【安価】元いじめっ子「お？ボタンじゃねえか。久しぶりだな」ﾆﾔﾆﾔ ボタン「ひっ……！」

元いじめっ子「オレのこと覚えててくれてるみたいだな。そりゃ忘れられるわけねえよなあ！一生のトラウマになる程たっぷりいじめてやったもんな」

ボタン「……も、もうあの頃とは違う……うちには頼りになる仲間がいっぱいいるもん！」

元いじめっ子「ﾁｯ、スター大作戦だかなんだか知らねえがお仲間を得て随分と強気になったみてえだな。どうせ一人じゃ何もできないくせに」

ボタン「うっ……」

元いじめっ子「お、図星か？オレだってお前に恨みがあるんだよ。お前のせいでオレは強制退学させられ親にも怒られて……今日は会えて嬉しいぜ。これで恨みを晴らせるってもんだ！！」

ボタン「……や、やること変わらないんだね。バカじゃないの？また同じ過ち繰り返す気なん」

元いじめっ子「あぁ！？ボタンのくせに生意気だぞ！！！」

ボタン「ひぃ……っ！」ﾋﾞｸｯ

元いじめっ子「あの頃と同じように>>3していじめてやるよぉ！」

な、なんというか……個性的な歌唱力だな

ボタン「ふぅ……つい気持ち良く歌っちゃった♪」

ペパー「な、なんというか……個性的な歌唱力だな！」

ペパー(声がかわいければ歌も上手いとは限らねえか……)

ピーニャ「……」ﾌﾞﾜｯ

ボタン「わっ！？ピーちゃんどしたん！？」

ピーニャ「ボタンの美しい歌声に感動して……！」ｸﾞｽｯ

ボタン「そ、そんなに褒めても何も出ないし〜///」

ペパー(スター団、ボタンに甘すぎちゃんかよ！？)

ピーニャ「こうしちゃいられない！いい曲が思い浮かんできた！あとはもう2人で大丈夫だよね？」

ボタン「うん、操作とか全部把握したよ。ありがとピーちゃん」

ピーニャ「早速新曲作るぞ〜！！」ﾀﾞｯ

ボタン「……バイト中なんじゃなかったっけ」

ペパー「変わったやつだな……」

ボタン「うん……スター団は大体みんなそう。うちもだけど。そういやカラオケって得点とか出るんだっけ？今の何点だった？」

カラオケ機「60点です」

ペパー「一番コメントとフォローに困る点数だな……」

ボタン「あ、あれ？手応えあったんだけどなぁ……音楽好きのピーちゃんの反応も良かったのに」

ペパー「こ、こういうのは……あれだ、コツってもんがあるんじゃねえか？所詮は機械が判定してるんだからな。ただ上手いだけじゃなくてこう……な？」

ボタン「そっか……もっかい！リベンジさせて！！」

ペパー「お、おう……」


〜数時間後〜


ボタン「あ゛ー……」(ガサガサ声)

ペパー「いやー歌った歌った」

ボタン「意外と゛歌゛う゛の゛って゛楽゛し゛い゛ね゛ぇ゛」ｶﾞｯｻｶﾞｻ

ペパー「大丈夫かボタンガッサガサだぞお前。もはや誰だお前」

ボタン「あ゛ーあ゛ー、ｵﾎﾝ……ん゛、ん゛ー」ｶﾞｯｻｶﾞｻ

ペパー「こりゃカラオケはしばらく良しとくか！」

ボタン「え゛ー……ま゛た゛来゛よ゛う゛よ゛」ｶﾞｯｻｶﾞｻ

ボタン「ヒ゛ーち゛ゃ゛ん゛、お゛会゛計゛」

ピーニャ「ありがとうございましたー。ってボタン！？誰かと思ったよ」

ボタン「え゛？」

ピーニャ「ま、まあ楽しんでもらえたようで何よりだよ。また来てねー」ﾌﾘﾌﾘ

ボタン「う゛ん゛」ﾌﾘﾌﾘ

ペパー「……って言われたけど、しばらくはいいよな……」

ボタン「え゛ー゛？楽゛し゛か゛っ゛た゛し゛ゃ゛ん゛。ま゛た゛来゛よ゛う゛よ゛」

ペパー「ごめんいまいち聞き取れない」

ボタン「！？」ｶﾞｰﾝ

ペパー「今日はもう解散すっか。こんなこともあろうかとのど飴買っておいたから。ちゃんと休んでこれ舐めて喉戻してくれよ。そんなんじゃカシオペアの配信も出来ないじゃないか」

ボタン「う゛ん゛……」

ボタン(そういえば配信とかすっかり忘れてたし……昨日も疲れててやらなかった上に今日も……というかしばらく出来そうにないとなると視聴者のみんなに悪いなぁ……)


こうしてしばらくの間、カシオペアチャンネルで配信が行われることはなかった

そんな中カシオペアファン界ではある噂が流れる

最近機嫌のいいカッシー、ある時から突然増えた配信休み、これらが導き出される答えとは……



数日後


ボタン「はいもしもしマクロコスモスです」(声戻った)

マネージャー『カシオペアちゃん、最近配信してないみたいだけど何かあったのか？』

ボタン「えっ！？あ、あーそれは……カラオケで盛り上がっちゃって昨日まで声ガッサガサだったんです」

マネージャー『カラオケねぇ……それ、誰と行ったの？』

ボタン「……っ！！」

マネージャー『君のファンの間で噂になってるんだよねぇ。カシオペアに彼氏でも出来たんじゃないか、と……！分かるかい？VTuberは人気商売だ。恋人なんてできたと視聴者に知られたら君の視聴者一気に減るよ』

ボタン「わ、分かってますよ……」

マネージャー『本当に？いるんじゃないだろうね、彼氏』

ボタン「>>348」

いませんってば！

そう言うあなたはいるんですか？

ボタン「い、いませんってば！たまたま少しの間休んだだけです。噂は噂！」

マネージャー『……そう。それならいいけど』

ボタン「とにかくうちは続けますからね。VTuber界のトップになるっていう目標は変わってませんから」

マネージャー『疑って悪かったね。それじゃあ今後も頑張って』ｶﾞﾁｬｯ

ボタン「……あぁぁ………つい嘘をついてしまった……！でもああ言わないと辞めさせられちゃうかもだししょうがないよね。ペパーにも報告しておかないと……」

ペパー「朝飯届けに来たぜー」ｶﾞﾁｬ

ボタン「お、ちょうどいいところに。さっき事務所から連絡あってさ……カシオペアファンの間で彼氏がいるんじゃないかって噂になってるらしいの」

ペパー「ああ、知ってるよ。てかその噂流したのオレ」

ボタン「あんたかーい！！」ｽﾞﾃｰﾝ

ペパー「遠回しにみんなに自慢したくってさ///」

ボタン「ま、まあ噂程度にとどめたらヨシ！はっきりと彼氏がいるってバレちゃったら多分視聴者減っちゃうから今後気を付けてね」

ペパー「そっか……確かにそうかもな。逆の立場だったらオレもショック受けて登録解除してたかもしれねえ……バレないように付き合わなきゃな」

ボタン「そういうわけだから今後のデートは早めに解散して夜は配信できるようにしないとだから。ごめんね」

ペパー「おう。オレはカシオペアファンでもあるから全然構わねえぜ」


その夜


カシオペア「諸君、今日の配信を始めていくぞ。しばらく間が空いてしまってすまないね」

コメント「彼氏できたって本当ですか？」「本当なら首吊ります」「その噂俺も聞いた」

カシオペア「あー、私に恋人がいるのではないかと噂されているようだが……それは全くの誤解だ。強いて言うなら今この配信を見ている諸君が恋人SA☆」

コメント「ウッヒョー！たまんねえ！」「恋人認定キターーーー！」「なんかわざとらしくね？」「こんなキザなセリフ長官らしくない。隠すために言ってるんじゃ？」

ボタン(ま、マズい！余計に疑いを強めてる人もいる……！？ヘビーウォッチャーであるスパチャ常連組はどう思ってるんかな……？)

スパチャコメ「>>351」

もう二度と見ません残念ですがさようならら

そういえばハルトがネモと喧嘩したみたい

去りゆくスパチャコメ「もう二度と見ません残念ですがさようならら」

残るスパチャコメ「厳しいねぇ……厳しすぎるよ　そういうの良くないんじゃないの？」

去りゆくスパチャコメ「ものの一秒でも彼氏の陰見えようものならこのマツキン登録せぬぞ」

残るスパチャコメ「この程度で去ろうとするとは……やはり心など不完全」

去りゆくスパチャコメ「サヨナラ……」

残るスパチャコメ「ワタクシだけがカッシーにスパチャできればいいのです！」

去りゆくスパチャコメ「わたくしは彼氏持ちがキライ！ですからね」

残るスパチャコメ「彼氏疑惑出ても彼氏疑惑出ても応援し続けるグズキン様がここにいるぜ」

去りゆくスパチャコメ「不毛な争いはよしましょう　あなた達も彼氏のいるVTuberは登録から解除するでしょう？」

残るスパチャコメ「ノイジーな野郎共ですね…… 黙ってエールを送り続けけーることができないんですか」

残るスパチャコメ「はー、はーっ！激しい論争だった！」

残るスパチャコメ「これくらい残る連中がいるなら大したもんだ　長官、やっぱオメーモノホンだぜ！」

カシオペア「………」

ボタン(さようならする時でもスパチャすんのかい！ってツッコミは置いておいて……スパチャ常連組が、半分くらい減っちゃった……！！)

コメント「俺は残りますぜ長官！」「これくれーで無弱なやつらだ」「あの手の輩は最初から大したファンじゃないというだけの話でござる」

カシオペア「あ、ああ……残ってくれたみんな、ありがとう。では改めてやっていこう……」



配信終了


ボタン「……はぁ。なんか疲れたな……去っていく人がいても、それでもまだ沢山の人が見てくれてる。これは凄いことなんだよ……と、頭では理解しつつも……流石にこれはショックだなぁ」

マネージャー『もしもしカシオペアちゃん？配信見てたよ』

ボタン「あ……マネージャーさん」

マネージャー『ショック受けてないかい？』

ボタン「……ちょっと」

マネージャー『強がることないよ。私としても減るにしても少しだろうと慢心していたよ。だが今の時代VTuberなんて沢山いるからね……少しでも彼氏の陰が見えたら乗り換えてしまう輩があれだけいるのが現実なんだろうね』

ボタン「みたいですね……うちも考えが甘かったです。人を惹きつけ続けることがこんなにも難しいだなんて……」

マネージャー『そこで提案なんだが……視聴者を取り戻すために、思い切って>>354してみない？』

世界征服

ボス軍団みんなV見てて草

マネージャー『世界征服してみない？』

ボタン「……はい？な、何言ってるんですかマネージャーさん」

マネージャー『やっぱり今の時代、YouTubeには過激な動画が求められているんだよ！カッシーも過激な動画を出すべきだ！！」

ボタン「過激の度を越えすぎ！！」

マネージャー『ビワから聞いたが君はスター団なる団体のトップだそうじゃないか。彼らの力を借りて世界征服しよう。ナントカ団といえば世界征服だろう！！』

ボタン「スター団のみんなはそういう団体じゃないんで……」

マネージャー『でももう呼んじゃった』

ｶﾞﾁｬｯ

ビワ「ボタンちゃん！世界征服したいんだって！？」

シュウメイ「ボタン殿の大望は我らが大望！どんな蛇の住む茨の道だろうとお供いたすでござる！！」

ピーニャ「いやーボク達もあくっぽくなってきたね！」

メロコ「ボタンの頼みならなんでも聞くぜ！」

オルティガ「そろそろ世界取る頃だと思ってたんだよね」

ボタン「なんでみんなノリノリなん！？」ｶﾞｰﾝ

シュウメイ「さあご命令を！！手始めに何からいたそうか！？」

ボタン「じゃ、じゃあ……>>357」

ポケモンを解放

ボタン「ポケモンを解放させる……とか」

ボタン(絶対できっこないことやらせて諦めさせよ……)

シュウメイ「なるほどでござる！まずはあとあと反逆出来ないように芽を摘むということでござるな！」

ピーニャ「流石ボタン！あったまいい〜！」

ボタン「だからなんでノリノリなん……」



〜テーブルシティ　中央広場〜


スター団の旗「ﾄﾞﾄﾞﾝｯ!」

通りすがりの人達「なんだなんだ？またスター団が変なことしてるよ」ｻﾞﾜｻﾞﾜ…


オルティガ「拡声器セット完了！」

ピーニャ「音量調節バッチリ！スイッチオン！」ﾎﾟﾁｯ

シュウメイ「お集まりの方々、感謝するでござる！本日はスター団の演説をお届けするでござる」

ビワ「私達ポケモントレーナーはみんなポケモンと共に協力し世界を発展させてきた…本当にそうだろうか！我々はポケモンの力を一方的に利用してきたに過ぎない！」

メロコ「ポケモン達の可能性を認め、解放するのです！」

演説を聞いていた人達「>>360」

お前ら誰だよ

10人

演説を聞いていた人達の内の10人「確かにそうかも……さよならポケモン達」ﾆｶﾞｽ

ボタン「え　えーっ！？」

シュウメイ「ふむ。まあこんなものか」

メロコ「この調子で他の町でも演説しようぜ！」

ボタン「ま、待ったみんな待ったぁ！」

ピーニャ「ん？どうしたのボタン」

ボタン「どうしたのじゃないよ！みんながどうした！？こんなこともうやめよう！」

オルティガ「え？ボタンが提案したことじゃないか」

ボタン「だ、だって本当に聞く耳持つ人がいるなんて思わないから……とにかくもうダメ！うちは世界征服したいなんて思ってないから」

ビワ「あれ？でもマネージャーさんが世界征服したがってるって言ってたよ」

ボタン「そ、それは……最近登録者減っちゃって。どうしたらいいかってマネージャーさんに相談したらあっちが一方的に提案してきたん」

ピーニャ・メロコ・オルティガ「トウロクシャ？？？」

ボタン(あっ、ビワ姉以外はカシオペアのこと知らないんだった)

シュウメイ「なるほど、昨日の出来事のことでござるな」

ボタン「ってシュウメイは当然のように気付いてるん……」

シュウメイ「マネージャー殿め、身勝手な提案をしおって。任せよカッシー！ここは我が策を提案しよう」

ピーニャ・メロコ・オルティガ「カッシー？？？」

シュウメイ「>>362をすれば登録者数シビルドン昇り間違いなしでござる！！」

アンチを投獄

シュウメイ「アンチを投獄すれば登録者数シビルドン昇り間違いなしでござる！！」

ボタン「や、関係なくない？去っていった人達をどうこうしても登録者増加には繋がらないし」

シュウメイ「甘いでござるよカシオペア殿。アンチとは去る者のみにあらず。あえて残留しアンチコメントをしていく者が一番の害でござる！！残ったファン達は噂のことなど気にしていないのに、そのことを何度も掘り返すコメントを繰り返す者がいる現状のせいで新規が定着しなくなるという状態がこの先予想されるであろう」

ボタン「な、なるほど……ゲームキャラとかの話題でも良くあるもんね。実際は凄くいい子なのに作中のわずかなネガティブなセリフをネット上で何度も誇張して掘り返して性格悪いキャラだと定着させようとする人」

シュウメイ「うむ。そういった連中を排除するのだ！！」

ボタン「それは分かったけど投獄なんてやりすぎだって……そもそも過激なことなんてしたくないし」

メロコ「よく分かんねえけどボタンのことを悪く言ってる奴がいるんだな！？」

ピーニャ「そんなの許せないよ！！ボク達スター団でボコボコにしてやる！！」

オルティガ「ボタン、得意のハッキングでそいつらを特定すりゃいいだろ！！お前がやらないならオレがやるぞ！」

ボタン「だからオルくん！うちはそんな過激なことはしたくないって……」

ビワ「このチャンネルのこのコメントした人探して」

オルティガ「おう！ボタン程のハッキング力はねえけどなんとかやってみる！」ｶﾀｶﾀ ｯﾀｰﾝ

ボタン「話聞けし！！」

オルティガ「よし……！なんとかハッキングできたぜ。ボタンアンチの正体は>>364だ！！」

ルリナ

オルティガ「ガラル地方バウタウン在住ルリナ！多分こいつで絶対間違いないぜ！おそらくな」

ボタン「ガラル……」

ピーニャ「ガラル地方ってボタンの故郷っしょ？知り合いだったりするの？」

ボタン「有名人だから一方的に知ってはいるよ。ジムリーダーでモデルもしてる人。……ほ、ほんとにルリナさんがそんなことしてるん？あんな綺麗な人が……」

シュウメイ「見た目が綺麗な人ほど心が汚いものでござる！！あ、勿論ボタン殿もメロコ殿もビワ殿も見た目と心両方綺麗でござるが！！」

ボタン「はいはいありがと」

メロコ「チッ、命拾いしたなルリナとやら。海外となると手が出せねえな……」

ボタン「……本当にルリナさんがそんなことしてるのか気になるしなぁ……すぐに行ける方法ならあるけど、みんなどうする？」

ビワ「えっ、あるの！？あるなら勿論今すぐ行くよ！」

シュウメイ「無論でござる！！」

ボタン「じゃあ呼んでみるか……もしもしノボリさん？またタクシーお願い」

ギラティナ「ピシャーン！！」

メロコ「な、なんだなんだっ！？」

ピーニャ「急に空に穴がっ！？」

ノボリ「お待たせいたしましたボタン様！！そしてお久しぶりでございます読者の皆様！！！！！！！」

ボタン「この設定便利だなぁ。>>103に感謝だね」

ノボリ「目指すはガラル地方バウタウン！出発進行ーッ！！」

ガラル地方　バウタウン


ノボリ「ふぅ……定刻通り到着でございます」

ボタン「ありがとうノボリさん、ギラティナ」

オルティガ「す、すげえ……本当に海外だ！」

ピーニャ「ボク海外なんて初めてだよ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ビワ「私も私も！」

メロコ「せっかくだし観光してこうぜ！」

シュウメイ「ここがボタン殿の故郷……！」

ボタン「地方で言えばね。実家はもっと遠くだけど」

シュウメイ「ってみな浮かれすぎでござる！！本来の目的をお忘れか！？」

ルリナ「な、何の騒ぎ！？突然大型の恐ろしいポケモンが出現したと聞いたけど」ﾀｯﾀｯﾀｯ

ボタン「あ、噂をすれば」

ビワ「あなたがルリナさんね！？カシオペアちゃんのアンチ活動をしているというのは本当！？何が目的なの！？」

ルリナ「>>367」

ユウリの敵は排除する

ルリナ「ええ本当よ。だってユウリの敵は排除するしかないもの」

ボタン「ユウリちゃん……？あっ、カレー大魔王！カレー大魔王のファンってことか！」

ルリナ「カシオペアが勢い付く前に勝手に噂で自滅してくれて助かったわ。だけど私は手を抜かずに噂を誇張し続けてカシオペアの勢いをドン底に落としたいの」

ボタン「そ、そんなことしてもユウリちゃんは喜ばない……」

ルリナ「なぜそう言い切れるのよ」

ボタン「うちら友達ですから」

ルリナ「な、何ですって！？羨ましい……！私なんてただのジムリーダーとジムチャレンジャー以上の関係は築けてないというのに……！」

ボタン「とにかくもうやめてください。ユウリちゃんは別のVTuberに抜かれても全く気にしないタイプの人ですから……」

ルリナ「……ん？というかなぜあなたがそこまでカシオペアにアンチされることを拒むのかと思ったら……その声、あなたがカシオペア！？」

ボタン「あ、はい」

ルリナ「>>369」


1.実際に会うとなんてかわいい子なの！！私もファンになっちゃう……♡
2.カシオペア本人なんかに言われたところで私は止まらないわ！！　

2

ルリナ「カシオペア本人に言われたところで私は止まらないわ！！」

ボタン「うぐぐ……この厄介ファンめ」

メロコ「チッ、黙って聞いてりゃ調子付きやがって！！」

オルティガ「そっちがその気ならオレ達だって黙ってねえぞ！」

シュウメイ「目には目をでござる！！我らもカレー大魔王のチャンネルにアンチコメントしまくるでござる！！」

ボタン「やめて」

シュウメイ「わかった」

ピーニャ「けどさボタン、せっかく犯人が目の前にいるんだからこれ以上にない止めるチャンスなんだよ」

ビワ「お願いします！！カシオペアちゃんアンチをやめてください！！」ﾍﾟｺﾘ

ルリナ「そうね……どうしてもと言うのな>>372してくれたらやめてあげるわ」

私の僕になる

ダンデを潰す

ルリナ「ダンデを潰してくれてらやめてあげるわ」

メロコ「あん？誰だよそれ」

ビワ「確かガラル地方のチャンピオンじゃない？歴代最強って言われてる」

ボタン「うん、その人」

ピーニャ「なにそれ無理じゃん」

シュウメイ「何をやる前から諦めるか！！たとえ相手がチャンピオンだろうと最強だろうと！！男・シュウメイ逃げるわけにはいかぬのだ！！」

オルティガ「か、カッケェ……！その通りだシュウメイ！オレも戦う！」

ビワ「そうだね！みんなで力を合わせれば勝てるよ！！待ってなさいチャンピオン・ダンデ！！」

ダンデ「ん？呼んだか？」ﾋｮｯｺﾘ

ボタン「わっ、わっ！本物のダンデ！」

ダンデ「迷子になっていたらオレを呼ぶ声が聞こえたぜ！！オレのファンか？サインならいくらでも書いてやるさ！」ﾘｻﾞｰﾄﾞﾝﾎﾟｰｽﾞ

ピーニャ「いいえ、敵です」

メロコ「テメェを倒す！覚悟しろや！」

ダンデ「ポケモン勝負か！勿論受けて立つぜ！！」

ボタン「おお、大体想像通りの人だ」

ダンデ「ん？君はローズ委員長の姪っ子じゃないか？」

ボタン「えっ、会ったことありましたっけ……」

ダンデ「会ったことはないがローズ委員長がよく自慢していたんだ。自慢のかわいい姪だ、ってな！」ﾆｶｯ

ボタン「は、はぁ……ローズおじさん相変わらずだなぁ」

シュウメイ「ほほう話の分かる男でござるな。そうだろうそうだろう！ボタン殿はかわいいでござるよな！！！それはそれとしてさあ勝負だ！！」

ダンデ「いいだろう！ルリナ、バウスタジアム貸してくれないか」

ルリナ「ええどうぞ。ふふふ……流石のあなたでも7連戦はキツいでしょう」

ダンデ「ぜ、全員相手するのか！？いくらオレでもそれは無理があるぜ！？」

ルリナ「でもこの子達海外から来てるらしいわよ。海外から来てくれたファンに思い出作りさせてあげないの？」

ダンデ「し、仕方ないな。受けて立つぜ！さあ誰から来る！？」

ルリナ(うふふ……これでダンデの無敗伝説も終わりね)

ビワ「ボタンちゃん、順番重要だよ」

ボタン「えっ、うちが決めるの？」

ビワ「そりゃだってマジボスだもん」

ボタン「じゃ、じゃあまずは>>374からで」

>>374「よしきた！」

ピーニャ

ボタン「まずはピーちゃんからで」

ピーニャ「よしきた！スター団の特攻隊長、DJ悪事におまかせあれ！」

ボタン「特攻隊長だったんだ」

ダンデ「いいだろう！オレも全力で相手してやるぜ！！」


バウスタジアム


ダンデ「オレは人数不利だからな。1対1でいいな？」

ボタン「こっちは7人だから最後の一人が残ったダンデさんの手持ち全員に手持ち全員でかかる形式でいこう」

ダンデ「ああ！それで構わないぜ！」

ノボリ「あのー、さっきから7人ってもしかしてわたくしも含まれてます？」

ピーニャ「それじゃ行ってくるよ！！」

スター団達「がんばー！」

ダンデ「いけっ！ギルガルド！」

ギルガルド「えれきぶる」

ピーニャ「いくよ！ドドゲザン！」

ドドゲザン「OTL」

ダンデ「な、なんだあのポケモンは！？」

ボタン「やった！予想的中……！ダンデさんが先発ギルガルド率が高いことは知ってるし、ドドゲザンは最近パルデアで発見されたばかりのポケモンだから知らないはず読み成功！先発で勝ってそのまま勢いで勝つよ！！」

シュウメイ「さすボタでござる」

ルリナ「へぇ、やるじゃない」

ピーニャ「ドドゲザン、ドゲザンだ！」

ダンデ「まずは様子見だぜ！キングシールド！」

ギルガルド「バ〜リアっ」ｶﾞｷﾝｯ

ドドゲザン「ざけんなオラァ！！！」

ダンデ「見た目通り物理が得意なのは間違いなさそうだな。これでこうげきが下がって……ない！？」

ビワ「ドドゲザンの特性、まけんきが発動したんだ！！流石ボタンちゃん、これも計算済み！？」

ボタン「ま、ままままままあね」

メロコ「すげえなボタン！」

オルティガ「流石だボタン！！」

ビワ「はぁぁぁぁ……疲れたぁ」

メロコ「けどピーニャが初戦で勝ったお陰でいい感じに勢いに乗れたな」

ピーニャ「へへっ、もっと褒めてくれていいよ」

オルティガ「ボタンの計算し尽くされた戦略のおかげだけどな」

ピーニャ「なんだよ素直に褒めてよ！！」

シュウメイ「さあボタン殿、残るはユーのみでござる！！」

ノボリ「決めちゃってくださいボタン様！！」

ボタン「うんっ！！」


ダンデ「やるじゃないかパルデアのトレーナー達！ルリナ、よくぞ彼らを招いてくれた！」

ルリナ「招いたわけではないけれどね」

ダンデ「これでオレのポケモンは残り>>377(1〜5)匹か……！」

4

ビワ「大丈夫かなボタンちゃん……まだあと4匹も残ってるけど」

ノボリ「サシで勝てたのはピーニャ様とわたくしだけでしたね」

メロコ「とは言え残った4匹は全員手負いだ。対してボタンは6匹使っていい！そうルールを飲んだのはあっちだもんな」

オルティガ「オレ達のボタンなら勝ってくれるさ！」

シュウメイ「うむ！やれることはやった。あとはボタン殿を信じるのみ！！」

ピーニャ「そうだそうだ！弱気になることないよビワちゃん。ボタンだって相当強い！！」

ビワ「いや、私が心配してるのはそっちじゃなくて……」

スタジアムの観客「頑張れダンデー！」「まけるなチャンピオンー！」「挑戦者も頑張れー！」

ユウリ「カレ〜、観戦のお供にカレーいかがっすか〜」


ダンデ「急な開催にも関わらず、噂を聞きつけた近隣住民達でこの熱狂だ。オレの試合はいつも満席になるが、やはり今回もか」

ボタン(や、やば……こんな大勢に見られてる状態で試合だなんて……)ｶﾞｸｶﾞｸ

ダンデ「ん？緊張しているのか」

ボタン「緊張どころか……は、吐きそう……」ｵｴ


シュウメイ「むっ！？ボタン殿の様子がおかしい！」

ビワ「ただでさえ人見知りなのにこんな大勢の前で……ボタンちゃんが耐えられるわけないよ！！」

メロコ「た、確かに……！誰だ近隣住民に試合してることを流したのは！！」

シュウメイ「我ですごめんなさい」

メロコ「お前かー！！」ﾑﾅｸﾞﾗﾂｶﾐ

シュウメイ「だって自慢したかったんだもん！我らの強さ自慢したかったんだもん！！」

ピーニャ「まだボク達にできることはあるっしょ！オルくん、あれ持ってきてる！？」

オルティガ「おお、あれだな！大音量スピーカー！」ﾃｯﾃﾚｰ

ピーニャ「これでボタンの応援歌を流すんだ！ガラル民に熱気に負けるなっ！！」


♪〜　戦闘！スター団マジボス


ボタン「……！！このBGMは……！！」

ダンデ「ん？知らない曲だな」

ボタン「ｽｰ……ﾊｰ………みんなが見てる。みんなの気持ちを背負ってる。うちは……負けない！！」

ダンデ「いい顔になったな！さぁ、チャンピオンタイムを楽しめ！！」ﾘｻﾞｰﾄﾞﾝﾎﾟｰｽﾞ

ボタン「星々のように輝け！なりたい自分に変身しろ！！」ﾋﾞｼｨｯ!

果たしてパルデア地方の外でテラスタルを使うことは可能なのか！？　>>380

一応出来るには出来る

不発

ボタン「星々のように輝け！！なりたい自分に変身しろっ！」ﾃﾗｽﾀﾙｵｰﾌﾞｶﾏｴｯ

ダンデ「なんだ！？何か……何かが来るッ！！」

ボタン「……あれ？」ｽｶｯ ｽｶｯ

ダンデ「どうした？何かしてくるんじゃないのか？」

ボタン「お、おかしいな……テラスタルオーブが反応しない！？……もしかして、これパルデア地方じゃないと使えないん！？」

ダンデ「あのー……攻撃していいのか？」

ボタン「あ、はいどうぞ」

ダンデ「チャンピオンタイムだあ！！！！！！」

ブイブイ達「ぬわーっ」

ボタン「うぅ……ま、負けた……」

ビワ「ボタンちゃんっ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

メロコ「な、なんて声をかければいいか……」

ボタン「み、みんな……ごめん、負けちゃった……盛大にBGM鳴らして決めゼリフと決めポーズまでしたのにテラスタル不発とか……恥ずかしい………穴があったら入りたい……」ｸﾞｽｯ

ノボリ「ギラティナ、穴を用意して差し上げなさい」

シュウメイ「そういう意味ではないと思うでござる」

ピーニャ・オルティガ「BGMに関してはごめんなさい」

ダンデ「ボタンくん！それにスター団のみんな。いい試合だったな！それ以上の言葉は要らないはずだぜ！」ﾆｶｯ

スター団一同「ダ、ダンデさん……///」ｷｭﾝｷｭﾝｯ

ノボリ「ええ、スーパーブラボーな試合でございました！！！！！！！！」

ルリナ「こういうところがチャンピオンがチャンピオンたる所以なのかもね……それに対して私は何よ。ダンデが不利な条件で人に戦わせて……ダンデが誰かに敗北すればユウリがチャンピオンに一歩近付くのに、なんて邪な考えで……！」ｷﾞﾘｯ

ユウリ「ん？呼んだー？」ﾋｮｯｺﾘ

ルリナ「ユウリ！？いつの間にいたのね」

ユウリ「客席でカレー売ってた」

ルリナ「また勝手なことを……いいえ、勝手なことをしたのは私の方だったわ。ごめんなさいユウリ……！！」

ユウリ「へ？何が？」

ルリナ「それにボタンも、今までごめんなさい。もうアンチ活動はやめるわ」

ボタン「突然の改心どうした？」

ユウリ「カッシーのアンチなんかしてたの？うちのバカ兄じゃないんだから」

ルリナ「あ、あいつと同レベル！？本当にごめんなさいボタン！！もう絶対にあんなことをしないと誓います！！」

ボタン「は、はあ。反省してるならいいですけど。……ね？許してあげてシュウメイ」

シュウメイ「>>382」

もちろん

シュウメイ「もちろん。ボタン殿が許すと言っているのに許さぬはずがなかろう」

ボタン「よかった……こっち側の一番厄介なファンが許してるし、これで全部解決だね」

シュウメイ「一番厄介なファン？誰のことでござるか？」ｷｮﾛｷｮﾛ

メロコ「解決したならさ、観光しようぜ観光！！」ｷｬｯｷｬｯ

ピーニャ「ボタン、ガラル地方の名物とか案内してよ！」

ボタン「うーんと、急に言われても……何がいいかな？」

ユウリ「カレー屋さん巡り！」

オルティガ「なんとなくだけどこの人に聞くのは間違いって感じは伝わってきた」

ユウリ「し、失礼な！！でもそういうところもきゃわいいねぇ〜///君名前は？」ｼﾞｭﾙﾘ

オルティガ「教えたくねぇ……」

ボタン「そうだ、思いついた。>>384に行こう！」

ストレンジャーハウス

ボタン「ストレンジャーハウスに行こう！」

ノボリ「おや？ボタン様、それはイッシュ地方にあるホラースポットでは？」

メロコ・オルティガ「ほ、ホラー！？」

ボタン「あれ、そうなん？でもガラルにもあるよね」

ルリナ「オニオンくんがプロデュースしたガラル最恐のお化け屋敷の名前よ。そういえば海外に実際にあるいわく付き物件の名前を取ったなんて言ってたっけ」

ノボリ「なるほどそういうことでございますか」

メロコ「や、やめとこうぜそんなとこ面白くもなんともねえよ」ｶﾞｸｶﾞｸ

オルティガ「別のとこにしようぜ別のとこ」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ボタン「えー……うち好きなん。お化け屋敷」

シュウメイ「メロコ殿、オルティガ殿！！ボタン殿が好きだと言っているのに拒否するとは何事か！！」

ビワ「シュウメイくん……無理させることないでしょ。怖がってるんだから」

メロコ「こここここ怖いなんて言ってねえよ！！！！」

オルティガ「そ、そうだそうだ！！オレに怖いものなんかあるか！！」

ピーニャ「録音しておいたよ。さあ行こうか」ﾆﾔﾆﾔ

メロコ・オルティガ「！？」

ダンデ「いってらっしゃい！迷子になるなよー！」

ルリナ「ダンデじゃないんだから……」

ユウリ「頑張ってねオルティガくんっ♡」

ノボリ「出発進行ーッ！！」

ギラティナ「シュピーン！」

ガラル最恐のお化け屋敷　ストレンジャーハウス


ﾋｭｫｫｫ……！

ビワ「ふ、雰囲気出てるね……！」

メロコ・オルティガ「」

ピーニャ「あ、もう気絶してる」

シュウメイ「今のうちにみなでどこかに隠れるドッキリなどいかがだろうか」

ボタン「やめたげてよお！やってることいじめっ子と同じだよ！？」

シュウメイ「んなっ！！は、反省でござる……」

ピーニャ「まー勝手に強がってるのは2人の方だし」

ボタン「そうだけどさ」

オルティガ「……ﾊｯ！いっけね気絶してた……」

オニオン「ようこそストレンジャーハウスへ……」ﾋｭｰﾄﾞﾛﾄﾞﾛ

オルティガ「ぎゃあああああ出たあああああああああ」ﾊﾞﾀｯ

オニオン「えっもうですか」

ボタン「……2人は置いていこっか。ノボリさん、お願いできる？」

ノボリ「お任せください！！！」

ビワ「じゃあこの4人でお化け屋敷にレッツゴー♪」

シュウメイ「待った！その前に提案がござる。お化け屋敷といえば男女2人のラブロマンス！！」

ピーニャ「それはシュウメイの偏見だと思うけど」

ボタン「うち彼氏いるんですけど」

シュウメイ「……それはそれ！！ちょうど男女2人ずつ、ここは2人1組になって参ろうぞ！！」

ビワ「まあいいじゃん！面白そう！」

シュウメイ「ってことで我はボタン殿と……」

ボタン「くじ引き作った。これでペア決めよ」

シュウメイ「くっ！だが1/2でござる！！」


ボタンとペアになったのは　(ピーニャorシュウメイ) >>388

寝ますジョーカマスジョー
いつの間にか長くなってきましたね…シメ所が分からねえってばよ

シュウメイ

支援

シュウメイ「ぃぃぃうぃやっほおおおおおおおう！！！ボタン殿とペアでござる！！！！」

ボタン「うるさ」

ピーニャ「よかったね」

シュウメイ「何があってもボタン殿を守ってみせるでござる！！」

ボタン「何かはないと思うけど……」

ビワ「ボタンちゃん先どうぞー」

ボタン「うん。いってきまーす」

シュウメイ「シュウメイ、いざ出陣！」

シュウメイ(吊り橋効果的なやつでボタン殿にメロメロになってもらうチャンスでござるよデュフフフフ)

ボタン「おお……！なかなか雰囲気あるね」

シュウメイ「て、手を繋ぐというのはどうでござるか？暗いし逸れたりしたら大変でござる」

ボタン「シュウメイが繋ぎたいだけじゃ……？まあいいけど」ﾆｷﾞｯ

シュウメイ「ウッヒョー！！！」ﾆｷﾞｯ

ボタン「って手汗ビッシャビシャじゃん！なに怖いの？」ﾆﾔﾆﾔ

シュウメイ「き、緊張しているだけでござる」

お化け役の人「祟りじゃぁ〜！」「祝ってやるー！」「プレートじゃねえか！」

シュウメイ「ぎゃあああああああ出たあああああああああ！！！」ﾓｳﾀﾞｯｼｭ

ボタン「ちょっ、シュウメイ！？置いてくなぁ！この感じ前もあった！」

ウォロ「おや？ボタンさんではありませんか」

ボタン「この感じ前もあった！！」

ウォロ「海の向こう側で会うとは奇遇ですね〜」

ボタン「ガラルまで来て……今度は何が目的なん」

ウォロ「この地には>>391しに来たのですよ」

ギラティナで打破

ウォロ「ギラティナで打破しにきたのですよ」

ボタン「……何を？」

ウォロ「こう見えてジブン、歴史研究が趣味でしてね。この地方の伝説を調べたところムゲンダイナなる存在がいるとのことではありませんか！ムゲンダイナはあらゆるポケモンを大きくさせる力を持っている……まさに神に近い力！アルセウスとは無関係とは思えない」

ボタン「伝説って？」

ウォロ「ああ！だからムゲンダイナをギラティナで打破しに来たのです。神はアルセウスだけで十分ですからね！！」

ボタン「そ、そうなんだ。まあがんば」

ウォロ「あなたがここにいるということは近くに奴がギラティナと共にいるはずでは？」

ボタン「あ、うん。ノボリさんならこのお化け屋敷の外にいるよ」

ウォロ「待っていろノボリ！！ギラティナを取り戻し、ついでに積年の恨みを晴らしてくれる！！」ｶﾍﾞｽﾘﾇｹｯ

ボタン「……よく考えたらギラティナ奪われたら帰るとき困るじゃん。は、早くノボリさんのとこに戻らないと！！」ﾀﾞｯ

シュウメイ「ひぃぃぃ……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

ボタン「あ、シュウメイいた！隅っこで震えてないで早く出るよ！」

シュウメイ「ぎゃあああああ！！お、お化けが話しかけてきたぁ……！」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

ボタン「いやうち！ボタン！」

シュウメイ「あ……ボタン殿だぁ……こ、腰が抜けて動けないでござる。おんぶしてください」

ボタン「無理……置いてこ」

シュウメイ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！！！！！！！！」

お化け役の人「！？」ﾋﾞｸｯ

ボタン「じょ、冗談だってば。逆にお化け役の人驚かせてどうする。ほら頑張って立って」ｸﾞｲｯ

シュウメイ「かたじけない……」ｸﾞｽｯ

ボタン「……ふふ」ｸｽｯ

いつも変態なシュウメイの弱っている姿をちょっとかわいいと思うボタンであった

お化け屋敷の外


ノボリ「皆様今頃お楽しみでしょうかね〜」

メロコ「……ﾊｯ!いっけね気絶してた……」

ノボリ「おはようございますメロコ様」

メロコ「おいオルティガも起きろよ。こんなとこで寝てると風邪ひくぞ」ﾕｻﾕｻ

オルティガ「……ﾊｯ!」ｶﾞﾊﾞｯ

ノボリ「オル様もおはようございます」

オルティガ「オレ達何してたんだっけ……」

メロコ「オルティガがお化け屋敷にビビって気絶してたから仕方なくオレが世話してやってたんだよ。なあノボリさん？」

ノボリ「ふふっ。そういうことにしておきましょうか」

オルティガ「な、なんだよっ！全然ビビってねえし！！ちょっと急に眠くなっただけだし！！」

ノボリ「そうですか？では今からでも中へ……」

メロコ・オルティガ「ひえええええええっ！！」

ノボリ「冗談ですよ。そこまで怖がらなくても」

メロコ「ち、違っ……」

オルティガ「後ろ！ノボリさん後ろっ！！」

ノボリ「えっ？」ｸﾙｯ

ウォロ「プレートじゃねえか！！」

メロコ・オルティガ「ほ、本物の幽霊ーっ！！」ﾊﾞﾀｯ

ノボリ「あらら。また気絶してしまいましたか」

ウォロ「ノボリよ、ここで会ったが200年目！！ギラティナを返してもらいます」

ノボリ「は、はぁ。返すも何もギラティナはわたくしに懐いておりますから」

ギラティナ「シュピーン……」

ウォロ「ギラティナよ！ジブンがアナタに>>394してやった恩を忘れたとは言わせないぞ！」

傷ついたところを助けた

ウォロ「傷ついていたところを助けた恩を忘れたか！」

ノボリ「それは大恩でございますね」

ウォロ「そうだろう？だからギラティナよ、お前がいるべき場所はこのウォロの隣だ」

ノボリ「なんかプロポーズみたいで笑えますね」ﾌﾟｯ

ギラティナ「シュピーン……///」

ウォロ「わ、笑うな！ギラティナも照れるな！！」

ノボリ「まあわたくしも何故懐かれたのかもよく分からずに連れ回していますから。ギラティナがあなた様の元へ行きたいというのなら止めはしませんよ。バトルサブウェイでギラティナを出すのも気が引けますしね」

ウォロ「だそうだ。ギラティナ、どちらを選ぶのだ？」

ギラティナ「>>396」

決められない

ギラティナ「いや〜ん決められないわ。あたしの為に争わないでっ！」

ウォロ「少女漫画の主人公か」

ノボリ「では引き続きわたくしの手持ちということで」

ウォロ「一方的に決めるなッ！！」

ノボリ「だって今のトレーナーはわたくしだもん」

ボタン「いた！ウォロっ！！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

シュウメイ「そ、外にもお化けでござる〜っ！」ﾄﾞｻｯ

ノボリ「ボタン様、ちょうどいいところに！！ギラティナはわたくしとこのユーレイの方、どちらに着くべきか決めかねているのです」

ボタン「は、はぁ……？今はノボリさんのポケモンなんだからノボリさんでいいじゃん」

ウォロ「ならぬ！ギラティナはジブンに大恩ある身。さあ戻ってこい！！」

ボタン「幽霊がトレーナーできるん？」

ウォロ「ぐはっ！い、痛いところを突かれた……！」

ノボリ「でもギラティナもゴーストタイプですし」

ウォロ「じゃあいいじゃねえか！！」

ノボリ「こんな感じでなかなか決まらないのですよ」

ボタン「うー……じゃあ>>398して勝った方がギラティナのトレーナー！これでいいんじゃない？」

スーパーブラボー

ブラックナイト

ボタン「えーっと前にやってたじゃん。スーパーブラボーってやつ。あれして勝った方でいいんじゃない？」

ウォロ「！？」

ノボリ「スーパーブラボー！！！！！！！！」ﾎﾞﾛﾝ

ウォロ「や、やめろぉ！！」

ノボリ「しかしボタン様が決めたことでございますから。早く脱げ！！！！！！！！！！」

ウォロ「くっ、まただ！なぜこうも逆らえないのだ！！」3 ﾌﾟﾘｯｹﾂ

ノボリ「スーパーブラボー！！！！！！！！！！！！」ｽﾞﾌﾞﾘ

ウォロ「おほぉっ///」

ノボリ「しゅっぱぁぁぁああああつ！！！ちんこぉぉぉぉぉおおおおおおおおお！！！！！！！」ﾄﾞﾋﾟｭｯ

ウォロ「あへぇ……///」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

ノボリ「ふぅ……定刻通り到着でございます」

ウォ「か、体が……消えていく……！！」ｽｩ…

ノボリ「スーパーブラボー！！！！！やはりわたくしのブラ棒には除霊効果があるということですか！！！！！！」

ウ「そ、そんなことが……あるはずが………っ！」ﾌｯ…

「」

ボタン「また消えた……」

ノボリ「今度こそ成仏したことでしょう。安らかにお眠りください……」

ボタン「南無……」

シュウメイ「……ﾊｯ！幽霊は！？もういないでござるか！？」

オルティガ「さっさと帰ろうぜ！」

メロコ「そうだそうだ！べ、別に怖いわけじゃねえけど……あれだ！そろそろパルデアの土が恋しいぜ！」

ボタン「みんなおはよ。でもまだビワ姉とピーちゃんが」

ビワ「おまたせー」

ボタン「っと噂をすればなんとやら」

ピーニャ「なんか……全然楽しくなかったよ。お化け役の人達の方が逆にビビってたんだもん」

ビワ「どうしてだろうね？」

ピーニャ「暗い中突然鬼みたいな顔の人が現れたからじゃないかな」

ビワ「私かー！？」ｶﾞﾋﾞｰﾝ

ノボリ「全員揃ったところでパルデア地方へ出発進行ーッ！！」

翌日


ペパー「おはようボタン！今日の朝飯だぜ」

ボタン「いつもありがと」

ペパー「なぁにいいってことよ。そういや昨日ガラルに旅行行ってたんだって？」

ボタン「旅行だったんかなぁ……？ってなんで知ってん」

ペパー「シュウメイってやつがめっちゃマウント取ってきた」

ボタン「あいつ……」ｱｷﾚ

ペパー「んじゃオレ校長に呼び出されてるからもう行くよ」

ボタン「そうだったんだ。わざわざご飯届ける為に寄ってくれたん」

ペパー「まあ大した用じゃねえと思うしまたすぐ戻るよ！」



〜校長室〜


ペパー「はよーっす。話ってなんすか」

クラベル「来ましたねペパーさん。……先日のテストに関するお話です」

ペパー「はぁ。またオレなんかやっちゃいました？」

クラベル「またあなた赤点とっちゃいました」

ペパー「な、なんだってー！？」

クラベル「ペパーさんあなたそろそろマズイですよ。ただでさえ出席日数もギリギリだったというのに最近成績まで落ちてばかりじゃあありませんか」

ペパー(ボタンとデートばっかしてるせいだ……！！)

クラベル「このままだと留年の可能性があります」

ペパー「ん？でもそしたらボタン達と同じ学年になれるな」

クラベル「何を呑気なことを！学費って高いんですよ！？私は生前のあなたのお母さんからあなたのことを頼まれています。遺産管理も含めてね。もう1年長く在学してしまったら遺産も無くなりますよ。よって留年するくらいなら退学してもらいます」

ペパー「た、退学っ！？」

クラベル「そうならないように頑張ってくださいというお話です。普通に進学すればそれで全部解決することなのですから」

ペパー「は、はい……がんばります……」

ペパー「っていう話だった」

ボタン「えっ、えーっ！？退学！？」

ペパー「とにかくもう一日も休めねえのはもちろんだが、勉強もちゃんとしなきゃな……デートはしばらくできないしカッシーの配信も見てる時間ねえや」

ボタン「そ、そっか……うちとの時間を取る方優先しちゃってそんなことに……ごめんね」ｸﾞｽｯ

ペパー「なんでボタンが謝るんだよ！全部オレが悪ぃんだ。自業自得なんだよ」

ボタン「でもペパーと一緒にいる時間は欲しいし……そうだ！うちが勉強教えてあげよっか？」

ペパー「お、おいおいオレのことナメすぎちゃんだぜ！お前一年だろ」

ボタン「でもうち、1年半の休学してた間にちゃんと予習してたんよ。2年3年の分ももうバッチリなんだから」

ペパー「す、凄えな！オレだったらきっと遊び回ってたぜ」

ボタン「そんなんだから今も留年の危機なんでしょー！？とにかく今日からうちが家庭教師やるから。先生って呼んでくれていいよ」

ペパー「お、お願いしますボタン先生」


〜数時間後〜


ボタン「つまりここがこうなるわけで〜……じゃあここの答えは？」

ペパー「……11個だな！」

ボタン「正解！」

ペパー「よっしゃー！分かってきたぜ！全部ボタンのお陰だよ……」ｸﾞｽｯ

ボタン「や、まだ基本中の基本だし。喜ぶの早すぎ」

ペパー「さ、さーせんボタン先生。でも本当にボタンの授業分かりやすいよ。教師とか向いてるんじゃないか？」

ボタン「そ、そかな……///」

ペパー「……あっ」ｸﾞｩ〜

ボタン「ん？もうこんな時間か。お腹空いたね」

ペパー「すぐ作るよ」

ボタン「待った！ペパーは疲れてるでしょ？うちが作る！！」

ペパー「……出来るのか？」

ボタン「基本的なんなら作れるし！いいから座ってて」

ペパー(不安だ……)

ボタン「できたっ！ボタン特製サンドイッチ！」

ペパー「いただきまーっす！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ボタン「ど、どう……？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ペパー「>>403」

めっちゃ美味しい

ペパー「めっちゃ美味しい……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ボタン「えっ、泣くほど！？」

ペパー「あっ……ほんとだ。なんで泣いてんだオレ……母ちゃんの味を思い出したのかもな」

ボタン「……そっか。こんなので良ければまたいつでも作るからね」

ペパー「ありがとう母ちゃ……じゃねえや、ボタン」

ボタン「ついでにママだと思って甘えてくれてもいいんだよ♡」

ペパー「そ、それはまた今度な！///それより勉強再開だ！！うおおおっ、やる気マックスちゃんだぜ！！！」ｶｷｶｷｯ!



こうして迎えた次のテスト当日……


セイジ「では……はじめっ！」

ペパー「……！！」ﾍﾟﾗｯ

ペパー(これ……ボタンゼミでやったところだ！！いける、いけるぜ！！)ｶｷｶｷｯ!

セイジ(校長からペパーのことをよく見てやってほしいと言われてたケド……素晴らしい集中力だね！これならきっとノープロブレムだよ)


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

セイジ「そこまでっ！親愛なる生徒たち、手応えあったかな？」

生徒達「ダメだったー」「今回難しかったよね」「特に裏面がさぁ」「う、裏面！？なんのこと！？」

ペパー「へへっ……オレはバッチリだぜ」

セイジ「今すぐ採点して返すよー」ﾏﾙﾂｹｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯｯｯ!

ペパー「速えっ！？」

セイジ「それじゃ呼ばれた者は取りに来てねー。ペパー！」

ペパー「はいっ！」

セイジ「よく頑張ったみたいだね。ナイスファイト！」

ペパー(>>405点か！)

99

ペパー(99点か！惜しかったぁ……！！)

セイジ「ここだけの話キミがこのクラスで最高得点だよ」ﾋｿﾋｿ

ペパー「マジっすか！！でもここまで来たら満点取りたかったぜ……悔しいっ！」

セイジ「向上心あってスーパーブラボーだね！ある意味99点で良かったかもね。これで満足せず次からも頑張るんだよ！」

ペパー「はいっ！」


お昼休み


ボタン「あ、ペパー。テストどうだった？」

ペパー「へへっ、見ろ！」ﾊﾞﾊﾞｰﾝ

ボタン「わっ！凄いじゃん！」

ペパー「全部ボタン先生のお陰です」

ボタン「ふふんっ、まあね〜。でも最終的にはペパー自身の力だよ。ほんとよく頑張ってたもん」

ペパー「先生……！」ｸﾞｽｯ

ボタン「そうだ、ご褒美に>>407してあげよっか？」

キス

ボタン「ご褒美にキスしてあげよっか♡」

ペパー「おいおいこんな学校のエントランスで……ってか恥ずかしいから内緒にしてほしいんじゃなかったのか？」

ボタン「ほとんどの知り合いにはとっくにバレてんじゃん。それはもういいよ」

ペパー「それもそうか」

ボタン「ってことで……///」(目瞑り)

ペパー「だからここエントランスだって。昼間っから人前でこんなの……///」

ボタン「ふーんだ……キスしてくれなきゃもう勉強教えない」

ペパー「そ、それは困る！ったく、何がご褒美だ。結局ボタンがしたいだけだろうが……はぁ、仕方ねえな///」ﾁｭｯ

ボタン「んっ///」

周りの生徒達「きゃーっ///」「なになにそういう関係！？」「誰と誰だか知らねえけどもっとやれ！！」ﾜｲﾜｲｷｬｯｷｬｯ

クラベル「おや、なんの騒ぎですか？」

タイム「テストが終わって晴々しいのは分かりますがもう少し静かにお願いしますね」

生徒「でも校長せんせー、タイム先生、あの子達が……///」

クラベル「ペパーさんにボタンさん！？ほほうそういったご関係でしたか」

タイム「ボタンさんっ！？最近明るくなった思ったらそういうことだったのね」

クラベル「……大丈夫ですよねタイム先生？この学校ってああいうのを禁止しているような校則ってありませんよね？」

タイム「>>410」

ないです

いや、実は…

タイム「いや、実は……あるんですよ。不純異性交友禁止法」

クラベル「な、なんですってー！？この学校は自由がテーマじゃないですか！校則が生徒の恋愛の邪魔をしていい道理はありません！そんな決まりは即廃止です！」

タイム「気持ちは分かります、校長先生。私も担任として明るい性格に変わっていくボタンさんを見てきましたからね。応援したいとすら思っていますよ」

クラベル「ならばタイム先生も賛成してくれますね」

タイム「いいえ、私個人の意思と校則は別です。自由な学校だからこそこの校則は必要なんですよ」

クラベル「……生徒の年齢層がバラバラだから、ですか？」

タイム「そういうことです。同じ学年に当たり前のように全く違う年齢の生徒もいるこの学校で色恋沙汰などトラブルの元でしかありません。ボタンさんとペパーさんの場合はその例ではないとはいえ……例外を認めてしまっては他の生徒に示しがつきませんしね」

クラベル「……心苦しいですが、それが正論ですね。これを伝えるのも校長の役目……」ｽﾀｽﾀ


ペパー・ボタン「んーっ///」ﾁｭｰ

クラベル「っていつまでくっついているんですかあなた達は！」ｸﾞｲｰ

ペパー「うおっ！？こ、校長先生」

ボタン「邪魔すんなしネルケ」

クラベル「えーっとですね、大変心苦しいですがそうといった関係はこの学校では禁止されていまして」

ペパー「は？なんで？」

クラベル「いいから今すぐ別れてください！」

ボタン「やですー！」

クラベル「でしょうね」


生徒会室


ボタン「とか言われたんだけど！ありえなくない！？」

ネモ「それほんとー！？うわっ、本当に書いてある。私もヤバいじゃん！」

ペパー「なんとかしてくれよ生徒会長。そんな校則、会長権限でなくしちまえ！」

ネモ「顧問のタイム先生頭硬いしなぁ……いわタイプ使いだけに。でも私も困るしなんとか説得してみる！」

ボタン「そいえばネモが生徒会長っぽいことしてるとこ初めて見た。ちゃんと仕事してたんだね」

ペパー「あっコラしーっ！オレも思ったけどしーっ！」

タイム「呼びましたか？」ｶﾞﾗｯ

ネモ「あ、タイム先生！ちょうどいいところに！ちょっと校則の見直しを図ろうと思ってたところなんです」

タイム「それはいい心がけです。ネモさんも生徒会長が板についてきましたね」

ネモ(真正面からあの校則なくせーとか言っても聞いてはくれないだろうし……まずは揺さぶりをかける！)

ネモ「>>412っていう校則足したらいいんじゃないかなーって思ってまして」

上に許可もらえば恋愛を認める

ネモ「恋愛禁止なんて酷すぎると思います！アイドルじゃないんだから！せめて上の人に許可を貰えば恋愛を認めるって校則にしましょうよ！」

タイム「ネモさん、あなたは過去のこの学校を知らないからそう言えるんです。昔は恋愛がらみのトラブルが絶えなかったそうですよ。……私も見てきたわけではありませんが」

ネモ「それは分かってますから！だからこそ校則を完全撤廃するんじゃなくて許可をもらえた人にだけ許して……」

タイム「その許可は誰が出すのかしら？それにたとえその校則を採用したとして、許可をもらえたらカップルが学校内で堂々とイチャイチャしてしまったら他の生徒から反感を買うでしょうね」ﾁﾗｯ

ネモ「うっ……そ、それは」

ボタン「う、うちらのことですか」

ペパー「堂々とイチャイチャしてしまい申し訳ありません……」

タイム「ネモさん、お友達のためを想うなら決まりの抜道を作るのではなく彼らを諭す方に労力を割きなさい」

ネモ「うぅ……だけどやっぱり酷いですってば！」

タイム「それとも……あなた自身もお付き合いしている子がいるのかしら？」

ネモ「ぎ、ギクゥ！そ、そそそそそんなんじゃないです」

ハルト「ネーモちゃぁ〜ん！愛妻弁当ならぬ愛夫弁当持ってきたよー！」ｶﾞﾗｯ

ネモ「タイミング悪いよお！」

ハルト「え？」

タイム「なるほどハルトさんでしたか。ちょうどいいタイミングで来てくれました、ハルトさん。ネモさんとはお別れなさい」

ハルト「>>414」

誰が別れるかBBA

ハルト「ああん？誰が別れるかBBA。妬みか？オイ」

ネモ「ハルト！？」

タイム「？」ｸﾙｯ

ハルト「あんただよ！他にどこにBBAがいるんだこのやろー！」

タイム「ハルトさん……口が悪いですよ」

ハルト「BBAは口が臭いぜ」

ネモ「ちょっとどうしたの！？今日のハルト変だよ！？」

ハルト「これが変にならずにいられるかってんだぃ！急に別れろなんて意味不明なこと言いやがって！！」

ペパー「あー、ハルト。実はかくばるシキジカってことでな」

ハルト「へー、そうなんだ。それで別れろと」

タイム「ハルトさん、あなたは優等生ですから分かってくれますよね？学校全体のことを考えてください」

ハルト「分かんないです」

タイム「ハルトさんっ！」

ペパー「無駄だぜBBA。オレ達の愛はたとえ教師であっても止められねえんだ！！」

ボタン「ああもうペパーまで釣られて口悪くなってるし……」

タイム「……本当は私だってこんな校則嫌ですよ。生徒達には自由な恋愛をしてもらいたい、そう思ってますよ。けれどね、過去には歳の離れた生徒同士の恋愛から>>416という大事件に発展した例もあるんです」

相手の命

タイム「かつてこの学校に在籍していた生徒に歳の差カップルがいたそうです。しかしそれ故のトラブルは絶えず、最後は歳上の生徒が歳下の生徒の命を奪ってしまった……そんな事件もあるんです。この校則が決まったのはそれからのこと」

ネモ「そ、そんなことが……」

ペパー「死人が出てるとは……それなら無理もねえな」

タイム「分かってくれましたか……ではお二組ともお別れを」

ボタン「でもうちペパーと喧嘩したことないもん！ねっ、ペパー」

ペパー「あ、ああ」(観覧車での出来事から目を背けながら)

ハルト「僕達だって喧嘩になりそうだったらポケモン勝負で決めて勝った方の意見が絶対！って事前に決めてるから争い事になったことないよ」

ネモ「ポケモン勝負自体が争い事だけどね！」

タイム「あなた達は良くても、あなた達に触発されて誕生してしまった歳の差カップルがどうなるか分からない……そのことを危惧しているんです」

ペパー「とにかく人前でイチャイチャするのはやめますから！それで何とか！」

ハルト「許してくれないならこんな学校やめてやる！！」

ネモ「そうだね！みんなでブルーベリー学園にでも転校しよっか！」

タイム「せっかくのチャンピオンランクが2人も転校！？そ、それは困りますね……分かりました。絶対に人目のつく場所でイチャイチャしないこと。それを守れるなら特別に許可します」

ボタン「良かったぁ……」ﾎｯ

ペパー「そもそもボタンに付きっきりで勉強教えてもらってるんだから許可貰えなかったら留年するところだったぜ」

ハルト「そうと決まればさっさと出てけBBA。部屋が加齢臭で臭くなる」ｼｯｼｯ

ネモ「ハルト、せっかく貰った許可が台無しになっちゃうからやめなよ」

タイム「はいはい。くれぐれも約束を忘れないことですよー」ﾊﾞﾀﾝｯ

ハルト「ヒャッハー！邪魔者も消えたことだしイチャイチャパラダイスの始まりだぜぇ！」

ネモ「今日のハルトやっぱ変！！」

ボタン「お腹空いてるからじゃない？」

ネモ「そ、そうだね！お弁当ありがとうハルト！さあ一緒に食べよ！」

ハルト「美味しぃ〜。流石僕」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ネモ「あ、戻った」

ペパー「なんかのCMみたいだぜ」

その夜… ボタンの部屋


ペパー「ボタンー、ここで勉強させてくれ」ｶﾞﾁｬｯ

ボタン「えー、でもこれから配信しなきゃだから」

ペパー「いいよいいよ。オレは勝手にやってるから。ボタンの声聞きながら勉強したいだけだからさ。そっちも勝手にいつも通りやってくれ」

ボタン「そう？それならいい……や、良くない！うちが視聴者に彼氏疑惑持たれてるの忘れたん！？ちょっとでもペパーの声をマイクが拾っちゃったら……」

ペパー「分かってるよ！絶対に声は出さないようにする。けど昼間あんなこと言われちまってよ、また難癖つけられて別れろだのなんだの言われる前に1秒でも長くボタンの側にいたい。声を聞いていたい。それだけなんだ」

ボタン「も、もうペパーったら……分かった。じゃあここにいていいよ」

ペパー「やったぜ！」



カシオペア「……諸君、今日の配信を始めるぞ」

コメント「待ってましたー！」「今日もかわいいよカッシー」「カッシーのカレッシーになりたい」

カシオペア「今日やっていくゲームは……」

ペパー「……っしゃ。これボタンゼミでやったところだ！」(心の声のつもり)

カシオペア「っ！？」

ボタン(い、今のマイク拾ってないよね！？結構離れてるし大丈夫だよね！？)

コメント「今変な音入らなかった？」「男の声に聞こえたような」「前に心霊現象に悩まされてるとか言ってたしそれだろ　そうだと言って」

カシオペア「い、今のはあの…お兄ちゃん！お兄ちゃんが部屋の前通りかかったみたいで」

コメント「動揺が怪しい…」「カッシーのお兄ちゃんになりたいでござる」「実家なんだ　勝手に一人暮らしだと思ってた」「てか過去に一人暮らしって言ってなかった？」

カシオペア「きょ、今日はたまたま実家に帰っていてな。そこから配信をしているのだ。だからたまに私以外の声が入るかもしれないから気にしないでほしい」

コメント「なんだそういうことか」

ボタン(よし！なんとか誤魔化せた……！かな？あとは一番目ざとそうなスパチャ常連組がどう出るか、だな……)

スパチャコメ「>>420」

私だけがカシオペアの応援をすれば良いのです！

実家特定した

あのペパーと付き合ってたのか

スパチャコメ「実家特定した」

ボタン(はっ？今ので……？てか実家で撮ってるなんてのも嘘なんだからそんなわけないし……こういうのは無視無視っと！)

カシオペア「ではそろそろ始めよう。今日のゲームは……」



〜ガラル地方　シュートシティ　ピオニー邸〜


ピオニー「ウッヒョー！今日もボタちゃんの動画はド・最高だぜ！」

シャクヤ「オヤジ、流石に最近スパチャしすぎじゃね？」

ピオニー「止めるなシャクヤちゃん！！落ち目の時に応援してこそファンってもんだ！！」

シャクヤ「そうだろうけど」

ピオニー「ほらほらオレ以外にもスパチャすりやつが早速現れて……ん？実家特定しました？それってつまりここのことか？」

シャクヤ「そんなわけないじゃん。こういう迷惑な輩は無視に限る！ほらボタちゃんもスルーしてることだし」

ピオニー「なるほどなぁ。ネットの世界は難しいぜ」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ピオニー「おっと来客か。シャクちゃんよろしく」

シャクヤ「はーっ！？アタシもボタちゃん見てたいんだからオヤジが出ろよ。一家の主！」

ピオニー「ったくしょうがねえなぁ……はーい今出まーす」ｶﾞﾁｬ

>>423「ここがカシオペアさんのお宅で間違いないでしょうか」

メイ

メイ「ここがカシオペアさんのお宅で間違いないでしょうか」

ピオニー「お、オタクだぁ！？確かにオレっちはカシオペアちゃんに何十万も貢いでるしオタクってことになるのかぁ？」

メイ「何言ってんだこのおっさん」

シャクヤ「そういう意味じゃないでしょオヤジ……ん？なんかどっかで見たことある顔のような」

メイ「えっ！？き、気のせいじゃないですかねー？」ｸﾁﾌﾞｴﾋﾟｭｰﾋﾟｭｰ♪

ピオニー「ってなんでカシオペアって名前を知ってるんだ！オレのかわいいかわいい愛娘、ボタン・マクロコスモスのネット上でのハンドルネームを！！」

メイ「なるほど、本名はボタン・マクロコスモスさんって言うんですね」

シャクヤ「オヤジーっ！！喋りすぎだよバカ！！」

ピオニー「いいだろ別に。カシオペアちゃんのファンか！？そうなんだよな！？」

メイ「>>425」


1. カシオペアちゃんの大ファンです！是非会わせてください！！
2. カシオペアアンチの者です。私を裏切ったカシオペアを抹殺しにきました

1

メイ「カシオペアちゃんの大ファンです！！是非会わせてください！！」

ピオニー「ほらな！」

シャクヤ「いやいやあやしーよ。住所の特定までするなんておかしい！」

メイ「ハッキングとか得意な知り合い(アクロマ)がいるので」

シャクヤ「犯罪だし！！こんな奴はボタと会わせない！！」

ピオニー「いいいじゃないかシャクちゃん少しくらい。それにハッキングとか得意なのはボタちゃんも同じじゃないか」

シャクヤ「あの子は人の為になる時以外ハッキングはしない！こんな危なっかしい奴と一緒にしないの！」

メイ「えぇー……せっかくイッシュ地方から来たのに」

ピオニー「イッシュ！？こりゃまた遠路はるばる！シャクちゃん、このまま帰すのは可哀想だとは思わないか？」

シャクヤ「はぁぁ……分かったよ。上がってきな。どちらにしろあの子はいないしね」

メイ「えっ！？さっきの放送で実家にいるって言ってたじゃないですか」

シャクヤ「あれ嘘だよ。彼氏の声入っちゃったの隠す為に咄嗟についた嘘ってとこだろうね」

メイ「そ、そうなるとやっぱり噂は本当でさっきの声も彼氏さんだと……！？」

シャクヤ「多分ね。アタシも彼氏できた報告は受けてないから予想だけど」

メイ「女の勘は当たりますよ……きっとお姉さんの言う通りだと思います……」ﾄﾞﾖｰﾝ

シャクヤ「ご、ごめん。ショック受けちゃった？こういうのでショック受けるのは男子だけだと思って油断してたわ」

メイ「だって私おとこのこですから」

シャクヤ「！？」

ピオニー「！？」

メイ「ん？また私なんか言っちゃいました？」

シャクヤ「オヤジーっ！！ほら見たことか！ほら見たことか！！こんな危なっかしい奴家に入れないほうがいいよ！！」

ピオニー「お、おう！そうだな！！」

ピオニー「結局根負けして泊めることになっちまったぜ。まあこんな時間にこの歳の子供を突き放すわけにもいかねえしな」

シャクヤ「はい、ここがボタちゃんの部屋」ｶﾞﾁｬ

メイ「わぁ〜！アニメやゲームのグッズにかわいいポケモンのぬいぐるみでいっぱい！！思った通りです！」

シャクヤ(それにしてもやっぱこの子見たことある気がするんだよな……)ｼﾞﾛｼﾞﾛ

メイ「お、お姉さん？私の顔に何かついてますか？」

ボタンの部屋に貼ってあるリオルガールのポスター「ﾊﾞﾊﾞｰﾝ!」

シャクヤ「あれだああああああああっっ！！」

メイ「は、はいっ！？」ﾋﾞｸｯ

シャクヤ「リオルガール！！映画ハチクマンシリーズに出てくるリオルガールだよねあんた！？」

メイ「あ、はい」

ピオニー「な、なんだってー！？オレもダイ好きだぜハチクマン！！」

シャクヤ「全部見ました！！握手してください！！」🤝

ピオニー「オレもオレも！」🤝

メイ「さっきと立場が逆転してる……」🤝

シャクヤ「ほらこれポスター！あの子もリオルガールのファンなんだよ」

メイ「か、カシオペアちゃんが私のファンで私もカシオペアちゃんのファン！相互ファン！なんて奇跡！！」

シャクヤ「絶対喜ぶよあの子！……ってガールじゃねえかあああああああああっっっ！！」ﾄﾞﾝｶﾞﾗｶﾞｯｼｬｰﾝ

ピオニー「しゃ、シャクちゃーんっ！？」

メイ「面白いご家族だなぁ」

シャクヤ「男なの！？ガールなの！？どっちなのかハッキリしろや！」

メイ「どちらでもないしどちらでもある……ってとこでしょうかね」

シャクヤ「全然分からんっ！！」

メイ「体はおとこのこだけど心は女の子です！！でもカシオペアちゃんのことは恋愛対象として見てます！！」

シャクヤ「や、やっぱ危なっかしいよこの子……」

メイ「お願いします！！絶対にカシオペアちゃんに会いたいです！！今どこにいるのか教えてください！！」

ピオニー「>>428」

おまえのうしろだ

ピオニー「お　ま　え　の　う　し　ろ　だ」

メイ「ひええっ！？怪談話！？」

ボタン「……うちの部屋で何してん」

メイ「って誰ですか！？」

シャクヤ「あなたが会いたがってたカシオペアちゃんだよ」

メイ「わぁ〜！イメージ通り！かわいいっ♡」ﾑｷﾞｭｯ

ボタン「ぐほぉっ！そ、そっちこそ誰！？」

メイ「あなたのファンです！！」

ボタン「はっ！？さっきのスパチャの！？本当に実家特定されてたとは……！」

メイ「いないって聞いてたのに嘘つくなんて酷いですよぉ」

ノボリ「わたくしがお送りいたしました」

メイ「なんだノボリさんか。ノボリさんなら不可能はないですね」

ボタン「というかどこかで会ったことある？知った顔のような気がしてならないん……」ｼﾞｰ

メイ「はぅぁぁぁ……♡カシオペアちゃんが私の顔をじっと見てるぅぅ///」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

シャクヤ「ん」ﾎﾟｽﾀｰﾕﾋﾞｻｼ

ボタン「ん……？んん……！？リ、リオルガールっ！？マジで！？本物！？」ｷｬｯｷｬｯ

メイ「本当に私のファンなんだ……！相互ファンだなんて夢みたい！！」

ボタン「……ﾊｯ!思いついた！きしかいせいの策！！」

メイ「へ？」

翌日


カシオペア「諸君、今日の配信には特別ゲストが来ている」

コメント「ゲスト！？」「お兄さんですか？」「カッシーだけでいいよ」

リオルガール「あなたのハートに3色パンチ！リオルガールでーっす！」

コメント「な、なんだってー！？」「この声間違いない！モノホンや！」「そもそもあなた誰ですか？」

カシオペア「知らない者もいるかもしれない。私が敬愛する映画シリーズ『ハチクマン』の主人公役を務めるリオルガールさんが私の配信に駆けつけてくれたのだ。まさにヒーローのように、な」

リオルガール「そういうわけなんで今日は2人でゲームやってくよー。よろしくねー！」

コメント「うおおおおおおおおお！」「まさかのコラボ！」「長官、前にヒーロー物好きって言ってたもんね」「オレモスキー！」

スパチャ「ワタクシだけがリオルガールを応援できればいいのです！！」

ボタン(よし……！手応えバッチリ！これで視聴者層を取り戻せる！！)

メイ(ボタちゃんのお役に立てるなんて幸せ……♡)ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

カシオペア「リオルガールへの質問も受け付けているぞ」

リオルガール「えっ！？あ、はい！なんでも答えちゃいます！！」

スパチャコメ「>>432」

キョウヘイくんとその後どう？あはは…

二人はどういう関係？

スパチャコメ「2人はどういう関係？」

カシオペア「あー、えーっと」

ボタン(正直に実家特定されて突然の来訪されましたとは言えないよね……メイくんがヤバい人だと思われちゃうし。ここは無難に事務所を通じて知り合ったとか言っとけばいっか)

カシオペア「彼女とコラボしてみてはどうか、と事務所を通じて紹介してもらったのだ」

リオルガール「んもぅカシオペアちゃんったら。視聴者のみなさんが知りたいのはそういうことじゃないですよね？どう出会ったかなんてどうでもいいでしょ。みなさんが知りたいのは……こういうことでしょっ？」ﾀﾞｷﾂｷ

カシオペア「ふえっ！？///ちょ、突然の抱擁どうした！？///」ﾀｼﾞﾀｼﾞ

リオルガール「こういう関係でぇす♡」

コメント「うおおおおおおおおお！！」「ゆりゆりな関係ではござらんか！！」「彼氏ではなく彼女だったか　ならヨシ！」「百合の間に挟まりてぇ〜」「←ガ…ガイアッッッ！！」

カシオペア「も、もう離れてってば！///」

リオルガール「うふふ。恥ずかしがり屋さんなんだからぁ」

〜配信終了後〜


ボタン「ふぅ。今日楽しかったよ！またやろ」

メイ「うんっ！私も楽しかった！またいつでも呼んでね」

ペパー「ボタああああああああンっ！！！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀｯ

ボタン「うわあ！？び、ビックリした」

ペパー「見てたぜ配信！なんだアレは！？」

ボタン「初めてのコラボ配信。楽しんでくれた？」

ペパー「全然楽しくねえよ！！なんだよ最初の方のアレは！！！」

ボタン「あ、あーっ……」

メイ「あなた……もしかしてボタちゃんの……」

ペパー「うおっ！？本物のリオルガール！だがオレの女にやたら引っ付いたりしたことは許さねえぜ」ﾀﾞｷﾖｾ

ボタン「わっ」

メイ「や、やっぱり……！本当にいたんだ、彼氏……」ｶﾞｸﾝｯ

ペパー「何が百合経営だ！！オレは認めねえぞ！！」

メイ「何言ってるんですか、彼氏くん。あなたのせいでカシオペアちゃんは今視聴者を沢山失って伸び悩んでいるんですよ？」

ペパー「うぐ……」

メイ「けど私と百合を演じればかつての視聴者も戻ってきます！それだけじゃない、百合を求める新たな層を取り入れることもできます。私はそこまで計算してやっているんです」

ペパー「……ボタンは、どうだ？そうしてでも視聴者数が大事か？」

ボタン「うちも……またコラボするにしてもああいうのはちょっと控えてほしい……かな。だって密着されると完全に体格は男の人だし……でもVTuber界で天下を取るにはそれしかないのかも……」ｺﾞｸﾘ

ペパー「……分かったよ！なら1週間だ。1週間以内に登録者数が今の倍になったら認めてやる！あくまで演技だもんな。……えっ？男？今男って言った？」

メイ(私は全然演技のつもりないんですけどねぇ)ｼﾞｭﾙﾘ

ボタン「っ！？」ｿﾞｸｯ


1週間後……カシオペアチャンネルの登録者数は　>>435

1. 目標達成！倍に増えたぞ
2. そう甘くねえぜ…大して変化はなかった
3. 増えたってレベルじゃねえ！ドンナモンジャTVに迫る勢い！

2

２

ボタン「結果を発表いたします」

メイ・ペパー「……」ｺﾞｸﾘ

ボタン「うちの登録者数は！なんと！なんと！ついに！大台の！？」

ペパー「おお！？」

ボタン「増えませんでしたー」

メイ・ペパー「ｶﾞｸｯ」

ボタン「ま、そんな甘い世界じゃないよね。好きにやって時間かけてジワジワ伸ばすしかないんよ」

ペパー「とにかくこれで約束通り、これ以上ボタンには近寄らないでもらうぜ」

メイ「チッ……わっかりましたよ〜。これまで通り視聴者としてカシオペアちゃんを応援します」

ペパー「最初からそうしろ」

ボタン「で、でもコラボはまたしようね」

メイ「……酷いっ！ああやって隣には座らせるけど抱きつくなですって！？それじゃあまるで拷問じゃないの……！私をコラボだけしてくれる都合のいい女みたいな扱いして！！」

ペパー「男だろうが」

ボタン「そ、そうだよね……うちちょっと勝手すぎたかも」

メイ「ということで逆を提案します」

ボタン「……逆？」

メイ「ポケウッドに来て！ボタちゃんも銀幕デビュー！！映画で共演できたら思い残すことはないよ。潔く手を引きます」

ボタン「え……えぇーっ！？無理無理無理！！うちなんかが映画なんて……」

ペパー「ほほう。いい案じゃないか」

ボタン「ちょっとペパー！？」

メイ「じゃあ行きましょうか！大丈夫もう台本は用意させてますから。私とボタちゃんのW主演にピッタリな内容の台本をね！」


こうしてボタンは>>438という映画に出演することになった

星の美少女勇者達

ポケウッド


監督「ヘイメイちゃん！新しい脚本書かせといたゼ」

メイ「いつもありがとうございます監督」ﾍﾟｺﾘ

監督「今回のタイトルは『星の美少女勇者達』というファンタジーバトル物だそうだヨ。W主演希望とのことだったからネ。で……もう一人の主演候補は自分で選ぶって話だったけどドナタに頼んだのカナ？」ｷｮﾛｷｮﾛ

メイ「あっはい今呼びます。おーい、ボタちゃん！隠れてないでこっちおいでー」

ボタン「ど、どもー……」

監督「ワオ！チミが主演候補かい？見かけない顔だけどモ……」

メイ「ここの所属じゃないんで」

監督「素人ってワケかい！HAHAHA、メイちゃんはいつも奇想天外な行動を取るね」

ボタン「や、やっぱダメですよね！？そもそもうち美少女なんてガラじゃないし演技もしたことないし……！」

ペパー「何言ってんだボタン！お前は美少女だし、威厳あるマジボスを演じる練習でよく鏡の前でポーズ決めてるのも知ってんだぜ」

ボタン「な、なんで知ってるし！？///」

ペパー「ハルト曰くボタンの演技力はなかなかだとのことだ。自信持ってこなしてこい！！」

ボタン「うぅ〜……そっちは分かったけど！タイトル聞いたでしょ！？うちのどこが美少女なの！！」

ペパー「オレがブスと付き合ってるって言いてえのか！？かわいいんだから自信持てって」

メイ「うんうん！世界一かわいい！」

監督「うーん、ミーもキュートだと思うけれど、メガネっ子＝地味子ってイメージがあるからネェ。コンタクトにしてみたらよりキュートになるんじゃないかな？」

ペパー・メイ「メガネは外すな！！！！！！！！！！！！💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢」

監督「す、すみませんでした」

ボタン「も、もうみんなして……分かったやる！やればいいんでしょ！？」

控室


スタイリスト「はーい、メイク完了しましたよー」

ボタン(煌びやかなすがた)「こ、これが……うち……！？」

スタイリスト「ボタンさんは素材がいいですからねー。あくまでカメラ写りが良くなる程度のナチュラルメイクですが。それでも結構変わるもんでしょ？」

ボタン「なんかちょっと自信持ててきたかも……！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

メイ「あ、ボタちゃんメイク終わったー？はいこれ、台本持ってきたよ」

台本「ﾍﾟﾗｯﾍﾟﾗ」

ボタン「……なにこれ？」

メイ「台本だけど」

ボタン「紙じゃん！？」

メイ「台本だけど」

ボタン「ほ、本当にこれだけなん！？うち騙されてる！？」

メイ「本当にこれだけなんだよお。ポケモン達も役者として育てられてるといってもやっぱり100％思った通りには動いてくれることって中々ないからね。それでもうほとんど役者とポケモンのアドリブに任せた方が面白いって結論に至って今はこうなったんだって」

ボタン「ほとんどってレベルじゃない……」

メイ「だから台本に書いてあるのはその映画の世界観の説明！以上！って感じ」

ボタン「はえー……」

メイ「とはいえ事前にある程度どんな演技にするか決めとこっか。えーっと今回の映画は……2人の美少女勇者私とボタちゃんVSハチクさん演じるハチク大魔王！以上！あとは全部私達に任せるって」

ボタン「本当にそれしか決まってないんだ……」

メイ「そうだなぁ……私達でハチクさんに>>441するっていう演技プランはどう？」

集団リンチ

メイ「ハチク大魔王を集団リンチするのはどう？」

ボタン「主人公側のやることか！？」

メイ「大丈夫大丈夫ハチクさん鍛えてるから。強いから」

ボタン「そ、そういう問題じゃないし……」

メイ「あ、そうだボタちゃん役名とかどうする？ハチクさんみたいに本名そのまんま役名にしてもらうこともできるよ。ちなみに私は全部芸名のメイでやってるけど」

ボタン「それ芸名だったんだ。うちも本名は困る。カシオペア……もやだな。バレたくないし」

メイ「じゃあ適当にペニーちゃんってことで申請しとくねー」

監督「収録始めマスよー」

メイ「はーい」

ボタン「ああっちょっとメイくん！まだ演技プラン定まってないんですけど……ええいままよ！」



ﾌﾞｰｰｰｰｰｰ(映画が始まる時のあの音)


時は30XX年、人類は大魔王ハチクによる支配を受けていた……

ダンデ「1000年先…！？」

ハチク大魔王「グハハハ！我こそはハチク大魔王！愚かなる人類共は我が前にひれ伏せ！我の為に働けっ！！」

奴隷「うっ……！も、もう動けねぇよぉ……」

ハチク大魔王「使えない奴隷共め……まあ良い。貴様らの代わりはいくらでもいる！新たなる奴隷を捕まえてくるのみよ。このヒューマンボールでなっ！！」

王様「頼む！これ以上国民を苦しめる……それだけはしないでくれっ！誰か……誰かあの大魔王を止めてくれぇ！！」

ハチク大魔王「伝承に伝わる伝説の勇者でも現れぬ限り我を討つことなどできぬ！！」

王様「伝説って？」

ハチク大魔王「ああ！」



ナツメ「メイ、ペニー。よくぞ来てくださいました」

メイ「はいっ！占い師のジュジュべ様っ！あらゆる未来を予期し災害から救ってきたとされるジュジュべ様！！」

ボタン「ジュジュべ様、現在街は大魔王による支配を受けて人々は苦しんでいます。私達に何かできるきとはないのでしょうか」

ナツメ「未来が見えました。あなた達2人が星の美少女勇者となり大魔王を討つ未来が！！」

メイ「なんと！」

ボタン「美少女って部分必要ですか？」

ナツメ「要る。(鋼の意志) まずは見えた未来であなた達が連れていたポケモン、>>443〜>>445を捕まえるのです！」


こうして2人の美少女勇者の冒険の旅が始まったのだ！

フシギダネ