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SS

【SS】新たな出発 〜Brand new STARTING〜

 ▼ 1 イムラー◆eBf168T742 18/02/28 22:43:32 ID:ZDImCFTA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=664333&p=2
の続編です。
当初は前回で完結させるつもりだったのですがその後の展開とか続きが書きたくなったので勝手ながらこのような形で続編を書かせて頂きます。
相変わらずSS上手くないですが頑張ります。
つまらなかったり読みづらかったりしたらごめんなさい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

朝〜

「それじゃドンさん!ヤミカラス!行ってくるぜ!」

ドンカラス「おう、行ってこい」

ヤミカラス「おいサボったりすんなよ!」

ヤミカラスが俺のことをからかった。

思わず俺もそれに乗っかる。

「ちょっとヤミカラス!そもそも俺仕事サボったことあるか?」

ヤミカラス「俺らのいないとこでサボったりしてねぇか?」

「してないよ!サボってたらお金入って来ないでしょ!」

ヤミカラス「さぁて、それはどうかな?」
 ▼ 861 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/11 22:48:33 ID:1ZVkiHeM [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
どうやら単に休んでいるだけのようだ。

これだけドローンに気づかないのはリラックスしていて気配などに対して鈍感になっているせいもあるだろう。

ボーっとしていると周りの気配に対して鈍感になるのは人間やポケモンにだって言えることだ。

もちろん個人差、個体差はあるが。

最も半分サイボーグのあいつらに眠るという概念は当てはまるかは分からない。

まぁそんな調子でドローンを操作していると

「ザザザザッガガッ・・・」

無線機から何かしらの無線を捉えたことを示すあの雑音が鳴り響く

 ▼ 862 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/11 22:56:22 ID:1ZVkiHeM [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
つまり新たに無線が入ったわけだ。

(基地のみんなからか?・・・)

間もなく雑音が収まると

「ザザ・・・ナルディさん!こちらAです!応答願います!」

研究員のAからだった。

(やはりな)

最も今無線を掛けてくるのは基地のみんなか市長ぐらいしかいないか。

「はいこちらナルディです!どうぞ!」
 ▼ 863 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/11 23:04:54 ID:1ZVkiHeM [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「ナルディさん、そちらの状況はどうですか?」

「今約100メートルほど先のビルの上に奴が二体います。それを物陰から偵察している状況です」

A「そうですか。特に気づかれたりとかはないですか?」

「今のところそのような様子はありません」

A「それは良かったです」

B「すみません代わっていいですか?」

A「はい」

B「代わりました。こちらBです」
 ▼ 864 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/11 23:17:16 ID:1ZVkiHeM [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「Bさん、どうぞ」

B「奴らの様子について詳しく教えて頂けませんか?」

「はい。実はカメラを搭載したドローンで接近して詳しくみたところ、表情や瞳孔の具合、その他動作の様子から二体はかなりリラックスして休んでいることが分かりました」

B「え!?ドローンを近づけたのですか!?」

「はい。大体20メートル圏内まで接近しました」

B「マズイですよ!」

A「そうですよ!いくら休んで油断しているとはいえ、一歩間違えたら気づかれますよ!」

「そこは大丈夫です。死角などの見えない位置から接近しましたので。それに休んでいる奴らは周りの気配に対しても鈍感です」
 ▼ 865 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/11 23:31:25 ID:1ZVkiHeM [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「それならいいですが」

B「あまり無茶はなさらないで下さいね」

「分かっています」

A「ですが休んでいるということはあまり動いている様子はないんですね?」

「はい。時折鳴き声は発するものの、微動だにしないときもありましたので一瞬眠っているのかとも思ってしまいました」

A「そうでしたか。最も奴らは眠るのかは私たちにも何とも言えないところですが」

B「何しろ半分サイボーグみたいなものですからね」

みんなも俺と同じようなことを考えていた。

 ▼ 866 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/11 23:41:02 ID:1ZVkiHeM [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「研究所の檻にいた頃は眠ったりはしませんでしたか?」

A「私たちが確認した限りではそのような様子は見られなかったです」

「ということはやはり眠ったりはしないんでしょうか?」

A「かとは思いますが・・・」

B「おそらく奴らは眠るようなことはせず、時折休んだりしてスタミナを回復させるのかもしれません。あくまで推測に過ぎませんが」

A「それが有力かもしれませんね」

「そうですね」

奴らに関しては研究員のみんなでさえ分からない部分も少なくないのかもしれない。

 ▼ 867 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/11 23:57:39 ID:1ZVkiHeM [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「それで他にドローンで近づいてみて分かったことはありますか?」

「あとは翼や皮膚は近づいてみるとより頑丈さが分かりました。また眼を見た感じはその瞳の構造から人間の数倍の視力はあると推測できました」

A「なるほど、さすがですねナルディさん」

B「まさか見ただけでそこまで分かるとは驚きです」

「恐れ入ります」

A「皮膚などの肉体は特殊なタンパク質をはじめとする複数の特殊な成分で形成されている為鋼より頑丈です。また瞳は特殊なレンズ構造で視力に優れています」

「やはりそうですか」

A「はい」
 ▼ 868 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/12 00:04:33 ID:62ZcpgzQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「奴らはそのような精密機械の要素も持っています」

「全くですね」

A「あとそういえば市長と博士もナルディさんのことを心配していましたよ」

「あ、それでしたら先ほど市長から無線がありました」

A「本当ですか?」

「はい」

A「・・・どんな内容でしたか?」

「皆さんから私が一人で偵察に出たと聞いて心配になったから無線を入れたという趣旨です」
 ▼ 869 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/13 23:43:52 ID:NNQ2LStI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「そうですか・・・」

言葉を詰まらせるA。

「あの、どうしましたか?」

B「それなんですが・・・」

Bもまた、言葉を詰まらせる。

「・・・お二人ともどうしたんですか?はっきり話して下さい」

A「実は私たちが市長に無線で勝手に話してしまったんです」

「市長たちから無線があって、市長が皆さんに尋ねたわけではないんですね?」
 ▼ 870 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/13 23:53:08 ID:NNQ2LStI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「はい。私たち自ら市長たちに無線を入れて話しました」

「それで市長と博士は?」

A「お二人とも驚かれていました」

「やはりそうですか」

(なるほど。それであの時俺に無線を入れてきたわけか)

A「どうしてもナルディさんが気がかりでしたので・・・」

B「市長たちにまで心配を掛けたくないので黙っていようと思ったのですが・・・」

「私のことを考えると言わずにはいられなかったのですね?」
 ▼ 871 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/14 00:01:23 ID:XQEA3BI6 [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「そうなんです・・・」

B「勝手なことをしてしまってすみません・・・・」

「・・・・言葉を詰まらせていたのでよほど深刻なことかと思いましたよ」

A,B「え?」

「それぐらいのことでそんな気になさらないで下さい」

A「ナルディさん?」

B「怒ってないのですか?」

「何故これで怒るのですか?むしろ伝えて頂けて良かったですよ。市長と博士からアドバイスなどいろいろお言葉も頂けましたし」
 ▼ 872 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/14 00:15:50 ID:XQEA3BI6 [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「ナルディさん・・・・」

「本来このことは私自ら伝えるべきでしたね。私の方こそすみませんでした」

A「いえいえナルディさんが謝ることありませんよ」

B「それともし言うとしましたら私たちではなく市長たちに言ったほうがよろしいかと」

「そうでしたね。それと他の皆さんは?」

A「みんなは今レーダーで奴らの監視をしたり、データを整理したりでなかなか手が離せないですね」

B「なので今はちょっと無線には出られない状態です」

「もっとも私たちは無線担当なのでこうしてナルディさんとお話できるんですが」
 ▼ 873 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/14 00:22:42 ID:XQEA3BI6 [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「そうですか。分かりました」

A「他に偵察していて分かったことはありませんか?」

B「どんな些細なことでもいいです」

俺はひそかにこう聞かれるのを待っていた。

「それがありましたよ!」

A「本当ですか!?」

「はい。しかもおそらく一番の収穫かもしれません」

B「それは期待できますね!」
 ▼ 874 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/14 00:54:47 ID:XQEA3BI6 [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「それで一体何ですか?」

「奴らは鳴き声以外に電波を互いに出し合ってコミュニケーションを取ったり、電波で方向感覚をになったりしていることです」

A「本当ですかそれは!」

「間違いありません」

A「まさか電波を使うとは・・・驚きです」

B「私たちもそれには気づきませんでした」

A「間違っても檻にいた頃は電波で交信するような様子は確認できませんでした」

「だとしたら電波で交信できるように独自の進化を遂げたのかもしれません」
 ▼ 875 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/14 01:00:05 ID:XQEA3BI6 [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「そんな短期間の間にですか?」

B「いえ、ありえない話ではないですよ」

A「何故ですか?」

B「何しろ奴らは普通の生き物ではないですから」

「全て一般常識が通用するとは限りません」

A「・・・そうですね。改めて恐ろしい奴らです」

「それにしてもナルディさん、電波で交信するなんてよく分かりましたね」

「どうやって確かめたんですか?」
 ▼ 876 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/16 00:46:33 ID:KmHg6Aqw [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「今もこうして使っているこの無線機の電波を使って確かめました」

A「電波ですか・・・・」

B「何故無線機の電波で分かったのですか?」

「詳しいことは戻ってからお話します」

A「分かりました」

「それから奴らの弱点も分かりました!」

A「本当ですか!?」

「はい!」
 ▼ 877 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/16 00:59:01 ID:KmHg6Aqw [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「何ですかそれは」

「皮肉にも電波です。自分たちが発する以外の電波には弱いことが分かりました」

B「電波ですか・・・・その電波を受けるとどうなるんですか?」

「私が確かめた限りでは苦しんだり混乱したるする素振りを見せていました」

A「そうですか。それはどうやって確かめたのですか?」

「同じく無線機を使いました」

A「それでは今回は無線機がかなり役に立ったと言うわけですね?」

「はい」
 ▼ 878 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/16 01:05:08 ID:KmHg6Aqw [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「ですが分からないことがあります」

「何ですか?」

B「電波で交信するのに電波が弱点ってどういうわけでしょうか?」

「それも戻ってから皆さんに詳しくお話します」

B「分かりました」

「それからこうしている今も奴らをドローンで撮影していますが、映像をご覧になりますか?」

A「え?今もドローンを飛ばしているのですか?」

「はい」

 ▼ 879 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/16 01:14:25 ID:KmHg6Aqw [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「それでは是非!」

B「見せて頂けますか?」

「分かりました。では今映像を送信していますので、そちらのパソコンで受信して下さい」

A「受信って、どうすればいいですか?」

「外部映像電波の受信設定をONにするだけで大丈夫です。そちらのパソコンも設定は私が済ませていますので」

B「それで後は電波を受信すれば映像が自動的に表示されるんですね?」

「そうです」

B「分かりました。やってみます」
 ▼ 880 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/19 01:01:58 ID:TF0Aeyv2 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それから数十秒後、間もなくして

A「ザザ・・・ナルディさん、今映像が映りました」

「ご覧になっていかがですか?」

A「驚きです。まさかここまで接近しているとは思いませんでした」

「休んでいる状態ですのでここまで近づくことができます」

B「確かに普段でしたら間違ってもここまでは近づけませんね」

「はい」

A「しかし改めてこう間近で見ると鋼のような皮膚、強靭な肉体、いかに恐ろしい姿をしているかが分かりますね」
 ▼ 881 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/19 01:23:51 ID:TF0Aeyv2 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「それにしても本当に落ち着いていますね」

「ただこれがひとたび暴れ出すと大変なことになります」

A「それはこの破壊された街を見ても明白です」

「そうですね・・・それからこの奴らを見て何か弱点などは分かりそうですか?」

市長に聞いた時はダメだったが一応彼らにも聞いてみる。

A「う〜ん、この強靭な肉体は下手な攻撃は寄せ付けませんからね・・・」

B「私たちが見る限りでは・・・・」

「電波以外に弱点は見当たりそうにありませんか?」
 ▼ 882 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/19 01:31:52 ID:TF0Aeyv2 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「そうですね・・・・」

(やはり他に弱点はないのか)

そう半ば諦めかけた時、

A「・・・ん、待って下さい!」

B「どうしましたかAさん!」

「何かいい方法が思いついたんですか!」

A「はい。奴らの体内のコンピューターシステムを破壊すれば大ダメージを狙えるかもしれません!」

B「なるほど!奴らにとってコンピューターも頭脳の一部ですからね!」
 ▼ 883 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/22 00:50:43 ID:A6nEJajw [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「それはいい考えですね!」

A「ただ、どうやってコンピューターシステムを破壊するかが問題です」

「コンピューターに直接アクセスはできないですか?」

A「最初はできたのですが今はダメです」

B「何度やってもアクセスエラーです」

「何故できなくなったのですか?」

A「分かりません」

B「おそらく自我に目覚めた奴らがアクセスを拒否しているとしか・・・」
 ▼ 884 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/22 01:03:06 ID:A6nEJajw [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「そうですか・・・・」

その時、俺はピンと来た。

「・・・奴らのコンピューターのシリアル番号やID、パスワードなどは分かりますか?」

A「何かいい考えがあるのですか?」

「はい。それらのコンピューター情報が分かれば最終的に奴らのコンピューターを破壊できるかもしれません」

A「分かりました。すぐ確認します!少し待っててください!」ザザッ

そう言って一旦無線は切れた。

だが数分後、
 ▼ 885 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/22 01:12:22 ID:A6nEJajw [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「ザザ・・・ナルディさん、今確認したのですが」

「どうでしたか?」

A「ダメです・・・」

無線越しだが明らかにAの声は覇気がないのが分かった。

「え!?・・・・」

A「このデータはすでに削除されていました・・・」

「・・・・どういうことですか?」

A「最初皆さんで奴らに関するデータを破棄したじゃないですか」
 ▼ 886 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/22 01:20:29 ID:A6nEJajw [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「もしかしてその時・・・」

嫌な予感が頭をかすめる。

A「そうです。その際にコンピューターの情報も一緒に破棄してしまったのです」

奇しくもその嫌な予感が的中してしまう。

「そんな、何とか復元できませんか?」

A「完全に削除してしまっていますのでバックアップもできません・・・」

そういえばあの時二度とデータを復元できないように特殊なプログラムによるロックを施したのだった。

今更そんなことを思い出す。
 ▼ 887 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/22 01:26:21 ID:A6nEJajw [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「何てことだ・・・」

そもそもコンピューターの識別情報が分からなければどうにもならない。

もはや八方ふさがりなのか・・・・

そう諦めかけた時だ。

?「待って下さい!」

無線機の向こうからそんな声が聞こえた。

A「どうしましたかCさん!」

研究員Cだ。
 ▼ 888 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/22 01:33:25 ID:A6nEJajw [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
C「奴らのコンピューターに関するIDやシリアルナンバーなどのデータは私持っています!」

A「本当ですか!?」

C「はい!万が一の時にと自分のパソコンのファイルに保存していました!」

A「お手柄ですよCさん!」

無線機の向こうからそんなやり取りが聞こえる。

これを聞いて一筋の光が射しこんだようだ。

A「ナルディさん!Cさんがデータを持っていましたよ!」

「それは今のやり取りを聞いて分かりました!Cさんに代わって頂けますか?」
 ▼ 889 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/23 01:10:13 ID:9sdQCHak [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「もちろんです!」

その数秒後、

C「こちら代わりましたCです!」

「こちらナルディです。データは21体のもの全て揃っていますか?」

C「はい。シリアル番号、ID、パスワード全てあります!」

「それは良かったです!ただどうやってそれほどの情報を保存したのですか?」

C「一つ一つ地道にフォルダに入力して保存しました」

「それは大変でしたね」
 ▼ 890 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/23 01:22:21 ID:9sdQCHak [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
C「いえ、ただこうして役に立つときが来て良かったです」

A,B「代わっていいですか?」

C「はい、どうぞ」

A「ですがナルディさん」

「何ですか?」

A「どのようにしてコンピューターを破壊するのですか?」

B「IDやシリアル番号が分かっても直接アクセスは不可能ですが」

「大丈夫です。私に考えがあります。戻り次第お話します」
 ▼ 891 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/23 01:32:49 ID:9sdQCHak [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「分かりました」

B「あとナルディさん」

「はい」

B「もう時間が時間なのでそろそろ切り上げた方がいいですよ」

A「暗くなると視界も奪われて危険です」

そう言われて腕時計に目をやると針はすでに午後5時半過ぎを示していた。

もうあれから3時間もこの2体のキラーリザードンを偵察していたことになる。

半壊したビル群に沈みかけた太陽が空を夕焼け色に染めている。
 ▼ 892 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/27 00:28:12 ID:RMdU3JP6 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そしてその夕日によって2体のキラーリザードンのシルエットが空に投影される。

過酷の中に美しさを見つけたようだった。

(戦場の夕日か・・・・)

思わず心の中でそう呟いた。

A「・・・ナルディさん!応答して下さい!ナルディさん!」

「あぁすみません。夕日が綺麗でつい見とれてしまいました」

A「そうですね。こちらもドローンのカメラで見ていますが本当に美しい夕日ですね」

B「何だかこの瞬間は戦いのことを忘れられる気がします」
 ▼ 893 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/27 00:37:04 ID:RMdU3JP6 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「はい。荒廃した街と夕日・・・言葉では言い表せない美しさがあります」

A「・・・ですがナルディさん見とれている暇はないですよ!」

B「暗くなったら本当に危険です!奴らの動きも見えませんし」

C「夕日はこの戦いが終わってからゆっくり眺めましょう!」

「それがいいですね。それから最後に、ドンカラスとヤミカラスの様子はどうですか?」

あやうくドンさんたちのことを忘れるとこだった。

A「相変わらずです・・・」

「そうですか・・・」
 ▼ 894 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/27 00:46:07 ID:RMdU3JP6 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「ドンカラスはそっぽを向いたままで、ヤミカラスもどうしたらいいか分からない様子でじっとドンカラスを見守っています」

A「私たちもどう声を掛けたらいいのか分かりませんので、そっとしています」

「それがいいかもしれませんね」

A「そうですね」

それにしてもドンさんの頑固さにはよく悩まされる。

「とにかく遅くならないうちに戻ります」

A「分かりました!くれくれも油断しないで下さいね」

「はい」
 ▼ 895 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/27 00:56:22 ID:RMdU3JP6 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ザザッ・・・・

通信を終えると早速ドローンを操作してこちらに引き返えさせる。

無事に最後までドローンの存在を気づかれずに済んだ。

プルルルルルル・・・・

そして目の前に着陸させて回収した。

見るとドローンの電池残量はもうわずかだった。

高性能リチウム電池と補助発電用のソーラーパネルを備えているとはいえあれだけ飛びっぱなしだったのだから無理もないだろう。

その上様々なシステムを搭載しているのだから。
 ▼ 896 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/27 01:07:11 ID:RMdU3JP6 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ご苦労さん。よく頑張ってくれたな」

そっとそんな一言をかける。

見ると2体のキラーリザードンはまだビルの上で休んでいる。

おそらく今日はあそこでこのまま夜を明かすのだろう。

そして引き上げようと何気なく足元に目をやった時だ。

(Oh!?・・・)

そこに一丁の大きなライフル銃が置いてあったのだ。

(・・・そういえば!)
 ▼ 897 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/27 01:25:43 ID:RMdU3JP6 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そう。護身用に持ってきたのだった。

(・・・そんなに奴らの肉体は頑丈なのだろうか)

ふとそう気になった俺はそのライフルを手に取り、素早く物陰からライフルを構えた。

そしてスコープを覗きながらレーザー照準を2体のうちの一体の奴の体に合わせる。

双眼鏡以上の倍率を誇るスコープ、そしてこの照射距離10km以上のレーザー照準だ。

この2つの組み合わせのお陰で遠くのものを狙撃するのもたやすい。

さすがは本国アメリカの銃といったとこか。

確かにその赤い一筋の光線は奴の体を捉えている。
 ▼ 898 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/27 01:38:50 ID:RMdU3JP6 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こうなるとアメリカ人としての血が騒ぐ。

本当はこんなことするのはマズいが、確かめてみねば。

そして引き金を引く!

(It's now!Fire!)(今だ!撃つぞ!)カチッ!

ズガァンッ!!ズガァンッ!!ズガァァンッ!!・・・

数発のけたたましい銃声が地響きのように一帯に鳴り響く。

俺は慣れているから平気だが普通の人だったらこんな音を至近距離で聞いたら耳がおかしくなるだろう。

キラーリザードン1「グギャアアアァ!!」
 ▼ 899 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/28 00:41:24 ID:clpUZoTY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それと同時に奴は悲鳴のような鳴き声を上げる。

(やったか!?)

スコープで見る限りでは銃弾は確かに命中した。

だがさらに倍率を上げて確認するとその体には傷一つついていなかった。

(バカな・・・)

このライフル銃は厚さ20cm以上の鉄板ですら貫通するほどの威力がある。

だがこの銃も奴には全く効かなかったわけだ。

受け入れたくないが研究員たちの言う通りだった。
 ▼ 900 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/02/28 00:48:29 ID:clpUZoTY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キラーリザードン1「グガアアアア!!」

キラーリザードン2「グオオオオオ!!」

先ほどまで大人しかった2体のキラーリザードンは騒がしく飛び始めた。

やはり刺激してしまったようだ。

グギャアアアア!!・・・・・グアアアアアア!!・・・・

それにつられて他の奴らも一気に騒がしくなり、あちこちで鳴き声が響きわたる。

「Oh,my gad!!」(マズイぞ!)

タッタッタッタッタッタッ!・・・・
 ▼ 901 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/02 00:21:49 ID:Dnvc4qH6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺は建物の陰などなるべく死角になりそうなところを選びながら一目散に基地へと駆けだした。

キィ―――ン・・・キュウウウンッ・・・・

何やら戦闘機の風切り音のような音も響き渡る。

空を見上げると奴らが目にも止まらぬ速さで飛び回っていたのだ。

やはり素早さも桁外れなのは確かだった。

その時、再びAたちから無線が入る。

A「ザザ・・・ナルディさん大丈夫ですか!」

「はい!私は何とか大丈夫です!」
 ▼ 902 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/02 00:41:04 ID:Dnvc4qH6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「こちらも発信信号などで確認していますが、奴ら、かなり騒がしくなっています!一体何があったのですか!」

「私にも分かりません!」

銃を撃ったからこうなったなって言えるはずもない。

グギャアアアア!!・・・・ギヤアアアア!!!

A「ナルディさん!聞こえ・・ザザザザーーーー!!」

「Aさん!Aさん!!」

奴らはより一層けたたましく鳴き始め、大量の電波を出しまくる。

それにより無線にノイズが走り、通信もままならない。
 ▼ 903 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/03 00:27:19 ID:r1O.Rs7M [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タッタッタッタッタッタッ!

それでも何とか逃げながら電波の入る場所を見つけ

A「ナルディさん聞こえますか!」

「大丈夫です!先ほども奴らの電波に通信を邪魔されました」

A「どうやらそのようですね。とにかく外は危険です!早く戻ってきてください!」

「分かっています!」

「はぁ、はぁ、はぁ」タッタッタッタッタッタッ!・・・・

キィ―――ン・・・キュウウウンッ・・・・
 ▼ 904 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/03 00:40:10 ID:r1O.Rs7M [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グギャアアアア!!・・・・ギヤアアアア!!!

奴らの滑空音と鳴き声が入り交じり響き渡る。

正直いつ襲われてもおかしくない。

これまで以上に身の危険を感じる。

それでも建物などを盾にしながらとにかく基地に向かって走った。

総重量20kg以上の装備を抱えながら。

だがその装備の重さの大部分は護身用に持ってきたライフル銃だった。

身軽にしたつもりだったのだが・・・まぁ仕方ない!
 ▼ 905 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/03 00:46:59 ID:r1O.Rs7M [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タッタッタッタッタッタッ!・・・

しばらく走ると100メートルほど先に基地である地下駐車場の入口が見えてきた。

(もう少しだ!)

タッタッタッタッタッ!

そしてそのままの勢いで基地に駆けこんだ。

「はぁ・・・はぁ・・・」

まずはこれで一安心という安堵感に包まれる。

A「あっナルディさん!」
 ▼ 906 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/03 01:12:30 ID:r1O.Rs7M [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「大丈夫ですか!」

C「ケガはありませんか?」

間もなく彼らが駆け寄ってくる。

「大丈夫です。はぁ、はぁ・・・すみません遅くなってしまって」

D「いえいえ無事で何よりですよ」

A「ですが危ないところでしたね」

E「まさか急に奴らが騒ぎ始めるなんて」

「はい。一歩間違えていたら襲われていたかもしれません」
 ▼ 907 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/07 00:44:25 ID:fxCk8BTc [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「でもナルディさんが無事で良かったです」

C「それから奴らが電波でコミュニケーションを取ることや電波が弱点なのも分かったんですよね」

E「その件は私もAさんから少し聞きました。すごいじゃないですか!」

F「なかなか大きな収穫ですよ!」

「いえ。それでドンカラスとヤミカラスは?」

B「あそこです・・・」

そう言って指を指すB。

指指す方を見るとドンさんは相変わらずそっぽを向いていた。
 ▼ 908 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/07 00:54:03 ID:fxCk8BTc [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「ナルディさんが行ってからずっとあんな感じです」

A「ナルディさんが行ったのがよほど気に入らないのかもしれませんね」

「そうですね・・・・」

C「私たちではどう声を掛けたらいいか分かりませんでした・・・」

A「ナルディさんここは・・・お願いします」

「分かりました」

その時だ、ヤミカラスがそばにやってきて

「あ!お前やっと帰ってきたかよ!遅ぇよ!」
 ▼ 909 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/07 01:08:58 ID:fxCk8BTc [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「すまない、遅くなってしまって」

ヤミカラス「ボスだってお前と行く気だったんだぞ!なのにお前がボスを置いていくから見ろ!ずっとああなんだぞ!」

「それは分かるが・・・」

ヤミカラス「お前ボスの気持ちちっともわかってないだろ!」

「いやそんなことはないぜ。ただこればかりは・・・」

ドンカラス「やめろ!!」

ドンさんが突如大声でそう言った。

ドンカラス「・・・ヤミカラス、キサマは少し黙ってろ!」
 ▼ 910 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/08 00:52:16 ID:LUFEGSvg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤミカラス「ただ俺はボスのことが・・・」

ドンカラス「言い訳などいらん!キサマが出しゃばる幕じゃないぞ!引っ込んでろ!」

ヤミカラス「はいボス、すみません・・・・」

そしてヤミカラスは俺をひと睨みしてこう小声でこぼした。

ヤミカラス「まったくお前のせいで怒られたじゃないか!・・・」

ドンカラス「ん?キサマ何か言ったか?」

ヤミカラス「いえ!ボス、何でもないです!」

ドンカラス「ナルディ、貴様も今更になって戻って来よったか!」
 ▼ 911 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/08 01:04:36 ID:LUFEGSvg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「すまない、遅くなってしまって」

ドンカラス「フン!それにしても奴らに食われたとでも思っとったが、まさか生きて戻ってくるとはな!悪運の強い奴め」

「まぁドンさん、そう言わないでくれ」

ヤミカラス「へっ!食われたら食われたらで勝手に出ていったお前が悪いんだけどな」

ドンカラス「おいキサマさっきも言っただろ!口をはさむな!」

ヤミカラス「すみません・・・」

ヤミカラスの口の悪さは当分直りそうにないかもしれない。

「ドンさんも気持ちも分かるが・・・」
 ▼ 912 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/11 00:41:15 ID:bDQEBNF. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドンカラス「ワシを危険な目に遭わせるわけにいかなかったからとでも言うんだろ!キサマはいつだってそうだ!このワシを軽く見おって!自分が偉いとでも思っとるのか!」

「だからそういうのじゃないぜドンさん。俺はただ・・」

ドンカラス「キサマの言い訳など聞きたくない!」

「・・・・・」

ドンさんはなかなか頑固だ。

一度曲がるとこんな具合になかなか厄介だ。

俺の思いはそう簡単には伝わらないのだろうか。

A「・・・あの、私たちあっちで会議していますので」
 ▼ 913 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/11 00:54:19 ID:bDQEBNF. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「ナルディさんも後から来てくださいね」

C「急いでませんので、ゆっくり話し合った後で大丈夫ですよ」

B「それから良かったら・・・も」

Bのセリフの”・・・”の間はドンさんたちのことを指し示しているのは明白だった。

「分かりました」

そういうと研究員たちは少し離れた位置に移動し、会議を始めた。

彼らなりに俺たちに気を使ったのだろう。

俺には分かる。
 ▼ 914 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/20 00:38:26 ID:Z/3Qf9jI [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドンカラス「あいつらだけで話し合い始めたか、フン、ワシらをのけ者にしおって」

ヤミカラス「所詮人間共は薄情だな」

「いやそれは違うぜ」

ドンカラス「どう違うんだ」

「彼らなりに気を使って俺たちのことをそっとしているんだよ」

ヤミカラス「あれで気を使ってるってどういうことだよ」

ドンカラス「全くキサマら人間共の考えることは分からんな」

「少し言葉で説明するのは難しいが、余計な首を突っ込まないようにしているという具合かな。まぁこれが人間なんだ」
 ▼ 915 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/20 00:55:07 ID:Z/3Qf9jI [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドンカラス「フン、やっぱりワシには分からんな」

ヤミカラス「だけどお前があいつらはのけ者にしているわけじゃないって言いたいのは何となく分かったぜ」

「そうか、それは良かった」

ドンカラス「だがキサマごときが一人偵察に行ったとこで大した手がかりなどつかめんかっただろ」

「いやそれが大きな収穫があったぜ」

ドンカラス「何だと!?」

「新たに奴らの性質や弱点が分かったんだ。倒すヒントになるようなな」

ヤミカラス「お前苦し紛れに嘘つくなよ」
 ▼ 916 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/20 01:05:30 ID:Z/3Qf9jI [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「悪いが嘘じゃないぜ。本当だ」

ドンカラス「だったら話してみろ。新たに分かった性質や弱点って何だ!」

「それはこれから皆の前で詳しく話す。ドンさんたちも一緒に聞いてくれるか?」

ドンカラス「いいだろう。聞いてやる」

ヤミカラス「どんな話が飛び出すか楽しみだぜ」

「ただ、ドンさんたちには少し難しい内容かもしれないがそれでもいいか?」

ドンカラス「フン、キサマはそうやってバカにしおって・・・」

「いやそういうわけじゃないぜ・・・」
 ▼ 917 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/20 01:28:35 ID:Z/3Qf9jI [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺たちは研究員たちのもとに行き

「皆さんすみません、お待たせしました」

A「待ってましたよナルディさん」

B「あ、ドンカラスとヤミカラスも来てくれましたね」

「はい、何とか説得しまして一緒に会議に参加してくれることになりました」

B「それは良かったです」

C「やぁ君たちも協力してくれて嬉しいよ。ありがとう」

Cがドンさんたちにそう声を掛けると

 ▼ 918 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/25 00:06:35 ID:Is3ImhiI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドンカラス「キサマ誰に向かってその口聞いとるんだ!馴れ馴れしい口を叩くな!」

ヤミカラス「お前ボスの前では言葉選べよ」

ドンカラス「全く人間共はどいつもこいつも!」

またもやドンさんたちはCに向かってそう怒鳴った。

C「え?ちょ、ちょっと何だい?」

困惑するC。

A「よく分かりませんが何か怒っているみたいですね・・・」

C「そんな、私はただ・・・何故こんなに怒ってるんですか?」
 ▼ 919 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/25 00:22:12 ID:Is3ImhiI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あまり人に声を掛けられるのが好きじゃないみたいなのです。元々私たち人間社会とは距離を置いた自然界で生きてきましたから」

C「そうでしたか、孤高というわけですね」

「はい・・・」

俺はそう説明するしかなかった。

こんな具合でドンさんたちのプライドの高さには頭を悩まされる。

C「でしたらあまり馴れ馴れしく声を掛けるのは控えた方がよろしいですね」

「はい。とはいえ私のポケモンがこうして迷惑を掛けてしまい本当にすみません」

C「いえ、そんな気にしないで下さい」
 ▼ 920 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/27 23:53:47 ID:sj6gJt5A [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
D「野生のポケモンは私たち見知らぬ人間に対して警戒心を持ったりするのはごくありふれたことですから」

改めて彼らの心の広さに感心されられる。

「ドンさんたちも気持ちは分かるが、あまり面倒はおこさないでくれ。頼む」

ドンカラス「フン・・・・・」

A「・・・・そろそろ奴らについて詳しくお話頂けますか?」

「分かりました。まず偵察に出向いて奴らの半径100メートル圏内に近づいた時です。奴が鳴き声を上げると同時に手元の無線機にノイズが入ったのです」

A「それは無線機が何かの電波を捉えた時に鳴る特有のノイズですか?」

「そうです。それからこの映像を見て下さい」
 ▼ 921 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/27 23:59:35 ID:sj6gJt5A [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そう言うと俺はタブレット端末を取り出し、映像を見せる。

「ドローンのカメラが捉えたものです」

A「あの時私たちのもとに届いたあの映像ですね」

「はい。このタブレットに録画していました」

C「ビルの上にいるのが2体のキラーリザードンですね」

「そうです」

〚グゥオオオオオオオ!!〛

〚ガガガ〜〜〜〜〜!!〛
 ▼ 922 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/28 00:12:01 ID:fd8A.GhI [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
奴らが鳴き声を上げると同時に画面に走るノイズ。

「・・・と、このように鳴き声を上げると映像が乱れ、鳴き声が止むと何事もなかったかのようにノイズも止みます。無線と映像のこの2点から鳴き声と同時に特有の電波を出し、鳴き声と電波の両方でコミュニケーションを取っていることが分かりました」

B「なるほど」

C「超音波みたいなものですね」

「また超音波とは波長などが違いますが、用途は同じでしょう」

ドンカラス「フン、どんなものかと聞いてみれば随分根拠が薄い話だな。たかが機械の雑音で決めつけるなどな」

ヤミカラス「所詮はこの程度か」

相変わらず難癖をつけてくるドンさんたち。
 ▼ 923 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/28 00:53:35 ID:fd8A.GhI [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「いいや、今までの長い経験からもこれは間違いはないぜ」

ドンカラス「どんなものか」

C「それで他の電波に弱いという弱点はどのようにして分かったのですか?」

「それは次にこの映像を見て下さい」

タブレット端末を操作し、映像を切り替える。

A「先ほどと同じ映像ですね」

「はい。同じく2体のキラーリザードンです」

B「落ち着いていて特に変わった様子はありませんが?」
 ▼ 924 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/28 01:03:07 ID:fd8A.GhI [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ただここで他の電波にどう反応するか気になり、手元の無線機の電波出力を最大にしてみたところ」

「グ・・・グォオオ・・ググ・・・」

「・・・とこのように明らかに混乱しているような苦しんでいるような素振りを見せたのです」

一同「おおぉ!」

C「確かに苦しんでいますね」

俺は映像を見せながら続ける。

「そして電波を止めると・・・」

キラーリザードン「・・・・」
 ▼ 925 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/03/28 01:10:40 ID:fd8A.GhI [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「・・・このように何事もなかったかのように落ち着きを取り戻したのです」

一同「おおぉ!」

「以上の点から自分たち以外の電波に弱いということが判明しました」

A「なるほど。さすがですねナルディさん」

B「こうやって調べていたのですね!」

C「これは私たちも気づきませんでした」

ドンカラス「まさかここまで分かっていたとはな。まぁキサマにしては上出来だな」

「まぁな」

ヤミカラス「ただどうやってやっつけるかが問題だな」

 ▼ 926 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/04/11 00:34:01 ID:McmgudC. [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドンカラス「確かにそうだな。弱点ばかり分かっても倒せなきゃ意味ないぞ」

「大丈夫だ。ちゃんと考えがあるぜ」

ドンカラス「考えって何だ。話してみろ」

「そうせかさないでくれ、順を追って話す」

A「あとはどう奴らを倒すかですね」

C「この弱点や特性をうまく利用することがカギになりそうですね」

「すでに私に考えがあります」

B「本当ですか!?」
 ▼ 927 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/04/11 00:42:35 ID:McmgudC. [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「私にぬかりはありません」

A「そういえば奴らのコンピューターの情報が分かれば奴らに大ダメージを与えられるとかおっしゃってましたね」

「はい」

D「コンピューターの情報でどうダメージを与えられるのですか?」

E「奴らは自ら防衛システムを構築している為、コンピューターへはアクセスもできませんが」

「順を追って説明します。Cさん、確か奴らのコンピューターのシリアル番号やIDなどの情報を持っているとおっしゃってましたね」

C「はい。確かに持っています」

「見せて頂けますか?」
 ▼ 928 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/04/11 00:52:07 ID:McmgudC. [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
C「分かりました。ちょっと待っててください」スッ

そう言うとCはおもむろに立ち上がる。

「どこか行くんですか?」

C「車に私のパソコンを取りに行くのです。コンピューターの情報はその中に入っていますので」

(そう言えば無線で話したときパソコンのフォルダに保存しているとか言ってたな・・・)

ふとそんなことを思い出す。

「分かりました」

C「すぐ戻りますので」
 ▼ 929 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/04/25 00:46:25 ID:kVx.8Zoc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タッタッタッタッ

Cは車の方に駆けていき、おもむろに車のドアを開けると中をあさり始めた。

C「えっと・・・確かこの辺に・・・」ガサガサ

どうやら自分のパソコンを探すのに少し苦戦しているようだ。

A「Cさんあまり散らかさないで下さいね」

C「はい!」

数分後、Cが戻ってきた。

タッタッタッタッ
 ▼ 930 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/04/25 00:57:51 ID:kVx.8Zoc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
C「すいません遅くなりました!」

「いえ。それでありましたか?」

C「はい。これです」

Cは俺にノートパソコンを手渡す。

C「自分のパソコンを探すのに手間取ってしまいました」

B「Cさん自分のものくらいは整理整頓しないとダメじゃないですか」

C「そうですね、すいません・・・」

E「探したあと片づけてきましたか?車の中には私たちの重要書類などもありますので」
 ▼ 931 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/04/27 01:24:37 ID:NvMwyxBY [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
C「もちろんそれは片づけてきました」

E「それなら良かったです」

どうやらCはあまり整理整頓が得意な方ではないようだ。

俺もどちらかというと得意な方ではないが。

まぁ今はそんなことはどうでもいい。

「ご協力ありがとうございます」

C「いえ」

「さっそく立ち上げてみます」
 ▼ 932 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/04/27 01:41:28 ID:NvMwyxBY [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
C「はい。どうぞ」

俺は早速Cのノートパソコンの電源を入れる。

するとパソコンは特有の低い唸り声をあげ、黒をバックにロゴ画面が現れた。

ちなみにこの唸り声は決して故障などではなく、内蔵された冷却ファンによるものだ。

特に何ということもない音だが今となってはこんな音でさえいつもより過敏に感じる。

それだけ場が張り詰めているからだろうか。

その後間もなくアイコンがずらりと並んだデスクトップ画面が表示される。

「データはどこにありますか?」
 ▼ 933 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/04/27 01:52:00 ID:NvMwyxBY [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
C「確かエクスプローラ内のC-578ファイルの47番フォルダにあるはずです」

「分かりました」

エクスプローラを散策して間もなくそのフォルダを見つける。

「・・・これですね?」

C「そうです」

カチ・カチ・・・

フォルダをダブルクリックする。

すると何百行にも及ぶアルファベットや数字、記号の行列が表示された。
 ▼ 934 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/05/03 00:18:10 ID:QMSYovk6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
raydt:;0909gts00898')09817
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とまあこんな具合にだ。

実際はこれよりもっと複雑だが。

少なくとも普通の人が見たら何が何だかさっぱりだろう。
 ▼ 935 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/05/03 00:43:22 ID:QMSYovk6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
でも俺にかかればどれがどれか一目で分かる。

「・・・かなりの情報量ですね」

C「ただでさえ1体のコンピューターあたりの情報量が大きいですからね。それが21体分ですので」

「なるほど」

C「パソコンの内蔵メモリには入りきりませんでした」

「それでこの後付けのハードディスクに入っているわけですね」

C「そうです」

だが俺でもこれほどの情報量だとは思わなかった。
 ▼ 936 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/05/03 00:56:07 ID:QMSYovk6 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
正直少し想定外だ。

ここでドンさんがパソコンを覗きこみながら

ドンカラス「何だ?この変な記号みたいなのがたくさん並んでるのは。何かの暗号か?」

「ああ。奴らに関する暗号みたいなものだよ。これが奴らを倒すカギになるんだ。だから悪いが少し静かにしててくれ」

ドンカラス「これをキサマが解くのか?」

「そうだ」

ドンカラス「フン。キサマなんかに解けるのか?」

「それを今からやってみるんだ。だから静かにしててくれ」
 ▼ 937 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/05/05 00:21:56 ID:5vbMr6fI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドンカラス「まぁどんなものか見てやろう」

とにかく1行づつ目を通していく。

一文字も見落とさず瞬時に判別しながらだ。

そしてようやく全てに目を通し終える。

「・・・全てチェックしました」

ドンカラス「何だ?もう解けたのか?」

「ああ。まぁな」

A「・・・どうですか?」
 ▼ 938 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/05/05 00:50:55 ID:5vbMr6fI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「これなら使えます。皆さんよく聞いて下さい」

一同「はい」

「この情報をもとに奴らのコンピューターをハッキングしてシステム内に侵入します。そして奴らのネットワーク回線を介して21体すべてにコンピューターウイルスを感染させシステムそのものを破壊するんです」

ドンカラス「・・・それが解いた答えか?」

「ああ」

ヤミカラス「なんだよ。何が何だかさっぱりだぜ。分かりやすく説明しろよ」

「まぁ簡単な話がコンピューターウイルスっていうウイルスの一種で攻撃するんだ」

ドンカラス「生物兵器か?それは」
 ▼ 939 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/05/12 00:12:10 ID:qvwMzgKo [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「いや生物兵器とはまた違う」

ドンカラス「それじゃ何だ?」

「説明するのは難しいがコンピューターを使って攻撃するんだ」

ドンカラス「よく分からんがコンピューターを使ってウイルスってやつで攻撃するわけか?」

「そういうことだ」

ドンカラス「やっぱり人間共のやることはよく分からんな。普通に攻撃すればいいだろうに」

ヤミカラス「全くですよ」

「まぁとにかくここは俺たちに任せてくれ」
 ▼ 940 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/05/12 00:35:01 ID:qvwMzgKo [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「ハッキングとコンピューターウイルスですか・・・」

「あの、何か?」

A「その方法なら確実にシステムを破壊できるかもしれません。ただ、あまり好ましいものとは思えません」

「何故ですか?」

A「リスクが大きいです。ハッキングというコンピュータにとって想定外のことをして何が起るか分かりませんし、何よりウイルスが流出して世界中のネットワーク回線に広がったら取返しがつきませんよ」

B「それにハッキングもウイルスも古くからサイバー犯罪に使われる手口です。いくら何でもこれは・・・」

「それは分かっています。ただアクセスができない以上ハッキングなどで強制的に侵入するしかないんです。それに外部からでの攻撃では決して倒せません。このように内部からも攻撃して弱体化させないと無理です」

一同「・・・・・」
 ▼ 941 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/05/12 00:53:22 ID:qvwMzgKo [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドンさんたち二匹を除いてうなだれる一同。

ドンカラス「何だ?キサマら煮え切っとらんな。話し合ってたんじゃないのか?」

「ドンさんは心配しなくても大丈夫だぜ」

C「・・・ハッキングは仕方ないにしても、せめてコンピュータウイルス以外でシステムを破壊する方法はありませんか?」

D「やはりウイルスの使うのは危険ですよ」

「私も研究家として長いこと様々なコンピュータに触れてきましたが、これほど手ごわいシステムは類を見ません。21体のコンピュータすべてが固く連携し、もはや一つの巨大な生き物です。こうなってる以上ウイルスで破壊するしか方法が見当たりません」

A「・・・分かりました。ナルディさんやりましょう!」

B「そうですね。リスクを恐れては何もできません」

 ▼ 942 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/05/15 21:27:48 ID:xlN2LJSc [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日は少し早めに更新します。




C「ただ、肝心のウイルスはどのように用意しますか?」

「私がここのコンピュータで独自のプログラミング技術を応用して作成します」

D「ナルディさん、何故そんなにハッキングやコンピュータウイルスにも詳しいのですか?」

「今までたくさんのコンピュータに触れてきて、その関係で様々なサイバー犯罪も調べてきたからです。少しでもこの犯罪が減ればとの思いで」

D「そうでしたか。あまりに詳しいのでてっきりサイバー犯罪に関わったことがあるのかと思ってしまいましたよ」

「犯罪に使うなんてそんなとんでもない。私はそんなことは決してしません」

A「そうですよね。それを聞いて安心しました」

「本当は私もハッキングとウイルスはあまり使いたくない方法でした。リスクが高い以前に犯罪に使われる手口ですので」
 ▼ 943 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/05/15 21:41:09 ID:xlN2LJSc [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「ナルディさんもそうでしたか・・・」

「ただ奴らを倒すにはこれを使うしかない。悩んだあげくそう断定したんです」

C「いわば禁断の切り札ですね」

「はい」

A「それでウイルスで攻撃した後はどうしますか?」

「奴らの苦手な電波で攻撃しながら私たちで直接とどめを刺します」

C「どのように電波で攻撃しますか?」

「同じくコンピュータで電波を作成し、あのアンテナで電波を飛ばして攻撃します」
 ▼ 944 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/05/15 21:56:11 ID:xlN2LJSc [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「ナルディさんが持ってきたあの組み立て式のパラボラアンテナですね」

「そうです。ご存知かとは思いますがあのアンテナは地下でも電波を送受信できますのでこの地下駐車場からでも電波を使った攻撃ができます」

A「なるほど。目立たないここからなら奴らにアンテナを壊されたりする心配も少ないですね!」

「そうです」

B「ただ、電波で攻撃している時は電波の影響で無線が使えなくらったりしませんか?無線で通信できないともしもの時命取りですよ」

C「それに他の電波塔などの通信システムに悪影響を及ぼす恐れもあります」

「そこは大丈夫です。他の通信電波には影響を与えないように電波の波長、周波数、強さすべてを綿密に計算し調整しますので」

D「それにしてもこの基地のアンテナはこの一つだけです。このアンテナを攻撃用に使ったら無線用のアンテナはどうするんですか?」
 ▼ 945 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/05/15 22:06:19 ID:xlN2LJSc [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
F「言われてみれば確かに通信用のアンテナが別に必要になりますね」

「大丈夫です。このアンテナは一台で複数の電波を送受信できるんです。つまりこれ一台で攻撃用と無線通信用の両方をまかなえます」

B「そうなんですか!すごいアンテナですね!」

C「私たちにも一台欲しいくらいですよ。どこに売っているんですか?」

「残念ですがこれは特注で作ってもらったものなので市販には売っていないんです」

そう、この組み立て式のアンテナはアメリカの精密機器メーカーに直接依頼して作ってもらったものなのだ。

それゆえ値段もなかなかだった。

C「ということは世界に一台しかないんですね」
 ▼ 946 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/05 00:28:03 ID:e8oI7ew. [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「世界に一台は大げさかもしれませんが、それに近いです」

A「アンテナはこの一台で大丈夫。それに妨害電波も他の通信システムに影響をあたえにくい・・・ということは電波で攻撃している時も無線で話したり、発信機で奴らの様子を捉えたりできるわけですね!」

「その通りです。特に無線が使えるかで命運を分けます」

B「そうですね。無線ができないと情報を共有することもできませんから」

「作戦をまとめると今夜はウイルスで攻撃して奴らのコンピュータを破壊し、明日は妨害電波で攻撃して満足に身動きが取れなくなったところを私たちで直接攻めます」

一同「はい!」

C「ただ、具体的にどのように攻めたらよいでしょうか?」

D「研究所から逃げたポケモンを捕獲するときに麻酔銃と催涙銃を使ったことはありますが」
 ▼ 947 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/05 00:37:31 ID:e8oI7ew. [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
E「本格的な銃火器とか爆弾とかそのようなものは使ったことがありません」

「大丈夫です。私は銃火器片手にドンカラスとヤミカラスと一緒に攻めます。皆さんはその麻酔銃や催涙銃で援護して頂けたらと思います」

A「う〜ん、毒も放射線も効かない奴らにまず催涙銃は無理でしょう」

B「確かにそうですね」

C「んん?・・・皆さん待って下さい!!」

Cが何かを思いついたようにいきなりそう大声で言った。

「どうしたんですかCさん!」

E「何か名案でもありますか?」
 ▼ 948 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/05 00:47:37 ID:e8oI7ew. [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
C「麻酔銃ならとっておきのを持ってきてるじゃないですか!」

A「あ、そう言えば!」

B「すっかり忘れていました・・・」

「何ですか?そのとっておきの麻酔銃といいますのは?」

C「今持ってきます」タッ

タッタッタッタッ・・・・

そう言うとCは自分たちの車方に駆けていった。

数秒後、間もなくCが巨大なライフル銃のようなものを抱えて戻ってきた。
 ▼ 949 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/11 23:57:01 ID:h4z.3b7M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タッタッタッタッ・・・

C「はぁ、はぁ・・これです!」

Cは俺にその麻酔銃を見せながら話す。

C「私たちの研究所で最も強力な麻酔銃です。万が一の為にと持ってきたんです」

D「奴らが研究所から逃げ出す前、奴らが檻の中で暴れた時もこの麻酔銃を使って大人しくさせてました」

「これなら奴らにも効きますね」

A「はい。一時的ですがこの麻酔銃を使うと動きを封じさせることができるんです」

「でも奴らは弾丸を跳ね返すほどの鋼の皮膚を持っていて、毒も効かないはずでは?」
 ▼ 950 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/12 00:09:11 ID:EqOgBRmo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「はい。ですがこれは先端に非常に細い特殊な注射針が内蔵されていて、衝撃で飛び出すと奴らの鋼の皮膚にも刺さり麻酔薬が注射されるようにできているんです」

C「中の麻酔薬も奴らに効くように特殊に調合されたものです」

「これは心強いです。それで時間はどのくらい効きますか?」

A「大体数分、もって十数分ほどです」

「もってそのくらいですか・・・でも十分時間稼ぎはできます。皆さん、明日はその麻酔銃で援護をお願いします!」

一同「任せて下さい」

「それにしても随分大きな麻酔銃の弾ですね」

A「何しろ相手が相手ですから」
 ▼ 951 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/12 00:46:37 ID:EqOgBRmo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
B「これでもなかなか効かないことがあったぐらいです」

麻酔銃そのものの大きさもさることながら何よりその麻酔銃の弾の大きさに驚いた。

対戦車グレネードランチャーの弾ほどの大きさはある。

最も相手が相手なのだからこのぐらいは必要だろう。

「・・・というわけだ。ドンさん、ヤミカラス、作戦の流れは分かったな?」

ドンカラス「ああ、今夜はそのウイルスとやらで攻撃し、明日は奴らの嫌う電波で攻撃しながらワシらで直接とどめを刺すんだろ」

ヤミカラス「俺たちは俺たちのやり方で攻撃すればいいんだな?」

「そうだ。頼むぜ」

 ▼ 952 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/15 00:40:10 ID:cFXMFESA [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
A「こうして作戦もまとまりましたし、あとはひとまず市長たちに中間報告ですね」

C「でもどなたが報告したほうが・・・」

「私が無線で報告します」

C「分かりました。ナルディさんお願いします」

「はい」

俺はロック市長とルイ博士のもとに無線を入れる。

市長「ザザ・・・はいこちらロックとルイ博士です」

「こちら基地から、ナルディです。どうぞ」
 ▼ 953 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/15 00:53:25 ID:cFXMFESA [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
市長「ナルディさん!どうですか?そちらの様子は」

「今のところ問題ありません」

市長「どうかされたのですか?」

「実は作戦がまとまりましたのでご報告させて頂こうと無線を送りました」

市長「本当ですか!?」

その時、

博士「何!?作戦がまとまったって本当かいナルディ君!?どんな作戦なんだい!」

博士が慌てた様子で無線に出る。
 ▼ 954 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/15 01:03:01 ID:cFXMFESA [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
市長「博士、落ち着いて下さい」

博士をなだめる市長の様子がうかがえる。

博士「いやぁすまない。つい慌ててしまって」

「いえ、大丈夫です」

市長「作戦についてお話頂けますか?」

「分かりました。今回の作戦は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

俺は今夜奴らのシステムをコンピュータウイルスで破壊し、明日電波で攻撃しながら直接攻めるという一連の作戦を事細かく話した。

奴らのコンピュータには防衛システムが働いていて直接アクセスできない為、ハッキングを利用して強制的に侵入すること。
 ▼ 955 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/15 01:12:04 ID:cFXMFESA [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして自分がプログラミングして作ったウイルスを感染させてシステムそのものを破壊すること__

もちろんウイルスには絶対外部に漏れないように細心の注意を払っていること__

他の電波機器や通信システムにはなるべく悪影響を与えないように周波数や強さを調整して作成した妨害電波で攻撃すること__

そして最終的に私たちで強力麻酔銃や銃火器などの武器も用いて直接攻めること__

などだ。

「・・・・・・・・・・以上です」

市長「なるほど分かりました。奴らの特性などをうまく生かした素晴らしい作戦です」

「ありがとうございます」
 ▼ 956 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/19 23:41:35 ID:DaYMoz2Y [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
博士「ウイルスや妨害電波による攻撃は万が一のリスクは大きいがうまくいけば効果は絶大だろう。やらない理由はないね」

「はい。リスクを恐れては道は切り開かれません」

博士「でもナルディ君、そんなハッキングとかコンピュータウイルスとかどこで学んだんだい?」

「過去コンピューターに触れてきてサイバー犯罪に関しても調べているうちに自然と覚えたんです。それがまさかこのような形で役に立つとは私自身も思いませんでした」

博士「そうか。それはよかった」

「何故ですか?」

博士「いやぁ一瞬君が犯罪にでも手を染めたんじゃないかと思ったよ」

「私は間違ってもそのようなことはしません」
 ▼ 957 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/19 23:51:23 ID:DaYMoz2Y [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
博士「そりゃあそうだよね。一瞬でも疑ってしまってすまない」

「いえ気にしないで下さい」

博士「だが一応言っておくよ。間違ってもそれで世界征服とかよからぬことをしないようにね」

博士は冗談交じりながらも本気でそう言った。

「もちろん分かっていますよ博士」

市長「皆さんいよいよこの後から戦いが始まるわけですね」

一同「はい!」

市長「私たちはこの作戦が成功しこの戦いに勝利することを信じています。では私たちはこれで。健闘を祈ります」
 ▼ 958 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/20 00:08:05 ID:Q30EIroU [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ザザッ

市長はその言葉で締めくくり、通信が終わる。

「では今夜のウイルスによる攻撃を第一次作戦、明日の電波及び直接の攻撃を第二時作戦とし、いまから第一次作戦を決行します!」

一同「はい!」

「私がウイルスで攻撃をしている間、皆さんは奴らの動きを監視して下さい!」

一同「分かりました!」

A「では私とBとCはレーダーや奴らから出る発信機の信号を使って監視します」

D「ではA、B、C以外の私たちはこの上のコトブキ商業センタービルで暗視スコープを使って目視で監視します」
 ▼ 959 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/20 00:35:22 ID:Q30EIroU [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
E「このビルの高さなら奴らの様子も見えるかと思います」

F「人の目による監視も必要ですので」

「そうですね。でも暗視スコープなんて持っていたんですね」

D「はい。これも何かの為にと持ってきたんです」

「絶対見つからないで下さい!暗闇でも奴らは目が効きますので!」

D「分かっています!」

「それからこのビルは耐震補強などで頑丈に作られているとはいえ損傷を受けているのは確かです!その点にも過信せず細心の注意を払って下さい!」

D「もちろんです!何か動きがあったらすぐ無線を入れます!」
 ▼ 960 イムラー◆zcCRlWbLiA 19/06/20 00:48:28 ID:Q30EIroU [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「分かりました!皆さん配置について下さい!」

一同「はい!」タタタタタタッ

かくしてこの瞬間から戦いは始まった。

A「私はレーダーを見ます。BとCさんは奴らから出る発信機の信号を頼みます!」

B,C「はい!」

A,B,Cは基地のレーダー機器の前に身を置き、レーダーや電波を使った監視を始めた。

電波や信号を解析し、周波数や波長、強さなどからも奴らの動きを割り出すのだろう。

D「皆さんこっちです!」タッタッタッタッ
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