▼  |  全表示175   | <<    前    | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【便乗超絶新訳SS】継承と断絶【新訳】

 ▼ 1 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/27 17:13:15 ID:uiLQ6Eoo [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
↓原作
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=744485

ここは飛行機の中。

───長らくのご搭乗ありがとうございました。当機はまもなく、目的地であるアローラ地方、ハウオリ国際空港に到着いたします。
───Thank you for………

???「ハンサムさん、まもなく空港に着くそうです。そろそろノートパソコンをしまった方がいいかと」

ハンサム「………そうか、ありがとうアヤメ君」

ハンサムはノートパソコンを鞄の中にしまった。

アヤメ「しかし………我々も不幸なものです。アローラと言えば超有名一流リゾート地。任務で来ているのは我々だけかと………」

ハンサム「心配ない。私たちなら任務を素早く片付けて余った時間で観光を楽しめるだろう」

アヤメ「すぐに片付くと良いのですが」

ハンサム「だが、こんな狭苦しい機内で愚痴をこぼしても仕方ないではないか。ネガティブになっていてはクリアできる任務もクリアできなくなる」

アヤメ「………そうかもしれませんね」

───皆様、当機は着陸態勢に入りました。シートベルトを………

そして、二人を乗せた飛行機はアローラに降り立った。だが、二人はまだ、今回の任務がアローラの運命を左右する程重要であることに………!
 ▼ 2 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/27 17:29:45 ID:uiLQ6Eoo [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
アヤメ「ところで、さっきまで何をしていたのですか?」

ハンサム「これだよ」

そう言うとハンサムはパソコンの画面を見せた。

[6]国際警察の任務とは?

国際警察では、地方を跨ぐ国際犯罪の捜査を行っています。
また、各地方警察の要請があれば、協力して問題の解決に当たります。

解決した事件の例:ギンガ団事件(シンオウ)、プラズマ団事件(イッシュ)

国際警察の任務は多岐に渡り、悪の組織への潜入捜査[プラズマ団員に変装するハンサムの写真]のほか、
直接の戦闘を行うこともあります。

[7]普段は何をしているの?

普段は来る任務のために鍛練を行っています。この写真は、気温50度〜-40度までを自由に変更できる変温訓練室です。どのような状況にも対応できるよう、高いスキルが求められます。[変温訓練室で訓練をしているアヤメの写真]



アヤメ「なぜ私の写真を?」

ハンサム「それはあの訓練室で訓練しているのが君だけだったからさ」

アヤメ「"いかなる環境でも活動できる"って大事だと思うのですが、他の人たちはそう思ってないんですかね?」

ハンサム「いや、単にポケモンとあの部屋の相性が悪いんじゃないかな?実際、かなりキツいからね」

アヤメ「ふぅ〜ん………」

ハンサム「しかし、ザオボーさんは遅いな」

アヤメ「待ち合わせ場所が間違ってるんじゃないですか?大きな空港ですし」

アヤメは周囲に目を遣った。視界の中に大きなテレビを捉える。

アヤメ「"連続Zリング/クリスタル破壊事件 犯人未だ拘束されず"………」

アヤメ「ハンサムさん、アローラも今大変なんですね」

ハンサム「………ああ、そうだな。そして───」

そこにザオボーが現れた。

ザオボー「申し訳ありません、国際警察のお二方。私めがザオボーでございます」

ハンサム「───大変な状況に置かれた者を助けるのが我々の使命だ」
 ▼ 3 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/27 17:40:10 ID:uiLQ6Eoo [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハンサム「初めまして。私はハンサムです」

アヤメ「私はアヤメ。よろしくお願いします」

ザオボー「いえいえこちらこそ。立ち話も何ですから続きは船の中で」

アヤメたちはハウオリ乗船所へ向かった。アヤメたちが乗った船はエーテル財団の専用船。行き先は………

ザオボー「エーテルパラダイスはポケモンたちの保護と研究を目的に建設されたメガフロートなのですよ」

ザオボーはすかさずパンフレットを手渡した。

ハンサム「ふむふむ………、すごい施設ですね」

ザオボー「そうでしょう。私はエーテルパラダイスで発明部長として日夜研究に励んでいるのです」

アヤメ「………」

アヤメは外を見ている。ザオボーの話に興味が無いのだ。

ザオボー「あの………アヤメさん、話を聞いていますか?」

アヤメ「いえ、まったく。私の興味は、あなたの研究が国際警察の活動に寄与するものであるかという点にありますが、まだ、その段階では無いようですし」

ザオボー「いえいえ。そんなことはありません!エーテルパラダイスに着いたら私めの素晴らしい発明をご覧に入れましょう」

アヤメ「それは楽しみですね………」

そうこうしているうちに船はエーテルパラダイスに到着した。

ザオボー「さあ、こちらへ。ルザミーネ代表がお待ちです」

エレベーターに乗り込む3人。そしてしばらく歩き、代表の執務室に到着した。

ザオボー「ルザミーネ代表。国際警察の方をお連れしました」

室内から声がする。

ルザミーネ「ご苦労ザオボー。お客様を中へお通しなさい」

ドアが開かれ3人は中へ入った。

ルザミーネ「ようこそアローラ地方へ。私はルザミーネ、エーテルパラダイスの代表を務めております」
 ▼ 4 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/27 17:55:00 ID:uiLQ6Eoo [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハンサムとアヤメも自己紹介を済ませた。

ビッケ「さあ、お二人ともこちらへお掛けになってください」

ハンサム「それではお言葉に甘えて」

アヤメ「単刀直入に尋ねますが、我々を呼んだ目的はなんでしょうか?」

ルザミーネ「………あなた方もここに来るまでに少は耳にしたかも知れません。"Zクリスタルの破壊"という言葉を」

アヤメ「空港のニュースでやってましたね」

ルザミーネ「簡単に言うと、あなた方には犯人を止めて頂きたいのです」

アヤメ「犯人を?しかし、それはアローラ警察の仕事では………?」

ルザミーネ「ええ。確かに。しかし、残念なことにアローラのトレーナーでは手も足も出なかったわ」

ビッケ「多くのトレーナーが、犯人である"シンリ"に賭けバトルを仕掛け、返り討ちに遭ったの」

ハンサム「しかし………いくらアローラ地方にポケモンリーグが無いからといって、トレーナーの質が低いと言うことでは無いハズ」

アヤメ「そうです。アローラの実力者たちも負けたのですか?」

ルザミーネ「残念ながら、アローラの4つの島をそれぞれ束ねる4人の島キングあるいは島クイーンのうち3人が既に敗れています」

アヤメ「それほどの化け物トレーナーを我々に倒せと?」

ハンサム「すまないが私はポケモンをもう持つことは止めたんだ………」

ルザミーネ「もちろん、無策で挑んでも返り討ちに遭うだけでしょう。ですから、我々と共に作戦を練り、その後で戦ってもらいたいのです」

ビッケ「私たちも支援は惜しみません………お願いします!」

ハンサム「………分かりました。我々も力を尽くしましょう」

ルザミーネ「有難い言葉です。………資料を用意するのでしばらくお待ちください」

そう言うとルザミーネはザオボーとビッケを連れ、執務室を出た。
 ▼ 5 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/27 18:13:53 ID:uiLQ6Eoo [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
アヤメ「………ハンサムさん」

ハンサム「どうした?」

アヤメ「あなたは本当に気楽ですね。自分が戦わなくていいからって………」

ハンサム「………」

アヤメ「確かにあなたはグレッグルを喪い、それ以降はもうポケモンを持っていない。私もあなたに今更ポケモンを使えとは言いませんが………」

ハンサム「それは違う」

ハンサム「君は私が"アヤメがどうなろうと私には関係の無いことだ"と思っているんだろう?」

アヤメ「ええ」

ハンサム「もしそうなら、私はここに来る必要すら無い。君一人にすべてやらせれば良いからだ」

アヤメ「それは………そうですけど」

ハンサム「国際警察はポケモンバトルをする組織じゃない。ポケモンバトルはあくまで解決の手段の一つ。ルザミーネは確かに戦う他にないという感じだったが………」

ハンサム「私は他に解決の手段が必ずあると信じている。もし万策尽きたなら、君に戦ってもらう必要があるがね」

アヤメ「ハンサムさん………」

ハンサム「実は、今回の任務はアローラ地方から要請されたものではない」

アヤメ「………?」

ハンサム「犯人の少年の出身地、アルテミナ地方政府から要請されたんだ」

アヤメ「それはなぜでしょうか?」

ハンサム「実は、5年前にアローラからアルテミナ地方にZ技が伝えれたんだ。そして、いまもいわゆる"Z外交"を続けている」

アヤメ「Z外交………ですか」

ハンサム「そんな中でアルテミナ出身のトレーナーのZ技を冒涜する行為………アルテミナ政府がアローラとの関係の悪化を不安視し、早期解決を望んだのだろう」

アヤメ「確かに………たった一人のアルテミナの人間にアルテミナ全体の印象が汚されてはたまりませんからね」

ハンサム「アローラ警察はルザミーネの言うように役に立たない。だから我々が選ばれ、我々はアローラでの協力者としてエーテル財団を選んだ」

アヤメ「なるほど………」

ガチャ!

ルザミーネ「お待たせしました。早速ミーティングに入りましょう」

ザオボーとビッケも続けて戻ってきた。

そしてもう一人………

???「ハンサムさん、アヤメさん、よろしくお願いします」

ハンサム「あの、こちらの方は?」

リガン「俺はリガン………シンリの、兄です」
 ▼ 6 リュウズ@きんのおうかん 18/09/27 18:51:22 ID:FFskGhHQ NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
つまんな
 ▼ 7 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/27 23:25:53 ID:uiLQ6Eoo [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハンサム「………兄?」

リガン「ええ。とは言っても、しばらく顔を合わせていませんが」

ルザミーネ「彼はアルテミナ地方でのシンリの様子をよく知っているわ」

ザオボー「………えー、みなさん、本題に入りましょう」

ザオボーがスクリーンを下ろし、そこに画像を映し出した。

アヤメ「この少年が………シンリ?」

リガン「その通りです。シンリは、アルテミナリーグで優勝したことがあります。しかし、その後、人が変わってしまったのです」

ハンサム「興味深い。詳しくお聞かせ頂きたい」

リガン「もともとシンリはメレメレの島キングであるハラさんに師事しており、そこでZ技を会得しました」

リガン「アルテミナリーグでもZ技を使って勝ち進んでいました。でも………決勝戦では1度もZ技を使わなかったんです」

ハンサム「突然Z技を使うのを止めた………?」

アヤメ「そこに今回の事件との原因があるのでしょうか?」

リガン「俺もそう思っています。そしてシンリはリーグの後、家を飛び出してしまいました」

ハンサム「それでは、あなたはニュースでも見て今回の事件に気づいた………」

リガン「ええ。恥ずかしい限りですよ」
 ▼ 8 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/27 23:40:56 ID:uiLQ6Eoo [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
アヤメ「あの〜、そもそもZ技って何なんですか?名前ぐらいしか知らないんですけど」

ルザミーネ「それについては私が説明しましょう。Z技、それは………」

ルザミーネ「トレーナーとポケモンが繰り出す全力の攻撃のことです」

アヤメ「全力の攻撃?」

ビッケ「トレーナーの活力………エネルギーをZクリスタルを通じてポケモンに注入し、技を強化します。元々の技よりも格段に性能が向上することが確認されています」

ルザミーネ「もちろん、このような技はトレーナー、ポケモン双方に多大な付加を及ぼします」

と、ここでリガンが尋ねた。

リガン「すいません。お手洗いに行ってよろしいですか?話は続けてくださって結構なので」

ルザミーネ「ええ、ご自由に」

リガンが席を外した。

ハンサム「………それでは、Z技を一度の勝負に何度も用いるということは?」

ルザミーネ「ありえません。少なくとも、アローラでそのようなことをするトレーナーは存在しないと信じています」

ビッケ「何度も使うと、ポケモンへの負荷が危険な領域に達する可能性があります。もしも、Z技を何度も使う戦いを繰り返せば………一体どうなるのでしょう?」

アヤメ「ポケモンが………壊れるかもしれないですね」

ハンサム「………………」

リガン「………戻りました」
 ▼ 9 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/27 23:55:54 ID:uiLQ6Eoo [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
アヤメ「あの〜、度々申し訳ないのですが、どうしてZクリスタルやZリングを破壊することが問題なのでしょう?Z技を使えなくなることがそんなに問題なのですか?」

ルザミーネ「………アローラの歴史から説明する必要があるわね」

ザオボー「大昔、アローラ地方は闇に閉ざされていたとされています。そこに"かがやきさま"が現れたのです」

アヤメ「かがやきさま?」

ザオボー「かがやきさまはアローラ全土に光をもたらした。そして、アローラは発展を遂げたのです」

ビッケ「しかし、かがやきさまはいつしか光を失ってしまいました。その時、アローラの住民と守り神、そして伝説のポケモンがかがやきさまに光を与えたのです」

ルザミーネ「光を分け与えられたかがやきさまは復活し、アローラに再び光が満ち溢れた………と神話に語られています」

ハンサム「それとどう関係が?」

ビッケ「最近の研究で、この光は"ウルトラオーラ"と呼ばれるエネルギーであることが分かりました」

ビッケ「ウルトラオーラはZ技の源でもあるのですが、どうやら人間は年を重ねるにつれ徐々にウルトラオーラを失っていくようなのです」

ルザミーネ「しかし、Zリングを持つ人間はオーラの減衰が見られないということが最近明らかになったわ」

ルザミーネ「つまり、アローラのウルトラオーラを保つためにはZリングが必要不可欠なのよ」

ザオボー「ちなみに、減衰しなくなる理由としては、Zリングの原材料にそういう効果があると推測されています」

ハンサム「要するに、Z技の継承は単なる技の継承ではなく、アローラの光の継承───そういうことですか」

ルザミーネ「その認識でいいと思うわ」

アヤメ「それで、もしもアローラ中のZリングがすべて破壊されたらどうなるのでしょう?」

リガン「闇だ」

アヤメ「………闇?」

リガン「そう。再びかがやきさまが光を失ったとしても、アローラの民の光では復活に足りなくなってしまう。かがやきさまは永遠に元の光を取り戻せず、アローラは永遠の闇に包まれる………」

ハンサム「それは………重罪になるのも不思議ではないな」
 ▼ 10 リゲイツ@つららのプレート 18/09/28 00:01:21 ID:.rOQEHwI NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
妻ンネ
 ▼ 11 イチュウ@サンのみ 18/09/28 07:38:49 ID:3V3A26oQ NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
つまんな
 ▼ 12 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/29 23:28:55 ID:3wCMsHBM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ルザミーネ「さて、ここからはシンリの戦術についての話をリガンさんにお願いするわ」

リガン「こちらをご覧ください」

スクリーンには見たこともないポケモンが映し出された。

リガン「この写真はアルテミナリーグ決勝戦のものです」

アヤメ「あの〜、このポケモンは………?」

リガン「………ご存じないのですね。このポケモンは"オーカサス"。アルテミナ地方でのみ確認されている、へラクロスの進化系です」

アヤメ「へラクロスが進化………?」

リガン「ええ。しかし、なぜアルテミナだけで確認されているかは不明です」

ハンサム「彼はこのポケモンをアローラでも使っているのですか?」

ルザミーネ「その通りよ………」

ガチャッ!

???「そいつだけじゃない!」

ルザミーネ「グラジオ………どうしてここに?」

グラジオ「ビッケが教えてくれた」

ビッケ「………いったいどういう事なの?」

グラジオ「俺があいつと戦った時………」
 ▼ 13 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/29 23:35:34 ID:3wCMsHBM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
[グラジオ回想始]

シンリ「行けっ!」

シンリは光輝くポケモンを繰り出した。

グラジオ「なんだアイツは………オーカサスとはまるで違う!気を付けろシルヴァディ!」

しばらくして………

シンリ「決めろ!」

光輝くポケモンがシルヴァディに猛攻を叩き込む………

シルヴァディ「シヴァ…」ガクッ

グラジオ「シルヴァディ!」

グラジオ(なんだあの速さは………!俺のシルヴァディが何も出来なかった………)

[グラジオ回想終]

グラジオ「あれはポケモンと言っていいのか………?」

ハンサム「他に、そのポケモンの特徴は?」

グラジオ「すまない。眩しくて光のように速い………それしか分からなかった」

ハンサム「そうか………ありがとう」

リガン「………ディ」

アヤメ「………?リガンさん?」

リガン「………なんでもない」
 ▼ 14 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/30 09:30:13 ID:GPFQoz/M [1/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ルザミーネ「グラジオが戦ったポケモンについては可能な限り我々で調べましょう」

ハンサム「私も協力しよう。これは興味深いことだ」

ルザミーネ「さて、話を戻しましょう。リガンさん、オーカサスの説明をお願いします」

リガン「オーカサスはへラクロスの進化系で、タイプはむし・ドラゴンです」

アヤメ「弱点は氷、岩、飛行、フェアリー、ドラゴンね。決して少ないという訳ではないけど………」

リガン「俺の記憶ではシンリのオーカサスの技は"ピラミッドホーン"、"りゅうじんづき"、"じしん"、"いわなだれ"でした」

アヤメ「あの〜、知らない技が2つほどあるのですが………」

リガン「なるほど。アルテミナ以外では"ピラミッドホーン"や"りゅうじんづき"を見ることは無いでしょうからね」

ルザミーネ「これらの技については最近撮影された動画があります。ザオボー!」

ザオボー「えー、まずは"ピラミッドホーン"です」

[動画始]

シンリ「オーカサス、ピラミッドホーン!」

オーカサスが力を溜め始めた………

相手「ふんっ!ただのハッタリか───」

相手のポケモンは"何か"に撃ち抜かれ、倒れた。

[動画終]

リガン「ピラミッドホーンはむしタイプの技です。チャージをして強力なエネルギー弾を発射します」

アヤメ「これは食らったらひとたまりも無いですね………でもこれなら十分対策可能だと思います」

ルザミーネ「対策?」

アヤメ「チャージを要する射出技ということは、接近戦を仕掛ければ封印できるはずです」

リガン「………なるほど。しかし、それではシンリの策に嵌まってしまいますね」
 ▼ 15 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/30 09:57:15 ID:GPFQoz/M [2/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
アヤメ「え?」

リガン「次は"りゅうじんづき"の動画をお見せしましょう」

[動画始]

相手「ムクホーク!ブレイブバードだ!」

ムクホークがオーカサスに突っ込んでいく………

(アヤメ「効果は抜群ですね」)

(リガン「ええ。しかし、よく見てください」)

シンリ「相手が接触可能領域に入るぞ!"りゅうじんづき"だ!」

ムクホーク「ホォッ!?」ドスッ!

ムクホークは墜ちてしまった………

[動画終]

アヤメ「つまり、接近戦を仕掛けるとこのヤバそうな技を食らって負けると」

リガン「まあそうでしょうね。タイプはドラゴンです」

アヤメ「あの〜、それならフェアリータイプのポケモンで接近戦を仕掛ければ勝てるのでは無いでしょうか?」

リガン「確かにその通りです。しかし………オーカサスの特性"じしんかじょう"の存在がネックとなります」

[動画始]

日付は24日前のもののようだ………

(リガン「この日、シンリは6人のトレーナーを続けて倒しました。これは、その最後のトレーナーが撮影していたものです」)

トレーナー「ハァハァ………なんでここに来て攻撃力が上がってやがる………」

トレーナー「くっ………ギャラドス!スーパーアクアトルネード!!」

しかし、オーカサスは"いわなだれ"の岩で自分を包囲しダメージを低減した。

シンリ「前の岩石を"りゅうじんづき"でギャラドスに当てろ」

トレーナー「よ、よけろっ!」

だが、ギャラドスは避けることが出来なかった………

[動画終]

リガン「6連戦………挑戦者たちは自分が有利だと思っていたかも知れませんね。しかし、そうではなかった」

ルザミーネ「そのあと、シンリはオーカサスをボールに戻さずに去っていった。………そして、そこから3日間で合計24人を続けて倒したようなの」

アヤメ「ふーん、つまり、実質特性無しなのね」
 ▼ 16 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/30 10:20:56 ID:GPFQoz/M [3/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
リガン「何ッ………?」

アヤメ「だってそうでしょう?私は"いわなだれ"以外効き目が薄いトゲキッスを使い、バトルの前にこう言えばいい………」

アヤメ「"互いにボールからポケモンを出すのだ"って」

リガン「どういう意味だ………?」

アヤメ「オーカサスを一度ボールに戻させるのよ。そうすれば、能力上昇が解除されるわ」

ルザミーネ「なるほど!能力上昇を解除した上での1VS1のバトルなら、"じしんかじょう"は意味を為さない!」

ルザミーネ「ビッケ!今すぐアローラ警察に通達を出させるよう頼んできて」

ビッケ「分かりました!」

ビッケは執務室から出ていった。しかし、それと入れ替わりに………

職員「ルザミーネ代表!例の噂について裏がとれました!」

ルザミーネ「まさか!本当にライチが………」

職員「間違いありません!島クイーンのライチは20日前、シンリに敗れています!」

職員「報告書をどうぞ!」

職員は報告書を渡し、すぐに執務室から出ていった。

ルザミーネ「ありえない………」

"シンリ対ライチ戦についての報告"

20日前にライチが破れたという噂はすでにアローラ全土に広がっている。我々は調査の結果、代表のご令嬢であるリーリエがその場に居合わせたことを突き止めた。
これはリーリエに聴取を行い、得た情報を纏めたものである。
(略)
シンリは事前に30人を倒したと語った。なお、その30人の内、25人目は代表のご子息であるグラジオであることが分かった。
ただし、シンリ自身の発言が正しければ、グラジオ相手にオーカサスは使用していない模様。
(略)
ライチは、ルガルガンに"ワールズエンドフォール"を指示した。しかし、オーカサスのピラミッドホーンにより破られてしまったのである。
この原因は"じしんかじょう"にある。シンリはオーカサスを使用した先の29戦により、攻撃を高めていた。
オーカサスの特性が"じしんかじょう"であるという点に関して、我々の推測は誤っていないことが分かったが、対策を講じる段階に踏み切れなかったのが悔やまれる。
 ▼ 17 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/30 10:30:29 ID:GPFQoz/M [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「以上が我々の掴んでいる情報です。もし、何か分かれば連絡します」

ビッケ「お疲れさまでした。アヤメさん、部屋に案内します」

アヤメ「ありがとうございます」

リガン「ハンサムさん、どうやらエーテルパラダイスは部屋が足りていないようです。相部屋で頼むと言われたのですが宜しいですか?」

ハンサム「私は構わんよ。………ところで、リガンさんはいつアローラ入りしたのですか?」

リガン「なぜそんな質問を………?一昨日です」

ハンサム「そうですか」

と、そこにザオボーが割って入った。

ザオボー「国際警察のお二方、見せたい発明があります。準備に少し時間がかかるのでここでお待ちください」

ビッケ「あっ、荷物は私が運んでおきますね」

ザオボー、ビッケ、ルザミーネ、リガン、グラジオは執務室から出ていった。再び、アヤメとハンサムだけが残った。

アヤメ「ハンサムさん、何か閃きましたか?」

ハンサム「そうだな………シンリがZ技に敵意を持っていると仮定すれば、その動機はね」

アヤメ「その仮定は正しいと思います。それで、動機と言うのは?」

ハンサム「簡単に言えば"アルテミナのポケモンを守るため"だよ」

アヤメ「………?」
 ▼ 18 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/09/30 21:07:58 ID:GPFQoz/M [5/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ハンサム「まず、アローラとアルテミナのZ技の違いについてだ」

ハンサム「さっきも説明されたように、アローラのZ技は───」

アヤメ「1回しか使わないのが当たり前です」

ハンサム「そう。そして、リガンのこの発言が肝だ」

"決勝戦では1度もZ技を使わなかったんです"

アヤメ「あの〜、どこがですか?」

ハンサム「"1度も"だ。アルテミナでは複数回使うのが当たり前なのだろう………だから"1度も"という言葉を使った」

アヤメ「なるほど」

ハンサム「そして、Z技の連続使用はポケモンに多大な負荷をかける………」

ハンサム「彼はどこかで疲弊したポケモンを見て、義憤に駈られたのだろう………」

アヤメ「ハンサムさん、それは違うと思います」

アヤメ「それなら、アローラに来る必要は無いはずです。アルテミナチャンピオンとしての影響力を考えれば、わざわざこんなことをする必要は………」

ハンサム「確かにその通りだ。だからこそ、彼の目的は"アルテミナの変革"ではないと私は考えている」

アヤメ「ポケモンたちをアルテミナのZ技による疲弊から救う手段が他にあると………?」

ハンサム「恐らくそれは………"Z技の消滅"だろう」
 ▼ 19 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/03 08:13:53 ID:w1GwFpiA NGネーム登録 NGID登録 報告
アヤメ「Z技の………消滅?」

ハンサム「Z技が無くなればZ技で苦しむポケモンはいなくなる、彼はそう考えたのだろう」

アヤメ「………なるほど」

ハンサム「どうした?何か思うことでも?」

アヤメ「ええ。しかし、短絡的ですね」

ハンサム「同感だ。本質はアルテミナのトレーナーの資質。Z技の有無は問題ではないだろう」

アヤメ「まあ今の段階では憶測に過ぎないので、これ以上は止めにしましょう」

ハンサム「そうだな」

ガチャ!

ザオボーが戻ってきた。

ザオボー「お待たせしました。さあ、案内させていただきます」
 ▼ 20 ュナイパー@もうどくプレート 18/10/03 08:29:17 ID:0VOAr.dU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 21 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/03 17:06:12 ID:ndkcxc.w NGネーム登録 NGID登録 報告
ザオボー「さあエレベーターにお乗りください」

ハンサム、アヤメ、ザオボーはエレベーターに乗り込んだ。

ザオボー「研究所は一般人は入れない所にあるのですよ」

そう言うとザオボーはボタンの下の空間に指を当てた。

ザオボー「指紋認証ですよ。カードキーとかは奪われると終わりですからね」

───ザオボー発明部長を認識しました。こんにちは。地下研究所へ参ります。

アヤメ「地下研究所って良い響きですよね。私、そういうのがあるゲームが大好きです」

ハンサム「私はゾンビが出るゲームはあんまり好きじゃないな」

ザオボー「いざ、地獄の底へ」

アヤメ「よっ、発明部長!」

───地下2階、研究所のフロアです。本日もいってらっしゃいませ。

ザオボー「さあ、私の研究室はここです。お入りください」

ウィーン!(バイオの研究所のドアの開き方)

ハンサム「ここは………きれいですね」

ザオボー「もちろん。資料の整理整頓は欠かせません」

ザオボー「隣の部屋から見てもらいたいものを持ってくるのでお待ちを」

ザオボーは隣の部屋に入った。

アヤメ(………ザオボーさんの机の上にファイルが………)

"エーテル研究所における凍結された研究(2)に関して"

アヤメ「あの〜ハンサムさん、これ見たいです」

ハンサム「だが、我々には見る権限は無い………けどこういうのってゲームだと有益な情報があるな」

アヤメ「じゃあ見ますか」

パラッ

"エーテル研究所における凍結された研究(2)について"

わが研究所では数年前、"タイプ・フル計画"なるプロジェクトが存在した。しかし、実験体の暴走により計画は無期限凍結となった。
これを機に、研究所では実験体と研究員の安全管理に取り組み、実際このような事故はあれ以降発生していない。
しかし、今回の凍結は外的要因によるものであることが内部調査により明らかになった。
研究テーマは"Z技の連続使用時のポケモンの負荷"である。
この研究の内容については省く(当該研究員が現在不在により、論文、データ等を確認できなかったため)。
当該研究員は2か月前フウラシティで行われた研究発表会に参加する予定であったが、フウラシティへ向かうタクシーに乗り込んだのを最後に行方不明となった。
なお、フウラシティでは環境対策の一貫としてバスを除くすべての車を規制しており、フウラシティではタクシーは走っていない。したがって、誘拐された可能性が高い。
本件は既にジョウト警察に通報済みではあるが、未だ解決の兆しはない。
残った研究員で研究を続行しようとしたところ、何者かから電話が入り、当該研究員を人質に研究の凍結を余儀なくされた。残念。
 ▼ 22 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/04 23:18:45 ID:Hou2rkH. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
アヤメ「これって………」

ハンサム「もしこれが世に出れば、アルテミナの認識も変わり、そして彼も道を誤ることはなかったのかもしれないな………」

アヤメ「しかし、誰が研究員を?」

ハンサム「さあ………この研究が都合が悪いと感じた誰かなのは間違いないか」



ザオボーが戻ってきた。

ザオボー「お待たせしました。ところで、それを見たんですね?」

ザオボーが報告書を指差した。

アヤメ「すみません」

ザオボー「いえいえ、良いのですよ。あなた方に見られて困るものではありませんし」

ハンサム「まるで見られたら困るものがあるかのような………」

ザオボー「まあそれはどうでもいいことです。さて、お二方、これが私の発明です」

ザオボーは2つの箱を持っていた。

アヤメ「これは………開けて良いのですか?」

ザオボー「どうぞどうぞ。さあ、ハンサムさんも」

ハンサム「分かりました」

アヤメとハンサムは箱を開けた。そこには、銃が入っていた。

アヤメ「………銃?」

ザオボー「その通り。これはあなた方の活動を助けるイノベーティブガジェット、"エーテルガン"です」

ハンサム「エーテルガン………」
 ▼ 23 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/04 23:29:07 ID:Hou2rkH. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザオボー「さて、使い方をお教えしましょう。使い方は簡単。弾をセットして撃つだけです」

ハンサム「でしょうね」

ザオボー「この銃の特徴は弾にあります。各種アイテムの効果などを小型化した特殊な弾を使っているのです」

アヤメ「アイテムの小型化?」

ザオボー「物は試し。実験場に行きましょう」

3人は実験場に向かった。

ザオボー「これは弾の一種である"レッドカード弾"です」

ザオボーは赤い弾を取り出した。アヤメは弾を受け取り、銃に込めた。

ザオボー「行きなさい!スリーパー!」ボムッ

スリーパー「リィィィィパァァァァァ!」

ザオボー「さあ、スリーパーにレッドカード弾を撃ってみてください。もちろん、ポケモンへの直接のダメージは無いように設計してあるので心配せず」

アヤメ「それじゃあ………」パァン!

弾はスリーパーに無事ヒットした。

スリーパー「パパッ!?」シュイン!

スリーパーは光に包まれ、ボールに戻った。

ハンサム「これは凄い………画期的発明じゃないか」

ザオボー「お褒めいただき光栄です。この弾は敵トレーナーが非常に強いポケモンを所持しているときに有効でしょう」

アヤメ「弾をかわされなければね」

ザオボー「ご安心を。相手に当たらなくても効力を発揮する弾があります」

ハンサム「そんなものまであるとは………」

ザオボー「そう───」

ザオボーが緑の弾を取り出した。

ザオボー「───これこそが私の最高傑作、"胞子薬剤弾"です」
 ▼ 24 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/05 23:56:01 ID:ydJYz9NQ NGネーム登録 NGID登録 報告
アヤメ「胞子薬剤弾?」

ザオボー「そう!ポケモンの特性、"ほうし"の成分を薬剤にしたものなのです」

アヤメ「それで効果は?」

ザオボー「この弾は着弾時に半径3メートルにわたって胞子薬剤を撒き散らします。つまり、敵から外れても3メートル以内なら巻き込めるのです」

ザオボー「これを体に取り込むと体が痺れるなどの影響が出ます。従って、敵ポケモンを無力化することが可能なのです」

ハンサム「画期的じゃないか」

ザオボー「その通り!まあ、胞子薬剤を開発したのは私ではなく、フウラシティという街の研究員であるトリト氏なのですがね」

ザオボー「もっとも、トリト氏は新薬開発の過程でこれを開発したらしいので、研究発表の場であっさりと使用許可が取れましたよ」

ハンサム「………フウラシティと言えば───」

ザオボー「そうです。私は連れ去られた研究員の上司としてバックアップをするためにフウラシティに行ったのです」

ハンサム「それでも誘拐されたのですか」

ザオボー「私は道の駅を出るシャトルバスに乗れたのですが、彼は急に便意を催して先に行けと………」

ハンサム「便意………犯人がなにかを盛ったのかもしれませんね」

アヤメ「あの〜、ハンサムさん?」

ハンサム「………あ〜、しかし今はこの話をするタイミングでは無いでしょうな」

ザオボー「では説明に戻りましょう。使用上の注意として、もちろん自分のポケモンにも影響を及ぼす点が挙げられるかと。混戦時に使うのは控えてください」

ハンサム「つまり、一対一の時に使うか物陰から狙撃しろと」

ザオボー「まあそうでしょうな。しかし、射程が50メートルなので狙撃時は気を付けてください」

アヤメ「あの〜ザオボーさん、それなら心配無用だと思います」

ザオボー「どの点がですか?」

アヤメ「自分のポケモンにも影響を………というところです。私のポケモンの中に、そういうのに強そうな子がいるんです」

ザオボー「ほうほう………どんなポケモンですか?」

アヤメ「この子です」ボムッ

アヤメは緑のポケモンを繰り出した。

ランクルス「クルクルクル………」
 ▼ 25 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/06 00:04:51 ID:CvpITa9A [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザオボー「なるほど………確かに態勢がありそうではあるが………」

アヤメ「今は"ぼうじん"の特性を持っていますから、"ほうし"も効かないはずです」

ザオボー「試してみますか?」

アヤメ「もちろん」

ランクルス「クックック………」

ザオボー「では、いきますよ!」パァン!

バフッ!

ランクルスは胞子薬剤に包まれた。

アヤメ「薬剤が晴れるまで待つのは面倒ね。優しく風を起こしてくれる?」ボムッ

ウルガモス「モスモス」パタパタ………

薬剤が晴れた。

ランクルス「クックック………」

ザオボー「おお!ピンピンしている!さっそくメモしなくては!」カキカキ

ハンサム「これ使えるんですか?」

ザオボー「まあ、相手を選ぶのかもしれませんね。それと、この弾もどうぞ」

ザオボーは黄色の弾を取り出した。

ザオボー「これは"自然回復弾"。これもトリト氏が開発した薬剤を元にした弾です。半径2メートルにオーガニックガスを撒き散らし、状態異常を回復してくれます」

ハンサム「なるほど、これは味方に撃つ弾なのか」

ザオボー「その通りです。万が一に備えてどうぞ」

ザオボー「ではお二方、お付き合いいただきありがとうございます。私がそれぞれの泊まる部屋に案内いたしましょう」

こうして、3人は研究所を出た。

 ▼ 26 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/06 10:26:12 ID:CvpITa9A [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
その日の夜………

ハンサム「アヤメ君は明日どうするつもりかね?」

アヤメ「そうですね………メレメレ島のポケモンスクールで話を聞こうかと思います」

ハンサム「それでは私はZ技のことを色々調べてみよう。彼がアローラで何をしようとしているのか分かるかもしれない」

アヤメ「お互い頑張りましょう。お休みなさい」

アヤメは自分の部屋に入った。

ハンサム(さて………私もそろそろ寝ないとな)

ハンサムも自分の部屋に入った。部屋に入ってきたハンサムにリガンが声をかけた。

リガン「あ、お疲れさまです」

ハンサム「ほう、日記を書いているのか」

リガン「ええ。日課ですよ。しかし………」

リガン「なぜシンリはこんなことをしているのでしょう?」

ハンサム「それはまだわからない。しかし、どんな理由があるにせよ、我々は彼を止めなくてはいけない」

リガン「そうですね。明日は早いのでしょう?」

ハンサム「ああ。お休み」

リガン「お休みなさい」

こうしてハンサムとリガンは眠りに就いた。
 ▼ 27 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/06 10:35:24 ID:CvpITa9A [3/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
[???]

???「カプゥ………」ガクッ

"やった!ついに、カプの巨人を倒した!これで………"

ハラ「カプの巨人までもが………ヴァンディというポケモン、異常な強さだ………」

"さあ、ハラさん。カプZを………"

ハラ「無念………しかし、約束は果たさなければ」

俺はハラさんからカプZを受け取った。

バリィン!

ヴァンディがカプZを破壊した。

"これで俺の戦いは終わりました。どうぞ、俺を逮捕してください"

クチナシ「あんちゃんは間違っている。必ずそれに気づく日がくるだろうよ」

"いえ、俺は正しい。だからこそ、オーカサスもヴァンディも俺に付いてきたんだ"

クチナシ「そうかい」

俺は連行された。アローラ警察は俺を永久に追放することを決めた。

 ▼ 28 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/06 10:44:30 ID:CvpITa9A [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
アルテミナの法律では俺を裁くことはできなかった。

しかし、周囲の俺を見る目は冷たい。あの日を境に、アローラとアルテミナは国交を断絶した。アルテミナの人間によりZ技が断絶されたのだから当たり前だろう。

俺はかつての名前を捨てた。俺の名は今や破壊と断絶の象徴であったからだ。俺が生きていくためにはこの名前は鎖でしかない。

アルテミナの新しいチャンピオンは俺が決勝で打ち負かしたかつての友だ。"Z技を1度しか使わずに挑戦者を圧倒!"と、数ヵ月前のポスターにあった。彼も気づいたのだろうか、Z技の性質に。

もしかすると、彼と俺が手を組めば………。しかし、もうZ技は存在しない。もはや後悔することは無いのだ。

アルテミナは変わる。そして、ポケモンたちも救われることだろう。

───当時の俺は、そう考えていた。

[??? 終]
 ▼ 29 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/06 23:24:04 ID:CvpITa9A [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
次の日の朝………

ハンサムが起きたときにはもうリガンは居なかった。ハンサムは朝食を食べ、ウラウラ島に向かった。

ハンサム(図書館に行けばいい資料が見つかるだろう)

ウラウラ島の図書館にはハンサムとカウンターの人と紫の髪の少女しか居なかった。

ハンサム「うーむ、このへんかな?」

"Z技の起源"

ハンサム(なかなか良さげな本じゃないか)

ハンサムは近くの椅子に座り、本を読み始めた。

"Z技の起源"

Z技はアローラに広く浸透している。では、その起源はどこにあるのだろうか?
私はアローラ中を調べ、あるZクリスタルの存在を知った。"カプZ"である。
諸君もご存じの通り、カプと呼ばれるポケモンは島の守り神である。カプZは彼らの何らかの技を変化させるのだろう。
しかし、奇妙である。カプ達にはトレーナーが存在しない。ゆえに、Z技を使用することはできないはずだ。

この点について、あるアローラ史研究家は次のように指摘した。"かがやきさま伝説に語られた、光を渡すシーンにおいて、いずれの伝承も、守り神も光を渡したと述べている。すなわち、カプZも用いられたのではないか。"

また、アーカラ島クイーンであるライチ氏は"島キングや島クイーンがカプZを介してカプ達にZパワーを注入するのではないか"と話している。

ハンサム「カプZ………」

ハンサムは本を閉じ、次の本を探し始めた。
 ▼ 30 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/06 23:42:37 ID:CvpITa9A [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
???「おじさん、何の本探してるの?」

少女が声をかけてきた。

ハンサム「あっ、ああ………君に言っても分からないだろうけど」

???「アセロラのことバカにしてるの?」

アセロラ「アセロラはね、この島でキャプテンをやってるの!島のことなら詳しいのよ」

ハンサム「キャプテン………?」

アセロラ「おじさん、もしかしてアローラの人じゃないの?なんで観光せずにこんなところにいるのかな?」

ハンサム「大人の事情さ。お嬢ちゃんには関係ないことだよ」

アセロラ「おじさん、Z技のことを調べてるんでしょ?」

アセロラが机の上の本を指差した。

アセロラ「アセロラね〜、こういうのに詳しい人を知ってるの!紹介してほしい?」

ハンサム「どんな人なんだい?」

アセロラ「クチナシおじさんだよ!クチナシおじさんは島キングなんだよ!」

ハンサム「クチナシ………」

アセロラ「もしかして、クチナシおじさんのこと知ってるの?」

ハンサム「ああ………まぁ。昔馴染みだ」
 ▼ 31 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/06 23:57:17 ID:CvpITa9A [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハンサムとアセロラはウラウラ島の東側を回り、バンバドロに揺られてポータウンの交番に向かうことにした。

ハンサム「しかし………クチナシはアローラで警察官になっていたのか」

アセロラ「おじさんとクチナシおじさんはどういう関係なの?」

ハンサム「けっこうヤンチャしてたのさ………とはいっても数十年前にな」

アセロラ「ふぅ〜ん、どんな感じだったの?」

ハンサム「私とクチナシとあと………サカキという人と悪ふざけをしていたんだ。あの頃は楽しかった………」

ハンサム「でも楽しい時間は終わった。サカキは"いつか世界を征服してみせる"って夢を、私は"警察官になってみんなを守りたい"って夢を、クチナシは………」

アセロラ「クチナシおじさんは?」

ハンサム「確か、"道を踏み外しかけた人間に寄り添える人になりたい"って言ってたかな」

アセロラ「じゃあ、クチナシは夢を叶えたのかもしれないね」

アセロラ「クチナシおじさんはポータウンの交番でスカル団を見守っているの」

ハンサム「スカル団?」

アセロラ「スカル団はね………色々あって世の中がイヤになっちゃった人の集まりなの。いつもはポータウンに引きこもってるけど、時々色々なところで悪さをするの」

ハンサム「そうか………アローラも大変なんだな」

アセロラ「でもね、クチナシおじさんは"あいつらは根は悪い奴じゃない。スカル団に居場所を見いだせればそれでいい。俺の仕事はスカル団が彼らの居場所であり続けるようにすることだ"って言ってたの」

ハンサム「居場所か………」

ハンサム(シンリを止めて、それで終わりなのだろうか?彼はアルテミナで居場所を見つけることはできるのだろうか………?)

そうこうしているうちに、二人はクチナシの交番に到着した。
 ▼ 32 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/08 19:41:57 ID:Xr.AVykQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガチャ!

アセロラ「クチナシおじさん?いる?」

クチナシ「あぁ………どうした?」

アセロラ「今日はね、クチナシおじさんの知り合いを連れてきたよ!」

ハンサム「久しぶりだな、クチナシ」

クチナシ「ハンサム………なるほど。お前が来た理由は何となく分かる。だが、俺は関係ない」

ハンサム「私はシンリのことを訪ねようとした訳ては無いのだが………」

クチナシ「そうなのか?じゃあ何をしに来たんだい?まさか休暇か?」

ハンサム「国際警察にそんな休暇は無い!………私はカプZについて知りたいんだ」

クチナシ「知らないと言ったら?」

ハンサム「それならZ技の起源について詳しく知りたいのだが」

クチナシ「まあいいだろう。これは、俺の先代の島キングから伝え聞いたことなのだがな………」

ハンサム「………」

かがやきさま アローラに 光を もたらす
かがやきさま 光を 失い 墜ちる
太陽と 月の 化身 守り神に 力を 託す
守り神と 人々が 祈り
光は ふたたび 満ちあふれる
化身 守り神に 石を 託す
それは 光を 伝える 石
石の 周りに 力が 広がり
周りの 石も
光を 伝える 力を 持った
新たな 石は 人に 渡り
新たな 石は ポケモンに 光を 与える
我らは それを Zと 呼んだ
そして 光は 石と共に
今の 世まで 語り継がれん
しかし 決して 忘れるなかれ
石は 全ての Zの 源
ひとたび 石が 砕ければ
Zは たちまち 失われ
アローラは 闇に 沈むであろう

クチナシ「太陽と月の化身………ソルガレオとルナアーラが守り神に与えた石、それがカプZだ」

ハンサム「カプZ………」

アセロラ「カプZは今ある全てのZクリスタルや、Zリングに力を与えているみたいなの」

ハンサム「じゃあ、カプZが破壊されれば………」

クチナシ「Z技は消滅し、アローラは闇に包まれる………」
 ▼ 33 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/08 20:07:58 ID:Xr.AVykQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
クチナシ「かつては島同士で戦い、カプZを持つにふさわしい島を決めていたそうだ」

ハンサム「今は………どこが持っているんだ?」

クチナシ「メレメレ島にいる最年長の島キング、ハラだ」

ハンサム「それなら今すぐハラという人間を保護するべきではないか!」

クチナシ「ハンサム………まさか、シンリがカプZを狙っているとでも?」

ハンサム「それは分からん。だが、可能性はあるだろう」

クチナシ「それはあり得ないと思うがな。シンリはアローラの人間じゃない───いや、待て、確か………」

ハンサム「どうした?」

クチナシ「そうだ、アルテミナの人間は元々Z技を使用していなかった。アルテミナには5年前にアローラから伝わって来た」

ハンサム「じゃあ、その時にアローラの人間がシンリに接触した可能性が?」

クチナシ「いや、接触なんてもんじゃない」

ハンサム「どういうことだ?」

クチナシ「シンリは島キング、ハラの弟子だったんだ」
 ▼ 34 WANクルス◆4AfqWzkuoM 18/10/10 10:00:47 ID:c/62.o86 NGネーム登録 NGID登録 報告
ハンサム「なんだって!?」

クチナシ「突然大きな声を出すなよ」

ハンサム「とにかく、シンリがハラから何らかの情報を得ていた可能性は大きい。クチナシ、ハラの動きは分かるか?」

クチナシ「分からん。だが、ハラは自分の弟子を見て見ぬふりをするような男じゃない。じきに何らかのアクションを起こすだろう」

ハンサム「アクション………?」

クチナシ「恐らく、シンリを直接止めることになるんじゃないか?」

ハンサム「待て、それはまずいことでは?」

クチナシ「………そう。シンリがカプZを狙っているなら自殺行為だ。奴の狙いがはっきりしないうちはハラを動かすわけにはいかない」

ハンサム「何とかならないのか?」

クチナシ「そうだな………今日の夜、島キングたちの会議がある。そこでハラを説得してみるとするか」
  ▲  |  全表示175   | <<    前    | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。
書込エラーが毎回起きる方はこちらからID発行申請をお願いします。(リンク先は初回訪問云々ありますがこの部分は無視して下さい)

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
(消えた画像の復旧依頼は、問い合わせフォームからお願いします。)
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼