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【サトムサ】ムサシ「ジャリボーイとセックスしないと出られないですって!?」サトシ「セックスってなんだ?」【誰得?】

 ▼ 1 ャイキング@きんのズリのみ 22/06/28 00:12:58 ID:ygYk105c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「なんだかんだと言われたら!」

「答えてあげるが世の情け!」

「世界の破壊を防ぐため!」

「世界の平和を守るため!」

「愛と真実の悪を貫く!」

「ラブリーチャーミーな敵役!」

「ムサシ!」

「コジロウ!」

「ロケット団の光には!」

「ホワイトホール!白い明日が待ってるぜ!」

「ニャーんてな!」

「ソ〜ナンス!」

「ロケット団!」

 サトシ、ヒカリ、タケシ、そしてピカチュウ達に2人と1匹の悪党達が独自の名乗り上げで絡んでくる。
 毎度事あるごとにサトシ達の前に現れ、ポケモンを略奪しにかかり、サトシ達はロケット団と戦いを繰り広げる。
 そして、最後にはお約束……

「ピカチュウ、10まんボルト!!」

「ピカ…ヂュウウウゥ!!」

「「「やなかんじ〜〜!」」」

「ソ〜ナンス!」

 最後には派手に吹き飛ばされて星となる。
 これがサトシ達と、悪党達の日常だ。
 ▼ 188 ラッキー@ベリーアメざいく 22/08/29 15:03:29 ID:3a7QO7aQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 189 ネコ@あやしいおこう 22/08/29 15:06:23 ID:GFLAfbn6 NGネーム登録 NGID登録 報告
コジロウーーー!!早く来ないでくれーーー!!
 ▼ 190 マケロ@ルームサービス 22/08/30 20:53:50 ID:Gzw6X6jQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 191 ヤシガメ@ようきミント 22/08/31 05:40:57 ID:KwVYFDdo [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「はあ……はあ……♡」

「はあ…はあ… ムサシ…大丈夫か…?」

「ご…ごめん…ちょっと…休ませて……♡」

 自分だけで腰を動かすのにも感じてしまうのにサトシの腰使いで更に感じてしまったムサシ。 あまりもの気持ちよさにムサシは腰が抜けてしまい、ペニスを抜くことが出来ずにサトシの身体に倒れて体が起こせずにいた。 サトシも射精した後のペニスがふにゃりと縮み、その流れでペニスの中に余っていた精液が漏れた。
 ムサシの上半身に押しつぶされたサトシは、ムサシの柔らかい身体を感じながら、間近で彼女の吐息を浴びており、それを感じていると顔が赤くなった。

「はあ…はあ……なあ……ムサシ…これが…セックスなのか…?」

「ええ……そうよ……ジャリボーイ……嫌だった……?」

「……いや、その……気持ちよかった……」

「……そう……よかった……」

 今回のセックスは、昨日のような一方的に襲い掛かった形とは違って、サトシは悪い気がしなかった。 セックスはただ身体で気持ちよくなるだけでなく、心を交わして相手にも気持ちよくする。 お互いに心身満足させるのがセックスのあるべき形。 サトシはセックスというものを理解してきたようだ。

 ムサシもサトシに色々と教えるつもりが、自分も気持ちよくさせられてしまったが、それが正しいセックスであるからこそなのだろう。 彼に2度も感じさせられたのは彼女にとって屈辱だが、サトシが喜んでくれたことは内心嬉しがっていた。

「ん…んん…」

 セックスについて考えてきたサトシは、ムサシの中で委縮していたペニスが再び勃起しだし、硬くなってきた。

「んん…?(あれ? ジャリボーイの……硬くなってない……?)」

「はあ……はあ……ムサシ……」

「んん……ひゃっ?」

 サトシはムサシを挿入した状態のまま、身体を転がし、2人の位置が入れ替わった。 サトシがムサシを正上位で挿入している体勢になったのだ。 昨日ムサシを犯していた時と同じ体勢である。

「……もう少し、いい?」

「……え?」

「今度は……オレが……してみたい……」

 サトシのペニスは再び元気になっていた。
 ▼ 192 レキッド@とつげきチョッキ 22/08/31 20:41:48 ID:KwVYFDdo [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシはムサシから同意を求めていた。 セックスというのは心を通わせるものだから、合意である事が大事だと理解したからだろう。 もっとも、体勢からして明らかにサトシがムサシを犯す形になっているので順序が逆であるが。

「ちょ…ちょっと…さっき…イッたばっかで…びんかんで…///」

「いい…かな…?」

「……」

 昨日は1発出しただけで気絶したのに、今日は2回出したのにも関わらず完全に元気になったという。 やはり、セックスの気持ちよさを知った彼がまだまだ続けたくなってしまったのだろうか?
 こうなってしまったのは、教えてしまった自分にも責任があるが、まさかサトシがまだまだ続けられるとは思わなかったのだ。 ムサシはセックスを全うさせる義務があるのだろう。 それに、サトシとのセックスは気持ちがよかったのだ。 自分がリードしていたのもあったが、昨日の様なセックスを今の彼がしたらどうなるか…… ムサシは心の中で期待するようになっていた。

「…………ちょっと、敏感だから……優しくして……///」

「……うん」

 「いい」とは言わず、「やるならやれ」と伝えるムサシ。 この状況においても素直になれないムサシだったが、サトシは十分に理解した。
 ▼ 193 ーロット@わざマシンケース 22/08/31 21:15:05 ID:KwVYFDdo [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「いくよ…んん…」

「んっ…!」

 サトシは挿入したペニスをゆっくりと動かし始める。 先程とは違い緩めに腰を動かした。 

「ん…んん…」

「……ど、どうなんだ…ムサシ…?」

「はあ…はあ…///」

 ゆっくりとした動きだが、力のこもったピストンがムサシの膣内を攻撃している。 ムサシは優しくしてほしいと言ったので、気を遣ったつもりだが先程のセックスで敏感になっていた彼女には十分以上に感じさせてしまう。
 サトシはただセックスをし足りないだけではない。 さっきムサシが自分にリードして気持ち良くしてくれただけでなく、自分もムサシを気持ち良くしてあげたいと思っていたのだ。 当然責めの知識は、動画や本で見た程度でしかなく、とにかく正常位ならやりやすいと本能的にその体位でムサシを犯したのだ。

「あ…ああぁ…♡」

「ムサシ…」

 最初に自分から誘惑してきた時と印象が変わっていったムサシ。 今の彼女は汗塗れで、セットした髪も崩れていき、吐息しながら喘いでいる。 余裕の仮面も崩れてしまい、彼女は無自覚にサトシにイキ顔を見せている。 セックスの良さを理解したサトシにとって、ムサシが喜んでいるのがわかり、このまま気持ち良くさせようと彼は腰を動かし続ける。
 ▼ 194 ークライ@メンタルハーブ 22/08/31 23:47:31 ID:KwVYFDdo [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「はあ…はあ…」

「あっ……あっ……♡(あたし……途中からずっと、ジャリボーイに感じさせられてる……♡)」

「ムサシ……ムサシ……!」

 ムサシがイキ顔を晒して感じている動作を見て興奮が増していくサトシ。 最初はゆっくりのつもりだったが、徐々にテンポが増していく。 ムサシが喜んでいると、もっと腰を動かそうとサトシも無意識に激しさを増しているのだ。 そして、そのムサシを見ながら犯していくサトシも心苦しくなく責め続けられていた。

「あっ……あん……♡」

「……ごくっ」

 サトシはムサシを見て思った……このまま腰を打ち続けるのはいいが、何か足りてないのでは? ムサシを満たすには何かが足りていない。 そう思った時、サトシは軽くムサシの頭を掴んだ。

「……あえ……?」

「ムサシ……」

「え……?」

 頭を掴んだと思いきや、サトシも自らと顔を近づけ始める。

「あ……ちょっと……///」

 そして……

 ちゅっ!

 サトシがムサシの頭を掴んで、唇を交わしたのだ。

「ん……んんんん……!?」

「んん……」
 ▼ 195 ンドン@トウガのみ 22/09/01 00:03:03 ID:Y40At73o [1/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ん……んん……んはっ……!」

 唇を重ねて数秒間、ムサシは感じながらもサトシから口を放した。 流石にこれは動揺を隠せなかった様だ。

「……な……なにすんのよ……!?///」

「あ……こうした方がいいかと……ダメなのか……?」

「バカ……ガキがそんなの……早いのよ……///」

 セックスで感じさせられるだけでなく、キスまでさせられて恥ずかしさと悔しさで頭が混乱してしまうムサシ。 彼女の顔は髪の色みたいに赤くなってしまう。 既にセックスは許したのにキスは許したつもりはなかったのだろう。
 サトシはそういった展開を動画で見たので、こういう時はした方がいいのかと彼の頭の中で思い、よかれと思ってやった事なのだが……

「……ごめん……///」

(ううぅ……ただでさえ……やられて……キスまでされるなんて…///)

 申し訳そうに謝るサトシ。 だが、腰の動きはそのまま止まらなかった。 サトシの責めのピストンに感じさせられたムサシ。 そんな彼女にもまだわずかなプライドが残っていたのか、今度は彼女がサトシの頭を掴んだ。

(だったら…!///)

「……ん!?」

 んちゅうううぅ!!

 なんと、今度はムサシが無理やりサトシにキスをしたのだ。

「んん……!!」

「んん…んん…」

 先程サトシがしたのとは違って、ムサシのはサトシの口の中に舌を入れ込み、彼の舌と絡み合い始めたディープキス。 サトシも知らない大人のキスなのだ。

(ムサシのチュー……なんだろう……///)

 ムサシの負けじと交わしたディープキスでサトシは興奮が更に増して腰つきがゼンリョクになった。

「んん……」

「んんん……!」
 ▼ 196 ズモー@チャーレムナイト 22/09/01 00:06:58 ID:Y40At73o [2/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「んん……んんん……んは……♡」

 数秒のディープキスから解放された2人。 ムサシはサトシに一矢報いたつもりだが、彼女もディープキスで脳内麻薬が分泌されてしまい、更なる快楽に浸ってしまったようだ。

「はあ……はあ……ムサシ……」

(正直、悔しい……悔しい筈なのに……///)

「はあ……はあ……///」

(……ジャリボーイで感じちゃうなんて……♡)

 サトシの尋常ならぬ精力と体力によって逆に気持ちよくさせられてしまったムサシ。 セックスですらジャリボーイにやられてしまい、彼女の色々な面子はもうボロボロだろう。 こうして彼女の敗北記録が更新されたのだ。

(……なんか……とっても……)

 しかし、悔しいと感じられながらもムサシは、心のどこかで「流石ジャリボーイ」と思ってしまう。 自分の好きなジャリボーイはロケット団に打ち勝ってこそのジャリボーイなのだ。 例え、その形がセックスだとしても…… ムサシは心のどこかでサトシの勝つところを望んでいたのかもしれない。

(……いい…かんじ……♡)

「はあ……はあ……」

「あっ……ああっ……♡」

「……」

 だが、もう大人の尊厳とか敵同士だとか勝ち負けとか、相手がジャリボーイとかムサシとか関係なかった。 ただ2人はお互いに気持ちよくなり気持ちよくさせたい。 その本能のままに身体を交わし合ったのだ。
 ▼ 197 オルブ@ライブドレス 22/09/01 00:14:37 ID:Y40At73o [3/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ムサシ……オレ……もう……」

「……ええ……来て………………サトシ……♡」

「……!!」

 サトシが膣に射精する宣言をした。 多分、これで最後なのだろう。 すっかり身も心もサトシに委ねたムサシは、最後の最後に彼を名前で呼んでしまった。
 その「サトシ」の一言が引き金になったのか、彼の尿道からは睾丸の中に溜まっていた精子が一気に放出された。

「んん!! あ……ああぁ……♡」

「はあ……はあ……」

「ああ……♡ ああぁ……♡」

「……ムサシ……」

「あはあぁ……♡」

 サトシの魔羅が子宮の入り口をこじ開け、勢いの良い精子が泳いでいく。 そして彼の大量の子孫の素がお互いにぶつかりあったり出し抜こうとしたりと、本命のゴールと向かっていったのだ。
 ムサシもサトシも、本能に身を任せたセックスでお互いに満足したようだ。

「はあ……はあ……んん……」
 ▼ 198 ォッシュロトム@ちからのねっこ 22/09/01 00:15:12 ID:iV5wqEoc [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ついに名前呼んだ!
 ▼ 199 バニー@しあわせタマゴ 22/09/01 00:23:50 ID:Y40At73o [4/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「……」

「………………ジャリボーイ?」

 激しいセックスの後、しばらく余韻に浸っていたムサシ。 サトシはそのまま動かずに倒れてしまい、ムサシの声が届いてなかった様だ。

「……ちょっと〜?」

「……スゥ……スゥ……」

「……なんだ……力尽きたのね……?」

 大人より凄い身体を持っていてもやはり子供。 彼は気持ちのいいセックスの後に眠ってしまったようだ。
 しかし、彼は満足気にとても気持ちよさそうな表情で眠っていた。

「……」

 ムサシは、彼の身体を動かして布団をかけてあげた。

「すう…… すう……」

「これで……よかったのかな……?」

 自分の身体の具合で理解した。 あのセックスで絶対自分は妊娠したというのを感じたのだ。
 自分が妊娠したら完全に隔離されて出産されるまで監禁生活を送ってしまうだろう。
 しかし、サトシはどうなるのか? 自分の考えなら多分他の女性と一緒に監禁されて、自分と同じような事を繰り返されるのではないか?
 だが、彼にはちゃんとしたセックスを教えられた。 もし他の女とするならば同じようにセックスをしていけるだろう。
 種馬でにしか扱われない生活を送るのなら、せめてセックスの楽しさをこのまま覚えてほしいものだ。

「すう…… すう……」

「もうすぐお別れね……」

 ムサシは気持ちよく寝てるサトシの頭を撫でた。

「……」

「……んん……ムサシ……」

「……今回だけよ」

 寝言で自分の名を言ってしまうサトシ。 ムサシはそんなサトシを見放すことが出来なかったようだ。 彼女も布団にもぐり、サトシを抱きしめた。

「おやすみ……ジャリボーイ……」
 ▼ 200 つばん@けいけんアメS 22/09/01 00:33:40 ID:Y40At73o [5/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「フフフ……これは成功だな」

「成功、ですか?」

「ああ。 私が開発したセンサーがムサシの着床を確認した」

「それじゃあ…」

「ああ、彼女を回収しろ」

「少年の方は…」

「勿論、彼は別の女性候補と監禁させ、同じ事をするさ」

「うわぁ……」

 サトシとムサシの様子を終始監視していた科学者と他の団員。 ムサシの妊娠を確信すると、母体の回収を命じ始めた。
 やはり、ムサシの憶測通りサトシは使えなくなるまで一生解放されないのだろう。
 一時の夢のような気持ちよさを知ったサトシにはとてつもない地獄が待ち構えていたのだ。

 その時だった……

「うわああぁ!!」

「……ん?」

 突然、監視室の部屋が開いた。

「た、大変です……」

「一体、なんだ! こんな時に……」

「監禁していた者達が脱走して……うわあぁ!!」

 突然、大きな爆発と煙が起こった。
 ▼ 201 ゲキ@ふといホネ 22/09/01 00:37:51 ID:Y40At73o [6/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「な、なんだいきなり!? 襲撃か!」

 突然起こった襲撃に流石の科学者も動揺したようだ。
 そんな科学者の声に応えるかのように何者かが現れた。

「ニャんだかんだの声を聞き」

「光の速さでやってきた」

「風よ!」

「大地よ!」

「大空よ!」

「世界に届けよデンジャラス」

「宇宙につた」



「――今そんなことやってる場合じゃないでしょ!!! 早く助けるわよ!!!」

 突然何者かが自己紹介してきたと思ったら、ある少女が大声で怒鳴り出した。
 ▼ 202 ッチルドン@すっぱいりんご 22/09/01 00:45:55 ID:Y40At73o [7/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ちっ、脱走したか……」

 煙が晴れると、そこにいたのはサトシの仲間であるヒカリとタケシとピカチュウ、そしてムサシの仲間のコジロウとニャースがいた。

「コジロウか……なるほど、そいつらと手を組んで脱走か? ロケット団の計画に歯向かう事は……」

「上層部だがなんだか関係ねえ! ムサシを苦しめる奴はオレ達の敵だ」

「そうだニャ! ムサシとジャリボーイを返すニャ!」

「サトシに一体何をしてるの!」

「サトシを返せ!」

「ピカピー!」



「お前達、あいつらを取り押さえろ!」

「いけ、サイドン!」

「シザリガー! クラブハンマー!」

「ブーバー! かえんほうしゃだ!」

 科学者の部下達がポケモンをくりだし、ヒカリ達に襲い掛かり始めた!
 しかし、ヒカリ達も当然ポケモントレーナー。 当然戦いが始まった。

「マスキッパ! タネマシンガン!」

「キパー!」

「グレッグル! かわらわり!」

「グレッ!」

「ニャーもみだれひっかきだニャー!」


「ポッチャマ! バブルこうせん! ピカチュウ! 10まんボルト!」

 ヒカリも自分の相棒であるポッチャマと、今いない主に代わってピカチュウに技の指示を出した。

「ポチャー!!」

「ピカーチュー!!」
 ▼ 203 ジーロン@なんでもなおし 22/09/01 00:51:39 ID:Y40At73o [8/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ん……んん……」

 サトシと眠っていたムサシ。 しかし、防音であるはずの部屋が揺れたり微かな騒音が聞こえて目が覚めたようだ。
 サトシの方は、未だ気持ちよさそうにぐっすりと寝ていた。

「何よ……ちょっと、騒がしいわね……」

 何が起こってるのか気になったムサシはバスローブを見に纏い、ベッドから出た。 すると……

「うわっ?」

 突然、監禁部屋の壁に大きな穴が開いた。

「な、何……?」

「ソ〜〜〜〜ナンス!!」

「ソーナンス!? まさか……」

「ムサシー! 大丈夫かー!」

「助けに来たニャー!」

「コジロウ! ニャース!」

 ソーナンスに続いてコジロウとニャース、そしてタケシとヒカリも大穴から出てきた。

「そうか……助かったのね……?」

「大丈夫か、ムサシ!」

「……あんた達、遅いのよ……」
 ▼ 204 ンリキー@ずぶといミント 22/09/01 00:58:59 ID:Y40At73o [9/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 助かったと言えば助かったのだが、もっと早く来てくれなかったことに呆れ気味になるムサシ。
 何はともあれ、ここから出られるチャンスが訪れたのだ。

「サトシー! 起きて……ええ?」

「サトシ……」

 ヒカリとタケシはサトシを連れようと起こしにかかり、布団を捲ったのだが…… 事後だったので、彼は全裸のままだったのだ。

「ん……んん……」

「な、なんでサトシが裸なのよ!?///」

「おい、これは……」

 サトシの状態を見て顔が赤くなるヒカリと何かを察してしまったタケシ。
 どちらにせよ2人は動揺していることに変わりない。

「……と、とにかく、ジャリボーイを連れて逃げるぞ!」

「ああ、さっき寝たばかりだからこのまま連れていきましょう……?」

「あ、ああ……ヒカリはあっちで、サトシの服とか集めてくれ」

「う、うん……」

 動揺しながらもヒカリは帽子を始めサトシの服を拾い集め、タケシはサトシを毛布で包んでそのまま担いだ。

「よし、みんな逃げるぞ!」

 コジロウの指示により、サトシ達とロケット団は、無事脱出に成功したのだ。

 何がともあれ、長い監禁生活が終わった……
 ▼ 205 マワル@アクZ 22/09/01 05:23:52 ID:Y40At73o [10/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「そんなことが…」

「ウソでしょ…?」

「ニャニャ〜… そんなことが……」

 脱出から数時間後……タケシとヒカリは、ロケット団と一緒に施設から離れた場所に辿り着いた後、一旦休憩として人離れた森に身を隠していたのだ。 最も、科学者達がサトシ達を監禁するのに使っていた施設はコジロウが爆破させて火の海になっていた為、サトシ達は追われることはないだろう。
 サトシが眠っている間、ヒカリとタケシは、サトシが監禁されているのは知っていたが何のために監禁されているかなど何も聞かされなかったため、改めてムサシから一連の出来事を聞いた。
 サトシはムサシを妊娠させる為に監禁された。 そして、ムサシを妊娠させるまで解放されないと言われていたが、その結果やってしまったと。
 それを聞いた2人は信じられずに動揺せざるを得なかった。

「サトシ… これからどうなるのよ…?」

 ヒカリは信じられないあまりに口を押えていた。 自分と同い年の少年が、女性を妊娠させた。 それはつまり、サトシはこの歳で父親になってしのか? 今後もロケット団にそんな事をさせられてしまうのか? サトシは今後普通に生きていけるのか? 幸い自分には何の被害もなかったが、サトシの今後がどうなってしまうのか心配でしかたなかった。

「くっ…、オレが居ておきながら…」

 旅の年長者であり、兄貴分のようになっていたタケシも頭を抱えた。 サトシは自分にとってとても大切な仲間だ。 彼の母親からも保護者を任されていたが、いつのまにかサトシは弟のような大切な存在になっていたのだ。 それなのに、自分が居ておきながらサトシにこんな目に遭わせてしまった自分の不甲斐なさが腹正しくて仕方ないのだ。

「ジャリボーイ… こんな歳で…」

 何も聞かされていなかったニャースはも同じく、まだ未成年であるサトシがが監禁されてムサシと交尾させられていたなんて、信じられなかった。
 ニャースも人間ではないにせよ、人間の事情について色々と知っていた為、今後サトシがどうなってしまうか心配になってきたのだ。

「……アンタ達のせいよ!」

「…ヒカリ!」

 ヒカリは怒り出し、大声でロケット団達を攻めた。
 ▼ 206 ラップ@やぶれたせきばん 22/09/01 06:50:05 ID:u5yYkWls NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こっからどうなるか

支援
 ▼ 207 ャイキング@たいりくのせきばん 22/09/01 08:55:12 ID:Zn0wGgBI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 208 エルコ@つめたいにんじん 22/09/01 17:48:40 ID:Y40At73o [11/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「アンタ達が… アンタ達が、いつもバカな事して! サトシに絡むから! サトシが苦しんだのよ! どうしてくれるのよ!」

「「「……」」」

「アンタ達さえいなければ! いなければ… サトシは…」

 ヒカリの言う通り、元はと言えばこの3人組が毎度サトシに絡んできた事が原因である。 サトシやタケシの話によると、自分が旅を始める前からずっと絡んできたみたいではないか。 そのせいで今回の事件を引き起こしたのだ。
 ロケット団さえ絡んで来なければサトシは今頃優雅に旅を続けていただろう。

 3人組は返す言葉もなく、ただヒカリの罵倒を聞いていた。 彼らとて、こんな事は望んでいなかったのだ。 悪党ではあるが、根っからの悪人ではない故に今回の出来事で自分達がとんでもないことをしでかした事を理解していた。 コジロウとニャースもムサシと同じくロケット団になったことを改めて後悔した。

「はあ、はあ… サトシが… サトシが…」

 ただ、自分も甘かった。 思い返せばたった数ヶ月の旅でこの世の闇を見てきたはずなのに、ロケット団との関わりをどこか甘く見ていたのだ。 彼等は、悪党だったがギンガ団やポケモンハンターJと違い、何処か憎めないところがあったのだ。
 しかし、ロケット団というのもこの3人の事ではなく、彼らはその大規模の組織のしたっぱに過ぎないと聞いた事がある。 シンオウまでに知られてないとはいえ無知故にこんな事態が予想できなかった。 知らなかったとはいえ警戒を怠っていた自分にも少々怒りを感じていた。

「…もういい! わかったから…落ち着け、ヒカリ!」

「タケシ! でも…」

「オレも同じ気持ちだ… でも、落ち着いてくれ…」

 正直言って、自分の弟の様なサトシが、あんな目に遭って黙っていられなかった。 しかし、ヒカリが彼の気持ちを代弁したからかタケシは返って冷静になった様だ。 これ以上ロケット団を責めても意味はない。 今すべき事は、サトシの為に何をすればいいか、考える事だと思ったのだ。

「お前達は… これからどうするつもりだ…?」

 タケシはロケット団達に問い出した。
 ▼ 209 フォクシー@ヘビーボール 22/09/01 17:58:15 ID:sHVUegWk NGネーム登録 NGID登録 報告
でも良く考えたらムサシ達に対してのヘイトがサトシ達に向かうだけだよな
居なくてもロケット団の邪魔するのは変わらないだろうし

めちゃくちゃ考えさせられる
 ▼ 210 クリン@きせきのタネ 22/09/01 18:03:29 ID:IAe2vQbY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>209
無印期ならまだしもAG〜DP期は本部系は出てこなかったような?
と思ったが普通に出てたわ
ロケット団内でも上は対応するだろうがそれだけでなくなるとは思えんしな…
 ▼ 211 ノズ@ウオーターメモリ 22/09/01 18:03:30 ID:iV5wqEoc [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もう自首しか選択肢無さそう
 ▼ 212 ガタブンネ@あまーいりんご 22/09/01 18:10:40 ID:Y40At73o [12/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「……」
「……」
「……」

 タケシに問われた3人組。 少しの沈黙の後、コジロウが口を開いた。

「……とりあえず、さっきムサシ達の救出を実行する前に、あいつらの研究に関するデータを盗んできた。 この情報をボスに伝えるつもりだ」

 そう言いながら懐からコンピュータチップを取り出した。

「それは…」

「ボスとて世界征服は目的としても、人体実験はする主義じゃない。流石にこれは見過ごさないだろう。これが明るみに出れば、あいつらはロケット団を追放されて、今後お前達には手は出せなくなるはずだ」

「…信じていいんだな?」

「ああ」

「…わかった。お前達は金輪際、サトシに関わるな」

「「「…!」」」

「オレ達の知らないところでロケット団を続けるなりバカをやるなり好きにするといい。だがもう、二度とサトシに関わるな!」
 ▼ 213 ローラニャース@ポケモンこけし 22/09/01 18:33:32 ID:Y40At73o [13/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「! ちょっと、タケシ…」

 ヒカリはタケシと2人きりになる様に話しかけた。

「こういうのは、やっぱり警察とかに通報すべきでしょ! アイツらにはせめて自首してもらうべきでしょ!」

「それはオレも考えた。考えたけど…でも、もしあいつらが警察に捕まったら…今回の出来事が世間に明るみに出たら、サトシが二度と旅をできなくなってしまうかもしれないんだ…」

「それはそうだけど…でも、今回みたいな事がまた起きるかもしれないじゃない!」

「ヒカリにはわからないかもしれないが、サトシは……それでも旅が好きなんだよ!」

 タケシは思い返した。 これまでサトシは色々な冒険をしてきたが、その分ロケット団を始めとした色々な悪人とも関わってきた。大変な事であったがサトシはそれを今まで乗り越えてきた。正直言って、命掛けすぎてタケシはサトシに旅を辞めようと提案したこともあったのだが、彼は結局旅をやめようとした事はなかったのだ。

「アイツは、そういった危険は承知の上で旅をしているんだ」

 サトシにとって旅をする事こそ人生の楽しみなのだろう。たとえ目の前にどんな危険が待ち構えてようと、閉じこもった生活を送るぐらいならその危ない橋を渡りたがるのがサトシ。タケシはそう思っていたのだ。

「で、でも…」

「わかっている。正直言って、これが正しい判断とは言い切れない。でも、サトシにとってはこの出来事はなかった事にした方がいいと思うんだ…」
 ▼ 214 ローララッタ@ソニアのほん 22/09/01 18:46:31 ID:Y40At73o [14/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 どうせロケット団が自首しようとしまいが、サトシがロケット団の上層部に危険視されるならどちらにせよ目をつけられてしまうだろう。 だったらサトシが自由な方がいいと考えたタケシ。正直言って、自分もまともな事言ってる気がしないが、彼なりの最善策だった。

「…わかった、二度とジャリボーイには関わらないわ」

 最初に返事したのはムサシだった。
 ▼ 215 コガラ@バトルレコーダー 22/09/01 18:47:18 ID:Jn46Y6G6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシそらくん状態になりそう
 ▼ 216 ケンカニ@ゲンキノツボミ 22/09/01 18:47:28 ID:r9NkSAdY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
どうなってしまうんだ…
 ▼ 217 ンチャム@ヒウンアイス 22/09/01 19:01:35 ID:Y40At73o [15/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「もう、二度とジャリボーイにもアンタ達にも関わらない。それが1番の様ね」

「ムサシ…そうだな。オレ達2度と会わない方がいいよな…」

「ニャー達はやりすぎたんだニャ…」

 ムサシに続いてコジロウもニャースも賛同した。今回の出来事には本当に反省している様だ。

「……」

「…ねえ、ちょっと待って。ムサシって、本当に妊娠してるの?」

「……」

 今後サトシの為にどうすべきか、この事件を無かった事にする事には納得いかずとも了承したヒカリ。だが、その問題がまだ一つあったのだ。元々ムサシが妊娠される為に監禁されていたのだから…

「…ちゃんとした検査はしてないけど、多分ね…」

「多分って…アンタはこれからどうするのよ?」

「それは……もし出来てたら…………堕ろすわよ」

「……おろす?」

「そうか…」

「ねえ、「おろす」ってどういう事?」

「…中絶するって事だ。子供が生まれる前に…その中の子を引き摺り出す事だ」

「え?それって……その子はどうなるの……?」

「……」

「……まさか…!」

 妊娠は知っていても中絶については知らなかったヒカリ。タケシはヒカリの質問に答えづらかったが、答えを察したヒカリはゾッとした。
 ▼ 218 ンボラー@ひかりのいし 22/09/01 19:32:30 ID:4iYoUUmo NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシには出来てなかったって言わなきゃダメなやつだよこれぇ!!

>>210
もしかしたら原作通りにロケット団壊滅させてる可能性もあるけどそしたら壊滅させたガキども許すまじって復讐しようとする……あれ?詰んでる
 ▼ 219 ャラドス@きいろビードロ 22/09/01 19:36:08 ID:IAe2vQbY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>218
むしろそっちの方がやばいかもしれん
サトシ憎しで人体実験許可するかもしれんしq
 ▼ 220 チコール@ポイントアップ 22/09/01 19:39:05 ID:iV5wqEoc [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロケット団辞めそう
 ▼ 221 ナバァ@サイキックメモリ 22/09/01 20:03:44 ID:Y40At73o [16/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 妊娠中絶。それは、胎児が大きく成長する前に、母体から摘出して切り離す行為。当然、中の子は死ぬ。妊娠や出産を望まない大人の手段としてよくある事である。
 法律上、殺人にはならないのだが命を大人の勝手な行為で命を奪う事に変わりないのだ。
 そんな方法が存在していたと知ったヒカリは色々と怖くなってしまった。赤ん坊が殺されると考えると、想像するのが嫌になった。

「ね、ねえ…それ、本当にするの……?」

「…するしかないでしょう」

「でも、そんな事したら赤ちゃん死んじゃうんでしょ…?」

「…じゃあ、何? あたしに子供産めって言うの? あたしが育てろと? もしジャリボーイがそれを知ったらどうするのよ?」

「そ…それは…」

「言っとくけどね、アンタだって好きでもない相手と望んでない子供を作ってしまうかもしれないからね?」

「……!」

 ヒカリはなんとも言えなかった。ムサシとしても本意ではないのはわかったようだ。もし、自分がそんな立場になったら中絶という選択肢を取るかもしれない。

「…ごめん、言い過ぎたわ……」

 ヒカリは悪くない。できればそういった大人の事情は知りたくないものだ。ムサシはヒカリに言い過ぎたことを謝った。

「…オレも中絶というのは人として間違っていると思うが…ムサシには……同意だ」

 実家には沢山の弟達がいるタケシにとっても中絶は苦しいものだ。もしかしたら自分の弟や妹が堕ろされていたかもしれないなんて想像したくない。
 しかし、今回の出来事を無かったことにするなら中絶はやむを得ないだろう。

「…そっちの方はオレ達でなんとかする……」

「ああ……」

「そんな…」

 コジロウも中絶には苦しくも同意した様だ。
 ヒカリはタケシとロケット団の判断で話が進んで自分の意見を出せない事を悔やんでいた。しかし、この状況において1人の少女には何ができるだろうか?

「…ねえ、サトシはどうするの……?」

 そうだ。肝心なサトシにはどうすればいい? あんな出来事があって、いきなりいなくなるというのも誤魔化す訳にはいかない。

「……あたしがジャリボーイと話してくるわ」
 ▼ 222 ッシブーン@おだんごしんじゅ 22/09/01 20:06:39 ID:N7qIQURA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここからどうやってハッピーエンドになるの、、?
 ▼ 223 ッタ@ウルトラネクロZ 22/09/01 20:07:24 ID:IAe2vQbY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>222
夢オチENDぐらいしか無理そう
 ▼ 224 チュー@ひかるおまもり 22/09/01 20:08:55 ID:iV5wqEoc [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あの優しいヒカリが二人称がアンタになるぐらいブチギレるとは…
 ▼ 225 マタナ@どくどくだま 22/09/01 20:21:04 ID:Y40At73o [17/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ん……んん……ふあぁ……」

 深く眠っていたサトシは目を覚ました。最近は色々あってあまりよく眠れていなかったが、久々に気持ちよく眠れた気がしたのだ。

「…アレ? ムサシ…? ってここどこだ!?」

 確か数日間監禁されて、ムサシとあんな事をしてしまい…気がつけば森の中。サトシは寝袋の中にいた。

「…夢、だったのか…?」

 しかし、よく見ると自分はパンツ以外の物は身につけておらず、自分の身体にはピンク色の髪の毛が付着していた。

「夢、じゃないのか……」

 改めてあの出来事は夢ではなかったと認識するサトシ。しかしここにいるということはまさか……

「ピカー!」

「!!」

 久々に聴いた声がした。声の方へ振り向くと、そこにはいつもの相棒がいた。

「ピカチュウ!」

「ピカピー!」

「ピカチュウ〜! 会いたかったよ〜!」

 ピカチュウはサトシの元に飛びついた。久々に触れた黄色い毛、赤いほっぺ、長い耳、ギザギザの尻尾。そしてピカチュウの持つ匂い。間違いない、サトシのピカチュウだ。

「ピカ〜!」

「ピカチュウ…」

 サトシは大事な相棒に出会えて、嬉しく泣いた。
 ▼ 226 ブンネ@こだいのおまもり 22/09/01 20:21:38 ID:r9NkSAdY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
どうなる
 ▼ 227 イドン@むらさきのミツ 22/09/01 20:36:49 ID:Y40At73o [18/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ピカチュウ〜! 無事だったか〜! 怪我はないか〜? ちゃんとご飯食べれたか〜?」

「ピカピ〜!」

「それそれ〜!」

「ピカピカ〜♪」

 本当に久しぶりの再会だ。サトシはピカチュウに抱きついたり撫でたり、色々とじゃれあった。2度と会えないと思っていた絶望から解き放たれた感じだった。
 ピカチュウも嬉しかった。ポケモンである彼はサトシの身に何が起こったのかは全く知らないのだが、きっと酷い目に遭わされてると不安で堪らなかった。しかし、今彼が無事なのを見て嬉しくてはしゃぐしかなかった。

「オレ、助かったんだな… そういや、タケシとヒカリは?」

「ピカー」

 そうだ。自分とピカチュウが助かったなら、今2人はどうしている? そういやムサシもどうなったのか? サトシは今みんなどうなっているか気になった。

「…みんな無事よ」

「!! ムサシ……」

 そこにはムサシがいた。いつものロケット団の服を着ていつもの髪をしたムサシが現れたのだ。

「ピカー!」

 ピカチュウはサトシから飛び降りて、尻尾を立てて威嚇した。

「……ピカチュウ。大丈夫だ、下がっててくれ」

「ピカー?」

 とりあえず、ピカチュウはサトシの指示を聞いて戦闘態勢から降りた。
 そして、ムサシもサトシの近くで体育座りをした。

「ムサシ… オレ達、助かったのか…?」

「…助かったわよ。コジロウ達とアンタの仲間達が助けてくれたわ」

「そっか… みんな無事だったんだな」
 ▼ 228 スマス@マグマスーツ 22/09/01 20:42:49 ID:Y40At73o [19/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「なあ、ムサシ……アレは……夢じゃないんだよな?」

「…そうよ。夢じゃないわ……」

「えっと…その…助かったんだよな…?」

「助かったわよ…」

「……」

「……」

「…ピカー?」

 お互いに気まずい感じで話し合う2人。事情を知らないピカチュウは、何があったのかわからずただ2人の様子を見つめていた。

「その…ムサシ…えっと…」

「……大丈夫よ」

「…え?」

「子供…できてなかったから…」

「そ、そうか…」

「子供ってそう簡単に出来るもんじゃないから……安心しなさい」

「あ、うん……」

「ピカァ…」
 ▼ 229 タフリー@ヘルガナイト 22/09/01 20:53:35 ID:Y40At73o [20/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「そっか……みんな無事かぁ……」

「……」

「…どうしたんだよ、ムサシ?」

 ムサシはサトシに見える様に姿勢を変えた。

「…ジャリボーイ……今まで悪かったわ……ごめんなさい……」

「……え?」

 ムサシは土下座をしたのだ。いきなりの謝罪にサトシは戸惑った。

「ど、どうしたんだよ…? いきなり謝って…」

「……」

 寧ろ今まで働いた数々の悪事からすれば謝罪は当然と言うべきか。土下座を繰り返しても足りないぐらいの迷惑をかけてきたのだ。
 しかし、まさかいきなり謝られるとは思わなかった。

「……おい、頭上げてくれよ。今回は流石にオレも悪かったし…」

 やはりサトシはあの事はまだ少し引きずっていた様だ。

「…元はと言えばあたし達が悪いのよ。アンタに絡んできてばっかりで、こんな事が起きて……」

「ま、まあ、もう助かったんだからさ……謝るのはよしてくれよ」

 ムサシとしては誠意を込めた謝罪だ。しかし、何となく謝っているムサシがらしくなかったのか、違和感を感じたのか、とりあえず彼女に頭を上げてもらった。
 ▼ 230 リーザー@いましめのツボ 22/09/01 21:03:52 ID:Y40At73o [21/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「……」

 サトシとしては土下座してるムサシが見るに耐えなかったようだ。

「その…もう、いいからさ…? 子供なんてできてないし、みんな無事だし… それでもう、これ以上の恨みっこはなしでいいだろ?」

 この状況においても単純な奴である。サトシからすればやっといつもの日常に戻れたと思っているのだろうか?
 しかし、ムサシとしては気が進まない。

「ジャリボーイ……本当にごめんね。あたしもコジロウもニャースももう、二度とアンタに関わらないから…」

「……え?」

 もう二度とロケット団達がサトシに関わらないと宣言した。
 信じ難い事だ。なぜかサトシはそう思った…
 ▼ 231 ダイトス@いでんしのせきばん 22/09/01 21:11:04 ID:U1EYno8g [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
優しくて悲しい嘘だよぉ

>>222
10歳の壁が重い…
 ▼ 232 ザリガー@わざマシンケース 22/09/01 21:46:02 ID:Y40At73o [22/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「二度と関わらないって…」

「文字通りよ。もう、二度とアンタに合う事はないし、ピカチュウとかも狙わないから…」

「……」

「…それとも警察に、行ってほしい…?」

「…なんで…?」

「なんでって……当然でしょ? あたし達がアンタに関わってきたのが原因なんだし。そもそもいつもアンタ達に迷惑かけてきたでしょ?」

 普通に犯罪者なのだから、警察に行くべきなんだろうが、何となくムサシ達が逮捕されることにサトシは気乗りがしなかった。

「だからね、もうアンタとは関わらない方がいい。そう思ったのよ」

「ムサシ…でも、これからどうするんだ…?」

「さあね。前向きに考えるわ……」

「本当に今まで悪かったわ、ジャリボーイ。アンタにも迷惑をかけたわね、ピカチュウ」

「ピカァ……」

「そうか…いなくなっちゃうのか…」

「……言っとくけど、あたしは特別にしてあげたけど、セックスって本来自分が心を許せる相手にすべきだからね! 結婚するまですべきじゃないわよ! わかったわね? 過ちを犯さないように気をつけなさいよ!」

「あ、ああ……わかった。心がけておくよ!」

「それじゃあ、お別れよ……さようなら……サトシ……」

「……さようなら」
 ▼ 233 カシャモ@ちからのねっこ 22/09/01 21:47:14 ID:iV5wqEoc [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
また名前で呼んだ!
 ▼ 234 ルメタル@はかせのてがみ 22/09/01 21:49:02 ID:iwXEnBpw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これからどうなる…
支援ネ
 ▼ 235 ングラー@ぎんのナナのみ 22/09/01 21:56:20 ID:Y40At73o [23/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ムサシがサトシにお別れを告げた後、ニャース型の気球が空を飛んでいくのを見送ったサトシ達。
 サトシは、気球が見えなくなるまで飛んでいくのをただじっと見ていた。
 いつもはサトシの気持ちがわかるピカチュウも今回ばかりは理解できないのか、とにかく優しく彼の肩に乗った。
 その中、タケシとヒカリはサトシを見守りながら話していた。

「…ヒカリ、お前はどうする?」

「ど、どうするって……?」

「こんな事があったんだ。お前は狙われていなかったけど、もしかしたら今後こういった可能性がお前にも…」

「!!」

 タケシに問われて考え出すヒカリ。今回は運が良かったが、もしかしたら自分の身にこんな出来事が起きてしまうのかもしれない。そう思うと旅が少し怖くなってきたようだ…

「…正直、怖くなってきたかな…?」

「そうか。やっぱそうだよな…オレは、サトシが気が済むまでこのまま付き合っていくつもりだが、ヒカリは…」

「…サトシが旅を続けるのなら、もうちょっと続けてみようと思う。コーディネーターとして、折角ここまで来たんだし… それに…」

「それに…?」

「…サトシが、心配だし……」

「…わかった、ヒカリが旅を続けたいなら止めはしない。オレもしっかりしないとな…」

 とにかく今後も旅を続けようと覚悟を決めた2人。今後の旅先に何が起こるかわからないが、旅に危険はつきものだ。それを知ったうえでサトシに付き合う事にしたのだ。
 ▼ 236 ブルモ@イワZ 22/09/01 22:02:33 ID:r9NkSAdY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続きが気になりすぎる
 ▼ 237 ブトプス@ユクシーのつめ 22/09/01 22:05:25 ID:Y40At73o [24/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あーあ……やなかんじ……」

「ムサシ…」

「元気出すニャ…」

 気球の中でムサシは体育座りをしていた。後味悪い別れを告げて落ち込んでしまったようだ。
 そんなムサシの素にコジロウとニャースとソーナンスが話しかけた。

「……それで…どうだったんだ…?」

「…どうだったって?」

「ほら、やったんだろ、ジャリボーイと?」

「お子様だし、ムサシは満足できなかっただろうニャ?」

「ソ〜ナンス?」

「ふん!!」

「「あいだっ!?」」

 2人は励ましのつもりでムサシをおちょくったのか、彼女にげんこつをかまされた

「ま、まあ……ジャリボーイは……流石ジャリボーイだったわね……///」

「え? どういうこと?」

「……ジャリボーイには勝てなかったって事よ///」

 サトシとした事を思い浮かべたムサシは、少し顔が赤くなった。

「あー……もうジャリボーイの追っかけは終わりか〜何をしたらいいかしらね〜?」

 とりあえず割り切ろうとしたが割り切れなかったムサシであった。

 こうして、サトシ達とロケット団達の日常は終わった……
 ▼ 238 ルフーン@ハガネZ 22/09/01 22:10:42 ID:Y40At73o [25/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今まで支援してくださりありがとうございました。
まだまだもうちょっと続きます
 ▼ 239 メール@キラキラメール 22/09/01 22:11:50 ID:r9NkSAdY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
楽しみ
 ▼ 240 ジリガメ@つりざお 22/09/01 22:38:11 ID:U1EYno8g [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
関わるだけが全てじゃないから…
 ▼ 241 ルーラ@くろおび 22/09/01 23:18:09 ID:IAe2vQbY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そういえばBW編あたりで再会するかもしれんからなあ…
ロケット団続けてたらの話だが…
 ▼ 242 コザル@サーナイトナイト 22/09/01 23:21:32 ID:Y40At73o [26/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 数週間後……

「タケシー! ヒカリー! いこうぜー!」

「ピカピー!」

「もう、サトシったら…」

「ハハハ…」

 あの事件から少し時間が過ぎた。ロケット団がいなくなってからは、色々と変わってしまったようだ。
 最初は本当にいなくなったのかと疑っていた。確かにあの時からロケット団が顔を出すことはなかったのだが、どこかに落とし穴を仕掛けているのか、もしかしたらこっそりとついてきているのかと、サトシは行くところに地面や茂みを確認するようになっていた。しかし姿を現してくることはなかった。それでももしかしたら安心してきた頃に不意打ちを仕掛けてくるのかもしれないと思ったりしていたが、そんな事はなかった。本当に約束を守って関わらなくなってしまったのだろうか?

 それにしてもロケット団がいなくなったせいか、殆どの日々が平和になってしまったようだ。付き合いの長かったサトシとタケシはあまりにも平和な日々に違和感を感じていたが、ヒカリも何か足りないた気がした。道化のような悪党がいなくなると、こうも旅の日常が変わってしまうのだろうかと疑ってしまう。
 
 とうとう1ヶ月過ぎても彼らが姿を現すことはなかった。今の彼らはどうしているだろうか? もう、シンオウ地方から姿を消したのだろうか?
 ▼ 243 ブリー@レジェンドプレート 22/09/01 23:39:20 ID:Y40At73o [27/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 旅を続けていく中でサトシは時々、特にムサシのことを気にしていた事だ。彼女は今、どうしているのか? 数々の失態でロケット団としての立場が危ういと言われてたので、上から始末されてしまった可能性も捨てきれない。否、サトシは否定した。彼女達はきっとどこかでバカをやってるに違いない。そう思ったのだ。

 ただ、監禁されて性欲に目覚めてしまった彼にも変化が訪れてしまった。大人の女性という性癖に目覚めてしまった彼は、時々旅で出会うジョーイさんやジュンサーさん、そしてシロナなどの大人の異性に顔を赤くする様になっていた。しかし、その人に会うとなんとなくムサシのことを気にしてしまう。そんなサトシの変化に気づいたタケシは、あまりサトシを刺激しないようにナンパするのをやめたそうだ。

 とにかくシンオウでの旅が続いた。シンジやジュンとまた遭遇してバトルへの情熱が戻ったり、ヒカリのコンテストを応援したり、タケシのシチューを食べたりして、ポケモン絡みの出来事に関わったりしていた。時にはポケモンハンターJからポケモンを取り返したり、ギンガ団の野望を阻止したりなど、大変な事もあった。

 何はともあれシンオウ地方の冒険を再び堪能する事で段々とロケット団への意識が薄れつつあったのだ。もしかすると、サトシはタケシとヒカリの気遣いに気づいて立ち直ろうとしたのかもしれない。

 そして、サトシはシンオウリーグでシンジに打ち勝ったが、タクトに敗北してシンオウリーグベスト4の座を手に入れた。
 ▼ 244 イゼル@アグノムのきば 22/09/02 00:22:55 ID:taEQYjZg [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ダイジョーブ! ダイジョーブだから…」

「ヒカリの大丈夫は大丈夫じゃないからなぁ…」

「…もう、そんなこと言ったらサトシの方こそ…」

「…オレはダイジョーブさ!」

「サトシ…」



「さようならー! 元気でねー!」

「ポッチャ〜!」

 そして、シンオウ地方の旅も終わりを迎えた。ヒカリはこれからトップコーディネーターを目指すべく、2人と先にお別れをした。ヒカリを見送った後、サトシとタケシはカントー地方へと帰還した。ヒカリはアレからのサトシは大丈夫なのか気にしていたが、吹っ切れた様な姿を見て一安心した。

「サトシ…ここでお別れだな。オレはもう、今後お前と一緒に旅をできないかもしれないが…」

「…今までありがとう、タケシ。オレは大丈夫だからさ!」

「そうか。冒険は好きに続けてもいいが、今後は気をつけろよ…」

「…ああ、タケシもポケモンドクターの夢頑張れよ!」

「…さようなら、未来のポケモンマスター!」

「ピカー!」

 そして、カントー地方でタケシともお別れになった。これまで付き合いの長い仲だったが、タケシはこれからポケモンドクターの道を進む。今までの旅で一番付き合いの長かった仲間だが、これからはそう出会うことは無いだろう。

「オレ達だけか……」

「ピカァ……」

「…………」

 相棒と共に家へ向かう一本道。サトシは何かを気にする様に、背後を見てみた。
 しかし、何も来なかった。

「……帰るか」
 ▼ 245 ース@ヒレのカセキ 22/09/02 00:31:30 ID:taEQYjZg [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「へへへへっ…!」

「まったく、サトシったら子供ね〜!」

「ピカー!」

「キバー!」

「ははは、サトシらしいテイストだね…」

 シンオウから帰還して暫く経った後、またサトシは旅に出た。シンオウでの経験だけでは物足りず、サトシは更なる探究心を持って新たなる地方へと踏み出したのだ。
 次はイッシュ地方というこれまでとは大分離れた国へ向かったのだ。そこで新しい旅のお供、アイリスとデントに出会い、そこで新しい仲間達とも出会った。


 そして……


「なんだ、お前達は!」

「一体なんなのよ!」


「何だかんだと聞かれたら」

「答えないのが普通だが」

「「まあ特別に答えてやろう!」」


 ……サトシは再びロケット団と遭遇した。
 ▼ 246 ロアーク@ハンサムチケット 22/09/02 00:32:01 ID:tvtw6Ph. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
別の奴らじゃねぇか!
 ▼ 247 スイジュナイパー@おはなのおこう 22/09/02 01:26:05 ID:WjPkYpMQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まぁ…ロケット団に居る限りは追いかけなくても遭遇しちゃうから辞めるか本部に引き篭もるか他地方に行った事をいちいち確認するかしか無いよな
 ▼ 248 シレーヌ@するどいキバ 22/09/02 07:14:09 ID:qJ0kWto6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そういえばいましたね
 ▼ 249 ツロイド@かわらずのいし 22/09/02 07:14:44 ID:taEQYjZg [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「お前は…ヤマト!」

「フン…久しぶりだね、ジャリボーイ。まさかイッシュで出くわすなんてね」

「そして、コサンジ!」

「コサブロウだ! コ・サ・ブ・ロ・ウ!」

「サトシ、あの人達知ってるの?」

「あいつらはロケット団! ポケモンを奪う悪い奴らだ!」

「それってつまりドロボウって事?」

「ああ、そうだ!」

 ヤマトとコサブロウ。この2人はロケット団の一員である。特にヤマトはムサシと養成所時代の犬猿の仲であり、会う度にいがみ合っていた。ちなみに階級はムサシとコジロウより上らしい。
 サトシも何度かこの2人と関わっており、彼女達の悪事を阻止した事があるのだ。

「私達をそんな低レベルな悪党と一緒にするのはやめてもらおうかしら?」

「お前達、イッシュ地方に来てなんのつもりだ!」

「悪いがお前達に答える義理はない!」

「…おい、ムサシとコジロウとニャースはどうした?」

「は? ムサシ? あいつらか…」

 サトシはシンオウ地方の旅でムサシ達と関わらなくなり、彼女達の事を意識から離れようとしていたのだが、別の団員とはいえロケット団に出会ったサトシはムサシ達の事を再び意識するようになった。特にヤマトは知り合いっぽいと認識していたのでサトシはヤマトに問いだした。

「さあ、知らないわね! 今頃どこかで野垂れ死んでるじゃないかしら!」

「!!」

 その言葉を聞いたサトシは動揺した。
 ▼ 250 ツケラ@ヨロイこうせき 22/09/02 07:21:15 ID:.Ft.ncMo [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 251 ノワール@たつじんのおび 22/09/02 07:22:29 ID:taEQYjZg [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「貴方達に我々の計画を邪魔してもらっては困るわね! いけ、ゴチミル!」

「ゴチッ!」

「お前もいけ、テッシード!」

「テシッ!」

 イッシュ地方で手に入れたのかヤマトはゴチミルを、コサブロウはテッシードを繰り出した。

「計画…?」

「んんん……! いけ、ピカチュウ!」

「ピカー!」

 ムサシが野垂れ死んでいると聞いて動揺したサトシ。しかし、今はムサシ達の事を考える暇はなかった。サトシはこの2人の悪事を止めるべくピカチュウと共に立ち向かった。

「ゴチミル! サイケこうせん!」

「ゴチ〜!」

「テッシード! ミサイルばりだ!」

「テッシー!」

「ピカチュウ! 10まんボルト!」

「キバゴ! りゅうのいかり!」

「ヤナップ! タネマシンガン!」

「ピカー!」

「キバー!」

「ヤナッ!」
 ▼ 252 グリュー@サメハダナイト 22/09/02 07:44:27 ID:taEQYjZg [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ムサシがどうなってるか教えろよ!」

「知らないわね!」

「嘘だ! 絶対知ってるだろ!」

 イッシュ地方を巡る旅先でサトシは時々ヤマトとコサブロウと遭遇するようになった。彼女達の悪事を止めるべく時々奮闘したが、機会がある度にムサシ達について聞き出そうとしていた。だが、ヤマトの返答は「知らない」や「多分死んでる」などはっきりとしない答えだった。あのいつも星になっても戻ってくるタフな奴らが死んでるなんて思いたくない。サトシはムサシが今どうなってるのか知りたがっていた。未だロケット団を続けているのか、どっかで悪さをしているのか、今彼女がどうなっているのか知りたくてしょうがなかった。
 その手掛かりはヤマトとコサブロウしかいない。だから、サトシはあの2人と対峙する度に執拗に問いだしていた。

 だが、いくら聞こうにも教えてくれずに逃げていってしまう2人。正直、サトシは諦めかけていた。

 しかし……チャンスは訪れた。

「はあ……はあ……」

「苦しい……」

「ヤマト…コサブロウ…」

「ジャリボーイ……今は停戦協定よ……」

「ああ、こいつらを倒してここから抜け出そう……」


「「「モシモシ!」」」

「ランプラ〜!」
 ▼ 253 ュウ@ゴーストZ 22/09/02 10:39:34 ID:taEQYjZg [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 とある豪雨の日、サトシ達は雨宿り先を探すべく、たまたま大きな洋館を見つけたのだ。一時的に場凌ぎのつもりだったが、そこにはヒトモシというポケモンが住み着いていた。ヒトモシは見た目に反して恐ろしいポケモンであり、ヒトモシに近づくと生命力が吸われてしまうのだ。
 ヒトモシ達はサトシを霊界につれていこうと、彼らを危険に晒したのだが、そこで洋館を拠点にしようと潜伏していたヤマトとコサブロウと遭遇。サトシ達より長く滞在していた2人は生命力をヒトモシに吸われており、命の危機に至っていた。このままでは全員霊界送りとなっていまうので呉越同舟になったサトシ達は一時的に同盟を組み、ヒトモシ達とそのリーダー格であるランプラーと戦った。

「ピカチュウ、10まんボルト!」

「キバゴ、りゅうのいかり!」

「ヤナップ、タネマシンガン!」

「ゴチミル、サイケこうせん!」

「テッシード、ミサイルばり!」


「「「モシ〜!!」」」

「プラ〜!!」

 サトシ達は無事ランプラー達を撃退し、洋館から脱出したのである。新築同然に見えた洋館はボロボロになっていた。

「はあ…はあ…助かった…」

「ピカピ〜!」
 ▼ 254 ルトン@だいすきメール 22/09/02 10:45:59 ID:taEQYjZg [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「…あれ? ヤマト達は…?」

「そうだ! あの人達も…」

「…ジャリボーイ達!」

「!! ロケット団…」

 洋館の屋根上に2人が現れた。彼女達もこの洋館にはうんざりらしく、背中にジェットパックを背負って飛ぶ準備をしていた。

「…これで貸し借りはなしだ!」

 ヤマトはサトシに何かを投げつけた。

「…これは?」

 カードだった。そのカードにはどうやら住所らしきものが書いてあった。

「住所…? それもカントーの…」

 何の住所なのかとサトシは気になったが、まさかとは思った。

「私はお前に何も教えていない。たまたま偶然見つけ出した。わかったか!」

「……」

「さらばだ、ジャリボーイ!」

「…ありがとう! ヤマト! コサブロウ!」

「コサンジだ! あ、いや、合ってる…」

 その住所が何なのか察したサトシは飛んでいく2人に礼を言った。
 ▼ 255 テトプス@かるいし 22/09/02 13:12:44 ID:.Ft.ncMo [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 256 ャモメ@こだいのぎんか 22/09/02 15:04:44 ID:bL6Q8EPc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 257 ルトラネクロズマ@だいすきメール 22/09/02 15:16:15 ID:WDlMBQ1U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 258 ードー@いでんしのせきばん 22/09/02 17:04:07 ID:taEQYjZg [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「……」

 サトシは迷った。もし、この住所にムサシがいるとしたら、出来ればこのまま今すぐにでも、イッシュ地方の旅を中止してカントーに戻りたい。ムサシが今どうなってるのか知っておきたい。
 だが、どんな顔をして会えばいい? 正直なところ、ムサシの状態がわからない以上、彼女達は自分と接触するとどいなるかと気になってしまう。それに、アイリスやデントと一緒に旅している最中に急に抜け出すような事はしたくなかった。そう思うと、住所だけでなくせめて電話番号も欲しかった。
 これからはどうしようかと考えた結果、サトシはこういう時頼れる相手に相談する事にした。

「久しぶり、タケシ」

『久しぶりだな、サトシ!』

「忙しいところ、ごめんな」

『いや、構わないさ。サトシは今、イッシュ地方を旅してるんだよな?』

「ああ、新しい仲間と一緒に冒険しててさ〜!」

 なるべくタケシの勉強の邪魔にならないよう、あまり連絡はしていないのだが、サトシは彼に相談することにしたのだ。

「実はさ……」
 ▼ 259 ズマオウ@オーキドのてがみ 22/09/02 17:12:12 ID:taEQYjZg [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 イッシュ地方で色々な仲間と出会った事をタケシに話した。
 アイリスという少女と出会い、仲良くしたり歪み合ったりした事。
 デントというタケシみたいに料理上手で面白い人。
 シューティーという嫌味ったらしいけど度々バトルしてきた事。
 それに色んなポケモンに出会ったりバトルした事。

 タケシはサトシのイッシュ地方の冒険が楽しくて仕方なく嬉しい顔をしているのをみて安心していた。

「…実はさ…」

 そして、サトシは本題に入った。ロケット団と関わってしまった事を伝えた。

「そうか…ロケット団か…」

 ムサシ達に二度と関わるなと注意したタケシ。今後サトシに迷惑をかけないために彼女達は離れていったのだろうが、結局あの3人に関わらずともサトシはロケット団と関わってしまった。それもムサシの件とは関係なくだ。
 思い返せばロケット団だけでなくマグマ団、アクア団、ギンガ団、他にも色んな悪人と関わってしまうサトシ。彼はテロリストや悪の人間と引き合ってしまう体質なのかもしれない。しかし、それでも旅をするというのはサトシにとって大事なものなのだろう。

「それでさ…住所を貰ったんだ…」

 サトシは自分も関わったことがあるヤマトとコサブロウの事を話し、彼女にムサシがどうなってるか聞き出そうとした事を説明した。そしてなんとかこの住所を手に入れたのだ。

「…オレ、カントーに戻ろうかと考えてさ…」

『……』
 ▼ 260 モルー@ライブスーツ 22/09/02 17:20:06 ID:taEQYjZg [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『…わかった。サトシ、お前はイッシュ地方に残っておけ』

「…え?」

『もしかしたら罠かもしれない。またお前が監禁されてしまうかもしれないぞ』

「でも…」

『…だから、まずオレが行って確認する!』

「! タケシ…」

 自分の弟分であるサトシには二度とあんな目に遭って欲しくないと思ったタケシ。今度こそ自分がサトシを守らないといけないと思ったのだ。例え、その危険が自分に及ぶとしても…
 正直、弟や妹達からすれば自分勝手な行為だが、それだけサトシが大事なのだ。

『お前の身に何かがあって欲しくないからな…』

「でも、タケシは…」

『大丈夫さ。オレも色々と準備しておくから』

「…わかった。もし何かあったら連絡してくれ」

『ああ!』
 ▼ 261 ルチャイ@しずめだま 22/09/02 17:28:28 ID:taEQYjZg [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 262 ゲキ@あかいくさり 22/09/02 21:36:00 ID:taEQYjZg [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「…自分、タケシといいます! お姉さん、あなたのお名前を聞かせてください〜」

「え? あたしは、サナエというけど…」

「サナエさん! なんていう素晴らしい名前! ここでボクと出会えたのも、正しく運命! これからボクと一緒にお茶でも…」

「グレッグル!」

「しびび〜!」

「ええぇ…?」

 ナンパしているところをグレッグルにどくづきされるタケシ。あくまでナンパしなくなったのは、サトシがいる時であり、彼と同行しなくなった今は機会があれば普通のしている。
 ちなみにサトシはタケシ程にはないにせよ、魅力的な大人の女性を見る度には顔が赤くなっていた。今のサトシのタイプは無意識に大人の女性である。

「グレッグル」

「わかってるよ、グレッグル…」

 どくづきから立ち直ったタケシは改めて探しに行った。今日は例の住所の所へ行ってみるのが目的なのだ。

「ここか……」

 たどり着いたのは先は、街の中にある物件。その看板には「ロケットワークス」と書かれていた。

「……まさか、ロケット団の子会社か…?」

 もしかしたら本当に罠なのかもしれない。だがここまで来た以上、引き返せない。タケシはドアベルを押した。

「……」
 ▼ 263 ガハガネール@きんのパイルのみ 22/09/02 21:46:45 ID:taEQYjZg [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「……はい、依頼ですか?」

 ガチャっと音がするとそこからは、見慣れたピンクの髪の女性が現れた。

「……」

「…え?」

「……ムサシ」

 確かにムサシだった。いつもの髪は、後ろに結んでいるが、彼女だとわかった。
 肌の色や血相からして彼女は無事に生きている様だ。いつもと違うところは……それは彼女のお腹が大きくなっているという事だ。

「……」

 少しの無言の後、ムサシはそっとドアを閉めた。

「…お、おい!」
 ▼ 264 ンシグラードン@からぶりほけん 22/09/02 21:48:14 ID:gvM.1yKM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
普通に草
 ▼ 265 ードリオ@おこづかいポン 22/09/02 21:51:01 ID:.Ft.ncMo [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
え!?
 ▼ 266 シツブテ@ひこうのジュエル 22/09/02 22:52:55 ID:DrTEbgkk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ファッ!?
 ▼ 267 クデ@ラブラブボール 22/09/02 23:04:15 ID:qJ0kWto6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 268 ククラゲ@マーシャドーZ 22/09/03 00:06:19 ID:JCf.j2sE [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「……」

「…どうぞ」

「ありがとう…」

 何とか事務所に入ったタケシ。彼はソファに座って待機していると、ムサシがお茶を持ってきた。
 タケシの対面に座るムサシ。明らかにお腹が大きくなっている。母親の妊娠状態を何度も見ているタケシにとって、どう見ても食べすぎとかではないのがわかる。

「これ……会社なのか……」

「まあね…」

「…ロケットワークスというのは……」

「あたし達の会社よ。零細だけど。ロケット団と関係ないわ」

「そうか…コジロウとニャースは……?」

「今、仕事で別のところに行ってるわよ。あたしは今、事務仕事だけど…」

「……」

「……」

 お互いに気まずい沈黙のなか、タケシは口を開いた。

「なあ、その子は……」

 ムサシのお腹を見たタケシは、本題に入った

「……あいつとの子よ」

「!」

 その言葉を聞いて、やっぱりかと思ったタケシ。はっきり言って複雑な気分だった。
 ▼ 269 ローラキュウコン@キーストーン 22/09/03 01:52:40 ID:pEBY621E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
信じてたぞムサシ!!
 ▼ 270 ークイン@ヒールボール 22/09/03 06:31:20 ID:/VOgIT8A NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 271 ラメシヤ@けいけんポン 22/09/03 08:54:01 ID:JCf.j2sE [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「そうか… サトシの子なのか… やらなかったんだな」

「…最初は本当に堕ろすつもりだったわよ」

「…気が変わったのか」

 あの日、無かったことにする為に中絶すると決めていたムサシの身に何があったのか、タケシは聞いてみた。

 サトシ達の元から消えたムサシ。サトシにしでかした事の重大さに気づいた彼女は色々と後悔していた。その頃は本当に子供を堕ろして無かったことにしようかと思っていた。コジロウも中絶には抵抗があるものの、秘密裏にできる医者を探していた。

 そんなある日の夜のことだった。

「すう…すう…」

 ムサシは眠っていた。野宿なのだが、あの空間に閉じ込められていた頃よりは気持ち良く眠れていた。

「ん……んん……」

『お母さん…』

 そんな彼女の前に1人の少女がいた。

「…あんたは?」
 ▼ 272 ビヨン@アクZ 22/09/03 10:47:16 ID:WD/QrxCQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 273 シギダネ@こだいのおまもり 22/09/03 10:56:37 ID:JCf.j2sE [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『お母さん… どこ…?』

「……」

『お母さん、何故会えないの…?』

「……」

『あたしを… 見捨てたの…?』

「……」

『あなたも… 同じなの…?』

「……」



「…はっ…!」

 嫌な夢を見た。自分に似た少女が、母親に訴えてる夢だった。

「はあ… はあ… 今のは、あんたなの…?」

 目が覚めたムサシは、自分のお腹に問いだした。
 ▼ 274 ガバンギラス@ヘラクロスナイト 22/09/03 11:13:00 ID:JCf.j2sE [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「……おはよう」

「おはよう、ムサシ。飯できてるぞ」

「おはようニャー!」

「ソーナンス!」

「マネネ!」

「ムサシ… 中絶の件だけど…」

 翌朝、とりあえず朝食を用意したコジロウが話しかける。

「…あー、その話無かったことにしてくれない?」

「え?」

「堕ろすの…やめるわ……」

「おい、それって…」

「…産むのよ。あたしの子を。あたしとジャリボーイの子を…」

「おい、いいのかよ? だって、そんな事したらお前の人生は…」

「わかってるわよ。あたし、決めたのよ。やっぱり堕ろすことなんて出来ない。この子も育てる」

「わかっているのか? その選択肢は…」

「わかってるわよ。あたしは自分の人生をこの子に捧げないといけない。でも、やっぱりあたしには子共の命奪うことは出来ないのよ!」

「ムサシ…!」

「本気だニャ…」
 ▼ 275 ブネーク@シルクのスカーフ 22/09/03 11:30:27 ID:JCf.j2sE [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 考えた末にムサシは中絶をやめて子供を産んで育てると宣言。普段女優になるとか、玉の輿と結婚するなど口にしていたムサシがそんな事を言うとは思わなかった。子育てに専念したらそんな夢も叶わなくなりかねない。
 しかし、彼女の目を見たコジロウとニャースはムサシが本気だと理解した。

「それだと、ロケット団は…」

「子供を育てる以上、もうロケット団はやってられないわ。当然辞めるわ」

「…それじゃあ…」

「…あんた達ともお別れよ」

 ロケット団を降りるということは、もう3人でバカをすることも出来なくなるという事だ。つまりトリオも解散である。
 しかし、1人と1匹の意志は違った。

「…そりゃあ、ないぜムサシ! だったらオレも協力する!」

「え?」

「ムサシがやめるなら、ニャー達も一緒だニャ!」

「何言ってんのよ! あんた達まであたしの重荷を引っぱる義理ないじゃない!」

「一連托生! 連帯責任! ロケット団は仲間を見捨てないニャ!」

「オレ達はいつまでも仲間だろ! だからムサシの子供もオレ達の仲間だ!」

「あんた達…」

「…それに、ムサシ1人じゃ子供の将来が不安だしな」

「言えてるニャ」

「……一言多いわよ」
 ▼ 276 ギアナ@ダイミツ 22/09/03 11:31:27 ID:FdqULcno NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
どうなるんだ…
 ▼ 277 レセリア@メンタルハーブ 22/09/03 20:36:47 ID:JCf.j2sE [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ロケット団を辞めて子供を育てる道を選んだムサシと、ムサシをサポートしていく事を選んだコジロウとニャース。カントーに帰還した3人はロケット団を辞めて、色々なバイトをして生活費を稼ぐ様になった。

 その内、ムサシとコジロウは起業して、その会社は「ロケットワークス」。その内容は運転代行、掃除、探偵業、機械の修理、人員の埋め合わせ、ポケモンの世話など色々な仕事を引き受ける便利屋である。元々色々な仕事をしていた彼女達にとって、ちょうど良い仕事である。最近にて収入が増えるようになり、少しずつ人員が追加される様になっていた。
 そして、時間が経つとお腹が大きくなっていったムサシは、肉体労働ができなくなった為、事務仕事をする事になったのだ。彼女はちゃんと食べていけて十分に睡眠を取れる生活を送っている。ムサシ本人もお腹の子のために生活を良くして、無駄遣いなどを抑えて色々と準備をしているのだ。

「…そんな感じで、生活してたって事よ」

「……そうなのか」

「ソーナンス!」

 ムサシから話を聞いたタケシは、彼女達が無事元気そうでちょっと安心したのだ。
 そして、小さな子供の命を奪うという非情な事をしなくてよかったと思うところもあった。

「…そういえば、サトシを監禁してきた奴は…」

「さあね。サカキ様に何か罰を下されたんじゃない?」

「それならサトシは…」

「もう、ジャリボーイには手出しできないでしょ」

 因みにあの科学者に関する情報をサカキに献上した結果、彼はロケット団を追放されたらしい。今頃どうなっているのかはムサシ達も知らない。ロケット団の権力がなければサトシに手を出すことも出来ないだろう。
 ▼ 278 レキッド@フェアリーZ 22/09/03 20:51:22 ID:JCf.j2sE [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「それで…サトシに黙って産んで育てるつもりだったって事か…」

「そうよ。ジャリボーイには迷惑かけられないと思ったからね…でも、どうやってここを知ったのよ?」

「サトシから住所を貰ったんだ。ヤマトが教えてくれたって言ってた。罠かもしれないからオレが先に行って確認させてもらった」

「ヤマト! あいつ…」

 養成学校時代からの馴染みなのか、ムサシの状況を知ったヤマトには何処か同情されていた様だ。ムサシがやめると宣言したところに何か思うところがあったのだろう。

「…ジャリボーイはどうしてるのよ?」

「彼は今、イッシュ地方の旅をしている。オレは一緒じゃないけど、あそこで新しい仲間と共に楽しくしているよ」

「そうか。元気にしているのね…」

「ああ」

「アンタは、どうするのよ? ジャリボーイはあたしの事を知りたくて、アンタに任せたんでしょ?」

「そうだな…これを知ったら、サトシにとっては色々と大変な事になるかもしれないが… 決めたよ、もうサトシに隠し事はしたくない。彼に正直に教えるよ」

「そう…」
 ▼ 279 チュール@あつぞこブーツ 22/09/04 11:18:52 ID:0Sd63uEQ NGネーム登録 NGID登録 報告
しえん
 ▼ 280 ンプラー@ロトムのカタログ 22/09/04 12:21:40 ID:nWsYg/PE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 281 バゴ@すくすくこやし 22/09/04 14:03:54 ID:Ov9EqpX6 [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「…ジャリボーイに教えるのね…」

「ああ、やっぱりサトシには知っておいてほしいんだ。ムサシも、サトシがどう思うか知りたくないか?」

「そうね… ジャリボーイがあたしの事をそこまで気にしてたのなら、隠してるわけにはいかないものね」

「まあ、まずはオレがサトシと話を通すよ」

「ありがとう、ジャリボーイ2号… いや、タケシ」

 サトシに真相を伝える事にしたタケシ。真実を知ったらサトシの心を壊してしまうのかもしれない。でも、どうしてもムサシの事を気になっているのならある程度の覚悟は出来ているはず。少年には重すぎるかもしれないが、タケシも覚悟を決めた。

「ただいま、ムサシ!」

「仕事終わったニャー! 今日はいい報酬だニャニャニャー!?」

 ドアが開くと、コジロウとニャースが喜びながら入ってきたのだが、タケシを見て慌て始めた。

「じゃ、ジャリボーイの連れ!」

「これは何でもないニャー! ムサシは食べ過ぎただけニャー!」

「そうそう! ムサシ、ダイエットに失敗してブクブクと…」

 コジロウとニャースは必死にタケシを誤魔化そうとした。

「…もういいのよ。あたしが教えたから」
 ▼ 282 ビィ@ポケモンずかん 22/09/04 14:06:32 ID:Ov9EqpX6 [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「…サトシ、そっちだとこんばんはか」

『タケシ! こんばんは!」

 ムサシと別れた後、タケシは再びサトシに連絡を取った。

「サトシ…お前がくれた住所に行ってきたぞ」

『! それで…』

「ああ、ムサシはいたよ」

『そ、そうなんだ… それで…』

「彼女は元気にしてるよ」

『そっか… よかった…』

「それと… お前に言わなければならないことがある……」

 覚悟を決めたタケシは、サトシに真相を伝えた。
 ▼ 283 ードラン@メガストーン 22/09/04 14:18:29 ID:Ov9EqpX6 [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「…ジャリボーイと話か…」

「大丈夫か、ムサシ?」

「正直言って、気まずいわよ。あいつに知られずに子供を育てるつもりだったのに、どんな顔してあいつに会えばいいのよ」

「だよな…」

「いつものムサシみたいにやればいいじゃないニャ?」

 タケシとの会話の後、彼はサトシと会話して、2人を打ち合わせる様にしてくれたのだ。後数分でサトシから、連絡が入ってくる。
 これまで隠してきた事をどうすればいいか? サトシは自分との子供をどう思ってしまうのか? 父親になったサトシはどう思ってしまうのか? そう思うとムサシは不安になり始めた。

「元はといえばムサシが勝手にやった事だニャ! だからサトシに何を言われても仕方ないニャ!」

「それはそうだけど!」

「ニャー達はこれまでずっと、ジャリボーイが嫌がる事をしてきたニャ! これもその一つにすぎないニャ!」

「…そうだな。だったらいつもの前向きなお前でいこうぜ!」

「コジロウ…ニャース…」

 コジロウとニャースに励まされてムサシは久しぶりに悪を貫き通すことにした。

「ようし、いくわよ…」

 すると、「プルルルル」とテレビ電話が鳴った。

「来た…!」

 ムサシは通話ボタンを押す。すると画面には久しぶりに見たジャリボーイの姿が映り出した。

『ムサシ…』

「久しぶりね……ジャリボーイ」
 ▼ 284 クホーク@ハガネールナイト 22/09/04 14:45:05 ID:WmmAQQm2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 285 ーナイト@にじのせきばん 22/09/04 20:28:08 ID:Ov9EqpX6 [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ムサシ…元気そうだな…」

「アンタも元気そうね。今、イッシュ地方を旅してるんだって?」

「ああ、あそこでジムを巡ったりしてるよ」

「そっか。ま、アンタが無事そうで何よりね」

「…そっちもロケット団を辞めたんだって?」

「まあね。自分達で会社を作って今は軌道に乗っているわ。食べるのに困ってないわ」

「それは良かった。あったじゃん、ロケット団以外の道」

「そうね…」

 久しぶりにムサシに出会ったサトシ。彼女が無事そうで何よりだが、そろそろ本題に入ろうと口を開いた。

「…タケシから聞いたよ。ムサシが…オレとの子供を、妊娠しているだって…」

「ええ…そ」

「ソーナンス!」

「うわっ!」

 ムサシの胎児について話そうとした時、ソーナンスが破り出てきた。

「ソーナンス、今邪魔しないの」

「あはは、ソーナンスも元気そうだな」

「ソーナンス!」
 ▼ 286 グザグマ@ミミロップナイト 22/09/04 20:42:53 ID:Ov9EqpX6 [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「そっか…オレとムサシの子供か…」

「……」

 タケシから色々と聞かされた。あの時、確証はなかったものの子供が出来ていたと思ってた時に中絶してなかったことにしようとした事。しかし、実際は中絶することが出来ず、産んで育てようとした事。その真相を知ったサトシは色々と驚いてしまった。
 タケシは、サトシには何もせずにいつものまま暮らしていくことが出来ると言ったのだが、やはりそれでもムサシに会いたいと言ったのだ。

「…どうなのよ? やっぱり嫌で」

「…そりゃあ、驚いたよ。子供ができてた事には当然だけど、まさかオレが知らないうちに産んで育てようとしてた事にさ」

「……」

「でもさ、ムサシが赤ちゃんの命を奪う様なことはしなくてよかったとも思ってるよ」

「そ、そう…?」

「……オレ、ムサシと結婚しないといけないんだよな…?」

「…え?」
 ▼ 287 メグマ@ももいろはなびら 22/09/04 20:48:55 ID:Ov9EqpX6 [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「だってムサシ言ってただろ? 子供ができたら結婚しないといけなくなるって」

「あー、言ってたわね〜。アレ、ウソだから」

「え? ウソなの?」

「アレはただ、セックスしないためにあんたにそう言っただけだから。まあ、結局はしちゃったけど」

「でも、オレってその子供の父親なんだろ? だったら結婚する義務があるんじゃ…」

「そういう単純な話じゃないのよ。大人の世界ってのは」

 親になる意志のない男女が、無責任にセックスをして、子供を作ってしまう。その結果、子供はまともに育てられない。または捨てられるか中絶で処分してしまうケースもある。大人の世界では割とある話だ。大人どころか高校生や中学生でもそういう事があるのだ。

「元はと言えばあたしのせいであんたは無理矢理やらされる事になったし、子供ができた。子供を産んで育てると決めたのもあたしの勝手よ」

 ムサシとしては、10歳のサトシが父親としての重荷を抱える事になってほしいとは思わないのだ。

「だから、あんたは別に父親にならなくていいのよ。ジャリボーイなんだから」

「……」

 サトシは何もしなくていい、責任を取らなくていい。そう言われた彼は、口を開いた。

「…そんなのって、ないだろ?」
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