【SS企画】バレンタインSS企画2023【投稿期間1/13〜2/14】
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船内の静寂を打ち破るけたたましいアラーム音。
その音が段々と近づいてきて、ドアが勢いよく開け放たれる。
「リシアン!生体反応だ!」
部屋に入ってきたのは、片手に騒音の元となる端末を持った青年。
名を呼ばれた女が眉をひそめると、男は端末を弄って音量を絞ってからそれを差し出した。
「ほら、この辺りにいるらしい。野生の生きたポケモンだ!」
「ユース、少し落ち着いて頂戴」
「しかもこの大きさからして、大型のポケモンかもしれない。怪獣か大型陸上グループか、あるいはドラゴンだったり……」
「ユース」
女が冷ややかな声で名を呼ぶと、ユースと呼ばれた男は叱られた子供のように身をすくめてみせた。
「希少性は理解できるわ。でも貴方はもう子供じゃないでしょう。考古学者として、大人の男性として、相応の振る舞いをお願いしたいところね」
「……勿論。冷静な判断と分析で以て、素晴らしい成果を持ち帰ると約束しよう!」
気取った台詞を紡ぎ出し、自分に向けられた冷たい視線から逃れるように身を翻して部屋を出たユースだったが、ドアが閉まった途端に向こう側からバタバタと駆け出す音がして、リシアンは軽く溜息を吐いた。