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【SS】 サトシ(18) 「同窓会?」

 ▼ 1 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 22:55:22 ID:ZQoWrRkY [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



◆ 夢に向かうセレナへ (http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=504910


上記SSの5年後をイメージしていますが、同作を読まなくても特に問題ありません。


 ▼ 9 ローゼル@スチールメモリ 17/08/01 23:07:44 ID:q5hYm5oQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おお!支援
 ▼ 10 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 23:08:00 ID:ZQoWrRkY [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




その当時、ジムリーダー協会がサトシに声をかけた理由――、それは、ジムリーダーへの勧誘だった。

丁度その頃、トウエツ地方イフクタウンにある“イフクジム”ジムリーダーが、トウエツ四天王への昇格を果たした。

当然、イフクジムのジムリーダーが不在となることから、その年のトウエツ地方ポケモンリーグ優勝者であるサトシに、声がかかった訳だ。


単にリーグ優勝者だから、と言う訳では無く、サトシの これまでのリーグ成績も、当然勘案されている。

そして何より、ホウエンチャンピオンのダイゴ、シンオウチャンピオンのシロナ、カロスチャンピオンのカルネ、以上3名がサトシのジムリーダー勧誘に前向きな姿勢を示したため、話が早く進んだ。

“3人のチャンピオンに推薦されるサトシは何者なのか”とポケモンリーグ協会内で話題になったのは、余談である。


当然この話を、サトシは快諾した。

ジムリーダーになると言うことは、彼の夢、ポケモンマスターに近づくことは明白で、かつ、バトル好きなサトシが断る理由は無かった。


ジムリーダーと言っても、仕事はバトルだけでなく、報告書や定例会議など事務作業も多数ある。

当然サトシも それを把握しており、説明を受け、その上でジムリーダーと言う職に就いた訳だが、現実は、思ったほど簡単なことではなかったらしい――。



 ▼ 11 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 23:10:00 ID:ZQoWrRkY [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 会長 「サトシ君。呼ばれた理由は分かるね?」

 サトシ 「……はい。先月分の提出書類、遅れてしまって申し訳ありません」


ジムリーダー協会の応接室に通されたサトシは、会長に頭を下げた。

ジムリーダーとしての仕事のうち、“バトル以外”の部分で、サトシは大苦戦。特に書類関係の事務作業については、期限を遅れることが常態化していた。


 会長 「ジムリーダーに なったばかりで大変なのは分かる。しかし、こうも事務方が遅れてしまっては、こちらも困るんだ」

 サトシ 「はい」

 会長 「そうして遅れて提出された書類には、不備も目立つ。見直しすれば気付くレベルのミスも多い」

 サトシ 「うぅ……」

 会長 「協会は、8つのジムの提出書類を取りまとめる立場なんだ。サトシ君の遅れは、他のジムにも迷惑がかかっているんだ」

 サトシ 「はい。分かっています。本当に申し訳ないです……」

 会長 「それは何度も聞いている。もっと抜本的な対策をして貰わないと困ると言ってるんだ」

 サトシ 「でもっ……あ、ですが、ジム戦のチャレンジャーに恥じないようにバトルの特訓をしていると、どうしても書類とかに手を回す時間が足りなくなってしまって……」

 会長 「それでも他のジムリーダーたちは きちんと期限を守ってる。サトシ君だけ特別扱いする訳にはいかないんだ」

 サトシ 「……ごもっともです」
 ▼ 12 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 23:12:00 ID:ZQoWrRkY [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 会長 「……はぁ。勿体ないとは思わないか? チャレンジャーから見た、サトシ君のジムリーダーとしての評価は、とても高いんだ。むしろ、ジムリーダーに なったばかりでここまで評価が高いのも珍しい」

 サトシ 「評価……ですか」

 会長 「ジムリーダー協会が公認している訳ではないが、とある雑誌で、ジムリーダーを対象にした特集が組まれていたんだ」

 サトシ 「ジムリーダーの特集ですか?」

 会長 「あぁ。定期的にジムリーダー特集を組んでる雑誌なんだ。その中のアンケートで……、これはまぁ、実物を見た方が早いだろう」


そう言うと会長は、応接室の隅にある本棚の前に向かう。

ポケモン関連の書籍の一角に雑誌が固められていて、その中の一番端、恐らく最新号を手に取って、サトシに渡した。


 会長 「見てみなさい。折り目が付いてるページだ」

 サトシ 「はい。えっと……」


ページをめくっていくと、確かに“ジムリーダー特集”なる項目が。

ジムリーダーのポケモンや、ジムのデザイン、チャレンジャーの声などが記事にされている。

その中で、特集の そこそこの分量が使われたアンケートコーナーがあった。

 ▼ 13 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 23:14:00 ID:ZQoWrRkY [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


【アンケート】(抜粋)



◆ 男子に人気のジムリーダー、ベスト5!

 1位 : フウロ

 2位 : スズナ

 3位 : アカネ

 4位 : ツクシ

 5位 : ミカン



◆ 女子に人気のジムリーダー、ベスト5!

 1位 : マツバ

 2位 : ミクリ

 3位 : サトシ

 4位 : デンジ

 5位 : トウキ



◆ 熱いバトルのジムリーダー、ベスト5!

 1位 : アスナ

 2位 : サトシ

 3位 : コルニ

 4位 : スズナ

 5位 : マキシ



◆ ミステリアスなジムリーダー、ベスト5!

 1位 : ゴジカ

 2位 : アーティ

 3位 : マツバ

 4位 : ナツメ

 5位 : マーシュ
 ▼ 14 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 23:16:00 ID:ZQoWrRkY [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
◆ 一緒に働いてみたい(門下生になりたい)ジムリーダー、ベスト5! <男女混合回答>

 1位 : サトシ

 ┗ とにかく熱いバトルが気持ち良い。こんな人と特訓して強くなりたい!

 ┗ リーグ優勝からのスカウトは、まさしく一般トレーナーの希望の星!

 ┗ 熱いバトルに可愛いピカチュウのギャップにキュンとしちゃう!


 2位 : カミツレ

 ┗ 事務が遊園地なんて最高!

 ┗ モデルのジムリーダーなんて斬新だし素敵!

 ┗ 魅力的なボディからのダジャレは笑う。



 3位 : コルニ

 ┗ メガシンカと深い関わりを持つ由緒正しきジムだから。

 ┗ ルカリオとの深い絆を見て、自分もそんな風になりたいって思った。

 ┗ 強さ、熱さ、活発さが揃ったコルニは、まさにジムリーダーって感じ!


 4位 : ホミカ

 ┗ バンドのジムは盛り上がる!

 ┗ 毒ポケ使いの女の子ってのがシビれる!

 ┗ チャレンジャーにモモンの実を提供する優しさに惹かれました。


 5位 : マーシュ

 ┗ バトルフィールドの大型スクリーンが幻想的。

 ┗ 振袖が可愛い! 私も振袖でバトルしたい!

 ┗ ポケモンと話せるようになれるかも!


 ▼ 15 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 23:16:30 ID:ZQoWrRkY [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 サトシ 「……こんな結果になるんですね」

 会長 「正直こちらも驚いてるよ。特にサトシ君は、まだジムリーダーなって間もないのに、“女子に人気”と“熱いバトル”でランクインだ。しかも、“一緒に働きたい”は1位」

 サトシ 「それは驚きです」

 会長 「それだけサトシ君のバトルは、チャレンジャーを惹きつけ、奮い立たせるものがあるんだろう。協会としても、サトシ君には頑張って貰いたいし、今後に期待しているんだ」

 サトシ 「はい」

 会長 「しかし、事務作業も立派な仕事だし、他のジムリーダーは問題なく仕上げている。サトシ君だけ特別扱いすることは出来ない」

 サトシ 「はい……」

 会長 「ひとまずサトシ君。今日は終わりにするから、早急に先月分の書類を提出してくれたまえ」

 サトシ 「分かりました」

 会長 「くれぐれも、チャレンジャーたちの想いと、協会側の期待を無駄にしないように、よろしく頼むよ」

 サトシ 「はい……、よく考えます」

 ▼ 16 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 23:17:00 ID:ZQoWrRkY [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ジムリーダー協会から、ジムに戻って来たサトシは、事務室のデスクに向かった。

時刻は20時をまわっており、一般職員は既に退社している。


 サトシ 「はぁ……。少しでも進めないとなぁ」

 ピカチュウ 「ぴかぴ」

 サトシ 「ごめんなピカチュウ。今日は残業だ」


パソコンを開き、提出書類のフォーマットを呼び出す。

勤務管理や経理、報道資料などは事務方職員が作成するが、ジム戦の報告書類、チャレンジャーの情報集計、ポケモンの状態などの書類は、サトシが作成する。

逆に、それらはジムリーダーであるサトシにしか作成できない書類だ。


 サトシ 「オレが人気のジムリーダーか……」


キーボードを叩きながら、サトシは呟く。

彼自身は、チャレンジャーと熱いバトルを繰り広げ、率直な感想をアドバイスとして伝えると言う、ジムリーダーの基本的な仕事を こなしているとしか考えていない。

それだけでアンケートの上位にランクインするなんて実感は無い訳だ。
 ▼ 17 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 23:17:30 ID:ZQoWrRkY [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「……確かに、チャレンジャーの数、だんだん増えてるような気がする」


先代ジムリーダーと交代した当初は、それなりの数のチャレンジャーが現れた。

しかし、それは新ジムリーダーの“お試し”、“お手並み拝見”的な意味合いが強かったのか、しばらくすると、チャレンジャーの数は落ち着いてきた。

けれどその後、じわじわとチャレンジャーの数が増えはじめ、今では、“待ち”と“予約”が入ることも珍しくない。


 サトシ 「雑誌に載ったせいだったのかな。……あ、固まった!?」


突然、キーボードの文字入力が受け付けなくなる。

画面の右下には、特徴的なアイコンが。


 サトシ 「……またかよ。ったく、“プログラムの更新”が入ると すぐ固まるんだよなぁ!」


サトシはパソコンから目を離し、オフィスチェアに思いきり寄り掛かった。

足を伸ばし、手は ぶらりと下げ、目を瞑る。


 サトシ 「バトルは好きだけど……、オレ、向いてないのかな」

 ピカチュウ 「ぴかぴぃ……」
 ▼ 18 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 23:18:30 ID:ZQoWrRkY [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チャレンジャーが増えれば、その分、報告書の数は多くなる。

報告書の数が多くなると、その分、事務作業の時間が長くなり、その作業が終わらない間に、次のチャレンジャーが現れる――、そんなループが、サトシに降りかかっていた。


 サトシ 「せっかく来てくれたチャレンジャーの挑戦、やっぱり全部 受けたいもんな」

 ピカチュウ 「ぴかぁ」

 サトシ 「でも、そのせいで報告書を進める時間が……って、単にオレ、報告書から逃げてるだけだよなぁ」

 ピカチュウ 「ぴかぴ……ぴかぴぃか」

 サトシ 「ごめんな、情けなくて。とにかく報告書、進めないとな」


サトシは再度、パソコンに向かう。幸いプログラム更新は終わっていた。

チャレンジャーとのバトルを理由に、報告書から目を背けていたことは、サトシ自身も分かっていたようだが、苦手なことを後回しにしてしまうのは、人間の“性”だろう。


その後、日付が変わるまで、サトシは報告書の作成に取り組んだ。



 ▼ 19 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 23:19:00 ID:ZQoWrRkY [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 サトシ 「……けど全然終わる気がしねぇ!」

 ピカチュウ 「ぴかっ!?」


午前0時40分、サトシが声を上げた。

バトル報告の数が多すぎて、終わりが見えてこないのだ。


 サトシ 「うぅ……、1日5戦もチャレンジャー受け付けてたら、そりゃ報告書も溜まるよ! もっと計画的に受け入れるんだった!」

 ピカチュウ 「ぴかぴ……」

 サトシ 「考えてみたら、オレたちが旅してた頃って、ジム戦の先客が居たら、次の日まで待たされてたじゃん! それが普通なんだよ! オレの運営がダメだったんだよ!」

 ピカチュウ 「ぴかぴぃか」


深夜のテンションなのか、サトシの感情がヒートアップする。

眠たそうなピカチュウは、律儀に彼に付き合う。


ジムリーダー協会として、1日のチャレンジャー受け入れ人数に特に制限は無いが、ポケモンの負担にならないよう、ジムリーダー自身の判断で設定する必要がある。

なのでジムによっては、1日1組しか受け入れない所もあり、一方で、バトルを簡略化して、十数件も受け入れる所もある。


サトシが定めている1日5件のチャレンジャー受け付けは、ポケモンたちの負担とバトルのクオリティを両立した、ギリギリのラインなのだ。
 ▼ 20 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 23:19:30 ID:ZQoWrRkY [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「そもそも月初めの方のバトル、いまいち覚えてないし……、これ受け入れ態勢 考えないとマズいことになるぞ」

 ピカチュウ 「ちゃぁぁぁ〜」 アクビ

 サトシ 「……仕方ない。チャレンジャーには悪いけど、2、3日、ジム休みにしよう。一気に報告書を終わらせないと」

 ピカチュウ 「ぴか」

 サトシ 「ふぁぁ……、そうと決まれば今日は寝よう。夜更かしより、明日を有効に使うべきだよな」

 ピカチュウ 「ぴぃか」

 サトシ 「じゃあ、おやすみピカチュウ」


サトシは立ち上がると、ヨロヨロと応接ブースに向かう。

そしてソファに倒れ込むと、そのまま眠りについた。







 ▼ 21 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/01 23:20:00 ID:ZQoWrRkY [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 22 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/01 23:48:18 ID:6v02iSyk NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
甲州街道さんの新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

支援
 ▼ 23 ケンカニ@レンズケース 17/08/02 00:29:38 ID:z7MNOVsU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今までのこの人のSS一覧みたいなのがほしい
 ▼ 24 ョロボン@ピジョットナイト 17/08/02 00:43:52 ID:swZ4x5EI NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
セレナはどうした
 ▼ 25 クタス@おおきなキノコ 17/08/02 10:04:19 ID:05f3oyxk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 26 ヤップ@ヒレのカセキ 17/08/02 10:09:11 ID:oNDarBwA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>24
後で出て来るやろ

支援
 ▼ 27 カルゲ@リゾチウム 17/08/02 10:20:54 ID:dOi8hboU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 29 ジスチル@しんじゅ 17/08/02 16:36:54 ID:DakkOQzM NGネーム登録 NGID登録 報告
甲州街道さん、頑張って下さい。
支援
 ▼ 30 ジアイス@ネットボール 17/08/02 16:54:00 ID:AGLJ91bc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 31 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/02 20:15:00 ID:B3p3wl4U [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


3日後、21時25分。


 サトシ 「やっと……、終わった……」

 ピカチュウ 「ぴっかぁ!」


ようやくサトシは、先月分の提出書類を仕上げた。

規定に則り、印刷した書類をPDFに落とし込んで、ジムリーダー協会にメール送信。原本は翌日郵送できるよう、封筒に入れておく。


 サトシ 「だいたい、この提出方法も無駄が多いんだよなぁ」


そんな不満を漏らすサトシの本心は、達成感より、罪悪感の方が勝っていた。

ジムリーダー協会に対してでは無い。チャレンジャーに対してだ。

結局ジムは休みにしてしまったせいで、それを知らずに訪れたチャレンジャーが沢山居た。

窓の外から聞こえるチャレンジャーの残念そうな声は、サトシの耳に痛いほど届いており、申し訳なさを感じずには いられなかったのだ。
 ▼ 32 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/02 20:16:00 ID:B3p3wl4U [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「これからも……、こんなこと続くのかな……」


サトシ自身が提出書類を貯めこまなければいいのだが、彼の性格上、どうしても避けれない部分がある。

そのたびにジムリーダー協会から怒られ、チャレンジャーに迷惑をかける日々と言うのは、サトシにとって苦痛でしかない。


 サトシ 「オレ、ホントにこのままで……」

 ピカチュウ 「ぴぃかぁ……」



  ≪ ♪ ウチュウノハテガークラヤミナラバ〜 ≫



 サトシ 「……電話か。もしもし?」


突然鳴り響いた電話を、サトシは特に何も考えずに取る。

この時間、ジムリーダー協会は閉まっているはずだから、仕事関連の連絡でないことは確かだ。


 ― タケシ 『おぉサトシ。オレだよ』

 サトシ 「タケシ! 1か月ぶりだな」
 ▼ 33 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/02 20:17:00 ID:B3p3wl4U [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
電話の相手はタケシ。サトシにとって、ピカチュウの次に長い付き合いの存在だ。

2人の仲は深く、旅を終えた後でも、時々こうして電話で話しており、サトシは それを楽しみにしている。


 ― タケシ 『どうだ、ジムの方は? やっぱりまだ慣れないか?』

 サトシ 「あぁ。なかなか上手いこと行かなくてさ……、ホント、タケシやカスミを尊敬するぜ」

 ― タケシ 『焦ることないさ。サトシはジムリーダー協会から推薦されてジムリーダーになったんだ。もっと自信を持てよ』

 サトシ 「それはそうなんだけど……、自信だけじゃダメなこともあるんだな〜って、思い始めてさ」

 ― タケシ 『……やっぱりサトシ。悩んでたのか』

 サトシ 「“やっぱり”?」

 ― タケシ 『バトル好きなサトシが3日もジムを休みにするなんて、何かあったんじゃないかと思ってな』

 サトシ 「……へへっ。流石タケシ、お見通しか」

 ― タケシ 『オレで良かったら聞くぞ? 何があったんだ?』

 サトシ 「サンキュー。実はオレ、ジムリーダーに向いてないんじゃないかって……」
 ▼ 34 ケニン@デンリュウナイト 17/08/02 20:17:39 ID:ndXd7hlY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 35 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/02 20:19:00 ID:B3p3wl4U [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシは電話口で、今の自分の状況、心境を語った。


ジムリーダーは やりがいがあるし、チャレンジャーとのバトルも楽しい。

けれど、書類関係の事務方作業が苦痛になっていて、ジムリーダー協会から忠告を受けている。

そう言いつつも、雑誌の各アンケートで何故か上位にランクインしており、複雑な気持ちになってしまう。


長年ともに旅したタケシだからこそ、サトシは包み隠さず、自分の全てを伝えた。




 ― タケシ 『なるほどな』

 サトシ 「……難しいんだな、ジムリーダーって」

 ― タケシ 『……そうだサトシ。同窓会、開かないか?』

 サトシ 「同窓会?」

 ― タケシ 『あぁ。今までの旅の仲間を集めて、近況報告会だ』

 サトシ 「確かに みんなと会いたいけど……、でもオレこんな状況で……、みんなと会わす顔が無い」

 ― タケシ 『なに言ってんだ。ジムリーダーになったこと自体、大出世みたいなものだぞ? それだけで誇れることだ』

 サトシ 「こんな状況でも誇れるのか?」

 ― タケシ 『誇れる。たまたま今は上手く行ってない時期なのさ。そんな思い悩むより、仲間の現状を聞いて、お互い励まし合えば、きっと気持ちが軽くなるぞ?』

 サトシ 「う〜ん……」
 ▼ 36 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/02 20:20:00 ID:B3p3wl4U [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ― タケシ 『考えてみろ? お前の仲間に、上手く行ってないことを馬鹿にする奴が居るか?』

 サトシ 「あっ!」

 ― タケシ 『だから大丈夫さ。開こうぜ、同窓会!』

 サトシ 「……そうだな!」

 ― タケシ 『決まりだな。オレが音頭を取るから、しばらく待っててくれないか? 遅くとも……、来週の月曜までには追って連絡するぞ』

 サトシ 「あぁ。ありがとなタケシ。オレのために」

 ― タケシ 『水臭いこと言うなよ、オレとお前の仲だろ?』

 サトシ 「へへっ」

 ― タケシ 『じゃあ……、早く寝ろよ。明日からジム、開けるんだろ?』

 サトシ 「あぁ。流石に4日も連続で休む訳には いかないしな」

 ― タケシ 『そうだな。……それじゃあ、またな』

 サトシ 「おう。楽しみにしてるぜ!」
 ▼ 37 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/02 20:21:00 ID:B3p3wl4U [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
電話を終えたサトシの心は、スーッと軽くなっていた。

信頼するタケシに現状を話せて、昔の仲間と会える方向に進みつつある――、今のサトシにとって、これ以上ない特効薬だ。


 サトシ 「ピカチュウ、久々に みんなと会えるんだぜ」

 ピカチュウ 「ぴぃっかぁ!」

 サトシ 「……よし! それまでジム戦と報告書、頑張らないとな!」


サトシは ずっと前向きな気持ちになって、ジムの近くに借りてるマンションへと帰宅した。

そして、万全の態勢でチャレンジャーを受け入れるよう、早めに眠りについた。




 ▼ 38 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/02 20:22:23 ID:B3p3wl4U [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


タケシから再度連絡があったのは、約束通り、週が明けた月曜の夕方だった。


流石タケシと言うべきか、彼は ほとんどの段取りを済ませていた。

開催は週末、つまり、今度の日曜日。

場所はサトシの故郷、マサラタウン――の、サトシの旅立ちの原点、オーキド研究所。


 サトシ 「流石タケシだよな。こんな短期間に、何人に声かけたんだろう」

 ピカチュウ 「ぴか」


誰が来るかは、当日のサプライズらしい。

みなの都合もあるので、旅仲間全員が揃うことは無理だろうが、それでも日程調整にしてくれたタケシには頭が下がる。しかも、わざわざ田舎町のマサラタウン開催で。


 サトシ 「なんにせよ楽しみだな。みんな、いま何してるんだろう……」


タケシとは連絡を取り合っていたサトシだが、他の仲間とは、全くと言って良いほど繋がりが無かった。

それは、サトシ自身が新たな旅を続けてきたからでもあるし、ジムリーダーと言う職に就いてからの余裕の無さも原因だった。


 サトシ 「とにかく日曜日……、日曜日だ!」




 ▼ 39 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/02 20:23:00 ID:B3p3wl4U [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 40 ムリット@たてのカセキ 17/08/02 20:23:31 ID:mOnCec/k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 41 ャスパー@ヨロギのみ 17/08/02 20:47:18 ID:nLwV8L9Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 42 イバニラ@しんぴのしずく 17/08/03 07:17:07 ID:6T6YdJMc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
さあ誰が集まるのか
 ▼ 43 リン@おとどけもの 17/08/03 13:15:50 ID:u6QniQfA NGネーム登録 NGID登録 報告
着信音が草。支援
 ▼ 44 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:03:33 ID:KsQQzOGE [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


迎えた日曜日。


前日の夜にマサラタウンに帰って来たサトシは、久々にハナコと家族水入らずの時間を過ごした。

そして朝食を食べ終わるとすぐ、会場となるオーキド研究所へと向かった。


 サトシ 「おはようございまーす!」

 ピカチュウ 「ぴかぴかー!」

 オーキド(61) 「おぉサトシ、待っとったぞ。ピカチュウも元気そうじゃな」

 サトシ 「お久しぶりです博士。今日は お世話になります」

 オーキド 「うむ。たまには旧友と語らって、日頃の疲れを休めると良い」

 サトシ 「はい。ところで、もう誰か来てますか?」

 オーキド 「お前さん、まだ9時じゃぞ。あいにく誰も着いておらんし、シゲルも まだ寝ておる」

 サトシ 「そうですか。……じゃあ、皆と会ってきます」

 オーキド 「それが良い。ポケモンたちも喜ぶじゃろう」

 サトシ 「よ〜し行くぞピカチュウ!」

 ピカチュウ 「ぴか!」
 ▼ 45 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:05:00 ID:KsQQzOGE [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





サトシがポケモンたちに会いに行った、約1時間後。

1台の車が、オーキド研究所に到着した。


 タケシ(23) 「ほら着いたぞカスミ」

 カスミ(18) 「ふぁぁ……ありがとタケシ。熟睡できたわ」

 タケシ 「本当、オレが運転中ずっと寝てたよな」

 カスミ 「安心してるってことよ。ほら、サトシもう来てるんじゃないの?」

 タケシ 「そうだな。じゃあ行くか!」 ドサッ

 カスミ 「それにしても、凄い量の食材買ったわね〜」

 タケシ 「久々にオレの手料理を振る舞ってやるからな」

 カスミ 「ふふっ。それだけでも来た甲斐があったわ」

 タケシ 「ごめんくださーい」 ピンポーン
 ▼ 46 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:10:00 ID:KsQQzOGE [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シゲル(18) 「あぁ、いらっしゃい。待ってましたよ」

 タケシ 「久しぶりだなシゲル。急な連絡なのに場所を提供してくれて感謝してるぞ」

 シゲル 「いえ。久々にサトシがマサラに戻って来るんですから、これくらいしないと」

 タケシ 「流石、“オーキド博士”だな」

 カスミ 「あ、そっか。シゲルがオーキド博士の名前を引き継いだんだっけ」

 シゲル 「あぁ。シンオウで勉強して、ようやくオーキド博士の名に恥じない知識を身につけたと思ってね」

 タケシ 「研究職は大変だな」

 カスミ 「でもそうすると、今のオーキド博士は?」

 シゲル 「この研究所の名誉顧問さ。僕が二代目オーキド博士になっても、変わらず研究を続けてるよ」

 カスミ 「へ〜。流石ね」

 タケシ 「“シゲル博士”とでも呼んだ方が良いか?」

 シゲル 「それは任せますよ。……立ち話もアレですから、どうぞ中へ」
 ▼ 47 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:18:02 ID:KsQQzOGE [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
同窓会は、研究所の大会議室で行うらしい。

早速タケシはキッチンを借り、料理の準備を始める。カスミとシゲルは会議室を掃除する。




 トオル(18) 「お邪魔しまーす」

 カスミ 「あら懐かしい顔!」

 トオル 「カスミじゃないか。久しぶりだね。水中ショー人気って聞いてるよ」

 カスミ 「ありがとう。トオルの方も野生ポケモンの写真集、売れてるみたいじゃない。流石プロね」

 トオル 「長い道のりだったよ。やっぱりアマとプロは世界が全然違うね」

 カスミ 「ホントよね」

 トオル 「ところでサトシは?」

 カスミ 「ポケモンたちの所よ。久々に会って楽しんでるんじゃないかしら?」

 トオル 「なるほど。そんなサトシを撮りたい気持ちは山々だけど、ここは僕も手伝おうとしようかな。掃除、変わるよ」

 カスミ 「ホント!? じゃあ私も料理を……」

 タケシ 「カスミ、料理のことは気にするな」

 トオル 「やぁタケシ!」

 タケシ 「久しぶりだなトオル。例の写真集、オレも買わせて貰ったよ」

 トオル 「それは ありがとう。タケシはドクターになったんだよね? やっぱり大変かい?」

 タケシ 「そりゃあ、命を預かってる訳だからな。けど、遣り甲斐の方が大きい仕事さ」

 トオル 「流石だね、タケシ」
 ▼ 48 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:25:28 ID:KsQQzOGE [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




 デント(21) 「ごめんください」

 タケシ 「おぉデント! 待ってたぞ」

 デント 「久しぶりだねタケシ。あのとき以来か」

 タケシ 「そうだな」

 デント 「……う〜ん、食欲をそそる優しい香り、シチューの準備中かい?」

 タケシ 「あぁ。旅してた時、よく作ってたからな」

 カスミ 「タケシのシチューは絶品よね」

 デント 「それじゃあ僕も料理を手伝うよ。大人数になるんだよね?」

 タケシ 「あぁ、助かる」

 カスミ 「だから私も手伝うって。遠慮しないでタケシ」

 タケシ 「いや、遠慮と言うか……大丈夫なのか、カスミ?」

 カスミ 「バカにしないでよ。18にもなって料理がダメなんて、女の子 失格よ」

 デント 「カスミさん……と言うんだね。是非手伝ってよ。やっぱり女の子の料理は花があるからね」

 カスミ 「えぇ、喜んで!」

 タケシ 「大丈夫かカスミ……」
 ▼ 49 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:27:00 ID:KsQQzOGE [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




それからおよそ1時間後。

ポケモンたちと触れ合っていたサトシが戻って来た。


 サトシ 「いや〜みんな元気そうだったな」

 ピカチュウ 「ぴっか」




 タケシ 「やっと主役の登場か」

 カスミ 「待ちくたびれちゃったわよサトシ」

 サトシ 「おっ……みんな!」

 ピカチュウ 「ぴっかぁ!」


サトシとピカチュウを迎え入れる、懐かしい面子が、そこに集結していた。
 ▼ 50 ガカメックス@はいぶくろ 17/08/03 23:28:09 ID:yQpFMs8c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トオルとか懐かしいキャラだなあ
 ▼ 51 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:30:01 ID:KsQQzOGE [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シゲル 「まったく変わらないねサトシは」


サトシの幼頃からのライバル、シゲル。


 トオル 「でもそのお陰で懐かしさ倍増だね」


ポケモンカメラマン、トオル。


 ヒロシ(18) 「久しぶり、サトシ。ピカチュウ」

 レオン 「ぴっか!」


セキエイリーグで共に戦った戦友、ヒロシとピカチュウのレオン。


 ナナコ(18) 「サトシはん相変わらずやな!」


阪神ファンの活発な女の子、ナナコ。


 ハルカ(18) 「久しぶりかも。ミクリカップ以来よね、ヒカリも!」


今やホウエンの舞姫と呼ばれる実力派コーディネーター、ハルカ。


 ヒカリ(18) 「えぇ。久しぶりに皆と会うの、すっごく楽しみだったんだから」

 ポッチャマ 「ぽちゃぁ!」


こちらもコーディネーター、シンオウを旅したヒカリ。


 デント 「Fantastic! 旅した仲間が一堂に会する……、芳醇なマリアージュだね」


各種ソムリエの異名を持つジムリーダー、デント。


 サトシ 「みんな久しぶりだなぁ!」

 ピカチュウ 「ぴかぴぃかぁ!」
 ▼ 52 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:33:33 ID:KsQQzOGE [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
共に旅した仲間と、旅の途中で出会った仲間。

これだけの人数が集合するのは、サトシにとっても他の面子にとっても、初めてのことだった。


 タケシ 「あと、カロスからのメンバーが まだなんだ。飛行機が遅れてるらしくてな」

 サトシ 「そうなのか。誰が来るかサプライズって聞いてたけど……、これだけ揃うとは思わなかったぜ。流石タケシ!」

 タケシ 「長い付き合いなんだ。お前のためなら一肌脱ぐさ」

 サトシ 「けど、どうやって連絡取ったんだ? タケシはデントやシトロンとは会ったことないだろ?」

 デント 「実は面識あるんだけどね」

 サトシ 「そうなのか?」

 タケシ 「後になって分かったことなんだけどな。……連絡は、ジムリーダー協会を活用したのさ」

 サトシ 「えっ? ジムリーダー協会を?」

 タケシ 「あぁ。サトシが出場したリーグは分かってるから、ジムリーダーたちに聞いたんだ。“サトシと一緒に居た仲間を教えてくれ”ってな」

 サトシ 「なるほど」


タケシがデントとシトロンを呼べたのは、そのような理由だった。

サトシのジム戦は奇想天外な展開が多いから、ジムリ―ターたちにも印象に残っていたのだろう。
 ▼ 53 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:35:10 ID:KsQQzOGE [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 タケシ 「まぁ、それはさておき、積もる話で盛り上がろうじゃないか。料理も出来てるしな」

 サトシ 「おお! 久しぶりのタケシの手料理!」

 デント 「僕の料理も忘れないで欲しいな」

 サトシ 「勿論だぜ!」

 カスミ 「今日は私も頑張ったんだから」

 サトシ 「……えっ?」



  タケシのシチュー 『懐かしさに包まれる優しい味わいだよ』 アッタカー

  デントのピザ 『絶妙な焼き加減と具材のバランスは正しくプロの仕事』 ジューシー

  カスミの何か 『見るな。まず喰え』 ギオントクニナシ



 サトシ 「……うん。変わらないな、カスミは!」

 タケシ 「オレは止めたからな」

 デント 「ノーコメント」

 カスミ 「遠慮しないで食べてね」

 タケシ 「……まぁ、まずは それぞれ近況報告と行こうじゃないか」

 サトシ 「そうだな! タケシ以外とは話すの久しぶりだし、みんなのこと色々聞きたかったんだ!」
 ▼ 54 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:36:00 ID:KsQQzOGE [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シゲル 「まったく。こまめに連絡くれれば いくらでも話すものを」

 サトシ 「へへっ。ジムリーダーって忙しくてさ。シゲルは確か、“オーキド博士”2代目になったんだよな」

 シゲル 「あぁ。……と言っても、今はまだ、研究の一部を引き継いだだけさ。これから博士号を取って、それからが本番だね」

 サトシ 「そうなのか」

 シゲル 「先は長いよ。春から おじいちゃん――オーキド博士と同じタマムシ大学に入学して、修士博士と、最低でも9年。本当の意味で“2代目オーキド博士”と言えるのは、それからさ」
 
 サトシ 「なんか……すげぇなシゲル」

 タケシ 「それくらい、研究職は大変ってことさ」

 カスミ 「そうよね。私だったら、9年も先のことなんて考えられないもん」

 シゲル 「それが自分で選んだ道だからね。だからサトシも、そんなすぐ一人前のジムリーダーになろうとは思わないことだね。始めから上手く行く人間なんて、滅多に居ないんだから」

 サトシ 「あぁ。サンキューな」

 ヒカリ 「けど、川柳のお孫さんが春から大学ってことは……」

 シゲル 「いい加減その呼び方は止めてくれ。僕はシゲルだ」

 ヒカリ 「えへっ。シゲルが博士課程を取るまで、ここはオーキド博士が切り盛りするんでしょ? こんな広い研究所なのに大変そうで」

 シゲル 「そこは、助手のケンジさんに手伝って貰ってるから大丈夫かな」
 ▼ 55 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:37:30 ID:KsQQzOGE [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「あ……そう言えばケンジは?」

 シゲル 「彼ならウチキド博士の所に行ってるよ」

 サトシ 「ウチキド博士……オレンジ諸島か!」

 カスミ 「懐かしいわね。そう言えばGSボールって、結局どうなったのかしらね」

 タケシ 「……聞かないでくれ」

 カスミ 「え、まだ引きずってんの?」

 サトシ 「ホント何があったんだよ。……で、ケンジは何かの研究で?」

 シゲル 「あぁ。向こうの環境下の生態の調査で、1か月の長期出張って感じだね。サトシが来てることも知らないはずだよ」

 サトシ 「そっか。なんだかケンジとは いつも会えてないんだよなぁ」

 シゲル 「だったら電話してみるかい?」

 サトシ 「お、そうだな。頼むぜシゲル」


シゲルは部屋のテレビ電話を起動させる。


しかし、呼び出し音は鳴っているものの、なかなか繋がらない。

ようやく繋がったかと思えば、映像は乱れ気味。
 ▼ 56 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:39:00 ID:KsQQzOGE [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ― ウチキド 『ザザッ……ザッ……はいっ、ウチキド研究……でっ……ザザッ……』

 シゲル 「こんにちは。オーキド研究所のシゲルです。感度が悪いみたいですが……」

 ― ウチキド 『ごめっ……ざいね……ザッ、台風が来ててっ……アンテナがダメっ……ザザッ、みたいでっ……』

 シゲル 「そうなんですか。すみません大変な時に。ケンジに代わって頂けませんか?」

 ― ウチキド 『ケンザザッ……君ね、ちょっと……ザッ、待って。 ザザッ……ンジく〜ん?』

   ― ミナミ 『 あーアンテナ折れっ……ザァァァァァァァァ』


 < ブツン! >




 シゲル 「……あれ? 切れた」

 サトシ 「えぇぇ……」

 カスミ 「オレンジ諸島は台風なのね」

 シゲル 「察するに、アンテナが やられたようだね」

 サトシ 「せっかく久々にケンジと話せると思ったんだけどなぁ」

 カスミ 「まぁ、そのうち会えるわよ」
 ▼ 57 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/03 23:40:00 ID:KsQQzOGE [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 58 メタマ@たわわこやし 17/08/03 23:41:12 ID:rrojgQOw NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンジwwwww
 ▼ 59 ューラ@カプZ 17/08/03 23:41:59 ID:RsDtu0P2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンジは相変わらずの不遇...
支援です
 ▼ 60 クバード@スピードボール 17/08/04 01:19:21 ID:EYJd5HLc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 61 リキテル@ヤタピのみ 17/08/04 01:28:39 ID:y0FxQCNY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンジィ……
 ▼ 62 ルディオ@あおぞらプレート 17/08/04 06:04:57 ID:hGkcid6A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 63 ラミドロ@ゲンガナイト 17/08/04 09:41:24 ID:pznuMIi. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援

この人のSSはケンジに恨みがあるのかってくらいケンジの扱いが不憫で草
 ▼ 64 ウカザル@むしのジュエル 17/08/04 10:06:47 ID:OwhSJ6eM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴは呼ばれなかったのか…
DP編の最大のライバルなのに
シンオウリーグでのサトシとのフルバトルは燃えたなあ
かつて捨てたゴウカザルがエンペルトを倒す演出は神
 ▼ 65 イノーズ@きいろのバンダナ 17/08/04 13:25:34 ID:iEtJPgk6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 66 ースター@うすもものミツ 17/08/04 22:17:33 ID:n.gUKiOg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
安定のケンジ
 ▼ 67 ロバレル@あやしいカード 17/08/04 22:37:30 ID:INIqO5JY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
改行の仕方、違和感を感じさせないキャラの勃て方、素人目ですけどすごいと思います
読むの楽しいですよ♪追いついたので支援
 ▼ 68 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/05 12:08:00 ID:igtml5g6 [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「そう言えばカスミは、まだ水中ショーとか やってるのか?」

 カスミ 「えぇ。ジムリーダーしながら、水中ショーの脚本覚えるの、結構くたびれるんだから」

 サトシ 「そっか。すげぇな、ジムリーダーと両立できて」

 カスミ 「それは慣れよ。サトシだって、5年もすれば立派なジムリーダーになれるわよ」

 サトシ 「遠いなオイ……」

 カスミ 「ふふっ」

 ハルカ 「カスミの水中ショーの人気、ホウエンでも話題になってるのよ」

 サトシ 「そうなのか?」

 ハルカ 「うん。カスミの人魚姫、水ポケモンたちとの演技、すっごく綺麗なんだから。この前テレビでも やってたわよ」

 サトシ 「へぇ〜。流石、“御転婆人魚”は伊達じゃないな」

 カスミ 「やめてよ恥ずかしい」

 タケシ 「そこは誇って良い所だぞカスミ」

 カスミ 「うん。……けど、長期的なハナダジムの運営のためにも、そろそろ後継を見つけてレッスンしないといけないのよね」

 サトシ 「うお……、そういうことも考えるのか」

 デント 「奥が深いんだよ、ジムリーダー職はね」
 ▼ 69 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/05 12:08:30 ID:igtml5g6 [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「サンヨウジムは、レストラン併設だったよな」

 デント 「そうさ。ポッドとコーンと一緒に、最高の味を提供できるように日々腕を磨いてるよ」

 タケシ 「確かイッシュだと、ほとんどのジムリーダーが副業してるんだったな」

 デント 「その通り。ジムリーダー協会からの運営費が十分とは言えないから、みんな副業の収入を充ててるのさ」

 サトシ 「へぇ〜」

 タケシ 「カントーやジョウト、それにトウエツは、協会からの運営費は問題ないけど、査察が厳しいんだ。ニビジムも監査対象になったしな」

 サトシ 「あぁ……、タケシのお父さんが書類忘れたせいでか……」

 タケシ 「まったく。親父のせいでオレとジロウが どれだけ迷惑被ったか」

 カスミ 「ハナダジムも前に監査入られちゃったわよ」

 デント 「なるほど。カントーは厳しいんだね」


 ヒロシ 「やっぱり大変だねジムリーダーは」

 レオン 「ぴか〜」

 ピカチュウ 「ぴっか」

 レオン 「ぴかぴっか」

 サトシ 「ピカチュウ、レオンと遊んできて良いぞ」

 ヒロシ 「そうだね。行っておいで」

 ピカチュウ 「ぴぃか!」

 レオン 「ぴかちゅぅ!」
 ▼ 70 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/05 12:09:00 ID:igtml5g6 [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ヒロシ 「けど驚いたよ。サトシがジムリーダーになったって聞いた時は」

 トオル 「そうかい? 僕は、サトシがリーグ優勝したって聞いて、いずれジムリーダーになるんじゃないかって思ってたよ。なんたってサトシの夢は、ポケモンマスターだからね」

 サトシ 「サンキュー。まだまだ未熟だけどな。……って言うか、ヒロシとトオルさっきから親しく見えるけど、2人って知り合いだったっけ?」

 ヒロシ 「知り合ってからは、2年くらいになるかな?」

 トオル 「そうだね。まさかサトシの話題が通じる相手とは、その時は思ってもみなかったよ」

 サトシ 「2年?」

 ヒロシ 「実は、僕とトオルの共同で、本を出したんだ」

 サトシ 「本を!?」

 シゲル 「知ってるよ。なかなか味のある内容で愉しめたな」

 タケシ 「オレも見たぞ。研究者顔負けの一冊だったな」

 ヒロシ 「ありがとう2人とも」

 サトシ 「なぁ、どんな本なんだ?」

 シゲル 「ジムリーダーたるもの、そういうこともチェックするべきじゃないのかい?」

 サトシ 「うぅ……」

 トオル 「ははっ」
 ▼ 71 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/05 12:09:30 ID:igtml5g6 [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ヒロシ 「僕たちが出したのは、ルギアの生態を調査した本なんだ」

 サトシ 「ルギアの?」

 ヒロシ 「うん。文献や現地調査を、ウツギ博士の助言を元に進めて……」
 
 トオル 「写真は僕が担当したんだ。ウツギ博士から、ルギア調査の写真撮影の依頼を受けてね」

 サトシ 「そっか……そうだったよな。ヒロシ、うずまき島でルギアの調査してたもんな」

 ヒロシ 「まさかあの時の経験が、こんな形で結びつくとは思わなかったよ」

 サトシ 「じゃあヒロシも、ポケモン研究者の道に進んだのか?」

 ヒロシ 「そんな大層な肩書は持ってないよ。言ってしまえば、フリーの研究者ってとこかな。自分の気になったことを調べて、それを学会で発表する――、大変だけど、すっごい 遣り甲斐のある日々を送ってるんだ」

 サトシ 「へぇ〜」

 トオル 「僕はフリーのカメラマンとして活動してるけど、最近はヒロシの研究に付き合うことが多いかな」

 サトシ 「そうなのか?」

 トオル 「ヒロシの研究内容は興味あるし、ポケモンの貴重な瞬間をカメラに納める達成感……、最高だよ」

 タケシ 「トオルのポケモン写真集は、かなり人気があるんだ。ドクター界でもポケモンの特徴の確認とかで使われてるし、トレーナーズスクールの教材になってるとも聞いたな」

 サトシ 「そうなのか。やっぱトオルの写真は凄いんだな」

 トオル 「へへっ。けど、今の僕があるのは、実はサトシのお陰なんだ」

 サトシ 「オレの?」
 ▼ 72 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/05 12:10:00 ID:igtml5g6 [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トオル 「あぁ。僕がピカチュウの写真を撮ろうとした時、すっごく嫌がってたよね?」

 サトシ 「そうだったな。今は大丈夫だけど、あの時のピカチュウ、カメラ嫌いだったっけ」

 トオル 「それでも僕、なんとかピカチュウの良い写真を撮ろうって、盗撮しようとしたとき……」

 サトシ 「おいサラッと盗撮とか言うなよ知らなかったぞ」

 トオル 「まぁまぁ。けどその時、サトシの言葉にハッとしたんだよ。“撮られるポケモンの気持ちを考える”ってことをね」

 サトシ 「う〜ん……、言ったような、言わなかったような……」

 トオル 「確かにサトシは言ったよ。それから僕は、ポケモンを撮る心構えが変わったんだ。写真集が あれだけ売れて、プロカメラマンとして有名になれたのは、他でもない、サトシの お陰だよ。今さらになっちゃったけど、本当にありがとう」

 サトシ 「そっか。そりゃ良かったよ」

 カスミ 「ふふっ。あの時の写真、まだ飾ってるわよ」

 タケシ 「オレもだ」

 ヒロシ 「写真って、思い出を ずっと残してくれるからね」

 トオル 「そうさ。最高だよ、カメラマンって」
 ▼ 73 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/05 12:10:30 ID:igtml5g6 [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ナナコ 「ええなぁええなぁ、そういう関係って」

 サトシ 「ナナコは今日もエレブーズカラーだな」

 ナナコ 「当ったり前や。ウチはコガネエレブーズに人生かけてるんや。このカラーは譲れんで!」

 ハルカ 「わぁ。こんなに野球熱心な女の子、初めて見たかも」

 ヒカリ 「私も」

 ナナコ 「エレブーズファンに男も女も関係あらへん。ところで、皆はんは何処のチーム応援してまっか?」

 サトシ 「オレはGTSスターミーズだな」

 シゲル 「僕はミックスオレスバメーズかな」

 タケシ 「オレはゴールドウォーグルス」

 ヒロシ 「僕はプロ野球は あんまり……」

 トオル 「強いて言うならカナズミムクホークス」

 ナナコ 「なんやねんエレブーズファンおらんのかい!?」

 サトシ 「ははっ。相変わらずエレブーズ推しだな。ナナコは今なにしてるんだ?」

 ナナコ 「ウチは学生や。正直まだ、将来のこととか決まってへん。せやから大学で勉強して、やりたいこと見つけよう思ってな」

 サトシ 「そうなのか」
 ▼ 74 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/05 12:11:30 ID:igtml5g6 [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ナナコ 「だからウチ、サトシはんがジムリーダーになった聞いて、凄いなー思ったんや。同い年なのに、もう将来のこと見つけて。流石サトシはんだなって」

 サトシ 「へへっ。オレだってまだまだ未熟だし、そんな大したことないよ」

 ナナコ 「あーあ。ウチも早いとこ将来決めへんとな〜」

 サトシ 「焦ることないさ。って言うかオレ、てっきりエレブーズ関係の何かしてると思ったんだけど」
 
 ナナコ 「あぁ、エレブーズの応援団にはバリバリ入っとるで」

 サトシ 「お、そうなのか」

 ナナコ 「当然や。勉強しながら応援も全力でやる! 応援歌とコールは おっさん共にも負けへんで!」

 サトシ 「流石ナナコ。……歌わなくていいからな」

 ナナコ 「いやぁ、にしても皆はんがエレブーズファンあらへんのはショックやな〜。熱い試合と諦めない根性、キレのある投球に力強い打線! こない強いチーム、他にあらへんで!」

 シゲル 「そう言えば今、エレブーズ試合してるんじゃないか?」

 トオル 「あぁ、キャモメオーシャンズとの交流戦だね」

 ナナコ 「そやで」

 シゲル 「デーゲームだから、早ければ そろそろ終わってるかもね」

 ナナコ 「ま、当然エレブーズの勝利やで。ほなちょっくらネットで確認してみましょか」 スマホトリダシ


 ▼ 75 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/05 12:12:00 ID:igtml5g6 [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ナナコ 「なんでや!?」



 ヒカリ 「まぁまぁ、そんな時もあるって」

 ハルカ 「明日は勝つから大丈夫かも」

 ナナコ 「野球興味あらへん子に言われても説得力ゼロや。しかも明日は試合ないで……」

 シゲル 「エレブーズは最近調子よくないからねぇ」

 トオル 「また最下位争いに食い込むんじゃないかな〜はははっ」

 サトシ 「オイあんまり言うと……」

 ナナコ 「うぅ……」

 トオル 「えっ?」

 ナナコ 「気合いが足りないんやエレブーズ! ここは一発、ウチが気合い注入しちゃる! 歌うで!」

 サトシ 「おいナナコ……」
 ▼ 76 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/05 12:12:30 ID:igtml5g6 [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ナナコ 『♪ スリバチ山のー風に乗りー!』

 ヒカリ 「ホントに歌うの!?」

 ナナコ 『♪ 電光石火ーやって来るー!』

 ハルカ 「凄い気合いかも……」

 ナナコ 『♪ 光の壁だー雷パンチー!』

 シゲル 「……上手い」

 ナナコ 『♪ 睨みーつけるぞエレブーズー!』

 デント 「なんとも特異的なフレーバーだね」

 ナナコ 『♪ フレー! フレー! フレッ、フレッ、フレー! エ、レ、ブ、ゥ、ズー!』

 タケシ 「……そう言えば初めて会った時も歌ってたな」

 カスミ 「うん。そうだったわね」

 ナナコ 「は〜すっきりしたわ〜」

 サトシ 「歌い切ったな」

 ナナコ 「こっから大逆転や! 目指せ首位奪還! ウチらも応援引き締めて行くでー!」

 トオル 「……こんなに野球熱心な女の子、僕はじめて見たかも」

 シゲル 「同じく」

 ▼ 77 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/05 12:13:00 ID:igtml5g6 [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 78 クノシタ@かざんのおきいし 17/08/05 16:31:19 ID:feruSwmc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 79 レキッド@ボーマンダナイト 17/08/05 20:23:40 ID:p/EUtn42 NGネーム登録 NGID登録 報告
阪神で草

支援
 ▼ 80 ブネーク@ゼニガメじょうろ 17/08/05 21:45:28 ID:57aOcjTQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 81 ドクイン@リバティチケット 17/08/05 21:50:58 ID:/kVAMc2. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なんでや、阪神今年強いやろ!
 ▼ 82 ールル@ひかるおまもり 17/08/05 23:55:01 ID:doV8fFdg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シゲルがセレナに手出しそう
 ▼ 83 ロバット@むしよけスプレー 17/08/06 05:28:07 ID:rMh7rGVg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
露骨にアイリスをはぶるな
 ▼ 84 ルミーゼ@メンタルハーブ 17/08/06 10:15:24 ID:0qDIbw7I NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 85 ラスル@デンキZ 17/08/06 14:06:03 ID:eO9IiidU NGネーム登録 NGID登録 報告
アランはプラターヌ研究所だから、シトロン経由で呼べそう
 ▼ 86 メイル@アイテムコール 17/08/06 15:15:47 ID:zz0eO9CY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>74
33-4www
 ▼ 87 メルゴン@ムーンボール 17/08/06 15:34:54 ID:STpn12H6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コイキングズのファンが居ない…
 ▼ 88 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/07 00:21:00 ID:KNjgAEeQ [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ハルカ 「ナナコって凄い元気なのね」

 ヒカリ 「そうねっ」

 サトシ 「ハルカとヒカリは、トップコーディネーターになったんだよな」

 ハルカ 「えぇ」

 ヒカリ 「ハルカは“ホウエンの舞姫”って呼ばれてるくらい有名だもんね」

 ハルカ 「ヒカリだって、“いま注目のシンオウトップコーディネーター”ってテレビで紹介されてたわよ」

 ヒカリ 「そんなの大袈裟だよ〜。プロになれて もうすぐ1年だけど、ようやく慣れてきたって感じだもん」

 サトシ 「2人とも頑張ってるんだな」

 ハルカ 「勿論。実力派の後輩が いっぱい育ってるから、うかうかしてられないもん」

 ヒカリ 「うん。これからコーディネーターを目指そうって子のためにも、私たちが頑張らないとね!」

 サトシ 「そっか。お手本にならなきゃいけないもんな、プロって」

 ハルカ 「良いこと言うわねヒカリ!」
 ▼ 89 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/07 00:21:30 ID:KNjgAEeQ [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ヒカリ 「えへへっ。……でもこれ、ノゾミからの受け売りなんだ」

 サトシ 「ノゾミか……懐かしいな」

 ヒカリ 「サトシが全然 連絡取ろうとしないからよ。電話の1本でもくれれば、いろいろ情報交換できるのに」

 ハルカ 「ホントそうかも。気付いたらジムリーダーになってて、本当ビックリしたんだから」

 サトシ 「ごめんごめん。タケシとは連絡取ってたんだけどな」

 ハルカ 「うん。タケシはね」

 ヒカリ 「私たちの保護者みたいな存在だもんね」

 タケシ 「頼りにされるのは嬉しいが、頼られ過ぎても困るぞ」

 シゲル 「まぁ、サトシの連絡の少なさは今に始まったことじゃないからね」

 サトシ 「う〜ん。考えてみると、トウエツ地方を一人旅して、そのあとすぐジムリーダーに勧誘されて……、今までタケシ以外とは話さなかったからなぁ」

 カスミ 「まったくもぉ。ホント、ポケモンのことで頭がいっぱいなんだから」

 サトシ 「ははっ。せっかくだから、他のみんなのことも教えてくれよ」

 タケシ 「そうだな。カントーで特に濃かった面子だと……、イミテが順調にモノマネ芸人の道を進んでるらしいな」

 サトシ 「イミテ……、懐かしいなオイ。オレのフシギダネ、メタモンに負けちまったんだよなぁ」

 カスミ 「あったわね、そんなこと」


 タケシ 「あとそうだ。ロケット団のムサシとコジロウが結婚したらしいな」
 ▼ 90 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/07 00:22:01 ID:KNjgAEeQ [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 カスミ 「は!?」

 ハルカ 「えぇっ!?」

 ヒカリ 「うそっ!?」

 デント 「あの2人が!?」

 サトシ 「あぁ、“結婚しました〜”って手紙きたっけ」

 カスミ 「手紙きたの!?」

 タケシ 「オレにも来たぞ。敵ながら案外マメな奴らだよな」

 ハルカ 「言われてみれば、少なくともコジロウは良い人だったわよね。ポケモン想いで」

 ヒロシ 「えっと……、ムサシとコジロウってあの……、セキエイ大会でポケモン奪おうとした連中だよね」

 サトシ 「あぁ」

 トオル 「用水路から落ちそうだった僕とサトシに、爆弾投げつけた奴らだよね」

 サトシ 「あったなぁそんなこと」

 シゲル 「何度か研究所を襲撃した奴らだったよな。喋るニャースが居た」

 サトシ 「そうそう」

 ナナコ 「ウチを騙した奴らやん!」

 サトシ 「あぁ、そう言えばそうだったな」
 ▼ 91 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/07 00:22:40 ID:KNjgAEeQ [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シゲル 「そいつらが何でサトシに結婚報告してるんだよ」

 ナナコ 「そや! 敵なのに訳わからん!」

 タケシ 「まぁ、そこが あいつらの良い所でもあるよな」

 サトシ 「何だかんだで長い付き合いだし、たまに協力してた仲だしな」

 トオル 「そういうものなのかい……?」

 ヒロシ 「しかもロケット団って……、マフィアだよね? そんなユルい感じで良いの?」

 サトシ 「良いんじゃないか。もうピカチュウ狙われてないし」

 ヒカリ 「え……そうなの?」

 サトシ 「なんか部署移動があったらしくて、これからは広報に携わるんだとさ」

 シゲル 「ロケット団の何を広報するんだよ」

 トオル 「と言うより、何でサトシがそれを知ってるんだい?」

 サトシ 「オレがジムリーダーになった時、祝電くれてさ。そこで知った」

 デント 「祝電とは。また律儀なことするんだね……」

 シゲル 「そこで自分たちの部署移動を伝えるのも凄いな」

 トオル 「サトシとロケット団って、実は仲良いでしょ?」

 サトシ 「う〜ん、良いとは言えないけど、何だかんだで知り合いみたいな感覚かなぁ」

 ハルカ 「でも良かったわね。もうピカチュウ奪われるゴタゴタに巻き込まれないってことでしょ?」

 サトシ 「まぁな。ちょっと寂しい気もするけど」

 シゲル 「それは何か違うと思うぞ」

 タケシ 「まぁ、カントーだと目立った変化は それくらいか」
 ▼ 92 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/07 00:23:21 ID:KNjgAEeQ [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ハルカ 「じゃあ私からは……まずマサトよね」

 サトシ 「そうだマサト! もうトレーナーになってるんだよな。旅してるのか?」

 ハルカ 「えぇ。でも、10歳になってすぐ、って訳じゃなかったの」

 サトシ 「そうなのか?」

 ハルカ 「あの子、わりと完璧主義でしょ? だから色々勉強して、知識を付けてから旅立ったの。最初はホウエンを巡ったわ」

 サトシ 「マサトらしいな。それで、最初のポケモンは何を貰ったんだ?」

 ハルカ 「ふふっ、やっぱり知りたい?」

 サトシ 「あぁ! キモリかアチャモ、ミズゴロウ。やっぱハルカと同じアチャモか?」

 ハルカ 「ぶー。キモリでしたー」

 サトシ 「おぉキモリか!」

 ハルカ 「“サトシのジュカインを超えるんだー”って、マサト、張り切ってたんだから」

 サトシ 「そっか。マサトの奴、オレなんかを目標にしてくれて……。じゃあ そのうち、オレにも挑戦しに来るんだろうな」

 ハルカ 「えぇ。その時は よろしくね」

 サトシ 「あぁ! 楽しみにしてるぜ!」

 ハルカ 「ふふっ」
 ▼ 93 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/07 00:24:01 ID:KNjgAEeQ [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「それで、他の面子の話は何か聞いてるか?」

 ハルカ 「う〜ん……、コンテスト以外のことは ちょっと分からないかも」

 サトシ 「あぁ、そうだよな。マサムネとか元気してるかな〜」

 ハルカ 「サイユウ大会、懐かしいわねっ」

 サトシ 「シュウやハーリーさんは変わらずか?」

 ハルカ 「えぇ。シュウもトップコーディネーターになって、ロズレイドとのコンビネーションに磨きをかけてるわ」

 サトシ 「そっか。ハルカのライバルだったもんな。で、ハーリーさんは?」

 ハルカ 「えっと……」

 サトシ 「ん?」

 ハルカ 「ハーリーさんね、後輩の子が何か気に入らなかったみたいで、私みたいにチョッカイ出し始めて……」

 サトシ 「オイまだそんなこと……。その後輩の子、大丈夫なのか?」

 ハルカ 「うん。大丈夫と言うか……、“ハーリーさんに いじめられてる! パワハラ!”って、コンテスト協会に訴えちゃって……」

 サトシ 「お、おう……」

 ハルカ 「事実関係 調べられちゃって、私への ちょっかいも知られて……」

 サトシ 「それで……?」

 ハルカ 「コンテスト協会から除名処分になったの」

 サトシ 「わお」
 ▼ 94 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/07 00:24:30 ID:KNjgAEeQ [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ヒカリ 「除名処分って……、もうコンテストの舞台に立てないってこと……だよね?」

 ハルカ 「うん。……あ、公式大会はダメだけど、非公式大会なら出れるらしいわよ」

 タケシ 「まぁ、ある意味で自業自得だな」

 ハルカ 「ちょっと可哀想だけどね」

 サトシ 「そっか。じゃあハルカのライバルは、今んとこシュウくらいか?」

 ハルカ 「そんなことないよ。サオリさんとか、グレースさんとか。ホウエンのトップコーディネーター、実力派揃いなんだから」

 サトシ 「へぇ〜」

 ハルカ 「あと、私と同い年のトップコーディネーターで、ラピートさんって人が居るの」

 サトシ 「ラピートさん?」

 デント 「狙ったかのような名前だね。ハルカとラピートって」

 ハルカ 「狙った?」

 デント 「あぁゴメン。気にしないでいいよ」

 ハルカ 「ラピートさんのポケモンはね、バクフーンにビビヨン、リーフィアにエネコロロ、あとアリゲイツで、凄い良いコンビネーションなの」

 サトシ 「……その面子、そっか。ハルカの手持ちと似てるな!」

 ハルカ 「そうなの。ラピートさんも気にしてるみたいなんだ」

 サトシ 「セキエイリーグのオレとヒロシみたいだな」

 ヒロシ 「確かに。手持ちが似てると、どうしてもライバル意識を持っちゃうよね」

 サトシ 「じゃあハルカ、そのラピートって人に負けないように頑張れよ!」

 ハルカ 「えぇ!」 
 ▼ 95 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/07 00:25:00 ID:KNjgAEeQ [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 96 ロトーガ@シルフスコープ 17/08/07 00:28:08 ID:7M1qQgE2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 97 ンド@いでんしのくさび 17/08/07 05:31:40 ID:7EXDernk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 98 ンパッパ@ミミロップナイト 17/08/07 08:59:19 ID:cDrjdVm2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハルカとラピートとか完全に阪和線と南海の空港特急じゃないか
支援
 ▼ 99 ョボマキ@ズアのみ 17/08/08 03:28:49 ID:eZmX6KjM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 100 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/08 22:45:00 ID:bpBAHQeM [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ヒカリ 「次はシンオウの話題かな?」

 サトシ 「おう!」

 タケシ 「シンオウは濃い面子が多かった記憶があるぞ」

 ヒカリ 「ふふっ、そうよね。じゃあサトシが気になってると思うシンジ」

 サトシ 「シンジ……。あいつとは色々あったよなぁ」

 タケシ 「シロナさんにも注目される関係だったもんな」

 シゲル 「ポケモンリーグ、テレビで見てたよ。サトシとシンジのバトルは、あの大会で一番と言っても過言では無かったね」

 ヒロシ 「確かにね。ゴウカザルとエレキブルの……、宿命のライバルみたいなバトル、思わず熱くなったよ」

 サトシ 「オレのゴウカザル、元はシンジのポケモンだったんだ」

 ヒロシ 「そうなの?」

 サトシ 「あぁ。シンジが手放したのを、オレが仲間に迎えてさ」

 シゲル 「なるほど。ならゴウカザル、嬉しかっただろうね。シンジに勝利して」

 サトシ 「あぁ」
 ▼ 101 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/08 22:46:02 ID:bpBAHQeM [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ヒカリ 「ふふっ。そのシンジ、いま何してると思う?」

 サトシ 「あれだけバトルに力入れてる奴だから、まだジム巡りしてるのか?」

 ヒカリ 「えっとね、シンジのお兄さん、レイジさん覚えてる?」

 サトシ 「あぁ。良い人だったよな。育て屋の……って、もしかしてシンジ、育て屋を継いだのか!?」

 ヒカリ 「ううん。流石にシンジの育て屋さんは想像できないな」

 タケシ 「確かにな」

 サトシ 「じゃあ何してるんだ? あれだけポケモンを強くしようって意思を持ってるシンジが……」

 ヒカリ 「私塾を開いちゃったの」

 サトシ 「私塾?」

 ヒカリ 「うん。ポケモンを強く育てるための」

 サトシ 「トレーナーズスクール……とは別物だよな?」

 ヒカリ 「うん。シンジが独自の育成術を伝授するって感じの……」

 タケシ 「ははっ。シンジらしいじゃないか」

 ヒカリ 「しかも、レイジさんの育て屋に併設したんだって」

 タケシ 「効率的と言えば効率的だな」
 ▼ 102 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/08 22:48:00 ID:bpBAHQeM [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「シンジ、自分のバトルスタイルを他人に伝授しようって、考えるようになったんだな」

 ヒカリ 「えぇ。あの時のシンジからは考えられないわよね」

 サトシ 「シンジも丸くなったのか。で、その私塾の人気は どうなんだ?」

 ヒカリ 「それが凄いのよ」

 タケシ 「大盛況なのか」

 ヒカリ 「うん。最初は少人数だったらしいけど、口コミで凄さが広がって、今は来季の予約も埋まってるんだって」

 サトシ 「流石だなシンジ。オレと考え方は違うかもしれないけど、ポケモンを強く育てることに関して、あいつは妥協を許さないからな」

 タケシ 「そういう姿勢を好むトレーナーに、シンジはターゲットを絞ったんだろうな」

 サトシ 「その辺も計算してたってことか」

 ヒカリ 「凄いわよね」

 シゲル 「私塾を開いて成功したって話しは なかなか聞かないからね。相当な手腕を持ってるんだろうね、そのシンジって人は」

 サトシ 「成功した話を聞かないって……ホントなのか?」

 シゲル 「サートシ君、ジムリーダーなんだから そういう話題にもアンテナ張るべきだよ?」

 サトシ 「うぅ……」
 ▼ 103 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/08 22:49:06 ID:bpBAHQeM [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ヒカリ 「まぁまぁ。でも、私塾を成功させるのは、ホントに難しいのよ」

 サトシ 「そうなのか」

 ヒカリ 「コウヘイって覚えてる?」

 サトシ 「えっと……」

 ヒカリ 「ほら、メガネかけて、変な笑い方する人」

 サトシ 「……あぁ! 幽霊に連れて行かれそうになってたっけ!」

 ヒカリ 「そうそう!」

 トオル 「いまサラッと凄いこと言ったよね」

 ヒカリ 「実はコウヘイもね、私塾を開いたの」

 サトシ 「コウヘイもか」

 ヒカリ 「うん。多分、シンジに触発されて」

 タケシ 「確かコウヘイは、攻めだけじゃない、計算されたバトルスタイルだったな」

 サトシ 「懐かしいな。あいつの“トリックルーム”には苦労したっけ」

 ヒカリ 「そうだったわね」

 サトシ 「でもアレがあったから、クノエジムで勝てたんだよな」

 タケシ 「何事も経験は大切だからな」

 サトシ 「あぁ。そっか〜じゃあコウヘイもシンジみたいに……」

 ヒカリ 「……なれなかったの」
 ▼ 104 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/08 22:49:41 ID:bpBAHQeM [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「え?」

 ヒカリ 「シンジの私塾は成功したみたいだけど、コウヘイの方は……」

 タケシ 「閑古鳥って訳か」

 ヒカリ 「うん。一応、何人か生徒は居るみたいだけどね」

 サトシ 「そうなのか……」

 タケシ 「まぁ、コウヘイのバトルスタイルは、大衆受けするかと聞かれれば必ずしも そうでは無いからな」

 サトシ 「考えられてるとは思うけど……、でも確かに、オレだったら やらないな」

 シゲル 「そもそも、私塾と言うのは あまり流行らないからね。ポケモンバトルは自分でバトルスタイルを確立するものだから、他人から教わろうって人は、そう多くないんだよ」

 ヒロシ 「これがサトシみたいなシムリーダーだったり、業界でも有名な人が講師だったら違うんだろうけどね」

 サトシ 「う〜ん……」

 シゲル 「私塾が悪いとは言わないよ。色々なバトルスタイルを取り入れて、その上で自分のモノにすることも大切だからね」

 サトシ 「難しいな、その辺のことは」

 ヒカリ 「でもコウヘイ、案外楽しんでるみたいよ。少なくても生徒が居て、やりがい感じてるんじゃないかな」

 サトシ 「そっか。なら良かった……って言って良いのかな?」
 ▼ 105 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/08 22:50:21 ID:bpBAHQeM [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ヒカリ 「ふふっ。 あー、あとジュンがね、クロツグさんに弟子入りしたみたいよ」

 タケシ 「ジュンか。罰金が口癖の賑やかな奴だったな」

 サトシ 「クロツグさんって、ジュンの父親だよな。タワータイクーンの」

 ヒカリ 「えぇ。きっとクロツグさんの後を継いで、タワータイクーンに なるんじゃないかしら」

 サトシ 「そっか。なんか良いよな、親から受け継ぐって」

 タケシ 「簡単なことじゃ無いと思うけどな」

 ヒカリ 「えぇ。毎日必死で特訓してるみたいよ」

 サトシ 「ジュンなら大丈夫だよ。あいつも熱いトレーナーだからな!」

 ヒカリ 「あ、ユモミも親の仕事を継いで、温泉を切り盛りしてるみたいよ」

 サトシ 「ユモミ……」

 ヒカリ 「ほら、温泉の……」

 サトシ 「あぁ。ヒカリの幼馴染だっけ」

 ヒカリ 「そうそう。またユモミの温泉行きたいなーって」


 サトシ 「幼馴染と言えば、ケンゴは どうなったんだ?」

 ヒカリ 「ケンゴの話は別にいいの」

 サトシ 「おぉ、そうか……」

 タケシ 「何があったんだよ」
 ▼ 106 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/08 22:51:01 ID:bpBAHQeM [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ヒカリ 「あと私たちの知り合いで言うと……、ノゾミは変わらずトップコーディネーターだし、スズナさんたちジムリーダーも、みんな元気よ」

 サトシ 「そっか。オレもジムリーダー同士で横のつながりは あるけど、就任した挨拶を電話でした くらいだったな」

 ヒカリ 「忙しそうだもんね、サトシ」

 サトシ 「あぁ。色々大変だよ、ジムリーダーって」

 ヒカリ 「ふふっ。ウチのママもサトシがジムリーダーになって喜んでたわよ。“娘の友達がジムリーダーなんて鼻が高いわー”ってね」

 サトシ 「大袈裟だなぁ。それだったら、親子でトップコーディネーターになったヒカリの方が凄いと思うぜ」

 ヒカリ 「ありがとう。でも、トップコーディネーターは、優勝さえすれば名乗れるもん。地方に8人しか居ない、本当に狭い問を潜り抜けてジムリーダーになったサトシの方が、私は凄いと思うけどな」

 サトシ 「サンキュー、ヒカリ」

 ヒカリ 「えへへっ」

 ハルカ 「うんうん。サトシは私たちとは格が違うんだから。もっと誇って良いんじゃない?」

 タケシ 「2人の言う通りだな。ジムリーダーってのは、本当に選ばれたトレーナーしか なれないんだ」

 カスミ 「そうね。試験や審査も厳しいし、それをパスしたんだから、もっと自信を持つべきよ」

 デント 「そうだね。慢心は良くないけど、ジムリーダーたるもの、堂々と構えることも、時に必要だよ」

 サトシ 「……あぁ。ありがとな、みんな」
 ▼ 107 州街道◆IVIG1YNTZ6 17/08/08 22:52:00 ID:bpBAHQeM [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 続きは後日。


 ▼ 108 ットレイ@どくバリ 17/08/09 01:12:30 ID:WG6IkC3M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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