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SS

【SS】 サトシ(18) 「同窓会?」

 ▼ 1 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 22:55:22 ID:ZQoWrRkY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



◆ 夢に向かうセレナへ (http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=504910


上記SSの5年後をイメージしていますが、同作を読まなくても特に問題ありません。


 ▼ 109 ブリー@バンジのみ 17/08/09 01:14:32 ID:zPRuVA5w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴでワロタwww
支援
 ▼ 110 ケニン@グラスメモリ 17/08/09 05:58:08 ID:zZsbL5K2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援

ケンジといいケンゴといい酷いw
 ▼ 111 ボミー@みずのいし 17/08/09 06:21:26 ID:5kziUDqQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まーたアイリスはぶりか壊れるなぁ
 ▼ 112 ツボット@ふしぎなタマゴ 17/08/10 07:48:45 ID:DYK9.QPU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援


サトセレ待機
 ▼ 113 キメノコ@オニゴーリナイト 17/08/10 22:05:36 ID:Fi97Eg9g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 114 ロカロス@おとしもの 17/08/11 20:33:22 ID:G9R6Mn8E NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 115 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/14 01:43:00 ID:ndhQkteg [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 デント 「それじゃあそろそろ、イッシュの話題に入ろうか」

 サトシ 「あぁ。イッシュはライバルが多かったからな〜」

 デント 「主にドンバトルの影響だね」

 カスミ 「ドンバトル?」

 デント 「ドン・ジョージって言うマネージャーが開くバトル大会のことだよ。場所によって大会の名前は違うけどね」

 カスミ 「ふーん」

 サトシ 「気になるのはアイリスだけど」

 デント 「あぁ、アイリスはね……」

 カスミ 「その子がイッシュでサトシと旅した女の子?」

 サトシ 「あぁ」

 ハルカ 「どの地方でも女の子が一緒なのね」

 ヒカリ 「って言っても、私たちの方から同行してるんだけどね。それで、アイリスは?」

 デント 「実は、連絡が取れなかったんだ」

 サトシ 「えっ?」
 ▼ 116 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/14 01:45:00 ID:ndhQkteg [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 デント 「いや、悪い意味じゃないよ。そもそもアイリスって野生児だったから、スマホとか持ってないらしいんだ」

 サトシ 「あぁ、なるほど」

 デント 「一応、竜の里の方には連絡してみたんだけど、旅立ったまま1年くらい帰ってないって言われちゃったよ」

 サトシ 「そっか。アイリス、また旅に出てるんだな」

 デント 「なんでも、旅の途中で遭遇したレックウザを探してるらしいんだ」

 サトシ 「そっか〜。分かるなアイリスの気持ち! オレも初めてマサラタウンを旅だった日に、図鑑に載って無いポケモンを見てさ。いつか会いたいな〜って、今も思ってるんだ」

 デント 「良いね、その気持ち。そういう所も、サトシとアイリスは似てるんだね」

 サトシ 「あぁ。喧嘩とかもしたけど、なんだかんだでアイリスは良い友達だったな」

 ヒカリ 「あーあ。せっかく久々にアイリスと会えると思ったのに」

 サトシ 「ヒカリもアイリスとは あのとき以来だもんな」

 ヒカリ 「うん」

 デント 「でもほら、アイリスのことだから、ポッと連絡よこすと思うよ。今回こうして同窓会を開いてることは、実家の方に伝えてあるんだからね」

 サトシ 「そうだな」
 ▼ 117 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/14 01:47:30 ID:ndhQkteg [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 デント 「サトシのライバルで言うと、ケニヤン、コテツ、シューティーだね」

 サトシ 「懐かしいな」

 デント 「まずケニヤンだけど、ドン・ジョージのバトルクラブに就職したそうだよ」

 サトシ 「おぉ! ケニヤンにピッタリじゃん!」

 デント 「だね。筋肉質だし、熱いバトルが好きだし」

 サトシ 「ケニヤンか〜。ホント熱いバトルで……、よく名前間違えられてたっけ」

 デント 「アクセントだったね」

 サトシ 「あれ結局、どこが正しいんだ?」

 デント 「ケニヤ“ン”は違うらしいよね」

 サトシ 「それは普通に分かるけどな。“ケ”で合ってたっけ?」

 デント 「いや、多くの人は“ニ”をアクセントにしてたね」

 サトシ 「けど、間違えられまくったから、あれだけ“アクセントが違う〜”って言ってたんだろ?」

 デント 「そうすると“ニ”は間違いってことかい?」

 サトシ 「あぁ。でも“ケ”の時も違うって言ってた記憶があるし……」

 デント 「そうなると“ヤ”になるね」

 サトシ 「ケニ“ヤ”ンか。う〜ん……、なんだかんだで、あいつと会うのはバトル関係の時だけだったし、正直記憶が……」

 デント 「まぁ、ケニ“ヤ”ンってことにしておこうよ。ここであんまり悩んでも、他の皆には謎だからね」

 タケシ 「まったくだ」

 サトシ 「そうだな」
 ▼ 118 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/14 01:52:00 ID:ndhQkteg [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 デント 「続いてコテツ」

 サトシ 「あいつは おっちょこちょいだったよな〜」

 デント 「ホントにね。リーグの3日前からテントで忍んでたのに、エントリーを忘れてたって言うんだから、相当な おっちょこちょいだったね」

 シゲル 「酷いなそれ」

 カスミ 「それ おっちょこちょいのレベル越えてるわよ」

 サトシ 「ははっ、そういう奴だよ、コテツは」

 デント 「そうだね。真っ直ぐの正直者だったし、何かと憎めない存在だよ」

 サトシ 「しかもオレ、イッシュリーグでコテツに負けたからな」

 タケシ 「なるほど。実力は本物って訳か」

 サトシ 「あぁ。それでコテツは……」

 デント 「何処かを旅してるみたいだよ。世界一のポケモンチャンピオンを目指してね」

 サトシ 「そっか。コテツらしいな」

 カスミ 「世界一のポケモンチャンピオン……、サトシと似てるわね」

 サトシ 「あぁ!」


 デント 「それとシューティーだけど、彼は大学に通ってるみたいだね」

 サトシ 「大学か。確かにシューティー、色々細かく分析とかしそうだもんな」
 ▼ 119 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/14 01:52:30 ID:ndhQkteg [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 デント 「あーあと、イッシュリーグ繋がりでバージルさん」

 サトシ 「おぉチーム・イーブイ!」

 デント 「彼も変わらずレスキュー隊を続けているよ。たまにテレビに映って、彼の活躍が称賛されてるね」

 サトシ 「バージルさん凄いよな〜。レスキューやってる傍ら、手持ちイーブイズだけでイッシュリーグ優勝しちゃうんだもんな〜」

 デント 「うん。レスキューと言う仕事柄、ポケモンを強く逞しく育ててるんだろうね」

 サトシ 「特にイーブイ。甘えん坊な♀なのに、クリムガンを倒しちまったもんな」

 デント 「そうだね。イーブイのまま強く生きていくって言う、バージルさんとイーブイの決意を感じるバトルだったよ」

 サトシ 「イーブイは努力屋が多いのかもしれないな」


 デント 「それと忘れた、ルーク!」

 サトシ 「居たなぁ! ルークもドンバトルに出たんだっけ」

 デント 「ドキュメンタリー映像のためにね」

 サトシ 「そうそう。映画の撮影も手伝ったっけ」

 デント 「ゾロアのイリュージョンは、まさに映画ピッタリだったね」

 サトシ 「あぁ。何故か よくラングレーに化けてたけどな」
 ▼ 120 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/14 01:53:00 ID:ndhQkteg [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 デント 「あー、そう言えばラングレーとも連絡が取れなかったなぁ」

 サトシ 「そうなのか。まぁ、ラングレーはアイリスが主に関わってたからな」

 デント 「そうだね。 で、話を戻してルークだけど、ポケウッドの映画コンクールで優勝したの、覚えてるかい?」

 サトシ 「覚えてる覚えてる。ポケウッドの映画監督になったんだっけ」

 デント 「そう言うとちょっと語弊があるけど、結果的には変わらないかな」

 サトシ 「結果的?」

 デント 「ルークの作品、ポケウッドでも高い評価を受けて、“ポケウッドの”映画監督としてデビューを果たしたんだよ」

 サトシ 「凄いじゃん!」

 デント 「ゾロアとゴビット、ハハコモリとメラルバの役割も注目されたみたいでね、彼のこれまでの映画作りを、ポケウッドが認めた形さ」

 サトシ 「へぇ〜。じゃあもうルークの映画って見れるのか?」

 デント 「うん。シリーズものを何作も担当していて、それなりの興収を上げてるようだよ」

 サトシ 「知らなかったな。シリーズ作品って、どれくらいあるんだ?」

 デント 「最新のが21本目のはずだよ」

 サトシ 「そんなにあるのか」
 ▼ 121 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/14 01:53:40 ID:ndhQkteg [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 デント 「このまえ最新作が公開されて……、カントーでも上映されたんじゃないかな? “鈴音小道の恋歌(ラブレター)”って映画」

 ハルカ 「それ私みたかも!」

 ナナコ 「ウチも! コガネとエンジュが舞台の映画やろ? 百人一首のやつ!」

 デント 「そうそう。ルークの映画、実在の都市をモデルにすることもあるからね」

 トオル 「そうか、あのシリーズものの監督、そのルークって人だったのか」

 サトシ 「そんなに有名なのか?」

 トオル 「それなりに有名だよ。確か前作が“純黒のダークライ”、前々作が“業火のキマワリ”だったね」

 サトシ 「へぇ〜。オレ映画なんて滅多に見ないからなぁ」

 タケシ 「ジムリーダーは忙しいからな」

 カスミ 「でも、たまには息抜きも必要よ」

 サトシ 「だよな。じゃあ今度見てみるかな、そのルークの映画」

 ハルカ 「ふふっ。サトシに恋愛絡みの映画なんて似合わないけどな〜」

 ヒカリ 「ホント〜」

 サトシ 「なんだよ。オレだって いつまでも鈍感じゃないからな!」
 ▼ 122 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/14 01:54:21 ID:ndhQkteg [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 デント 「ははっ。……あと、ベルがアララギ博士の助手になったよ」

 サトシ 「ベルが助手か。……大丈夫なのか?」

 デント 「何がだい?」

 サトシ 「あの おっちょこちょいなベルが助手って……」

 カスミ 「イッシュは おっちょこちょいが多いわね」

 タケシ 「何をしたんだよ……」

 サトシ 「ベルと会うたびに突き飛ばされて びしょ濡れにされる羽目になる」

 タケシ 「……何があったんだよ」

 デント 「まぁ確かに頼りないところもあるけど、助手として しっかり働いてるようだよ」

 サトシ 「そうなのか」

 デント 「あれからみんな成長してるってことさ」

 サトシ 「なるほどな」
 ▼ 123 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/14 01:55:00 ID:ndhQkteg [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 デント 「あとは……、カベルネが、ポケモンソムリエーヌAクラスに合格したよ」

 サトシ 「あぁ、デントのライバル的な」

 デント 「彼女のソムリエとしての実力、なかなか目を見張るものがあったよ。ポケモンソムリエーヌとして お店を開くって言ってたし、今後に期待だね」

 サトシ 「店を……そっか。Aクラスになると、自分の店を持てるんだっけ」

 デント 「そうさ。それで僕の所に報告がてら相談しに来て、色々アドバイスしてあげたんだよ」

 サトシ 「へぇ〜。カベルネ、最初はデントのこと恨んでたのにな」

 デント 「彼女も成長したね」

 サトシ 「……ん? カベルネがAクラスってことは、デント追いつかれちゃったのか?」

 デント 「いいや。僕たち3兄弟、揃ってSクラスに合格してるよ」

 サトシ 「そうなのか。おめでとうデント!」

 デント 「ありがとう。3年ほど前の話だけどね」

 サトシ 「……へへっ。カベルネのやつ、これからもデントを目標に成長するんだろうな」

 デント 「そうだね。ライバルとして、僕も楽しみだよ」
 ▼ 124 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/14 01:55:30 ID:ndhQkteg [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 タケシ 「……さて。じゃあ地方ごとの近況報告は終わりかな?」

 サトシ 「あぁ。カロスの話は、シトロンたちが着いてからだな」

 タケシ 「それじゃあ後は自由時間とするか。サトシの顔、バトルしたいって書いてあるもんな」

 サトシ 「やべ、バレた」

 カスミ 「まったくもぉ」

 シゲル 「サトシらしいね」

 タケシ 「どうだろう。料理を外に出して、サトシとバトルを見ながら歓談は?」

 ナナコ 「ええなええな! サトシはんと言ったらバトルやもん。ウチ賛成やで!」

 ヒカリ 「そうね。バトル中は、久々に会えた仲間同士、お喋りしたいし。ねっ?」

 ハルカ 「ねー♪」

 サトシ 「よし! じゃあ手始めにヒロシ、バトルしようぜ!」

 ヒロシ 「来ると思ったよ。セキエイリーグ以来だね!」

 サトシ 「あぁ!」
 ▼ 125 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/14 01:56:00 ID:ndhQkteg [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 デント 「それじゃあ僕は、Sクラスソムリエとして、みんなのポケモンを見てあげるよ」

 カスミ 「へ〜面白そう!」

 ナナコ 「ウチのメガニウム見たってや!」

 トオル 「それじゃあ僕は、サトシの迫力あるバトルを写真におさめようかな」

 シゲル 「良かったら、研究所のポケモンも撮って行きなよ」

 トオル 「ホントかい!? じゃあお言葉に甘えるよ」






こうしてオレたちは、思い思いの一時を過ごした。


ヒロシと、シゲルと、タケシと、ナナコとバトルして。

ハルカとヒカリには、コンテストやトップコーディネーターとしての話を聞いて。

トオルには、ポケモンたちの写真を撮って貰って。

タケシ、カスミ、デントから、ジムリーダーとしての心がけ、運営のコツなどを教えて貰って。



気が付けば、あっという間に時間は過ぎ去って行った。

 ▼ 126 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/14 01:56:30 ID:ndhQkteg [12/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 127 ウオウ@かなめいし 17/08/14 03:00:16 ID:VArs6zqs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 128 ーギラス@ラブラブボール 17/08/14 03:24:43 ID:ZqlIIMxo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
異次元のジュナイパー観たいわwww

支援
 ▼ 129 アコイル@Zリング 17/08/14 08:23:47 ID:M28h7rDE NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 130 ゲツケサル@メタルコート 17/08/14 08:32:07 ID:.lVyDL4I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 131 ュプトル@バクーダナイト 17/08/14 15:18:22 ID:X1iV34E. NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 132 ズクモ@おいしいみず 17/08/15 09:06:10 ID:sMrScP9s NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 133 イティ@ほしのかけら 17/08/18 05:31:27 ID:b/qtd42E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 134 ッスグマ@たつじんのおび 17/08/18 15:35:38 ID:vjrXgmtk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 135 クライ@せいれいプレート 17/08/19 17:59:38 ID:k0jt3jg2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
忙しいのかな?支援
 ▼ 136 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/20 00:04:01 ID:aQ2ijmY. [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


18時――。

空はオレンジ色に染まり、空を飛ぶ鳥ポケモンたちのシルエットが、ひときわ目立つ。


 タケシ 「……それじゃあ、そろそろ お開きだな。ハルカとヒカリは飛行機の時間もあるし」

 ハルカ 「うん。あっという間だったなぁ」

 ヒカリ 「本当ね。明日も お休みなら良かったのに」

 カスミ 「仕事が優先よ。ハルカもヒカリも、ホウエンとシンオウの代表的なトップコーディネーターなんだから」

 ヒカリ 「うん。ありがとうカスミ」

 カスミ 「私も今日は早めに帰って、明日の水中ショーの確認しないとな〜」

 ヒロシ 「僕たちも、明日は朝一でウツギ博士の所だから、ジョウトに向かうとするよ」

 トオル 「そうだね」

 ナナコ 「ウチも明日は大学やからな」

 サトシ 「そっか。みんなありがとな、オレのために集まってくれて」
 ▼ 137 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/20 00:04:30 ID:aQ2ijmY. [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
改めてサトシは、ここに集結した仲間たちに感謝の気持ちを伝えた。

ジョウト、ホウエン、シンオウ、そしてイッシュ。

遠く離れた地から わざわざマサラタウンと言う田舎町に出向いてくれたことは、サトシにとって、本当に有難いことだった。


 デント 「僕は一泊予定だったから、もう少し残るよ」

 サトシ 「そっか。イッシュじゃ日帰りは無理だもんな」

 タケシ 「オレも最後まで付き合うぞ」

 シゲル 「まぁ必然的に僕も そうなるね」

 カスミ 「そう言えば、カロスでサトシと旅したメンバー、結局来なかったわね」

 タケシ 「飛行機の遅れ、けっこうデカかったみたいだな。もうカントーの空港には着いたってメール入ったから、今頃リムジンバスだろうけど……」

 ハルカ 「ちょっともう無理そうね」

 ヒカリ 「カロスの人たちとも会いたかったな〜」

 タケシ 「なに、また機会はあるさ。当然また集まるだろ、サトシ?」

 サトシ 「あぁ。今度は皆で温泉でも行きたいな」

 ヒロシ 「良いね、泊まりがけの同窓会」

 ナナコ 「ほはエンジュの良い旅館、紹介するで!」

 ハルカ 「フエン温泉も良いわよ?」

 ヒカリ 「ふふっ。今から次回が楽しみねっ」
 ▼ 138 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/20 00:05:10 ID:aQ2ijmY. [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
みんな、自分のために集まってくれる――。

そして、それを楽しみにしてくれている――。

サトシにとって、これほど嬉しいことは無いだろう。

そしてそれは、ジムリーダーの立場に思い悩むサトシにとって、前向きになれる特効薬でもあった。


 サトシ 「みんな、今日は本当にありがとう。オレ、ジムリーダーとして まだまだで、けっこう思い詰めてたけどさ、みんなに元気を貰ったよ」

 ハルカ 「ふふっ。思い詰めるなんてサトシらしくないもん。頑張ってね、これからも」

 ヒカリ 「サトシなら大丈夫っ。応援してるからね!」

 カスミ 「まぁ、最初のうちは みんな悩むわよ。しっかり悩んで、自分の答えを見つけなさいよね」

 ヒロシ 「そうだよサトシ。真実は、いつも一つ、とは限らないんだし、自分の方向性を確立するのも大事だよ」

 トオル 「そうだね。サトシなら出来るさ。なんたって夢はポケモンマスターだからね!」

 ナナコ 「そやで。一般トレーナーからジムリーダーになったサトシはん、ウチらにとって希望の星やからな!」

 デント 「うん。サトシの諦めない心、まさにいま、発揮すべきじゃないかな」

 シゲル 「まぁ、相談くらい乗るよ。僕とサトシが、マサラの出世頭なんだからね」

 タケシ 「みんながサトシを応援してるんだ。悩んでも良い。迷っても良い。その先にあるものを掴めれば、お前も立派なジムリーダーになれるさ」

 サトシ 「みんな……、ありがとう。本当にありがとな。オレ、もう少し もがいてみるよ。みんなに恥じないジムリーダーになるために!」

 タケシ 「あぁ。その意気だぞ!」




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 ▼ 139 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/20 00:06:02 ID:aQ2ijmY. [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシは、自分の街へと帰って行く皆の背中を、最後まで見送った。

そして とても暖かな気持ちになって、空を見上げ、一息ついた。


 タケシ 「……良い気分転換になったみたいだな」

 サトシ 「あぁ」

 デント 「ジムリーダーは誰しも、プレッシャーに押し潰されそうになるものだよ。誰だって思い悩むし、誰だって弱気になる。サトシだけじゃないのさ」

 タケシ 「そうだな」

 サトシ 「ありがとな、タケシ。デント。こうやって相談できる仲の知り合いが居て、本当に良かったよ」

 タケシ 「それは お前の人柄にも表れてるんじゃないのか?」

 デント 「そうだね。僕もタケシも、サトシに興味を持って、旅に同行したんだもんね」

 サトシ 「へへっ、サンキュー」

 シゲル 「まぁ、サトシの お人好し具合は僕も凄いと思うよ」

 サトシ 「それ褒めてるのかよ」

 シゲル 「褒めてるよ」

 サトシ 「ホントかよ〜」

 シゲル 「ほらほら。ひとまず少し片付けよう。カロスからの客人を もてなすんだろ?」

 タケシ 「そうだな。料理も温め直すか」

 デント 「少し追加しても良いね」

 サトシ 「……ふぅ。カロスのみんなと会うのも楽しみだなぁ」
 ▼ 140 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/20 00:06:40 ID:aQ2ijmY. [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




そうして待つこと約1時間――。


 シトロン(18) 「ごめんくださいーい」

 ユリーカ(13) 「こんばんはー!」

 
 サトシ 「おぉ……シトロン! ユリーカ!」

 ピカチュウ 「ぴっかぁ!」

 ユリーカ 「わはっ……サトシ! ピカチュウ! 会いたかった―!」

 デデンネ 「でねねねぇ!」

 シトロン 「サトシ! お久しぶりです!」


シトロンとユリーカが、研究所に到着した。

飛行機の遅れによって、すっかり暗くなってからの対面だった。


シトロンは、特徴的な髪型とメガネは変わらないけど、どことなく男らしくなったと言うか、堂々とした出で立ちになっていた。

ユリーカは、もうポケモンを持てる年齢だ。当時はキープだったデデンネのトレーナーに、晴れて なれたんだろうけど、ポシェットに連れてる姿は当時のままだ。
 ▼ 141 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/20 00:07:20 ID:aQ2ijmY. [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シトロン 「初めまして、シトロンです。この度はサトシの同窓会に誘って頂いて、ありがとうございます」

 タケシ 「こちらこそ、遠い所ありがとう。長旅お疲れさま」

 ユリーカ 「あれ? ソムリエの人だ!」

 シトロン 「えっ……デントもサトシの仲間だったんですか!?」

 デント 「久しぶりだね、シトロン、ユリーカ。まさかこんな形で再会できるなんて思わなかったよ」

 サトシ 「えっ? 知り合いなのか?」

 デント 「あぁ。ミアレシティの釣り大会と、地下鉄、それにプリズムタワーを見に行った時に出会ったんだ」

 シトロン 「なんだぁ。あの時サトシの知り合いって知っていれば、もっと色々話せたんですけどね」

 ユリーカ 「でも凄い偶然だね!」

 デント 「うんうん。正にファンタスティックなテイストだね」


シトロンとユリーカが、デントと知り合いだったことに、サトシは驚いた。

遠く離れたカロス、イッシュ地方の旅仲間が、偶然、遠い地で知り合っていたのだから。

そんな奇跡とも言える繋がりに、ある種の世間の狭さを感じつつも、サトシは一つ、気になることがあった。
 ▼ 142 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/20 00:08:00 ID:aQ2ijmY. [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「それで……、カロスからは、2人だけか?」

 シトロン 「あっ……はい。けっこう急な話だったので、みんな都合が付かなかったみたいで……」

 ユリーカ 「……サトシ、やっぱり気になるよね、セレナのこと」

 サトシ 「んっ……まぁな」

 タケシ 「セレナ――。その子もサトシの旅仲間だったのか」

 サトシ 「あぁ。ポケモンパフォーマーの、お洒落な女の子だよ。そっか……やっぱり忙しいよな、セレナは」

 デント 「パフォーマー……、トライポカロンと言えば、カロス地方で衰えない人気を誇る、ポケモンとトレーナーの祭典だね」

 サトシ 「オレ、カロスを旅してる時、色々セレナに世話になったんだよな。……忙しいのは仕方ないけど、会いたかったなぁ」

 タケシ 「サトシが そこまで残念そうにするの、珍しいな」

 デント 「うん。助手のケンタ君と電話が通じなかった時とは、雲泥の差だね」

 シゲル 「って言うより、鈍感なサートシ君が、女の子に対して“会いたかった”なんて言うこと自体、驚きだよ。むしろ別の意味を疑いたくなるねぇ」

 ユリーカ 「ふふ〜ん。そうだよね〜。だってサトシ、セレナと お別れの時に……」

 サトシ 「おいおいここで言うなよユリーカ」
 
 シゲル 「ん? なんだいなんだい?」

 デント 「気になるね。カップルの意味すら知らなかったサトシが、そのセレナって子と何かあったのかい?」

 ユリーカ 「実はねぇ〜」 ニヤニヤ
 ▼ 143 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/20 00:09:00 ID:aQ2ijmY. [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 144 デカバシ@トポのみ 17/08/20 01:21:45 ID:/Om/EwXQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 145 オル@びっくりこやし 17/08/20 02:13:34 ID:/8kCqeJ2 NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ケンタww
 ▼ 146 イオーガ@グラスメモリ 17/08/20 08:35:27 ID:Ntf.l1jc NGネーム登録 NGID登録 報告
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サトセレ期待していいんだよね?
 ▼ 147 ガヤンマ@うつしかがみ 17/08/20 16:00:34 ID:V5L/pae6 NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 148 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/22 00:06:00 ID:EN.OqTRY [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





2年前――。


トウエツ地方を一人旅していたサトシは、ポケモンセンターのテレビニュースで、新たなカロスクイーンが誕生したことを知った。

それは即ち、エルが防衛戦で敗退したことを意味するのだが、彼にとって、注目すべき点は そこでは無かった。

新カロスクイーンとしてインタビューに映し出された少女が、サトシの よく知る人物だったからである。



  インタビュアー 『新カロスクイーン、おめでとうございます!』

  セレナ 『グスッ……ありがとうございます。夢みたいです!』

  インタビュアー 『ヤシオプロダクションにスカウトされて、一躍期待されてきましたが、ファンの皆さんに向けて、一言お願いします』

  セレナ 『はいっ。あのっ、こんな私を今まで応援してくれて、本当にありがとうございました。皆さんの声援、すっごく嬉しかったですし、励みになりました!』

  インタビュアー 『長きに渡ってクイーンの座を守り抜いてきたエルさんに勝利して、どんなお気持ちですか?』

  セレナ 『ずっと憧れてきたエルさんと同じステージで戦えたことが、まず誇りに思えますし、そのっ……なんて言ったらいいか……、テールナー、ヤンチャム、ニンフィア、みんな頑張ってくれたお陰でっ……、本当に、本当に嬉しいです!』

  インタビュアー 『ふふっ。息の合ったパフォーマンスでしたもんね』
 ▼ 149 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/22 00:06:30 ID:EN.OqTRY [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「セレナ! カロスクイーンになれたのか!」

 ピカチュウ 「ぴぃかぁ〜!」


テレビ画面のセレナは、嬉し泣きしていた。

頬を赤くして、涙を流しながら、けれど笑顔でインタビューに答えるセレナの姿に、サトシは思わず釘付けになる。

3年前まで一緒に旅していた仲間が、こうして偉業を成し遂げた――、それはサトシにとっても、堪らなく嬉しいことだった。



  インタビュアー 『新クイーンになれたこと、誰に伝えたいですか?』

  セレナ 『えっと、私の夢を応援してくれたマ……母に伝えたいですし、それにっ、一緒に成長してきたライバルたちにも!』

  インタビュアー 『セレナさん、ライバルの子たちとも仲が良いですからね』

  セレナ 『はい! ……でも、一番に伝えたいのは、以前、一緒に旅した仲間です』

  インタビュアー 『旅仲間ですか!』

  セレナ 『きっと今も、何処かを旅してると思うんです。ピカチュウと一緒に。私の“目標”の……その人に、伝えたいなぁって』

  インタビュアー 『素敵ですね。ピカチュウを連れた その子も、きっと喜んでくれるでしょうね』

  セレナ 『ふふっ……はいっ!』
 ▼ 150 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/22 00:07:00 ID:EN.OqTRY [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「セレナ……!」

 ピカチュウ 「ぴかぁ〜」


恐らくこのインタビュアーは、ニュアンス的に、セレナが言う“ピカチュウを連れた人”を、女の子だと思い込んでいるようだ。

けどそれは、紛れもない、サトシのことだった。


 サトシ 「すげぇぜセレナ。カロスクイーンに……、夢、叶えたんだな」

 ピカチュウ 「ぴっかぁ!」


サトシの脳裏に、旅の最後、空港での出来事が蘇る。

薄れていた記憶が、鮮明に呼び覚まされてくる。色付いてくる。


自分のことを“目標”にしてくれたセレナ。

“もっと魅力的になる”と、自分に誓ったセレナ。

そして別れ際、セレナはエスカレーターを駆け上がって、唇を、そっと重ねてきて――。
 ▼ 151 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/22 00:07:30 ID:EN.OqTRY [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「あれからもう、3年か……」


その当時は鈍感だったサトシも、成長するにつれ、“そういう知識”も身についてきた。

あの時のセレナの行動が、恐らく自分への最大限の好意の表現であるということを、サトシは最近になって確信した。


 サトシ 「3年前……、けどセレナ、まだオレのこと、想っててくれたんだな」

 ピカチュウ 「ぴか」


インタビューのセレナの発言から、サトシは そう言う風に実感した。

3年。

年頃の女の子なら、疎遠になった男なんかより、身近な男に心移りしても おかしくない。

けれどセレナは、3年間ずっと、自分のことを目標として見てくれていた――。

それはサトシにとって、嬉しく、どこか恥ずかしく、そして自らを奮い立たせた。


 サトシ 「……セレナは夢を掴んだんだ。オレたちだって負けてられないぞ!」

 ピカチュウ 「ぴっか! ぴかちゅう!」


まずは今回こそリーグ優勝。

そしてポケモンマスターと言う夢に少しでも早く近付けるべく、バトルの特訓に全力を尽くそうと、サトシは誓った。
 ▼ 152 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/22 00:08:00 ID:EN.OqTRY [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「……そうだ。セレナに何か、お祝いしてあげたいな」

 ピカチュウ 「ぴっか」

 サトシ 「けど、セレナの連絡先とか知らないし、実家の住所も知らないし……。あ、ミアレジムなら住所調べられるから、シトロンに頼むか」

 ピカチュウ 「ぴかちゅぅ」

 サトシ 「……いや待てよ。ヤシオプロダクションって言ってたよな。ってことは、そこに贈ればセレナに届くよな!」

 ピカチュウ 「ぴぃか!」


ヤシオが元カロスクイーンであって、これまで何人ものカロスクイーンを世に送り出して来たプロデューサーであることは、サトシも知っている。

サトシは確信し、早速パソコンを借りてギフトを検索する。


 サトシ 「って言っても、どんなもの贈れば喜んでくれるかな〜」

 ピカチュウ 「ぴか〜」

 サトシ 「流石に洋服とかは好みがあるだろうし……、リボンくらいの小物なら良いんだろうけど、カロスクイーンのお祝いに小物って言うのもなぁ」







   ― セレナ 『きっと、サトシが選んだものなら、ピカチュウ達、なんでも喜んでくれると思うんだ』




 ▼ 153 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/22 00:08:30 ID:EN.OqTRY [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「あっ」

 ピカチュウ 「ぴか?」

 サトシ 「……自分の直感を信じろってことだよな」



サトシはオンラインショッピングのギフトの中から、花束を選んだ。

セレナをイメージした、ピンク系統で まとめられた、可愛さと華やかさを併せ持つ花束。

そこに青いリボンとメッセージカードを添えて、ヤシオプロダクションのセレナ宛てに、ギフトを注文した。


 サトシ 「セレナ、喜んでくれると良いな!」

 ピカチュウ 「ぴかちゅ〜!」









 ▼ 154 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/22 00:09:00 ID:EN.OqTRY [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 155 ンバーン@みずたまリボン 17/08/22 00:10:18 ID:5KsmjzAY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 156 ボネア@きのみぶくろ 17/08/22 06:18:14 ID:G65z5Ees NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 157 マルス@パワーバンド 17/08/22 10:16:27 ID:lrMwrdnk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 158 イル@ハイパーボール 17/08/22 16:51:54 ID:xASo.PVE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
甲州街道さんだ
 ▼ 159 ェイミ@きょうせいギプス 17/08/24 13:08:26 ID:QtLUjY1k NGネーム登録 NGID登録 報告
支援やで
 ▼ 160 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/27 01:43:30 ID:dNTZTH.2 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ユリーカ 「サトシ、セレナにキスされたんだよね〜」

 シゲル 「わお」

 デント 「それはそれは。ファンタスティックだねぇ」

 サトシ 「おいユリーカ」

 タケシ 「キスって……、それ、そのセレナって子がサトシのこと好きだったってことなのか?」

 ユリーカ 「うん。もう明らかにね」

 シトロン 「まぁ、思い返してみれば、セレナの言動には、サトシへの好意が見て取れましたね」

 シゲル 「なんだいなんだサートシ君。君を好きになる女の子が居たとはねぇ」

 サトシ 「ま、まぁ、そんなことよりさ。他のカロスのメンバー、みんな何してるんだ?」

 シゲル 「話題を逸らすとは……、照れてるのかい?」

 サトシ 「うるせぇ」
 ▼ 161 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/27 01:44:00 ID:dNTZTH.2 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シトロン 「まぁ、あんまりこの話題ばかりじゃアレですもんね。まずショータは……」

 ユリーカ 「ショータはダイゴさんの手伝いしながら大学に通ってるよ。トロバはポケモンカメラマンの道を勉強し始めて、ティエルノはポケモンとのダンスユニットを作っちゃって。サナは変わらずにパフォーマーでカロスクイーンを目指してて、ミルフィはポフレの専門店をオープンしたの。あーあとビオラさんとザクロさんが婚約するんだって! それでサトシぃ! セレナとは連絡とってるの?」

 デント 「えらく簡単にまとめちゃったね」

 シゲル 「ユリーカちゃん、サトシとセレナのこと、そんなに興味あるのかい?」

 ユリーカ 「うん! だってセレナ、旅の間、ずーっとサトシのこと気になってたんだよ。セレナったら乙女なんだから、私、いつ告白するのかなーってキュンキュンしながら眺めてて、もうそれだけで毎日が楽しくて、あ、勿論みんなとの旅も楽しかったけど、セレナの……」

 シトロン 「ほらユリーカ。ちょっと喋りすぎだよ」

 ユリーカ 「だって〜」

 シゲル 「でも僕も気になるね。サトシとセレナの仲は」

 タケシ 「オレもだ。サトシは色んなメンバーで旅してたけど、サトシに明確に好意を持つ相手って、今まで居なかったんだ。それだけで大ニュースだぞ」

 サトシ 「大ニュースって……なに言ってんだよタケシまで」

 ユリーカ 「それでどうなの? セレナとは連絡とってるんでしょ?」

 サトシ 「……最後に連絡取り合ったのは、半年くらい前になるかな」

 シトロン 「半年……ですか」

 ユリーカ 「えぇぇぇ半年!? なんで!?」

 サトシ 「何て言うか……、連絡しにくかったんだ」



 ▼ 162 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/27 01:44:30 ID:dNTZTH.2 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




半年前――。


サトシがジムリーダーに就任して、1週間が経った頃だった。


 職員A 「失礼します。サトシさん宛てに荷物が届いてますよ」

 サトシ 「オレにですか?」


ちょうど、前ジムリーダーからの引継ぎが終わって、“ジムリーダー・サトシ”としてオープンする間近。

色々な準備があり、サトシは連日ジムに寝泊まりしていたが、自分宛ての荷物がジムに直接届くのは、この時が初めてだった。


 職員A 「これ……、差出人は女の子の名前ですね。彼女さんですか?」

 サトシ 「いやオレに彼女なんて いませんよ」

 職員A 「それじゃあファンの子ですかね?」

 サトシ 「いやそれこそ違いますよ。まだジムリーダーとして正式にデビューも してないですし」

 職員A 「またまたー。サトシさん格好良いですし、何より、一般トレーナーからジムリーダーに昇格した希望の星、なんて言われてるじゃないですか。早くからファンが付いても不思議じゃありませんよ?」

 サトシ 「そういうものなんですかね、ジムリーダーって」

 職員A 「前ジムリーダーのリュウゴさんにも、ちょくちょくファンの子から手紙や荷物が届いてましたし、割と そういうものですよ」

 サトシ 「なんだか それもそれで落ち着きませんね。……それで、送り主は何て子ですか?」

 職員A 「これは……、アサメタウンのセレナって子からですね」

 サトシ 「えっ……セレナから!?」

 職員A 「あ、知り合いなんですね」

 サトシ 「はい。以前一緒に旅してた仲間なんです」

 職員A 「そうだったんですか。じゃあ私は失礼するので、プレゼント確認してくださいねー」

 サトシ 「あ、ありがとうございます」
 ▼ 163 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/27 01:45:00 ID:dNTZTH.2 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
テーブルの上に置かれた箱は、両手でないと持てない大きさだが、重さは無く、“割れもの注意”のシールが貼られている。

サトシは早速、箱を開ける。

梱包のプチプチを取り出し、綺麗な包みを開けると、そこには沢山のクッキーが入っていた。


 サトシ 「おぉ、クッキーだ!」

 ピカチュウ 「ぴか?」

 サトシ 「見ろよピカチュウ。セレナからクッキーが届いたんだ」

 ピカチュウ 「ぴっかぁ!」

 サトシ 「……ポケモンたちの形してる」


クッキーを取り出して よく見ると、ピカチュウ、ゲッコウガ、ハリマロン、テールナーなど、旅してた頃のポケモンが模られていた。

そして箱の底に、封筒が入っているのをサトシは見つける。


 サトシ 「手紙……か」


封筒の中には、ピカチュウシルエットの可愛らしい便箋が入っていた。

そして、そこに並ぶ綺麗な文字。
 ▼ 164 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/27 01:45:30 ID:dNTZTH.2 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


サトシへ。


お久しぶりです。

ジムリーダー就任、おめでとうございます。

サトシがジムリーダーに就任したと聞いて、何か お祝いしたいと思って、クッキーを焼きました。

みんなで食べて下さいね。


それと、遅くなってしまいましたが、私がカロスクイーンになった時、花束を贈ってくれて、ありがとうございました。

あの時はサトシの連絡先が分からなかったので、やっと直接お礼を伝えることができました。

サトシからプレゼントを貰ったのは、リボンに続いて2回目ですね。

ファンの人からプレゼントを貰うことはありますが、サトシから貰うプレゼントは格別です。

とっても嬉しかったですし、その後の励みにもなりました。


ジムリーダーとして、これから大変かと思いますが、頑張ってください。

最後まで諦めない心と、リーグ優勝を果たした実力があれば、絶対に大丈夫ですよね。


私も頑張ります。

絶対にカロスクイーンに帰り咲いて、サトシに負けない存在に、なってみせます。


それでは。

カロスクイーンに再び なれたら、会いに行っても良いですよね。

 ▼ 165 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/27 01:46:00 ID:dNTZTH.2 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 サトシ 「セレナ……、大丈夫かな」

 ピカチュウ 「ぴぃか」


敬語で綴られている手紙と、文章のニュアンスに、サトシは何処か、セレナを心配に思った。

特に最後の一文は、何故か弱々しいイメージを受ける。強いはずのセレナのイメージとは、なんとなく似つかない。


 サトシ 「クッキーは後で食べるとして……、何て返事しようか」

 ピカチュウ 「ぴか」


サトシは返事に悩む。

送り主の住所、即ちセレナの自宅が分かったので、これでセレナとの連絡手段は確保した訳だが、どうしても、返事の文面に悩んでしまう。



……この少し前。

セレナはトライポカロン・マスタークラスの初めての防衛戦で、チャレンジャーに破れてしまったからだ。



 ▼ 166 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/27 01:46:30 ID:dNTZTH.2 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 167 ブラーバ@きょうせいギプス 17/08/27 02:23:22 ID:WxXRVtBU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 168 ルキモノ@しろいハーブ 17/08/27 10:57:25 ID:AKDpBtPE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 169 ョボマキ@ペアチケット 17/08/27 21:47:34 ID:IFsCH4x. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
じらすねえ
 ▼ 170 ルシェン@ハンサムチケット 17/08/31 00:40:11 ID:Mr/pCcHY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 171 ワーク@スチールメモリ 17/08/31 10:38:46 ID:1ejOEACo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 172 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 01:00:00 ID:nzhAUjgQ [1/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 サトシ 「……それで、その時の返事は、当たり障りないことを書いたっけな」

 シトロン 「確かに……。防衛戦に敗れたと言う現実の前に、あまり無神経なことは書けませんからね」

 ユリーカ 「私は逆に! サトシがセレナを元気付けてあげるべきだと思うけどな」

 サトシ 「その方が良かったかもしれないかな……」

 デント 「いや。手紙は本心まで伝えることは不可能だから、サトシの判断は正解だったと思うよ」

 タケシ 「あぁ。特にそういうデリケートな時期なら尚更だ」

 ユリーカ 「それで……、セレナから返事は?」

 サトシ 「あぁ。“応援ありがとう。私もこれから頑張ります”的な内容だった」

 シゲル 「それ以外に書けないだろうね、この場合」

 サトシ 「この場合?」

 シゲル 「そのセレナって子は、サトシのことが好きなんだろ?」

 サトシ 「それはっ……」

 ユリーカ 「好きだよ」

 シゲル 「好きな相手に、自分の失敗を伝えるのが、どれだけ勇気のいることか。出来れば黙っておきたいはずだよ」

 シトロン 「えぇ。特にセレナの場合、防衛戦に敗れたと言うニュースが出回ってしまいましたから、改めての報告と言うのは、ちょっと勇気がいりますね」

 シゲル 「だからセレナは、サトシに報告するのを、躊躇ってたと思うよ」

 タケシ 「だな。むしろ、サトシがジムリーダーになったのをキッカケに、覚悟を決めたんだろう」

 デント 「そうだね。サトシを お祝いするには、自分のことも話すことになる――。セレナは、サトシを祝うために勇気を出したってことだよ」
 ▼ 173 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 01:05:00 ID:nzhAUjgQ [2/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「……オレと同じだったのかな」

 ユリーカ 「えっ?」

 サトシ 「セレナがエルさんに勝って、カロスクイーンになったって聞いた時、オレすげぇ嬉しかったんだ。思わず花束贈ったくらい」

 シゲル 「へぇ。サートシ君が女の子に花束ね〜」

 ユリーカ 「ふふっ。セレナ喜んでたよ。私にもメールで、“サトシから花束貰っちゃったー!”って はしゃいでたもん」

 サトシ 「そりゃ良かった。……それで、セレナが夢を叶えたのに、オレ、何やってんだろうって。その時は まだトウエツ地方を旅してる最中でさ。オレ、このままで良いのかって」

 シトロン 「サトシは旅の経験を通じて強くなってるんです。悩むことじゃないですよ」

 ユリーカ 「そうだよ」

 サトシ 「サンキュー。でも その時のオレ、まさに今のセレナみたいだったな」

 タケシ 「まぁ、仲間が夢を叶えたって聞いたら、焦っちまうものだよな」

 サトシ 「でさ、オレ、トウエツリーグで優勝して、ジムリーダーのオファーを貰って。ようやくセレナに恥ずかしくない立場になったと思ったら、セレナが防衛戦に敗れちまって……。上手く行かないよな、世の中」

 シトロン 「サトシは夢に一歩近づいて、セレナは夢から遠ざかった……。複雑ですよね」

 デント 「恋に障害は付き物とは言うけれど、こうも上手く行かないとねぇ……」

 サトシ 「いや恋とか違うからな」

 シゲル 「ふ〜ん」

 サトシ 「なんだよ」
 ▼ 174 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 01:10:00 ID:nzhAUjgQ [3/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ユリーカ 「……ねぇサトシ。ユリーカのお願い、聞いてくれない?」

 サトシ 「ん? お願いって?」

 ユリーカ 「サトシにね、セレナを励ましてほしいの」

 サトシ 「あぁ。そのくらいなら お安い御用だけど、でもどんな風に切り出すか……」

 ユリーカ 「違うの。セレナと直接会って!」

 サトシ 「えっ!?」

 ユリーカ 「セレナ、最近なんだか暗いの。防衛戦で負けちゃったこともあるけど、なんだか他のワケも あるみたいで……」

 サトシ 「他のワケ?」

 ユリーカ 「うん。でも私には話してくれないの。サナやミルフィにも聞いてみてってお願いしたんだけど、2人にも話してくれなくて……」

 シトロン 「ユリーカ、僕が知らない間に、けっこうセレナたちと連絡取り合ってたんだね」

 ユリーカ 「だってお兄ちゃんは向こうが忙しいし」

 シトロン 「まぁそうだけど」

 サトシ 「向こう?」

 シトロン 「追って話します」
 ▼ 175 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 01:10:30 ID:nzhAUjgQ [4/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「けど、ユリーカやサナたちでも聞き出せないことを、オレに話してくれるかな? さっきの話じゃないけど、立場的にも……」

 ユリーカ 「会っちゃえば話すって。セレナ、サトシと会いたいはずだよ?」

 サトシ 「オレもセレナとは会いたいけど、気まずくなっちゃアレかなって」

 シゲル 「ほぉ。やっぱりサトシは、セレナが気になってると」

 サトシ 「なっ……仲間としてな! 当然だろ」

 シゲル 「へぇ〜」

 ユリーカ 「ふふ〜ん。サトシもセレナと会いたいんなら決まりだね!」

 サトシ 「けど……、いや、勿論セレナと会いたいし、セレナを励ましたいけど、ジムリーダーって立場があるから、そう言う理由で休んで良いのかなって……」

 ユリーカ 「もー! サトシはセレナと仕事、どっちが大事なの!?」

 サトシ 「そりゃ仲間を大切にしたけど……」

 デント 「はははっ。なんだか彼女に せがまれるようなシーンだね」

 タケシ 「ユリーカ。サトシの考えも分かってやってくれ。ジムリーダーは責任ある職なんだ。これが身内の危篤とかだったら話は別だけど、正当な理由なく長期間 休むのは、何かと難しいんだよ」

 ユリーカ 「それは分かってるけど……」

 デント 「ジムリーダーの代理が居れば、話は別なんだけどね」

 ユリーカ 「じゃあお兄ちゃん。シトロイドをサトシのジムに呼んじゃおうよ!」

 サトシ 「いやそれはダメだろ」

 シトロン 「ダメですね」

 ユリーカ 「そんなぁ……。じゃあセレナは……」
 ▼ 176 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 01:11:00 ID:nzhAUjgQ [5/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シトロン 「……ですが、正当な理由を作ることは可能ですよ」

 ユリーカ 「ホント!?」

 サトシ 「出来るのか!?」

 シトロン 「考えてみてください。僕もサトシも、同じ電気タイプのジムリーダーです」

 サトシ 「あぁ」

 シトロン 「そして、サトシはジムリーダーになったばかりの初心者です」

 サトシ 「そうだな」

 タケシ 「……なるほど」

 サトシ 「どういうことだ?」

 シトロン 「サトシが“ミアレジムを視察”すれば良いんですよ」

 サトシ 「オレが……視察?」

 デント 「なるほどね」

 タケシ 「ジムリーダーが他のジムの視察に行くことって、けっこうメジャーなんだ。勿論、ジムを休む正式な理由にもなる」

 サトシ 「そうなのか!」

 シトロン 「ですのでサトシは、明日以降もジムをクローズにする手配を取ってください。カロス地方ともなれば、5日くらいは休めるでしょう」

 ユリーカ 「流石お兄ちゃん!」

 サトシ 「サンキュー! じゃあちょっと事務方に連絡して来る。明日の朝一でカロスに出発だ!」

 ユリーカ 「おー!」
 ▼ 177 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 01:11:30 ID:nzhAUjgQ [6/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシは部屋の隅に移動して、事務員に連絡を入れた。

急な休み拡大であるが、長年アニポケを見ている方なら分かるように、ジムは割と簡単に休みに出来てしまうものである(笑)


 シトロン 「……ちょっと待ってください。もしかして、カロス行きの深夜便、間に合ったりしません?」

 ユリーカ 「えっ? こんな時間でもカロスに行く飛行機あるの!?」

 デント 「いま調べてるよ。……22時55分に、エールカロス航空の便があるみたいだね」

 ユリーカ 「やったぁ!」

 シゲル 「……けど、もう20時になるよ。国際線は手続きが面倒だし、マサラからのリムジンバスって終わってるんじゃないか?」
 
 ユリーカ 「えぇぇぇぇっ!?」

 タケシ 「仕方ない。オレの車で空港まで送るぜ」

 シトロン 「本当ですか!?」

 タケシ 「あぁ。サトシの仲間のためとあれば、協力するしかないだろ?」

 シトロン 「ありがとうございます!」

 ユリーカ 「ありがとうタケシさん!」
 ▼ 178 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 01:12:00 ID:nzhAUjgQ [7/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シゲル 「ははっ。急な展開ですね」

 デント 「そうだね。でも、サトシの仲間らしいじゃないか」

 シゲル 「えぇ。サトシの人脈は、たまに僕も見習いたいですよ」

 タケシ 「デント……どうだ? もし良かったらニビジムに泊まらないか?」

 デント 「それは助かるよ。あのとき以来だし、積もる話もあるしね」

 タケシ 「そうだな」

 シゲル 「なら今日は、これでお開きですね。片付けは僕が済ませますから、皆さんは空港に急いで下さい」

 タケシ 「悪いなシゲル」

 デント 「すまないね。散らかしておいて、片付けだけ押し付ける形になってしまって」

 シゲル 「構いませんよ。2人には、おいしい料理を ご馳走になりましたしね」

 ユリーカ 「ありがとうシゲルさん」

 シトロン 「助かります」
 ▼ 179 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 01:15:00 ID:nzhAUjgQ [8/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 サトシ 「連絡してきたぜ。とりあえず明日からの休みはOK」

 タケシ 「よし。それじゃあ急いで空港だ」

 サトシ 「え?」

 ユリーカ 「夜の飛行機に間に合うの! 早く早く!」

 サトシ 「夜のって……、あとどれくらいあるんだ?」

 シトロン 「22時55分の便ですよ」

 デント 「手続きがあるから、実質あと2時間も無いね」

 サトシ 「それ間に合うのか!?」

 タケシ 「だからオレが車を出すんだ。サトシ、一旦 家に寄りたいだろ?」

 サトシ 「おう……そうだな。荷物もあるし、母さんにも言わなきゃアレだし」

 ユリーカ 「じゃあ急ぐよサトシ!」

 シゲル 「サートシ君。ちゃんとセレナを励まして来るんだよ」

 サトシ 「あぁ。サンキューなシゲル。ドタバタしちまって」

 シゲル 「気にすること無いよ。まぁ、ジムリーダーとして大変だろうけど頑張れ。次に会う時は、良い知らせを待ってるよ」

 サトシ 「シゲルも大学、頑張れよ。あと、ポケモンたちも よろしくな」

 シゲル 「任せといてくれよ。……あー、あとユリーカ」

 ユリーカ 「なぁに?」

 シゲル 「サトシとセレナの顛末、メールで良いから教えてね。これアドレス」

 ユリーカ 「……ふふっ。オッケー!」

 サトシ 「おい」

 タケシ 「さぁさぁ時間無いから行くぞ!」

 ユリーカ 「レッツゴー!」
 ▼ 180 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 01:19:30 ID:nzhAUjgQ [9/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


タケシの車に乗り込んだサトシたちは、一旦サトシの家へ。

サトシはハナコに事情を話して急いで荷造り。

その間、タケシたちはハナコに挨拶。シトロンとユリーカは、あの電話から5年越しに、サトシの家に訪れることが出来たことになる。



そうしてすぐに、一行はマサラタウンを後にした。

夜の高速道路を ひた走り、空港に着いたのは、21時半頃。出発まで1時間以上あるが、国際線であることを考えればギリギリだ。



 タケシ 「それじゃあ、気を付けて行って来いよ」

 サトシ 「あぁ。サンキューなタケシ。同窓会を仕切って貰った上に、空港まで送って貰っちまって」

 タケシ 「良いってことよ。それより、ちゃんとセレナを元気付けて来いよ」

 サトシ 「あぁ!」

 デント 「サトシ。レディーの心は繊細だから、変に空回りして傷付けないようにね」

 サトシ 「分かってるさ」

 デント 「うん。……おっとユリーカ」

 ユリーカ 「なぁにソムリエさん?」

 デント 「サトシとセレナが どんな感じになったか、メールで良いから教えてね。これアドレス」

 ユリーカ 「ふふっ。はーい!」

 サトシ 「デントもかよ!?」

 シトロン 「ほらサトシ。急がないと」

 タケシ 「そうだぞ国際線なんだから」

 サトシ 「……ったく。 じゃあ行ってくるよ」

 タケシ 「頑張れよ!」

 デント 「また会おうね!」
 ▼ 181 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 01:20:00 ID:nzhAUjgQ [10/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 182 ンチュラ@バグメモリ 17/09/01 14:41:27 ID:UybKZuDs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 183 ャース@あおいバンダナ 17/09/01 14:47:46 ID:5EoCeXl. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 184 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 23:23:00 ID:nzhAUjgQ [11/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




定刻、22時55分。

サトシたちを乗せたカロス空港行きエールカロス航空293便が、カントーの地を飛び立った。


 シトロン 「いやぁ、ドタバタしましたけど、なんとか落ち着きましたね」

 ユリーカ 「まさかカントーに来て6時間で帰るなんて思わなかったな〜」

 シトロン 「そうだね」

 サトシ 「これからセレナに会えるのか……」

 ユリーカ 「嬉しい?」

 サトシ 「嬉しい……って言うか懐かしいな。5年ぶりだし」

 ユリーカ 「ねぇサトシ。聞いても良い?」

 サトシ 「ん?」

 ユリーカ 「旅が終わって、空港でセレナにキスされた時、どんな感じだった?」 ワクワク
 ▼ 185 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 23:23:33 ID:nzhAUjgQ [12/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「ぶっ……。ユリーカどんだけオレとセレナの関係に興味あるんだよ!?」

 ユリーカ 「だって〜、一緒に旅してた仲だし〜、最後に勇気出したセレナのこと考えると〜、やっぱり気になっちゃうもん!」

 シトロン 「僕も あの時は衝撃を受けましたね。あんなに大勢の人が居る空港で、いきなりキスですからね」

 ユリーカ 「そうそう! 奥手だったセレナが! 恥ずかしさを放り出してキスしたんだよ! 分かる、サトシ? どれだけ凄いことか?」

 サトシ 「そりゃぁ……」

 ユリーカ 「サトシももう鈍感じゃないでしょ? セレナの気持ちに、ちゃんと答えてあげなよ」

 サトシ 「分かってるよ。確かに あの時のオレ、セレナのキスに深い意味とか考えなかったけど……」

 ユリーカ 「えぇぇぇどう考えても深い意味でしょ!?」

 シトロン 「ちょっ……ユリーカ静かに」

 サトシ 「いやほら。感謝の気持ちを込めたキスとか、あるじゃん? それにカロスとかだと、キスなんて挨拶レベルなのかな〜って思ったりもしたし」

 ユリーカ 「私いままで挨拶みたいなキスしたことある!?」

 サトシ 「……無かったな」

 ユリーカ 「でしょ! も〜ホントに鈍いんだから!」
 ▼ 186 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 23:24:00 ID:nzhAUjgQ [13/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「いや……だからさ、セレナのキスの意味に気付いた時、なんて言うか、すげー急に恥ずかしくなったよ」

 ユリーカ 「セレナは その恥ずかしさを押し殺してサトシにキスしたのに……」

 サトシ 「まぁ……うん。でも あの時はセレナすぐホウエンに行っちまったし、セレナがカロスクイーンになった時には気付いてたけど、わざわざそのことを掘り返すのもアレだし……」

 ユリーカ 「言い訳は いらないっ。セレナに会ったら、ちゃーんと返事してあげてよ! あれ、告白みたいなものなんだから!」

 サトシ 「告白……か」

 シトロン 「ユリーカ……、あんまりセレナが居ない所でペラペラ喋るのは良くないよ」

 ユリーカ 「分かってるけど……」

 サトシ 「なぁ、ジムリーダーってモテるのか?」

 シトロン 「いきなりですね。まぁ名誉ある立場ですし、一般トレーナーの憧れですから、まぁモテるでしょうね」

 ユリーカ 「って言うより、ジムリーダーのほうから“好きです”って行けば、90%以上はOK貰えると思うよ?」

 サトシ 「う〜ん……」

 シトロン 「5年ぶりに会う身としては、サトシの口から“モテる”なんて言葉が出たことに驚きですよ。何かあったんですか?」

 サトシ 「いや、実はオレのジム、チャレンジャーの男女比が同じくらいなんだ」

 シトロン 「それは珍しいですね。普通、男性の方が多いものですよ」

 サトシ 「あぁ。事務方の人も珍しいって言ってたな。なんでも、ジムリーダーがオレに変わってから、女性チャレンジャーが増えたって」

 ユリーカ 「……それって、サトシ目当ての女の子が来てるってこと!?」

 サトシ 「やっぱ そういうことだよなぁ」
 ▼ 187 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 23:24:30 ID:nzhAUjgQ [14/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ユリーカ 「なにそれ!? サトシにはセレナが居るのに!」

 シトロン 「ユリーカ。その辺はサトシの問題ですから」

 サトシ 「ついでに言うと、ジム戦 終わってから、食事に誘われたり、あと……プライベートで会いたいって手紙も貰うな」

 ユリーカ 「それ“デートしたい”ってことでしょ!? ダメだよサトシ! そんな誘惑に負けたら!」

 シトロン 「だからそれはサトシの問題だからね。ユリーカが怒る所じゃないからね」

 サトシ 「安心しろよ。ジムの仕事が忙しくて、それどころじゃないからさ」

 ユリーカ 「……ってことは、忙しく無かったら、デートするってこと?」

 サトシ 「そういう訳じゃないけど……」

 ユリーカ 「もぉ〜。サトシはセレナがキープしてるんだよ? そういう実感サトシには無いの!?」

 シトロン 「ユリーカ。恋人関連で“キープ”って、悪い意味で聞こえるからね」

 サトシ 「落ち着けてってユリーカ。大丈夫。セレナを悲しませるようなことは してない。断言するぜ」

 ユリーカ 「そういう問題じゃないのに」



 CA 「失礼致します。お食事サービスになります。和食と洋食をお選び頂けます」


 シトロン 「ほらユリーカ、この話は終わり。 では僕は洋食を頂きます」

 ユリーカ 「じゃあ……私も洋食お願いします」

 サトシ 「オレは和食で」

 CA 「かしこまりました。それでは ご準備致します」
 ▼ 188 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 23:25:00 ID:nzhAUjgQ [15/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


座席のテーブルが広げられて、トレーに乗せられた夕食が3人の元に準備された。

シトロンとユリーカが選んだ洋食は、チキンソテーがメイン。それにパンとサラダ、コーンスープ、チーズとチョコレートケーキが付く。

サトシが選んだ和食は、牛肉の胡麻味噌和えがメイン。スモークサーモンのサラダが加わり、ご飯とパン、味噌汁、チーズとチョコレートケーキが付く。


 サトシ 「和食なのにパンも付くのか。炭水化物半端ないぞ」

 シトロン 「カロスの航空会社ですからね。けど、エールカロス航空のパンは美味しいって評判なんですよ」

 サトシ 「へぇ〜」

 ユリーカ 「いただきまーす!」



 サトシ 「って言うかさ、そろそろ2人のことも聞かせてくれよ」

 シトロン 「あぁ、そう言えば まだでしたね」

 ユリーカ 「じゃあ まずは私から」

 サトシ 「おう」
 ▼ 189 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 23:25:41 ID:nzhAUjgQ [16/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ユリーカ 「サトシたちとの旅が終わった後、私は しばらく、ジムの お手伝いしてたの」

 シトロン 「旅に出る前から、ユリーカにはジムの手伝いを して貰ってたんです」

 サトシ 「へぇ〜」

 ユリーカ 「ジムをお手伝いしながらポケモンのこと勉強してね、12歳になって、デデンネと一緒にカロス地方を旅したんだ」

 サトシ 「お、ユリーカも旅したのか! でも、なんで12歳まで待ったんだ?」

 シトロン 「勿論、10歳なりたてで旅させるなんて危ないからですよ! トレーナーズスクールでポケモン学やトレーナーの基本を学んでからでないと、一人旅なんて許せません」

 ユリーカ 「こうなの。私もサトシたちとの旅で色んなこと学んだから、大丈夫だって言ったのに」

 シトロン 「そういう訳にはいきませんよ。ユリーカは女の子なんですから! 本当なら一人旅も させたくなかったんです」

 ユリーカ 「過保護」

 サトシ 「ははっ。まぁ、シトロンはユリーカのことを思ってくれてるんだぜ?」

 ユリーカ 「分かってるけど、なんだかね〜」

 シトロン 「……それと、将来的にユリーカには、ミアレジムのジムリーダーを継いで欲しいと思ってるんです。その辺の勉強も兼ねて、2年間待ってもらった訳ですよ」

 サトシ 「お、ユリーカもジムリーダーになるのか!」

 ユリーカ 「うん。って言っても、もうしばらく先だけどね」

 シトロン 「まぁ、最初はシトロイドのサポート的な立ち位置を考えてるんですが」

 サトシ 「そっかシトロイドか」

 ユリーカ 「だからなんでサポートなの? 私もジムリーダーとして……」

 シトロン 「カロスリーグの結果」

 ユリーカ 「ギクッ」
 ▼ 190 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 23:26:20 ID:nzhAUjgQ [17/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「ん?」

 シトロン 「ユリーカですが、カロスを旅して、8つのバッジを集めることは出来たんです」

 サトシ 「そうなのか! 初めての旅はバッジを集められないで断念するトレーナーが多いって聞くけど、ユリーカ優秀じゃん!」

 シトロン 「えぇ。その点は僕も認めてるんですよ。ただ……」

 サトシ 「ただ?」

 シトロン 「各地のジムリーダー……、ザクロさんやウルップさん、コルニたち、僕たちのこと、かなり印象に残ってるみたいなんですよね」

 サトシ 「あぁ、一緒にフレア団の暴走を止めた訳だからな」

 シトロン 「なので、何というかこう……、ユリーカの“頑張り”を評価して、バッジを渡したケースがあったんですよ」

 サトシ 「……それはジムリーダーとして間違いじゃないだろ?」

 シトロン 「勿論。ですが、“頑張り”と“実力”は違います。特に、リーグに挑戦するトレーナーたちは、本気で挑んで来ますからね」

 ユリーカ 「……てへっ。1回戦で負けちゃった」

 サトシ 「あらら」

 シトロン 「流石に僕も優勝しろとは言いませんが、まだまだ未熟なユリーカを、ジムリーダーにする訳にはいきませんよ」

 サトシ 「なるほどな」

 ユリーカ 「でも、良い経験したもん。次こそはデデンネと一緒に優勝するんだから!」

 サトシ 「その意気だぜユリーカ!」

 ユリーカ 「けど、今年はトライポカロンに挑戦するんだー!」

 サトシ 「……ははっ。そうだよな。ユリーカはトレーナーとパフォーマー、両方を目指してるんだもんな」

 ユリーカ 「うん!」
 ▼ 191 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/01 23:27:00 ID:nzhAUjgQ [18/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 192 リン@ジガルデキューブ 17/09/02 00:22:31 ID:X40B4Oi6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 193 ポポタス@じめじめこやし 17/09/02 17:15:43 ID:U2xjjqcI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 194 ダイトス@あさせのかいがら 17/09/02 18:22:42 ID:I1879ApQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 195 ガレックウザ@みずのいし 17/09/03 18:38:44 ID:MBsicHiw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 196 ンペルト@ゴーストメモリ 17/09/04 07:17:55 ID:oCCQtaak NGネーム登録 NGID登録 報告
支援です
 ▼ 197 ルタンク@フリーズカセット 17/09/06 17:34:42 ID:dTHGsGZs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 198 ルリア@ポイントマックス 17/09/06 19:07:40 ID:WTgBzvl2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
超支援
 ▼ 199 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/06 22:58:55 ID:tPtOxrv6 [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「シトロンは最近どうなんだ?」

 シトロン 「実は僕……」

 ユリーカ 「お兄ちゃんね、リリアさんと付き合ってるんだよ」

 サトシ 「リリアさん?」

 シトロン 「覚えてませんか? 旅の途中で出会った、ミミロルを連れていた女性です。オレンジロゴの社長令嬢の」

 サトシ 「んー……」

 ユリーカ 「もー。ホント、サトシって女の子に興味無いんだから!」

 サトシ 「仕方ないだろ5年前だぞ……」

 シトロン 「仕方ないですよね。それでまぁ、リリアさんと正式に お付き合いさせて貰ってるんです。お互いの両親も公認で」

 サトシ 「そうなのか。ユリーカのシルブプレに真っ赤になってた頃が嘘みたいだな」

 ユリーカ 「お兄ちゃん変わったもんね」

 シトロン 「えぇ。サトシを見習って、僕も強く生きて行こうと心に決めましたから」

 ユリーカ 「強く生きてく内容が“リリアさんと付き合う”って何だかね〜」

 シトロン 「僕は真剣なんです!」
 ▼ 200 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/06 23:00:00 ID:tPtOxrv6 [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「ははは。……ん? じゃあユリーカをジムリーダーにする理由って」

 シトロン 「あくまで将来的な話ですけど、僕がリリアさんと結婚したら、オレンジロゴを継ぐことになるかもしれません。そうなると、ジムリーダーはユリーカに任せるしか無いですからね」

 ユリーカ 「お兄ちゃん、もう結婚のことまで考えてるんだよ」

 サトシ 「ホント、あの時のシトロンからは考えられないな」

 シトロン 「僕ももう18歳です。それくらい考えて普通ですよ」

 サトシ 「……いや、早いと思う」

 ユリーカ 「でも、リリアさんは20歳だし、数年後〜って考えれば ちょうど良いかもね」

 サトシ 「へぇ〜。リリアさんの方が年上になるのか」

 シトロン 「はい。旅の途中に会った時は、そこまで深い話は出来ませんでしたが、お付き合いしてみて、とても優しい、素晴らしい女性だって実感しました」

 サトシ 「へぇ〜」

 ユリーカ 「うん……そうだよね。リリアさんの母性って言うか、お兄ちゃんの恥ずかしいことも受け入れる優しさ、ちょっと引くくらい凄かったもんね(オネショとか裸でアーボックとか)」

 サトシ 「引くくらい?」

 シトロン 「えっ……なんのことだいユリーカ?」

 ユリーカ 「あ、気にしないで。5年も前のことだから」
 ▼ 201 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/06 23:01:30 ID:tPtOxrv6 [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「シトロンとユリーカも成長してるんだなぁ。……他にカロスで目ぼしいことって何かあったか?」

 シトロン 「知り合い関連は、さっきユリーカが粗方 喋ってしまったので……そうですねぇ」

 ユリーカ 「ビオラさんとザクロさんの結婚式、来年って言ってたっけ?」

 シトロン 「そうだね。6月の日が良い日に挙げるらしいですよ」

 サトシ 「あの2人が結婚か……。考えてみると、ジムリーダー同士の結婚って初めて聞いた気がするな」

 シトロン 「そうですよね。あの当時から仲良さげでしたし、無事にゴールインってところですかね」

 ユリーカ 「サトシもセレナとゴールインするんだよね?」


 サトシ 「……例の負のエネルギー的な奴って、まだ残ってるのか?」

 ユリーカ 「ねぇサトシっ!」

 シトロン 「分かりませんが、少なくとも人間界への被害は聞かないですね」

 サトシ 「そっか。ゲッコウガとプニちゃんが頑張ってるってことだよな」

 シトロン 「えぇ。あの巨石が暴走した距離は かなりのものですから、負のエネルギーは相当な範囲に拡散してると思われます。それを全て駆逐するのは、そう簡単では無いでしょうし、まだゲッコウガたちが影で活躍してくれていると見るべきでしょうね」

 ユリーカ 「もー。鈍感が治ったと思ったら一気に奥手になっちゃうんだから!」
 ▼ 202 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/06 23:02:40 ID:tPtOxrv6 [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シトロン 「まぁまぁユリーカ。サトシは久々にセレナと会うから緊張してるんだよ」

 サトシ 「いやいや。旅仲間と会うのに緊張なんてする訳ないだろ」

 ユリーカ 「じゃあ なんでセレナの話に、そんなに素っ気ないの?」

 サトシ 「いや、それはほら。セレナとキスしたこと思うと、なんか気まずいような気がして……」

 ユリーカ 「セレナが勇気を出してキスしたのに、気まずいなんてサトシひどいよ」

 サトシ 「いや勿論そんな悪い意味じゃないぞ。ただ……」

 ユリーカ 「はぁ。言い訳しない分、5年前のサトシの方が格好良かったな」

 サトシ 「うぅ……」

 シトロン 「だからユリーカ。サトシとセレナの問題に僕たちが首を突っ込んじゃダメだって」

 ユリーカ 「私はただ、落ち込んでるセレナに元気になって欲しいだけだもん」

 サトシ 「そこは安心しろって。ちゃんとセレナを励ますからさ」

 ユリーカ 「……頼むよサトシ」

 サトシ 「あぁ」

 ユリーカ 「ホントにホントだよ?」

 サトシ 「任せとけって。オレだって、セレナと話したいこと沢山あるからさ」
 ▼ 203 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/06 23:05:00 ID:tPtOxrv6 [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シトロン 「……そうだサトシ。カロスの変化と言われて、これは話しておくべきかもしれません」

 サトシ 「どうした?」

 シトロン 「例の負のエネルギーとの関連性は低い……と言うより、僕は無関係だと思っていますが、今カロスで、ちょっとした事件が起きてるんです」

 サトシ 「事件?」

 シトロン 「はい。実は、極端に衰弱したポケモンが、多く見つかっているんです」

 サトシ 「衰弱したポケモンが……見つかる? どういうことだ?」

 シトロン 「その通り、森の中など人気の無い所で、極端に衰弱したポケモンが保護されるんですよ」

 サトシ 「野生ってことか?」

 シトロン 「野生です。一応」

 サトシ 「“一応”?」

 シトロン 「順を追って話します。そもそも、野生ポケモンが衰弱した状態で保護されるのは、何も珍しいことではありません。野生に住む宿命みたいなものですから」

 サトシ 「あぁ。そんなポケモンたちを保護するために、ポケモンレンジャーが活動してるんだもんな」

 シトロン 「はい。……ですが、最近そのように保護されたポケモンが、明らかに、人工的な危害を加えられているんです」

 サトシ 「それって……ポケモン虐待ってことか!?」

 シトロン 「……言い方は悪いですが、虐待の方が、まだマシかもしれません」

 サトシ 「えっ?」

 シトロン 「保護されて、ポケモンセンターに運び込まれたポケモンの症状が……、遺伝子異常なんです」
 ▼ 204 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/09/06 23:06:00 ID:tPtOxrv6 [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 205 ットロトム@インドメタシン 17/09/06 23:07:37 ID:7ilqbBb6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なんか不穏に…
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 ▼ 206 ラマネロ@するどいツメ 17/09/06 23:14:12 ID:IkjGxoRI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 207 ォッシュロトム@ともだちてちょう 17/09/07 07:11:29 ID:byI1VTxI NGネーム登録 NGID登録 報告
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甲州街道さんってSS企画でないの?
 ▼ 208 ルガレオ@スピーダー 17/09/10 08:06:42 ID:8vmvTVys NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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