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SS

【SS】 シトロン 「魂入れ替えカメラの完成です!」

 ▼ 1 スノキ 14/12/18 22:09:00 ID:Ijb8YYrQ [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
・パラレルワールド注意。
・時系列で言うと、ポスターのSSの後になります。フライゴン、ブースターは無関係。


 サトシ 「アルトマーレ展?」
 (http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=25338

  ↓ 同時進行

 ブースター 「フレアドライブなんてできない……」
 (http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=28062

  ↓ 約1か月後

 セレナ 「なに……このDVD!?」
 (http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=30460

  ↓ 約1か月後

 セレナ 「なに……このポスター!?」
 (http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=30460

  ↓ 同時進行

 フライゴン 「僕は……強くなるっ! (泣)」
 (http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=39344

  ↓ 直後

 ブースター 「フレアドライブなんてできない……」【後日談パート】
 (http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=28062)【284スレ以降】
 ▼ 188 スノキ 14/12/31 02:00:00 ID:Ijb8YYrQ [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシとセレナは、静かに、唇を重ねた。


今回は酔っていないせいか、2人とも変に恥ずかしがって、とても恋人同士のキスだとは思えない、どこかぎこちないキスだった。

しかし、酔っていない分、想いは しっかりと、互いに通じ合った。

サトシの夢を本気で応援するセレナ。セレナの応援を本気で喜び受け入れているサトシ。

そして、その“夢”をキッカケに、お互いのことを好きだと思うサトシとセレナ。

これ以上のことは何もない。お互いに想い合い続けた結果が、いま、ここにあるのだ。




 ユリーカ 「……サトシとセレナ、良かったねっ」

 ピカチュウ 「ぴっかぁ〜」

 フォッコ 「ふぉこぉ〜」


そんな2人の光景を、部屋のドアの隙間から、ユリーカたちは優しく見守っていた。

自分の主の気持ちに気付き、幸せを願うがために行動を起こした、ピカチュウとフォッコ。セレナの気持ちに気付き、彼女を応援するために動いたユリーカ。

ユリーカたちもまた、とても幸せな気分だった。
 ▼ 189 ンシフリャイゴン 14/12/31 10:11:33 ID:WH0BdgEc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フリャ支援
 ▼ 190 ガチルタリス@フエンせんべい 14/12/31 11:44:02 ID:qJJszxiE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
泣いた
本当にこうなってほしい支援
 ▼ 191 池徹平は可愛い男の子◆Win1u8VimY 14/12/31 12:12:39 ID:QYB5aWV2 NGネーム登録 NGID登録 報告
あまりにも幸せ過ぎて感動しましたよ。
本当に素晴らしいです。
 ▼ 192 ョボマキ@ピーピーエイダー 14/12/31 16:12:57 ID:c3B25YHo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ダメガネはともかくヤンチャムは?
 ▼ 193 イル@ひのたまプレート 14/12/31 16:36:15 ID:g60et6/g NGネーム登録 NGID登録 報告
感動しました。
支援
 ▼ 194 スノキ 14/12/31 23:12:00 ID:9yeO4Bak [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ユリーカ 「……じゃあ良い、ピカチュウ、フォッコ?」

 ピカチュウ 「ぴか」

 フォッコ 「ふぉぉ」


ユリーカは小声で2匹に囁くと、今度は部屋のドアに向かって、少し大きめに声を投げた。


 ユリーカ 「もーピカチュウもフォッコもー急に遊びに行っちゃダメだよー」

 ピカチュウ 「ぴかー」

 フォッコ 「ふぉっこー」



その声は、室内のサトシとセレナを気付かせるのに、十分だった。


 サトシ 「戻ってきたみたいだな、ユリーカたち」

 セレナ 「……うん」


2人は抱きしめ合うことを辞める。そのタイミングで、ユリーカたちが部屋に入って来た。
 ▼ 195 スノキ 14/12/31 23:20:00 ID:9yeO4Bak [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ユリーカ 「ただいま!」

 ピカチュウ 「ぴっかぁ!」

 フォッコ 「ふぉこぉ!」


部屋に入ると同時に、ピカチュウはサトシに、フォッコはセレナに飛びついた。

サトシとセレナがお互いの気持ちを伝えあい、分かり合えたことを、この2匹も喜んでいるのだ。


 サトシ 「サンキューな、ピカチュウ」

 セレナ 「フォッコ……。あなたも私たちのこと心配してくれてたのねっ。ありがとう……」

 ユリーカ 「ふふっ。良かったね、みんな!」

 ピカチュウ 「ぴっかぁ!」

 フォッコ 「ふぉぉっこぉ!」

 サトシ 「これからもよろしくな、ピカチュウ。お前と離れ離れになることなんて、絶対無いからなっ」

 セレナ 「フォッコも……これからも一緒に頑張ろうねっ。一緒にカロスクイーン目指そうねっ!」


サトシとセレナはしばらく、ピカチュウを、フォッコを、抱きしめ続けていた。
 ▼ 196 スノキ 15/01/01 00:30:00 ID:0Z4D4KKw [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「それにしても……このカメラ凄いな。オレ達の体を入れ替えるなんて」

 セレナ 「そうよね。お陰でサトシと、いろんな話が出来たし……」

 サトシ 「……ピカチュウとも話せたしな」

 セレナ 「うん」

 ユリーカ 「じゃあさ、ずっとこのカメラを持ってれば、いつでもピカチュウ達と おはなし出来るんだよね!? それって凄いよ! ねっ!?」

 セレナ 「そうね。そうすれば、いつでもフォッコの気持ちを……」

 サトシ 「……いや。このカメラをずっと持ってる訳にはいかないよ」

 セレナ 「えっ……?」

 ユリーカ 「なんで?」

 サトシ 「ポケモンと人間って、普通は言葉が通じない……だから、心と心を通わせ合って……信頼し合って、絆が生まれるんじゃないかな。少なくとも、オレとピカチュウはそうさ。な?」

 ピカチュウ 「ぴか!」

 セレナ 「そっか……このカメラに頼ってばっかりだと……本当の信頼関係は生まれない……フォッコの気持ちを、本気で理解してあげようって気持ちが薄くなっちゃう……」

 フォッコ 「ふぉこぉ……」

 ユリーカ 「そっか。……言葉が分からないから、もっともっと仲良くしようって思うんだもんね、人間とポケモンって」

 サトシ 「あぁ。ユリーカだって、デデンネの言葉は分からないけど、気持ちを通じ合いたいって思うだろ? その気持ちが大切だと思うな、オレは」

 ユリーカ 「……うん!」
 ▼ 197 スノキ 15/01/01 00:40:00 ID:0Z4D4KKw [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「(サトシ……やっぱり素敵だなっ……)」


 サトシ 「……だからピカチュウ。頼む」

 ピカチュウ 「ぴっか!」


サトシが声をかけると、ピカチュウは全てを分かっていたかのように、自然と行動に出た。


“アイアンテール”。

尻尾を鋼のように固くして、カメラに打ち付ける。

ピカチュウの攻撃で、カメラは木端微塵に砕かれた。


 サトシ 「サンキュー、ピカチュウ」

 ピカチュウ 「ぴかぴぃか!」


サトシとピカチュウは、やはり、同じ考えだったようだ。

人間とポケモンが日常的に会話できるような機械なんて、本来、存在してはいけないのだ。

……ロケット団のニャースのように、本人が相当な努力をして言葉を手に入れたのなら、話はまた別だが。
 ▼ 198 ボネア@フーディナイト 15/01/01 00:41:39 ID:Ml4sY7Eg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
シト……支援
 ▼ 199 リャプラス◆JBQVeRBtj. 15/01/01 00:42:30 ID:DbbtBhkU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おい














おい
 ▼ 200 ナギラス@みどりのバンダナ 15/01/01 00:43:42 ID:7RMSdey6 NGネーム登録 NGID登録 報告
何か忘れてるような・・・?
 ▼ 201 ねばねばこやし 15/01/01 00:44:16 ID:3bGX.6so NGネーム登録 NGID登録 報告
クスノキさんと支援者の皆さん明けましておめでとう!
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
支援!!
 ▼ 202 マサラ人3 15/01/01 00:44:53 ID:CcCc4bxY NGネーム登録 NGID登録 報告
シトロンはどーでもいいが、ヤンチャムが可哀想過ぎる…。
 ▼ 203 ナナパン◆.V1vUzanoQ 15/01/01 00:46:09 ID:m53i7Emw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロンww
 ▼ 204 スノキ 15/01/01 00:50:00 ID:0Z4D4KKw [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「これで良かったんだよな……」


粉々になったカメラを見つめながら、サトシは言った。その顔からは、もう元には戻れないと言う、どこか罪悪感のようなものが感じ取れた。


 セレナ 「うん……。サトシ……格好良かったよ ///」

 サトシ 「そうか?」

 セレナ 「うん。サトシがポケモンと本気で向き合いたいって、すっごい伝わってきた……」

 サトシ 「あっ、オレまたポケモンのことばっかり考えて……」

 セレナ 「ううん。やぱりサトシはそうでなくちゃ。ポケモンに一生懸命なサトシって、すっごい素敵だもんっ」

 ユリーカ 「私もそう思うー!」

 ピカチュウ 「ぴかぴかー!」

 フォッコ 「ふぉっこー!」


やはり、サトシはポケモンに一生懸命でこそサトシである。もう少しセレナに踏み込んであげて欲しいとは思っていても、みな、それがサトシらしさなのだと、心の中では認めていたのだ。


 サトシ 「みんな……へへっ。ありがとな、みんな!」
 ▼ 205 池徹平は可愛い男の子◆Win1u8VimY 15/01/01 00:52:38 ID:SUAJHZaY NGネーム登録 NGID登録 報告
ヤンチャムシトロンに酷い目にあわされそうで怖いですよ。
 ▼ 206 スノキ 15/01/01 00:59:00 ID:0Z4D4KKw [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
人間とポケモン。

両者が対話できれば、短期的には、両者の関係は改善するかもしれない。

しかし、それによって人間が、ポケモンの気持ちを考えることを忘れてしまえば、長期的に見て、両者の関係は、確実に悪化するだろう。

互いの気持ちを考える……それは人間社会において、人間同士でも、重要視されることだ。相手の嫌なことをしない、相手を喜ばせることを考える。当たり前のことだが、そう言ったことは、より良い関係を構築するために、必要不可欠である。


だったらそれは、当然ポケモンにも当てはまる。

違うのは、人間はポケモンの言葉を分からないことだ。分からないからこそ、分かろうとする。そして、互いに思いやりが生まれて、信頼関係が生まれて、絆が生まれる。

……まさしく、長年旅をしてきたサトシとピカチュウ、そのものではないか。

種族が違う者同士、最高の信頼関係を築くのは、容易いことでは無い。しかし、それを達成しようと努力することこそ、人間とポケモンの関係を、より深くより良いものにする、一つの手段ではないだろうか。


少なくとも、サトシ達は、それを分かっていた。

ポケモンと心を通わせることの重要さを、サトシ達は分かっているのだ。


ポケモン達との絆を生み出し、共にバトルし、共に演技し、共に生活し、共に旅するサトシ達。彼らの冒険は、まだまだ続く。

ポケモン達との絆を、大切にしながら――。



 ――― 完 ―――
 ▼ 207 ツハニー@タウンマップ 15/01/01 00:59:48 ID:Ml4sY7Eg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!今回も面白かった
 ▼ 208 スノキ 15/01/01 01:00:10 ID:.KtgE3nE [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 あとがき 】


明けましておめでとうございます。

ここまで多くの皆様にご支援、ご感想を頂きまして、ありがとうございました。
更新日が飛び飛びになってしまいましたが、こんな拙いSSを楽しみにして下さった皆様には、感謝してもしきれません。皆様のご感想が、大きな励みとなりました。

さて、当SSは、長らく私が執筆していた、サトシ達カロスメンバーがキーとなる各SS、アルトマーレ展、DVD、ポスターに続く時間軸上のお話しで、ピカチュウやフォッコが、サトシやセレナに対してどんなことを思っているのか、前のSSと関連付ける形で、私なりに解釈してみました。

フレアドライブのSSでも、ちらっとピカチュウが喋っていましたが、そんなピカチュウの会話を、本格採用した形となります。

さらに、根底のテーマとして、ポケモンと人間の共存を……



 シトロン(ヤンチャム) 「ちょっと待ってぇぇぇぇぇ!」


二段ベッドに寝ていたシトロン(ヤンチャム)が、突然声を上げた。


 サトシ 「お、シトロン。やっと起きたのか」

 ユリーカ 「お兄ちゃん遅いよ! いくら私の“10万ボルト”浴びたからって寝過ぎだよ! それと! セレナに謝りなさい! セレナ、本当はサトシのことが……」

 セレナ 「いいのよユリーカ。終わったことだし」

 サトシ 「シトロンは普段真面目なんだから、疲れて変なスイッチが入っちゃったのかもしれないな」

 シトロン(ヤンチャム) 「……いや待ってよ! オイラはダメガネじゃないよ! ヤンチャムだよぉ!」
 ▼ 209 スノキ 15/01/01 01:10:10 ID:.KtgE3nE [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「えっ……」

 セレナ 「うそっ……ヤンチャム……なの!?」

 シトロン(ヤンチャム) 「そうだよセレナぁ! 昨日ここに帰って来て、急に体が入れ替わっちゃったんだ! オイラ嫌だよこんな体……元に戻りたいよぉ!」


サトシ達は、例のカメラに目をやった。


 ≪ 木 端 微 塵 ! ≫


 サトシ 「」

 セレナ 「」

 ユリーカ 「」

 ピカチュウ 「」

 フォッコ 「」


 シトロン(ヤンチャム) 「……なんでみんな無言なの?」

 サトシ 「とりあえず……ヤンチャム……じゃなくて、シトロンを連れてこようぜ」

 セレナ 「……えぇ」
 ▼ 210 イバニラ@アブソルナイト 15/01/01 01:13:52 ID:9vn8FL1A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あっ………
 ▼ 211 スノキ 15/01/01 01:20:01 ID:.KtgE3nE [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ達は受付へ向かい、回復が終わったヤンチャム(シトロン)を引き取った。


 ヤンチャム(シトロン) 「(うぅ……酷い目に遭いました……。回復のためとは言え、ずっとボールに閉じ込められていた上に、人間にはとても食べれたものでは無い、ポケモンフーズを無理矢理食べてしまいました……。食べなかったら食べなかったで、まだ具合が悪いんじゃないかとジョーイさんに疑われてしまいます……まったく散々な1日でした……)」


ジョーイに連れられてやって来たヤンチャムは、見るからに疲れた顔をしていた。

しかし、セレナの足元にやって来ると、甘えるように、セレナの足……ニーソックスに抱き付いた。


 ヤンチャム(シトロン) 「ちゃむぅぅぅ (もう、セレナにスリスリしないとやってられませんよ! うぅセレナ……色白の足に黒のニーソ……上を見上げれば……今日のパンツは黄色の花柄模様ですか。絶景絶景……)」 ニヤニヤ


 ユリーカ 「お兄ちゃん」

 セレナ 「シトロン」

 サトシ 「シトロン……」


 ヤンチャム(シトロン) 「ちゃむ? (えっ?)」


 サトシ 「その……ごめん」

 ヤンチャム(シトロン) 「ちゃむぅ? (えっ……!?)」
 ▼ 212 スノキ 15/01/01 01:30:00 ID:.KtgE3nE [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ≪ 木 端 微 塵 の 魂 入 れ 替 え カ メ ラ ! ≫


 ヤンチャム(シトロン) 「………」

 サトシ 「……ごめん」


 ヤンチャム(シトロン) 「ちゃむううぅぅうぅぅうぅ!? (ぎゃあああぁぁぁあぁっぁぁlgふおぁぁgふゃあ!?)」

 ユリーカ 「あの……お兄ちゃん、これ……直せる?」

 ヤンチャム(シトロン) 「ちゃむちゃむちゃむちゃむぅ! (無理ですよ! そもそもヤンチャムの体では工具を使えませんし! って言うかえええぇぇぇぇぇぇぇえkぇけfけぇふぇkふぇ!?)」


頭を抱えて のたうち回るヤンチャム(シトロン)。自分が作ったものなので、直そうと思えば直すことはできるが……ヤンチャムの格好では、無理な話だった。


 シトロン(ヤンチャム) 「泣きたいのはオイラの方だよ! こんな格好じゃぁ……セレナのために演技が出来ないじゃんかぁ!」

 ユリーカ 「えっ?」

 セレナ 「ヤンチャム……」

 シトロン(ヤンチャム) 「セレナ、オイラ嬉しかったんだよ、一緒にトライポカロン目指そうって言ってくれて。セレナがオイラのことゲットしてくれて、本当に嬉しかったんだよ!?」

 セレナ 「ヤンチャム……あなた……」
 ▼ 213 スノキ 15/01/01 01:40:00 ID:.KtgE3nE [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シトロン(ヤンチャム) 「……オイラ、オスだけどパフォーマンスが大好きで、小さい時から、勝手にパフォーマンスの練習してたんだ」

 セレナ 「……えぇ。ヤンチャムの家に、色んな小道具があったもんね」

 シトロン(ヤンチャム) 「でもそれは、ニンゲンから奪って来たものだし……近くの街でトライポカロンがあったら、いつも忍び込んで、勝手に舞台で演技してたし……いつも迷惑ばっかりかけてたオイラを、セレナは認めてくれたんだ!」

 セレナ 「………」

 シトロン(ヤンチャム) 「だからオイラ、セレナのために演技を極めたいんだ! トライポカロンに出て! 優勝して! セレナをカロスクイーンにさせてあげたいんだ! オイラはセレナと夢に向かうって! あのとき心に決めたんだ! なのに……なのにっ……」

 セレナ 「……グスッ」

 シトロン(ヤンチャム) 「……こんなダメガネじゃぁ、セレナの役に立てないじゃないかぁぁぁぁうわぁぁぁぁぁんっ!!!」


ヤンチャムは泣いた。シトロンの体を使って、セレナに自分の想いを全て伝えて、そして泣いた。

ヤンチャムにとって、初めて会った時、セレナは特異な存在だった。これまで人間から迷惑がられることはあっても、セレナのように、一緒にパフォーマンスをしようと言ってくれた人間は、初めてだったから。

だからヤンチャムは、セレナに着いて行こうと決心したのだ。セレナのバトルに快く受けて立ったのも、そのためだった。


 セレナ 「ヤンチャム……あなたっ……グスッ……ありがとうっ……」


セレナもまた、涙した。ヤンチャで活発なヤンチャムが、ここまで自分のことを想ってくれていたことが、嬉しくて堪らなかったのだ。
 ▼ 214 スノキ 15/01/01 01:50:00 ID:.KtgE3nE [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「おいで……ヤンチャム……」


セレナはシトロン(ヤンチャム)を抱き寄せた。体はシトロンでも、中身はヤンチャム。自分のことを一番に想ってくれている……自分の夢を本気で応援してくれている、ヤンチャムだ。


 セレナ 「ありがとう、ヤンチャム。あなたが私のこと、そんな風に想ってくれていて……本気でトライポカロンに取り組もうとしてくれ……私、すっごく嬉しいよ……」

 シトロン(ヤンチャム) 「セレナっ……うぅっ……」


まだゲットされて日が浅いヤンチャムだが、セレナを想う気持ちは、紛いの無いものだった。

それを伝えられて、ヤンチャムは嬉しかっただろうし、それを聞けたセレナも、嬉しかったに違いない。

互いに嬉しかったから、こうやって抱き合っているのだ。


 ユリーカ 「良かったね、セレナ」

 サトシ 「あぁ。ヤンチャムのやつ、セレナの夢のこと、すっごい考えてたんだな」

 ピカチュウ 「ぴぃかぁ〜」

 フォッコ 「ふぉぉっこぉ……」
 ▼ 215 スノキ 15/01/01 02:09:30 ID:Ijb8YYrQ [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ヤンチャム(シトロン) 「(あのっ……地味に僕、ヤンチャムからボロクソ言われてるんですが……。って言うか、セレナは今、僕の体と抱き合ってるんですよね。僕自身はここにいるって言うのに……僕の体に抱き付いて……それを僕は ただ見てるだけって言うんですか……)」


 ヤンチャム(シトロン) 「ちゃむぅぅぅっ! (ちくしょおおぉぉおおぉぉお!!!)」




その後。

午後になって、突然、シトロンとヤンチャムの体は、元通りに入れ替わった。

時間的に、昨日デパートから帰って来た後、シトロンとヤンチャムはじめ、みなが入れ替わってから、丸々1日が経過したタイミングだった。

……そう。もともとシトロンの発明した“魂入れ替えカメラ”は、きっかり1日分しか、効果は持続しなかったのだ。失敗と言えば失敗だが、技術的に考えると、相当なものなのだが。


 シトロン 「(散々な目に遭いましたが……戻れて良かった……。しかし、結局例の動画は見れずじまい……。今度こそ! サトシ達の隙を見つけて鑑賞してやります! もう変な発明はしないで、実力で動画を見てやるんです! それに、セレナのパンツをじっくり見れたことですし……結果オーライってことにしましょうかね)」

 セレナ 「ねぇシトロン……シトロンがヤンチャムの体になってたってことは……昨日の>>87 の時、私の胸……触ってたよね。あの時ってもう……シトロンだったの?」

 シトロン 「えっ……」

 ユリーカ 「うそっ……どうなのお兄ちゃん!?」

 サトシ 「シトロン……まさか……な?」

 セレナ 「シトロン……!?」
 ▼ 216 スノキ 15/01/01 02:10:00 ID:Ijb8YYrQ [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロン 「さっ……さぁ! ヤンチャムの本当の気持ちが分かったことですし、セレナ! トライポカロンの練習頑張って下さいね! 僕はちょっと工具の買い出しに行ってきますから!」 ダッシュ!


 サトシ 「あっ! 待てよシトロン!」

 セレナ 「ちょっとシトロン! どうなのっ! ねぇっ!?」

 ユリーカ 「待ちなさいお兄ちゃんっ!」

 シトロン 「あははー(汗)」


シトロンは、普段では絶対に見せ無いような……鏡の世界のような機敏なダッシュを繰り出した。


 シトロン 「(アカンどうしよう完全にバレてる言い逃れ出来ないぃぃぃ……)」


 サトシ・セレナ・ユリーカ 「シトロン!(お兄ちゃん!)」

 シトロン 「はぃぃぃっ!?」


――― 今度こそ完 ―――
 ▼ 217 ンパン@あさせのかいがら 15/01/01 02:14:16 ID:9qMDMykM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前の作品と同じ終わり方でワロタ
乙です!
 ▼ 218 イタラン@たてのカセキ 15/01/01 02:16:08 ID:2mw4TKuI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!
 ▼ 219 タージャ@ねっこのカセキ 15/01/01 02:18:34 ID:.QUgNKIc NGネーム登録 NGID登録 報告

おもしろかった!
 ▼ 220 スノキ 15/01/01 02:20:00 ID:Ijb8YYrQ [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 あとがき 】


改めまして、明けましておめでとうございます。

ここまで多くの皆様にご支援、ご感想を頂きまして、ありがとうございました。


どうでもいいことながら、今回は1レス目に「R-18」を付け忘れたので、明確なエロ描写は避けながら執筆しましたが……こんな拙いSSを楽しみにして下さった皆様には、感謝してもしきれません。


さて、当SSは、長らく私が執筆していた、サトシ達カロスメンバーがキーとなる各SS、アルトマーレ展、DVD、ポスターに続く時間軸上のお話しで、ピカチュウやフォッコが、サトシやセレナに対してどんなことを思っているのか、前のSSと関連付ける形で、私なりに解釈してみたものです。

ポケモン達の話が分かるお話し……久々にアニポケでやって欲しいですね。


それではまたどこかで。2015年も、どうぞよろしくお願いいたします。

次は安価SSにしましょうかね?
 ▼ 221 マサラ人3 15/01/01 09:53:02 ID:4Y8u.nBg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>220

お疲れ様です。続編ありますよね?楽しみにしてます!
 ▼ 222 ガネール@ともだちてちょう 15/01/01 09:58:10 ID:hCA3/GJw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!
(シトロン放置すれば良かったのに)
 ▼ 223 コザル@ヤドランナイト 15/01/01 10:10:48 ID:BWDTrlwg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>222
ヤンチャム可哀想じゃん
 ▼ 224 ガヘルガー@ゴールドスプレー 15/01/02 01:47:41 ID:qJJszxiE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>220
乙!サトセレ結構好きだから読んでてすごい楽しかった!
シトロンのゲスいところも結構好きだしww
今年はいい年になりそうだ

 ▼ 225 池徹平は可愛い男の子◆Win1u8VimY 15/01/02 07:09:11 ID:737wNs4w NGネーム登録 NGID登録 報告
シトロンに寝取られそうで胸が痛くなりました。
とても悲しいです。
 ▼ 226 ゴラス@シルフスコープ 15/01/03 09:50:44 ID:DWiwRxJI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お疲れ様!
 ▼ 227 イゼル@きれいなぬけがら 15/01/03 14:39:24 ID:HJRiFrs. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
面白かったです。お疲れ様です
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