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【長編SS】サトシ「オレに妹ができた」

 ▼ 1 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/07/25 21:23:55 ID:cW1fxHtY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

あなたにとって、ポケモンとは何ですか?


ポケモンにとって、あなたとは何ですか?


家族?友達?仲間?



------------------------これは、不思議な魔法にかけられた、可愛い可愛いポケモンと、


そのポケモンとドタバタでハチャメチャな暮らしをするハメになった、可哀想な可哀想な少年の物語です。



物語の主人公、少年の名はマサラタウンのサトシ。サトシの夢はポケモンマスターになること!



「みんなもポケモン探しに、ゼンリョクでいこうぜ!!」
 ▼ 386 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/08 23:40:54 ID:LYdxbpZ6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
真っ暗闇の中煌めく星々は、パレードのギャラリーからお悩み相談のリスナーに。

サトシは今後の事をムーマの決断に任せようと決めていた。

ムーマの答え次第では、もうすぐ彼女との別れが来ることを意味すると知っていながら。



サトシ「…………」

ムーマ「…………」

サトシ「えっと……ムーマ」

ムーマ「はい」

サトシ「……星……綺麗だな。この前よりも綺麗じゃないかな?」

ムーマ「……そうだね」

サトシ「なぁムーマ。お前は放っておけないんだろ?あのおじさんのこと」

ムーマ「……うん。だってあの人は、ママが大好きな人だから。あの人を困らせたら、ママまで困らせる気がして……」

サトシ「ママには、あの人を幸せにしてやってくれって頼まれたよな」

ムーマ「だけどそれじゃあおにーちゃんと暮らせなくなる!!」

サトシ「そうだ。それはオレもいやだ」

ムーマ「だから断ったの。あのおじさんのところに行くの」

サトシ「……じゃあ、もう心はスッキリしたよね。ムーマはオレ達とこれからも一緒にいるって決めたんだから」

ムーマ「うん。おにーちゃんともお父様とも……マお姉ちゃん達ともまだまだ遊びたりないよ。でも……どうしてだろう……」

ムーマ「わたし……ママに、何だかとてもさみしいこと言っちゃった気がするの。ママもさみしい顔してた……」

サトシ「そう思うのはムーマがまだ迷ってる証拠だね。心のどこかでママの願いを聞いてあげようとしてるんだ」

ムーマ「な、何それ?おにーちゃんはわたしと一緒にいたくないの?」

サトシ「違うよ。いたいさ。ただ最後にはムーマに任せる。それだけだ」

サトシ「ムーマの夢を台無しにした……ムーマの足をそんなにしたママの願いにも応えようとしてるんだ」

サトシ「そんな優しい子を手放したいわけないじゃないか!」

ムーマ「…………」

サトシ「どうするんだ?」
 ▼ 387 ゲキッス@ミストシード 17/09/09 15:53:28 ID:8BI024fs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
読んでるぞ
支援
 ▼ 388 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/09 22:03:43 ID:/UkBOieA [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマは一度空を見上げて、再び目線を地面に落とす。

視界には赤茶色の土と車椅子のフットレスト、それに包帯に巻かれた自分の足が。


ムーマ「……わたし、どっちみち迷惑かけちゃう。おにーちゃんにもおじさんにも」

サトシ「足のことか?それともまた周りを困らせないかって不安になってるのか?」

ムーマ「……どっちも」

サトシ「心配するなって!オレは勿論、あのおじさんだってムーマが大好きなんだ」

ムーマ「うぅ……でもこの足……ママは大好きだからせめたくないけど……でも……足は……」

サトシ「そんなのどうだっていい!オレ達は何とも思わない!……まぁでも、お前は違うよな」

ムーマ「え?」

サトシ「自分の足で旅をしたいって夢を潰されたんだ。本当ならその足を一番気にするべきなのはお前だった」

サトシ「だからさ……治してやるよ。足」

ムーマ「え?」


サトシ「ピカチュウ、アイツを呼ぶぞ」

ピカチュウ「ピカッ!」


サトシ「天まで上がれ。星まで届け。オレ達のゼンリョク……」バチバチ

ピカチュウ「ピカ……ピカ……」バチバチ

ムーマ「え?おにーちゃん、ピカチュウ!何をする気なの?」


サトシ「いくぞ!空に突き上げろピカチュウ!」


サトシ「 『 ス パ ー キ ン グ ギ ガ ボ ル ト 』 ! ! !」




ドパァァァ ァ  ァ   ァ    …     …       …       … ン ! ! !
 ▼ 389 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/09 22:07:27 ID:/UkBOieA [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「はぁ……はぁ……」ドテッ

ムーマ「い、今のは何?」

サトシ「ハハ、サトピカ式ゼンリョク信号弾ってとこかな」

サトシ「これだけのパワーで、あれだけ高く上がればアイツも気付いてくれるはず」

ムーマ「アイツ?」


キーーーーーーーーン


サトシ「早っ!もう来た!」

ムーマ「えっ、えぇっ!?」



カプ・コケコ「コ ケ ェ ェ ェ ェ ー ー ー ッ ! ! !」



ピカチュウ「ピカァー!」ピョンピョン

サトシ「ハハ、大成功だ!」

ムーマ「はわぁ……本物だ……ひさしぶりだ」


サトシ「カプ・コケコ。今更嘘とは言わせないぞ。本当にムーマの足は治るんだよな?」

カプ・コケコ「……」コクリ

サトシ「じゃあ早速治してくれ」

カプ・コケコ「……コケ?」

サトシ「え?」

ムーマ「『本当にいいんだな?』……って言ってるよ。おにーちゃんどういうこと?」

サトシ「あっ……」

--------------------------------------------

カプ・コケコ『ムーマがまた自力で動けるようになる方法は一つ。ムーマが人間から元のポケモンの姿に戻ることだ』

カプ・コケコ『動かなくなったのはムーマの足だそうだな。なら足の無いムウマの姿に戻れば何の不自由も無くなる』

カプ・コケコ『まぁ、治すというよりも無くすって言った方がいいな。だがそうすればムーマは人間じゃ無くなる』

カプ・コケコ『つまりお前と言葉を交わすことができなくなるってことだ。ただのポケモンに戻るんだ』

カプ・コケコ『オレはいつでも彼女を元に戻すことはできるが……お前はどうする?』

--------------------------------------------

サトシ「……そうだった。決めるのはオレなんだ」
 ▼ 390 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/09 22:16:51 ID:/UkBOieA [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマ「ねぇおにーちゃんったら!」

サトシ「ムーマ、実は……」

---------------------------------------------

ムーマ「……!」

サトシ「そういうことだ。お前はムウマに戻るけど、それでお前の夢をまた叶えられるようになる」

ムーマ「そんなの……」

サトシ「ムーマ、お前が笑っていられるなら、例えお前がどこにいようが何であろうがオレは構わない」

サトシ「お前はオレの世界を旅してみたいんだろ?だったらこの道しかないんだ。受け入れてくれるか?」

ムーマ「……いやだ」

サトシ「ムーマ!」

ムーマ「そんなことしたらもうおにーちゃんとお話できなくなっちゃう!わたしの言葉が通じなくなっちゃう!」

ムーマ「そんなのさみしすぎるよ!そんなことになるなら夢なんかいらない!わたしは世界で一番おにーちゃんが大好きなの!」


サトシ「          バカなことを言うな!!!          」


ムーマ「!」ビクッ

サトシ「お前がポケモンに戻ってもオレの言葉はお前に通じる。それに……」

サトシ「オレだって言葉はわからなくともポケモンの心はわかるんだ!オレをバカにするな!!」


サトシ「ピカチュウを見てみろ。コイツの言葉はよくわからないけど、オレにとってコイツは友達以上の存在なんだ」

サトシ「家族……いや、ひょっとしたらそれ以上かもしれない……」

サトシ「モクローもニャビーもイワンコもそうだ」

サトシ「オレが家族や友達や仲間と呼んでるコイツらとの縁はみんなお前が思うほど小さなことで切れたりしないんだ!」

ムーマ「じゃあわたしも……ただのムウマになってもおにーちゃんの妹なの……?」

サトシ「当たり前だ!気にするなそんなこと」

ムーマ「……じゃあそれがわかっててどうして……今まで言いだせなかったの?」

サトシ「」ギクッ

カプ・コケコ「……ズボシ」

サトシ「そ、それはムーマがどんな思いをするかと思って中々言えなかっただけだよ。ゴメンね」
 ▼ 391 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/09 22:19:33 ID:/UkBOieA [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマ「むぅ〜……でも、ありがとう。わたしがムウマになっても、おにーちゃんとの愛は変わらないんだね」

サトシ「愛か……そうだな」

ムーマ「えへへ///」

ピカチュウ「チッ」



サトシ「それじゃあ残る問題はあと一つ!ムーマ、オレとおじさん、どっちがいいかお前が決めるんだ!」

ムーマ「むぅ〜、でも……」

サトシ「オレが一番大事にしたいのはお前の未来だよ。……お前の未来にとって都合のいい方を選ぶんだ」


ムーマ「…………」

ムーマ「……今、きめなきゃダメ?」

サトシ「おじさんはもうすぐ別の地方へ旅立つそうなんだ。彼についていくなら今決めなきゃいけないね」

サトシ「それに、早く見切りをつけないと一番苦しくなるのはムーマだとオレは思う」

ムーマ「……そう、じゃあ」

サトシ「どうする?」


ムーマ「……」ウルッ

モクロー「!」

ピカチュウ「ピ……」





わたしが大好きなママが大好きな人と……わたしが大好きなおにーちゃん……どっちもわたしが大好きで……


どっちも……わたしの大事な人




 ▼ 392 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/09 22:20:33 ID:/UkBOieA [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
                          おにーちゃん



























































                          ごめんなさい
 ▼ 393 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/09 22:50:10 ID:/UkBOieA [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「……そっか。まぁ、おじさんと一緒にいてあげることは大好きなママのお願いだもんな」

サトシ「それにおじさんだってきっと、ムーマが世界で一番大好きな人になってくれると思うぜ」

ムーマ「……でも、でもおにーちゃんも、世界で一番大好きな……」

サトシ「わかってる。……でも止めない。ムーマが決めたことなんだ」

サトシ「望んだ別れなんて何一つなかったよ……今までも」


---------------------------------------------

-----------------弱いお前なんかいらない。     お前の行き先はこっちじゃない……!


-----------------ポケモンマスター、ゲットだぞ!


-----------------後はお前がどうしたいかだ。    ……そうだ。これでいい


-----------------次に会うまでに、もっともっと魅力的な女性になるから!

---------------------------------------------


サトシ「えらいねムーマは。まだこんなに小さいのに、よく決めてくれた」ナデナデ

ムーマ「……うん」グスグス


サトシ「カプ・コケコ。悪いけどムーマを元の姿に戻すの、もう少し待ってくれないか?」

カプ・コケコ「……コケ」コクッ

サトシ「『言われなくても』ってとこか。さすが守り神、話がわかる」

カプ・コケコ「コケェー」

サトシ「もう帰るのか? あぁ……ありがとう!またよろしく頼むよ!」

カプ・コケコ「コケーッ!」バイバイ


サトシ「さて、オレ達も帰ろうか」

ムーマ「わたし、まだここにいたい。お星さまがしずむまでここにいたいよ」

サトシ「……そっか。じゃあそうしよう!これから観測会といこうか」

ピカチュウ「ピィカチュゥ……」ヤレヤレ


ムーマの意思を讃えるように、星空はより一層明るく輝く。

ムーマの決意は彼女を導くための、彼女だけの星になる。

星は彼女に不幸を招かない。せっかくの強い意思を間違ったものにはしない。

星空の輝きを映して光る、モリオンのペンダントに誓って。
 ▼ 394 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/10 23:09:16 ID:ZoMKJzIY [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------翌朝-------


ロトム「博士、夕べ結局我慢できずにサトシから話は聞いたらしいけど、本当にムーマちゃんのことはあれでいいロト?」

ククイ「あぁ。ムーマもいい決断をしたが、それに動じないサトシも立派だった」

サトシ「ZZZ……」

ムーマ「ZZZ……むぅ」

ロトム「最後もきっちり、サトシはお兄さんとしてカッコよくやり遂げたロトね」

ククイ「最後なんてないさ。サトシとムーマはこれからもずっと兄妹。そしてオレも……そんな二人の父親さ」

ロトム「僕は?」

ククイ「ただの動くポケモン図鑑かな」

ロトム「は ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー」

ククイ「冗談だ冗談!お前もよくムーマのことを見てくれてたな」

ククイ「おら起きろ二人とも!今日からまたスクールだ!」

サトシ「んぁ……眠い……今日は休みでいいでしょ博士……」

ククイ「お前の稼ぎ所は出席日数だろ?これ以上休むと成績はどうなるかな。課題はどうなる」

サトシ「おはようございますティーチャー」シャキッ

----------------------------------------

サトシ「うぉおぉお〜……眠い……」ボケー

ククイ「さっき(↑)の目覚めはどうした。まったく……用が済んだらすぐに帰って寝りゃよかったんだ」

ロトム「二人とも遅くまで観測会を開いてた挙句、帰って来たのは夜明けだったロト」

ムーマ「むぅ〜……おとーさまー……おきがえ手伝ってー……」ボケー

ククイ「ほいほい」

ククイ(名残惜しいが二人が決めたことだ。もうオレからは何も言わない……)

ククイ(長いようで短いような、いい夢を見させてもらった。カプ・コケコには感謝しなくちゃな)
 ▼ 395 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/10 23:10:53 ID:ZoMKJzIY [2/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ポケモンスクール-------


ククイ「では校長、またお願いします」

ムーマ「おことわりします」

ナリヤ「ククイ博士。どうやらワシはこの子に嫌われてしまったようじゃ」

ククイ「えぇ。ですがお願いします」


ナリヤ「警察から話は聞きました。お気の毒に……」

ククイ「ここにムーマがいてくれること。それだけでもオレにとっては幸せです」

ナリヤ「じゃがそのムーマちゃんももう……」

ククイ「もういいんです。では、その子をどうか」

ナリヤ「おぉ!アンタがそこまで言うのなら任せなサイドン・ドンメル・メルルルルィィィプ!」

ククイ「ハハッ、あまりムーマを白けさせないでくださいよ」

ムーマ「……」ジトー

ククイ「あぁ、手遅れですね」

ナリヤ「最近の若い子にはどうもワシのギャグは受けが悪い。悲シードラ」
 ▼ 396 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/10 23:12:41 ID:ZoMKJzIY [3/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ZZZ……」

マーマネ「教室に着くやいなや死んだように眠っちゃったね」

スイレン「当たり前。サトシの頑張りの疲れは一日程度で取れるもんじゃない」

マオ「体だけじゃなくて心もグッタリしてるだろうからね。タオルでもかけてあげようかな」パサッ

リーリエ「で、では私は氷枕を」

マオ「おっ、準備いいねリーリエ!」

リーリエ「じょ、常備してるんです。熱中症対策にと……」

カキ「この前町で買ったハーブが偶然にも手元にあるんだが……少しでもサトシの快眠に貢献するように置いておこう」コトッ

スイレン「じゃあ私はアイマスクをつけてあげる」

マーマネ「おいしい夢が見られるようにマラサダを咥えさせて、と」

マオ「お!いいね!じゃあ私はそこにチョコスプレーでトッピングだ♪」パラパラ

リーリエ「顔の近くに癒しのピッピ人形を置きます!」

カキ「机周りには花の飾りつけ」オッハナ♪ オッハナ♪

スイレン「足元に釣り竿のレプリカ」ガサッ

マーマネ「ついでにトゲデマルも乗っけてまえ!」

トゲデマル「!?」


ガラッ

ククイ「おーし、みんなアロー……


サトシ「ZZZ……」ゴチャゴチャ


ククイ「えー、サトシの机に要塞を築き上げた者、正直に申し出なさい」

「「「「「ほんの出来心です、ごめんなさいティーチャー」」」」」
 ▼ 397 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/10 23:15:49 ID:ZoMKJzIY [4/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「……まぁサトシが起きたら片づけるとしてだ。今日は授業の前に大事なお知らせがある」

マーマネ「博士、サトシが起きてません」

ククイ「いやいいんだ。彼はもう知ってる」

スイレン「ひょっとしてムーマちゃんのことですか?」

ククイ「あぁ。 ……初めに言っておくが、これはムーマが自分で決めたことだ」

ククイ「止めてくれるな。ムーマは自分が掲げた星を自分の決めた道に沿って追いかけようとしてる」

カキ「……」

リーリエ「け、結論を言ってください!まさかとは思いますが……ムーマちゃんは……」

ククイ「ムーマは旅に出る!一週間後、オハナの男性と一緒にな」

-----------------------------------------
-----------------------------

サトシ「……うにゃ」パチ

スイレン「あっ、おはようサトシ。博士から話は聞いたよ」

マーマネ「お別れなんだね。……僕の時と違って今度は、本当の」

サトシ「ごめん……みんなにも相談した方がよかったかな?」

マオ「そんなのいいよ!……あたしがサトシの立場でも、ムーマちゃんはきっと同じことを言ってただろうし」

カキ「ほぅ、今回は逃げないんだな。お前も成長したな」

マオ「まぁね。サトシがムーマの選択を受け入れたんだもん」

マオ「あたしもそうしなくちゃ。あたしもムーマのお姉ちゃん、『マお姉ちゃん』だからね」

リーリエ「マオも立派です!……それでも、やっぱり少し寂しいですけど」

カキ「オレも正直今の話をホシにするのは辛い」

カキ「短い付き合いだったが、アイツにとってムーマは同じ目の高さで向き合える大事な親友だったからな」

リーリエ「……そうですね。ホシちゃんの友達」

スイレン「ホウとスイの友達でもある。そんなムーマちゃん……私達みんなの妹とのお別れ」


リーリエ「また私、見送るのですね。掛け替えのない人を……」
 ▼ 398 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/10 23:18:06 ID:ZoMKJzIY [5/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「「「「…………」」」」


サトシ「あっ、えっ、えぇっと……その……」

ククイ「こんな雨模様のようなしんみりした時こそ、太陽の出番じゃないか?」

サトシ「あっ……と、ムーマはまだ一週間ここにいるから……何か最後に思い出に残るようなことをしたいかな……」

マオ「はいはい!じゃあ来週ウチの食堂でムーマちゃんのおわ……出発記念のパーティーでもやろうよ!」

マオ「できるだけ知り合いの人を呼んで、出し物も入念に考えて、もちろん兄妹の大好きなコロッケも作るの!」

マオ「ね!いいでしょ博士!」

サトシ「マオ……!」

ククイ「ハハ、このクラスにはどうやら太陽が二つあるみたいだ」

ククイ「記念パーティーに関しては大賛成だ!オハナの彼も招待しよう」

ククイ「だがどうだ?パァーッと騒ぐなら会場はできるだけ広い方がいいと思わないか?」

サトシ「?」

マオ「まさか……」

ククイ「……校長にオレから、掛け合ってやろう」

サトシ/マオ「「博士ーーー\(ToT)/ーーー!!」」

ピカチュウ「ピカピ……」

アママイコ「マォ……」


かくして------------

ムーマの旅立ちを祝福すべく、各々行動を始めた。

ククイ博士は広い人脈を使いパーティーの参加者を募り、カキ達は毎日パーティーの作戦会議を開いた。

そしてサトシも残り少ない時間の中で、ゼンリョクでムーマと向き合った。
 ▼ 399 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/10 23:23:57 ID:ZoMKJzIY [6/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------当日まで、あと6日-------


ククイ「……というわけなんだ。パーティーに来てくれないか?何か一曲でもやってくれたら盛り上がると思うんだ」

レオ「うぅ……悪いけどその日はスケジュールが合わないんだ。他を当たってくれるか?」

ククイ「仕方ない……またロイヤルマスクにでも頼むか……」

レオ「? それはキミが子供の時に考えた『救いのヒーロー』だったんじゃないのか?」

ククイ「ぶりぶりざえもんじゃねぇよ」

ククイ「……そうだ!折角だからメッセージだけでも撮るか?彼女にも君の話はいくらか聞かせてあるんだ」

レオ「OK! ビデオレターだね。出だしはそうだな……僕を応援してくれる親愛なるファンへ」

ククイ「彼女はまだお前の曲を一度も聞いてないぞ。今回誘ったのは君ほどの有名人ならいい客寄せになるかと思ってだな」

レオ「ダグトリオ、『トライアタック』」



-------当日まで、あと5日-------


カキ「パーティーの出し物だが……まぁ、どうせならクオリティの高いものにしたいな」

スイレン「じゃあ例えば、隣のクラスのヒロキ君のお笑いステージとかどうかな」

カキ「ステージか……思い切ったことをしたいが……ムーマが注目してくれそうなジャンルを選びたいかな」

マオ「ムーマちゃんは歌が好きだったね」

マーマネ「よし!シンガーソングライターのオカ・アキトシさんを呼ぼう!きっと盛り上がるよ」

カキ「いや、できればゲストは身内の範囲で楽しみたい。あくまでスクールの行事だということを忘れるな」

リーリエ「うぅむ、やはり低予算でも暖かみのある素材で出し物を考えた方がいいでしょうか」

カキ「リーリエ、お前からそんな言葉を聞けるとはな」

マオ「失敬だねかりんとう。リーリエは色々考えてモノ言ってんの。ねぇ?」

リーリエ「ア、アハハ……」

カキ「よしわかった。皆の意見を踏まえてステージの発表はオレの、ファイヤーダンスを交えてのコブシの効いた歌唱ショーに」

スイレン/マオ「「却下」」

マーマネ「意見踏まえるの下手か」

リーリエ「で、でもカキの歌は聞いたことないしウケが悪いかどうかはまだわかりませんよ……?たぶん」
 ▼ 400 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/10 23:25:42 ID:ZoMKJzIY [7/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------当日まで、あと4日-------


ムーマ「おにーちゃん。わたしもうすぐ旅に出るんだよね?おじさんの旅についていくんだよね?ポケモンとして」

サトシ「まぁ、そういうことだな……おじさんがどこに行くつもりかは知らないけど」

ムーマ「おにーちゃんが旅した場所だったらいいな」

サトシ「ハハ、だなぁ……色々な場所を旅して、経験して……今みたいな生活も良いけど、またオレも旅に出たいなぁ」

ムーマ「おにーちゃん。わたし、一つだけ不安があるの」

サトシ「ん?」

ムーマ「おじさんのポケモン、とっても強いんでしょ?」

サトシ「強いな。オレはドンカラスしか見てないけど本気のピカチュウをあそこまで追い詰められるポケモンはそういないよ」

ピカチュウ「ピカッ」

サトシ「だから今度はちゃんと勝負がしたいんだ……それで?何が不安なんだよ?」

ムーマ「わたし、ポケモンとしては弱かったからみんなについていけるかどうか……」

サトシ「初めはみんなそんなもんさ!心配しなくたっておじさんを信じてみろ!」

ムーマ「うん……そうだね。わたし、ピカチュウよりも強くなりたい!」

サトシ「よっしゃ!その意気だ」

ピカチュウ「は?」

バ バ バ バ バ バ バ … … ! !

ムーマ「ふ、ふみまへん、ちょうしのりまひた」ビリビリ

サトシ「お前、ムーマが来てから随分とまぁ拗ね気味になったよな」

ピカチュウ「ピカチュ〜」プイッ


ムーマ「ねぇ、おにーちゃんのポケモンの中で一番強いポケモンってだれ?」

サトシ「どうだろう、格付けみたいなのはあんまり好きじゃないけど、強いて言うならピカチュウかな」

ピカチュウ「エッヘン」

ムーマ「ホント?おにーちゃんのポケモン、全部の中でピカチュウが一番強いの?」

サトシ「全部? あぁ……!それならやっぱり……」

ピカチュウ「(`・ω・´)」バリバリバリ

サトシ「うぎぎぎゃぎゃん!!」

ピカチュウ「ピカッ、ピカッチュウ」

ムーマ「『過去に捕われるな。できるなら奴らのことなど忘れろ』だって」

サトシ「やだコイツ恐い」
 ▼ 401 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/10 23:29:43 ID:ZoMKJzIY [8/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------当日まで、あと3日-------


ライチ「はぁ!?妹!?サトシに妹なんていたの!?」

ククイ「まぁ話せば長くなるんですが……どうですクイーン、パーティーは好きでしょう?」

ライチ「むむぅ、サトシの妹……興味あるけど仕事もあるし……有給使っちゃおーかなぁ……」

ククイ「ゆ、有給」

ライチ「考えとくわ。アタシのかわいい生徒たちが必死こいてプログラムを考えてくれてるんでしょ?」

ククイ「なっ!?アイツらはオレの生徒ですよ!アンタは臨時教員じゃないか!」

ライチ「臨時でも何でもカワイイもんはカワイイの!あの子達の理解ならアタシの方が上よ!」

ククイ「ならスイレンが一番好きな色違いのポケモンは何か、答えてください!」

ライチ「サニーゴよ!課外授業の3、4日目だかにそう言ってたわ!」

ククイ「ぬぅ……そうさ。彼女はあの色を海の本来の色と言っていた。ならマオが最近ハマってる包丁の入れ方は!?」

ライチ「『拍子木切り』!やってると笑いがこみ上げてくると言ってたわ!」

ククイ「そうだ。じゃあカキが自分の妹に彼氏が出来たら手始めに何をすると言っていた!?」

ライチ「彼氏の頭にかじりついて妹と付き合うのに相応しい男かどうか見定める!」

ククイ「ぐっ……見事だ。よく覚えていたな」

ライチ「伊達に子供の相手しとらんわい」
 ▼ 402 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/10 23:32:26 ID:ZoMKJzIY [9/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------当日まで、あと2日-------


マオ「やっぱりちょっとしたバトル大会なんかは開いた方がいいよね!ムーマちゃんはサトシの影響をしっかり受けてたし」

スイレン「おぉいい考え。優勝したムーマちゃんには何かいいものをあげよう」

マオ「そうだね!盛大に祝ってあげよう!」

カキ「ちょっと待て。何を甘っちょろいことを言ってる」

カキ「ムーマが優勝前提なんて、そんな接待バトルでムーマを持ち上げるんじゃあ彼女も納得いかんだろう。なぁ?」

マーマネ「うぉぉ、こっちに同意求めてきた」

リーリエ「ムーマちゃんはサトシとそっくりな部分を誇りに思っていました。好きな食べ物だってそうでしたよね」

マーマネ「つまり何が言いたいのさ?」

リーリエ「もしサトシがムーマちゃんの立場なら、不当に持ち上げられることを良く思わないと思います」

カキ「その通りだ。バトル大会をするなら、博士に腕利きのトレーナーでも呼び出してもらうか」

カキ「それともオレがトレーナーとして出てやってもいいぞ」

マオ「ごめん、やっぱやめた方がいいかな」

リーリエ「勿体無いですよ!やりましょやりましょ!」

マーマネ「予定を決める時間ももう無いしねぇ。明日から会場の用意もしなきゃ。しかしよくスクールの貸切なんて出来たよねぇ」
 ▼ 403 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/10 23:37:54 ID:ZoMKJzIY [10/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------パーティー前日-------


ムーマ「〜♪」ガサガサ

サトシ「何してるんだ?」

ムーマ「旅のじゅんびだよ。旅にはたくさんのにもつがいるからね」

サトシ「お前はポケモンになるからそんなのいらんだろ」

ムーマ「あっ、そうか。でもせめてこれだけは持ってく!」

サトシ「モリオンのペンダントか。確かにそれなら首に下げてもっていけるな」

ムーマ「おにーちゃんとおそろいのペンダント。わたしたちがはなれててもわたしがおにーちゃんの妹だって印になる」

サトシ「ジェイムズさんも粋なことしてくれるよなぁ。明日会えたら改めて礼を言っとこうな」


ムーマ「おにーちゃん。わたしがおにーちゃんの家に来たときのこと、おぼえてる?」

サトシ「あぁ。身に覚えのない子が来たと思ったらオレが助けたムウマだと知った時はビックラこいたな」

ムーマ「そう。わたしはカプ・コケコにその時の恩を返すように言われたの。それでおにーちゃんのところへ来た」

サトシ「恩返しだったかー。そういやそうだったな」

ムーマ「わたしの恩返し……恩返しになってたかな?すごく楽しかったけど、いっぱい迷惑もかけたし……」

サトシ「オレも楽しかったよ。だからあの日ムーマを助けて本当によかったと思った」

サトシ「ムーマがオレにしてくれたことはいっぱいあるよ。胸張って旅に行っといで」

ムーマ「……」

サトシ「返事は」

ムーマ「はい!」

サトシ「よしよし、またどこかで会った時は一緒に遊ぼうな」ナデナデ

ムーマ「むぅ……/// おにーちゃん、またピカチュウに怒られちゃうよ」

サトシ「いいんだ。その時はオレが全部受け止めてやる」

サトシ「大体、ポケモントレーナーってのは自分が守るべきものに分け隔てなく接しなきゃならないんだ」

サトシ「性格が丸いヤツにも、尖ったヤツにも、説明が難しいヤツにも同じように向き合うよう心がけてる」

サトシ「ピカチュウだけが特別なんじゃないよ。本人がそう思ってるなら、それはアイツの勘違いだ」

ピカチュウ「ほう」

サトシ「( Д ) ゚ ゚」

ムーマ「ピカチュウ、いつからそこn」

ピカチュウ「ヂ ャ ア ア ア ア ア ! !」

サトシ/ムーマ「「うべべべべべべべ」」
 ▼ 404 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/10 23:39:33 ID:ZoMKJzIY [11/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第13話(全15話)   「それがサトシです」
 ▼ 405 ーマルド@ヘラクロスナイト 17/09/10 23:44:47 ID:sYbinxcY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
このSSのメンバー好きだわ
支援
 ▼ 406 ランセル@ブロムヘキシン 17/09/11 19:33:17 ID:.Ojx1mi6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やっぱりいいね
支援

あれ。次含めて、あと三話あるのか……
 ▼ 407 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/11 21:11:54 ID:OIM7E9jI [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------○月×日 正午 ポケモンスクール-------


------------------当日。

パーティーの準備もいよいよ大詰め。せかせかと動くスクール関係者達を、校庭のポケモン達がボンヤリ見つめる。

スクール裏の倉庫から次々に運ばれて並ぶテント・テーブル・パイプ椅子。

スピーカー・マイクの調子はOK。ステージの設備も異常なし。進行係の体調も万全。

後は主役と開場時間を待つのみ。会場には既に、待ちきれずにフライング入場したゲスト達も。


ホウ「うぉぉー!きょうのスクールはおまつりムード!」

スイ「テントがいっぱいならんでるよ!どこからいこう?」

ホウ「でもどこもしずかだね。まだやってないのかな?」

スイ「じゃあおてつだいしにいこう!ボランティアボランティア!」

スイレンママ「はいはい、もう少し大きくなったらね」

マオ「あっ、スイレンママさん!アローラ!」

スイレン「お母さん!まだ開場まで時間あるよ」

スイレンママ「二人がどうしても先に入りたいっていうから……受付の人に頼んで入れてもらっちゃった」

スイレン「ハァ……そう」
 ▼ 408 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/11 21:18:55 ID:OIM7E9jI [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マーマネ父「ほう、随分と大規模なお別れ会をやるんだね。ムーマちゃんって子は余程皆から好かれてたんだなぁ」

マーマネ母「マーマネも最近は家に帰るとよくその子の話をしていたものね。今日初めて会うから楽しみだわ」

マーマネ父「ほぼ準備も終わってるようだが、さすが我が息子。機械が絡むとやることが早いなぁ」

マーマネ母「家の手伝いも早いといいんだけどね。ウフフ」


マーマネ「バ ッ フ ロ ン !」

リーリエ「マーマネ、風邪ですか?」

マーマネ「いや、どこかで誰かが僕の噂をしてるみたいなんだ……」

カキ「ほう、モテ期の到来か?」

マーマネ「ハッ、そんなわけないよ。それよりも、頼んでおいたBGM用のCD持ってきてくれた?」

カキ「あぁ。アローラに伝わる民族音楽。ひと通り揃えてあるぞ」

マーマネ「んなシブいので盛り上がれないよ」

カキ「案ずるな。別のもちゃんと用意してある。『ポケモン サン・ムーン スーパーミュージック コンプリート』!」

マーマネ「宣伝どうも。……にしてもムーマちゃんと一緒にいるサトシはともかく、博士はまだスクールに着かないの?」

リーリエ「今朝、始発のアーカラ行の船に乗って『彼』を迎えに行ったっきりですものね……」

カキ「慌てずとも博士なら時間通りに来るさ。それよりも練習だ。司会進行張り切ってやらなきゃだぞ」
 ▼ 409 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/11 21:20:24 ID:OIM7E9jI [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ハウオリシティ-------


ムーマ「…………」

サトシ「ムーマ。もうすぐ来るな。お前の新しいお父さん」

ムーマ「うん」

サトシ「優しそうな人だし、旅にもついて行きやすいだろ?」

ムーマ「きっとね」

サトシ「もうすぐククイ博士とおじさんを乗せた船が来る。そしたらこの二人っきりの時間もしばらくはお預けだな」

ムーマ「むぅ〜……何年おあずけくらうんだろ」

サトシ「まぁまぁ……二人よりもたくさんでいた方が賑やかでいいと思うけどな。オレは」

ムーマ「そぉ?」

サトシ「お前が言わなきゃ今日だってピカチュウ達を博士に同行させたりしないよ。今は無理やり二人っきりの状況を作ってんだ」

ムーマ「何それ!?わたしと二人っきりはイヤ!?」

サトシ「ムーマがその方がいいならオレは何も言わない。それだけだ」

ムーマ「むぅぁ〜!!最後の最後でみもふたもないことを言う!!」

サトシ「ハハハ、オレはそうやって色んな仲間と過ごしてきたんだ。ピカチュウも一緒」

ムーマ「……やっぱそんだけ仲がいいんだね。ピカチュウと」

サトシ「そうさ。特別扱いは好きじゃないけど、アイツは最初から今までオレにずっとついてきてくれてるんだ」

サトシ「少しは他と違う向き合い方をしたくなるよ。時の流れは不思議だね」

ムーマ「むぅ」
 ▼ 410 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/11 21:22:21 ID:OIM7E9jI [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポーーーッ    ポーーーッ


サトシ「来た!行こうムーマ!」

ムーマ「う、うん」

---------------------------------------------

ピカチュウ「ピカチュゥ〜!!」

サトシ「あぁよしよし。勝手なこと言ってゴメンなぁ!ホント」

ククイ「全く、最近のピカチュウはどうも手が付けられないんだよな。しかめっ面な時が妙に多いというか」

ルガルガン「わんっ」

ニャビー「うにぃ」

モクロー「ZZZ……」



ムーマ父「ヤシロちゃん!」

ムーマ「あ……おじさん」

ムーマ父「……うん。さすがにまだパパとは呼んでくれないか。君は随分辛い思いをしただろうからね」

サトシ「ムーマは強い子です。だから自分の夢を叶えてくれる貴方について行くことにしたんです」

ムーマ父「そうだね……ヤシロちゃん、僕のために決心してくれて本当にありがとう」

ムーマ「おじさんのためじゃないもん。自分のためにきめたんだもん」

ムーマ父「……そうか。ねぇ、ヤシロちゃん」

ムーマ父「君は僕のことを気に入らないかもしれないけど、僕はどんな時でも君を手放したりしないって約束するよ」

ムーマ父「だって君は僕の愛した人が生んでくれた子供なんだ。彼女が君を気に入らなくたってそれは事実だ」

ムーマ父「だからね……」

ムーマ「もういい。わたしがおじさんのこと好きになれるようにがんばるから」

ムーマ「だからおじさんも昔のことなんか気にしないで、わたしを好きになって。……『パパ』」

ムーマ父「……!」

ククイ「パパさん、ムーマはアンタが思ってるほど子供じゃないんだ。心配無用さ」

ククイ「それよりポケモンスクールに行きましょう!皆が待ってます」

ククイ「さぁサトシ、ムーマ!今日はお前達が主役だ。ゼンリョクで盛り上げてこい!」
 ▼ 411 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/11 21:25:56 ID:OIM7E9jI [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------午後2時 開場-------


マオ「Ladies and Gentlemen! Welcome to “Pokemon school”!! Yeahhhhhhhhhh!!!」


「「「「「Yeahhhhhhhhhh!!!」」」」」


スイレン「……はい、盛り上がってますね。さてさて始まりましたスクールの宴。司会進行は私達」

リーリエ「えーっと、ククイ学級5名でお送り致しますっ」カタカタ

リーリエ(うぅ……大勢の前で喋るのって緊張します)

マーマネ「うーむ、見ての通り今日は忙しい中たくさんの人が集まってくれてるね」

スイレン「それに綺麗なお客様もたくさん。えー、別嬪さん、別嬪さん、5人飛ばして別嬪さん」


        「飛ばしすぎだろ!」               「ワハハハハハ……」


スイレン「ではリーリエ、今日はどうして皆集まってくれたのかな?」

リーリエ「えっと……今日は、私達の妹・ムーマちゃんの旅立ちの日だからです!」

スイレン「そう。私達が彼女と出会ってから早一ヶ月。色々なことがあったけどしばしのお別れをしなきゃいけなくなった」

リーリエ「……ええ」

リーリエ「旅に出るって、一体どんな感じなんでしょうか。よくサトシから旅の話を聞きますが……」

リーリエ「いざ自分が冒険に出ようってなった時、不安・期待・好奇心……」

リーリエ「色々なものが入り混ざって複雑な感情になると思います。ムーマちゃんもきっとそうだと……」

スイレン「ふむ。では突然ですがここでリーリエに旅にまつわるシミュレーションクイズ」デデン
 ▼ 412 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/11 22:16:20 ID:OIM7E9jI [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「はっ?そんなの台本に無かったですよ?」

スイレン「今、リーリエは何も無いだだっ広い草原に立っています。周りにいるのはシロンただ一匹」

リーリエ「ちょっと!聞いてます!?」

スイレン「ちなみにその草原は地平の果てまで続いていて、町までの距離はおおよそ数百キロ」

リーリエ「数百キロ!?」

スイレン「リーリエはそんな草原のド真ん中にいます。でも疲労からか眠くて歩く力も起きません」

スイレン「おまけに夕日が沈めばたちまち無法地帯。迫りくる痴漢暴漢キテルグマ。無防備のリーリエの命は保証されません」

リーリエ「い゛っ……!?」

スイレン「では問題!この状況でリーリエはどうやって一晩を過ごすでしょうか?」

リーリエ「あぁもう! 何も無いってことは……ホテルもベッドも……あとキャンピングカーも無いってことですよね」

スイレン「甘ったれんなお嬢様。勿論バッグも無いからテントも枕も虫よけスプレーも無いよ」

マオ「えっ?手ブラ!?スイレンのシュミレーションツアーめっちゃハードモード!」

スイレン「さぁどうする?リーリエの答えがムーマちゃんの未来を救うかもしれない」

リーリエ「果たしてそんな非現実的なシチュエーションに出くわすでしょうか……」

リーリエ「えっ、えーっと……シロンがいるから暑さはしのげる。だけど野生ポケモンからの護衛は少し心許ないでしょうか」

リーリエ「寧ろシロンの安全を第一に考えなければいけないでしょうか。あぁでも私も手ブラで野宿なんか……」

マーマネ「3、2、1……答え、どうぞ!」

リーリエ「えーっと……夢の中で大きなベッドで寝る!」ムリヤリーリエ

カキ「解決してねぇじゃねぇかよ」

マーマネ「何という富と快楽への執着心」

スイレン「将来お先真っ暗」

マオ「でもムーマちゃんならどんなピンチでも切り抜けられるよね!体はどうあれ心が強いし!」

マーマネ「何か旅の中でも色々と無茶しそうだよね。サトシの影響を受けてさ」

カキ「だが彼女はそれを誇りに思うだろう。まったく、そこまで妹に慕われる兄ってのは羨ましいぜ」

マオ「さぁ、気を取り直して今日はムーマちゃんをたっぷり祝ってあげよう!」

「「「「おーーーーー!!」」」」


リーリエ「…………」

リーリエ「私 は 一 体 何 を さ せ ら れ た ん で す か ! ?」オイテキボリーリエ

シロン「コーン……」
 ▼ 413 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/11 22:18:03 ID:OIM7E9jI [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「それでは登場していただきましょう!本日の主役・ムーマちゃんと、兄のサトシ君です!ステージオン!」


ワ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ … … !


ムーマ「……」カタカタ

サトシ「いやいや!どーもどーも!ほら、ムーマも」

ムーマ「……///」ギュッ

サトシ「何だよ、ロイヤルド−ムの時より人少ないぞ?人混みにはもう慣れたんじゃないのか?」

マオ「誰もが一回こっきりですぐ慣れるほどメンタルってのはよく出来てません」パシッ

サトシ「いだっ」

カキ「お前は緊張感が無さすぎなんだ。今日の主役はムーマ、そしてお前でもある。もっと凛とした振る舞いをしろ」

サトシ「凛と……?咲いて咲いて月にお願い?」

マオ「要するにショリッとしろってこと。パーティーだからって浮かれすぎないでよ?」

サトシ「むぅ……」

マオ「まぁ、どーせサトシの頭ん中はプログラム最後のバトル大会のことでいっぱいなんだろうけど」

サトシ「そ、そんなことないよ!他のもすごく楽しみだよ!」

マーマネ「まぁね、主役に気に入ってもらえるように僕らが必死に考えたプログラムなんだ。楽しんでもらわなくちゃ困る」


ムーマ父「か、開幕早々ボケますねサトシ君……」

ククイ「アイツは台本なんかじゃなく、自分の言葉で話を回す方がうまいんです」

ムーマ父「台本がいらない……自分の言葉でねぇ……」

ククイ「だからアイツにはあえて司会進行から外れてもらったんだ。彼を見てください、楽しそうでしょう?」
 ▼ 414 イル@キズぐすり 17/09/11 22:26:03 ID:.Ojx1mi6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルガルガン……いつ進化したんだ……?
 ▼ 415 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 20:08:57 ID:Efj9rGSQ [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマ父「えぇ、とても」

モクロー「もっふもふ♪」

ニャビー「むにぃ」

ククイ「サトシの影響を受けると、どうも人やポケモンが自分から彼のもとへ寄り添うようで」

ククイ「彼は何か持ってますね。……コイツの件といい」

ルガルガン「ばふ」

ムーマ父「そういえば……その変わった姿のルガルガン、一体いつどうやって進化を?」

ククイ「昨日のことだったか。サトシがムーマを連れてイワンコと特訓をしていた時」

ククイ「偶然にも見れたらしいんですよ。滅多に見れない自然現象『グリーンフラッシュ』がね」

ムーマ父「? それが進化とどういう関係が?」

ククイ「以前イワンコがアーカラ島でカプ・テテフから貰ったエネルギー……」

ククイ「『グリーンフラッシュ』はイワンコの中に秘められていたそのエネルギーを覚醒させる力があったのだとわかりました」

ルガルガン「わん」

ムーマ父「へ、へぇ……成程、サトシ君は持ってますね(もう彼に驚いてたらキリが無いかも……)」

-------------------------------------------------------------------

マーマネ「サトシ、プログラム1番はカラオケ大会だよ」

サトシ「いいのか!?よっしゃそれじゃあ1番、サトシで『めざ……」

カキ「ショリッとしろって言ったろ!司会用のマイクで歌おうとするな!」ベシッ

サトシ「なまはむっ」


ムーマ父「た、楽しそうっすね……」

ククイ「一見勝手なヤツにも見えるが、サトシは決して自分だけが楽しもうとはしない」

ククイ「こんな機会だからこそ、皆で笑っていたい。じゃれ合っていたい。だからサトシは積極的に、ゼンリョクで楽しむんだ」


サトシ「ムーマ!じゃあまずはお前から歌えよ!な?」

ムーマ「……うん!」ニコッ


ムーマ父「フフ、なるほど……それがサトシ君なんですね」
 ▼ 416 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 20:13:07 ID:Efj9rGSQ [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマ「ドリドリドリームパーワー♪ドリドリパワー♪わたしたちーきーせーきのちーから♪」

ホシ「ドリームパーワー♪ドリドリパーワー♪ゆめー見たー時かーら始ーまるの♪」

カキ「笑顔だって♪」

マオ「こらー、麗しい花園に土足で踏み入らないの」

カキ「うわーーーん!」

ホウ「やっぱちんじゅうだねあのおにいちゃん」

スイ「くうきをよまないちんじゅうだね」



スイレンママ「君の♪声を♪聞かせーてー♪雲をー避ーけ世界照らすような♪」

マーマネ父「娘は13にーなぁーって♪盗みのあーじーおーぼえてー♪黒いリスートに名前を残ーーしたー♪」

マーマネ「サン&ムーンってか……」



マオ「いくっきゃない♪やるっきゃない♪負けっこない♪」

スイレン「やめられない♪止まらない♪カルビーーかーっぱえびせん♪」

マオ「スイレン!しょーもない妨害しないでよ!」

スイレン「えへ!」
 ▼ 417 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 20:15:38 ID:Efj9rGSQ [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「いつ↑もいつで↑もうま↓くゆくな↓ん↓て♪ほしょ↑うはどこ↑にも↑ない↓け↑ど♪」

サトシ「音程が壊滅的だよ博士」

ククイ「どうですパパさん?貴方も歌います?」

ムーマ父「い、いえ、ヤシロちゃんが楽しければそれで……」

ムーマ「キャッキャッ」

ムーマ父「……それにしてもこんなに人が集まるなんて……アローラ地方というのは、人情溢れる良い場所なんですね」

ククイ「まぁ、アローラの住民達は陽気な宴好きが多いですからね。何かとこういう催しの噂を聞きつければやって来るんです」

ククイ「それに何より一番の理由はムーマと、彼女を囲む素敵なお兄さん・お姉さん達が輝いていること」

ムーマ父「サトシ君と……あの子供達……」

ククイ「アローラの太陽は一つではない」

ククイ「太陽は、こんなに素晴らしい子供達の数だけあるんだなって、改めて気付かされました」

サトシ「博士……えへへ」

ククイ「まぁ、オレの人脈と行動力のおかげでもあるんですけどね」

サトシ「おい」


ムーマ「おにーちゃん、マお姉ちゃんが呼んでたよ?いっしょに行こう!」キュルキュル

マオ「あぁいたいた。サトシ、またステージに上がるよ!次のプログラムが始まるから!」

サトシ「あぁ!じゃあ博士、パパさん!行ってきます!」

ククイ「おぅ!まだまだ楽しませてもらうぞ!」

ロトム「ヒィ……録画時間90分経過……パーティーは終いまで撮るから後の編集作業がどえらい大変ロト……」


ムーマが笑えば、サトシが笑う。サトシが笑えば、皆が笑う。
 ▼ 418 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 20:18:29 ID:Efj9rGSQ [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------プログラム2番 ○×クイズ-------


リーリエ「えーっと……皆さん、これからポケモンや地理・歴史のクイズをたくさん出しますので○か×かで答えてください」

マーマネ「○と答える人はステージの右側へ、×と答える人はステージの左側に移動してください」


マオ「第一問!ハウオリ霊園に建てられているお墓の数は40基よりも少ない!○か×か」

カキ「それ、クイズにして大丈夫なのか……?」

スイレン「第二問!ではその中で『山』の字がつく家族のお墓は」

カキ「アウトーーーーーーー!!!」

-------------------------------------------

マオ「えー、第十三問!メレメレ島のパンケーキショップのテイクアウトコーナーで売られているチョコソースの種類は?」

スイレン「11種類である。○か×か」

カキ「ふむ。これは引っ掛け問題だな。11というその中途半端な数は正確な種類数を指していると信用していいか悪いか……」

スイレン「はい、正解は×で10種類でした!」

ノア「あ、あの!3日前から発売の期間限定チョコミントソースはカウントしましたか?」

マオ「○の方、正解です!」

カキ「おーーーーーーい!!」
 ▼ 419 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 20:21:02 ID:Efj9rGSQ [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「最後の問題・第二十問!ムウマの色違いは緑色である。○か×か?」

スイレン「ムーマちゃん!チャンス問題だよ!」

ムーマ「???」

カキ「わからないっぽいぞ……」

サトシ「博士、わかる?」

ククイ「フフ、実は去年だったか、ハウオリ霊園で見たことがあるんだ。正解は○だ!」

マオ「正解はオゥエシーズ(#889139)で答えは×でしたーー!」

カキ「ピャーーーーーーーーーー!!!」

ホシ(もう珍獣であることを一切否定できない領域に立ちつつあるね……カッコイイよお兄ちゃん)


マオ「優勝は16問正解のライチさんでした!スゴイ!カッコイイです!天才!」

ライチ「あぁ……運ね。ほぼ100%」

スイレン「優勝したライチさんには来年から使える2018年カレンダー1年分を差し上げます」

サトシ「あれ?そういえばカキは?」

マーマネ「20問中18問もゼンリョクでツッコミを入れたから今熱中症でブッ倒れてるよ。しばらく進行はできなさそう」

サトシ「優勝だな」
 ▼ 420 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 20:26:17 ID:Efj9rGSQ [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------プログラム3番 おやつタイム-------


マオ「はいはーいみなさん!お昼はちゃんと抜いてきましたか?お待ちかねのおやつの時間でーす!」

アママイコ「あむぁー!」

スイレン「マオちゃん、今日はどんなスイーツを作ってきたのかな?」

マオ「ハイハイ、開場までトップシークレットだったアイナ食堂自慢のスイーツ、ご覧に入れましょうっ」


マオ「まずはアローラ名物・パイルジュースを応用して作りました、『ゼリードリンク』!」

マオ「炭酸入りで口の中が楽しくなる一品でっす!ご賞味あれ!」

マオ「さらにさらに、アローラでは珍しいノメルのみで作った『チーズケーキ』もございますよぃ」

マオ「人数分用意してあるとは限りません!欲しい方はお早めにどぅぞっ!」


      「おぉぉー!」                 「この為にオレは朝も抜いてきたぜ」

            「おい、他にも色々あるぞ」             「うまそーっ……」


ムーマ「おにーちゃん!早くいこうよ!」

サトシ「ほいほい」

マオ「ストップ!司会進行ともあろう者が、主役のお二人の分を取っておかないハズがあありましょうか!」

サトシ/ムーマ「「ありがてぇ!」」


ピカチュウ「ピ……ピカァ……」ワシノブンハ?

アママイコ「アマァ!」ココニアルデ

ピカチュウ「ピカァ!」
 ▼ 421 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 20:28:13 ID:Efj9rGSQ [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ほいムーマ、あーん」

ムーマ「あがー」

マオ「もうナチュラルだね。でも微笑ましいな」

ピカチュウ「……」

マオ「どうお?」

サトシ「おいしい?」

ムーマ「うん!さすがマお姉ちゃん!」

サトシ「めざせ料理マスター!ってな」

マオ「えへへ……///」


ムーマ「はい、じゃあ次はおにーちゃん!あーん」

ピカチュウ「!?」

サトシ「おっ、いいのか?じゃあお言葉に甘えて……」

マオ「……」チラッ


ピカチュウ「(@益@)」


サトシ「うん!うまい!クセになりそうだ!」

ムーマ「じゃあ次は口からいっちゃう?///」

サトシ「えっ?」

マオ「お二人、雷神様が御怒りじゃ」

サトシ「はっ!?」


ピカチュウ「(゜゜)」


サトシ(ま、真顔!これはマズイ!嫉妬心が最大限に達してる!)

ムーマ「はわわわ……ぴ、ピカチュウ、いっしょに食べる?」

サトシ「おいっ、変に刺激するな!!」

ピカチュウ「……ピカピ」


サトシ「……へ?」

ムーマ「『ごゆっくり』だって。た、助かった……」
 ▼ 422 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 20:35:43 ID:Efj9rGSQ [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マーマネ「うまいっ!余は大満足じゃ!」ガツガツ

スイレン「ガッつくな司会進行」

リーリエ「そうですよ。特にこのチーズケーキ、お口が癒されるような甘さと食感はゆっくり食べてこそで……」


ピカチュウ「ピカチュウ」

スイレン「ん、ピカチュウ。貴方はサトシと一緒に食べないの?」

マーマネ「こっちに来てもお菓子はやれないよ」

リーリエ「ムーマちゃんにも分けてもらったらどうです?ホント仲良しですよね、貴方達」

ピカチュウ「」グサッ


サトシ「あっ、マオ!ゼリー食べてたらハートが出てきたぞ!」

ムーマ「わたしも!わたしも!」

アママイコ「マジカ!?」

マオ「おぉ!それはこっそり入れたハートの寒天!ラッキーだね二人共!」

ムーマ「じゃあおにーちゃん、これも一緒に食べようよ!」

サトシ「あぁ。せーの……」


ピカチュウ「ヂャアアアアア!!チクショアアアアア!!」バリバリバリバリ

スイレン「あばばばばば!理不尽だよピカチュウう゛う゛え゛あ゛!」

リーリエ「や、やめ゛てぐださい゛!か、体が痺れあ゛あ゛あ゛あ゛!!」

マーマネ「うぎぎぎゃぎゃん!!(本家)」


マオ「……召されたね。3人程」

サトシ「やっぱ謝って来るわオレ」

ムーマ「わたしも……」
 ▼ 423 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 23:05:07 ID:Efj9rGSQ [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
--------------------------------------
--------------------------

マーマネ「ふぃ〜、パーティーもいよいよ最後のプログラムだね」

サトシ「ソダネ」

リーリエ「ムーマちゃん、とても楽しんでますね。頑張って計画を練った甲斐がありました!」

サトシ「ソダネ、ガンバタネミンナ」

カキ「復活したぞ。これでオレも司会進行に復帰できる。盛り上げ役は任せろ!」

サトシ「オツカレ」

スイレン「サトシ、さっきから返事が早口な上に適当」

マオ「どんだけ楽しみにしてんのよバトル大会……いい?くれぐれも大人げないマネだけはしないようにね?」

サトシ「何だよー、ムーマとやる時は手加減しろってことかー?」ブーブー

マオ「あぁもう……いいよ。あなたも一応主役なワケだしね。好きにすればいいよ」

サトシ「ヨィッサァァァァァ!!」

リーリエ「よいっさー、って……」

マーマネ「そういえばムーマちゃんは今何してるの?」

サトシ「パパさんのところにいるよ。バトル大会で使うポケモンを借りたいんだってさ」

マオ「サトシがポケモンを貸してあげてもよかったのに」

サトシ「それも勧めたんだけどさ、ムーマにとってパパさんのポケモン達はこれから旅の仲間になるワケだしなぁ」

スイレン「なるほど、納得」

カキ「いよいよ本格的にサトシに依存していた自分にケジメをつけようとしているのか。立派なもんだ」

マオ「そうだね……ちょっと寂しいけど」
 ▼ 424 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 23:08:31 ID:Efj9rGSQ [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマ「〜♪」キュルキュル

リーリエ「あっ、ムーマちゃん!」

サトシ「もう皆への挨拶は済んだのか?」

ムーマ「うん!スゴイんだよみんな!強そうな子がいっぱい!」

サトシ「ハハ、じゃあ約束通り手加減無しでいいな?」

ムーマ「もちろん!」


カキ「さぁ時間だ。今回のメインイベント、二人とも思いっきり楽しむといい」

サトシ/ムーマ「「ヨィッサァァァァァ!!」」

リーリエ「ホント……似てますね、二人とも」



ククイ「えっ、パパさんは出ないんです!?」

ムーマ父「ヤシロちゃんが楽しむのを見ているだけでいいんです」

ムーマ父「僕の正体をサトシ君が知ってしまえば、彼はきっと僕に興味を持ってしまう」

ムーマ父「サトシ君の思い出に、ヤシロちゃんが強く残っていてほしいんです。僕はポケモンを使ってもらえるだけで十分だ」

ククイ「正体とは、シンオウリーグベスト4という貴方自身の実績のことですか?」

ムーマ父「えぇ。僕が出しゃばればサトシ君とヤシロちゃんのバトルに大きな意味が無くなりそうで……」

ククイ「さっきからアンタは子供達を子供っぽく見すぎだぜ。サトシは今更そんなこと気にしませんよ」

ムーマ父「あぁいえ、それでもいいんです。今日のパーティーの主役は、あの二人なんでしょ?」

ククイ「フン……うまいこと逃げる」

---------------------------------------

マオ「スイレン、バトル大会の参加者の集計は終わった?」

スイレン「うん。手を挙げたのはサトシとムーマちゃん含めて8人」

カキ「少なすぎないか?やっぱりオレも出ようか」

マオ「カキ、パーティーの主旨をよく考えて」

カキ「ハッ、ギャグのつもりで言っただけだ」
 ▼ 425 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 23:33:00 ID:Efj9rGSQ [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------プログラム4番 バトル大会-------


サトシ「キタアァアァアァアァ!!!」

ククイ「MAXハイテンションだなサトシ」

サトシ「そりゃもう!な?ムーマ」

ムーマ「イエス!」

ムーマ父「バトル大会の参加者は8人。丁度余りなしでトーナメント戦ができる人数だよね」

ククイ「あぁそう、マオ達進行係からトーナメント表が発表されていましたよ。うまくいけば二人は決勝でぶつかります」

ムーマ父「フフ、楽しみですね」


マオ「さぁさぁパーティーにご出席いただいている皆さん!ていうかサトシ!お待たせいたしました!」

リーリエ「いよいよバトル大会の開幕です!楽しんでいってくださいね!」

カキ「試合は1対1、敗ければ終わりのトーナメント戦だ。トレーナーの直接的なバトルへの介入は禁止だ」

サトシ「」ビクッ

スイレン「参加しない皆さんは誰が優勝するのか予想してください。予想が当たった人には優勝者と同じ賞品を差し上げます!」

マーマネ「それでは、バトル大会……スタート!」
 ▼ 426 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 23:37:25 ID:Efj9rGSQ [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------1回戦-------


サトシ「『ワ ー ル ズ エ ン ド フ ォ ー ル』!!」

ルガルガン「バルルルルルァァァ!!」


ズ ド ン ! !


参加者A「ま、参りました……」

ロトム「早っ!対戦時間55秒で決着がついたロト!」



ムーマ「『あくのはどう』!」

ドンカラス「ゴァァァァァ!」


ボ ッ !


ムーマ「おにーちゃん!わたしも勝てたよ!」

サトシ「ナイスコンビネーション、ムーマ!」

ロトム「対戦時間2分と5秒ロト。……ムーマちゃんのトレーナーとしての素質、ポケモンに戻るのが惜しいくらいロトね」
 ▼ 427 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 23:41:34 ID:Efj9rGSQ [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------2回戦-------


サトシ「『このは』!」

モクロー「もっふぉぉぉぉ!!」バサバサバサ


サトシ「ふぅ……まぁこんなもんか」

ロトム「対戦時間1分8秒……また圧勝してしまったロト」

マオ「おめでとうサトシ!決勝進出だよ!」

スイレン「サトシのバトル、ほとんど試合になってなかった」

カキ「まぁ、このくらいしてもらわなきゃお前らと互角に戦ったオレ達のメンツも立たねぇってもんさ」

バクガメス「ガメー」

マオ「次はムーマちゃんの番だ!これに勝てばサトシと決勝で戦えるよ!」

マーマネ「次のバトルに勝てればいいけどね……だってムーマちゃんの次の相手は……」


リーリエ「で……では次のバトルを行います!2回戦第2試合はムーマちゃんと……」

リーリエ「我が家の執事・ジェイムズとのポケモンバトルです!」

シロン「……」ゴクリ

カキ「……サトシと戦う前に手強い相手と当たってしまったな」

マーマネ「か、勝てるよね?ムーマちゃん」

スイレン「不安」


ムーマ「この前は、わたしにおにーちゃんとおそろいのペンダントをありがとうございます!」ペコリ

ジェイムズ「いえいえ、こちらこそ。サトシ様には大変お世話になりました……が、本当に良いのですね?」

ムーマ「むぁ?」

ジェイムズ「サトシ様が仰っていたのです。『妹には手加減をしないでくれ』と」

ムーマ「もちろん!本気でバトルしてよ!?」

ジェイムズ「フフ……そうですか。ならば私も出し惜しみは致しません」
 ▼ 428 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/13 23:44:19 ID:Efj9rGSQ [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「がんばれー!ムーマー!」

サトシ(ジェイムズさんのポケモンはきっとオドリドリだ。姿によってタイプが違うポケモン……)

サトシ(1対1の勝負ならムーマがどんなポケモンを出すか、そのへんの運も関わってくる)


ジェイムズ「では参りますぞ!ゆけっ、オドリドリ!」

ムーマ「これからいっしょに旅するトモダチ、次はあなたの番だよ!」


オドリドリ「ドリリリ……」

ミミロップ「みみぃーーーぁ!!」


ムーマ「うわぁー……きれーなポケモン」

サトシ「また姿が違う!今度は何タイプなんだ?」

ロトム「あれは『まいまいスタイル』ロト!『むらさきのミツ』を吸ったオドリドリがあの姿に変化するロト」

ロトム「タイプはゴーストタイプ。ミミロップが戦うには不利な相手ロト」

サトシ「やべぇな……」

ムーマ父「だが僕のミミロップも侮ってもらっちゃ困る。アイツは僕がシンオウ地方で捕まえた主力ポケモンの一匹だからね」

サトシ「ど、ドンカラスとどっちが強いんですか?」

ムーマ父「フフ、さぁね……」


ジェイムズ「おやおや、前回に引き続き私は運がいい!」

リーリエ「そういえばジェイムズはこの間までポニ島へ出張に行ってましたね」

ジェイムズ「この対戦カード、貴方にとって都合が悪いのはご理解していますかな?」

ムーマ「知ってるよ!ゴーストタイプにノーマルタイプの技はきかないもん!でもまけないよ!」

ミミロップ「……」シュッシュッ


マーマネ「バトル始めっ!」
 ▼ 429 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 00:02:14 ID:mh4wNbII [1/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマ「ノーマルタイプだっていろんな攻撃ができるんだ!ミミロップ、『ほのおのパンチ』!」

ジェイムズ「来ますよオドリドリ、『エアスラッシュ』で体勢を崩しなさい!」


オドリドリ「ドリーッ!」ザッ!

ミミロップ「ミァーーーーッ!!」ヒョイッ


ムーマ「当たらない当たらない!ミミロップの足は軽いんだよ!」

ジェイムズ「誰も一発だけとは言っていませんぞ、『エアスラシュ』乱れ撃ちです!」


ミミロップ「!?」

オドリドリ「ドスエドスエドスエドスエドスエドスエ」

バチッ!   バチッ!

ミミロップ「キャッ……」


ムーマ「あっ、ミミロップ!」

ジェイムズ「パンチは回避した。しかしそれで終わらないのがオドリドリの乱舞!」


バ バ バ バ バ バ バ バ … … !


ジェイムズ「ムーマ様、これが手加減しないということです!バトルはトレーナーとポケモンの強さをアピールするもの!」


リーリエ「あぁ、ジェイムズったら大人気ない……」

カキ「ミミロップのヤツ、ボコボコだな。ここからどう逆転させるかはムーマの腕にかかってるな」

サトシ「オレのドダイトスでもガードしなければ耐えられなかったオドリドリの猛攻を正面から……」

サトシ「ムーマー!何か指示だ!ミミロップがやられちまうぞ!」

ムーマ「! ……う、うん!」

ミミロップ「ぐっ……ぅ……」ザクザクザク

ムーマ「ガードガード……そうだ!ミミロップ、耳を盾代わりに!」


ミミロップ「!」

ボフッ        ボフッ

オドリドリ「?」

ミミロップ「……」


ムーマ「いいよ!そのまま耐えて!」
 ▼ 430 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 00:06:29 ID:mh4wNbII [2/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オドリドリ「ドリィ〜……?」ピタッ

ジェイムズ「しまった!弾切れ……」

ムーマ「止まったよ!ミミロップ、ジャンプ!」


ミミロップ「ミミッ!」バァァ…ン


サトシ「やった!オドリドリの真上を取った!」

ムーマ父「敵はスキだらけだ!大抵の技なら当てられるぞ!」


ミミロップ「ミィ〜……」ゴゴゴゴ

ジェイムズ「来るぞ!構えなさいオドリドリ!」

ムーマ「ぜっこーのチャンス!ずいぶん痛めつけられたけどこれでぎゃくてんだ!」

ムーマ「ミミロップ、きゅーこーかからの……」

サトシ「ムーマ、いけーー!!」


ムーマ「『と び ひ ざ げ り』!!」


ジェイムズ「はっ?」

サトシ「あっ!待て!ムー……」


ズドォォォォーーン!!


ミミロップ「いっ……!」ズキズキ

オドリドリ「ドリリ?」

ムーマ「えぇえぇ!?どうしてミミロップが痛がってるの!?さっきの技、どう見ても当たってたたってたのに!」


ムーマ父「サトシ君、彼女はタイプの相性を知ってたんじゃなかったのかい!?」

サトシ「ノーマルタイプがゴーストに効かないのは知ってたみたいッスけど……格闘タイプも同じだとは思わなかったみたい」

ムーマ父「あれま。でも駆け出しトレーナーあるあるだよね」

サトシ「あるある〜」

ロトム「くっちゃべってる場合じゃないロト!ミミロップにまた大きなダメージが入ったロト!」
 ▼ 431 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 00:09:50 ID:mh4wNbII [3/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「……」フラフラ

ジェイムズ「手加減はしないという約束でしたねぇ、それ!『エアスラッシュ』乱れ撃ち!」


ズ バ ッ … … !


ムーマ「はわわわ……」


サトシ「ヤバイ!このままじゃホントに敗けるぞ!」

ムーマ父「いやまだだ。ヤシロちゃんにはミミロップのもつ技をすべて教えておいた」

ムーマ父「その中にはこの状況を覆せる切り札がある。ピンチの時にはそれを使うように言っておいた」

サトシ「その切り札って……」


ダガァァァァァァァァン!!


サトシ「!?」

ムーマ父「……さすが」


ミミロップ「ゼェ……ゼェ……」

ジェイムズ「み、『ミラーコート』ですと……!?」

ムーマ「すっごい!これがパパの言ってた切りふだ……」

ジェイムズ「時間を置かない連撃が仇になったか、ものすごいダメージだ……」

スイレン「両者ともにもうダウン寸前!」

マオ「多分、先に技を仕掛けた方の勝ち……だよね」


ミミロップ「ぎっ……」グググ

ムーマ「ミミロップ立って!がんばって!ねぇ!」

オドリドリ「ど……り゛……」グググ

ジェイムズ「この分では……まさか……」


バタッ!

ミミロップ/オドリドリ「「」」


サトシ「引き……分け……?」
 ▼ 432 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 00:12:10 ID:mh4wNbII [4/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマ「むぁぁ……」

マーマネ「ねぇ、この場合はどうなるの?トーナメントは?」

マオ「…………」

リーリエ「! 待ってください!何か聞こえます!」


ぐ ぉ ぉ … …


カキ「何だ……?」

スイレン「鼾?でもどこから……」


ムーマ「あっ!」


ミミロップ「ぐぉぉぉ……ZZZ……」


ジェイムズ「ね、寝てるっ……!?」

ムーマ父「まさか!」


ミミロップ「みぃーーーっ!」シャキン


リーリエ「た、立ち上がりました!体力がもう限界のはずのミミロップが!」

ムーマ父「ミミロップの『ねむる』だ!ミミロップはダウンしたんじゃなくて立ち上がるだけの体力を回復してたんだ!」

サトシ「じゃあアイツはまだギリギリ技を使う元気を残してたってことなのか!?ってことは……」

マオ「この勝負、ムーマちゃんの勝ちーー!」

ムーマ「いぇーーーい!!」

カキ「ポケモンが勝手に自分で行動するとは、ムーマのトレーナーとしての腕もまだ未熟ってことか」

スイレン「でも結果オーライ。次はサトシとのバトルだよ」


ジェイムズ「おぉ、何と……私の運も尽きてしまったようですね」

オドリドリ「モーシワケオマヘン……」

ジェイムズ「良いのです。貴方もよく頑張りました」
 ▼ 433 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 00:14:49 ID:mh4wNbII [5/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



サトシ「よっしゃムーマ、いよいよだな」

ムーマ「……うん」

サトシ「そんな顔するなって。……また会える日まで忘れられないようなスゴイバトルにしようぜ。な?」

ムーマ「また……?」

サトシ「あぁ。だからオレ達も手加減はしないよ、ムーマ」

ピカチュウ「ピカッ!」




第14話(全15話)   「海は広いな 大きいな」
 ▼ 434 ギギアル@アッキのみ 17/09/14 14:03:27 ID:gbhsL9v2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ…パパさんたちは、知らないのね。サトシもシンオウリーグベスト4のこと…
 ▼ 435 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 18:39:55 ID:mh4wNbII [6/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>434
知ったら知ったで厄介な事になりそうですよね
ちなみにムーマパパはシンオウリーグといっても某ダークライの人がいない大会でのベスト4なので
実力はサトシよりも若干下という設定です。シンジにも勝てるかな?くらいのレベル





マオ「それでは!ムーマちゃん出発記念パーティーも、残るイベントは一つになりました!」

マオ「バトル大会決勝戦!ムーマちゃんVSサトシ!最後まで盛り上がっていきましょうっ!!」


「「「「「ウォォォォォォォォォ…………!!」」」」」


ムーマ「……」

サトシ「……」

ムーマ「……おにーちゃん。ホントにわたしもうじき、こうしてみんなといっしょにいられなくなっちゃうんだね」

サトシ「だからそんな悲しいこと言うなって!また気が向いたらいつでも会いにくればいいさ!」

サトシ「あっ……でもオレに会いたい時は一旦マサラタウンに連絡して……」

ムーマ「おにーちゃん!!」

サトシ「?」

ムーマ「わたし、忘れないよ!」

サトシ「そうか……オレもムーマのこと……」

ムーマ「悲しいときにいっぱい頭なでてもらったり、トマトやコロッケを『あーん』してもらったり、いっしょにおふろ入ったり」

サトシ「ムーマ!?」

ムーマ「それからデートもしたり、夜のおさんぽもしたり、おやすみ前にいろんなことしてもらったり……」

サトシ「ムーマ!?おぉい!?」


リーリエ「な、何てこと……二人の関係は一体……」

マーマネ「夜のお散歩って何さ……?」

マオ「うんうん、ムーマちゃんはサトシにいっぱい甘えたもんね。いつでも旅立てるようにたくさん……」

カキ「だからと言ってひけらかすのは良くないな。特にオレのような人間には……うぉぉーー!ホシーーーッ!!」

ホシ「うるさいよ珍獣」

スイレン「ゲロゲロゲロゲロゲロゲロ」

ホウ「きたないよちんじゅう」
 ▼ 436 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 18:42:22 ID:mh4wNbII [7/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マーマネ父「いやぁ、今日初めて見ましたがホントに元気で素直な子ですな」

スイレン母「あの子がいるだけで何もかも面白くなっちゃう。ねぇお父さん、いつかまたあの子を連れてウチにいらっしゃいね」

ムーマ父「ハハ……どうも」

ククイ「……さぁ、始まりますよ。二人の大好きなバトル」

ククイ「ムーマの……ヤシロちゃんの旅立ちの儀式、ぜひオレ達で盛り上げましょう」

ムーマ父「……えぇ」


サトシ「よ、用意はいいな?」

ムーマ「うん。わたしはもうこの子をバトルさせるって決めた」

サトシ「……よし、じゃあいくぜ!」

ムーマ「うん!」


ピカチュウ「ピッカァ ァ ァ ッ!!」

ドンカラス「ゴァ ア ァ ア ァ ア ァ!!」


サトシ「……へへ、丁度よかった。ソイツとの決着はまだついてないからな」

ムーマ「こしきんちゃく?」

サトシ「決 着 ! ……なぁドンカラス、お前もあの勝負は納得できなかったよな?」

ドンカラス「グァ」

ムーマ「『納得できない』だって」


マオ「それではサトシのピカチュウとムーマちゃんのドンカラス、1対1の勝負を始めます!」

マーマネ「よーい……始め!」
 ▼ 437 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 18:46:38 ID:mh4wNbII [8/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「来るぞ!ピカチュウ!」

ムーマ「ドンカラス、『ふいうち』!」

ドンカラス「……」

ムーマ「あ、あれ?」

サトシ「かかったな!いけっ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカァー!」


カキ「ムーマめ、またやらかしたな。『ふいうち』は相手が攻撃の挙動を取らなければ失敗する技」

マーマネ「技が失敗した隙をついてピカチュウが攻撃を仕掛けにいったね。サトシがやっぱり一枚上手だね」

カキ「当たり前だ。アイツがどれだけ経験を積んでいると思ってるんだ」



サトシ「『10まんボルト』!!」

ピカチュウ「ヂャアアアアアアアア!!」ババババババ

ドンカラス「ゲベェ……!」

ムーマ「あわわわ……えっと、えっと、……そうだ。ドンカラス、何でもいいから技出して!」

サトシ「おぉい開き直るな!お前は今ドンカラスのトレーナーだぞ!」

ククイ「ムーマ、お前がいなきゃドンカラスは棒立ちのままだ!」

ムーマ「むぅ……そんなこと言ったって……」

サトシ「何もしないなら約束通り手加減せずガンガンいくぜ!ピカチュウ、『アイアンテール』!」

ムーマ「ドンカラス、受け止めて!『はがねのつばさ』!」

ドンカラス「ゴァァァ!」


ギ ィ ィ ィ ィ ィ … … ン ! !


ピカチュウ「ピ……カ……」グググ

ドンカラス「ガラララララ……」ギギギ


サトシ「やっぱ動けば強いなあのドンカラス。パパさんによく育てられてる……だけど」

ムーマ「ふぎぎ……!負けるな〜……!」

サトシ「『エレキボール』!」

ムーマ「!?」
 ▼ 438 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 18:51:11 ID:mh4wNbII [9/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドンカラス「ガハッ……」


サトシ「あまりにも競り合いが長引きそうだったんで切り上げた!油断するなよムーマ!」

ムーマ「! うるさい!てかげんしてたの!そこまで言うならもうわたしだって本気でいくよ!」


マオ「怒らせちゃった……サトシはバトルのこととなると人格変わるよねぇ、悪い意味で」



ムーマ「ドンカラス!『あくのはどう』!」

                            サトシ「『10まんボルト』で打ち消せ!」


ムーマ「『はがねのつばさ』!」

                            サトシ「『エレキボール』で阻止だ!」


ムーマ「つ、『つばめがえし』!」

                            サトシ「『アイアンテール』で跳ね返せ!」



ムーマ「むぅぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!」ウガーッ!

スイレン「もうカンカン……」

マオ「サトシ!あんまりムーマちゃんを刺激しないであげてよ!」

サトシ「何言ってんだ!オレは本気でやるって約束してんだ!約束を破ったらムーマに悪い」

マオ「だからって……」

カキ「なら早くケリをつけたらどうだ?そう言うお前だって、わざと勝負を長引かせてるだろう?」

カキ「わかるぞ。こんなバトル、いつまでも続けていたい気持ちくらい」

サトシ「う゛……」

カキ「いっぺん大技をぶつけてやったらどうだ?ムーマの起爆剤になるかもしれん」

サトシ「……わかった」

ムーマ「!?」

サトシ「ムーマ、悪かったな!実はオレもちょっと手加減してた」

ムーマ「えぇ!?じゃあおたがいさまじゃん!!」

サトシ「そうだ。バカ二人、お互い約束を破ってたんだ。……ムーマ」
 ▼ 439 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 21:16:54 ID:mh4wNbII [10/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
----------------サトシの腕のZリング、Zクリスタルがピカチュウと、ムーマと、自分の闘志に応え、共鳴する。

サトシ達のゼンリョクはムーマの起爆剤になるのか、このバトルの望まぬフィナーレを飾るのか。


ピカチュウ「ピカピカピカ……」ゴゴゴゴゴ

サトシ「ムーマ!これを受けてお前の本気を呼び醒ませ!オレ達のゼンリョク……!」

ムーマ父「Z技!あんなものをまともに受けたら!」

ククイ「まともに受けなきゃいいんじゃないんです?パパさん」

ムーマ「……っ!」




ス  パ  ー  キ  ン  グ   ギ  ガ  ボ  ル  ト ! ! ! 




ドンカラス「……!」

ムーマ「……何か……何か……!」

--------------------------------------

サトシ「ムーマ!技がダメなら別の作戦を考えろ!このままだとお前は敗けるぞ!」

ムーマ「おにーちゃん……?で、でも!どうしたらいいかわかんないの!」

サトシ「お前の味方はイワンコだけじゃない!時間・フィールド・運……何でもいいから使えるものは使えるだけ使え!」

ムーマ「使えるだけ……?」

--------------------------------------

ムーマ「……そうだ」


ムーマ「       ドンカラス!地面に『はがねのつばさ』!       」


ドンカラス「!」

ザクッ!

ムーマ「…………」



ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ … … … … … … ! ! ! 
 ▼ 440 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 21:20:38 ID:mh4wNbII [11/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「……ど、どうなった?」

カキ「……」

マーマネ「避けられなかった……いや、避けようともしなかったよね!?ホントにサトシの言う通りにするなんて……」

スイレン「バトル、終わっちゃったのかな……」


ピカチュウ「ピカ!」

サトシ「……やっぱり、これで終わるわけないよな!」

ムーマ「うん!」

ドンカラス「ゴァァァ……」プルプル


リーリエ「立ってる……?ドンカラスはまだ立ってます!」

マーマネ「それどころか殆ど無傷だよ!あんなに真正面から攻撃を受けたのに!」

カキ「電撃を地面に逃がしたな……『はがねのつばさ』を地面に突き刺して受け流したんだろう」

マーマネ「そんなジムリーダーみたいな高等戦術……ホントにムーマちゃんが考えたの?それともドンカラスが本能的に?」

スイレン「サトシの影響で無茶な賭けをしたのかも……それで賭けは成功した……のかな?」

カキ「フフ、さぁな……」
 ▼ 441 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 21:25:04 ID:mh4wNbII [12/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「! 見てください!ムーマちゃんが攻撃を仕掛けますよ!」

カキ「やっと始まったか……目覚めたなムーマ、それにサトシも」


ムーマ「ドンカラス、GO!!」

ドンカラス「グァッ!」

サトシ「ピカチュウ、ドンカラスにしがみつけ!」

ピカチュウ「ピチャァァァ!!」バッ

ムーマ「ドンカラス!宙返りしてはね返せ!」

サトシ「おっ!?……動きが早いと乗り込めないか……なら撃ち落とす!『エレキボール』連射!」

ピカチュウ「チャァァッ!」

ムーマ「ドンカラス!フィールド命だよ!木に池に校舎……いろんなところにかくれちゃえ!」

ドンカラス「ゴァァ!」


ズ ド ォ ォ ン !                   
   
                       バ シ ャ ァ ァ ッ !
                  
             ビ カ ッ !
             
                                ズ ァ ァ ッ ン !          

                                           ド シ ュ ッ !


               バ ギ ャ ッ !       


                        ゴ     ボ   ォ ォ … … ン !



ナリヤ「た、頼むから校舎だけは壊さんでクレッフィ……」


サトシ「へぇ……うまいこと避けるじゃん!」

ムーマ「おにーちゃん!やっぱりバトルはこうでなくちゃね!」


マーマネ「まったく!ステージにもバトルの余波が飛び火してきたよ」

カキ「おーい、怪我人はいないかー?」

リーリエ「ゲストの皆さんは大丈夫みたいです!」

スイレン「私、一発食らった」グフッ

マオ「はぁ……もう突っ込む気力もないよ。二人とも……スッゴく楽しそうで」

カキ「フフ、バトルはこうでなくてはな。カプ・コケコもどこかでこの勝負、見入っていることだろう」
 ▼ 442 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 21:27:41 ID:mh4wNbII [13/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「……くそっ、見失った」

サトシ「ピカチュウ、上下左右に気を付けろ!ドンカラスはどこかで攻撃のチャンスを伺ってるかもしれない!」

ムーマ「ドンカラス!“いがいなところでコンニチハ!”『あくのはどう』!」


ボ ッ !


ピカチュウ「ピッ?」

サトシ「ピカチュウ、後ろだ!弾き返せ!」


バ チ ッ … … !


ムーマ「しまった!」

サトシ「まさか死角から攻撃してくるなんてな。恐れ入ったぜ」

ムーマ「でもザンネン!そっちはおとりだよ!ドンカラス、ピカチュウの後ろの後ろから『あくのはどう』!」

サトシ「なっ……!?」


ド パ ァ ァ ァ ァ … … ! !


ピカチュウ「ピッ……カ……」

ムーマ「トドメだドンカラス!『つばめがえし』!」

ドンカラス「ゴァァァァァァ!!」キーン

サトシ「……へへ、突っ込んできたなムーマ!いくぜピカチュウ、今度こそドンカラスに乗り込め!」

ムーマ「あっ」


ピカチュウ「ピッカァ!!」シュタッ

ドンカラス「っ!ゴァ!ゴァァァー!」ユサユサ

サトシ「無駄だ!一度捕らえたらピカチュウはしつこいぞ!さぁやれ!『10まんボルト』!!」

ピカチュウ「ヂャアアアアア!!」

バ バ バ バ バ バ バ … … … … ! !

ドンカラス「グアァァァァ……!!」

ムーマ「負けないでドンカラス!何とか振り落として!」

ドンカラス「ゴァァァ!!」ブォンブォン

ピカチュウ「ピッ……」

サトシ「そんなんじゃピカチュウからは逃げられないぜ!……さぁトドメだ!!」
 ▼ 443 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 23:34:18 ID:mh4wNbII [14/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマ「使えるものは使うだけ使う、使えるものは使うだけ使う……そうだ!」

ムーマ「ドンカラス!校舎に背中から体当たり!」

ピカチュウ「っ!?」

ゴツッ……!

ピカチュウ「ビガッ……!」

ガツン!        ゴツン!           ガチン!

サトシ「ムーマ……」


マオ「えっ、えーーーーっ!?ムーマちゃんとうとうヒール路線に!?」

スイレン「むごい……」

カキ「いや、あぁやってピカチュウの体力を減らすのもムーマなりのいい作戦だ」

マーマネ「だからって、もう少しやり方ってもんが……」

カキ「サトシの顔を見てみろ。アイツはそんな甘っちょろいこと全然思ってなさそうだぞ」


サトシ「……へへ。やるなムーマ」ニッ


マーマネ「うわ、マジだ」

マオ「えぇ……ちょっと見損なった」

カキ「サトシとピカチュウはただのトレーナーとポケモンじゃない。幾多もの困難を乗り越えてきた」

カキ「あの笑顔はその余裕の表れだろう。サトシ達は最後の最後までバトルをゼンリョクで楽しむつもりだ!」


ガツン!       ガキン!         ゴシャッ!


リーリエ「それにしてもムーマちゃんのあの戦術、やっぱり今までの明るくて無邪気な性格からして違和感があります……」

カキ「まぁ確かに勝ちへの執念はサトシ似だが、手段を選ばないのはやはりトレーナーとしてまだまだ未熟と言ったところか」


ムーマ「このっ!このっ!わたしとおにーちゃんが仲良くしてるといつも怒って電撃ばっかり!」

ムーマ「おにーちゃんと長い付き合いならちょっとはカンヨウになってよ!この!この!」

ピカチュウ「ビガーーッ……」


マーマネ「……って言ってるけど、カキ」

スイレン「THE 憂さ晴らし」

カキ「み、未熟だな……」
 ▼ 444 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/14 23:36:30 ID:mh4wNbII [15/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ピカチュウ!ドンカラスから離れろ!」

ピカチュウ「ピカ〜ッ」パッ

ムーマ「えへ、もうフラフラだね!ドンカラス、『あくのはどう』!」

サトシ「弾き返せ!『エレキボール』!」


パ シ    ァ    ァ     ァ
     ャ   ァ     ァ  ァ … …!


ムーマ「うそっ!?」

サトシ「ピカチュウを見縊るなよ?スタミナ・スピード・パワー……どれを取っても一級品だ!」

ムーマ「ならこれでどう?ドンカラス、『はがねのつばさ』!」

サトシ「へへ、また競り合いか?じゃあこっちも『アイアンテール』!」


ムーマ「ドンカラス!回りながらきゅーこーか!」


サトシ「!!?」


ドンカラス「ゴォ!」


ギ ュ ィ ィ ィ ィ ィ ィ … …


サトシ「ヤバイ……それは予想外だぜムーマ……」


マーマネ「わお……またムーマちゃんが妙な技を出してきたよ」

カキ「硬化させた翼に回転を加えてドリルのように突っ込ませるとは……果たしてピカチュウのヤツは受けきれるかな?」

マオ「うぅ、どっちも頑張れーー!」


サトシ「やれそうか?ピカチュウ」

ピカチュウ「ピッカァ!」

ドンカラス「ガァァァァァ!!」


ギ ギ ギギ ギ ギ ギギ … … ガリッ! ギ ギ ギ ギギ … … ! !


ピカチュウ「ピ……カァ……!」

ムーマ「よしっ、これで勝てる!いっけーー!!」

サトシ「……フッ」
 ▼ 445 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/15 20:39:07 ID:TWLBKPFc [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ピカチュウ、回転の力を逆利用して飛び上がれ!」

ピカチュウ「ピッカァ……チャアアアアア!!」



              ビュ
                 ォ
              ォ
              ォ
            ォ
               ン
             !
               !
            !



ムーマ「はぁん!?」

サトシ「競り合いに拘れば隙ができるってさっき学んだハズだぜ?……いくぜ、『10まんボルト』!!」

ムーマ「なーんて!おにーちゃんがそうしかけてくることくらいわかってたよ!」

ムーマ「ドンカラス!回転しながら『あくのはどう』!」


バ バ バ バ バ バ バ バ … … ! !
 デ デ デ デ デ デ デ デ デ デ … … ! !


マーマネ「結局競り合ってるし」

マオ「お互いの残り体力も僅か。この撃ち合いに勝った方が勝ちだね」

カキ「いや……まだだ」


サトシ「中々決着をつけさせてくれないな!ムーマ!」

ムーマ「えへへ!だって楽しいんだもん!それにおにーちゃんが強すぎてなかなかまけてくれないから!」

サトシ「そりゃあオレは敗ける気は無いからな。なぁムーマ」

ムーマ「……気合いだけじゃ勝てないよ」

サトシ「んっ?」



ムーマ「今だ!ドンカラス!回転しながら『つばめがえし』!」


ドンカラス「ガ ァ ァ ァ ァ ァ ! ! !」



サトシ「ピカチュウ!迎え撃……いや、そのままだ!ゼンリョクの電撃でドンカラスを止めろぉぉぉ!!」


ピカチュウ「ヂャ ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」
 ▼ 446 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/15 20:40:59 ID:TWLBKPFc [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

      ゥ

    ゥ

   ゥ

    ゥ

      ゥ

    ゥ



 ド  サ  ッ



ドンカラス「ゴ……ゴフッ……」

ドンカラス「」


ククイ「……!」

ムーマ父「……」

カキ「……はっ」

マオ「しょ、勝負あり!ドンカラス戦闘不能!ピカチュウの勝ち!……よって優勝はムーマ……のおにーちゃん、サトシ!」


サトシ「いぃいぃいぃいぃよっしゃぁあぁあぁ!!」

ピカチュウ「ピカピ!!ピカピ!!」


ムーマ「むぅ〜……やっぱりおにーちゃんは強いなぁ。ドンカラス……ごめんね。わたしまけちゃった」

ドンカラス「カァ……」

ムーマ「うん……ありがとうね。ホントに」


ククイ「パパさん。行って励ましてあげてください」

ムーマ父「えぇ。では博士も一緒に……」

ククイ「何を。これからは貴方がムーマの父親です。暖かく彼女を抱きしめてでもしてやりなさい」
 ▼ 447 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/15 20:44:07 ID:TWLBKPFc [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ムーマ!はいこれ、オレからのプレゼント!」ドスッ

ムーマ「箱?」

サトシ「カキん家の牧場で採れたモーモーミルク1ヶ月分。さっき優勝賞品に貰ったんだ」

ムーマ「いいの?」

サトシ「あぁ!オレはまたカキから貰えばいいし」

ピカチュウ「ピカ……」

ロトム「そういう問題じゃないロト……あ、そうだ」

ロトム「二人のバトル、対戦時間13分45秒の大ボリュームでしっかり記録したロト!これで僕がいればいつでも見れるロト!」

サトシ「おぉ!サンキュー……ムーマとの大事な思い出。写真やペンダントと一緒に取っておかないとな」

サトシ「ムーマもそのペンダント、大事にしろよ?」

ムーマ「うん!」


マオ「えー……では!そろそろムーマちゃんの旅立ち記念パーティーをお開きにしたいと思います!」

リーリエ「最後まで楽しんでいただき、ありがとうございました!」

スイレン「では、また来週……ウソです。また来年〜」

マオ「来年もないって」
 ▼ 448 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/15 21:04:37 ID:TWLBKPFc [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パーティーに参加したゲスト達を見送った後、スクールに残り後片付けをする一同。

夜も作業は続き、東の空から大きな月が皆を見下ろすようになった。……今夜は満月だ。


マオ「どっせーーーい!!」ガシャン

ナリヤ「おぉマオ、倉庫にしまうテントの骨組みはこれで全部かナックラー!?」

マオ「えぇ。やっとこさ片付けが終わりました……」

ナリヤ「うむ。では皆のいる教室に行ってきなさい」



-------教室-------


マオ「みんな、お待……」


サトシ「ギャアアアアアウオァアァアァ!!!」

ムーマ「ムバババババビャァァァァァオ!!!」

スイレン「ヴィーッ!!ヴィーーッ!ヴェヴァヴィヴァァァァァ!!!」

カキ「シェーーーーーーーールダーーーーーー!!!」


マオ「な……何やってんの」

「「「「モーモーミルクゲーム」」」」

リーリエ「助けてください。MAXハイテンション4人組のお陰で耳がキンキンして仕方ないのです……」

マーマネ「折角の夜の学校。片付けも終わってノンビリ過ごそうと思ったらこれだよ。まるで修学旅行だ」

マオ「似たようなモンでしょ!だってムーマちゃん達が乗る始発の船の出航時間まで」

マオ「一晩スクールで待機するのを校長が許可してくれたんだもん。気分も上がるよ」

マーマネ「ま、まぁねぇ……」
 ▼ 449 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/15 21:06:21 ID:TWLBKPFc [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「さて皆、今日はお疲れ様。皆のお陰でムーマとの楽しい思い出をまた一つ作ることができた」

ククイ「これで心置きなくムーマを送り出せることだろう」

サトシ「その前にやることが一つあるけどね」

リーリエ「えっ?まだ何か……」

サトシ「ムーマをもとのポケモンの姿に戻すように、カプ・コケコに頼まないと」

マーマネ「あっ……そうか。サトシ言ってたっけ。ムーマちゃんを人間にしたのはカプ・コケコだって……」

カキ「それで……お前はどうやってカプ・コケコに会うつもりだ?もう時間はないぞ」

サトシ「へへ、向こうから来てくれるんだ!オレ達の『サトピカ式ゼンリョク信号弾』で!そういう約束をしてるんだ」

ピカチュウ「ピカピカ!」

カキ「お前……ホントに守り神を一体何だと思って……」


ククイ「……というわけだ。明日は早いぞ!今のうちにしっかり睡眠をとっておくように」

スイレン「えぇ!?せっかくの夜の学校です。例えばホラ、アレとかソレとか枕投げとか……」

ククイ「司会進行で疲れてるんだろ?クッタクタの状態でムーマを港まで見送りにいくつもりか?」

マーマネ「べ、別にそれでも……」

ククイ「甘いなお前達は。……大事な人を見送る時、どんな表情で、どんな気持ちで見送らなければいけないか」

ククイ「その大切さをわかっちゃいない。いいな?今日は早いトコ寝ろ」

スイレン「んん……やっぱり解せない」

ククイ「サトシとムーマを見ろ。もう準備は万端だぞ」


サトシ/ムーマ「「ぐぉぉぉ〜……ZZZ」」


マオ「嘘やん」

カキ「ホントにもう……二人の間に未練は無いようだな。さぁ、オレ達も寝よう」
 ▼ 450 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/15 21:09:36 ID:TWLBKPFc [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------深夜-------


サトシ「ZZZ……」

ムーマ「むぅ……ZZZ」

ムーマ父「…………」

ククイ「まだ、お休みにならないので?」

ムーマ父「貴方こそ。僕はただ眠れないだけです。明日からの旅に胸躍らせているだけです」

ククイ「嘘が下手ですね。……眺めていたいんでしょ?子供達の寝顔」

ムーマ父「……えぇ。とても純粋で、綺麗で……まるでアローラの平和な雰囲気そのものだ」

ククイ「言ってくれますね。まるで大人が平和でないような言い方だ」

ムーマ父「実際、ヤシロちゃんから笑顔を奪ったのは……ヤシロちゃんの平和を壊しかけたのは僕達大人でしょう?」

ククイ「まだ貴方はそんなことを。ムーマが折角貴方に寄り添おうとしているのに」

ムーマ父「僕がヤシロちゃんを放っておいた罪は消えることはありません。ずっと深く、彼女の心に残ることでしょう」

ムーマ父「だからこそ僕は責任を感じています。自分の立場に」

ムーマ父「僕はサトシ君達とヤシロちゃんを引き裂く存在なんかじゃない」

ムーマ父「これからヤシロちゃんにとって大事な人になるべき存在なんだって」

ククイ「フフ、成程。分かっているようですね。皆貴方に期待していますよ。パパさん」

ククイ「いつかムーマがオレ達のもとに帰ってきた時に、また彼女の元気な笑顔を見せてください」

ムーマ父「……はい」

ククイ「さ、貴方ももう休みなさい。旅立ちの朝日を見るのに寝ぼけたままでは勿体無い」

ムーマ父「あの、最後に一つだけ」

ククイ「?」

ムーマ父「ヤシロちゃんを……僕の愛した人が産んでくれた子の……その生まれ変わりを今まで傍で見てきてくれた……」


ムーマ父「サトシ君について教えてください」


ムーマ父「とてもじゃないけど普通の子供とは思えない。あの子は一体何者なんですか……?」

ククイ「確かに……守り神に目をつけられたのもそうだが、あの子が来てから、何だか周りも少しだけ変わった気がする……」

ククイ「ハハ、何者と言われれば返答に困るな。強いて言うなら、未来のポケモンマスターといったところか」

ムーマ父「サトシ君も言ってましたね。『ポケモンマスター』って一体……?」

ククイ「何、特にこれといった意味は無いですよ。とにかくアイツの夢は大きく、広く、そして険しいものだということです」

ムーマ父「はぁ……やっぱりわからないもんだなぁ……大きな人の考えることって」
 ▼ 451 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/15 21:15:17 ID:TWLBKPFc [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------翌朝-------


朝日で赤紫に染まる今日の空。この空が水色になるころには、ムーマはもう旅立っている。

ポケモンスクールの面々が校庭に立っているその中央を、ムーマの乗る車椅子を押しながら横切る。

腕のZリングを赤紫の空にかざした。黄色のクリスタルが空を映して不思議な色をしている。

いっぱい遊んだ。 いっぱい笑った。 いっぱい喋った。 大騒ぎした。

またこんな日がやってくることを祈りながら、サトシは叫ぶ。



サトシ「ス パ ー キ ン グ  ギ ガ ボ ル ト ! ! !」



キ イ ィ ィ ィ ィ … … ン


カキ「! 来たぞ!」

ククイ「カプ・コケコ……」


ムーマ「……」

サトシ「お待たせ。それじゃあ、戻してやってくれないか?」

カプ・コケコ「……コケ」

サトシ「どうした?……ムーマからはもう聞いてある」

サトシ「『ありがとう、おにーちゃん』って」

カプ・コケコ「……ソウカ」

ムーマ父(さようなら……「ヤシロちゃん」としての「君」よ。君がその姿でいてくれたから、僕は救われた……)


カプ・コケコがムーマの頭にそっと手をかざす。

その後ムーマに何をしたのか……その一瞬の出来事は、どういうわけかサトシも、他の誰も見ることができなかった。

守り神は気紛れで謎の多い存在だ。ただ、一つだけわかることは……




                           ムーマが     

                   元のポケモンの姿に戻ったということだ。
 ▼ 452 ゴーム@たつじんのおび 17/09/15 22:26:00 ID:xL539dX2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 453 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/17 00:03:33 ID:0I/BfjP2 [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「……」

サトシ「ありがとうカプ・コケコ……また、よろしく」

カプ・コケコ「…………」バイバイ


ムーマ(ムウマ)「むぅ……」

サトシ「ムーマ、お前の足はもうこれで自由だ。体が軽いだろう?」

ムーマ「むぅ!むぅ!」

サトシ「アハハ、よかった。……言葉が通じなくても、お前の顔を見ればよくわかるよ」

ムーマ「むぅ〜///」スリスリ

サトシ「よしよし、変わらず元気なようで何よりだ」


スイレン「ポケモンと一緒に戯れてるサトシ、やっぱり幸せそう」

カキ「さて、これでムーマも旅を思う存分楽しむことができるだろうぜ」

マーマネ「めでたしめでたし、だね」

リーリエ「マオ、私達も感謝をしましょう。とってもいい夢の時間を過ごせたことに……」

マオ「夢だなんて。……そんなの勿体無いよ。あたし達は今までムーマちゃんと楽しい時間を過ごせた。それだけのことだよ」

ククイ「フフ……だな。その通りだ」


サトシ「……そうだムーマ、これ」ジャラッ

ムーマ「むっ」

サトシ「モリオンのペンダント。お前のだ」

ムーマ「むぅ〜!」ササッ

サトシ「おっ、今でも似合ってるぞ。旅で無くしたりするなよ?」

ムーマ「むぅー!」


ムウマは嬉しそうに跳ねながら、首元のペンダントを揺らす。

黒い水晶が何度もムーマの体に触れる。そして……







むぅ……?
 ▼ 454 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/17 00:06:13 ID:0I/BfjP2 [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
                          !?



微笑ましそうに眺めていたサトシ達が、目を醒ましたように表情を変える。

サトシ達の眼の前で、ペンダントを下げていたムーマの体が朝日の光に反射し、輝きはじめたのだ。

ムーマを包んだ光が形を変えて大きくなっていく。


サトシ「……まさか」

リーリエ「そうか……ペンダントにあったモリオンの水晶は……」



ムーマ(ムウマージ)「……?」



サトシ「ムウマージだ!ムーマが進化した!」

ムーマ「??」

ククイ「成程な。二人がもらったモリオンのペンダント。モリオンの水晶は『やみのいし』だったのか」

サトシ「その手を見てみろ!あと体も!大きくなってるぞ!なぁ!」

ムーマ「……」

ムーマ「むぇ……」ポロポロ

サトシ「あれっ?」


ムーマ「むああああああん!!」ビェー


カキ「お、おい、泣き出したぞ」

ムーマ父「一体どうしたってんだ?ねぇ!」

リーリエ「ひょっとして……ほら皆さん、あれ。ムーマちゃんの首元」

マオ「あっ!ペンダントが無くなってる!」

ムーマ「むぅぁ〜……」

マーマネ「進化した時に無くなっちゃったんだね……」

サトシ「そっか……じゃあ仕方ないな。オレのをやるよ」ジャラッ

ムーマ「……む?」

サトシ「気にしなくていいよ。それをオレだと思って旅に連れてってくれ」

ムーマ「……むぅ♪」

サトシ「よしよし、おりこうさん」ナデナデ
 ▼ 455 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/17 00:08:21 ID:0I/BfjP2 [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「……で、改めてどうだ?新しいお前の姿。オレは強そうでカッコイイと思うぜ」

ムーマ「むぅ?」

サトシ「あっ、不満?じゃあカワイイ……かな?」

スイレン「その頭の帽子、魔女っ子リリーちゃんみたいで羨ましい」

ムーマ「! むぅ〜♪」キャッキャッ

ククイ「ほう、スイレンは褒め上手だな。成程、ムーマはリリーちゃんのような魔法使いになれたわけだ」


ムーマ父「博士!……そろそろ」

ククイ「おっ、そうか。じゃあ皆、港へ移動するぞ。そこで今度こそ、しばしのお別れの時間だ」




-------ハウオリシティ-------


ドンカラス「ゴァァァ///」スリスリ

ムーマ「む、むぅ〜……」ウゲー

マーマネ「パパさんのドンカラス、進化したムーマちゃんがどストライクみたいだね」

スイレン「でも当の本人は迷惑そう……」


サトシ「パパさん、次の旅の行き先はもう決まってるんですよね?」

ムーマ父「あぁ。次はイッシュ地方に行こうと思ってる。そこでまた挑戦するんだ。ポケモンリーグ」

サトシ「イッシュ地方!?それならオレも行ったことあります!」

ムーマ父「ホント!?じゃあ何か、先輩としてのアドバイスとか無いかな?」

サトシ「んむ……ルカリオを連れたトレーナーには十分気を付けろ、ですかね」

ムーマ父「ほぅ、頭に入れておくよ。君がそこまで言うなら随分な実力のあるトレーナーなんだろうな」

サトシ「あと、サンヨウシティでジムリーダーをやってる人がいたら、オレは元気でやってるって伝えてください」

ムーマ父「知り合い?」

サトシ「それ以上の存在です。一緒に旅をした大事な仲間」

ムーマ父「……あぁ、わかったよ」
 ▼ 456 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/17 00:12:06 ID:0I/BfjP2 [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
時は無常。

時計の振り子はいつだって止まることなく左右に振れ、幾千幾万もの命の始まりと終わり、出会いと別れを見届ける。


時は無情。

無意識のままに運命を操り、心と心を出会わせる。そしてまた無意識のまま運命を操り、心と心を引き裂く。



命は有情。

その無情な運命を時には受け入れ、時には抗う。悲しむ心・悲しみたくない心を持っているから。


命は友情。

命が心を持つのは、他の誰かがこの世界にいてくれるから。誰かがいてこそ、初めて命は生きていると実感できるから。



無常ゆえに無情な時が織り成す運命はきっとまた、有情の命を、友情を結んだもの同士を向き合わせる。
 ▼ 457 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/17 00:13:57 ID:0I/BfjP2 [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「ではパパさん、ムーマ。 イッシュ地方は遠いからね、時差ボケには気を付けて」

ククイ「マオもよく来てくれたな。お前なら『寂しいから見送らない』って無理して引き籠ると思っていたが」

マオ「何を!最後までしっかりムーマちゃんを見届けないと」

ムーマ父「……サトシ君。僕が向かうイッシュ地方が君の旅した場所でよかった」

ムーマ父「だってヤシロちゃんが君に語った夢は、君の世界を自分の眼で見ることだったんだろう?」

サトシ「えへへ……ぜひ、色んなものを見せてやってください」

ムーマ「むぅ……」

ムーマ父「今でこそこんな顔してるけどヤシロちゃんならきっと大丈夫!サトシ君や皆の笑顔をたくさんもらったから」

ククイ「これからは、ヤシロちゃんを笑顔にするのは貴方の役目だ。頼みましたよ」

ムーマ父「はい、必ず。僕はヤシロちゃんにとっての大事な人になるんだから」



ムーマ「むぅ……」

リーリエ「……こういうとき、『さよなら』と言うのですね」

リーリエ「アハハ、心配しなくてもまた会えます!いつでも我が家のプールは開けていますので、使ってくださいね!」

リーリエ「欲しいもの、何でもあげますから……またヒョコっと戻ってきてください」



ムーマ「まぁむ……」

マーマネ「あーっと……皆と比べると僕とはあんまりこれと言った思い出は無かったね、うん」

マーマネ「え、そんなことない?そっか……お別れする時ってさ、こうやって改まって話ができる機会があるのっていいよね」

マーマネ「君は僕に思い入れはあまり無いかもしれないけど、どうか心の片隅にでも仕舞っておいて。以上!」



ムーマ「むむぅ……」

スイレン「大丈夫。今は思いっきり旅を楽しんで。旅が終わったら、また色々お話を聞かせて」

スイレン「サトシも旅の話をしては私達をいつも楽しませてくれる。……あなたもサトシとの共通点、また増えるね」

スイレン「……フフ、旅ってワクワクするよね。この海の向こうには、どんな世界があるんだろう。また聞かせてね」
 ▼ 458 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/17 00:15:48 ID:0I/BfjP2 [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマ「むぅ?」

カキ「……お前に謝っとかないといけないな。オレは最初サトシといることがお前にとって本当に幸せなのかと疑ってしまった」

カキ「でもサトシは証明してみせた。オレが試さずとも、サトシはお前との接し方を知っていた」

サトシ「……だけどオレが甘かったのも確かだし、カキには感謝してるよ」

カキ「……フッ。 なぁムーマ、気が向いたらまたオレん家に来い。ホシとも遊んでやってほしい」

ムーマ「むぅ!」

サトシ「それでいつかは、ホシちゃんとお前の二人で一緒に旅に出るのも悪くないな」

カキ「なっ……!それはオレが許さん!妹は誰にもやらんぞ!」

マーマネ「別に取りはしないでしょ」

ムーマ「ムヒヒヒ……」



ムーマ「!」

マオ「…………」

ククイ「ほら、次は君の番だ」

マオ「あっ……うん」

マオ「な、治ってよかったね、足。もう自由に動けるんだよね」

ムーマ「むぅま♪」

マオ「……何から話せばいいのかな。短い間だったけど、ムーマちゃんとは色々あったし……」

ムーマ「まおう!まおう!」

マオ「あっ、そうか! ふ、ふはははははー!アローラカレーの肉とタマネギの比率を入れ替えてやろうかー!」

マオ「……ははは、気に入ったんだねコレ……はは …………」

マオ「…………」

ムーマ「まお?」

マオ「! ご、ごめん!うん!泣かない!元気!マお姉ちゃん元気!無敵!要塞!八宝菜!」

スイレン(八宝菜?)

マオ「でも欲を言うなら……最後に一回だけ抱っこさせてもらっていい?」

ムーマ「むぅ!」


マオ「…………」


マオ「……うん、ありがとう。旅、楽しんできてね」

ムーマ「むぅー!」
 ▼ 459 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/17 00:18:05 ID:0I/BfjP2 [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマ父「……さて、もう船が出る時間だ。ククイ博士、皆……それにサトシ君も、本当に迷惑をかけました」ペコッ

ククイ「ムーマを大事にしてやりなさい」

ムーマ父「はい。……行くよ、ヤシロちゃん」


ムーマ「むぅ……」

サトシ「淋しいけど、旅ってそういうモンだよムーマ」


サトシ「でもそれ以上に楽しいこととか、嬉しくなることとか、いっぱいあると思う」

サトシ「オレは旅をそんな風に思ってる。お前がオレと同じようになることが幸せだっていうのなら……」

サトシ「もうわかるよな? 頑張ってこい!」

ムーマ「……オニー……チャン」

サトシ「……ムーマ」


サトシ「またいつでもコロッケサンドを奪いにこい!」


ムーマ「……」

サトシ「その時はまたオレが追いかけ回してやるから。そんでもってまた一緒にいろんな場所に行こう!」

サトシ「          『ベストウィッシュ! よい旅を』          」

ムーマ「……?」

サトシ「あっと……向こうに行ったらわかるから、きっと」

ムーマ「むぅ……」

サトシ「いってらっしゃい。ムーマ」


ムーマ「むぅ!」





いってらっしゃい!





オレの……妹
 ▼ 460 ェルダー@やけたきのみ 17/09/17 17:15:45 ID:drOmxq5o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 461 ードラン@ダイブボール 17/09/17 17:57:42 ID:/PqjwOCY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここ最近で最上レベルのお話
 ▼ 462 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/17 23:35:23 ID:0I/BfjP2 [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
汽笛と共に、いよいよ船が出る。船のモーター音と波の音を聞くのはこれで何度目だろう。

サトシにとってそれらの音は、大事な人と別れるのを実感させるのに十分な要素だった。

甲板ではムーマと父親が手を振っている。対して皆も笑顔で手を振り返す。



                        海は広いな 大きいな


ムーマ「むぅ……?」

ムーマ父「まいったな……サトシ君だけ振り返してくれないぞ。どうしたことだ?」


                        月は上るし 日は沈む


サトシ「……」

ククイ「サトシ、お前らしくないぞ。……大事な人を見送る時、どんな表情をするんだっけか?」


                         海は大波 青い波


サトシ「……」

ククイ「物思いにふけるのは後からにしよう。後でオレがいくらでも相手になってやる」

サトシ「……うん!」


                       ゆれてどこまで 続くやら


サトシ「ムーーーマーーーーー!!!」


ムーマ「!」

ムーマ父「……よかった。サトシ君!ヤシロちゃん……ムーマちゃんのことは任せてくれ!!」

ムーマ父「君の妹だ!しっかり僕が責任持って面倒見るからね!!」



                        海にお舟を 浮かばせて



サトシ「          また会おうぜ! ムーマーーー!!          」


ムーマ「            むぅ〜!!            」




                       行ってみたいな 他所の国
 ▼ 464 チルゼル@ねばりのかぎづめ 17/09/18 06:40:51 ID:rfECWYng NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケ牧の時なんか言い辛かった分も含めて言うわ
今凄い震えてる
 ▼ 465 ュペッタ@メカニカルメール 17/09/18 09:05:56 ID:NZ0l/3WI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>464
右手が?
 ▼ 466 ルセウスもどき 17/09/19 03:30:39 ID:MfHB82IU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
>>284
今更だけど毒物の名前いれかえると「ドラピオン」「スカタンク」になってるよ!(気づいた人いるかもしれないけど)支援
 ▼ 467 ルセウスもどき 17/09/19 04:31:30 ID:MfHB82IU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
↑てゆーかペンドラーもいるんかーい!気付いてすぐに書き込んだから後から分かった!テヘッ 後、僕は涙もろいからこういうの苦手−!でも最高!再び支援
 ▼ 468 コザル@ドラゴンメモリ 17/09/23 05:26:53 ID:8xxHyb6. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 469 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/23 18:38:11 ID:ELzG4zdw [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お待たせしました〜 ではもう数日お付き合いを……






サトシとムーマ、種族をこえた兄妹の愛と絆の物語。第一部は一ヶ月の時を経て、ここに完結する。

二人の仲睦まじい様を暖かく眺めてくれたすべての人・ポケモンにはもう少しだけ彼らの物語を見ていてほしい。


-------イッシュ地方-------


旅立ちから一ヶ月。

サトシからムーマを預かり、ムーマにサトシの世界を見せてあげることを約束したムーマの父、シロガネ・ダンガ。

彼はイッシュ地方を巡りながら、近々開かれるイッシュリーグ・ヒガキ大会の参加権を得るべく日々奮闘している。


デント「ヤナップ!『ソーラービーム』!」

ムーマ父「構うな!回転して突撃だ!」


ドンカラス「ガラララララララ……!!」

ヤナップ「!?」


デント「はっ!?なんて辛みの利いたテイストなんだ!ビーム相手に真正面から突っ込むなんて!!」

ムーマ父「突破しろ!!ドンカラーース!!」


ド パ ァ ァ ァ ァ … … ! !


ムーマ父「『はがねのつばさ』!!」


                          バ キ ャ ッ ! !



ヤナップ「ガハッ」

コーン「……勝負あり。デントのポケモンが全滅しましたので、挑戦者シロガネ・ダンガさんの勝利です」

ムーマ父「よしっ!」
 ▼ 470 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/23 18:40:28 ID:ELzG4zdw [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デント「Congratulations! 素晴らしい勝負をどうもありがとうございます」

デント「貴方達にはサンヨウジム攻略の証、トライバッジを進呈します!」

ポッド「ちなみに、ジムバッジはこれでいくつなんで?」

ムーマ父「3つ目です」

コーン「ふむ。ジム巡りを始めて一ヶ月足らずでそのペースであればリーグ開催までには問題無さそうですね」


ムーマ「むぅ〜♪」スリスリ

ムーマ父「よしよしヤシロちゃん。この調子で次のバッジもゲットしようね」

デント「……ふむ」

デント「つかぬ事をお伺いしますが……貴方のそのムウマージ、ヤシロちゃんというお名前で?」

ムーマ父「えぇ」

ポッド「はは、ポケモンならもっとシャレた名前をつけていいんだぜ。何なら私共が考えて差し上げましょうか?」

コーン「こら失礼ですよ。ウチでは姓名判断はやっていません。だから貴方は先日も、その先日もストレート負けを……」

ポッド「! そりゃ関係ねぇだろ!!」

デント「二人とも静かに! ……ヤシロちゃん。いい名前ですね。……その名前には何か思い入れが?」

ムーマ父「……えぇ。話せば長くなりますが」

デント「いえいえ! ……それよりも」

デント「先程のバトル、御見逸れ致しました。無茶というか根性というか……とにかく荒ぶるほどに特濃テイスト!」

デント「それが貴方のバトルスタイルで?」

ムーマ父「あはは、子供の頃から割とそんな感じで……」

デント「旅をしていた頃を思い出します。貴方の戦い方、『彼』に似ていてね」

ムーマ父「『彼』?」

デント「あはは、こちらも話せば長くなるのでね……では、バトルの後は美味しい紅茶でもいかがです?」

ポッド「お互い長い話もあるようだし、お茶でも飲みながらゆっくり語り合いましょうや」

ムーマ父「あっ!ぜひ」

ムーマ「まむぅ♪」
 ▼ 471 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/23 18:42:45 ID:ELzG4zdw [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デント「〜〜〜〜」ペチャクチャ

ムーマ父「〜〜〜〜」ペチャクチャ

デント「〜〜〜〜」

ムーマ父「? ……〜〜〜〜」

デント「! 〜〜〜!?」

ムーマ父「?? 〜〜〜〜?」

デント/ムーマパパ「「…………」」


デント/ムーマパパ「「ブ ハ ッ ! !」」

ポッド「うわ汚ねぇ!揃って噴き出してんじゃねぇよ!」

コーン「しかし偶然とはいえ……いや、これも運命なのか?」

デント「まぁ、サトシは色々な所を旅してるからね。いつ彼の知り合いに会ってもおかしくないと思っていたけど」

ポッド「じゃ噴き出すなっての。後始末する身にもなってみろ」

コーン「ひょっとしたらデント、ちょっとした散歩の中でも気付かぬうちに沢山の彼の知り合いに会っているのでは?」

デント「ハハ、かもね」

デント「そのうち世界中の人達がサトシという人間を知るかもね。単なる有名人としてじゃなく、掛け替えのない人として」

ポッド「ゾンビ並の感染力だな」


デント「アローラか……そこでもサトシは元気にやってますか?」

ムーマ父「えぇ。……でも詳しいことなら、僕に聞くよりも彼女に聞いてください」

ムーマ「むふ〜」キリッ

デント「へぇ……そのムウマージとサトシにどういう関係が?」

ムーマ父「ヤシロちゃんは……いや、ムーマちゃんはサトシ君の妹です」

ポッド「(゚Д゚)??」

デント「……フフ、サトシには驚かされてばかりでしょう?」

ムーマ父「えぇホントに。今日もどこかで、アローラの人々を驚かせているかも……」

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サトシ「バ ッ フ ロ ン ! !」

リーリエ「サトシ、風邪ですか?」

カキ「それともモテ期到来か?」

マーマネ「サトシに限ってそんなワケないよ」

スイレン「何となく、怪しい女の人にウソ告白とかで騙されてホイホイついていきそうな印象」
 ▼ 472 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/23 18:45:45 ID:ELzG4zdw [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デント「貴方とは気が合いますね!どうです?明日カナワタウンへお出かけしますけどご一緒に?」

ポッド「またかよ!飽きねぇな鉄ちゃん!」

デント「メトロソムリエと呼んでくれたまえ」

コーン「デントはよく外出をしてはジムを留守にしているというのに三人とも同じ給料なのは納得がいきません」

ポッド「三人の給料をまとめて生計を立ててるってのに。デントよ、お前の旅費はどこから出てると思ってんの?」

デント「えっ、どこからなんだい?」

ポッド「マジで知らなかったコイツ!」

デント「いや、たまに気が付いたらサイフのお金が急に増えてることもあるけどさ」

ポッド「だからプライベートで使う財布も共同……あぁもう何なんだよお前!!」

コーン「ではシロガネさん、折角のところ申し訳ございませんがデントのお誘い、こちらからセルフで断らせてくださいませ」

ムーマ父「は、はぁ……」

コーン「でも、どうせならばお一人でどうです?」

コーン「カナワタウンは良い所ですよ。デント程ではありませんが、実は私も気に入っております」

コーン「ほら、ここに特別車両の乗車券があります。これでライモンシティから臨時列車でカナワまで行くことができますよ」

デント「あっ、ソレは!おい返せ!ソイツは各地方の限定品のスイーツが並ぶビュッフェがある車両の」

ポッド「ダメだ。昨日ホウエンから帰ってきたばかりなんだから少しは家で大人しくしてろい」

コーン「ではどうか、素敵な電車の旅を」

デント「か゛え゛せ゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!ふ゛さ゛け゛る゛な゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」

ポッド「ホラ、次の客が来るから!営業スマイル営業スマイル!」

コーン「すみませんお客様、しばしお待ちを……」


ムーマ父「……い、行こうか、ヤシロちゃん」

ムーマ「ふわぁ〜……」

ムーマ父「ライモンシティか……ジム戦はもう済んだけど、気分転換に寄っていこうか」

ムーマ「ZZZ……」

ムーマ父「……フフッ」
 ▼ 473 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/23 18:49:28 ID:ELzG4zdw [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------翌日  カナワタウン行臨時列車-------


ガタゴト……         ゴトゴト……


店員「いらっしゃいませ」

ムーマ父「へぇ。デントさんが言ってた通り、ホントにビュッフェがあるや」

ムーマ「むぅ〜」

ムーマ父「えーっと、ヒウンアイスのバニラが一つ、チョコが一つ、それから……」

ムーマ「! むぅま!むぅま!」

ムーマ父「あぁ、じゃあこれも。ズイ産ケンタロスのコロッケサンド」

店員「お会計550円になります」

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ムーマ「あむあむ」

ムーマ父「ヤシロちゃん、窓を見てごらんよ。アナウンスによるともうじき地下を出てイッシュの景色が見られるそうだよ」

ムーマ「むぐむぐ」

ムーマ父「……はは、花より団子ってか。いや、景色よりコロッケサンドか」

ムーマ「あがー」

ムーマ父「ん?何?」

ムーマ「むまぁ」チョイチョイ

ムーマ父「あぁハイハイ、『あーん』ね」

ムーマ「むぅ♪」

ムーマ父「ヤシロちゃんったら、本当にコロッケが好きなんだね。確か、サトシ君の影響だよね?」

ムーマ「むーむー!」


ムーマ父「それにしても……」

ムーマ「?」

ムーマ父「嬉しいなぁ。ヤシロちゃんがこうして僕に向かって笑ってくれると」

ムーマ父「サトシ君も、同じ目線で君と向かい合っていたのかなって思っちゃうよ」

ムーマ父「ヤシロちゃん、僕はこれからも君にとっての大事な人……」

ムーマ父「サトシ君や君のママと同じ、『世界で一番大好きな人』になれるよう頑張るからね」

ムーマ「むぅ!」
 ▼ 474 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/23 18:52:13 ID:ELzG4zdw [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマ父「それにしても、一ヶ月前に比べて君は随分僕に懐いてくれるようになったね」

ムーマ父「覚えてる?イッシュに着いた日のこと」

ムーマ「むぅ〜?」


学生A「ねぇ、あのオッサン一人で随分ベラベラ喋ってない?」

学生B「独り言にしてはヤケに明るいし絶対変な人だって」

学生A「しかもオッサンのクセにムウマージって」プププ

学生B「可哀想に……結婚できないもんだからポケモンとイチャついてるのね」ピピピ

学生A「ああいうオッサンにはローブシンとかガマゲロゲがお似合いだよね」

学生B「それな!」


ムーマ父「……こ、この話はやめにしようか」

ムーマ「むぃ」

ムーマ父「? ……コロッケサンド、あと一つ余ってるよ?それ食べないの?」

ムーマ「むぅ……」

ムーマ父「着く直前までとっとくつもり?」

ムーマ「まぅ♪」

ムーマ父「そっか。まぁゆっくり食べるといいよ」

ムーマ「むうま♪」

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ムーマ「♪♪」ソロソロカナ?

ムーマ「あがー」


パシッ!


ムーマ「?」

ムーマ父「ほらほら!外を見てみなよ!いい景色だよヤシロちゃん! ……ヤシロちゃん?」

ムーマ「(´゚д゚`)」

ムーマ父「……なんて顔してんの。 あれ、コロッケサンドは?」

ムーマ「(´pдq`)」

ムーマ父「あぁあ泣かないで!ね? ……落としたワケでもないみたいだね。どこにいったのかな?」

ムーマ父「……ん?」
 ▼ 475 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/23 18:55:47 ID:ELzG4zdw [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤナップ「あむあむ」

少女「あぁこら!そのサンドイッチどこから取ってきたの!早く返してきなさい!」

ヤナップ「なぷ」ヤダネ

少女「あぁもう……どうしよう。怒られるのはイヤだけど、持ち主の人に謝るしかないよね。どこだろう」


ムーマ「( <<●>皿<●>>)」


少女「 絶 対 あ れ だ 」

少女「ほら、早く返してあげて」

ヤナップ「もぐもぐ」


ムーマ「(<<◎>益<◎>>)」ギリギリ


少女「うわっ、歯軋りで威嚇してる。相当頭にキテるみたい」


ムーマ父「こら、うるさいから静かにしてなさい。コロッケサンドならまた食べさせてあげるから!」

ムーマ「(<<◎>益<◎>>)」ギリギリ

ムーマ「( <<●>皿<●>>)」……

ムーマ「(´゚ペ`)」シュン


少女(……あ、謝ってこよう)

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少女「ごめんなさい、私のヤナップがムウマージちゃんのご飯食べちゃって」

ムーマ父「いいよ。ヤシロちゃんもわかってくれてるし。ちゃんと謝りに来てくれて偉いね、君は」

少女「えへへ……///」

ムーマ「むぅ……」ムスッ


学生A「ウワッとうとうあのオッサン子供を口説き始めたわよ」

学生B「結婚できないうえにロリコンとかもう救い様がなくね?」

学生A「今日からあの人のあだ名マジのロリコンでマジコンおじさんね」

学生B「それな!」


ムーマ父「……は、早くお母さんのところに帰りなさい?」

少女「今日は私とヤナップだけで来たの。券が1枚しかないからお父さんが使っていいって」
 ▼ 476 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/23 18:57:58 ID:ELzG4zdw [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------カナワタウン-------


ムーマ父「着いたー!」

ムーマ「むーまー!」

少女「ではおじさん、私はこれで。いろいろお話聞いてくれてありがとうございました」ペコリ

ムーマ父「いやいや!君のヤナップも車掌さんになれるといいね」

少女「私はヤナップの言葉がわからないけど……髪の毛が緑色の人がそういうふうに教えてくれたの!」

ムーマ父「へぇ……緑色の」

少女「ではまた!どこかでお会いしましょう!」

ヤナップ「うきー!」バイバイ

ムーマ「むぅ〜!」バイバイ


ムーマ父「髪が緑の人ねぇ……きっとその人はポケモンの気持ちをよく理解できる人なんだろうなぁ……サトシ君のように」

ムーマ父「いつか会えるかな。緑の髪の……」


ゴジョーシャアリガトーゴザイマシター

デント「いやぁ〜、実にナイスな列車だったね」


ムーマ父「って、 お 前 か よ ! !」

デント「え?」

ムーマ父「あ、スイマセン。つい突っ込んでしまいました」


デント「あはは……貴方がたまたま話題にしていた人と僕が重なってしまったと」

ムーマ父「あははは……」

デント「よくありますねそういうの」

ムーマ父「あるあるですね」

デント「あっこの水筒、中は家で淹れてきたコーヒーですけどよかったら少しどうです?お近づきの印に」

ムーマ父「あっ、いいんですか?それでは……」

デント「さてと、それじゃ僕も一口……」
 ▼ 477 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/23 18:59:20 ID:ELzG4zdw [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デント/ムーマパパ「「…………」」


デント/ムーマパパ「「ブ ハ ッ ! ! ?」」


デント「し、し、シロガネさんじゃないですか!サトシと知り合いの!」

ムーマ父「デデ、ダヂヅデデントさん!?どうしてここに!?貴方の乗車券は僕が確かに……」

デント「メトロソムリエたるもの、一度乗ると決めた車両を諦めるわけにはいかんのですよ」

デント「ライモンシティからここに来るまでに、車両点検のために一駅だけ止まったホームがありましたよね?」

ムーマ父「ま、まさか……」

デント「駅員さんや作業員さんの視線を掻い潜り、僕は辿りつけたのさ旅の臨時列

ムーマ父「駅長さーーーん!!この人ーーー!!」

デント「イワパレス、『がんせきほう』」

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ムーマ父「……あぅ、ここは?」

ムーマ「むぅ!むぅま!」

マッギョ「ぎょぎょ」

デント「気が付きましたか?」

ムーマ父「……あれ、僕は何をしてたんだ?列車の中で女の子と話してたところまでは覚えてるんだけど……」

ムーマ(ちょっとだけ記憶削れてる!)

ムーマ父「……って、デントさん!どうしてここに?貴方の乗車券は確かに僕が……」

ムーマ(デジャヴ!)

デント「細かいことはお気になさらず。ここで会ったのも何かの縁。さぁ、カナワ名物『転車台』でも観にいきましょう!」

ムーマ父「は、はい」


ムーマ「むむ〜、むぅま」

マッギョ「ぎょぎょ」

ムーマ「むむぅ!むーむーま?」

マッギョ「……まっぎょ」

ムーマ「」イラッ
 ▼ 478 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/23 19:01:01 ID:ELzG4zdw [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デント「ほらほら、スゴイでしょ!あれがカナワの転車台!」

ムーマ父「おぉ……円い台にレールが敷いてあって、その上を列車が通る仕組みになってるんですね。初めてみました」

デント「ほう、鉄道に興味がおありで?」キラキラ

ムーマ父「小さい頃によくオモチャを買ってもらってたくらいには……」

デント「では突然ですがここでメトロソムリエクーイズ!」デデン

ムーマ父「はっ?」

デント「今僕らが見ているのは何でしょう?」

ムーマ父「て、転車台……ですよね?」

デント「そう!では問題。その転車台の最重要用途、即ち一番大きな役目とは、なーんだ?」

ムーマ父「えっ、それは奥にある横並びになっている車庫に列車を一台ずつ入れるため……」

デント「違いますねぇ、それならレールの切り替えをすればいい。あんな台なんか必要ありませんよ」

デント「正解はズバリ、列車の進行方向の変更、つまり来た道を逆戻りするため!」

デント「そもそも転車台とは昨今の列車によく見られるような前後対称ではない」

デント「大昔蒸気機関車等が最前線で活躍していた時代からあるものでありまして」

デント「そうそう他の例は逆機即ちバック運転では機能上の制限がかけられている機関車の進路変更にも役立っており……」


ムーマ父「ついていけないね」

ムーマ「むーまぁ……」

マッギョ「まっぎょ」

ムーマ父「き、君もそう思うの……?」


ズンチャ♪      ズンチャ♪


ムーマ父「ん?音楽?それに何だあの人だかり……あの、すみません。ここで一体何が?」

通行人A「いやね、いつもこの辺で少女が奏でる美しいフルートの音色がカナワタウンの癒しとされているんですがね」

通行人B「今日はいないらしくて……でも代わりにあの少年とポケモンのダンスパフォーマンスが行われているんです」

通行人A「それがもうキレッキレで!」

ムーマ父「どれどれ……?」
 ▼ 479 ルヴァディ@レッドカード 17/09/23 22:06:34 ID:YPq2Wl96 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援支援支援支援支援!!
 ▼ 480 クーダ@ファイトメモリ 17/09/24 02:47:17 ID:gczEQ5N. NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
デントはやっぱり面倒くさい 支援
 ▼ 481 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/24 21:21:27 ID:7XAiROUM [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コテツ「ヒャッハーーーーー!!みんな、盛り上がっとるかーーーーーー!?」

ルカリオ「カルオォォォォーーーーーーーー!!」


通行人C「おい見ろ、ブレイクダンスだ!何なんだあの子は!?」

通行人D「フルートの子が休みと聞いてショックだったけど、コイツはすげぇ!」

ウ ォ ォ ォ ォ ォ ォ … … ! !


デッ♪ デッ♪ デッ♪ デッ♪

コテツ「うぉんちゅーしーまいへー♪あーのにぬねー♪そーちゅーなーぉごろなっしぃなーらぉうぇー♪」

ルカリオ「わうっ♪わうっ♪」

コテツ「おーーーごーーたぃ♪べりとぅぎゃざとぅ♪よーーーぜーーんまぃ♪ふぉえべうぃんざまーーってぇぇぇい♪」


                      ダ ダ ダ ダ ン ! !


ワ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ … … ! !


ムーマ父「す、すげぇ……」

通行人A「応援してます!」チャリン

通行人B「今度のリーグ頑張ってください!」ジャララ

コテツ「あざっす!また明日も来るので今後ともよろしくです!」

通行人E「また来てね。お姉さんもよくここに来るから♪」ナデナデ

ルカリオ「わふぅわふぅ///」


デント「ちょっとちょっとシロガネさん!人が解説してる時に黙って出て行くもんじゃありませんよ!」

ムーマ父「あぁ、すみません。でも……」

デント「あれ、あの子たしか……」

コテツ「あーっ!アンタは!!」

デント「コテツ!!」

コテツ「誰だっけ!?」

ムーマ父「おいおい……」
 ▼ 482 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/24 21:23:10 ID:7XAiROUM [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デント「それにしても……どうしてダンスパフォーマンスなんてやってるの?」

コテツ「オレの夢は世界一のポケモンチャンピオンになること!でもその為にはまず世界へ行くための旅費が必要と思ってね」

コテツ「色々な場所でダンスパフォーマンスの依頼を受けてイッシュ中を回ってるのさ。で、今日はたまたまここに来てた」

デント「なるほど、旅費稼ぎ……でもコテツの場合、まだイッシュリーグの優勝もできてないワケだし」

デント「お金よりも実力を磨く方が先決じゃないのかい?」

コテツ「フフ、オレが訓練をサボっているとでも?心配せずとも次のリーグは優勝するさ」

ルカリオ「あおぉ」

デント「ま、まぁ一応応援してるけど……」

ムーマ父(何だろう……心の中で何かが引っかかってる……)

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サトシ「パパさん、次の旅の行き先はもう決まってるんですよね?」

ムーマ父「あぁ。次はイッシュ地方に行こうと思ってる。そこでまた挑戦するんだ。ポケモンリーグ」

サトシ「イッシュ地方!?それならオレも行ったことあります!」

ムーマ父「ホント!?じゃあ何か、先輩としてのアドバイスとか無いかな?」

サトシ「んむ……ルカリオを連れたトレーナーには十分気を付けろ、ですかね」

ムーマ父「ほぅ、頭に入れておくよ。君がそこまで言うなら随分な実力のあるトレーナーなんだろうな」

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ムーマ父「イッシュ地方……ルカリオ……はっ」


ムーマ父「キミか!!」


コテツ「……え?」

ムーマ父「サトシ君が言ってたトレーナーは君だったのか」

コテツ「……サトシ?」

ムーマ父(サトシ君がそこまで言うならかなりの強者……それにリーグ出場者ときた)

ムーマ父(ライバルになるであろうトレーナーとしてバトルを申し込みたいが……彼には十分気を付けろと言われたっけな)

ムーマ父(どうするシロガネ・ダンガ。これは相手の戦い方を知るチャンスであるが……)

コテツ「もしもーし!おっさーん!」
 ▼ 483 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/24 21:25:18 ID:7XAiROUM [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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コテツ「……! へぇ。サトシと知り合いねぇ」

デント「この人は昨日ウチのジムを突破して3個目のジムバッジを手に入れてる。コテツ、キミは?」

コテツ「……まだ」

デント「Oh…」

ムーマ父「ねぇ、よかったら僕とバトルしてくれないか?実力者を前にして……僕は退くことはできない」

ムーマ父「目と目が合ったらポケモンバトル!……受けてくれるかい?」

コテツ「ほぇー……アンタもオレやサトシと同じだ。いいぜ!丁度、今日の宿に着いたら特訓しようと思ってたところなんだ!」

ムーマ父「……お願いね」


コテツ「勝負はフルバトル!互いのトレーナーの全力を見るにはそれっきゃないだろ!」

ルカリオ「わおんっ!」

ムーマ父「……よし、乗った!」

ムーマ「むぅ〜!!」


デント「ここに来てまさかの展開だね。さてさて、どちらが勝つだろうか……」

マッギョ「まっぎょ」

デント「それでは両者、一体目を!」


ムーマ父「ミミロップ!まずはお前からだ!」

コテツ「いくぜオレの秘密兵器!闇の炎に抱かれて消えろっ!」


ミミロップ「みぃみぃーー!」

サザンドラ「ギャォォォ!! ギャオー ギャオー」


ムーマ父「……ルカリオは後回しってことか。最初から秘密兵器を出してくるなんて随分サービスがいいね」

コテツ「アンタのムウマージもまだ温存ってところか。とにかく全力のフルバトル、楽しみましょうや!」


ムーマ「むぅ〜……」

ムーマ父「わかってるよ。まだ不安なんだろ?自分の力……でも大丈夫。君はこの一ヶ月で十分強くなった」

ムーマ父「ドンカラス達やサトシ君のポケモン達にも遅れを取らないほどにね」
 ▼ 484 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/24 21:27:16 ID:7XAiROUM [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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コテツ「サザンドラ、『トライアタック』!!」

ムーマ父「まずい!これ以上食らったらミミロップの身が持たない! かわして『とびひざげり』!」

コテツ「逃がすかよ!!」


ボ フ ァ ッ … …     バ リ ィ ィ … …     ザ ク ン ッ ! !


ムーマ父「ミミロップ!!」

ミミロップ「み゛……ぁ……」

ミミロップ「」



                      ミミロップ●―○サザンドラ



コテツ「見たかオレの秘密兵器の力!オラオラ、まだまだコイツの体力は有り余ってるぜ!」

ムーマ父「言ってくれるじゃないか。たかが一匹倒したくらいでいい気になるんじゃない」

ムーマ父「だがされど一匹。ミミロップの戦いを経て、僕と次のポケモンが確実にサザンドラを討つ!」

コテツ「おもしれぇ……やってみなよオッサン!」




                      フローゼル●―○サザンドラ



ムーマ父「……!」

コテル「よっしゃぁぁぁ!!」

ルカリオ「わおんぬ!!わおん!!」

ムーマ父「……タダものじゃないな。どういう育て方をすればそうなるんだい?」

コテツ「そりゃもう愛情よ。アンタもコイツに勝ちたきゃポケモンと一心同体になったつもりで戦ってみな」

ムーマ父「……愛情」チラッ

ムーマ「むぅ?」

ムーマ父「……わかった。そうする」

ムーマ父「もうポケモンを戦わせるバトルはやめだ。僕もポケモンと戦う!」

コテツ「へぇ……やっぱサトシみたいだなアンタ」
 ▼ 485 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/09/24 21:29:13 ID:7XAiROUM [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムーマ父「いくぞ!ドンカラス!!」

ドンカラス「ゴ ア ァ ァ ァ ァ ! !」

デント「出た!サトシのバトルスタイルを思い出させてくれたポケモン……あのドンカラスなら、きっとやってくれる」


ムーマ父「ドンカラス、『はがねのつばさ』!!」

コテツ「『りゅうのはどう』!!向かってくるヤツは全部撃ち落とせぇぇぇぇ!!」



                       ドンカラス○―●サザンドラ



コテツ「な、何だと!?」

ムーマ父「ハァ……ハァ……よし。一旦休んでくれ、ドンカラス」

コテツ「? ドンカラスは戻すのか?」

ムーマ父「あぁ。君のサザンドラは強かった。あれほどのポケモンがもう一体控えてるとしたら、倒せる自信がないからね」

コテツ「へぇー、謙虚なんだな」

デント「それでは、次のポケモンも両者同時に!」

ムーマ父「よし……この調子で反撃だ!」



                       バシャーモ○―●スワンナ



コテツ「ちょ、ちょっと待て!聞いてねぇぞ『かみなりパンチ』だなんて!」

ムーマ父「タイプ相性で有利だからと油断しちゃったね」

ムーマ父「ポケモンのタイプとは違うタイプの技を覚えさせれば苦手な相手でも返り討ちにすることができるんだ」

コテツ「し、知っとるわ!そんなの基本だろ?」

コテツ「さぁ続きだ続き!お互い二匹ずつ手持ちを失って振り出しに戻ったと思ってねぇだろうな?」

ムーマ父「こちらはドンカラスとバシャーモが手負い、そちらの残りポケモンは全員無傷……」

コテツ「そうさ!まだ戦況は変わってねぇ!こっからさらにテンポを上げてガンガンいくぞ!」

ムーマ父「よしっ!」
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