【安価】元いじめっ子「お？ボタンじゃねえか。久しぶりだな」ﾆﾔﾆﾔ ボタン「ひっ……！」

元いじめっ子「オレのこと覚えててくれてるみたいだな。そりゃ忘れられるわけねえよなあ！一生のトラウマになる程たっぷりいじめてやったもんな」

ボタン「……も、もうあの頃とは違う……うちには頼りになる仲間がいっぱいいるもん！」

元いじめっ子「ﾁｯ、スター大作戦だかなんだか知らねえがお仲間を得て随分と強気になったみてえだな。どうせ一人じゃ何もできないくせに」

ボタン「うっ……」

元いじめっ子「お、図星か？オレだってお前に恨みがあるんだよ。お前のせいでオレは強制退学させられ親にも怒られて……今日は会えて嬉しいぜ。これで恨みを晴らせるってもんだ！！」

ボタン「……や、やること変わらないんだね。バカじゃないの？また同じ過ち繰り返す気なん」

元いじめっ子「あぁ！？ボタンのくせに生意気だぞ！！！」

ボタン「ひぃ……っ！」ﾋﾞｸｯ

元いじめっ子「あの頃と同じように>>3していじめてやるよぉ！」

最低

アオイ「最低ッ！！」ﾋﾞﾝﾀ

ペパー「っ！昨日も食らった気がするぜ……」ﾋﾘﾋﾘ

アオイ「ウチのこと……騙してたんだ。ウチはペパーのこと愛してたのに！！」

ペパー「……すまねえ」

アオイ「あーもうどうしても混浴一緒に入りたいとか言うから恥ずかしいの我慢してきたのに……もう帰ろっと」

ペパー「ま、待ってくれアオイ！！」

アオイ「ついてくんなし！女の敵！いや人類の敵！」ﾀﾞｯ

ペパー「くっ！アオイまで……」

元いじめっ子「自業自得だろ、クズ野郎。もう一回磔にされちまえ」ﾍﾟｯ

ボタン「あは……あはははは……本当に浮気してたんだって、実際に見てようやく理解できたよ。今の今まで心の奥では信じてたのにな……ペパー。これでもう本当にやり直すことはできなくなったよ……さようなら」

ペパー「……おい、ボタンお前……何被害者ヅラしてんだよ。調子乗んなよお前」

ボタン「はっ？被害者ヅラってか実際被害者だし」

ペパー「お前こそこうやってオレと別れた翌日に早速男と泊まり旅行来てるんじゃねえか。それに布団も一枚だけとはな。さてはお前の方も元から浮気してたんじゃねえのか？」

ボタン「はぁ！？布団1枚だけなのは知らんけど元いじくんとは友達の関係だし！！」

ペパー「嘘つけ！！じゃああの机の上に置いてあるコンドームの箱はなんだよ！！」

ボタン「こんど……何？」

ペパー「無知なフリしてんじゃねえよ！！どうせオマエもオレは浮気相手の一人でしかなかったんじゃねえのか！？イチャラブセックスしてるこいつこそ本命なんだろ！？」

元いじめっ子「違う！！あれはオレ達が用意したものじゃねえって！旅館の人は勝手に置いていったんだ！！マジで！」

ペパー「はい嘘。実際にオレとアオイの部屋は布団2枚だしあんなものも置いてないぜ」

元いじめっ子「くっ……！オレが温泉でやらかしてしまったばかりにボタンちゃんの首を締めることになるなんて……！」

ペパー「じゃあな、ボタン。こちらこそ願い下げだぜ」ﾊﾞﾀﾝｯ

ボタン「…………」

元いじめっ子「ボタンちゃん……その、すまない。オレのせいで……」

ボタン「いいよ……どうせもうとっくにペパーとは手遅れだったんだと思う。うちがいつまでもウジウジ未練引き摺ってただけで……でもこれで完全に吹っ切れた。むしろありがとうだし」ｸﾞｽｯ

元いじめっ子「そう思ってるならそんな顔しないでくれよ……」

ボタン「えっ？な、泣いてないもん……」

元いじめっ子「……ボタン。オレは絶対に！この先君にそんな顔はさせない！君が傷心の時にこんなことを言うのは卑怯だと、昨日は断ったけど……あいつのクズさを目の前で見てもうオレが幸せにするしかないって思った。オレで良ければ……恋人にしてくれないか？」

ボタン「は……はい………///」

誰がペパーをクズにしろと頼んだ

元いじめっ子「……///」ｿﾜｿﾜ

ボタン「……///」ｿﾜｿﾜ

元いじめっ子「な、なんか変な感じだな。オレ、彼女って初めてで……///」

ボタン「うちだって2人目ではあるけど慣れるものじゃないよ……///あれ？そういえば彼女さんいるんじゃなかった！？」

元いじめっ子「ああ、あれ嘘」

ボタン「なぁんだ嘘かぁ。えっどういうこと」

元いじめっ子「まあ細かいことはいいじゃないか。それよりも晴れて恋人になったんだし、恋人らしいことしないか？」

ボタン「う、うん。元いじくんの好きにしていいよ……///」

元いじめっ子(まあ性行為はこの旅行の最終日にすればいいだろう……どちらにしろキタカミの里から出ようとしなければ害はないだろうし。ここはもっと初歩的なことから進んでいかねば……！)

元いじめっ子「ずっと彼女ができたら>>548したいと思ってたんだ」

今まで自分達を傷つけて来た奴ら全員に制裁

マジボスが命令しちゃダメだろ
なんかキャラにリスペクトないんだな
がっかり

流石にペパーが殺される寸前だったからそこは良いんじゃない？

元いじめっ子「今まで自分達を傷つけて来た奴ら全員に制裁したいと思ってたんだ」

ボタン「はっ！？ちょ、元いじくん……そういう過激なのはダメだってば」

元いじめっ子「オレと君はもう他人じゃない！ボタンの敵はオレの敵だ！！ボタンを今まで傷つけてきた奴らは全員許さない！！！！」

ボタン「お、落ち着いてってば……うちの周りってどうしてこうも暴走しがちな人ばっかりなんだろう……うちもそうだから！？類は友を呼ぶってか！」

ボタン(これがスター団の場合ならお願いを聞いてくれないくらい暴走してても最悪『命令』って言葉を使えば止まるのに……まあどちらにしろうちは絶対そんな言葉使いたくないから相当切羽詰まってる状況じゃないとそんなこと言わないけど。あれ？でも最近使った気がする)

元いじめっ子「ペパーは勿論、かつて君をいじめていた連中も許さねえ！！他にも今君を困らせてる人はいないか！？」

ボタン「あんただよ」

元いじめっ子「そうか！許さねえぞオレ！！」

ボタン「だから落ち着いてってばぁ！情緒不安定か！！」

元いじめっ子「フゥーッ！フゥーッ！」

ボタン「ど、どうどう」

元いじめっ子「………」

ボタン「お、落ち着いた？」

元いじめっ子「ごめんボタンちゃん。オレどうかしてた」

ボタン「良かった……正気に戻ったんだね」

元いじめっ子「とりあえずペパーから制裁しようぜ。まだ近くにいるはずだしな」

ボタン「正気に戻ってねぇー！！」

元いじめっ子「オレは今から怒るぜッ！！！」ﾀﾞｯ

ボタン「ま、待ってー！もう怒ってるし！！」



キタカミの里　神社周辺


ﾜｲﾜｲﾔｲﾉﾔｲﾉ

ボタン「わっ、お祭りの準備中なのかな」

元いじめっ子「みたいだな。いいタイミングに来たね」

ボタン「ねっ？お祭りの雰囲気壊さないためにもさ、制裁なんてやめようよ」

元いじめっ子「いやでも……」ﾕﾋﾞｻｼ

ボタン「ん？……えっ」

神社の軒下に吊るされてるペパー「」

ボタン「ペパー！？何があった！？」

スグリ「その人はキタカミの里のしきたりを破ったんです……>>552という罪を犯しました。なので今夜のお祭りで生贄に捧げられることが決定したんです」

ポケモンを勝手に食事の材料に使おうとした

>>546
安価だからある程度は仕方ないだろって思ったけどアオイは助けに来た人で安価来ただけだしな

スグリ「その人はポケモンを食事の材料にしようとしたんです……里のしきたりでポケモンは食べちゃいけないのに」

ボタン「この里じゃなくてもいけないことだよそれは……」

スグリ「とにかくこれで彼は今夜のお祭りの生贄に決定です」

ボタン「い、生贄！？」

元いじめっ子「そんな風習もあるのか……」

ゼイユ「当たり前だ。普段からキタカミの里をお守りしてくださる三英雄に感謝を込めて贄を捧げるのは当然のこと。外の連中は助けられても礼を言わないのか？」

ボタン「や……そういうわけじゃないけど」

ゼイユ「三英雄の怒りを買いたくなかったらくれぐれも邪魔をしないことだ。分かってるよな？」

元いじめっ子「……どうする？ボタン」ﾋｿﾋｿ

ボタン「そりゃ……なんとかして助けてあげたいよ。あんなことがあっても……目の前で生贄にされそうになってるペパーを見殺しになんて出来ない」ﾋｿﾋｿ

元いじめっ子「はぁ……ボタンちゃんならそう言うと思ったよ」

ゼイユ「何をコソコソと話している」

ボタン「やっ！え、えぇと……三英雄様って素敵ですね！イヌさんにおサルさんにキジちゃん……でしたっけ」

ゼイユ「イイネイヌ様、マシマシラ様、キチキギス様だ。そうかそうか貴様らも英雄様に興味を持ったか」ｳｷｳｷ

スグリ(姉さん分かりやすいなぁ……里のことを褒められるとすぐこれだ)

ボタン「もっと彼らのことを知りたいんです！

ゼイユ「いいだろう！教えてやる」

ボタン(あの三匹は相当強い。多分正面からぶつかっても勝てない……それに敵は里の人全体になる可能性も高いし。まずはあいつらの弱点を探る！)

ボタン「ダイ好物とか……知りたいな。お供え物したいし」

ゼイユ「それはもう何といっても>>554がお好きなようでな」

眼鏡っ子

>>553
これまでの展開でアオイはペパーの浮気相手としてしか登場してないから一緒に行動してるのはしゃあない
来た理由も混浴だし

ゼイユ「それはもう何と言っても眼鏡っ子がお好きなようでな」

ボタン「え゛っ」

ゼイユ「お供え物をしたいんだろ？いい心掛けだ。ならば貴様自身がお供え物になることだ」

ボタン「う、うち眼鏡っ子じゃありません！これ伊達メガネです！！」

ゼイユ「嘘をつくな。温泉で何も見えていなかっただろう」

ボタン「うっ……」

元いじめっ子「生贄といい……人をお供え物って、一体奴らは何のためにそんなものを求めるんだ！！」

ゼイユ「奴ら？」ｷﾞﾛｯ

元いじめっ子「ひぇっ……ち、違います尊敬する英雄様方は……」

スグリ「英雄様達はいつも眼鏡っ子をお供えされたら>>558するんだよ……」

四災と決闘

スグリ「眼鏡っ子をお供えされた英雄様達は四災と決闘するんだ」

元いじめっ子「四災……？なんか物騒な響きだな」

ボタン「パルデア地方に封印されてるっていう災いの宝の別名……だったかな。歴史の授業で習った」

ゼイユ「数では負けているが眼鏡っ子の応援でやる気マックスになった三英雄様は四災を討ち滅ぼす力が湧いてくるのだ！！……と言われている」

ボタン「へ、へぇ……」

元いじめっ子「ただの変態なんじゃ……」

ゼイユ「……」ｷﾞﾛｯ

元いじめっ子「ひぇっ！な、何でもないです」

ボタン「じゃ、じゃあうち……英雄様のとこに行ってきますね」

元いじめっ子「ボタン！？いいのか！？」

ボタン「変なことされるわけじゃないっぽいし……災いと呼ばれる存在と戦うのはいいことかなって」

元いじめっ子「そう、なのかな……」

ゼイユ「覚悟が決まったようだな。案内してやる」


神社裏


ゼイユ「三英雄様、眼鏡っ子を連れて参りました」

イイネイヌ「いいね！！！！凄くかわいいね！！！！！」👍

マシマシラ「うっきききき！」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

キチキギス「ﾋﾟｮｴ〜」ｽﾘｽﾘ

ボタン「くぉぉぉぉ……！た、耐えろうち……！ペロペロされるのは慣れてるし……！」

三英雄「ウオオオオオオオオオオッッッ！！！」ﾄﾞﾋｭｰﾝ!

ボタン「飛んでったー！？」

ゼイユ「あんなに喜んでいる英雄様達は初めて見た！！なあ見たかスグリ凄いぞ！」ｷｬｯｷｬｯ

スグリ「そんなに喜んでる姉さんも初めて見たよ……」

元いじめっ子「パルデア地方の方向に飛んでいったな……つまり今は……」

ボタン・元いじめっ子(あいつらは里の外！ペパー救出＆脱出の最大のチャンス！！)

ボタン「それにゼイユちゃんも変なテンションになってて隙だらけ……」ﾋｿﾋｿ

元いじめっ子「あとは弟くんを撒くだけだぜ……！よし、ここはオレが>>560をして隙を作る！！」

Zワザ

元いじめっ子「行くぜイーブイ！！ゼンリョクのZワザ！！！」Zﾎﾟｰｽﾞｼｬｷｰﾝ

イーブイ「いっぶい！！」

元いじめっ子「とっておきのナインエボルブーストだっ！！」

ブイブイ達「えぼるぶい！」

スグリ「わわっ！凄い凄い！何それパルデアの流行りなの！？」

元いじめっ子「よし……！読み通り釘付けになったな！ボタン、今のうちにペパーを救出に向かえ！！」

ボタン「はぅわわわわ！！ブイブイかぁいいよブイブイ……」ﾍﾀﾝ…

元いじめっ子「ってボタンちゃんっ！？」

ボタン「だ、ダメっ……ブイブイ大集合がエモすぎて腰抜けたん……」ｶﾞｸｯ

元いじめっ子「くっ！オレとしたことが……！よく考えたら想定できたことだぜ。仕方ねえ、オレがペパーのとこに向かう！ボタンはうまくスグリを惹きつけておけ！」

ボタン「まかしぇてぇ……ブイブイ天国さいこぉ……」ﾍﾀﾚ

元いじめっ子「大丈夫だろうか……ま、まあ行くしかねえか」ﾀﾞｯ



神社の軒下


元いじめっ子「ぐっ！なんて固く結ばれた縄だ……オレが来て正解だったかもな。おいしっかりしろペパー」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ

ペパー「ん……？こ、ここは……」

元いじめっ子「お目覚めかい。よし、ほどけた」

ペパー「オマエ……なんでオレを助けるんだ」

元いじめっ子「ボタンの意志だ」

ペパー「余計分かんねえよ……なんでオレなんかを……」

元いじめっ子「勘違いするなよ。オレもボタンも、あんたを許してはいない。ただ流石に“知り合い”が目の前で生贄にされそうになるのを見殺しにはできねえ……それだけだ」

ペパー「……だよな」

元いじめっ子「さてと……ここまではいいがこの先どうやって里を脱出するか……そらをとぶタクシーだと目立って狙われそうだしなぁ……」

ペパー「それならオレに考えがある」

元いじめっ子「なんだ？」

ペパー「>>562」


1. オレが囮になる。その隙に元いじとボタンは逃げてくれ
2. きび団子を作ってある。これでイヌサルキジを手懐けよう
3. 抜け道を見つけた　(実は里側の罠)

2

ペパー「きび団子を作ってあるんだ。これでイヌサルキジを手懐けよう」

元いじめっ子「そ、そんなことできるのか！？」

ペパー「キタカミの里に伝わる昔話ではきび団子で三匹を従えた勇者がオニを退治したんだと。だがこの里ではきび団子を作るのは禁止されてるらしくてな」

元いじめっ子「それで捕まってたのか」

ペパー「そういうことだ。ポケモンを材料にしようとしただなんて訳わからねえ因縁ふっかけられてな」

元いじめっ子「良かった……それは嘘だったのか。流石にそこまで落ちちゃいねえか」

ペパー「ボタンはどこだ？三英雄さえ手懐けてしまえばこっちのもんだ！絶対に安全に脱出できるぜ。まずは急いで合流するぞ！」

元いじめっ子「ボタンならこの神社の裏に……」

ゼイユ「この新しい生贄のことか？」

ボタン「ご、ごめん……捕まっちゃった」

元いじめっ子「し、しまったー！！」

ペパー「予想できるだろこれくらい！！なんで置き去りにしたんだバカヤロウ！！！」

元いじめっ子「だってボタンちゃんが腰抜けて動けなかったから！」

ペパー「じゃあ余計に側に居ろよ！！」

元いじめっ子「ご、ごもっとも！」ｶﾞﾋﾞｰﾝ

ゼイユ「生贄。きび団子をこちらに渡せ。それと交換でこいつは返してやろう」

ペパー「くっ……！」

元いじめっ子「迷う理由なんてないだろ！早く渡せよ！！」

ペパー「バカ、よく考えろ！これを渡したら三英雄は敵のままだ。ここまで里で色々とやらかしてしまったオレ達をこいつらは逃がさないだろう……このままずっと里から出られなくなっちまうぜ」

元いじめっ子「だからってこのままだとボタンが生贄にされるじゃねえか！！」

ボタン「うちのことはいいから！！2人だけでも逃げて……！！」

元いじめっ子「君はまたそうやって自分を犠牲に……！ペパー、早くきび団子なんて渡しちまえ！！」

ペパー「>>564」

いただきます（何故か自分で全部食う）

ペパー「ええい！こんなものがあるから争いが起こるんだ！！いただきます！！！！！！！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ボタン「えぇーっ！？」

ゼイユ「な、何をしているんだ貴様ァ！！！」

元いじめっ子「ああその手があったか」ﾎﾟﾝｯ

ペパー「ふぅ……美味かったぜ。流石オレだ！」

ボタン「え、えと……この場合うちはどうなるん……？」

ゼイユ「わ、私の計画が……三英雄様を従えてブルーベリー学園のトップに立つための完璧な計画が……！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ペパー「……！！そういうことか。オレが宿泊した部屋に三英雄の伝説ときび団子のレシピ本と材料を置いたのはお前だったのか」

ゼイユ「そうだ……キタカミの里においてきび団子を作ることは最悪の犯罪。英雄様が誰かの手持ちポケモンになるなどあってはならないからな……だから余所者である貴様に作らせ、罪をなすりつけた隙に私が代わりにきび団子を使い英雄様を従える……そういう計画だったのに……！！」

長老っぽい人「ゼイユよ。話は全て聞かせてもらったぞ」

ゼイユ「ちょ、長老様！？」

長老っぽい人「その計画が成功していたらどうなるか……分からないお前ではあるまい。守り神を失ったキタカミの里はオニに襲われ無くなっていたかもしれないのだぞ」

ゼイユ「……分かっています。それでも私は……里なんかよりも弟が大事だ！！スグリは外の地方に行きたがっている。学校に通っている間しか外に出ることが許されないこんな古い規律の里なんか無くなってしまえばあの子は自由になる。そうしてあげたかった……！」

スグリ「姉さん……ぼくのためだったの？ぼくのために、自らを罪を被る気だったの……！？」

ゼイユ「……スグリ。聞いていたのか……頼りない姉ですまない……」ｸﾞｽｯ

長老っぽい人「感動的じゃのう……」ｸﾞｽｯ

スグリ「長老！！どうか姉さんを許してあげてください……！！」

長老っぽ人「いやそれとこれとは話が別」

ゼイユ・スグリ「！？」

長老っぽい人「罪人ゼイユよ、今宵の贄はお前で決まりじゃ！！！」

ゼイユ「な、なんだって！？」

長老っぽい人「御客人達、こやつが迷惑をかけてしまったみたいだな。里を代表して謝罪申し上げる」ﾍﾟｺﾘ

ペパー「ああ、めっちゃ迷惑だった。さっさと帰らせてくれ」

ボタン「ちょっとペパー！！そんな言い方ないし！」

ペパー「だってオレもうちょっとで生贄にされるとこだったんだぞ！つかボタンもだろ！」

元いじめっ子「……ボタン。長老さんの許しも出たことだしもう帰ろう。こんな危険な里にいつまでもいてられないだろ。まさか今日会ったばかりのあの子まで助けたいなんて言うんじゃないだろうな！？」ﾋｿﾋｿ

ボタン「……ダメ？」ﾋｿﾋｿ

元いじめっ子「ダメ！！もうこれ以上は何が起こるか分からねえだろ！！」

長老っぽい人「なんじゃ？生贄の心配か。フォッフォッフォ、優しいのう。だがご安心なされ。生贄とはいっても>>566するだけじゃ」

服剥ぎ取って柱に縛り付ける

長老っぽい人「服を剥ぎ取って柱に貼り付けるだけじゃ」

ボタン「なぁんだそれだけか……混浴が普通な里で生まれ育ってるなら恥ずかしくないんじゃない？」

ペパー「だな。オレ達はなんの罪悪感もなく帰れるわけだ」

元いじめっ子「そんじゃ長老さんタクシー代あざーす」

ゼイユ「ま、待てっ！風呂以外で裸なんて恥ずかしいに決まってるじゃないか！！やだ！生贄やだぁ！！」

長老っぽい人「文句を言うな。早く来い」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

ゼイユ「助けてスグリ〜！！」

スグリ「姉さんが裸で貼り付けられる、か……///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ



そらをとぶタクシー内


イキリンコ達「ｱﾝｾﾞﾝｳﾝﾃﾝﾃﾞﾏｲﾘﾏｽ！ｼｭｯﾊﾟﾂｼﾝｺｰｯ！」ﾊﾞｻｯ

ボタン「……」

元いじめっ子「………」

ペパー「…………」

ボタン(き、気まず……っ！何話したらいいん……)

元いじめっ子(タクシー代くらいケチらずペパーとは別で乗るべきだった……！)

ボタン・ペパー「……あの」

ペパー「な、なんだよ。先言えよ」

ボタン「や……うちは別に。要件あるならそっちが先言いなよ」

ペパー「別にこっちだって要件ってわけじゃ……」

元いじめっ子(気まずいよぉ〜！誰か助けてー！)

ペパー「……ボタン。色々と言わなきゃならねえことが溜まってて……何から話したらいいか分かんねえけどさ」

ボタン「う、うん」

ペパー「とりあえず一言言わせてくれ……」

ボタン「……うん。いいよ、ゆっくりで」

ペパー「>>568」

大変申し訳ありませんでした！！！！

ペパー「大変申し訳ありませんでした！！！！！！！」ﾄﾞｹﾞｻﾞ

ボタン「ちょお！こんな狭いとこで土下座すな！」

元いじめっ子「はぁ……やっとか」

ペパー「オレは本当なバカなことをした……！ミモザは学校辞めさせられて離れ離れになったし、アオイにもフラれて……その後ボタンにはあんな罵声を浴びせて……！！！オレにはもう何も残ってねえ……！ただでさえ家族もいねえのに、全てを自らの手で捨てちまった……何もかも失ってから気付いた……その大切さに」

ボタン「ペパー……」

ペパー「謝って許されることではないのは分かってる。けどオレ……さっきも生贄にされそうなところでボタンに助けられて……」

元いじめっ子「助けたのはオレな」

ペパー「ボタンの優しさには救われっぱなしだ……こんな優しい人にオレは何てことをしてしまったんだ、そう後悔してる……」ｸﾞｽｯ

ボタン「…………」

ペパー「許せとは言わない。その権利がないことは分かってる。けど……」

ボタン「分かってるよ、ペパー。顔を上げて」

ペパー「ボタン……！」

ボタン「>>570」


1. 友達でならいてあげる。許すかどうかはこれから次第
2. 元いじくんごめんなさい。うちやっぱりペパーをほっとけない。このダメ男はうちが支えてあげなきゃ
3. 許すわけないし。今すぐ飛び降りろ

1

2

ボタン「友達でならいてあげる。ただし許すかどうかはこれから次第だからね」

ペパー「ボタン〜〜〜っ！！」ﾀﾞｷﾂｷ

元いじめっ子「コラてめっ！人の彼女に抱き着くなっ！！」

ペパー「何ぃ！？やっぱりお前らもうそんな関係に！？早えんだよこの早漏ヤロー！！」

ボタン「そーろー？」

元いじめっ子「あー知らなくていい知らなくていい」

ペパー「ちなみにオレはどちらかと言えば……」

元いじめっ子「言わなくていいっ！興味ねえよ！！」

ボタン「ははっ……なんだ、２人も仲良くなれそうじゃん」

ペパー「えっ」

元いじめっ子「そ、そうか？」

ボタン「うんっ！うちが保証するし」

ペパー「まあボタンがそう言うなら……」

元いじめっ子「間違いないだろうな」


ﾜｯﾊｯﾊｯﾊｯﾊ……



運転手「青春っすねぇ〜」

イキリンコ達「ｾｲｼｭﾝﾊﾝﾀｲ!ﾘｱｼﾞｭｳﾊﾞｸﾊﾂｼﾛ!」ﾊﾞｻｯ… ﾊﾞｻｯ…

運転手「そんな言葉覚えた！？」

翌日　校長室


ボタン「……」

スター団ボス達「………」

ペパー「…………」

クラベル「みなさん、なぜ呼ばれたか分かりますね？」

ボタン「な、なんでだろー(棒読み)」

シュウメイ「なんでだなんでだろー」

クラベル「おとといの騒ぎのことです。忘れただなんて言わせませんよ！スター団のみなさんが街中で爆走し、ペパーさんを囲い、最終的には血だらけの状態で十字架に磔にして……とんでもない騒ぎになったというのに！！」

メロコ「その割には無傷じゃねえか、こいつ」

ペパー「温泉入ったら治った」

クラベル「温泉の力ってすげー！……なんて言ってる場合ではありませんよ。あれから教育委員会の方と話し合った結果をお伝えします」

一同「……」ｺﾞｸｯ

クラベル「街中で迷惑をかけたスター団を退学にすべきという意見と、学生の恋愛レベルとは言え浮気をしたペパーさんの自業自得、浮気クソ野郎こそ退学すべきという意見……どちらも同じくらい出ました。白熱した議論の結果、最終的に出た判断は……>>574」

処刑

！？

ペパー少年終了のお知らせ

クラベル「処刑」

一同「……はい？」

クラベル「全員処刑です」

一同「な、なんだってー！？」

ボタン「そ、そこまでしますか普通！？うちら学生なんですけど！」

クラベル「あなた達がしたことは普通ではありませんから」

ボタン「……そ、それならうちの首だけで勘弁してください！！」

ビワ「な、何言ってるのボタンちゃん！？」

ボタン「スター団に命令を下したのはマジボスである私です。全ての責任は私にあります。……それにペパーとももう和解したし。それをこっと早く出来なかったうちが全部悪いんです……！！」

ピーニャ「それを言うならボクらが一番の悪だよ……ボタンは絶対に命令なんて言葉も使わない！そんなボタンが命令をせざるを得ないほど聞く耳を持たずに暴走していたボク達の方こそが一番責任が重いはずです！！」

ペパー「何言ってんだオマエら！！そもそもオレが浮気なんてしなければ……オレがクズ野郎じゃなければ何も起こらなかっただけの話だろうが！悪いのは全部オレだ！！全てに責任はオレが背負う！！」

メロコ「いいやオレが！」

ビワ「私が！！」

オルティガ「オレが！！！」

シュウメイ「じゃ、じゃあ我が……」

一同「どうぞどうぞ」

シュウメイ「なにゆえ！？」

クラベル「みなさん……とても感゛動゛じばじだ！！！その言葉が聞きたかった！！」ｸﾞｽｯ

シュウメイ「えっ！？」

クラベル「ああいえドードリオクラブのくだりのことではなく……全員が全員を思いやり、自らを犠牲にすることも厭わない友情……なんと素晴らしい！！簡単に言えることではありませんよ。みなさんならそう言うだろうと信じていました」

ボタン「校長……先生……」ｸﾞｽｯ

ペパー「じゃ、じゃあ全員処刑ってのは！？」

クラベル「勿論嘘に決まっているじゃないですか。今の会話は録音しましたから、これを教育委員会の方々に聞かせれば全て水に流すことに賛成してくれるでしょう。みなさんはこれまで通りの学校生活を送ってください」

オルティガ「校長……！！爺やにも見習ってほしいよ……」ｸﾞｽｯ

メロコ「これでまたみんなと一緒にいられるんだ……！」ｸﾞｽｯ

ピーニャ「一時はどうなるかと思ったけど……ボク達の友情の勝利っしょ！」

シュウメイ「マジ死ぬかと思ったでござる」ﾊﾞｸﾊﾞｸ

ビワ「じゃ……せーのっ！」

スター団＋ペパー「お疲れさまでスター！！」☆

数日後……


ボタン「おっはよー元いじくん」

元いじめっ子「おはようボタン！」

ペパー「よっ元いじ」

元いじめっ子「ってなんでペパーまでいるんだよ！今日はボタンと二人きりのデートの約束なんだよ！！」

ボタン「どこからか噂を聞きつけたみたいで……うちもそう言って断ったんだけど勝手に着いてきちゃった」

ペパー「いいだろ堅いこと言うなよ。オレだってボタンの元カレなんだから」

元いじめっ子「全っ然同行を許可する理由になってねえよ」

ボタン「ま、まあ人数は多い方が楽しいじゃん」

元いじめっ子「そうだね。その理屈で言うならもっと多い方がいい！スター団のみんなでも呼んだら？」

ペパー「それはまた別の話だろ！！そこまで多すぎるとデートになんねえよ！」

元いじめっ子「だから！ボタンのデート相手はオ・レ！」

ペパー「少し前まではオレだったんだよ！オレの方がボタンを楽しませることができる！！」

元いじめっ子「知るか！同行していい理由になってねえって言ってんだろうがっ！！」

ボタン「まあまあ２人共落ち着いて……」

ペパー・元いじめっ子「これが落ち着いてられるかってんだ！！」

ボタン「声合わせちゃって……やっぱ仲良しじゃん。いいから三人で行こっ！」ﾆｷﾞｯ

元いじめっ子「もう……ボタンがそれでいいなら、いっか」

ペパー「チョロいなオマエ」

元いじめっ子「人のこと言えないくせに！！」

ペパー「ははっ、まあな」

ボタン「ふふっ……」

ボタン(ずっとこんな関係が続くのも悪くないかも……なんて、それじゃあペパーとおんなじで浮気になっちゃう？……まあ細かいことはなんでもいっか！)

ボタン「……大好き」ﾎﾞｿｯ

ペパー・元いじめっ子(ん！？今オレの方を見て言った？オレの方を見て言ったよな！？)



おしまい

乙です！
面白かったです！

随分と長くなってしまいましたがお疲れさまでスター！とりあえずハッピーエンドで終われてよかった
ペパーくんがクズ野郎に進む安価しか来なかった時はほんま頭抱えましたよ、ええ

乙ハッピーエンドで良かった

面白かった！個人的にはペパーとのハッピーエンドが良かったけど元々もといじ君を題材としたss だったから仕方ないのかな?

良かった乙