻られるんですか?」

男「ええ。…時間に余裕があれば、ですけど」

モブ1「それでしたら、次はシャラに行くのがオススメです。
    あそこにもジムはありますし、いま丁度、祭りの時期なんです」

男「へぇ…、この街の出店も、それが理由で?」

モブ1「はい。街同士の距離が近いので…」

男「(仕事合間に行くのもいいかもな)」

モブ1「お祭り、きっと楽しめると思います」ニコッ

男「…じゃあ、行ってみるのもアリだな。ジム戦、ありがとうございました」

モブ1「どうか、お気をつけて…」
 ▼ 70 ンテール@いいキズぐすり 15/02/08 21:14:19 ID:W3h9qcI2 [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-その夜・ヒヨクシティ・宿屋・個室-

カチャカチャカチャ…ッターン!

男「…よっし今日のお仕事おわり、っと。あー、疲れた疲れた」

男「何で、無事に着きましたよーって報告だけじゃダメなんだよ、もう」

男「(…そういや最近は、こんな早い時間に仕事が終わることなんて殆どなかったよな…)」

ポロッ

男「あっ (お守り落としちまった…)」

男「(…あった。小さい布袋だからな、危うく失くすところだった…)」ヒョイ

男「(ん…。これ、意外と重たいな。
   貰ったときは全然気にしてなかったけど、いったい何が入ってるんだ?)」

男「罰当たりだったらごめんなさいねー…っと。どれどれ…」

男「(…宝石? …にしては、ちょっとくすんでるな。原石?)」

男「…まあいいや。折角はやいうちに仕事が終わったんだ、今日はもう寝よう…」ウトウト

男「…ボールは枕元に置いとけばいいか」ウトウト

男「じゃあおやすみ、ラグ」

#01[一日目]・了
 ▼ 71 1 15/02/08 22:17:10 ID:W3h9qcI2 [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
○#02以降に登場予定の設定
【キャラクター】
・ラグ(?)
 自らを"ラグ"と名乗る謎の人物。

・喪服の女
 旅の途中、"男"の前に姿を現す謎の人物。

【設定】
・シャラの祭り
 冬の時期にシャラシティのマスタータワー周辺で行われる祭礼。
 
・メガシンカデバイス
 トレーナーがキーストーンを携帯しやすくするために、
 一般的なアクセサリーのように装飾を施したもの。
 ▼ 72 1 15/02/12 20:46:43 ID:QTD7PiXs [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
駄文晒しあげ
 ▼ 73 ワパレス@パワーリスト 15/02/12 20:49:39 ID:0oAaHf5s [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>72
どこの>>1だよ作者と見分けがつかん
 ▼ 74 1 15/02/12 20:51:40 ID:QTD7PiXs [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>73
このスレの1です
 ▼ 75 インディ@みずのいし 15/02/12 21:00:07 ID:0oAaHf5s [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>74
わけわからん上げ方しないでくれないかな
晒し上げってそういう意味じゃないじゃんつーか自分で駄文と思ってんなら書かないし上げないだろ
なんで最近のss書きってこんな挙動不審なの
 ▼ 76 タング@あかいビードロ 15/02/13 18:41:11 ID:yCwkxyxs NGネーム登録 NGID登録 報告
>>72
作者が自分の書いた奴卑下するなよ
支援
 ▼ 77 1 15/02/17 20:21:32 ID:5xN4pCFw [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-同時刻・某所-

???「…3000年前、このカロスの地を支配していたある一つの国があった。その国の王は、
  当時各地で頻発していた対立国との争いに終止符を打つために、これを建造した…」

???「このオブジェが? こんな大きいだけの石にそんな力があるとは思えないわ」

???「私も始めはそう思っていた。だが、調べるうちにこの巨石群の…」

???「長くなりそうな話はいいの。用件を教えて」

???「手厳しいな…。分かった、用件を話そう。
  キミには、この人物からある物を回収してもらいたいんだ」スッ

???「随分と不鮮明な写真ね。…白いスーツを着た老紳士、としか分からないわ」

???「この男は巷で有名な宝石の転売屋だ。…先日、私の所有する土地で無許可に
  採掘を行い、その際に出土した重要なものを外部に持ち出したのだ」

???「要するに、盗られた物を奪い返して欲しいのね。
  …で、その重要なものって何?」

???「これと似たような物だ」スッ

???「…原石のままなのに、随分と綺麗な宝石ね。
  …でも、カロス一の企業のCEOを勤める貴方ほどの人が、どうしてこれに執着するの?
  全く同じでないにしろ、似たものならいくらでも手に入れられる筈でしょう?」
 ▼ 78 1 15/02/17 20:26:13 ID:5xN4pCFw [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
???「これはただの宝石などではない。…メガストーンの原石だ」

???「原石…。見るのは初めてね」

???「採掘された場所の地質を調査した結果、
  持ち出されたものの大半がメガストーンだということも分かった」

???「………」

???「この石の秘める力は計り知れない。
  プラターヌ博士はあの会見で安全だ、といって見せていたが、
  それはあくまでメガシンカに利用した場合についてのみだ。
  現段階では、メガシンカ以外の何らかの反応を引き起こす可能性も否定できない…。
  …私は、この未知の脅威を秘めているかもしれないオーパーツが、
  世界に出回ることを恐れているのだ」

???「…それで、その男の居場所は?」

???「…今はシャラのどこかに潜伏しているらしい。
  おそらく、ヒヨク経由でミアレに逃げるつもりなのだろう。
  …ミアレに入られたら探し出すのも、確保するのも困難になる。早急に奪取を頼む」

???「分かったわ」

???「頼りにしている」

???「…ありがとう」フフッ

〜〜〜
 ▼ 79 1 15/02/17 20:31:27 ID:5xN4pCFw [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
???「…私だ。作業の進捗状況はどうなっている?」

  『配線の修復と外装の交換は予定通り完了しました。しかし…』

???「…やはり、失敗だったのか」

  『…はい。クセロシキ技術局長の話によりますと、
  例のシステムを起動させるには"カギ"が必要不可欠、とのことです」

???「(やはりそう簡単にはいかぬ、というワケか…)」
 ▼ 80 1 15/02/17 20:40:26 ID:5xN4pCFw [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
  『…それから、本日の調査で新たに判明したことがあります』

???「報告しろ」

  『CTスキャンによる内部構造の調査の結果、
   システム最奥部の動力源にあたる"コア"ユニットが、
   丸ごと欠落していることが判明しました』

???「…そうか。なら研究施設の予備電源を接続するか、発電所から…」

  『そ、それが…』

???「…どうした?」

  『確かに、システムの始動自体には膨大な量の電力が必要となります。
   しかし、コア周辺のユニットは電気だけでなく、もう一つの、
   何か別のエネルギーを必要とするらしく…
   それを特定するためのアプローチは掛けているのですが…』

???「…まだ不明なのだな?」

  『…申し訳ございません』
 ▼ 81 1 15/02/17 20:53:53 ID:5xN4pCFw [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
  『CTで得られた構造図から判明した配線の様子から、その別のエネルギーを
   生み出していたのがコアユニットだということは判明したのですが…』

???「…なにか、コアの手掛かりとなるものは?」

  『現在はなにも…』

???「…わかった」

???「(…なに、慌てる必要はない。
   必要な二つのうち、"カギ"の所在は明らかなのだ。
   "コア"もいずれ発見されるだろう…)」ニヤッ

???「…私がこれから直接指示を出す。すぐ近くまで来ている、出迎えを」



  『了解しました、フラダリ様』


〜〜〜
 ▼ 82 1 15/02/18 23:32:03 ID:9jRi6kIY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-早朝・ヒヨクシティ・宿屋・個室-

男「うーん、よく寝た…。…ん?」チラッ

ラグラージ「Zzz……」スヤァ…

男「またか…。どうしてわざわざボールの中から出てきて俺の布団に入るんだ、お前は?」

ラグラージ「Zzz……」スヤァ…

男「(でもまぁ…、甘えられてるんだったら、別に悪い気はしねぇな)」

男「(…約束の時間まで、まだまだ余裕はある)」

男「久しぶりに朝をゆっくり過ごせるんだ、たまには二度寝してもいいだろ…」

男「…Zzz…」スヤァ…

ラグラージ「Zzz…」スヤァ…

ラグラージ「…♪」スヤァ…
 ▼ 83 1 15/02/18 23:34:26 ID:9jRi6kIY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-昼・ヒヨクシティ・広場-

男「やべぇ寝坊した」

ラグラージ「……」ウトウト

男「………」キョロキョロ

男「(博士らしき人は見当たらない。…どうやら約束の時間には間に合ったようだな)」

ラグラージ「……」ウトウト

男「…眠いならボール入っとけ、な?」

ラグラージ「……」コクッ

男「よしよし、おりこうさん」
 ▼ 84 1 15/02/18 23:42:34 ID:9jRi6kIY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デクシオ「あの、…もしかして、男さんですか?」

男「ん、ああ、そうだけど…君、誰?」

デクシオ「ボクはプラターヌ博士の助手をしています、デクシオという者です」

男「博士は一緒じゃないのか?」

デクシオ「博士は今日、どうしても外せない用事があるので、
    遣いとしてボクが参上することになりました」

男「あんな大々的な会見の後だもんねぇ、忙しくて当たり前か」

デクシオ「詳しくは博士から聞きました。男さん、博士から預かったお届け物です…」スッ

男「!!…これが俺の…」

デクシオ「はい。この地方の新人トレーナー達に支給された物と同じ、最新型の図鑑です!」
 ▼ 85 ストカット◆YPM6x/ynTs 15/02/18 23:44:57 ID:/xMaWLFg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
顔文字多い
 ▼ 86 1 15/02/18 23:49:43 ID:9jRi6kIY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男「(古い図鑑よりも画面が三倍近く大きいのに、重量は半分以下に…!
  さすがカロス製の精密機器だな…)」ジロジロ

デクシオ「? …どうかしましたか?」

男「え!?あー、いや、何でもないんだ。…こんなピッカピカの新品、
  俺みたいなヤツが貰っちゃっていいのかな、って思ってな」

デクシオ「それはいくらなんでも謙遜しすぎじゃないですか?
    男さんはホウエン地方の図鑑を完成させた実力者なんでしょう?
    だったらむしろ、新品の図鑑が貰えるのは当然だと思いますよ」

男「…そういうものなのかねぇ?」

デクシオ「はい、そうです」

男「(…しっかりしてるなー、この子)」
 ▼ 87 1 15/02/19 00:19:38 ID:KOgKCBkY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デクシオ「そういえば男さんは昔、カロスに来た事はあるんですか?」

男「いや、一度もないよ」

デクシオ「…よろしければ今度、ご案内しましょうか?」

男「別にいいよ。一人旅には慣れているから」

デクシオ「そうですか。…でしたら、これを御活用ください」スッ

男「観光ガイドブックか」

デクシオ「今年の新版なんです。結局、使わず仕舞いになりそうなので…」

男「道中で買おうと思っていたんだ。ありがとう、助かったよ」
 ▼ 88 1 15/02/19 00:23:44 ID:KOgKCBkY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デクシオ「…おっと、もうこんな時間か! 早く行かなきゃジーナに怒られるな…」

男「次から次に大変だね…。今度は何をするんだい?」

デクシオ「これから、後輩達に図鑑の更新データを届けなきゃいけないんです!」

デクシオ「ファイアロー、ショウヨウまで頼むぞ!」

ファイアロー「ピャー」

男「(見慣れない鳥ポケモン…、カロス地方のポケモンか?)」

デクシオ「では、ボクはこれで失礼します! 旅のご無事を祈ってます!!」

男「おう、キミも気をつけてな」

デクシオ「男さん、お元気でー!!!………」

………

男「…用件って、図鑑の受け渡しのことだったのか」

男「(…せっかく新型を手に入れたんだ。さっそく使ってみるかな…)」
 ▼ 89 ドラ@げんきのかたまり 15/02/20 23:13:54 ID:.CcdR4Bg NGネーム登録 NGID登録 報告
デデーン!
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