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【安価SS】RSオカルトマニア「後輩ばっかりモテて悔しい」

 ▼ 1 ポリゴン2@りゅうのプレート 15/02/17 18:31:36 ID:lvUUp7Ew [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 おくりびやまの北に小さな岩の洞窟があるのをご存知だろうか?
 そこを秘密基地にしているのは、一人のオカルトマニア。

 かのじょは ちがう…他のオカルトマニアとは。
 出で立ちからして、とんがり帽子とマントを羽織って瓶底眼鏡をかけている。
 一昔前は、オカルトマニアの服装といえばこれが定番だったのだが
 今となってはいわゆるカロス・スタイル…黒いカチューシャとワンピースの方が主流である。
 良く言えばレアな、悪く言えば時代遅れなファッションだ。

 秘密基地の中では、オカルトマニアが手持ちのジュペッタとヌケニンに愚痴をこぼしているようだ。
 のんきにサファリゾーンを訪れる人々の足音を聞きながら、本日何十度目かのため息をついた。

オカルト「はぁ…」

オカルト「合コンに行ってもオフ会に行っても、後輩ばっかりモテて悔しい」
 ▼ 267 森さん厨◆sky5wZ.cDw 15/03/15 19:56:23 ID:.WSjCRr2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムウマ
 ▼ 268 ボルキングラー◆MjwQSo9n8c 15/03/15 19:56:57 ID:vfM1TY9I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ギラティナ(HGSS)
 ▼ 269 コマタナ@ベリブのみ 15/03/15 19:58:06 ID:P5Wuab2o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャンデラ
 ▼ 270 バルチャイ@たいりょくのハネ 15/03/15 21:50:06 ID:6GYs75eg [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナツミ「…そうね。他の子も捨てがたいけれど、ムウマがいいな」

オカルト「オメガ…じゃなくてお目が高い!」

オカルト「このタマゴは本当に元気がいいわ。大事に育てなさいよ」

 ナツミは嬉しそうに笑い、ちどりあしのまま暗闇の彼方へと走り去ってしまった。
 一人ぽつんと取り残されたオカルトマニアは、充実感やら寂しさやらで複雑な気分だった。

オカルト「(ムウマが進化すればムウマージになる)」

オカルト「(大切に育てれば、トレーナーを幸せにする魔法を使っておんがえしするでしょうけれど、もし大事にしなければ…)」

オカルト「(ま、その時は私がちからずくでムウマを取り返しに行くけどね)」

 突如現れた酔っぱらいの相手をして、オカルトマニアは疲れきってしまった。
 まぶたがカビゴンよりも重くなるのを感じながら、まるでダークホールに包まれたかのように
 そのまま眠りに落ちた。
 ▼ 271 ウインディ@レンブのみ 15/03/15 22:09:58 ID:6GYs75eg [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 きのみ名人の畑にあさのひざしが降り注ぎ、ワカシャモのなきごえが響き渡る。
 畑の木の下でぐうぐうねむっているオカルトマニアも、これには流石に目覚めざるを得ない。

オカルト「結局野宿しちゃったわね。我ながらタイプ:ワイルドだわ…」

 目をこすって体を起こすと、ジュペッタがかけてくれたと思われる毛布がずり落ちた。
 おかげで風邪を引かずに済んだようだが、寝起きのため体を動かすのは億劫だ。
 オカルトマニアは寝そべったままポケナビを取り出し、脳にめざましビンタを入れるべく
 テレビナビを見てみることにした。

―――シダケタウン

  インタビュアー「…はい、今中継がつながりました。こちらコンテスト会場です」

  インタビュアー「今日のインタビューは…じゃじゃん!」

  インタビュアー「期待のコンテストアイドル、ナツミさんでーす!」

 聞き覚えのある名前が耳に飛び込んできて、オカルトマニアも思わず画面にロックオン。
 だが、名前を呼ばれて出てきたのは昨晩のミニスカートとは似ても似つかない、どう考えてもオカルトマニアにしか見えない女性だった。
 カロス・スタイルの黒いワンピースをばっちり着こなし、ムウマを連れている。

  ナツミ「どうも、ナツミです…うふふ」

オカルト「(…え?昨日のあの人なの?)」

 同一人物なのか、名前が同じ別人なのか、はたまた昨日の出来事そのものが夢だったのか。
 オカルトマニアは画面越しにあれこれ考えたが、真相はジャイアントホールの中。
 ▼ 272 ヤブクロン@しゅんぱつのハネ 15/03/15 22:25:03 ID:6GYs75eg [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
  インタビュアー「それではナツミさん、コンテストへの意気込みをどうぞ!」

  ナツミ「意気込みも何も、可愛い可愛いムウマちゃんと一緒にいられるだけで幸せ…あは」

  インタビュアー「た、たしかに可愛いムウマちゃんですね!」

 ナツミのぶっ飛んだ言動を目の当たりにして、インタビュアーは冷や汗を浮かべている。
 それでも何とか会話を続けようとするその涙ぐましい努力に、オカルトマニアは心の中で拍手を送った。

  ナツミ「ねえ、今日は気温が高いですよねえ…」

  インタビュアー「そうですね、この季節にしては暑い方ですね」

  ナツミ「ああう…ムシムシとして…まるでサウナですね、インタビュアーさん!」

  インタビュアー「そ、そうですね。サウナは言い過ぎかもしれませんが…」

  ナツミ「あああ、熱いですねェ…インタビュアーさんの肌を汗が伝っていますよ…」

  インタビュアー「こ、これは冷や汗…いえ、きんちょうかんとプレッシャーで…いやいや、そういうわけじゃ…」

  ナツミ「ところで…インタビュアーさん…守護霊とか、いないんですか?」

  インタビュアー「…い、以上シダケ会場からお送りしました!」

―――

オカルト「(どうやらコウハイがまた一人増えてしまったようね…)」

 最初会った時の荒廃しきった雰囲気よりは幾分かマシだが、それでも放送事故レベルには違いない。
 だが、ムウマの満足そうな表情が見られたのでこれでよしとしよう。
 ▼ 273 シビルドン@ヤチェのみ 15/03/15 23:27:51 ID:6GYs75eg [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【ここまでのまとめ】
 ちょっとした散歩のつもりが、きのみ名人の畑まで来てしまったオカルトマニア。
 シャンデラの炎で暖を取っていると、[陰気で性悪で邪悪]なミニスカートの[ナツミ]が酒に酔ったまま現れた。
 無名なコンテストアイドルの彼女は人気絶好調のルチアに嫉妬のフレアドライブを燃やし
 彼女をのろいをかけるべくゴーストタイプのポケモンを探していた。
 だが、ゴーストポケモンの手を汚させたくないオカルトマニアの説得が通じ、ナツミはゴーストタイプの虜になってしまった。
 [ムウマ]のタマゴを彼女にプレゼントし、オカルトマニアはきのみ畑で野宿。

 目覚めた直後テレビナビを見ると、ナツミという名前のコンテストアイドルが出ていた。
 だが、前の日に会った人とは雰囲気が全く異なりまるで別人のよう。
 同一人物なのか、それとも別人なのか。
 確証を得られないまま、オカルトマニアは複雑な気持ちで朝を迎えた。

【オカルトマニアのともだちてちょう】
 ミニスカート?の ナツミ
 陰気で性悪で邪悪なせいかく…だった。きのみ名人の畑で出会った。
 ムウマが大好きすぎて時々周囲が見えなくなるが、本人が幸せならそれでいいんじゃないの。
 ▼ 274 ポッチャマ@ハイパーボール 15/03/16 07:18:36 ID:SEUiCdMg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 はやおきの苦手なオカルトマニアはきのみ畑で二度寝しようとしたが、どうも外が騒がしくてねむりにつけない。
 何事かと思って見ると、ミクリの仮装をした集団が大声でさわぎながらキンセツシティの方向へと歩いて行っていた。

 「これで本当に大丈夫なんですか?」

 「何言ってるの、私らのパフォーマンスだったら優勝は間違いなし!」

 「だって今流行のミクリだろ、票を独占できなれけばおかしいってもんだよ」

 「初めての仮装大会、きんちょうかんが半端ないなあ…」

 木陰に隠れてミクリの群れを見つめながら、オカルトマニアはキンセツシティの方向をじっと見つめた。

オカルト「(…そうか、今日は祭りの最終日か)」

 彼女がめいそうにふけりながら思い出したのは、キンセツシティで3日前に出会った人々のこと。
 友人とともに仮装大会優勝を目指すこわいおねえさんのメアリー、ウシオの仮装をして演奏をするギタリストのペッパー…
 彼らは元気にしているだろうか?

 「…でも、祭りに有名人が来るって本当なんですか?」

 唐突にミクリ団の一人が口を開いた。

 「もしも会えたら、握手してもらいたいな。サインも欲しいな…」

 「ああ、君は>>276(ポケモンに登場する強敵トレーナー)の大ファンだったね」
 ▼ 275 ヤンチャム@しんぴのしずく 15/03/16 07:27:10 ID:gmLqYaug NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マツバ
 ▼ 276 ボルキングラー◆MjwQSo9n8c 15/03/16 07:36:25 ID:kenZ6v.g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカギ
 ▼ 277 ヨーギラス@クリティカット 15/03/17 23:27:11 ID:lvUUp7Ew [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 「ああ、君はアカギさんの大ファンだったね」

オカルト「(え!?それ本当なの?)」

 キンセツフェスティバルに、何とギンガ団リーダーのアカギがやってくるのだという。
 もしこの話が本当なら、それはもうオカルトマニアにとっても一大事だ。

オカルト「(なんでも、アカギさんって本物のギラティナに会ったことあるそうじゃない)」

オカルト「(いちオカルトマニアとして、ギラティナを見たその時の状況を是非聞いてみたいものだわ)」

オカルト「(どうやって反転世界から生還したのかも知りたいし、それから…)」

 正直祭りにそれほど興味がわいていなかったオカルトマニアだが、その体は勝手にキンセツの方向へと引き寄せられていく。
 この謎のじゅうりょくには絶対にさからららえないのだ。

オカルト「(ただ、問題はどうやってアカギさんを探し当てるかということ)」

 今日は祭りの最終日。
 一大イベントの仮装大会のおかげで、来客数は3日前と比較すればぐぐーんと上がっているはずだ。
 大勢の人混みの中からアカギをかぎわけるには、一体どうしたらいいのか。
 ▼ 278 ピカチュウ@スピーダー 15/03/17 23:45:29 ID:lvUUp7Ew [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オカルト「っと、その前に!」

 キンセツシティに着いたオカルトマニアは一目散にポケモンセンターへ駆け込み、更衣室のカーテンの中へ。

オカルト「(折角アカギさんにインタビューするんだからおしゃれしないとね!)」

オカルト「(ひょっとしたらどこかでマツバさんに見られてるかもしれないし…ふふっ)」

 数分後に更衣室から出てきたのは、どこから見てもおじょうさま。されど中身はオカルトマニア。
 3日前に買ったあの衣装だ。
 持参したうつしかがみに映る上機嫌な顔を眺めながら、彼女はは胸を躍らせていた。

オカルト「(メイクも初めてにしては上出来。これなら恥ずかしくないわね)」

 着ていたマントと三角帽子、それから衣装と一緒に購入したメイクセットをヌケニンの背中に押し込み、
 小躍りしながらポケモンセンターの外へ足を踏み出したその時、誰かに呼び止められた。

メアリー「あ、あの時のお客さんっ!」

 あの時の、ビューティカレッジのこわいおねえさんだ。
 息を切らして、でんこうせっかでこちらに向かってくる。
 ▼ 279 ニドラン♀@ネストボール 15/03/17 23:56:46 ID:lvUUp7Ew [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 そういえばオカルトマニアが今着ているおじょうさま風衣装も、メアリー自身がデザインしたもの。
 だからこそ、遠くからでもすぐに見分けが付いたのだろう。

メアリー「今朝…メールがあったんだよ」

メアリー「仮装大会のモデルをやる子が悪性の風邪にかかって、1週間は出てこられないって」

 最近は暖かくなって風邪の流行も下火になったとはいえ、油断禁物だ。
 予防のためには手洗い、うがいを忘れずに。ポケモンのやり過ぎによる夜更かしにご用心。

メアリー「知り合いを片っ端からあたって、代役になってくれないかと頼んできたけど、衣装のサイズが合わなくて誰もモデルになれない」

 仮装大会は今日の正午から。
 この日のために何日もかけて作ってきた衣装を、今から作り直すことはとうてい不可能だ。

メアリー「でもお客さん!あんたなら、モデルの子に体格がそっくりだから間違いなく着られるはず」

メアリー「お願いだ、頼れるのはもうあんたしかいないんだよ」

メアリー「この通り、頼む!」

 メアリーに深々と頭を下げられて戸惑うオカルトマニアだが、結局承諾した。
 へんしんの楽しさを教えてくれたメアリーにおんがえしがしたかったし、オカルトマニア自身も仮装に憧れていたからだ。

メアリー「ありがとう!で、衣装はこれなんだけど…」

オカルト「まさか、>>281(ポケモンに登場する人間の女性キャラ)の衣装!?」
 ▼ 280 ヤミラミ@きれいなウロコ 15/03/18 00:10:36 ID:5Bj25rls [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルチア
 ▼ 281 スカンプー@ポケじゃらし 15/03/18 00:11:04 ID:5Bj25rls [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マーズ
 ▼ 282 フワンテ@リュガのみ 15/03/18 19:46:32 ID:jiCsoAmc [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オカルト「まさか、マーズの衣装!?」

 紙袋から出てきたのは、ギンガ団幹部マーズの衣装と赤いウィッグ。
 円盤のように丸く広がった白いスカートが人目を引くが、オカルトマニアが注目したのはそこではない。

オカルト「(これは…ラッキー!)」

 どうやら、きょううんが向いてきたようだ。
 これを着て本物のマーズにへんしんすれば、人混みの中でもアカギを見つけやすくなるかもしれない。
 自分の部下にそっくりな人が歩いていれば、否が応でも注目せざるをえないはずだ。
 そんなことを密かに考えながら、オカルトマニアは衣装を見つめてニヤニヤ。

メアリー「ま、まあ気に入ってもらえたようで良かったよ!」

 メアリーに促されるまますぐ側の更衣室で着替えを終えて戻ってきた時には、もうメイクの準備は済んでいた。
 メイクセットの隣では、あのラジカセがそんざいかんをはなっている。

メアリー「さ、時間がないからすぐに始めるよ」

 やるきを出そうとラジカセのスイッチを押したのだが、鳴るのは乾いた音ばかり。
 もともと古いラジカセだったのだが、三日三晩ほぼふみん不休で鳴らされ続けてねつぼうそうを招き、ついにひんし状態になってしまったのだ。
 こんな事になるならもっと大切にすればよかったと後悔したが、覆水ニョロボンに返らず。

メアリー「(寝る時くらいは電源OFFにしておけばよかった…)」

 その上、おくびょうでプレッシャーに弱いメアリーは何も出来ずにかたくなってしまった。
 弱り目にたたりめ、泣きっ面にメガスピアーなこの状況を果たしてどう切り抜けるのか?

オカルト「(こうなったら>>284しかないわね…)」
 ▼ 283 グレッグル@イナズマカセット 15/03/18 19:55:49 ID:wKuzcLIA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オルフェノクになる
 ▼ 284 ヨルノズク@おいしいみず 15/03/18 19:57:12 ID:aExl.bHc NGネーム登録 NGID登録 報告
私が歌う
 ▼ 285 マグカルゴ@ベリブのみ 15/03/18 20:47:31 ID:jiCsoAmc [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オカルト「(こうなったら私が歌うしかないわね…)」

 仮装大会に向けて努力してきたメアリーはもちろん、オカルトマニアとしてもここで諦めるわけにはいかない。
 メイクでマーズになりきる事ができなければ、アカギに会える確率もぐーんと下がってしまう。
 それに、目の前で困っているこわいおねえさんを見捨てて にげられない!

オカルト「メアリーさん、私歌います!」

メアリー「えっ?」

 いきなり何をヤブからボーンラッシュに言い出すのか…と、メアリーはきょとんとしている。
 オカルトマニアは至ってまじめな気持ちなのだが、未だこんらんのとけないメアリーはいまいちその意図をつかめていないようだ。

オカルト「そ、それでは歌います!」

オカルト「き、曲名は『どないやねん ヤドン』」

メアリー「…!」

 歌う前から、既に顔面はクリムガンのよう。
 恥ずかしいのをこらえながら、オカルトマニアはうたい始めた。


(>>287の投稿時間の秒でオカルトマニアの歌唱力を決めます。
 一の位が0,1,2→下手 3,4,5,6→普通 7,8,9→上手
 例:2015/03/18 **:**:[18]→一の位が8なので上手 2015/03/18 **:**:[40]→0なので下手)
 ▼ 286 ゲンシグラードン@たてのカセキ 15/03/18 22:49:06 ID:tHlGdClk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ksk
 ▼ 287 カメックス@ヨプのみ 15/03/18 22:49:26 ID:RgY2HdLA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ksk
 ▼ 288 スボミー@ハバンのみ 15/03/18 23:10:19 ID:wJve17WY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>287
さすが!
 ▼ 289 サイドン@いんせきのかけら 15/03/18 23:14:09 ID:jiCsoAmc [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オカルト「♪ やあん、やあん、あ、やあん ♪」

 なりふりかまわず、オカルトマニアはがむしゃらにうたい続けた。
 その歌は特別上手くもないが、下手でもない。

オカルト「♪ どないやねん ヤドン ♪」

 至って平凡な歌唱力だが、その歌声はメアリーの心をふるいたてる不思議な力を持っていた。

メアリー「…そうだよね」

 ここでひるんでいたら、いつまで経ってもよわきな自分からせいちょうできない…
 メアリーは一度深く深呼吸をし、地面に置いていたメイクセットの箱に手を伸ばした。

メアリー「お客さん!」

 すぐ横でメアリーがバッと立ち上がったので、驚いたオカルトマニアは歌をぴたりと止める。
 鏡に映った顔を見るとマトマのみよりも赤くなっていたが、人前で歌った恥ずかしさよりも
 メアリーが立ち直った嬉しさのほうが勝っていた。

メアリー「あんたの気持ちは受け取った。だから、あたしも全力を尽くす!」

 今度はメアリーが「どないやねん ヤドン」を歌いながらメイクを始めた。
 私より上手い…と思いながら、オカルトマニアもりんしょうに加わる。

メアリー「よし、できた!」

 あっという間に、オカルトマニアはマーズにへんしんしてしまった。
 ▼ 290 ウルガモス@チーゴのみ 15/03/18 23:41:49 ID:jiCsoAmc [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メアリー「さて、ハッピータイムの始まりだ!」

オカルト「?」

メアリー「ああ、まだ仮装大会のルールを説明していなかったね」

メアリー「このまま会場をぐるっと一巡りして、観客にアピールするんだよ」

 メアリーは会場のマップを見せながら説明を始めた。
 評価ポイントは大きく分けて、衣装の出来栄え、メイク、そしてどれだけ観客の印象に残ったかの3点。
 仮装大会の得点は観客の投票で決まるので、ひとところに留まるよりもあちこち動き回ってアピールした方が有利なのだ…と。

メアリー「それに、ライバルがどんな仮装をしているのかも気になるからね」

オカルト「確かに」

 マーズに扮するオカルトマニアとこわいおねえさんのメアリーは控室を飛び出し、まずは屋外ステージを目指した。
 もうすぐバンド演奏が始まるので、きっと大勢の人が集まると予想したからだ。

 「あっ、マーズだ!」

 早速数人の観客が気付いてこちらへやって来たのだが、ここからが問題。
 観客の一人にマーズのものまねを求められ、世間に疎いオカルトマニアは困り果ててしまった。

オカルト「(え、ちょっと…どうしよう?)」

メアリー「(落ち着いて、マーズの口癖なら『>>292』だから)」
 ▼ 291 ヨーテリー@マスターボール 15/03/18 23:50:52 ID:W0YXMrKo NGネーム登録 NGID登録 報告
ほえ〜
 ▼ 292 ハリマロン@きれいなハネ 15/03/19 00:36:08 ID:RYrxkjgo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
穴掘って埋まってますぅ
 ▼ 293 フリーザー@ヤタピのみ 15/03/19 21:24:01 ID:U9ZpU3cE [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メアリー「(落ち着いて、マーズの口癖なら『穴掘って埋まってますぅ』だから)」

オカルト「!?」

 どこかで聞いたような台詞だが、その元ネタが一体何なのか思い出せない。
 果たして本当にマーズの口癖なのか?とオカルトマニアは半信半疑。
 だが他にいいアイデアがあるわけでもないので、とりあえずものまねしてみることにした。

オカルト「あ、穴掘って…埋まってますぅ!」

 意外や意外、観客は大興奮。
 心に抱えていた違和感も、すぐに確信へとメガシンカ。

 「あっ!なんか似てるかもー!」

 「やっぱりマーズといえばその台詞だよね」

 だが、どうも腑に落ちない。
 観客が過ぎ去るのを見送ってから、オカルトマニアはこっそりメアリーに聞いてみた。

メアリー「ああ、あれはマーズさんが実際にTyltter(チルッター)でつぶやいてた言葉でね…」
 ▼ 294 ミミロップ@タイマーボール 15/03/19 21:37:02 ID:U9ZpU3cE [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
―――

 「もしあなたがフライゴンなら、ガブリアスにどう対抗しますか?」

 … マーズさんがリチルートしました

 マーズ「相手のPPが切れるまで、穴掘って埋まってますぅ」

―――

 名前の通り、フライゴンの特性はふゆう。
 ガブリアスが得意とするじしん等、一部の地面タイプの技はあなをほっている間でも命中するのだが、フライゴンの特性の前には全くの無力。
 その上、じめんタイプなのでそらをとんでいる間にかみなりを受けることもない。
 メガシンカなんかなくても充分凄いぞ、フライゴン!

オカルト「…そんなことがあったんですね」

メアリー「他にもマーズさんの名言、というか迷言は色々あるけれど…」

 そう言いかけたところでバンドメンバーがステージに上がってきたので、メアリーは慌てて口を止めた。
 メンバーは皆アクア団の仮装をしているのだが、ウシオに扮したギタリストには見覚えがある。

オカルト「(あの人は、ギタリストのペッパーさん!)」

 それにしては、見違えるほどゴーリキーみたいな体格になっている。
 まさかこの3日間でビルドアップしたのだろうか?全身筋肉痛になっていないだろうか?

オカルト「(がんばりやなペッパーさんのことだから、ありえないとは言い切れないわね…)」
 ▼ 295 ギルガルド@サンのみ 15/03/19 21:59:06 ID:U9ZpU3cE [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 そろそろバンド演奏が始まる時間だ。
 興奮で沸き上がる観衆に対し、まずはウシオになりきったギタリストからご挨拶。

ペッパー「オウホウ!今日はオレっちとみんなでマックスタギろうゼェ!」

 続いて、イズミ役の女性が前に進み出て華々しく観客にアピール。

キーボード奏者「曲は『タケシのパラダイス』よ!是非あたし達アクア団と一緒にうたってちょうだい」

 最後に、アオギリに扮するボーカルの男性がまじめな面持ちで語り始めた。

ボーカル「皆さん。今日、俺…いや僕はこの歌を愛する人に捧げます!」

ペッパー「(えっ?)」

キーボード奏者「(そんなの聞いてないわ!)」

ボーカル「あの人が今ここにいるのか、この歌を聞いてくれるかどうかは分かりません。でも、全力で歌います」

 アオギリからの突然の告白に幹部達は一瞬おどろかされたような顔をしたが、すぐに元の真剣な表情に戻り
 アクア団になりきってノリノリで演奏し始めた。

―♪ タケシのパラダイス ♪

ボーカル「ラララ ラララ なんて素敵な ラララ ラララ 文字の並び」

ボーカル「ラララ それは ラララ それは…」

ボーカル「>>297(ポケモンに登場する人間の女性キャラ)さん!」
 ▼ 296 ドンメル@いんせき 15/03/20 07:02:03 ID:kiSSAKcA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カスミ
 ▼ 297 ハリボーグ@ゴーゴーゴーグル 15/03/20 07:26:26 ID:CqKRakM2 NGネーム登録 NGID登録 報告
ナツメ
 ▼ 298 バスラオ@インドメタシン 15/03/21 13:36:36 ID:WDLAzIpY [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ボーカル「ナツメさん!」

 カントー地方のジムリーダーであり、エスパータイプを使いこなすナツメ。
 ポケモンだけではなく彼女自身も、スプーンを投げて曲げるという超能力を持っているそうだ。
 また、数年前にポケウッドで女優デビューしたことでも世間を賑わせた有名人だ。

メアリー「ナツメがジュジュベ役を演じた時にメイクを担当したの、うちのビューティカレッジの卒業生なんだよね」

オカルト「え、ソーナノ?」

メアリー「あたしも、センパイみたいになりたいな…」

 アオギリ姿のボーカルの思いつきで「タケシのパラダイス」という曲からかけ離れてしまうかと心配されていたが、
 歌詞の「おねえさん」が「ナツメさん」になっている以外は原曲に忠実だった。
 だが、間奏が始まると状況は一変。
 ボーカルはマイクをにぎりつぶさんばかりに握りしめ、とんでもないことを叫び出してしまった。

ボーカル「おーい、ナツメさーん!やっぱり来てくれるって信じていましたよー!」

 カナシダトンネルに生息するゴニョニョ達の如くざわつき始める会場。

オカルト「え!?本当にナツメさんが来てるの?」

 ボーカルの視線の先を追いかけると、そこには確かにナツメのような姿をした人物が。
 だが、今は瓶底眼鏡がないのでよく見えない。

メアリー「…あー、あの人はナツメの仮装をした>>300(ポケモンに登場する強敵トレーナー)ね」
 ▼ 299 ブーピッグ@マトマのみ 15/03/21 13:37:23 ID:ySo85TJ2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ksk
 ▼ 300 ピチュー@スーパーボール 15/03/21 13:37:47 ID:ySo85TJ2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラダリ
 ▼ 301 稲荷寿司◆P7uCNqttgw 15/03/21 13:39:35 ID:xIpM/v/w [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナツメの仮装したフラダリとか痛すぎるwwwww
 ▼ 302 シュバルゴ@とつげきチョッキ 15/03/21 13:46:16 ID:fkxlkCr2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
吹いたwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
 ▼ 303 ドガース@いわのジュエル 15/03/21 14:10:40 ID:4zJWxsow [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ぶっふwwww
シュール過ぎるwwww
 ▼ 304 ジーランス@レンブのみ 15/03/21 14:52:44 ID:Nn2of86w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 305 シードラ@あいいろのたま 15/03/21 14:58:54 ID:WDLAzIpY [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メアリー「…あー、あの人はナツメの仮装をしたフラダリね」

 オカルトマニアがポケットから瓶底眼鏡を取り出して見てみると、確かにフラダリだった。
 遥か彼方海の向こうのカロス地方で活躍していた人物なのだが、その知名度はナツメにも劣らない。
 故にここホウエンにもファンが大勢おり、町を歩けば握手やサインを求められない日はないほどだ。

オカルト「う、よく見たらちょっと気持ち悪い…」

 仮装をしたのはファンの目を欺くためだと思われるのだが、一体なぜナツメの服を選んだのか。
 謎はフカマルばかりだ。

メアリー「でもあの衣装の完成度は凄いね」

オカルト「確かに。腕輪の細部まで忠実に再現してますもんね」

メアリー「あれじゃ、遠くから見たらナツメ本人に間違えられるのも無理はないよ」

 アオギリの格好をしたボーカルは相変わらず、ナツメへの愛を叫んでいる。
 満面にばくはつスマイルをたたえ、ナツメの服を着たフラダリに対してだいもんじより熱い熱視線を送りながら。

オカルト「(彼はきっと真実を知らないほうが幸せなのよね…)」
 ▼ 306 ヨマワル@あかいビードロ 15/03/21 15:15:58 ID:WDLAzIpY [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 そうしているうちに、ライブに耳を傾けていたフラダリがくるりと踵を返してどこかへ行ってしまった。

メアリー「あっ!フラダリが…」

 フラダリは屋外ステージの人混みの間を器用にすりぬけ、キンセツの屋上へ。
 どう見てもナツメにしか見えないその後姿を、マーズに扮するオカルトマニアとメアリーはでんこうせっかで追いかけた。

オカルト「(はぁはぁ…下の会場はあんなに混んでいたのに、屋上はガラガラなのね)」

メアリー「(ぜぇぜぇ…そりゃそうだろ。鉄塔とベンチとスバメしかいないからな)」

オカルト「(そういえばフラダリさんは?)」

メアリー「(…いたぞ、あそこだ!)」

 ちょうど、フラダリが知り合いらしき人物に歩み寄っているところだった。
 二人は高くそびえる鉄塔の影に隠れ、息を殺してマリルリのように聞き耳を立てる。

フラダリ「久しぶりだな、アカギ」

 アカギと呼ばれたその人は>>308の衣装をまとったまま、静かにうなずいた。
 ▼ 307 サクラビス@ゴーゴーゴーグル 15/03/21 15:28:18 ID:4zJWxsow [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
エリカ
 ▼ 308 稲荷寿司◆P7uCNqttgw 15/03/21 15:28:56 ID:xIpM/v/w [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツクシ
 ▼ 309 ギガイアス@ハイパーボール 15/03/21 16:08:25 ID:WDLAzIpY [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 アカギと呼ばれたその人はツクシの衣装をまとったまま、静かにうなずいた。
 遠目には背の高いツクシにしか見えないが、瓶底眼鏡を通してよく見ると目元はアカギそのものだ。
 オカルトマニア達は吹き出しそうになったが、おんみつパワーを全開にしてこらえた。

アカギ「ふっ、やはりお前にはみやぶられてしまったか」

 自分の身長よりも長い虫取り網を鉄塔に立てかけ、アカギは残念そうに笑う。

アカギ「この服を着ていれば誰にも気付かれるまいと思ったが、私もまだまだだな」

フラダリ「だが、一般人の目はごまかせたのだろう?それで充分じゃないか」

アカギ「そうだな。仮装大会に乗じて変装するという作戦は成功したといえる」

フラダリ「私は危うくナツメ本人に間違えられかけたがな」

 楽しげに笑い合う二人の様子からは、大組織のボスらしさも威厳もほとんど感じられない。
 だが、カリスマ性に加えてこういう人間らしい一面もあるからこそ、あれだけ大勢の部下を惹きつけられるのかもしれない。

アカギ「しかし、こうも有名になってしまうと昔みたいにふざけられないから困る」

フラダリ「何かあるとすぐチルッターで晒される。悲しい世の中になったものだ」
 ▼ 310 マグカルゴ@タラプのみ 15/03/21 16:15:05 ID:WDLAzIpY [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラダリ「入院中のアクロマを盗撮したナースは結局クビになったらしいが、あんなのは氷山の一角に過ぎな…」

フラダリ「…どうした、アカギ?」

 アカギの視線の向かう先はフラダリではなく、少し離れた鉄塔のあたり。
 ちょうど、オカルトマニア達が隠れている場所だ。

アカギ「マーズじゃないか!こんなところにいたのか」

 マーズい、見つかってしまった!

オカルト「(ちょちょ、ちょっとどうしよう!)」

メアリー「(落ち着けって、別に取って食われるわけじゃないんだし)」

オカルト「(めめ、メアリーさん!マーズさんの口癖って他に何があります?)」

メアリー「(>>312)」
 ▼ 311 モンメン@ヤチェのみ 15/03/21 16:27:30 ID:4g/BZHpE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ksk
 ▼ 312 カゲボウズ@ノワキのみ 15/03/21 16:27:59 ID:4g/BZHpE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ディエンドの世界」の仮面ライダーの一人。仮面ライダーグレイブに変身する。

以前は「ディエンドの世界」の怪人であるフォーティーン率いるローチと戦っていたが、フォーティーンの考えに同調した弟・大樹により捕らえられてしまった。その後、洗脳されフォーティーンの手先となってかつての仲間のライダー達との戦いの指揮を取ることになる。

この兄の変貌をきっかけとして海東大樹はフォーティーンの元を去り、のちにディエンドライバーを手に入れ世界を巡る盗人へと堕ちることになった。

以上が「仮面ライダーディケイド」本編前に起こっていた出来事。番組中では回想として流された。
海東大樹は自らの「ディエンドの世界」に帰還した際、兄を救うため、兄と戦うことになってしまう。

以下ネタバレにつき反転。


ディケイドの協力を得てフォーティーンを倒すことに成功するものの、実は海東純一は洗脳されていたわけではなく、自らの意思でフォーティーンにしたがっていたことが明らかとなる。

彼はフォーティーンの後継者となることを宣言し、弟と決別。兄弟の殺し合いこそ回避されたものの二人の道は分かたれることになった。
 ▼ 313 稲荷寿司◆P7uCNqttgw 15/03/21 16:28:11 ID:xIpM/v/w [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日もご飯が美味い!
 ▼ 314 ボルキングラー◆MjwQSo9n8c 15/03/21 16:38:39 ID:jyj8bic2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>312
(^U^)<感動的だな
 ▼ 315 チラチーノ@あまいミツ 15/03/21 19:54:53 ID:WDLAzIpY [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メアリー「(『ディエンドの世界』の仮面ライダーの一人。仮面ライダーグレイブに変身する。以前は『ディエンドの世界』の怪人であるフォーティーン率いるローチと戦っていたが…)」

 メアリーの口から飛び出してきたのは、とてつもなく長い台詞だった。
 これを口癖にしているマーズって実はとんでもない記憶力の持ち主なのかもしれない。

オカルト「(長いよ!それに仮面ライダーとかいわれてもよく知らないし…)」

メアリー「(記憶力が 足りないよ)」

オカルト「(いやいやいや、いくらマーズさんの口癖とはいえこれだけの文章量を暗記できる方がどうかしてるって!)」

 だが、ナツメに扮するフラダリとツクシに扮するアカギの二人に見つかってしまった以上黙っているわけにもいかない。
 腹をくくってかくごのすがたにフォルムチェンジし、ただひたすらがむしゃらに、オカルトマニアは言い続けた。

オカルト「『ディエンドの世界』の仮面ライダーの一人。仮面ライダー…えーと、仮面ライダーグレイブに変身するっ!以前は、その…」

 オカルトマニアは頑張ったのだが、それでもところどころ詰まってしまった。
 余程の天才で無い限り、一度しか聞いたことのない長文を完全にオウムがえしすることなどとうてい不可能だ。

アカギ「……」

 ツクシの仮装をしたアカギに無言のまま見下ろされ、バンジのみ休すかと唇を噛むオカルトマニア。
 だが、アカギの反応は意外なものだった。

アカギ「マーズよ、何も言わなくても分かっている」

アカギ「お前が『普通の女の子になる』と言ってギンガ団を去ってからもう5年以上経つが、こうして再会できただけで満足だ」

アカギ「お前の仮面ライダー好きも相変わらずだな、ふっ」
 ▼ 316 メガラティアス@モンスターボール 15/03/21 20:15:58 ID:WDLAzIpY [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 お化粧を極めれば、かのアカギすら騙せてしまうというのか。
 メアリーはほっと胸をなでおろしたが、好奇心旺盛なオカルトマニアは居ても立ってもいられない。
 あろうことか、独断でなりきりを始めてしまった。

オカルト「アカギ様こそ、よくぞご無事で…!」

オカルト「やりのはしらで行方不明になった時はどうなることかと思いましたが、こうして再会できるなんて」

オカルト「私、私、幸せです!」

アカギ「あ、ああ…」

アカギ「(何だか雰囲気が変わったような…)」

アカギ「(…いや、最後に会ってから5年も経っているのだ。そこまで不思議なことでもあるまい)」

 オカルトマニアの好奇心はやりのはしらにも負けぬほど高揚し、かねてから疑問に思っていたことをアカギに質問してみようと自ら口を開いた。

オカルト「ところでアカギ様、ギラティナに会った時の感想をお聞かせ願えませんか?」

アカギ「どうしたんだマーズ、いきなりそんなことを…」

オカルト「どのようにしてアカギ様が生きて帰って来られたのか、その謎を解き明かしたいのです」

アカギ「そうだな、私の口から説明するのは難しいが…」

アカギ「一言で言うなら>>318だ」
 ▼ 317 スバメ@ていこうのハネ 15/03/22 10:58:11 ID:of4IsVao [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ksk
 ▼ 318 稲荷寿司◆P7uCNqttgw 15/03/22 12:31:19 ID:of4IsVao [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
散歩してたら
 ▼ 319 ケーシィ@タンガのみ 15/03/22 12:56:03 ID:O6A2qfOw [1/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカギ「一言で言うなら散歩してたら、だ」

マーズ「散歩…ですって!?」

アカギ「ああ。おかげでいい運動になった」

 反転世界をのんきに散歩していたら、いつの間にか戻って来られたのだという。
 たとえ異空間に吸い込まれようとも平常心を崩さないアカギを、オカルトマニアは少し尊敬した。

アカギ「元の世界はやっぱり落ち着くが、反転世界もなかなか悪くはなかったぞ」

アカギ「じゅうりょくを無視して、かべやてんじょうをはいまわるのだからな。楽しくないわけがないだろう」

 アカギがヒードランの如く這いまわる姿を想像したオカルトマニアは吹き出しそうになったが、よくよく考えてみれば
 そもそも彼がツクシの格好をしている時点で何かがおかしい。
 祭りは時に人間を狂気の沙汰へと駆り立てるのだ。


(おまけのコラ画像はタケシのパラダイスを熱唱しながら作りました)
 ▼ 320 メガオニゴーリ@スペシャルガード 15/03/22 13:18:55 ID:O6A2qfOw [2/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラダリ「思い出話にフラエッテを咲かせているところ申し訳ないが…」

 ナツメの服を着たまま、フラダリが横から小声で話しかけてきた。

アカギ「む、どうしたフラダリ?」

フラダリ「なんか、さっきから人増えてないか?」

アカギ「…まさか!まさかまさか!」

 アカギ達がキンセツシティの屋上を見回すと、ヒトカゲもまばらだった数分前とはうってかわって
 野次ポニータの群れがところ狭しと並んで大声でさわいでいた。

 「あの人フラダリじゃね?」

 「えー、ウソー?アカギさんなの?」

 「マーズちゃん、サインちょーだい!」

 「握手して下さい!この手は一生洗いません!」

 アカギの顔からみるみるうちに血の気が引いていき、真っ青になる。
 マーズになりきったオカルトマニアもどうしていいか分からず、オロオロするばかり。

アカギ「この私達が、見つかるかもだと!?」

フラダリ「せっかく変装したのに、一体どうやってかぎわけたのか…」
 ▼ 321 メガミュウツーY@うみなりのスズ 15/03/22 13:22:27 ID:O6A2qfOw [3/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 「痛い、痛い!押さないで!」

 「俺が先に並んでいたんだろう」

 「何言ってるの、私が一番でしょう」

フラダリ「(やはりここでも奪い合い、か…悲しいものだな)」

 そうしている間にも、野次馬達は一人また一人とこちらへ近づいてくる。
 困り果てた三人をてだすけしたのは、鉄塔に隠れて様子を伺っていたこわいおねえさんのメアリーだった。

メアリー「ここは危険っす、早くこっちに来て下さい!」

 キンセツシティの地理に詳しい彼女は三人を連れて、>>322(キンセツシティのどこか)へ。
 ▼ 322 NSDR(偽) 15/03/22 13:23:17 ID:jbZnP/Vo [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キンセツの地中の地球のコア
 ▼ 323 クリムガン@ちりょくのハネ 15/03/22 13:36:34 ID:O6A2qfOw [4/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 キンセツシティの地理に詳しい彼女は三人を連れて、キンセツの地中の地球のコアへ。
 メアリーとしては、ほとぼりが冷めるまでニューキンセツに隠れているだけのつもりだったのだが
 アカギとフラダリがかがくのちからをだいばくはつさせ、地中を深く掘り進んでコアに到達してしまった。

アカギ「ここなら誰にも見つかるまい」

フラダリ「我ながら天才的だ」

メアリー「…で、どうやって外に出るの?」

フラダリ「あっ」

アカギ「あっ」

 困ったことが起きた。
 あなをほって地中深く潜りすぎたので、地上へ戻れなくなってしまった。
 このままでは仮装大会を続行することはもちろん、再び太陽の光を見ることすら叶わない。

オカルト「(ここで私達、文字通りゴーストタイプになってしまうのかしら…)」

オカルト「(食料はヌケニンの背中から取り出せないこともないけど、それでも限度が…)」

オカルト「(あっ!そういえばヌケニンの背中にあれがあったかも!)」

 オカルトマニアはボールからヌケニンを出し、背中に手を入れて>>325を取り出した。
 ▼ 324 ミロカロス@おうじゃのしるし 15/03/22 14:27:46 ID:O6A2qfOw [5/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【ここまでのまとめ】
 キンセツの祭りに[アカギ]がやってくるという噂を聞きつけて会場にやってきたオカルトマニアは
 こわいおねえさんのメアリーと再会し、[マーズ]になりきって仮装大会に参加することに。
 ラジカセが壊れて「どないやねん ヤドン」を聞けず、気合が入らないメアリーを勇気づけるため、オカルトマニアは[私が歌う]わ!とはりきる。
 歌唱力は[普通]だったが、その歌声はメアリーを見事にふるいたてた。

 マーズの衣装を着て、オカルトマニアは会場内を回った。
 マーズの口癖[穴掘って埋まってますぅ]と[「ディエンドの世界」の仮面ライダーの一人…(長いので略。全文は>>312)]をものまねしながら歩いた。
 ライブ会場でギタリストのペッパー、アオギリの服を着て[ナツメ]への愛を叫ぶボーカルを見かけ、
 その後ナツメの服を着た[フラダリ]、そして[ツクシ]の服を着たアカギに出会う。
 アカギいわく、やりのはしらで行方不明になった後は反転世界を[散歩してたら]帰ってくることができたそうだ。

 だが、平和な時間は長くは続かない。
 フラダリとアカギは野次馬に見つかってしまい、オカルトマニア達と一緒に[キンセツの地中の地球のコア]に逃げた。
 確かにここなら誰にも見つからないが、自力で地上に戻ることは不可能。
 このままでは皆まとめてゴーストタイプになってしまう!
 このピンチからテレポートするため、オカルトマニアはヌケニンの背中から>>325を取り出すのだった…
 ▼ 325 ライコウ@カシブのみ 15/03/22 14:34:18 ID:Ir.2rxY6 [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フーディン
 ▼ 326 ナエトル@ヨロギのみ 15/03/22 14:47:26 ID:Ir.2rxY6 [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>319
ワロタ。
支援
 ▼ 327 コドラ@ひこうのジュエル 15/03/22 14:58:36 ID:EDDNu1NA NGネーム登録 NGID登録 報告
>>319
なんぞこれwwwwww
 ▼ 328 メガフーディン@ネストボール 15/03/22 15:06:25 ID:O6A2qfOw [6/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 オカルトマニアはボールからヌケニンを出し、背中に手を入れてフーディンを取り出した。
 フーディンは非常に賢いが、それ故に少し気難しいところもある。上級者向けのポケモンだ。

オカルト「そっか、フーディンのテレポートで脱出すればいいのね!」

 オカルトマニアは早速フーディンに指示を出したが、フーディンは動かない。
 「バッジを持っていない人間の言うことなんか聞くものか」とでも言いたげに、ごろんと横になった。

オカルト「あーら、ごきげんななめみたい!」

アカギ「むう。私もエスパータイプは扱ったことがないからな…」

 その様子を見て、ナツメの服を着たフラダリが静かに歩み寄る。

フラダリ「ならば、私がやってみよう」

アカギ「!?」

フラダリ「私が今こうしてナツメの服を着ているのも何かの運命というもの」

 なるほど、エスパータイプの使い手であるナツメの言うことならばすなおに聞くかもしれない。

アカギ「だが、そんな変装でフーディンを本当に騙せるのか?」

フラダリ「いちかばちか、試してみる価値はあるだろう」

 フラダリは羞恥心をちきゅうなげし、ナツメになりきってフーディンに指示を出した。

フラダリ「フーディン、テレポートよ!」

(>>329の投稿時間の秒が奇数なら成功、偶数なら失敗)
 ▼ 329 ケルディオ@イバンのみ 15/03/22 15:07:40 ID:Ir.2rxY6 [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
頼む!
 ▼ 330 ヤナッキー@すごそうないし 15/03/22 15:07:56 ID:8UCrTJKA NGネーム登録 NGID登録 報告
はい
 ▼ 331 ゴチム@プラスパワー 15/03/22 15:08:32 ID:Ir.2rxY6 [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>329
よっしゃー!
 ▼ 332 サンダー@スペシャルアップ 15/03/22 15:25:01 ID:O6A2qfOw [7/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(投稿時間は15:07:40 秒=40=偶数なので失敗)

アカギ「やはり駄目か…」

フラダリ「待って、諦めるのはまだ早いわ!」

 フラダリはナツメになりきったまま話し続ける。
 演技力がなければ、フレア団のボスは務まらないのだ。

フラダリ「フレア団の皆さん、さようなら。私は今日ナツメになります」

アカギ「おい、何を言って…」

 フラダリは静かにじこあんじをかけ、再びナツメになりきってこう言った。

フラダリ「>>333」
 ▼ 333 稲荷寿司◆P7uCNqttgw 15/03/22 15:25:47 ID:of4IsVao [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もう無理(T^T)
 ▼ 334 エレブー@キーのみ 15/03/22 15:26:40 ID:Ir.2rxY6 [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>332
勘違いしてた・・・。偶数で脱出だと思ってた・・・。すみません・・・。
 ▼ 335 ジヘッド@シュカのみ 15/03/22 17:06:58 ID:O6A2qfOw [8/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラダリ「もう無理(T^T)」

オカルト「(えっ?もう諦めるの?)」

メアリー「(さっきまで『諦めるのは早い』とかカッコつけてたくせに…)」

アカギ「(いくらなんでも、気が変わるのが早過ぎるぞ!)」

 だが、皆の心配をよそにフラダリはものまねを続けた。
 彼のふくつのこころは、まだひんし状態になっていなかったのだ。

フラダリ「こんな薄暗い穴の中にいるなんて、もう無理(T^T)」

フラダリ「お願い、頼れるのはあなたしかいないのよ(T^T)」

 フラダリは(T^T)な顔になってフーディンにお願いした。
 フーディンは一瞬やれやれという表情になったが、間もなくテレポートの構えに入った。

フーディン「……」

フーディン「(よく考えたら、テレポートを使わないと俺もこの穴から出られないじゃん)」
 ▼ 336 エレザード@おおきなキノコ 15/03/22 17:18:14 ID:O6A2qfOw [9/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 フーディンのテレポートによって、無事にキンセツの地下深くから脱出した4人。
 だが、喜んだのもつかの間。
 時計を見ると、仮装大会の投票はもう締め切られた後だった。

メアリー「どうしよう、衣装のアピールに使うべき時間を穴の中で過ごしてしまった…」

オカルト「……」

メアリー「…いや、悔やんだって仕方がない」

メアリー「全くお客さんと出会えなかったってわけでもないし、おとなしく結果発表を待とう」

オカルト「…うん」

 間もなく、投票結果がキンセツの巨大電光掲示板で発表される。
 メアリーとオカルトマニアは半ば祈るような気持ちで、恐る恐る顔を上げた。


(>>337の投稿時間の秒でマーズの仮装の順位が決定します。
 一の位が1なら優勝、2なら2位、3なら3位…0なら審査員特別賞となります。
 例:2015/03/22 **:**:[45]→5位 2015/03/22 **:**:[00]→審査員特別賞)
 ▼ 337 稲荷寿司◆P7uCNqttgw 15/03/22 17:20:22 ID:of4IsVao [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
!?
 ▼ 338 パルキア@モコシのみ 15/03/22 17:20:29 ID:jbZnP/Vo [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ
 ▼ 339 コジョフー@ガブリアスナイト 15/03/22 17:21:51 ID:8orKUI6A [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
何位!?
 ▼ 340 稲荷寿司◆P7uCNqttgw 15/03/22 17:22:32 ID:of4IsVao [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>339
2位
 ▼ 341 ポワルン@ヨプのみ 15/03/22 17:25:19 ID:8orKUI6A [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>340
おお良かった……のか?
 ▼ 342 ニドクイン@バコウのみ 15/03/22 17:35:42 ID:O6A2qfOw [10/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(>>337の投稿時間が17:20:22なので、2位になりました)

オカルト「2位…ですって!?」

メアリー「信じられない!」

 大幅なタイムロスをしたにも関わらず、この好成績。
 あの時屋上で遭遇した、野次ポニータ達がこぞって投票してくれたのかもしれない。

メアリー「でも、本当は優勝したかった…かも」

 メアリーが電光掲示板に視線を戻した。
 優勝したのはメアリーのセンパイ、おじょうさま風のあの人だった。

メアリー「やっぱりセンパイって凄いんだなあ」

 ふぅと溜息をついたメアリーだが、すぐに顔を上げて笑顔を見せた。

メアリー「…来年は、きっと優勝するぞ!」
 ▼ 343 アグノム@フィラのみ 15/03/22 17:48:44 ID:O6A2qfOw [11/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 メアリーが風邪で寝込んでいる友人にメールで報告すると、3分も待たないうちに返事が来た。

 「準優勝おめでとう!」

 「今日は出られなくてゴメン、来年こそ一緒に出ようね」

メアリー「おう。おいわいメールありがとうな!」

 「それから私の代わりに出てくれた人、ありがとう」

 「あなたにポケモンノーベル賞あげたいんだ」

メアリー「…あっ!」

 その言葉で、メアリーは何かを思い出したようだ。

メアリー「そうだった!まだあんたに礼を言ってなかったな」

 メアリーはオカルトマニアに向き直り、照れくさそうに笑顔を見せる。

メアリー「今日は、その…ありがとな!」

 うまくいったね、ハイタッチ!
 二人が手を打ち鳴らす音が、祭りが終わってヒトカゲもまばらになった会場に響き渡った。

メアリー「そうだ。これ売れ残りの衣装なんだけど、よかったら記念に貰ってくれよ」

オカルト「これ…>>345(ORASに登場する女性の一般トレーナー)風衣装じゃない!」
 ▼ 344 ウパー@きいろいバンダナ 15/03/22 18:09:55 ID:8orKUI6A [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
メルヘンしょうじょ
 ▼ 345 ペラップ@チイラのみ 15/03/22 18:12:07 ID:jbZnP/Vo [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メルヘンおやじ
 ▼ 346 ドードリオ@エスパージュエル 15/03/22 18:25:35 ID:O6A2qfOw [12/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オカルト「これ…メルヘンおやじ風衣装じゃない!」

 胸元にフリルが付いていたり、衣装がスカートになっていたりと微妙に女性トレーナー風に改造してある。
 その割には、お笑いで使えそうなハゲウィッグが付属している。
 一体どこの層をターゲットにしたのだろうか…

オカルト「ちょ、ちょっと個性的な服ね…」

メアリー「作った時は面白いと思ったんだけど、どうやらこのセンスはあんまりウケなかったみたい」

メアリー「ま、他にいいものも持ってないしコレで勘弁してくれな!」

オカルト「はあ。あ、ありがとう…」

 オカルトマニアは少し呆れながらも、衣装をありがたく頂くことにした。
 こうして、長くて短い祭り最終日は終わったのであった。
 ▼ 347 エテボース@あくのジュエル 15/03/22 18:30:59 ID:O6A2qfOw [13/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【ここまでのまとめ】
 キンセツの地下深くに取り残されてしまったオカルトマニア達。
 ヌケニンの背中から出てきた[フーディン]のテレポートで脱出しようとするが、この気むずかしいポケモンは彼女の言う事を聞いてくれない。
 仕方がないのでナツメに扮したフラダリが命令してみたが、これも[失敗]に終わった。
 だが、フラダリは諦めない。
 ナツメになりきって「[もう無理(T^T)]」とものまねを続け、ついにテレポートを使わせることに成功する。

 無事に脱出できたのはいいが、仮装大会の投票時間は既に過ぎ去っていた。
 祈るしか出来ないオカルトマニアとメアリー。結果は[2位]だった。
 メアリーから協力のお礼に[メルヘンおやじ]風衣装を貰い、オカルトマニアは祭り会場を後にした。
 ▼ 348 ゲッコウガ@ナモのみ 15/03/22 19:27:47 ID:O6A2qfOw [14/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 おくりびやま北、岩の秘密基地。
 次の日の朝、はやおきが苦手なオカルトマニアを目覚めさせたのは一通のメールだった。

オカルト「あのコウハイから、か…」

 メールの送信者はオカルトマニアのコウハイだった。
 1週間前までは憎くて憎くて仕方がなかったあのコウハイ。
 だが今は、彼女に対するその感情は何とも言いがたい、複雑なものになっている。

オカルト「…とりあえずメールの内容だけでも確認しよう」

 「急にメールしてごめんなさい」

 「今日のお昼、もし予定が空いていたらカナズミシティのカフェに来てもらえませんか?」

 「どうしても相談に乗ってもらいたい事があるんです」

 オカルトマニアは考えた。
 コウハイへのマイナス感情は徐々に変化しつつあるものの、今日の昼に直接会って相談に乗っていいものなのかと。
 確かにセンパイとしてのメンツは大切だが、下手をすれば状況を悪化させかねない…

オカルト「相談、ねえ…」

 考えた結果、オカルトマニアは>>349(行くor行かない)と返事をすることにした。
 ▼ 349 ダブラン@あかいかけら 15/03/22 19:29:46 ID:Ir.2rxY6 [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
行く
 ▼ 350 ムーランド@モモンのみ 15/03/22 20:22:31 ID:O6A2qfOw [15/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 考えた結果、オカルトマニアは「行く」と返事をすることにした。

オカルト「(私、この1週間で大切なことを学んだの)」

オカルト「(人から頼りにされるって、どんなに誇らしいことか)」

オカルト「(頼りにされた以上は、自分にできる範囲で一生懸命てだすけしないとね)」

オカルト「(…おばあちゃん、見てるかしら?)」

 …などとカッコつけているが、要はセンパイとしてのメンツを保ちたいというのが一番の理由だった。

オカルト「(…あ、肝心の相談内容を確認し忘れた!)」

オカルト「(【ピー】とか【バキューン】とか【ポワーオグチョグチョ】とか、答えにくいことを聞かれたらどうしよう)」

 だが、承諾してしまったからにはコウハイの相談に乗るしかない。
 一抹の不安とほのかな期待、そして使命感を胸に抱いて、オカルトマニアはカナズミシティへと飛んでいった。
 ▼ 351 ヒポポタス@あまいミツ 15/03/22 20:34:36 ID:O6A2qfOw [16/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オカルト「むー、ちょっと早く来過ぎちゃったかもしれないわね」

 メールに書かれていた待ち合わせ時間は今日の正午。
 対して、現在時刻は朝の10時前。
 コウハイがやってくるのはまだまだ2時間も先だ。

オカルト「暇で暇で仕方ないから、ちょっと着替えてこよう」

 オカルトマニアはポケモンセンターの更衣室に駆け込むと、ヌケニンの背中から衣装を取り出して並べてみた。
 おじょうさま風の服と、メルヘンおやじ風の服…

オカルト「気に入っているのは圧倒的におじょうさまの方。いかにも正統派って感じだし」

オカルト「ただ、悩めるコウハイのきんちょうかんをほぐすにはメルヘンおやじの方がいいのかもしれない」

オカルト「どちらも、それなりに役割を持てそうですな」

 服の方向性は正反対だが、なかなか決まらない。
 結局、不思議な呪文を唱えながら交互に指差して決めることにした。

オカルト「どちらにしようかな、天のギラティナ様の言うとおり…」

 言い終わった時、オカルトマニアの指は>>353(おじょうさまorメルヘンおやじ)を指していた。
 ▼ 352 ニドリーナ@ウイのみ 15/03/22 20:40:19 ID:Ir.2rxY6 [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ksk
 ▼ 353 ダンバル@ネストボール 15/03/22 20:40:44 ID:Ir.2rxY6 [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おじょうさま
 ▼ 354 ポッタイシ@たいりょくのハネ 15/03/22 21:10:57 ID:O6A2qfOw [17/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 言い終わった時、オカルトマニアの指はおじょうさまを指していた。

オカルト「なるほどね…」

オカルト「見た目じゃなくて会話の内容でコウハイを笑わせなさい、ってことか」

オカルト「今日のギラティナ様は随分と高いハードルを課してくるのね…」

 少し心配なオカルトマニアだったが、おじょうさまの服に着替えると俄然はりきってきた。
 ギタリストのペッパー同様、彼女も形から入るタイプなのかもしれない。

オカルト「さて、着替え終わったけれどまだまだ時間はあるわね」

オカルト「テレビナビを見て時間をつぶしましょう」

―――ホウエンニュース

 「おはようございます。ホウエンニュースの時間になりました」

 「いせきマニアのブレイカーさんがそらのはしらで発見したはっきんだまですが、鑑定の結果…本物であると認定されました!」

オカルト「!」

 「これは、そらのはしらとドラゴンタイプとの関連性を裏付けるものなのでしょうか?現在その究明が急がれています」

オカルト「(何だか凄いことになってきた…)」

 「…このことについて、四天王のゲンジさんはこのようにコメントしています」

ゲンジ「>>355」
 ▼ 355 稲荷寿司◆P7uCNqttgw 15/03/22 22:12:50 ID:of4IsVao [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
わし、取材NGだから!勘弁してよ!
 ▼ 356 ミミロップ@ラブタのみ 15/03/22 22:45:12 ID:O6A2qfOw [18/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲンジ「わし、取材NGだから!勘弁してよ!」

 「…うーん、実に深い言葉ですね!」

 「『何でも他人に聞かないで、自分で想像力を働かせなさい』という意味でしょうね」

オカルト「うーん。そうなのかなー」

 「さらに分析するならば『取材を受けて有名になるよりも、今はただ旧友と和やかに稲荷寿司を食べたい』という意味になるでしょう」

オカルト「えっ」

 「流石ゲンジさん、やはりいいトレーナーはいい言葉を言ってくれますねー!」

オカルト「いやいやいや、それは…」

 ムロタウンの流行を伝える次のニュースが流れ始めたが、もうオカルトマニアの耳には入ってこなかった。

オカルト「(ゲンジさんが気の毒で気の毒で仕方ないわ)」

 口は災いの元ということわざがあるが、何も言わなかったとしても第三者のいいかげんな詮索を招いてしまうことがある。
 有名人は大変なのだ。
 ▼ 357 グラードン@キーのみ 15/03/22 23:05:21 ID:O6A2qfOw [19/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オカルト「…そろそろ待ち合わせの時間ね」

 時計を見ると、待ち合わせの正午まであと15分というところまで針が進んでいた。
 少し早いが、コウハイの前で遅刻するよりはずっとマシ。
 オカルトマニアは一足先にカフェに入り、コウハイが来るのを待つことに決めた。

―――カフェ カナズミ

 フェアリータイプのポケモンをモチーフにした茶器や雑貨がところ狭しと並んでいる、いかにもおしゃれな雰囲気の店だ。
 密かに憧れていた一方で、どこか入りづらくて敬遠していたカフェ。
 こういう機会でもなければ来ることなんて一生無かったかもしれない。

オカルト「(そういった意味ではあのコウハイに感謝しないとね)」

 オカルトマニアが席について店内の茶器を見渡していたその時、入り口のベルがカランと鳴った。
 ついに、この時が来てしまった。オカルトマニアのコウハイが入ってきたのだ。

オカルト「!」
 ▼ 358 マンキー@インドメタシン 15/03/22 23:22:02 ID:O6A2qfOw [20/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 だが、コウハイはオカルトマニアの前をすりぬけて店の奥の方へ。
 少し離れた席に一人で腰掛け、お行儀よくセンパイが来るのをを待っている。

オカルト「(…そういえば、今私はおじょうさまの姿をしているんだったわね)」

 コウハイがみやぶれないほど華麗にへんしんできて嬉しい一方、気づかれなくて少し寂しいオカルトマニア。
 複雑な気持ちを抱えたまま、おじょうさま風の白い帽子の影からチラーミィしながらコウハイの様子を観察した。

コウハイ「…はぁ」

オカルト「(あんなに溜息ばかりついて、そんなに深刻な悩みなのかしら)」

オカルト「(ここで正体をモロバレルして話しかけるべきか、それともカクレオンを決め込むべきか…)」

 コウハイが何度目かの溜息をついた時、視線が合ってしまった。
 ついに気付かれてしまったか、とオカルトマニアの心拍数もかそくする。

コウハイ「すみません、この辺りで黒い三角帽子とマントを着た人を見かけませんでしたか?」

オカルト「えっ?」

コウハイ「私の、オカルトマニアのセンパイなんです」

 その尋ね人は本当は目の前にいるのだが、コウハイの視界にはおじょうさましか入っていないようだ。

オカルト「三角帽子とマントねえ…」

 オカルトマニアは自分の正体を>>360(ばらすorばらさない)ことにした。
 ▼ 359 ビークイン@ブルーカード 15/03/22 23:25:59 ID:ybrPd9Kg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パラス(ばらす)
 ▼ 360 コジョンド@かいがらのすず 15/03/22 23:33:21 ID:xFmUFi6Y NGネーム登録 NGID登録 報告
ばらさない
 ▼ 361 コバルオン@ベリブのみ 15/03/23 22:17:22 ID:/ry81aOA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 オカルトマニアは自分の正体をばらさないことにした。
 華麗にへんしんした姿をコウハイに見せたいのはやまやまだが、それ以上に不安もある。
 正体をあらわすにしてもまずは様子を見てから、そう自分に言い聞かせながら
 オカルトマニアは出来る限りおじょうさまらしく会話を続けた。

オカルト「そんな人、ここにはいませんでしたよ」

コウハイ「そうですか。センパイのことだから迷子になっちゃったのかも…」

オカルト「(迷子って、私はそこまで方向音痴じゃないわよ!)」

 だが、そのセンパイが約束の時間になっても現れない以上、迷子扱いされてもいちゃもんはつけられない。
 コウハイのいい加減な発言に少しいらだちながらも、オカルトマニアは赤の他人として振る舞い続けた。

オカルト「ところで、さっきから溜息ばかりついてどうかなさいましたか?」

コウハイ「ああ、ちょっと悩みがあって…」

 むじゃきな彼女には珍しく、コウハイは苦笑してみせる。

コウハイ「でも別にそんな深刻なことではないので、気にしないで下さい」

オカルト「私で良ければ相談に乗りますよ?」

コウハイ「え、でも…どうしよう」

 戸惑うコウハイだったが、旅の恥はかき捨てとばかりに思い切って話し始めた。

コウハイ「実は…>>362(オカルトマニアのコウハイの悩み)」
 ▼ 362 ヤナップ@マゴのみ 15/03/23 22:26:55 ID:TfmIq.6. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジェフザキラーに困ってる
 ▼ 363 パールル@つきのいし 15/03/23 22:29:50 ID:rvTl4fDs [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フルーツパフェを食べ過ぎてお腹を壊し、ギラティナに食べられそうになり、近所の珍しい生き物の犬のポチに追い掛けられた
 ▼ 364 カメテテ@ピッピにんぎょう 15/03/23 22:51:22 ID:/ry81aOA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コウハイ「実は…ジェフザキラーに困ってるんです」

オカルト「ジェフザキラーなんかが怖いの?あんなのただの都市伝説…」

 そう言いかけて、おじょうさまになりすましたオカルトマニアは口を押さえた。
 オカルトマニア達の間ではジェフザキラーといえば常識中の常識なのだが、一般的にはあまり知られていないのが現状だ。

オカルト「ただの都市伝説だ…って、友達が言っていましたのに!」

 何とかごまかした。
 「友達が言っていたけど」「友達の友達から聞いたが」…といった言葉は実に便利である。
 ただしこの言葉を付け加えると、話の信ぴょう性がぐーんと下がってしまうのが難点だ。

コウハイ「…いいえ、あれは都市伝説なんかじゃありません」

コウハイ「合コンで出会ってしまったんです!」

オカルト「(合コンに来てたの!?)」

コウハイ「最初は楽しそうに飲み食いしていたのですが、どうやら私のことが気に入ったみたいで付きまとってくるんです」

オカルト「(モテすぎるのもそれはそれで大変そうね…)」

コウハイ「そして、ついに恐れていたことが起きました」

コウハイ「今朝、ポストにコレが投げ込まれていたんです!」

 そう言って、コウハイは紙袋を取り出した。
 恐る恐る中を覗きこむと、そこには大量の>>365(ジェフザキラーがコウハイのポストに入れたもの)が。
 ▼ 365 メガプテラ@ソクノのみ 15/03/23 23:00:59 ID:TfmIq.6. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジェフザキラーのブロマイド
 ▼ 366 イワーク@ヤドランナイト 15/03/23 23:02:47 ID:rvTl4fDs [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
クロワッサン付きのマーイーカ
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