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SS

【ポケモン剣盾】ポケットモンスター - ガラル全土狂信の危機 - 【SS】

 ▼ 1 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/05 23:50:46 ID:RszQgYTc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【最初に】
このSSには以下のものが含まれます。
・基本的にはゲーム準拠のキャラクター登場
・独自設定あり
1.御三家はマサル、ユウリ、ホップが所持(ダンデは御三家なし)
2.各伝説はマサル、ユウリ、ホップが所持
3.マサルとユウリはホップ同様幼馴染設定。血縁関係等はなし。ユウリの親は海外出張中。
4.ジムチャレンジは後からでも参加可能。
5.独自の用語あり…Kポケモン
6.サイトウ&オニオン、マクワ&メロンは全員存在しています。設定としては同じジムにいて、チャレンジ時は選択制です。
・死亡描写あり
・ポケモンの鳴き声は殆ど省略します。ごめんなさい。(アニメやゲームの参考材料が現時点足りなすぎるので、ホントごめんなさい。)

【登場人物】
・ソードシールドの主人公2人+ゲーム準拠の登場人物
・オリジナルキャラ(#0では「謎のチャレンジャー」と表記)
・???

【世界観】
https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=1078278
(1)時系列的には上記SS(以下、「前作」とする)の続きとなっています
(2)ソッド、シルディの起こした騒動が解決した後のガラル地方が舞台。

【Kポケモン】
オリジナルキャラクターが生み出した、見た目はポケモンのような電子生命体。
今回のストーリーのキーワードとなり、その存在はストーリー中にて明かします。



以上が苦手な方はブラウザバックを推奨いたします。
それでも大丈夫な方は、ゆっくり見ていってね!
--------------------
 ▼ 85 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:50:44 ID:lZocfkVw [1/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

――時は、マリィとビートが戦闘開始した時点まで遡る。

―マサル・ユウリ・ホップ・コウタside―

コウタ「連戦だけど頼むぞ、ガオガエン!」
マサル「力を貸してくれ、ザシアン!」
ユウリ「お願い、ムゲンダイナ!」
ホップ「任せたぞ、ザマゼンタ!」

コウタは回復してもらった自らの相棒を再度繰り出し、マサル達3人は伝説のポケモンを繰り出して対峙する。
相手はかつてガラルを混乱に陥れたブラックナイトの正体、ムゲンダイマックスしたムゲンダイナを模倣した巨大なKポケモン。

ユウリ「コウタ君、ダイマックスは使える?」
コウタ「何回か使ったことはあるよ。このメンバーだと使えるのは僕だけらしいな。」
ホップ「流石だぞ!そこまで理解しているんだな!」
マサル「遠慮はいらない、最初からフルパワーで行くよ!」

コウタ「ガオガエン!」
コウタはボールにガオガエンを戻し、巨大化させる。
コウタ「ダイマックス!!」
 ▼ 86 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:51:26 ID:lZocfkVw [2/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ダイマックスしたガオガエンが再びボールから現れる。全員で攻撃態勢に入った。
マサル「ホップ!奴は特殊技の方が脅威だ、“ひかりのかべ”がないならひたすら攻撃で頼む!」

ホップ「そのつもりだぞ!ザマゼンタ、“きょじゅうだん”!」

マサル「ザシアン、“きょじゅうざん”!」

ユウリ「ムゲンダイナ、“ダイマックスほう”!」

コウタ「ガオガエン、“ダイアーク”!」



4匹の攻撃が集中する。伝説のポケモン達の攻撃はダイマックスポケモンには大きなダメージを与え、“ダイアーク”はKムゲンダイナの特防を下げる。

コウタ「いくらどれだけの化け物だとしても倒す!今の“ダイアーク”で特防は下げたから、次のユウリのムゲンダイナの攻撃はより効く筈だよ!」

ユウリ「ありがとう、流石コウタ君!」



Kムゲンダイナはオーラを放ち、ザシアンとザマゼンタ、そして自身のステータス変化と全員の特性を掻き消した。

ユウリ「ああっ…!」

コウタ「早くもオーラを!?…でもそれなら追い詰めているはず…!」



Kムゲンダイナの ダイドラグーン!



ユウリ「!」
コウタ「くっ!」

巨大な龍のオーラがユウリのムゲンダイナを包み込む。
 ▼ 87 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:51:51 ID:lZocfkVw [3/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ユウリ「…!みんな、ごめん…!」
戦闘不能になったムゲンダイナをボールに戻した。マサル達は戦慄した。

マサル「無茶苦茶だ…この中じゃ一番ダメージを与えられるから先に狙われたのはかなりきつい…!」



再度、攻撃を仕掛ける3人。

マサル「ザシアン、“きょじゅうざん”!」

ホップ「ザマゼンタ、“きょじゅうだん”!」

コウタ「ガオガエン、“ダイアーク”!」

先にザシアンの“きょうじゅうだん”が直撃し、ザマゼンタがその次に続く―――
 ▼ 88 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:52:24 ID:lZocfkVw [4/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

Kムゲンダイナの ダイバーン!

―――より早くKムゲンダイナが巨大な炎でザマゼンタを阻み、ザマゼンタも倒れてしまった。

ホップ「ザマゼンタ!…くそ、ごめんな…。」
ホップはボールにザマゼンタを戻し、ユウリと共に2人を見守る。

そしてガオガエンの“ダイアーク”はKムゲンダイナに届き、次が最後のターンとなる。

マサル「ザシアン、“きょじゅうだん”!」
Kムゲンダイナの ダイドラグーン!
急所に 当たった!

コウタ「こんな時に…!」
不運にも急所を捉えられ、ガオガエンは爆発と共に元のサイズに戻って力尽きた。
 ▼ 89 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:52:49 ID:lZocfkVw [5/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

コウタ「…よく頑張ってくれたよ、相棒。ゆっくり休んでくれ。」
2度も瀕死にしてしまった相棒を見て悔やみながらボールに戻す。

マサル「…とは言え、もう相手のムゲンダイナも体力は残り僅かのはず。次で決めてくれ、ザシアン!」

ザシアンの きょじゅうざん!
 ▼ 90 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:53:02 ID:lZocfkVw [6/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告










斬ッ………










 ▼ 91 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:54:18 ID:lZocfkVw [7/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

そして、Kムゲンダイナから凄まじい光が放たれ、天に向かって残りの力を振り絞り“ダイマックスほう”を放ち―――





―――大爆発を起こし、跡形もなく消えていった。



――全員の戦闘終了後
ビート「!…あっちも終わりましたか。」
マリィ「やった!」

ユウリ「みんな!こっちも勝ったよ!」
ホップ「最後はマサルが決めてくれたぞ!」
コウタ「…もう今度こそ終わりだ、アトラ。」
マサル「こっちには信者と化したみんなを元に戻すプログラムもある。そして君の手先も全滅した。」
 ▼ 92 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:54:38 ID:lZocfkVw [8/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ダンデ「その通りだ!」
後ろからダンデとジムリーダー達も来た。

コウタ「よかった、皆さんも無事だったんですね!」
キバナ「当然だろ?全員片付けてやったぜ。そしてオマエらも流石だな!」
マサル「さぁ。投降してもらうよ、アトラ。」
ホップ「年貢の納め時だぞ!」

アトラ「………。」

グシャッ!!

コウタ「!」

アトラは、再ハッキングのための端末を自ら破壊した。

マサル「……なんのつもりだ?」
アトラ「確かに、もう"ボクからは"これ以上何もできないかもね。」
 ▼ 93 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:55:22 ID:lZocfkVw [9/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アトラ「………けど"ボクら"は負けちゃいない、まだ終わりじゃないさ。」

ネズ「…なんですって?」

メロン「大層な減らず口だねぇあんた。これ以上何があるってんだい。」

キバナ「全くだ。しかも最後っ屁だからってオレさまのジムの地下からどデカいもん撃ちやがっ…!!」

ダンデ「ま、まさか…!」

アトラ「そう、そのまさかだよ、イケメンのお兄さんに元チャンプのお兄さん♪」



外から声と、扉を叩く音と拡声器を使っているかのような声が聞こえる。

『みんな!この扉をぶち破ろう!!』
『この先にアトラさんと、アトラさんをいじめる連中がいるはずだ!』
『アトラさんはまだ負けていない!私達がいる限り負ける未来はないのよ!」



オニオン「……て、敵が…こっちに来てる…!」
サイトウ「まさか、無理矢理にでも場所を特定するために!?」
 ▼ 94 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:56:00 ID:lZocfkVw [10/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アトラ「もうここまで来たら止まらないよ。ここの扉は開けっ放し。ボクの拠点自体の入口の開閉スイッチは端末ごと壊しちゃったし、こうなっちゃったらもうボクにさえどうにもできないよ♪アハハッ!!」

ヤロー「やっとの思いで根こそぎ刈り取ったのに…!」

ルリナ「冗談じゃないわ!ここまで来て私達、死ぬの…?」



そしてアトラは扉の前に駆け出し、耳元に隠していたマイクを使って大声を上げた。
アトラ「ハロー!みんなのアトラだよ!」
その声を聞き、扉を叩く音は一時的に収まった。

『おお!アトラさんだ!』
『無事だったんですね!』
『アトラさーん!』

アトラ「うんうん♪みんないい返事!キミ達の予想通り、ボクらの敵はここにいるよ!だからみんなには、ボクを助けてほしいんだ!」

『わかりました!』
『やってやりますよ!』
『アトラさんに栄光あれ!』

その後、凄まじい声援が扉越しに聞こえた。そして再び扉は叩かれる。

アトラ「そうだよみんな!さぁ、この扉を壊して入ってきて!そしてボクらの幸せな世界づくりをやり直そう!ボクらの幸せのために、輝きある勝利の未来のために!!アハハハハハハ!!」
 ▼ 95 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:56:41 ID:lZocfkVw [11/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

マサル「な、なんだこの声量は!」

ビート「明らかに、数十人程度が大声を出し続けているものじゃありませんね。」

マリィ「まさか、ガラル中ほぼ全員じゃ…!」

ホップ「オレ達を殺すためだけに、一つになって押しかけているっていうのか!?」

ユウリ「端末は壊れちゃったし、ど、どうすれば…!」

コウタ「……いや、まだ諦めちゃだめだ!」



コウタが声を上げ、みんな一斉に振り向く。



コウタ「ロトム、今すぐにスマホから抜け出してくれ。」

コウタのスマホロトム「エッ…?」

コウタ「急いで!」

コウタのスマホロトム「りょ、了解ロト!」
 ▼ 96 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:57:21 ID:lZocfkVw [12/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

スマホからロトムが分離したのを確認し、コウタは自分のスマホを差し出してこう言った。


コウタ「今、僕のスマホは空になった。これを端末代わりにしてそのプログラムで音爆弾を起動させるんだ。」

マサル「なるほど!端末さえあれば起動できるからあとはインストールするだけ!」

キバナ「考えたなコウタ!容量も問題ないならさっさとやっちまおうぜ!」

ビート「……でも待ってください。あの音爆弾はすさまじい威力を持ちます。それをそんな小さい端末でやったら…!」

コウタ「問題なく作動はするよ。」

マリィ「…作動はするだろうけど…その…あんたのそのスマホは…。」

ダンデ「耐えきれず吹っ飛ぶ…か。」

ユウリ「…。」

 ▼ 97 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:57:53 ID:lZocfkVw [13/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ドォン!

ドォン!!

ドォォン!!!

『もう少しだ!みんな!』
『あと一息、頑張りましょう!』
『アトラさんの敵を皆やっつけろ!一人残らず処刑してしまえ!』





エネルギープラントの更に地下から侵入するアトラの拠点への入り口、更にそこから通路を通ってジムリーダー達が戦ったフィールド、そこから少し先へ進んだ先にあるマサル達の決戦場。

決戦場に辿り着くまで2つの扉があるにもかかわらず響く大声、ジムリーダー達のフィールドまでの扉が破られれば、あとはまっすぐ決戦場まで押し寄せてくる。そうなれば何千人、何万人といるアトラの信者達はまず抑えられないだろう。





コウタ「時間がない!もうこれしかないんだ!早くプログラムを!」
コウタは自身のスマホをマサル達の方へ投げた。
 ▼ 98 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:58:17 ID:lZocfkVw [14/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

マサル「……みんな。










やるしかない。やろう!」

 ▼ 99 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 20:59:05 ID:lZocfkVw [15/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

そして5人は急いでコウタのスマホにプログラムのインストールを開始する。完了したら起動スイッチを押し、スマホを信者達の方へ投げ込むだけだ。

コウタはアトラの元へ駆け寄り、掴んだ。
アトラ「なっ、何をする気だい!少年!今更ボクをどうするつもり!?エッチ!」

コウタ「悪いけどこれ、使わせてもらうよ!」

アトラ「あっ、ちょ、ちょっと!ボクのマイク返せ!」



コウタ「皆、このマイクをスマホに付けて!より大きく響かせるんだ!」

アトラ「くそっ、させるか!」



ガシィッ!



アトラ「ぐうっ!女の子に手をあげる気かいキミは!?」

コウタ「今更よく言う!お前は僕が足止めする!」

アトラ「くそぉ!放せぇぇ!!」




ドォォン!!!!

ドォォン!!!!!

ドォォン!!!!!!

 ▼ 100 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 21:00:05 ID:lZocfkVw [16/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

マサル「…よし、インストール終了だ!」

ユウリ「…っと!マイクも付けたよ!」

ホップ「あとはスイッチを押して投げ込むだけだ!」


ピッ


ダンデ「よし、みんな!端まで離れて耳を塞げ!」



コウタ「っそれ!」ブンッ

アトラ「うわっ…!」



コウタはアトラを扉側に放り捨て、すぐ反対側――マサル達のいるところへと走った。
 ▼ 101 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 21:00:35 ID:lZocfkVw [17/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ドガァァァン

向こう側、ジムリーダー達がいたところの扉が破壊される音が聞こえ、凄まじい歓声と共に向こうから大勢の人だかりが見えてきた。

『『『『『うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!』』』』』

ここまで来るのも時間の問題だ―――

プログラム『大音量が発生します。注意してください。発生まであと、10――』


9―――

コウタ「まだだ、ギリギリまで引き付けて…。」

8―――

アトラ「くそっ!」
人だかりに巻き込まれないよう、入り口側真横に避けるアトラ

7――

『アトラさんだぁぁ!アトラさんが見えたぞぉぉ!!』

6――

『急げェぇぇぇ!!』
 ▼ 102 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 21:01:20 ID:lZocfkVw [18/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

5――

ビート「…今です!」
コウタ「投げろぉぉぉぉぉ!!」

4――

マサル「全員!!耳を塞ぐんだ!!!」

3――

『いたぞ!あいつらだ!!』

2――

『潰せぇぇぇぇ!!!』
『おい!何かがこっちに飛んでくるぞ!』

1――

『おい、これスマホだ!』
アトラ「み、みんな、耳を塞ぐ―――――――





ここ、ナックルシティの遥か地下、エネルギープラントの更に地下から、ナックルシティ全域に大きな"音"が響き渡った。






Episode#4〜決戦〜・完
 ▼ 103 日はここまで◆6NpEuhCrOQ 20/06/18 21:04:58 ID:lZocfkVw [19/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
※ごめんなさい。
>>39で、3章以降は数回に分けて投稿すると断りを入れましたが、投稿が滞っている間にDLCが来てしまいましたので今回かなり駆け足で投稿いたしました。
この後もSSはまだ少し続きますが、いずれも時系列的には「鎧の孤島」解禁前を想定しています。ご了承ください。
 ▼ 104 ワライド@ジャラランガZ 20/06/22 01:26:20 ID:n57wZ6zk NGネーム登録 NGID登録 報告
オリキャラボクっ娘かよ興奮する





敵側なのが残念、支援
 ▼ 105 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:45:25 ID:yXQ659gI [1/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

Episode#5〜再生〜

マサル「……ん。」

マサルが気が付き、倒れていた身体を起こした。
そこには、先程までの自分と同様、大勢の人間が気を失い、倒れていた。
ユウリも、ホップも、マリィも、ビートも、コウタも、ダンデも、そしてジムリーダー達も。

そして反対側、自分の周りにいる人間よりも遥かに多くの人間が気を失っており、静まり返っていた。
そしてその隅には、1人の少女、そして、粉々に砕け散った何かの機械の破片。

マサル「……。」

意識がはっきりとし、そして思い出す。先程―――それが今となってはどのくらい前なのかはわからない。
自分達はガラル全土を巻き込んだ、1人の少女とその傀儡達と戦った。
そして、自分達を殺そうと迫ってきた少女の傀儡達は―――当時の喧騒とは打って変わって静かに倒れているだけだった。



コウタ「マサル!気が付いたの?」


コウタだ。彼もまた気を失っていたが、今目が覚めたようだ。
 ▼ 106 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:45:54 ID:yXQ659gI [2/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

マサル「ああ、たった今。」

コウタ「耳を塞いでいても僕らでさえ気絶するほどの威力だ、もう皆吹っ飛んだだろ。」

マサル「君が持ってきてくれたデータのお陰で、洗脳の為の音波を解析し、逆にその洗脳を解くことに成功したんだ。」

コウタ「それであれだけの威力になるんだ。いざとなったらアトラはこれだけの人数を一度に操る気だったのかもね。」

マサル「…で、今はーーー…6/2!?あれから3日も経ってたの!?しかも今夜中の1時じゃん…。」

コウタ「しかもここにいるのって…ほぼガラル地方中の人々なんだよね…そりゃ誰も気づかず…というか助けなんて来ないわけだ…。」

やれやれと頭を抱えるコウタと溜息を吐くマサル。兎にも角にもこれでようやくKポケモンと連続殺人事件も幕を閉じたのだ。
 ▼ 107 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:46:23 ID:yXQ659gI [3/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

カツン――

コウタ・マサル「「!」」

足音がこちらに近づいている。2人が振り向くと、フラフラとこちらに歩いてきているアトラだった。

コウタ「……まだ何かあるのか!?」
アトラ「……。」

コウタの呼びかけに応答せず、無言で近づくアトラ。そして2人の前で立ち止まり、しばらく黙った後に、アトラはこう告げた。

アトラ「もう流石に何もないよ……ここにボクのファン、つまり、隠れていた人とかを除くガラル中の全ての人間が全員集まってきて、しかも全員気絶してるんだ。次起きた頃にはもうボクが好きなんてことは忘れてるよ。これでゲームオーバーさ。」
参った参った、と両手をあげるアトラ。全てが抜けきったかのような彼女のその言葉に偽りはないと確信した。

アトラ「……ボクは間違っていたのかな。」
悲しそうに告げる彼女。更に続ける。
アトラ「ポケモントレーナーの中には、弱いことに劣等感を抱え、更に育てるのも面倒くさがる人間がいる。もちろん全てのトレーナーがそうとは言わない。でも一々誰が正しくて誰が間違っているかなんて、知ったこっちゃない。」
アトラ「だから、楽して強い、望み通りのポケモンが分け与えられればそんな人間もいなくなる。それだけだったのに…。」

コウタ「それが君の言う、皆で幸せになる、か。」
 ▼ 108 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:47:01 ID:yXQ659gI [4/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

コウタ「幸せになんて誰だってなりたいさ。でもその為に君は何も罪のない人から幸せを奪ったんだ。」

コウタ「君が今回の騒動を起こしたきっかけはともかく、こんな風に道を踏み外したって結局解決なんてしない。」

コウタ「人を殺すためのKポケモン、自分を受け入れない人を殺すための信者、その全てが間違っていた。……もう頭は冷えたか?」


アトラはしばらく黙り込んだ後、「そっか……」とだけ呟き、「ボクが負けたのは事実なんだ…。」と言った後、コウタの方に向き直った。


アトラ「ねぇ…最後にキミの名前…教えてくれるかな…?」

コウタ「…コウタ。」

アトラ「コウタ、か……フフッ、良い名前。」

そう言ってからコウタを強く抱きしめ、近くにいたマサルは突然のことに驚く一方、抱きしめられているコウタ本人は冷静だった。そしてコウタの耳元でアトラは呟く。

アトラ「こんな形で出会ってなかったら、キミと争ってなかったら…ボクがキミに言った、『惚れ惚れするほどのいい男』って言ったの、あれ、本気にしちゃってたかもね。」

そうしてアトラはコウタを離し、後ろに少し下がった。
 ▼ 109 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:47:30 ID:yXQ659gI [5/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

アトラ「……でもキミ、大切な人、いるんだろ?」

コウタ「…だったらどうしたんだ?」

アトラ「…………ボクでもない、ガラルの誰でもない、『女の匂い』の気がしただけ、かな♪」

コウタ「……。」ハァ

マサル「え、マジか…ってコウタも否定しないの!?」

アトラ「そっちの赤服のお兄さんもコウタ程じゃないけど。なかなかだったよ。」

マサル「ッ!」///




そしてアトラはその場に座り込んで両手をあげて―――





アトラ「参った。……ボクの負けだよ。」





――満面の笑みで告げ、その後再び気を失った。

 ▼ 110 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:48:17 ID:yXQ659gI [6/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

あれから数時間が経過し、ユウリやダンデ、ジムリーダー一同も目が覚め、同時にガラル地方の全住人も次々に目を覚ました。

住人達はこれまでのことを覚えているかについては「アトラさんというトレーナーの為に行動していた」「珍しいポケモンの情報に感謝していた」「途中、APネットワークを見ている途中からの記憶がない」という回答があった。アトラの指示で殺人をした記憶や今回の全面戦争についての記憶はさっぱりないらしい。



事件の後、エネルギープラントはその地下のアトラのアジトを完全に撤去、およびプラントと、Kムゲンダイナが開けたという穴を塞ぐための工事が行われた。これには長い年月がかかるだろう。

次に、今回の事件で犠牲になった住人の身元を調べ、供養を行った。アローラでも同様の事象があったため、コウタが主導となって進められた。

また、APネットワークは事件を経てアトラが逮捕された後、彼女自身の手によって削除された。彼女のトレーナーカードは当然没収され、服役しているが特に抵抗もない。

APネットワークの消滅を皮切りに、現在ガラルの人々の一部が持っている、アトラから交換で貰ったKポケモンは消滅し、ワイルドエリア中の巣穴からも、本来は出現しないダイマックスポケモンは消滅した。

交換のために出されてしまったポケモンはアトラのボックスにいたため、彼女のトレーナーとしての登録抹消と共に元の持ち主の元へ返却された。

ガラル地方はこうして徐々に復興へと向かっている。
 ▼ 111 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:48:59 ID:yXQ659gI [7/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

―――1週間後
マサル達はソニアの研究所でお茶会をしていた。
復興作業もひと段落したため、コウタも入れた6人で盛り上がっていた。


コウタ「やっと落ち着けるね…やっぱりガラル地方もいいところだなぁ。」

マサル「だろ!?ホップやダンデさんに色々案内されて旅もしてきたけど、ホント最高だよ!」

ユウリ「でも、アローラ地方も気になるなぁ。私も行ってみたい!」

ホップ「オレもだ!ユウリと同じく楽しみってのもあるけど、今は博士を目指して勉強しているし、オレの知らないポケモンについても見て学べると思うんだ!」

ソニア「熱心だなぁ〜ホップは。そういうことなら応援するけど、まずは目の前の勉強からしっかりやりなさいよ〜?」

ホップ「お、おう…善処するんだぞ…。」


マリィ「あたしもビートもジムリーダーの会合続きだったけどようやくまとまった休暇が取れたのは嬉しかよ。」

ビート「ま、お陰でしばらく面倒なクイズとかはないですね。まぁそれはそれでほんの少しだけ退屈ですがね。」

ソニア「お?なら今からポプラさんにそう電話で伝えてあげよっか?」

ビート「…ッ!し、心臓に悪いですよソニアさん。」

ソニア「あっはっはっは!冗談だよ冗談!……それはさておき、はい!コウタ君の新しいスマホよ!」

コウタ「…えっ!?ど、どうして…?」

ソニア「今回の件で君のスマホが跡形もなく壊れちゃったからって、ダンデ君がね♪」

コウタ「あ…ありがとうございます!」

ソニア「はいはい、どういたしまして。礼なら後でダンデ君に言いなよ♪」

コウタはすぐ新スマホにロトムを入れ、ダンデに連絡を取った。その後しばらくは近況報告が続き、それからはお互い自分の町や地方の良いところの紹介で話が続いた。
途中、ソニアはマグノリア博士のところに行くと言い、「じゃ、しばらくは水入らずの時間、ごゆっくり〜♪」とハンカチを揺らしながら出発した。
 ▼ 112 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:49:32 ID:yXQ659gI [8/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

このまま平穏な時間が過ぎていくのも良い、とコウタは思っていた―――

マサル「ところですっごい話変わるけどさ、





コウタって好きな人いるのか?」



コウタ「!?ゲホッゲホッ…!」///

――思っていた矢先にマサルから爆弾投下され、盛大に紅茶がむせてしまった。

ユウリ「え!?好きな人いるの!?私も気になる!!」
ホップ「マサルは何で知ってるんだ!?オレにも教えてくれよ!」
マリィ「マリィにも聞かせなよ!」

ビート「……紅茶が零れて大変なことになっているのは誰も気にしてないんですね。」
やれやれ、とただ1人頭を抱えるビートだった。
 ▼ 113 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:50:18 ID:yXQ659gI [9/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

コウタ「……ふぅ、全くびっくりしたな…。」
あの後零れた紅茶を拭き、濡れた服は後で洗濯する為に片付けて予備の服に着替えたコウタは、4人から質問攻めにあっていた。ちなみにビートは2階で本を読んでいる。

マサル「あのアトラって奴が『女の匂い』って言ってたし、敵とは言え俺達と同じぐらいの女の子に抱き着かれててあんなに冷静だったし、慣れてるだろ?図星なんだろ?」

ユウリ「きゃー!私達の知らないところでそんなことがあったの!?」///

ホップ「流石だぞ!敵からも惚れられるいい男なんだな!」

マリィ「まぁでも、確かにコウタはいい男やけん、惚れるのも何となくわかるとよ。」

ユウリ「だよねだよね!マリィもわかるんだー!」

マリィ「うん、コウタを好きになった人はきっと幸せ者やね。」

コウタ「ああもう、落ち着いて落ち着いて…ちゃんと話すからさぁ。」///

マサル「お?そのまま秘密にするのかと思ったぜ?」

コウタ「流石に全部は話さないけど、ここまで来たら全部は隠しきれないしね。それに言わなきゃすっきりしないでしょ。




けどこんな風に暴露するの、他の人には絶対しないと約束できるなら、だけどね。」

マサル「うっ…ご、ごめんなさい。」
コウタ「よろしい。」

ユウリ(…怒ったコウタ君、怖いー…。)ガクガク
マリィ(こういう人は一番怒らせたくなか。)ゾッ
この時だけ、目が笑っていなかったコウタに恐怖を覚える一同(ビート除く)であった。
 ▼ 114 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:50:59 ID:yXQ659gI [10/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

それからはコウタの話だった。かつて自分と同じカントー地方の町に住んでいて、一緒にアローラに引っ越してきたこと。
そのまま「島巡り」も友達と合わせて3人で一緒に競い合ったこと。
今回の事件と類似の『ネオ・ポケモン事件』含め様々な危機を乗り越えてきたこと。
今は自分の帰りをアローラで待っていること。

ユウリとマリィは黄色い声を何度もあげ、ホップとマサルは興味津々に聞き入っていた。
コウタはそれだけ話し終え、その後逆に4人の恋愛事情を聞き出したが特に今はそういう関係にはないと返され少し残念そうに「ちえっ…。」とぼやいた。


マサル「けど、もし仮に俺がそうやって恋人ができるとしたら、友達がいいかな!」

ユウリ「あ!それわかる!前から仲良かった友達から恋人昇格って凄く憧れてるの!」

マリィ「マサルは…えっと、その、もしあたしかユウリかだったら、ど…ど…。」///

ホップ「マリィ顔が赤いぞ?」

マリィ「な、なんでもなか!」///

コウタ・ユウリ(((あ〜〜…そっかぁ…。)))
 ▼ 115 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:51:30 ID:yXQ659gI [11/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ユウリ「あ、でも私ならホップがいいかな!」

ホップ「ん?オレなのか?」

ユウリ「うん!普段から一緒に勉強してるし、恋人になって一緒にいる時間が増えたら楽しいと思うの!一緒にご飯食べたり、一緒に勉強を教え合ったり、一緒にポケモンバトルしたり、ポケモンの話したり!」

ホップ「……確かにそれは楽しそうだぞ!いいなユウリ!」

ユウリ「ねー!」

マサル「眩しいなぁお前ら。羨ましいぜ!ホップ!ユウリを大事にしろよ!」

ホップ「ユウリの親か!……でも大丈夫だぞ!」ニッ

そう言ってマサルとホップは拳を軽くぶつけ合い、ユウリはマリィにウィンクした。
マリィはそのウィンクを見るや否や更に顔を真っ赤にし、それに気付いたマサルが話しかけてきた。



マサル「…マリィ?体調悪いなら少し寝るか?」

マリィ「べ、別に…大丈夫…じゃないんやけど…。」ゴニョゴニョ///

マリィ(やっぱ優しかね…マサル…。)///
 ▼ 116 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:51:50 ID:yXQ659gI [12/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

マサル「………ところでさっき、あたしかユウリかって言ってたけど、なんて言おうとしたの?」

マリィ「ッ!しぇからしか!!!」バシィッ!///

マサル「なんで!?なんで叩かれたの!?」

コウタ「……それは流石に恥ずかしいと思うよマサル。」

マサル「どういうことだよ!?」




マリィ(…この鈍さだけはどうにかして欲しかよ。マサルのバカ。)///
ビート(穏やかじゃないですね…。)

いつものような平和が戻ったガラル地方であった。
 ▼ 117 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 21:52:36 ID:yXQ659gI [13/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

――ワイルドエリア・ナックル丘陵――
お茶会の後、6人でキャンプに出掛けた。実に約2週間ぶりのキャンプに4人は盛り上がり、コウタとビートはその後ろから歩いていた。


コウタ「えっと、ビートはこの4人とはどう知り合ったの?」

ビート「…別に、同じジムチャレンジャーとして戦っていて、それなりに勝ち上がってきた選手なら知り合いますよ。」

コウタ「そうなのか。で、どうなの?4人について。」

ビート「みんな、強いですよ。特にマサルとユウリはエリートたるぼくでも、未だに勝てない。ですが、それなりには楽しいですよ。少なくともジムリーダーとしているよりかは気が楽だ。」

コウタ「よかったじゃん。未だに勝てない相手でも楽しいってことは、いつかは勝ちたいと思えるほど熱中できてる。君も彼等のことは友達だと思ってるんじゃないかな?」

ビート「…さぁ、どうでしょうね。ご想像にお任せしますよ。」

コウタ「そっか。ところでさ、この後僕とバトルしない?」

ビート「…悪くはないです。アローラの実力者、ぼくも気になっていた。」

コウタ「よし、じゃあ早速…。」

ビート「ですが、それなら今じゃない方が良い。」

コウタ「どういうことだい?」

ビート「来週、久しぶりにシュートシティでチャンピオントーナメントが開かれる。そして現チャンピオンからきみに、そしてぼくらに招待状が届いている。」

コウタ「……なるほどね。その時までお預け、ってことか。わかったよ。」



ホップ「おーい!コウタ!ビート!早く来いよー!」
ユウリ「ガラル地方のキャンプと言ったらカレーよ!すっごく美味しいんだからー!」

ビート「…やれやれ騒がしいですね。行きますよ。」
コウタ「ああ。」




Episode#5〜再生〜・完
 ▼ 118 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 22:35:15 ID:yXQ659gI [14/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Episode#6〜エピローグ〜
――チャンピオンリーグ当日

ユウリ「遂にこの日がやって来たね!」

ホップ「ああ!アローラ地方最強の挑戦者と、ガラル地方最強のチャンピオンの頂上決戦だぞ!」

ダンデ「これからの未来を作る若者同士の地方対抗戦だな!」

ソニア「ふふっ、そうね。」








ソニア「ちょっと待って?」

ホップ「アニキ、いつの間に観客席に来てたんだ!?」

ユウリ「ダンデさんだー♪」

ホップ「ユウリはノーリアクションなのか!?」



今回のリーグはコウタ、ユウリ、ホップ、ビート、マリィ、ダンデ、キバナ、ネズの8人がエントリーした。

最終的には決勝戦でコウタがダンデを下し、現在はシードとして進出してきたガラル地方のチャンピオン・マサルとの試合まで進んでいる。
(※ソード/シールドのストーリーのリーグ初回同様、決勝まで勝ち上がった選手が最終的にチャンピオンと戦う方針)

そしてつい先程決勝が終わったばかりだったというのにいつの間にかダンデは観客席に来ていた。それもさっきまでのユニフォームではなくピシッとしたスーツ姿に大きめの帽子、サングラスでの変装だった。
 ▼ 119 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 22:37:20 ID:yXQ659gI [15/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ダンデ「そんなことより、いよいよコウタ君とマサル君が入ってくるぞ!」

ホップ「そ、そうだった!」

ユウリ「頑張れー!2人ともー!」



実況席『さぁいよいよ、両選手の入場です!』
実況席『アローラ地方からの挑戦者!アローラ地方とガラル地方の事件を解決し、初出場の本大会で現在全勝中!コウタ選手!』

実況席『対するは、前チャンピオン・ダンデ10年間の無敗伝説を打ち破って新たなチャンピオンとして君臨し、約半年経過した今もその座を守り続けている!我らがガラル天下無双のチャンピオン!マサル選手だぁーーー!』



会場は熱気と歓声に包まれる。
マリィ「ごめん!遅くなった!」

ビート「試合には間に合ったようですね。」

ユウリ「マリィ!ビート!」

ホップ「お疲れ!2人も良い試合だったぞ!」

試合を終え、控室から出て観客席にマリィとビートも到着した。

ホップ「あれ?キバナさんとネズさんはどうしたんだ?」

マリィ「アニキとキバナさんは別の席から見るとよ。」





???「頑張れぇーーーーーッ!!コーーーウーーーターーーッ!!!」

一際大きい少女の声が聞こえ、その声はコウタへの応援だった。
ユウリ達は思わず声の主の方を向く。
 ▼ 120 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 22:38:03 ID:yXQ659gI [16/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

???「ガラル地方、すごい熱気だねー。」

???「そうだな!コウタから招待されてきたが、大正解だったな!」

???「フッ…あいつは言っていたな。ガラル最強のトレーナーと戦うって。ここまで勝ち続けていたようだな。」

???「私は信じてたんですよ。コウタさんならどこまで勝ち続けられるって♪」



コウタと似た格好のオレンジ色の服を着た麦わら帽子の少女、シュートスタジアムの熱気に興奮している少年、白衣と帽子とサングラスを身に纏ったやや筋肉質の男性、気障な雰囲気を醸し出しながらコウタを見守る黒い服の少年と、その傍で頷く白い服の少女がいた。察するにアローラから応援に来たコウタの友人知人だろう。

ユウリ「あ、あの!すみませーん!」

ユウリは席が近かったため、その少女達の近くに来た。声をかけられた4人―――順にコウミ、ククイ、ハウ、グラジオ、リーリエはユウリに注目する。

ユウリ「アローラ地方から来た方でしょうか!?」

ホップ「コウタのこと、応援しに来てくれたんだな!」

コウミ「あ、はいっ!先週コウタから連絡が来て、はるばるここまで来ました!」

ハウ「わー、みんなはマサルって人の応援ー?」

ユウリ「はい!私達はマサルとコウタ君の両方応援しています!」

ホップ「流石コウタだぞ!今じゃガラル地方でも有名人だぞ!」
 ▼ 121 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 22:38:34 ID:yXQ659gI [17/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

コウミ「私、コウミって言います!よろしくお願いします!」

ユウリ「ユウリです!コウミさん、こちらこそ宜しくお願いします!」

リーリエ「私、リーリエと申します。ユウリさん、宜しくお願いします!」

コウミ「わ、私のことはさん付けじゃなくてコウミでいいですよ!」

ユウリ「じゃあ私も!ユウリって呼んで!」

コウミ「わかりまし…わかったよ!よろしくねユウリ!」

ホップ「オレはホップ!オレも呼び捨てで良いぞ!」

マリィ「スパイクタウンのマリィ。宜しく。」

ビート「アラベスクタウンのビートです。以後お見知りおきを。」

ソニア「ソニアです。現在はガラル地方の博士で、ユウリとホップは私の見習い助手です。」

ダンデ「オレはダンデ!みんな宜しくな!」

ハウ「おれ、ハウー。みんなよろしくー!」
グラジオ「…グラジオ。」

ククイ「アローラ地方のククイ博士です。ソニアさん、ダンデさん、宜しくお願いします!ユウリ君達もよろしくな!」



ユウリ「あっ!始まるよ!頑張れー!マサルー!コウタくーん!」

コウミ「コウタ―!マサルさーん!ファイトー!」

 ▼ 122 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 22:39:09 ID:yXQ659gI [18/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

――シュートスタジアム内・バトルコート――
マサル「……アトラの件、本当に感謝してる。1人のトレーナーとしても、ガラル地方の代表としても。改めて本当にありがとう。」

コウタ「僕の方こそ。君達が協力してくれたから、ガラルも守れたし、被害も広がらなくて済んだんだ。僕はまだ当分ガラルに残るから、引き続きよろしくね。」

マサル「おう。宜しくな。俺、あの事件の途中から君のバトルを見ていたけど、ずっと戦ってみたかったんだ。」
ポンッ!
ゴリランダー「グラリラー!」

コウタ「…僕もだ。僕だって戦いたかった。だから今日この日が待ち遠しかったし、君がチャンピオンだと知ったのなら、尚更戦いたいよ!」
ポンッ!
ガオガエン「がおぐぅん!」



マサル「…さて、そろそろ始めようか。」
コウタ「…そうだな。」

両者、出てきた相棒を戻し、定位置につく。
実況席『コウタ選手、チャンピオン・マサル、準備が整ったようです!さぁチャンピオントーナメント最終試合、開幕だぁーーー!』

 ▼ 123 ラルの危機のうp主◆6NpEuhCrOQ 20/06/23 22:39:40 ID:yXQ659gI [19/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
歓声『いけー!チャンピオン!』
歓声『コウタも頑張れよー!』
歓声『アローラの実力見せてくれー!』
歓声『チャンピオン、ガラルの力を見せつけてやれー!』


―観客席―
ユウリ「マサルー!コウタ君ー!頑張れぇーーっ!」

ホップ「オレ達の分まで戦って、良い試合見せてくれよー!」

マリィ「最高の試合、期待しとるよー!」

ビート「2人の本気、見せてもらいますよ。」

ソニア「いけいけマサル--!」

ダンデ「チャンピオンタイムはこれからだぞー!」

コウミ「コウタもマサルさんも、ゼンリョク出し切ってーーー!ファイトーーーー!!」

ハウ「アローラの力をチャンピオンにぶつけてねーーーっ!!」

ククイ「僕は今最高に嬉しいぞ…良い試合見せてくれよ2人とも!」

グラジオ「…勝ち続けろよ!」

リーリエ「コウタさんもマサルさんも、お二人のポケモンさん達も精一杯頑張ってくださーーい!」ガンバリーリエ





―バトルコート―
マサル「さぁ!これからが俺のチャンピオンタイムだ!来い、チャレンジャー・コウタ!」

コウタ「チャンピオン…マサル!君に僕らのゼンリョク、見せてやるよ!」





ポケットモンスター - ガラル全土狂信の危機 - ・完結
 ▼ 124 ンバーン@ボスゴドラナイト 20/06/25 23:16:21 ID:kWZM5GMA NGネーム登録 NGID登録 報告
乙でした
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