【長編SS】ロケット団「Zリングください」

1 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:03:37 ID:iQVSysJo 報告
Jingle bells♪ Jingle bells♪ Jingle all the way♪



今年もこの季節がやってくる。1年に1度の素敵な日。


人情豊かな南国アローラ地方も、もうすぐクリスマス。誰も彼もが幸せになれる日。


家族と、友達と、恋人と。いつもと違うちょっと特別な時間を過ごせる日。


物語は、そんな特別な日に込めた「彼ら」の祈りから始まる。




「花顔柳腰・羞月閉花   儚きこの世に咲く一輪の悪の華 ムサシ!」


「飛竜乗雲・英姿颯爽   切なきこの世に一矢報いる悪の使徒 コジロウ!」


「一蓮托生・連帯責任   親しき仲にも小判輝く悪の星 ニャース!」




「「「ロケット団  参 上 ! !」」」
234 : ゲツケサル@クリティカット 17/12/22 19:59:09 ID:x3tMwsno m 報告
楽しみ!
しえん
235 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 01:57:02 ID:cM9PsQ5M [1/13] 報告
サトシ/カキ「「 さ っ せ ん し た ! ! 」」ドゲザ


ククイ「すいませんで済んだら警察要らんわコラァ!」ドゴォ

サトシ「かばどりゅっ」

マーマネ「博士、病院だよココ」

ククイ「昨日の事件……ロケット団とお前達との戦いは警察の協力もあって無事解決した」

ククイ「警察の人達は島民達がなるべく事件に関して不安を抱くことのないよう配慮し」

ククイ「人気のない場所を選んで戦ってくれていたというのに何だお前達は!」

カキ「オレ達だって場所は選んだつもりだったんです。でも……」

サトシ「あんまりバトルが楽しいもんで二人とも舞い上がってて……気が付いたら空き地がエライことになってました」

カキ「しかしまさか野次馬ができていたとは……見世物のつもりでバトルをやろうと思ったつもりはないんだがな」

ククイ「人のせいにするな!!」ドゴッ

カキ「たまっさむっ」

マーマネ「ていうか、普通に考えて例え空き地でも早朝に騒いだら迷惑だってわかるでしょ二人とも」

サトシ「だからバトルが楽しすぎてさ……」

ククイ「とにかく、これから一週間は二人ともバトル禁止だ。Zワザの特訓もだ。いいな?」

サトシ「え゛ぇ゛ーーーっ!?じゃあ今晩のバトル大会は?オレの考えた出し物は?」

ククイ「無い。あるわけないだろう」

サトシ「すながぶっ」ガクッ

マーマネ「あぁ!!サトシ!!」

スイレン「……死んでる」

マオ「気絶しただけでしょ。まったく、たかが一週間で大袈裟な」

リーリエ「…………」

マオ「ほれ、リーリエからも何か言ってあげなよ」

マオ「昨日あれだけ命懸けで戦ったのに帰ってくるなりすぐバトルなんてどういう神経……いや、どういう体力してんだ!とか」

スイレン「マオちゃん、それ結構惜しいネタ一個使っちゃってる」

マオ「じゃあ……」

リーリエ「いいんです、私は。……二人には守られてばかりでしたもの」

リーリエ「このくらい黙ってあげないと……それに夕べだって私、二人にお礼をする方法をずっと考えていたんですもの」

リーリエ「私の為に『がんばったリーリエ』してくれたお二人には、私からの気持ちで喜んでほしいのです!」

マオ「うゎ!何この子もう大好き。結婚したい。いや、しよう。マーマネ、式場と2着のウェディングドレスの準備を」
236 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 01:58:21 ID:cM9PsQ5M [2/13] 報告
リーリエ「そうでした!マーマネにもお礼を言わないと」

マーマネ「いいっていいって!……それで、リーリエの気持ちって?」

リーリエ「……コホン。では」

リーリエ「サトシ、カキ!顔を上げて私のお話を聞いてくれませんか?」

サトシ「はにゃ?」

カキ「どうした?」

リーリエ「……/// 昨日はありがとうございました。一緒に連れていってくれて……私の身勝手な好奇心を受け入れてくれて」

カキ「ハハ、オレは別に何とも思ってないさ。礼を言うならサトシ一人に言ったらどうだ?」

リーリエ「いいえ!カキもマーマネも私を守ってくれました。論理的結論として、この恩はキチンと返さねばなりません!」

サトシ「でも、どうやって?」

リーリエ「……フフ。男子の皆さん、貴方がたのプレゼント交換会、いつ行われるのですか?」

サトシ「今日の夜だけど……」

リーリエ「でしたら……」

マオ「まさか!ちょっ、リーリエ!気を確かに!」

スイレン「うーむ、そうきたか」


リーリエ「明日のプレゼント交換会、私達みんなでやりましょっ!」

リーリエ「プレゼントの数はそりゃやっぱり!絶対!がっちり!多い方がいいですもの」


マオ「(´Д`)」

サトシ「いいの!?ホントに!?はいはい!オレは賛成!」

カキ「……いいのかよ?」

リーリエ「えぇ!」

マオ「ちょっとリーリエ!やっぱり皆で集まるの諦めきれてなかったの!?」

リーリエ「私はスクール初心者なので……スクールの決まり事、ましてや暗黙のルールには従うしかないと思っていました」

リーリエ「でもやっぱりそんなのらしくないです!今まで何をするときも、私達はみんな一緒だったじゃないですか!」

マオ「う〜ん……」

スイレン「最近のリーリエ、もの凄くアクティブ」

リーリエ「ね?二人とも。いいですよね?」

スイレン「リーリエがそういうのなら……」

マオ「ハァ……しゃーない。思えばあたしが意地張ったのが事の発端だし、ここらでケジメをつけますか」
237 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 01:59:41 ID:cM9PsQ5M [3/13] 報告
       ♪    ♪   ♪   ♪
サトシ/リーリエ「「ヤターーーーーー\(≧▽≦(≧▽≦☆)/ーーーーーー!!」」

カキ「どんだけ嬉しいんだよ」

マーマネ「それだけ幸せ感じてるってことでしょ。青春してるねぇ。ウンウン」

ククイ「結局みんな『なかよくする』方向で男女の争いは幕を閉じたワケだ。よかったなみんな」

ピカチュウ「ピッカチュウ!」

シロン「こぉんっ!」


リーリエ「いよしっ!そうと決まればプレゼントを各自持ってきましょう!」

マーマネ「その前に家で休ませてよ。昨日の朝から帰ってないし……」

カキ「じゃあ夕方5時に集合だな」

スイレン「博士、電話貸して!ホウとスイにも伝えないと」

マオ「あたしのプレゼント、誰が受け取ってもきっと喜んでくれると思うなぁ♪」

サトシ「よかった。いつものマオが戻ってきた」

マオ「! 聞き捨てならないね。それはどういう意味さ?」

サトシ「いや何か……ここ数日のマオはちょっと恐かったっていうか……関わりにくかったっていうか……」

マオ「そりゃできればサトシ達には関わってほしくなかったからね」

サトシ「キ ッ パ リ ! !」

マオ「でもリーリエの……ううん。リーリエとサトシの意見に随分考えさせられたよ」

マオ「あたし達はスクールで色んなことを学んでるけど……知らないうちに色々歪んでたんだね」

マオ「それが一つの集団や組織に入るってことなのかな。サトシはどう思う?」

サトシ「(;´・ω・) ??」

マオ「あー……やっぱいいや」

サトシ「おーいカキーー!」

カキ「何だ?」

サトシ「よかったな!マオ許してくれるってさ!去年のパーティーのこと!」

マオ「は?何言ってんの?それは別件だよ。あの日のカキのせいで去年のクリスマスは台無しになったもの」

カキ「その通りだ。だがその件に関しては今後もオレは謝らないし、何よりそんなことをすれば男子のプライドが許さん」

サトシ「やっぱりスクールのルールってわかんにゃい」

リーリエ「ウフフ……」
238 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 02:02:05 ID:cM9PsQ5M [4/13] 報告
-------午後4時 ククイ家-------


ほしぐも「0-(*U▽U*)-0 ZZZ……」

サトシ「ZZZ……波導は我にあり……」

ピカチュウ「ピュー……ZZZ……」

モクロー「もふぅ……ZZZ……」

ルガルガン「ZZZ……がうっ!! ……ZZZ」

ニャビー「ZZZ……んにゃ」ピクッ

コータス「コォ……ZZZ……」


ククイ「済まないな。折角来てもらったのに寛げなかったろ?」

バーネット「いいのよそんな事。それよりプレゼント交換、楽しんでね……ていうか」

バーネット「サトシがプレゼント交換の意味をよく知らないってわかってるならあなたも教えてあげればよかったのに」

ククイ「まぁ、お陰様でサトシがプレゼントを二つ買ってきてくれたんだ」

ククイ「一つはオレの分としてちゃっかり混ぜてもらう約束をしてある」

バーネット「ホント抜け目ないわねぇ……子供達に混じっていい歳したオッサンがプレゼント交換か……」

ククイ「いいのか?オレがオッサンなら君はオバサンになるぞ?」

バーネット「結構!もう若く見られる必要性感じないもの」

ククイ「いやダメだろそれは」

バーネット「いいの。『ある人』が私を美しい目で見てくれるのなら……ね♪」

ククイ「……君には敵わないな」

サトシ「ん……」

バーネット「あっ、おはようサトシ。お邪魔させてもらってるわ」

サトシ「バーネット博士?いつからここに?」

バーネット「お昼過ぎからだけど?」

サトシ「えっ!?博士、今何時!?」

ククイ「16時16分だな」

サトシ「やばっ!!おい起きろみんな!もうすぐ集合時間だ!遅れるぞ!」

ククイ「慌てるな。取り敢えずプレゼントを持って、後何か持っていくものはないのか?」

ロトム「プレゼント交換会にはBGMが必須!僕におまかせロトーー!」

サトシ「ロトム!久しぶり!元気してた?」

ロトム「久っ……!?」
239 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 02:10:50 ID:cM9PsQ5M [5/13] 報告
-------午後4時50分 ポケモンセンター エントランス-------


カキ「おっ、来たな」

マーマネ「サトシ、こっちだよ!」

サトシ「ゴメンゴメン、待った?」

リーリエ「フフ、集合時間はまだですよ。私達も今来たところです」


ホウ「またせたなみなのしゅう!」

スイ「びじんしまいのさんじょうだい!」

ピカチュウ「ピカピー……」

スイレン「あっサトシ、妹達を家まで迎えに来てくれてありがとうね」

サトシ「スイレン!もう病室から出てきて大丈夫なの?」

マオ「無論!女の子は強いんだよ!車椅子も貸してもらったし、この建物の中ならどこに行ってもいいって」

サトシ「そっか、よかった……そうそう、スイレンのお母さんから伝言預かってるよ」

スイレン「伝言?」

サトシ「『来年は私もみんなのクリスマスパーティーに誘ってほしいな』だって」

スイレン「やだよ恥ずかしい」

サトシ「 一 蹴 ! ! 」

ククイ(スイレン家の親御さんの放任主義が祟ったな……子供は知らないウチに大人になるもんだ、うん)


サトシ「……で、どこでやるの?交換」

マオ「『ユニオンルーム』だよ。ポケモンセンター・幻の2階にある秘密の部屋」

マーマネ「なんでそんな裏技っぽい所でやるの」

スイレン「他に騒げる場所がないから。今回はククイ博士が特別に許可を取ってくれたの」

ククイ「昔は誰でも入れたんだがなぁ……楽しい場所だったが、今ではどこぞの遊園地に客を取られて用済みさ」

マーマネ「お気の毒に……」


ホシ「お兄ちゃんお兄ちゃん」

カキ「ん?」

ホシ「今回はリーリエさんの粋な計らいで男女合同のプレゼント交換をすることになったわけだけど」

ホシ「女子に渡しても恥ずかしくないプレゼント、ちゃんと選んでるよね?」

カキ「まぁ、ガッカリはさせないさ。期待しとけ」
240 : イリュー@ヘラクロスナイト 17/12/27 09:07:53 ID:FJnsy4mY 報告
待ってたぜ!
241 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 16:51:33 ID:cM9PsQ5M [6/13] 報告
-------ユニオンルーム-------


ギュルルルルル……


サトシ「ひぇ〜っ!」ドテッ

マーマネ「ぐへっ」ズデン

マオ「うわぉっ!」ガシャン!

スイレン「着地!」スタッ


カキ「か、回転しながら入室なんて斬新だな……」

リーリエ「斬新すぎてお客が減ったのかも……」

ククイ「みんな、ケガはないか?」

サトシ「何て場所だ……辺り一面真緑だよ?」

ククイ「昔はここでポケモンバトルや雑談・お絵描きを楽しんだものさ」

サトシ「バトル?さすがにバトルをするには狭い場所だと思うけど……」

ククイ「まぁ色々あったのさ。さて、せっかく部屋一つ貸しきったんだ。思う存分楽しもうぜ」

ククイ「そうそう、プレゼントの箱は全員オレが持ってきた袋に入れておけ。開けてみるまで誰のかわからないようにな」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ロトム「それではみんな、準備はOKロト?」


「「「「「「「「「「オ ォ ー ー ー ー ッ ! ! !」」」」」」」」」」


マオ「1、2、3……10人か。男女合わせるとこんなにも多くなるんだね」

スイレン「この気迫……力の大会でも始まりそうな予感」

マーマネ「フフ、スイレン様もオッタマゲるほどの超高レートなプレゼントを用意してるから覚悟するんだね」

スイレン「あ?場外突き落としたろか?」

リーリエ「マーマネ、プレゼントは価値ではありませんよ。気持ちなのです」

カキ「うぉぉ圧倒的説得力……」

マオ「リーリエのプレゼントはビックリ箱みたいなモンだからね。どんなのが出ても驚く自信があるよ」

ホシ「何か緊張してきた……」ドキドキ

サトシ「んじゃロトム!早速始めようぜ!」

ロトム「OK! ミュージック……スタートロト!」


https://www.youtube.com/watch?v=EvmFhHTNh5o
242 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 16:53:31 ID:cM9PsQ5M [7/13] 報告
〜♪ 〜♪ 〜♪ 〜♪

マオ「ほいっ!ほいっ!」

ホウ「そりゃっ!」

マーマネ「ちょっ、投げるな!」

〜♪ 〜♪ 〜♪ 〜♪

ククイ「同じ方向に回すだけじゃなくて、少し捻った『トリック』も加えていけよ〜」

カキ「具体的には隣だけじゃなく向かい合わせのヤツと交換するとかな。ほら!」

リーリエ「うぉ!?わ、私ですか?」

〜♪ 〜♪ 〜♪ 〜♪

スイ「ほらほら!おとめのプレゼントうけとるがいい!」

ホシ「うわっ、私のところにプレゼント二つ来た!」

スイレン「手を緩めないでホシちゃん、回す回す!」

〜♪ 〜♪ 〜♪ 〜♪


サトシ「…………」

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-----2年前-----


ハナコ「メリークリスマース!イェェェェア!!」

サトシ「……」

ハナコ「ァ……あぁ……」

オーキド「むむ、ハナコさん。今日のサトシ君は元気がありませんな」

ハナコ「今日、散歩をしていたらサトシと同い年くらいの子供達が集まってパーティーを開いているのを見たんですって」

ハナコ「大丈夫よサトシ。お友達ならきっとできるから」

サトシ「じゃあちょうだいよ!きっとできるモンなら今ほしいよ!」

サトシ「今年はプレゼントなんかいらないから友達がほしい!」

ハナコ「うー……ん」

オーキド「これは尚の事、ポケモン修行の旅に出させた方がいいですな」

ハナコ「やはりそうでしょうか。親としてはあまり子供から目を離したくないのですが……」

オーキド「今のサトシ君には友達が殆どいませんが、彼は好奇心旺盛で何にでも興味を示す性格です」

オーキド「旅に出て人やポケモンと触れ合う機会があれば、友達などすぐにできましょう」
243 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 16:55:04 ID:cM9PsQ5M [8/13] 報告
オーキド「サトシ君ももうすぐ10歳。それからサトシ君の人生はきっと大きく変わる」

オーキド「今度の話、ぜひ頭に入れてはいかがでしょうかな?」

ハナコ「……考えておきます。きっとサトシも、今年よりももっと楽しいクリスマスを過ごしたいでしょうし」

オーキド「おぉおぉ、何もハナコさんが心配することではありませんぞ」

ハナコ「……ごめんね、サトシ」

サトシ「ううん。オレも。 ……友達は自分で作る。やっぱり」

サトシ「自分で作った友達と過ごすクリスマスってきっと楽しいもん!うん!」

ハナコ「まぁこの子ったら……さて、それじゃあケーキでもいただきましょうか♪」

サトシ「おぉー!」

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サトシ「……へへ」

マーマネ「どうしたのサトシ?急にニヤニヤしだして」

サトシ「……すごく楽しい……ずっと欲しかったんだ。こういうの」

カキ「んっ?」

サトシ「ううん、何でもない!続けよっ」


リーリエ「…………」

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ジェイムズ「リーリエお嬢様、お母様からの贈り物にございます。どうか」

リーリエ「……こんなことしなくたって、直接会いにくればいいのに」

ジェイムズ「お嬢様……少しはお母様のお気持ちも汲んで差し上げてくださいませ」

ジェイムズ「お母様はいつでもお嬢様とお坊ちゃんを思っております」

リーリエ「……せめて一緒に、……横並びの関係で笑い合える友達がいれば……」

ジェイムズ「お嬢様……」

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リーリエ「……ふふ」

マオ「ちょっとリーリエも何さ?急にニヤけて」

リーリエ「……私の友達が、皆さんでよかったです」

スイレン「えっ?」

リーリエ「ううん、何でもありません!続けましょっ」


カキ/マオ/マーマネ/スイレン((((スクール初心者の考えることって……やっぱりわかんないな))))
244 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 21:34:22 ID:cM9PsQ5M [9/13] 報告
ロトム「終ーーー了ーーー!!そこまで!みんな手を止めるロト!」

ククイ「それじゃあ順番に袋からプレゼントを出していこうか。誰が誰のプレゼントを受け取ったかな……?」



マーマネ「よっしゃ、じゃあ僕からいかせてもらおう」ゴソゴソ

マーマネ「じゃじゃん! ……って、何かやけに軽いんだよなこの箱」

カキ「随分と平べったいな。早く包装紙を取ってみてくれ」

マオ「おっ……」

マーマネ「オーーープン!!」パカッ

マーマネ「!? こ、これは!!」


マオ「おめでとうございまーーーーす!!1等の旅行ペアチケットを引き当てたのはマーマネさんです!!」


マーマネ「えっ、旅行券……? おぉ!『マリエ“和の温泉巡り”ツアー』のペアチケットだって!」

サトシ「ほぇぇ!温泉!」

リーリエ「マーマネが受け取ったのはマオのプレゼントだったんですね!」

スイレン「いきなり豪華なのキタ……」

ククイ「まさかそれってハウオリの商店街でやってた年末クジの賞品か?」

マオ「That's right! まさか当たるとは思ってなかったし、それならチケットを受け取って喜ぶ人の顔を見る方がいいもんね」

スイレン「で、その人がマーマネだったわけだけども」

マーマネ「どういう意味だコラ」

トゲデマル「までゅまでゅ!」

マーマネ「とにかく、このチケットはとっても嬉しいよ。いい冬休みが過ごせそうだ!」

トゲデマル「まっでゅ!!」

カキ「ちょっと待て、それはペアチケットだろう?誰と一緒に行くんだ?」

マーマネ「それは……えっと……そうだ!トゲデマルとデンヂムシと一緒に!」

トゲデマル「までゅーー!!」

デンヂムシ「むぃ……!」

ククイ「まぁ、好きにさせてやろうぜ。それより次は誰の番だ?」


ホウ「ほいほい!2ばんライト・ホウ!いきまーす!」

スイ「はいはい!2ばんレフト・スイ!いざ、かいふうのぎ!」

ククイ「よし……じゃあ二人同時に開けてみてくれ」
245 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 21:36:45 ID:cM9PsQ5M [10/13] 報告
ホウ「せいやー!」ビリッ

スイ「だりゃー!」ベリッ

スイレン「あんたらな……」

リーリエ「どう?面白そうなのは入ってた?」

ホウ「メガネだ!ゆうしゃのホウはなんだかわかんないけどスゴくイカすメガネをてにいれた!」

スイ「ぬいぐるみだ!ちっちゃいけどずっとほしかったデデンネのぬいぐるみだー!」


カキ「うぉぁー……オレからのプレゼントはその子達に渡ったか……」

マーマネ「参ったなー、こりゃ想定外だよ」


ククイ「ゴーグルにぬいぐるみか。中々シャレたものをプレゼントするじゃないか」

マーマネ「驚くのはまだ早いよ。スイちゃん、ちょっとそのぬいぐるみ貸してみ」

スイ「?」

マーマネ「せいっ」カパッ

スイ「!! くびがとれた!?」

マオ「ちょっとマーマネ!スイちゃんの手に渡った途端いきなり壊すなんてどういう頭してんの!!」

スイレン「サイコパスすぎる……いや、ただの悪質な嫌がらせ。マーマネ、質悪い。最低。クズ。オメガマユゲ」

サトシ「おいマーマネ!何てことを……」

リーリエ「ちょっと待ってください!デデンネの首の断面にある突起物……どこかで見覚えがあるような……」

マーマネ「さすがリーリエ、察しがよろしい。 それね、USBメモリなんだ。今流行りのUSBメモリぬいぐるみシリーズ」

マオ/スイレン「「!?」」

リーリエ「やっぱり!」

マーマネ「デデンネモデルは限定品且つ人気のレア物だからプレゼントには持って来いと思ったんだけど……」

マーマネ「スイちゃんはパソコンなんて使わないよね?」

スイ「ううん!デデンネスゴかわ!デデンネぬいぐるみだいじにする!」

サトシ「ハハ、結果オーライだ。よかったな!」

マーマネ「ま、まぁねぇ……///」



ホウ「うっひゃー!めがチカチカするー!」キャッキャッ

ホシ「……ねぇ、お兄ちゃんがプレゼントしたあれってさ」

カキ「あぁ。『パワーレンズ』だ。バトルの特訓を頑張る我が友のために送ろうと思ったんだが……」

カキ「……まぁ、喜んでくれてるならいいか。うん」
246 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 21:38:24 ID:cM9PsQ5M [11/13] 報告
カキ「さて、今度はオレの番だな。どんなスゴイプレゼントが飛び出してくることやら……おっ!?」

サトシ「何が入ってた?」

カキ「……『ロマネネ・ロコンティ』、『バトルシャトー・オー・ブリガロン』、『ドンカラス・ペリッパニヨン』……」

ククイ「おいおいちょっと待て!それは世界的に有名なワインの名前じゃないか!」


カキ「     大変だ!オレへのプレゼントは高級ワインセットだった!!     」


「「「「「「「「「え ぇ 〜 〜 〜 っ ! ! ?」」」」」」」」」


マオ「だ、誰!?そんな豪勢なの用意した人!?」

リーリエ「というか論理的結論として、未成年の飲酒は犯罪です!」

ククイ「誰だ?怒らないから……いや、怒るかもしれないがこれを持ち込んだヤツは正直に名乗り出ろ!」


スイレン「フフフ……やれやれ、まさか未成年飲酒如きでこんな騒ぎになるとは思いもよらず……」


サトシ「スイレン!お前か!」

スイレン「さぁどうぞカキ。ちょっとお早い大人のひとときをご堪能あれ……」

ククイ「冗談じゃない!これは……スクール始まって以来の大問題だぞ!!」

マオ「スイレン……どうして……」


スイレン「…………」


スイレン「嘘です♪」


サトシ「はっ?」

スイレン「カキ、ボトルのラベルを見て」

カキ「あっ……ただのジュースだコレ」

スイレン「というわけでプレゼントはパーティーにピッタリ!『なんちゃってワインセット』でした♪」

ククイ「何だよ……」ヘナヘナ

マーマネ「焦ったぁーっ……」



ロトム「スイレンの嘘は機械でも判別できないロト……」

ロトム「さて、気を取り直して残りのみんなもドンドン開けてくロト!」
247 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 21:42:43 ID:cM9PsQ5M [12/13] 報告
マオ「どどん! ……おおっ!?何やらシックなデザインのカバンが出てきたよ!?」

マーマネ「ごつっ!ハードケースってヤツだね」


サトシ「はいはい!それはオレのプレゼント(一つ目)だよ!」

サトシ「交換のルール知らなかったからカキのことを考えて買ったんだけど……マオにも気に入ってもらえるといいな」


マオ「…………」

サトシ「……ダメ?」

マオ「いや、正直ビックリしてる。サトシがこんな真っ当なものを買ってくるなんてさ」

カキ「値段も結構しただろうしなー……」

サトシ「うん、6000円!」

ククイ(どうでもいいがコイツはトイ○らスに行ったんだよな……?)>>21

サトシ「宣伝文句に惹かれちゃって……『バクガメスが踏んでも壊れない!』だよ!?カキにピッタリだなって思わない?」

カキ「あー……そういうことか」

スイレン「サトシ、やっぱりブレなかった」

バクガメス「ガメェー」



ホシ「何だろう……?あれ?これは……」


サトシ「ありゃー……ホシちゃんにいったか」

ククイ「それはオレからのだ。正しくはサトシの二つ目のプレゼント、マーマネ宛てのだがな」


デンヂムシ「!」

カキ「デンヂムシカーだ!よかったじゃないか!」

ホシ「う……うん」

マーマネ「スゴイ!それって新発売のヤツだよね!?とにかく高性能で対戦環境を大きく変えるって評判だよ!」

デンヂムシ「ヂヂ……」

サトシ「よくわからずに買ったけどどんなトコがスゴイんだ?」

マーマネ「とぶ」

サトシ「シンプル!!」

マオ「とにかくサトシはホシちゃんに新しいプレゼントを買ってあげるように」

ホシ「い……いいよ。私デンヂムシカーに最近ハマってるし……」

カキ「自爆特攻レベルの嘘をつくな」
248 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 21:45:48 ID:cM9PsQ5M [13/13] 報告
リーリエ「では次は私!   ……あっ、この子は!」

ぬいぐるみ「(o'〜'o)」

マオ「ヌメラだ!ヌメラのぬいぐるみだよ!」


スイ「はいはーい!スゴかわヌメラのぬいぐるみはわたしだよ!」


サトシ「おぉいいじゃん!そういやリーリエの家ってぬいぐるみが沢山あったもんね」

リーリエ「ありがとうございます!ヌメちゃんはずっと私と一緒です♪」

ぬいぐるみ「(o^〜^o)」

マオ「よかったねリーリエ!いいクリスマスになったね」

リーリエ「ウフフ……やっぱりお友達と一緒に過ごす時間は楽しいです!」



ククイ「じゃあ……次はオレだな。   ……おっ?   ……フフ」

サトシ「博士どうしたのさニヤニヤして」

マーマネ「もしかしてエッチな?」

スイレン「ふんっ」ドゴッ

マーマネ「ねむかごっ」

ククイ「見ろ!どんなポケモンでも絶対に捕まえられるシルフカンパニーの最高傑作・マスターボールだ!!」ドン!

サトシ「ゑゑゑゑゑゑゑゑ!?!?」


ホウ「ほいほい!マスターボールはわたしだよ。バカみたいにくろうしてゲットしたからかみだなにでもかざるといいよ」


ククイ「どうだ?みんな見てみろ!……素敵なプレゼントをありがとう。美人姉妹さん♪」

ホウ「きゃっ///」

カキ(あれって……粘土だよな?)

マーマネ(ホンマや粘土やんけ)

マオ(まさか博士はそれを知ってて……!? うぉぉ何というスパダリ)

リーリエ(でも粘土も実際良くできていますね……スイレンもお上手でしたし、血は争えないと言ったところですか)



ロトム「さてさて、プレゼント交換会もいよいよクライマックス。残りはサトシとスイレンだけになったロト!」

サトシ「どうする?いっせーのーせで開ける?」

スイレン「あっ、何やらおいしそうなのが出た」

サトシ「おぉい!!」
249 : ロトック@みどりのかけら 17/12/27 21:59:32 ID:oEjpk6cc m 報告
>>241のプレゼント交換に自爆特効・・・もしや>>1もデュエリストか!ならばデュエルだ!!
250 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/28 01:38:54 ID:BZ117PYI [1/6] 報告
(「プレゼント交換」で画像検索した時に一番上にあっただけとか言えない)




スイレン「『世界のチーズギフトセット』だって!これはまたものすごいのが出た」

マオ「えっ!?いいなぁ!ちょっと箱見せてくれる?」

マオ「……うわぁ。聞いたこともない製法で作られたチーズばっかだ……こりゃ大当たりだねスイレン!」

スイレン「フフ、楽しみ」


ホシ「よかった……気に入ってもらえてホントよかったです」


サトシ「ホシちゃんのプレゼントだったみたいだね。じゃあオレのプレゼントはリーリエからってことか!よし……」

マオ「待った!もうちょっと眺めていたいでしょこういうのは!」

サトシ「んだよぉ。箱に書いてある絵を見るだけだろ?」

カキ「まぁまぁ……これはロイヤルアベニューにある輸入品店で買ったものだ」

カキ「さっきマオが言ってたチーズの製法……牧場生まれ牧場育ちのオレ達にとっては随分勉強になったさ」


スイレン「あっ、 ねぇホシちゃん、その箱にくっついてる紙は何?」

ホシ「あっ!それは……」

マオ「何何……『燃ゆる春の兆し』?」

カキ「!!」

マオ「『寒気に打ちひしがれた俺の心の奥の、ゆらめく炎の傍にいるような暖かさを思い出させてくれたのは君なのか』」

カキ「やめろ!やめろーーー!!」

サトシ「カキ!どうしたんだよ急に取り乱して?」

マオ「『“感情”という、辺り一面の銀世界のような何もなく寂しい俺だけの足場に、春の種を撒いてくれたのは君なのか』」

カキ「ア゛ア゛ア゛ア゛ーーーーー!! やめろ!!やめろーーーー!!」

マーマネ「まさかそれって……カキの書いたポエム?……ひくわー」

リーリエ「カキって意外とロマンチストなんですね……ひくわー」

ククイ「……フフ、職員会議のいいネタができたぜ」

マオ「『なぜ俺は君の前ではいつだって笑顔になれる。春の訪れを告げるような君の暖かさで俺の心がくすぐられているようだ』」

カキ「ア゛ーーー!!ア゛ーーー!!」

サトシ「ハハ、カキってばヤミカラスみたいだ!」

マオ「『真夏の君はヴェラ火山。ギラつくまぶしさに俺の心はヴヴェラヴェラ』」

カキ「えぇい返せ!!」パシッ
251 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/28 01:41:03 ID:BZ117PYI [2/6] 報告
カキ「ホシ!どうしてこれをお前が持ってるんだ!?」

ホシ「お兄ちゃんのポエムがあれば女子だけのパーティーで盛り上がれると思って……」

ホシ「お兄ちゃんの眼の前で開けるつもりはなかったの。ごめんなさい」

リーリエ「ひょっとして何か私、余計な提案をしてしまったのでは?」

スイレン「そんなことない。リーリエのお陰でいつもと違うカキが見れた」

マオ「男子と一緒のパーティーってのはこういうハプニングがあるのがメリットだね♪」

スイレン「うん。去年と違って、今年はいいハプニングだった」

マーマネ「まぁ、笑い話になるだけよかったじゃない?こういうのって普通は空気が凍りつくし」

スイレン「辺り一面銀世界の感情になるところだった」

カキ「ハ……ハハハ……」

サトシ「カキーー?大丈夫かーー?」ユサユサ


マオ「さぁ最後はサトシだよ!リーリエからのプレゼント、開けてみてごらんよ!」

サトシ「えぇ!?このタイミングで!?」

マオ「何か問題でも?」

サトシ「カキのうなだれ具合見てみろよ!完全にかりんとうだぞ!?……最後くらい皆で気持ちよくプレゼントみたいじゃん」

マオ「なるほど……一理あるね。じゃ、起こすか。『おうふくビンタ』!」

アママイコ「ハンバーーーーーグ!!」ビシバシビシバシドーーーン

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

カキ「僕を起こしてくれた君達にはかりんとうの知識をご教授しよう。かりんとうは奈良時代、遣唐使によって日本にもたらされ、捻頭(むぎかた)という名前で上流貴族に親しまれていたといわれているんだ(諸説あります)」

マーマネ「何かカキの様子がおかしいみたいだけど?」

マオ「ちょっと刺激しすぎちゃったかも……まぁ、そのうち戻ってくれるかな?」

アママイコ「あっまい!」


サトシ「じゃ、じゃあ……開けるよ」

リーリエ「お願いします!きっと喜んでくれると思いますよ」

カキ「かりんとうが庶民の口に入るようになったのは明治時代。かりんとうの名が全国に知れ渡り、特に東北地方では様々な風味や形状のかりんとうが大量に発明されたんだ。だが何と言ってもかりんとうそのものの栄養価が高いのが人々を引きつけた最大の魅力だね」


サトシ「オープン!」パカッ

マーマネ「こ、これは!」

リーリエ「気に入っていただけますでしょうか……?」ドキドキ

カキ「ちなみにかりんとうは家庭でも簡単に作ることができるよ。小麦粉・ベーキングパウダー・黒糖・牛乳などを手ごねで混ぜた生地を適当な大きさに分けて、温度の高い油でよーく揚げると外はカリカリ、中はフワフワのおいしいかりんとうができるぞ!みんなも試してみよう!」
252 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/28 01:47:05 ID:BZ117PYI [3/6] 報告
サトシ「これは……?アクセサリー?」

ピカチュウ「ピカカピー?」

マオ「ペンダントだね。よかったじゃん!ペンダントなら男の子でもつけてる人は多いよ」

サトシ「ペンダントかー……ホントだ。黄色い宝石がついてるぞ!ピカチュウと同じ色だ!」

ピカチュウ「ピカッピー!」

サトシ「ピカチュウもつけてみるか?ほら!」

ピカチュウ「ピカー♪」


スイレン「はっ!それ……まさか、『かみなりのいし』?」

ピカチュウ「?!?!」

サトシ「何だって!?」

スイレン「あぁ触っちゃった。触っちゃったよ。ピカチュウもう進化しちゃうね」

ピカチュウ「(;゚Д゚)」ガタガタガタ

サトシ「あぁあ止まれ止まれ!お前にはまだ早かったんだ!ゴメン!」

ピカチュウ「(;>Д<) ピカピーーーーー!!」

マオ「めっちゃ泣いてる……」

マーマネ「何か進化したくない事情でもあるのかね……?」


スイレン「嘘です♪」


サトシ「……は」

スイレン「嘘です♪ 冗談でs」

ピカチュウ「冗談で済むか」バリバリバリバリ

スイレン「うべべべべべべ」

サトシ「ゴメン、ピカチュウにとってそういうのはネタにもならないから……」


スイレン「」ビリビリ

マーマネ「やっぱ『かみなりのいし』ではないか……リーリエのことだ。きっとスゴく高級なものに違いないよ」

リーリエ「フフ。サトシ、箱の底を見てみてください」

サトシ「うわっ!アクセサリーが二つある!」

マオ「ひゃぁー!よかったねサトシ!きっとポケモンと一緒につけてっていうことだよ!」

ピカチュウ「ピカピー!」

リーリエ「……フフ」
253 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/28 01:48:36 ID:BZ117PYI [4/6] 報告
サトシ「成程……ピカチュウとお揃いか!何かいい感じだな」

モクロー「もふー!」

ニャビー「にゃぶ!」

ルガルガン「わんっ!」

ほしぐも「0-(*≧▽≦*)-0」

サトシ「……っと、そうだな。じゃあこれは交代で皆でつけよう!」

ピカチュウ「ピカピカーー!」


ククイ「ところでリーリエ、そのペンダントについてる宝石……ちゃんとした名前があるんだろう?何ていうんだ?」

リーリエ「はい!『シトリン』というパワーストーンです」

サトシ「はっ?シトロン?」

リーリエ「シトリンは、その黄色い見た目の通り、金運を引き寄せる力があると言われています」

サトシ「きんうん?」

マーマネ「お金を稼ぎやすくなるってことだよ」

サトシ「お金かー。いいな!お金があればお菓子いっぱい買えるし」

マオ「プフッ、サトシの発想が子供!」

サトシ「オレとピカチュウ達で、二倍お金が稼げるようになるってわけだ。いいもの貰ったなピカチュウ♪」

ピカチュウ「ピカピー……?」

ホシ「ピカチュウは何かに引っかかってるみたいだけど……ポケモンにお金の概念がないからかな?」

サトシ「そんなことないよ。ピカチュウだってお金が何かぐらい知ってるよ」

リーリエ「サトシ、貴方とポケモンの分を一つずつあげたのには他に理由があるんですよ」

サトシ「……理由?」

リーリエ「シトリンは金運を引き寄せる効果の他に、石そのものの意味ももっているのです」

マーマネ「そのものの意味? だからシトリンそのものが金運を……」

マオ「そのものの意味っていうのは、その石にこめられたメッセージってことだよね?」

サトシ「どういうことだってばよ?」

マオ「これだから男子は……つまり、その石に『できること』と、その石が『表している・伝えていること』があるってこと」

サトシ「……で、それって何なんだよ」


リーリエ「フフ、俗に言う『石言葉』というものです。シトリンの石言葉は『友情』、そして『希望』」

リーリエ「トレーナーとポケモンが『友情』をはぐくみ、やがてはその深め合った友情で『希望』を叶えられるように」

リーリエ「そんな祈りを込めてシトリンのペンダントを二つ入れました。トレーナーとポケモンの、友情と希望の証として」
254 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/28 01:50:12 ID:BZ117PYI [5/6] 報告
サトシ「……リーリエ。つまりこれは……」

リーリエ「はい!サトシ、私のプレゼントが貴方の手に渡ったからには……」

リーリエ「これからもポケモン達との『友情』を大切にして、それらを『希望』の糧として頑張ってくださいね!」

サトシ「……うん。ありがとうリーリエ!」

サトシ「ピカチュウともみんなとももっともっと仲良くなって……ポケモンマスターになる」

ピカチュウ「ピッカチュウ!」

リーリエ「……えへ♪」



ロトム「さてさて皆さん、プレゼントは気に入ったロト?」

ロトム「……そうでなくても、あげた人の想いが詰まっているから大切にするロト」

ロトム「間違ってもメ○カリに出品とかしちゃダメロト!お金がほしければ潔く宝くじを買うロト!」

ロトム「それでは皆さん!よいお年をロト〜!」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

-------帰り道-------


サトシ「えへへ」チャリチャリ

ピカチュウ「ピカチュ〜」チャリチャリ

ククイ「プレゼントに貰ったとはいえ、お前がアクセサリーに興味を示すのは珍しいな」

サトシ「だってこの宝石、ピカチュウと同じ色をしてるもの。ちょっと親近感湧くんだ」


ククイ「なぁサトシ、来年はどんなプレゼントがほしい?」

サトシ「来年? うー……ん」

ククイ「まぁ、何だっていいよな。クリスマスプレゼントってのはいい文化さ」

ロトム「プレゼントといえば、サトシは何歳くらいまでサンタさんを信じてたロト?」

サトシ「えっ、信じるも何もサンタさんているんじゃないの?」

ククイ「ロトム、その質問をするのは早すぎるぞ。時々忘れるがサトシはまだ10歳なんだ」

ロトム「ふむ……」



ククイ(去年と同様今年も色々あったが、素敵なクリスマスを過ごせてよかった)

ククイ(一時はどうなることかと思ったが……純粋なサトシと、それからリーリエにも感謝しなくちゃな)

ククイ(また来年も彼らと一緒に……過ごせればいいが)

ククイ(……そうはいかんだろうな)
256 : クリン@たわわこやし 17/12/28 09:52:23 ID:CyUXpn/Y 報告
>>245
なかなかシュールな写真だなw
257 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/29 18:45:17 ID:AHtPuv4g [1/4] 報告
エピローグ(前編)





-------カントー地方 ロケット団アジト-------


マトリ「ボス、お呼びでしょうか」

サカキ「……今日の日付はいつか知っているか?」

マトリ「1月24日です。それがどうか致しましたか?」

サカキ「……フッ。過去とはそういうものだ。『あの時』の失敗も、所詮我々の進むべき道を遮るに値しなかったというもの」

サカキ「常に前進するのだよ人という生き物は。いかなる過去も、未来に比べれば些細なものよ」

マトリ「仰っている意味が……」

サカキ「もう一ヶ月だ。……ここに『失敗』という言葉を関連づければ、私が何を話したがっているかわかるな?」

マトリ「『F-13』のことですか?」

サカキ「そうだ。ムサシ達にはとんだプレゼントを送ってしまったな」

サカキ「我々ロケット団を利用し大いなる力を手に入れてもなお、目的も忘れて更なる力を求め……」

サカキ「あげくの果てには生きとし生けるものの全ての頂点に立つなどと馬鹿げた幻想を抱くような困った奴だった」

サカキ「奴の欲は底のない沼のようだった。何があっても満たされることのない」

マトリ「そうですね……黙って私達の与えたものに満足していればよかったものを」

サカキ「していたさ。だがアローラ地方の『Zワザ』が彼の欲望の沼の底を抜いてしまったというワケだ」

マトリ「能力的には『成功』でも、団員としては『失敗作』だったということですね」

サカキ「奴のいるべき場所は我々のところにあったハズ。そこを無理矢理抜け出したことが運命の分かれ目だったのだ」

マトリ「『F-13』のキッカケとなったミュウツーもきっと、我々と共にあれば約束された成功があったでしょうに」

サカキ「どうだかな……ミュウツーに関しては、きっと正しい選択をしたのかもしれん」

サカキ「現に今も……どこかで生きている。奴は自分に関する記憶を我々の中から消した気でいるが」

サカキ「我々が力を求める限り、奴の事を忘れるなどありえんのだ」

マトリ「…………」

マトリ(「ピュアーズロック」の一件の話をボスから聞いた時、最初はボスの思い違いだと思っていた)

マトリ(その時はボス以外に一件のことを覚えている人物はいなかったのだから)

マトリ(だからこそボスの覚えているだけの情報を頼りにして真実とわかった時……確信した)

マトリ(執念とは……「F-13」の求めていた絶対的な力とやらよりも、遥かに強いということを)
258 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/29 18:47:35 ID:AHtPuv4g [2/4] 報告
サカキ「さてと……」ガタッ

マトリ「ボス?どちらへ?」

サカキ「ナソバ博士の研究棟だ。たまにはアンドロイド団員計画の現状をこの眼で見ておきたい」

ペルシアン「うにゃー」

サカキ「しばらくこの部屋を頼んだぞ」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

-------ロケット団アジト 第三研究棟-------


研究員A「はぁ〜……」

研究員B「おい、昼間から何をそんな気の抜けたため息をしている」

研究員B「オレ達が今書いているのは設計図だぞ。次のアンドロイド団員を製作する重要な標になるのだ」

研究員A「何が悲しくて何日もかけて裸の男を描かなきゃならんのですか。私はノンケですよ」

研究員B「裸なのは設計図が完成品の設定を細部まで完璧に表現するモデルであるが故だ。我慢しろ」

研究員A「次の団員は女性モデルにしてほしいところだぜ……」


サカキ「ビビンバ博士はいるか」

研究員B「!? サ、サカキ様!?ようこそいらっしゃいました!しかし連絡はお受けしておりませんが……」

サカキ「急だったからな。それよりもマリンバ博士はいるか?」

研究員A「えぇ、こちらに……」


研究員B「ナンデ博士、サカキ様がお越しです」

ナンジャタウン「ナンバである! ……おぉこれはこれはサカキ様、ご用件は?」

サカキ「アンドロイド団員の研究はどうなっている?」

ナンデヤネン「それが……『F-13』と同じ能力を備えた機械の体というのはそうそう造れないものでありまして」

サカキ「コストの問題か?それとも……素材のポケモンか?」

ナンとカレー「……両方でございます」

ナン式テニス部「『F-13』をご覧になってわかる通り、アンドロイド団員の力を引き出す為にはポケモンの脳が必要でございます」

ナン関大学「人工知能をそのまま機械の体に組み込み、ごく普通の団員として運用するのもよろしいですが……」

サカキ「それではただの一団員の域を出ない。傑作でもなんでもない、私の理想とは違うものができてしまう」

チキンナンバン「えぇ。ですからアンドロイド団員の脳となるポケモンを探しているのですが……」

サカキ「そこらのポケモンはミカルゲのような『適性』ではない……と」

ナンカヘンダー「その通りでございます。他のポケモンでは『F-13』のような完成されたアンドロイド団員ができないのです」
259 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/29 18:51:01 ID:AHtPuv4g [3/4] 報告
サカキ「そこは仕方あるまい」

サカキ「『F-13』の体はミカルゲを捕獲した後、ミカルゲの生態に合わせたプログラムを施したものだったのだろう?」

グランドカゲツ「えぇ。ですから団員達には過去の事例をもとにミカルゲの捕獲を命じております」

サカキ「事例?ミカルゲの過去のデータか」

キンテツナンバ「最も、とても強く、かつ珍しいポケモンなのでそう簡単には……」

サカキ「ふむ……とにかく頑張っているようで何より。研究グループメンバーの報酬も増やすと伝えておくれ」

研究員A「やった!」

サカキ「メンマ博士、そのミカルゲ出現の過去の事例を記した資料を貸してはくれないか?」

ケニヤン「おや?一体何に使うので?」

サカキ「フフ……暇つぶしだ」



サカキ「……成程。聞いた事のない場所での出現報告もあるものだな……」



事例04    イッシュ地方西部   キコウ諸島


XXXX年X月X日、海の向こうから渡ってきたと思われるミカルゲが村々を襲撃。

住宅や農作物に火を放つなどして暴れ回ったが、キコウの豊かな地で育った勇猛なキコウ族達の活躍により消滅。



事例08    カロス地方北部   デゼアロード


YYYY年Y月Y日、欲望溢れる人々行き交うこの大通りにもミカルゲが出現。

食欲・睡眠欲・性欲を中心に人々の「欲」のエネルギーを食らっていたが

カロスの秩序を監視する伝説ポケモン・ジガルデの逆鱗に触れ、制裁を受けた。



事例13    カントー地方南部   ミル島


ZZZZ年Z月Z日、ミル島の人々やポケモンを食らいつくそうと暴れ回ったが

シンオウ地方の旅から帰還した若者達によって要石に封印された。

近年、復活するもポケモンを引き連れた少年少女の活躍により今度こそ消滅。

ミル島の神と偽り、「神の森」という場所にてエスパーポケモンを率いていた事実が判明した。



サカキ「……実に興味深い。もう一度ミカルゲを手に入れ、今度こそアンドロイド団員計画を進歩させたいところだ」
260 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/29 18:56:58 ID:AHtPuv4g [4/4] 報告
-------ホウエン地方 108番水道-------


ボボボボボボ……


団員C「うーみーはーひろいーなー♪おおきーいなー♪」

団員A「おいおい、ヒマだからってよくもまぁそんな呑気に鼻歌なんか歌ってられるもんだ」

団員C「ヒマじゃないですよぉ。先輩の操縦する船がいつ沈んでもおかしくないからハラハラするので気分転換してるんです」

団員B「オレの操縦する船に乗れないってのか?あぁ?」

団員C「『私の作ったご飯が食べられないっていうの?』みたいな言い方しないでください」

団員B「先月のアローラでの任務は自動操縦の船を用意してもらったが今回は違う。黙って船酔いに耐えるんだな」

団員C「むぅ〜……嫌な思い出です」

団員A「ホント、折角ボスのお陰で釈放されたってのにシャバに出て最初の任務が『F-13』の後釜探しとは……」

団員B「オレはもう正直アンドロイド団員はゴメンだぜ。力のある団員は確かに必要だが」

団員B「だからといって生みの親に忠実に従う保証のないヤツと付き合っていくってのはやってられねぇよ」


団員C「でもそれは、私達人間も同じじゃないですか?」

団員A「あ?」

団員C「ロケット団という犯罪組織に入るような人が、どうして生みの親に従う保証のないヤツと付き合えないと言えましょうか?」

団員B「う……そうだ。オレも親の反対を押し切ってここに来たっけ……」

団員C「『F-13』を創るにあたって、ロケット団はその技術も財力も、信念も十分ありました」

団員C「ですが生き物を生みだす『覚悟』が……いつか裏切られる覚悟が足りなかったのではないでしょうか?」

団員A「裏切られる覚悟……か。オレの母ちゃんもそれがあったからオレを産んでくれたのかな……」


団員B「おいっ、湿っぽい話をすんな!とにかく過去のことは振り返るな。オレ達はミカルゲを捕まえにきたんだ!」

団員B「この先にある海底資源採掘所跡地のどこかにミカルゲは必ずいる!」

団員B「ミカルゲを捕まえればきっとボスからの待遇も元通りだ!張り切っていくぞ!」

団員A「おーーー!!」

団員C「でもやっぱりミカルゲを捕まえて完成したアンドロイド団員と行動するのはイヤです……」

団員B「それを言うな……」





エピローグ(後編)に続く-----------------------------------
261 : ウマ@あかいくさり 17/12/29 19:02:23 ID:9Z18UFdc [s] 報告
やっぱりポケ牧とリンクしてたのか
262 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/30 17:50:11 ID:2/Duqf5A [1/6] 報告
エピローグ(後編)





物語の最後は、アローラ地方・メレメレ島で。

サトシ達はこの日、町はずれの道路でいつものように特訓をしていた……



サトシ「ピカチュウ!『エレキボール』! ルガルガン!『アクセルロック』!」


ピカチュウ「ヂャアアアアアッ!!」

ルガルガン「ガルルルルルァァ!!」


サトシ「っしゃ!んじゃ特訓のシメにそろそろいくぜZワザ!『スパーキング……」


マオ「待て待て待て待て!!」

サトシ「あっ、お帰りマオ。もう買い物は終わった?」

マオ「あぁ終わったよ終わりましたとも。んで、君は一体今何をしようとしたのかね?」

サトシ「『スパーキング……」

マオ「あぁあぁ場を弁えないおバカちゃんめ」ベシッ

サトシ「いてっ」

マオ「いつもサトシが特訓してる場所と違って、ここはそこそこ通行人がいる道路なの。わかる?」

マオ「そんなところで『Zワザ』なんか撃ってみなよ」

サトシ「あぁわかった。どうなるか試

マオ「すなーーーーーーーーー!!!」ドゴォ

サトシ「がぉ゛っ!? ……ダッテ、ダッテウッテミナヨッテ……」

マオ「そういう意味で言ったんじゃない!」

サトシ「でもさ、確かめてみたいじゃん。この『Zパワーリング』ってのが前のリングとどう違うのかって」

サトシ「未だにその違いがわかんないんだよ……違いといえばほしぐものZクリスタルの……」

マオ「ほしぐもちゃん……か。今どこで何をしてるのかな。ウルトラスペースってとこで楽しく暮らしてるといいけど」

サトシ「手のかかるヤツだったけどアイツと一緒にいる時間は楽しかったなぁ。クリスマスも一緒に過ごしたし」

マオ「今度はもっとちゃんとしたパーティーに呼べるといいね」

サトシ「そうだな……」シミジミ

ピカチュウ「ぴかちゅ……」
263 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/30 17:54:17 ID:2/Duqf5A [2/6] 報告
ゴラーーーーー!!   ドコニイキオッターーーーー!!


サトシ「!! 何だ!?」

マオ「ジジ臭いオッサンの声だ。関わると面倒そうだから場所を変えよう」


オッサン「おいお前ら!!この辺で墓荒らしのムウマを見かけんかったか!?」

サトシ/マオ「「ヒィッ!?」」

マオ「な、何でございましょうか」

オッサン「この辺に霊園の大事なお供え物を持ち出したムウマが通りかかったかと聞いておるんじゃ」

サトシ「ムウマ? ……見なかったですけど、そのムウマがどうかしましたか?」

オッサン「またやられたんだ。ハウオリ霊園には食い意地の張ったムウマが一匹居ついてしまっておってな」

オッサン「ソイツが何度も何度も、亡くなったポケモン達のためのお供え物を食いやがるのよ」

マオ「まぁ……迷惑なポケモンなんですね」

オッサン「そこで我慢の限界だったワシらは力づくでムウマを追い出すことにした」

オッサン「何度も引っ叩いたり炙ったりしたが、それでも未だ懲りる気配もなくて困ってんだ」

オッサン「アザだらけの体が目印さ。とにかく見つけたらとっ捕まえてワシらを呼んでくれよ。じゃあな」


サトシ「墓荒らしのムウマ……かぁ」

マオ「でも聞いてるとちょっと可哀想な気もしてきたな。そのムウマ、今もアザだらけでどこかにいるんでしょ?」

サトシ「見つけたらオッサンに言うんじゃなくて、ポケモンセンターに連れてってあげようか」

マオ「だね。その方がいいよ」

ピカチュウ「ピカァ!」

アママイコ「まぁーい!」


ガサッ


マオ「!? サトシ、今の物音聞いた?」

サトシ「あの茂みからだ。ひょっとして野生のポケモンかな?」

マオ「さっきのオッサンの声にびっくりして隠れてたのかも。ねぇ、やっぱり特訓の場所を変えよう」

サトシ「そうだな」


ムウマ「むぅ……」ヒョコッ


サトシ/マオ「「……あ」」
264 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/30 17:58:24 ID:2/Duqf5A [3/6] 報告
-------ククイ家-------


ムウマ「むぅ〜♪」

ククイ「……で、連れてきたと」

サトシ「うん。マオん家はお店が忙しいから野生のポケモンを満足に世話できる時間がないって」ガツガツ

ククイ「どうしてポケモンセンターに置いてこなかったんだ?」

サトシ「お腹が空いてたもんでお昼の弁当をあげたら懐かれちゃって。しばらくは離れてくれなさそうだ」ガツガツ

ククイ「なるほど。弁当を持って行ったハズのお前がこんな中途半端な時間に飯にガッついてるワケが漸くわかった」


バーネット「ほしぐもちゃんが出て行ったと思えば……またうるさくなりそうな子が入ってきたわね」

ククイ「まぁ、ほしぐもと違ってムウマはキチンと研究もされてるポケモンさ。世話くらい何とでも……」

バーネット「そうじゃなくて……私達の周りが騒がしいと……ね?///」

ククイ「フフ、ここは大人として、ほんの少しの間だけガマンしてやろうじゃねぇか」


ムウマ「むぅ〜♪」スリスリ

サトシ「ん?お前まだ食べるのか?」

ムウマ「むぅ!むぅ!」

サトシ「おぉ可哀想に。何日も食べてなかっただろうからな……わかった。じゃ、あーーん」

ムウマ「むぁーー」

ピカチュウ「チッ」

サトシ「おいしい?」

ムウマ「むぅ!むぅ!むぅ!」

サトシ「……フフ。……あ、そうだ!博士ーー!」

ククイ「どうした?」

サトシ「オレ決めたよ!来年のクリスマスプレゼント!」

ククイ「……いきなりだな。何だ?一応聞いてやるから言ってみろ」


サトシ「オレ、おにーちゃんになりたい!だからさ、“妹”がほしいんだ!」


ククイ「ブハッ」

バーネット「……もう///」

サトシ「オレ知ってるよ。子供って結婚するとできるんでしょ?二人共結婚してるからいつでも子供できるよね?ね?」

ククイ「サトシ、お前今日は外で寝ろ」
265 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/30 18:01:05 ID:2/Duqf5A [4/6] 報告
-------その夜-------


ルガルガン「ZZZ……」

ピカチュウ「ピカァ……」ゲシゲシ

ムウマ「ムゥ……」


サトシ「……てことがあったの。オレさ、二人に変なこと言っちゃったのかな?」

ハナコ『ハァ……サトシにはそういう教育はしてなかったなぁ』

サトシ「でも前から弟か妹はほしいなって思ってたんだ!今日ムウマを拾って昔のことを思いだしたんだ」

ハナコ『そういえばアナタは小さい頃よく言ってたわねぇ。でも今はもうできないっていっつも断ってたっけ』

サトシ「そうだ。今だから言えるけど『もうできない』ってどういうこと?ママは結婚してるんだろ?」

ハナコ『うぐっ……!? マ、ママはね。サトシを産んでしまったからもう産むことはできないの』

サトシ「でもカキやスイレンは……」

ハナコ『あぁもう喋るな!大人になったら嫌でも思い知らされるから大丈夫!』

サトシ「ほへー……」


ハナコ『ねぇサトシ、時々こうやって連絡を寄越してくれるのは嬉しいけど年末年始くらいは家に帰ってきなさいよ?』

ハナコ『旅をしてた今までと違って、アローラにはいつでも戻れる環境があるんだから』

サトシ「ん〜……でもしばらくアローラから離れるのはイヤだし……」

ハナコ『ふぅ、アナタもすっかりそっちの人間ね。まぁ、気が済むまでアローラに居るといいわ』

サトシ「よしっ」

ハナコ『でも早く帰ってこないと、折角溜めた旅の貯金、ママが使っちゃうかもね〜?』

サトシ「オイコラ母親」

ハナコ『冗談よ。ムウマちゃんとは何日暮らすつもりなの?』

サトシ「傷が完璧に治るまで。ジョーイさんは三日で傷が消えるって言ってたかな」

ハナコ『そう。しっかりね』

サトシ「じゃあそろそろ切るよ。明日は博士達の研究についていくことになってるんだ!楽しみ!」

ハナコ『おやすみ。サトシ』

サトシ「おやすみーー!」ガチャッ


ピカチュウ「ピー…カー…」ゲシゲシ

サトシ「こらこら!寝相悪いふりしててもバレバレだぞ。ムウマを蹴るな。短い間とはいえ仲良くしろよ?」

ピカチュウ「ピィ……」
266 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/30 18:12:16 ID:2/Duqf5A [5/6] 報告
サトシ「よし、じゃあそんなピカチュウさんの為にオレが一肌脱いでやりますかね」

ピカチュウ「?」

サトシ「子守唄。久しぶりの」

ピカチュウ「! ピッカァ!」

サトシ「シーーーー、皆が起きる。……さて……お前だけ、特別にな?」

ピカチュウ「チャァ〜♪」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

サトシ「もしもー♪もしも君がーー♪ 僕のー夢の中にーー♪ 遊びにきてくれたならー……♪」

サトシ「なんて……ちょっと 思っただけ……♪」

モクロー「ZZZ……」

ニャビー「ZZZ……にゃぅ……」


サトシ「もしもー♪もしも僕らのーー♪ 出会いーーがなかったならーー♪ 君に聞いてみたいけどー……♪」

サトシ「ピカチュウ? もう眠ったのかい?」

ルガルガン「ZZZ……ぐる……」

ムウマ「ZZZ……おにー……むぅ」


ピカチュウ「ZZZ……ぴかー……ちゅ」

サトシ「……フフッ」



サトシ「おやすみー……♪ おやすみー……♪ おやすみー……♪ 今、星が流れーたよー……♪」



サトシ「おやすみー……♪ おやすみー……♪ おやすみー……♪」





                     そろそろ僕もねーむるよー……♪











                      -------fin-------
267 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/30 18:19:48 ID:2/Duqf5A [6/6] 報告
ここまで読んでくださってありがとうございました

最近のアニポケは展開が速く無理な設定をつくって辻褄を合わせるのが大変でした
例えば今回のお話は49話と50話の間という設定
つまりシルヴァディの一件からザオボーの逆襲までの間に年跨ぎをしていたということになります。そんな無茶な
しかしククイ博士の結婚やウルトラガーディアンズなど新しいSSのネタになりそうな要素が増えて面白いです(´▽`*)

改めて、ありがとうございました……
268 : アルヒー@ムーンボール 17/12/30 18:24:55 ID:UZYwmEQk 報告
乙。面白かった
269 : クレオン@TMVパス 17/12/30 21:43:25 ID:tH2bOAdM m 報告
次回作に期待
270 : パルダス@シールぶくろ 17/12/30 23:49:42 ID:oiscuqyE [s] m 報告
271 : ラクロス@こぶしのプレート 18/01/01 18:39:45 ID:.ZAzq3GE 報告

リンクが見えてニヤニヤ
272 : ハコモリ@メガリング 18/01/01 22:36:40 ID:/Mqvg0ao [s] 報告
乙ぅ!
面白かったぜー!
273 : ースター@ラッカのみ 18/01/02 19:23:00 ID:TU9Kr3IE [s] m 報告
乙でしたー