これは俺が10歳になったばかりの頃の話。ある日、近所の公園でお爺さんがベンチに腰掛けているのを見つけた。その膝の上には一匹のヒトモシが乗っている。その時の俺は、生まれて初めて両親からポケモンを貰ったばかりで、とにかくバトルをさせたくて堪らなかった。
そこで、俺はそのお爺さんに、
「ねえねえ、俺のヨーテリーとバトルしようよ!」と声を掛けた。
すると、そのお爺さんは困った顔をしながら
「坊や、このヒトモシは亡くなった孫の形見のようなポケモンなんじゃ。孫が亡くなってからこの通り元気がなくてのぅ。とてもバトルは出来そうにないんじゃ」と応えた。見ると、確かにお爺さんのヒトモシは元気がないようだった。頭の火が、今にも消え入りそうだ。
「そうなんだ……じゃあ仕方ないね」
諦めて違う対戦相手を探そう。そう思いその場を立ち去ろうとすると
「待ちなされ。坊や、よかったらこのヒトモシを貰ってはくれないかい?」
と、お爺さんが予期せぬ提案をしてきた。
「えっ、でもそのヒトモシはお爺さんの大切なポケモンなんじゃ……」
「生い先短い身じゃから、最後までこの子の面倒は見切れんじゃろう。このヒトモシのことを想うなら、坊やのような未来ある少年に託すのが一番だと思うんじゃ」
子供ながらに、お爺さんの決死の想いを察した俺は、その提案を受け入れることにした。
「わかったよ。お爺さんとお孫さんの分まで、ずっと大切にするね」
「ありがとう、坊や」
そうして、俺はお爺さんの膝の上に乗っていたヒトモシを両手で掲げ上げる。すると、ヒトモシの頭の火がめらめらと燃え盛り始めた。
「すごい……!」
「坊や、ヒトモシは人の生命力を燃料に火を灯すポケモンじゃ。近づき過ぎると、坊やの元気を吸い取ってしまうから気をつけるんじゃぞ?」
「うん!わかった!」
この時お爺さんにもらったヒトモシを俺は大事に育て続け、今ではシャンデラにまで成長し俺のパーティーの要をになっている。お爺さんがその後どうなったかは知らないけど、これからもあの時の約束を俺はずっと守り続けようと思う。
そこで、俺はそのお爺さんに、
「ねえねえ、俺のヨーテリーとバトルしようよ!」と声を掛けた。
すると、そのお爺さんは困った顔をしながら
「坊や、このヒトモシは亡くなった孫の形見のようなポケモンなんじゃ。孫が亡くなってからこの通り元気がなくてのぅ。とてもバトルは出来そうにないんじゃ」と応えた。見ると、確かにお爺さんのヒトモシは元気がないようだった。頭の火が、今にも消え入りそうだ。
「そうなんだ……じゃあ仕方ないね」
諦めて違う対戦相手を探そう。そう思いその場を立ち去ろうとすると
「待ちなされ。坊や、よかったらこのヒトモシを貰ってはくれないかい?」
と、お爺さんが予期せぬ提案をしてきた。
「えっ、でもそのヒトモシはお爺さんの大切なポケモンなんじゃ……」
「生い先短い身じゃから、最後までこの子の面倒は見切れんじゃろう。このヒトモシのことを想うなら、坊やのような未来ある少年に託すのが一番だと思うんじゃ」
子供ながらに、お爺さんの決死の想いを察した俺は、その提案を受け入れることにした。
「わかったよ。お爺さんとお孫さんの分まで、ずっと大切にするね」
「ありがとう、坊や」
そうして、俺はお爺さんの膝の上に乗っていたヒトモシを両手で掲げ上げる。すると、ヒトモシの頭の火がめらめらと燃え盛り始めた。
「すごい……!」
「坊や、ヒトモシは人の生命力を燃料に火を灯すポケモンじゃ。近づき過ぎると、坊やの元気を吸い取ってしまうから気をつけるんじゃぞ?」
「うん!わかった!」
この時お爺さんにもらったヒトモシを俺は大事に育て続け、今ではシャンデラにまで成長し俺のパーティーの要をになっている。お爺さんがその後どうなったかは知らないけど、これからもあの時の約束を俺はずっと守り続けようと思う。
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