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しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」その2

 ▼ 1 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:26:06 ID:tUqwVjJ6 [1/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
・クレヨンしんちゃんとポケモンSMのクロスオーバーSS
・ストーリーの流れはムーン版準拠。カットしている場面(スクールやジガルデ等)や設定改変、シナリオ改変、キャラ崩壊、敵の手持ちの変更あり
・戦闘描写も適当に書いているので技構成など相当ガバガバです
・ネタバレが多いのでご注意ください
・取り扱っている作品が作品なので、下ネタ多し
・前スレ→http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=606988&l=1-

次レスから再開です
 ▼ 2 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:28:23 ID:tUqwVjJ6 [2/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しんのすけ「うーし、ネネちゃん、レッツラゴー!」ヒョイッ

キテルグマ『あたしの出番ね。負けないんだから!』ポンッ

ハウ「わー! ネネちゃん、進化してたんだー!」

みさえ「あら、あんなかわいいポケモンゲットしてたのね。しんのすけったら、いい趣味してるじゃない」

ハプウ「ふむう、ストーンエッジじゃ!」

トリトドン「ポワーオ!」ドシン

ズズンッ!

キテルグマ『いたっ!』

ハプウ「トリトドン、更にどろばくだんじゃ! 奴を近づけるな」

トリトドン「ポ……ワッ!」ボシュッ

トリトドンの口から次々と泥の塊が発射されて、ネネに直撃する。ネネは手でガードするが、それでも攻撃に移れずにいた。

キテルグマ『これじゃ、思うように進めないじゃない! この砂嵐も、収まらないし……』ビシャッ ビシャッ
 ▼ 3 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:35:53 ID:tUqwVjJ6 [3/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しんのすけ「じゃあそこの刺さった岩投げればー?」

キテルグマ『あ、その手があったわね! ふんっ!』ベキッ

しんのすけのアドバイスを聞いて、ネネは尖った岩の一部をへし折って持つと、それをトリトドンに向けて投げつけた。

キテルグマ『えいっ! えいっ! ふんっ!』ブン! ブン! ブンッ!

トリトドン「ポワッ! ポワ!?」ドンッ! ズグッ!

ハプウ「ぬう……ストーンエッジの残骸を利用するとは、なんて破天荒な攻撃じゃ」

トリトドン「ポッ……ポワッ」ブルブル

ハプウ「うん? どうしたトリトドン?」

ひろし「なんか様子が変だぞ」

ハウ「体調が悪いのかなー?」

キテルグマ『今がチャンス!』ダッ

ハプウ(この感じ……あのミミッキュ、倒れ際に呪いをかけおったのか! なんと油断ならないヤツよ)

ハプウ「トリトドン、自己再生じゃ!」

トリトドン「ポワーオッ!!」パアアッ

キテルグマ『な、なに?』
 ▼ 4 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:38:20 ID:tUqwVjJ6 [4/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トリトドンの身体が光に包まれると、見る見るうちにネネに負わされていた傷が塞がっていく。

ククイ博士「向こうも気付いたようだね」

リーリエ「なににですか?」

ククイ博士「あのミミッキュ、呪いをかけていたんだよ。自分の体力を削ることで、どく状態のように相手の体力をじわじわと奪っていくんだ。しかも、呪いは自己再生しても治せないから、トリトドンが倒れるまで続くよ」

みさえ「ピカチュウみたいなかわいい見た目して随分怖い技を使うのね。あの子……」

ひまわり「たい……」

トリトドン「ポワーオッ!」

しんのすけ「おおっ、元気になっちゃった」

キテルグマ『元気になったからどうだって言うのよ! 倒すまで戦えばいいだけよ!』ブンッ

ネネが放ったアームハンマーが、トリトドンに命中する!

トリトドン「ポ、ポワァッ…!?」ドズムッ

ひろし「おおっ、あの一撃はでかいぞ!」

ハプウ「トリトドン、だくりゅうで押し戻せ! 距離を取らせるのじゃ!」

トリトドン「ポォワァァッ!」

アームハンマーの反動で動きが鈍くなったところで、口を大きく吸い込み、さっきとは比べ物にならない量のだくりゅうを迸らせた。巨体のキテルグマでも耐え切れず、流されてしまう。
 ▼ 5 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:39:35 ID:tUqwVjJ6 [5/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キテルグマ『きゃあああっ!』ドドドドッ

しんのすけ「おおっ、ネネちゃんのような重くて巨体な身体でも押し流されるなんて……」

キテルグマ『やかましいッ!』

ハプウ「よし、自己再生じゃ!」

トリトドン「ポワーオッ!!」パアアッ

キテルグマ『あーん、また自己再生?』

しんのすけ「まるでダイエット中のかーちゃんみたい」

キテルグマ『どういうこと?』

しんのすけ「いくらダイエットして体重を減らしても、またリバウンドして元通り!」

ロトム図鑑「うまい、座布団一枚だ」

げ    ん

こ    つ

しんのすけ&ロトム図鑑「」

みさえ「うまくないわよっ! 失礼ね!」ドスドス

キテルグマ『こうなったら、あいつを一撃で倒すっきゃないわ!』
 ▼ 6 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:41:03 ID:tUqwVjJ6 [6/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しんのすけ「ネネちゃん、あれを使えばきっと気合出せるんじゃない?」

キテルグマ『あれ? ……ひょっとして、あれ?』

しんのすけ「武器にしたら、きっと役に立つと思うよ。あっちのネネちゃんもそうしてたし」

キテルグマ『そうかしら……?』

ハプウ「ぶつくさしゃべってるヒマがあるかの? トリトドン、どろばくだんで攻撃じゃ!」

トリトドン「ポワッ!」ボシュッ!

キテルグマ『きゃっ! いたい!』グチャッ! ドッ!

しんのすけ「ネネちゃん、耐えるんだ!」

ひろし「さっきと同じ状況に戻っちまったな……」

ハウ「ネネちゃんだけ体力を一方的に奪われてるからねー、あのトリトドン結構タフだねー」

みさえ「このまま何もできずに倒れちゃうのかしら?」

ロトム図鑑「……それはどうだろうか」

みさえ「え?」

ロトム図鑑「見よ、攻撃をこらえるネネのがまんのボルテージを」

リーリエ「あっ、そういえばネネちゃんさんには……!」
 ▼ 7 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:42:10 ID:tUqwVjJ6 [7/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キテルグマ『…………!』グチャッ! ドチャッ!

ハプウ(どうしたのじゃ? あやつめ、さっきと違ってまったく攻撃しようとせん)

ハプウ(なにかの前触れか? ともかく、呪いのダメージもそろそろ無視できん。あやつを倒しにかかろう)

ハプウ「トリトドン、そろそろだくりゅうで仕上げるぞ!」

トリトドン「ポワァァッ!」ブシュウウウッ!

三度目のだくりゅうが襲いかかってくる。しかし、同時にネネちゃんもどろばくだんを受け続けて、我慢の臨界点を超えた!

キテルグマ『うがあああああっ!』ダッ!

全員「!?」

キテルグマはだくりゅうの流れに逆らい、地面を踏みつけながら猛ダッシュしトリトドンへ急接近する!

ハプウ「な――!」

しんのすけ「やっちゃえネネちゃん!」

キテルグマ『いい加減女の子に向かって、ンなきたねーもん……』バッ!

ネネちゃんはジャンプすると、手に隠し持っていた「あれ」を握る。

ハウ「あれって……」

リーリエ「ピッピ人形さん……ですか?」
 ▼ 8 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:44:22 ID:tUqwVjJ6 [8/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キテルグマ『ぶつけてんじゃねぇぇぇっ!』ブンッ!

ド ズ ム ッ!

トリトドン「ポワ゛ッ!!!?」

ひろし「行ったーっ!」グッ

ハプウ「む……がまんか!」

リーリエ「ピ……ピッピ人形さんを武器にするなんて……」ドンビキ

ククイ博士「すごいなぁ、自分の持ち物を武器に技を繰り出すなんて! あのキテルグマはヤレユータン並みの知能の高さと器用さがあるようだね」

リーリエ「そういう問題じゃないですって!」

キテルグマ『あーすっきりした。でも、悪くないわね、これ武器にするの。それに、まだまだ戦えるし』

しんのすけ「おおっ、さすが『ネネ』ちゃん!」

キテルグマ『よくわからないホメ言葉だけど、アドバイスありがと、しんちゃん』

トリトドン「ポワァ……」ピクピク

ハプウ「……さすがにトリトドンも自己再生できるほどの体力も残っとらんか。よくやったぞ、トリトドン。ゆっくり休め」シュンッ
 ▼ 9 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:45:43 ID:tUqwVjJ6 [9/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハプウ(今のピッピ人形に、さっきのミミッキュへの回避の指示。やはりしんのすけは……)

ハプウ「では次! 行くぞフライゴン!」ヒョイッ

フライゴン「フラァーッ!」ポンッ!

しんのすけ「エビフライゴン……?」

ハプウ「エビはいらん! フライゴン、騒いで攻撃せよ!」

フライゴン「ラァァァァァァッ!!」

キテルグマ『ひいっ!』キーンッ!

しんのすけ「うわぁぁっ、耳がキンキンする!」

ハプウ「フフ……さすがに飛んでる相手には、自慢の怪力はおろか手も足も出んじゃろ? フライゴン、ソニックブームじゃ!」

フライゴン「ラァァァ! フラッ!」ブゥーン!

騒ぐのをやめたフライゴンは、今度は衝撃波を放った。砂嵐を吹き散らしながら、ネネに直撃する!

キテルグマ『ううっ……!』
 ▼ 10 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:46:47 ID:tUqwVjJ6 [10/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハプウ「最後じゃ! フライゴン! ドラゴンテール!」

フライゴン「フラーッ!」バッ

砂嵐の中、急降下してきたフライゴンが、空中を一回転しつつ尻尾をネネに向けて振り下ろし、脳天に直撃した!

ゴンッ!!

キテルグマ「ぎゃんっ!」

しんのすけ「げんこつ……!」

キテルグマ「う、うーん……ピッピちゃんが1匹……ピッピちゃんが、2匹」フラフラ

ドサッ!

しんのすけ「あーんネネちゃん!」

ひろし「空を飛んでる相手じゃ、ネネちゃんにも分が悪いだろうな……」

ハウ「トリトドンでのダメージもあるしねー」

ロトム図鑑「情けない奴だ。せめて空を飛ぶことぐらいして見せろ」

キテルグマ『出来るわけないでしょっ!』ガバッ
 ▼ 11 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:48:31 ID:tUqwVjJ6 [11/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ博士「まさに一進一退! 技と技の応酬だ! 次はどんな技で戦うのか楽しみだぜ!」

ハプウ「さあ、次のポケモンを出すが良い!」

しんのすけ「んー……じゃ、マサオくん、レッツラゴー!」ヒョイッ

ヨワシ(群)『よっしゃあ! 行くぜい!』ポンッ

ひろし「でっけぇ……あれがマサオくん……群れたヨワシの姿か!」

ハプウ「おお! あの時のヨワシか! ずいぶん逞しくなったのう! さて、どれほど強くなったのか、見せてもらうぞ」

ハプウ「フライゴン、あやつにソニックブームじゃ!」

フライゴン「ラァァァ! フラッ!」ブゥゥンッ!

ネネちゃんにダメージを与えたソニックブームが、マサオを纏うヨワシの群れを少しずつ散らせていく!

ヨワシ『へっ、チマチマしゃらくせえ! 攻撃ってのはなぁ、こうやるんだよ!』ブシュウウッ!

フライゴン「ラァァァッ!!」

マサオの口から熱せられた水が発射された。フライゴンはすぐさま攻撃を中断して、回避しようとするが、しっぽに熱湯があたってしまった。
 ▼ 12 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:49:56 ID:tUqwVjJ6 [12/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しんのすけ「マサオくん、いつの間にそんな技覚えてたのかー」

ヨワシ『ポケモンだって日々成長してくもんなんだよ!』ヘッ

ハプウ「こやつがねっとうを使えるのを知らんかったのか、しんのすけ」

しんのすけ「うん、いちいち技覚えんのめんどくさいし」

ひろし「お前なあ、そんな理由で命令しないって、よくここまで来れたな」

ハプウ「相変わらずじゃな、お前は……」

しんのすけ「いやあそれほどでも〜」

全員「褒めてないっ!」

ハプウ「フライゴン、りゅうのいぶきじゃ!」

フライゴン「フゥラァァッ!!」ゴウッ!

フライゴンが口から青白い光が放たれ、ヨワシへ真っ直ぐに飛んでいく!

ヨワシ『ヤローども! 例のアレ行くぜい!』

ヨワシたち「ヨワーーーッ!!」

バララーーーッ!

りゅうのいぶきが当たる直前、マサオの号令の元、次々とマサオを纏うヨワシの群れが四方八方に散っていく!
 ▼ 14 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:50:46 ID:tUqwVjJ6 [13/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そのままりゅうのいぶきは空を切り、岩壁に直撃する。

ハプウ「なにっ……?!」

ククイ博士「おおっ!」

しんのすけ「マサオくん、すげー!」

ヨワシ(単)『しんちゃんとカザマくんのアドバイスを実践してみたんだ!』

そして、再びマサオを中心に次々とヨワシたちが集まって、元の群れた姿のマサオに戻った。

ハプウ(まったく……技を覚えんかと思ったら、ヨワシの群れを散り散りにさせて回避か……先が読めん奴じゃ)

ハプウ「……フライゴン! 砂嵐に身を隠しつつ、騒いで攻撃せよ!」

フライゴン「フラッ!」ズズズッ

フライゴンはハプウの命令通り、砂嵐の中へとその姿を消していった。
そして一瞬の静寂の後……。

フライゴン「ラァァァァァァッ!!」キィィィンッ!!

しんのすけ「ぬわーっ! またきたぁぁぁっ!」

ヨワシ『ぐぅぅっ……!』ビクビクッ!
 ▼ 15 ガゲンガー@クサZ 17/06/11 19:51:15 ID:xcNPIrKE NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ボーちゃんとかいう呪いばら撒きマシーン
 ▼ 16 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:52:49 ID:tUqwVjJ6 [14/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しんのすけは耳を塞ぎながらも、どこから声が聞こえるのか集中する。

しんのすけ「マサオくん! あっち!」

ヨワシ『おうっ、そこだなっ!』ドバッ!

さわぐで群れが少しずつ離れていく中、マサオはハイドロポンプを放った! 怒涛の水流が砂嵐を一直線に貫くように放出されていく!

フライゴン「フラァァッ!?」ドドドド!

ククイ博士「ハイドロポンプか!?」

ハプウ「なんと……あの砂嵐の中でフライゴンの位置を当てるとはのう」

しんのすけ「あーやっと静かになった。うるさいっての」キーン

ヨワシ『このまま押し切ってやるぜ!』

マサオは群れとともに前進すると、フライゴンがネネにやったように、その巨体を動かして空中で一回転する。

フライゴン「フラッ……!?」

フライゴンの目の前に、群れたヨワシで構成されたマサオのアクアテールが迫る!

ズシンッ!!

フライゴン『フラッ……!』ドンッ!
 ▼ 17 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 19:54:29 ID:tUqwVjJ6 [15/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アクアテールに押される形で地面に叩きつけられたフライゴンは、反撃を試みようとするが、そのまま地面に突っ伏して力尽きた。

フライゴン「フ、ラァ……」

みさえ「やった! またしんのすけが一歩リードよ!」

リーリエ「群れたマサオさん……すごい攻撃力です!」

ハウ「しかもまだ群れは散ってないよー!」

ハプウ「ふむう……やはりな」

ハプウ(技はポケモンに任せ、己の直感を頼りにポケモンたちの死角を補うように助言する……。まるであやつ自身、ポケモンと一体になって戦っておるようじゃ)

ハプウ(時折、ポケモンとも会話する素振りを見せておる……。まるで馴染みの友と話しておるように。彼らとの間には、深い信頼が築かれておる。何も考えておらんわけがない)

ハプウ(アーカラの時はほとんど何もせず、見ているだけだったが、島巡りを経てようやくこの戦法を開花させたようじゃな)
 ▼ 18 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:00:15 ID:tUqwVjJ6 [16/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハプウ「しんのすけ、お前は本当に面白いトレーナーじゃ!」ニッ

しんのすけ「おー、今度は褒めてるの?」

ハプウ「もちろんじゃ、お前はわしが今まで戦ってきたトレーナーの中でも特に変わった戦運びをする!」

しんのすけ「オラちゃんと歯は磨いてるゾ。オラの歯ってそんな臭いかな?」

ひろし「歯くさ運びじゃなくて、戦運び! お前の戦い方をハプウちゃんは褒めてるってことだよ」

ハプウ「さて、これがわしの最後の1匹じゃ! といっても、しんのすけとリーリエにとってはもう馴染み深いだろうがの」

リーリエ「バンバドロさん、ですね!」

ハプウ「そうじゃ! さあ出番じゃ! しんのすけに我らの絆を見せようぞ、バンバドロ!」バッ!

ハプウの呼びかけに応じるように、彼女の背後に控えていたバンバドロが飛び出し、足を地面にめり込ませながらマサオを睨みつける。

バンバドロ「……!」

みさえ「ラスト一匹ね! これに勝てば試練達成よ! しんのすけ!」

ひろし「行けるぞ! ヨワシはみずタイプ、対して相手はじめんタイプだ。このまま押し切れる!」

ロトム図鑑「どうかな……」
 ▼ 19 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:01:35 ID:tUqwVjJ6 [17/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヨワシ『よぉーし! さっさとこいつを倒して、大試練クリアするぜ! おりゃっ!』

再びマサオは一回転して、バンバドロに向けてアクアテールを放った。水をまとった尾がしなりながらバンバドロへ落ちてくる!

バンバドロ「……!」

ズズンッ!

ハウ「やったー?!」

ククイ博士「……いや」

勝ちを確信した野原一家やハウたちの期待とは裏腹に、砂煙の中から現れたのは、アクアテールを喰らっても地面にめり込むだけで平然としているバンバドロの姿だった。

バンバドロ「…………」

しんのすけ「ほうほう」

ヨワシ『なにっ!?』

ハプウ「バンバドロ……10まんばりきじゃ」

バンバドロ「……ッ!!」ギラッ!
 ▼ 20 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:03:13 ID:tUqwVjJ6 [18/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドゴッ!!

ヨワシ『え……!』

バンバドロはマサオの尾を跳ね除けると、ぐるりと半回転させてマサオから背を向けた。そして違わずマサオに向けて勢いよく、後ろ蹴りを繰り出した!

ド ゴ ッ ッ ! !

ヨワシ(単)『うわぁぁぁっ!!』

リーリエ「一撃で、マサオさんの群れを……!」

ハウ「散らしちゃったよー!」

ヨワシ(単)『そ、そんなぁ……』

バンバドロ「……!」ブルルッ!

ククイ博士「バンバドロの放つ10まんばりき……恐るべき威力だ」

しんのすけ「10万まんボルト?」

ククイ博士「ボルトじゃなくて、ばりきだよ」

ハプウ「いいことを教えてやろうかの。10まんばりきは、バンバドロの全体重を蹴りに集中させて攻撃するワザじゃ」

ハプウ「そして、バンバドロの平均的な重さは920 kgじゃ。その重さを乗せて、マサオを蹴りつけたのじゃ!」
 ▼ 21 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:04:31 ID:tUqwVjJ6 [19/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
みさえ「きゅ、920kg!? ……って、どのくらいなの?」

ひろし「」ズルッ

ククイ博士「だいたい軽自動車と同じくらいの重さですよ。ポケモンの種類は豊富でも、あそこまで重いポケモンはこのアローラに存在しません」

ひろし「いや、そこらのポケモンにもいないんじゃないか?」

ロトム図鑑「コイツに二度も踏みつけられたが死ぬかと思った」

リーリエ(あの体重で踏みつけられて、よく無事でいられましたね……)

ヨワシ(単)『ど、どうしようしんちゃん……』オロオロ

しんのすけ「しょーがない、戻っていいよ」シュンッ!

ハウ「せっかくのヨワシも、単独じゃバンバドロに勝つのは難しいよねー」

リーリエ「残るのは……カザマさんだけですね」

しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」ヒョイッ

ジュナイパー『いよいよ僕の出番か!』ポンッ

ハプウ「最後はやはりお主か。マサオに劣らず立派になったのう。さあ、どうバンバドロに立ち向かうつもりじゃ?」

ジュナイパー『しんのすけ! マサオくんの技でダメなら、Zワザだ! くさのZワザで、一気にバンバドロを倒すんだ!』
 ▼ 22 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:05:32 ID:tUqwVjJ6 [20/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しんのすけ「ブ・ラジャー!」

バッ バッ ブリッ ブリッ パァァッ バァーン!

ピカッ! ゴウッ!!

カザマは Zパワーを 身体に まとった!

ハプウ「ほう、Zワザか!」

カザマが 解き放つ
全力の Zワザ!

ブ ル ー ム シ ャ イ ン エ ク ス ト ラ !

しんのすけ「カザマくん! ファイヤーッ!」

フクスロー『行くぞっ! 一気に倒す!』

カザマがZパワーを周囲へ放出すると、次々と花が咲き乱れていく! そして日光がバンバドロに照射され、どんどん威力を増していく!

パァァァッ!!

バンバドロ「……!」

ドゴォォォン!!

ククイ博士「しんのすけ! 今のZワザは効果は抜群だぜ!」

ひろし「やった?!」
 ▼ 23 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:07:49 ID:tUqwVjJ6 [21/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュナイパー『僕たちの勝ちだ!』

ハプウ「…………」

砂嵐が収まり、戦闘で穴だらけになったり、水たまりができて原型をとどめていないフィールドがあらわになる。
くさのZワザを受けて、誰もがしんのすけの勝利を確信した――ハプウを除いて。

ハプウ「なかなか良いZワザじゃ。バンバドロも驚いておるぞ」

ハプウ「じゃが、これでわしとバンバドロを乗り越えられると思ったら、大間違いじゃ!」ギンッ!

バンバドロ「……ッ!!」ブルルッ!

砂煙が収まると、バンバドロが凛然と仁王立ちしながら、カザマを睨みつけていた。その姿に、全員が仰天した。

ククイ博士「……これは!」

リーリエ「……!」ポカン

みさえ「どういうこと?」

ハウ「エー! Zワザを耐えたのー!」

ひろし「信じらんねぇ……」

ロトム図鑑「もはやバケモノだな」

ひまわり「たい……」
 ▼ 24 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:08:33 ID:tUqwVjJ6 [22/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュナイパー『そ、そんなっ……!』

しんのすけ「ほーほー……」

ジュナイパー『でも、Zワザでも体力を削りきれないなんて……!』

しんのすけ「んーどうしよっかなー……」

しんのすけは腕を組んで困っていると、地面に目が行った。

しんのすけ「…………!」ピーンッ

ハプウ「今度はこっちの番じゃ! バンバドロ、ヘビーボンバーじゃ!」

バンバドロ「……!」ダッ!

バンバドロが駆け出すと、鈍重な身体でありながら跳躍した! そして全身を急回転させながら全体重を乗せてカザマへ襲いかかる!

ハプウ「さぁ、これを喰らえば瀕死は免れんぞ! どうする!」

ひろし「空に逃げても当たっちまうぞ!」

ジュナイパー『うっ、うわっ!』

ド ゴ ッ !

ジュナイパー『……!』

リーリエ「ああっ! カザマさんが!」
 ▼ 25 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:11:27 ID:tUqwVjJ6 [23/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ博士「いや、あれは――」

人形「」ドロン

ハプウ「ほう、みがわりか」

ジュナイパー『はっ!』

カザマは、ヘビーボンバーから体勢を整えているバンバドロへ向けて、かげぬいを放った!二つの影の矢が空を切り、バンバドロの影に刺さると爆発を起こした。

ドガンドガンッ!”

バンバドロ「……!」ユラッ

ジュナイパー『まだまだぁっ!』グッ!

シュルシュルシュルッ!

バンバドロ「!」

駆け出そうとするバンバドロの右前足に草が生えて、バンバドロを転ばせる!

バンバドロ「……!」ズシンッ!

ハプウ「む、くさむすびか……! ちと面倒な技を持っておるな」

ひろし「あいつ……俺があげたわざマシンをきちんと使ってるんだな……!」

バンバドロ「……ッ!」ムクッ
 ▼ 26 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:12:52 ID:tUqwVjJ6 [24/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハウ「あれでも倒せないなんてー……」

ハプウ「お主たちの技はしっかりバンバドロに通っておるぞ。じゃが、わしのバンバドロは鍛え抜かれた鉄の意志と鋼の肉体の持ち主じゃ。ちょっとやそっとの技を真正面から受けたところで、びくともせん」

みさえ「ねぇ、あなた。どうしたら倒せるの?」

ひろし「どうしたらって言われてもな……」

ジュナイパー『くそっ、どうしたら……!』

しんのすけ「カザマくんっ、あっちあっち!」

ジュナイパー『えっ……?』

しんのすけが指し示したのは、このバトルの序盤で、ディグダが掘りまくっていた穴の地帯だった。
そして次にしんのすけは、マサオの入ったモンスターボールを見せる。

ハプウ「ん……?」

ジュナイパー『……そうか! 分かった! しんのすけがやりたいことが分かったよ!』

カザマは羽ばたくと、しんのすけが指示した場所へと降り立った。そして、矢羽根をつがえてバンバドロへ放つ。

ジュナイパー『さあ、Zワザでもなんでもかかってこいっ!』

ハウ「あんなところに移動して、どうするつもりなんだろー?」
 ▼ 27 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:13:53 ID:tUqwVjJ6 [25/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハプウ(あれはダグトリオの掘った穴――大方、バンバドロを落として身動きが取れないところで攻めると言ったところかの)

ひろし「バンバドロを落とそうっていうのか?」

ロトム図鑑「バカ、そんなバレバレな作戦してどうするんだっつーの!」

ハプウ「……良いじゃろう、しんのすけ! おぬしの挑発に乗ってやろう!」

ハプウ「文字通り、穴に入ってやろうではないか。地の底の底まで潜ってやろうぞ!」

しんのすけ「!」

バッ バッ グルンッ ズンッ

ハプウ「ほにゃあ!」バァーン!

ピカッ! ゴウッ!!

バンバドロは Zパワーを 身体に まとった!

ククイ博士「Zワザだ! 来るぞ!」

バンバドロが 解き放つ
全力の Zワザ!

ラ イ ジ ン グ ラ ン ド オ ー バ ー !
 ▼ 28 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:15:36 ID:tUqwVjJ6 [26/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バンバドロ「ムヒイウンッッ!」ズンッッ!!

ジュナイパー『うわっ!』

バンバドロが前足を踏みしめ地ならしをすると、地割れが起きてカザマがその中へ落下していった!
そしてカザマが落下してる最中に、Zパワーをまとったバンバドロが、全速力でカザマに突進! そのまま押し切りながら、地盤も貫きどんどん地の底へ向かってゆく!

バンバドロ「……ッ!」

ジュナイパー『うわぁぁっ! うっ! ぐぅっ!』

やがてマントルまで到達すると爆発を起こし、バンバドロとカザマが地割れの中から戻ってきた。

ジュナイパー『う、ううっ……』ピクピクッ

バンバドロ「ムヒィィーウン!」ブルルッ
 ▼ 29 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:16:44 ID:tUqwVjJ6 [27/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
静寂が訪れる。わずかに聞こえるのは、トリトドンとマサオが戦闘で放った水が、Zワザの余波で出来た大穴やダグトリオの掘った穴に流れる音だけだ。

しんのすけ「カザマくん……」

ハプウ「惜しかったの。しんのすけ」

ハプウ「ここまでわしとバンバドロが追い詰められたのは久方ぶりじゃ。あともう一息、と言ったところかの」

しんのすけ「……」

ひろし「しんのすけ……」

みさえ「そんな、しんちゃん負けちゃったの?」

リーリエ「しんちゃん……」

ハプウ「だが、この敗北は決して無意味なものではないはずじゃ。もっと精進して、再びわしに挑んでこい。いつでもわしとバンバドロはお前の挑戦を待っておるぞ」
 ▼ 30 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:18:19 ID:tUqwVjJ6 [28/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しんのすけ「ハプウちゃん、なんかかっこいいコト言ってるけど――」

ハプウ「?」

しんのすけ「オラ、まだ1匹残ってるよ?」スッ

しんのすけが手に持っているのは、マサオの入ったモンスターボールだ。

ヨワシ(ボール)『えっ? 僕なの?』

ククイ博士「あれはさっきのヨワシ……マサオか?」

ハウ「でも、もう群れは散っちゃったんでしょー?」

ロトム図鑑「たたきにされるぞ」

ハプウ「……しんのすけ、降参するのもひとつの勇気じゃ。お前さんのポケモンはよく鍛え上げられておる。また挑戦すればよいじゃろ」

ハプウ「それとも、群れを纏う力も無いそやつを出して、無駄に傷つけることが望みかの?」
 ▼ 31 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:19:04 ID:tUqwVjJ6 [29/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しんのすけ「オラ、諦めないもん。絶対に島巡りチャンピオンになって、おねいさんにモテモテになるもん!」

ハプウ(……自暴自棄になったわけじゃない。動機は不純だが、活路を見出しておる面持ちじゃ)

ハプウ「なら、そやつでわしとバンバドロを乗り越えてみせろ。お前の最後のゼンリョクを見せてみよ。野原しんのすけ!!」

しんのすけ「おっしゃー! レッツラゴー! マサオくん!!」ヒョイッ

ヨワシ(単)『え、ええっ? 僕が勝てるの? もう群れは纏えないよ?』ポンッ!

ジュナイパー(ボール)『大丈夫、いいかい? これから僕の言う作戦と、しんのすけの言うことを聞くんだ! そうすればあいつに勝てる!』

ヨワシ(単)『……でも』

ジュナイパー(ボール)『これは今の君じゃないとできないことなんだ!』

キテルグマ(ボール)『もうあんたしか残ってないの! 自信持ちなさい!』

ミミッキュ(ボール)『グッドラック!』b

しんのすけ「マサオくんかっこよかったってあの白いポケモンに伝えてやるゾ」

ヨワシ(単)『…………』

ヨワシ(単)『……わかった! 僕、みんなを信じる!』
 ▼ 32 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:20:36 ID:tUqwVjJ6 [30/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハプウ「では――ゆくぞ、しんのすけ!」

しんのすけ「こぉぉいっ!」バンバンッ!

ハプウ「バンバドロ! ヘビーボンバーじゃ!」

バンバドロ「……!」ダッ!

バンバドロはマサオに一直線に駆け出し、ジャンプ! そして回転するとマサオに向かって落下していく!

ドドドドドド!!!

しんのすけ「マサオくんっ!」

ヨワシ(単)「!」

ズ ズ ン ッ !

バンバドロのヘビーボンバーが地面に激突し、砂煙が巻き起こる。地面にヒビが入り、泥水が染み出した。

ひろし「ど、どうなったんだ?」

リーリエ「マサオさんは……?」
 ▼ 33 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:22:29 ID:tUqwVjJ6 [31/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
砂煙が晴れると、体勢を立て直すバンバドロの姿があった。
そしてヘビーボンバーを食らって戦闘不能になっているはずのマサオの姿は――なかった。

ハプウ「なに?!」

バンバドロ「……!」

ハウ「あれー?! マサオはー?」

驚く一同。ハプウもバンバドロも例外ではなく動揺していた。一体どこへマサオが消えてしまったのか、あたりを見渡す。
ハプウはそこで、ダグトリオが掘った、水で満たされた穴に目が行った。そこで、ハプウはしんのすけの企み全てを察した。

ハプウ「まさか――! そこから離れよ! バンバ……」

しんのすけ「マサオくんっ! ファイヤーーーッ!!」

ヨワシ『フ ァ イ ヤ ー ー ー ー ッ ! ! 』

しんのすけとマサオの掛け声と同時に、バンバドロの真下の地面がさらにひび割れて、地面を突き破りながら勢いよくハイドロポンプが噴射された!
激流はバンバドロの腹に直撃し、そのまま勢いよく空中へと放り出された。

バンバドロ「ヒヒウ……!?」

ハプウ「……!」
 ▼ 34 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:23:13 ID:tUqwVjJ6 [32/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しんのすけとマサオを除く一同が唖然とするなか、バンバドロは大きな音を立てて、マサオのハイドロポンプやトリトドンのだくりゅうで出来た水たまりへ落下した。

バシャッ!!

バンバドロ「ムッ……! ムヒィ……」

水たまりの中で、バンバドロは横たわりながらもがいて脱出しようとするが、その体力は残っていなかった。ハイドロポンプを食らった際、急所である腹を直撃したからだ。
そのままバンバドロは負けを認めたように足を動かすのをやめて、悔しそうにハプウを見た。

ハプウ「バンバドロ……」

みさえ「……勝った」

ひろし「勝ったんだ……! しんのすけが、勝ったんだ!」

ハウ「やったーー!」

リーリエ「バンバドロさんをあんなふうに倒すなんて……!」

ひまわり「たいやー!」

ククイ博士「すごいぜしんのすけ! バンバドロの真下からハイドロポンプを打つなんて!」

しんのすけ「いやぁ照れますなぁ」
 ▼ 35 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:24:27 ID:tUqwVjJ6 [33/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュナイパー(ボール)『マサオくんもお疲れ様! よくやったよ!』

ヨワシ『え、えへへっ……僕はただ、しんちゃんとカザマくんの言う事しか聞いてなかったから』

キテルグマ(ボール)『あんたもっと誇りなさいよ。群れがなくったって強いんだから!』

ミミッキュ(ボール)『ガッツが、ある』

しんのすけ「安心しなさい、会ったらちゃんと伝えたげるから」

ヨワシ『う、うん、ありがとう、しんちゃん』

ロトム図鑑「ふっ、私の綿密な作戦が功を喫したな」

ひろし&みさえ「お前なんもやってないだろっ!」

ハプウ「……しんのすけ」

しんのすけ「お?」

ハプウ「わしらの負けじゃ」
 ▼ 36 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:25:57 ID:tUqwVjJ6 [34/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハプウ「いやぁ、たまげたぞ! ダグトリオの掘った穴がトリトドンやマサオの技で水いっぱいになったところに、単独の姿になったマサオを潜り込ませ、ハイドロポンプで奇襲をかけるとは……」

しんのすけ「ま、こんなくらいどうってことありませんから」

ジュナイパー(ボール)『ほとんど即興だったんだろ?』

ミミッキュ(ボール)『でも、よく思いついた。しんちゃんすごい』

ハプウ「お前のゼンリョク……大胆な発想、最後まで諦めない意志、友を信じる心、この目でしかと見届けたぞ」

しんのすけ「いやぁ」テレテレ

ハプウ「本当に面白いヤツじゃ。ゼンリョクを尽くしても勝てないすごさ……いろいろ学べて感謝じゃ、しんのすけ!」ニィッ

ひろし「みさえ……俺たちが知らないあいだに、しんのすけはこんなに成長してたんだな」

みさえ「ええ、とっても誇らしいわ」

ひまわり「た!」

ハプウ「では、じめんタイプのZクリスタル……ジメンZを授けるぞ!」

しんのすけは ジメンZを 手に入れた!

しんのすけ「正義は勝つ! ワッハッハッハッ!」

大 試 練 達 成 !
 ▼ 37 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:27:31 ID:tUqwVjJ6 [35/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハプウ「ポーズも授けるから、しかとみておれ!」

しんのすけ「ほいっ」

ハプウ「うぅ……!」ギンッ!

バッ バッ グルンッ ズンッ

ハプウ「ほにゃあ!」バァーン!

しんのす「おお、なかなかいいターンですな。オラも!」

バッ バッ プリッ グルンッ ズンッ

しんのすけ「ぷるるん!」バァーン!

ハプウ「いや、尻は出さんでよい……」

みさえ「対抗して掛け声出さなくてもいいの」

リーリエ「しんちゃん! これで4つの島全ての大試練、達成ですね!」

しんのすけ「そーいえば、そうだね」

ククイ博士「後はウラウラのラナキラマウンテンに登って、大大試練を乗り越えれば、しんのすけの島巡りは達成だ!」

ハウ「わー! おれも早くしんのすけに追いつかなくっちゃ! ハプウさん! おれと戦ってー!」

ハプウ「これこれ、そう慌てんでもわしは逃げんぞ。まずはリーリエじゃ」
 ▼ 38 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:30:39 ID:tUqwVjJ6 [36/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハプウ「リーリエ、ここを通り抜け、祭壇に向かうのだ! 大峡谷は祭壇につながる道、修行するトレーナーもおって、道のりは厳しいぞ」

リーリエ「はい!」

ハプウ「リーリエもここが踏ん張りどころじゃ。なにかあれば、わしもバンバドロと駆けつけるでな!」

リーリエ「ハプウさん! わたし、やります!!」

――カプゥーレ!

全員「!」

みさえ「今の声は……ポケモン?」

ハプウ「おお! 珍しいのう。カプ・レヒレが我らの前でさえずりを上げるなど……」

しんのすけ「なんで?」

ククイ博士「カプ・レヒレは、ある理由で人間の前に姿をめったに見せないんだ。こうして声を上げることだって、そうそうないことなんだよ」

しんのすけ「ほうほう」

ハプウ「カプに選ばれたしんのすけが、4つの島の大試練を終えたことに対して祝福しとるのかもしれんな」
 ▼ 39 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:32:20 ID:tUqwVjJ6 [37/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
――カプゥーレ!

ハプウ「……!」ピクッ

ひろし「あ、また聞こえた!」

しんのすけ「どしたの?」

ハプウ「どういうことじゃ? ……『逃げろ』とは」

ハプウが言葉を言い終えた瞬間だった。

ズズンッ!

しんのすけたちの目の前――ポニの大峡谷の入口に、突然白い光が現れた。

みさえ「な、なにっ?!」

ハプウ「これは……!?」

白い光は空間にヒビを入れるように侵食していくと、巨大な穴へ変貌した。穴の奥は光に包まれ、そこから虹色の波動が外に解き放たれていく。

ハウ「ウルトラホールだよー!」
 ▼ 40 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:35:19 ID:tUqwVjJ6 [38/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ博士「これがバーネットの言ってたウルトラホール……!」

しんのすけ「誰かいる!」

全員がウルトラホールの出現に仰天していると、ホールの奥から、人影が現れた。コツコツというヒールの足音を響かせて、ホールの外へと出てくる。

???「フフフ……」

ひろし「あ、あんたはっ!」

リーリエ「かあさまっ!」

リーリエにかあさまと呼ばれた人物――ルザミーネは、不気味な微笑みを浮かべながら、ウルトラホールから現れた。

ルザミーネ「ウツロイドに導かれて出てきたと思ったら、まさかアナタたちがいるなんて……。奇妙な偶然もあるものね」

みさえ「この人って、あなたの会社の……」

ひろし「あぁ、エーテル財団の代表……そしてリーリエちゃんの母のルザミーネだ」

しんのすけ「40越えてるけどかーちゃんより美人だゾ」

みさえ「うるさいわねっ! 知ってるわよ!」
 ▼ 41 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:38:30 ID:tUqwVjJ6 [39/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ博士「まさかこんな形で、あなたと出会うとは思いませんでした。代表」

ルザミーネ「あら? あなたは確か……ククイ博士だったかしら? ポケモンの技に興味がおありで、研究を進めているとか」

リーリエ「かあさまっ! グズマさんはどうなさったのですか?!」

ルザミーネ「グズマ? あぁ、別にあんな人、もうどうだっていいのですよ。元の世界に連れて帰ろうとしてわたくしを困らせるのですよ? 愚かにも程があります!」

リーリエ「……そうやって、ここでもエーテルパラダイスでも、自分のことばかりっ!」

ルザミーネ「何を今更……だってそうでしょう! わたくしは! わたくしの好きなものだけがあふれる世界で生きるの!」

ルザミーネ「たとえ自分の子供でも!」

ルザミーネ「どれだけわたくしを慕っていても!」

ルザミーネ「珍しいとされるポケモンだとしても!」

ルザミーネ「わたくしが愛を注げる美しいものでなければ、ジャマでしかないのです!」ギロッ

みさえ「なんなの……この人。本当にあなたが言ったとおり……!」

ひろし「……だろ?」
 ▼ 42 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:40:12 ID:tUqwVjJ6 [40/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハプウ「……ご婦人、お取り込み中のところ失礼する。わらわは、ポニ島のしまクィーン、ハプウじゃ」

ルザミーネ「しまクィーン……それがどうかしまして?」

ハプウ「此度のビーストの事件は、そなたが元凶としんのすけとリーリエから聞かされていた。なにゆえ、このような事態を引き起こしたのじゃ? その目的は?」

ルザミーネ「そんなくだらないこと、聞くのですね。決まっているでしょう? ウルトラホールの向こう側にある世界から、ビーストちゃんたちをアローラに呼び寄せて、世界中をビーストちゃんで満たしていくのです」

ルザミーネ「異世界のポケモンであるビーストと、愛しいポケモンが混じり合う究極の愛に満ち溢れた世界。その理想郷を作り上げることがわたくしの夢なのですから」

ハプウ「馬鹿げたことを……このアローラがそのビーストとやらで溢れかえれば、間違いなくアローラ――いや、世界中が混乱に陥る。そなたの言う愛とは程遠い世界じゃ。それが望みなのか!」

ルザミーネ「えぇ、わたくしは愛しい子供たちを束縛したりしませんから。ここにいる人間の命など、どうでもいいことです」

ルザミーネ「ですが!」ギロッ!

ルザミーネ「そこにいる野原しんのすけくん……! その子だけは、絶対に許しません! 生かしておくわけにはいきませんの!」

しんのすけ「オラが? いやあ照れますなぁ」

ハウ「褒めてるわけじゃないよー!!」
 ▼ 43 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:41:26 ID:tUqwVjJ6 [41/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
みさえ「どうしてうちのしんのすけが! アンタに何したっていうのよっ!」

ルザミーネ「うちのしんのすけ? そう、あなたがしんのすけ君の母なのね。ならば、同じ母親同士、少しはわたくしの気持ちも分かるのではなくって?」

ルザミーネ「その子は、エーテルパラダイスでわたくしの計画を邪魔したからです。あんな穢らわしい異臭物をよくもわたくしの鼻に……!」

ひろし「……」

ルザミーネ「それに、しんのすけ君と出会ったから、リーリエは醜く変わってしまったからです! 幼い頃は、わたくしの言うことをなんでも聞いてかわいかったのに、親に逆らうだなんて……それもこれも全て、しんのすけ君の所為ですっ!!」

リーリエ「わたしが変わったのはわたし自身の意志です! しんちゃんは関係ありません!」

ルザミーネ「黙りなさい! ですからしんのすけ君! あなたを始末します!」

しんのすけ「ポケモンの散歩したらちゃんとフンは片付けなきゃね」

ひろし「それは後始末! しかもそういう意味じゃねぇよ!」

ハウ「ちょっとは空気読もうよー」
 ▼ 44 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:42:53 ID:tUqwVjJ6 [42/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ博士「それはどうかな? ここにいるしんのすけはたった今、4つの島をめぐり、全ての大試練を終えたところさ! あなたがどれほどの実力者か知りませんが、しんのすけをたかが子供と侮らないほうがいいぜ!」

ハプウ「当然じゃ、このハプウとバンバドロを打ちのめしたからのう。ビーストなど敵ではないわ」

ルザミーネ「……ふふっ」

ルザミーネ「ふっふふふふふふ!!」

ハプウ「……なにかおかしなことでも言ったかの?」

ルザミーネ「いや、アナタたちの無知さには、笑うしかなくってね! ビーストちゃんは、この世界の常識を超えたポケモン。ただ単純にバトルに用いるだけしか思いつかないなんて。その程度の発想で、ビーストを知ったフウに語らないでくださる?」

ハウ「どういうことー? だってポケモン勝負で決着つけるんじゃないのー?」

ルザミーネ「見せてあげる……このウツロイドの、本当の力を!」

ルザミーネ「ウルトラスペースで手に入れた、わたくしとビーストちゃんが築き上げた愛の力を!!」ヒョイッ

ウツロイド「じぇるるっぷ……!!」ポンッ!
 ▼ 45 ガボーマンダ@TMVパス 17/06/11 20:46:54 ID:E4hgcl3g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グズマェ…
 ▼ 46 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:51:25 ID:tUqwVjJ6 [43/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ博士「あれがウルトラビースト……!」

ルザミーネの頭上に現れたウツロイドは、そのままルザミーネへと真っ直ぐに下っていく。それをルザミーネは受け入れるように両手をウツロイドへ伸ばした。狂気に満ちた表情を湛えながら。
ルザミーネの身体をウツロイドが覆っていくと、光に包まれながら変化が起きた。

ハプウ「なにが起きようとしているんじゃ……!」

最初に光から飛び出したのは、黒く変色したいくつもの肥大化した触手だった。そして触手の持ち主である巨大化したウツロイドの頭部に入った、ルザミーネがあらわになる。ブロンドの髪から闇のように黒く染め上げられている。

みさえ「ひいいっ……!」

ルザミーネはまぶたを開き、金色の瞳で驚きに包まれる一同を順に見回し、狂気に満ちた笑い声とも言える叫び声をあげた。

ルザミーネ(マザービースト)「ウアァハハハハハッ! アハハハハッ……!」

ルザミーネ「どうかしら? この美しい姿! ウツロイドとひとつになることで、わたくしはすべてのビーストの母となったの!」

ルザミーネ「そしてこれから、本格的にアローラへウルトラホールをたくさん開けて、理想郷を創りあげるわ!」

ひろし「バカな……人間とポケモンが融合したっていうのか!?」

リーリエ「かあ……さま……!」

ハウ「うわ、うわわー! ルザミーネさんがー!」
 ▼ 47 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:52:46 ID:tUqwVjJ6 [44/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルザミーネ「しんのすけ君! あなたをビーストちゃんの世界に連れて行って、あの子たちのエサにしてあげる。まだまだウルトラホールには、お腹を空かせた大きなビーストちゃんがたくさんいるもの!」

ハプウ「いかん! まだしんのすけのポケモンは元気になっとらん!」

ひろし「や、やめろーっ!」

みさえ「しんのすけ!! 早く逃げてーっ!!」

リーリエ「しんちゃんっ!」

ルザミーネがその巨体とは裏腹に、とてつもないスピードでしんのすけに接近する!

しんのすけ「うおおーっ!?」

ハウ「おれが相手だーっ!」スッ

ククイ博士「僕も相手になるぜ!」スッ

シロ「アンアンッ!!」バッ!

ルザミーネ「邪魔です!」カッ!

ルザミーネが咆哮を上げると、10本の触手で巧みになぎ払い、ハウとククイ博士、シロを吹き飛ばした!

シロ「ぎゃんっ!」ドサッ!

ハウ「うわーっ!」ドサッ!

ククイ博士「うっ……トレーナーに攻撃を仕掛けるなんて……!」グググ
 ▼ 48 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 20:56:15 ID:tUqwVjJ6 [45/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しんのすけ「シロ! はかせ! ハウくん!」

ルザミーネ「ふふっ! しんのすけ君っ!」シュルルッ

ルザミーネが触手を伸ばし、シロたちに動揺するしんのすけを捕まえた!

しんのすけ「ぬわーっ!」

ルザミーネ「さあ、わたくしと……」

しんのすけ「なんちゃって」

ズルッ!

ルザミーネ「!?」

しんのすけはズボンとパンツを身代わりに、ルザミーネの触手から縄抜けした!

しんのすけ「や〜い来てみろ来てみろ〜妖怪メノクラゲオババ〜!」オシリペンペン

ルザミーネ「――ッ! なんて反抗的な子なの!」ビキキッ!
 ▼ 49 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 21:00:02 ID:tUqwVjJ6 [46/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
みさえ「早く逃げてっ!」

ルザミーネ「させませんわ! 絶対に捕まえます!」ブンブンブンッ!

しんのすけ「おそいおそーい! ほーれほれー♪」シュパパパパ!!!

ルザミーネが触手を次々と繰り出していくが、それをしんのすけは電光石火の速さで回避していく。

しんのすけ「ほれほれどーしたの? ひょっとしてオラのインドぞうさんに見とれちゃって、ゼンリョクだせないとか?」シュパパパパ!!!

ルザミーネ「くぅぅぅっ!」ブンブンブンッ!

ハプウ「煽ってる場合じゃなかろうが!」

リーリエ「しんちゃん! 早く逃げてくださいっ!」

ルザミーネ「……!」ニヤッ
 ▼ 50 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 21:00:46 ID:tUqwVjJ6 [47/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルザミーネはいきなりしんのすけから背を向けると、リーリエへと狙いを定め接近した!

リーリエ「ひっ……!」

しんのすけ「――ッ! リーリエちゃんっ!」ダッ!

ルザミーネがリーリエへ触手を伸ばしてきた!
リーリエは無意識に船着場で彼女から暴力を受けた記憶がフラッシュバックし、目を閉じて身をかがめ、頭を抑えた。

……しかし、リーリエの身体に何も起きなかった。リーリエはおそるおそる目を開けると……。

しんのすけ「おわわっ!」

ルザミーネ「ふう、やっと捕まえた。もう逃がさないわ」グググッ!

しんのすけ「ぬううっ! ホントに離せ離せっ!」ジタバタ

リーリエ「そ、そんな……! しんちゃん!」

みさえ「しんのすけーっ!」

ひろし「くそっ! しんのすけを離せっ!」バッ!
 ▼ 51 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 21:01:50 ID:tUqwVjJ6 [48/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ひろしが靴を脱いでルザミーネへ突進する!

ルザミーネ「その臭いはもう嗅ぎたくありませんの」スッ

しんのすけ「うわぁぁぁーっ! とーちゃんそのニオイやめてーっ!!」ツーーーン!

ひろし「し、しんのすけ! ……ゲフッ!」バキッ

ルザミーネ「みなさん、無粋なんですから。……あら」

靴を構えるひろしを触手で殴り飛ばしたルザミーネは、しんのすけが縄抜けの際身代わりにした地面にずり落ちたズボンを覗いた。
そして、しんのすけのポケモンの他に、月の笛が転がっていることに気が付いた。

ルザミーネ「これは何かしら……ねぇ?」ヒョイッ

リーリエ「それは!」

しんのすけ「あーん! 触っちゃダメっ!」

ルザミーネ「ふうん、これは二人にとって大事なものなの。これがねぇ……こんなもの!」

ベキッ! バキッ! ボキッ!

しんのすけ&リーリエ&ハプウ「!」
 ▼ 52 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 21:04:57 ID:tUqwVjJ6 [49/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルザミーネは勝ち誇った笑みを浮かべながら、バラバラにへし折られた月の笛の残骸を、地面へと落とした。

ルザミーネ「ウフフッ! 伝説のポケモンを呼び出すつもりだったのでしょうけれど、そうはいきませんよ」

ハプウ「笛が……!」

リーリエ「そんな……っ!」

ルザミーネ「さぁ、しんのすけ君、招待しますわ。ビーストの世界へ」グイッ!

しんのすけ「うわわっ! とーちゃんかーちゃーんっ!」

ひろし「しんのすけ! しんのすけーっ!」

リーリエ「しんちゃん!!」ダッ!

ルザミーネと供にしんのすけがウルトラホールに入っていく直前、リーリエが走り出してしんのすけの手を掴んだ!

しんのすけ「リーリエちゃん……!」

リーリエ「んくっ……! んんんっ!」ググッ!
 ▼ 53 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 21:05:49 ID:tUqwVjJ6 [50/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハプウ「でかした! 皆の者! リーリエを引っ張るんじゃ!」

ククイ博士「おうっ! みんなでんこうせっかで急ぐんだっ!」

すぐさまひろしたちはリーリエのもとへ駆け寄り、みさえがリーリエの腰に手を回し、さらにそのみさえの腰をひろしが、ひろしの腰をククイ博士が……というふうに引っ張り、しんのすけをウルトラホールから引きずり出そうとする。

リーリエ「しんちゃんっ……! 離しません! 絶対に離しませんから諦めないでっ……!」ググッ!

しんのすけ「ぬくくっ……」ググッ!

ギュッ

しんのすけ「1・2・3・4……」ギュウウウッ

リーリエ「指相撲してる場合ですかっ!」
 ▼ 54 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 21:06:46 ID:tUqwVjJ6 [51/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブンッ!

リーリエ「ごふっ!」ドゴッ!

パッ

しんのすけ「あ」

ウルトラホールから飛び出してきた触手に腹を殴られた拍子に、リーリエはしんのすけの手を離してしまった。しまった、とリーリエが目を見開いた時には、すでに遅かった。

しんのすけ「おわぁぁっ! リーリエちゃんっ! リーリエちゃんっ!」ズズズッ

リーリエ「しんちゃーーーんっ!!」

みさえ&ひろし「しんのすけーーーっ!」

しんのすけ「とーちゃん! 『やんちゃDEブリーダー』録画しといt……」

しんのすけが言い切るより先に、ウルトラホールの向こう側へと消えてしまった。
思わずリーリエがウルトラホールに入って追いかけようとするが、ひろしとハウがそれを抑える。

ブゥゥゥン

リーリエ「そんな……しんちゃん……! しんちゃん……ッ!!」

【ポニ島編 おしまい】
 ▼ 55 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/11 21:15:12 ID:tUqwVjJ6 [52/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまで。
次回の更新は、明日の夜の予定です。

ポニ島編後半から急展開し、このSSはゲーム本編と異なるオリジナルの展開を迎えます。
アローラに未曾有の危機が訪れ、月の笛も破壊された上でしんのすけもルザミーネによってウルトラスペースへさらわれてしまうという絶体絶命の状況の中、アローラの人々と野原一家、そしてリーリエは力を合わせ、ビーストたちに立ち向かいます。
これまで出てきたキャラクターたちも登場し、中にはゲーム内では描かれなかった絡みもあります。

そういうわけで、『ウルトラスペース編』ご期待下さい。

じゃ、そゆことで〜
 ▼ 56 ギアナ@イトケのみ 17/06/11 21:15:21 ID:AiT6sbGE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
何か結構ストーリー変わってきたな...
支援
 ▼ 57 グザグマ@おいしいみず 17/06/11 21:22:46 ID:KmH08qrM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 58 メテテ@きれいなハネ 17/06/11 21:23:47 ID:LUHaHm5M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゼンリョク支援!
 ▼ 59 ーパ@あやしいカード 17/06/11 21:56:04 ID:iNrzp4qU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 63 ガフーディン@アップグレード 17/06/12 00:45:51 ID:MiFWR9kI NGネーム登録 NGID登録 報告
これだけオリジナル要素入れて面白いとかやばいな
支援支援
 ▼ 64 ジョンド@ようせいジュエル 17/06/12 00:48:31 ID:f/6Gfs7U NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
次からのオリジナルをどう扱うかだな
 ▼ 65 マケロ@パークボール 17/06/12 03:46:12 ID:5ET.rPcs NGネーム登録 NGID登録 報告
支援です(*'▽'*)
 ▼ 66 ニータ@カロスエンブレム 17/06/12 08:38:57 ID:7Fj0q1tU NGネーム登録 NGID登録 報告
前スレからずっと見てました!
頑張ってください!
支援!
 ▼ 67 レイハナ@ひこうのジュエル 17/06/12 10:20:42 ID:CC9zDN8s NGネーム登録 NGID登録 報告
しんちゃん…
 ▼ 68 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 18:12:39 ID:9erI.xVs [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【ウルトラスペース編】

ポニの大峡谷 入口前

リーリエ「しんちゃん……! いやぁぁっ……!」

みさえ「あなた……っ」ギュッ

ひろし「みさえ……」

ハウ「ど、どうしよー! しんのすけがルザミーネさんに連れ去られちゃったよー!」オロオロ

ククイ博士「ハウ、まずは落ち着くんだ」

ハウ「お、落ち着けって言われたってー!」

シロ「クーン……」

ハプウ「ん……?」

ハプウはシロが加えてきたしんのすけのズボンと手持ち、そして笛の残骸を拾った。

ハプウ(しんのすけの身に危機が迫っているのを、そなたらもなんとなくわかっておるのじゃな……)

――ルザミーネ「……!」ニヤッ

ハプウ(あやつめ……! しんのすけがリーリエを守ることを分かっててわざと襲ったのじゃな! 許せん!)ワナワナ

ズズンッ!
 ▼ 69 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 18:13:57 ID:9erI.xVs [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
全員「!」

みさえ「今度は何っ?!」

再び地面が揺れて、しんのすけが消えた地点に、再び空間の歪みと供に光が出現する!

ハウ「またウルトラホールだー!」

ひろし「もしかして、しんのすけか?!」

再び全員の前に現れたウルトラホール。
ひょっとしてルザミーネの拘束を抜け出してしんのすけが帰ってきたのでは――。その場にいる全員が、期待を抱いた。
だが、ウルトラホールから現れたモノは、その儚い期待を簡単に打ち砕いてしまった。

???「オォォォォオォッ!!」

咆哮と供に現れたのは、全身が口と呼ぶような巨大なウルトラビースト――アクジキングだった。それがウルトラホールから飛び出した途端、口から生えている2本の舌を伸ばして、次々と岩や木を口の中へ放り込んでいく!

アクジキング「モォォォッ!!」バグバグッ!
 ▼ 70 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 18:15:45 ID:9erI.xVs [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ひろし「な、なんだよこいつっ! こいつもビーストか!」

ククイ博士「見た目からしてかなりヤバイぜ! ここから逃げるんだ!」

ハウ「リーリエ、逃げよー!」

リーリエ「……」

ハプウ「わしの家に避難するぞ! ついて参れ!」

――カプゥーレ!

カプ・レヒレの声が空に響いたと思うと、ハプウたちとアクジキングの周囲に、見る見る冷たい霧がかかった!

ハウ「なにこれー? またビーストー?」

ハプウ「案ずるな! カプ・レヒレの能力じゃ! わしらをビーストから逃がそうとしてくれておる! このまままっすぐ走れ!」

ハプウ(カプ・レヒレ……感謝します)

リーリエ「……しんちゃん」
 ▼ 71 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 18:18:06 ID:9erI.xVs [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
同時刻
〜メレメレ島 ハウオリシティ〜

イリマ「ハラさん! こちらです!」

ハラ「……これは」

イリマとハラの目の前では、上空のウルトラホールから現れた、竹を模した一対の噴射口の腕が目印の巨大ウルトラビースト――3匹のテッカグヤが建物を破壊していた。人々は、パニックに陥りながら、四方八方へ逃げ回る。

テッカグヤ「……!」

テッカグヤは腕を振り下ろすと、役所の建物がいとも簡単に潰れ、空いたもう一つの腕で炎の弾を放つと、警察署が吹き飛んだ。

ハラ「イリマ……あなたは街の人たちの避難を誘導をお願いしますぞ。あの不埒なお客は、このハラが抑えます」

イリマ「はい! 分かりました!」
 ▼ 72 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 18:18:43 ID:9erI.xVs [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜アーカラ島 カンタイシティ〜

マオ「アママイコ! マジカルリーフ!」

スイレン「オニシズクモ! バブルこうせんです!」

2人のキャプテンの命令で放たれた魔法の葉っぱと、勢いよく発射された泡がビーストに直撃する。
しかし、目の前にいる、鋭い口吻と巨大な筋肉が特徴的なウルトラビースト、マッシブーンは、「それがどうした」と言わんばかりに耐え切った。

マッシブーン「……!」ダブルバイセップス!

マオ「なんなのよ、このポケモン! むちゃくちゃすぎる!」

スイレン「この前現れたポケモンとは、また別の強さです……!」
 ▼ 73 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 18:19:23 ID:9erI.xVs [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜ウラウラ島 ホラクニ岳 天文台〜

マーレイン「『穴』の反応はやはり前回同様、他の島にも現れているようだね」カタカタカタ

マーマネ「マーさん……マリエシティに反応が2つ……発電所に3つある……」カタカタカタ

マーレイン「他にも範囲が広がりそうだ。すぐに『穴』の反応を探知するための……」ピタッ

マーレイン「……どうやらこの近くにも、『穴』が出てきそうだ」

マーマネ「戦う準備……できてる!」

2人は天文台から飛び出すと同時に駐車場にウルトラホールが開いた。
その中から這い出るように飛び出したのは、先端に導線らしきものがあらわになった黒くしなやかな身体と、顔にあたる部分が光るトゲトゲになっているウルトラビースト、デンジュモクだ。

デンジュモク「デンジュジュ……!!」バチバチバチ

マーマネ「ターゲット確認……!」スッ

マーレイン「ウルトラホールから現れた異次元のポケモン、存分に分析させてもらう」スッ
 ▼ 74 トウモリ@オレンジメール 17/06/12 18:40:44 ID:0IirBELU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 75 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 18:55:31 ID:9erI.xVs [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポニ島 ハプウの家

ガンッ!

ひろし「くそっ! どうして……どうしてこうなっちまったんだ……!」ワナワナ

みさえ「あいつはいったいなんなのよ! どうしてしんのすけが……!」

ひまわり「ふぇっ……えっ……えっ!」

ひろし「だいたいお前がしんのすけを島巡りさせるからだろ!」

みさえ「それを言うなら、あなただって積極的だったくせに!」

ひろし「なんだとっ!」

みさえ「なによ!」

ククイ博士「奥さん、落ち着いて……」

ハウ「おじさんもー……」

みさえ「なに? 元はといえばアンタがしんのすけを……!」

ハプウ「や め ん か っ ! !」
 ▼ 76 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 18:56:50 ID:9erI.xVs [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ひろし&みさえ「!」ビクッ!

ハプウ「今は責任の擦りつけあいをしてる場合ではなかろう!」

ひまわり「ふええん! ふええん!!」

ひろし&みさえ「ひまわり……」

ハプウ「おお、びっくりしたじゃろう。大丈夫じゃ、きっと兄は無事に帰ってくる。あやつは強いからの」ユサユサ

ひろし「……すまん、みさえ。怒鳴っちまって」

みさえ「私も、ついカッとなって……ごめんなさい」

ひろし「しんのすけが奪われたって言うなら、オレ達の手で取り返しに行けばいい。ただそれだけだ」

みさえ「ひまわりがさらわれた時も私たち、そうしたものね」

ひろし「愛してるぜ、みさえ。必ずしんのすけを取り戻そうな」ダキッ

みさえ「私も……」ギュッ

ククイ博士&ハウ「…………」

ハプウ「……お前の家族は面白いのう、ひまわり」

ひまわり「……たい」
 ▼ 77 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 18:59:05 ID:9erI.xVs [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハプウ「リーリエも、しゃきっとせんか。あれは決してお前のせいではない。そう自分を責めるな」

リーリエ「……」

リーリエはほしぐもちゃんの入ったリュックを抱きしめながら、しんのすけが連れ去られた光景を思い返していた。

――ふう、やっと捕まえた。もう逃がさないわ
――ぬううっ! 離せ離せっ!

リーリエ(しんちゃん……っ!)
 ▼ 78 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 19:00:08 ID:9erI.xVs [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ博士「まずはクリアスモッグのように、1からやり直して状況を整理してみよう」

ひろし「まずは……しんのすけがハプウちゃんとの大試練を達成して、その直後にルザミーネが現れた」

ハウ「それでーウツロイドっていうビーストと合体して、しんのすけをウルトラホールの向こうへ連れ去ったんだよねー」

ハプウ「その直前に笛が壊され、ホールが消えたあとにビーストが現れ、カプ・レヒレの助けを借りながらここに戻ってきた……」

ククイ博士「逃げる途中、空にいくつものウルトラホールが開かれているのを見たんだ。おそらくだけど、前回のように……いやそれ以上に、アローラにウルトラホールが開かれている!」

ハウ「ルザミーネさんはービーストと合体してホールを開けられるようになったって言ってたよー。ひょっとしたら、コスモッグの力なしでホールを開けられちゃうのかもー」

ククイ博士「彼女の言葉が本当なら、今のところビーストが現れているのはアローラだけ……。他の地方に広がってないだけ、不幸中の幸いだね」
 ▼ 79 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 19:11:22 ID:9erI.xVs [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハウ「ルザミーネさんを止めれば、アローラに来たビーストもいなくなるかなー?」

ハプウ「どうかな……仮に元凶を倒し、ホールを閉じたところで、あやつらが煙のように消えるとは限らん。穴へ戻さねばならんだろう」

みさえ「こっちから穴を開けて、ウルトラホールの向こうへ行く手段はないの?」

ハプウ「ある。……正確には『あった』と言うべきじゃが」つ壊れた月の笛

ひろし「そいつは……グラジオくんがリーリエちゃんにあげた笛そっくりだ」

ハプウ「これなるは月の笛。かつてアローラ王朝が太陽と月、それぞれの笛を用いて伝説のポケモンを呼び出した道具じゃ」

ハプウ「本来の流れでは、しんのすけとリーリエはこの2つの笛を用いて、ポニの大峡谷の先にある月輪の祭壇で笛を吹き、伝説のポケモン『ルナアーラ』を呼び出し、その力でルザミーネを連れ帰ろうとしていたのだ」

リーリエ「……」

ハウ「そのルナアーラっていうポケモン、ウルトラホールを開けられるのー?」

ハプウ「伝承通りならば、ルナアーラもまたウルトラビーストじゃろうな。空間に穴を開け、別世界を行き来する能力……恐らくウルトラホールを自由自在に開けられる力を持っておるのじゃ」

ククイ博士「だけど、その笛が壊れているってことは……」

ハプウ「伝説のポケモンを呼び出すのが不可能になった、ということじゃ」
 ▼ 80 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 19:12:58 ID:9erI.xVs [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
みさえ「そんな……直すことはできないの?」

ハプウ「そうしたいのは山々じゃが、わしはあくまで祭壇の番人の末裔でしかない。月の笛も太陽の笛も、作り方はおろか、どんなもので作られているのか、わしには全くもってわからん。そもそもそんな知識を持っている人が今のアローラにいるかどうか……」

ククイ博士「最善の手段がダメなら、次善の手段で挑むしかないね。とにかく、やることが山積みだぜ」

コンコンッ!

ハプウ「む……こんな時に誰じゃ」
 ▼ 81 イコウ@ゆきだま 17/06/12 19:13:08 ID:yzfckxX6 NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
他の島に出たUBがどうしてたのは気になってた
 ▼ 82 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 19:14:04 ID:9erI.xVs [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガチャッ!

グラジオ「……」

ハプウ「お主は……?」

リーリエ「にいさま……?」

ひろし「グラジオくん!」

ハプウ「なんじゃ、知り合いか?」

グラジオ「リーリエ、ハウ、ひろし、ここにいたのか。とりあえず無事で安心した」

リーリエ「にいさま、どうしてここに?」

グラジオ「今、アローラ全域に数え切れない程のビーストで溢れかえっている……。だからオマエらの身に何か起きたと踏んで、海の民から話を聞きながらここに来たんだ」

グラジオ「ところで……しんのすけの姿が見当たらないが。あいつはどこへ行った?」

リーリエ「……」

グラジオ「……何かあったのか?」

ハプウ「グラジオとやら、とにかく家に入れ。わしの口から話そう」

グラジオ「……ああ」
 ▼ 83 超ゴルーグロボ◆g/SXBgh1y6 17/06/12 19:15:53 ID:9erI.xVs [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グラジオ「……そうか、月の笛が壊され、しんのすけが連れ去られた、か」

ククイ博士「グラジオくん、だったね? 君は何のためにここに来たんだい? ただ心配しただけでここに来たわけではないだろう」

グラジオ「ああ、リーリエたちをエーテルパラダイスに連れ戻しに来た。ビーストがアローラに溢れかえっている今、パラダイスが一番の避難場所になるからな」

ひろし「そうだな……ここに全員揃っているより、パラダイスに避難してからこれからのことを考えたほうがいい」

グラジオ「……その前に、ポニのしまクィーンにひとつ聞きたい」

ハプウ「なんじゃ?」

グラジオ「この壊れた月の笛についてだ。これを直すことは本当にできないのか?」

ハプウ「再三言うが、修復はほぼ不可能に近い。それが作り方はおろか、どんな素材で出来ているのかすら、誰にも分からずじまいじゃ」

グラジオ「果たしてそうか? 確かウラウラには、アローラ王家の血を引くというキャプテンがいるはずだが。そいつが笛についてなにか知っているはずだ」

リーリエ「……アセロラさん、ですか?」
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