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SS

イッチが暇な時にカルセレの短編SSを書くだけのスレ

 ▼ 1 lFKrUBJvsg 18/07/29 02:36:30 ID:XgKUOgDs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『コーヒー』


カルム「ねえ、セレナ」

セレナ「なに?」

カルム「毎日ブラックコーヒー飲んでるけど……苦くないの?」

セレナ「別に。ただ好きだから」

カルム「カフェオレですら苦いのに……缶コーヒーなんか飲めないよ」

セレナ「……ふーん」
 ▼ 53 lFKrUBJvsg 18/08/03 20:20:24 ID:JncEFq9A [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『野球』


そのメールが来たのは昨日の夜。


トロバ
僕たちの野球クラブの人が2人怪我して8人しかいないからカルム出て。

カルム
無理。

トロバ
ありがとう、よろしく。


カルム「野球なんか出来る訳無いだろ……」


カルムは運動が苦手……というかかなり出来ない。
例えば、50m10秒切らない、握力20kg程度。

そこで……
 ▼ 54 lFKrUBJvsg 18/08/03 20:28:52 ID:JncEFq9A [2/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


セレナ「……で、どうして私に聞くの?」

カルム「いや、迷ったらセレナに聞くのが一番」

セレナ「運動を女子に教わるってどうなのかしら」

カルム「別に嫌なら良いよ。あーあ、ミアレの服一着あげようと思ったのに」

セレナ「……上下よね?」

カルム「決まり。ありがとうセレナ」


セレナ(別にタダでも良いのだけどね)


セレナは交渉が上手い。
 ▼ 55 lFKrUBJvsg 18/08/03 20:42:27 ID:JncEFq9A [3/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
午後2時


セレナ「まずはキャッチボールからね、最初は10mくらいで良いかな」


そして、セレナの手元から白球が離れる。
ゆっくりだがちゃんと胸元への良いボール。

しかし。


カルム「簡単簡単……グフッ!」


ボールはカルムの鳩尾に直撃した。


セレナ「ちょっと! 大丈夫?」

カルム「だ、大丈夫……」

セレナ「1週間で鍛えないといけないから、あまり休めないけど」

セレナ「みっちり鍛えてあげる」

カルム「うへぇ……」

 ▼ 56 lFKrUBJvsg 18/08/03 21:00:28 ID:JncEFq9A [4/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナ「まず、フリーバッティング100分」


セレナ「次にペッパー15分×2」


ペッパー……ボールを左と右に投げ、それをひたすら捕る。鬼畜練習の一つ。


セレナ「最後に20mシャトルラン20分間」


このメニューをカルムはやり終えた。
……後半はペースが落ちていたが。


セレナ「お疲れ。ポカリ持ってきたわよ」

カルム「………!」


カルムは無言でポカリを受け取る。


セレナ「明日は午前6時集合ね」

カルム「………!?」


セレナはこの練習をカルムとしていたが少し息が荒いだけで終えた。


そして疲れた後のポカリはとても甘く、ほんのり青春の味がした。
 ▼ 57 lFKrUBJvsg 18/08/03 21:06:56 ID:JncEFq9A [5/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日、午前6時


セレナ「おはようカルム、早速練習するわよ」

カルム「えぇ……」


セレナ(文句言いながら時間通りに来るわね……まあそういう所が好きだけど)

カルム「眠い……」

セレナ「早速、30分走。よーいスタート」

カルム「いきなり!?」


地獄のような12時間をカルムは気合いで乗り越えた……
 ▼ 58 lFKrUBJvsg 18/08/03 21:11:35 ID:JncEFq9A [6/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナ「……驚いた。やればできるじゃない」

カルム「一応友達に頼まれたんだから。やらないと」

セレナ「……ふーん」

セレナ「とりあえず、あと5日続けるわよ」

カルム「えー……面倒……」


……不満を漏らしつつもカルムは5日間練習を続けた……


そして、試合当日を迎える。
 ▼ 59 lFKrUBJvsg 18/08/03 21:15:49 ID:JncEFq9A [7/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トロバ「さあー! カルム君! 張り切っていきましょう!」

カルム「お、おー……」


そして、試合が始まった……

ちなみにチームの強さは同じくらいである。


3回裏。カルム第一打席。
 ▼ 60 lFKrUBJvsg 18/08/03 21:22:10 ID:JncEFq9A [8/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
第一球

相手のピッチャーが球を放る。
様子見、アウトローへのストレート。
時速130キロ位だろうか。


カルム(行ける!)


すかさずカルムはスイングする。
しかし、かなりボールと離れ、振り遅れる。


トロバ「いや……意外と良いスイングしてます。当たれば、左中間でしょうか」


結局、その打席では三振に終わった。
 ▼ 61 lFKrUBJvsg 18/08/03 21:31:00 ID:JncEFq9A [9/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結局、2、3打席目も三振。
カルムは良い所を見せられない。

カルムは9番ライトで出場している。


セレナ(バッティングこそ良くないものの守備で足は引っ張ってない。)

セレナ(まあ空気のままかしらね)


試合は9回1-0、2アウト1塁でそのまま終わるかと思ったが、7番打者がセンター前にヒット。
続く8番打者も粘った末に三遊間を抜くヒットで出塁し打者はカルム。


トロバ「ここで今日当たってないカルム……信じるしかありません」


カルムが打席に立つ。
意外にも落ち着いた動きで構える。
 ▼ 62 lFKrUBJvsg 18/08/03 21:42:12 ID:JncEFq9A [10/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
初球だった。

球場に快音が響く。

疲弊した相手の変化球を見事に捉えた。


セレナ(やった!)

トロバ「サヨナラ! ……あれ?」

カルム「伸びなくね?」


打球はショートの頭をギリギリ越え、レフト前に落ちる。
3塁走者が帰って同点タイムリー。


トロバ「危ないですね……まあ良いです! ナイスヒットです」

セレナ「スイングと音はホームラン級ね」


カルム「ま、まあいいや!」


そして打席に1番打者、トロバが入る。
真剣な表情。
ピッチャーも点をやれない。
この打席で延長か、サヨナラかが決まる。
結果は……





1塁牽制アウト。


カルム「ええ〜〜!?」

セレナ「あのバカ……」

 ▼ 63 lFKrUBJvsg 18/08/03 21:48:43 ID:JncEFq9A [11/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





帰り道。


カルム「くっそ〜……」

セレナ「2アウト満塁で1塁に牽制されるってよっぽどよ」

カルム「いや、牽制なんて忘れてたよ……」

セレナ「ベースから離れて完全に上の空だったわね、そうなるわよ」

カルム「やっぱり僕がサヨナラ決めるべきだった」


試合結果としては、10回延長サヨナラ勝ち。トロバと2番打者の2連続2ベースでサヨナラ勝ち。


カルム「あそこでレフトオーバーなら……」


セレナ(……まあ、カルムはこんなものね)

セレナ(カルムらしくて良いじゃない)




第8話『野球』終
 ▼ 64 lFKrUBJvsg 18/08/05 01:16:47 ID:kQSIoTAM [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『心の内』


朝、目覚まし時計の音で目が覚める。
時計は午前6時を指している。

今日は僕にとって大事な日。
友達と女子との約束がある。

と言っても、彼女の服を買ってあげるだけだが。

……察しがついたと思うけど、彼女は僕の好きな人。

彼女に頼み事をして、代わりに服を買ってあげる事になった。

好きな人との買い物。

しっかり準備をして、僕は待ち合わせよりかなり早く家を出た。
 ▼ 65 lFKrUBJvsg 18/08/05 01:29:12 ID:kQSIoTAM [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結局、待ち合わせより30分早く着いた、しかし彼女はすでに待っていた。


セレナ「……早いわね」

カルム「セレナもね」

セレナ「30分、暇になっちゃった」


一言、会話をする度に心臓の脈が早くなる。
でも、それを決して表情、言動に出さない。


セレナ「……とりあえずミアレまで行きましょ」


彼女は静かに、返事をする。
クールで、時に優しい彼女が大好きだ。
 ▼ 66 lFKrUBJvsg 18/08/05 01:47:56 ID:kQSIoTAM [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バスに乗り、ミアレまで移動。
空を飛んでも良いが、なるべく彼女の近くに居たいからバスに乗る。

2人乗りの座席に座る。
僕は通路側に座り、少しだけ窓側に寄る。

彼女と肩が触れあう。
彼女は気にしていないが、僕の心はヒートアップする。

ふと、彼女の顔を見る。
白く透き通った肌に目を奪われる。


セレナ「何よ、気持ち悪い」

カルム「いやー美しくて見とれてしまったよ……外の景色に」

セレナ「……ふーん」


彼女は素っ気ない態度を取る。
仕方ない。彼女は今、僕の事を財布としか思ってないだろう。

そして、バスはミアレに着いてしまった。


セレナ「運賃払っておいてね」

カルム「全く……仕方ないなー」


やはり、財布としか見られていない。
でも、仕方のない事なのかも知れない。
 ▼ 67 lFKrUBJvsg 18/08/05 02:05:06 ID:kQSIoTAM [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
彼女はバスから降りると、近くの服屋に向かい歩き出した。

僕はそれを追う。
その距離は2メートル程。
会話も無く、彼女は振り返りもしない。

もう少し、僕に構ってくれれば嬉しいんだけどな……


そして、僕達は目当ての服屋に到着する。

女子の買い物は長いと言うが、彼女は服を一通り見た後、すんなり一着の服を渡す。


セレナ「これで良いわ、ありがとう」


僕は頷き、レジに進む。
服はかなり高額だったが、仮にもチャンピオン。
この程度の出費は痛くない。

むしろ、この値段で彼女と一緒に居られ、『ありがとう』を聞けただけで満足。

そして僕達は早々に店を出た。
もしかしたら、彼女はあまり僕とは居たくないのかもしれない。
 ▼ 68 lFKrUBJvsg 18/08/05 02:18:56 ID:kQSIoTAM [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
かなり短い買い物が済んで、もうやる事は無い。
短いな……もっと一緒に居たかった。


セレナ「あ、あの……良かったらで良いのだけれど……」

カルム「なんだい?」

セレナ「せっかくだし……タワーに登らない?」


ありがとう神さま。
このチャンス、大事にするよ。


カルム「もっちろん!」

セレナ「ありがとう」


……実を言うとね。
そろそろ気持ちが爆発しそうなんだ。
セレナに……この気持ちを伝えたい。

例え、さんざんに振られても良い。
 ▼ 69 lFKrUBJvsg 18/08/05 02:43:36 ID:kQSIoTAM [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プリズムタワー展望台



セレナ「……意外と低いわね」

カルム「そりゃ僕たちはこれより高い所を飛んでるからね」


………全然ロマンチックでもないし、周りにも人が沢山いる。

とても告白するムードではない。
ごめん、神様。前言撤回する。

あーあ……周りのカップルが羨ましい……あれ?


男「ねえ、そこの彼女。おれとお茶でもしない?」


全く……ナンパか。
危なくなったら助けるとして、セレナの反応を見るかな。


セレナ「すいません。彼氏がいるので」スッ


え?
ちょっと待って、急に手握らないで、恥ずかしいし、近いし、興奮する……


男「ふーん……この冴えない男より、俺の方がかっこいいけど」


なんか色々可哀想……
とりあえず、追い返しますか。


カルム「ごめんなさい。そういう事やめてもらえます?」

男「お前には聞いて無いんだよ、さっさとどきな」


……仕方ない。


カルム「じゃあポケモンバトルで決めましょう。もしあなたが勝ったら彼女は好きにしてください」


自分でも凄い自分勝手だと思うけど、こうするしか無いよね……
 ▼ 70 lFKrUBJvsg 18/08/05 03:10:02 ID:kQSIoTAM [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




……うん、弱い。

ゴルバットにゲッコウガの冷凍ビーム撃っただけで勝っちゃった。


セレナ「……ありがとう」

カルム「いや、男として当然でしょ」

セレナ「あら、男らしさなんか持ってたのね」


一応、少しは持ってるんだけどね。
というか、さっき手を握られたせいでまだ心臓が……

とりあえず、ポケセンの休憩所まできて落ち着こうと思ったけど、セレナがいるから無理だった。


セレナ「そ、それと……」

セレナ「さっきのは、つい、ね?」


まあ、そうだよね。
つい興奮しちゃったけど、あれは真っ赤な嘘だし、行動だって仕方の無い事。

……告白って、いつするんだろう?

……周りに人もいないし、ムードも悪くない。


セレナ「……どうしたの?」

カルム「いや、疲れてて……」


………止めた。

変に気まずくなってこの関係が崩れるくらいなら、僕は告白なんてしない。


でも、もし。

セレナが僕を好きだったら。


……そんなこと、あるわけ無いか。





第9話『心の内』終
 ▼ 71 ウオウ@リゾチウム 18/08/05 08:55:39 ID:EG5sM10M NGネーム登録 NGID登録 報告
支援

この雰囲気すごく良い。楽しみにしてます。
 ▼ 72 ーテリー@メダルボックス 18/08/05 20:56:10 ID:EoUMtGGE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 73 インディ@バンジのみ 18/08/05 21:36:31 ID:6XBouxJc [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『もし、そうだったら』


朝、ニャオニクスに起こされ、目が覚める。
手元の時計は午前6時を差している。

今日は私にとって大切な日。
友達の男の子との約束の日。

彼に、私の服を買ってもらう。

そう。彼は私が密かに想いを寄せている人。

以前、彼が頼み事をしてきて、服を買ってもらう事になった。

好きな人との買い物。

しっかりと準備をして、私は待ち合わせよりかなり早く家を出た。
 ▼ 74 lFKrUBJvsg 18/08/05 21:44:39 ID:6XBouxJc [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ち合わせの時間より30分早く着いた。彼は、私が来た後すぐにやって来た。


セレナ「……早いわね」

カルム「セレナもね」

セレナ「30分、暇になっちゃった」


私から一言、会話をする。
だけど、上手く会話が続かない。
話しかける度に脈が早くなる。
でも、それを決して表情、言動に出さないでおく。


セレナ「……とりあえずミアレまで行きましょ」


彼は軽く頷く。
明るくて、でも冷静で優しい彼が大好きだ。
 ▼ 75 lFKrUBJvsg 18/08/05 21:54:35 ID:6XBouxJc [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バスに乗って、ミアレシティまで移動する。
空を飛んで行けるけど、彼の近くに居たかったので、彼がバスに乗るという事を聞くと、私は賛成した。

2人乗りの座席に座る。
私は窓側に座り、少しだけ、通路側に寄る。

彼と肩が触れた。
興奮して変になりそうだが、彼は気にしていない。

すると、横から視線を感じた。
彼が私を見てる……


セレナ「何よ、気持ち悪い」

カルム「いやー美しくて見とれてしまったよ……外の景色に」

セレナ「……ふーん」


つい、素っ気ない態度を取ってしまう。
『美しくて見とれてしまった』が本当は私の事だったらどんなに良い事だろうか。

そして、バスはミアレに着いてしまった。


セレナ「運賃払っておいてね」

カルム「全く……仕方ないなー」


こんなに冷たい態度を取ってしまって、嫌われていないだろうか。

嫌われていたとしても、私の性格に問題がある。

仕方の無い事。
 ▼ 76 ンキー@ムーンボール 18/08/05 21:56:37 ID:wk9M62Nk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援

何故かセレナの声がえーこちゃんの声で再生される…
 ▼ 77 lFKrUBJvsg 18/08/05 22:05:16 ID:6XBouxJc [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
私はバスから降り、近くのブティックに向かい、歩き出した。

彼と近くにいると、おかしくなってしまいそうだから。

彼が追ってくるのが分かる。
距離が結構離れている。

会話も、振り返る事もしない。

だって、彼と上手く話せる余裕が無いから。

もし、彼が話しかけてきたら上手く返せるだろうか。
それなら、会話できる気がする。


そして、私達は目的のブティックに到着した。

恥ずかしくて、あまり一緒にいたくない。
でも、もっとずっと一緒にいたい。

変な気分になる……


セレナ「これで良いわ、ありがとう」


彼は頷き、レジへ行った。
つい、適当に選んでしまった。
じっくり選んで、もっと彼と居た方が良かったかな。

そして私達は早くも店を出た。
でも、もっと彼と居たい。
 ▼ 78 lFKrUBJvsg 18/08/05 22:13:04 ID:6XBouxJc [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
とても短い買い物が済んで、もうやる事は無い。
短かった……もっと一緒にいたい。


セレナ「あ、あの……良かったらで良いのだけれど……」

カルム「なんだい?」

セレナ「せっかくだし……タワーに登らない?」


少ない勇気を振り絞り、彼に伝える。
上手く話せたかな……


カルム「もっちろん!」

セレナ「ありがとう」


彼は笑顔で答える。
とても眩しい笑顔で。私とは正反対だ。


……実は。
そろそろ気持ちが爆発してしまいそう。
カルムに……この気持ちを伝えたい。

もし、振られてしまっても構わない。
 ▼ 79 lFKrUBJvsg 18/08/05 22:29:22 ID:6XBouxJc [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プリスムタワー展望台


セレナ「……意外と低いわね」

カルム「そりゃ僕たちはこれより高い所を飛んでるからね」


………告白ようなロマンチックな雰囲気でも無いし、周りにも人が沢山いる。

今だけは周りのカップルが羨ましい。

あれ?


男「ねえ、そこの彼女。おれとお茶でもしない?」


ナンパ……危なくなったらカルムに助けて貰おう。

こういう時、映画とかだと……


セレナ「すいません。彼氏がいるので」スッ


彼の手を握る。
意外と大きくて、暖かい。

恥ずかしい。近い。


男「ふーん……この冴えない男より、俺の方がかっこいいけど」


可哀想な人。つい同情してしまう。
カルムもチャンピオンだけどあまり有名では無いものね。


カルム「ごめんなさい。そういう事やめてもらえます?」

男「お前には聞いて無いんだよ、さっさとどきな」

カルム「じゃあポケモンバトルで決めましょう。もしあなたが勝ったら彼女は好きにしてください」


……珍しく、カルムが怒っている?

まあ、目の前で変な男に絡まれたらそうなるか……
 ▼ 80 lFKrUBJvsg 18/08/05 22:55:44 ID:6XBouxJc [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結局、男はカルムが追っ払った。


セレナ「……ありがとう」

カルム「いや、男として当然でしょ」

セレナ「あら、男らしさなんか持ってたのね」


つい、刺のある言い方をしてしまう。
さっき、手を握った時の感触がまだ残っている……

落ち着きたいけど、カルムがいるから無理だった。


セレナ「そ、それと……」

セレナ「さっきのは、つい、ね?」


つい、手を握ってしまったけど、変に思われたら困る。


………そういえば、告白はどうしよう。

……ここなら、周りに人も居ない。


つい、カルムを見てしまう。

なにか考えてる……?


セレナ「……どうしたの?」

カルム「いや、疲れてて……」


………やめよう。

気まずくなって、避けられたりするなら、私は告白なんてしない。


でも、もし。

カルムが私を好きだったら。


……そんなこと、あるわけ無いよね。





第10話『もし、そうだったら』終
 ▼ 81 lFKrUBJvsg 18/08/05 23:01:29 ID:6XBouxJc [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
誤字が多くて申し訳無い。
>>79の『告白ような』は『告白するような』です。

セレナがカルムの手を握った時に二人とも隠しきれず、顔を赤くして無言でそっぽを向く場面を想像したら、萌えた。
 ▼ 82 クケイル@いのちのたま 18/08/05 23:03:15 ID:EoUMtGGE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>81
あぁ、いいですねぇ
 ▼ 83 lFKrUBJvsg 18/08/07 05:43:20 ID:CamofQBo [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『雨が止むまで』


平日の昼過ぎ。
セレナはカルムの家でくつろいでいた。
すると突然、家の外が騒がしくなった。


カルム「……あちゃー……降って来ちゃったね」


突然、雨が降りだした。
道行く人々は急ぎ足で帰路に着く。


カルム「ゴリラ豪雨って奴だね」

セレナ「毎年何人の子供がそれを言うのかしら」

カルム「ははは……ところで帰らなくて大丈夫?」

セレナ「とりあえず雨が止むまで居させてもらうわ、すぐ止むでしょ」

カルム「そう……まあいいけどね、というか隣なんだし帰れるでしょ」

セレナ「良いのよ、深い意味は無いわ」


外は、雨がコンクリートに打ち付けられ、音を立てていた。
 ▼ 84 lFKrUBJvsg 18/08/07 05:52:30 ID:CamofQBo [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
午後3時


カルム「ふーん……今年一番の大雨だって」


カルムは先週のミアレ土産のミアレガレットと食べながら、ニュースを見る。

そこには、『今年一番の大雨』と書いており、各地の降水量や警報を伝えている。


セレナ「……そう。少し長居するかもしれないわね」

カルム「いや、構わないよ。親も仕事で帰らないし」

セレナ「ありがとう」


セレナはカルムの皿からミアレガレットを取り、頬張る。

雨はどんどん強くなり、人は誰も通らなくなっていた。
 ▼ 85 lFKrUBJvsg 18/08/07 06:01:48 ID:CamofQBo [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
午後6時


雨は一層強さを増し、街に襲いかかる。
それはまるでノアの方舟が必要なのではと思わせる。

カルム「全然止む気配無いね」

セレナ「……そうね」

カルム「帰らなくて良いの?」

セレナ「別に。お母さんに連絡入れれば大丈夫よ」

カルム「……最初に決めた事をしっかり守るんだね」

セレナ「……何か違う気がするけどありがとう」


雨は一向に止む気配が無く、雨に濡れる街は幻想的であった。
 ▼ 86 lFKrUBJvsg 18/08/07 06:10:00 ID:CamofQBo [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
午後9時


ニュースでは、カロス地方全域に重なった、低気圧が雨を降らしているという報道がされていた。

この雨は明日、早朝まで止む事は無いという。


セレナ「……ありがとう。泊めてもらうわ」

カルム「ちょっと待って」

セレナ「カルム、夕食作って。お腹が空いたの」

カルム「……全く。よく男の家に泊まろうと思うよ、僕には理解出来ないね」


カルムは文句を言いつつ、キッチンへ。
料理は彼の少ない特技である。


セレナ「とりあえずシャワー入るわね……覗かないでね?」

カルム「覗かないよ。何されるか分かったもんじゃない」
 ▼ 87 lFKrUBJvsg 18/08/07 06:27:06 ID:CamofQBo [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


セレナ「さっぱりした。カルム、夕食出来てる?」

カルム「僕は君の使用人じゃないけど」


キッチンからは、パスタの香りが流れてくる。
ソースも自分で作る、カルムの得意料理だ。

その時、閃光とともに耳をつんざく音が響きわたる。
近くで落雷があったのだ。


カルム「うわー雷まで……こりゃ凄いな……ってセレナ?」


そこには両手で頭を抱え込み、しゃがむセレナの姿があった


カルム「……セレナ? 雷が怖いの?」

セレナ「わ、悪い!? 少し怖いだけよ!」

カルム「いやあ……意外な所があるなあって」

セレナ「と、とりあえずご飯食べましょ」


カルムにとってセレナの意外な一面。
普段良く接している人間でも知らない一面はいくらでもある。

カルムはセレナの意外な一面を見て、少しだけ頬を緩ませた。

 ▼ 88 lFKrUBJvsg 18/08/07 06:36:05 ID:CamofQBo [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
食事中、時々雷鳴が響き、セレナは怯えるが、カルムは常にセレナを見て笑う。


セレナ「そ、そんなに面白い……?」

カルム「いやー凄い親しみやすくなったよ」

セレナ「うるさい!」



そして、時刻は午後11時。


カルム「明日はリーグ行かないといけないから寝なくちゃ、セレナは隣の部屋で寝てくれる?」


カルムの部屋の隣は客人用で空いている。


セレナ「え、ええ、分かったわ」

カルム「セレナ、お休み」


カルムは微笑みながら言う。
その笑顔と声はとても暖かいものであった。


セレナ「……ありがとう、カルム」


そしてセレナは隣の部屋に行き、カルムの事と今日の事を思い出しながら眠りについた……
 ▼ 89 lFKrUBJvsg 18/08/07 06:48:25 ID:CamofQBo [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日


外は昨日の嵐が嘘のように晴れわたり、とても清々しい晴天となっていた


セレナ「……おはようカルム」

カルム「お嬢様、お目覚めの珈琲でございます、こちら、ネルドリップや手引きのミルから淹れ……」


カルムが片膝を着き、コーヒーを差し出す。


セレナ「ありがとう、でも少し苦いわね、ローストに失敗した?」

カルム「流石です、お嬢様。実は豆を少し焦がしてしまい……大変申し訳ありません」

セレナ「……この茶番いつまで続けるの?」

カルム「お嬢様のお気の済むまで」


すると、2人は笑い出す。
外の天気のように、気持ちの良い笑い声が部屋に響きわたった。





第11話「雨が止むまで」終
 ▼ 90 メグマ@ドリのみ 18/08/07 16:19:56 ID:eLOYRHKE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援

カルセレのSS貴重だから嬉しい
 ▼ 91 ニリュウ@でんきだま 18/08/07 16:30:43 ID:XugEXWm6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
素晴らしいSSに出会ってしまった
 ▼ 92 ラキオン@オレンジメール 18/08/07 22:05:34 ID:bfcI2M6E NGネーム登録 NGID登録 報告
支援や

カルセレは珍しいね
 ▼ 93 リンリキ@グラスメモリ 18/08/07 23:22:56 ID:ZcFYPrBY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 94 lFKrUBJvsg 18/08/08 03:44:38 ID:tUj.sCNk [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『2人乗り』


カルム「セレナ! 2人乗りしよう!」

今日はセレナの家に来て、2人で遊んでいた。


セレナ「何よ、突然」

カルム「昨日、青春物の映画を見たんだよ、そこで」

カルム「これこれ、このシーン」


そう言い、カルムはDVDを再生し、そのシーンを見せる。

ただ1つ、普通の2人乗りと違うのは後ろに乗る人が荷台に横向きに座っているところである。


セレナ「よくあるわね、でも危なくない? 倒れたら後頭部打つわよ」

カルム「そこはニャオニクスに助けてもらおうよ」

セレナ「別に暇だから構わないわよ」

カルム「良し、じゃあ自転車取ってくるよ」
 ▼ 95 lFKrUBJvsg 18/08/08 03:53:35 ID:tUj.sCNk [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルムが後ろに荷台がある自転車を持ってきて、近くの空き地へやってきた。


カルム「さて、とりあえず基本の形は……」


セレナが荷台に横向きに座る。
そして両手で支え、準備万端。


カルム「よし、行くよ……」


カルムの足が地面から離れる
その瞬間……


セレナ「わっ……」


進行方向右側に自転車が倒れる。
その瞬間、ニャオニクスの目が光り、セレナの体が持ち上がる。

そして、セレナは両足で地面に立つ。


セレナ「……ありがとう、ニャオニクス」

ニャオニクス「……ニャオ」


カルム「……いや、自転車を倒さないようにしてくれないかな……?」


自転車ごと倒れ、土まみれになったカルムが一言。


セレナ「……あら、ごめんねカルム」

 ▼ 96 lFKrUBJvsg 18/08/08 04:05:12 ID:tUj.sCNk [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「うーん……左側に重心かけるのかな?」

セレナ「比較的安全な方向へ倒れるだけよ」

カルム「やっぱそっか〜」


2人は試行錯誤するも中々上手く行かない。
ニャオニクスがいなければ、決して出来ない。


カルム「……あ、もしかして」

セレナ「どうしたの?」

カルム「とりあえずセレナは左側に軽く重心を傾けて、後は僕が調整する」

セレナ「……分かったわ」


セレナはカルムの言う通りに軽く重心を左側に向ける。
そしてカルムが足を離す。

すると、数十メートル進み、倒れる所をニャオニクスに助けてもらった。


セレナ「……凄い。行けそうね」

カルム「そうだろう!? よし、練習だ!」
 ▼ 97 lFKrUBJvsg 18/08/08 04:14:10 ID:tUj.sCNk [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その後、何度か倒れたが、空き地に来てから30分後。

セレナ達は不安定ではあるが、なんとか進むことが出来ていた。


セレナ「……意外と出来るのね……」

セレナ「ところでどうやったの?」

カルム「僕はただ、普段と同じように乗っただけさ、若干左に寄ってるとはいえ普通に進めるからね」

カルム「少しでもズレたら細かく修正するだけだよ」

セレナ「……意外と簡単ね」

カルム「普通の2人乗りよりギアを軽くした方が良いね」


セレナ達は、空き地で100メートル程周りながら走り、楽しんだ。
 ▼ 98 lFKrUBJvsg 18/08/08 04:21:40 ID:tUj.sCNk [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「じゃあ、これで家まで帰ろう!」

セレナ「一応ニャオニクスは私が抱いてるわね」

ニャオニクス「……ニャオ!」


ニャオニクスはトレーナーに触れられ、ご機嫌である。


カルム「出発!」


決して、早くは無くフラフラしているが、なぜか2人乗りは楽しい。

セレナは笑いながらカルムと会話した。



カルム「到着! いや〜楽しいね」

セレナ「そうね、私も楽しかったわ。ありがとう」


セレナはカルムに微笑みながら話す。


カルム「じゃあ次はETみたいに月をバックに2人乗りする練習だ!」

セレナ「しないわよ馬鹿」





第12話『2人乗り』終
 ▼ 99 ャヒート@あおぼんぐり 18/08/08 07:55:53 ID:V9Bcp.s2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ほっこりする〜
 ▼ 100 シマリ@アロライZ 18/08/08 22:25:50 ID:n2DkcCgw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ほのぼのしてきた
 ▼ 101 lFKrUBJvsg 18/08/10 02:21:55 ID:0T9Au0Oo [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『カントー』


昨日夜。

カルムのホロキャスターに着信が入った。

カルムはホログラムメールを見る。


プラターヌ「やあ。カルムくん。」

カルム「プラターヌ博士、何です?」

プラターヌ「実は君に頼みたいことがあるんだ」

カルム「ほう」

プラターヌ「君にカントーに行って貰いたい」

カルム「か、カントー!?」

プラターヌ「やってもらいたい事は随時メールで伝える。」

プラターヌ「君1人じゃ頼りないから、誰かに着いていってもらいたいんだが……」
 ▼ 102 lFKrUBJvsg 18/08/10 02:47:31 ID:0T9Au0Oo [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


セレナ「……何で私?」

カルム「いや〜一番頼りになるから……」


セレナ(……ありがとう)


カルム「というかプラターヌ博士もセレナが良いって言ってたし」

セレナ「一緒に行ける人いないものね」


2人は行きの飛行機の中。

セレナは初めてのカントー、カルムも久方ぶりのカントーとあってやや興奮気味。


セレナ(カルムと二人きりでカントー……)


セレナはカルムと数日に渡っての遠出。

想い人との遠出はとても嬉しい。


セレナ「……ところでカントーで何をすれば良いの?」

カルム「何でも、空港にいる二人組とバトルをしてこいって……どゆこと?」

セレナ「さあ……それに二人組って誰かしら?」

カルム「誰だろう……二人?」


セレナ達はその二人について考える。

結局、その二人について結論に至る事は出来なかった。
 ▼ 103 lFKrUBJvsg 18/08/10 03:38:21 ID:0T9Au0Oo [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして、カロスから8時間。


カルム「やっと着いた〜!」

セレナ「お疲れ様。とりあえず、その二人を探しましょ」

カルム「あっちは僕達を知ってるから、声かけてくれるって聞いたけど……」


すると、近付いてくる人影が二つ。

どうやら、彼等がその二人のようだ。


???「よお! お前がカルムか?」

カルム「そうです、あなた達は……?」


珍しく、カルムが敬語を使う。

それもそのはず、彼等は十代半ばに見え、カルム達からは年上である。


グリーン「そうだぜ! じゃあ自己紹介だ! 俺はグリーン、カントー元チャンピオンだ!」


『チャンピオン』その単語にカルムの細胞がざわつく。

普段はただの馬鹿にしか見えないが、バトルは別。

バトルの時のカルムはまさに、獣である。


グリーン「そんでこっちの無口な野郎がレッド、一応チャンピオン」


カルムはまたしてもチャンピオンに反応する。

俺は負けない。

そう、心の中で反芻した。


 ▼ 104 lFKrUBJvsg 18/08/10 03:56:20 ID:0T9Au0Oo [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グリーン「そっちもしてくれ。知らない女の子がいるしな」

カルム「カルムです。カロス地方チャンピオンです」

セレナ「セレナです。肩書きはありません、カルムの付き添いです」

グリーン「セレナちゃんはポケモンバトル出来るの?」

カルム「一応、四天王より強いと僕は思います」

グリーン「おっ、楽しみ」

グリーン「じゃあ、移動してバトルしようぜ、博士にそう言われてるしな」


 ▼ 105 lFKrUBJvsg 18/08/10 04:11:44 ID:0T9Au0Oo [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして場所を移し、近くのポケモンセンターに行き、準備万端。


グリーン「四人だと面倒だからバトルロイヤルにしようぜ、最近ロイヤル用のフィールドが増えてるからな」

カルム「バトルロイヤル?」

グリーン「アローラ地方で出来たバトルだな。四人で対戦出来るからな」

カルム「アローラ地方……」


アローラ地方。カルムはあまり聞いた事が無い。

知ってる事と言えば、Z技くらいだろうか


グリーン「とりあえず始めようぜ」


そうして、四人はそれぞれの持ち場につき、バトルに備える。


グリーン「バトル……開始!」
 ▼ 106 lFKrUBJvsg 18/08/10 04:50:38 ID:IL1ABPcI [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グリーン「行け! フシギバナ!」

カルム「行け! リザードン!」

セレナ「行け! アブソル!」

レッド「………!」


レッドは手持ちからカメックスを繰り出し、場にカントー地方の御三家が揃う。


グリーン「さて……いきなりやるか! フシギバナ! メガシンカ!」


すると、フシギバナはまばゆい光を放ち、大きな一輪の花をさらに巨大化させた、メガフシギバナにメガシンカした。


カルム「……じゃあこっちも」

カルムのリザードンはメガリザードンYにメガシンカする。
そして、フィールド全体に日光が照りつける。


セレナ「くっ……アブソル! メガシンカ!」


セレナは恐らくこの場で一番実力が低い……それを分かって、セレナもメガシンカする。


レッド「………」

しかし、レッドだけは……メガシンカをしなかった。
 ▼ 107 lFKrUBJvsg 18/08/10 05:13:22 ID:IL1ABPcI [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム(レッドさんがメガシンカしない……?)

カルム(いや、とりあえず一番厄介なのはフシギバナ……ダメージを与えておこう)


カルム「リザードン! ソーラービーム!」


すると、レッドは不適な笑みを一瞬見せる。


レッド「フシギバナ! ソーラービーム!」

セレナ(あっ喋るんだ)


フシギバナは異常なスピードでリザードンに接近し、ソーラービームを撃ち込む。

相性は最悪だが、それでもリザードンは一瞬怯む。

レッドはそこを見逃さない。


レッド「フシギバナ! 続けてヘドロばくだん!」


フシギバナはその花から毒の塊を作り出し、攻撃する。

リザードンはたまらず地面に激突する。


カルム「リザードン! 大丈夫か!」


それにリザードンは軽く吠え、肯定する。


カルム(さすがチャンピオン……)
 ▼ 108 lFKrUBJvsg 18/08/10 05:15:20 ID:IL1ABPcI [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>106
訂正

グリーン→カメックス
レッド→フシギバナ

ここまで大きいミスは初めてした……
 ▼ 109 lFKrUBJvsg 18/08/10 05:22:40 ID:IL1ABPcI [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グリーン(ようりょうそ……流石レッドだな)

グリーン「さて! こっちもやるか! カメックス! アブソルに波動弾!」

セレナ「かわして不意打ち!」

グリーン「させねえよ! カメックス! 左に20度傾けて狙え!」

セレナ「嘘!?」


そして、カメックスが背中の砲台からエネルギー弾を放つ。

行動を読まれたアブソルに命中。

アブソルはその場に倒れる。


セレナ「くっ……アブソル! まだ行ける!?」


アブソルはふらつきながらも頷く。


カントーの強者はこれ程までに格が違うのだろうか。
 ▼ 110 lFKrUBJvsg 18/08/10 05:36:32 ID:IL1ABPcI [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





カルム「美味い! トロもう一皿!」

グリーン「ははっ良く食うねえ!」


ここは、カントー地方最大の都市、コガネシティの寿司屋。

グリーンの奢りでカルム達にとっては、初めての寿司。


カルム「いや〜でもレッドさん達流石だった」


バトルロイヤルの結果はレッドが勝ち、続いてグリーン、三位カルム、四位セレナとなった。

カルム達はレッド達の圧倒的なスピード、火力に結局攻撃を当てる事すら出来ずに終わった。


グリーン「そりゃ、伊達にチャンピオンとジムリーダーしてないし」

カルム「そりゃそっか……」


レッド「…………!」

板前「はい、海老ね」

セレナ(通じてる……)


グリーン「……ところで、セレナちゃんと付き合ってんの? どこまで行った?」


グリーンはセレナに聞こえないようにカルムに話す。


カルム「やだな〜そんな関係じゃないですよ、ただのお隣さんで……」

グリーン「本当かよぉ〜俺が貰うぞ〜?」


グリーンは冗談まじりに言う。

一体どこまでが本当でどこまでか嘘かは分からない。


セレナ(どうでもいいけど全部丸聞こえ)
 ▼ 111 lFKrUBJvsg 18/08/10 05:49:05 ID:IL1ABPcI [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして、レッド達と別れ、ホテル。


カルム「いや〜良いホテルで助かる」

セレナ「全部プラターヌ博士が出してるからね」

カルム「毎日コーラ買っても大丈夫だね」

セレナ「小さいわね」

カルム「ところで何でプラターヌ博士はバトルさせたんだろう?」


するとカルムのホロキャスターに着信が入る。プラターヌ博士からだ。


プラターヌ「やあ、カントーは楽しんでるかい?」

プラターヌ「コーラは程々にね」

カルム「何で僕達をバトルさせたんですか?」

プラターヌ「いや、レッド君達と戦って、メガシンカはどうだった?」


レッドのフシギバナはあの攻撃の後、メガシンカし、フィールドにはメガシンカポケモンだけになった。


カルム「なんか……僕達と違って、力の増幅が激しくて、体力の消耗も少なかったです」

プラターヌ「なるほど。一緒にいる年月や絆で変わってくるのかもね!」

カルム「……博士、これだけですか?」

プラターヌ「いや、明日はもっとキツい事をして貰うよ」

カルム「えぇ……」

プラターヌ「じゃ、このへんで」


そして、通話は切れた。


カルム「まあいいや、明日に備えて寝よう! お休み、セレナ」

セレナ「お休み、カルム 今日はありがとう」


カントーへの旅はまだまだ始まったばかり。





第13話『カントー』終
 ▼ 112 lFKrUBJvsg 18/08/10 05:51:45 ID:IL1ABPcI [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ちょっとカントーは長くなります。

途中、手持ちを間違えるとは……寝ぼけてる。


最近本当に面白いSS増えてますね……負けたくないけど負けちゃう。
 ▼ 113 lFKrUBJvsg 18/08/11 18:47:13 ID:qDDABQDU [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『ミュウツー』


翌日。

セレナは普段と同じ時間に起きると、隣の部屋へ。

セレナはカルムの部屋のインターホンを押す。

するとゆっくりとドアが開く。


カルム「おはようございます。おj……」

セレナ「……」バタン


セレナは無言でドアを閉めた。


カルム「いや、閉めないで?」

セレナ「あまりに気持ち悪かったからつい」

カルム「心に刺さるね」


そう言いつつ、セレナはカルムの部屋に入る。


セレナ「今日は何すれば良いの?」

カルム「そろそろ連絡が……おっ来た」


着信音と共にプラターヌ博士から連絡が来たことを伝える。

カルムは、通話に応じ、プラターヌの言葉を待った。
 ▼ 114 lFKrUBJvsg 18/08/11 18:59:03 ID:qDDABQDU [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プラターヌ「おはよう、カルム君」

プラターヌ「早速、ハナダシティに向かって欲しい」

プラターヌ「そこで『ミュウツー』に会ってほしいんだ」


プラターヌ博士の話を纏めると

ミュウツーの写真を取る。

ミュウツーと接触し、メガストーンへの反応を観察する。

危害を加えないならば、戦闘、捕獲する。


カルム「けっこう危険だね……」

プラターヌ「危なくなったらすぐに逃げる事。良いね?」

セレナ「分かりました」

プラターヌ「メガストーンは送っておくから、ポケモンセンターで受け取って」
 ▼ 115 lFKrUBJvsg 18/08/11 19:49:33 ID:qDDABQDU [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム達はポケモンセンターでメガストーンを受け取り、タマムシからハナダに出発した。

カルムはリザードン、セレナはチルタリスに乗り、ハナダを目指す。

……しかし。


カルム「……チルタリスで行ける?」

セレナ「そんなに遠くないし大丈夫じゃないかしら」

カルム「いや、僕のリザードンに乗りなよ」

セレナ「……じゃあお言葉に甘えて」


セレナは素直に従う。

道中、くだらない事を言い合いながら、目的のハナダシティに着いた。


カルム「さて、北の方に洞窟があるらしいからそこだね」

セレナ「北がどっちか分かるわよね?」

カルム「上」

セレナ「それは地図よ、北はこっち」


方向音痴なカルムを引っ張り、セレナは洞窟へ向かった。
 ▼ 116 lFKrUBJvsg 18/08/11 20:05:14 ID:qDDABQDU [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二人は暗い洞窟の中を進む。


カルム「強くて凶暴なポケモンがいっぱいって聞いたけどそんな事ないね」

セレナ「確かに……たまにゴルバットとかメタモンとか見るだけだね」

カルム「これも……ミュウツーの仕業……?」


カルムが息を呑む。

それにつられ、セレナも緊張の色を隠せない。


カルム「こう歩いてたらそこにミュウツーが居たりして……」

セレナ「まさか……あっ」


セレナがカルムの背後を見つめる。


カルム「セレナ、脅かさないでよ……」


カルムが振り向く。

そこには、緑色の2m程のポケモン……『ミュウツー』が居た。


カルム「うひゃああああ出たあああああ!」


カルムはその場から逃げだす。
 ▼ 117 lFKrUBJvsg 18/08/11 20:16:31 ID:qDDABQDU [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミュウツー「ちょ、待ってくれや」

カルム「シャベッタアアアアア!」

セレナ「落ち着いて、テレパシーよ」

カルム「こいつ……脳内n」

セレナ「うるさい」


ミュウツー「終わったか?」

セレナ「ええ」

カルム(何普通に会話してんの……?)

ミュウツー「人間は久しぶりやな、狭いし暗いけどゆっくりしていってや」


ミュウツーが手で示したところには加工された穴があった。
 ▼ 118 lFKrUBJvsg 18/08/11 20:26:48 ID:qDDABQDU [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナ達は穴に入り、椅子に腰掛けた。


ミュウツー「待ってな、電気つけるから」


ミュウツーが壁のスイッチを押すと穴の中は明かりで満たされた。


カルム「電気通ってんの!?」

ミュウツー「ポケモンの地下世界やからな、他の洞窟行ってスイッチあったらそこも通ってるで」

カルム「ええ……」


どうやら、カロス地方のある洞窟に大きな宝石があり、その力で電気を作っているらしい。


セレナ「ところで、ミュウツーは紫色だって聞いたけど」

ミュウツー「ワイは色違いなんや、格好いいやろ?」

カルム「伝説の色違いってどういう事?」

ミュウツー「そら、伝説だって何体もいるわけやし」

カルム「どのくらい?」

ミュウツー「ミュウツーは十万体くらいやろか」

カルム「ええ……」


ミュウツーも繁殖する事ができ、世界中に居るらしい。
 ▼ 119 lFKrUBJvsg 18/08/11 20:37:08 ID:qDDABQDU [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミュウツー「ところでこんな所になにしに来たんや?」

セレナ「あなたの調査です」

ミュウツー「ほーん……」

セレナ「写真を撮るのと、これを試せと言われて」


セレナはバッグから綺麗な石を2つ取り出す。


ミュウツー「……なんやこれ」

セレナ「ミュウツナイト。どちらもあなたを強化する物です」

ミュウツー「片方貰って良いか?」

セレナ「トレーナーがいないと強化できませんよ」

ミュウツー「それでも良いわ、こっちでいいかな」


ミュウツーはそう言い、ミュウツナイトYを取る。


ミュウツー「それと、ミュウツーがいっぱいいる事なんかの話は秘密にしといてくれ、ハンターに狙われたらたまらん」

ミュウツー「その代わり、いろんな話してやるからよ」


セレナ「……分かりました」
 ▼ 120 lFKrUBJvsg 18/08/11 20:45:42 ID:qDDABQDU [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナ達はポケモン世界の話や、伝説ポケモンの自慢話等を聞いた。

その内容はどれも、日常では体験できない驚くような物ばかりであった。

そして時間が過ぎ、夕方。


ミュウツー「そろそろ帰るんやで、入り口まで送っていくさかい」

カルム「あ、ありがとうございます……」


帰りはミュウツーと一緒に帰り、もうすぐ入り口。


セレナ「……そうだ。写真撮らせてください、博士に出さないと」

ミュウツー「じゃああっちの方でかっこよく岩砕いてるわ、綺麗に撮ってな」

セレナ「え、ええ……」


写真を撮り、確認。


ミュウツー「ええ感じで写っとるな、じゃあさいなら」


ミュウツーは手を降りながら、洞窟の奥へ姿を消した……
 ▼ 121 lFKrUBJvsg 18/08/11 20:58:55 ID:qDDABQDU [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして、セレナ達は近くのホテルに行き、部屋で休息を取ることにした。


カルム「……ミュウツーってあんななんだ」

セレナ「私も驚いたわ、その後の話もだけれど」

カルム「う〜ん……あれは秘密……か、博士には写真送って石を取って消えたって言えば良いかな?」

セレナ「それで良いんじゃない? 色違いミュウツーの写真だけで貴重でしょ」


プラターヌ博士に写真を送り、ある程度の説明をした。

そしてそれぞれの部屋に戻り、セレナはベッドに寝転がる。


セレナ「二人だけの秘密……か」





第14話『ミュウツー』終
 ▼ 122 ルズキン@ゴスのみ 18/08/12 07:02:28 ID:22YYLZU2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援

このミュウツー良いキャラしてるな
 ▼ 123 lFKrUBJvsg 18/08/13 23:30:20 ID:3C9EZD3k [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『観光』


朝6時。

カルムのホロキャスターに着信が入る。


カルム「う〜ん……今日はずいぶんと早い……」


寝ていたカルムは目をこすり、ホロキャスターを手に取る。

カルムは液晶に触れ、通話をする。


プラターヌ「さて、今日の指令だが……」

カルム「危ない事は止めてください」

プラターヌ「セレナちゃんと観光を楽しみなさい!!!」

カルム「………はえ?」
 ▼ 124 lFKrUBJvsg 18/08/13 23:43:06 ID:3C9EZD3k [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


カルムはプラターヌ博士の話を聞き、セレナを起こす事にした。

今日の夜の便に乗り、明日の朝に帰るらしい。

カルムはセレナの部屋のインターホンを鳴らす。しかし、反応は無い。


カルム「あれ? 普段はもう起きてるのに……」


カルムはドアノブに触れる。

すると、ドアノブが90度回転した。


カルム「開いてる……?」


カルムは妙な胸騒ぎを感じる。

ホテルの部屋はオートロックではなく、フロントから預かるキーで管理する。


カルム「セレナ……?」


カルムは恐る恐る、通路を進む。

そこには向こう側を向き、寝息をたてているセレナの姿があった。

セレナが無事でカルムは胸を撫で下ろす。

しかし、目の前には無防備なセレナの姿があった。

 ▼ 125 lFKrUBJvsg 18/08/13 23:51:57 ID:3C9EZD3k [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルムの心拍数が上がる。

目の前には無防備な想い人。

カルムは少しセレナに近寄り、手に力を入れた。


セレナ「何やってんの」


セレナが突然、カルムの方を向き、訪ねる。


カルム「……いや〜セレナを起こそうかと……」

セレナ「……ふーん」


セレナはベッドから降り、外出の準備をする。

今日は観光をする旨をセレナに伝える。

セレナは無言だが、心の中では小さくガッツポーズをしていた。
 ▼ 126 lFKrUBJvsg 18/08/14 00:06:15 ID:.haY/I8I [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「観光って言ったって、何かある訳じゃないよね」

セレナ「そうね」


カルム達は、行く所も無いのでとりあえず歩き回る。


カルム「じゃあ、適当に目的地を決めよう」

セレナ「じゃあ、適当に海沿いを歩きましょう」


今、セレナ達が居るのはハナダシティ。

9番道路を通り、適当に海沿いの道を歩く事にした。


カルム「まずはシオンタウンだね、レッツゴー!」
 ▼ 127 lFKrUBJvsg 18/08/14 00:15:01 ID:.haY/I8I [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム達は9番道路を進んでいく。

途中、コラッタの群れに遭遇したが、特に珍しいわけでもないので気に止めなかった。


カルム「飽きた、30キロも歩いたかな」

セレナ「まだ3キロしか歩いてないわよ」

カルム「ええ〜……何か珍しいポケモンいないかな」


カルムは道を外れ、草むらに入る。

しかし出てくるのはコラッタかオニスズメばかり。


カルム「全然珍しいポケモンいない……」

セレナ「じゃあ私が」


セレナはゆっくり草むらに入る。

すると……


セレナ「ほら、出てくるわよ」


そこには、鋼のオオアゴが特徴のポケモン、『クチート』が居た。
 ▼ 128 lFKrUBJvsg 18/08/14 00:24:31 ID:.haY/I8I [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「何でそんな簡単に……」

セレナ「クチートはメガシンカするのよね……」


セレナはアブソルを出し、少し攻撃してから、モンスターボールを投げた。

ボールは三回揺れた後、カチッと音がした。捕獲成功。


カルム「おめでとう、セレナ」

セレナ「ありがとう、とりあえず鍛えて、カロスに帰ったらメガストーンを探しましょう」


セレナはクチートの入ったボールを出すと、中のクチートを出した。


セレナ「これからあなたを私の手持ちにするわ、ついてきてくれる?」


するとクチートは軽く頷いた。

セレナはクチートをボールに戻し、手持ちの先頭に置いた。
 ▼ 129 lFKrUBJvsg 18/08/14 00:37:03 ID:.haY/I8I [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム達は9番道路を抜け、10番道路へ。

かすかに潮風がふき、肌をくすぐる。

カルムはすかさず草むらに入るが、出てくるのはオニスズメばかり。


カルム「……なんで?」

セレナ「知らないわよ」


カルムは文句を言いながら、歩き続ける。

すると、短く、しかし大きな鳴き声が聞こえた。


カルム「今のは……!?」

セレナ「サンダーね」

カルム「そんな簡単に言わないでよ、未知のポケモンか!? っていう雰囲気なのに」

セレナ「あら、ごめんなさい。サンダーも十分珍しいわよ」

カルム「何処だ?」


カルムが周りを見渡す。


セレナ「いや、普通に考えて上でしょ」


セレナが上空を見る、そこには黄色の体の鳥が飛んでいた。
 ▼ 130 lFKrUBJvsg 18/08/14 00:47:23 ID:.haY/I8I [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「ちょっくら捕まえに行ってきまーすwww」

セレナ「ノリが軽いわね、行ってらっしゃい」


カルムはサンダーが飛んで行った方向に向かって走りだした。

セレナはその場で座り込む。


5分後。

カルムがうつむきながら帰ってきた。


セレナ「おかえり、どうだった?」

カルム「いや、聞かなくてもわかるでしょ」

カルム「波乗りできるポケモンがいなかった☆」

セレナ「捕まえる以前の問題ね」


カルムはゲッコウガを持っているが、波乗りではなく、みずしゅりけんを覚えさせている。

旅で波乗りをする時は、他のポケモンでしていたが、今持っているのはレギュラーの3体のみ。
 ▼ 131 lFKrUBJvsg 18/08/14 00:57:53 ID:.haY/I8I [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム達は歩き続けると、街が見えた。


カルム「わーいシオンタウン」

セレナ「結構疲れるわね」


カルム達は、昼食を取ることにし、休憩をとる。

昼食はレストランで取る事にした。


カルム「いやーモグモグこっちの食べ物も良いけどモグモグやっぱりパスタが良いよね〜モグモグでも少し茹ですぎてるしモグモグソースも少し濃いよね〜」

セレナ「うるさいわね」


カルム達はパスタを注文した。

どうやら、カルムは少し気に入らないらしい。


セレナ「とりあえず、セキチクシティまで行って終わりにしましょう」


今日は海沿いに南下し、セキチクシティまで行って帰る事にした。
 ▼ 132 lFKrUBJvsg 18/08/14 01:08:18 ID:.haY/I8I [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム達はシオンタウンから出て、12番道路へ。

周りは釣り人ばかりだが、ほとんどコイキングばかり。


カルム「……ギャラドスとかって何であんな小さい釣竿で釣れるんだろう……」

セレナ「そこはつっこまない方が良いわよ」


カルム達は12番道路を進む。

特に、何かあるわけでは無い。
 ▼ 133 lFKrUBJvsg 18/08/14 01:19:48 ID:.haY/I8I [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
13番道路。


カルム「……やる事無いね」

セレナ「バトルでもしてくれば?」

カルム「とは言っても……」


???1「そこの二人!」

???2「俺たちと勝負しな!」

セレナ「ほら、いるじゃない」

リタ「私達はラブラブカップルのリタと」

カツ「カツだぜ!」

セレナ(自分でラブラブカップルって言うんだ)

リタ「お二人! カップル同士、ダブルバトルよ!」

カルム「……だって」

セレナ「別にカップルじゃないけど良いわよ」
 ▼ 134 lFKrUBJvsg 18/08/14 01:33:05 ID:.haY/I8I [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カツ&リタはフーディンとゴルダックを繰り出す。

カルム「行け! ゲッコウガ!」

セレナ「クチート、行ってらっしゃい」


カルムは驚きの表情。


カルム「さっきまで野生だったんだよ!? 相手多分かなり強いよ!?」


カルムが小声でセレナに言う。


セレナ「だからよ。あの二人くらいどうって事ないでしょ?」

カルム「うっ……確かに」


リタ「イチャイチャしてんじゃないわよ! フーディン、あの蛙にサイコキネシス!」


どうやら、相手はゲッコウガのタイプが分からないようだ。


カルム「ラッキー! ゲッコウガ、フーディンに悪の波動!」

リタ「嘘!?」


ゲッコウガから放たれた波動は、フーディンに命中。

フーディンはたった一撃で倒れてしまった。


セレナ「伊達にチャンピオンやってないわね」
 ▼ 135 lFKrUBJvsg 18/08/14 01:46:13 ID:.haY/I8I [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リタ「ぐっ……強い……!」

カツ「大丈夫。俺を信じろ!」

リタ「もう……カツったら……///」

セレナ(イチャイチャしてるのはそっちじゃない)

セレナ「クチート、ゴルダックにはさむ!」


クチートがゴルダックに近づき、オオアゴで挟む。

ゴルダックには大したダメージは入らない。


カツ「勝てる! ゴルダック! クチートにハイドロポンプ!」

カルム「ゲッコウガ! クチートを守りつつ、悪の波動!」


ハイドロポンプはゲッコウガに当たるも、効果は今一つ。

ゲッコウガはすかさず悪の波動をゴルダックに叩き込む。


カツ「くっ……ゴルダック! あの蛙にハイドロポンプ!」

カルム「ゲッコウガ! みずしゅりけんでトドメだ!」


ゲッコウガは水で出来た手裏剣をゴルダックに投げる。

3つ当たるとゴルダックはその場に倒れこんだ。


カツ「くっ……俺たちの負けだ!」

リタ「あなた達の愛情の方が強かった……!」


セレナ「いや、カップルじゃないって」
 ▼ 136 lFKrUBJvsg 18/08/14 01:52:48 ID:.haY/I8I [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナ「クチートにとっては大きな戦いだったわね」

リタ「ここらへんだと、一番強かったのに……帽子の少年と同じくらい強い……」


クチートは一気にレベルが上がり、少し、頼もしく見える。


カルム「さて、セキチクシティを目指そう!」

セレナ「おー」
 ▼ 137 lFKrUBJvsg 18/08/14 02:05:30 ID:.haY/I8I [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム達は歩いた。

14番道路、15番道路を抜け、ついにセキチクシティに到着した。

太陽が傾き、夕日が照らす。


カルム「着いた〜!」

セレナ「そうね」

カルム「何もする事ないね……」

セレナ「そうね……」


カルム達はすぐさま、空を飛び、空港に向かった。

そして、予約していたカロス行きの便に乗った。
 ▼ 138 lFKrUBJvsg 18/08/14 02:17:24 ID:.haY/I8I [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少し時間を戻して、昼。

ここはカロス地方、プラターヌの研究所。


研究員「……ところでなんであの二人をカントーに?」

プラターヌ「ふふ……二人の恋を応援するためさ……」

研究員「え?」

プラターヌ「観光も調査も全部彼らのためさ……」

研究員「えぇ……」

プラターヌ「チャンピオンの恋を育むだからね……数十万など惜しくないさ……」

プラターヌ「ミュウツーの調査なんて僕でも出来るし」

プラターヌ「今頃、ショッピング? 高級レストランでランチ?」

プラターヌ「いや、朝にカルム君がセレナちゃんの事を襲ってるかも……」

研究「お金出してるのは格好いいのにその台詞で台無しですね」

プラターヌ「おっと……勿論他の人には言わないでくれよ?」

研究員「言いませんよ、あなたも僕の前以外でそのモードにならないで下さい」

プラターヌ「ふふ……承知」





第15話『観光』終
 ▼ 139 バルオン@ディアンシナイト 18/08/14 12:38:58 ID:Uanci7zk NGネーム登録 NGID登録 報告
プラターヌはイケメン(確信)
 ▼ 140 ンパン@ポケモンずかん 18/08/14 16:58:04 ID:JkvYm382 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イッチもしかして前にもカルセレss書いてた?
 ▼ 141 lFKrUBJvsg 18/08/15 09:35:35 ID:qrxIVIdU [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『遊園地』


セレナ達は今日はカルムの家で遊んでいた......といっても何かをして遊んでいる訳では無いが。


カルム「思ったんだけど」

セレナ「なに?」

カルム「ずっと家にいるだけじゃつまらない」

セレナ「珍しいわね、いつもと逆よ」

カルム「冷房効いた家でコーラも良いけどたまにはね」

セレナ「外に行っても何も無いけど」

カルム「そうでも無いよ?」


するとカルムはバッグから2枚の紙を取りだした。


カルム「新しく出来た遊園地のチケットさ☆」

セレナ「......どうせ誰かに貰ったんでしょ」

カルム「ウルップさんが『あれだよあれ、一緒に行く奴がいねえよ』って」

セレナ「ペアチケットだものね」
 ▼ 142 lFKrUBJvsg 18/08/15 09:43:09 ID:qrxIVIdU [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして、遊園地まで空を飛び、目的の遊園地に着いた。


カルム「アトラクション乗り放題だからね」

セレナ「私はそんなに乗らないわよ」


時刻は既に午後3時。全部のアトラクションに乗る事は出来ない。


カルム「まずは......そんなにキツくないジェットコースターにしよう」

セレナ「分かったわ」
 ▼ 143 lFKrUBJvsg 18/08/15 10:02:55 ID:qrxIVIdU [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
比較的門から近く、ループも無いジェットコースターにやって来た。

スリルが少ないからか、人も少ない。

セレナ達は、数分で乗る事が出来た。


カルム「セレナ......勿論こんなので倒れないでよ......?」


カルムがセレナに気を使う。

そして、セレナ達は係員の指示に従い、席に座る。

レバーが下り、発車を告げる電子音が鳴る。

比較的穏やかとはいっても、それなりのスピードで進んでいく。

途中、上昇してから猛スピードで下降する際には声を上げる人もいた。

その後も、水平に回転したり、大きくバウンドする動きをしながらジェットコースターは戻ってきた。


セレナ「そうでもないのね、カルム......」


セレナがカルムに目をやると、ふらつき手をつくカルムの姿があった。


カルム「はは、そうだねセレナ......もっとスリルのあった方が良かったかも......」

セレナ「その姿勢で言われても困るわね」
 ▼ 144 lFKrUBJvsg 18/08/15 10:24:16 ID:qrxIVIdU [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「次は......お化け屋敷にでもしようか」

セレナ「明らかに絶叫系から逃げてるわね」


カルムはふらつきながらもお化け屋敷に向けて歩きだす。

そして5分程歩くと、目の前に大きな和風の建物が現れた。


カルム「ここ......だね」

セレナ「いかにもって感じね」


ここのお化け屋敷はそれなりに有名らしく、列が出来ていた。

20分程待つと、やがてカルム達の番になった。

どこか、不気味な音楽が鳴り、屋敷の奥に入っていく。

カルムは辺りを見渡し、怯えながら進むが、セレナにはそれが無い。

そして、小部屋に着く。隅にはリアルな下を向いた人形の物がある。


カルム「これは......近付くと顔を上げたりするのかな?」


カルムが恐る恐る近付く。だが何も起こらない。


カルム「置いてるだけ......?」


早足で部屋から出る。


カルム「置いてるだけなら良いや」


すると後ろから先程の人形の物がカルムの肩に触れる。

どうやら、安心した客を後ろから驚かすらしい。


カルム「ギャー!!」


カルムは思わずセレナに抱きつく。


セレナ「......近いのだけれど......」

カルム「あっごめん......」


セレナ(......こっちにビックリした......)
 ▼ 145 lFKrUBJvsg 18/08/15 10:29:32 ID:qrxIVIdU [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その後も、カルムは仕掛けの度に驚き、悲鳴を上げた。

屋敷から出た後も、カルムは息が荒くなっていた。


セレナ「......じゃあキツイ方のジェットコースターに乗りましょう」

カルム「え、ちょっと待って」
 ▼ 146 lFKrUBJvsg 18/08/15 10:50:28 ID:qrxIVIdU [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして、この遊園地でも人気のアトラクションのジェットコースターにやって来た。

お化け屋敷と同じくらいの列だろうか。

しかし、ジェットコースターは列が進むのが遅い為、もう少し長くかかりそうである。


カルム「本当に乗るの......?」

セレナ「カルムが面白いからね」


列が進み、30分程してついにセレナ達の順番が回ってきた。

安全ベルトとレバーをして、係員がサインを出す。

そして、ゆっくりとジェットコースターが動き出す。

まずは、上昇する。

他の客もテンションが上がり、声が聞こえる。

そして、山の頂点に達した時には、周りの景色が一望出来た。

青く澄んだ空と、その下のビル群。

その景色を味わうのもつかの間、ジェットコースターは加速しながら、急降下した。


カルム「うわああああああぁぁぁぁあ!!!!!」


セレナも目を瞑り、スピードを感じていた。
 ▼ 147 lFKrUBJvsg 18/08/15 11:10:57 ID:qrxIVIdU [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして、曲がりうねったレールの上を高速で走る。

景色を見る余裕など無い。

コースターは進み、このジェットコースターの目玉、3連続ループへと入る。


カルム「うgすqふぉえおwjshzbぢ!!」


景色が360度回転し、周りが線のように見える。

3連続ループが終わると、激しいアップダウンを繰り返しながら減速し、コースターは止まる。


係員「お疲れ様でした〜」


レバーが上がり、席を立つ。

カルムは不安定な足取りで立ち上がる。しかし、まともに歩けていない。


セレナ「仕方ないわね......」


セレナがカルムの肩を持ち、支える。

近くのベンチまで行き、休憩する。


カルム「ふ〜......死ぬかと思った......」

セレナ「大袈裟ね」


カルム「ここまで来たら......アレに乗ろう」


カルムが指指した方向には、園内の山の山頂にある、巨大なブランコのような乗り物があった。
 ▼ 148 ブラン@みずのいし 18/08/15 11:11:53 ID:GYQQjXWc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
 ▼ 149 lFKrUBJvsg 18/08/15 11:20:16 ID:qrxIVIdU [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナ達はリフトに乗り、山頂まで進む。

3分程すると、山の頂上につき、目の前の大きなアトラクションを間近で見る事が出来た。

それは高さ30m程あり、ブランコのように、座席がある。

徐々に揺れ幅を上げ、最終的には90度以上の角度まで上昇する。


セレナ「......確かに最後にはふさわしいかもね」


このアトラクションはこの遊園地の目玉。

故に、長蛇の列が出来ていた。


カルム「どうせだったらこれも乗っちゃおう」

セレナ「別に良いけどね、カルム、倒れないでよ?」

カルム「大丈夫大丈夫」

セレナ「本当かしら」
 ▼ 150 lFKrUBJvsg 18/08/15 11:38:00 ID:Z4jInqrg [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして、待つ事1時間。

ようやく、カルム達の順番が回ってきた。


係員「はい、眼鏡や腕時計なんかは外して」


眼鏡は勿論、腕時計やネックレス、そして靴は危険なため、ここで取る。

そして、カルム達は座席に座る。


カルム「いや〜かなり怖い」

セレナ「正直、私も少し怖いわね」


そして、係員のカウントダウンによりブランコは動き出す。

まずはゆっくり、小さく揺れる。

しかし、徐々に大きな動きになる。


そして、最大の揺れ幅。

最高の高度まで上がり、戻る際に、一瞬体が浮き上がる。

さらに、一番下に戻ってくる時は猛スピードで通過する。

後ろ向きで加速する時にとてつもない恐怖が襲う。

そして、上昇する際に見えるのは、谷の家と眩しい太陽。

3往復程、最大の揺れで動くと、ゆっくり止まる。


 ▼ 151 lFKrUBJvsg 18/08/15 11:42:32 ID:Z4jInqrg [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告









カルム「うう......しんどい......」

セレナ「でも景色が綺麗だったわよ?」

カルム「そんなの見れないよ......」


カルム「時間的にはここまでかな......?」

セレナ「......乗りたい物があるんだけど」

カルム「なに?」
 ▼ 152 lFKrUBJvsg 18/08/15 11:52:41 ID:Z4jInqrg [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




カルム「最後はこれか〜定番だよね」


セレナ達は遊園地の端にある、観覧車に乗っている。

偶然にも、人は少なく、すんなり乗る事が出来た。


カルム「......ところでなんで観覧車に?」

セレナ「カルムと一緒に乗りたかったから......」

カルム「えっ......」

セレナ「......って言ったら?」

カルム「なんだ、冗談か......」

セレナ「景色が見たかっただけよ......」


セレナ「ふふ、ありがとうカルム」

カルム「え? 何が?」

セレナ「誘ってくれてありがとう、私も楽しかった」

カルム「......ありがとうセレナ、僕も楽しかった」





第16話『遊園地』終
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