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SS

【SS】転生

 ▼ 1 茶々。 15/04/03 21:23:38 ID:S0sVoUjI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
※お読みください※

・シリアス

・公式設定の改変

・誤字、脱字、足りない表現はそれぞれ妄想力でカバーしてね!


・前作【SS】白いスカーフ
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=70534
と、その続編
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=75769
も是非!


ではよろしくどうぞ!!
 ▼ 151 茶々。 15/05/04 21:57:24 ID:1GE8SGGg [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サンドパンの後にタケルとサンダースが続く。
他のメンバーたちはボールの中で待機していた。
もしもの時は外にいるよりボールの中のほうが安全だからだ。

暫く進むと、開けた場所に出た。あちこちが崩落した大量の岩で埋まっていた。
そして、サンダースは歩みを止める。

サンダース『この近くに人がいる!』

タケル「よし。」

タケル「タブンネ。」

タケルはタブンネをボールから出すと「エコーボイス」を指示する。

タブンネ『はい。』

タブンネはエコーボイスを発する。彼女の声が洞窟内に拡散され戻ってくる。
どうやら反響音で周囲の状況を把握できるらしい。

タブンネ『!』

タブンネ『見つけたわ!』
 ▼ 152 茶々。 15/05/04 21:59:14 ID:1GE8SGGg [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タブンネは近くの崩落箇所へ駆け寄る。
タケルたちも後へ続く。

タブンネ『ここよ。恐らく1人。』

サンダース『ああ、オレも感じる。』

タケル「聞こえますか!?」

男性の声「うぅ……た…す……けて。」

タケル「私はポケモンレンジャーです。あなたを救出しにきました。」

タケルは男性に聞こえないようサンドパンに尋ねる。
いたずらに相手の不安を煽らないための配慮だ。

タケル「……サンドパン。このまま掘れば更に崩れる危険性があるな?」

サンドパンは頷く。

サンドパン『ああ、もし崩れれば生き埋めになるぞ。』

タケル(せめて中の様子が分かれば……。)

タケル「中の様子は分かりますか?」

男性「目が霞んで……よく見えないんだ。」
 ▼ 153 茶々。 15/05/04 22:01:07 ID:1GE8SGGg [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケル「分かりました。」

タケル「安心してください。必ず救出してみせます!」

タケル(どうする……。このまま掘るのは危険だ。)

タケル(それにいつ余震が来てもおかしくはない。急がないと。)

タブンネ『ご主人様!ここに岩の隙間が。中まで通っています。』

タケル(隙間か……。だが小さすぎる。俺たちでは中へ入れない。)

タケル(いや、イーブイなら!)

タケル(しかし……。)

タケルは迷いながらもカナメを出す。

タケル「イーブイ。出て来い!」

タケル「この隙間から中へ入れそうか?」

カナメは隙間を覗く。狭いが、今の自分ならなんとか入れそうだった。
 ▼ 154 茶々。 15/05/04 22:02:49 ID:1GE8SGGg [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カナメ『やってみます!』

そう言い潜り込もうとしたカナメをタケルは静止する。

タケル「待ってくれ。」

そして、声を落とし中の男性には聞こえないよう続ける。

タケル「君にはまだ覚悟を聞いていない。」

タケル「ここでもし余震が来ればさらなる崩落の危険がある。」

タケル「そうなれば……分かるよね。」

カナメ『!』

ここで崩れれば、カナメは男性と共に押しつぶされてしまうだろう。

タケル「君はまだ見習いだ。まだ覚悟のない君を強制することは俺にはできない。」

タケル「君が拒否するなら他の手を考える。」

タケル「どうする?」

カナメ『わたしは……。』


――
今日はここまでです。
 ▼ 155 ポニータ@ネットボール 15/05/05 09:20:40 ID:UXGPOTZ2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 156 茶々。 15/05/05 21:54:12 ID:5z6ts07U [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>155
支援感謝です。

――

サンダース『オレは反対だ!』

サンダース『危険すぎる。行っちゃダメだ!』

サンダースは真っ先に反対する。

サンドパン『救出中に大怪我をするポケモンも多い。』

サンドパン『場合によっては死ぬことさえある。』

サンドパン『我々にはすでにその覚悟があるが、お前さんにはまだ考える時間が必要だ。』

タブンネ『ここで拒んでも、誰もあなたを責めないわ。』

仲間達が見守る中、カナメは目を伏せ考える。
正直怖いが、そこに救助を待つ人がいる。

カナメ『わたしは……行きます。』

カナメは顔を上げ、しっかりと返事をする。
彼女の目には強い意志が宿っていた。
 ▼ 157 茶々。 15/05/05 21:55:57 ID:5z6ts07U [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カナメ『わたしもレンジャーの一員だから。』

カナメ『その人を救いたい。』

カナメはそう言うと岩の隙間に潜り込む。
小さな体であっても、這うようにしてやっと通り抜けることができる大きさ。
その圧迫感がカナメの不安を煽る。

カナメ(大丈夫。何も起こらない。)

そう自分にいい聞かせ、己の不安と戦い前に進む。
そうして、隙間を通り抜けた。

中は思っていた以上に広い。
隙間とはちょうど真向かいの場所に、男性が壁を背にうずくまっている。
カナメは男性の下へ駆け寄り声を掛けた。

カナメ『大丈夫ですか!?』

男性「うう……助けに来てくれたんだね。」

男性は力なく微笑む。
こんなに小さく頼りなさげなポケモンでも、今の彼にはとても心強かった。
 ▼ 158 茶々。 15/05/05 21:59:49 ID:5z6ts07U [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カナメ『着きました!』

カナメは外へ向かって声を発する。
仲間達の安堵の声が聞こえた。

タケル「中の様子はどうだ?」

タケル「掘っても問題なさそうか?」

カナメは空洞内を見回す。
ちょうど今自分が通ってきた隙間の部分は大岩に支えられ頑丈そうだ。
男性からも離れているし、掘るならそこだろう。
そう伝えようとした時だった。


ゴゴゴゴゴッ!


一同「!」

タケル「余震だ!」

サンダース『カナメ!』

カナメ(守らなきゃ!)

カナメ(今この人にはわたししかいないんだから!)
 ▼ 159 茶々。 15/05/05 22:03:53 ID:5z6ts07U [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゴリゴリと岩が擦れる嫌な音が響く。パラパラと破片も落ちてきた。

カナメ(このままじゃ崩れる!)

カナメ(どうすれば……!)

その時、男性の手に青白い結晶が握られているのが目に入った。

カナメ(これは!)

カナメはそれが何であるかを本能的に察知した。

カナメ(これしかない!)

そしてカナメがそれに触れた瞬間――


カナメ『!』


――空間が土砂で押し潰された。
 ▼ 160 茶々。 15/05/05 22:09:32 ID:5z6ts07U [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サンダース『カナメーーー!』
タブンネ『カナメちゃん!』
サンドパン『カナメ!』
タケル「!」

仲間達は口々に叫ぶ。
だが、タケルは声を出さない。いや、出せないでいる。
レンジャーである以上、何より要救助者の命が優先される。
それは、自分のポケモンたちも例外ではない。

助けを求める者を目の前にして、自分のポケモンの名を叫ぶことなどできなかった。

タケル「サンドパン!急いで掘るんだ!」

タケルはそう言うと自分も素手で崩れた岩をどかし始める。
その表情は苦痛に歪んでいる。

サンダース『カナメ!……カナメ!』

サンダースも前足で必死に掘る。
本来の用途にそぐわないその細い足は爪が割れ血が滲んでいる。

タブンネ『サンダース。無理はしちゃダメ!』

サンダース『いやだ!この中にカナメがいるんだ!』
 ▼ 161 茶々。 15/05/05 22:12:30 ID:5z6ts07U [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サンダースの声は震えていた。
目には涙が浮かんでいる。

その時、

ガキンッ!

タケルやサンダースとは比較にならないほどの早さで穴を掘っていた
サンドパンの爪に何か硬いものが当たる。

サンドパン『これは!?』

それは青白い氷の塊だった。
サンドパンは氷に沿い土砂を退かす。
それは小さな氷のドームだった。

そして、

???『みなさん!』

ドームの中には横たわる1人の男性と、その傍らにはグレイシアが立っていた。
 ▼ 162 茶々。 15/05/05 22:21:35 ID:5z6ts07U [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです。
次はまた暫く時間が掛かりそうです。

長期に渡りモチベを維持し続けるのは思っていた以上に大変で、
皆様の「支援」のひと言にとても救われています。

ありがとうございます。
 ▼ 163 フラージェス@オーロラチケット 15/05/06 20:02:25 ID:iFALNoys NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 164 アメモース@こだいのぎんか 15/05/07 21:20:19 ID:J7Azj1F2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 165 ハッサム@ふうせん 15/05/07 21:23:26 ID:UpdEFePw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
グレイシアだったとは
 ▼ 166 ゴルダック@めざめいし 15/05/08 16:22:16 ID:HlIobAK2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
面白い!支援!
 ▼ 167 トリトドン@きあいのタスキ 15/05/10 13:32:14 ID:QcxKLWsY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 168 ポチエナ@ながながこやし 15/05/10 15:00:13 ID:aFb7RF1Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援続き早く!
 ▼ 169 茶々。 15/05/11 23:30:30 ID:EdPdzZsA [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援感謝です。

――

タケル「……君は、俺のイーブイだよな?」

タケルがそう尋ねると、グレイシアは頷いた。
彼女の気が緩んだのか氷のドームは粉々に砕け、小さな破片となり溶けてゆく。

タケル「そうか……。」

「よかった。」

と続けたいが、その言葉をぐっと飲み込む。
彼女が無事で何よりだし、なぜ進化しているのかは気にはなるが、
タケルにはまだ優先すべきことがある。

まずは男性の容態の確認。そしてこの場からの移動。
まだ余震の来る可能性は十分にあるからだ。
 ▼ 170 茶々。 15/05/11 23:32:01 ID:EdPdzZsA [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケル「大丈夫ですか?」

タケルは男性に声を掛ける。

男性「うう……寒い。」

カナメの発する冷気に当てられたからだろう。
土砂をもせき止める強力な氷を精製するほどだから、
すぐ近くにいた男性が凍えるのも無理はない。

タケル「ファイアロー。」

タケルの言葉でファイアローがボールから出てくる。

ファイアロー『了解ッス!』

「何を」と指示を受けずともタケルの意図を察したファイアローは、
男性にひたりとくっつき、自らの体温をやや上げる。
 ▼ 171 茶々。 15/05/11 23:34:21 ID:EdPdzZsA [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男性「温かい……。」

タケル「暫くそうしていてください。」

タケル「あなたの容態がはっきりするまで、ひとまず待機します。」

タケル「動いても問題ないようならすぐに移動しましょう。」

男性は震えながら頷く。
そして、ファイアローに腕を回し暖をとる。

ファイアロー『男に抱かれる趣味はねぇんだけどなぁ……。』

タブンネ『ふふっ。それがあなたの仕事でしょう?』

タケル「水です。どうぞ。」

男性「ありがとう。」
 ▼ 172 論者に憧れる人 15/05/11 23:35:04 ID:5gLUPiVE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 173 茶々。 15/05/11 23:36:03 ID:EdPdzZsA [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケルは男性に体の具合について尋ねつつ、
外の対策本部に要救助者確保の報告と、応援の要請をする。
本部からは、間もなく人材を寄こすとの返事があった。

男性「ところで、青白い結晶を見ませんでしたか?」

タケル「いえ、何か重要なものなのですか?」

男性「とても価値の高い結晶だったんです。」

男性「ようやく見つけたと思ったのに……。」

男性「さっきまでしっかりと握っていたつもりだったんですが、」

男性「どうやらただの石でも掴んでいたんでしょうね。」

男性は「ハァ……。」とため息をつく。
 ▼ 174 論者に憧れる人 15/05/11 23:36:53 ID:5gLUPiVE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ、、、、
 ▼ 175 茶々。 15/05/11 23:38:22 ID:EdPdzZsA [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>172
支援感謝です。

――

タケル「命あればこそですよ。」

タケル「我々も命を掛けて災害救助にあたっています。」

タケル「安易な行動は控えてくださると助かります。」

タケルはやわらかく男性をたしなめる。
「素人が無茶をするな!」と怒鳴りつけてやりたいとも思うが、男性は衰弱している。
それに、この先何人からも強烈な叱責があるのは目に見えている。

男性「ご迷惑おかけしました。申し訳ありません。」

男性も深く反省しているようだし、今はこれくらいで良いだろう。


――
本日はここまでです。
 ▼ 176 茶々。 15/05/13 23:36:51 ID:4WaKknkk [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケルと男性がそんなやり取りをしている間、
ポケモンたちの注目は進化したカナメに集まっていた。

タブンネ『ああ、無事でよかったわ。』

そう言うとタブンネはカナメを抱く。
温かな抱擁がとても心地よかった。

タブンネ『それにしても驚いたわ。まさかこのタイミングで進化するなんて。』

カナメ『とにかく夢中で、気が付いたら進化していました。』

サンドパン『今回は間違いなくお前さんの手柄だ。よくやったな。』

ファイアロー『いいじゃん!グレイシアいいじゃん!』

男性に抱かれながらもファイアローは会話に参加してくる。
そしてミロカロスの声が響く。

ミロカロス『ファイアローと同じ意見なのは口惜しいですけれど、』

ミロカロス『今のあなた、とても素敵ですわ。』

ミロカロス『がんばりましたね。カナメ。』

どうやらボールの中からも声を出せるらしい。
 ▼ 177 茶々。 15/05/13 23:37:44 ID:4WaKknkk [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サンダース『……。』

ただひとりサンダースは距離を置き、ぽかんと口を開けてカナメを見ていた。
カナメはそんな彼に気づくとゆっくりと近づき、

カナメ『ありがとう。』

サンダース『え!?』

カナメ『あなたの声が聞こえました。』

カナメ『わたしの名を呼んでくれて、とても心強かったです。』

サンダース『あ、あれは……夢中だったから……。』

サンダース『その……無事で良かったな。』

カナメ『ふふっ。そういえば初めてですね。わたしの名前を呼んでくれたの。』

サンダース『え、あ、いや……。』

カナメ『ありがとう。……サンダースさん。』

そう言いニコリと笑う。

サンダース『〜〜〜!』

サンダースは思わず顔を逸らす。その顔はやや赤い。
 ▼ 178 茶々。 15/05/13 23:39:04 ID:4WaKknkk [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タブンネ『サンダース。何か彼女に言うことがあるんじゃないの?』

サンダース『………………が、がんばったな。』

サンダース『グレイシア……いい……と…思う。』

カナメ『えへへ。ありがとうございます。』

サンドパン『それにしても、グレイシアか……。』

タブンネ『何か気になるの?』

サンドパン『いや、なぜグレイシアなのかと思ってな。』

ファイアロー『今このおっちゃんが言ってた結晶っていうやつのせいじゃないッスかね?』

ファイアロー『イーブイは石で進化するんッスよね?』

サンダース『オレやブースターはそうだけど、グレイシアは石で進化はしない。』
 ▼ 179 茶々。 15/05/13 23:40:23 ID:4WaKknkk [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カナメ『そういえば、わたしそれに触りました。』

カナメ『不思議とそれで進化できるって思ったんです。』

タブンネ『無関係とは思えないわね。』

ミロカロス『そうですわね。事実結晶がなくなりカナメが進化してますもの。』

サンドパン『ふむ……どうやら希少な結晶らしいし、それが原因と考えるのが妥当だな。』

カナメ『そんな価値のあるものを、わたしが使っちゃって良かったんでしょうか……。』

タブンネ『結果としてあの人も助かったのだから問題ないんじゃないかしら。』

サンドパン『そうだな。手間賃として我々が貰っても文句は言わんだろう。』

――
今回はここまでです。
 ▼ 180 パールル@モーモーミルク 15/05/14 19:24:33 ID:epYt1xv2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 181 サクラビス@ぼうけんノート 15/05/16 20:43:17 ID:MNX.UsSo NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 182 茶々。 15/05/17 15:46:04 ID:anQGZDhU [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援感謝です。

――

――暫くして、応援の医療チームが駆けつけた。
男性を彼らに任せ、次の捜索へと移る。

捜索はその後3日間続いた。

結局タケルたちが発見できたのは初日の男性だけだったが、
その他多くのレンジャーたちの活躍もあり、一定の成果を得られたとして
タケルたち南西支部のレンジャーには帰還の指示が下る。
いつまでも自分達のエリアを離れることはできない。

いまだ行方不明者が存在するが、今後も北東支部で捜索を継続していくようだ。
残りの被災者の無事を祈りつつタケルは帰路に着く。
 ▼ 183 茶々。 15/05/17 15:52:22 ID:anQGZDhU [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ファイアロー『今回の収穫はやっぱりカナメちゃんの進化だよなあ。』

移動の途中、休憩に立ち寄った泉でポケモンたちは雑談をしていた。
タケルはいつもの通り仮眠をとっている。

ファイアロー『ニンフィアは惜しいけど、グレイシアも悪くないな!』

サンダース『ああ。』

タブンネ『そういえば、あなたたちこの3日間で随分と仲良くなったのね?』

サンダース『きっかけさえあれば、こんなものだ。』

カナメ『サンダースさんは、グレイシアのことについて詳しいんですよ。』

カナメ『技とか、立ち回り方とかいろいろ教えてもらいました。』

ファイアロー『そりゃあ、グレイシアはお前のお気に入りだもんな?』

サンダース『な、なな、何を!?』
 ▼ 184 茶々。 15/05/17 15:53:16 ID:anQGZDhU [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ファイアロー『え、だってあの時お前言ってたじゃん。』

ファイアロー『カナメちゃんが進化するならグレイシアがいいって。』

サンダース『聞こえてたのか!?』

ファイアロー『いや、ちょいとカマをかけてみた。』

サンダース『な!?』

カナメ『……あの。』

サンダース『あ……。』

カナメ『……。』

サンダース『……。』

頬を赤らめるふたり。
言葉が続かず、気まずくなるふたりにミロカロスが助け舟を出す。
 ▼ 185 茶々。 15/05/17 15:54:11 ID:anQGZDhU [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミロカロス『ところで、カナメは今回初めての任務でしたが、いかがでしたか?』

カナメ『……正直手一杯で。わたしはうまくやれたでしょうか。』

サンドパン『ああ、お前さんはすでに立派なレンジャーだ。』

タブンネ『初日のあの男性。順調に回復しているそうよ。』

ミロカロス『自信を持ちなさい。カナメ。』

ミロカロス『あなたにも誰かを救うことができるのです。』

カナメ『わたし、今回のことで思ったことがあるんです。』

カナメ『ポケモンのわたしにしかできないことがあるんだって。』

カナメ『イーブイが与えてくれたこの力を……。』

カナメ『皆を救うことに使っていきたい!!』

カナメ『それがイーブイとお母さんへの償いになると思っています。』
 ▼ 186 茶々。 15/05/17 15:55:11 ID:anQGZDhU [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サンドパン『お前さんは人間とポケモン両方の命を持つ稀有な存在だ。』

サンドパン『この先、両者の狭間で迷うこともあるだろう。』

サンドパン『だが、お前さんには我々がいる。』

サンドパン『頼る相手がいつもそばにいることを忘れるな?』

カナメ『はい!』

少女は決意を新たに前を向く。
その顔に不安の色はなく、希望に満ち満ちていた。


――第1章 〜転生〜 おわり――
 ▼ 187 茶々。 15/05/17 15:56:14 ID:anQGZDhU [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
――第2章 〜選択(仮)〜 予告――

???「……はい。では私は彼と行動を共にします。」

???「例の件は……。はい……了解です。」

その者は電話を切る。
分厚いカーテンで覆われた部屋は薄暗く、顔は確認できない。
分かるのは、その者が若い女性であること。赤い服を着ていること。
そして、その服にはレンジャーの紋章が刻まれていること。

彼女はベットに腰掛け、隣にいる赤い体毛の相棒に目をやる。
相棒は横になり手元の青い結晶を見つめていた。

女性「それ、どうするの?」

赤毛『もちろん、有効に使わせてもらいますよ。』

赤毛『マスター。ボクは彼女に会うのが楽しみだ。』

そう答えた彼の大きな瞳に映るのは、笑みを浮かべる女性の顔。

女性「ふふっ。私も彼に会うのが楽しみだわ。」

女性は立ち上がると外への扉に向かう。

女性「さあ、行くわよ。」

赤毛『はい。マスター。』

――
 ▼ 188 茶々。 15/05/17 15:58:31 ID:anQGZDhU [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
と、いうわけで【SS】転生 おわりです。

当初の思惑に反し、あまりにも長くなりそうなので、ここで一旦話を区切り
予告の通り続きは第2章という形で書いていこうと思います。

現在更新の目処は立っておらず、何とか形にできたらなと思います。
暫くは繋ぎ、気分転換も兼ねて短編をちょこちょこ載せていく予定です。

ここまでお読みくださった方、支援くださった方ありがとうございました。
 ▼ 189 バシャーモ@あおぞらプレート 15/05/17 21:14:26 ID:jNIGbmjA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サンダースとグレイシアの初夜orデート書いて欲しいな

支援
 ▼ 190 茶々。 15/05/18 21:01:50 ID:dnsz/GUQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>189
初々しいふたりの初めての……。
という構想は実はあります。

いつかは載せられたらいいなとは思っています。

支援感謝します。
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