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【SS】キョウヘイ「俺、一人暮らし止めるってよ」【キョウヘイ×トウコ】

 ▼ 1 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/26 18:19:20 ID:XEfeAmrE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=282107
↑の建て直しです
長い間時間を空けて申し訳ないです
コテ、酉が微妙に違いますが本人です
あと、もう一つ同じ題名のがありますが、そちらはssタグをつけ忘れてしまったやつです
計3つもスレ建ててしまって紛らわしくて済みません
短いので一応初めからコピペはします
 ▼ 761 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/02 18:51:52 ID:VE/tOJRo [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
キョウヘイ「これは……?」

トウコ「私もあんまり知らないけど、ポケモンの技を強化する道具らしいよ。トレーナーとポケモンの両方につけるんだって」

そんな便利道具があるとは、知らなかった。

どんな効果なのだろうか。

プレートなどのように出力を高めるのか、はたまた新たな効果を追加するのか、早く使って見たいところだ。

と、そこで肝心の内容を聞き忘れていることに気づく。

キョウヘイ「そういえば、これは何を強化するんだ? 見た目的に毒かゴーストか?」

トウコ「うん、毒だよ! タイプの18種類色があってね、毒タイプのを選んできたの」

キョウヘイ「毒? ちょうど毒技の威力たりてないとか思ってたんだよ! ありがとう」

お礼を言うと、トウコは俺の腕に自分の腕を絡ませてきた。

トウコ「お礼なんか、いらないよ?」

トウコは密着距離で俺を見上げてくる。
 ▼ 762 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/02 18:52:14 ID:VE/tOJRo [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
迂闊に振り向けば、顔はすぐそこだ。

俺は素早く振り向いて、そのまま顔を近づけた。

トウコ「んむっ……!?」

奇襲に驚いたのか、トウコが塞がれた唇から声を漏らした。

しかし、それも一瞬のこと。

トウコはそのまま動いて、俺に正面から抱きついてきた。

俺は左手を背中に、右手を頭に、それぞれ回す。

キョウヘイ「…………」

トウコ「…………」

ここは、家の中。

この時間を邪魔するものは、当然誰もいなかった。
 ▼ 763 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/02 18:52:52 ID:VE/tOJRo [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
さて、ここでまたひと段落
あとは完結まで走り抜けるだけ!
とか言っておいて申し訳ないのですが
修学旅行、とかいうゴミクズ仕様のイベントがあってですね……
12月の3日〜9日は全く更新ができません
ご了承ください

いらないイベント作りやがって……
こんな完結間近で落ちててもう一回スレ立てとかマジで嫌だぞ!?
 ▼ 764 粉の申し子◆G3ulo7Adbw 16/12/02 20:17:28 ID:o3w4CG82 NGネーム登録 NGID登録 報告
上げるよ?
 ▼ 765 サーナイト@フェアリーメモリ 16/12/02 21:37:08 ID:i/oE9F/Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 766 ナマケロ@タンガのみ 16/12/02 21:38:32 ID:hVKsQBCU NGネーム登録 NGID登録 報告
そんな頻繁に上げる必要ないでしょ

支援
 ▼ 767 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/02 21:54:58 ID:VE/tOJRo [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
皆さんありがとうございます!
助かります……いやほんと
安心して行ける

あと>>765の名前欄に運命を感じた
 ▼ 768 ホーホー@ポケモンずかん 16/12/03 06:52:50 ID:FDGMGnnY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
楽しんで来てください
 ▼ 769 FM-K◆wJF47Kv34o 16/12/06 21:24:37 ID:QY1p/Hes NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
とりあえず守っておきます
 ▼ 770 ダーテング@こぶしのプレート 16/12/08 17:36:22 ID:lUNMxeJA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まってますよ
支援
 ▼ 771 オニシズクモ@きんのいれば 16/12/08 18:40:17 ID:Jtc7u6no NGネーム登録 NGID登録 報告
待っとるで
 ▼ 772 FM-K◆wJF47Kv34o 16/12/09 22:55:04 ID:cPKh0x1w [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
絶対的支援 
 ▼ 773 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/09 23:45:46 ID:eOUUBnMg [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
無事帰投
保守ありがとうございました!
それでは、続けていきます
完結までもう少しお付き合いください
 ▼ 774 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/09 23:46:29 ID:eOUUBnMg [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
今回のことで周りの環境が変わってしまうのではないか、と俺は危惧していたりもしたのだが、全くの杞憂だった。

メイやルリもそれからは普通に戻った。

抱きついてきたり、からかってきたり。ここ最近なかったので、懐かしい騒がしさだ。

唯一変わったことといえば、家でのトウコとの物理的距離がものすごく縮まったことくらいか。

そして、今週も最後の日、土曜。

何をするでもなくトウコと家で過ごしていると、インターホンが鳴った。

人の幸せな時間邪魔してんじゃねえよ、と心の中で悪態を吐く。

インターホンを覗くと、そこにはーー

キョウヘイ「って、トウヤ!?」

トウコ「えっ? お兄ちゃん!?」

ーーこの状況を作った元凶が立っていた。

俺たちは玄関に向かい、扉をゆっくり開けた。
 ▼ 775 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/09 23:47:11 ID:eOUUBnMg [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウヤ「久しぶり〜! 元気にしてた?」

テンションは半年前と全く変わらなかった。

トウコ「元気にはしてたよ」

キョウヘイ「で、何の用? わざわざ来るってことはなんかあるんだろ?」

俺がさっさと用件を済ませようとすると、トウヤは心外そうな顔をする。

トウヤ「用がないと来ちゃいけないんて、俺歓迎されてないの?」

うざったいので即答する。

キョウヘイ「そりゃそうだろ。トウヤが持って来るのは面倒ごとばっかりだからな」

トウヤ「まあ、用はあるんだけどさ。その様子だとさっさと済ませたい感じ?」

トウヤも馬鹿ではなかったようで、俺の心中を察してくれた。

キョウヘイ「まあ……そうだな」

トウヤ「そうか。でも、多分時間かかるんじゃないかなー? というわけで、上がらせてもらうよッ!」

言うが早いが、トウヤはさっと靴を脱いで玄関に上がって行く。

キョウヘイ「お、おい、ちょっと待って!」

俺たちも急いで靴を脱いでトウヤを追いかけた。
 ▼ 776 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/09 23:48:08 ID:eOUUBnMg [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
俺たちはとりあえずダイニングの机に腰を落ち着けた。

トウヤはさっきまでのふざけた笑いを消して言う。

トウヤ「じゃあ、さっさと本題入ろうか」

キョウヘイ「……おう」

何を言われるのだろうか。

トウコが帰る、なんて話題でなければいいが……。

幸い、トウヤが口にしたのはそんな最悪の言葉ではなかった

トウヤ「…………キョウヘイ、調査員やらねえか?」

キョウヘイ「……ん?」

前にも言ったかと思うが、ポケモン調査員、通称旅人は、とても就き難い職だ。

抜擢されたのは嬉しいのだが、なぜ俺なのだろうか。

そして、まだ学校生活のど真ん中であるこの時期に来る理由もわからない。
 ▼ 777 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/09 23:49:43 ID:eOUUBnMg [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
キョウヘイ「……なんで?」

そんな、色々な疑問が詰まった「なんで」だった。

トウヤ「キョウヘイ、ここ数ヶ月で色々とやらかしてない?」

キョウヘイ「あ?」

俺が聞き返すと、トウヤはやれやれとばかり首を普通。

トウヤ「格上の人相手に喧嘩売って倒すとか、組織一つぶっ潰すとか、チャンピオンに喧嘩売って倒すとか」

キョウヘイ「…………やってたね」

理由あってのことなので、別に俺が悪いわけではないのだが……。

トウコ「って、チャンピオン以外にもなんかやってたの!?」

横でトウコが少し飛び跳ねた。

キョウヘイ「ま、まあね」

その辺は説明しても無駄というか面倒なので、黙っていた。
 ▼ 778 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/09 23:50:33 ID:eOUUBnMg [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウヤ「ま、その実力が認められたってことじゃない? というわけで、やる? というか、やってよ」

半ば強制するような口調でトウヤは迫ってくる。

キョウヘイ「…………」

俺とてトレーナーの端くれなので、やはり旅人に夢見たことくらいはある。

正直棚からぼた餅状態である。

しかし、問題が一つ。

旅人業を始めてしまえば、学生には戻れないだろう。

そうなれば、メイやルリ、ヒュウ、そして、何よりトウコといられる時間が少なくなってしまう。

やるにしても、高校は卒業してからだ。

どうしても今でないとダメなら、きっぱり断ろう。

これで、思考はまとまった。
 ▼ 779 FM-K◆wJF47Kv34o 16/12/09 23:51:13 ID:cPKh0x1w [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イッチお疲れさまです!
 ▼ 780 粉の申し子◆G3ulo7Adbw 16/12/10 10:14:39 ID:JqoJxLHA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 781 ドラピオナー◆SPABkH4kvM 16/12/10 17:01:43 ID:lb9HD0eY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 782 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/10 23:40:05 ID:82X.UGW. [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
キョウヘイ「……断る。少なくとも、今は」

トウヤ「今は、ってことはどういうこと?」

勧誘されている立場でこんなことを言っていいのかわからないが、ここは強気に出ておこうと俺は考えた。

キョウヘイ「……条件は、2つかな。1つは、学校卒業まで待つこと。そんで、もう1つはーー」

キョウヘイ「ーーーートウコをタッグにすること」

トウコ「……え?」

旅人には、タッグ制度というものがある。

調査などの最中に、1人だと例えポケモンがいたとしても窮地に陥ったりした時に対処が難しい可能性がある。

そこで、2人をワンセットで調査に出すのだ。

トウヤ「ちなみに、なんでトウコ?」
 ▼ 783 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/10 23:40:55 ID:82X.UGW. [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
俺は、トウコに手刀を切った。

これから言うことは、トウコはまだ言いたくなかったかもしれないからだ。

トウコは少し首を傾げ、それからハッと何かに気づいたような顔をした。

トウコ「え、ちょ、ま、待って! ちょっと!」

トウコは抵抗しているが、今回ばかりは言わないとダメだ。

正直、俺も言いたくないが、仕方ないのだ。

あえて、トウコを無視して俺は話を進める。

キョウヘイ「なんでか? …………俺が、トウコを好きだから」

あとで悶絶必死なのを覚悟して、俺は言い放った。

ーーなにがどうして、恋人の兄にそんなことを面と向かって言わねばならんのだ。

しかし、この場で納得させるにはそれしかないだろう。
 ▼ 784 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/10 23:41:45 ID:82X.UGW. [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウヤは、目を丸くしたあと、苦い顔になった。

そして、無言でトウコを見やる。

トウコ「え、えっと……わ、私も……」

トウコは消え入りそうな声で、しかし確かに明言した。

トウヤ「…………確かに俺、トウコのこと頼んだけどさぁ……そういう意味じゃねえし……というか、そう来たか」

あからさまに、失敗したなぁ、と言う顔をする。

キョウヘイ「……なんか、文句あるか?」

あえてトウヤを煽るべく、俺は高圧的な口調を意識する。

トウヤは、真顔。

一切の感情が入っていなかった。

トウヤ「……調査員としては、文句はない。2人とも実力は同じくらいだし、高いからな」

でも、と付け足すと、その顔は、敵を睨むような表情に変貌する。

トウヤ「トウヤとして、兄妹としては、認めねえ。絶対に、だ」
 ▼ 785 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/10 23:42:40 ID:82X.UGW. [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウコがガタンっ、っと立ち上がった。

トウコ「お兄ちゃんは親じゃないでしょ!? なんで口出せるの!!?」

対してトウヤは、冷静だった。

トウヤ「そりゃ親じゃないから、本人に干渉するのはダメだろうな。だから、これは俺の感情」

自分の感情、と言われてしまえば、反論は難しかった。

ならば、反論しなければいい。

キョウヘイ「……よし」

トウヤ「なにが『よし』なんだよ?」

キョウヘイ「これが分からなくて、それでも旅人か?トレーナー間で揉めたらやることは1つだろ」

トウヤ「俺はバトルだけは仕掛けないないようにしてたんだけどな…………俺に勝てるとでも思ってるのかよ? あ?」

トウヤは高圧的に俺に言った。

俺はそれを無視して答える。
 ▼ 786 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/10 23:43:44 ID:82X.UGW. [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
キョウヘイ「バトルのプロだかなんだか知らねえけどよ、勝負に絶対があるとでも思ってんの?」

トウヤ「……分かった。さっさとやろうじゃねえか。10分後にはここでお前は土下座してるぞ」

キョウヘイ「俺は、の間違いじゃねえか?」

トウヤ「ッ!! さっさとフィールドに案内しやがれッ!!!」

キョウヘイ「分かったっつの……いくよ、トウコ」

怒るトウヤをいなして、固まっているトウコに呼びかける。

トウコ「えぇっ? あ、うん……」

そして、喧嘩の場所はバトルのフィールドへと移動した。
 ▼ 787 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/10 23:45:33 ID:82X.UGW. [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
道中。

トウコ「もう……っ! なんでこんな無茶するの!?」

トウコが怒り心頭、と言った風で俺に言う。

キョウヘイ「別に無茶じゃねえよ。それに、無茶だって分かってたってやらなきゃダメだろ」

トウコ「……お兄ちゃん、強いよ。とてつもなく」

そりゃそうだ。

去年、チャンピオンリーグで準優勝しているのだから。

キョウヘイ「知らねえよ。俺だって強くなったつもりだし」

俺が下がらないと見ると、トウコは怒りというよりは呆れた顔になった。

トウコ「…………じゃあ、私、信じるよ。キョウヘイが勝つこと」

キョウヘイ「……おう。勝つよ」

フィールドに着くまで、トウコは俺の手をぎゅっと握って離さなかった。
 ▼ 788 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/10 23:46:14 ID:82X.UGW. [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
フィールドでお互い睨みながら、俺たちは会話をする

トウヤ「ルールは、1対1でいいな?」

キョウヘイ「もちろん。さっさと出せよ」

トウヤ「……手加減しねえぞ」

キョウヘイ「んなもん分かってるわ。だから、さっさと出せって言ってんだろ」

トウヤが取り出したモンスターボールは、水色ベースに稲妻模様が入ったもの。

クイックボールだ。

と同時に、空が瞬く間に真っ黒な雲で覆われた。

無造作にぽい、と投げられたボールは空中で割れて中のポケモンが出てくる。

ピッシャアアアン、と雷が連続で鳴り響いた。

光によって浮かび上がったシルエットは、逞しい上半身と下半身の代わりにある雲。

雷鳴が一瞬止み、水色の体があらわになる。

トウヤ「行くぞ……ボルトロスッ!」

ボルトロス「トゥロオオオオオオオオオオオスッッ」

ボルトロスの鳴き声によって呼び寄せられた雷鳴は、トウヤの声を強調するようにあたりに鳴り響いた。
 ▼ 789 ポッタイシ@きょうせいギプス 16/12/10 23:48:10 ID:eZb7qY7I NGネーム登録 NGID登録 報告
いっばみが♪ いっばみが♪

支援
 ▼ 790 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:16:01 ID:C7GeXuO. [1/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
キョウヘイ「ボルトロス……!」

雷を操る伝説のポケモン、ボルトロス。

電気タイプなだけあって、クロバットとの相性は最悪だ。

しかし、勝たなくてはならない。

キョウヘイ「……クロバット。間違いなく最強だぞ」

手に持つスピードボールに話しかけ、俺はボールを投げ上げる。

キャッチと同時に、ボールを、今度は前方へ投げる。

クロバット「ロロロバっ!」

クロバットの声も、いつになく気合が入っている。

これで両者の準備は完了した。

トウコ「……バトル、始めっ!」

俺とトウコの命運をかけたバトルが、始まった。
 ▼ 791 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:16:50 ID:C7GeXuO. [2/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
キョウヘイ「追い風!」

クロバットが最速で追い風状態に入った。

挑発を打ってきてくれれば楽なのだが……。

やはり、トウヤはそう甘くなかった。

トウヤ「電磁波ッ!」

聞いた瞬間、ヤバい最悪だ、と俺は思った。

電磁波の素早さダウンは、素早さ命のクロバットには致命的だ。

メンハじゃなくてラム持たせればよかったぁぁぁ!

心の中で絶叫して後悔しても、もう遅い。

一瞬にして、輪っか状の電撃が高速で飛んでくる。

電撃はクロバットにクリーンヒットして、羽に帯電させた。

動けばビリっと痺れること必至だ。
 ▼ 792 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:17:32 ID:C7GeXuO. [3/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
ひとまず痺れることなく、クロバットは追い風を吹かせる。

これで素早さは±0くらいだろうか。

トウヤ「ははっ、雷雷ィッ!!」

トウヤが狂ったように技を連呼する。

とともに、1つ1つが必殺の威力を持つ槍が雲の間から超速で降る。

キョウヘイ「避けられるか!?」

クロバットは痺れた羽をバタつかせてなんとか雷の雨を避けていく。

しかし、それだけで精一杯だ。

このままでは、こっちがじきにやられるだけ。

俺は今までの中の最速で思考し始める。

雷。避雷針。高いところに落ちる。

雷。電気タイプ。地面タイプには無効。

瞬間的に出た2つのアイデアが融合して、俺に1つの方法をもたらした。
 ▼ 793 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:18:30 ID:C7GeXuO. [4/21] NGネーム登録 NGID登録 報告

キョウヘイ「クロバット! 低空飛行して、地面にヘドロ爆弾!」

迫る雷を避け終えて一瞬の隙を獲得したクロバットは、地面にヘドロを投げつける。

それは着地した瞬間爆発を起こして、砂埃を巻き上げた。

途端、雷はクロバットを襲わずにその全てが砂埃に吸い込まれるようになった。

トウヤ「なっ……!?」

このトリックは、とても簡単。

もともと雷は、雲から地面に向かって電流が流れるもの。

更に、空気を通るよりも人間やポケモンのほうが電気が通りやすいので雷は人やポケモンに当たる、ということ。

つまり、ポケモンは通り道でしかない。

雷の通り道であるポケモンよりも近くに、つまり上に目的地である地面があればいいだけのことなのだ。

トウヤ「……悔しいが、策はお前の方が上みたいだな」

トウヤは握りこぶしを爪が食い込むほど握る。

トウヤ「でも、そんな小細工でボルトロスを倒せると思うなよーーッ!!」
 ▼ 794 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:35:50 ID:C7GeXuO. [5/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウヤは右手を突き出して、指示を飛ばす。

トウヤ「目覚めるパワーッ!」

両手を広げるボルトロス。

その周りを囲むように、何十個もの薄い水色の光の玉が出現した。

薄い水色ということは、タイプは氷である。

こちらもクロバットには効果抜群だ。

キョウヘイ「ヘドロ爆弾! ばら撒いて防げっ!」

俺は慌てて指示を飛ばす。

しかし、クロバットは動かなかった。

キョウヘイ「どうしt……チッ……っ!!」

もちろん、クロバットは俺の命令に背いたわけではない。
 ▼ 795 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:37:02 ID:C7GeXuO. [6/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
クロバットの羽が、ビリビリ、と帯電している。

麻痺で動けなかったのだ。

こんな大事な時に麻痺バグかよ…………っっっ!!!!!

動けないクロバットに、光球は連続でぶつかって蒼い光を撒き散らす。

地面に墜落しつつも、クロバットは何とか耐えてくれた。

安堵しつつ、勝ち筋を計算する。

技以外で使えるものはーーさっきの砂埃、追い風くらいか。

思考は一瞬だった。

俺はこう指示を飛ばす。

キョウヘイ「クロバット、起きなくていい! 仰向けになれっ!」
 ▼ 796 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:37:44 ID:C7GeXuO. [7/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
クロバットは一瞬こちらを見たが、すぐに仰向けになった。

追い風は、対象のポケモンの背後から吹く。

つまり、仰向けになれば上昇気流が発生するのだ。

上にいるボルトロスと地面との間に何があるか。

砂埃だ。

砂埃が目に入ることで擬似的な砂かけにして命中ダウンを図ったのだ。

賭けでしかなかったが、今は迷っている暇はなかった。

果たしてーー追撃の光球はあらぬ方向へと逸れて行った。

勝負をつけるなら、今だ。

キョウヘイ「一撃で決めるぜっ!!! クロスポイズン……っっ!!!!!」

伝説のポケモンを一撃で倒せるのか、という不安が脳裏をよぎった。

その問いに、俺は自分で答える。

ーー出来ないんじゃねえ。やるんだ。クロバットを信じろ。
 ▼ 797 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:38:43 ID:C7GeXuO. [8/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
と、その時だった。

クロバットにつけてあげた、例の紫の宝石が眩い光を発し始めた。

下の方ーーつまり、俺の手元ーーからも同じ光が発せられている。

そして、クロバットが追い風のパワーを貯めるようなポーズを取った。

クロバットは全方位にヘドロをばら撒いていく。

フィールド内でヘドロが着地した場所は、砂も石も草も関係なく飲み込まれ、紫色の沼となった。

ボコ、と大きな泡が膨らんで破裂する様子はおぞましく、また獲物を欲しているようにも見える。

フィールド全体が沼と化すと、クロバットは垂直に急上昇。

ボルトロスが目をこすりつつ当てずっぽうに飛ばす氷塊を器用に避けながらボルトロスの上を取った。

トウヤ「ーー上だッ! 上に飛ばせッ!!」

トウヤが指示を飛ばすも、やはり視認できないとそう当てられるものではない。
 ▼ 798 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:39:43 ID:C7GeXuO. [9/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
クロバットが4枚の羽を交差させる。

クロスポイズンのような技だが、似て非なるものだと分かったのはおそらく俺だけだろう。

何故なら、違いはクロバットの羽に宿る威力の大きさだけ。

今回のそれは、明らかにクロスポイズンの威力ではない。

今までの全バトルの中で最速のスピードをもって、クロバットは急降下、ボルトロスに突撃する。

クロバット「ばっ……クロロロロロロロロっっ!!!」

クロバットだけでなく、ボルトロスも残像が残った。

もちろん、避けたのではなくクロバットの攻撃をモロに受けたのだ。

ボルトロスは、底なしの毒沼に叩き込まれて瀕死状態となった。

静まり返ったフィールドに、呆然とした声のトウヤの呟きが聞こえた。

トウヤ「あれはーーアシッドポイズンデリート……? 」
 ▼ 799 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:40:49 ID:C7GeXuO. [10/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
一瞬遅れて、俺たちは歓声に包まれた。

どうやら、観客が来ていたようだ。

トウコがこっちに駆け寄って来る。

トウコ「やった……キョウヘイが、勝った!!」

俺の手を取ってぴょんぴょん跳ねるトウコ。

キョウヘイ「クロバットの、あの技なんだったんだ……?」

トウコ「なんか、技の発動前に私があげた宝石光ってなかった?」

キョウヘイ「ああ……そういえば」

トウコ「技を強化ってもしかしてそういうことなんじゃない? 別の強い技にするみたいな」

キョウヘイ「うーん……そんなのあるのかな」

2人で唸っていると、ボルトロスをボールに入れたトウヤがゆっくりとこちらに歩み寄ってくる。

トウヤ「……俺の負けだったな。全力で負けたんだ、認めるよ」
 ▼ 800 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:41:31 ID:C7GeXuO. [11/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
キョウヘイ「あ、ああ。ありがとう……?」

俺が疑問形で答えると、トウヤは「そんなことより」と話題を変えてきた。

トウヤ「さっきの技のことなんだけどさ」

キョウヘイ「何か知ってるのか?」

トウヤ「見る限りだとあれは、アローラ地方ってところに伝わるZ技って呼ばれる超高火力の技だと思う」

アローラ地方。Z技。

どちらも、初耳だ。

俺は顎に手を当て。トウコは首をかしげる。

トウコ「アローラ地方?」

トウヤ「そう。まあ、詳しく説明するのは面倒だから置いといて……」

言うと、トウヤは居住まいを正した。

つられて俺も姿勢を正す。
 ▼ 801 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:42:13 ID:C7GeXuO. [12/21] NGネーム登録 NGID登録 報告


トウヤ「トウコの事、任せたよ?」



トウコ「……ーーっ!?」

隣でトウコが息を飲む音が聞こえた。

俺も一瞬面食らいはしたが、一瞬で真っ赤になっているトウコに頷く。



キョウヘイ「ああ。任せろ」


 ▼ 802 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:42:54 ID:C7GeXuO. [13/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
その後トウヤと何戦もしていたが、1人では一回も勝てなかった。

俺とトウコのタッグでならなんとか勝つことはできたが。

昼食夕食と食べて、トウヤは帰って行った。

俺たちはと言うと、例の高台に来ていた。

理由は特にない。

夕食が外食でこの近くだったのでなんとなく、である。

2人でベンチに座って、上を見る。

一欠片の雲もない空は、数え切れない星が競うように輝いていた。

西の空の端には、ベガとアルタイルも寄り添って煌めいている。

トウコ「……綺麗だね」

キョウヘイ「そうだね。え、えっと……」

トウコ「……?」

キョウヘイ「と、トウコの方が……綺麗だよ」

あー、言っちゃったなー……と心の中で思いながら、俺は横目でトウコを見た。
 ▼ 803 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:43:37 ID:C7GeXuO. [14/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウコは、多分可愛く赤らめているであろう顔を俯ける。

トウコ「と、突然そんなこと言わないでよ……」

キョウヘイ「ご、ごめん……」

トウコは無言で俺の背に左手を回してきた。

俺も同じようにしてやると、トウコは星空を見上げたまま俺に言う。

トウコ「……今日、ありがとね」

キョウヘイ「ん? 何が?」

トウコ「タッグで、私を選んでくれて」

キョウヘイ「ああ。当たり前だろ? トウコ以外は選ばないよ」

すると、耳元で声が聞こえてきた。

トウコ「すっごく、嬉しかった」

耳元に当たる息とその言葉の響きに、俺は震えた。
 ▼ 804 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:44:21 ID:C7GeXuO. [15/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウコ「ねえ……こっち、見て……?」

言われ、俺は右を向く。

すると、トウコの顔が目と鼻の先にあった。

何を言う暇もなく、トウコの顔が近づいてくる。

トウコの目は既に閉じていたので、俺も目を瞑った。

唇を、柔らかい感触が包む。

トウコがもう一方の手も俺の背中に回した。

俺も、手をトウコの後頭部に優しく当てた。
 ▼ 805 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:45:02 ID:C7GeXuO. [16/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
そんな時間が、どれくらい経ったか。

トウコの唇が離れていき、俺も手を離した。

トウコ「キョウヘイのおかげで、学校を卒業してもーー」

トウコは、これまでで一番幸せそうに、微笑んだ。

トウコ「ーーずっと一緒に、居られるね……!」

キョウヘイ「…………ああ。ずっと一緒に、な」

そして、どちらからともなく、俺たちは抱き合う。



街灯も何もない中、月と星の優しい光だけが2人を照らした。
 ▼ 806 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:45:50 ID:C7GeXuO. [17/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
fin.
 ▼ 807 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:46:32 ID:C7GeXuO. [18/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
あとがき(らしきもの)

そんなわけで、クロサナこと黒羽真です(一回これ言ってみたかったんです許してください)
今回は2年目も2スレ目も行きませんでした! 成長に歓喜!
元々の開始点がなんとも不純な動機な訳ですがここまで見てくださった人は果たして僕の同士なのでしょうか?
僕の趣味は置いといて、ssの方を
バトルシーンとドキドキシーンは書いててほんと楽しかったです
バトルは勝ち方負け方の決め手に悩みましたけどね
ポケモンじゃなかったらこんなバトル出来なかったので、ポケモンらしさが出てればいいのですが
ドキドキシーン(?)の方はニヤニヤしながら書いてました
なんと言ってもベッドisGod
5世代組はみんな可愛いですよね
サーナイトのシーン書いててポケモ◯ーに目覚めかけたのは秘密
 ▼ 808 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:47:13 ID:C7GeXuO. [19/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
ここから下は意見とか感想とか妄想とか批判とか書いていってくださるととても嬉しいです
1000レス使い潰すつもりでなんでもどうぞ
返信も喜んでしますんで
書いて欲しいネタなんてくれればそれも考えておきます

期待されているかわからない次回作ですが、とりあえず次のWCSまではそっちに集中なんでロクにssの活動はしないかと
そこからは……適当なサイトでポケモン関係ないのを出すか、ここで短いの(長いの?)をゆるゆる書いてるかは考え中です
もしくは、安価でポケモン募集してひたすらバトルさせてく、とか、3作をクロスさせるなんてのも考えてはあります
いずれにせよ名前は多分変えないと思うので、どこかで会ったらその時はまたよろしくお願いします!
当分書かないことを考えて書いてたら、あとがきが少し長くなってしまいました
それでは、また会う日まで


え? メイとルリのルートはないのか?
キョウヘイはトウコ一筋なので!
……という言い訳は置いといて、多分ないです
書くのに少しだけ疲れたのでお休みです
すいません
 ▼ 809 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 09:58:33 ID:C7GeXuO. [20/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
おっと、書き忘れました

ここまで支援してくださった皆さん、ありがとうございました!
当然ながら、ここまで書けたのは支援があったおかげなので
途中更新途絶えた時も保守してくださったおかげでなんとか建て直さずに書き切ることができました!
感謝です!
 ▼ 810 ホルード@フェアリーメモリ 16/12/11 10:03:09 ID:HXIhDL76 NGネーム登録 NGID登録 報告
ボルトロスはいばみがしなかったか

乙です
 ▼ 811 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/11 10:09:00 ID:C7GeXuO. [21/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>810
流石にいばみがは……
ボルト式猫だましはしましたけどね(笑)
 ▼ 812 ドラピオナー◆SPABkH4kvM 16/12/11 15:17:29 ID:IARk416g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!
 ▼ 813 粉の申し子◆G3ulo7Adbw 16/12/11 18:57:32 ID:/rRRdu/c [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=282107

これの時からずっと見てたよ。乙
 ▼ 814 スリーパー@プロテクター 16/12/11 18:57:38 ID:BIX9xlAI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙です!
 ▼ 815 ダルマッカ@ひみつのコハク 16/12/11 20:16:22 ID:PNsxM2fM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙です!
 ▼ 816 粉の申し子◆G3ulo7Adbw 16/12/11 20:28:31 ID:/rRRdu/c [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
終わったから下げたほうがいいんじゃないか?
 ▼ 817 FM-K◆wJF47Kv34o 16/12/11 20:53:11 ID:9.0IJVek NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おつ!
次作に期待
 ▼ 818 ボーマンダ@ライブドレス 16/12/13 21:17:24 ID:MwsdQ1.A NGネーム登録 NGID登録 報告
嫁ポケて誰?
 ▼ 819 スリーパー@ヒレのカセキ 16/12/14 18:27:02 ID:wi0PEy3Q NGネーム登録 NGID登録 報告
素晴らしい神ssだった。
 ▼ 820 ヌメイル@やけたきのみ 16/12/15 13:57:12 ID:hfAh7.OE NGネーム登録 NGID登録 報告
そいえばキョウヘイ家の不審者どーなった?
って思って鳥肌立った
 ▼ 821 ルンパッパ@キトサン 16/12/15 15:03:52 ID:fiIDOan6 NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
乙
 ▼ 822 ゴローン@ほしのすな 16/12/15 19:08:18 ID:.tLeBtqM NGネーム登録 NGID登録 報告
2日ぶっ通しで読みました!
いままでのSSの中でも1位、2位を争うくらいだと思います。
 ▼ 823 ドータクン@ローラースケート 16/12/16 09:56:50 ID:vV4tFiRs NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
乙
 ▼ 824 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/17 18:05:08 ID:1pa9TrT. [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>818
ポケモンの方はいません!
相棒ならサーナイトとクロバット
 ▼ 825 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/17 18:05:47 ID:1pa9TrT. [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>820
誰だっけ名前……
とにかく、モブです
読んでけばわかるかと
 ▼ 826 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/17 18:07:13 ID:1pa9TrT. [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>819
>>822
ありがとうございます!
自分が書きたい妄想しか書いてなかったですが楽しんでもらえたなら良かったです
 ▼ 827 ヌケニン@プロテクター 16/12/17 22:39:48 ID:HI/PbTgY NGネーム登録 NGID登録 報告
>>825
いや最後まであやふやだったような…
 ▼ 828 粉の申し子◆G3ulo7Adbw 16/12/17 22:47:11 ID:GdMzSZpM NGネーム登録 NGID登録 報告
>>824
ポ ケ モ ン の 方 は
 ▼ 829 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/18 08:47:39 ID:ub2yL3sg [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>827
あれ、そうでしたか?
文章が悪かったみたいです
すいません
 ▼ 832 ドンカラス@おうごんのみ 16/12/19 15:19:11 ID:Dk80Wpjw NGネーム登録 NGID登録 報告
>>831
サンダー氏ね
 ▼ 833 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/19 19:29:53 ID:4MU9Q4uQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>832
ちなみにこの後サンダーはアローに変わりますた
先制技が足りなかったんです……!
 ▼ 834 カブトプス@ドラゴンのホネ 16/12/20 09:50:57 ID:x8w0p5fs NGネーム登録 NGID登録 報告
>>831
ああ、この並びから……。

よし、103枚貼ろうそうしよう
 ▼ 835 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/20 16:48:43 ID:LQH3YUlg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>834
うぇっ!?
無理です許してくださいなんでもはしません
あ、ムンボ理想ラルトスの配布くらいならしましょう


みなさんに朗報でーす!
クリスマスプレゼントあるんで良ければ来てくださいねー!
 ▼ 837 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/20 18:40:57 ID:LQH3YUlg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>836
いや、あれからも別に結構集めましたからねー
という新しいの立てた方がいいんでしょうか?

言い忘れてましたけど、クリスマスプレゼントは12月24日に投下しますんで
多分
 ▼ 838 ココドラ@ひでんのくすり 16/12/21 17:28:27 ID:jwo2nvOI NGネーム登録 NGID登録 報告
>>837
どういうふうに?
 ▼ 839 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/21 18:04:50 ID:R0VPr3ac NGネーム登録 NGID登録 報告
>>838
普通にここに投下です
ssですよ
 ▼ 840 クロバット@ビアーのみ 16/12/22 14:59:17 ID:5e6OXJzk NGネーム登録 NGID登録 報告
じゃ落ちないようにあげます!

 ▼ 841 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/23 12:00:47 ID:WTWRmu7w [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
たった今書き終わりましたのです
なんとたっぷり、34レス分
やりたいこと詰め込み過ぎました……
あとは何もなければ24日夜に投下するだけです
クリスマススペシャル、お楽しみに
 ▼ 842 サーナイト@わざマシンケース 16/12/23 14:46:07 ID:TkW50dvY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>841
楽しみぃー
 ▼ 843 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/23 14:47:43 ID:WTWRmu7w [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
関係ないけどクロバとサナが連続で出てる
>>840
>>842
 ▼ 844 トリトドン@ウオーターメモリ 16/12/23 14:51:16 ID:TkW50dvY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>843
ほんとですねw
 ▼ 845 コロボーシ@ヒメリのみ 16/12/23 19:42:54 ID:KNlDF8lQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
期待支援
 ▼ 846 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:34:13 ID:gFAEoZH6 [1/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
さて、投下します
こんな長いssに最後まで付き合ってくれたお礼のクリスマスプレゼントです
 ▼ 847 モウカザル@リゾチウム 16/12/24 19:35:03 ID:KpB.2s8. NGネーム登録 NGID登録 報告
>>846
待ってました!
 ▼ 848 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:35:28 ID:gFAEoZH6 [2/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
今日は12月24日、世間でいうクリスマス・イブだ。

ーー最も、クリスマス・イブは本来クリスマスの前の夜しか指さないらしいが。

そんな細かいことは置いておき、俺たちは何をしているかというと。

トウコ「ん……あったかいねー」

キョウヘイ「うん、そうだな」

普通にコタツでぬくぬくしていた。

時刻は16時を回ったところなので、1日中家にいたということだ。

キョウヘイ「やっぱ外出る必要なかったな」

トウコ「うん! 私たちは外に出なくても一緒に居られるし、ね?」

トウコが隣にすり寄ってきて、俺の手を取る。

キョウヘイ「俺たちは状況が特別だからな。ラッキーだよ」

あれから2ヶ月ほど経って、俺もやっと恋人の間合いに慣れてきた。

トウコ「……コタツに居なくても、キョウヘイがいればあったかいかもね」

ーー手を繋ぐに留まらず、トウコは俺の上に乗ってくる。
 ▼ 849 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:36:09 ID:gFAEoZH6 [3/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
急に距離が0になり髪からフレグランスな香りが漂って来た。

たじろぐ俺をよそに、トウコは俺の手を掴んで自分の腰に巻いてしまう。

ちょうど俺がトウコを抱きかかえる格好だ。

キョウヘイ「お、おい……?」

トウコ「ん……こっちの方があったかいからさ」

トウコはその場所でくるん、と体を反転させた。

そのせいでトウコが俺にのしかかるような格好になってしまう。

トウコ「……だ、ダメ、かな?」

トウコが聞いてくるが、俺としてはそれどころではない。

体勢が、とか、トウコの顔が近くで、とかそんな問題はちっぽけだった。

すぐ近くのトウコの顔に、吸い込まれるように見惚れてしまう。

トウコ「えと……ダメなら、どくよ?」

トウコの遠慮がちな声で、俺は我に返った。
 ▼ 850 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:36:53 ID:gFAEoZH6 [4/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
キョウヘイ「あ、ごめん、見惚れてた…………もちろんいいよ」

すると、目の前のトウコの顔が一瞬で真っ赤になった。

トウコ「も、もう……見惚れてるって……!」

トウコは少し顔を俯ける。

そして、上に乗ったまま俺に抱きついて来た。

キョウヘイ「わっ……!?」

勢いに耐えられず、俺は押し倒される。

トウコは倒れてもしっかり俺に抱きついていた。

トウコ「しばらく、そのままね?」

言って、トウコが自分の脚を俺の脚に絡ませてくる。

幸いなことに、トウコは俺の胸に顔を押し付けているので俗に言う床ドンなんて事態にはなっていない。

それはそれで密着面積が増えて困るのだが……。

まあ、なんというか、素直に嬉しかったので不問にした。
 ▼ 851 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:37:25 ID:gFAEoZH6 [5/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
突然、ガチャっ、とドアが開いた。

あれ、鍵かけてなかったっけ? なんて思っている暇もなく、玄関から声が聞こえる。

「やっほーキョウぴー!」

こんな風に俺を呼ぶやつなんざ1人しかいない。

玄関とリビングを隔てる扉が勢いよく開いた。

メイ「元気にしt……」

メイが硬直した。

手に持っていた袋を取り落す慌てっぷりである。

ルリ「お邪魔しm……」

続いてルリまでリビングに入って来て、同じく硬直した。

キョウヘイ「うん? どうしたんだ? ってかどうやっては……って!」

一瞬遅れて、俺もその原因を理解した。

今の状況、トウコが俺を押し倒しているようにしか見えないのだ。
 ▼ 852 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:40:24 ID:gFAEoZH6 [6/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルリ&メイ「「おっ、お邪魔しましたっっ!!」」

2人は一斉に部屋を出ていく。

トウコ「み、見られちゃったね……」

キョウヘイ「…………もういいよ。面倒だし」

さっきのはなかったことにしようと

「「させるかああああああ!!」」

メイに俺は無理やり引っこ抜かれた。

ルリはルリでトウコを俺から剥がしにかかる。

敵ながら(?)見事なチームプレイだった。
 ▼ 853 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:41:14 ID:gFAEoZH6 [7/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
メイ「クリスマスイブに2人きりになんかさせないんだからね!」

ルリ「そうそう! キョウヘイはみんなのもの!」

キョウヘイ「いや俺物じゃねえし」

俺がツッコミを入れる一方、トウコが何やら思いついた顔をしていた。

トウコ「み、みんなのものなんだよね? じゃあみんなでくっつけばいいでしょ?」

メイ「うー……それならいいや!」

ルリ「むしろみんなの方がいいかも!」

キョウヘイ「えっ? ちょっと? みなさーーーーーん!!?」

次の瞬間、3人は一斉に俺に飛びかかってくる。

俺は3人に乗られて床に寝たまま身動きが取れなくなったのだった。
 ▼ 854 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:41:54 ID:gFAEoZH6 [8/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
それからどうにかして俺は3人を引き剥がした。

キョウヘイ「で、どうやって入って来たの?」

ルリ「あ、私が鍵持ってるんだよー」

キョウヘイ「はぁ!?」

ルリ「キョウヘイが鍵を4つも持っているのは知っているのです! だからー、一個借りた!」

キョウヘイ「借りた! じゃねえだろ! 窃盗だぞ窃盗」

余った合鍵はかなり見つけにくいところに隠してあったと思ったんだが……。

鍵の場所は一旦変えなければならないかもしれない。

キョウヘイ「ったく……。用件は?」

メイ「クリスマスパーティしに来た!」

トウコ「って言う建前で?」

メイ「トウコを邪魔しつつキョウヘイといちゃつきに来た! って言わすな!」
 ▼ 855 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:42:37 ID:gFAEoZH6 [9/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウコ「か、勝手に言ったじゃーん!」

照れ隠しかなんなのか、メイはトウコをぽこぽこ殴り始めた。

ちょうどじゃれつくを使った時のように。

トウコ「い、痛い! それ、普通に痛いから!」

だよなぁ。じゃれつく、威力90もあるし……。

キョウヘイ「あと、クリスマスは明日な」

メイ「じゃあクリスマスイブパーティ?」

キョウヘイ「クリスマスイブは前の日の夜しか指さないんだぞー」

メイ「えーと…………もうすぐ夜だからいいよね!」

キョウヘイ「……まあいいけどさ」

ルリ「よし! 早速準備しよ!」

メイ「キッチン借りるよ!」

俺が渋々頷くと、メイとルリはキッチンへ飛んで行った。
 ▼ 856 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:43:17 ID:gFAEoZH6 [10/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
夕食を終えると、ルリがそろそろメインイベントやろう、と言ってきた。

その声を聞いて、ルリがカバンをガサゴソやり始める。

キョウヘイ「メインイベントって……?」

メイ「これ!」

メイは割った後の割り箸を4本俺に見せた。

トウコ「えっ? これ、何?」

メイ「ばかだね、割った割り箸使ってやるゲームなんか1つしかないでしょー!」

ルリ「王様ゲーム! わーパチパチー!」

メインイベントは王様ゲームらしい。

キョウヘイ「メインがこれってどうなんだよ……。あと王様ゲームってクリスマスにやるもんなの?」

メイ「細かいのはいーのいーの! さ、やるよー!」

メイに押され、結局俺たちは王様ゲームをやることになった。
 ▼ 857 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:44:18 ID:gFAEoZH6 [11/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
メイが持つクジを順番に引いていく。

メイ「王様だーれだ!」

手元の割り箸を見ると、2と書いてあった。

ルリ「あ、私だ」

メイ「はい、じゃあ命令どうぞー」

メイに言われ、ルリは少し考えるそぶりを見せた。

ルリ「じゃあ……私が2番の膝枕でなでなでしてもらいながら寝る!」

どう考えても俺を狙った命令が見事ヒット。

何をどうしたらこの命令を1/3の確率に賭けようと思うのか分からない。

キョウヘイ「…………俺だよ」

ルリ「あったりー!」

ルリは嬉々としながら俺の膝に乗ってきた。
 ▼ 858 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:45:08 ID:gFAEoZH6 [12/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
メイ「じ、時間決めないとダメだよ!」

メイが慌てた声を出す。

メイナイス。

ルリ「えー……じゃあ10分でいいよ」

ルリ「なでなでは?」

キョウヘイ「……はいはい」

脚に乗るルリの頭をゆっくりと撫でてやる。

さらさらの髪が抵抗なく指の間を通って抜けていった。

ルリ「なんか、なで慣れてる感じがする……」

キョウヘイ「そ、そんなことないだろ」

トウコとメイから刺さる視線が痛いが、王様ゲームとはこういうものだから仕方がない。

これは不可抗力というやつだから俺がその視線を機にする必要はないのだ。

そう自分に言い聞かせた。
 ▼ 859 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:45:57 ID:gFAEoZH6 [13/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
メイ「……さて、気を取り直して第2回戦」

メイが開始前よりより幾分か沈んだ顔で割り箸を集める。

メイ「はい、王様だーれだ!」

掛け声とともに割り箸を見ると、1と書かれていた。

メイ「って、私だった!」

メイの顔が急に明るくなる。

そして、俺の手元をじーっと凝視した。

キョウヘイ「……? な、何?」

メイ「決めた! 私が1番にお姫様抱っこしてもらう!」

キョウヘイ「俺、だけど……?」

メイ「ほら当たった!」

メイといいルリといい、なぜこうも賭けに出るのか分からない。

しかもそれを当ててくる、という理不尽付きだ。
 ▼ 860 黒羽真◆Ju6JKuHffQ 16/12/24 19:46:45 ID:gFAEoZH6 [14/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
メイ「ほら、早くー!」

なんかもう考えても無駄な気がして来たので、俺はメイとともに広いところに出る。

メイは落ち着かない表情で床に寝転んだ。

俺はメイの背中と膝の裏に腕を通す。

キョウヘイ「も、持ち上げるぞ……?」

メイ「う、うん……」

そして、一気にメイを持ち上げて立った。

メイ「ひゃ……っ!」

メイが可愛らしい声をあげる。

メイ「あ、えっと……落ちちゃわないようにしないと……」

一人呟いて、メイは俺の首に手を回して来た。
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