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【R18】催眠烏賊の欲望、そして愛【ポケ×人】

 ▼ 1 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/29 21:51:21 ID:vj92BePA [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 海の上に築かれたドーム。人間の手によって再現された紛い物の環境が、私の生活圏だ。


 私は一匹のポケットモンスター。縮めてポケモン。人間達の学術的呼称に則り、カラマネロと名乗っておこう。


 偶発的な事故で天地が逆転してから、私は新しい姿、強力なサイコパワー、そして人間と同等以上の知能を手にしていた。

 そんな私の日課は、人間達の手で作成された情報媒体である、本を読むことだ。このドームはブルーベリー学園と呼ばれる組織の管轄下にあり、多くの生徒と蔵書がある。

 私のサイコパワーをもってすれば、生徒を催眠下に置き、本を持って来させることなど造作もないことだ。
 ▼ 2 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/29 21:52:17 ID:vj92BePA [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「おはよ〜〜〜」

 毛むくじゃらの小さなシルエットが近づいてきた。

ニャスパー「あんた今日も本読んでんだにゃあ。貸して貸して」

 同じエリアに住むポケモンである。私が本を読むのを聞きつけて、度々訪ねてくる。読むのはほとんど、文でなく絵や写真が大半を占める雑誌だが。服飾や化粧を扱ったものという。

ニャスパー「何読んでんの?」

 遠く離れた、シンオウ地方なる場所の歴史書だった。


 人と結婚したポケモンがいた
 ポケモンと結婚した人がいた
 昔は人もポケモンも
 おなじだったから普通の事だった


 そのようなことが書かれている。にわかには、信じられないことだ。というより、興味もない。

ニャスパー「ホントかにゃ〜?あ、見て見て!」
 ▼ 3 ューラ@ベリブのみ 24/09/29 21:52:18 ID:jGuogH6. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援する
 ▼ 4 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/29 21:53:11 ID:vj92BePA [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 私が興味のない分野であることを知りながら雑誌を見せてくる。そこには、紫色の髪と褐色の肌を持つ、人間の女の姿があった。名前は……


ニャスパー「パルデア地方のジムリーダー、リップだって。エスパー使いらしいよ。しかもモデルとメイクアップアーティストも兼業してて……」


 詳細は分からないが、服飾関係の職業らしい。化粧品の類を塗りたくった顔で、こちらを見つめていた。

 人間のメスとしては長身な方だろう。長い脚をここまで露出する衣装の人間は、このドームでは見たことがない。

ニャスパー「あたしもこういうジムリーダーのパーティーで活躍したら、大スターになっちゃうのかなぁ。えへへ」

 特段興味を抱いたつもりもなかった。だが、私の記憶巣の一角を、そのリップという人間は確かに占めたのである。
 ▼ 5 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/29 21:54:20 ID:vj92BePA [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 それから数日後。ニャスパーが血相を変えて私を呼びに来た。

ニャスパー「ほら、あれあれ!本物だよ!?」

 二人の人間が並んで歩いていた。

 一人は、ハルトやらいう若い人間のオスだ。最近学園に留学し、戦いで頂点を勝ち取ったという。

 そしてもう一人は、ハルトより長身のメスだった。ここに来たのは初めてだろうが、私はこのメスを知っていた。


リップ「中々ゴイスーな施設よねぇ。ハルトちゃんもブイブイ言わせてるんでしょ」

ハルト「えへへ、チャンピオンですから♪」


 雑誌に掲載されていた、あのメス……リップだった。
 ▼ 6 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/29 21:55:35 ID:vj92BePA [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニャスパー「こりゃ驚いたにゃあ。しっかし、ずいぶん丈の短いお洋服だこと……」

 その言葉を聞いて、私はリップの脚を目で追った。すらりとした、それでいて肉付きの良い両脚。それが均衡のとれたフォームで前後に動いている。

 褐色の肌が、陽の光を受けて輝いていた。そのようなものに何故、自分はわざわざ注目しているのか。よく分からない。

ハルト「そうだ!せっかくだから、僕がこのドームでゲットしたポケモンと交換なんてどうですか?」

リップ「いい考えだわ。リップとハルトちゃんの仲良しの証ね♡」

ニャスパー「にゃふふふ……」

 ニャスパーが腹に一物ありそうな笑い声を上げた。いつもは畳んでいる耳の隙間から、青い光が微かに漏れている。

 くだらない悪戯を仕掛けるつもりだろうか。
 ▼ 7 タッコ@おしゃれカード 24/09/29 21:55:37 ID:XpLERoFQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援ね
 ▼ 8 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/29 21:56:11 ID:vj92BePA [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニャスパー「んん〜〜〜……ふにゃぁ!」

 サイコパワーの風が、二人の人間の間を駆け抜ける。唐突に面積を増す褐色肌。リップの服の裾が一気に捲れ上がる。


リップ「いやんっ!」

ハルト「あわわっ!?」


 真紅の"それ"が目に飛び込んできたのは、その時だった。


リップ「んもう、クリビツだわぁ。たいぶ裾が捲れちゃって」

ハルト「だ、だだ大丈夫です!赤いパンツなんて僕見てないですし」

リップ「バッチリ見ちゃってるわね♪」
 ▼ 9 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/29 21:56:54 ID:vj92BePA [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 腹を抱えて笑い転げるニャスパーを気にも留めず、私は呆けたようにあの光景を反芻していた。

 目に焼きついて離れないあの赤は、人間達が素肌に身につけるという下着で間違いない。

 それに関する知識がきわめて乏しい私でも、それが異常に薄手なものであることは、容易に察することができた。
 満月のように丸い尻の曲線がはっきりと見え、布に隠されているべき、深い谷間さえも分かるほどだった。

 ポケモンである自分には、何ら意味のない光景だったはずだ。なのに、脳がそれを忘れ去ることを拒絶する。

 ハルトはより近くでリップの尻を目の当たりにしたのか。そのことを、やるせなく感じてさえいるのだ。
 ▼ 10 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/29 21:57:25 ID:vj92BePA [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 全く理解の及ばない、未知の感情に苛まれる。これは何なのか。たかが一人の人間のメス、その肌を見ただけで心の震えを覚えるのは何故だ。

 私の中である計画が頭をもたげてきたのは、その懊悩から逃れようとしている最中だった。


 翌日。コーストエリアにハルトがやって来た。

 ミライドンという、この時代らしからぬ身体を持つライドポケモンを駆っている。機を窺うため、その様を暫く見ていた。

 一息つくために、ハルトはミライドンをボールに戻す。


 その一瞬、私の放った念波が奴の頭をすり抜けた。
 ▼ 11 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/29 21:57:55 ID:vj92BePA [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハルト「………………」

 見開かれた両目に鈍い光が灯っている。私が目の前に現れても、まるで反応を見せない。

 催眠は成功だった。触手を軽く動かすだけで、ハルトは私の意のままに動く。カバンに手を入れ、モンスターボールを取り出すのも、全て私が命じたことなのだ。

 放たれたボールが私に向かい、その中へと私を閉じ込めてゆく。抵抗はしない。する理由がない。


 人間を操らせて、自分を捕獲させるとは、中々皮肉である。少し可笑しな気分になった。
 ▼ 12 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/29 21:58:25 ID:vj92BePA [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

ハルト「リップさん、約束のポケモン交換!僕からは……じゃん!カラマネロです!」

リップ「あら、カロス地方でよく見られるエスパーポケモンね。リップもフォッコちゃんを手に入れたし、ちょうどお揃いだわ」

リップ「せっかく送ってくれたんだもの、カラマネロちゃんも大切に育てるわ♪」

ハルト「はい!」

ハルト(…………)


ハルト(僕、カラマネロなんていつ捕まえたんだっけ。なんで、交換に出そうと思ったのかな……)

〜〜〜〜〜〜〜〜
 ▼ 13 タフリー@クサZ 24/09/29 22:00:30 ID:XpLERoFQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ワイ、難しい文章読めないタチなんだけど、これはすいすい読める。すごい……支援。
 ▼ 14 ィアルガ@クスリソウ 24/09/30 18:24:24 ID:f8F.XbR. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 15 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/30 21:48:04 ID:A3BQSHsg [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 モンスターボールから出ると、そこはパルデアだった。

 目の前に、人間のメスが一人いる。この私に、外に出る契機を与えた人間。


リップ「リップの下に来てくれてありがとう。これからシクヨロ、ね」

 写真で見るのとは、違った。遠くから見るのとも、異なる。
正面から向かい合うと、明確な輪郭を持った存在であると実感できる。
ドームを行き交う生徒にはない……肉感というものかもしれない。

 甘い香りがした。このメスが自らに振りかけた、香水と呼ばれるものだろう。人間が化学的に生み出した匂いは煩わしいばかりと思っていたが、不思議と悪くない気分だった。

 それにしても、今私がいる小さな部屋はどこなのだろう。ポケモンジムというものは、ポケモントレーナーが鍛錬するための施設であると聞いた。それとはまるで違う。このメスの、私的な住処なのか。

リップ「ここはね、リップの別荘……と呼ぶにはちょっぴり小さいけど。まずはここで、パルデアの空気に慣れてもらおうと思って」

 なるほど。パルデアの空気、水、その他雰囲気に慣れろということか。そうなると、他の手持ちポケモンの姿が見えないのも得心がいく。まったく別の環境から来たポケモンと、考えなしに共に生活させれば、互いに違和感や不快感を覚えるかもしれない。
 ▼ 16 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/30 22:00:11 ID:A3BQSHsg [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「案内するから、着いてきてね」

 メス……リップが、私を先導するように歩き出す。後に続いた。以前ドームを訪れた時とは違う、下半身を締め付けるような服を身につけている。確か、ジーンズと呼ばれるものだ。


 リップが一歩一歩進んでいく。尻が、左右に振れていた。

 食べ頃になるまで熟したきのみが、風に揺られる様を思い起こした。先日はここまで丸かっただろうか、と少し考え、服装の違いによるものだと理解した。
 締め付けるような生地の服を着ているから、尻の本来の輪郭が、誤魔化されることなく曝け出されているのだ。

 右に、揺れる。左に、揺れる。両目を動かして、それを追いかける。距離は変わっていないのに、何故か視界を一杯にしている気がした。


リップ「?あら、どうかした?」

 その声が、私が触手を前に伸ばしかけていることを教えてくれた。自分でもよく分からないのだが、私は何かに触れようとして触手を伸ばしていたらしい。理由を探していると、何故かリップの尻を思い出した。

リップ「もしかして、お手々繋ぎたい?ほら」

 リップの指が伸びて、私の触手を軽く掴み取った。じんわりとした温かさが、不快ではなかった。
 ▼ 17 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/30 23:16:32 ID:A3BQSHsg [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 触手に伝わる手の温度を感じながら、決して多くない部屋を回る。

リップ「ここがベッドルームね。リップが寝て起きるとこ」

 人間が眠る時に使う、ベッドが置かれている。大きな鏡の前に置かれているのは、化粧に使う道具だろうか。種類ごとに整頓されている。

リップ「もし寂しくなったら、いつでも来てちょうだい。ふふっ、一緒に寝てあげる」

 なんとなしに室内を眺めていると、とある物が目についた。洗濯バサミと呼ばれるものに吊るされた、水色の薄い布切れ。

リップ「こらっ。レディの下着をそんなに見つめたらノンよ?でも、片付けるの忘れてたリップもだらしないか」

 色は違うが、この形といい、向こう側が透けて見える薄さといい、かつて見た……ここに来る契機となった……下着と同種のもので間違いないだろう。
 しかし、不思議なことに、あの時私の心を掻き乱した不可解な感情は、まるで湧き上がってこなかった。同じ物のはずなのに。

 何故か。今この時に、身につけられていないからなのか。


 ぱん、と手を叩く音が響いた。

リップ「そうだわ。リップの所に来たおもてなしの"アレ"をしてあげなくちゃね」
 ▼ 18 スイゾロア@ホズのみ 24/10/01 19:53:07 ID:qLVEcMWo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 19 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/01 20:20:54 ID:VT2knwL2 NGネーム登録 NGID登録 報告
 何かしら、通過儀礼とでも言うべきものがここにはあるのだろうか。考えている間にも、リップは私の触手を引いて通路を進む。

 行き着いたのはバスルームと呼ばれる、人間達が身体の汚れを洗い落とすための部屋だった。その真中に移動する。

リップ「ちょっと待ってね、支度してくるから」

 扉の向こう側に消えていく時にも、私はリップの尻を目で追いかける。一体、何をしようというのか。布が擦れる音が聞こえてくる。

 僅かな間待っていると、半透明の扉の向こうに、褐色の影が現れた。メリハリのある凹凸を帯びたその影は、途切れることのない曲線の輪郭を有しており、全貌も分からないのに、確かな柔らかさを感じさせる。

 扉が開いた。


リップ「お待たせ、カラマネロちゃん。歓迎祝いに、しっかりキレイにウォッシュしてあげちゃうわ♪」


 私と同じ装束の、リップが入ってきた。つまり、何も着ていないのだ。

 半開きになっていた口を閉じる。見開いていた目で、瞬きをする。どちらも、無意識のうちにそうなっていた。
 ▼ 20 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/01 20:37:42 ID:Am4M5c9k NGネーム登録 NGID登録 報告
リップ「ドームにいた頃はカラダをキレイにする習慣あった?リップのポケモンになったからには、清潔でいることの楽しさと気持ちよさを教えてあげる」

 客人や新たな仲間に対し、湯に浸かったり、身体を洗う場を提供してもてなすという慣習が、人間社会にあることは知っていた。これも、その延長線上にあるのだろう。

 それから、正確さを期するのであれば、リップは生まれたままの姿とは言えない。子供の個体に栄養を与える、乳房の先端二つと、股の間……人間はここに生殖器官があるという……が、薄手の吸盤のようなものに覆われていた。

 不意の露出を避けるためのものであるらしい。人間は、外や他人の前でそれらを見せることを恥としているのだ。
 
 惜しいな。唐突に、そう思った。しかし一方で、このように隠す努力をするに値するものにも思われた。

リップ「それじゃあ、まずは前から始めていくわね。ボディソープが肌に合わなかったら教えて」

 リップは屈み込み、私の足部から胴体にかけてを洗い始める。繊維質よスポンジという道具を使っていた。
 
 屈んだリップの背中を見下ろす体勢になる。
 ▼ 21 ケルライコ@ピクルススライス 24/10/01 22:39:04 ID:qLVEcMWo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 22 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/01 22:54:40 ID:xvA.SXRg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 見たことがないほど、きめ細やかな肌をしていた。ドームにいた学生とは十年以上年齢の開きがあると思われるのに、肌の瑞々しさは彼らと同じか、それを上回ってすらいた。

 滑らかな質感そのままに、流れるような背中のラインが目の前に描かれている。それは腹部に至ると急に引き絞られ、さらに臀部にまで達すると、再び膨らむように丸みを帯びてくるのだった。変化に富んだ身体つきは、後天的な努力も大きいだろう。

リップ「んっ、しょ……ん、ん〜っ……!ふふ、気持ちイイ?」

 リップはスポンジを私の身体の上で滑らせ、余すところなく刺激を与えてくる。それに呼応するように、ふっくらとした尻が左右に揺れ動いた。
 何にも包まれていない尻の肉はパツパツに張り詰め、褐色肌の艶めきが、豊かな丸みを強調している。

 洗われている暫しの間、その様をじっと見続けた。

 それにしても……


リップ「んー……うん、バッチグーね。あなたの素敵なボディがもっとキレイになったわ」

 リップは来たばかりの私に対し、文字通り"ひと肌脱いで"、甲斐甲斐しく歓迎してくれている。催眠念波を使っていないにも関わらず、だ。


 仄かに浮かび上がる思いは、"喜び"と称すべきであろう。
 ▼ 23 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/01 23:27:49 ID:xvA.SXRg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 胴体を洗い終わったリップが立ち上がった。私はカラマネロという種族の中では、水準より大きいサイズに分類されるらしい。その私とほぼ同じ目線の高さだった。

リップ「次は両手で頭を洗わせてね。少し頭を下げてくれる?」

 特に逡巡することなく、言われるがまま頭を下げる。私の頭部を洗うため、リップは正面からこちらに近づいてきた。

 リップの胸部が……乳房が目の前に迫る。

リップ「ごし、ごし。ごし、ごしと。すごいコシの強いヘアーねぇ」

 両手で私の頭の触手(人間から見れば髪の毛にも見えるだろう)を掻き洗っている。そのため、腕の動きに合わせ、乳房が小刻みに揺れていた。

 基準がないため、大きいのかどうかは判然としない。ただ、確かな柔らかさと弾力があることは確かだった。重力に負けず、先端はツンと上を向いている。吸盤のようなシートに覆われたうえで、だ。
 その下がどのようになっているのか、少しずつ興味が湧いてきている。


 リップの身体、そして言葉を観察しているうちに、歓迎の洗体は終わった。

リップ「うん…うん。イイわ!カラマネロちゃん、キレイになってハンサムさも倍アップよ♪」

 リップのかけてくれた言葉が、白いバスルームに映える褐色の身体と共に、心に焼きついた。
 ▼ 24 モネギ@おだやかミント 24/10/02 18:18:40 ID:Ve3oMbas [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 25 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/02 23:21:15 ID:loiAHa3. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 夜。人間の掌に収まるほどの大きさにまで自らの身体を縮め、身体の疲労を解消するのは、野生か否かを問わずポケモン全ての習性である。

 私もそのように、モンスターボールの中で床についているが、脳は未だに活発な活動を続けていた。
 考えていることは無論、私のマスターとなったメス……リップのこと以外にない。あの日以来、私の心中には何故、常にリップの姿があるのか。その肢体のことにばかり、考えをめぐらせ続けているのは何故か。

 埒を開けようと、私は私に催眠をかけることにした。
 そう言うと大それたことのように聞こえるかもしれないが、どうということはない。私の催眠術は、端的に言うと対象の精神に干渉するものだ。それを応用すれば、記憶を読み取ったり、再現するということもできる。

 これにより、私が見聞きしたきたこと……リップの身体を見た際の情動や息遣いを、その時以上にリアルなものとして追体験が可能なのだ。
 催眠念波を、自分自身に流し込んだ。


 湯気の立ちこめる空間に立っている。我ながら、記憶の追想の精度は大したものだった。

 ほぼ裸のリップが私の身体を洗ってくれている。あの時は初めて目の当たりにしたこともあって、却って集中できていなかった。改めて見直すと、私を洗うリップの身体はどこまでも瑞々しく、躍動的だった。

 彼女の内から溢れる眩しいものが、弾けているようにも思える。
 ▼ 26 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/02 23:35:57 ID:loiAHa3. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ゆっくりと、一対の触手を伸ばした。

 何もない。目の前にリップの身体はあるのに、それに触れた感覚はまるで伝わってこない。
 それは当然のことで、既に体験した記憶を追っているに過ぎないからだ。触れていない身体に、触れられるはずもなかった。触手を握った手の温もりは未だ忘れられなかったが、それとはまた違う質感なのだろう。

 乳房の先端や股の間を覆っていたものは、ニプレスというものらしい。無駄だと分かっていながら、剥がそうとした。やはり無駄だった。その下の景色を私は知らない。
 知りたい……のか。知りたいならば何故、あの時剥がそうとしなかったのか。あの時、裸身に触れようとしなかったのか。


 もう少し遡ってみた。ジーンズという拘束着めいた衣服に包まれた尻が、私を呼ぶように揺れていた。右、左、右、左。どこまでも大きく、弾力に満ちていた。この衣服の中に、あの裸体が押し込められるように隠れている。
 これからは服を着ている時でも、そう思いそうだった。

 さらに、ドームにリップが来た時のことを思い起こそうとしたが、心身の疲労がそれを中断させた。
 取り込んだ情報を反芻するため、自身に念波を送ったことは一度や二度ではない。それでも、これほど疲弊するまで熱中したことはなかった。


 目を閉じた。閉じてからも、褐色の曲線は焼きついたままである。
 ▼ 27 ンベアー@すごいカンポーやく 24/10/02 23:38:00 ID:Ve3oMbas [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いいねぇ
 ▼ 28 プラス@ミズZ 24/10/04 00:00:48 ID:WG/2mFQQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 29 スイゾロア@ブロロンのガス 24/10/04 19:13:10 ID:WG/2mFQQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 30 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/04 20:32:41 ID:6oacg7jM NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

リップ「いち、にぃ、さん、し……ふぅっ、ん……いち、にぃ」

 パルデアに来て三日目になる。住む処が変わったとはいえ、私の生活サイクルが大きく変動することはなかった。

 私が本に興味を持っていることを、リップはすぐに悟ってくれた。今読んでいるのは、ポケモンバトルの戦術についての理論や先例を取り上げた本だ。とはいえ、バトルの訓練を積むよう命じられたことはない。戦力増強の一員として、私を置いているわけではないようだ。

 あのオスの子供、ハルトに渡されたから大切にしているのか。そう思いこむと、どこか腑に落ちない気分になった。

リップ「はーち、きゅう、じゅう……!はぁぁ……っ、イイ感じにカラダが解れたわ」

 先ほどまでリップは、部屋の中で軽い運動を行っていた。腕や脚を組み替える様は、一部のエスパーポケモンがサイコパワーを高める際に取る体勢と似ている。頬を赤らめてゆったりと浮かべる笑顔は、心地よい疲労の存在を伝えてきた。

 
 面積はさほど小さくもない服だったが、生地は薄かった。薄衣がリップの身体に纏わり、流れる曲線を強調する。柔軟のために背中を反ると、胸の丸みがぐいと押し出され、浮かび上がった。反射的に、その先端に横目を向けていた。

 下の方も、腰から足首まで布に覆われてはいる。それでも、ぱつぱつに張り詰めた太ももが布を内から膨らませる。

 不思議なことだが、果実のような尻の丸み、刻まれた谷間、脚に至るまでのラインが、浴室にいた時よりもハッキリと感じられた。
 ▼ 31 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/04 20:47:01 ID:/TBoVOuE NGネーム登録 NGID登録 報告
 やがて、リップは火照った身体のまま浴室へと向かった。汗を流すためだろう。汗を張りつけた褐色肌が妖しい輝きを湛えている。

 ちょうどよい所まで本を読み進め、浴室の前に立った。
 湯の流れる音に乗って、リップの鼻唄が聞こえてくる。擦りガラスの向こうにある褐色のシルエットが、心地よさげに腰をくねらせていた。

 その気になれば、触れられる距離だった。

 機会はいくらでもあった。初日を終えても私を風呂に入れてくれるし、今もまた。意を決して浴室に飛び込むこともできるだろう。何より、私にはポケモンの中で最も強力だという、催眠念波があるのだ。


 それでも、私はいずれの方法も選ばなかった。それは、私の求めるものではないと、漠然と思ったからに過ぎない。

 これまで感じたことのない違和感だった。それでも、それ自体は不快でも窮屈でもない。


リップ「……しもしも。お疲れ様で〜す。今?問題ナッシングよ」

 湯が止まり、リップの声が反響する。ジムリーダー以外の生業を持つ彼女は、時と所を問わず仕事の話をする。大した日数を観察していたわけではないが、後にしてもらいたいと断る様を見たことがない。


 彼女が遠隔地の相手と会話する際に使用する機械。そこに考えが至った時、閃いたことがあった。
 ▼ 32 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/05 14:47:52 ID:2KVwDB.o [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 それは、スマホロトムと通称されている。ロトムというゴーストタイプのポケモンは、人間の製造した機械、電子機器に憑依する習性がある。

 人間がその習性を利用して、高度な家電製品を製造していることは知っていた。スマホロトムもその一例なのだ。

 ポケモンであるということは、私の催眠術による干渉が可能だということだ。ロトムを通じて、憑依している機械を、私が思うように操作できるだろう。


 リップと、対話が可能かもしれない。それによって、あの身体に触れる許しを貰う。唐突な発想だとは思わなかった。


リップ「はぁ、気持ちよかったぁ……♪」

 リップが部屋着姿で部屋に戻ってきた。先程と違い、顔が火照っているのは、浴室で湯を浴びたためである。

 甘い匂いがふわりと漂ってきた。石鹸(自分の肌に合うように自ら手を加えているらしい)だけでなく、リップ自身の帯びる香りも多く含まれているのか。微かにうっとりとする。

 スマホロトムをテーブルに置き、リップは背を向けて冷蔵庫に向かった。


 念波を放つ。
 ▼ 33 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/05 15:12:05 ID:2KVwDB.o [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スマホロトム「……ロト?ロトトトトトト……ロト……!」

 スマホロトムが、機械の中に潜り込んでいるロトムが、妙な声を上げ始めた。やはり、純然たるポケモンだ。神経網を通じ、私のサイコパワーが精神に浸透しているのを実感する。

スマホロトム「ロト……ロ……ロト…………」

 抵抗する気配が消える。上手くいった。人間の単位で一時間、ロトムの意識は眠っているはずだ。そのまま機械のプログラムを操ることは、催眠の手順とそれほど異なるところはない。

リップ「あら?エラーかしら……」

 リップが異常に気づいた。きのみを混ぜて作ったドリンクを片手に近づいてくる。裏返して画面を見れば、そこには短い文を書き残す、メモ用アプリケーションが起動している。

 私の準備も完了していた。


『私の言葉が、分かるか?』
 ▼ 34 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/05 15:23:10 ID:2KVwDB.o [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「え……」

 訝しんで画面を指で叩いても、切り替わることはない。私の意思がない限り、動作することはなくなっているのだ。

『目の前にいる』

 続けてメッセージを送ると、リップは側に立つ私に目線を向けた。

リップ「カラマネロちゃん?そうなの?」

 思ったより早く事態を把握していた。頷くことで、認識が正しいと返事を返す。リップは特段驚いたり、不気味に思っているようでもない。

リップ「あなた、こんなことまでできちゃうの。ゴイスーだわ、とっても賢いのね」

 素直に感心してくれている。ジムリーダーとなれば、これぐらいの不測の事態には、すぐさま順応することが求められるのか。

リップ「でも、連絡先とか写真を消したり、流出しないようにだけは気をつけること。よい子に見せちゃイケナイ写真もあるの♪」

 それがどのようなものか微かに興味が湧いたが、とにかく本来の目的に進みたい。

『ここに来て、お前を見ていた』

 迂遠な言い方をしても、無駄に時を費やすだけだろう。

『お前の身体を、よく見る機会があった』
 ▼ 35 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/05 15:37:40 ID:2KVwDB.o [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「あらまぁ。リップのカラダ、ポケモンちゃんの目まで奪ってたのね。我ながら罪だわ」

 目を奪われる、とは人間たちのいわゆる比喩表現で、半ば無意識に目線を集中させてしまうことを意味する。私の彼女に対する反応は、まさしくそれだった。

『私が思うに、お前の身体は……』

 言葉が滞ってしまった。
 本を数多く読んでいたから、語彙は並の人間よりあると自負している。それでも、どう表現すべきか分からない。幾つも表現が思いつくのに、そのどれもがどこか違う気もする。

『……豊かで、それでいて絞られていて、均衡が取れている。目にしたらまず忘れることはないのに、見る度に新しいものを目の当たりにするようだ。視覚だけでなく、他の感覚が鋭敏になっていくようで……」

 結果、思いついたことをひたすら書き連ねるという、きわめて非効率な方法を選んでしまった。だが、リップは見守るような表情で、冗長極まる文章を読んでくれている。


 私を見たリップが、余裕に満ちた笑顔を浮かべてきた。

リップ「つまりはリップのカラダを、キレイだ、って言ってくれてるのよね」
 ▼ 36 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/05 15:50:19 ID:2KVwDB.o [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 私が表現に散々頭を悩ませてきたというのに、リップはそれをたった一語で解決してしまった。

リップ「カラマネロちゃん、仏頂面に見えて意外と情熱的だったのね。好きよ、そういうの」

 あとは、私の偽らざる欲求を伝えるだけだ。友好的と思える態度を翻されるかもしれない。それはやむを得ないことでもあるだろう。それを恐れて、口を噤む選択肢はなかった。


『リップ。私は、お前の身体に触れたい。肌に、この手で、直接』


 艶やかな唇に指を当て、リップは考え込んでいた。恐怖や後悔はない。退けないところまで来たな、という思いがあるのみである。

リップ「……そうね」


リップ「ここまでアツい想いを向けてくれるのは分かったわ。でも、少し考えさせてもらえる?」
 ▼ 37 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/05 16:01:16 ID:2KVwDB.o [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 私は困惑した。それは明確な拒絶でも、望みながらも難しいと思っていた了承でもない。保留という答えをどう解釈すべきか、分からない。

リップ「ナマでカラダを触らせるとなると、結構ややこしい関係になりそうじゃない?その前に少し考えさせてほしいの」

 リップの態度は、私が要求する前と後で変わったようには見えない。

リップ「それにしても、カラマネロちゃんて紳士的ね。許可を取ってから触ろうとするんだもの。こんなことができるなら、催眠にかけて剥くことだってできるのに」

 面食らった。

 私が催眠念波を直接使わなかったのは、私がそうしたいと考えたからに過ぎない。リップのことを慮っての行為ではないはずなのだ。
 買い被られている。自分自身に、居心地の悪さを感じた。

 ぱん、と手を叩いてリップは話を切り上げた。私の分も含めた、食事の用意に取り掛かったのだ。


 スマホロトムが、意識を取り戻していた。
 ▼ 38 リン@トロピウスのはっぱ 24/10/05 17:01:28 ID:qov.ZanQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ふむ
 ▼ 39 ラカス@ダクマのおやつ 24/10/06 18:16:41 ID:p6msxHoo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 40 レユータン@オレンのみ 24/10/07 18:28:19 ID:cd0YQdBI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 41 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/08 14:00:57 ID:KCI.Qwso NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 翌日。私はリップの衣服を手に取っては畳むことを繰り返していた。

 読書以外にすることがあまりなく、手持ち無沙汰だった私に、リップの与えてくれた"仕事"である。
 人間は衣服を単に裸を隠すものではなく、催しに応じて着飾ったり、季節の移り目に合わせて変えるものと捉えているようだ。

リップ「ポケモンちゃんのフォルムと同じね。これから"なつのすがた"から"あきのすがた"になるの」

 ……とのことである。外気温の下がる季節にそぐわない衣服を、私は触手を使って畳み、ケースに仕舞ってゆく。


 それまでの衣服と違う材質、軽さのものを手に取った。広げてみる。

 何か、丸い器のような硬質の生地が二つ。そこから輪のように留められた紐がついている。

 記憶を呼び起こしてみる。確か、リップはこれを素肌の上に身につけていたはずだ。人間の見るテレビのCMでも、同じような着用をしていた。

 確か、ブラジャーなる人間の下着である。
 ▼ 42 シツブテ@つめたいにんじん 24/10/08 14:01:49 ID:Q2PsNZGQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続き待ってた
 ▼ 43 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/08 15:10:11 ID:l.Dkn1gg NGネーム登録 NGID登録 報告
 人間、特にメスの胸部を覆うものである。つまり、このブラジャーはリップの胸と直に触れていたものということだ。

 浴室でリップが腕を動かすたび、ぷるぷると小刻みに揺れる乳房を思い出す。

 ………………

 この布自体に、特に感じることはなかった。
 かつてこの下(中と表するべきか?)には、確かにリップの乳房があった。それだけのことだ。

 かつて目の当たりにし、追憶するたびに情動が蘇るあの光景。それとはまるで結びつかない。下着は、所詮下着だ。


 同じく、下半身を覆う下着……パンティを手に取り、目の前で広げてみる。フラージェスというポケモンをイメージしたような、技巧を凝らした柄だ。股を覆う箇所は布が厚いが、それ以外はほぼ透けている。

 私をパルデアに呼んだといって過言ではない、あの突然の出来事。そこで目に飛び込んだのもパンティだった。

 しかし、やはりこれは布だ。かつてはあの揺れる尻が収まっていたとしても、今この時は、ただの布でしかなかった。脱ぎ捨てた直後であれば、また違った感慨があったかもしれないが。


 私の心が何かを求めているとしたら、それはやはり、生身のリップにしか見出し得ないものだということなのか。
 ▼ 44 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/08 20:25:38 ID:TAfkzeD6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「ただいまぁ〜」

 リップが帰宅した。靴を脱ぎ揃えているところを出迎える。

 仕事が難儀しているのか、やや疲労が蓄積しているようだ。それでも、快活な笑顔を絶やさず、留守番の労をねぎらってくれる。
 
 外を出歩くのにまるで違和感のない、粗末ではないが決して華美でもない服装。それでも、先ほどまで畳んでいた、ただの布である下着よりも、遥かに私の心を動かしてくる気がした。


 その後は向かい合って食卓につき、リップの取り止めのない会話を聞きながら食事を摂る。
 私は触手を用いて食物を口に運ぶことができるが、彼女は私の口に手ずから食物を運ぶことを好んだ。

リップ「かわいいお口してるわね♪」

 私には判然としないが、悪い気分ではない。
 ▼ 45 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/08 20:34:45 ID:TAfkzeD6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 食事の後、リップが浴室に行くのを背に見ながら、私はTVを見る。特に目的があるわけでもなく、人間の習慣を真似ているだけだ。

『どれだけ着飾ってもナチュラルな美しさを……』

 コマーシャルに、化粧を施したリップが映っている。
 今、この家で身を清めているリップと同じ存在と思い難い理由は、何なのか。少し興味深い。


 リップが浴室から戻ってきた。真っ白な、バスローブと呼ばれる服に身を包んでおり、湯にあたって火照った褐色の肌が、輝きと共に強調されている。

リップ「…………」

 微かに唇を弧に吊り上げたリップが、こちらに歩み寄ってくる。歩を進めるたび、肉感のある腰が左右にゆっくりと振れていた。

 突然、私の隣に腰を下ろす。唐突に濃さを増した石鹸とメスの香りにやや面食らっていると、リップはすぐ目の前に顔を寄せてきた。

リップ「ねぇ、カラマネロちゃん。お願いがあるのだけど」

 艶めく唇が言葉を紡ぐ。


リップ「リップに……催眠、かけてくれる?」


リップ「触りたいんでしょ……リップのカ・ラ・ダ♡」


 声にも甘い味があることを知った。
 ▼ 46 クノシタ@フェアリーZ 24/10/08 20:45:19 ID:Q2PsNZGQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おお…っ!
 ▼ 47 ズレイド@ハイダイのサイフ 24/10/09 17:44:26 ID:gWLoEHZQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 48 ンチュラ@ポイントアップ 24/10/09 18:20:55 ID:tLXABg2g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
素晴らしい
 ▼ 49 ップ◆gLo7a3IgfY 24/10/10 12:32:06 ID:uNQoExAM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 その気になれば、いくらでも言い訳のしようはある。

 新しい仕事の企画が行き詰まっていて、どこかで憂さを晴らしたかった。インスピレーションを生み出すような、刺激が欲しかった。


 しかし、言い繕っても仕方がない。自分は本心から、新しくやって来た"彼"にカラダを委ねたくてたまらなかったのだ。

 何かを求めてやまない、燃え上がるような視線を感じていた。気のせいですませるのに、それはあまりにも熱く、不器用だった。
 スマホロトムに催眠をかけてまで、彼は正面から自分を求めてくれている。


 ほんの少し、因縁を感じていた。今でこそ別邸であるここは、駆け出しだった自分の本宅だった。

 将来への期待と不安、それらがココロとカラダを突き上げる衝動となる。そんな年頃。少しでも気に入った相手を、男女問わず幾人も招いた。

 そして、ベッドの上でカラダを重ねた。もう、二度とはないことを味わい尽くすように。ケダモノのように腰を振り乱し、浅ましいとすら言えるような喘ぎを漏らした。


 それが今、自分のカラダを、一匹……一人のポケモンの思うままにさせようとしている。

 サイコパワーの波が、顔を撫でた。
 ▼ 50 ップ◆gLo7a3IgfY 24/10/10 12:42:06 ID:uNQoExAM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
 どの地方でもそうだが、エスパーポケモンのエキスパートは、サイコパワーによる洗脳への耐性を身につけるため、かなり力の入った訓練を受ける。
 万が一、手持ちポケモンの力が暴走した場合に備えてだ。

 ポケモンで一番と言われるカラマネロの催眠術にも、耐えられる。自分が催眠状態に置かれつつあること、四肢の力が抜けつつあることを、客観的に知覚することができた。

 それでも、意図して催眠を受け入れているのだから、自分がふわふわと浮かび上がるような、身体の輪郭があやふやになるような感覚を覚える。
 無重力遊泳のようで、中々面白い。


 今、カラマネロは、両腕をだらりと下げて直立する、バスローブ姿の自分と向かい合っている。
 両目が合った。向こうは、こちらが催眠下でとろりとした色を目に浮かべていると知っているはずだ。彼にとって、それは好ましいものだろうか。

 一対の触手が、ゆっくりとバスローブの結び目に伸びる。長く、太い触手ながら、繊細な動きはお手のものらしい。
 カラダを覆っていたバスローブが、ばさりと床に落ちた。


 湯上がりのカラダを、ひやりとした感触がひと撫でする。ほとんど、生まれたままの姿になっていた。弛まぬ努力で磨き上げた裸体、舐め回すようなカラマネロの目線を受けて、誇らしい気持ちすら覚える。

 彼の目線がとある場所で固定されていた。ほとんど生まれたままと言ったが、その部分だけは別……乳頭と秘部を覆い隠す、ニプレス。
 触手が宙に固定されている。彼の、ちょっとした葛藤を感じた。


 ほら、剥がして。
 ▼ 51 ローラゴローニャ@ママンボウのねんえき 24/10/10 12:47:39 ID:JAMUSLIs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ視点になったからカラマネロ→リップになってる…
👍️🐶
 ▼ 52 ップ◆gLo7a3IgfY 24/10/10 17:28:19 ID:0CqQcYvw NGネーム登録 NGID登録 報告
 触手の先端がニプレスにかかる。繊細な動きで剥がし始める動き。ほんの微かに肌と触手が擦れる感触が、もどかしくも心地良い。

 少しずつ、少しずつ、僅かに乳頭を引っ張るような動きと共に剥がれてゆく。生殺しのような、じっとり味わわせてくる先端への刺激に、上体を少し仰け反らせた。


 露わになる乳首。モモン色と褐色肌とのコントラストが、我ながら印象的だった。
 一直線に射貫くカラマネロの視線にあてられて、心の奥がじわじわと熱を帯びてくる。


 両手を上げてほしい、と要請されたような気分になり、その通りにした。催眠下に置かれている時は、そう感じるのだろう。

 ぐるぐると回りながら、360°余す所なく見つめてくる。胸、尻、お腹、腋、うなじ、太もも、股間。浴びせられる視線に、形容しがたい切なさを感じて、溜息をついた。

 一対の触手が、意を決したようにカラダへ伸びてくる。目で撫でられたことで、すでに心身は解れていた。


 生温かい独特の感触が、脇腹を刺激する。

 意外にも思ったが、よく考えてみれば、胸にも尻にも繋がる箇所である。さながら、スタート地点といったところか。
 ▼ 53 ップ◆gLo7a3IgfY 24/10/10 19:56:51 ID:f9KMjxtw [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 脇腹から肋骨へ、撫で上げるように職種が動き始める。

リップ「…………あ」

 意識の外で息を漏らしていた。上から下、下から上、カラダの輪郭を確かめるような手つきが続く。
 触手にはほんの少し粘性があり、その温もりも相まって、香油を使ってのマッサージを想起させた。

 気持ちイイ。
 唐突ではあったが、間違えようのない快感が背筋を駆け上る。

 カラマネロの触手は吸盤で覆われている。彼の意図に関わらず、触れるたびにそれらが自分の肌を吸い上げてくる。そして、離す。
 そう、まるでキスをされているようだった。吸盤ごとに吸っては離す力も異なり、飽きることのない刺激に肌が浸るのだ。

リップ「ん。……んぅぅ、んん……」

 逃れるように、あるいは求めるように悶えていると、触手は胸へと向かっていった。上向きの乳房。身動ぎするたび、ぷるぷると小刻みに揺れる。


 矢印のような触手の先端で、なぞるような動き。カラマネロという種族に、乳肉の柔らかさを愉しむ概念は無いだろう。

 乳房の、丸みそのものを検めるかのようだ。誰に見せても恥ずかしくない胸ではあるが、やはり照れくさい。
 ▼ 54 ップ◆gLo7a3IgfY 24/10/10 22:29:19 ID:f9KMjxtw [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 寄せて、上げる。触手を離せば、戻る。揺れる。それを繰り返して、彼は乳房というものを知ろうとしているかのようだ。

 愛しい幼馴染ほどではないにせよ、自分の胸も水準以上にはある。それも単に大きいだけではなく、重力に負けず、ツンと上を向いている。背筋を始めとしたエクササイズの賜物だった。

 少し触れただけで触手が沈みこみ、離せば元の形に戻る様が、彼にとっては不思議で、新鮮であるらしい。
 指でつつくような触り方だった。両の手で揉みしだくようなやり方も不可能ではないはずだが、まず知らないだろう。

 乳房が揺れるたびに、乳首がモモン色の軌跡を描く。そちらに触ってくれるかもしれないと、僅かに期待していたところもあったが、彼には慎重なところがあるらしい。
 
 先程から、乳肌に絶え間なく刺激を与えてくれる吸盤が乳頭を責めれば、どのような快感を知ることができるのか。お預けを食らってしまった。
 乳房の愛撫については、まだ教えることが多くありそうだ。


 何かを要請される気分になったかと思うと、視線が突然下がり始めた。同時に、両手と膝も地に着く。

 四つん這いの態勢だった。
 ▼ 55 ィンルー@フサパック 24/10/11 18:57:03 ID:vnuw6jkM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 56 ップ◆gLo7a3IgfY 24/10/12 16:39:05 ID:o.5gnZlI NGネーム登録 NGID登録 報告
 背後に回ったカラマネロがゆっくりと頭を下げていく。視界を覆うボリューム豊かなヒップが、あたかも献上されているように見えることだろう。

 リップならぬヒップだ、と揶揄されたことも再三ある。ハリを保つための手入れやワークアウトを欠かしたことはなく、背後から見るシルエットの美しさには自信があった。ポケモンである彼までも見惚れるのだから、自惚れではないだろう。

 とはいえ、四つん這いで尻を突き出すのを間近で観察されるのは、あまりにもイレギュラーな体験だった。大昔の高貴な女性が、子を成せるのか秘部を検められているかのような。(繁殖能力を確かめられている牧場のミルタンクのよう、という比喩はあまりにどぎつすぎる)

 触手が尻に絡みついた。ぬるり、という生温かさが心地いい。

 秘部からキク門に至るまでを覆う前貼りをしていたが、彼はそれを剥がす素振りも見せない。歩くたびに揺れる尻肉を、よほど気に入ってくれたのだろうか。咀嚼するように、じっくり揉み始める、

 乳房よりも弾力に富み、服の内から張り詰めるようなハリを誇るヒップ。かつてベッドに招いた男の一人が陶然として語っていた。この尻を引っ叩いた時に揺れる尻肉と飛び散る汗が、何よりそそるのだと。

 揉んでは離し、揉んでは離すペースと力が、だんだん強くなっていく。彼の高揚が、恥ずかしいほどに伝わってくる。


 ヒップの全てを、強烈に吸い上げられた。

リップ「お゛!お、おぉ……あ゛ぁ!!」
 ▼ 57 ップ◆gLo7a3IgfY 24/10/12 16:48:17 ID:T1YMKjPc NGネーム登録 NGID登録 報告
 盛りきったような声を上げてしまい、頬が熱くなる。幸い、背後の彼には見えない。

 触手に力を込めたことで、吸盤の吸い上げる力が増したのだ。ヒップに熱烈なキスの雨を浴びた気分である。乳房に触れられている時、求めていた刺激はこれだった。


 気がつくと、自分の腰が左右に振れている。
 否、振っている。褐色の特大モモンを右へ左へ揺り動かし、欲しがっているのだ。快感の希求が、恥と外聞を忘れさせた。

 吸い上げが、再び。吸い上げつつ、さらに触手を尻の曲線に這わせる。

リップ「あ、う、うぅん……ん、ん゛!」

 ヒップに感じる熱。自分のものか、彼のものか。恐らく、混ざり合ってどちらのものでもなくなっているのだ。

リップ「あっ、あっ、あっ、あ……あ、はぁ、うぅ……!」

 もっと、もっと揉みしだいてほしい。


 もっと。


 もっと!!



 突然、頭の中から何かが抜け落ち始める。それと共に、自分のものでなくなっていた四肢に、感覚が戻り始めた。
 ▼ 58 ニゴーン@けいけんアメM 24/10/12 17:02:46 ID:m9xUd0S. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
素晴らしい
 ▼ 59 ップ◆gLo7a3IgfY 24/10/12 17:05:14 ID:RaHwJSWY NGネーム登録 NGID登録 報告
 両腕を振り、足の先をぶらぶらさせる。常通りの体感。催眠状態が解除されたのだ。

 ポケモン一の催眠能力を発動するのに、体力の消耗がないわけはない。女体を検めるのに集中していれば、尚更だったろう。

リップ「どうだった?超マジック・マキアージュのカラダ」

 カラマネロら吸盤の並んだ触手を見つめて、何かしら考え込んでいるようだった。その理由は、間違いなく自分のカラダだろう。

 我ながら、罪な女だった。

 彼をボールに戻し、しっかりと休ませる。寝巻きに着替えようかとも思ったが、カラダが火照っているので、今日は裸身で眠ることにした。


 カラマネロの希望が実現した、不思議な体験は終わった。


 今日のところは。
 ▼ 60 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/12 23:32:48 ID:EtWMqe/k [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 あれから二日になる。私の思索がやむことはなかった。

 リップの身体に、乳房に、尻に触れるたび、心の臓が揺さぶられるような気分になったのは何故か。
 触れるたびに彼女が口にした、断続的な吐息の意味とは何なのか。

 そもそも、唐突に過ぎる私の希望を聞き届けてくれたのには、どういう背景があるのか。私を慮ってか、あるいは彼女自身の望みであったためか。


 テラリウムドーム……故地を内包するブルーベリー学園にあっても、私はそんなことを考えていた。

リップ「それでね、あのコったらマクノシタの群れに入っていって……」

ミモザ「えーーー!でも確かにそれっぽい!」

 私が積極的に里帰りを望んだわけではなく、ハルトがリップをブルーベリー学園に再度招待したためだ。同じく招待された、ハルトの通うアカデミーの教師である、ミモザという女性と、リップは談笑していた。
 

スリーパー「ははぁ、お前さんのご主人は化粧やらモデルやらの仕事してるんだっけか。確かに別嬪さんだわ」

 目の前にいるスリーパーは、そのミモザの手持ちである。エスパータイプ、催眠術の使い手など、私との共通点は少なくない。

 知り合って早々、馴れ馴れしく話しかけてくる。悪い気分でもないので、きのみを食べながら話に付き合うことにした。
 ▼ 61 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/12 23:43:14 ID:EtWMqe/k [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スリーパー「俺のご主人も美人で乳はデカいんだけどな。ちょいとばかりガサツで酒癖も悪くてよ。へへ」

 目下、私が興味を抱いていること……人間の身体についての関心をそれとなく話してみたら、特に意外な様子ではなかった。

スリーパー「俺みたいな人間に近い体型のポケモンなら珍しくもないさ。ほれ」

 指差された方向を見る。


マスカーニャ「にゃあ〜〜〜ん♡マスタぁ、あ〜んして、してぇ♪」

ハルト「マ、マスカーニャ、そんなに強く抱いたら痛いよー」


スリーパー「人間のメスに興味があるんだったら、有名どころでも色々いるぜ。例えばなぁ……」

 人間と変わらない手指でスマホロトムを操り、スリーパーは人間の写真を出した。リップに輪をかけて、豊満な身体つきをしたメスである。

スリーパー「お前さんのご主人の同僚、ジムリーダーのカエデだ。どうだよこの乳と尻のデカさ!抱かれたらと思うとたまらんね」

 ………………

 これといった反応を返すことができない。

スリーパー「あ〜、逆に細い方が新鮮かもしれんね。この男前な姉ちゃんは四天王のチリ。こういうメスが甘えてくれることになったらなぁ……」

 やはり、私の感情に揺らぎが生じることはなかった。


 人間の身体についての関心、その文言を撤回しなくてはならない。

 私が関心を抱いているのは、リップの身体についてのみだった。今更ながらであるが、私はそれをはっきりと自覚する。
 ▼ 62 サギリ@リピートボール 24/10/14 17:49:17 ID:J09sCgxg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 63 ウドボーン@ルールブック 24/10/15 20:01:15 ID:5A2Y45rU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 64 ローラロコン@かがやくいし 24/10/16 18:46:17 ID:KoFUoP6Q [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 65 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/16 19:48:03 ID:kdi2PclQ [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スリーパー「そうかそうか。お前さん、そんな面して一途なのなぁ」

 スマホロトムを通してリップとコンタクトを取った時もそうだったが、私の欲望をそのような美辞で表されることに違和感を拭えない。

 一対の触手をリップの身体に絡ませ、吸盤を肌に吸い付かせている時。身体の芯が燃え上がるような高揚に支配されていた。
 それはいつまでも味わっていたいような、それでいて、早く離れなければ戻れなくなる恐怖を帯びていた。

 心が平静ならば、あの時の幾倍も催眠状態を維持できたであろうに。まるで未知の体験の残滓は、未だ心に燻っている。


 逃れるように私は話題を変えた。人間が、自らに催眠術をかけることを請うことは、ありふれているのかという疑問である。

スリーパー「まぁ、珍しくもないな。いい気分になりたい、苦痛を和らげたい、そういう時にはうってつけだろ」

 彼の主人はパルデアのアカデミーで、負傷したり病に罹患した生徒を看護する仕事をしている。

 治療の際に苦痛を和らげる、不安を告白させて気分を楽にさせるにあたり、エスパーポケモンの催眠は重宝されるという。
 ▼ 66 テボース@どくのジュエル 24/10/16 20:00:39 ID:KoFUoP6Q [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってたぞ
 ▼ 67 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/16 23:26:36 ID:kdi2PclQ [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スリーパー「それからマスター本人にもな、頼まれることがあるぜ。お前さん、温泉旅館は分かるか?」

 浴室の大型版、という単純なものではない。湯に浸かりながら自然の景観、歴史のある建造物、街並みなどを楽しむ施設のことである。
 催眠術と、どのような関わりがあるのか。

スリーパー「ひどく疲れた時にさ、マスターに催眠をかけるんだよ。あんたは今、超高級老舗旅館で寛いでますよ、ってね。そうすると」


ミモザ『ぷはぁ〜〜〜♡もう最っ高〜〜〜〜〜♡♡♡』


スリーパー「ただ風呂入ってるだけなんだけどな。まぁ安上がりなのはいいかも」

 色々と教えてくれたが、私の疑問に対する答えに直結するものではなかった。 

 しかし、彼との会話は、一つのアイデアを私に齎してくれたのである。
 ▼ 68 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/16 23:48:23 ID:kdi2PclQ [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 私はリップに許可を取り、ドームのコーストエリアへと向かった。私にとっては、故郷への帰還ということになろう。

 ここを出て一週間も経っていないのだから、景色が大きく変わるはずもない。 本は、相変わらず供給されているようだった。最初にここへ来た生徒伝いに、図書館の蔵書そのものに催眠を仕掛けている。

 私がおらずとも、本が絶えることはないだろう。


 辺りを見渡して、目当ての相手を探す。

ニャスパー「〜〜〜♪♪♪」

 いた。陽気に飛び跳ねている。旧交を温める、というほど長い間ではない。声をかけて近づいたが、何故だか反応は鈍かった。

ニャスパー「?おじちゃん、だれー?」

 ……様子がおかしい。


「あれぇ!あんたいつ帰ってきてたの!?」
 ▼ 69 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/16 23:54:54 ID:kdi2PclQ [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 唐突にかけられた声。振り返ると、そこには見慣れない姿のポケモン。だが、声の調子といい、所作といい、よく見知ったものだった。

ニャスパー「ままだ」

ニャオニクス♀「もしかして里帰りってやつ?聞いたよ、あのリップさんの所に行ったんだってね。羨ましいわ〜」

 私がここを離れてから、進化して、子供もできたらしい。
 思い返せば、喋り方自体は大人びていた方だった。私の印象より、それなりに年嵩だったのか。

ニャオニクス♀「それで、今日はどういうワケで戻ってきたの?あ、お土産持ってきてくれたんでしょ!」

 私には自分の現状を話したり、土産を渡すよりも大事な要件が彼女にあった。少なくとも私にとっては、であるが。

 私は膨大な知識を蓄積しているが、人間の娯楽に関しては疎い。それはむしろ、彼女に意見を求めるべきただ判断したのだ。


 幻想ではない、本物の温泉旅館。リップをそこに連れて行こう、という計画である。
 ▼ 70 イティ@ミクルのみ 24/10/16 23:55:25 ID:KoFUoP6Q [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ほう
 ▼ 71 タシラガ@レンズケース 24/10/17 18:47:15 ID:MM8InOtQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 72 オンジェン@ひかるおまもり 24/10/18 19:20:00 ID:zVSkVkbg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 73 者◆gLo7a3IgfY 24/10/19 19:14:47 ID:C.aQDisE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
作者です。読んでくださる方、支援くださる方、大変ありがとうございます。

しばらくの間、更新が結構スローペースになりそうです。
だいぶお待たせすることになるので、そのことをお伝えさせていただきます。

代わりというわけではありませんが、お暇であれば前作もお読みいただけると幸いです。

【R-18SS】キバナ「恋と呼ぶにはあまりにも汚らわしく」

https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=2185822&l=1-
 ▼ 74 ントラー@あさせのしお 24/10/19 19:24:58 ID:s4v6DtLc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おおこのssの作者だったかこのssも好きだったわ
のんびり支援しながら待ってる
 ▼ 75 ノズ@ジュペッタナイト 24/10/21 18:26:55 ID:ghtcNyd2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 76 ローラゴローニャ@ダイゴへのてがみ 24/10/23 20:19:22 ID:Rrvo9jw2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 77 ララッパ@ミニリュウのウロコ 24/10/25 18:18:13 ID:.Wogmto6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 78 ラミンゴ@ボブのかんづめ 24/10/27 18:29:05 ID:GS1.8bLc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 79 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/27 21:22:49 ID:xp165bFs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

リップ「温泉旅館?」

 翌日。温泉旅館に行くという私の腹案を示されたリップの反応は、やはり怪訝な物だった。

 パルデア某所にある、愛好家と呼ばれる人間達には名の知れた旅館であるという。華美ではないが、自然豊かな景色と世俗の蟠りとは無縁の、静かな時間が楽しめる場所。インターネットでの評判は概ねそのようなものだった。

リップ「仕事に不都合がないように、パルデアで旅館を探してくれた気配りは有難いんだけどね……」

 謝意を示しながら、リップは苦笑する。

リップ「リップ、パルデアでは特に有名人だから、結構声とかかけてもらえちゃうのよ。静かな旅館を騒がしくするのも申し訳ないし」

 ジムリーダー、メイクアップアーティスト、モデル、いずれの方面でも有名人であるリップならば、当然の躊躇いである。

 だが、それを問題としない方策が、私にはあった。

『私に任せておけ』

 スマホロトム越しに断言した私を、艶のある唇を手で覆いながらリップは見つめてくる。

リップ「ふふっ。カラマネロちゃん、そんなにリップと温泉に行きたいの?」


リップ「分かったわ。それなら、ご厚意に甘えちゃおうかしら♪」
 ▼ 80 ドリドリ@やきチョリソー 24/10/27 21:23:33 ID:GS1.8bLc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キタ━(゚∀゚)━!
 ▼ 81 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/28 17:09:56 ID:q9g28SYE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 一週間後。

 温泉街、そう呼ばれるコミュニティにしてはささやかであるが、現実とは切り離されたような風情に満ちた通り。
 その玄関口に、私とリップは並んで立っていた。

リップ「あらぁ、イイ雰囲気の所じゃない。お友達も素敵なスポットを知ってるのね」

 旅館に予約を取ってから一週間、リップは後の支障が無いように仕事を遺漏なく処理した。一泊二日の小旅行ではあるが、出発の数日前と帰還後の数日は、何もせずゆっくりしたいのだという。

 ジムで戦うポケモン達にも指示を与え、皆はどうすべきかを正確に把握しているようだった。仕事などでジムを空けねばならないケースは少なくなく、慣れきっているらしい。

 私はといえば、宿泊にあたっての準備を手伝っていた。ポケモンである私の荷物など、せいぜい本くらいのものだが、リップには着替えや化粧品の用意が必要だった。
 指示を受け、旅行用のクローゼットから下着を出してカバンに詰めた。やはり、リップが纏わない限りはただの繊維の塊だ。旅行用に着用するものは、日常のそれと何かちがいがあるのだろうか?


 現在リップの服装は、上半身こそ長袖のセーターと高級そうなコートである一方、下半身は太ももを見せつけるような短い丈のスカートだった。

 リップの動きに合わせ、コートの裾に隠れている下半身の生肌が見え隠れする。一瞬の繰り返しに、私はたびたび目線を奪われた。

 そして特筆すべきは、両目を覆い隠す黒いメガネ……サングラスの存在だろう。
 ▼ 82 クスロー@シャラサブレ 24/10/28 17:15:20 ID:cUVwj.vU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 83 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/28 21:19:53 ID:q9g28SYE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 人間はこれを強い日光から目を守るためのみならず、素顔を隠匿するためにも着用するという。リップの場合はまさにそれであった。
 目が隠れているだけに、血色の良い唇の朱が冴えている。

 予約のために情報収集していて分かったことだが、リップは昨年、仕事でここに来訪したことがあった。その際も多くの地元民や観光客に囲まれたのだという。今回も素顔を曝け出そうものなら、人だかりに飲み込まれるのは間違いないだろう。

 リップの指が、思い切ったようにサングラスのフレームにかかる。

 両目の輝きが解き放たれた。


 私と並んで、人とポケモンが行き交う往来を堂々と歩く。
 騒がれることも、誰何されることもない。にこやかにかけられる声も、いち観光客に対する物以上ではない。

 得たりとばかりに、リップが私に向かって片目を瞑った。


 私の催眠術で、他者の認識を操った。

 周りの人間やポケモンは、そこに存在するリップを当然視認することができる。だが、私のサイコパワーを介することによって、目の前の女と、ジムリーダーであるリップが同一の存在であると、脳内で結びつけることができなくなるのだ。

 私の側から離れない限り、リップは肩書きも役職もない、ただ一人のトレーナーとして在り続けることができるのである。
 ▼ 84 ーランド@ねらいのまと 24/10/28 21:23:27 ID:cUVwj.vU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
催眠術便利だな
 ▼ 85 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/29 10:51:21 ID:sTicFm4M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 素顔を曝け出し、息苦しさから脱した喜びを、リップは全身で表現していた。初めてタマゴから出たポケモンのように、目を輝かせて周囲の景色を見物する。

リップ「あら、いけない。貴方から離れたら意味ないものね」

 催眠術の範囲外から出そうになり、リップは私の側に戻ってくる。年甲斐もなくはしゃいだことに照れているのか、頬に微かな朱が差している。

リップ「こんな新鮮な気持ちで外を歩くなんていつ以来かしら。誰にも気にされずに歩くっていうのも、肩が軽くなってイイわ」

 ゆったり微笑むと、リップは私に寄り添うように腕を絡めてきた。左の触手に伝わる柔らかな感触。心地よい芳香が沁み渡ってくるようだ。

リップ「リップがただ一人のレディとしていられるように、ずうっと側にいてね?リップのナイトさん♡」

 往来の景観を見ながら歩く間も、胸中はリップの柔らかさで占められていた。


 チェックインを済ませ、私とリップはあてがわれた部屋に上がった。
 ▼ 87 ビエ@せいなるはい 24/10/30 19:07:49 ID:0lhkt5AE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
出さないでくれ
 ▼ 88 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/30 20:40:57 ID:259YEAoY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 パルデアのものとは、随分と異なる様式である。畳、障子といったインテリアが各所に配された、カントー地方やジョウト地方の伝統的住居によく見られるものという。

リップ「やだっ、素敵なお部屋!」

 リップは早くも、この部屋を気に入ったようだった。多くもない荷物をその辺に置くと、畳の上で大の字に仰臥する。

リップ「ん…ん゛〜〜〜っ!はぁ……貴方も横になってみたら?タタミの感触ってこんなに気持ちイイのね」

 促されるままに横たわる。フローリングとは全く違う匂い。こちらを向いてはにかむリップと目線が交わった。

リップ「今日はリップ、面子なんて気にしないで思いっきり満喫しちゃうわ。壁が厚いから、隣に音も漏れないって言ってたもの」

 艶然と唇を弧にして、意味ありげな笑みを浮かべる。

リップ「夫婦とか、カップルとか、仲良しの二人がも〜っと仲良くできるための心配りかしら……ふふっ」

 夫婦、カップル。そういえばこの旅館は、そうした客に勧められるという謳い文句を掲げていた。そうした人間関係の概念については、最低限の知識はある。

 それと照合すれば、私とリップはいずれにも合致しないはずだ。ニャスパー改めニャオニクスはそれを知っているだろうに、ここを第一候補としたのは何故なのか。
 思考して答えが得られるわけでもなく、取り敢えずは忘却する。

 上体を起こしたリップが話しかけてきた。


リップ「早速だけど、お風呂……入りましょうか」
 ▼ 89 ュワワー@みっけポン 24/11/01 17:44:22 ID:fIiYu4rQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 90 ダイジャ@こだいのせきぞう 24/11/03 18:04:51 ID:jhkUwk6k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 91 ンホロウ@おかえしメール 24/11/06 16:37:37 ID:R8U.SrA2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 92 ルキア@ペアチケット 24/11/09 15:46:04 ID:i6ookOqg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 93 者◆gLo7a3IgfY 24/11/09 21:25:51 ID:YehE/CAQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
長らくお待たせしてしまいました
月曜日には更新できそうです
 ▼ 94 ンプラー@ハイダイのサイフ 24/11/09 21:26:54 ID:i6ookOqg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やった!
のんびり待ってます
 ▼ 95 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/11 12:37:06 ID:gF4E4y3Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 部屋と露天風呂の間に設けられた、小さな更衣スペースに入る。全面が落ち着いた色合いの木張りで、木の匂いが嗅覚をくすぐった。

リップ「背中の方、ほどいてもらえるかしら」

 リップの背後に回る。私の触手は精密作業に向いているわけではないが、彼女の衣服に触れてきたため、構造はよく知っている。

 紐を緩めれば、衣擦れの音と共にリップの滑らかな背中が現れた。横切る線はブラジャーのそれである。金具は無い、前の方に備わっているタイプだ。
 背後から覆い被さるように、触手を彼女の前に伸ばす。リップは特段の緊張を示していない。身を預けている、という印象さえある。

 ブラジャーが足下に落ちた。瑞々しさを湛える乳肉が、垂れずに前へ突き出ている。先端に灯る二つのモモン色に、思わず見入ってしまった。

 その僅かな間に、リップは下半身の衣服も脱ぎ去っている。畳むように頼まれ、パンティを手に取った。

 温もり。そこに彼女がいたという疑いようのない証があった。この瞬間、温もりが消え去るまでの間、これはただの布ではない存在になれる。


リップ「もう、早くいらっしゃい?本物のカラダはこっちでしょ」

 一糸纏わぬ姿となったリップが、しなやかな脚を動かしながら、露天風呂へと向かっている。揺れる尻を見つめながら、私はそれに続いた。
 ▼ 96 ガリザードンX@ヨロイこうせき 24/11/11 12:37:36 ID:1GSc/aGE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やったぜ
 ▼ 97 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/11 23:03:21 ID:5skUSutQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 天然温泉と対をなす、箱庭型露天風呂。
 緻密な計算と真心をこめた職人技で再現された四季の景色が、物語に入ったようなリラクゼーション体験を齎す。

 ……エントランスで触手に取ったパンフレットの受け売りである。浴槽自体は小さく収まっていると言ってよいが、風情という概念に基づいて配置された岩や草木が周囲を彩っている。

リップ「キレイねぇ。どこから見ても違う印象を楽しめるように考えられてる……興味深いわ」

 作られた景色の中で、リップの裸体は殊更リアリティを帯びた実体として、そこに在るように思われる。この露天風呂には、心から感心しているようだ。

リップ「天然の美しさに自分の手で届きたくて、それが叶わないって分かってても挑まずにはいられない。そういういじらしさが……刺激的、なのかしら」

 自分自身を眼前に認めたかのような言葉だった。私の勝手な推測ではあるが。


リップ「なんて、ね!早く身も心もサッパリしちゃいましょ」

 私と彼女は洗い場に向かい、風呂場用の椅子に腰掛ける。

 目の前に、褐色の曲線があった。砂時計を思わせるメリハリに、ハッとさせられる。リップの背中だ。

リップ「お背中を流してほしいの。お願いね♪」
 ▼ 98 ビエ@ミストシード 24/11/11 23:04:17 ID:1GSc/aGE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 99 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/12 20:16:05 ID:6XwA0Jfg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ポケモンの身体にも安心というこの旅館の石鹸を泡立て、手に白い繭を纏う。
 
 リップは人間のメスにおいては長身に分類されるが、脚が長いため、椅子に腰掛けると半分ほど縮むようにすら思われる。それだけ、彼女の色香とでも称すべきものが、幾倍にもはっきりと感じられるかのようだ。


 ゆっくりと、背中に触れる。石鹸の滑りに任せ、触手を背中に這わせた。

リップ「……はぁっ、あ……」

 そこに何も無いかとすら思わせるほど滑らかな肌触り。リップの短い吐息を聞いて初めて、私は触れた実感を覚えた。


 人間の背中を流すなどという体験はしたことがない。上から下、下から上、舐めるように触手で撫でる動きは、我ながら単調なものだ。

リップ「んんぅ……ふぅ、ふっ、うぅん……はぁ、ん……」

 それでも、リップは悦びを感じてくれているらしい。微かに見える谷間、椅子の上に押し込められた尻肉の果実が、右へ左へ悶えるように動く。目で追いかける。

 自分ではない他者の熱を感じることそのものが、肉体の快感を呼ぶのかもしれない。それを知りたい、ふとそう思った。

 方法は、と考える前に、目を閉じていた。
 ▼ 100 ーマルド@プラズマカード 24/11/12 20:18:38 ID:QS8gnTW6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いいねぇ
 ▼ 101 ラードン@ロゼルのみ 24/11/14 18:36:31 ID:yHeYVR1E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 102 タマロ@ゴーストジュエル 24/11/16 18:11:45 ID:1DF.petE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 103 ルビアル@ソルガレオZ 24/11/18 17:53:02 ID:VXDECqbc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 104 ツノカイナ@ずがいのカセキ 24/11/20 16:33:17 ID:gkckMsB. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 105 チート@パピモッチのけ 24/11/22 18:40:11 ID:cA2IFrq2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 106 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/22 20:32:47 ID:h77EVc0Y [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 仮初の闇が視界を塞いだ。真っ黒に塗り潰されたようでいて、何も変わってはいない。瞼を開けば、先ほどと同じ景色が見える。

 だから、リップを確かに感じられた。熱、量感、存在そのものが目の前にあって、触手を伸ばせば触れられる。輪郭を描きながら触れることで、そのイメージを確固なものにしてしまいたい。


リップ「あっ……ん」


 触れた。リップの声で、自分がそうしているのだと知った。彼女の発する声が、漏らす吐息が、聴覚を刺激するというより、自分を包み込んでくるかのようなのだ。

 滑らかな、手触りである。何に触れているのか忘れそうになるほど、さらりとして、それでいて潤っていた。腰に近づくにつれ、くびれてゆく背中だ。
 小さくなった自分が、腹這いになって、その上を滑り降りてゆくような気分に襲われた。

リップ「はぅ、あ、あ!ん、ん、んぅ、は、はっ、ん……」

 何かを掻き立てるような、澄んだ声色が断続的に刻まれる。何故、考えかけて、理由が自分にあると気づく。
 吸盤。撫でながら、吸い上げていた。撫でては吸い、吸いながら滑る。吸い上げながら、離す。

 石鹸とは違う、肌の発する香り。吸盤一つ一つに、それを染み込ませるように。閉ざされた視界のリップは、五感を加え、さらに鮮明になりつつある。

 くびれた脇腹に触手が達し、思い切って吸い上げた。


リップ「はぁ、うぅ……ッ!」
 ▼ 107 グラージ@じめんのジュエル 24/11/22 20:33:38 ID:cA2IFrq2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってた
 ▼ 108 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/22 20:52:14 ID:h77EVc0Y [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 唐突な声と身動ぎの音に反応し、私は目を開いた。開かれる視界。
 そこにあったのは、背中ではなかった。大きく、柔らかく、張り詰めた丸みを帯びた褐色の果実。

 リップの尻が、目の前にあった。石鹸の白い繭に覆われた、甘美な弾力。立ち上がったので、椅子に腰掛ける私の目の前に、現れたのだ。

リップ「はぁ、っ……もぉ、クリビツだったじゃないの。敏感なトコロにあんな責め方するなんて、色気づいちゃって」

 片目を瞑っている。口調とは裏腹に、怒りを抱いているわけではないようだ。朱に染まった頬に、喜色らしきものが見えた。

 そして、やはり尻だった。視界を覆い尽くす、否、支配するような質量に満ちているようだ。凝視する。刺すような私の視線を受け止め、尻肉がふるふると揺れている。

リップ「そんなに好きなの?リップのお尻。……ふふ、イイわよ」

 動き始める。ゆっくりと。右へ、左へ、私の目の前を往復している。それは、誘うような動きだった。リップが、意図してやっていることは、間違いない。

 白い泡を散らしながら、尻肉が揺れる。激しく。濃密な何か、色香の塊とでもいうのか。すぐ目の前から、流れ込んでくる。

リップ「んっ、ん……はぁ。ほら、見て……もっと、じっくりと」

 言われるがままに、見た。柔らかさに、弾力に、押し潰されるとすら思った。
 ▼ 109 ュプトル@ハムスライス 24/11/24 19:06:56 ID:Kya2rG8s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 110 ガバシャーモ@ミミッキュのきれはし 24/11/26 17:12:02 ID:P1FE1W8c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 111 リンリキ@しずめだま 24/11/28 18:21:55 ID:qiqAG4f2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 112 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/29 21:04:32 ID:KMJgsQ42 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「……ねぇ」

 目の前が尻に覆われているため表情は窺い知れないが、懇願する響きがある。

リップ「引っ叩いてみたくない?リップのお尻」

 一時の困惑に囚われる。
 ポケモンの技"はたく"や"おうふくビンタ"のように、身体の一部を叩かれることは苦痛に繋がる行為だ。何故、それを自ら求めていこうというのか。

リップ「欲しいの……ほら、お願い……」

 疑問も躊躇も、眼前の尻肉の艶めきを見れば消え去ってしまった。大量の泡を触手に取って、リップの豊かな双臀ににじり寄る。

 跡を刻むぐらい、引っ叩いてやろう。その欲求を自覚するのと同時に、芸術的なまでに均衡を保つ肉感を、崩したくない気持ちにも気づく。引っ叩くというには緩慢な動きで、尻肉に触れた。

 ぱちん、という響きと共に白い泡が散る。触手の中に弾力が満ちた。揺れる尻肉の残影を、目で追いかける。

リップ「あ、はぁっ……」

 触れられたことに気がついた、という程度の反応である。先ほど脇腹を撫で上げた時のような激しいものはない。
 吐息の帯びる色も、さらに多くを望んでいる時のそれだった。

リップ「……もっと」


リップ「もっと激しく、いけるでしょ?」

 それは、挑発に他ならなかった。

 やってみせよう。やるしかない。
 ▼ 113 グラージ@ガルーラナイト 24/11/29 21:05:01 ID:26/sz1FA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 114 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/29 21:17:32 ID:KMJgsQ42 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 再び泡を触手に取り、振り上げる。角度といい、振り上げる高さといい、人間が耐えられるか際どいところを狙う。
 外から見れば、さぞ険しいものが両目に浮かんでいることだろう。手加減はしない。それを望まれているのだ。

 目の前の尻に、こちらを誘ってやまない艶やかな柔肌に、己を刻みつけてやる。

 触手が立ちこめる湯気を切り裂いた。

 飛び込んでくる。どこまでも響く甲高い音。人とポケモンの肌と肌がぶつかり合う、感触。


「あ゛ぁぁいいひぃぃぃぃぃぃっ!!」


 褐色の果実が、暴れていた。悶え狂うように。
 泡を、玉の滴を撒き散らしながら、躍動する豊満な双臀。ゆったりとすらしていた露天風呂の空気に、揺動を齎している。

「イイ……イイ、わよぉ……」

 誰の声なのか。


リップ「それ、が……欲しかったのぉ……!」

 発情の只中にあるケダモノのような声の主が、リップであることにようやく気がついた。
 ▼ 115 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/29 21:32:02 ID:KMJgsQ42 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 獣欲。どこまでもそれに満ち満ちた声。

 それは私の触手を止めることなく、次なる動きへ駆り立てた。

 泡を取る、という建前すら忘れて、もう片方の触手を振り上げる。振り下ろす。息をつかせぬまま。

リップ「お……おお゛ぉ、あ゛♡」

 低烈なまでに欲望の籠った声。たまらない。

 右、左。

リップ「はう゛!あん゛んっ♡」

 左、右、左、右。

リップ「やっ!あんっ♡あ゛♡い゛ぃんっ!」

 褐色の尻肉。叩かれるたび、別の生き物のように暴れ、何かを放つ。
 それにあてられた者の欲望を掻き立てる、芳香、フェロモン。濃密な色香の塊なのか。私も、それに踊らされているのか。


 右と左。両方の触手を振り上げる。一息に、振り下ろす。

 両側から衝撃を与えられた尻肉が、淫靡な断末魔と共に寄せ上げられた。

リップ「!!──────」


 誰でもない、一人のメスが胸を空にするかのように放った声。耳ではうまく聞き取れないが、はっきりと分かる。

 欲望そのものと化して、浴場に響いた。
 ▼ 116 ングマ@ジメンZ 24/12/01 17:54:35 ID:2v2gInqI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 117 リープ@ひそやかスプレー 24/12/04 18:02:41 ID:CZCk0Or. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 118 リランダー@デボンボンベ 24/12/08 21:43:18 ID:k.c2pPz6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 119 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/12/09 20:23:06 ID:2HIo6lXI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 湯に浸かっていると、芯から高まってゆくような温もりが身体に満ちてくる。相反する爽やかさを同時に覚えるのは、緩やかな風に頭を撫でられているためだ。
 人間はこの感覚を好むが故に、露天風呂に足を運ぼうとするのかもしれない。

リップ「気持ちイイ……♪」

 水音を伴い、薄い湯気を隔てた向こうから聞こえてくるリップの声は、蕩けそうなほど甘ったるいものだった。

 広くはない浴槽、敢えてそのように設計されているのだという。共に浸かる二人の距離は、自然と近くなる。湯の中で僅かに身動ぎをすれば、触手が彼女の身体に触れる。

 入浴という行為で脱力している中、ハッとするような肉感にぶつかるのだ。吸い付くような滑らかさと共に。その都度、リップはこちらに目線を向けるのだ。 私からは目を合わせない。しかし、分かる。揶揄うような、それでいて全てを受け入れてもらえるような、目線。


 リップが僅かに前に出て、浴槽の縁に両腕を乗せる。

 大玉の果実が、水面に浮かび上がった。未だ中天に在る太陽の光を受けた水滴が、張り詰めた大尻を艶めかせる。細波が尻肉にぶつかり、たわわな弾力の前に散る。

 柔らかさを湛えているのに、不動の島を思わせる迫力さえあった。


リップ「ダ・メっ」

 覆い隠す両手が妙に大きいと思ったら、無意識のうちに顔を肉薄させていた。頬を赤くしながら、リップがはにかんでいる。湯に浸かっているが故の、朱なのか。

 考えていると、葉の形をした紅が舞い落ちてきた。
 ▼ 120 ダリン@ノコッチのウロコ 24/12/09 20:25:27 ID:iSoEWH2I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 121 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/12/09 20:39:47 ID:2HIo6lXI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 それは多分に偏見を持った見方であるだろう。色づいた葉は最初からそれを目指しているかのように、リップの尻に落ちて、張り付いた。

 もしも小さくなって飛び込み、尻肉に埋もれたら、湧き上がる感情の名前はなんだろう。

リップ「あらぁ、なかなか風流なワンポイントじゃない」

 褐色の双臀に加えられた、紅の彩り。

 ケダモノのような叫びを思い出す。誘われるままにリップの尻肉を叩打し、揺れる尻肉を蹂躙した。
 それが終わった後に、残されていたのだ。快楽に身を浸した者の証といえるような、赤い痕跡が。

 しかし、今のリップが纏うものは獣欲ではなかった。その雰囲気は澄み切っているとさえ言え、浴槽の中と外を繋ぐ曲線は、私の視界を占有する芸術だった。


 何かが私の中で首をもたげる。"恐怖"が、それに一番近いだろう。

 感覚全てで味わった筈の艶が、柔さが、触れることも叶わない遠くへ去ってしまうような。間違いだと分かりきった不安が、私を突き動かす。


リップ「……カラマネロ、ちゃん?」

 こちらを見上げるリップと、目が合った。

 右の触手を大きく広げるようにして、私は自身をリップのための天蓋に変えた。
 ▼ 122 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/12/09 22:50:28 ID:2HIo6lXI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「やだぁ、大げさね。葉っぱくらい構わないのに」

 呆れたように微笑みかけてくるリップは、私の行為を純然とした気遣いから来るものと思っているのかもしれない。

 迷妄じみた不安が心中にあることを悟られたくない。そう思って目線を逸らそうとした時、リップが上体を起こす。


 微かな水音を立てながら、リップが肩を寄せてきた。

 そう思った瞬間、彼女の量感そのものが私の胸元で弾ける。押し当てられた乳房の張りを感じながら見るリップの顔は、少女のようなあどけなさがあった。

リップ「どこにも行かないわよ、リップは」

 石鹸の微かな匂いと共に伝わる、リップの柔らかな香り。

リップ「だって、今日のあなたはリップのナイトなんだもの」

 湯の温もりと共に染み渡るような言葉を、心で幾度も反芻する。

 リップの肩に、ゆっくりと触手を回す。


 同じ湯に浸かって時間を共有する意味が、少しだけ理解できた気がした。
 ▼ 123 ノホラグサ@ライボルトナイト 24/12/17 19:24:14 ID:3Dro/LHo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 124 ニゴーリ@かがやくはなびら 24/12/31 19:13:15 ID:UKEUD9DQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 125 者◆gLo7a3IgfY 25/01/03 20:42:44 ID:TePod3Jw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お待たせしちゃってます!
連休明けの1/6(月)の更新をお楽しみに
 ▼ 126 ップ◆gLo7a3IgfY 25/01/06 19:03:14 ID:1EpcWSHI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 旅館浴衣を着流して、温泉街に繰り出す。

 外出前の身嗜みは当然のこと。姿見の向こう側に、湯上がりの肌を艶めかせる自分がいた。褐色肌に浮かぶ輝きを、道行く皆に見せてあげたい。

 だらしなく破顔する自分に苦笑する思いがある。あと数年で三十路だというのに、はしゃぐ女学生を思わせる顔だった。メイクの専門家であればこそ、濃い化粧が意味をなさない顔や人があることを知っているが、今日の自分はまさにそれだろう。

 浴衣の袖を持って、くるりと回る。

リップ「どお?」

 浴槽の熱が伝わり上気した顔を、同行する彼に向けた。人間とは大きく異なるシルエットを持つポケモンであっても、こちらを見る視線というのは、何となく伝わるものだ。
 それでも、どのような感情を抱いているかまでは、分からない。

 行きましょ、と腕を絡めにいく。自分の柔らかさを押し付けながら。
 感情を読み取りたいのか、あるいは気を逸らしたかったからなのか。自分でも判然としなかった。


 シーズンをやや外れているから、混雑と呼べるほどの人通りはない。お土産屋や飲食店の番をする人やポケモン達も、長閑な空気を謳歌しているように見える。

 ある程度の知識があった景色でも、体験するのは初めてのことなのだろう。カラマネロは興味深げに周囲を見渡している。
 身動ぎする度に当たる触手が心地いい。
 ▼ 127 ラナクシ@もりのシズメダマ 25/01/06 19:09:52 ID:qxqUMrs. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってましたぜ
 ▼ 128 ップ◆gLo7a3IgfY 25/01/06 19:38:24 ID:1EpcWSHI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 伝統工芸をベースにしている、アクセサリーショップに足を運んだ。落ち着いた雰囲気の中、ショーケースの並ぶ店内を二人で歩く。

 とあるネックレスに惹かれ、ケース越しに顔を寄せる。デザイン、色遣いともに自分好みだった。

リップ「ね、貴方はどう思う?」

 些か低い位置に置かれているから、覗き込むには腰を低くしなければならない。後ろの方に、ぐいとお尻を突き出す態勢になる。
 しかも、今は浴衣を着流しているから、うなじはもちろんのこと、ショーケースに反射される鎖骨や胸元も見える状態だ。

 そのうえで、カラマネロの視線を探ってみる。

 同じ物を、見ていた。ネックレスの嗜好についてなど、彼は分からないし興味も持っていないだろう。それでも、同じようにケースへ視線を注いでいた。
 湧き立つような嬉しさがあった。

 同時に、恥ずかしくもある。自分の身体を見られるだろうと疑った気後れ、ではない。身体の丸みを、肌を、見られたがっている自分に気づかされたためである。
 あるいはこのカラマネロは、そうした感情を受け入れてくれる存在かもしれない。そんな都合の良いことまで考えた。


 店を出て、一時間ほど散策を続けた。はだけた胸元に、ネックレスの輝きが灯っている。手には、友人や同僚のための土産(主に菓子類)の袋がある。
 代わりに持つ素振りを彼は見せてくれたが、断った。

 その触手は、私の身体を悦ばせるために使ってほしい。そんな我儘だった。
 ▼ 129 ップ◆gLo7a3IgfY 25/01/06 20:38:44 ID:1EpcWSHI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 太陽が夕陽に姿を変え、今日に別れを告げる時刻。二人で並んで旅館に戻ってきた。

 外出している間に、部屋の夜支度を整えてもらっている。机の上には食器と鍋が置かれていて、夕餉が運ばれるのを待っている。

 そして、その向こう側。寝床の用意も行われていた。

 皺一つないまっさらな布団。すべすべとした感触が、疲れた者の身体を受け止める柔らかさと共存している。そばに置かれた行灯を模したランプも、風情を醸すのに一役買っていた。

 それにしても大きな布団だ。包まれるような印象さえ覚える。女が一人で寝るには、明らかに持て余す面積と言えた。
 布団は寝るためのものだが、寝るためだけのものでもない。

リップ「いつもリップが寝ているベッドとは、少し違うでしょう?今日は」

 瞬きした一瞬、瞼の裏にフラッシュバックした光景。

 白い布団の上。跳ねるように悶える褐色の四肢。潤みきった瞳をもう一人に向ける、乱れきった女。


リップ「今日はここで…一緒に寝てみない?」

 カラマネロは静かにこちらを見つめながら、ゆっくりと頷いた。
 ▼ 130 ットデス@ヤバチャのかけら 25/01/16 18:29:33 ID:/DFEugfQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 131 ップ◆gLo7a3IgfY 25/01/21 12:39:34 ID:TNcAS0gw [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 くつくつと煮立った鍋から湧き上がる湯気が、芳しい出汁の香りを運んでくる。食べられるのを待っているように、鍋の中で踊る切り身を、口の中に入れた。

 きりはなしポケモン・ミガルーサが脱ぎ捨てた身はごくありふれた食材だが、入念な仕込みがその味わいを深めていると、舌にのせるだけで分かる。鍋の他には切り身のテンプラもあって、香り豊かな衣と柔らかな身は噛むだけで楽しい。 唇がてらりと光る。

 カラマネロも、自分と同じ物を食べている。元々野生で生きてきた彼にとって、手の込んだ料理自体が不思議な文化なのかもしれない。
 一見表情に変化が現れないように見えて、確かに和んだ雰囲気を放っている。

 味覚という形で知識を得ることを、楽しんでいるようでもあった。何となく、嬉しい。機会を与えてくれた彼も、良い体験をしてくれるのが何よりだ。

リップ「ぷは、ぁ……はぁ」

 キタカミ産の米から醸した清酒を呷り、アルコールの混じった呼気を漏らす。温かい水面の上で揺蕩っている感覚と共に、身体の芯に確かな熱が籠り始める。

 リップには、泥酔して正体を失くした経験が無い。元々、アルコールに耐性のある体質だった。大酒を呷るのが好きなくせにすぐ潰れてしまう幼馴染もいるし、ジムリーダーの仲間で飲み会をした時などでも、介抱役に回ることが多かった。

 それから、酒に浸らせて自分の身体に不埒なことをしようと、下らないことを考える男がいくらでもいた。ある時などは腹に据えかね、泥酔したフリをしてホテルまで行き、ベッドの上で相手をすると見せて、サーナイトのサイコパワーで縛り上げたこともある。

 翻って、今日は二人きりだ。彼と。たまには酔いに身を任せていいかもしれない、という気分になる。


 食べ終えた鍋と箸を置いて、カラマネロの側に座った。
 ▼ 132 ップ◆gLo7a3IgfY 25/01/21 12:54:53 ID:TNcAS0gw [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「……ねぇ」

 アルコールに漬け込んでふやけきった自分の声は、あまりにもしどけないものだった。甘ったるい声色には媚びるような、誘うようなもので塗り固められている。

 彼が食べている途中のテンプラを箸で取った。

リップ「ほら、あーーーん……」

 口を開けて近づく彼の目はテンプラを見ているのか。今の自分は浴衣がはだけるどころか左肩が完全に露わとなり、胸の膨らみも、その先端を覆う白いレースまで曝け出しているのだ。

 そんなふしだらな女は、おどけた調子でテンプラを咥える。

リップ「食べさせるのは、コッチから。ね……♪」

 テンプラを咥えたままカラマネロと顔同士を近づけてゆく。流されるまま、彼がその片端を口にした。

 火照ってたまらない身体の熱を押し付けながら身体を密着させ、ゆっくりとテンプラを咀嚼する彼の顔を見る。不思議と、彼を通して自分の顔を見ている気分になる。
 アルコールを言い訳にして、いやらしい己を満たそうとする女の、欲に塗れた顔。

 彼が食べ終わって身を離すと、自分自身を誤魔化すようにはにかむのだった。
 ▼ 133 ジリガメ@サファイア 25/01/21 17:29:12 ID:yxi2qEIs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 134 マシュ@おおきなキノコ 25/01/29 18:58:39 ID:AUiQ0sew NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 135 コドラ@きんりょくのもち 25/02/06 23:48:04 ID:HBaMHDDc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 136 デッポウ@ポイントカード 25/02/13 17:41:37 ID:qnKkXkhY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 137 者◆gLo7a3IgfY 25/02/17 22:27:35 ID:oTAEb93. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お待たせしてます!
次の更新は2月22日(土)予定です。お楽しみに!
 ▼ 138 ガガブリアス@つかまえポン 25/02/17 22:27:59 ID:kF8ksvG6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってますぜ
 ▼ 139 ップ◆gLo7a3IgfY 25/02/22 08:40:40 ID:Va1EuJAY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 静寂そのものの夜に、音が響く。

 酒で火照った身体を夜風で冷ましたいと、少しだけ窓を開けていた。ホーホーの囀り、ヤミカラスの羽ばたきが微かに聞こえてくる。

リップ「……ん」

 リップが上体を起こすと、布擦れの音が耳をくすぐってきた。しなやかな女体を包む浴衣は、僅かな身動ぎや寝返りでそうした音を立てる。
 リップはそれを殊更大きなものに感じていた。

 傍の彼を見つめる。先刻誘った通り同衾を始めてから、まだ30分も経っていなかった。絡みつく女の視線を感じたのだろう、静かに目を開けて見つめてくる。

リップ「ごめんね。起こしちゃったわね」

 望んでおきながらそのような言い草をするのは、我ながら姑息だな、と苦笑する。

 瞳を潤ませてカラマネロを見つめるリップの頬には、アルコールとは違う朱がある。浴衣の隙間から覗く、むき出しの肌全てがそうだった。
 月や部屋の灯りは、それを照らすだけだ。相手を惑わせる艶を、身体そのものが発している。

リップ「お願いがあるの……」

 しっとりとした唇を動かして言葉を発する。高い能力を有するエスパーポケモン相手には不要かもしれないが、リップはその行程に拘りたかった。

リップ「脱がせて」


リップ「……触って」
 ▼ 140 ップ◆gLo7a3IgfY 25/02/22 08:41:05 ID:Va1EuJAY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結び目に一対の触手が見えてくる。
 高度な知性を有するだけに、どのように脱がせるかを完璧に理解しているのだろう。

 いきり立つことなく、ゆっくり脱がせてくれることが嬉しかったし、微笑ましくもあった。これまで身体を重ねてきた男には、理性を吹き飛ばして服や下着をむしり取る輩も多い。

 それよりよほど健気で、紳士的な彼。どこまでも見せたくなる、触らせたくなる。

 下着だけに包まれた裸身が現れた。ここまで来るとリップの方が辛抱たまらなくなり、自分から留め具に手をかける。
 露わになった乳頭。整えられたアンダーヘアー。月の光に照らされ、艶めきながら浮かび上がっていた。


 カラマネロは夜目が利くのかどうか、よく分からない。それでも褐色に輝くリップの肢体を、白い布団の上で見失うはずもなかった。

 ゆっくりと、そして迷うことなく、カラマネロの触手がリップの脇腹に伸びた。

リップ「くぁ……っ。んぅ……」

 ただ触れられるのではない。吸われる。一度触手が肌の上を這えば、十数の吸盤が一度に吸い付く。
 
 ぷちぷち。ぷちり。

リップ「あ、あ、あぁぁ、ぁ……はぁ、っ」

 それらは蕩けるような滑らかさの肌から離れるのを拒みながら、破廉恥な音と共に柔肌を吸い上げてくるのだ。
 目の奥が燻るようなもどかしさに酔いしれる。
 ▼ 141 ップ◆gLo7a3IgfY 25/02/22 08:41:25 ID:Va1EuJAY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
吸盤の接吻を浴びながら、触手はリップの上半身へ。優しげな丸みを湛えた乳房が、静かに揺蕩う。

リップ「ぅ、んん」

 思い切り吸い上げてほしい。そんな欲望が滲み出るのが急に恥ずかしくなって、目元を手で覆い隠す。

 あるかなきかの、感触。でも、確かにそこにある。
 吸盤が、乳首に触れていた。咥え込んだ、と言うべきかもしれない。カラマネロの、自分自身の熱が籠るのを感じる。

 吸われ、て……


リップ「はあ゛ぁぁぁお゛ぉぉぉぉぉぉぉっ!」


 弓のように身体をしならせ、布団の上でのたうち回った。思っていた以上の刺激、快感。心臓が飛び出したかとすら錯覚する。

リップ「はーーーっ、は、あぁ……ん。や、あぁ……?」

 彼がこちらを見つめたまま静止していた。絶叫のような喘ぎに驚かせてしまったかと思ったが、よくよく考えてみると、本来カラマネロという種族に乳首を吸う機会など無い。

 戸惑って固まる彼に、見上げながら優しく微笑みかける。快楽に耽溺した顔で、ちゃんと笑えているだろうか。

リップ「イイのよ。とっても……素敵」
 ▼ 142 チエナ@ハートアメざいく 25/02/22 08:41:47 ID:Y2uoNqWI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キタ━(゚∀゚)━
 ▼ 143 ップ◆gLo7a3IgfY 25/02/22 08:41:51 ID:Va1EuJAY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「あっ、あ、あはっ、んぅ……んん♪」

 少しずつ慣れてきたのか、乳首に対して適度な刺激を、リズミカルに加えてくれるようになってきた。
 
 緩やかな快感が与えられる中で、ぼんやりと考える。
 やはり、自分は彼の吸盤が好きだ。吸い付かれるのが気持ちよくてたまらない。心の奥の、さらに奥に眠っていた欲求を掻き出されるのだ。

 微睡むような目線を、乳首を愛撫される度にちいさく跳ねる自分の下半身に向けた。


 もし、自分の大事なトコロを、この吸盤で吸い上げられたら。

 その想像は戦慄すら伴っていた。間違いなく、果てる。湯船の時とは比べ物にならない獣性を撒き散らして絶頂する。


 身体の違和感。乳首への刺激が止んでいる。何故だろう、手が塞がっているのは。何を持っているの?
 彼の触手だった。

 自分の右手が、自分の意思を超えて下半身へと触手を誘う。それは本能の暴走かもしれないけれど、理性はそれを知りながら止める気にもならない。


 二人きりの布団の上で、欲望に嘘をつく必要なんてないのだから。
 ▼ 144 トマル@ユキカブリのみ 25/03/08 16:27:58 ID:/vps//ew NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 145 ップ◆gLo7a3IgfY 25/03/09 18:43:47 ID:hTfc1dzA [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 掛け布団を押しのけるように捲り上げる。カラマネロの見ている光景が、何故だか見えるような気がする。

 そこにあるのは、アルコールならざるものにより紅潮した、一糸纏わぬ裸体。超マジックマキアージュという通り名を放り捨てて、ポケモンの与えてくれる快感に耽溺する、ふしだらな一人の女。

 両膝を曲げ、屈むような形で脚を伸ばす。パルシェンが殻を閉じ切ったようなもので、目を血走らせてこじ開けようとする不埒な男の顎を蹴り上げたことは、一度や二度ではない。
 今夜、彼に対してはそうではなく、脚を押し広げる楽しみを教えてあげたい。

リップ「まずは、太もも。じっくりと揉むのよ。……じっくり、と」

 モデルとしての仕事で魅せることも多い太もも。引き締まった豊満な肉感、相反する要素を両立させる、リップの自慢だった。

 褐色の太ももに伸びるカラマネロの触手。彼自身を刻むような吸盤の痕が、幾つも浮かんでいるだろう。触手に力が籠るたびに吸い上げられる感触は、漏れ出る吐息を我慢できなくなるほどに甘く、もどかしい。

 じっくりと、揉む。一対の触手で、ゆっくりと揉み上げてくる。両脚が、身体全体が、そして心が解れていくのが分かった。吐息が連なる中で、触手は太ももを舐め回すように動き、膝頭に達していた。

リップ「……イイわよ」

 開いて、とは言わずとも分かるだろう。もはやそこまで、開けっ広げにしているのだ。

 膝を持つ触手にかかる力。あるかなきか、抵抗するフリをした。両脚の向こうにあるはずの、彼の顔が。


 全てを捧げるように開脚した先に、リップそのものと言うべき秘部がある。

 溢れ出てくる透明な液が糸を引いて、月明かりに照らされて輝いた。
 ▼ 146 ズゴロウ@ガラナツリース 25/03/09 18:48:02 ID:Jx.UANfg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 147 ップ◆gLo7a3IgfY 25/03/09 23:12:41 ID:hTfc1dzA [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「分かるかしら、リップの大事なトコロ。いつもはここまでビショビショじゃないのだけど……」

 誘うような声色で、言い訳がましい言い方をする。整えられたアンダーヘアーの下、血色の良い割れ目。
 侃々と流れ出る透明な液体は、リップの欲望を溶かしたものに他ならない。

 吸盤を備えた触手が、ゆっくりと割れ目に近づいてゆく。先端が、触れた。

リップ「はぁぁ……あ、あぅ……ん」

 股から頭へ、じんわりと何かが染み渡ってくる。触手が分け入ってくるのが、分かる。だが、頭はくらくらとして、触られている実感すらも乏しい。

 触手が割れ目を掻き分けるたび、くぐもった音がどうしようもなく淫らに響く。いやらしい水音と、悶える自分の声ばかりが耳に入ってくる。

リップ「ねぇ……」

 彼の触手が自分の液体に穢されてゆくのを見て、リップは言った。

リップ「思い切り吸い上げて……終わりにして。今日は、ね」

 微かな恐ろしさもあって、リップはそう言った。何が怖いのか。これから押し寄せてくる快感か。それとも、快感を求めてやまない自分自身か。
 カラマネロと彼の触手、そうでないことは確かだった。

リップ「来て……ぇ」

 きゅうう、と吸い上げがきた。


リップ「────!!!!」


 リップは天井に向かい、思い切り腰を突き上げた。
 ▼ 148 ップ◆gLo7a3IgfY 25/03/09 23:26:07 ID:hTfc1dzA [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 口から出ている喘ぎ声が自分のものだと、リップには信じられない思いだった。発情し、肉欲に振り回されるケダモノの叫び声そのもの。

 その殆どが意味のない絶叫の羅列。辛うじて聞き取れる言葉を拾う。
 もっと。もっと。激しく。最高よ。

 吸い上げるリズムが変化に富んでいるのも、たまらなかった。彼としては、全く知らない人間の女の秘部を愛撫するのに、勝手が分からないからこそ、手探りでやっているのだろう。

 よがる。悶える。よがり狂う。触手での責めから逃れるように、その実さらに求めながら腰を震わせる。乳房を揺らし、尻を踊らせ、そのたびに液体を迸らせて布団を、彼の触手を穢した。


 ……来る。それは突然だった。


リップ「あ゛、あぁぁぁぁ───……おぉ、ん、んんぁぁ……はぁ……」


 意識が朦朧としたまま、脱力しきった身体を布団に擲つ。汗の浮かぶ額に髪が張り付く。アンダーヘアーが、土砂降りにでも遭ったように湿り切っていた。

 心配そうに覗き込んでくる、カラマネロの顔。


 半ば眠りに落ちながら、リップは柔肌を擦り付けるように掻き抱いた。
 ▼ 149 チュール@シキジカのけ 25/03/19 00:44:25 ID:a8zMNC6o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 150 イコウ@クオのみ 25/03/29 20:25:30 ID:MiBsweP. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 151 チンキー@バナナスライス 25/04/10 18:21:10 ID:zVScidH6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 152 者◆gLo7a3IgfY 25/04/24 20:24:49 ID:HpOEteQM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
長らくお待たせしてしまいましたが、4月28日に更新します!
お楽しみに〜
 ▼ 153 ガガルーラ@フサパック 25/04/24 20:26:53 ID:ak6IoPvM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってるンネ
 ▼ 154 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/04/28 12:37:21 ID:x11wtE7g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 十全に休息を取った人間が光沢を放っている様は、あくまで戯画的表現に留まるものだと思っていた。

 しかし、旅館のチェックアウトを終えたリップの顔は、確かに瑞々しい艶を湛えている。声にはハリがあり、眼の光は強く、足取りは軽やかだ。新たな生気に満ち溢れた、いや、生まれ変わったような印象を受ける。

リップ「もう、本当に生き返っちゃった!それもこれも、カラマネロちゃんのおかげよ。んぅ……ちゅ♡」

 土産袋を両手に提げたリップの口付け。唇の弾力がさざ波となって顔に広がると、舞い上がったような気分を覚える。
 それは錯覚ではなく、インコポケモン・イキリンコの牽引するタクシーが空へと飛び立ったためだった。

リップ「楽しい楽しい休暇はひとまずお終い。明日からは"超マジック・マキアージュ"に復帰よ。忙しくなるわぁ」

 リップは己の仕事を休暇と同様に、というより別の楽しむべき存在と捉えているようだ。

 しばらく経ってふと地上を見てみると、微かな違和感を覚えた。私達が出発した別荘の方角とは、ずれたコースを取っているようである。

リップ「別荘はあくまで、休憩のための場所だもの。お仕事は、リップのお城で進めるのよ」

 
 私達は地上に降り立った。
 長い歴史、その重みとでも言うべきものを感じさせる都市だ。シンボル化されたポケモンの絵が、風雅の街に彩りを添えている。

リップ「これからは貴方にとっても、このベイクタウンがホームよ。この街のイイところ、たくさん教えてあげる」

 彼女の判断により、私の新たな日々が始まろうとしていた。
 ▼ 155 ローラペルシアン@いきいきイナホ 25/04/28 13:04:53 ID:JCz2Tgss NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってた支援
 ▼ 156 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/04/28 21:10:18 ID:BQ9.NuOA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 朝の光はどこで浴びても同じものだった。少なくとも、私にとってはだ。
 ドームにいた頃、別荘にいた頃、旅館で起きた時、そしてベイクタウン。これから先私がどこで目覚めようと、朝日の違いを見出すこともないだろう。

 モンスターボールの中で起床した私が特別に感じるのは、朝の光が描き出す影のほうだった。
 陽光に照らされて白く塗りつぶされた窓が、流麗な曲線に切り取られている。目を慣らして見つめてみれば、褐色の女体が白いベッドに臥せているのが分かる。

 一糸纏わぬ姿で寝起きするのは、リップにとって当たり前のことらしい。朝日に照らし出されたリップの裸身、それそのものが輝きを放っているかのようだ。

リップ「うぅ……ん。ん、ふぅ……」

 吐息と共に身動ぎする度、目に飛び込んでくる淡い色。それは唇であり、乳房の先端だった。


 部屋に飛び込んできたのは、大輪の花だった。

「ご機嫌よう皆様!清々しい朝がやって参りましたわよぉ!!」

 ベイクジムの朝は、このようにして始まると知った。


リップ「ふぁ、あぁ……おはよ、フラージェスちゃん。毎朝ありがと♪」

 リップの手持ち、その筆頭とも言うべきフラージェスは、朝から精力的だった。私を含め、モンスターボールの中で眠る皆を叩き起こすのも、彼女の役目らしい。

フラージェス「輝かしい一日の始まりにわたくしからの贈り物!癒しの香りと共に朝の支度をなさってくださいな」

 草花を操る力を有するフラージェスの放つ芳香。満足げな顔を浮かべたリップが、下着で身体を覆い始める。一方のフラージェスは慣れ切った動作と速さで、モンスターボールの開閉スイッチを次々と押し込んだ。

フラージェス「おはようございます、新しいお仲間さん。ベイクの朝は気に入ってくださったかしら?」
 ▼ 157 サキント@テラピースゴースト 25/05/16 20:28:13 ID:J222wAUY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 158 マルス@ルガルガンZ 25/05/24 22:03:00 ID:JDMU2tMM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 159 ッソン@デンリュウナイト 25/06/04 00:25:47 ID:dTNAI4lw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 160 者◆gLo7a3IgfY 25/06/10 12:26:08 ID:0NlkJ7Jg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お待たせしました
6月14日(土)に更新します!
 ▼ 161 ガエルレイド@ヘビーボール 25/06/10 12:45:27 ID:EytoMOSM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってるぞい
 ▼ 162 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/06/14 20:37:57 ID:kd.gZO7M [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 ジムリーダーというだけあって、一日は手持ちポケモン達の鍛錬から始まるらしい。挑戦者を迎え撃つ役目を持った面々は、具体的な指示を受けるまでもなく、技や基礎体力の向上に勤しんでいる。

 当のリップは近くに腰掛けてこちらを見守っている。と同時に、ノートパソコンを開いて何らかの作業を進めていた。時は一秒でも惜しいのだろう。

リキキリン「今朝からたくさん走ったぁ。マスター、チューしてチューして!」

リップ「毎日いい子ねぇ。はい、ちゅー……んっ♪」

 リキキリンの鼻先に唇の柔らかさを押し当てる。

リキキリン「こっちの頭にも!」

リップ「ちゅー……っと。甘えんぼさん♡」

 それを横目に見ながら、私も鍛錬を始めることとする。自分ほどの大岩をサイコパワーで運び、続いて自分の触手で持ち上げるウェイトリフティング。ドームにいた頃から続けている。

 運び終え、いざ持ち上げようとした時、大岩は中央から見事に両断された。研ぎ上げられた刃が振るわれたような、滑らかな切り口である。
 見渡すと、エルレイドがこちらを睨みつけている。

エルレイド「…………」

 その視線は私への好意と対極のものに満ちていた。

エルレイド「こうも容易く切先が届くとは、余程気が抜けているらしいな。容易く油断するならマスターの側は任せられん。大人しく退がっていろ」

 私がリップの側にいるのが気に入らないらしい。特に反論する気も起きないので、二つになった岩を左右の触手で上げ下げする。その態度が気に障ったのか、エルレイドはもう一度こちらに向かってきた。

「ダメでしょう、新しく入ってきた仲間に喧嘩を売ったりしたら!」

 止めに入ったのはサーナイトだった。同じポケモンから進化するだけあって、外見がよく似ている。
 ▼ 163 メックス@もくざい 25/06/14 20:40:11 ID:Q.CsTWmo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 164 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/06/14 20:49:38 ID:kd.gZO7M [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サーナイト「ごめんなさい、カラマネロさん。彼、マスターの護衛役をしていたんだけど、最近になって外されて気が立っているの」

エルレイド「気が立って当たり散らしている訳ではない。任に耐えられない程度の力しかないのが、見ていられないだけだ」

サーナイト「だったら力を合わせて一緒に強くなっていけばいいでしょう?あなたもうパパなんだからね。少しは落ち着かないと」

エルレイド「そんなことは関係……」


フラージェス「あら〜〜〜まぁまぁまぁ!新人さんとご夫婦で立ち話かしら」

 フラージェスが入ってきたのは、明らかにタイミング、間を測ってのものだった。両腕に何かを抱えている。それはエルレイドとサーナイトとの繋がりを想起させる小さな姿で、私を不思議そうに見上げていた。

フラージェス「頑張って覚えた"ねんりき"、お父様に見てもらいたいのよね〜」

ラルトス「まま、ぱぱー、ねんりきみてて。みてー」

サーナイト「まぁ、ママもたくさん見てみたいわ。じゃあ行きましょ」

エルレイド「おい……!」

 穏やかに見えて、サーナイトのサイコパワーは中々強力なものだった。未だこちらを睨んでくるエルレイドを引き摺り、向こう側へと去って行く。

フラージェス「来て早々手荒な御挨拶だったでしょう?」

 リップの切札とも言うべき存在なだけあり、仲間のことをよく見ているようだ。多忙な自分の代わりとなり得る存在を、リップは育て上げたのだろう。

フラージェス「敢えてわたくしから貴方にアドバイスするとなれば……そうね、うん。もっと笑顔を浮かべてみてはいかがかしら。スマイルよ、スマイル!」
 ▼ 165 ラパルト@ピントレンズ 25/06/14 21:00:07 ID:Q.CsTWmo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エルレイド尻に敷かれてそうだな
 ▼ 166 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/06/14 21:02:14 ID:kd.gZO7M [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 唐突な助言に思わず首を傾げる。

フラージェス「笑顔には素敵な力がたくさんありますけれど、自分を守ってくれることもありますのよ。にっこり笑顔で相対すれば、いいお方ならば仲良くなってくださいますし、悪いお方は気圧されて逃げていきますもの」

 そういうものだろうか。或いは、そうかもしれない。少なくともこのフラージェスは、自分より外の世界と触れている経験が長いのだ。

 リップのことを、何故か思い出した。笑顔、それは彼女に何かを伝える際の、有効な手立てとなりはしないか。先ほど、リップに接吻を受けたリキキリンのはしゃぐ笑顔。それがリップに充足感を与えているのかもしれない。


 口の両端を、ぎこちなく持ち上げてみた。

フラージェス「まぁ!とっても素敵な笑顔ですわ!!嬉しい時はにっこりと、ね♪」


 それから鍛錬が終わり、昼食を挟んで午後になった。リップはモデルとしての仕事があり、夜まで外出している。
 ポケモン達は思い思いに過ごしていた。ジムトレーナーと共に散歩に行く者、ボールの中で寛ぐ者。

「ねぇ、ちょっと」

 日光浴でもしようかと移動していると、毛に覆われた影が私を呼び止める。

テールナー「ふぅん……新しく来たヤツが、アタシと同じドーム出身て本当だったんだ。ここではアタシが先輩なんだから、ちゃんと立てなさいよね」

 テールナーはサバンナエリアの出身だった。私よりも先にリップの元へ……私のような搦手を使うことなく……身を移していたという。

テールナー「早速だけど先輩からアンタに命令。こっち来なさいよ」

 私との先輩、後輩関係をやや強引に構築すると、テールナーは手招きしてきた。
 ▼ 167 ティオス@いかずちプレート 25/07/04 23:55:19 ID:cSEsNqwk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 168 ガボーマンダ@ライコウのおやつ 25/07/15 19:54:28 ID:tZSICbF2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 169 ノンド@タツベイのウロコ 25/07/17 18:33:19 ID:7BGM6NWc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 170 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/07/27 14:15:43 ID:0ln.q/KM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 開けた場所まで歩かされた。天気は快晴、風が丈の低い草を揺らしながら潮の匂いを運ぶ。
 テールナーがスマホロトムを手渡してきた。

テールナー「じゃ、アタシのことバッチリ撮ってよね。ステキなプロモ映像撮るんだから」

 テールナーが例に挙げたのは、"トレーナープロモ"なるものだった。初めて聞く言葉に首を傾げる。

テールナー「知らない!?なんでよ?アンタもアタシもカロス原産でしょうが……まぁいいや。じゃあ早速カメラ回して」

 テールナーは尻尾から木の枝を取り出し、念動力で着火する。慣れた手つきでそれを回しながら、軽い足取りで跳ね始めた。確か、人間の競技であるバトントワリングがこのようなものだった。彼女の足取りが炎の軌跡として残る。

テールナー「こらこら、何ぼーっと突っ立ってんのよ。被写体ちゃんと追いかけて」

 指示に従ってやろうとする直前、スマホロトムには飛行しながら被写体を追いかける機能が搭載されていると思い出した。それを提案してみるが。

テールナー「そんなもんありふれた動きとアングルにしかならないでしょ。もっと息遣いのするような、臨場感あるやつがいいの!」

 結局言われるがまま、スマホロトムを構えつつテールナーの周りを動き回ることになった。


テールナー「なぁんかイマイチね」

 スマホロトムを覗き込みながら不服そうに呟く。撮影が終わったものを試しに見てみるが、気に入らないらしい。

テールナー「あのさ、無理矢理誘ったのは承知してるけど、もう少し気を入れてやってくんない?」
 ▼ 171 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/07/27 14:26:22 ID:0ln.q/KM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 言っていることは分からないでもない。テールナーが求めているのは、自分に惹かれてつい目で追ってしまう感情、そうしたものだろう。だが、無いものを出せと言われても詮無いことだ。

 被写体がリップであれば、と考えた。思えば自分は、彼女に不躾な視線ばかり浴びせてきているが、撮影しようものならカメラ越しにでも伝わってしまうものだろうか。

テールナー「……でもなぁ、やっぱ時間帯もよくないのかもね。炎っていえばさ、やっぱ花火しかり夜が一番映えるもんだし」

 無茶なことを言っているようにも思える。が、私にはそうとも思えなかった。初めてリップと「言葉」を交わした時のことを思い出す。ロトムはポケモンなのだ。

 画面の中を夜にしてみた。

テールナー「……はっ!な、えっ!?フィルターかけた?じゃない!」

 大袈裟に仰け反ってテールナーが狼狽する。

テールナー「どういうことよこれ!本物の夜になってる……なんで、どうして?」

 落ち着かせるためにカラクリを教えてやった。
 スマホロトムのカメラ機能は、中に入っているロトムの視覚を利用している。だから、ロトムに催眠をかけて「今は夜だ、この時は夜だった」と錯覚させてやればいい。

テールナー「じゃあさじゃあさ、画面のアタシに帽子とか被せてみてよ」

 少し念波を送るだけで、希望する通りの映像が現れた。

テールナー「アンタ、アンタって……何気にとんでもないことできんのね」

 その言葉を聞きながらも、別にそうとは思えなかった。
 ▼ 172 ブクロン@あおのはなびら 25/07/27 15:16:08 ID:2v5E7zSQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 173 ニータ@チョークいし 25/08/10 19:26:48 ID:fQ7o6Ru2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 174 ビエ@とくせんリンゴ 25/08/26 17:57:37 ID:uLkUYv3g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 175 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/03 09:27:03 ID:sG1QfgPQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
長らくお待たせしております。
9/6(土)に次の更新を予定してます。

当初の予定より短い切り上げとなるとは思いますが、完結を目指したいです。
 ▼ 176 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/06 13:31:23 ID:hjZoUal2 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 仕事から戻ったリップは、早速私の撮影、もとい加工した映像に興味津々のようだった。

リップ「ゴイスーなSFXじゃない!スマホロトムの中でどんな世界にも行けちゃいそう」

 両手で頬杖をつき、スマホロトムの中で踊るテールナーに微笑ましげな目を向けている。外出用の化粧を落とした目だ。瞳の奥から滲み出る光が、尚更明瞭に映る。それは羨望の籠められた視線でもあり、何か期するところがあると感じさせた。

 それを、突然こちらに向けられた。視線と視線が、正面から交差する。目を瞬かせながら、予感めいた何かが脳裏に走った。

リップ「ね、貴方は別の何かになりたいって思ったこと、ある?」

 彼女の言っていることは、何か観念的なことであろうか。進化した際、そうしたことを考えたことはなかった。すべきことも、目的すらもなく己を鍛え、偶然頭から転倒したと思えば、今の姿になっていたのだ。
 スマホロトムを通じ、『ない』と率直なところを伝える。くすりと笑うリップは頬杖を解き、机に頭を横たえて語り始めた。

リップ「リップがメイクアップアーティストの道を選んだのはね、自分がどんなものにもなれるような気がしたからなの。誰も見たことのない人になって、行ったことのない場所に行けちゃう魔法。……それでいてモデルとジムリーダーもやってるんだもん。欲張りさんよね」

 無邪気に夢を語る少女と、それを優しく見守る妙齢の女が、一つの心に宿っているように見えた。


リップ「……お願いしたいことがあるの。ビジネスの、お話」

 突然居ずまいを正したリップは、あらたまった雰囲気で切り出した。
 ▼ 177 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/06 14:12:18 ID:hjZoUal2 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「お話しするより先に、見てもらった方が早いわ」

 そう言うと、リップは手持ちポケモン達が休むボールを手に取った。

リップ「お休みのところごめんなさいね。鍵を開けたいの」

フラージェス「あらまぁ、随分お久しぶりなこと。参りましょうか」

 言われるがまま、二人の後についてゆく。胸騒ぎめいたものがあった。公にされていない、これからもされることがないであろう何かを知るというような。ただ、悪い気分はしなかった。


 着いた先には、小さな、しかし瞳が染め上げられるほど鮮やかな花園がある。赤、青、白、黄緑。中でも、柔らかな紫を湛えた花が印象に残った。

フラージェス「わたくしがお手入れを欠かさない庭園ですわ。今後三百年は咲き誇らせてみせます」

 そう言いながら、フラージェスは気を研ぎ澄ましていた。エネルギーの循環とでも言うべきものを操っている。やがて、花が目を覚ましたようにざわざわと動き始めた。フラージェスというポケモンには、草花を操る能力があるという。
 押し上げられるように、土の中から小さな木箱が出てきた。

リップ「どうもありがと♪そうだ、頼まれてた肥料はさっき届いたみたいだから」

 ひと仕事終えたフラージェスは室内に戻っていく。……その途中、私に一瞥をくれて、小さく微笑んだ。

フラージェス「マスターのこと、よろしくね」

 そう言われたような気がしたのは、果たして錯覚であろうか。


 木箱を手に取ったリップは建物に戻り、地下に通ずる階段を降りた。幾つにも分かたれた通路を右に、左に進む。灯りも乏しいのに、全て見えているかのような迷いのない足取り。

リップ「……さ、着いたわ」

 やや大きな扉が、目の前にあった。
 ▼ 178 ルリル@サイキックメモリ 25/09/06 14:47:33 ID:BVlo7zMk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 179 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/06 21:11:42 ID:hjZoUal2 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 物々しい錠前は生きている筈もないのに、扉の奥にあるものを見せまいとする意思を持っているかのようである。
 小さな木箱からリップが出したのは、黒光りする金属製の鍵だった。如何にも鍵を収集するクレッフィ好みのもので、万が一でも取られないよう念を入れたのが庭園の仕掛けなのだろう。

 リップが手首を捻った。高い音が闇夜に木霊する。

リップ「またここに戻ってこられる日が来るなんてね」

 開け放たれた扉から中に入り、リップは室内灯を点した。暗灰色の壁と床があるだけの、やや広い部屋。いや、よく目を凝らせば、奥にはもう一つ扉がある。物置、押入れの類であるようだ。

リップ「初めて会った日には思いもしなかったの。これを見せることになるだなんて」

 奥の扉が開かれた瞬間、私は当惑を抑えられなかった。

 それは、拘束具だった。強大すぎるエスパーポケモンの力を抑えるようなものではない。人間に対して使うものだ。
 二つの環を鎖で繋いだもの。首輪に小さな鐘が提げられたもの。横たえた人間を縛る×字の大きな板。縄もあった。

リップ「んふっ。これはね……リップの欲望と挑戦のカケラ、かしら」

 首輪を手にしながら、リップは懐かしそうに微笑む。

リップ「三つのお仕事が軌道に乗ってきた頃よ。自分の内にある欲望、外から向けられる欲望を曝け出してやりたい……笑っちゃうくらい恥ずかしい程に。そう思い立ったの。一つの映像として、それを形にしたいってね」

 これらの拘束具を誰に使うのか、その答えをはっきりと語っている。

リップ「スタジオも作って、道具も揃えたけど、肝心なものは見つからなかった。リップのカラダを辱める、悦ばせる手。ココロを丸裸にしてくれる眼差し。何度もオーディションを重ねたけど、ダメだったわ。気持ちイイ、だけで終わってしまうもの」

 それを聞いた時、何故か締め付けられるような気分だった。

リップ「だから、カラマネロちゃんにお願い」


リップ「この部屋で、リップに魔法をかけてちょうだい」
 ▼ 180 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/06 21:12:01 ID:hjZoUal2 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
明日から一日一レス更新を目指します!
 ▼ 181 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/07 10:50:14 ID:JhKkTKnA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 触手を左右に振ってみる。カメラの向こうで、人間の骨ばった手が振られる。吸盤に力を入れてみれば、その手が握りしめられた。五本の指を、波打つように動かしてもいる。

リップ「上手いわ。本当にそんな手をしていたみたい」

 カメラに入ったロトムに、私の触手を人間の手と思わせる練習だった。それ自体は造作もない。それより、ロトムが好んで入るようなカメラをすぐさま調達する熱意に、少し驚いていた。

 リップは下着姿だった。褐色の肌と対をなす白い薄布。くっきり刻まれた深い谷間、溢れ出してしまうような尻。メリハリに富んだ女体の曲線を強調するのに、自身で選び抜いたのだろう。

リップ「……外して、もらえるかしら」

 滑らかな背中を向けてくる。金具に触手を伸ばした。カメラの中では、それは手として映り込んでいる。
 単に外すだけでは不足だ。人間が指を細かく動かし、金具を動かさねばならぬ。自分が、カラマネロがしていることだと思っては駄目だ。そうなると、仮想の指が滑らかに動かない。

 だから、リップを裸身に剥こうとしているのは、自分以外の誰かだと思ってしまう。

 そのことが、何か重いものとして落ちかかってくる気がした。

リップ「脱がせて、早くぅ……」

 左右に尻を振って誘うリップが懇願する相手は、私なのか。大きな果実が視界を埋めたくした時も、靄のような何かは消えなかった。
 ▼ 182 ンプク@アシレーヌZ 25/09/07 10:57:19 ID:oinAAg2A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 183 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/08 21:55:30 ID:oRXI8gQE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「じゃあ、イイコトは急げよ!早速、撮影入りましょうか」

 段階をいくらか飛ばしたようで面食らったが、リップとしては考えがあるようだった。要約すれば、カメラが動いているという緊張感が、見せ方の工夫を湧き上がらせるということらしい。

 まずは、手錠をかけられたリップが、どこかへ連れて行かれるというシーンである。カメラは私の視界を映すようなアングルで、人の手になった私の触手がリードのように手錠を引っ張ってリップを歩かせる。

リップ『…………』

 潤んだ瞳で、リップがこちらを見つめている。哀願するような目。主人に慈悲を求めるような双眸には、涙さえ溜まり始めていた。微かに開いた唇から漏れる吐息を、律動的な鎖の音が打ち消す……。

リップ「カット」

 鎖を持ち、リップを引っ張りながら歩いた。言われた通りのことをしていたつもりだったが、どのような不足があったのだろうか。

リップ「リップの顔を見ながら、少しずつ教えていきましょうか」
 
 先ほど撮影した映像を見ながらの作業である。改めて観察すると、画面の中にいるリップが顔に湛える怯えは、とても作り物とは思えない。

リップ「たとえば、ここ。怖がりながら、それでも抵抗して止まろうとしてるでしょ?そういう時はね、反抗するな!って感じでグイッと引っ張るの。生々しさというか、臨場感が出るじゃない?」

 演技をしながら、そのようなことまで意識していたのか。やはり、場数を踏んでいる。

リップ「手錠を引っ張るこの手はね、リップを弄んでモノにしようとする悪ぅい奴なの。その辺りを意識してみるとイイかも」

 やはり、胸中でささくれ立つものがある。顔に出てなければよいと思うが、どうだろうか。
 ▼ 184 グノム@ベリブのみ 25/09/08 21:58:41 ID:Zss.5UQA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 185 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/09 21:00:25 ID:8P6c0/wA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

『はぁっ、は、はっ……あぁ、あ!んんぅ……っ』

 カメラの向こう側、褐色の裸身が悶えている。
 手錠の虜となった両手を上げたまま拘束されたリップが、こちらに尻を突き出していた。浮き上がる汗が光沢を放ち、一糸纏わぬ女体を彩る。

 手をしならせ、尻肉に平手の鞭を入れた。揺れる尻肉から水滴が弾け飛ぶ。

リップ『あ゛ぁ、あ!はん、はぁ、は、ぁ……んはぁ、あ!』

 微かに開いた唇から紡がれる喘ぎは、苦しみか。それとも、悦びか。振り向いてくる瞳の湛える光には、扇情的としか言えない色がある。

 再び、平手打ちを尻に浴びせた。ねっとりと腰をくねらせ、拘束から逃れようとするためだ。それを幾度も、幾度も、幾度も繰り返す。リップは飽きもせず尻を振り乱し、誘うように色香を撒き散らす。

 暫くして、大きな尻の輪郭を確かめながら、ゆっくり撫でてやった。叩かれたところを労るようにだ。従順になってきたので、褒美をくれてやる。主人として当然のことだ。
 尻から腰、脇腹を経て胸にまで手を伸ばしてやると、期待に満ちた目でこちらを見つめてきていた……。


リップ「キリのいいところだし、休憩入れましょうか」

 それを聞き、私はリップの手錠を外す。カメラは止まっているのに、手の動きを意識してしまっていることに驚いた。

 驚きといえば、自分が自分でないものを演じていることの違和感が消えかけているのも、そうだった。先程まで、人間の手だった一対の触手を見つめて、考え込む。

 リップが、心配するような、あるいは興味深げな顔でこちらを見ていた。
 ▼ 186 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/10 23:24:30 ID:3RRs.IU6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 スタジオに濛々と湯気が垂れ込める。四本の足に支えられるバスタブにはなみなみと湯が張っており、群れをなして漂う白い泡が甘い芳香を放っている。いわゆる、泡風呂と呼ばれるものだった。

リップ「次は趣向を変えてみようと思うの。ずばり!お風呂でイチャイチャ体験よ♪」

 笑顔でそう言ったリップは、裸のまま泡風呂に身を委ねている。縁に上体を預けながら。白い泡が満ちる中で描き出される褐色の曲線は、鮮烈なまでに艶めいていた。剥き出しの乳房の先端は白い泡で覆われ、見え隠れするモモン色が悩ましい。島となって水面に浮かび上がる、大きな双臀も然りだ。

リップ「憧れのお姉さんと混浴するおマセな男のコ、ていうイメージなの。できるかしら?」

 言い換えれば、私が人間の男児をどれだけイメージできるかということだった。思い浮かんだのは、ドームにリップと一緒に来ていた子供だ。初めてリップを見た時。ニャスパーの悪戯で露になった下着を、私よりも近くで見ていた……。

 その子供のイメージを借りるのに、抗いがたい忌避感を覚えた。何故かは分からない。どうしようもなく、そうなのだ。身体に横溢するサイコパワーを脳に集中し、全く新たなイメージを手に入れようとする。
 
 電流のような何かが、走った。

リップ「!あらま、ゴイスーじゃない」

 カメラの中には、確かに子供の後頭部があった。私の頭部の触手が、そのまま髪の毛に変貌したようである。このような子供は、世界のどこにもいない筈だ。

 リップが迎え入れるように両手を広げてくる。母性的とさえ言える眼差し。

リップ『イイわよボウヤ、おいで……』

 白い泡をかき分け、リップの胸に頭から飛び込んだ。年長の女性の裸体に興奮し、本能のまま頭を擦りつける子供。それが今の私だ。

リップ『あん!もう、イケないコ……♡』

 浸りきっていた。リップの身体にも、子供を演じることにもだ。
 ▼ 187 ガラティアス@メリープのけだま 25/09/10 23:27:35 ID:q8SQDqgA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 188 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/11 21:57:27 ID:Y2v29o2. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ……そうして、私とリップは初日から撮影に勤しんだ。

 求められていること、その中で私自身が何をしたいかということは、少しずつ見えてきたような気がする。撮影は明日以降も続くが、毎日欠かさずという訳ではない。リップにはジムリーダーとして、モデルやメイクアップアーティストとしてのすべき仕事がある。裏での撮影にばかり耽ってはいられない。

リップ「お疲れ様。やっぱりカラマネロちゃんを選んで正解だったわ」

 一日が終わって就寝するというので、部屋に戻るかと思いきや、スタジオの壁には折り畳み式のベッドがある。それだけでなく、台所や洗面所など、生活に必要な設備はあらかたあるらしい。
 下着姿でベッドに滑り込んだリップが、しなやかな指を振って手招きしてくる。

リップ「旅館みたいに、添い寝してアゲル」

 やや戸惑いを覚えたが、私はそれに従ってベッドに入った。
 ぬくもり。手を伸ばせばそこにある、柔らかな肢体の放つ熱がベッドにぬくもりを与えていた。

リップ「……幸せって、こんなにアツくなれることを言うのね。きっと」

 リップの語りは、瑞々しい情熱を湛えている。私に向けてくる瞳が、満天の星を零したように煌めいていた。

リップ「その源が、何かになりたい、自分を変えたいっていう心。それが人もポケモンもキラキラさせてくれるの」

 思い出した、いや、改めて実感したことがある。ドームで目の当たりにしたリップに同行したいと、小細工を弄した自分。リップが言っているのは、あるいはそういうことなのだろうか。


リップ「そういう心のことを、こんな風に言うのよ。……」


 何と言うのか確かめようと耳を傾ける。が、返ってきたのは静かな笑みだけだ。
 リップは私に口づけをして枕に頭を沈めた。
 ▼ 189 ローラディグダ@レベルボール 25/09/11 22:03:47 ID:TqswUHGo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 190 ーマンダ@ひそやかスプレー 25/09/13 17:46:21 ID:4Y86yyFc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 191 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/13 23:18:45 ID:.TpoZ65E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 ぼんやりとした、明るさだった。
 朝になっている。地下にあるスタジオだが、外の光が室内に届くような構造になっているらしい。

『……んふふっ。おはよう』

 甘ったるい声が耳に注ぎ込まれて、目の前にある滑らかな影の存在に気がつく。視界がはっきりしていく中、黒真珠のような艶を纏った褐色の女体が現れた。

リップ『あなたったらぁ。寝坊助さんなんだからっ』

 ロトムがカメラを動かしている気配を感じる。起きがけの撮影とは思ってもみなかった。こちらの演技を引き出すための、リップの手立てであるのかもしれない。

 リップは就寝した時と同様、白い下着姿だ。それで、私の視界を埋めるように覆い被さっている。
 挑発的な笑みを浮かべ、身体を左右に振ってこちらを誘ってくる。ブラジャーよ肩紐は外れかけていて、振動で剥き出しになってしまいそうな危うさが印象的だった。

リップ『今日はお互い久々のオフなのよ。じっくり……楽しませてちょうだい?』

 自らの触手を腕に変え、リップを抱えながら互いの位置を逆転させた。溢れ出す柔らかさを抱えながら、期待に満ちたリップの双眸を見つめる。夫婦とは、朝からここまで熱くなれるものなのか。

 私はふと気づいて、思い浮かべるイメージに僅かな修正を加えた。リップと、カメラに映る私の指に光る銀色の光点。夫婦の証として、人間はこのようなものを身につける筈だった。
 ▼ 192 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/15 20:54:59 ID:IT6gScbg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「……あら!」

 弾むようなリップの声を耳にして、私は形容し難い充実感を覚えた。彼女の予想、あるいは期待を超えるようなことを、初めてできたような気がする。

リップ『やる気マンマンね、あなた♡刺激的な朝にしてアゲル……』

 瑞々しい唇を舌でひと舐めするリップの顔を見つめながら、私は演技を続けた。

〜〜〜〜〜〜〜〜

 地上に戻り、リップと私は普通の一日を過ごした。
 瀟洒で優雅な立ち居振る舞いで仕事をこなすリップの姿からは、演技の中で肉欲に耽る姿を想像もできない。あるいは、そちらこそが世間で生きるための装いに過ぎず、スタジオでの姿こそ本質に近いのか。

リップ「そうねぇ……ここの鎖の音は抑えた方がいいかしら。息遣いが聞こえにくくなるし」

 夜になると、撮影された映像の見直し、編集作業に取り掛かった。画面の向こうで踊る、褐色の女体。スピーカーから響く、澄んだ喘ぎ声。主観視点で統一された映像だけに、実際にいるような生々しさがある。

リップ「それにしても……カラマネロちゃんて飲み込みが早いのね。ほら」

 プライベート用の眼鏡をかけたリップは感心の体で、私に画面を見るよう促す。私の"両手"が、リップの双臀を鷲掴み、揉みしだいているシーンだ。心中の葛藤は、かえって欲望に憑りつかれたような激しい手つきを、私にさせていた。

リップ「朝に撮ったのも、指輪のアドリブが本当にお見事だったわ。もっともっとイイ作品残せそう」

 リップがゆったりと笑顔を向けてきた時、胸の奥から鼓動が反響して聞こえてきた。

 こういう時にするべき表情を、私は知っている。


リップ「!!今のスマイル……んもう、もっと瞳に焼き付けたかったのにぃ」

 次は、もっと自然な具合で見せたいと思った。
 ▼ 193 ライドン@カードキー 25/09/15 20:55:12 ID:zcJ6mrKQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 194 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/23 21:57:17 ID:TrvQDm1. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 先だって撮影した映像の見直し、編集が一応終わり、次に何を撮ろうかという話になった時である。身を乗り出してきたリップが、私にいたずらっぽい顔を向けてきた。鼻腔を包み込む朧げな香り。

リップ「ねね、何か演りたい役とか、撮りたいシチュエーションなんてないの?」

 面食らいながら、投げかけられた言葉を理解しようとする。私が撮影に役者(その呼称が正しいかは分からない)として参加しているのは、あくまでリップの要請を受けてのものだ。
 自分の望みを表明するなど、創造の埒外にあった。

リップ「カラマネロちゃんには難しい演技を頼んでるもの。お互いにメリットがなかったら、ビジネスとして成り立たないじゃない?」

 それはこれまで生きてきた中で、最も困難な問いかけだった。蓄えた知識だけで解決する類のものではない。自分自身の心に質さなければ、答えが出ないのであるから。

〜〜〜〜〜〜〜〜

リップ『はぁっ、はっ、はっ、は……きゃあっ!』

 豊かな乳房を、艶やかな髪を振りながら逃げてくる姿。褐色の裸身。目の前でもつれたように転び、露になった双臀が目の前で弾む。

リップ『!……来てくれたの?助けに来てくれたのねっ!』

 潤う瞳を輝かせ、こちらに勢いよく抱き着いてくる。身体に圧し掛かる、張り詰めた柔らかさ。閉じた両目からは涙の輝きが伝う。細い首を縛める首輪が、何から逃げてきたのかを声高に語っている。

リップ『ここにいたら、もう……壊れてしまうわ。助け出して……お願い』

 私は"両腕"でリップの肢体を持ち上げ、足早に動き始めた。眼下のリップがぽつぽつと語り始める。

リップ『ここに連れ込まれて、服を剥ぎ取られたわ。下着も……。リップの身体を舐め回すようにじろじろ見つめてきて……』

 刻み込まれた恥辱を思い起こす言葉が、震える唇から漏れる。

リップ『見るだけで終わらなかった……胸も、お尻も、それから……手で、舌で、おかしな機械まで使われて』

 顔を真っ赤にして黙り込んだリップを抱きしめる腕に、少し力を籠める。
 ▼ 195 ロスター@きかいのぶひん 25/09/23 22:33:36 ID:vYDA.eZQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 196 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/25 20:36:37 ID:WVOU.7g6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 そのままリップを抱え、迷路のような通路を駆け抜ける。腕の中のリップは恐怖に押し潰されそうな顔で目を瞑り、脱出できる時をひたすら待っている。いつもの澄ました態度からは想像もできない、庇護欲をそそられる表情だった。

 明るい場所に出て、立つように促す。恥辱にまみれた魔窟から脱出できたことを実感し、開いた瞳は安堵の光に満ちていた。

リップ『ああ……!助かったのね!ありがとう、本当に……あり、がとう……!』

 安堵が弾けて涙が溢れるのも構わず、緊張の解けたリップが腕を絡ませてくる。

リップ『どうかお礼をさせて。リップのカラダで、ココロで、貴方を癒してアゲル……♡』

 うっとりと目を閉じたリップが、艶めく唇を近づけてくる……。

〜〜〜〜〜〜〜〜

 教室にチャイムが鳴り響く。二十数組の机と椅子が並ぶ中、私は一人で座っていた。そこに、女が一人入ってくる。

リップ『お・待・た・せ。今日も勉学に励んだかしら』

 教師と呼ぶには、あまりに戦場的な恰好だった。白いシャツのボタンは二つほど開け放たれ、胸の谷間どころか、褐色肌に映える紫のブラジャーまで垣間見える。
 スカートの丈はあまりに短く、タイツに包まれた両脚と肉付きの良い太股が、惜しげもなく曝されていた。

 ヒールの音を響かせながら、形の良い尻を振るように歩き寄ってくる。

リップ『こないだのテストの結果、とっても良かったわ。リップと二人っきりで補習を頑張ったおかげね』

 間近に迫って赤い丸の書かれた紙をみせてくる。
 しかし、本当に見せたいのは、シャツに押し込まれた乳房の方に違いない。
 ▼ 197 レディア@テラピースこおり 25/09/25 20:46:28 ID:.Nh6WuzY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 198 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/09/25 22:01:00 ID:WVOU.7g6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 舌なめずりを一つすると、リップはおもむろに指を谷間に潜らせる。戻ってきた時、手には授業で使う指示棒があった。

リップ『ご褒美も兼ねた特別授業よ。女のカラダを見つめる時に、大切なコト……』

 リップは背を向けたかと思えば、唐突に上体を下ろし、私の眼前に大きな尻を押し出してきた。張り詰めたスカートが、今にも破けそうだ。
 しなやかな両脚を下の方で交差している。しっかりとした体幹のおかげか、全く身体がぶれていない。

リップ『はっきり答えなさい?先生のドコに見惚れてたのかしら……』

 獲物を甚振る捕食者のような、蠱惑的な目線。
 微かに指先を震わせ、手渡された指示棒で一点を差す。スカートと両脚の隙間。秘部を覆い隠す、手の込んだ刺繍の施された薄布……。

リップ『正直でイイ子ね。だけど、もっとじっくり舐め回すように見るのよ』

 授業を受ける生徒として、私は忠実に指示に従った。指示棒を沿わせるように、足首からふくらはぎ、太腿、そして尻。視線で撫で上げながら、その曲線を確かめた。

リップ『はぁ、あ、あぁぁぁ……ん、んぅ、ふふ♪』

 もどかしそうな吐息と共に、リップが身体をくねらせる。
 生徒に見せるべきでない痴態も、我慢できないのだろうか。
 ▼ 199 者◆gLo7a3IgfY 25/10/07 20:40:48 ID:scRspOJc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ご無沙汰しております。
10月11日(土)に次の更新を予定しております。

なお、Z-Aの発売日である16日、遅くとも31日の完結を目指したく思います。
 ▼ 200 ウドボーン@メトロノーム 25/10/07 20:40:59 ID:jVBEz0g6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
頑張れ
 ▼ 201 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/10/11 17:07:10 ID:NrAsxayU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 リップの豊かな双臀が机の上に横たわった。スカートとタイツの間、褐色の輝きを湛える太股に目が奪われる。悩ましく熱い吐息が頭上から降ってきた。

リップ「ここからは二人っきりの実技面談よ。貴方の表と裏、先生の奥の奥まで教え込んでちょうだい……」

 潤む瞳が閉じられる。唇の弾力がゆっくりと押し付けられた……。

〜〜〜〜〜〜〜〜

 出来上がった映像を確認して、リップは満足げに頷いている。

リップ「イイわぁ。すっごくイイ!撮りたい筋書きで演技すれば、やっぱり感情の籠り方が違うのね」

 ドームにいた頃は屋外で授業を行う教師と生徒を見ていたが、そこまで好奇心をそそられた訳ではなかった。リップが幼馴染が勤務しているアカデミーのことについて楽しそうに話しているのを見、自分が生徒になることを着想したのである。

 そして、もう一方だが。

リップ「リップのこと、助けようとしてくれたんでしょ。カラマネロちゃんたら、紳士なヒーローなんだから」

 何やら、買い被られている。

リップ「リップがオシオキされてる映像撮ってた時、少しモヤモヤしてそうだったもの。申し訳なかったから、今回のを入れさせてもらったってワケ」

 重苦しい気分が私の中で満ち満ちた。


 私は、映像の中で悶えるリップを本当に案じていただろうか。
 誰か知らない男の両手を演じる中で感じた苦々しさは、リップの身体を弄んでいるのが、自分ではないということから発したものではないのか。
 
 それは優しさではない。自分は断じて紳士ではない。

 罪悪感に押し潰される前に、私はスマホロトムに干渉して文字を連ね始めた。

『言っておかねばならないことがある』
 ▼ 202 ドグラー@ふっかつそう 25/10/11 17:34:27 ID:BoesZWzw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 203 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/10/11 18:43:50 ID:NrAsxayU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「あら。どうしたの、あらたまって」

 半瞬、躊躇した。だが、一度振り切ってしまえば、言葉は堰を切ったように溢れてくる。全てのきっかけについての話だった。


 ドームでリップを見かけ、下着が露になった瞬間を目の当たりにしたこと。それ以来リップの下に行くことを望み、少年を催眠術で操る無法に手を染めてまで、機会を得たこと。


 許されなければ、潔く受け入れよう。そう思う。ドームに戻れと言われれば、それに従う覚悟はしている。つもりである。未練が纏わりつくというのであれば、自分自身に催眠をかけてでも帰る気でいた。
 リップと共に過ごした記憶を消そうと思えないのが、どうしようもない自分の弱さに違いない。

 全てを明かされたリップは、私の言葉を咀嚼しながら、考え込む素振りをしていた。沈黙が重い。時間の感覚が曖昧になり、長い孤独の中に押し込まれた気分だ。


リップ「……そういうことなら」

 私は身構えた。

リップ「明日は撮影も仕事も休んで、オフにしましょうか」


 言葉の真意をどうしてもはかりかね、私は固まった。

リップ「そういうコトだから、明日は朝から空けといてね。んふふ、約束よ」

 甘い考えを抱きそうになる自分を戒める。別れを告げる機会を設けようというのかもしれないのだ。
 ▼ 204 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/10/13 00:07:00 ID:J76Y/Aq6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 夜が明けた。私にとっては、審判の時が来たと言うべきであろう。

 目が覚めたと思えば、私はすぐさまボールの中に収められた。

リップ「まだしばらく寝ててもイイわよ。ほんの少しで着いちゃうけど」

 遠方のトレーナーとポケモンを交換するシステムはとうに人間社会に普及している。目覚めてボールから出た時、元いたドームか、あるいは全く知らない場所に送還されていることすら有り得るのだ。

 静かに懊悩しながら、ボール越しに揺れを感じていた。何か、というよりポケモンに乗って移動している時のそれだ。リップの手持ちの中でこれほどの速度を出せるのは……

 ボールが開かれる。

リップ「はぁい、着いたわよ。リップのとっておきスポット」

 波のさざめきと潮の匂い、足下の砂の感触。

 夜が明けたばかりの空を映す海に向かって、リップは歩き出した。


「行きなよ」

 私とリップを運んできた、クエスパトラが言う。

クエスパトラ「アタシ、近くで好きに走ってるから。ここへの道はアタシしか知らないんで、そういうことで」
 ▼ 205 ライオン@アマカジのあせ 25/10/13 07:07:11 ID:b8REBfW. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 206 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/10/13 18:59:32 ID:J76Y/Aq6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 そう言い残すと、サイコパワーの軌跡を残してクエスパトラは走り去っていった。
 最後の切札役を務めるというフラージェスと並び、リップの側に立っているのがクエスパトラだという。マスターであるリップのことを、知悉しているのだろう。

 海の方に視線を戻せば、リップは躊躇もなく海へと歩みを続けている。手の届かないところへ行ってしまう、由ない不安に苛まれた私の足は、意識の外で動き始めた。親から離れたくない子供のように、必死に。


 リップの両手が白いワンピースの裾にかかる。

 一気に捲り上げられた後には、一糸纏わぬ女体の輪郭があった。


 足が止まる。水面の揺らめきの前で、確かな実在を示す女体の線に、暫し見惚れる。空、海、砂浜。横一文字にそれらを分かつ線を繋ぐ鎹であるかのように、リップの裸体は凛と立っていた。

 手招き。
 こちらを誘うリップの両目が湛える、妖しくも穢れのない光。解き放たれたような色だった。

リップ「冷たくて気持ちイイわよ。おいで、ほら。……ほらっ」

 脛まで海に浸かったリップの、太腿と尻。腰から、背中。目を離さずに、私は駆け寄った。
 ▼ 207 ッカグヤ@きちょうなホネ 25/10/14 19:56:28 ID:qQwI3pSQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエン
 ▼ 208 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/10/14 22:40:04 ID:j3zokJGc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 かつて頭だった足を海に浸す。不快ではない冷たさが足に伝わってくると同時に、今の頭はぼんやりと温かい。リップの姿が目の前にある。

 張り詰めるように引き締まった肢体、その各処に溢れるような柔らかさがある。褐色の裸体を彩る乳頭と紫の毛髪が、どこまでも鮮烈だった。

 リップが身を屈め、両手をぱっと広げる。直後に感じた飛沫で、水をかけられたことを知った。反応のしようもなく、固まって立ち尽くす私を見て、リップは口に手を添えて笑った。
 汚れを知らぬ子供のように。

 その後もリップは、はしゃぎながら私に水をかけ続ける。その度に揺れる乳房に、踊る尻を目で追っていた私だが、ようやく求められていることを察した。
 両の触手で水を掬い上げ、リップに浴びせる。

リップ「いやんっ!」

 褐色の珠の肌に弾ける水。陽の光を散りばめたような煌めきが、剥き出しの女体を照らす。腰の曲線に水滴を伝わせるリップが、反撃してくる。

 暫く、海の水をかけあった。他愛もない応酬に、満面の笑みを浮かべて黄色い声を上げるリップ。互いに濡れそぼってきた頃、リップは私に背を向けた。

リップ「ほらっ、おいで。捕まえてごらんなさい?」

 水面を蹴立ててリップが駆け出す。水を浴びて光を帯びた豊かな尻肉が、誘うような軌跡を描いて右に、左へと動く。私も、後を追う。
 ▼ 209 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/10/14 22:52:05 ID:j3zokJGc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 キャモメの鳴き声が遠くに聞こえる中、私とリップは浅瀬で走った。
 追われていたリップが躓いたように倒れ込む。差し出されるように尻が突き出され、思わず立ち止まった。リップは相変わらず笑っている。

リップ「今度はこっちが行くわよぉ」

 リップが方向を転じ、こちらへと向かってきた。整ったフォームで走る度、乳房が揺れる。今度は私が追われる側となった。
 ざぶ、ざぶと水を踏む音が大きく、近くなってくる。

 私は浅瀬に倒れ込んだ。水の冷たさに、総身が包まれる。そして、覆い被さる柔らかな重み。リップの身体。目の前に、笑みがあった。

リップ「ふ……ふふ。んふふっ。ふふふ……あはははははははっ」

 艶やかな笑声が海と空に溶けてゆく。
 それを聞いた私は、自らの顔が緩んでいることに気がついた。


 砂浜にシートを敷き、並んで座った。

リップ「はぁ〜あ、スッキリできたぁ」

 満足気に伸びをするリップは、沖に向かって労うように手を振った。はぎしりポケモン・ハギギシリの姿がある。野生ポケモンなどが誤って近づかないよう、警備を頼んでいたのだろう。

リップ「……それで、昨日話してくれたことだけど」
 ▼ 210 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/10/15 17:53:32 ID:O4eoJSKI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 身体が強張るのが分かった。

リップ「結論から言うと、カラマネロちゃんはこれからもリップの所にいてもらうつもりよ」

 それを聞いても、私の胸に去来したのは安堵ではなく、疑問と困惑だった。それを見透かしたように、リップが薄い笑みを浮かべる。

リップ「口に出して説明するような理由じゃないけど、気になるんでしょ?だから教えてあげる」

 長い睫毛を一度だけ伏せ、静かにリップは語り出す。

リップ「撮影を始める時に言ったことを覚えてる?何かになりたい、自分を変えたい心が人もポケモンも輝かせるんだって。だけど……それは何かを傷つけることにも繋がるの。何よりも、自分自身をね。そういう人、リップの生きてきた場所にはたくさんいたわ」

 リップはひと呼吸置き、さらに続ける。

リップ「でもね、だからこそリップは、今いる世界が好き。夢中になれるもののために全てを懸けて、それで消えない傷を負っても、迷惑をかけても、それを指差して笑うつもりにはなれない。だから、放っておけなかった……」

 言い淀むリップの顔に浮かぶのは、面映さだった。自信に満ちた佇まいのリップも、このような表情をすることがあるのかと驚く。

リップ「ううん、違う。違うわ。そんな、誰かを救えるような偉そうなご身分じゃないの」

 リップが触手を優しく握ってくる。

リップ「もう忘れてるわよね。あの日、リップの身体を触るように……いやらしいことをするように、リップから誘ったこと」

 忘れる訳がない。心に直接突き刺さってきた衝撃を。
 ▼ 211 オルブ@どくけしのみ 25/10/15 17:53:53 ID:W94cwMrg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 212 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/10/15 17:58:24 ID:O4eoJSKI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「あれがリップよ。どうしようもなく欲しがりで、好きモノで、来てくれたばかりのポケモンにあんなことをお願いしちゃうような女」

リップ「そんなリップを、貴方はたくさん悦ばせてくれた」

リップ「貴方の欲望が、リップの本性を見せることを受け入れてくれた」

 双眸に灯る真剣な光が、眩しい。

リップ「だから……だからね」


リップ「リップは、これからもカラマネロちゃんと一緒にいたい」

リップ「貴方は……どう?」


 触手に、滑らかで柔らかい感触があった。
 自分でも気がつかぬうちに、リップを抱きしめていたのだ。褐色の肌に無粋な痕をつけまいと、慌てて力を緩める。

 それが、私の答えだった。

リップ「……ありがと」


 リップの唇が近づいてくるのを、目を閉じながら感じる。


 今、心に湧き上がる感情を何と言うのだろう。


 潮騒だけが響く中、そんなことを考えていた。
 ▼ 213 援感謝!◆gLo7a3IgfY 25/10/15 18:02:45 ID:O4eoJSKI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 ◯月×日、ベイクジムリーダーのリップ氏は、新作映像コンテンツの発売および配信を発表した。

 自らの美貌を惜しげもなく披露した、渾身の一作に仕上がっているという。リップ氏はインタビューにて、


『この作品のテーマは、ズバリ"愛"よ。ひたむきな愛、無邪気な愛、人には言えないようなアブノーマルな愛。今回、撮影に協力してくれたパートナーに、リップはたっくさんの愛をもらったの』

『それを皆さんにお裾分けして、愛について考えるきっかけになってもらえると、嬉しいわ』


 と、語る。

 映像からは読み取れない、しかし、確かに全編にわたって貫かれている愛を、確かに感じられる言葉だった。



催眠烏賊の欲望、そして愛   〜完〜
 ▼ 214 ラチフ@ヤミラミのほうせき 25/10/17 17:42:24 ID:g8XA4s/o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

失踪せず書ききってくれてありがとう
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