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【R18】催眠烏賊の欲望、そして愛【ポケ×人】

 ▼ 1 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/09/29 21:51:21 ID:vj92BePA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 海の上に築かれたドーム。人間の手によって再現された紛い物の環境が、私の生活圏だ。


 私は一匹のポケットモンスター。縮めてポケモン。人間達の学術的呼称に則り、カラマネロと名乗っておこう。


 偶発的な事故で天地が逆転してから、私は新しい姿、強力なサイコパワー、そして人間と同等以上の知能を手にしていた。

 そんな私の日課は、人間達の手で作成された情報媒体である、本を読むことだ。このドームはブルーベリー学園と呼ばれる組織の管轄下にあり、多くの生徒と蔵書がある。

 私のサイコパワーをもってすれば、生徒を催眠下に置き、本を持って来させることなど造作もないことだ。
 ▼ 74 ントラー@あさせのしお 24/10/19 19:24:58 ID:s4v6DtLc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おおこのssの作者だったかこのssも好きだったわ
のんびり支援しながら待ってる
 ▼ 75 ノズ@ジュペッタナイト 24/10/21 18:26:55 ID:ghtcNyd2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 76 ローラゴローニャ@ダイゴへのてがみ 24/10/23 20:19:22 ID:Rrvo9jw2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 77 ララッパ@ミニリュウのウロコ 24/10/25 18:18:13 ID:.Wogmto6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 78 ラミンゴ@ボブのかんづめ 24/10/27 18:29:05 ID:GS1.8bLc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 79 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/27 21:22:49 ID:xp165bFs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

リップ「温泉旅館?」

 翌日。温泉旅館に行くという私の腹案を示されたリップの反応は、やはり怪訝な物だった。

 パルデア某所にある、愛好家と呼ばれる人間達には名の知れた旅館であるという。華美ではないが、自然豊かな景色と世俗の蟠りとは無縁の、静かな時間が楽しめる場所。インターネットでの評判は概ねそのようなものだった。

リップ「仕事に不都合がないように、パルデアで旅館を探してくれた気配りは有難いんだけどね……」

 謝意を示しながら、リップは苦笑する。

リップ「リップ、パルデアでは特に有名人だから、結構声とかかけてもらえちゃうのよ。静かな旅館を騒がしくするのも申し訳ないし」

 ジムリーダー、メイクアップアーティスト、モデル、いずれの方面でも有名人であるリップならば、当然の躊躇いである。

 だが、それを問題としない方策が、私にはあった。

『私に任せておけ』

 スマホロトム越しに断言した私を、艶のある唇を手で覆いながらリップは見つめてくる。

リップ「ふふっ。カラマネロちゃん、そんなにリップと温泉に行きたいの?」


リップ「分かったわ。それなら、ご厚意に甘えちゃおうかしら♪」
 ▼ 80 ドリドリ@やきチョリソー 24/10/27 21:23:33 ID:GS1.8bLc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キタ━(゚∀゚)━!
 ▼ 81 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/28 17:09:56 ID:q9g28SYE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 一週間後。

 温泉街、そう呼ばれるコミュニティにしてはささやかであるが、現実とは切り離されたような風情に満ちた通り。
 その玄関口に、私とリップは並んで立っていた。

リップ「あらぁ、イイ雰囲気の所じゃない。お友達も素敵なスポットを知ってるのね」

 旅館に予約を取ってから一週間、リップは後の支障が無いように仕事を遺漏なく処理した。一泊二日の小旅行ではあるが、出発の数日前と帰還後の数日は、何もせずゆっくりしたいのだという。

 ジムで戦うポケモン達にも指示を与え、皆はどうすべきかを正確に把握しているようだった。仕事などでジムを空けねばならないケースは少なくなく、慣れきっているらしい。

 私はといえば、宿泊にあたっての準備を手伝っていた。ポケモンである私の荷物など、せいぜい本くらいのものだが、リップには着替えや化粧品の用意が必要だった。
 指示を受け、旅行用のクローゼットから下着を出してカバンに詰めた。やはり、リップが纏わない限りはただの繊維の塊だ。旅行用に着用するものは、日常のそれと何かちがいがあるのだろうか?


 現在リップの服装は、上半身こそ長袖のセーターと高級そうなコートである一方、下半身は太ももを見せつけるような短い丈のスカートだった。

 リップの動きに合わせ、コートの裾に隠れている下半身の生肌が見え隠れする。一瞬の繰り返しに、私はたびたび目線を奪われた。

 そして特筆すべきは、両目を覆い隠す黒いメガネ……サングラスの存在だろう。
 ▼ 82 クスロー@シャラサブレ 24/10/28 17:15:20 ID:cUVwj.vU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 83 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/28 21:19:53 ID:q9g28SYE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 人間はこれを強い日光から目を守るためのみならず、素顔を隠匿するためにも着用するという。リップの場合はまさにそれであった。
 目が隠れているだけに、血色の良い唇の朱が冴えている。

 予約のために情報収集していて分かったことだが、リップは昨年、仕事でここに来訪したことがあった。その際も多くの地元民や観光客に囲まれたのだという。今回も素顔を曝け出そうものなら、人だかりに飲み込まれるのは間違いないだろう。

 リップの指が、思い切ったようにサングラスのフレームにかかる。

 両目の輝きが解き放たれた。


 私と並んで、人とポケモンが行き交う往来を堂々と歩く。
 騒がれることも、誰何されることもない。にこやかにかけられる声も、いち観光客に対する物以上ではない。

 得たりとばかりに、リップが私に向かって片目を瞑った。


 私の催眠術で、他者の認識を操った。

 周りの人間やポケモンは、そこに存在するリップを当然視認することができる。だが、私のサイコパワーを介することによって、目の前の女と、ジムリーダーであるリップが同一の存在であると、脳内で結びつけることができなくなるのだ。

 私の側から離れない限り、リップは肩書きも役職もない、ただ一人のトレーナーとして在り続けることができるのである。
 ▼ 84 ーランド@ねらいのまと 24/10/28 21:23:27 ID:cUVwj.vU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
催眠術便利だな
 ▼ 85 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/29 10:51:21 ID:sTicFm4M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 素顔を曝け出し、息苦しさから脱した喜びを、リップは全身で表現していた。初めてタマゴから出たポケモンのように、目を輝かせて周囲の景色を見物する。

リップ「あら、いけない。貴方から離れたら意味ないものね」

 催眠術の範囲外から出そうになり、リップは私の側に戻ってくる。年甲斐もなくはしゃいだことに照れているのか、頬に微かな朱が差している。

リップ「こんな新鮮な気持ちで外を歩くなんていつ以来かしら。誰にも気にされずに歩くっていうのも、肩が軽くなってイイわ」

 ゆったり微笑むと、リップは私に寄り添うように腕を絡めてきた。左の触手に伝わる柔らかな感触。心地よい芳香が沁み渡ってくるようだ。

リップ「リップがただ一人のレディとしていられるように、ずうっと側にいてね?リップのナイトさん♡」

 往来の景観を見ながら歩く間も、胸中はリップの柔らかさで占められていた。


 チェックインを済ませ、私とリップはあてがわれた部屋に上がった。
 ▼ 87 ビエ@せいなるはい 24/10/30 19:07:49 ID:0lhkt5AE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
出さないでくれ
 ▼ 88 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/10/30 20:40:57 ID:259YEAoY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 パルデアのものとは、随分と異なる様式である。畳、障子といったインテリアが各所に配された、カントー地方やジョウト地方の伝統的住居によく見られるものという。

リップ「やだっ、素敵なお部屋!」

 リップは早くも、この部屋を気に入ったようだった。多くもない荷物をその辺に置くと、畳の上で大の字に仰臥する。

リップ「ん…ん゛〜〜〜っ!はぁ……貴方も横になってみたら?タタミの感触ってこんなに気持ちイイのね」

 促されるままに横たわる。フローリングとは全く違う匂い。こちらを向いてはにかむリップと目線が交わった。

リップ「今日はリップ、面子なんて気にしないで思いっきり満喫しちゃうわ。壁が厚いから、隣に音も漏れないって言ってたもの」

 艶然と唇を弧にして、意味ありげな笑みを浮かべる。

リップ「夫婦とか、カップルとか、仲良しの二人がも〜っと仲良くできるための心配りかしら……ふふっ」

 夫婦、カップル。そういえばこの旅館は、そうした客に勧められるという謳い文句を掲げていた。そうした人間関係の概念については、最低限の知識はある。

 それと照合すれば、私とリップはいずれにも合致しないはずだ。ニャスパー改めニャオニクスはそれを知っているだろうに、ここを第一候補としたのは何故なのか。
 思考して答えが得られるわけでもなく、取り敢えずは忘却する。

 上体を起こしたリップが話しかけてきた。


リップ「早速だけど、お風呂……入りましょうか」
 ▼ 89 ュワワー@みっけポン 24/11/01 17:44:22 ID:fIiYu4rQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 90 ダイジャ@こだいのせきぞう 24/11/03 18:04:51 ID:jhkUwk6k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 91 ンホロウ@おかえしメール 24/11/06 16:37:37 ID:R8U.SrA2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 92 ルキア@ペアチケット 24/11/09 15:46:04 ID:i6ookOqg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 93 者◆gLo7a3IgfY 24/11/09 21:25:51 ID:YehE/CAQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
長らくお待たせしてしまいました
月曜日には更新できそうです
 ▼ 94 ンプラー@ハイダイのサイフ 24/11/09 21:26:54 ID:i6ookOqg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やった!
のんびり待ってます
 ▼ 95 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/11 12:37:06 ID:gF4E4y3Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 部屋と露天風呂の間に設けられた、小さな更衣スペースに入る。全面が落ち着いた色合いの木張りで、木の匂いが嗅覚をくすぐった。

リップ「背中の方、ほどいてもらえるかしら」

 リップの背後に回る。私の触手は精密作業に向いているわけではないが、彼女の衣服に触れてきたため、構造はよく知っている。

 紐を緩めれば、衣擦れの音と共にリップの滑らかな背中が現れた。横切る線はブラジャーのそれである。金具は無い、前の方に備わっているタイプだ。
 背後から覆い被さるように、触手を彼女の前に伸ばす。リップは特段の緊張を示していない。身を預けている、という印象さえある。

 ブラジャーが足下に落ちた。瑞々しさを湛える乳肉が、垂れずに前へ突き出ている。先端に灯る二つのモモン色に、思わず見入ってしまった。

 その僅かな間に、リップは下半身の衣服も脱ぎ去っている。畳むように頼まれ、パンティを手に取った。

 温もり。そこに彼女がいたという疑いようのない証があった。この瞬間、温もりが消え去るまでの間、これはただの布ではない存在になれる。


リップ「もう、早くいらっしゃい?本物のカラダはこっちでしょ」

 一糸纏わぬ姿となったリップが、しなやかな脚を動かしながら、露天風呂へと向かっている。揺れる尻を見つめながら、私はそれに続いた。
 ▼ 96 ガリザードンX@ヨロイこうせき 24/11/11 12:37:36 ID:1GSc/aGE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やったぜ
 ▼ 97 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/11 23:03:21 ID:5skUSutQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 天然温泉と対をなす、箱庭型露天風呂。
 緻密な計算と真心をこめた職人技で再現された四季の景色が、物語に入ったようなリラクゼーション体験を齎す。

 ……エントランスで触手に取ったパンフレットの受け売りである。浴槽自体は小さく収まっていると言ってよいが、風情という概念に基づいて配置された岩や草木が周囲を彩っている。

リップ「キレイねぇ。どこから見ても違う印象を楽しめるように考えられてる……興味深いわ」

 作られた景色の中で、リップの裸体は殊更リアリティを帯びた実体として、そこに在るように思われる。この露天風呂には、心から感心しているようだ。

リップ「天然の美しさに自分の手で届きたくて、それが叶わないって分かってても挑まずにはいられない。そういういじらしさが……刺激的、なのかしら」

 自分自身を眼前に認めたかのような言葉だった。私の勝手な推測ではあるが。


リップ「なんて、ね!早く身も心もサッパリしちゃいましょ」

 私と彼女は洗い場に向かい、風呂場用の椅子に腰掛ける。

 目の前に、褐色の曲線があった。砂時計を思わせるメリハリに、ハッとさせられる。リップの背中だ。

リップ「お背中を流してほしいの。お願いね♪」
 ▼ 98 ビエ@ミストシード 24/11/11 23:04:17 ID:1GSc/aGE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 99 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/12 20:16:05 ID:6XwA0Jfg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ポケモンの身体にも安心というこの旅館の石鹸を泡立て、手に白い繭を纏う。
 
 リップは人間のメスにおいては長身に分類されるが、脚が長いため、椅子に腰掛けると半分ほど縮むようにすら思われる。それだけ、彼女の色香とでも称すべきものが、幾倍にもはっきりと感じられるかのようだ。


 ゆっくりと、背中に触れる。石鹸の滑りに任せ、触手を背中に這わせた。

リップ「……はぁっ、あ……」

 そこに何も無いかとすら思わせるほど滑らかな肌触り。リップの短い吐息を聞いて初めて、私は触れた実感を覚えた。


 人間の背中を流すなどという体験はしたことがない。上から下、下から上、舐めるように触手で撫でる動きは、我ながら単調なものだ。

リップ「んんぅ……ふぅ、ふっ、うぅん……はぁ、ん……」

 それでも、リップは悦びを感じてくれているらしい。微かに見える谷間、椅子の上に押し込められた尻肉の果実が、右へ左へ悶えるように動く。目で追いかける。

 自分ではない他者の熱を感じることそのものが、肉体の快感を呼ぶのかもしれない。それを知りたい、ふとそう思った。

 方法は、と考える前に、目を閉じていた。
 ▼ 100 ーマルド@プラズマカード 24/11/12 20:18:38 ID:QS8gnTW6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いいねぇ
 ▼ 101 ラードン@ロゼルのみ 24/11/14 18:36:31 ID:yHeYVR1E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 102 タマロ@ゴーストジュエル 24/11/16 18:11:45 ID:1DF.petE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 103 ルビアル@ソルガレオZ 24/11/18 17:53:02 ID:VXDECqbc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 104 ツノカイナ@ずがいのカセキ 24/11/20 16:33:17 ID:gkckMsB. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 105 チート@パピモッチのけ 24/11/22 18:40:11 ID:cA2IFrq2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 106 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/22 20:32:47 ID:h77EVc0Y [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 仮初の闇が視界を塞いだ。真っ黒に塗り潰されたようでいて、何も変わってはいない。瞼を開けば、先ほどと同じ景色が見える。

 だから、リップを確かに感じられた。熱、量感、存在そのものが目の前にあって、触手を伸ばせば触れられる。輪郭を描きながら触れることで、そのイメージを確固なものにしてしまいたい。


リップ「あっ……ん」


 触れた。リップの声で、自分がそうしているのだと知った。彼女の発する声が、漏らす吐息が、聴覚を刺激するというより、自分を包み込んでくるかのようなのだ。

 滑らかな、手触りである。何に触れているのか忘れそうになるほど、さらりとして、それでいて潤っていた。腰に近づくにつれ、くびれてゆく背中だ。
 小さくなった自分が、腹這いになって、その上を滑り降りてゆくような気分に襲われた。

リップ「はぅ、あ、あ!ん、ん、んぅ、は、はっ、ん……」

 何かを掻き立てるような、澄んだ声色が断続的に刻まれる。何故、考えかけて、理由が自分にあると気づく。
 吸盤。撫でながら、吸い上げていた。撫でては吸い、吸いながら滑る。吸い上げながら、離す。

 石鹸とは違う、肌の発する香り。吸盤一つ一つに、それを染み込ませるように。閉ざされた視界のリップは、五感を加え、さらに鮮明になりつつある。

 くびれた脇腹に触手が達し、思い切って吸い上げた。


リップ「はぁ、うぅ……ッ!」
 ▼ 107 グラージ@じめんのジュエル 24/11/22 20:33:38 ID:cA2IFrq2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってた
 ▼ 108 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/22 20:52:14 ID:h77EVc0Y [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 唐突な声と身動ぎの音に反応し、私は目を開いた。開かれる視界。
 そこにあったのは、背中ではなかった。大きく、柔らかく、張り詰めた丸みを帯びた褐色の果実。

 リップの尻が、目の前にあった。石鹸の白い繭に覆われた、甘美な弾力。立ち上がったので、椅子に腰掛ける私の目の前に、現れたのだ。

リップ「はぁ、っ……もぉ、クリビツだったじゃないの。敏感なトコロにあんな責め方するなんて、色気づいちゃって」

 片目を瞑っている。口調とは裏腹に、怒りを抱いているわけではないようだ。朱に染まった頬に、喜色らしきものが見えた。

 そして、やはり尻だった。視界を覆い尽くす、否、支配するような質量に満ちているようだ。凝視する。刺すような私の視線を受け止め、尻肉がふるふると揺れている。

リップ「そんなに好きなの?リップのお尻。……ふふ、イイわよ」

 動き始める。ゆっくりと。右へ、左へ、私の目の前を往復している。それは、誘うような動きだった。リップが、意図してやっていることは、間違いない。

 白い泡を散らしながら、尻肉が揺れる。激しく。濃密な何か、色香の塊とでもいうのか。すぐ目の前から、流れ込んでくる。

リップ「んっ、ん……はぁ。ほら、見て……もっと、じっくりと」

 言われるがままに、見た。柔らかさに、弾力に、押し潰されるとすら思った。
 ▼ 109 ュプトル@ハムスライス 24/11/24 19:06:56 ID:Kya2rG8s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 110 ガバシャーモ@ミミッキュのきれはし 24/11/26 17:12:02 ID:P1FE1W8c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 111 リンリキ@しずめだま 24/11/28 18:21:55 ID:qiqAG4f2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 112 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/29 21:04:32 ID:KMJgsQ42 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「……ねぇ」

 目の前が尻に覆われているため表情は窺い知れないが、懇願する響きがある。

リップ「引っ叩いてみたくない?リップのお尻」

 一時の困惑に囚われる。
 ポケモンの技"はたく"や"おうふくビンタ"のように、身体の一部を叩かれることは苦痛に繋がる行為だ。何故、それを自ら求めていこうというのか。

リップ「欲しいの……ほら、お願い……」

 疑問も躊躇も、眼前の尻肉の艶めきを見れば消え去ってしまった。大量の泡を触手に取って、リップの豊かな双臀ににじり寄る。

 跡を刻むぐらい、引っ叩いてやろう。その欲求を自覚するのと同時に、芸術的なまでに均衡を保つ肉感を、崩したくない気持ちにも気づく。引っ叩くというには緩慢な動きで、尻肉に触れた。

 ぱちん、という響きと共に白い泡が散る。触手の中に弾力が満ちた。揺れる尻肉の残影を、目で追いかける。

リップ「あ、はぁっ……」

 触れられたことに気がついた、という程度の反応である。先ほど脇腹を撫で上げた時のような激しいものはない。
 吐息の帯びる色も、さらに多くを望んでいる時のそれだった。

リップ「……もっと」


リップ「もっと激しく、いけるでしょ?」

 それは、挑発に他ならなかった。

 やってみせよう。やるしかない。
 ▼ 113 グラージ@ガルーラナイト 24/11/29 21:05:01 ID:26/sz1FA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 114 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/29 21:17:32 ID:KMJgsQ42 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 再び泡を触手に取り、振り上げる。角度といい、振り上げる高さといい、人間が耐えられるか際どいところを狙う。
 外から見れば、さぞ険しいものが両目に浮かんでいることだろう。手加減はしない。それを望まれているのだ。

 目の前の尻に、こちらを誘ってやまない艶やかな柔肌に、己を刻みつけてやる。

 触手が立ちこめる湯気を切り裂いた。

 飛び込んでくる。どこまでも響く甲高い音。人とポケモンの肌と肌がぶつかり合う、感触。


「あ゛ぁぁいいひぃぃぃぃぃぃっ!!」


 褐色の果実が、暴れていた。悶え狂うように。
 泡を、玉の滴を撒き散らしながら、躍動する豊満な双臀。ゆったりとすらしていた露天風呂の空気に、揺動を齎している。

「イイ……イイ、わよぉ……」

 誰の声なのか。


リップ「それ、が……欲しかったのぉ……!」

 発情の只中にあるケダモノのような声の主が、リップであることにようやく気がついた。
 ▼ 115 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/11/29 21:32:02 ID:KMJgsQ42 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 獣欲。どこまでもそれに満ち満ちた声。

 それは私の触手を止めることなく、次なる動きへ駆り立てた。

 泡を取る、という建前すら忘れて、もう片方の触手を振り上げる。振り下ろす。息をつかせぬまま。

リップ「お……おお゛ぉ、あ゛♡」

 低烈なまでに欲望の籠った声。たまらない。

 右、左。

リップ「はう゛!あん゛んっ♡」

 左、右、左、右。

リップ「やっ!あんっ♡あ゛♡い゛ぃんっ!」

 褐色の尻肉。叩かれるたび、別の生き物のように暴れ、何かを放つ。
 それにあてられた者の欲望を掻き立てる、芳香、フェロモン。濃密な色香の塊なのか。私も、それに踊らされているのか。


 右と左。両方の触手を振り上げる。一息に、振り下ろす。

 両側から衝撃を与えられた尻肉が、淫靡な断末魔と共に寄せ上げられた。

リップ「!!──────」


 誰でもない、一人のメスが胸を空にするかのように放った声。耳ではうまく聞き取れないが、はっきりと分かる。

 欲望そのものと化して、浴場に響いた。
 ▼ 116 ングマ@ジメンZ 24/12/01 17:54:35 ID:2v2gInqI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 117 リープ@ひそやかスプレー 24/12/04 18:02:41 ID:CZCk0Or. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 118 リランダー@デボンボンベ 24/12/08 21:43:18 ID:k.c2pPz6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 119 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/12/09 20:23:06 ID:2HIo6lXI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 湯に浸かっていると、芯から高まってゆくような温もりが身体に満ちてくる。相反する爽やかさを同時に覚えるのは、緩やかな風に頭を撫でられているためだ。
 人間はこの感覚を好むが故に、露天風呂に足を運ぼうとするのかもしれない。

リップ「気持ちイイ……♪」

 水音を伴い、薄い湯気を隔てた向こうから聞こえてくるリップの声は、蕩けそうなほど甘ったるいものだった。

 広くはない浴槽、敢えてそのように設計されているのだという。共に浸かる二人の距離は、自然と近くなる。湯の中で僅かに身動ぎをすれば、触手が彼女の身体に触れる。

 入浴という行為で脱力している中、ハッとするような肉感にぶつかるのだ。吸い付くような滑らかさと共に。その都度、リップはこちらに目線を向けるのだ。 私からは目を合わせない。しかし、分かる。揶揄うような、それでいて全てを受け入れてもらえるような、目線。


 リップが僅かに前に出て、浴槽の縁に両腕を乗せる。

 大玉の果実が、水面に浮かび上がった。未だ中天に在る太陽の光を受けた水滴が、張り詰めた大尻を艶めかせる。細波が尻肉にぶつかり、たわわな弾力の前に散る。

 柔らかさを湛えているのに、不動の島を思わせる迫力さえあった。


リップ「ダ・メっ」

 覆い隠す両手が妙に大きいと思ったら、無意識のうちに顔を肉薄させていた。頬を赤くしながら、リップがはにかんでいる。湯に浸かっているが故の、朱なのか。

 考えていると、葉の形をした紅が舞い落ちてきた。
 ▼ 120 ダリン@ノコッチのウロコ 24/12/09 20:25:27 ID:iSoEWH2I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 121 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/12/09 20:39:47 ID:2HIo6lXI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 それは多分に偏見を持った見方であるだろう。色づいた葉は最初からそれを目指しているかのように、リップの尻に落ちて、張り付いた。

 もしも小さくなって飛び込み、尻肉に埋もれたら、湧き上がる感情の名前はなんだろう。

リップ「あらぁ、なかなか風流なワンポイントじゃない」

 褐色の双臀に加えられた、紅の彩り。

 ケダモノのような叫びを思い出す。誘われるままにリップの尻肉を叩打し、揺れる尻肉を蹂躙した。
 それが終わった後に、残されていたのだ。快楽に身を浸した者の証といえるような、赤い痕跡が。

 しかし、今のリップが纏うものは獣欲ではなかった。その雰囲気は澄み切っているとさえ言え、浴槽の中と外を繋ぐ曲線は、私の視界を占有する芸術だった。


 何かが私の中で首をもたげる。"恐怖"が、それに一番近いだろう。

 感覚全てで味わった筈の艶が、柔さが、触れることも叶わない遠くへ去ってしまうような。間違いだと分かりきった不安が、私を突き動かす。


リップ「……カラマネロ、ちゃん?」

 こちらを見上げるリップと、目が合った。

 右の触手を大きく広げるようにして、私は自身をリップのための天蓋に変えた。
 ▼ 122 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 24/12/09 22:50:28 ID:2HIo6lXI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「やだぁ、大げさね。葉っぱくらい構わないのに」

 呆れたように微笑みかけてくるリップは、私の行為を純然とした気遣いから来るものと思っているのかもしれない。

 迷妄じみた不安が心中にあることを悟られたくない。そう思って目線を逸らそうとした時、リップが上体を起こす。


 微かな水音を立てながら、リップが肩を寄せてきた。

 そう思った瞬間、彼女の量感そのものが私の胸元で弾ける。押し当てられた乳房の張りを感じながら見るリップの顔は、少女のようなあどけなさがあった。

リップ「どこにも行かないわよ、リップは」

 石鹸の微かな匂いと共に伝わる、リップの柔らかな香り。

リップ「だって、今日のあなたはリップのナイトなんだもの」

 湯の温もりと共に染み渡るような言葉を、心で幾度も反芻する。

 リップの肩に、ゆっくりと触手を回す。


 同じ湯に浸かって時間を共有する意味が、少しだけ理解できた気がした。
 ▼ 123 ノホラグサ@ライボルトナイト 24/12/17 19:24:14 ID:3Dro/LHo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 124 ニゴーリ@かがやくはなびら 24/12/31 19:13:15 ID:UKEUD9DQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 125 者◆gLo7a3IgfY 25/01/03 20:42:44 ID:TePod3Jw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お待たせしちゃってます!
連休明けの1/6(月)の更新をお楽しみに
 ▼ 126 ップ◆gLo7a3IgfY 25/01/06 19:03:14 ID:1EpcWSHI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 旅館浴衣を着流して、温泉街に繰り出す。

 外出前の身嗜みは当然のこと。姿見の向こう側に、湯上がりの肌を艶めかせる自分がいた。褐色肌に浮かぶ輝きを、道行く皆に見せてあげたい。

 だらしなく破顔する自分に苦笑する思いがある。あと数年で三十路だというのに、はしゃぐ女学生を思わせる顔だった。メイクの専門家であればこそ、濃い化粧が意味をなさない顔や人があることを知っているが、今日の自分はまさにそれだろう。

 浴衣の袖を持って、くるりと回る。

リップ「どお?」

 浴槽の熱が伝わり上気した顔を、同行する彼に向けた。人間とは大きく異なるシルエットを持つポケモンであっても、こちらを見る視線というのは、何となく伝わるものだ。
 それでも、どのような感情を抱いているかまでは、分からない。

 行きましょ、と腕を絡めにいく。自分の柔らかさを押し付けながら。
 感情を読み取りたいのか、あるいは気を逸らしたかったからなのか。自分でも判然としなかった。


 シーズンをやや外れているから、混雑と呼べるほどの人通りはない。お土産屋や飲食店の番をする人やポケモン達も、長閑な空気を謳歌しているように見える。

 ある程度の知識があった景色でも、体験するのは初めてのことなのだろう。カラマネロは興味深げに周囲を見渡している。
 身動ぎする度に当たる触手が心地いい。
 ▼ 127 ラナクシ@もりのシズメダマ 25/01/06 19:09:52 ID:qxqUMrs. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってましたぜ
 ▼ 128 ップ◆gLo7a3IgfY 25/01/06 19:38:24 ID:1EpcWSHI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 伝統工芸をベースにしている、アクセサリーショップに足を運んだ。落ち着いた雰囲気の中、ショーケースの並ぶ店内を二人で歩く。

 とあるネックレスに惹かれ、ケース越しに顔を寄せる。デザイン、色遣いともに自分好みだった。

リップ「ね、貴方はどう思う?」

 些か低い位置に置かれているから、覗き込むには腰を低くしなければならない。後ろの方に、ぐいとお尻を突き出す態勢になる。
 しかも、今は浴衣を着流しているから、うなじはもちろんのこと、ショーケースに反射される鎖骨や胸元も見える状態だ。

 そのうえで、カラマネロの視線を探ってみる。

 同じ物を、見ていた。ネックレスの嗜好についてなど、彼は分からないし興味も持っていないだろう。それでも、同じようにケースへ視線を注いでいた。
 湧き立つような嬉しさがあった。

 同時に、恥ずかしくもある。自分の身体を見られるだろうと疑った気後れ、ではない。身体の丸みを、肌を、見られたがっている自分に気づかされたためである。
 あるいはこのカラマネロは、そうした感情を受け入れてくれる存在かもしれない。そんな都合の良いことまで考えた。


 店を出て、一時間ほど散策を続けた。はだけた胸元に、ネックレスの輝きが灯っている。手には、友人や同僚のための土産(主に菓子類)の袋がある。
 代わりに持つ素振りを彼は見せてくれたが、断った。

 その触手は、私の身体を悦ばせるために使ってほしい。そんな我儘だった。
 ▼ 129 ップ◆gLo7a3IgfY 25/01/06 20:38:44 ID:1EpcWSHI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 太陽が夕陽に姿を変え、今日に別れを告げる時刻。二人で並んで旅館に戻ってきた。

 外出している間に、部屋の夜支度を整えてもらっている。机の上には食器と鍋が置かれていて、夕餉が運ばれるのを待っている。

 そして、その向こう側。寝床の用意も行われていた。

 皺一つないまっさらな布団。すべすべとした感触が、疲れた者の身体を受け止める柔らかさと共存している。そばに置かれた行灯を模したランプも、風情を醸すのに一役買っていた。

 それにしても大きな布団だ。包まれるような印象さえ覚える。女が一人で寝るには、明らかに持て余す面積と言えた。
 布団は寝るためのものだが、寝るためだけのものでもない。

リップ「いつもリップが寝ているベッドとは、少し違うでしょう?今日は」

 瞬きした一瞬、瞼の裏にフラッシュバックした光景。

 白い布団の上。跳ねるように悶える褐色の四肢。潤みきった瞳をもう一人に向ける、乱れきった女。


リップ「今日はここで…一緒に寝てみない?」

 カラマネロは静かにこちらを見つめながら、ゆっくりと頷いた。
 ▼ 130 ットデス@ヤバチャのかけら 25/01/16 18:29:33 ID:/DFEugfQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 131 ップ◆gLo7a3IgfY 25/01/21 12:39:34 ID:TNcAS0gw [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 くつくつと煮立った鍋から湧き上がる湯気が、芳しい出汁の香りを運んでくる。食べられるのを待っているように、鍋の中で踊る切り身を、口の中に入れた。

 きりはなしポケモン・ミガルーサが脱ぎ捨てた身はごくありふれた食材だが、入念な仕込みがその味わいを深めていると、舌にのせるだけで分かる。鍋の他には切り身のテンプラもあって、香り豊かな衣と柔らかな身は噛むだけで楽しい。 唇がてらりと光る。

 カラマネロも、自分と同じ物を食べている。元々野生で生きてきた彼にとって、手の込んだ料理自体が不思議な文化なのかもしれない。
 一見表情に変化が現れないように見えて、確かに和んだ雰囲気を放っている。

 味覚という形で知識を得ることを、楽しんでいるようでもあった。何となく、嬉しい。機会を与えてくれた彼も、良い体験をしてくれるのが何よりだ。

リップ「ぷは、ぁ……はぁ」

 キタカミ産の米から醸した清酒を呷り、アルコールの混じった呼気を漏らす。温かい水面の上で揺蕩っている感覚と共に、身体の芯に確かな熱が籠り始める。

 リップには、泥酔して正体を失くした経験が無い。元々、アルコールに耐性のある体質だった。大酒を呷るのが好きなくせにすぐ潰れてしまう幼馴染もいるし、ジムリーダーの仲間で飲み会をした時などでも、介抱役に回ることが多かった。

 それから、酒に浸らせて自分の身体に不埒なことをしようと、下らないことを考える男がいくらでもいた。ある時などは腹に据えかね、泥酔したフリをしてホテルまで行き、ベッドの上で相手をすると見せて、サーナイトのサイコパワーで縛り上げたこともある。

 翻って、今日は二人きりだ。彼と。たまには酔いに身を任せていいかもしれない、という気分になる。


 食べ終えた鍋と箸を置いて、カラマネロの側に座った。
 ▼ 132 ップ◆gLo7a3IgfY 25/01/21 12:54:53 ID:TNcAS0gw [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「……ねぇ」

 アルコールに漬け込んでふやけきった自分の声は、あまりにもしどけないものだった。甘ったるい声色には媚びるような、誘うようなもので塗り固められている。

 彼が食べている途中のテンプラを箸で取った。

リップ「ほら、あーーーん……」

 口を開けて近づく彼の目はテンプラを見ているのか。今の自分は浴衣がはだけるどころか左肩が完全に露わとなり、胸の膨らみも、その先端を覆う白いレースまで曝け出しているのだ。

 そんなふしだらな女は、おどけた調子でテンプラを咥える。

リップ「食べさせるのは、コッチから。ね……♪」

 テンプラを咥えたままカラマネロと顔同士を近づけてゆく。流されるまま、彼がその片端を口にした。

 火照ってたまらない身体の熱を押し付けながら身体を密着させ、ゆっくりとテンプラを咀嚼する彼の顔を見る。不思議と、彼を通して自分の顔を見ている気分になる。
 アルコールを言い訳にして、いやらしい己を満たそうとする女の、欲に塗れた顔。

 彼が食べ終わって身を離すと、自分自身を誤魔化すようにはにかむのだった。
 ▼ 133 ジリガメ@サファイア 25/01/21 17:29:12 ID:yxi2qEIs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 134 マシュ@おおきなキノコ 25/01/29 18:58:39 ID:AUiQ0sew NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 135 コドラ@きんりょくのもち 25/02/06 23:48:04 ID:HBaMHDDc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 136 デッポウ@ポイントカード 25/02/13 17:41:37 ID:qnKkXkhY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 137 者◆gLo7a3IgfY 25/02/17 22:27:35 ID:oTAEb93. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お待たせしてます!
次の更新は2月22日(土)予定です。お楽しみに!
 ▼ 138 ガガブリアス@つかまえポン 25/02/17 22:27:59 ID:kF8ksvG6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってますぜ
 ▼ 139 ップ◆gLo7a3IgfY 25/02/22 08:40:40 ID:Va1EuJAY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 静寂そのものの夜に、音が響く。

 酒で火照った身体を夜風で冷ましたいと、少しだけ窓を開けていた。ホーホーの囀り、ヤミカラスの羽ばたきが微かに聞こえてくる。

リップ「……ん」

 リップが上体を起こすと、布擦れの音が耳をくすぐってきた。しなやかな女体を包む浴衣は、僅かな身動ぎや寝返りでそうした音を立てる。
 リップはそれを殊更大きなものに感じていた。

 傍の彼を見つめる。先刻誘った通り同衾を始めてから、まだ30分も経っていなかった。絡みつく女の視線を感じたのだろう、静かに目を開けて見つめてくる。

リップ「ごめんね。起こしちゃったわね」

 望んでおきながらそのような言い草をするのは、我ながら姑息だな、と苦笑する。

 瞳を潤ませてカラマネロを見つめるリップの頬には、アルコールとは違う朱がある。浴衣の隙間から覗く、むき出しの肌全てがそうだった。
 月や部屋の灯りは、それを照らすだけだ。相手を惑わせる艶を、身体そのものが発している。

リップ「お願いがあるの……」

 しっとりとした唇を動かして言葉を発する。高い能力を有するエスパーポケモン相手には不要かもしれないが、リップはその行程に拘りたかった。

リップ「脱がせて」


リップ「……触って」
 ▼ 140 ップ◆gLo7a3IgfY 25/02/22 08:41:05 ID:Va1EuJAY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結び目に一対の触手が見えてくる。
 高度な知性を有するだけに、どのように脱がせるかを完璧に理解しているのだろう。

 いきり立つことなく、ゆっくり脱がせてくれることが嬉しかったし、微笑ましくもあった。これまで身体を重ねてきた男には、理性を吹き飛ばして服や下着をむしり取る輩も多い。

 それよりよほど健気で、紳士的な彼。どこまでも見せたくなる、触らせたくなる。

 下着だけに包まれた裸身が現れた。ここまで来るとリップの方が辛抱たまらなくなり、自分から留め具に手をかける。
 露わになった乳頭。整えられたアンダーヘアー。月の光に照らされ、艶めきながら浮かび上がっていた。


 カラマネロは夜目が利くのかどうか、よく分からない。それでも褐色に輝くリップの肢体を、白い布団の上で見失うはずもなかった。

 ゆっくりと、そして迷うことなく、カラマネロの触手がリップの脇腹に伸びた。

リップ「くぁ……っ。んぅ……」

 ただ触れられるのではない。吸われる。一度触手が肌の上を這えば、十数の吸盤が一度に吸い付く。
 
 ぷちぷち。ぷちり。

リップ「あ、あ、あぁぁ、ぁ……はぁ、っ」

 それらは蕩けるような滑らかさの肌から離れるのを拒みながら、破廉恥な音と共に柔肌を吸い上げてくるのだ。
 目の奥が燻るようなもどかしさに酔いしれる。
 ▼ 141 ップ◆gLo7a3IgfY 25/02/22 08:41:25 ID:Va1EuJAY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
吸盤の接吻を浴びながら、触手はリップの上半身へ。優しげな丸みを湛えた乳房が、静かに揺蕩う。

リップ「ぅ、んん」

 思い切り吸い上げてほしい。そんな欲望が滲み出るのが急に恥ずかしくなって、目元を手で覆い隠す。

 あるかなきかの、感触。でも、確かにそこにある。
 吸盤が、乳首に触れていた。咥え込んだ、と言うべきかもしれない。カラマネロの、自分自身の熱が籠るのを感じる。

 吸われ、て……


リップ「はあ゛ぁぁぁお゛ぉぉぉぉぉぉぉっ!」


 弓のように身体をしならせ、布団の上でのたうち回った。思っていた以上の刺激、快感。心臓が飛び出したかとすら錯覚する。

リップ「はーーーっ、は、あぁ……ん。や、あぁ……?」

 彼がこちらを見つめたまま静止していた。絶叫のような喘ぎに驚かせてしまったかと思ったが、よくよく考えてみると、本来カラマネロという種族に乳首を吸う機会など無い。

 戸惑って固まる彼に、見上げながら優しく微笑みかける。快楽に耽溺した顔で、ちゃんと笑えているだろうか。

リップ「イイのよ。とっても……素敵」
 ▼ 142 チエナ@ハートアメざいく 25/02/22 08:41:47 ID:Y2uoNqWI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キタ━(゚∀゚)━
 ▼ 143 ップ◆gLo7a3IgfY 25/02/22 08:41:51 ID:Va1EuJAY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「あっ、あ、あはっ、んぅ……んん♪」

 少しずつ慣れてきたのか、乳首に対して適度な刺激を、リズミカルに加えてくれるようになってきた。
 
 緩やかな快感が与えられる中で、ぼんやりと考える。
 やはり、自分は彼の吸盤が好きだ。吸い付かれるのが気持ちよくてたまらない。心の奥の、さらに奥に眠っていた欲求を掻き出されるのだ。

 微睡むような目線を、乳首を愛撫される度にちいさく跳ねる自分の下半身に向けた。


 もし、自分の大事なトコロを、この吸盤で吸い上げられたら。

 その想像は戦慄すら伴っていた。間違いなく、果てる。湯船の時とは比べ物にならない獣性を撒き散らして絶頂する。


 身体の違和感。乳首への刺激が止んでいる。何故だろう、手が塞がっているのは。何を持っているの?
 彼の触手だった。

 自分の右手が、自分の意思を超えて下半身へと触手を誘う。それは本能の暴走かもしれないけれど、理性はそれを知りながら止める気にもならない。


 二人きりの布団の上で、欲望に嘘をつく必要なんてないのだから。
 ▼ 144 トマル@ユキカブリのみ 25/03/08 16:27:58 ID:/vps//ew NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 145 ップ◆gLo7a3IgfY 25/03/09 18:43:47 ID:hTfc1dzA [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 掛け布団を押しのけるように捲り上げる。カラマネロの見ている光景が、何故だか見えるような気がする。

 そこにあるのは、アルコールならざるものにより紅潮した、一糸纏わぬ裸体。超マジックマキアージュという通り名を放り捨てて、ポケモンの与えてくれる快感に耽溺する、ふしだらな一人の女。

 両膝を曲げ、屈むような形で脚を伸ばす。パルシェンが殻を閉じ切ったようなもので、目を血走らせてこじ開けようとする不埒な男の顎を蹴り上げたことは、一度や二度ではない。
 今夜、彼に対してはそうではなく、脚を押し広げる楽しみを教えてあげたい。

リップ「まずは、太もも。じっくりと揉むのよ。……じっくり、と」

 モデルとしての仕事で魅せることも多い太もも。引き締まった豊満な肉感、相反する要素を両立させる、リップの自慢だった。

 褐色の太ももに伸びるカラマネロの触手。彼自身を刻むような吸盤の痕が、幾つも浮かんでいるだろう。触手に力が籠るたびに吸い上げられる感触は、漏れ出る吐息を我慢できなくなるほどに甘く、もどかしい。

 じっくりと、揉む。一対の触手で、ゆっくりと揉み上げてくる。両脚が、身体全体が、そして心が解れていくのが分かった。吐息が連なる中で、触手は太ももを舐め回すように動き、膝頭に達していた。

リップ「……イイわよ」

 開いて、とは言わずとも分かるだろう。もはやそこまで、開けっ広げにしているのだ。

 膝を持つ触手にかかる力。あるかなきか、抵抗するフリをした。両脚の向こうにあるはずの、彼の顔が。


 全てを捧げるように開脚した先に、リップそのものと言うべき秘部がある。

 溢れ出てくる透明な液が糸を引いて、月明かりに照らされて輝いた。
 ▼ 146 ズゴロウ@ガラナツリース 25/03/09 18:48:02 ID:Jx.UANfg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 147 ップ◆gLo7a3IgfY 25/03/09 23:12:41 ID:hTfc1dzA [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リップ「分かるかしら、リップの大事なトコロ。いつもはここまでビショビショじゃないのだけど……」

 誘うような声色で、言い訳がましい言い方をする。整えられたアンダーヘアーの下、血色の良い割れ目。
 侃々と流れ出る透明な液体は、リップの欲望を溶かしたものに他ならない。

 吸盤を備えた触手が、ゆっくりと割れ目に近づいてゆく。先端が、触れた。

リップ「はぁぁ……あ、あぅ……ん」

 股から頭へ、じんわりと何かが染み渡ってくる。触手が分け入ってくるのが、分かる。だが、頭はくらくらとして、触られている実感すらも乏しい。

 触手が割れ目を掻き分けるたび、くぐもった音がどうしようもなく淫らに響く。いやらしい水音と、悶える自分の声ばかりが耳に入ってくる。

リップ「ねぇ……」

 彼の触手が自分の液体に穢されてゆくのを見て、リップは言った。

リップ「思い切り吸い上げて……終わりにして。今日は、ね」

 微かな恐ろしさもあって、リップはそう言った。何が怖いのか。これから押し寄せてくる快感か。それとも、快感を求めてやまない自分自身か。
 カラマネロと彼の触手、そうでないことは確かだった。

リップ「来て……ぇ」

 きゅうう、と吸い上げがきた。


リップ「────!!!!」


 リップは天井に向かい、思い切り腰を突き上げた。
 ▼ 148 ップ◆gLo7a3IgfY 25/03/09 23:26:07 ID:hTfc1dzA [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 口から出ている喘ぎ声が自分のものだと、リップには信じられない思いだった。発情し、肉欲に振り回されるケダモノの叫び声そのもの。

 その殆どが意味のない絶叫の羅列。辛うじて聞き取れる言葉を拾う。
 もっと。もっと。激しく。最高よ。

 吸い上げるリズムが変化に富んでいるのも、たまらなかった。彼としては、全く知らない人間の女の秘部を愛撫するのに、勝手が分からないからこそ、手探りでやっているのだろう。

 よがる。悶える。よがり狂う。触手での責めから逃れるように、その実さらに求めながら腰を震わせる。乳房を揺らし、尻を踊らせ、そのたびに液体を迸らせて布団を、彼の触手を穢した。


 ……来る。それは突然だった。


リップ「あ゛、あぁぁぁぁ───……おぉ、ん、んんぁぁ……はぁ……」


 意識が朦朧としたまま、脱力しきった身体を布団に擲つ。汗の浮かぶ額に髪が張り付く。アンダーヘアーが、土砂降りにでも遭ったように湿り切っていた。

 心配そうに覗き込んでくる、カラマネロの顔。


 半ば眠りに落ちながら、リップは柔肌を擦り付けるように掻き抱いた。
 ▼ 149 チュール@シキジカのけ 25/03/19 00:44:25 ID:a8zMNC6o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 150 イコウ@クオのみ 25/03/29 20:25:30 ID:MiBsweP. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 151 チンキー@バナナスライス 25/04/10 18:21:10 ID:zVScidH6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 152 者◆gLo7a3IgfY 25/04/24 20:24:49 ID:HpOEteQM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
長らくお待たせしてしまいましたが、4月28日に更新します!
お楽しみに〜
 ▼ 153 ガガルーラ@フサパック 25/04/24 20:26:53 ID:ak6IoPvM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってるンネ
 ▼ 154 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/04/28 12:37:21 ID:x11wtE7g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 十全に休息を取った人間が光沢を放っている様は、あくまで戯画的表現に留まるものだと思っていた。

 しかし、旅館のチェックアウトを終えたリップの顔は、確かに瑞々しい艶を湛えている。声にはハリがあり、眼の光は強く、足取りは軽やかだ。新たな生気に満ち溢れた、いや、生まれ変わったような印象を受ける。

リップ「もう、本当に生き返っちゃった!それもこれも、カラマネロちゃんのおかげよ。んぅ……ちゅ♡」

 土産袋を両手に提げたリップの口付け。唇の弾力がさざ波となって顔に広がると、舞い上がったような気分を覚える。
 それは錯覚ではなく、インコポケモン・イキリンコの牽引するタクシーが空へと飛び立ったためだった。

リップ「楽しい楽しい休暇はひとまずお終い。明日からは"超マジック・マキアージュ"に復帰よ。忙しくなるわぁ」

 リップは己の仕事を休暇と同様に、というより別の楽しむべき存在と捉えているようだ。

 しばらく経ってふと地上を見てみると、微かな違和感を覚えた。私達が出発した別荘の方角とは、ずれたコースを取っているようである。

リップ「別荘はあくまで、休憩のための場所だもの。お仕事は、リップのお城で進めるのよ」

 
 私達は地上に降り立った。
 長い歴史、その重みとでも言うべきものを感じさせる都市だ。シンボル化されたポケモンの絵が、風雅の街に彩りを添えている。

リップ「これからは貴方にとっても、このベイクタウンがホームよ。この街のイイところ、たくさん教えてあげる」

 彼女の判断により、私の新たな日々が始まろうとしていた。
 ▼ 155 ローラペルシアン@いきいきイナホ 25/04/28 13:04:53 ID:JCz2Tgss NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってた支援
 ▼ 156 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/04/28 21:10:18 ID:BQ9.NuOA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 朝の光はどこで浴びても同じものだった。少なくとも、私にとってはだ。
 ドームにいた頃、別荘にいた頃、旅館で起きた時、そしてベイクタウン。これから先私がどこで目覚めようと、朝日の違いを見出すこともないだろう。

 モンスターボールの中で起床した私が特別に感じるのは、朝の光が描き出す影のほうだった。
 陽光に照らされて白く塗りつぶされた窓が、流麗な曲線に切り取られている。目を慣らして見つめてみれば、褐色の女体が白いベッドに臥せているのが分かる。

 一糸纏わぬ姿で寝起きするのは、リップにとって当たり前のことらしい。朝日に照らし出されたリップの裸身、それそのものが輝きを放っているかのようだ。

リップ「うぅ……ん。ん、ふぅ……」

 吐息と共に身動ぎする度、目に飛び込んでくる淡い色。それは唇であり、乳房の先端だった。


 部屋に飛び込んできたのは、大輪の花だった。

「ご機嫌よう皆様!清々しい朝がやって参りましたわよぉ!!」

 ベイクジムの朝は、このようにして始まると知った。


リップ「ふぁ、あぁ……おはよ、フラージェスちゃん。毎朝ありがと♪」

 リップの手持ち、その筆頭とも言うべきフラージェスは、朝から精力的だった。私を含め、モンスターボールの中で眠る皆を叩き起こすのも、彼女の役目らしい。

フラージェス「輝かしい一日の始まりにわたくしからの贈り物!癒しの香りと共に朝の支度をなさってくださいな」

 草花を操る力を有するフラージェスの放つ芳香。満足げな顔を浮かべたリップが、下着で身体を覆い始める。一方のフラージェスは慣れ切った動作と速さで、モンスターボールの開閉スイッチを次々と押し込んだ。

フラージェス「おはようございます、新しいお仲間さん。ベイクの朝は気に入ってくださったかしら?」
 ▼ 157 サキント@テラピースゴースト 25/05/16 20:28:13 ID:J222wAUY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 158 マルス@ルガルガンZ 25/05/24 22:03:00 ID:JDMU2tMM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 159 ッソン@デンリュウナイト 25/06/04 00:25:47 ID:dTNAI4lw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 160 者◆gLo7a3IgfY 25/06/10 12:26:08 ID:0NlkJ7Jg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お待たせしました
6月14日(土)に更新します!
 ▼ 161 ガエルレイド@ヘビーボール 25/06/10 12:45:27 ID:EytoMOSM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってるぞい
 ▼ 162 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/06/14 20:37:57 ID:kd.gZO7M [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

 ジムリーダーというだけあって、一日は手持ちポケモン達の鍛錬から始まるらしい。挑戦者を迎え撃つ役目を持った面々は、具体的な指示を受けるまでもなく、技や基礎体力の向上に勤しんでいる。

 当のリップは近くに腰掛けてこちらを見守っている。と同時に、ノートパソコンを開いて何らかの作業を進めていた。時は一秒でも惜しいのだろう。

リキキリン「今朝からたくさん走ったぁ。マスター、チューしてチューして!」

リップ「毎日いい子ねぇ。はい、ちゅー……んっ♪」

 リキキリンの鼻先に唇の柔らかさを押し当てる。

リキキリン「こっちの頭にも!」

リップ「ちゅー……っと。甘えんぼさん♡」

 それを横目に見ながら、私も鍛錬を始めることとする。自分ほどの大岩をサイコパワーで運び、続いて自分の触手で持ち上げるウェイトリフティング。ドームにいた頃から続けている。

 運び終え、いざ持ち上げようとした時、大岩は中央から見事に両断された。研ぎ上げられた刃が振るわれたような、滑らかな切り口である。
 見渡すと、エルレイドがこちらを睨みつけている。

エルレイド「…………」

 その視線は私への好意と対極のものに満ちていた。

エルレイド「こうも容易く切先が届くとは、余程気が抜けているらしいな。容易く油断するならマスターの側は任せられん。大人しく退がっていろ」

 私がリップの側にいるのが気に入らないらしい。特に反論する気も起きないので、二つになった岩を左右の触手で上げ下げする。その態度が気に障ったのか、エルレイドはもう一度こちらに向かってきた。

「ダメでしょう、新しく入ってきた仲間に喧嘩を売ったりしたら!」

 止めに入ったのはサーナイトだった。同じポケモンから進化するだけあって、外見がよく似ている。
 ▼ 163 メックス@もくざい 25/06/14 20:40:11 ID:Q.CsTWmo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 164 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/06/14 20:49:38 ID:kd.gZO7M [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サーナイト「ごめんなさい、カラマネロさん。彼、マスターの護衛役をしていたんだけど、最近になって外されて気が立っているの」

エルレイド「気が立って当たり散らしている訳ではない。任に耐えられない程度の力しかないのが、見ていられないだけだ」

サーナイト「だったら力を合わせて一緒に強くなっていけばいいでしょう?あなたもうパパなんだからね。少しは落ち着かないと」

エルレイド「そんなことは関係……」


フラージェス「あら〜〜〜まぁまぁまぁ!新人さんとご夫婦で立ち話かしら」

 フラージェスが入ってきたのは、明らかにタイミング、間を測ってのものだった。両腕に何かを抱えている。それはエルレイドとサーナイトとの繋がりを想起させる小さな姿で、私を不思議そうに見上げていた。

フラージェス「頑張って覚えた"ねんりき"、お父様に見てもらいたいのよね〜」

ラルトス「まま、ぱぱー、ねんりきみてて。みてー」

サーナイト「まぁ、ママもたくさん見てみたいわ。じゃあ行きましょ」

エルレイド「おい……!」

 穏やかに見えて、サーナイトのサイコパワーは中々強力なものだった。未だこちらを睨んでくるエルレイドを引き摺り、向こう側へと去って行く。

フラージェス「来て早々手荒な御挨拶だったでしょう?」

 リップの切札とも言うべき存在なだけあり、仲間のことをよく見ているようだ。多忙な自分の代わりとなり得る存在を、リップは育て上げたのだろう。

フラージェス「敢えてわたくしから貴方にアドバイスするとなれば……そうね、うん。もっと笑顔を浮かべてみてはいかがかしら。スマイルよ、スマイル!」
 ▼ 165 ラパルト@ピントレンズ 25/06/14 21:00:07 ID:Q.CsTWmo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エルレイド尻に敷かれてそうだな
 ▼ 166 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/06/14 21:02:14 ID:kd.gZO7M [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 唐突な助言に思わず首を傾げる。

フラージェス「笑顔には素敵な力がたくさんありますけれど、自分を守ってくれることもありますのよ。にっこり笑顔で相対すれば、いいお方ならば仲良くなってくださいますし、悪いお方は気圧されて逃げていきますもの」

 そういうものだろうか。或いは、そうかもしれない。少なくともこのフラージェスは、自分より外の世界と触れている経験が長いのだ。

 リップのことを、何故か思い出した。笑顔、それは彼女に何かを伝える際の、有効な手立てとなりはしないか。先ほど、リップに接吻を受けたリキキリンのはしゃぐ笑顔。それがリップに充足感を与えているのかもしれない。


 口の両端を、ぎこちなく持ち上げてみた。

フラージェス「まぁ!とっても素敵な笑顔ですわ!!嬉しい時はにっこりと、ね♪」


 それから鍛錬が終わり、昼食を挟んで午後になった。リップはモデルとしての仕事があり、夜まで外出している。
 ポケモン達は思い思いに過ごしていた。ジムトレーナーと共に散歩に行く者、ボールの中で寛ぐ者。

「ねぇ、ちょっと」

 日光浴でもしようかと移動していると、毛に覆われた影が私を呼び止める。

テールナー「ふぅん……新しく来たヤツが、アタシと同じドーム出身て本当だったんだ。ここではアタシが先輩なんだから、ちゃんと立てなさいよね」

 テールナーはサバンナエリアの出身だった。私よりも先にリップの元へ……私のような搦手を使うことなく……身を移していたという。

テールナー「早速だけど先輩からアンタに命令。こっち来なさいよ」

 私との先輩、後輩関係をやや強引に構築すると、テールナーは手招きしてきた。
 ▼ 167 ティオス@いかずちプレート 25/07/04 23:55:19 ID:cSEsNqwk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 168 ガボーマンダ@ライコウのおやつ 25/07/15 19:54:28 ID:tZSICbF2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 169 ノンド@タツベイのウロコ 25/07/17 18:33:19 ID:7BGM6NWc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 170 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/07/27 14:15:43 ID:0ln.q/KM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 開けた場所まで歩かされた。天気は快晴、風が丈の低い草を揺らしながら潮の匂いを運ぶ。
 テールナーがスマホロトムを手渡してきた。

テールナー「じゃ、アタシのことバッチリ撮ってよね。ステキなプロモ映像撮るんだから」

 テールナーが例に挙げたのは、"トレーナープロモ"なるものだった。初めて聞く言葉に首を傾げる。

テールナー「知らない!?なんでよ?アンタもアタシもカロス原産でしょうが……まぁいいや。じゃあ早速カメラ回して」

 テールナーは尻尾から木の枝を取り出し、念動力で着火する。慣れた手つきでそれを回しながら、軽い足取りで跳ね始めた。確か、人間の競技であるバトントワリングがこのようなものだった。彼女の足取りが炎の軌跡として残る。

テールナー「こらこら、何ぼーっと突っ立ってんのよ。被写体ちゃんと追いかけて」

 指示に従ってやろうとする直前、スマホロトムには飛行しながら被写体を追いかける機能が搭載されていると思い出した。それを提案してみるが。

テールナー「そんなもんありふれた動きとアングルにしかならないでしょ。もっと息遣いのするような、臨場感あるやつがいいの!」

 結局言われるがまま、スマホロトムを構えつつテールナーの周りを動き回ることになった。


テールナー「なぁんかイマイチね」

 スマホロトムを覗き込みながら不服そうに呟く。撮影が終わったものを試しに見てみるが、気に入らないらしい。

テールナー「あのさ、無理矢理誘ったのは承知してるけど、もう少し気を入れてやってくんない?」
 ▼ 171 ラマネロ◆gLo7a3IgfY 25/07/27 14:26:22 ID:0ln.q/KM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 言っていることは分からないでもない。テールナーが求めているのは、自分に惹かれてつい目で追ってしまう感情、そうしたものだろう。だが、無いものを出せと言われても詮無いことだ。

 被写体がリップであれば、と考えた。思えば自分は、彼女に不躾な視線ばかり浴びせてきているが、撮影しようものならカメラ越しにでも伝わってしまうものだろうか。

テールナー「……でもなぁ、やっぱ時間帯もよくないのかもね。炎っていえばさ、やっぱ花火しかり夜が一番映えるもんだし」

 無茶なことを言っているようにも思える。が、私にはそうとも思えなかった。初めてリップと「言葉」を交わした時のことを思い出す。ロトムはポケモンなのだ。

 画面の中を夜にしてみた。

テールナー「……はっ!な、えっ!?フィルターかけた?じゃない!」

 大袈裟に仰け反ってテールナーが狼狽する。

テールナー「どういうことよこれ!本物の夜になってる……なんで、どうして?」

 落ち着かせるためにカラクリを教えてやった。
 スマホロトムのカメラ機能は、中に入っているロトムの視覚を利用している。だから、ロトムに催眠をかけて「今は夜だ、この時は夜だった」と錯覚させてやればいい。

テールナー「じゃあさじゃあさ、画面のアタシに帽子とか被せてみてよ」

 少し念波を送るだけで、希望する通りの映像が現れた。

テールナー「アンタ、アンタって……何気にとんでもないことできんのね」

 その言葉を聞きながらも、別にそうとは思えなかった。
 ▼ 172 ブクロン@あおのはなびら 25/07/27 15:16:08 ID:2v5E7zSQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 173 ニータ@チョークいし 25/08/10 19:26:48 ID:fQ7o6Ru2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 174 ビエ@とくせんリンゴ 25/08/26 17:57:37 ID:uLkUYv3g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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